JP4148342B2 - 自動変速機の潤滑構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動変速機の潤滑構造に係り、特に、遊星歯車機構への潤滑構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の自動変速機として、例えば特開2000-55151号公報に記載されているものが知られている。
この従来例は、図5に示すように、入力軸302上に、変速機構として、単式遊星歯車組の機構減速用プラネタリギヤG1と、ラビニヨ式複式遊星歯車組のプラネタリギヤセットGと、カウンタドライブギヤ305と、の第1のブレーキB−1,第2のブレーキB−2と、第1のクラッチC−1,第2のクラッチC−2,第3のクラッチC−3とが配置されている。
【0003】
前記プラネタリギヤセットGは、外径の異なる大径のサンギヤS2,小径のS3と、互いに噛合して一方が大径のサンギヤS2に噛合するとともにリングギヤR3に噛合し、他方が小径のサンギヤS3に噛合するロングピニオンP2及びショートピニオンP3を支持するキャリアC2,C3で構成されている。
大径のサンギヤS2は、軸方向の後端(図示の左方)からシェルコネクティング306が径方向外方に延在して一体に設けられており、このシェルコネクティング306を構成部材とした第3のクラッチC−3を介して減速プラネタリギヤGのリングギヤR1に連結されている。
【0004】
図6は、前述したプラネタリギヤセットGの要部と、潤滑構造を詳細に示した図である。
キャリアC2,C3にピニオンシャフト308の両端部が支持されており、このピニオンシャフト308にニードル310を介してロングピニオンP2が回転自在に支持されている。また、ロングピニオンP2の両端部と、キャリアC2との間には、ロングピニオンP2で発生するスラスト力を支持する複数のワッシャ311が介装されている。
【0005】
大径のサンギヤS2は、軸方向の後端部に径方向外方に延在した内径側シェルコネ部材312が一体に形成されており、この内径側シェルコネ部材312の外径端部312aに、第2のクラッチC−2の所定の部品を組み込んだ外径側シェルコネ部材314の内径端部314aを固着することでシェルコネクティング306が形成される。
【0006】
ところで、前記ワッシャ311は、ロングピニオンP2が回転する際にキャリアC2,C3との摺動によって発熱しやすく、積極的に潤滑油を供給しなければならない。
図6の従来例では、大径のサンギヤS2のギヤ部316とシェルコネ内径部312の基端312bとの間で一端が開口し、他端が大径のサンギヤS2の内周面で開口するように潤滑油通路320を形成している。そして、入力軸302の軸心に沿って形成した油路322に供給した潤滑油を、大径のサンギヤS2の内周に向かうように入力軸302に形成した潤滑油通路324及び小径のサンギヤS3に形成した潤滑油通路326を経由させて前記潤滑油通路320に流し込み、潤滑油通路320からキャリアC2に向けて流れ出てきた潤滑油を、ワッシャ311に供給して冷却するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、大径のサンギヤS2に設けた潤滑油通路320の外周側の開口部は、大径のサンギヤS2のギヤ部316からシェルコネ内径部312の基端312bを所定の寸法だけ軸方向に離間させたサンギヤ延長部318で開口するようにしている。このようにサンギヤ延長部318を設けると、潤滑油通路320の外周側の開口部を穿設する位置に多少のバラツキが発生しても、或いは、シェルコ内径部312の板厚が多少増大しても潤滑油通路320を確実に設けることができ、シェルコネ内径部312及び大径のサンギヤS2を一体化した部品を加工する際のバラツキに対処することができるというメリットがある。
【0008】
その反面、前記サンギヤ延長部318を設けた上記部品を採用すると、軸寸法が増大したプラネタリギヤセットGとなり、変速機ケース内の他の変速機構とのレイアウトが困難になるとともに、変速機の軸寸法が増大してコンパクト化が図れなくなる。
また、前記潤滑油通路は、大径のサンギヤS2の軸線に対して90°の角度未満の角度で穿設されているので穿設加工が難しく、部品コストが増大するおそれもある。
【0009】
そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、部品コストを増大せずに遊星歯車機構内に配置されているワッシャに対して潤滑油の供給動作を確実に行うことができるとともに、変速機の軸寸法の短縮を図ることが可能な自動変速機を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、入力軸の外周にサンギヤを回転自在に配置し、このサンギヤに噛合するピニオンを、ピニオンシャフトで回転自在に支持し、当該ピニオンシャフトの端部を円環状のキャリアで支持するとともに、互いに対向した前記ピニオンの端面と前記キャリアの一方の側面との間にワッシャを介装してなる遊星歯車機構を備えるとともに、前記サンギヤの軸方向の一方の端部外周に、該サンギヤに回転を伝達、或いは該サンギヤの回転を停止させる円盤形状で該サンギヤとは別体のシェルコネクティングを固着してなる自動変速機において、前記シェルコネクティングは、前記ピニオンの端面に対向していない前記キャリアの他方の側面に沿って前記入力軸に対して直交する方向に延在するシェルコネ本体と、前記キャリアの内径側の空間に入り込むように前記シェルコネ本体の内周側から斜めに折れ曲がり、前記キャリアの内径側に近接して延在する折曲部とを備え、前記折曲部に、その表裏に貫通するシェルコネ潤滑油孔を形成するとともに、前記入力軸側から当該入力軸の外方に向けて供給し、前記折曲部の裏側に流れてきた潤滑油が、前記シェルコネ潤滑油孔を通過して前記キャリア側に流れ込むようにした。
【0011】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の自動変速機の潤滑構造において、前記シェルコネ潤滑油孔を、その軸線が前記キャリアと前記ピニオンとの間に介装した前記ワッシャの外周部近傍に向かうように前記折曲部に形成した。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用し得る自動変速機の全体構成を断面を示す。また、図2は、自動変速機のギヤトレインをスケルトンで示す。
この自動変速機は、図1及び図2に示すように、いわゆる3軸構成とされ、フロントエンジン・フロントドライブ(FF)車又はリヤエンジン・リヤドライブ(RR)車用の横置式トランスアクスルの形態を有し、さらに変速機構としては、前進6速・後進1速を実現するギヤトレインを備えている。
【0013】
自動変速機は、ミッションケース180内に、互いに並列的に配置された第1軸である入力軸50、カウンタ軸401、ドライブシャフト453a,453bの各軸上に変速ユニットやギヤ等の各種要素が配設された構成を有する。
入力軸50は、図示しないエンジンからトルクコンバータ230を介してトルクが入力され、且つ出力側をトルクコンバータ230側に設けており、また、カウンタ軸401は、入力軸50に平行に配置され、この入力軸50の出力ギヤと噛み合ったカウンタギヤ400を有し、さらに、ドライブシャフト453a,453bを支持するデフケース451には、カウンタ軸401のカウンタギヤ400を介してトルク伝達されるファイナルギヤ452が設けられている。ここで、ドライブシャフト453a,453bは、具体的には、差動歯車により差動回転する左右軸である。
【0014】
自動変速機は、図1及び図2に示すように、入力軸50の周りに、変速ユニットが設けられている。この変速ユニットは、入力軸50の減速回転と非減速回転とを入力として複数の変速回転を出力する第1の遊星歯車機構10と、入力軸50の回転を減速させて出力する第2の遊星歯車機構30と、第2の遊星歯車機構30及び第1の遊星歯車機構10の2つの異なるサンギヤ11,12との間にそれぞれ介挿された締結及び解放自在の第1及び第3のクラッチ60及び80と、入力軸50と第1の遊星歯車機構10のキャリア14との間に介挿された締結及び解放自在の第2のクラッチ70と、第1の遊星歯車機構10のサンギヤ11及びキャリア13にブレーキ力を作用させる第1及び第2のブレーキ100及び110と、第2のブレーキ110と並列に介挿されたワンウェイクラッチ90とを備えている。
【0015】
第1,第2及び第3のクラッチ60,70及び80並びに第1及び第2のブレーキ100及び110は、摩擦部材による多板構成とされており、第1のクラッチ60は、第2の遊星歯車機構30の外周側近傍に配置され、その後方近傍に第3のクラッチ80が配置され、第2のクラッチ70は、ミッションケース180の前端部に配置され、第1のブレーキ100は、第1のクラッチ60とミッションケース180の内周面との間に配置され、第2のブレーキ110は、第1の遊星歯車機構10とミッションケース180の内周面との間に配置されている。また、ワンウェイクラッチ90は、第1のブレーキ100と第2のブレーキ110との間に配置されている。
