JP4114250B2 - 自動変速機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動変速機に関し、特に、そのギヤトレインにおける各変速機構成要素の配置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジン等を動力源とする駆動のために用いられる自動変速機には、負荷に応じた効率の良い動力伝達により省エネルギを図る上で、多段化の要求があり、こうした要求から、例えば、乗用車用自動変速機の変速機構は、従来の前進4速のものから5速のものへと移行しつつある。こうしたなかで、限られた搭載スペース内で更なる多段化を実現するには、ギヤトレインの一層の小要素化、機構の簡素化が必要となる。そこで、最小限の変速要素からなるプラネタリギヤセットを用い、それを操作する3つのクラッチと2つのブレーキとで、前進6速・後進1速を達成するギヤトレインが特開平4−219553号公報において提案されている。この提案に係るギヤトレインは、エンジン出力回転、厳密にはトルクコンバータのタービン出力回転と、それを減速した回転とを3つのクラッチを用いて適宜変速機構の4つの変速要素からなるプラネタリギヤセットへ2つの速度の異なる入力として入力させ、2つのブレーキで2つの変速要素を変速機ケースに係止することで多段の前進6速を達成するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記提案に係るギヤトレイン構成は、変速段当たりの変速要素数、必要とするクラッチ及びブレーキの数において非常に合理的なものであるが、減速回転をプラネタリギヤセットに入力する機構の特性上、非減速回転のみを入力する従来の機構に比して、増幅されたトルクが入力されることに伴うプラネタリギヤセットの大型化、それによる大重量化を避けることができない。特にプラネタリギヤセットをラビニヨ型とした場合、増幅されたトルクの入力要素がサンギヤとなるため、トルクに耐える噛合面を確保する上から、サンギヤを大径化し、サンギヤとピニオンギヤの接線力を小さくする必要がある。しかし、プラネタリギヤセットの最内径側にあるサンギヤの径を大きくすると、適正なギヤ比をとるためには、自ずとキャリアとリングギヤも大きくなり、ギヤセット全体が大きくなってしまう。また、ピニオンギヤも軸長の長いものとなるため、それを支持するキャリアの軸方向長も長くなり、特にキャリアが大型かつ大重量のものとなる。このようにプラネタリギヤセットが大型化、大重量化すると、それを構成する変速要素の回転に伴う慣性力も大きくなるため、プラネタリギヤセットの支持を強固かつ軸心精度の高いものとしないと、ギヤノイズや振動が生じる。
【0004】
ところで、一般にプラネタリギヤを構成する変速要素には、それらの回転により噛み合い部に生じる反力のバランスによる自動調心作用がある。そこで、プラネタリギヤは、サンギヤ、リングギヤ、キャリアからなる3つの変速要素のうちの何れか2つの要素を心出し支持することで、全体としての位置決めがなされるのが従来からの通例である。したがって、本発明においても、プラネタリギヤセットの支持とは、その適宜の変速要素の支持を意味するものとする。
【0005】
本発明は、前記した事情に鑑みなされたものであり、減速により増幅されたトルクの入力に伴い大型、大重量化したプラネタリギヤセットの支持を、強固かつ確実に行うことで、ギヤノイズや振動の発生を抑えた自動変速機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、変速機ケースと、入力軸と、出力軸と、少なくとも4つの変速要素を有するプラネタリギヤセットと、減速プラネタリギヤと、少なくとも2つの係止手段と、3つのクラッチとを備える自動変速機であって、プラネタリギヤセットは、その第1の変速要素が第1のクラッチにより減速プラネタリギヤを介して入力軸に連結され、第2の変速要素が第3のクラッチにより減速プラネタリギヤを介して入力軸に連結されるとともに、第1の係止手段により変速機ケースに係止可能とされ、第3の変速要素が第2のクラッチにより入力軸に連結されるとともに、第2の係止手段により変速機ケースに係止可能とされ、第4の変速要素が出力軸に連結されたものにおいて、前記変速機ケースは、その前後両端を囲う前端壁部及び後端壁部と、前端壁部から変速機の内方に向かって延在する円筒ボス部とを有し、入力軸は、前端壁部に支持され、出力軸は、後端壁部に支持され、減速プラネタリギヤは、円筒ボス部の後端部に配置され、第1〜第3のクラッチは、減速プラネタリギヤの前方に配置され、プラネタリギヤセットは、第1〜第3のクラッチ及び減速プラネタリギヤの後方に配置され、プラネタリギヤセットの第3の変速要素と第2のクラッチとを連結する中間部材が設けられ、該中間部材にプラネタリギヤセットが支持され、中間部材は、入力軸及び出力軸を介して変速機ケースに支持されたことを特徴とする。
【0007】
そして、上記の目的を達成しつつ部品点数の削減するには、前記中間部材は、その前端が軸受を介して入力軸に支持され、後端が軸受を介して出力軸に支持された中間軸とされ、該中間軸を入力軸に支持する軸受は、入力軸を円筒ボス部に支持する軸受の内周側に位置し、中間軸を出力軸に支持する軸受は、出力軸を変速機ケースに支持する軸受の内周側に位置する構成とするのが有効である。
【0008】
また、機構のコンパクト化を図るには、前記第1のクラッチの油圧サーボを内包するドラムは、内周側端部を減速プラネタリギヤの出力要素に連結され、外周側端部に第1の変速要素に連結するための第1のクラッチの摩擦部材を配置され、円筒ボス部の外周に回転自在に支持され、第2のクラッチの油圧サーボを内包するドラムは、一端を第3の変速要素に連結され、他端が第1のクラッチのドラムの内周部分に沿って軸方向に延在し、減速プラネタリギヤの外周側に入力軸と第3の変速要素とを連結するための第2のクラッチの摩擦部材を配置され、第3のクラッチの油圧サーボを内包するドラムは、一端を第2の変速要素に連結され、第1のクラッチの油圧サーボの外周側に第1のクラッチのドラムと第3のクラッチのドラムとを連結するための第3のクラッチの摩擦部材を配置され、他端が円筒ボス部の外周に沿って軸方向に延在し、円筒ボス部の外周に回転自在に支持された構成とするのが有効である。
【0009】
そして、特に軸長を短縮するには、前記プラネタリギヤセットの第2の変速要素を係止する係止手段は、第3のクラッチの油圧サーボのドラムをブレーキドラムとするバンドブレーキとされ、前記ドラムは、変速機ケースの円筒ボス部の外周の、ドラムと径方向に重なる位置に配置された軸受により円筒ボス部に回転自在に支持された構成とするのが有効である。
