JP4147769B2 - インパクト駆動装置及び再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気機械変換素子を利用したインパクト駆動装置、及びインパクト駆動装置を用いた再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、光ディスクや光磁気ディスク等のディスク状記録媒体に対応した各種のディスクプレーヤが登場している。
【0003】
例えば、光ディスクに対して情報信号の再生を行うディスクプレーヤは、光ディスクを回転駆動するディスク回転駆動機構と、このディスク回転駆動機構により回転駆動される光ディスクに対して情報信号の再生を行う光ピックアップと、この光ピックアップを光ディスクの径方向に移動可能に支持する支持機構と、この支持機構に支持された光ピックアップを光ディスクの径方向に送り動作させる駆動機構とを備え、これらが装置本体のベースに搭載された構造となっている。
【0004】
このうち、ディスク回転駆動機構は、光ディスクが載置されるディスクテーブルと、このディスクテーブルを回転駆動するスピンドルモータとを有している。光ピックアップは、光源から出射された光ビームを対物レンズにより集光させて光ディスクの信号記録面に照射し、この光ディスクの信号記録面で反射される戻りの光ビームを光検出器により受光する光学ブロックと、光検出器により検出された検出信号に基づいて、対物レンズを当該対物レンズの光軸と平行なフォーカッシング方向と当該対物レンズの光軸と直交するトラッキング方向とに変位させる二軸アクチュエータとを有している。支持機構は、光ピックアップを支持する支持ベースと、この支持ベースを光ディスクの径方向に移動可能に支持する主軸及び副軸とを有している。駆動機構は、支持ベースに設けられたラック部材と、このラック部材に噛合されるギヤやリードスクリュー等からなるギヤ群と、これらギヤ群を回転駆動し、ラック部材を主軸及び副軸に沿った方向に移動させる駆動モータとを有している。
【0005】
以上のように構成されるディスクプレーヤでは、ディスク回転駆動機構により光ディスクが回転駆動されると、支持機構により支持された光ピックアップが駆動機構により光ディスクの径方向に送り動作されながら、光ピックアップにより光ディスクに対する情報信号の再生が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のディスクプレーヤでは、上述した光ピックアップを光ディスクの径方向に送り動作するための駆動機構として、駆動モータによる回転駆動をギヤ群及びラック部材を介して直線駆動に変換する機構が一般に用いられている。
【0007】
このため、従来のディスクプレーヤでは、部品点数が多くなるために、様々な欠点が指摘されている。具体的には、駆動モータやギヤ群、ラック部材等を配置するためのスペースを確保する必要があり、ディスクプレーヤの更なる小型化が困難となってしまう。また、部品点数が多くなることによって、部品コストの増加や組立工数の増加等を招いてしまう。さらに、回転駆動を直線駆動に変換することから、効率が悪く消費電力の増加を招いてしまう。さらにまた、駆動モータやギヤ群、ラック部材等から発生するノイズの問題等が指摘されている。
【0008】
そこで、このような問題を解決するために、光ピックアップを光ディスクの径方向に移動するための駆動機構として、電気機械変換素子を利用したインパクト駆動装置を用いることが提案されている。
【0009】
具体的に、このインパクト駆動装置は、図9(a)に示すように、上述した支持ベースに設けられた可動部101と、この可動部101を光ディスクの径方向にスライド可能に支持する駆動軸102と、この駆動軸102の一端に取り付けられ、駆動パルスに応じて駆動軸102の軸方向に伸縮する電気機械変換素子103と、この電気機械変換素子103の一端を固定する固定部104とを備えている。
【0010】
インパクト駆動装置では、電気機械変換素子103に対して、緩やかな電圧上昇と急な電圧降下とが連続する駆動パルスが印加される。この場合、駆動パルスの緩やかな電圧上昇では、図9(b)に示すように、電気機械変換素子103が緩やかに伸長し、これに連動して駆動軸102が軸方向の一方側へと緩やかに変位する。このとき、可動部101は、駆動軸102との間に働く摩擦力により、駆動軸102と一緒に移動することになる。一方、駆動パルスの急な電圧降下では、図9(c)に示すように、電気機械変換素子103が急速に収縮し、これに連動して駆動軸102が軸方向の他方側へと急速に変位する。このとき、可動部101と駆動軸102との間に滑りが生じて、駆動軸102のみが軸方向の他方側へと変位し、その結果、可動部101は、駆動軸102に対して、いわゆる置いてきぼりの状態となり、相対的に軸方向の一方側へとスライドすることになる。
【0011】
したがって、インパクト駆動装置では、このような駆動パルスを繰り返し電気機械変換素子103に印加することで、電気機械変換素子103の伸縮により駆動軸102を軸方向に振動させながら、可動部101を当該駆動軸102の軸方向に連続的にスライドさせることができ、これに伴って、光ピックアップが支持された支持ベースを光ディスクの径方向に直線駆動することができる。
【0012】
