JP4150314B2 - 90°ハイブリッド回路 - Google Patents

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Description

この発明は、無線周波数帯の高周波信号の電力分配および電力合成に利用される90°ハイブリッド回路に関する。
無線周波数帯の高周波信号の電力分配および電力合成に利用される電力分配合成回路として、90°ハイブリッド回路が広く用いられている(非特許文献1 参照)。図25はその一例である結合度3dBのブランチライン型ハイブリッド回路を示す。図25において、1は第1の入出力端子、2は第2の入出力端子、3は第3の入出力端子、4は第4の入出力端子である。11は特性インピ−ダンスZ1 が(Z0 /√2)であり、かつ或る周波数f0(波長λ0 )においてその電気長θがほぼ1/4波長(θ=λ0/4)の第1の分布定数線路であり、12は同様に特性インピ−ダンスZ1が(Z0 /√2)でありかつ或る周波数f0(波長λ0)においてその電気長θがほぼ1/4波長(θ=λ0/4)の第2の分布定数線路である。21は特性インピ−ダンスZ2がZ0でありかつ或る周波数f0において電気長θがほぼ1/4波長(θ=λ0/4)の第3の分布定数線路であり、22は特性インピ−ダンスZ2がZ0でありかつ或る周波数f0において電気長θがほぼ1/4波長(θ=λ0/4)の第4の分布定数線路である。これらを図25の通りに接続することにより、周波数f0付近の高周波信号に対して結合度3dBで動作する90°ハイブリッド回路が構成される。即ち、第2の入出力端子2、第3の入出力端子3、第4の入出力端子4に整合した負荷(インピ−ダンスZ0)を接続した場合、整合条件下で第1の入出力端子1から入力した高周波信号の電力は、第2の入出力端子2および第3の入出力端子3に等分されて出力され、第4の入出力端子4には出力されない。このとき、第2の入出力端子2および第3の入出力端子3に出力される高周波信号の位相差は90°である。この通りにして90°ハイブリッド回路は高周波信号の電力分配に用いることができる。
なお、90°ハイブリッド回路の結合度は上述した1/4波長分布定数線路の特性インピ−ダンスZ0により定まる。表記を簡単とするために、アドミタンスY(Y=1/Z)で記述すると、第1の分布定数線路11および第2の分布定数線路12の特性アドミタンスをY1(Y1=1/Z1)とし、第3の分布定数線路21および第4の分布定数線路22の特性アドミタンスをY2(Y2=1/Z2)とすると、その結合度C[dB]は
C=20×log(Y1/Y2)・・・・・・・・・・・式(a)
となる。ここで、入出力端子を整合させるには
(Y0)2=(Y1)2−(Y2)2 ・・・・・・・・・・式(b)
とすることが必要となり、即ち、
Y1=√((Y0×Y0)+(Y2×Y2))・・・・・・式(b)’
とする必要がある。よって、第2の入出力端子2、第3の入出力端子3、第4の入出力端子4に整合した負荷を接続した場合、整合条件下で第1の入出力端子1から入力した高周波信号の電力は第3の入出力端子3にC[dB]だけ低い電力で出力され、残りの電力は第2の入出力端子2に出力される。一方、結合度を3dBとする場合は、Y1=√2×Y0、Y2=Y0となり、特性インピ−ダンスで表現すれば、Z1=(1/Y1)=(Z0/√2)、Z2=1/Y2=Z0となり、この結合度3dBの90°ハイブリッド回路の各分布定数線路の特性インピ−ダンスの条件が導かれる。
90°ハイブリッド回路は、第1の入出力端子1、第2の入出力端子2、第3の入出力端子3、第4の入出力端子4の何れの入出力端子に対しても対称であり、2つの対称面を有している。これらの対称面は、図25において第1の対称面5および第2の対称面6として示されている。なお、この場合の第1の対称面5および第2の対称面6は、共に、紙面に垂直である。これ故に、上述した結合度3dBの90°のハイブリッド回路は整合条件下で第2の入出力端子2から入力した高周波信号の電力は、第1の入出力端子1および第4の入出力端子4に等分され、かつ90°の位相差で出力され、第3の入出力端子3には出力されない。また、整合条件下で、第3の入出力端子3から入力した高周波信号の電力は、第4の入出力端子4および第1の入出力端子1に等分され、かつ90°の位相差で出力され、第2の入出力端子端子2には出力されない。同様に、整合条件下で、第4の入出力端子4から入力した高周波信号の電力は、第3の入出力端子3および第2の入出力端子2に等分され、かつ90°の位相差で出力され、第1の入出力端子1には出力されない。
上述した特性から、90°ハイブリッド回路は可逆性のある回路であることがわかる。即ち、第1の入出力端子1より入力した場合に第2の入出力端子2および第3の入出力端子3に出力される高周波信号、即ち結合度3dBのハイブリッド回路の場合は周波数f0で等電力かつ第2の入出力端子2および第3の入出力端子3における位相差が90°である高周波信号、を第2の入出力端子2および第3の入出力端子3に同時に入力した場合、第2の入出力端子2および第3の入出力端子3に入力した信号は第1の入出力端子1に合成されて出力され、第4の入出力端子4に信号は現れない。よって、90°ハイブリッド回路は高周波信号の電力合成にも用いることができる。なお、第2の入出力端子2および第3の入出力端子3に入力する信号の90°の位相差の与え方を−90°と逆にすることにより、信号が出力される端子を第1の入出力端子1から第4の入出力端子4とすることもできる。
ところで、電力分配合成回路を小型化しようとして、ブランチライン型ハイブリッド回路に用いられる1/4波長分布定数線路を、少なくとも所望の周波数において1/4波長分布定数線路と等価の集中定数素子であるインダクタ或いはキャパシタで構成されるπ型回路で置き換えた集中定数化ブランチライン型ハイブリッド回路も用いられている[非特許文献2 参照]。即ち、式(a)、(b)に従って所望の結合度が得られる様に特性アドミタンスY1および特性アドミタンスY2を定め、集中定数素子で構成される回路が所望の周波数f0において特性アドミタンスY1或いは特性アドミタンスY2の1/4波長線路と等価となる様に各回路素子の値を選べば、所望の結合度を有する集中定数化した90°ハイブリッド回路を実現することができる。図26はその一例を示す。図26において、101は第1のインダクタ、104は第2のインダクタ、107は第3のインダクタ、110は第4のインダクタである。102は第1のキャパシタの一方、103は第1のキャパシタの他方である。105は第2のキャパシタの一方、106は第2のキャパシタの他方である。108は第3のキャパシタの一方、109は第3のキャパシタの他方である。111は第4のキャパシタの一方、112は第4のキャパシタの他方である。第1のインダクタ101および第2のインダクタ104のインダクタンスを((Z0/√2)/2πf0)とし、第1のキャパシタの一方102、第1のキャパシタの他方103、第2のキャパシタの一方105、第2のキャパシタの他方106のキャパシタンスを(1/(2πf0×(Z0/√2)))とすることにより、31で示したπ型回路より成る第1の2端子回路および32で示したπ型回路より成る第2の2端子回路は、特性インピ−ダンスZ1が(Z0/√2)でありかつその電気長θがほぼ1/4波長(θ=λ0/4)の分布定数線路と周波数f0において等価となる。同様に、第3のインダクタ107および第4のインダクタ110のインダクタンスを(Z0/2πf0)とし、第3のキャパシタの他方109、第3のキャパシタの一方108、第4のキャパシタの一方111、第4のキャパシタの他方112のキャパシタンスを(1/(2πf0×Z0))とすることにより、33で示した第3の2端子回路および34で示した第4の2端子回路は、特性インピ−ダンスZ2がZ0でありかつその電気長θがほぼ1/4波長(θ=λ0/4)の分布定数線路と周波数f0において等価となる。よって、図26に示される通りの、1/4波長線路を少なくとも所望の周波数f0において等価な特性を示すπ型回路で置き換えた結合度3dBで動作する90°ハイブリッド回路を構成することができる。
また、1/4波長分布定数線路を同様に分布定数線路と集中定数素子の組み合わせで構成したπ型回路で置き換えた半集中定数化ブランチライン型ハイブリッド回路も用いられている[非特許文献3 参照]。
上述した電力分配合成回路は、例えば、2並列動作電力増幅器に用いられる。この電力増幅器においては、出力すべき電力が低い場合において消費電力を減らしたいという様な目的で、一方の増幅器に対する電力供給を停止して、一時的に並列動作を行わない制御をする場合がある。この様な制御に対応する並列動作増幅器を従来技術により構成した例を図27を参照して説明する。図27において、41は第1の電力増幅器であり、42は第2の電力増幅器である。両者で2並列動作電力増幅器を構成している。43は第1の伝送線路であり、44は第2の伝送線路である。45は第1の90°ハイブリッド回路の従来例であり、46は第2の90°ハイブリッド回路の従来例である。1〜4はこれら90°ハイブリッド回路の従来例の端子に付与された番号であり、それぞれ図25の第1の入出力端子1〜第4の入出力端子4に対応している。47は第1の1入力2出力(SPDT)スイッチの一方であり、48は第1のSPDTスイッチの他方である(註:「第1、2のSPDTスイッチの一方、他方」は、破線61により示される第1の切り替え部および破線62により示される第2の切り替え部に対応して分けた)。49は第2のSPDTスイッチの一方であり、50は第2のSPDTスイッチの他方である。51は第1の整合用抵抗(抵抗値Z0)、52は第2の整合用抵抗(抵抗値Z0)である。63は信号入力端子であり、64は信号出力端子である。なお、第1の電力増幅器41と第2の電力増幅器42としては、等価な特性を示すものを用い、第1の90°ハイブリッド回路45、第2の90°ハイブリッド回路46の結合度は3dBとしている。90°ハイブリッド回路の従来例にSPDTスイッチ2個と伝送線路1本を付加することで、その電力分配機能或いは電力合成機能の動作、非動作を切り替える、破線61により示される第1の切り替え部および破線62により示される第2の切り替え部を構成している。
第1の電力増幅器41,第2の電力増幅器42を通電状態とし、第1のSPDTスイッチの一方47〜第2のSPDTスイッチの他方50をそれぞれ図27に示される状態とすれば、信号入力端子63より入力した周波数f0の高周波信号は、第1の90°ハイブリッド回路45により分配された後、第1の電力増幅器41および第2の電力増幅器42により増幅され、第2の90°ハイブリッド回路46により合成されて、信号出力端子64より出力される。
一方、第1の電力増幅器41を通電状態とし、第1のSPDTスイッチの一方47〜第2のSPDTスイッチの他方50の接続を第1の伝送線路43および第2の伝送線路44側に切り替えれば、信号入力端子63より入力した周波数f0の高周波信号は、第1の伝送線路43を経由し、第1の電力増幅器41のみに供給および増幅され、第2の伝送線路44を経由して、信号出力端子64より出力される。このとき、第2の電力増幅器42への通電を遮断することで、第2の電力増幅器42において本来消費されるべき電力を低減することができる。
J.Reed and G.J.Wheeler,"A method of analysis of symmetrical four-port networks,"IRE Trans. Microwave Theory Tech.,vol. MTT-4, PP.246-253, 1956. I.D.Robertson ed.,"MMIC DESIGN,"p.84-85,IEE,London,1955. T.Hirota,et al.,"Reduced-size Branch-Line and Rat-Race Hybrids for Uniplanar MMIC's" IEEE Trans. Microwave Theory and Tech., vol. MTT-38, PP.270-275,1990.
