JP4147856B2 - 起伏ゲート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、水路の底部に設けた回転軸によって自在に起立または倒伏を行なうことにより、水路の流水を堰上げまたは放流する目的で使用される起伏ゲートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、起伏ゲートとしては、水圧力を受ける鋼板(止水板)に対し充分に強固な横桁や縦桁を配置した鋼製扉体の頭部にワイヤロープやチェーンを取り付けて、これを陸上の巻上機で巻き取りまたは巻き戻して起立または倒伏の操作をする形式のものや、同様の鋼製扉体を油圧ジャッキで押し上げて起立させ、油圧ジャッキを縮めて倒伏させる形式のものなどが種々開発され、使用されてきた。
【0003】
また近年は、内部の空気圧や外力(水圧力や流下物から受ける衝撃力等)に耐えるよう、布で補強されたゴムの筒を水路床に固定して、この内部に空気を圧入すればゴムの筒が膨らんで流水を堰上げ、逆に内部の圧力を有する空気を開閉弁を開いて放出することにより、ゴムの筒が自重と水圧力とによって扁平に潰れて堰上げてあった水が流出する、いわゆるゴム堰が開発されて広く利用されている。
【0004】
このように多種多様な起伏ゲートが開発され、使用されているが、それぞれに長所と短所とを有している現状に対し、技術上の問題点を解決し、同時に格段に安価に建設できる起伏ゲートを提供するために、出願人等は先に特願2001−116493において新しい起伏ゲートの技術を提案した。
すなわち、断面が長方形の水路の底を横断して並べて設置した鉛直のアンカーボルトと軸受兼用押え板とが3辺が閉じ1辺が開いた平らな長方形に製作したゴム引布製の空気袋の開いた辺を水路の底に押え付けることによって、開いた辺を密閉しつつ、水路の底に空気袋を固定すると同時に、軸受兼用押え板の下流側に突起した軸受に、鋼板製の扉体の下端に突起した軸受を回転軸により回転自由に取り付けた、非常に単純な構造の起伏ゲートの採用である。
【0005】
このように構成した起伏ゲートにおいては、ゴム引布製の空気袋が扉体の下流の根元部分に位置して、扉体をその全幅において連続して支持するので、扉体には横方向の補強桁が必要ではない。したがって、扉体の厚さを軸受兼用押え板の厚さ以下とすることが可能となる。
さらに、軸受兼用押え板が3辺が閉じ、1辺が開いた長方形のゴム引布製の空気袋の開いた辺を、水路の底に押え付けて密閉しつつ空気袋を水路の底に固定するから、回転軸や軸受は小さな寸法で必要な機能を具備することが可能となる。
すなわち、この構造では、1列のアンカーボルトによって水路底に固定される軸受兼用押え板が
a)空気袋の密閉と固定、
b)扉体の起伏自在な固定、
c)下部水密ゴムの固定、
の3役を兼ねることによって非常に簡単な構造を可能にしたのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特願2001−116493の起伏ゲートにおいては、下部の水密を形成する板ゴムは軸受兼用押え板の上面と鋼板製の扉体の下部の上流面とにそれぞれボルトと押え板によって取り付けられるから両者間の漏水は完全に防止することができるけれど、空気袋の両側部と側面戸当の間に生じやすい隙間から漏水する不具合が発生する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこでこの発明の起伏ゲートにおいては、下部の水密を形成する板ゴムを軸受兼用押え板より上流方向へ延長して、基礎コンクリートに設置した止水金物の上面にもボルトと押え板によって取り付けることにした。
【0008】
すなわち、下部の水密を形成する板ゴムは、止水金物の上面と軸受兼用押え板と扉体の下部の上流面とにそれぞれボルトと押え板とで取り付けることによって下部の水密を完成させる。
【0009】
このようにすれば、空気袋のアンカーボルトと軸受兼用押え板とによって水路の底に押え付けられた部分は、空気袋の固定と、開いて製作した辺を密閉する機能を具備すれば充分となり、水密とは無関係となる。
【0011】