ところで、このインパクト駆動装置では、図10に模式的に示すように、電気機械変換素子103の伸縮により生じる振動の波が駆動軸102の先端部へと伝わり、この振動の波が駆動軸102の先端部で反射されることになる。このため、インパクト駆動装置では、駆動軸102の先端部に伝わる振動の波と、駆動軸102の先端部で反射される振動の波との干渉が生じ、駆動軸102の軸方向に変位しない不感部分が生じてしまうことがあった。
【0013】
具体的に、このインパクト駆動装置では、電気機械変換素子103に印加される駆動パルスの駆動周波数が数十kHz程度になると、駆動軸102が軸方向に全体に亘って変位するのではなく、電気機械変換素子103の伸縮により生じる振動の波が音速度で駆動軸102の先端部へと伝わり、この駆動軸102の先端部で反射される振動の波との干渉によって、駆動軸102の軸方向に部分的な変位が生じることになる。
【0014】
ここで、電気機械変換素子103が取り付けられた駆動軸102の基端部をS点とし、自由端である駆動軸102の先端部をE点とし、駆動軸102の長さをLとし、波長をλとしたときに、S点における駆動軸102の先端部へと伝わる振動の波Wと、E点における駆動軸102の先端部で反射される振動の波Wとの位相差Mは、2πL/λとなる。したがって、駆動軸102の先端部へと伝わる振動の波Wと、駆動軸102の先端部で反射される振動の波Wとの合成波WによりP点における駆動軸102の変位は、位相のずれNによって、十分な変位が得られない不感部分となる場合がある。
【0015】
この場合、駆動軸102の不感部分では、可動部101を適切にスライドさせることができず、この可動部101のスライド量を電気機械変換素子に印加される駆動パルスにより調節することは非常に困難なものとなる。
【0016】
したがって、従来のインパクト駆動装置では、このような駆動軸102の軸方向に生じる振動の干渉によって、可動部101を駆動軸102の軸方向に適切にスライドさせることができずに、光ピックアップが支持された支持ベースを光ディスクの径方向に適切に移動操作することができなくなるといった問題があった。
【0017】
そこで、本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、電気機械変換素子の伸縮により駆動軸の先端部へと伝わる振動の波と、駆動軸の先端部で反射される振動の波との干渉を抑制し、可動部を駆動軸の軸方向に適切にスライドさせることを可能としたインパクト駆動装置を提供することを目的とする。
【0018】
また、本発明は、そのようなインパクト駆動装置を備えることによって、ディスク状記録媒体に対して信号の再生を行う再生手段が取り付けられた支持ベースをディスク状記録媒体の径方向に適切に移動させることを可能とした再生装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上述のような目的を達成するため、本発明に係るインパクト駆動装置は、駆動軸と、上記駆動軸の一端に取り付けられ、駆動パルスに応じて当該駆動軸の軸方向に伸縮する電気機械変換素子と、上記駆動軸と略平行に配置されるガイド軸と、上記駆動軸と上記ガイド軸とにスライド可能に支持されると共に、上記電気機械変換素子を駆動する駆動パルスに応じて伸縮される上記駆動軸を挟んで摩擦力を発生して摺動する2片の支持片を有し、上記駆動軸の軸方向にスライドされる可動部とを備え、上記駆動軸は、全体が円柱形状を有しており、この駆動軸の軸方向における上記支持片の摺動範囲で、上記2つの支持片に挟み込まれる部分以外の部分に軸線方向に亘って該軸線に対して平行な一対の切欠き部が形成されている。
また、本発明に係るインパクト駆動装置は、駆動軸と、上記駆動軸の一端に取り付けられ、駆動パルスに応じて当該駆動軸の軸方向に伸縮する電気機械変換素子と、上記駆動軸と略平行に配置されるガイド軸と、上記駆動軸と上記ガイド軸とにスライド可能に支持されると共に、上記電気機械変換素子を駆動する駆動パルスに応じて伸縮される上記駆動軸を挟んで摩擦力を発生して摺動する2片の支持片を有し、上記駆動軸の軸方向にスライドされる可動部とを備え、上記駆動軸は、全体が円柱形状を有しており、この駆動軸の軸方向における上記支持片の摺動範囲で、上記2つの支持片に挟み込まれる部分以外の部分に軸線方向に亘って該軸線に対して波打ち状の一対の切欠き部が形成されている。
また、本発明に係るインパクト駆動装置は、駆動軸と、上記駆動軸の一端に取り付けられ、駆動パルスに応じて当該駆動軸の軸方向に伸縮する電気機械変換素子と、上記駆動軸と略平行に配置されるガイド軸と、上記駆動軸と上記ガイド軸とにスライド可能に支持されると共に、上記電気機械変換素子を駆動する駆動パルスに応じて伸縮される上記駆動軸を挟んで摩擦力を発生して摺動する2片の支持片を有し、上記駆動軸の軸方向にスライドされる可動部とを備え、上記駆動軸は、全体が角柱形状を有しており、この駆動軸の軸方向における上記支持片の摺動範囲で、上記2つの支持片に挟み込まれる部分以外の部分に軸線方向に亘って該軸線に対して波打ち状の一対の切欠き部が形成されている。
【0020】
以上のように、本発明に係るインパクト駆動装置では、全体が円柱形状を有している駆動軸が、この駆動軸の軸方向における支持片の摺動範囲で、2つの支持片に挟み込まれる部分以外の部分に軸線方向に亘って軸線に対して平行な一対の切欠き部が形成されているので、電気機械変換素子の伸縮により駆動軸の先端部へと伝わる振動の波と、駆動軸の先端部で反射される振動の波との干渉を抑制することができる。
