JP4149009B2 - 打抜カスの離脱装置 - Google Patents
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Description
本発明は、紙器打抜装置に使用する打抜カスの離脱装置に関し、より詳しくは、予め型抜きした紙器素材シートを一対の上下型の間に配置し、一方の型に設けた打抜体により紙器素材シートの打抜ラインを打ち抜いた後、打抜ラインの部分に残存する打抜カスを離脱する紙器打抜装置に使用する打抜カスの離脱装置に関するものである。
【従来の技術】
従来、この種の紙器打抜装置として、前工程において、例えば、図17に示すように、所要の型抜きを行って打抜ラインLを形成した紙器素材シート70から、完成品である打抜製品の残留部71の周囲の打抜ラインLにより仕切られた離脱部72を除去し更に残存するカスを除去するための装置が種々提供されている。
上述した前工程で型抜きされる打抜ラインLは、図18に示すように、いわゆるミシン目状とされており、切断部分に所要間隔をあけて継ぎ目74を残した状態で形成されている。
前記型抜きをされた紙器素材シート70に使用する打抜カスの離脱装置としては、図19に示すように、上型基板81、下型基板82、紙器素材シート70の打抜ラインL、上記上型基板81に取り付ける打抜ラインLに沿って僅かに隙間をあけた外側位置に例えばアルミニウムからなる断面L字形状の打抜体83を具備した装置を挙げることができる。
離脱部72の離脱動作時には、上型基板81は駆動手段(図示せず)により駆動される。それに対して下型基板82は、所定位置に設置している。そして、上型基板81を下型基板82に向かって下降させて近接させ打抜体83により離脱部72を打抜ラインLに沿って強制的に除去するとともに、この後上型基板81を上昇させるようにしている。
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来の離脱装置では、打抜体83により離脱部72の部分の表面を下向きに押し下げて紙器素材シート70を打抜ラインLに沿って折り曲げ、下型基板82により支持されている残留部71の部分と連結している離脱部72を言わば引き裂くように切り離している。
このように、離脱動作時に、打抜体83により離脱部72となる部分に大きな負荷をかけて屈折するとともに切り離すには、打抜体83を打抜ラインLの丁度真上に位置させるよりも少し外方に位置させた方が好ましいため、上述したように、打抜体83は打抜ラインLより隙間をあけて配置している。
ところで、離脱部72に対しては、大きな負荷をかけて、残留部71から切り離してこの離脱部72を確実に離脱させる必要があるが、従来の打抜体83は通常幅が一定であるため、特に離脱部72の幅W1が狭い場合には、打抜材83により大きな負荷をかけることができず、幅の狭い離脱部72が残留部71から切り離しされない場合がある。
即ち、従来の離脱装置は、離脱部72を打抜ラインLに沿って容易に屈曲させるためとともに打抜体83が下型基板82と衝突しないように、下型基板82の外端縁を打抜ラインLより隙間をあけて内側に逃がしている。従って、打抜体83により屈折された離脱部72が、内側の隙間側へ入り込んで、下型基板82側へ傾斜し易い。
このように、幅W1が狭い離脱部72が上述の如く傾斜すると、打抜体83と離脱部72との接触面積が一段と減少してしまい、打抜体83による負荷が打抜カスとなる幅W1が狭い離脱部72の部分に十分に作用せず、残留部71の打抜ラインLでの切り離しが一層困難となってしまう。
本発明は、上記した従来の課題に鑑みてなされたもので、例えば幅の狭い打抜カス(離脱対象物)となる部分であっても、打抜体と、この打抜体から一定距離離れた打抜ラインとに対して直行する方向に変移動作するように構成した打ち抜き補助体の変位動作により離脱部の一部であるカスに十分に離脱のための力を伝達できるように構成し、打抜ラインから確実に離脱させ高品質の紙器製品を得ることができる打抜カスの離脱装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