【0010】
更に、第1の係止手段として、前記バンドブレーキと並列にワンウェイクラッチが配置され、該ワンウェイクラッチに対して直列に第2のブレーキが配置される場合は、軸長を短縮し、部品点数を削減する上では、第2のブレーキの油圧サーボは、変速機ケースの前端壁部に設けられた構成とするのが有効である。
【0011】
また、入力回転の検出を容易にするには、前記第1のクラッチの油圧サーボを内包するドラムは、内周側端部を減速プラネタリギヤの出力要素に連結され、外周側端部に第1の変速要素に連結するための第1のクラッチの摩擦部材を配置され、円筒ボス部の外周に回転自在に支持され、第2のクラッチの油圧サーボを内包するドラムは、一端を第3の変速要素に連結され、他端が第1のクラッチのドラムの内周部分に沿って軸方向に延在し、減速プラネタリギヤの外周側に入力軸と第3の変速要素とを連結するための第2のクラッチの摩擦部材を配置され、第3のクラッチの油圧サーボを内包するドラムは、内周側端部が第1のクラッチのドラムの内周側部分に連結されることで減速プラネタリギヤの出力要素に連結され、外周側端部に第3のクラッチの油圧サーボの外周側に位置させて第2の変速要素と連結するための第3のクラッチの摩擦部材を配置され、円筒ボス部の外周に回転自在に支持された構造を採るのも有効である。
【0012】
また、プラネタリギヤセットの同心性を高め、支持を確実にするには、前記プラネタリギヤセットは、変速要素として、2つのサンギヤと、それらサンギヤに別個に噛み合うピニオンギヤをそれぞれ支持し、一体に構成されたキャリアとを有し、該キャリアは、その一方の端部をサンギヤを介して、他方の端部を直接、それぞれ中間部材に保持させて実質上両端支持された構成を採るのが有効である。
【0013】
【発明の作用及び効果】
上記請求項1記載の構成では、大型となり、重量も大きくなってしまうプラネタリギヤセットが、中間部材に支持され、その中間部材が、入力軸及び出力軸を介して、変速機ケースに支持されるので、支持が強固かつ確実となり、入出力軸に対するプラネタリギヤセットの同心性を高く保つことができるため、ギヤノイズや振動を防止できる。また、3つのクラッチ及び減速プラネタリギヤが変速機ケースの円筒ボス部外周に配置されることで、多段化に伴い大型となり、重量も大きくなってしまうプラネタリギヤセットを支持する変速機ケースに対する支持部間の軸方向距離が最短となり、支持が強固かつ確実で、同心性の高いものとなるため、ギヤノイズや振動を防止できる。
【0014】
特に、請求項2記載の構成では、プラネタリギヤセットを変速機ケースに支持するための軸受が、中間軸と入・出力軸間及び入・出力軸と変速機ケース間とで内外周位置関係に重合する配置となるため、中間軸をケースに直接支持したと同様の強固な軸支持が可能となり、しかも中間軸を支持する軸受を少なくすることができ、それにより部品点数の削減が可能となる。
【0015】
次に、請求項3記載の構成では、減速プラネタリギヤの出力を第1のクラッチ及び第3のクラッチに伝達する経路が共通化され、しかも、各クラッチの油圧サーボを変速機ケースの円筒ボス部の外周に集約させて配置され、それら油圧サーボの外周側と減速プラネタリギヤの外周側に各クラッチの摩擦部材が並べて配置されることで、全体としてコンパクトな変速機構とすることができる。
【0016】
そして、請求項4記載の構成では、係止手段をクラッチドラムを利用したバンドブレーキとすることで、軸方向スペースを要しない係止手段の配置が可能となる。しかも、このようにバンドブレーキとした場合、バンド締結時にドラムを支持する軸受に負荷がかかるが、この負荷はドラムの内周側に配置された軸受により実質上締結部と同様の軸方向位置で支持されるので、ドラムを傾斜させるモーメント力が生じることがなく、プラネタリギヤセットの支持部やプラネタリギヤセットを支持している中間軸の支持部に対して、余分な力を作用させない構造となる。
【0017】
また、請求項5記載の構成では、第1の係止手段をワンウェイクラッチと、それに直列のブレーキとする場合において、変速機ケースの前端壁部がブレーキの油圧サーボの配設スペースとして利用されるため、油圧サーボ形成用部材が不要となり、部品点数が削減でき、しかも、変速機の軸長が短くなる。
【0018】
更に、請求項6記載の構成では、各クラッチの油圧サーボを変速機ケースの円筒ボス部の外周に集約させて配置し、それら油圧サーボの外周側と減速プラネタリギヤの外周側に各クラッチの摩擦部材を並べて配置することで、全体としてコンパクトな変速機構とすることができる。また、減速プラネタリギヤからの出力回転が常時伝達される第3のクラッチのドラムが、変速機構の最外周側に位置するレイアウトとなるため、自動変速機の制御のために必要とされる入力回転の検出が、変速機ケースの奥部に検出手段を埋設することなく容易に可能となる。
【0019】
そして、請求項7記載の構成では、重量の大きなプラネタリギヤセットを、その実質上両端位置で支持しているので、剛性の高い支持構造とすることができ、しかも、それら支持部を同一部材であり、かつ入力軸及び出力軸に支持した中間部材上としているので、プラネタリギヤセットの入力軸及び出力軸に対する同心性を高めることができ、ギヤノイズや振動の防止に一層有利な構造とすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿い、本発明の実施形態を説明する。図1は本発明をフロントエンジンリヤドライブ(FR)形式の車両用自動変速機に適用した第1実施形態のギヤトレインを模式化した断面で示す。この自動変速機は、変速機ケース10と、入力軸11と、出力軸19と、少なくとも4つの変速要素S2,S3,C2(C3),R3を有するプラネタリギヤセットGと、減速プラネタリギヤG1と、少なくとも2つの係止手段(本形態においてそれぞれ2系統2組の係止手段)B−1,(F−1,B−2),B−3(F−2)と、3つのクラッチC−1,C−2,C−3とを備える構成とされている。
【0021】
そして、プラネタリギヤセットGの第1の変速要素S3が第1のクラッチC−1により減速プラネタリギヤG1を介して入力軸11に連結され、第2の変速要素S2が第3のクラッチC−3により減速プラネタリギヤG1を介して入力軸11に連結されるとともに第1の係止手段B−1(F−1,B−2)により変速機ケース10に係止可能とされ、第3の変速要素C3が第2のクラッチC−2により入力軸11に連結されるとともに第2の係止手段B−3(F−2)により変速機ケース10に係止可能とされ、第4の変速要素R3が出力軸19に連結されている。