【0016】
入力軸50には、軸内油路51が形成されており、この軸内油路51に潤滑油を供給することにより、第1及び第2の遊星歯車機構10及び30、第1、第2及び第3のクラッチ60,70及び80、並びに第1及び第2のブレーキ100及び110の摩擦部材間の潤滑が行われる。
第1の遊星歯車機構10は、図1に示すように、カウンタドライブギヤ170の後方近傍に配置されており、図2に示すように、大径のサンギヤ11、小径のサンギヤ12、キャリア13,14及びリングギヤ17の4つの変速要素からなる。第1の遊星歯車機構10は、ロングピニオン15が大径のサンギヤ11に噛合し、ショートピニオン16が小径のサンギヤ12に噛合し、ロングピニオン15がリングギヤ17の内歯と噛合するラビニヨ式で構成されている。
【0017】
大径のサンギヤ11及び小径のサンギヤ12は、第2の遊星歯車機構30を介して入力軸50からの入力がなされる減速回転の入力要素をなす。すなわち、小径のサンギヤ12は、第1のクラッチ60に連結されて、第2の遊星歯車機構30からの入力がなされる。
また、大径のサンギヤ11は、第3のクラッチ80に連結されて、第2の遊星歯車機構30からの入力がなされるとともに、第1のブレーキ100によりミッションケース180に固定可能とされている。
【0018】
キャリア13,14は、互いに噛合するロングピニオン15とショートピニオン16とを支持しており、入力軸50からの入力が直接なされる非減速回転の入力要素をなす。キャリア14は、第2のクラッチ70を介して入力軸50に連結され、キャリア13は、第2のブレーキ110によりミッションケース180に固定可能とされるとともに、ワンウェイクラッチ90によりミッションケース180に一方向の回転のみが可能とされている。ここで、ワンウェイクラッチ90は、係合方向が第1速時の反力トルク支持方向に設定されて第2のブレーキ110の機能を発揮するものである。また、リングギヤ17は出力要素をなし、カウンタドライブギヤ170に連結されており、カウンタドライブギヤ170は、第1の遊星歯車機構10と第2のクラッチ70との間に位置しており、後述するように、入力軸50とは切離された中間隔壁195に回転自在に支持されている。
【0019】
第2の遊星歯車機構30は、図1に示すように、第1の遊星歯車機構10の後方近傍に配置されており、図2に示すように、サンギヤ31、リングギヤ32及びキャリア33の3つの変速要素からなる。第2の遊星歯車機構30は、サンギヤ31が後述するミッションケース180のサイドカバー200に形成されたスリーブ部材210に固定され、リングギヤ32が入力要素として入力軸50に連結され、キャリア33が出力要素として第1及び第3のクラッチ60及び80を介して、第1の遊星歯車機構10に接続されている。
【0020】
カウンタギヤ400は、入力軸50と平行でこの入力軸50に比較して短尺なカウンタ軸401の後端側に固定された入力軸50のカウンタドライブギヤ170に噛合する大径のカウンタドリブンギヤ402と、カウンタ軸401においてカウンタドリブンギヤ402より前端側に固定された出力要素としての小径のリダクションギヤ403とを備えている。ここで、カウンタ軸401は、両端が第1及び第2の軸受404a,404bにより回転自在に支持されている。このカウンタギヤ400は、カウンタドリブンギヤ402及びリダクションギヤ403により、入力軸50からの出力を減速するとともに、反転させてディファレンシャル装置450に伝達することで、適宜の減速比を得るようにしている。
【0021】
ディファレンシャル装置450は、デフケース451に固定されたファイナルギヤ452をカウンタギヤ400のリダクションギヤ403に噛合させ、デフケース451内に配置された差動歯車の差動回転が左右軸(ドライブシャフト)453a,453bに出力される構成とされている。このディファレンシャル装置450は、ミッションケース180及びその前端に取付けられたコンバータハウジング231に支持されている。
【0022】
ミッションケース180は、入力軸50及びこれに取付けられている各要素、カウンタギヤ400並びにディファレンシャル装置450を収納可能な形状として形成されている。ミッションケース180は、大別して、ケース本体190とその後端を覆うサイドカバー200とから構成されている。