請求項1記載に係る打抜カスの離脱装置は、紙器素材シート4に打抜製品の外周縁に沿って離脱部6と残留部5とに区画される打抜ラインLを設け、打ち抜き工程において該打抜ラインLを設けた紙器素材シート4を紙器打抜装置の対向する上下型の基板1、2の間に配置し、これら上下型の基板1、2を打ち抜き駆動して、上記上型の基板1より紙器素材シート4に向けて突設した打抜体3により前記紙器素材シート4の離脱部6を残留部5から強制的に分離させる紙器打抜装置に使用する打抜カスの離脱装置であって、前記打抜体3を紙器素材シート4の打抜ラインLの外側に位置する前記離脱部6の外側端に配置し、かつ、打抜体3の下端に係合溝8を設けたとともに、前記打抜体3の係合溝8に、係合突部11を挿脱可能に遊嵌し、前記上下型の基板1、2の打ち抜き駆動により前記残留部6の打抜ラインLの部分に残存するカスを除去するようにした打ち抜き補助体10を具備し、前記打抜体3の係合溝8への係合突部11の遊嵌により、打抜体3に対して直行する方向に変移動作するようにした前記打ち抜き補助体10の変移動作をもって、前記離脱部6の一部であるカスに離脱のための十分な力を伝達できるように構成したことを特徴とするものである。
請求項2記載に係る打抜カスの離脱装置は、紙器素材シート4に打抜製品の外周縁に沿って離脱部6と残留部5とに区画される打抜ラインLを設け、打ち抜き工程において該打抜ラインLを設けた紙器素材シート4を紙器打抜装置の対向する上下型の基板1、2の間に配置し、これら上下型の基板1、2を打ち抜き駆動して、上記上型の基板1より紙器素材シート4に向けて突設した打抜体3により前記紙器素材シート4の離脱部6を残留部5から強制的に分離させる紙器打抜装置に使用する打抜カスの離脱装置であって、前記打抜体3を紙器素材シート4の打抜ラインLの外側に位置する前記離脱部6の外側端に配置し、かつ、打抜体3の下端に係合溝8を設けたとともに、前記打抜体3の係合溝8に、係合突部11を挿脱可能に遊嵌し、かつ、前記紙器素材シート4に対する当接面側の端縁に、前記打抜体3の係合溝8から一定距離離れた打抜ラインL側に向いた突片21を備え、前記上下型の基板1、2の打ち抜き駆動時に前記突片21を前記打抜ラインLに臨ませて前記残留部6の打抜ラインLの部分に残存するカスを除去する打ち抜き補助体20を具備し、前記打抜体3の係合溝8への係合突部11の遊嵌により、打抜体3に対して直行する方向に変移動作するようにした前記打ち抜き補助体10の変移動作をもって、前記離脱部6の一部であるカスに離脱のための十分な力を伝達できるように構成したことを特徴とするものである。
以下に本発明の作用について説明する。
請求項1記載の発明に係る打抜カスの離脱装置によれば、前記離脱部6の離脱動作を行う打抜体3を紙器素材シート4の打抜ラインLの外側に位置する前記離脱部6の外側端に配置し、かつ、打抜体3の下端に係合溝8を設けたとともに、前記打抜体3の係合溝8に、係合突部11を挿脱可能に遊嵌し、上下型の打ち抜き駆動により前記残留部の打抜ラインの部分に残存する離脱部の一部であるカスを除去するようにしたので、前記離脱部が狭い幅を有するような場合であっても、前記打抜体3と、この打抜体3から一定距離離れた打抜ラインLとに対して直行する方向に変移動作するように構成した打ち抜き補助体10の変移動作により離脱部の一部であるカスに十分に離脱のための力を伝達でき、打抜カスとなる部分を打抜ラインから確実に離脱させ高品質の紙器製品を得ることが可能となる。