【0022】
本発明の基本的特徴に従い、変速機ケース10は、その前後両端を囲う前端壁部10f及び後端壁部10rと、前端壁部10fから変速機の内方に向かって延在する円筒ボス部10aとを有する。入力軸11は、前端壁部10fに支持され、出力軸19は、後端壁部10rに支持されている。第1〜第3のクラッチC−1,C−2,C−3と、減速プラネタリギヤG1は、円筒ボス部10aの外周に配置されている。プラネタリギヤセットGは、第1〜第3のクラッチC−1,C−2,C−3及び減速プラネタリギヤG1の後方に配置されている。更に、プラネタリギヤセットGの第3の変速要素C2(C3)と第2のクラッチC−2とを連結する中間部材12が設けられている。中間部材12には、プラネタリギヤセットGが支持され、中間部材12は、入力軸11及び出力軸19を介して変速機ケース10に支持されている。
【0023】
次に、この実施形態のギヤトレインを更に詳細に説明する。図2のスケルトンを参照して、この自動変速機では、その機構の最前部に、図示しないエンジンに連結されるロックアップクラッチ付のトルクコンバータ2が配置され、その後部に前進6速・後進1速を達成する変速機構が配置された構成が採られている。トルクコンバータ2は、ポンプインペラ21と、タービンランナ22と、それらの間に配置されたステータ23と、ステータ23を変速機ケース10に一方向回転係合させるワンウェイクラッチ24と、ワンウェイクラッチのインナレースを変速機ケース10に固定するステータシャフト25とを備える。
【0024】
変速機構の主体をなすプラネタリギヤセットGは、大小径の異なる一対のサンギヤS2,S3と、互いに噛合して一方が大径のサンギヤS2に噛合するとともにリングギヤR3(R2)に噛合し、他方が小径のサンギヤS3に噛合する一対のピニオンギヤP2,P3を支持するキャリアC2(C3)からなるラビニヨ式のギヤセットで構成されている。そして、この形態では、小径のサンギヤS3が第1の変速要素、大径のサンギヤS2が第2の変速要素、キャリアC2(C3)が第3の変速要素、リングギヤR3(R2)が第4の変速要素とされている。
【0025】
減速プラネタリギヤG1は、シンプルプラネタリギヤで構成され、その入力要素としてのリングギヤR1を入力軸11に連結され、出力要素としてのキャリアC1を第1のクラッチC−1を介して第1の変速要素すなわち小径サンギヤS3に連結されるとともに、第3のクラッチC−3を介して第2の変速要素すなわち大径のサンギヤS2に連結され、反力を取る固定要素としてのサンギヤS1を変速機ケース10に固定されている。
【0026】
こうした構成からなる自動変速機は、図示しない電子制御装置と油圧制御装置とによる制御で、運転者により選択されたレンジに応じた変速段の範囲で車両負荷と車速に基づき、変速を行う。図3は各クラッチ及びブレーキの係合及び解放(○印で係合、無印で解放、△印でエンジンブレーキ時のみの係合、●印で変速段の達成に直接作用しない係合を表す)で達成される変速段を図表化して示す。また、図4は各クラッチ及びブレーキの係合(●印でそれらの係合を表す)により達成される変速段と、そのときの各変速要素の回転数比との関係を速度線図で示す。
【0027】
両図を併せ参照してわかるように、第1速(1ST)は、クラッチC−1 とブレーキB−3の係合(本形態において、作動表を参照してわかるように、このブレーキB−3の係合は、エンジンブレーキ時とされ、代わってワンウェイクラッチF−2の自動係合が用いられているが、この係合を用いている理由及びこの係合がブレーキB−3の係合に相当する理由については後に詳述する。)により達成される。この場合、入力軸11から減速プラネタリギヤG1を経て減速された回転がクラッチC−1経由で小径サンギヤS3に入力され、ワンウェイクラッチF−2の係合により係止されたキャリアC3に反力を取って、リングギヤR3(R2)の最大減速比の減速回転が出力軸19に出力される。
【0028】
次に、第2速(2ND)は、クラッチC−1 とブレーキB−1の係合に相当するワンウェイクラッチF−1の係合とそれを有効にするブレーキB−2の係合(これらの係合がブレーキB−1の係合に相当する理由についても後に詳述する。)により達成される。この場合、入力軸11から減速プラネタリギヤG1を経て減速された回転がクラッチC−1経由で小径サンギヤS3に入力され、ブレーキB−2及びワンウェイクラッチF−1の係合により係止された大径サンギヤS2に反力を取って、リングギヤR3(R2)の減速回転が出力軸19に出力される。このときの減速比は、図4にみるように、第1速(1ST)より小さくなる。
【0029】
また、第3速(3RD)は、クラッチC−1とクラッチC−3の同時係合により達成される。この場合、入力軸11から減速プラネタリギヤG1を経て減速された回転がクラッチC−1とクラッチC−3経由で同時に大径サンギヤS2と小径サンギヤS3に入力され、プラネタリギヤセットGが直結状態となるため、両サンギヤへの入力回転と同じリングギヤR3(R2)の回転が、入力軸11の回転に対しては減速された回転として、出力軸19に出力される。
【0030】
更に、第4速(4TH)は、クラッチC−1とクラッチC−2の同時係合により達成される。この場合、一方で入力軸11から減速プラネタリギヤG1を経て減速された回転がクラッチC−1経由でサンギヤS3に入力され、他方で入力軸11からクラッチC−2経由で入力された非減速回転が、中間軸12を経てキャリアC3に入力され、2つの入力回転の中間の回転が、入力軸11の回転に対しては僅かに減速されたリングギヤR3(R2)の回転として出力軸19に出力される。
【0031】
次に、第5速(5TH)は、クラッチC−2とクラッチC−3の同時係合により達成される。この場合、一方で入力軸11から減速プラネタリギヤG1を経て減速された回転がクラッチC−3経由でサンギヤS2に入力され、他方で入力軸11からクラッチC−2経由で入力された非減速回転が、中間軸12経由でキャリアC2に入力され、リングギヤR3(R2)の入力軸11の回転より僅かに増速された回転が出力軸19に出力される。
【0032】
そして、第6速(6TH)は、クラッチC−2とブレーキB−1の係合により達成される。この場合、入力軸11からクラッチC−2経由で非減速回転がキャリアC2にのみ入力され、ブレーキB−1の係合により係止されたサンギヤS2に反力を取り、リングギヤR3(R2)の更に増速された回転が出力軸19に出力される。
【0033】