当然、下部の水密の板ゴムの堰幅方向の寸法は両岸の側面戸当の間の寸法と精度良く一致し、板ゴムの端面は側面戸当の表面と良好な接触を保持することが可能となるから、下部の水密と側面の水密との連続性も良好となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る起伏ゲートの実施の形態を、図面に基いて詳細に説明する。図1、図2、図3、図4ならびに図5は、この発明の起伏ゲートの1実施例を示すものであり、図1は起伏ゲートの背面図、図2は起伏ゲートの断面図でともに起立状態を示し、図3は起伏ゲートの断面図で倒伏状態を示し、図4は軸受兼用押え板、回転軸、扉体の組立状態の説明図であり、図5は空気袋の説明図である。
【0013】
図1、図2および図3において、断面が長方形の水路の底のコンクリートの上面1に、水路を横断して1列に設置した鉛直のアンカーボルト2が、軸受兼用押え板3によって空気袋4の開いた辺の縁5を、水路の底のコンクリートの上面1に押え付けることによって、空気袋4の開いた辺を密閉すると同時に、空気袋4をコンクリートの上面1に固定する。
この空気袋4の開いた辺の縁5の端には、樹脂製のロッド6によって補強繊維の折曲半径が過小とならないように保護した補強繊維の折返し部7があり、軸受兼用押え板3の上流の角8ならびにコンクリートの上面1の上流の角9に掛かって、空気袋4の開いた辺の縁5が空気袋4に作用する張力によって引抜かれないように機能する。
【0014】
さらに、軸受兼用押え板3の下流側に突起した軸受10が扉体11の下端の凹部12において回転軸13と組合い、同時に扉体11の下端に突起した軸受14が軸受兼用押え板3の下流側の凹部15において回転軸13と組合うから、扉体11は軸受兼用押え板3に対して回転自由である。
【0015】
一方、1枚のゴム板16の1辺を押え板17とボルト18によって、軸受兼用押え板3に沿って上流側の基礎コンクリート19に設けた止水金物20上面に固定し、他の辺を押え板21とボルト22によって扉体11の下部の上流面に固定すると同時に、その中間において押え板23とボルト24によって軸受兼用押え板3の上面に固定することにより、基礎コンクリート19に設けた止水金物20と軸受兼用押え板3と扉体11との間の漏水を防止する。
加えて、水路の底の空気袋4より下流側の適当な位置に設置したアンカーボルト25と押え板26で一端をコンクリートの上面27に固定した十分な強度を有するゴム引布製の帯28の他端を扉体11の下流側の面の空気袋4の接触する位置より上の適当な位置にボルト29と押え板30で固定することにより、扉体11が所定位置まで起立したときには、この帯28に作用する張力により扉体11が停止するようにする。
【0016】
次に扉体11の頭部の曲げ加工部31は、起立時には扉体11を越流する水を下流側に導くことにより、越流する水や一緒に流下する流木等が空気袋4や帯28等を打たないよう保護する。また倒伏時には、扉体11の頭部の曲げ加工部31の先端が支持台32に支持されて、コンクリートの上面1、下流のコンクリートの上面27、ならびに扉体11の下流面によって必要な空間を確保するから、空気袋4や帯28は扉体11に押し潰されることがない。
【0017】
図4に示すように、軸受兼用押え板3の下流縁に突起した軸受10が扉体11の下端の凹部12において回転軸13と組合い、同時に扉体11の下端に突起した軸受14が軸受兼用押え板3の下流縁の凹部15において回転軸13と組み合っていて相互に回転自由である。
【0018】
また軸受兼用押え板3にはアンカーボルト2に合わせた座ぐり付きの孔33とゴム板16の中間を固定するボルト24に合わせた雌ねじ34が設けてある。
さらに扉体11にはゴム板16の他端を固定するボルト22に合わせた雌ねじ35ならびに帯28の一端を固定するボルト29に合わせた孔36が設けられている。
【0019】
図5に示すように、空気を排出したときには、平らな長方形となるよう製造された空気袋4は、開いた辺がゲート幅より少し小さな寸法であり、これと直角の方向には、膨張したときに扉体11を押し起すのに十分な寸法を有している。