また、本発明に係るインパクト駆動装置では、全体が円柱形状を有している駆動軸が、この駆動軸の軸方向における支持片の摺動範囲で、2つの支持片に挟み込まれる部分以外の部分に軸線方向に亘って軸線に対して波打ち状の一対の切欠き部が形成されているので、電気機械変換素子の伸縮により駆動軸の先端部へと伝わる振動の波と、駆動軸の先端部で反射される振動の波との干渉を抑制することができる。
また、本発明に係るインパクト駆動装置では、全体が角柱形状を有している駆動軸が、この駆動軸の軸方向における支持片の摺動範囲で、2つの支持片に挟み込まれる部分以外の部分に軸線方向に亘って軸線に対して波打ち状の一対の切欠き部が形成されているので、電気機械変換素子の伸縮により駆動軸の先端部へと伝わる振動の波と、駆動軸の先端部で反射される振動の波との干渉を抑制することができる。
【0021】
また、本発明に係る再生装置は、駆動軸と、上記駆動軸の一端に取り付けられ、駆動パルスに応じて当該駆動軸の軸方向に伸縮する電気機械変換素子と、上記駆動軸と略平行に配置されるガイド軸と、上記駆動軸と上記ガイド軸とにスライド可能に支持されると共に、上記電気機械変換素子を駆動する駆動パルスに応じて伸縮される上記駆動軸を挟んで摩擦力を発生して摺動する2片の支持片を有し、上記駆動軸の軸方向にスライドされる可動部と、上記可動部に設けられ、ディスク状記録媒体に対して信号の再生を行う再生手段とを備え、上記駆動軸は、全体が円柱形状を有しており、この駆動軸の軸方向における上記支持片の摺動範囲で、上記2つの支持片に挟み込まれる部分以外の部分に軸線方向に亘って該軸線に対して平行な一対の切欠き部が形成されている。
また、本発明に係る再生装置は、駆動軸と、上記駆動軸の一端に取り付けられ、駆動パルスに応じて当該駆動軸の軸方向に伸縮する電気機械変換素子と、上記駆動軸と略平行に配置されるガイド軸と、上記駆動軸と上記ガイド軸とにスライド可能に支持されると共に、上記電気機械変換素子を駆動する駆動パルスに応じて伸縮される上記駆動軸を挟んで摩擦力を発生して摺動する2片の支持片を有し、上記駆動軸の軸方向にスライドされる可動部と、上記可動部に設けられ、ディスク状記録媒体に対して信号の再生を行う再生手段とを備え、上記駆動軸は、全体が円柱形状を有しており、この駆動軸の軸方向における上記支持片の摺動範囲で、上記2つの支持片に挟み込まれる部分以外の部分に軸線方向に亘って該軸線に対して波打ち状の一対の切欠き部が形成されている。
また、本発明に係る再生装置は、駆動軸と、上記駆動軸の一端に取り付けられ、駆動パルスに応じて当該駆動軸の軸方向に伸縮する電気機械変換素子と、上記駆動軸と略平行に配置されるガイド軸と、上記駆動軸と上記ガイド軸とにスライド可能に支持されると共に、上記電気機械変換素子を駆動する駆動パルスに応じて伸縮される上記駆動軸を挟んで摩擦力を発生して摺動する2片の支持片を有し、上記駆動軸の軸方向にスライドされる可動部と、上記可動部に設けられ、ディスク状記録媒体に対して信号の再生を行う再生手段とを備え、上記駆動軸は、全体が角柱形状を有しており、この駆動軸の軸方向における上記支持片の摺動範囲で、上記2つの支持片に挟み込まれる部分以外の部分に軸線方向に亘って該軸線に対して波打ち状の一対の切欠き部が形成されている。
【0022】
以上のように、本発明に係る再生装置では、全体が円柱形状を有している駆動軸が、この駆動軸の軸方向における支持片の摺動範囲で、2つの支持片に挟み込まれる部分以外の部分に軸線方向に亘って軸線に対して平行な一対の切欠き部が形成されているので、電気機械変換素子の伸縮により駆動軸の先端部へと伝わる振動の波と、駆動軸の先端部で反射される振動の波との干渉を抑制することができる。
また、本発明に係る再生装置では、全体が円柱形状を有している駆動軸が、この駆動軸の軸方向における支持片の摺動範囲で、2つの支持片に挟み込まれる部分以外の部分に軸線方向に亘って軸線に対して波打ち状の一対の切欠き部が形成されているので、電気機械変換素子の伸縮により駆動軸の先端部へと伝わる振動の波と、駆動軸の先端部で反射される振動の波との干渉を抑制することができる。
また、本発明に係る再生装置では、全体が角柱形状を有している駆動軸が、この駆動軸の軸方向における支持片の摺動範囲で、2つの支持片に挟み込まれる部分以外の部分に軸線方向に亘って軸線に対して波打ち状の一対の切欠き部が形成されているので、電気機械変換素子の伸縮により駆動軸の先端部へと伝わる振動の波と、駆動軸の先端部で反射される振動の波との干渉を抑制することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、ディスクカートリッジに回転可能に収納されたディスク状記録媒体である光磁気ディスクに対して情報信号の記録再生を行う記録再生装置に適用した例について、図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
図1に示す記録再生装置1において使用されるディスクカートリッジ2は、一対の上ハーフ2aと下ハーフ2bとを突き合わすことにより構成されたカートリッジ本体に、直径約64mmの光磁気ディスク3が回転可能に収納された構造を有している。また、上ハーフ2a及び下ハーフ2bの互いに対向する面には、それぞれ光磁気ディスク3の一部を内外周に亘って外方に臨ませる記録再生用の開口部4a,4bが形成されている。これら記録再生用の開口部4a,4bは、光磁気ディスク3の信号記録領域を内外周に亘って外方に臨ませると共に、後述する光ピックアップ14及び磁気ヘッド15が進入するのに足る大きさに形成されている。