なお、後進(REV)は、クラッチC−3とブレーキB−3の係合により達成される。この場合、入力軸11から減速プラネタリギヤG1を経て減速された回転がクラッチC−3経由でサンギヤS2に入力され、ブレーキB−3の係合により係止されたキャリアC2に反力を取り、リングギヤR3(R2)の逆転が出力軸19に出力される。
【0034】
ここで、先に触れたワンウェイクラッチF−2とブレーキB−3との関係及びワンウェイクラッチF−1と両ブレーキB−1,B−2との関係について説明する。上記の第1速と第2速時の両ブレーキB−1,B−3の係合・解放関係にみるように、これら両ブレーキは、両変速段間でのアップダウンシフト時に、一方の解放と同時に他方の係合が行われる、いわゆる掴み替えされる摩擦要素となる。こうした摩擦要素の掴み替えは、それらを操作する油圧サーボの係合圧と解放圧の精密な同時制御を必要とし、こうした制御を行うには、そのためのコントロールバルブの付加や油圧回路の複雑化等を招くこととなる。そこで、本形態では、第1速と第2速とで、キャリアC2(C3)にかかる反力トルクが逆転するのを利用して、ワンウェイクラッチF−2の係合方向を第1速時の反力トルク支持方向に合わせた設定とすることで、ワンウェイクラッチF−2に実質上ブレーキB−3の係合と同等の機能を発揮させて、第1速時のブレーキB−3の係合に代えて(ただし、ホイール駆動の車両コースト状態ではキャリアC2(C3)にかかる反力トルクの方向がエンジン駆動の状態に対して逆転するので、エンジンブレーキ効果を得るためには、図3に括弧付きの△印で示すようにブレーキB−3の係合を必要とする)、キャリアC2(C3)の係止を行っているわけである。したがって、変速段を達成する上では、ワンウェイクラッチを設けることなく、ブレーキB−3の係合により第1速を達成する構成を採ることもできる。
【0035】
上記と同様の関係がサンギヤS2の場合について成り立ち、この場合は、ワンウェイクラッチF−1の係合方向を第2速時の反力トルク支持方向に合わせた設定とすることで、ワンウェイクラッチF−1に実質上ブレーキB−1の係合と同等の機能を発揮させることができる。ただし、このサンギヤS2は、キャリアC2(C3)とは異なり、第2速時のエンジンブレーキ効果を得るために係合するだけでなく、第6速達成のためにも係止される変速要素であるため、ブレーキB−1が必要となる。また、サンギヤS2は、図4の速度線図でも分かるように、第1速達成時には入力回転方向に対して逆方向に回転するが、第3速以上の変速段の場合は、入力回転方向と同じ方向に回転する。したがって、ワンウェイクラッチF−1は、直接固定部材に連結することができないため、ブレーキB−2との直列配置により係合状態の有効性を制御可能な構成としている。
【0036】
このようにして達成される各変速段は、図4の速度線図上で、リングギヤR2,R3の速度比を示す○印の上下方向の間隔を参照して定性的にわかるように、各変速段に対して比較的等間隔の良好な速度ステップとなる。この関係を具体的に数値を設定して、定量的に表すと、図3に示すギヤ比及びギヤ比間のステップとなる。この場合のギヤ比は、減速プラネタリギヤG1のサンギヤS1とリングギヤR1の歯数比λ1=0.556、プラネタリギヤセットGの大径サンギヤ側のサンギヤS2とリングギヤR2(R3)の歯数比λ2=0.458、小径サンギヤ側のサンギヤS3とリングギヤR3の歯数比λ3=0.375に設定した場合であり、ギヤ比幅は6.049となる。
【0037】
図1に戻ってスケルトンから参照し得ない細部の構成について、更に具体的に説明する。なお、本明細書を通じて、各クラッチ及びブレーキという用語は、摩擦部材と油圧サーボを総称するものとする。したがって、クラッチC−1は、油圧サーボ30と摩擦部材35で構成される。同様に、クラッチC−2は油圧サーボ40と摩擦部材45で、クラッチC−3は油圧サーボ50と摩擦部材55で構成されている。また、バンドブレーキB−1はバンド6と図示しない油圧サーボで構成され、多板ブレーキB−3は油圧サーボ80と摩擦部材85で構成され、多板ブレーキB−2は各クラッチやブレーキB−3と同様の油圧サーボ70と摩擦部材75で構成されている。
【0038】
まず、変速機ケース10の円筒ボス部10aは、その先端部が変速機ケース10のほぼ中央部まで内方に延びている。円筒ボス部10aには、前端壁部10fの端面に開口する図示しない3つのレンジ圧の供給油孔に通じる3つのレンジ圧油路L1〜L3と、図示しない潤滑油圧の供給油孔に通じる1つの潤滑圧油路がそれぞれ独立して形成されている。第3のレンジ圧油路L3は、円筒ボス部10aの最前部の径方向油路で第3のクラッチC−3の油圧サーボ50のシリンダに連通している。また、第1のレンジ圧油路L1は、円筒ボス部10aの中間部の径方向油路で第1のクラッチC−1の油圧サーボ30のシリンダに連通している。更に、第2のレンジ圧油路L2は、円筒ボス部10aの後部の径方向油路で第1のクラッチC−1の油圧サーボ40のシリンダに連通している。また、潤滑圧油路は、第3のレンジ圧油路L3とほぼ同様の軸方向位置の図示しない径方向油路で、入力軸11の後記する軸内油路11aに連通している。
【0039】
次に、入力軸11は、前端部が図2に示すトルクコンバータ2のタービンランナ22に連結され、変速機ケース10の前端壁部10fから円筒ボス部10aの先端まで延びている。そして、入力軸11は、前端側をローラベアリング11bを介して前端壁部10fに支持され、後端側をローラベアリング11cを介して円筒ボス部10aの先端の内周に支持されている。減速プラネタリギヤG1への入力部は、フランジとされ、減速プラネタリギヤG1の入力要素としてのリングギヤR1に連結されている。入力軸11には、潤滑圧用の軸内油路11aが形成されており、その前部が前記径方向油路と整合する径方向油路で潤滑圧油路に接続されている。軸内油路11aの後端は2段階に拡径され、中間軸12とのシール部及び中間軸12の支持部とされており、後に詳記する中間軸12の軸内油路に連結されている。
【0040】
出力軸19は、その前端部をローラベアリング19aを介して変速機ケース10の後端壁部10rに回転自在に支持され、後端部をボールベアリング19bを介して変速機ケース10に固定のエクステンションハウジングに回転自在に支持されている。出力軸19のプラネタリギヤセットGの出力要素への連結部は、フランジとされ、ドラム状部材を介してリングギヤR3に連結されている。出力軸の前端には2段階に拡径する軸穴が形成され、中間軸12とのシール部及び中間軸12の支持部とされている。
【0041】