ケース本体190は、各軸上の各要素を収納するように最適形状に形成された周壁により筒状に構成されている。すなわち、ケース本体190は、入力軸50の外周側を覆って入力軸50を収納する円筒状の第1軸収納部191と、第1軸収納部191の右上部に連接して設けられ、カウンタ軸401の外周側を覆うと共に、カウンタ軸401の後端面を覆ってカウンタ軸401を収納する第2軸収納部192と、第1軸収納部191の右下部に設けられ、一方のドライブシャフト453aの外周側を覆うようにして収納する第3軸収納部193とを備えている。
【0023】
第1軸収納部191には、第1及び第2の遊星歯車機構10及び30、第1,第2及び第3のクラッチ60,70及び80、並びに第1及び第2のブレーキ100及び110等で構成される変速ユニットが収納され、且つ出力ギヤとなるカウンタドライブギヤ170が前面側に配設されており、第2軸収納部192には、カウンタドライブギヤ170に噛合するカウンタドリブンギヤ402及びその前面側に配置されたデフドライブピニオンギヤ403で構成されるカウンタギヤ400のみが設けられていることにより、第1軸収納部191の後端側が第2軸収納部192の後端側より大きく後方に突出されている。また、第1軸収納部191の後端開口面に、略皿形状のサイドカバー200が複数のボルト221により取付けられている。
【0024】
第2軸収納部192は、カウンタ軸401の後端面を覆う部分の内側面に取付けられた第1の軸受404aにより、カウンタ軸401の一端を回転自在に支持している。第3軸収納部193は、第2軸収納部192におけるカウンタ軸401の後端面を覆う部分に連接された部分に、ドライブシャフト453aを外部に出すための開口部が形成されている。
【0025】
また、ケース本体190の前端面を閉塞するように、オイルポンプ240を収納したオイルポンプケース241及びオイルポンプカバー242が配置されている。ケース本体190の前端には、オイルポンプケース241の前方に位置して、コンバータハウジング231が取付けられており、コンバータハウジング231の内側にトルクコンバータ241が配置されている。
【0026】
サイドカバー200には、その内側面に、入力軸50を回転自在に支持すると共に、第1及び第3のクラッチ60及び80と第2の遊星歯車機構30を支持するスリーブ部材210が取付けられている。
以上のような構成を有する自動変速機は、図示しない電子制御装置と油圧制御装置とによる制御で、運転者により選択されたレンジに応じた変速段の範囲で車両負荷に基づき、前進6速(1ST〜6TH)、後進1速(REV)の変速を行う。前進6速、後進1速を行う際の動作については以下のようになる。なお、図3は各クラッチ及びブレーキの係合及び解放(○印で係合、無印で解放を表す)で達成される変速段を図表化して示す。
【0027】
第1速(1ST)は、第1のクラッチ60とワンウェイクラッチ90の締結により達成される。この場合、第1速では、入力軸50から第2の遊星歯車機構30を経て減速された回転が第1のクラッチ60経由で小径のサンギヤ12に入力され、ワンウェイクラッチ90の締結によりミッションケース180に係止されたキャリア14に反力を取って、リングギヤ17の最大減速比の減速回転がカウンタドライブギヤ170に出力される。なお、エンジンコースト時には、キャリア13にかかる反力トルクが逆転するので、図3で括弧付きの○で示すように、第2のブレーキ110を締結させる。
【0028】
また、第2速(2ND)は、第1のクラッチ60と第1のブレーキ100の締結により達成される。この場合、入力軸50から第2の遊星歯車機構30を経て減速された回転が第1のクラッチ60経由で小径のサンギヤ12に入力され、第1のブレーキ100の締結によりミッションケース180に固定された大径のサンギヤ11に反力を取って、リングギヤ17の減速回転がカウンタドライブギヤ170に出力される。このときの減速比は、第1速(1ST)より小さくなる。
【0029】
また、第3速(3RD)は、第1のクラッチ60と第3のクラッチ80との同時締結により達成される。この場合、入力軸50から第2の遊星歯車機構30を経て減速された回転が第3のクラッチ80と第1のクラッチ60経由で同時に大径のサンギヤ11と小径のサンギヤ12に入力され、第1の遊星歯車機構10が直結状態となるため、両サンギヤ11,12への入力回転と同じリングギヤ17の回転が、入力軸50の回転に対しては減速された回転として、カウンタドライブギヤ170に出力される。