【0025】
また、カートリッジ本体には、記録再生用の開口部4a,4bを開閉するためのシャッタ部材5がスライド可能に取り付けられている。このシャッタ部材5は、カートリッジ本体の外形に沿って略コ字状に折り曲げられた平板部材からなり、記録再生用の開口部4a,4bを閉塞するのに足る大きさに形成されている。そして、このシャッタ部材5は、カートリッジ本体の端縁部に沿って、記録再生用の開口部4a,4bを開放する位置と閉塞する位置との間でスライド可能に支持されている。
【0026】
また、光磁気ディスク3の中心部には、金属等からなるセンターハブ(図示せず。)が取り付けられており、下ハーフ2bの略中央部には、このセンターハブが外方に臨む駆動用の開口部(図示せず。)が形成されている。
【0027】
記録再生装置1は、図示を省略する装置本体と、この装置本体に開閉可能に取り付けられた蓋体と、この蓋体が開蓋状態となるときに、装置本体のディスクカートリッジ2が挿脱される挿脱位置と、この蓋体が閉蓋状態となるときに、装置本体のディスクカートリッジ2が装着される装着位置との間でディスクカートリッジ2を保持するホルダーと、このホルダーを挿脱位置と装置位置の間で移動可能に支持するベース10とを備えている。
【0028】
なお、ディスクカートリッジ2は、ホルダーの保持部に保持されることによって、シャッタ部材5がスライドされて、記録再生用の開口部4a,4bが開放された状態となる。そして、このディスクカートリッジ2は、ホルダーに保持されたまま、蓋体が開蓋されることによって、装置本体のベース10上へと移動される。
【0029】
装置本体は、ディスクカートリッジ2に収納された光磁気ディスク3を回転駆動するディスク回転駆動機構6と、このディスク回転駆動機構6により回転駆動される光磁気ディスク3に対して情報信号の記録再生を行う記録再生機構7と、この記録再生機構7を光磁気ディスク3の径方向に移動可能に支持する支持機構8と、この支持機構8により支持された記録再生機構7を光磁気ディスク3の径方向に移動させるインパクト駆動装置9とを有し、これらがベース10に搭載された構造となっている。
【0030】
ディスク回転駆動機構6は、光磁気ディスク3が載置されるディスクテーブル11と、このディスクテーブル11を回転駆動するスピンドルモータ12とを有している。このうち、ディスクテーブル11は、その中心部がスピンドルモータ12の回転軸12aに取り付けられており、ディスクカートリッジ2と対向する主面には、ディスクカートリッジ2の駆動用の開口部を通して光磁気ディスク3のセンターハブを吸着する永久磁石13が取り付けられている。スピンドルモータ12は、ベース10の略中央部に取り付けられており、上述したディスクテーブル11にチャッキングされた光磁気ディスク3を回転駆動する。
【0031】
記録再生機構7は、記録又は再生時に、ディスクカートリッジ2の記録再生用の開口部から外方に臨む光磁気ディスク3の一主面に対して光ビームを照射する光ピックアップ14と、この光ピックアップ14と対向配置されると共に、記録時に、ディスクカートリッジ2の記録再生用の開口部から外方に臨む光磁気ディスク3の他主面に対して外部磁界を印加する磁気ヘッド15とを有している。
【0032】
光ピックアップ14は、少なくとも光磁気ディスク3に対して光ビームを出射する光源である半導体レーザ(図示せず。)と、この半導体レーザから出射された光ビームを光磁気ディスク3の信号記録面に集光させる対物レンズ16と、光磁気ディスク3の信号記録面で反射される戻りの光ビームを受光する光検出器(図示せず。)とを有する光学ブロックと、光検出器により検出された検出信号に基づいて、対物レンズ16を当該対物レンズ16の光軸と平行なフォーカッシング方向に変位させる一軸アクチュエータ(図示せず。)とを有している。
【0033】
磁気ヘッド15は、光磁気ディスク3を介して光ピックアップ14の対物レンズ16と対向配置されるように、ヘッド取付アーム17の先端部に取り付けられている。このヘッド取付アーム17は、弾性変位可能な部材からなり、図示を省略するヘッド昇降機構により記録時のみ光磁気ディスク3の光ピックアップと対向する面とは反対側の面に接触又は近接するようになされている。
【0034】
また、これら光ピックアップ14及び磁気ヘッド15は、図2及び図3に示すように、ディスクカートリッジ2の記録再生用の開口部4a,4bを投影した領域S内に配置されており、ベース10には、記録再生用の開口部4aに対応した開口部10aが形成されている。
【0035】
支持機構8は、光ピックアップ14を支持すると共に、連結アーム18を介してヘッド取付アーム17の先端部に取り付けられた磁気ヘッド15を支持する支持ベース19と、この支持ベース19を光磁気ディスク3の径方向に移動可能に支持するガイド軸20とを有している。
【0036】
支持ベース19は、光ピックアップ14がベース10に形成された開口部10aから外方に臨むように配置されており、一方、ガイド軸20は、光磁気ディスク3の径方向と平行に配置されており、その両端部がベース10の開口部10aの周囲に設けられた一対の支持部材21,21により固定支持されている。そして、支持ベース19には、このガイド軸20を挿通するガイド孔22が穿設された支持部23が一体に形成されている。
【0037】