図5に実断面を示すように、中間軸12は、入力軸11と出力軸19が変速機内において途切れる部分をつなぐ形で配置されている。したがって、中間軸12にも入力軸11の軸内油路11aと出力軸19の軸穴とを連通させる軸孔12cが潤滑用油路として形成されている。中間軸12は、その先端が入力軸11とのシール部とされ、前端がローラベアリング12aを介して入力軸11の内周に支持され、同じく後部先端が出力軸19とのシール部とされ、後端がローラベアリング12bを介して出力軸19の内周に支持されている。そして、ローラベアリング12aは、入力軸11を円筒ボス部10aに支持する軸受ブッシュ11cの内周側に位置し、ローラベアリング12bは、出力軸19を変速機ケース10に支持するローラベアリング19aの内周側に位置している。この配置により、プラネタリギヤセットGを変速機ケース10に支持するための軸受が、中間軸12と入・出力軸11,19間及び入・出力軸と変速機ケース10間とで内外周位置関係に重合する配置となるため、中間軸12をケース10に直接支持したと同様の強固な軸支持が得られ、しかも中間軸12を支持する軸受12a,12bをそれぞれ1個とすることができ、それにより部品点数が削減されている。
【0042】
プラネタリギヤセットGは、入力軸11の後端と出力軸19の前端との間に配置され、全体として中間軸12に支持されている。詳しくは、プラネタリギヤセットGのピニオンP2,P3を支持するキャリアC2,C3は一体化され、その前端部はサンギヤS2の軸部に軸受ブッシュ14aを介して回転自在に支持され、後端部は中間軸12のフランジに固定されている。そして、サンギヤS3は、軸受ブッシュ13aを介して中間軸12に回転自在に支持され、サンギヤS2は、軸受ブッシュ14bを介してサンギヤS3に回転自在に支持されている。かくして、サンギヤS3は直接、サンギヤS2はサンギヤS3を介して中間軸12に支持され、キャリアC2,C3の前端はサンギヤS2及びサンギヤS3を介して中間軸12に支持され、キャリアキャリアC2,C3の後端は中間軸12に直接固定され、それぞれが中間軸12に対して心出しされている。一方、リングギヤR3は、出力軸19のフランジから延びる部材にスプライン嵌合で連結され、自動調心可能に支持されている。この構成により、支持が強固かつ確実となり、入・出力軸11,19に対するプラネタリギヤセットGの同心性を高く保つことができるため、ギヤノイズや振動を防止できる。
【0043】
減速プラネタリギヤG1は、円筒ボス部10aの先端外周に配置され、詳しくはそのサンギヤS1が、変速機ケース10の円筒ボス部10aの内周に嵌挿固定されたステータシャフト25の後端にスプライン嵌合で取り付けられている。減速プラネタリギヤG1のキャリアC1は、第1のクラッチC−1のドラム31の内周側ボス部にスプライン嵌合で片持支持されている。そして、リングギヤR1は、入力軸11のフランジに固定された連結部材にスプライン嵌合で連結されている。
【0044】
図1に示すように、第2のクラッチC−2は、そのドラム41の外周側の後端部を中間軸12の前端側のフランジにスプライン連結され、内周側のボス部を第1のクラッチC−1のドラム31の内周側ボス部外周に回転自在に支持されている。クラッチC−2の多板の摩擦材とセパレータプレートからなる摩擦部材45は、セパレータプレートをドラム41の内周にスプライン係合支持され、摩擦材の内周を減速プラネタリギヤG1のリングギヤにより構成されるハブ46の外周にスプライン係合支持されて、ドラム41とハブ46との間に配置されている。クラッチC−2の油圧サーボ40は、ドラム41に内包された形態で構成されており、ドラム41の内側をシリンダとし、それに軸方向摺動自在に嵌挿されたピストン42と、内周側ボス部に軸方向止めされたキャンセルプレートと、ピストン42とキャンセルプレートとの間に配設されたリターンスプリングとを備えた構成とされ、減速プラネタリギヤG1の前方に隣接配置されている。
【0045】
第1のクラッチC−1は、そのドラム31の内周側のボス部を円筒ボス部10aの外周に回転自在に支持され、ボス部を介して減速プラネタリギヤG1のキャリアC1に連結されている。クラッチC−1の多板の摩擦材とセパレータプレートからなる摩擦部材35は、セパレータプレートをドラム31の内周にスプライン係合支持され、摩擦材の内周をハブ36の外周にスプライン係合支持されて、ドラム31とハブ36との間に配置され、ハブ36はドラム状の連結部材13を介してサンギヤS3に連結されている。クラッチC−1の油圧サーボ30は、ドラム31の内側をシリンダとし、それに軸方向摺動自在に嵌挿されたピストン32と、ドラム31の内周側のボス部に軸方向止めされたキャンセルプレートと、ピストン32とキャンセルプレートとの間に配設されたリターンスプリングとを備えた構成とされている。この配置では、摩擦部材35は、第1のクラッチC−1の油圧サーボ40の外周側に位置している。
【0046】
第3のクラッチC−3は、そのドラム51の内周側のボス部が変速機ケース10の円筒ボス部10aに回転自在に軸受51aを介して支持され、外周部がドラム状の連結部材14を介してサンギヤS2に連結されている。クラッチC−3の多板の摩擦材とセパレータプレートからなる摩擦部材55は、セパレータプレートをドラム51の内周にスプライン係合支持され、摩擦材の内周を第1のクラッチのドラム31により構成されるハブ56の外周にスプライン係合支持されて、ドラム51とハブ56との間に配置されている。クラッチC−3の油圧サーボ50は、ドラム51の内側をシリンダとし、それに軸方向摺動自在に嵌挿されたピストン52と、ドラム51のボス部に軸方向止めされたキャンセルプレートと、ピストン52とキャンセルプレートとの間に配設されたリターンスプリングとを備えた構成とされている。
【0047】
第1の係止手段を構成するブレーキB−1は、第3のクラッチC−3のドラム51をブレーキドラムとして、その外周に係合するバンド6を備えるバンドブレーキとされている。このバンド6の締結位置は、ドラム51のボス部を円筒ボス部10aに支持する軸受51aと同様の軸方向位置における外周側とされ、ブレーキ締結時に、締結位置と支持位置とが軸方向にずれていることにより生じるモーメントをなくして、該軸受51aにかかる荷重を低減する構成とされ、これにより軸受51aの小型化がなされている。また、このドラム51は、ドラム状連結部材14を介してサンギヤS2に連結されているため、上記締結時の荷重がモーメント力として作用した場合には、サンギヤS2を支持する軸受ブッシュ14bにこの荷重が負荷されることとなるが、こうした余分な荷重負荷が上記軸受51aの配置により防がれるため、軸受ブッシュ14bの小型化にも役立っている。なお、このブレーキの油圧サーボについては、図示を省略されている。