図27の従来例においては、破線61および破線62で示した部分は、上述した通り、90°ハイブリッド回路の従来例にSPDTスイッチ2個と伝送線路1本を付加することで、その電力分配機能或いは電力合成機能の動作、非動作を切り替えている。更に、図25に示される90°ハイブリッド回路の第4の入出力端子4から供給される入力についても、同様に、電力分配機能或いは電力合成機能の動作、非動作の切り替えを実施するには、90°ハイブリッド回路の従来例に、図28に示される様に、SPDTスイッチ4個と伝送線路2本を付加する必要がある。よって、電力分配機能或いは電力合成機能の動作、非動作を切り替える必要がある場合、回路が複雑化および大型化する、という問題があった。特に、SPDTスイッチは、半導体スイッチで構成する場合、図29に示される通りに、互いのオンオフ動作が逆となる様に制御された1入力1出力(SPST)スイッチを2個使用して構成されるところから、単純に2端子間の接続を短絡(オン)或いは開放(オフ)するSPSTスイッチと比較して、性能は劣化する上に、その制御も複雑となる。
この発明は、付加するSPDTスイッチの個数や伝送線路の本数を減じて、電力分配機能或いは電力合成機能の動作、非動作を切り替えることができる簡易な構成の90°ハイブリッド回路を提供するものである。
請求項1:第1の入出力端子、第2の入出力端子、第3の入出力端子および第4の入出力端子すべてが整合されている条件において、第1の入出力端子より入力された高周波信号が第2の入出力端子および第3の入出力端子に所定の結合度に応じて分配されかつ互に90°の位相差をもって出力され、第4の入出力端子には出力されない構成とされた90°ハイブリッド回路において、第1の入出力端子および第2の入出力端子間に接続された第1の2端子対回路と、第4の入出力端子および第3の入出力端子間に接続された第2の2端子対回路と、第1の入出力端子および第4の入出力端子間に接続された第3の2端子対回路と、第2の入出力端子および第3の入出力回路間に接続された第4の2端子対回路と、第3の2端子対回路の対称中間点において、第3の2端子対回路を分割して直列挿入され、第1の入出力端子および第4の入出力端子間の電磁気的接続または結合を、外部制御に応じて短絡或いは開放により制御する第1の回路素子と、第4の2端子対回路の対称中間点において、第4の2端子対回路を分割して直列挿入され、第2の入出力端子および第3の入出力端子間の電磁気的接続または結合を、外部制御に応じて短絡或いは開放により制御する第2の回路素子と、第1の回路素子の一端と接地との間および第2の回路素子の一端と接地との間それぞれに挿入された、外部制御に応じて第1の回路素子および第2の回路素子とは独立に短絡或いは開放する第3の回路素子とが設けられた90°ハイブリッド回路を構成した。
この発明の90°ハイブリッド回路は、第1の入出力端子1、第2の入出力端子2、第3の入出力端子3および第4の入出力端子4より成る4端子対すべてが整合されている条件において、第1の入出力端子1より入力された高周波信号が第2の入出力端子2および第3の入出力端子3に所定の結合度に応じて分配されかつ互いに90°の位相差をもって出力され、第4の入出力端子4には出力されない構成とされた90°ハイブリッド回路において、第1の入出力端子1と第4の入出力端子4とが互いに分けられる90°ハイブリッド回路における第1の対称面5を横切る電磁気的接続或いは結合を、当該第1の対称面上で、外部制御に応じて短絡或いは開放する第1および第2のSPSTスイッチ7、8の如き回路素子を具備する構成を採用する。
この様に構成し、第1および第2のSPSTスイッチ7、8を制御して対称軸5上で短絡或いは開放とすることによって、第1の入出力端子1より入力された高周波信号は第2の入出力端子2のみに出力され、第3および第4の入出力端子3、4には出力されない。また、このとき、第4の入出力端子4より入力された高周波信号は第3の入出力端子3にのみ出力され、第1の入出力端子1および第2の入出力端子2には出力されないという電力分配機能或いは電力合成機能の動作、非動作を切り替えることができる簡易な構成の90°ハイブリッド回路を提供することができる。
そして、この発明は、外部制御に応じて短絡或いは開放する回路素子を、特に、SPSTスイッチに限定した構成とするすることができる。即ち、その電力分配機能或いは電力合成機能の動作、非動作を切り替えることのできる90°ハイブリッド回路を、従来の90°ハイブリッド回路に2つのSPSTスイッチを付加した簡易な構成で実現できるため、従来のハイブリッド回路とほぼ同じ大きさで実現することができるという効果を奏す。よって、例えば、電力制御機能を有する並列動作増幅器を図14および図15に示される如くに簡易に構成することができる。これらの例は、従来の90°ハイブリッド回路を用いて構成した図27の例に対して、必要なSPDTスイッチの数或いはSPDTスイッチをSPSTスイッチに換算したスイッチの数を削減することができるので、回路の低損失化を実現することができる。よって、電力制御による低消費電力化の効果に加え、特に、増幅器の出力側回路の低損失化による、更なる高効率化をも実現することができる。
また、図13を参照するに、この発明によれば、その電力分配機能或いは電力合成機能の動作、非動作を切り替える機能に加え、その非動作時に上述した利点を有する通過位相の可変機能を有するハイブリッド回路を構成することもできるので、この両機能を必要とする無線回路も簡易に構成することができる。
(一) 発明を実施するための最良の形態を図1の第1の実施例を参照して説明する。
図1はこの発明を結合度3dBのブランチライン型90°ハイブリッド回路に適用した実施例である。図1の第1の実施例において、図25の従来例における部材と共通する部材には共通する参照部材を付与している。
この発明の特徴である、90°ハイブリッド回路の第1の入出力端子1と第4の入出力端子4とを互いに分ける90°ハイブリッドにおける対称面5をまたぐ電磁気的接続或いは結合を、当該対称面5上で、外部からの制御に応じて短絡できる様に、第3の分布定数線路の一方21aおよび第3の分布定数線路の他方21bの相互接続点と接地との間に第1のSPSTスイッチ7を接続配置すると共に、第4の分布定数線路の一方22aおよび第4の分布定数線路の他方22bの相互接続点と接地との間に第2のSPSTスイッチ8を接続配置する。よって、第1のSPSTスイッチ7は、これを短絡状態としたとき、対称面5において90°ハイブリッドにおける対称面をまたぐ、電磁気的接続或いは結合を当該対称面5上で短絡することができる。このとき、第3の分布定数線路21は、第1のSPSTスイッチ7との間の接続点において、互いに等価な、特性インピ−ダンスがほぼZ0でかつ電気長がほぼ1/8波長の第3の分布定数線路の一方21aおよび第3の分布定数線路の他方21bに分割されたと考えることができる。第4の分布定数線路22も、同様に、第2のSPSTスイッチ8との間の接続点において、互いに等価な、特性インピ−ダンスがほぼZ0でかつ電気長がほぼ1/8波長の第4の分布定数線路の一方22aおよび第4の分布定数線路の他方22bに分割される。
以下、記号を
Z0:信号源および負荷のインピ−ダンス、
Y0=1/Z0、
ai:入出力端子iの入力信号(i=1、2、3、4)、
bi:入出力端子iの出力信号(i=1、2、3、4)、
Sij:入出力端子jから入出力端子iへの散乱パラメ−タ(i、j=1、2、3、4)
と定義する。なお、散乱パラメ−タの定義から
b1=S11×a1+S21×a2+S31×a3+S41×a4・・・・式(1)
である。
第1のSPSTスイッチ7、第2のSPSTスイッチ8が共に開放状態である場合、この発明の90°ハイブリッド回路は、結合度3dBの90°ハイブリッド回路の図25の従来例と等価であるので、
S11=0、S21=(−j/√2)、S31=−(1/√2)、S41=0
となる。
次に、第1のSPSTスイッチ7、第2のSPSTスイッチ8が共に短絡状態である場合について説明する。第1のSPSTスイッチ7、第2のSPSTスイッチ8が共に短絡状態であるので、対称面5においては常に電気壁が形成される。この発明の90°ハイブリッド回路は、対称面として対称面5と対称面6の2面持つ各端子について対称な回路であるので、両スイッチが共に短絡のこの場合においてもその対称性を利用する。
先ず、条件(A)として、第1の入出力端子1、第2の入出力端子2、第3の入出力端子3、第4の入出力端子4がすべて振幅1の同相信号で励振されたとして、
a1=a2=a3=a4=1
とおけば、対称面6に磁気壁が形成されるので、図2aに示される等価回路が得られ、b1(A)はこの回路の反射係数Γaに等しい。また、式(1)より、