請求項2記載の発明に係る打抜カスの離脱装置によれば、前記離脱部6の離脱動作を行う打抜体3を紙器素材シート4の打抜ラインLの外側に位置する前記離脱部6の外側端に配置し、かつ、打抜体3の下端に係合溝8を設けたとともに、前記打抜体3の係合溝8に、係合突部11を挿脱可能に遊嵌し、かつ、前記紙器素材シート4に対する当接面側の端縁に、前記打抜体3の係合溝8から一定距離離れた打抜ラインL側に向いた突片21を備え、前記上下型の打ち抜き駆動により前記残留部の打抜ラインの部分に前記突片を臨ませるようにしたので、前記打抜体と、この打抜体から一定距離離れた打抜ラインとに対して直行する方向に変移動作するように構成した打ち抜き補助体20の変移動作及び前記突片21による離脱部の一部であるカスに対する押圧動作により、十分に離脱のためのカスに力を伝達でき、打抜カスとなる部分を打抜ラインから確実に離脱させ高品質の紙器製品を得ることが可能となる。
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、紙器打抜装置に使用する打抜カスの離脱装置の概要を示すものである。この離脱装置は、例えばアルミニウムからなる断面L字形状の打抜体3(図1では点線で示す)を下面側に備えた合板状の素材からなる上型基板1と、この上型基板1に対向させる紙器製品の形状に応じた受部が形成された合板状の素材からなる下型基板2とを備え、前工程で所定の形状の打抜ラインLが形成され残留部5、離脱部6に区画された段ボール材のような紙器素材シート4を、前記上型基板1と下型基板2との間に配置して、駆動手段(図示せず)により上型基板1を下型基板2に向かって下降させて近接させ打抜体3により紙器素材シート4の離脱部6を打抜ラインLに沿って強制的に除去するものである。
なお、上記前工程で型抜きされる打抜ラインLは、既述したように、いわゆるミシン目状とされており、切断部分に所要間隔をあけて継ぎ目(図示せず)を残した状態で形成されている。
図2は、前記上型基板1の一例を示す底面図であり、この上型基板1には、紙器素材シート4の打抜ラインLに対応する形状の打ち抜き刃7と、この打ち抜き刃7より外側に配置される打抜体3とを具備している。この打抜体3の紙器素材シート4側に接触する面には、点線で示す位置に詳細は後述する前記打抜ラインLに沿った方向の係合溝8が設けられている。なお、図2においては、打抜体3をコの字状に配置した例を示している。
前記打抜体3には、図3乃至図5に示すように、平坦な板状の打ち抜き補助体10を挿脱可能に取り付けるようになっている。
即ち、前記打抜体3に設けた係合溝8は、長円状で、且つ、紙器素材シート4側に接触する面側にやはり打抜ラインLに沿った方向の開口部8aを有する形状に形成されている。
一方、前記打ち抜き補助体10は、前記打抜体3よりも広幅で、且つ、その一面に前記係合溝8及び開口部8aに対して所定の隙間(クリアランス)Gをもって係合する前記係合溝8及び開口部8aの形状に対応した形状の係合突部11を設け、この打ち抜き補助体10の係合突部11を、前記打抜体3に対して打抜ラインLに沿った方向から直線的に挿脱可能に取り付けるようになっている。
なお、図4中のA、Bで示す矢印は、後述するように、打抜カス離脱工程の際に生じる打ち抜き補助体10の微妙に揺動する変位状態を示すものである。また、図5は前記打抜体3と打ち抜き補助体10とを分離した状態を示すものである。
次に、上述した紙器打抜装置に使用する打抜カスの離脱装置による打抜ラインLを境とする残留部5からの離脱部6の離脱動作について説明する。
なお、以下の説明では、図6に示すように、紙器素材シート4の打抜ラインLの外側の離脱部6の幅がかなり狭い場合を例にとって離脱部6の離脱動作について説明するものとする。