【0048】
第2の係止手段を構成するブレーキB−3は、多板の摩擦材とセパレータプレートを摩擦部材85とする多板ブレーキとされ、セパレータプレートが変速機ケース内周にスプライン係止支持され、摩擦材がキャリアC2に固定されたハブ86にスプライン係合支持されている。そして、このブレーキB−3の摩擦部材85は、プラネタリギヤセットGの小径のプラネタリギヤの外周側に径方向に重合させて配置されている。ブレーキB−3の油圧サーボ80は、変速機ケース10の後端壁部10rに形成された環状凹部をシリンダとし、それに摺動自在に嵌挿されたピストン82と、後端壁部10rに軸方向止めされてピストン82に当接するリターンスプリングとを備えた構成とされている。ピストン82の変速機ケース10の周壁に沿って延長されて摩擦部材85の後端に至る延長部は、その外周をケース周壁のスプラインに嵌合させて回り止めされている。
【0049】
また、ワンウェイクラッチF−1は、そのインナレースをドラム51と一体化され、アウタレースをブレーキB−2のハブと一体化された構成とされ、第3のクラッチC−3の前方、すなわち変速機構の最前部に配置されている。アウタレースを変速機ケース10に係止するブレーキB−2は、アウタレースにスプライン係合支持された摩擦材と、変速機ケース10の内周スプラインに係合支持されたセパレータプレートを摩擦部材75とする多板構成のブレーキとされている。ブレーキB−2の油圧サーボ70は、変速機ケース10の前端壁部10fをシリンダとし、それに摺動自在に嵌挿されたピストン72と、変速機ケース10の前端壁部10fに軸方向止めされてピストン72に当接するリターンスプリングとを備えた構成とされている。こうした配置により、変速機ケース10の前端壁部10fがブレーキB−2の油圧サーボ70の配設スペースとされているため、別途の油圧サーボ形成用部材が不要となり、部品点数が削減され、しかも、変速機の軸長が短縮されている。
【0050】
そして、ワンウェイクラッチF−2は、図5に詳細に示すように、そのインナレースをキャリアC2の前端部にスプライン結合され、アウタレースを変速機ケース10の内周のスプラインに係合させて、プラネタリギヤセットGの前方に配置されている。
【0051】
かくして、上記実施形態の構成によれば、大型となり、重量も大きくなってしまうプラネタリギヤセットGが、中間部材12に支持され、その中間部材12が、入力軸11及び出力軸19を介して、変速機ケース10に支持されるので、支持が強固かつ確実となり、入・出力軸11,19に対するプラネタリギヤセットGの同心性を高く保つことができるため、ギヤノイズや振動を防止できる。また、3つのクラッチC−1〜C−3及び減速プラネタリギヤG1が変速機ケース10の円筒ボス部10a外周に配置されることで、多段化に伴い大型となり、重量も大きくなってしまうプラネタリギヤセットGを支持する変速機ケース10に対する支持部間の軸方向距離が最短となり、支持が強固かつ確実で、同心性の高いものとなるため、ギヤノイズや振動を防止できる。
【0052】
なお、上記実施形態を示す図1において、符号9は入力回転センサを示す。このセンサ9は、変速機制御のために電子制御装置への情報としての入力回転を検出するのに必要なもので、その検出部を入力軸11の外周に形成された多数の凹凸に接近配置するために、前端壁部10fに埋設配置されている。
【0053】
ところで、前記第1実施形態では、主として第1及び第3のクラッチの集約化による軸方向寸法の短縮の意味から、第3のクラッチC−3への動力伝達が、第1のクラッチC−1のドラム31を介して成される配置を採ったが、入力回転を検出する容易性を優先する意味では、上記動力伝達が、第3のクラッチC−3へも並列的に行われる配置を採るのも有効である。図6は、こうした構成を採る第2実施形態の自動変速機の模式化した断面構造を示す。また、図7はその全体構造をスケルトンで示す。以下、重複を避ける意味で、この形態における前記第1実施形態との相違点のみ説明する。
【0054】
この形態では、第1実施形態に対して第3のクラッチC−3の減速プラネタリギヤG1との連結関係が変更されている。すなわち、第3のクラッチC−3の油圧サーボ50を内包するドラム部材51が、第1のクラッチC−1の油圧サーボ30を内包するドラム部材31と並列に減速プラネタリギヤG1の出力要素であるキャリアC1に連結されている。そして、第3のクラッチC−3の摩擦部材55は、第3のクラッチC−3の油圧サーボ50と第1のクラッチC−1の油圧サーボ30の外周側に配置され、第3のクラッチC−3の摩擦部材55への動力伝達は、ドラム51側からハブ56側へなされる配置とされている。こうした配置によると、減速プラネタリギヤG1からの出力回転が常時伝達される第3のクラッチC−3のドラム51が、変速機構の最外周側に位置するレイアウトとなるため、自動変速機の制御のために必要とされる入力回転の検出が、変速機ケース10の奥部に検出手段を埋設することなく容易に可能となる。したがって、この形態では、入力回転センサ9は、変速機ケース10の外周壁部に取り付けられている。
【0055】
更に、この形態では、第1実施形態において第1の係止手段としてのバンドブレーキB−1のドラムとして、第3のクラッチC−3のドラム51を利用した構成を採ったが、上記入力回転の検出との関係からこうした配置は採れないので、第3のクラッチC−3の前方に配置されたワンウェイクラッチF−1とブレーキB−2を減速プラネタリギヤG1とワンウェイクラッチF−2の間に配置し、それらに隣接させて、同じくドラム状連結部材14をドラムとするバンドブレーキを配している。こうした配置の利点は、比較的剛性の高いワンウェイクラッチF−1のインナレースをドラムに隣接した支持部とすることで、ブレーキ締結時の負荷によるモーメントをインナレースに受けさせることで、モーメント負荷がサンギヤS2の軸受ブッシュ14bに及ばないようにすることができる利点が得られる。なお、このレイアウト変更に伴い、ブレーキB−2の油圧サーボ70は、ワンウェイクラッチF−2のアウタレースの外周側にケース10とは別体のものとして配置されている。
【0056】
ところで、上記両実施形態では、プラネタリギヤセットGをラビニヨ式としたが、ギヤセットGは、これに限るものではない。そこで、次に、プラネタリギヤセットGを他の形式のものに変更した実施形態について説明する。
【0057】