Γa=b1(A)=S11+S21+S31+S41・・・・・・式(2)
である。第1の一方の分布定数線路11aは特性インピ−ダンス(Z0/√2)の1/8波長線路の先端開放線路と等価となるので、その入力アドミタンスはj(√2Y0)である。一方、第3の一方の分布定数線路21aは特性インピ−ダンスZ0の1/8波長線路の先端短絡線路であるので、その入力アドミタンスは−j(Y0)である。よって、反射係数Γaは
Γa=(Y0−j(√2Y0−Y0))/(Y0+j(√2Y0−Y0))
=(1−j(√2−1))/(1+j(√2−1))
=(1−j)/√2・・・・・・式(3)
次に、条件(B)として、第1の入出力端子1、第2の入出力端子2が振幅1で同相、第3の入出力端子3、第4の入出力端子4が振幅1で第1の入出力端子1の信号と反位相である信号で励振されたとして、
a1=a2=−a3=−a4=1
とおけば、この場合も対称面6には磁気壁が形成されるので、等価回路は条件(A)と等しく、b1(B)もΓaに等しい。また、式(1)より、
Γa=b1(B)=S11+S21−S31−S41・・・・・・式(4)
である。
更に、条件(C)として、第1の入出力端子1、第3の入出力端子3が振幅1で同相、第2の入出力端子2、第4の入出力端子4が振幅1で第1の入出力端子1の信号と反位相である信号で励振されたとして、
a1=−a2=a3=−a4=1
とおけば、この場合に対称面6に電気壁が形成されるので、図2bに示される等価回路となり、b1(C)はこの回路の反射係数Γbに等しい。また、式(1)より、
Γb=b1(C)=S11−S21+S31−S41・・・・・・式(5)
である。第1の一方の分布定数線路11aは特性インピ−ダンス(Z0/√2)の1/8波長線路の先端短絡線路と等価となるので、その入力アドミタンスは−j(√2Y0)である。一方、第3の一方の分布定数線路21aは特性インピ−ダンスZ0の1/8波長線路の先端短絡線路であるので、その入力アドミタンスは−j(Y0)である。よって、反射係数Γbは
Γb=(Y0−j(−√2Y0−Y0))/(Y0+j(−√2Y0−Y0))
=(1+j(√2+1))/(1−j(√2+1))
=−(1−j)/√2・・・・・・・・・・・・・・・・・・式(6)
最後に、条件(D)として、第1の入出力端子1および第4の入出力端子4が振幅1で同相、第2の入出力端子2、第3の入出力端子3が振幅1で第1の入出力端子1の信号と反位相である信号で励振されたとして、
a1=−a2=−a3=a4=1
とおけば、このときにも対称面6には電気壁が形成されるので、等価回路は条件(C)と等しく、b1(D)もΓbに等しい。式(1)より、
Γb=b1(D)=S11−S21−S31+S41・・・・・・式(7)
である。
(2)〜(7)式および、Sパラメ−タの定義より
|S11|2+|S21|2+|S31|2+|S41|2=1・・・式(8)
より、
S11=0、S21=(1−j)/√2、S31=0、S41=0
が得られ、即ち、第1の入出力端子1より入力された高周波信号は、第2の入出力端子2のみに電力はそのままで45°進相して出力され、他の端子には出力されない。また、第1の入出力端子1以外の他の端子より信号が入力した場合は、このハイブリッド回路の対称性より
S12=((1−j)/√2)、S22=0、S32=0、S42=0
S13=0、S23=0、S33=0、S43=((1−j)/√2)
S14=0、S24=0、S34=((1−j)/√2)、S44=0
となることがわかる。
5GHzの高周波信号について設計した第1の実施例の特性のシミュレ−ション結果を図19に示す。図19は第1のSPSTスイッチ7および第2のSPSTスイッチ8が何れも開放状態の場合のシミュレ−ション結果を示す。第1の入出力端子1から入力した信号が第2の入出力端子2および第3の入出力端子3に等分配されており、第4の入出力端子4には出力されていないことがわかる。
そして、図20は第1のSPSTスイッチ7および第2のSPSTスイッチ8が何れも短絡状態の場合のシミュレ−ション結果を示す。5GHzの高周波信号においてS21はほぼ0dBであり、第1の入出力端子1から入力した信号はほぼ損失なしに第2の入出力端子2へ出力されている。また、図20において、S31、S41は何れも−60dB以下であった。
(二) 次いで、この発明を結合度3dBのブランチライン型90°ハイブリッド回路に適用した第2の実施例を図3を参照して説明する。
この発明の特徴である、90°ハイブリッド回路の第1の入出力端子1と第4の入出力端子4とを互いに分ける90°ハイブリッドにおける対称面5をまたぐ電磁気的接続或いは結合を、当該対称面5上で、外部からの制御に応じて開放とできる様に、第3の分布定数線路21を、互いに等価な、特性インピ−ダンスがほぼZ0でかつ電気長がほぼ1/8波長の第3の分布定数線路の一方21aおよび第3の分布定数線路の他方21bに分割し、21aと21bをSPSTスイッチ9を介して直列に接続し、かつ第4の分布定数線路22も、同様に、互いに等価な、特性インピ−ダンスがほぼZ0でかつ電気長がほぼ1/8波長の第4の分布定数線路の一方22aおよび第4の分布定数線路の他方22bに分割し、22aと22bをSPSTスイッチ10を介して直列に接続する。よって、第1のSPSTスイッチ9および第2のSPSTスイッチ10を開放状態としたときに、対称面5において90°ハイブリッドにおける対称面5をまたぐ電磁気的接続或いは結合は当該対称面5上で開放とできる。
第1のSPSTスイッチ9、第2のSPSTスイッチ10が共に短絡状態であるとき、この発明の90°ハイブリッド回路は、従来の結合度3dBの90°ハイブリッド回路と等価であるので、
S11=0、S21=−j/√2、S31=j/√2、S41=0
となる。
次に、第1のSPSTスイッチ9、第2のSPSTスイッチ10が共に開放状態であるときについて説明する。第1のSPSTスイッチ9、第2のSPSTスイッチ10が共に開放状態であるので、対称面5においては常に磁気壁が形成される。この発明の回路は、この場合においても対称面を2面持つ各端子について対称な回路であるので、その対称性を利用する。
先ず、条件(A)として、第1の入出力端子1、第2の入出力端子2、第3の入出力端子3、第4の入出力端子4がすべて振幅1の同相信号で励振されたとして、
a1=a2=a3=a4=1
とおけば、このとき対称面6には磁気壁が形成されるので、図4aに示される等価回路となり、b1(A)はこの回路の反射係数Γcに等しい。そして、式(1)より、
Γc=b1(A)=S11+S21+S31+S41・・・・・・式(9)
である。11aは特性インピ−ダンス(Z0/√2)の1/8波長線路の先端開放線路と等価となるので、その入力アドミタンスはj(√2Y0)である。一方、21aは特性インピ−ダンスZ0の1/8波長線路の先端開放線路であるので、その入力アドミタンスはj(Y0)である。よって、反射係数Γcは
Γc=(Y0−j(√2Y0+Y0))/(Y0+j(√2Y0+Y0))
=(1−j(√2+1))/(1+j(√2+1))
=−(1+j)/√2・・・・・・・・・・・式(10)
次に、条件(B)として、第1の入出力端子1、第2の入出力端子2が振幅1で同相、第3の入出力端子3、第4の入出力端子4が振幅1で第1の入出力端子1の信号と反位相である信号で励振されたとして、a1=a2=−a3=−a4=1
とおけば、このときにも対称面6には磁気壁が形成されるので、等価回路は条件(A)と等しく、b1(B)もΓcに等しい。また、式(1)より、
Γc=b1(B)=S11+S21−S31−S41・・・・・・式(11)
である。
更に、条件(C)として、第1の入出力端子1、第3の入出力端子3が振幅1で同相、第2の入出力端子2、第4の入出力端子4が振幅1で第1の入出力端子1の信号と反位相である信号で励振されたとして、a1=−a2=a3=−a4=1
とおけば、このとき対称面6には電気壁が形成されるので、図4bに示される等価回路となり、b1(C)はこの回路の反射係数Γdに等しい。また、式(1)より、
Γd=b1(C)=S11−S21+S31−S41・・・・・・式(12)
である。11aは特性インピ−ダンス(Z0/√2)の1/8波長線路の先端短絡線路であるので、その入力アドミタンスは−j(√2Y0)であり、一方、21aは特性インピ−ダンスZ0の1/8波長線路の先端開放線路であるので、その入力アドミタンスはj(Y0)である。よって、反射係数Γdは
Γd=(Y0−j(−√2Y0+Y0))/(Y0+j(−√2Y0+Y0))
=(1+j(√2−1))/(1−j(√2−1))
=(1+j)/√2・・・・・・・・・・・・・・式(13)