この離脱装置による打抜カスの離脱動作工程に先立つ工程では、前記従来の技術において説明したように、紙器素材シート4は打ち抜き刃7により打抜ラインLが形成されて残留部5、離脱部6に区画される。このような紙器素材シート4を、前記上型基板1と下型基板2との間に配置して、駆動手段(図示せず)により上型基板1を下型基板2に向かって下降させて近接させ、前記上型基板1に設けた打抜体3により既述したように紙器素材シート4の打抜ラインLに沿った打抜カスの離脱を行うが、この打抜カス離脱工程では、図6に示すように、紙器素材シート4の打抜ラインLの外側の離脱部6の幅がかなり狭い場合、即ち、離脱部6の幅がかなり狭いようなカス6aとなる部分が、離脱、除去されないで残存してしまう事態があった。
そこで、本実施の形態1の場合には、図7の(A)に示すように、前記打ち抜き補助体10の係合突部11を、前記打抜体3に対して打抜ラインLに沿った方向から直線的に所定の隙間Gを持って取り付けた状態とし、図6に示すような紙器素材シート4を、前記上型基板1と下型基板2との間に打抜ラインLが下型基板2の端縁から若干側方に位置するように配置して、駆動手段(図示せず)により上型基板1を下型基板2に向かって下降させて近接させる打ち抜き工程を実行する。
このような打ち抜き工程で、前記上型基板1とともに打ち抜き補助体10を下降させて、図7の(B)に示すように、打ち抜き補助体10の一方の端部を紙器素材シート4の離脱部6の幅がかなり狭いようなカス6aに接触させ、更に、図7の(C)に示すように、上型基板1とともに打ち抜き補助体10を更に下降させ、打ち抜き補助体10により紙器素材シート4のカス6aの部分を押し下げる。
このとき、打ち抜き補助体10には、前記上型基板1の下降に伴う押し下げ力が作用することに加えて、打ち抜き補助体10自体が既述したように前記打抜体3よりも広幅で、且つ、図4に示す如く所定の隙間(クリアランス)Gをもって打抜体3に係合しているので、打抜体3のみ(前記従来例の場合に相当する)で紙器素材シート4のカス6aの部分を押し下げる画一的な場合に比べ、カス6aの状態、即ち、カス6aの打抜ラインLに沿った残留部5に対する結合の残存程度やカス6a自体の残存する幅寸法の大小等の状態に応じて、前記押し下げ力の方向と交差する方向(打抜ラインLに直交する方向)に微妙に揺動するような変位が生じ、これにより、打ち抜き補助体10によるカス6aに対する分離力が一層大きくなり、図7の(D)に示すように、上型基板1とともに打ち抜き補助体10を更に下降させることで、離脱部6の幅がかなり狭いようなカス6aの部分を打抜ラインLから確実に離脱させ所望の形状の高品質の紙器製品を得ることが可能となる。
なお、図7の(B)、(C)中のA、Bで示す矢印は、打抜カス離脱工程の際に生じる打ち抜き補助体10の微妙に揺動する変位状態を示すものである。
(実施の形態2)
次に、図8、図9を参照して本発明の実施の形態2について説明する。
本実施の形態2は基本的には実施の形態1と同様な構成であるが、前記構成の打ち抜き補助体10に代替して、図8に示すように、打ち抜き補助体20として紙器素材シート4側の端面の端縁に、打抜ラインLに沿う方向の突片21を付加したことが特徴である。
このような構造の打ち抜き補助体20を用いた離脱装置によれば、この打ち抜き補助体20の突片21を、図9に示すように、前記打ち抜き補助体20の係合突部11を、前記打抜体3に対して打抜ラインLに沿った方向から直線的に所定の隙間Gを持って取り付けた状態とし、既述した図6に示すような紙器素材シート4を、前記上型基板1と下型基板2との間に打抜ラインLが下型基板2の端縁から若干側方に位置するように配置し、且つ、前記打抜ラインLに前記突片21を臨ませるようにして、駆動手段(図示せず)により上型基板1を下型基板2に向かって下降させ、前記実施の形態1と同様な打ち抜き工程を実行する。
これにより、前記打抜体3の実施の形態1の場合と同様な打抜ラインLと直交する方向の変位動作とともに前記突片21によりカス6aに対して十分に離脱のための力を伝達でき、カス6aとなる部分を打抜ラインLから一層確実に離脱させ所望の形状の高品質の紙器製品を得ることが可能となる。