図8は第2実施形態に対して、プラネタリギヤセットGの部分だけを一部変更した第3実施形態を示す。この形態では、プラネタリギヤセットGは、大径のサンギヤS2と小径のリングギヤR2とそれらに噛合するピニオンギヤをキャリアC2で支持したシンプルプラネタリギヤG2と、相互に噛合する一対のピニオンギヤの一方が小径のサンギヤS3に噛合し、他方が大径のリングギヤR3に噛合する両ピニオンギヤをキャリヤC3で支持したダブルピニオンプラネタリギヤG3とから構成されている。そして、この形態では、両サンギヤS2,S3が互いに連結された減速回転の入力要素、小径のリングギヤR2が減速回転の入力要素兼第2速達成時の反力要素、互いに連結されたキャリアC2,C3が非減速回転の入力要素兼第1速達成時の反力要素、大径のリングギヤR3が出力軸19に連結した出力要素とされている。
【0058】
こうしたプラネタリギヤセットGによる場合も、前記第2実施形態の場合と同様に、各変速段に対して比較的等間隔の良好な速度ステップが得られる。この場合のギヤ比は、減速プラネタリギヤG1のサンギヤS1とリングギヤR1の歯数比λ1=0.556、プラネタリギヤセットGのサンギヤS2とリングギヤR2の歯数比λ2=0.636、サンギヤS3とリングギヤR3の歯数比λ3=0.333に設定すると、入出力ギヤ比とステップは、次の表1に示すようになる。ちなみに、この場合のギヤ比幅は7.111である。
【表1】
Figure 0004114250
【0059】
更に、図9はプラネタリギヤセットGの部分だけを一部変更した第4実施形態を示す。この形態では、プラネタリギヤセットGは、互いに噛合する一対のピニオンギヤP2,P2’の一方が小径のサンギヤS2に噛合し、他方が大径のリングギヤR2に噛合するダブルピニオンプラネタリギヤと、大径のサンギヤS3と小径のリングギヤR3に噛合するピニオンギヤP3を備えたシンプルプラネタリギヤとの組み合わせで構成されている。そして、小径のサンギヤS2がクラッチC−1からの減速回転の入力要素、ダブルピニオンを支持するキャリアC2とそれに連結されたサンギヤS3がクラッチC−3からの減速回転の入力要素兼第2速達成時の反力要素、大径のリングギヤR2とキャリアC3が互いに連結されてクラッチC−2からの非減速回転の入力要素兼第1速達成時の反力要素、小径のリングギヤR3が出力軸19に連結した出力要素とされている。したがって、この形態の場合、サンギヤS2が第1の変速要素、キャリアC2とサンギヤS3が第2の変速要素、キャリアC3とリングギヤR2が第3の変速要素、リングギヤR3が第4の変速要素となる。
【0060】
こうしたプラネタリギヤセットGによっても、前記第2実施形態の場合と同様に、各変速段に対して比較的等間隔の良好な速度ステップが得られる。この場合のギヤ比は、減速プラネタリギヤG1のサンギヤS1とリングギヤR1の歯数比λ1=0.556、プラネタリギヤセットGのサンギヤS2とリングギヤR2の歯数比λ2=0.447、サンギヤS3とリングギヤR3の歯数比λ3=0.444に設定すると、入出力ギヤ比とステップは、次の表2に示すようになる。ちなみに、この場合のギヤ比幅は6.245である。
【表2】
Figure 0004114250
【0061】
図10はプラネタリギヤセットGの部分だけを一部変更した第5実施形態を示す。この形態では、プラネタリギヤセットGは、それぞれが一対ずつのピニオンギヤP2,P2’,P3,P3’を有するダブルピニオンプラネタリギヤG2,G3で構成されている。そして、キャリアC2とサンギヤS3が相互に連結されて減速回転の入力要素、サンギヤS2が減速回転の入力要素兼第2速達成時の反力要素、リングギヤR2とキャリアC3が相互に連結されて非減速回転の入力要素兼第1速達成時の反力要素、リングギヤR3が出力軸19に連結されて出力要素となっている。したがって、この形態の場合、サンギヤS3とキャリアC2が第1の変速要素、サンギアS2が第2の変速要素、リングギヤR2とキャリアC3が第3の変速要素、リングギヤR3が第4の変速要素となる。
【0062】
こうしたプラネタリギヤセットGによっても、前記第2実施形態の場合と同様に、各変速段に対して比較的等間隔の良好な速度ステップが得られる。この場合のギヤ比は、減速プラネタリギヤG1のサンギヤS1とリングギヤR1の歯数比λ1=0.556、プラネタリギヤセットGのサンギヤS2とリングギヤR2の歯数比λ2=0.556、サンギヤS3とリングギヤR3の歯数比λ3=0.361に設定すると、入出力ギヤ比とステップは、次の表3に示すようになる。ちなみに、この場合のギヤ比幅は6.252である。
【表3】
Figure 0004114250
【0063】
最後に図11に示す第6実施形態では、上記第5実施形態に対して、プラネタリギヤセットGへの入力経路を逆の接続としたものである。すなわち、この形態では、サンギヤS2が第1のクラッチC−1に連結され、互いに連結したキャリアC2とサンギヤS3が第3のクラッチC−3に連結されている。この場合、サンギヤS2が第1の変速要素、キャリアC2とサンギヤS3が第2の変速要素、リングギヤR2とキャリアC3が第3の変速要素となり、リングギヤR3が第4の変速要素となる。
【0064】
こうしたプラネタリギヤセットGによっても、前記第2実施形態の場合と同様に、各変速段に対して比較的等間隔の良好な速度ステップが得られる。この場合のギヤ比は、減速プラネタリギヤG1のサンギヤS1とリングギヤR1の歯数比λ1=0.556、プラネタリギヤセットGのサンギヤS2とリングギヤR2の歯数比λ2=0.444、サンギヤS3とリングギヤR3の歯数比λ3=0.361に設定すると、入出力ギヤ比とステップは、次の表4に示すようになる。ちなみに、この場合のギヤ比幅は6.252である。
【表4】
Figure 0004114250
【0065】
以上、本発明をFR車用自動変速機に適用した6つの実施形態に基づき詳説したが、本発明は、フロントエンジンフロントドライブ(FF)車用自動変速機、リヤエンジンリヤドライブ(RR)車用自動変速機等、他の変速機にも適用可能なものであり、更に、特許請求の範囲の個々の請求項に記載の事項の範囲内で種々に細部の具体的な構成を変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した自動変速機の第1実施形態のギヤトレインを示す模式的断面図である。
【図2】上記自動変速機の全体構成を示すスケルトン図である。
【図3】上記ギヤトレインの作動及び達成されるギヤ比並びにギヤ比ステップを示す図表である。
【図4】上記ギヤトレインの速度線図である。
【図5】上記ギヤトレインの詳細を示す部分断面図である。
【図6】上記ギヤトレインのクラッチ部の構成を変更した第2に実施形態のギヤトレインを示す模式的断面図である。