【0030】
また、第4速(4TH)は、第1のクラッチ60と第2のクラッチ70との同時締結により達成される。この場合、一方で入力軸50から第2の遊星歯車機構30を経て減速された回転が第1のクラッチ60経由で小径のサンギヤ12に入力され、他方で入力軸50から第2のクラッチ70経由で入力された非減速回転がキャリア14に入力され、2つの入力回転の中間の回転が、入力軸50の回転に対しては僅かに減速されたリングギヤ17の回転としてカウンタドライブギヤ170に出力される。
【0031】
また、第5速(5TH)は、第2のクラッチ70と第3のクラッチ80との同時締結により達成される。この場合、一方で入力軸50から第2の遊星歯車機構30を経て減速された回転が第3のクラッチ80経由で大径のサンギヤ11に入力され、他方で入力軸50から第2のクラッチ70経由で入力された非減速回転がキャリア14に入力され、リングギヤ17の入力軸50の回転より僅かに増速された回転がカウンタドライブギヤ170に出力される。
【0032】
また、第6速(6TH)は、第2のクラッチ70と第1のブレーキ100の締結により達成される。この場合、入力軸50から第2のクラッチ70経由で非減速回転がキャリア14にのみ入力され、第1のブレーキ100の締結によりミッションケース180に固定されたサンギヤ11に反力を取るリングギヤ17の更に増速された回転がカウンタドライブギヤ170に出力される。
【0033】
また、後進(REV)は、第3のクラッチ80と第2のブレーキ110の締結により達成される。この場合、入力軸50から第2の遊星歯車機構30を経て減速された回転が第3のクラッチ80経由でサンギヤ11に入力され、第2のブレーキ110の締結によりミッションケース180に固定されたキャリア14に反力を取るリングギヤ17の逆転がカウンタドライブギヤ170に出力される。
【0034】
次に、図4は、図1で示した自動変速機の要部の軸方向半断面図である。なお、図4を参照して説明する際に、前記入力軸50の軸心に沿う図示の右方を軸方向の前方と称し、入力軸50の軸心に沿う図示の左方を軸方向の後方と称する。第1の遊星歯車機構10のキャリヤ13,14は、ピニオンシャフト172の両端部を支持しており、このピニオンシャフト172の外周に、ニードルベアリング173を介してロングピニオン15が回転自在に支持されている。
【0035】
ロングピニオン15の両端部と、キャリア13,14との間には、ロングピニオン15で発生するスラスト力を支持する複数枚のワッシャ174が介装されている。
小径のサンギヤ12は、第1のクラッチ60を構成しているクラッチハブ61の円筒部61aにスプライン結合されている。前記クラッチハブ61は、前記円筒部61aと、この円筒部61aの端部から径方向外方に延在するフランジ部61bとを備えた部材であり、入力軸50の外周にブッシュ175を介して円筒部61aが同心に配置されている。また、円筒部61aの外周にブッシュ175を介して大径のサンギヤ11が同心に配置されている。大径のサンギヤ11の軸方向の後方側の側面と前記フランジ部61bの最内径側の側面との間には、スラストベアリング61dが配置されている。
【0036】
そして、第1のクラッチ60のクラッチハブ61から第2の遊星歯車機構30の回転が小径のサンギヤ12に入力する。
ロングピニオン15は大径のサンギヤ11に噛合しており、この大径のサンギヤ11は、第3のクラッチ80に連結されて第2の遊星歯車機構30からの入力がなされるとともに、第1のブレーキ100によりミッションケース180に固定及び解除が可能とされている。
【0037】
第3のクラッチ80は、クラッチドラム81と、このクラッチドラム81の内周側に配設され、第1のクラッチ60のクラッチドラム62に固定されたクラッチハブ82と、これらクラッチドラム81及びクラッチハブ82間に交互に配設された摩擦板83,84と、後述するシェルコネクティング176とで構成され、摩擦板83,84の締結状態及び解放状態が油圧サーボ機構140で制御されることで、第2の遊星歯車機構30から大径のサンギヤ11への入力制御が行われるようになっている。
【0038】