インパクト駆動装置9は、ガイド軸20と平行、すなわち光ディスクの径方向と平行に配置された駆動軸24と、この駆動軸24の一端に取り付けられた電気機械変換素子25と、この電気機械変換素子25の一端を固定する固定部26と、駆動軸24の軸方向にスライド可能に支持された可動部27とを有している。
【0038】
駆動軸24は、支持ベース19を光磁気ディスク3の内外周に亘って移動させるのに十分な長さを有しており、その一端には、電気機械変換素子25が固着されている。また、駆動軸24は、その断面形状が軸方向に亘って部分的に変化している。なお、このことについては、後で詳細に説明する。
【0039】
電気機械変換素子25は、ピエゾ素子や圧電素子と呼ばれるものであり、図示を省略する駆動回路からの駆動パルスに応じて、駆動軸24の軸方向に伸びと縮みの速度が異なった伸縮変位を発生させる。
【0040】
固定部26は、バランサーとして駆動軸24の一端に取り付けられた電気機械変換素子25の端部とは反対側の端部に固着されている。
【0041】
そして、このインパクト駆動装置9は、ベース10のディスクカートリッジ2と対向する面とは反対側の面にネジ止め等により取り付けられたブラケット28により支持されている。具体的には、ブラケット28の一端に、固定部26が固定された状態で支持される一方、このブラケット28の他端に穿設された軸孔29に駆動軸24の他端が挿通されることによって、駆動軸24が軸方向にスライド可能な状態で支持されている。
【0042】
可動部27は、支持ベース19に設けられた一対の第1の支持片部30と第2の支持片部31とから構成されている。このうち、第1の支持片部30は、支持ベース19の支持部23とは反対側の端部から駆動軸24に向かって突出形成されている。一方、第2の支持片部31は、弾性変位可能な部材、例えば板バネ等からなり、支持ベース19に片持ち支持された状態でネジ止め等により取り付けられている。そして、これら第1の支持片部30と第2の支持片部31とは、互いに対向配置されており、その間に駆動軸24を挟み込むことによって、当該駆動軸24の軸方向にスライド可能に支持されている。
【0043】
したがって、支持ベース19は、支持部23のガイド孔22にガイド軸20が挿通されると共に、可動部27が駆動軸24の軸方向にスライド可能に支持されることによって、これらガイド軸20及び駆動軸24の軸方向、すなわち光磁気ディスク3の径方向に移動可能に支持されている。
【0044】
そして、インパクト駆動装置9は、電気機械変換素子25を駆動パルスに応じて伸縮させながら、駆動軸24を軸方向に変位させることによって、可動部27を駆動軸24の軸方向にスライドさせる。これにより、支持ベース19を光磁気ディスク3の径方向に直線駆動することができる。
【0045】
具体的に、このインパクト駆動装置9では、支持ベース19を図1中矢印Aに示す方向に直線駆動させる場合に、電気機械変換素子25に対して、例えば図4(a)に示すような緩やかな電圧上昇と急な電圧降下とが連続するパルス波形を有する駆動パルスを印加する。
【0046】
この場合、駆動パルスの緩やかな電圧上昇では、電気機械変換素子25が緩やかに伸長し、これに連動して駆動軸24が図1中矢印Aに示す方向に緩やかに変位する。このとき、可動部27は、駆動軸24との間に働く摩擦力により、駆動軸24と一緒に図1中矢印Aに示す方向に移動する。一方、駆動パルスの急な電圧降下では、電気機械変換素子25が急速に収縮し、これに連動して駆動軸24が図1中矢印Bに示す方向に急速に変位する。このとき、可動部27と駆動軸24との間に滑りが生じて、駆動軸24のみが図1中矢印Bに示す方向に変位する。その結果、可動部27は、駆動軸24に対して、相対的に図1中矢印Aに示す方向にスライドすることになる。
【0047】
したがって、このインパクト駆動装置9では、図4(a)に示すような駆動パルスを繰り返し電気機械変換素子25に印加し、駆動軸24を軸方向に振動させることによって、可動部27を駆動軸24に対して、図1中矢印Aに示す方向へと連続的にスライドさせることができ、支持ベース19を図1中矢印Aに示す方向に直線駆動することができる。
【0048】
一方、このインパクト駆動装置9では、支持ベース19を図1中矢印Bに示す方向に直線駆動させる場合に、電気機械変換素子25に対して、例えば図4(b)に示すような緩やかな電圧降下と急な電圧上昇とが連続する、上述した図4(a)に示すパルス波形とは反対のパルス波形を有する駆動パルスを印加する。
【0049】
この場合、駆動パルスの緩やかな電圧降下では、電気機械変換素子25が緩やかに収縮し、これに連動して駆動軸24が図1中矢印Bに示す方向に緩やかに変位する。このとき、可動部27は、駆動軸24との間に働く摩擦力により、駆動軸24と一緒に図1中矢印Bに示す方向に移動する。一方、駆動パルスの急な電圧上昇では、電気機械変換素子25が急速に伸長し、これに連動して駆動軸24が図1中矢印Aに示す方向に急速に変位する。このとき、可動部27と駆動軸24との間に滑りが生じて、駆動軸24のみが図1中矢印Aに示す方向に変位する。その結果、可動部27は、駆動軸24に対して、相対的に図1中矢印Bに示す方向にスライドすることになる。
【0050】
したがって、このインパクト駆動装置9では、図4(b)に示すような駆動パルスを繰り返し電気機械変換素子25に印加し、駆動軸24を軸方向に振動させることによって、可動部27を駆動軸24に対して、図1中矢印Bに示す方向へと連続的にスライドさせることができ、支持ベース19を図1中矢印Bに示す方向に直線駆動することができる。