そして軸受兼用押え板3で押えるべき開いた辺以外の3辺では、ゴム引布が連続して折れ曲り閉じている。また、開いた辺では、相対する2枚のゴム引布の縁5の端部に、樹脂製のロッド6によって補強繊維の折曲半径が過小とならないよう保護した補強繊維の折返し部7がある。さらに、この折返し部7に平行してアンカーボルト2が貫通するための孔37が2枚のゴム引布の縁5を貫いている。また空気袋4の下側のゴム引布の中央付近には、口金38が取付けられる。
【0020】
このように構成した上で、空気袋4の下部の口金38に接続した空気管39を水路のコンクリートに埋設するなどして陸上に導き、空気操作装置の排気用開閉弁40、排気用流量調節弁41、排気放出部42、給気用開閉弁43、給気用流量調節弁44、空気圧縮機45に、図1、図2および図3のように接続する。
【0021】
その上で空気圧縮機45から給気用流量調節弁44、給気用開閉弁43、空気管39を経由して空気袋4の内部に空気を圧入した結果、扉体11が起立した状態の断面図が図2であり、扉体11の頭部の曲げ加工部31が、越流する水を下流に導いて、空気袋4や帯28を打たないよう機能している。この状態を下流から見たのが図1であり、空気袋4が扉体11の背面側にあってほぼ全幅において扉体11を支えている。
【0022】
他方、空気圧縮機45を停止し、給気用開閉弁43を閉じ、排気用開閉弁40を開いて、空気袋4の内部の圧力を有する空気を、排気用流量調節弁41によって制御しつつ、排気放出部42から大気中へ放出した結果、扉体11が完全に倒伏した状態の断面図が図3である。
この状態では、水路の底を土砂等が激しく流下することがあるので、軸受兼用押え板3に沿って直上流の基礎コンクリート19に設置した止水金物20は基礎コンクリート19の落差部の補強の機能をも有するようにする。
【0023】
図6、図7、図8および図9はこの発明に係る起伏ゲートの他の実施例を示すものであり、図6は起伏ゲートの断面図で起立状態を示し、図7は起伏ゲートの断面図で倒伏状態を示し、図8は軸受兼用押え板、回転軸、扉体の組立状態の説明図であり、図9は空気袋の説明図である。
【0024】
図6および図7において、断面が長方形の水路の底に、水路を横断して設置したアンカー金物61に設けた1列の鉛直の雌ねじ62にねじ込むボルト63が、軸受兼用押え板3の軸受側の凸部64によって空気袋4の開いた辺の縁5を、アンカー金物61の下流側の凸部65に押え付けることによって、空気袋4の開いた辺を密閉すると同時に、空気袋4をアンカー金物61に固定する。
この空気袋4の開いた辺の縁5の端には、樹脂製のロッド6によって補強繊維の折曲半径が過小とならないように保護した補強繊維の折返し部7があり、軸受兼用押え板3の軸受側の凸部64の上流側の角66とアンカー金物61の下流側の凸部65の上流側の角67に当たって、空気袋4の開いた辺の縁5が空気袋4に作用する張力によって引抜かれないように機能する。
【0025】
また、ボルト63によって軸受兼用押え板3を押え付けるときには、その上流端の凸部68がアンカー金物61の上流側の凸部69によって支持され、ボルト63をねじ込むほど、軸受兼用押え板3の軸受側の凸部64はより強く空気袋4の開いた辺の縁5を押し付けるので、空気袋4の開いた辺の密閉と固定が確実なものとなる。
さらに、軸受兼用押え板3の下流縁に突起した軸受10が扉体11の下端の凹部12において回転軸13と組合い、同時に扉体11の下端に突起した軸受14が軸受兼用押え板3の下流縁の凹部15において回転軸13と組合うから、扉体11は軸受兼用押え板3に対し回転自由であり、自在に起立または倒伏することができる。
【0026】
一方、1枚のゴム板16の1辺を押え板17とボルト18によってアンカー金物61の止水部73の上面に固定し、他の辺を押え板21とボルト22によって扉体11の下部の上流面に固定すると同時に、その中間において押え板23とボルト24によって軸受兼用押え板3の上面に固定することにより、軸受兼用押え板3と扉体11の間の漏水を防止する。