最後に、条件(D)として、第1の入出力端子1、第4の入出力端子4が振幅1で同相、第2の入出力端子2、第3の入出力端子3が振幅1で第1の入出力端子1の信号と反位相である信号で励振されたとして、a1=−a2=−a3=a4=1
とおけば、このときにも対称面6には電気壁が形成されるので、等価回路は条件(C)と等しく、b1(D)もΓdに等しい。式(1)より、
Γd=b1(D)=S11−S21−S31+S41・・・・・・・式(14)
である。
式(8)式および式(9)〜式(14)より、
S11=0、S21=−((1+j)/√2)、S31=0、S41=0
が得られる。即ち、第1の入出力端子1より入力された高周波信号は第2の入出力端子2のみに電力はそのままで135°進相されて出力され、他の端子には出力されない。そして、他端子より入力された場合は、この実施例の対称性より、
S12=−((1十j)/√2)、S22=0、S32=0、S42=0
S13=0、S23=0、S33=0、S43=−((1+j)/√2)
S14=0、S24=0、S34=−((1+j)/√2)、S44=0
となることがわかる。
5GHzの高周波信号について設計した実施例2の特性のシミュレ−ション結果を示す。SPSTスイッチが何れも短絡状態の場合は先の図19と同様の結果が得られ、第1の入出力端子1から入力した信号は第2の入出力端子2および第3の入出力端子3に等分配されており、第4の入出力端子4には出力されていない。また、図21はSPSTスイッチが何れも開放状態の場合の結果であり、5GHzにおいてS21はほぼ0dBであり、第1の入出力端子1から入力した信号はほぼ損失なしに第2の入出力端子2へ出力されている。また、図21において、S31、S41は何れも−60dB以下であった。
(三) 図5を参照して第3の実施例を説明する。第3の実施例は結合度3dBの集中定数化ブランチライン型ハイブリッド回路の例である。図5の第3の実施例において、図26の従来例における部材と共通する部材には共通する参照部材を付与している。
図26の従来例と比較するに、この発明の特徴である対称面5上で90°ハイブリッドにおける対称面5をまたぐ電磁気的接続或いは結合を、当該対称面5上で短絡する第1のSPSTスイッチ7および第2のSPSTスイッチ8を具備する。即ち、第3のインダクタ107を等価な第3のインダクタの一方107aと第3のインダクタの他方107bに2分割してその相互接続点と接地との間に第1のSPSTスイッチ7を挿入接続する。同様に、第4のインダクタ110を等価な第4のインダクタの一方110aと第4のインダクタの他方110bに2分割してその相互接続点と接地との間に第2のSPSTスイッチ8を挿入接続する。図5において、31により示した第1のπ型回路および32により示した第2のπ型回路は、2個の第1の2端子対回路を構成する一方、33により示した第3の2端子回路および34により示した第4の2端子回路は、2個の第2の2端子対回路を構成している。
以上の第3の実施例は、所望の周波数をf0とすれば、
第1のインダクタ101および第4のインダクタ104のそれぞれのインダクタンスは(Z0/(√2×2πf0))となり、
第1のキャパシタの一方102、第1のキャパシタの他方103、第2のキャパシタの一方105、第2のキャパシタの他方106のそれぞれのキャパシタンスは(√2/(2πf0×Z0))となり、
第3のインダクタの一方107a、第3のインダクタの他方107b、第4のインダクタの一方110a、第4のインダクタの他方110bのそれぞれのインダクタンスは(Z0/4πf0)となり、
第3のキャパシタの一方108、第3のキャパシタの他方109、第4のキャパシタの一方111、第4のキャパシタの他方112のそれぞれのキャパシタンスは(1/(2πf0×Z0))、となる。
よって、第1のSPSTスイッチ7、第2のSPSTスイッチ8が開放状態であるとき、図5において第2の2端子対回路の一方33および第2の2端子対回路の他方34は、特性インピ−ダンスZがZ0でありかつその電気長θがほぼ1/4波長(θ=λ0/4)の分布定数線路と周波数f0において等価となり、90°ハイブリッド回路として動作する。一方、第1のSPSTスイッチ7、第2のSPSTスイッチ8を短絡状態としたとき、対称面5において短絡となる。即ち、対称面5において電気壁が形成されて、例えば、第1の入出力端子1に入力した高周波信号は第2の入出力端子2のみに出力される。よって、この第3の実施例は、図1により図示説明された第1の実施例と同様の動作をする。
(四) 図6を参照して第4の実施例を説明する。第4の実施例は、結合度3dBの集中定数化ブランチライン型ハイブリッド回路の例である。図26と比較して、この発明の特徴である対称面5上で、90°ハイブリッドにおける対称面5をまたぐ電磁気的接続或いは結合を当該対称面5上で開放する第1のSPSTスイッチ9および第2のSPSTスイッチ10を具備する。即ち、第3のインダクタ107を等価な第3のインダクタの一方107aと第3のインダクタの他方107bに2分割して第1のSPSTスイッチ9を挿入介在させ、第3のインダクタの一方と他方を直列接続する。同様に、第4のインダクタ110を等価な第4のインダクタの一方110aと第4のインダクタの他方110bに2分割して第2のSPSTスイッチ10を挿入介在させ、第4のインダクタの一方と他方を直列接続する。
この実施例のハイブリッド回路は、所望の周波数をf0とすれば、
第1のインダクタ101および第4のインダクタ104のそれぞれのインダクタンスは(Z0/(√2×2πf0))となり、
第1の一方のキャパシタ102、第1の他方のキャパシタ103、第2の一方のキャパシタ105、第2の他方のキャパシタ106のそれぞれのキャパシタンスは(√2/(2πf0×Z0))となり、
第3のインダクタの一方107a、第3のインダクタの他方107b、第4のインダクタの一方110a、第4のインダクタの他方110bのそれぞれのインダクタンスは(Z0/4πf0)となり、
第3のキャパシタの一方107、第3のキャパシタの他方108、第4のキャパシタの一方111、第4のキャパシタの他方112のそれぞれのキャパシタンスは(1/(2πf0×Z0))となる。
よって、第1のSPSTスイッチ9、第2のSPSTスイッチ10が短絡状態であるとき、図6において33’で示される第2の2端子対回路の一方および34′で示される第2の2端子対回路の他方は、特性インピ−ダンスZがZ0でありかつその電気長θがほぼ1/4波長(θ=λ0/4)の分布定数線路と周波数f0において等価となり、90°ハイブリッド回路として動作する。一方、第1のSPSTスイッチ9、第2のSPSTスイッチ10を開放状態としたとき、対称面5において開放となる。即ち、対称面5において磁気壁が形成されて、例えば、第1の入出力端子1に入力した高周波信号は第2の入出力端子2のみに出力される。よって、この第4の実施例は、図3により図示説明される第2の実施例と同様の動作をする。
(五) 図7を参照して第5の実施例を説明する。第5の実施例は、図5の第3の実施例とは異なる結合度3dBの集中定数化ブランチライン型ハイブリッド回路の例である。
90°ハイブリッドにおける対称面5をまたぐ電磁気的接続或いは結合を、当該対称面5上で短絡する第1のSPSTスイッチ7および第2のSPSTスイッチ8を具備する。即ち、互いに等価である第3のキャパシタの一方117aと第3のキャパシタの他方117bの相互接続点と接地との間に第1のSPSTスイッチ7を挿入接続する。同様に、互いに等価である第4のキャパシタの一方118aと第4のキャパシタの他方118bの相互接続点と接地との間に第2のSPSTスイッチ8を挿入接続する。
このハイブリッド回路は、所望の周波数をf0とすれば、
第1のインダクタ101および第2のインダクタ104のそれぞれのインダクタンスは(Z0/(√2×2πf0))となり、
第1のキャパシタの一方113、第1のキャパシタの他方114、第2のキャパシタの一方115、第2のキャパシタの他方116のそれぞれのキャパシタンスは(1/((1+√2)×2πf0×Z0))となり、
第3のキャパシタの一方117a、第3のキャパシタの他方117b、第4のキャパシタの一方118a、第4のキャパシタの他方118bのそれぞれのキャパシタンスは(2/(2πf0×Z0))となる。
この実施例5においては、周波数f0において第1の実施例(図1)と等価であり、この第1の実施例と同様に動作する。即ち、第1のSPSTスイッチ7および第2のSPSTスイッチ8が開放状態であるとき、90°ハイブリッド回路として動作する。一方、第1のSPSTスイッチ7および第2のSPSTスイッチ8を短絡状態としたとき、例えば、第1の入出力端子1に入力した高周波信号は第2の入出力端子2のみに出力される。