(実施の形態1、2とは異なる実施の形態)
次に、図10、図11、図12の(A)、(B)を参照して、本発明に係る前記実施の形態1、2とは異なる実施の形態について説明する。なお、図12(B)は、前記実施の形態1、2とは異なる実施の形態によって離脱の対象とされる細幅のカス6bの一例を図示した紙器素材シート4の切欠部分部図である。
この実施の形態は基本的には実施の形態1、2と同様に紙器打抜装置における打抜カスの離脱装置として用いるものであり、この実施の形態は、前記構成の打抜体3及び打ち抜き補助体10(実施の形態1)、打抜体3及び打ち抜き補助体20(実施の形態2)に代替して、図10に示すような構成の打抜体30を用いるようにしたことが特徴である。
即ち、この実施の形態に示す打抜体30は、例えば適宜厚の板状としたアルミニウム材等からなり、上型基板1の溝に圧入して固定(図12参照)するようにした固定部31と、該固定部31の下側方向に連続して形成した本体部32と、この本体部32の下端面に各湾曲凹部33を夫々介しながら長さ方向に沿って連続して形成した各突起部34とを具備している。
このような構造とした打抜体30を用いた離脱装置によれば、図12に示すように、固定部31を前記上型基板1の溝に圧入して固定し、図12(B)のような紙器素材シート4を前記上型基板1と下型基板2との間に各打抜ラインL、Lが下型基板2の端縁から夫々若干側方に位置するように配置し、且つ、前記打抜ラインL、Lの間に位置する細幅のカス6bに打抜体30の各突起部34を臨ませるようにして、駆動手段(図示せず)により上型基板1を下型基板2に向かって下降させ、カス6bの打ち抜き工程を実行する。
これにより、打抜体30の各突起部34が如何なる細幅のカス6bをも引っかけながら確実に外脱、落下することができ、このような打抜体30の各突起部34により細幅のカス6bに対しても十分に離脱のための力を伝達でき、カス6bとなる部分を打抜ラインL、Lから円滑且つ確実に離脱させ所望の形状の高品質の紙器製品を得ることが可能となる。
(実施の形態1、2とは更に異なる実施の形態)
次に、図13を参照して、本発明に係る前記実施の形態1、2とは更に異なる実施の形 態について説明する。
この実施の形態は基本的には前記図10、図11、図12の(A)、(B)に示す実施の形態と同様に紙器打抜装置における打抜カスの離脱装置として用いるものであり、この実施の形態は、前記構成の打抜体30に代替して、図13に示すような構成の打抜体40を用いるようにしたことが特徴である。
即ち、この実施の形態に示す打抜体40は、例えば適宜厚の板状としたアルミニウム材等からなり、前記図10、図11、図12の(A)、(B)に示す実施の形態の固定部31と同様な上型基板1の溝に圧入して固定するようにした固定部(図示せず)と、該固定部の下側方向に連続して形成した前記図10、図11、図12の(A)、(B)に示す実施の形態の本体部32と同様な本体部42と、この本体部42の下端面に各湾曲凹部43を夫々介しながら長さ方向に沿って連続して形成され、且つ、本体部42の厚さ幅方向に設けられた各突部44とを具備している。
このような構造とした打抜体40を用いた離脱装置によれば、前記図10、図11、図12の(A)、(B)で説明した図12に示すと同様に、固定部を前記上型基板1の溝に圧入して固定し、図12(B)のような紙器素材シート4を前記上型基板1と下型基板2との間に各打抜ラインL、Lが下型基板2の端縁から夫々若干側方に位置するように配置し、且つ、前記打抜ラインL、Lの間に位置する細幅のカス6bに打抜体40の各突部44を臨ませるようにして、駆動手段(図示せず)により上型基板1を下型基板2に向かって下降させ、カス6bの打ち抜き工程を実行する。