加えて、水路底の空気袋4より下流側の適当な位置に設置したアンカーボルト25と押え板26で一端をコンクリートの上面27に固定した、十分な強度を有するゴム引布製の帯28の他の端を、扉体11の下流面の空気袋4の接触する位置より上の適当な位置にボルト29と押え板30で固定することより、扉体11が所定の姿勢まで起立したときには、この帯28に作用する張力により扉体11が停止するようにする。
【0027】
次に扉体11の頭部の曲げ加工部31が、起立時には扉体11を越流する水を下流に導いてから落下させるので、越流する水や一緒に流下する流芥や流木等が空気袋4や帯28等を直接打たないように保護する。また倒伏時には、扉体11の頭部の曲げ加工部31の先端が支持金物32に支持されて、コンクリートの上面27と扉体11の間に必要な空間を確保するから、空気袋4や帯28が扉体11により押し潰されることがない。
【0028】
さらに、扉体11の高さ方向の曲げ剛性を強化するために細長い補強鋼板70を扉体11の上流面に直角の姿勢で水の流れに平行な方向に溶接取り付けしてある。また補強鋼板70のうち、必要な個所では、連結鋼板72を曲げ加工部31の上まで延伸し、曲げ加工部31の先端に突起させたスポイラ71と結合させる。スポイラ71は扉体11と越流する水が曲げ加工部31から落下するときに発生することがある低周波騒音を防止するものである。スポイラ71と補強鋼板70を連結鋼板72によって連結すると、起立時にも倒伏時にも流芥がスポイラ71に掛かって流下しないという事態を防止する効果がある。
【0029】
図8において以上説明した扉体11、補強鋼板70などの構成を示すと同時に、扉体11、回転軸13、軸受兼用押え板3の組合せ状況を示す。
図9にこの実施例における空気袋4の説明図を示す。この実施例では軸受兼用押え板3を押え付けるボルト63が空気袋4を貫通しないから、開いた辺の縁5に孔を開ける必要がないので、密閉もより確実となり有利である。
【0030】
このように構成した上で、空気袋4の下部の口金38に接続した空気管39を水路のコンクリートに埋設するなどして陸上に導き、空気操作装置の排気用開閉弁40、排気用流量調節弁41、排気放出部42、給気用開閉弁43、給気用流量調節弁44、空気圧縮機45に、図6および図7のように接続する。
【0031】
その上で空気圧縮機45から給気用流量調節弁44、給気用開閉弁43、空気管39を経由して空気袋4の内部に空気を圧入した結果、扉体11が起立した状態の断面図が図6であり、扉体11の頭部の曲げ加工部31が、越流する水を下流に導いて、空気袋4や帯28を打たないよう機能している。
【0032】
他方、空気圧縮機45を停止し、給気用開閉弁43を閉じ、排気用開閉弁40を開いて、空気袋4の内部の圧力を有する空気を、排気用流量調節弁41によって制御しつつ、排気放出部42から大気中へ放出した結果、扉体11が完全に倒伏した状態の断面図が図7である。
【0033】
【発明の効果】
この発明の起伏ゲートによれば、軸受兼用押え板3が
a)空気袋の密閉と固定、
b)扉体の起伏自在な固定、
c)下部水密ゴムの固定、
という主要な3機能を達成する部品として活用される。加えて下部の水密を形成する板ゴムを軸受兼用押え板3より上流方向へ延長して基礎コンクリート19に設置した止水金物20の上面にボルトと押え板によって取り付けて空気袋が下部の水密に関係のない構造としたので、部品数の少ない非常に構造が簡単で安価でありながら、容易に水密を確保できる起伏ゲートとすることができた。
また空気袋により幅方向にほぼ連続して支持される扉体は、加工度の低い鋼板製扉体となったので、これもゲートが非常に安価となる要因である。
【0034】
加えて、軸受兼用押え板3の採用の効果として、起伏ゲートの上流と下流との間で必要な落差が小さくなり、コンクリート構造物が簡単で小さなものとなる経済効果もある。
さらに、この発明の起伏ゲートでは、鋼製の扉体が空気袋や帯を常に保護しているから、流下する土砂、転石、流木、流氷などに対し、鋼製起伏ゲートと同等の強度や耐久性が得られる。
【0035】
以上のように、この発明の起伏ゲートは非常に経済性に優れており、強度や耐久性は従来の鋼製起伏ゲートと同等であり、水密性が良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の起伏ゲートの一実施例を示し、起伏ゲートが起立した状態の背面図である。
