JP4148271B2 - 空調機の不正使用防止ユニットを備えた空調制御システム及び不正使用防止プログラム - Google Patents
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Description
<第1実施形態に係る空調制御システムの概略構成>
本発明の第1実施形態に係る空調制御システム1を、図1に示す。
図2に示すように、空調制御装置31に配された不正使用防止ユニット10は、主に、不正使用防止プログラム12と不正使用防止制御部11とを有する。不正使用防止制御部11は、後述するように、不正使用防止プログラムが実行されることによる処理(以下、不正使用防止処理)を行う。なお、図2においては、理解を容易にするため、空調制御部33と不正使用防止制御部11とを分けて示しているが、実際は一つのCPUにより実行されてもよい。
不正使用防止処理の流れを、図3のフローチャートを参照しながら説明する。なお、この一連の処理は、空調制御装置31による一日一回のアクセスから始まり、リース料が支払われたかどうかの判断がされ、その判断に基づく対処がなされるまでの処理である。
空調制御装置31からの運転禁止信号により禁止される具体的態様をいくつか挙げると、例えば、空調制御装置31により行っていたON/OFF等の操作を不能にする、各リモートコントローラ53の操作を無効とする、室外機を停止状態としロックする等が考えられる。これらの設定は、空調制御装置31が中央管理装置20から解除指令を受信しないと変更できないようにする。
(1)
上記実施形態においては、不正使用防止ユニット10は、空調機の使用許可信号を一日一回受信し、同信号を受信しない場合は運転を禁止する信号を出すことにより、遠隔であっても自動的に不正使用されている空調機50を特定し、空調機50の不正使用を速やかに止めさせることができる。また、空調制御装置31が不正使用防止ユニット10を備えているため、空調機50の運転を禁止させる制御を容易に行うことができるとともに、既存の設備に大きな変更を加えることなく不正使用防止ユニット10を導入できる。
上記実施形態においては、中央管理装置20は空調制御装置31のアクセスに対する応答信号として空調機50の使用許可信号を発信することにより、空調制御装置の認証等を行うことができ、より迅速かつ確実に空調機50の不正使用の発生を把握することができる。
上記実施形態においては、不正使用防止ユニット10は、顧客のリース料が未払い状態になってから2週間経過したとき警告を表示し、4週間経過したとき運転禁止信号を出すため、リース料の未払いにより空調機50の不正使用が生じていることや、空調機50の使用ができなくなることを顧客に事前に知らせることが可能となる。
上記実施形態においては、中央管理装置20は空調制御装置31のアクセスに対する応答信号として使用許可信号発信することにより、空調制御装置31の認証を行うことができ、より迅速かつ確実に空調機50の不正使用の発生を把握することができる。
(A)
第1実施形態においては、不正使用防止ユニット10は空調制御装置31に設けられているが、中央管理装置20に設けてもよい。この処理の流れについて、図4のフローチャートを参照しながら説明する。なお、この一連の処理は、空調制御装置31による一日一回のアクセスから始まり、リース料が納付されているかどうかの判断がされ、その判断に基づく対処がなされるまでの処理である。不正使用防止ユニット10については、制御部11及び不正使用防止プログラム12を備えている点は図2に示すものと同様なので図示は省略する。
空調機は、室外機や室内機を有するタイプの空調機に限定されず、例えば、図5に示すように、チラー等の熱源71、ポンプ、配管系である1次系72、及びファンコイルユニットやエアハンドリングユニット等の2次系73から構成される、いわゆるセントラル系の空調機70であってもよい。これらは、空調制御装置31と内部ネットワーク80で通信可能である。
第1実施形態においては、空調制御装置31が中央管理装置20に一日一回アクセスするとしているが、操作毎にアクセスし、使用許可信号を得るようにしてもよい。この場合、リース料が未払いの状態で使用回数が一定の回数を超えると警告、さらに運転禁止となる。
第1実施形態においては、空調機50は通常運転可能状態であるが、これを運転禁止状態としていてもよい。この場合、一日一回の中央管理装置20からの使用許可信号を受信する毎に、空調機の運転禁止状態を解除させる。このように空調機50を通常運転禁止状態としておくことで、より確実に不正使用を防止することができる。
本発明に係る不正使用防止ユニット10は、空調機50における室外機51、室内機52、リモートコントローラ53のいずれに設けてもよい。
10 不正使用防止ユニット