これにより、打抜体40の各突部44が如何なる細幅のカス6bをも強く押圧しながら確実に外脱、落下することができ、このような打抜体40の各突部44により細幅のカス6bに対しても十分に離脱のための力を伝達でき、カス6bとなる部分を打抜ラインL、Lから円滑且つ確実に離脱させ所望の形状の高品質の紙器製品を得ることが可能となる。
(実施の形態1、2とは更に異なる実施の形態)
次に、図14、図15を参照して、本発明に係る前記実施の形態1、2とは更に異なる実施の形態について説明する。
この実施の形態は基本的には前記図10、図11、図12の(A)、(B)に示す実施の形態、前記図13に示す実施の形態と同様に紙器打抜装置における打抜カスの離脱装置として用いるものであり、この実施の形態は、前記構成の打抜体30、40に代替して、図13に示すような構成の打抜体50を用いるようにしたことが特徴である。
即ち、この実施の形態に示す打抜体50は、例えば適宜厚の板状としたアルミニウム材等からなり、上型基板1の溝に圧入して固定(前記した図12参照)するようにした固定部51と、該固定部51の下側方向に連続して形成した芯材部52と、この芯材部52の下端面に芯材部52の長さ方向に形成した湾曲凹部53と、該芯材部52の両面に接着等の手段で固着され、且つ、前記図10、図11、図12の(A)、(B)に示す実施の形態、前記図13に示す実施の形態に示す打抜体30と同様な本体部54及び該本体部54の下端面に各湾曲凹部55を夫々介しながら長さ方向に沿って連続して形成した各突起部56を有する打抜部材57とを具備している。
このような構造の打抜体50を用いた離脱装置によれば、前記図10、図11、図12の(A)、(B)に示す実施の形態、前記図13に示す実施の形態で説明した図12に示すと同様に、固定部51を前記上型基板1の溝に圧入して固定し、図12(B)のような紙器素材シート4を前記上型基板1と下型基板2との間に各打抜ラインL、Lが下型基板2の端縁から夫々若干側方に位置するように配置し、且つ、前記打抜ラインL、Lの間に位置する細幅のカス6bに打抜体50における各打抜部材57の各突起部56を臨ませるようにして、駆動手段(図示せず)により上型基板1を下型基板2に向かって下降させ、カス6bの打ち抜き工程を実行する。
これにより、打抜体50における各打抜部材57の各突起部56が如何なる細幅のカス6bをも引っかけながら確実に外脱、落下することができ、このような打抜体50の各突起部56により細幅のカス6bに対しても十分に離脱のための力を伝達でき、カス6bとなる部分を打抜ラインL、Lから一層円滑且つ確実に離脱させ所望の形状の高品質の紙器製品を得ることが可能となる。なお、この場合、打抜体50の前記湾曲凹部55は、カス6bの外脱の際、空気抜き用の穴として作用するので、カス6bの離脱の一層の円滑性を発揮できる。
(実施の形態1、2とは更に異なる実施の形態)
次に、図16を参照して、本発明に係る前記実施の形態1、2とは更に異なる実施の形態について説明する。
この実施の形態は基本的には前記図10、図11、図12の(A)、(B)に示す実施の形態、前記図13に示す実施の形態、前記図14、図15に示す実施の形態と同様に紙器打抜装置における打抜カスの離脱装置として用いるものであり、この実施の形態は、前記構成の打抜体30、40、50に代替して、図16に示すような構成の打抜体60を用いるようにしたことが特徴である。
この実施の形態に示す打抜体60は、前記図14、図15に示す実施の形態の打抜体50から各打抜部材57を除去して形成したものである。即ち、この打抜体60は、例えば適宜厚の板状としたアルミニウム材等からなり、前記図14、図15に示す実施の形態の固定部51と同様な上型基板1の溝に圧入して固定するようにした固定部(図示せず)と、該固定部の下側方向に連続して形成した前記図14、図15に示す実施の形態の芯材部52と同様な芯材部61と、この芯材部61の下端面に各細幅片部63に挟まれながら芯材部61の長さ方向に沿って形成した湾曲凹部62とを具備している。