【図2】起伏ゲートが起立した状態の断面図である。
【図3】起伏ゲートが倒伏した状態の断面図である。
【図4】起伏ゲートの扉体、回転軸、軸受兼用押え板の組立状態の概略図である。
【図5】この発明の空気袋の概略図である。
【図6】この発明の起伏ゲートの他の実施例を示し、起伏ゲートが起立した状態の断面図である。
【図7】起伏ゲートが倒伏した状態の断面図である。
【図8】起伏ゲートの扉体、回転軸、軸受兼用押え板の説明図である。
【図9】空気袋の概略図である。
【符号の説明】
1 上面
2 アンカーボルト
3 軸受兼用押え板
4 空気袋
5 開いた辺の縁
6 ロッド
7 折返し部
8,9 角
10 軸受
11 扉体
12 凹部
13 回転軸
14 軸受
15 凹部
16 ゴム板
17 押え板
18 ボルト
19 基礎コンクリート
20 止水金物
21 押え板
22 ボルト
23 押え板
24 ボルト
25 アンカーボルト
26 押え板
27 上面
28 帯
29 ボルト
30 押え板
31 曲げ加工部
32 支持台
33 孔
34 雌ねじ
35 雌ねじ
36 孔
37 孔
38 口金
39 空気管
40 排気用開閉弁
41 排気用流量調整弁
42 排気放出部
43 給気用開閉弁
44 給気用流量調整弁
45 空気圧縮機
61 アンカー金物
62 雌ねじ
63 ボルト
64,65 凸部
66,67 角
68,69 凸部
70 補強鋼板
71 スポイラ
72 連結鋼板
73 止水部

Claims (4)

  1. a)3辺が閉じ1辺が開いた平らな長方形に製作したゴム引布製の空気袋の開いた辺を、断面が長方形の水路の底を横断して並べて設置した鉛直のアンカーボルトと軸受兼用押え板により、前記開いた辺を密閉しつつ、水路の底に固定した空気袋と、
    b)上記軸受兼用押え板の下流側に突設した軸受に、下記鋼板製の扉体の下端に突設した軸受が回転軸によって回転自由に取り付けられた、堰幅より少し小さい幅方向の寸法と起立時に必要な起立高を確保するために必要な長さを有する鋼板製の扉体と、
    c)軸受兼用押え板の上面と鋼板製の扉体の上流面の下部と軸受兼用押え板に沿って上流側の基礎コンクリートに設けた止水金物の上面とに、それぞれボルトと押え板によって取り付けた、軸受兼用押え板と鋼板製の扉体と基礎コンクリートの止水金物との間の漏水を防止するためのゴム板と、
    d)一端を、水路底の空気袋より下流の適当な位置に設置したアンカーボルトと押え板で固定するとともに、他端を鋼板製の扉体の下流面の空気袋が接触するより上側の適当な位置にボルトと押え板で固定して、扉体が所定の姿勢まで起立したときには、その張力により扉体が停止するようにした十分なる強度を有するゴム引布製の帯とから構成され、
    e)陸上の空気操作装置から空気袋に空気管を接続し、この空気袋の内に空気操作装置から圧縮空気を送入すれば空気袋が膨張して扉体を起立させ、逆に空気袋から空気を排出すれば、空気袋が平らに潰れて扉体が倒伏するようにしたことを特徴とする起伏ゲート。
  2. 請求項1の起伏ゲートにおいて、水路の底を横断して並べて設置した鉛直のアンカーボルトの代りの、水路の底を横断して設置したアンカー金物に並べて設けた鉛直の雌ねじにねじ込むボルトと軸受兼用押え板とが、平らな長方形に製作した3辺が閉じ、1辺が開いたゴム引布製の空気袋の開いた辺を、アンカー金物に押え付けることによって、開いた辺を密閉しつつ、空気袋をアンカー金物に固定したことを特徴とする起伏ゲート。
  3. 請求項1または2の起伏ゲートにおいて、扉体の高さ方向の曲げ剛性を強化する目的で、扉体の上流側の面に、細長い鋼板を当該面に直角の姿勢で、水の流れに平行な方向に溶接により取り付けたことを特徴とする起伏ゲート。
  4. 請求項1ないし3のいずれかの起伏ゲートにおいて、ゲート幅の小さい(2〜3m程度)起伏ゲートを、扉体の回転軸の延長方向に並べて設置することにより、幅の大きい(10〜200m程度)水路の起伏ゲートとしたことを特徴とする起伏ゲート。
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