【図7】上記自動変速機の全体構成を示すスケルトン図である。
【図8】上記ギヤトレインのプラネタリギヤセットの構成を一部変更した第3実施形態のスケルトン図である。
【図9】上記と同様の第4実施形態のギヤトレインのスケルトン図である。
【図10】上記と同様の第5実施形態のギヤトレインのスケルトン図である。
【図11】上記と同様の第6実施形態のギヤトレインのスケルトン図である。
【符号の説明】
G プラネタリギヤセット
G1 減速プラネタリギヤ
C−1 第1のクラッチ
C−2 第2のクラッチ
C−3 第3のクラッチ
B−1 バンドブレーキ(第1の係止手段)
B−2 ブレーキ(第2のブレーキ)
B−3 ブレーキ(第2の係止手段)
F−1 ワンウェイクラッチ
F−2 ワンウェイクラッチ(第2の係止手段)
S1 サンギヤ
C1 キャリア(出力要素)
R1 リングギヤ(入力要素)
S2 サンギヤ(第2の変速要素)
S3 サンギヤ(第1の変速要素)
C2,C3 キャリア(第3の変速要素)
P2,P3 ピニオンギヤ
R3 リングギヤ(第4の変速要素)
10 変速機ケース
10f 前端壁部
10r 後端壁部
10a 円筒ボス部
11 入力軸
11c 軸受ブッシュ
12 中間軸(中間部材)
12a ローラベアリング(軸受)
12b ローラベアリング(軸受)
19 出力軸
19a ローラベアリング(軸受)
30 油圧サーボ
31 ドラム
35 摩擦部材
40 油圧サーボ
41 ドラム
45 摩擦部材
50 油圧サーボ
51 ドラム
51a 軸受
55 摩擦部材
70 油圧サーボ

Claims (7)

  1. 変速機ケースと、入力軸と、出力軸と、少なくとも4つの変速要素を有するプラネタリギヤセットと、減速プラネタリギヤと、少なくとも2つの係止手段と、3つのクラッチとを備える自動変速機であって、
    プラネタリギヤセットは、その第1の変速要素が第1のクラッチにより減速プラネタリギヤを介して入力軸に連結され、
    第2の変速要素が第3のクラッチにより減速プラネタリギヤを介して入力軸に連結されるとともに、第1の係止手段により変速機ケースに係止可能とされ、
    第3の変速要素が第2のクラッチにより入力軸に連結されるとともに、第2の係止手段により変速機ケースに係止可能とされ、
    第4の変速要素が出力軸に連結されたものにおいて、
    前記変速機ケースは、その前後両端を囲う前端壁部及び後端壁部と、前端壁部から変速機の内方に向かって延在する円筒ボス部とを有し、
    入力軸は、前端壁部に支持され、
    出力軸は、後端壁部に支持され、
    減速プラネタリギヤは、円筒ボス部の後端部に配置され、
    第1〜第3のクラッチは、減速プラネタリギヤの前方に配置され、
    プラネタリギヤセットは、第1〜第3のクラッチ及び減速プラネタリギヤの後方に配置され、
    プラネタリギヤセットの第3の変速要素と第2のクラッチとを連結する中間部材が設けられ、
    該中間部材にプラネタリギヤセットが支持され、
    中間部材は、入力軸及び出力軸を介して変速機ケースに支持されたことを特徴とする自動変速機。
  2. 前記中間部材は、その前端が軸受を介して入力軸に支持され、後端が軸受を介して出力軸に支持された中間軸とされ、
    該中間軸を入力軸に支持する軸受は、入力軸を円筒ボス部に支持する軸受の内周側に位置し、中間軸を出力軸に支持する軸受は、出力軸を変速機ケースに支持する軸受の内周側に位置する、請求項1記載の自動変速機。
  3. 前記第1のクラッチの油圧サーボを内包するドラムは、内周側端部を減速プラネタリギヤの出力要素に連結され、外周側端部に第1の変速要素に連結するための第1のクラッチの摩擦部材を配置され、円筒ボス部の外周に回転自在に支持され、
    第2のクラッチの油圧サーボを内包するドラムは、一端を第3の変速要素に連結され、他端が第1のクラッチのドラムの内周部分に沿って軸方向に延在し、減速プラネタリギヤの外周側に入力軸と第3の変速要素とを連結するための第2のクラッチの摩擦部材を配置され、
    第3のクラッチの油圧サーボを内包するドラムは、一端を第2の変速要素に連結され、第1のクラッチの油圧サーボの外周側に第1のクラッチのドラムと第3のクラッチのドラムとを連結するための第3のクラッチの摩擦部材を配置され、他端が円筒ボス部の外周に沿って軸方向に延在し、円筒ボス部の外周に回転自在に支持された、請求項1又は2記載の自動変速機。
  4. 前記プラネタリギヤセットの第2の変速要素を係止する係止手段は、第3のクラッチのドラムをブレーキドラムとするバンドブレーキとされ、
    前記ドラムは、変速機ケースの円筒ボス部の外周の、ドラムと径方向に重なる位置に配置された軸受により円筒ボス部に回転自在に支持された、請求項3記載の自動変速機。
  5. 前記バンドブレーキと並列にワンウェイクラッチが配置され、
    該ワンウェイクラッチに対して直列に第2のブレーキが配置され、
    該第2のブレーキの油圧サーボは、変速機ケースの前端壁部に設けられた、請求項4記載の自動変速機。
  6. 前記第1のクラッチの油圧サーボを内包するドラムは、内周側端部を減速プラネタリギヤの出力要素に連結され、外周側端部に第1の変速要素に連結するための第1のクラッチの摩擦部材を配置され、円筒ボス部の外周に回転自在に支持され、
    第2のクラッチの油圧サーボを内包するドラムは、一端を第3の変速要素に連結され、他端が第1のクラッチのドラムの内周部分に沿って軸方向に延在し、減速プラネタリギヤの外周側に入力軸と第3の変速要素とを連結するための第2のクラッチの摩擦部材を配置され、
    第3のクラッチの油圧サーボを内包するドラムは、内周側端部が第1のクラッチのドラムの内周側部分に連結されることで減速プラネタリギヤの出力要素に連結され、外周側端部に第3のクラッチの油圧サーボの外周側に位置させて第2の変速要素と連結するための第3のクラッチの摩擦部材を配置され、円筒ボス部の外周に回転自在に支持された、請求項1又は2記載の自動変速機。
  7. 前記プラネタリギヤセットは、変速要素として、2つのサンギヤと、それらサンギヤに別個に噛み合うピニオンギヤをそれぞれ支持し、一体に構成されたキャリアとを有し、
    該キャリアは、その一方の端部をサンギヤを介して、他方の端部を直接、それぞれ中間部材に保持させて実質上両端支持された、請求項1〜6のいずれか1項記載の自動変速機。
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