このような構造の打抜体60を用いた離脱装置によれば、前記前記図10、図11、図12の(A)、(B)に示す実施の形態で説明した図12に示すと同様に、固定部を前記上型基板1の溝に圧入して固定し、図12(B)のような紙器素材シート4を前記上型基板1と下型基板2との間に打抜ラインL、Lが下型基板2の端縁から夫々若干側方に位置するように配置し、且つ、前記打抜ラインL、Lの間に位置する細幅のカス6bに打抜体60の細幅片部63、湾曲凹部62を臨ませるようにして、駆動手段(図示せず)により上型基板1を下型基板2に向かって下降させ、カス6bの打ち抜き工程を実行する。
これにより、打抜体60における各細幅片部63が細幅のカス6bの両端をしっかりと押圧しながら確実に外脱、落下することができ、このような打抜体60の各細幅片部63により細幅のカス6bに対しても十分に離脱のための力を伝達でき、カス6bとなる部分を打抜ラインL、Lから一層円滑且つ確実に離脱させ所望の形状の高品質の紙器製品を得ることが可能となる。なお、この場合、打抜体60の各細幅片部63に挟まれながら芯材部61の長さ方向に形成された前記湾曲凹部62は、カス6bの外脱の際、空気抜き用の穴として作用するので、カス6bの離脱の一層の円滑性を発揮できる。
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば以下の効果を奏する。
請求項1記載の発明によれば、離脱部の幅がかなり狭いようなカスであっても、打抜カスに十分に離脱のための力を伝達でき、打抜カスとなる部分を打抜ラインから確実に離脱させ高品質の紙器製品を得ることが可能な打抜カスの離脱装置を提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、離脱部の幅がかなり狭いようなカスであっても、請求項1記載の発明の場合に加えて、打抜カスに更に十分な離脱のための力を伝達でき、打抜カスとなる部分を打抜ラインから確実に離脱させ高品質の紙器製品を得ることが可能な打抜カスの離脱装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の打抜カスの離脱装置の概略を示す分解斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態1の打抜カスの離脱装置における上型基板の底面図である。
【図3】 本発明の実施の形態1の打抜カスの離脱装置を示す部分斜視図である。
【図4】 本発明の実施の形態1の打抜カスの離脱装置を示す部分断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態1の打抜カスの離脱装置を示す部分分解図である。
【図6】 本発明の実施の形態1により離脱させる紙器素材シートの一例を示す部分図である。
【図7】 本発明の実施の形態1の打抜カスの離脱装置の離脱動作を示す動作説明図である。
【図8】 本発明の実施の形態2の打抜カスの離脱装置を示す部分斜視図である。
【図9】 本発明の実施の形態2の打抜カスの離脱装置の離脱動作を示す動作説明図である。
【図10】 本発明の実施の形態1、2とは異なる実施の形態の打抜カスの離脱装置を示す部分斜視図である。
【図11】 図10における実施の形態の打抜カスの離脱装置を示す部分説明図である。
【図12】 (A)は図10、図11における実施の形態の打抜カスの離脱装置の離脱動作を示す動作説明図である。
(B)は図10、図11における実施の形態によって離脱の対象とされるカス6bの一例を示す紙器素材シート4の切欠部分部図である。
【図13】 本発明の実施の形態1、2とは更に異なる実施の形態の打抜カスの離脱装置を示す部分説明図である。
【図14】 本発明の実施の形態1、2とは更に異なる実施の形態の打抜カスの離脱装置を示す部分斜視図である。
【図15】 図14における実施の形態の打抜カスの離脱装置を示す部分説明図である。