【0051】
なお、このインパクト駆動装置9では、駆動軸24と可動部27との間に働く摩擦力や、駆動軸24に対する第2の支持片部31の弾性力を調節することによって、非駆動時においても、この駆動軸24と可動部27との間に働く摩擦力によって、支持ベース19を移動方向の任意の位置に安定した状態で保持することができる。さらに、このインパクト駆動装置9では、バックラッシュがなく、nmオーダーといった高分解能での駆動制御が可能であり、20kHz以上となる超音波領域での無音駆動が可能となっている。
【0052】
このように、インパクト駆動装置9は、従来のような駆動モータによる回転駆動をギヤ群及びラック部材を介して直線駆動に変換する機構に比べて、構造を簡素化し、部品点数を削減することで、大幅な小型化が可能となっている。
【0053】
したがって、このインパクト駆動装置9は、図2及び図3に示すように、上述した記録再生機構7と共に、ディスクカートリッジ2の記録再生用の開口部4a,4bを投影した領域T内に配置することが可能である。これにより、記録再生装置1では、厚み方向の寸法を有する光ピックアップ14や大幅に小型化されたインパクト駆動装置9を、下ハーフ2bの開口部4bを通してディスクカートリッジ2の内部へと配置することも可能であり、装置全体の更なる薄型化及び小型化が可能となっている。なお、この記録再生装置1では、上述したガイド軸20に駆動のためのスクリューを切るといった必要がなく、このガイド軸20を細く形成することができる。したがって、このガイド軸20を上述したディスクカートリッジ2の記録再生用の開口部4a,4bを投影した領域T内に配置することも可能であり、装置全体の更なる小型化が可能となる。
【0054】
ところで、このインパクト駆動装置9では、上述した駆動軸24の断面形状を部分的に変化させることによって、電気機械変換素子25の伸縮により駆動軸24の先端部へと伝わる振動の波と、駆動軸24の先端部で反射される振動の波との干渉を抑制することが可能となっている。
【0055】
具体的に、駆動軸24は、例えば図5に示す駆動軸40のような形状とすることができる。この駆動軸40は、図5(a)に示すように、全体が円柱形状を有しており、可動部27と摺接される部分、すなわち第1の支持片部30と第2の支持片部31とにより挟み込まれる部分と略直交する両側の外周部に、軸方向に亘って一対の切欠き部40a,40aが形成されている。この一対の切欠き部40a,40aは、軸線に対して平行となるように、可動部27の移動範囲に亘って切り欠かれている。したがって、この駆動軸40は、図5(b)に示すように、一対の切欠き部40a,40aが形成された部分の軸線と直交する方向の断面において、円形の両側を互いに平行に平坦化したような形状を有している。
【0056】
また、駆動軸24は、例えば図6に示す駆動軸41のような形状としてもよい。この駆動軸41は、図6(a)に示すように、全体が円柱形状を有しており、可動部27と摺接される部分、すなわち第1の支持片部30と第2の支持片部31とにより挟み込まれる部分と略直交する両側の外周部に、軸方向に亘って一対の切欠き部41a,41aが形成されている。この一対の切欠き部41a,41aは、軸線に対して波打ち状となるように、可動部27の移動範囲に亘って切り欠かれている。したがって、この駆動軸41は、図6(a)に示すように、軸方向に亘って括れ部が周期的に現れると共に、図6(b)に示すように、この括れ部が形成された部分の軸線と直交する方向の断面において、円形の両側を互いに平行に平坦化したような形状を有している。
【0057】
さらに、駆動軸24は、例えば図7に示す駆動軸42のような形状としてもよい。この駆動軸42は、図7(a)に示すように、全体が角柱形状を有しており、可動部27と摺接される部分、すなわち第1の支持片部30と第2の支持片部31とにより挟み込まれる部分と略直交する両側の外周部に、軸方向に亘って一対の切欠き部42a,42aが形成されている。この一対の切欠き部42a,42aは、軸線に対して波打ち状となるように、可動部27の移動範囲に亘って切り欠かれている。したがって、この駆動軸40は、図7(a)に示すように、軸方向に亘って括れ部が周期的に現れると共に、図7(b)に示すように、この括れ部が形成された部分の軸線と直交する方向の断面が矩形となるような形状を有している。
【0058】
なお、上述した図5乃至図7に示す駆動軸40,41,42は、ほんの一例であり、駆動軸24の断面形状を部分的に変化させたものであれば、特に形状について限定されるものではないが、可動部27と摺接される部分、すなわち第1の支持片部30と第2の支持片部31とにより挟み込まれる部分については、軸径が一様となることが好ましい。これにより、駆動軸24と可動部27との間に働く摩擦力や、駆動軸24に対する第2の支持片部31の弾性力を一定に保持することができ、可動部27を駆動軸24の軸方向に適切にスライドさせることができる。
【0059】
以上のように、このインパクト駆動装置9では、駆動軸24の断面形状を部分的に変化させることによって、電気機械変換素子25の伸縮により駆動軸24の先端部へと伝わる振動の波と、駆動軸24の先端部で反射される振動の波との干渉を抑制し、この駆動軸24の軸方向に亘って、変位量のバラツキを抑制することが可能である。