また、第1のブレーキ100は、クラッチドラム81の外周にスプライン結合された摩擦板101と、ミッションケース180の内周面に配置した摩擦板102とが交互に配置されている。また、内周端部176aが大径のサンギヤ11の軸方向後端部に固着されているシェルコネクティング176の外周端部176bが、クラッチドラム81の端部にスプライン結合されている。そして、摩擦板101,102の締結状態及び解放状態が油圧サーボ機構150で制御されることで、第1のブレーキ100による大径のサンギヤ11の回転停止及び解除が行われるようになっている。
【0039】
前記シェルコネクティング176は円盤形状の部材であり、入力軸50の軸方向に対して直交する方向に延在し、前記外周端部176bが外周に形成されているシェルコネ本体176cと、キャリア13の内径側13aの空間に入り込むようにこのシェルコネ本体176cの内周側から斜めに折れ曲がっている折曲部176eとを備えている。前記折曲部176eは、キャリア13の内径側13aを囲むように延在しており、この折曲部176eの最内径部である前述した内周端部176aが、キャリア13の外周端面より軸方向の前方の位置で大径のサンギヤ11のギヤ部11aに近接した外周に固着されている。
【0040】
次に、キャリア13とロングピニオン15の一端部との間に介装したワッシャ174への潤滑油の供給構造について図4を参照して説明する。
なお、キャリア14とロングピニオン15の他端部との間に介装したワッシャ174への潤滑油供給は、ピニオンシャフト172の軸心位置に油孔172aが形成され、この油孔172aに連通する潤滑油通路172bが外周に向けて形成されており、油孔72aに流れ込んだ潤滑油が、ニードルベアリング173を介して前記ワッシャ174に順次供給されるので、詳細な説明は省略する。
【0041】
入力軸50には軸内油路51が形成されているが、この入力軸50には、前記シェルコネクティング176cの内周端部176aと軸方向の位置が略一致(大径のサンギヤ11の軸方向の後方端部と略一致)するように、前記軸内油路51に連通する潤滑油通路177が軸方向に直交する方向に穿設されている。
第1のクラッチ60を構成しているクラッチハブ61の円筒部61aにも、シェルコネクティング176cの内周端部176aと軸方向の位置が略一致(大径のサンギヤ11の軸方向の後方端部と略一致)するように、潤滑油通路61cが穿設されている。
【0042】
また、シェルコネクティング176の折曲部176eにも、キャリア13の内径側13aにその孔の軸線が向かうように、少なくとも1つの潤滑油孔178が穿設されている。
上記の潤滑油の供給構造によると、入力軸302の軸内油路51に潤滑油が供給されると、潤滑油通路177を通過した潤滑油が、クラッチハブ61の潤滑油通路61cを通過し、スラストベアリング61dを通過した後に、クラッチハブ61のフランジ部61bとシェルコネクティング176との間の空間に流れ込み、さらに、シェルコネクティング176の折曲部176eに設けた潤滑油孔178を通過して、キャリア13とロングピニオン15の一端部との間に介装したワッシャ174に流れ込む。
【0043】
折曲部176eはキャリア13の外周を囲むように延在しており、しかも、この折曲部176eに、キャリア13の内径側13aに向かうように潤滑油孔178を形成したので、潤滑油孔178内に流れ込んだ潤滑油はキャリア13の内径側13aに向けて流れ出ていき、充分な量の潤滑油がワッシャ174に供給され、キャリア13との摺動により発熱しやすいワッシャ174を確実に冷却することができる。
【0044】
また、本実施形態の大径のサンギヤ11は、図6で示した従来の大径のサンギヤS2のように潤滑油通路320やサンギヤ延長部318を設けておらず、軸方向の寸法が短いギヤとなる。したがって、ミッションケース180内における第1の遊星歯車機構10と他の変速機構とのレイアウトが容易になるとともに、自動変速機の軸寸法の短縮化を図ることができる。
【0045】
また、大径のサンギヤ11に潤滑油通路を形成しないことから、大径のサンギヤ11の部品コストを低減することができる。
なお、本実施形態では、キャリア13とロングピニオン15の一端部との間に介装したワッシャ174への潤滑油の供給構造について説明したが、キャリアとショートピニオン16との間に介装したワッシャへの潤滑油の供給構造に適用しても、同様の作用効果を奏することができる。
【0046】
また、第1の遊星歯車機構10に限らず、第2の遊星歯車機構歯車30の潤滑が必要なワッシャに対して上記構造を適用しても、同様の効果を奏することができる。