5GHzで設計した実施例5の特性のシミュレ−ション結果を説明する。図22は第1のSPSTスイッチ7および第2のSPSTスイッチ8が何れも開放状態の場合であり、第1の入出力端子1から入力した高周波信号は第2の入出力端子2および第3の入出力端子3に等分配されており、第4の入出力端子4には出力されていないことがわかる。また、図23は第1のSPSTスイッチ7および第2のSPSTスイッチ8が何れも短絡状態の場合であり、5GHzにおいてS21はほぼ0dBであり、第1の入出力端子1から入力した高周波信号はほぼ損失なく第2の入出力端子2へ出力されている。また、図20において、S31、S41は何れも−60dB以下であった。
(六) 第6の実施例を図8を参照して説明する。図6とは異なる結合度3dBの集中定数化ブランチライン型ハイブリッド回路の例である。90°ハイブリッドにおける対称面5をまたぐ電磁気的接続或いは結合を、当該対称面5上で開放する第1のSPSTスイッチ9および第2のSPSTスイッチ10を具備する。即ち、第3のキャパシタの一方117aの一端を第1の入出力端子1に接続すると共に互いに等価である第3のキャパシタの他方117bの一端を第4の入出力端子4に接続し、第3のキャパシタの一方117aの他端と第3のキャパシタの他方117bの他端を第1のSPSTスイッチ9に接続して両キャパシタを直列接続する。同様に、第4のキャパシタの一方118aの一端を第2の入出力端子2に接続すると共に互いに等価である第4のキャパシタの他方118bの一端を第3の入出力端子3に接続し、第4のキャパシタの一方118aの他端と第4のキャパシタの他方118bの他端を第2のSPSTスイッチ10に接続して両キャパシタを直列接続する。
このハイブリッド回路は、所望の周波数をf0とすれば、
第1のインダクタ101および第2のインダクタ104のそれぞれのインダクタンスは(Z0/(√2×2πf0))となり、
第1のキャパシタの一方113、第1のキャパシタの他方114、第2のキャパシタの一方115、第2のキャパシタの他方116のそれぞれのキャパシタンスは(1/((1+√2)×2πf0×Z0))となり、
第3のキャパシタの一方117a、第3のキャパシタの他方117b、第4のキャパシタの一方118a、第4のキャパシタの他方118bのそれぞれのキャパシタンスは(2/(2πf0×Z0))
となる。この実施例6においては、周波数f0において第2の実施例(図3)と等価であり、第2の実施例と同様に動作する。即ち、第1のSPSTスイッチ9、第2のSPSTスイッチ10が短絡状態であるとき、90°ハイブリッド回路として動作する。一方、第1のSPSTスイッチ9、第2のSPSTスイッチ10を短絡状態としたとき、例えば、第1の入出力端子1に入力した高周波信号は第2の入出力端子2のみに出力される。
5GHzで設計した実施例6の特性のシミュレ−ション結果を説明する。
第1のSPSTスイッチ9、第2のSPSTスイッチ10が何れも短絡状態の場合は図22と同様の結果が得られ、第1の入出力端子1から入力した高周波信号は第2の入出力端子2および第3の入出力端子3に等分配されており、第4の入出力端子4には出力されない。また、図24は第1のSPSTスイッチ9、第2のSPSTスイッチ10が何れも開放状態の場合の結果であり、5GHzにおいてS21はほぼ0dBであり、第1の入出力端子1から入力した高周波信号はほぼ損失なく第2の入出力端子2へ出力されている。また、図24において、S31、S41はいずれも−60dB以下であった。
(七) 第7の実施例を図9を参照して説明する。これは結合度3dBの半集中定数化ブランチライン型ハイブリッド回路の例である。90°ハイブリッドにおける対称面5をまたぐ電磁気的接続或いは結合を、当該対称面5上で短絡する第1のSPSTスイッチ7および第2のSPSTスイッチ8を具備する。即ち、互いに等価である第3のキャパシタの一方117aと第3のキャパシタの他方117bの相互接続点と接地との間に第1のSPSTスイッチ7を挿入接続する。同様に、互いに等価である第4のキャパシタの一方118aと第4のキャパシタの他方118bの相互接続点と接地との間に第2のSPSTスイッチ8を挿入接続する。第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間には第1の伝送線路81が接続され、第3の入出力端子3と第4の入出力端子4との間には第2の伝送線路82が接続されている。
このハイブリッド回路は、所望の周波数をf0とすれば、第1の伝送線路81および第2の伝送線路82は、特性インピ−ダンスZがZ0でありかつ或る周波数f0において電気長θがほぼ1/8波長の分布定数線路となり、第3のキャパシタの一方117a、第3のキャパシタの他方117b、第4のキャパシタの一方118a、第4のキャパシタの他方118bのそれぞれのキャパシタンスは(2/(2πf0×Z0))となる。この実施例においては、周波数f0において第1の実施例(図1)と等価であり、第1の実施例と同様に動作する。即ち、第1のSPSTスイッチ7および第2のSPSTスイッチ8が開放状態であるとき、90°ハイブリッド回路として動作する。一方、第1のSPSTスイッチ7および第2のSPSTスイッチ8を短絡状態としたとき、例えば、第1の入出力端子1に入力した高周波信号は第2の入出力端子2のみに出力される。
(八) 図10を参照して第8の実施例を説明する。これは結合度3dBの半集中定数化ブランチライン型ハイブリッド回路の例である。90°ハイブリッドにおける対称面5をまたぐ電磁気的接続或いは結合を、当該対称面5上で開放する第1のSPSTスイッチ9および第2のSPSTスイッチ10を具備する。即ち、第3のキャパシタの一方117aの一端を第1の入出力端子1に接続すると共に互いに等価である第3のキャパシタの他方117bの一端を第4の入出力端子4に接続し、第3のキャパシタの一方117aの他端と第3のキャパシタの他方117bの他端を第1のSPSTスイッチ9に接続して両キャパシタを直列接続する。同様に、第4のキャパシタの一方118aの一端を第2の入出力端子2に接続すると共に互いに等価である第4のキャパシタの他方118bの一端を第3の入出力端子3に接続し、第4のキャパシタの一方118aの他端と第4のキャパシタの他方118bの他端を第2のSPSTスイッチ10に接続して両キャパシタを直列接続する。
このハイブリッド回路は、所望の周波数をf0とすれば、第1の伝送線路81および第2の伝送線路82は、特性インピ−ダンスZがZ0でありかつ或る周波数f0において電気長θがほぼ1/8波長の分布定数線路となり、第3のキャパシタの一方117a、第3のキャパシタの他方117b、第4のキャパシタの一方118a、第4のキャパシタの他方118bのそれぞれのキャパシタンスは(2/(2πf0×Z0))となる。
この実施例においては、周波数f0において第2の実施例(図3)と等価であり、第2の実施例と同様に動作する。即ち、第1のSPSTスイッチ9および第2のSPSTスイッチ10が短絡状態であるとき、90°ハイブリッド回路として動作する。一方、第1のSPSTスイッチ9および第2のSPSTスイッチ10を開放状態としたとき、例えば、第1の入出力端子1に入力した高周波信号は第2の入出力端子2のみに出力される。
(九) 図11を参照して第9の実施例を説明する。これは第7の実施例とは異なる結合度3dBの半集中定数化ブランチライン型ハイブリッド回路の例である。90°ハイブリッドにおける対称面5をまたぐ電磁気的接続或いは結合を、当該対称面5上で短絡する第1のSPSTスイッチ7および第2のSPSTスイッチ8を具備する。即ち、互いに等価である第3の伝送線路の一方85aと第3の伝送線路の他方85bの相互接続点と接地の間に第1のSPSTスイッチ7を挿入接続する。同様に、互いに等価である第4の伝送線路の一方86aと第4の伝送線路の他方86bの相互接続点と接地の間に第2のSPSTスイッチ8を挿入接続する。第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間には第1の伝送線路83が接続され、第3の入出力端子3と第4の入出力端子4との間には第2の伝送線路84が接続されている。
このハイブリッド回路は、所望の周波数をf0とすれば、第1の伝送線路83および第2の伝送線路84は、特性インピ−ダンスZが√2Z0でありかつある周波数f0において電気長θがほぼ1/12波長の分布定数線路となり、
第3の伝送線路の一方85a、第3の伝送線路の他方85b、第4の伝送線路の一方86aと第4の伝送線路の他方86bは、特性インピ−ダンスZが√2Z0でありかつ或る周波数f0において電気長θがほぼ1/16波長の分布定数線路となり、