【0060】
したがって、このインパクト駆動装置9では、可動部27を駆動軸24の軸方向に適切にスライドさせることが可能であり、これに伴って、記録再生機構7が支持された支持ベース19を光磁気ディスク3の径方向に適切に移動させることが可能である。
【0061】
また、このインパクト駆動装置9では、駆動軸24の断面形状を部分的に変化させることによって、駆動軸24の曲げ剛性が向上し、落下等の外乱による物理的な変形を抑制することも可能である。
【0062】
次に、図8に示すように、上述した記録再生装置1が備える制御部50について説明する。
【0063】
この制御部50は、各種信号を生成するRFアンプ51と、ドライバ52を介して各機構の駆動制御を行うサーボ制御回路53と、デジタル信号処理を行うデジタルシグナルプロセッサ(以下、DSPという。)54と、デジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器55と、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器56と、デジタル信号の入出力を行うデジタルインターフェース57と、D−RAM(Dynamic Random Access Memory)により構成されたバッファメモリ58と、磁気ヘッド15の駆動制御を行うヘッド駆動回路59と、ユーザーが操作を行う操作部60と、ユーザーへの表示を行う表示部61と、システム全体を制御するマイクロコンピュータ(CPU)により構成されたシステムコントローラ62とを備えている。
【0064】
RFアンプ51は、再生時に光ピックアップ14により検出された光磁気ディスク3からの検出信号に所要の演算処理を施すことによって、再生信号RFや、トラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FE等を生成すると共に、光磁気ディスク3にウォブリンググルーブとして記録された絶対位置情報であるグルーブ情報GFMを抽出する。
【0065】
サーボ制御回路53は、RFアンプ51から供給されるフォーカスエラー信号FE及びトラッキングエラー信号TE、並びにシステムコントローラ62からのトラックジャンプ指令やアクセス指令等に基づいたインパクト駆動装置9、スピンドルモータ12、光ピックアップ14等の駆動制御を行う。
【0066】
具体的に、このサーボ制御回路53は、RFアンプ51から供給されたフォーカスエラー信号FEから、フォーカス方向の目標値との誤差量を検出し、この検出結果に基づいた制御信号をドライバ52に供給する。そして、ドライバ52は、この制御信号に応じた駆動電圧を光ピックアップ14の一軸アクチュエータに印加することにより、対物レンズ16をフォーカッシング方向に変位させる。これにより、光磁気ディスク3の信号記録面に対物レンズ16の焦点を合わせるフォーカッシング動作が行われる。
【0067】
また、このサーボ制御回路53は、RFアンプ51から供給されたトラッキングエラー信号TEから、トラッキング方向の目標値との誤差量を検出し、この検出結果に基づいた制御信号をドライバ52に供給する。そして、ドライバ52は、この制御信号に応じた駆動電圧をインパクト駆動装置9に印加することによって、支持ベース19を光磁気ディスク3の径方向に変位させる。これにより、対物レンズ16により集光される光ビームのスポットを常に光磁気ディスク3の記録トラック上に位置させるトラッキング動作が行われる。
【0068】
また、このサーボ制御回路53は、RFアンプ51から供給されるトラッキングエラー信号TE、並びにシステムコントロールからのトラックジャンプ指令やアクセス指令に基づいた制御信号を生成し、この制御信号をドライバ52に供給する。そして、ドライバ52は、この制御信号に応じた駆動パルスをインパクト駆動装置9に印加することによって、支持ベース19を光磁気ディスクの径方向に変位させる。これにより、記録再生機構7を光磁気ディスク3の内外周に亘って移動させる送り動作が行われる。
【0069】
また、このサーボ制御回路53は、ドライバ52を介してスピンドルモータ12を一定の線速度で回転駆動すると共に、システムコントローラ62からの指令に基づいた制御信号をドライバ52に供給することによって、スピンドルモータ12の起動又は停止の駆動制御を行う。また、このサーボ制御回路53は、システムコントローラ62からの指令に基づいた制御信号をドライバ52に供給することによって、光ピックアップ14における半導体レーザの点灯又は消灯、並びにレーザー出力等の駆動制御を行う。
【0070】
DSP54は、RFアンプ51からグルーブ情報GFMが供給されるアドレスデコーダ63を有しており、このアドレスデコーダ63は、RFアンプ51から供給されたグルーブ情報GFMをデコードしてアドレス情報を抽出する。このアドレス情報は、システムコントローラ62に供給され、各種の駆動制御に用いられる。
【0071】