さらに、上記実施形態においては、自動変速機を前進6速を実現するギヤトレインを構成しているが、これに限定されるものではなく、前進5速以下又は7速以上の自動変速機にも本発明を適用することができる。
【0047】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、入力軸側から外方に向けて供給し、シェルコネクティングまで流れてきた潤滑油は、シェルコネクティングのキャリアの外周端面に沿って前記入力軸に対して直交する方向に延在するシェルコネ本体の内周側に設けられ、キャリアの内径側の空間に入り込むように斜めに折れ曲がり、キャリアの内径側に近接して延在する折曲部に形成したシェルコネ潤滑油孔を通過して前記キャリア側に流れ込むので、互いに対向したピニオンの端部とキャリアの一方の側面との間に介装したワッシャに充分な量の潤滑油が供給されていく。したがって、キャリアとの摺動により発熱しやすいワッシャを確実に冷却することができる。そして、サンギヤに潤滑油通路を形成しないことから、サンギヤの部品コストを低減することができる。また、従来のサンギヤのように潤滑油通路やサンギヤ延長部を設けておらず、サンギヤの軸方向の一方の端部外周にシェルコネクティングを固着したことから、変速機ケース内における遊星歯車機構と他の変速機構とのレイアウトが容易になるとともに、自動変速機の軸寸法の短縮化を図ることができる。
【0048】
また、請求項2記載の発明によると、シェルコネ潤滑油孔を、その軸線が前記キャリアと前記ピニオンとの間に介装した前記ワッシャの外周部近傍に向かうように前記折曲部に形成したことから、シェルコネ潤滑油孔を通過した潤滑油の大部分がワッシャに向けて流れていく。したがって、さらにワッシャの冷却を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された自動変速機の構成を示す断面図である。
【図2】上記自動変速機を示すスケルトン図である。
【図3】上記自動変速機の作動を示す図である。
【図4】本発明の要部を示す拡大断面図である。
【図5】従来例の自動変速機を示す断面図である。
【図6】従来の自動変速機の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
10 第1の遊星歯車機構
11 大径のサンギヤ(サンギヤ)
11 サンギヤのギヤ部
12 小径のサンギヤ
13,14 キャリア
13a キャリアの内径側
15 ロングピニオン(ピニオン)
16 ショートピニオン
17 リングギヤ
60 第1のクラッチ
70 第2のクラッチ
80 第3のクラッチ
172 ピニオンシャフト
174 ワッシャ
176 シェルコネクティング
176a 内周端部
176b 外周端部
176c シェルコネ本体
176e 折曲部
177 潤滑油通路
178 潤滑油孔(シェルコネ潤滑油孔)
Claims (2)
- 入力軸の外周にサンギヤを回転自在に配置し、このサンギヤに噛合するピニオンを、ピニオンシャフトで回転自在に支持し、当該ピニオンシャフトの端部を円環状のキャリアで支持するとともに、互いに対向した前記ピニオンの端面と前記キャリアの一方の側面との間にワッシャを介装してなる遊星歯車機構を備えるとともに、前記サンギヤの軸方向の一方の端部外周に、該サンギヤに回転を伝達、或いは該サンギヤの回転を停止させる円盤形状で該サンギヤとは別体のシェルコネクティングを固着してなる自動変速機において、
前記シェルコネクティングは、前記ピニオンの端面に対向していない前記キャリアの他方の側面に沿って前記入力軸に対して直交する方向に延在するシェルコネ本体と、前記キャリアの内径側の空間に入り込むように前記シェルコネ本体の内周側から斜めに折れ曲がり、前記キャリアの内径側に近接して延在する折曲部とを備え、前記折曲部に、その表裏に貫通するシェルコネ潤滑油孔を形成するとともに、前記入力軸側から当該入力軸の外方に向けて供給し、前記折曲部の裏側に流れてきた潤滑油が、前記シェルコネ潤滑油孔を通過して前記キャリア側に流れ込むようにしたことを特徴とする自動変速機の潤滑構造。 - 前記シェルコネ潤滑油孔を、その軸線が前記キャリアと前記ピニオンとの間に介装した前記ワッシャの外周部近傍に向かうように前記折曲部に形成したことを特徴とする請求項1記載の自動変速機の潤滑構造。
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