11 不正使用防止制御部(制御部)
12 不正使用防止プログラム
20 中央管理装置
21 通信部
22 顧客データベース
31 空調制御装置
33 空調制御部
35 モニタ(表示手段)
40 公衆ネットワーク
50 空調機
51 室外機
52 室内機
53 リモートコントローラ
60,80 内部ネットワーク
70 空調機(セントラル系)
71 熱源
72 一次系
73 二次系
Claims (6)
- 熱源側装置(51,71,72)及び利用側装置(52,53,73)を含み、通常運転禁止状態にある空調機(50,70)と、
前記空調機(50,70)と内部ネットワーク(60,80)を形成する空調制御装置(31)と、
公衆ネットワーク(40)と、
前記公衆ネットワーク(40)を介して前記空調制御装置(31)と通信可能な中央管理装置(20)と、
前記空調機(50,70)の不正使用を防止する不正使用防止ユニット(10)と、
を備え、
前記不正使用防止ユニット(10)は、前記空調制御装置(31)及び前記空調機(50,70)のいずれかに設けられ、
前記空調制御装置(31)は前記中央管理装置(20)にアクセスし、
前記中央管理装置(20)は、顧客に関するデータを参照し、前記顧客のリース料が未払いであるかどうかを判断し、前記リース料が未払いでない場合は、前記顧客の前記空調制御装置(31)の前記アクセスに対し第1信号を発信し、前記リース料が未払いである場合は、前記顧客の前記空調制御装置(31)の前記アクセスに対し前記第1信号を発信せず、
前記不正使用防止ユニット(10)は、前記中央管理装置(20)から前記第1信号を受信したかどうかを判断する制御部(11)を有し、
前記制御部(11)は、
前記第1信号を受信しない回数をカウントし、
前記第1信号を受信した場合、或いは前記第1信号を受信しない場合であって前記回数が第1所定回数以下である場合は、前記空調機(50,70)の運転禁止状態を解除する、
空調制御システム(1)。 - 前記不正使用防止ユニット(10)の前記制御部(11)は、前記回数が、前記第1所定回数より少ない第2所定回数を超える場合は、第2信号を生成し、発信させ、
前記第2信号は、警告を表示させる信号である、
請求項1記載の空調制御システム(1)。 - 前記不正使用防止ユニット(10)と、
前記警告を表示する表示手段(35)と、
を備えた、請求項2記載の空調制御システム(1)。 - 前記空調機(50,70)は、前記熱源側装置(51,71,72)及び前記利用側装置(52,53,73)のいずれかに前記不正使用防止ユニット(10)を有する、
請求項1記載の空調制御システム(1)。 - 前記空調機(50,70)は、緊急停止用端子を含む空調制御部を有し、
前記空調制御部は、前記中央管理装置(20)と前記不正使用防止ユニット(10)との通信が不能となったとき、前記緊急停止用端子に信号を入力する、
請求項1記載の空調制御システム(1)。 - 熱源側装置(51,71,72)及び利用側装置(52,53,73)を含み、通常運転禁止状態にある空調機(50,70)と、
前記空調機(50,70)と内部ネットワーク(60,80)を形成する空調制御装置(31)と、
公衆ネットワーク(40)と、
前記公衆ネットワーク(40)を介して前記空調制御装置(31)と通信可能な中央管理装置(20)と、
前記空調機(50,70)の不正使用を防止する不正使用防止ユニット(10)と、
を備え、
前記不正使用防止ユニット(10)は、前記空調制御装置(31)及び前記空調機(50,70)のいずれかに設けられ、
前記空調制御装置(31)は前記中央管理装置(20)にアクセスし、
前記中央管理装置(20)は、顧客に関するデータを参照し、前記顧客のリース料が未払いであるかどうかを判断し、前記リース料が未払いでない場合は、前記顧客の前記空調制御装置(31)の前記アクセスに対し第1信号を発信し、前記リース料が未払いである場合は、前記顧客の前記空調制御装置(31)の前記アクセスに対し前記第1信号を発信しない、
空調制御システム(1)の前記不正使用防止ユニット(10)を作動させるプログラムであって、
前記第1信号を受信したかどうかを判断する受信判断ステップと、
前記第1信号を受信しない回数をカウントするカウントステップと、
前記第1信号を受信した場合、或いは前記第1信号を受信しない場合であって前記回数が第1所定回数以下である場合は、前記空調機(50,70)の運転禁止状態を解除する運転禁止状態解除ステップと、
前記回数が、前記第1所定回数より少ない第2所定回数を超える場合は、警告を表示させる第2信号を生成し発信させる警告ステップと、
を前記不正使用防止ユニット(10)に実行させるプログラム。
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