第1のキャパシタの一方119、第1のキャパシタの他方120、第2のキャパシタの一方121、第2のキャパシタの他方122のキャパシタンスは、(√(0.5)+√(1.5))/(2πf0×Z0))となる。この実施例においては、周波数f0において第1の実施例(図1)と等価であり、第1の実施例と同様に動作する。即ち、第1のSPSTスイッチ7および第2のSPSTスイッチ8が開放状態であるとき、90°ハイブリッド回路として動作する。一方、第1のSPSTスイッチ7および第2のSPSTスイッチ8を短絡状態としたとき、例えば、第1の入出力端子1に入力した高周波信号は第2の入出力端子2のみに出力される。
(十) 図12を参照して第10の実施例を説明する。これは第8の実施例とは異なる結合度3dBの半集中定数化ブランチライン型ハイブリッド回路の例である。90°ハイブリッドにおける対称面5をまたぐ電磁気的接続或いは結合を、当該対称面5上で開放とする第1のSPSTスイッチ9および第2のSPSTスイッチ10を具備する。即ち、第3の伝送線路の一方85aの一端を第1の入出力端子1に接続すると共に互いに等価である第3の伝送線路の他方85bの一端を第4の入出力端子4に接続し、第3の伝送線路の一方85aの他端と第3の伝送線路の他方85bの他端を第1のSPSTスイッチ9に接続して両伝送線路の一方および他方を直列接続する。同様に、第4の伝送線路の一方86aの一端を第2の入出力端子2に接続すると共に互いに等価である第4の伝送線路の他方86bの一端を第3の入出力端子3に接続し、第4の伝送線路の一方86aの他端と第4の伝送線路の他方86bの他端を第2のSPSTスイッチ10に接続して両伝送線路の一方および他方を直列接続する。
このハイブリッド本回路は、所望の周波数をf0とすれば、
第1の伝送線路83、第2の伝送線路84は、特性インピ−ダンスZが√2Z0でありかつ或る周波数f0において電気長θがほぼ1/12波長の分布定数線路となり、
第3の伝送線路の一方85a、第3の伝送線路の他方85b、第4の伝送線路の一方86a、第4の伝送線路の他方86bは、特性インピ−ダンスZが√2Z0でありかつ或る周波数f0において電気長θがほぼ1/16波長の分布定数線路となり、
第1のキャパシタの一方119、第1のキャパシタの他方120、第2のキャパシタの一方121、第2のキャパシタの他方122のキャパシタンスは、(√(0.5)+√(1.5))/(2πf0×Z0))となる。
この実施例においては、周波数f0において第2の実施例(図3)と等価であり、第2の実施例と同様に動作する。即ち、第1のSPSTスイッチ9および第2のSPSTスイッチ10が短絡状態であるとき、90°ハイブリッド回路として動作する。一方、第1のSPSTスイッチ9および第2のSPSTスイッチ10を短絡状態としたとき、例えば、第1の入出力端子1に入力した高周波信号は第2の入出力端子2のみに出力される。
以上において図示説明された実施例は、何れも、結合度3dBの90°ハイブリッド回路において、この90°ハイブリッド回路の第1の入出力端子1と第4の入出力端子4とを分ける90°ハイブリッドにおける対称面を横切る電磁気的接続或いは結合を、当該対称面上で、外部からの制御に応じて短絡或いは開放とするスイッチの如き回路素子を設けることにより、この発明の動作が得られる。ハイブリッド回路の構成要素は、分布定数回路であっても、インダクタおよびキャパシタという集中定数素子であっても、或いはその何れかの組み合わせであってもよい。
(十一) 図13を参照して第11の実施例を説明する。この発明の特徴である90°ハイブリッド回路の第1の入出力端子1と第4の入出力端子4とを互いに分ける90°ハイブリッドにおける対称面をまたぐ電磁気的接続或いは結合を、当該対称面上で、短絡或いは開放とするスイッチを具備する。即ち、特性インピ−ダンスがほぼZ0でかつ電気長θががほぼ1/4波長である第3の分布定数線路21を、互いに等価な1/8波長の第3の分布定数線路の一方21aと第3の分布定数線路の他方21bに分割する第1のSPSTスイッチ9を具備し、同様に、特性インピ−ダンスがほぼZ0でかつ電気長θががほぼ1/4波長である第4の分布定数線路22を、互いに等価な1/8波長の第4の分布定数線路の一方22aと第4の分布定数線路の他方22bに分割する第2のSPSTスイッチ10を具備する。ここで、更に、第1のSPSTスイッチ9の一端と接地との間に接続されるSPSTスイッチ7bと、第1のSPSTスイッチ9の他端と接地との間に接続されるSPSTスイッチ7aとを具備している。同様に、第2のSPSTスイッチ10の一端と接地との間に接続されるSPSTスイッチ8bと、第2のSPSTスイッチ10の他端と接地との間に接続されるSPSTスイッチ8aとを具備している。
このハイブリッド回路は、第1のSPSTスイッチ9、第2のSPSTスイッチ10を短絡状態にすると共に、SPSTスイッチ7b、SPSTスイッチ7a、SPSTスイッチ8b、SPSTスイッチ8aを開放状態としたとき、90°ハイブリッドとして動作する。また、第1のSPSTスイッチ9、第2のSPSTスイッチ10を開放状態とすると、第1の入出力端子1および第2の入出力端子2に入力した電力は第3の入出力端子3および第4の入出力端子4には出力されず、また、同様に、第3の入出力端子3および第4の入出力端子4に入力した電力は第1の入出力端子1および第2の入出力端子2に出力されない。このハイブリッド回路は、更に、第1のSPSTスイッチ9、第2のSPSTスイッチ10を開放状態とした上で、SPSTスイッチ7b、SPSTスイッチ7a、SPSTスイッチ8b、SPSTスイッチ8aを制御することにより、第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間の通過位相、或いは第3の入出力端子3と第4の入出力端子4との間の通過位相を変更することができる。
結合度3dBの90°ハイブリッド回路の第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間について説明する。第1のSPSTスイッチ9、第2のSPSTスイッチ10を開放状態とした上で、SPSTスイッチ7a、SPSTスイッチ8aが開放状態であるとき、ブランチライン型90°ハイブリッドに適用した第2の実施例(図3および図8)に示した場合と同様に、第1の入出力端子1より入力した高周波信号は第2の入出力端子2のみに、電力はそのままで135°進相して出力される。一方、第1のSPSTスイッチ9、第2のSPSTスイッチ10を開放状態とした上で、SPSTスイッチ7a、SPSTスイッチ8aが短絡状態であるとき、ブランチライン型90°ハイブリッドに適用した第1の実施例(図1および図7)に示した場合と同様に、第1の入出力端子1より入力した高周波信号は第2の入出力端子2のみに、電力はそのままで45°進相して出力される。よって、上述したSPSTスイッチを選択的に開放或いは短絡することにより、通過する信号に相対的に90°の位相差を与えたり、或いは与えなかったりすることができる。
動作を表記すると、下記の通りとなる。
・スイッチ9、10を短絡、スイッチ7a、7b、8a、8bを開放=90°ハイブリッド
・スイッチ9、10を開放、スイッチ7a、8aを短絡=第1の入出力端子1−第2の入出力端子2間の通過位相−45°
・スイッチ9、10を開放、スイッチ7a、8aを開放=第1の入出力端子1−第2の入出力端子2間の通過位相−135°
・スイッチ9、10を開放、スイッチ7b、8bを短絡=第4の入出力端子4−第3の入出力端子3間の通過位相−45°
・スイッチ9、10を開放、スイッチ7b、8bを開放=第4の入出力端子4−第3の入出力端子3間の通過位相−135°
5GHzで設計したこの発明の結合度3dBの90°ハイブリッド回路のシミュレ−ション結果を図16に示す。図16におけるSW OPENとはSPSTスイッチ7a、SPSTスイッチ8aが開放状態にある場合を示し、SW SHORTはそれらが短絡状態にある場合を示す。なお、何れの場合においても、第1のSPSTスイッチ9、第2のSPSTスイッチ10は開放状態にある。これより、5GHzにおいて所望の動作がなされていることがわかる。また、このシミュレーションにおいては、11、21a、22aとして分布定数線路を用いたが、これらはそれぞれを、目的とする周波数f0において、等価な特性を示す回路で置き換えてもよい。