【図16】 本発明の実施の形態1、2とは更に異なる実施の形態の打抜カスの離脱装置を示す部分説明図である。
【図17】 紙器素材シートの一例を示す斜視図である。
【図18】 紙器素材シートの一例を示す部分平面図である。
【図19】 従来の離脱装置の動作を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 上型基板
2 下型基板
3 打抜体
4 紙器素材シート
5 残留部
6 離脱部
7 打ち抜き刃
8 係合溝
10 打ち抜き補助体
11 係合突部
20 打ち抜き補助体
21 突片
30 打抜体
34 突起部
40 打抜体
44 突部
50 打抜体
56 突起部
60 打抜体
63 細幅片部
62 湾曲凹部
Claims (2)
- 紙器素材シート4に打抜製品の外周縁に沿って離脱部6と残留部5とに区画される打抜ラインLを設け、打ち抜き工程において該打抜ラインLを設けた紙器素材シート4を紙器打抜装置の対向する上下型の基板1、2の間に配置し、これら上下型の基板1、2を打ち抜き駆動して、上記上型の基板1より紙器素材シート4に向けて突設した打抜体3により前記紙器素材シート4の離脱部6を残留部5から強制的に分離させる紙器打抜装置に使用する打抜カスの離脱装置であって、
前記打抜体3を紙器素材シート4の打抜ラインLの外側に位置する前記離脱部6の外側端に配置し、かつ、打抜体3の下端に係合溝8を設けたとともに、
前記打抜体3の係合溝8に、係合突部11を挿脱可能に遊嵌し、前記上下型の基板1、2の打ち抜き駆動により前記残留部6の打抜ラインLの部分に残存するカスを除去するようにした打ち抜き補助体10を具備し、
前記打抜体3の係合溝8への係合突部11の遊嵌により、打抜体3に対して直行する方向に変移動作するようにした前記打ち抜き補助体10の変移動作をもって、前記離脱部6の一部であるカスに離脱のための十分な力を伝達できるように構成したことを特徴とする打抜カスの離脱装置。 - 紙器素材シート4に打抜製品の外周縁に沿って離脱部6と残留部5とに区画される打抜ラインLを設け、打ち抜き工程において該打抜ラインLを設けた紙器素材シート4を紙器打抜装置の対向する上下型の基板1、2の間に配置し、これら上下型の基板1、2を打ち抜き駆動して、上記上型の基板1より紙器素材シート4に向けて突設した打抜体3により前記紙器素材シート4の離脱部6を残留部5から強制的に分離させる紙器打抜装置に使用する打抜カスの離脱装置であって、
前記打抜体3を紙器素材シート4の打抜ラインLの外側に位置する前記離脱部6の外側端に配置し、かつ、打抜体3の下端に係合溝8を設けたとともに、
前記打抜体3の係合溝8に、係合突部11を挿脱可能に遊嵌し、かつ、前記紙器素材シート4に対する当接面側の端縁に、前記打抜体3の係合溝8から一定距離離れた打抜ラインL側に向いた突片21を備え、前記上下型の基板1、2の打ち抜き駆動時に前記突片21を前記打抜ラインLに臨ませて前記残留部6の打抜ラインLの部分に残存するカスを除去する打ち抜き補助体20を具備し、
前記打抜体3の係合溝8への係合突部11の遊嵌により、打抜体3に対して直行する方向に変移動作するようにした前記打ち抜き補助体10の変移動作をもって、前記離脱部6の一部であるカスに離脱のための十分な力を伝達できるように構成したことを特徴とする打抜カスの離脱装置。
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-
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- 1996-05-09 JP JP13962996A patent/JP4149009B2/ja not_active Expired - Lifetime
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