第1の入出力端子1−第2の入出力端子2間の位相制御を必要としない場合、SPSTスイッチ7a、8aを省略してもよい。そして、第4の入出力端子4−第3の入出力端子3間の位相制御を必要としない場合、SPSTスイッチ7b、8bを省略してもよい。また、図13においては、11、12、21a、21b、22a、22bとして分布定数線路を用いたが、これらはそれぞれを、目的とする周波数f0において、等価な特性を示す回路で置き換えてもよい。
以上において、結合度3dBの90°ハイブリッド回路における実施例を示してきたが、この発明は結合度が3dB以外の90°ハイブリッド回路にも同様に適用することができることを以下の実施例を参照して説明する。
(十二) 図13を参照して第12の実施例を説明する。
第12の実施例として、図13により図示される回路と同様の回路において、1/4波長の分布定数線路線路11、12の特性インピ−ダンスを44.7オームとし、1/8波長分布定数線路21a、21b、22a、22bの特性インピ−ダンスを100オームとして5GHzで設計した結合度7dBの90°ハイブリッド回路についてこの発明を適応した場合の特性を示す。なお、式(b)より各端子における入力インピ−ダンスは50オ−ムとなる。図17は、第12の実施例において、SPSTスイッチ9、10を短絡とし、SPSTスイッチ7a、8a、SPSTスイッチ7b、8bを開放とした場合の特性を示す図である。5GHzにおいて、S31は−7dBであり、そして、S21とS31の位相差は90°であるので、この実施例はこのとき90°ハイブリッド回路として動作していることがわかる。図18は、この実施例において、SPSTスイッチ9、10を開放とし、SPSTスイッチ7a、8a、SPSTスイッチ7b、8bを開放或いは短絡とした場合の特性を示す図である。図18において、SW OPENとはSPSTスイッチ7a、8aが開放状態にある場合を示し、SW SHORTとはそれらが短絡状態にある場合を示す。5GHzにおいて、何れの場合においても、S21はほぼ0dBであり、第1の入出力端子1より入力された高周波信号は第2の入出力端子2のみに電力はそのまま出力される。この場合において、SPSTスイッチ7a、8aが開放状態であるとき、S21は−116.6°であり、一方、SPSTスイッチ7a、8aが短絡状態であるとき、S21は−63.4°である。よって、SPSTスイッチ9、10を開放とした上で、SPSTスイッチ7a、8aを開放或いは短絡とすることにより、通過する信号に相対的に約53°の位相差を与えたり、与えなかったりすることができる。SPSTスイッチ7b、8bを同様に制御することにより、第3の入出力端子3−第4の入出力端子4間についても同様の結果が得られる。
第1の入出力端子1−第2の入出力端子2間の位相制御を必要としない場合、SPSTスイッチ7a、8aを省略してもよい。また、第4の入出力端子4−第3の入出力端子3間の位相制御を必要としない場合、SPSTスイッチ7b、8bを省略してもよい。ここで、11、12、21a、21b、22a、22bとして分布定数線路を用いたが、これらそれぞれを、目的とする周波数f0において、等価な特性を示す回路で置き換えてもよい。
図14は、この発明の90°ハイブリッド回路を並列動作増幅器に適用した例である。図14aおよび図14bにおいて、41、42は電力増幅器、43、44は伝送線路、90、91はこの発明の90°ハイブリッド回路、1〜4の番号は上述した通りの第1の入出力端子1〜第4の入出力端子4、92はSPDTスイッチ、52は整合用抵抗(抵抗値Z0)、63は信号入力端子、64は信号出力端子である。ここで、電力増幅器41、42が等価であれば、結合度3dBの90°ハイブリッド回路を90、91として用いる。
電力増幅器41、42を通電状態とし、図14aに示した通りに、SPDTスイッチ92をこの発明の90°ハイブリッド回路90の第1の入出力端子1に接続し、90°ハイブリッド回路90、91の各々についてスイッチを制御してハイブリッド動作状態とすれば、信号入力端子63より入力された周波数f0の高周波信号は、90°ハイブリッド回路90により分配された後、電力増幅器41、42により増幅され、90°ハイブリッド回路91により合成されて、信号出力端子64より出力される。一方、電力増幅器42を通電状態とし、図14bに示した通りにSPDTスイッチ92の接続をハイブリッド回路90の第4の入出力端子4に接続し、ハイブリッド回路90、91の各々についてスイッチを制御して電力分配および電力合成を行わない状態とすれば、信号入力63より入力した周波数f0の高周波信号は、電力増幅器42のみに供給および増幅され、この発明の90°ハイブリッド回路91をそのまま通過して信号出力端子64より出力される。このとき、電力増幅器41への通電を遮断することで、本来、電力増幅器41において消費されるべき電力は低減する。図14a、図14bにおいては、この発明の90°ハイブリッド回路を第2の実施例のものとして示したが、他の実施例に示したハイブリッド回路を用いても、同様に動作する。
図15は、この発明の90°ハイブリッド回路を並列動作増幅器に適用した上述した例とは別の例を説明する図である。図15において、図14のSPDTスイッチ92の代わりに、図27により図示説明された従来例である第1の90°ハイブリッド回路45、および抵抗値Z0の整合用抵抗51を図の通りに配置する。ここで、電力増幅器41、42が等価であれば、結合度3dBの90°ハイブリッド回路を45、90、91として用いる。また、従来の90°ハイブリッド45とこの発明の90°ハイブリッド90の位置を入れ替えて実施することもできる。
電力増幅器41、42を通電状態とし、図15bに示した通りに、90°ハイブリッド回路90、91の各々についてスイッチを制御して90°ハイブリッド回路90について電力分配を行わない状態とし、90°ハイブリッド回路91についてハイブリッド動作状態とすれば、信号入力端子63より入力された周波数f0の高周波信号は、従来の90°ハイブリッド回路45により分配された後、この発明の90°ハイブリッド回路90をそのまま通過し、電力増幅器41、42により増幅され、90°ハイブリッド回路91により合成されて、信号出力端子64より出力される。一方、電力増幅器42を通電状態とし、図15bに示した通りに、90°ハイブリッド回路90、91の各々についてスイッチを制御して、90°ハイブリッド回路90についてハイブリッド動作状態とし、90°ハイブリッド回路91について電力合成を行わない状態とすれば、信号入力端子63より入力した周波数f0の高周波信号は、従来の90°ハイブリッド回路45により分配された後、この発明の90°ハイブリッド回路90の第2の入出力端子2には出力されず、この発明の90°ハイブリッド回路90の第3の入出力端子3のみに合成されて出力される。信号入力端子63より入力した周波数f0の高周波信号は、従って、この電力増幅器42のみに供給および増幅され、この発明の90°ハイブリッド回路91をそのまま通過し、信号出力端子64より出力される。このとき、電力増幅器41への通電を遮断することで、電力増幅器41の消費する電力を低減することができる。図15a、図15bにおいては、この発明の90°ハイブリッド回路を第2の実施例のものとして示したが、他の実施例に示した実施例を用いても、同様に動作する。
第1の実施例を説明する図。 第1の実施例の等価回路を説明する図。 第2の実施例を説明する図。 第2の実施例の等価回路を説明する図。 第3の実施例を説明する図。 第4の実施例を説明する図。 第5の実施例を説明する図。 第6の実施例を説明する図。 第7の実施例を説明する図。 第8の実施例を説明する図。 第9の実施例を説明する図。 第10の実施例を説明する図。 第11および図12の実施例を説明する図。 90°ハイブリッド回路の実施例を用いた並列動作増幅器を説明する図。 90°ハイブリッド回路の実施例を用いた別の並列動作増幅器を説明する図。 第11の実施例におけるSPSTスイッチが短絡或いは開放状態のシミュレ−ション結果を示す図。 第12の実施例のハイブリッド動作時のシミュレ−ション結果を示す図。 第12の実施例におけるSPSTスイッチ9,10が短絡で、かつSPSTスイッチ7a、7b、8a、8bが短絡或いは開放状態のシミュレ−ション結果を示す図。 第1の実施例におけるSPSTスイッチが開放状態のシミュレ−ション結果を示す図。 第1の実施例におけるSPSTスイッチが短絡状態のシミュレ−ション結果を示す図。 第2の実施例におけるSPSTスイッチが開放状態のシミュレ−ション結果を示す図。 第5の実施例におけるSPSTスイッチが開放状態のシミュレ−ション結果を示す図。 第5の実施例におけるSPSTスイッチが短絡状態のシミュレ−ション結果を示す図。 第6の実施例におけるSPSTスイッチが開放状態のシミュレ−ション結果を示す図。 ブランチライン型ハイブリッド回路の従来例を説明する図。 従来の集中定数型ハイブリッド回路 並列動作増幅器の例 電力分配機能或いは電力合成機能の動作・非動作機能を付加した従来の90°ハイブリッド回路 SPDTスイッチをSPSTスイッチで構成する場合のSPSTスイッチの接続を示す図。
符号の説明
1 第1の入出力端子 2 第2の入出力端子
3 第3の入出力端子 4 第4の入出力端子
5 第1の対称面 6 第2の対称面
7、9 第1のSPSTスイッチ 8、10 第2のSPSTスイッチ
7a、8a SPSTスイッチ 7b、8b SPSTスイッチ
11 第1の分布定数線路 11a 第1の分布定数線路の一方
12 第2の分布定数線路 21 第3の分布定数線路
21a 第3の分布定数線路の一方 21b 第3の分布定数線路の他方
22 第4の分布定数線路路 22a 第4の分布定数線路の一方
22b 第4の分布定数線路の他方 31 第1の2端子対回路の一方
32 第1の2端子対回路の他方 33 第2の2端子対回路の一方
34 第2の2端子対回路の他方 41 第1の電力増幅器
42 第2の電力増幅器 43 第1の伝送線路
44 第2の伝送線路 45 第1の90°ハイブリッド回路
46 第2の90°ハイブリッド回路 47 第1のSPDTスイッチの一方
48 第1のSPDTスイッチの他方 49 第2のSPDTスイッチの一方
50 第2のSPDTスイッチの他方 51 第1の整合用抵抗
52 第2の整合用抵抗 61 第1の切り替え部
62 第2の切り替え部 63 信号入力端子
64 信号出力端子 81 第1の伝送線路
82 第2の伝送線路 83 第1の伝送線路
84 第2の伝送線路 85a 第3の伝送線路の一方
85b 第3の伝送線路の他方 86a 第4の伝送線路の一方
86b 第4の伝送線路の他方 90、91 ハイブリッド回路
92 SPDTスイッチ 101 第1のインダクタ
102 第1のキャパシタの一方 103 第1のキャパシタの他方
104 第2のインダクタ 105 第2のキャパシタの一方
106 第2のキャパシタの他方 107 第3のインダクタ
107a 第3のインダクタの一方 107b 第3のインダクタの他方
108 第3のキャパシタの一方 109 第3のキャパシタの他方
(107a、108)、(107b、109) 第3の2端子対回路の一方
(110a、112)、(110b、111) 第3の2端子対回路の他方
110 第4のインダクタ 110a 第4のインダクタの一方
110b 第4のインダクタの他方 111 第4のキャパシタの一方
112 第4のキャパシタの他方 113 第1のキャパシタの一方
114 第1のキャパシタの他方 115 第2のキャパシタの一方
116 第2のキャパシタの他方 117a 第3のキャパシタの一方
117b 第3のキャパシタの他方 118a 第4のキャパシタの一方
118b第4のキャパシタの他方 119 第1のキャパシタの一方
120 第1のキャパシタの他方 121 第2のキャパシタの一方
122 第2のキャパシタの他方

Claims (9)

  1. 第1の入出力端子、第2の入出力端子、第3の入出力端子および第4の入出力端子すべてが整合されている条件において、上記第1の入出力端子より入力された高周波信号が上記第2の入出力端子および上記第3の入出力端子に所定の結合度に応じて分配されかつ互に90°の位相差をもって出力され、上記第4の入出力端子には出力されない構成とされた90°ハイブリッド回路において、
    上記第1の入出力端子および上記第2の入出力端子間に接続された第1の2端子対回路と、
    上記第4の入出力端子および上記第3の入出力端子間に接続された第2の2端子対回路と、
    上記第1の入出力端子および上記第4の入出力端子間に接続された第3の2端子対回路と、
    上記第2の入出力端子および上記第3の入出力回路間に接続された第4の2端子対回路と、
    上記第3の2端子対回路の対称中間点において、上記第3の2端子対回路を分割して直列挿入され、上記第1の入出力端子および上記第4の入出力端子間の電磁気的接続または結合を、外部制御に応じて短絡或いは開放により制御する第1の回路素子と、
    上記第4の2端子対回路の対称中間点において、上記第4の2端子対回路を分割して直列挿入され、上記第2の入出力端子および上記第3の入出力端子間の電磁気的接続または結合を、外部制御に応じて短絡或いは開放により制御する第2の回路素子と、
    上記第1の回路素子の一端と接地との間および上記第2の回路素子の一端と接地との間それぞれに挿入された、外部制御に応じて上記第1の回路素子および上記第2の回路素子とは独立に短絡或いは開放する第3の回路素子とが設けられた90°ハイブリッド回路。
  2. 上記第1の回路素子の他端と接地との間および上記第2の回路素子の他端と接地との間それぞれに挿入された、外部制御に応じて上記第1の回路素子および上記第2の回路素子とは独立に短絡或いは開放する第4の回路素子が設けられた
    ことを特徴とする請求項1に記載の90°ハイブリッド回路。
  3. 上記第1の2端子対回路および上記第2の2端子対回路は、上記第1の入出力端子および上記第2の入出力端子間、および上記第4の入出力端子および上記第3の入出力端子間にそれぞれ挿入された互いに等価な分布定数線路Aおよび分布定数線路Bで構成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の90°ハイブリッド回路。
  4. 上記第3の2端子対回路および上記第4の2端子対回路は、上記第1の入出力端子および上記第4の入出力端子間、および上記第2の入出力端子および上記第3の入出力端子間にそれぞれ挿入された互いに等価な分布定数線路Cおよび分布定数線路Dで構成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の90°ハイブリッド回路。
  5. 上記第1の2端子対回路および上記第2の2端子対回路は、上記第1の入出力端子および上記第2の入出力端子間、および上記第4の入出力端子および上記第3の入出力端子間にそれぞれ挿入された互いに等価な集中定数回路Eおよび集中定数回路Fで構成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の90°ハイブリッド回路。
  6. 上記集中定数回路Eは、上記第1の入出力端子および上記第2の入出力端子間に挿入された第1インダクタと、上記第1インダクタの両端と接地との間にそれぞれ挿入された第1キャパシタおよび第2キャパシタで構成された第1のπ型回路であり、
    上記集中定数回路Fは、上記第4の入出力端子および上記第3の入出力端子間に挿入された第2インダクタと、上記第2インダクタの両端と接地との間にそれぞれ挿入された第3キャパシタおよび第4キャパシタで構成された第2のπ型回路であり、
    上記第1のπ型回路および第2のπ型回路は互いに等価である
    ことを特徴とする請求項5に記載の90°ハイブリッド回路。
  7. 上記第3の2端子対回路および上記第4の2端子対回路は、上記第1の入出力端子および上記第4の入出力端子間、および上記第2の入出力端子および上記第3の入出力端子間にそれぞれ挿入された互いに等価な集中定数回路Gおよび集中定数回路Hで構成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の90°ハイブリッド回路。
  8. 上記集中定数回路Gは、上記第1の入出力端子および上記第4の入出力端子間に挿入された第1インダクタと、上記第1インダクタの両端と接地との間にそれぞれ挿入された第1キャパシタおよび第2キャパシタで構成された第1のπ型回路であり、
    上記集中定数回路Hは、上記第2の入出力端子および上記第3の入出力端子間に挿入された第2インダクタと、上記第2インダクタの両端と接地との間にそれぞれ挿入された第3キャパシタおよび第4キャパシタで構成された第2のπ型回路であり、
    上記第1のπ型回路および第2のπ型回路は互いに等価である
    ことを特徴とする請求項7に記載の90°ハイブリッド回路。
  9. 上記第3の2端子対回路は、上記第1の入出力端子および上記第4の入出力端子間に直列に挿入された2つの等価な第1キャパシタを含み、
    上記第4の2端子対回路は、上記第2の入出力端子および上記第3の入出力端子間に直列に挿入された2つの等価な第2キャパシタを含み、
    上記第1キャパシタと上記第2キャパシタは互いに等価である
    ことを特徴とする請求項7に記載の90°ハイブリッド回路。
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