また、DSP54は、EFM/CIRCエンコーダ/デコーダ64と、耐振用メモリーコントローラ65と、音声圧縮エンコーダ/デコーダ66とを有しており、再生時には、RFアンプ51からEFM/CIRCエンコーダ/デコーダ64に再生信号RFが供給され、この再生信号RFに対して、EFM(Eight to Fourteen Modulation)復調、並びにエラー訂正に関するCIRC(Cross Interleave Reed-Solomon Code)等のデコード処理が行われる。これにより、圧縮された状態のデータ信号が抽出され、この抽出されたデータ信号は、耐振用メモリーコントローラ65によってバッファメモリ58へと書き込まれる。そして、バッファメモリ58に一旦書き込まれたデータ信号は、所定のデータ単位毎に読み出されて、音声圧縮エンコーダ/デコーダ66に供給され、このデータ信号に対して、ATRAC(Adaptive Transform Acoustic Coding)によるデコード処理が行われる。これにより、デジタルオーディオ信号へと圧縮が解凍される。
【0072】
このデジタルオーディオ信号は、D/A変換器55によってアナログオーディオ信号に変換された後に、オーディオ出力端子67から出力される。また、このデジタルオーディオ信号は、デジタルインターフェース57を介して、デジタル出力端子69から直接出力することもできる。
【0073】
一方、記録時には、オーディオ入力端子68から入力されたアナログオーディオ信号が、A/D変換器56によってデジタルオーディオ信号に変換された後に、音声圧縮エンコーダ/デコーダ66へと供給される。また、この記録再生装置1では、デジタルインターフェース57を介して、デジタルオーディオ信号をデジタル出力端子70から直接入力することもできる。
【0074】
DSP54において、音声圧縮エンコーダ/デコーダ66に供給されたデジタルオーディオ信号は、ATRACによるエンコード処理が行われることによって、圧縮された状態のデータ信号とされ、耐振用メモリーコントローラ65によってバッファメモリ58へと書き込まれる。そして、バッファメモリ58に一旦書き込まれたデータ信号は、所定のデータ単位毎に読み出されて、EFM/CIRCエンコーダ/デコーダ64に供給され、このデータ信号に対して、EFM変調、並びにエラー訂正に関するCIRC等のエンコード処理が行われた後に、ヘッド駆動回路59へと供給される。
【0075】
ヘッド駆動回路59は、このエンコード処理が行われたデータ信号に応じて変調された外部磁界を磁気ヘッド15に発生させる。このとき、ヘッド昇降機構は、システムコントローラ62からの指令の基づいて、磁気ヘッド15を光磁気ディスク3の光ピックアップ14と対向する面とは反対側の面に接触又は近接させる。また、サーボ制御回路53は、システムコントローラ62からの指令に基づいて、光磁気ディスク3の信号記録面に対して照射部分がキュリー温度以上となる光ビームを半導体レーザが出力するように、ドライバ52を介して光ピックアップ14を駆動させる。これにより、光磁気ディスク3に対して圧縮されたデジタル信号が記録されることになる。
【0076】
操作部60は、操作スイッチや操作ボタン等から構成されており、例えば再生、録音、一時停止、停止、早送り、早戻し、頭出しサーチ等の記録又は再生動作にかかる操作情報や、通常再生、プログラム再生、シャッフル再生等のプレイモードにかかる操作情報をシステムコントローラ62に供給する。
【0077】
表示部61は、液晶表示パネル等から構成されており、記録又は再生時における光磁気ディスク3の動作モード状態や、トラックナンバー、記録時間又は再生時間、編集動作状態等を表示する。
【0078】
システムコントローラ62は、操作部60から供給された操作情報に応じた各部の動作制御を実行すると共に、表示部61に対して表示動作を実行させる。
【0079】
以上のように構成される記録再生装置1では、上述したインパクト駆動装置9によって記録再生機構7が支持された支持ベース19を光磁気ディスク3の径方向に適切に移動させることが可能なことから、光磁気ディスク3に対して情報信号の記録再生を適切に行うことが可能である。
【0080】
また、この記録再生装置1では、インパクト駆動装置9によって上述したトラッキング動作と送り動作とを適切に行うことが可能なことから、対物レンズ16の駆動を上述した光ピックアップ14の一軸アクチュエータによるフォーカス方向のみとし、この光ピックアップ14の構造を大幅に簡素化することが可能である。
【0081】
また、この記録再生装置1では、従来のような対物レンズ16の視野振りによるオフセットを考慮した検出信号の補正を行う必要がなく、1スポット光学系によるトラッキングサーボを容易に適用することができる。したがって、この記録再生装置1では、上述したトラッキング動作を行うための機構等を簡素化することが可能であり、信頼性を大幅に向上させることが可能である。
【0082】
また、この記録再生装置1では、部品点数の削減や組立工数等の削減によって製造コストの大幅な削減が可能であり、低消費電力化によってバッテリーの駆動時間を延長させることが可能である。
【0083】
なお、本発明は、上述した記録再生装置1のように、ディスクカートリッジ2に回転可能に収納された光磁気ディスク3に対して情報信号の記録再生を行うものに必ずしも限定されるものではなく、例えば、CD(Compact Disk),CD−R(CD-Recordable),CD−RW(CD-ReWritable),DVD(Digital Versatile Disk)等の光ディスクに対して信号の記録及び/又は再生を行う記録及び/又は再生装置に広く適用可能である。
【0084】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係るインパクト駆動装置では、駆動軸の断面形状を部分的に変化させることによって、電気機械変換素子の伸縮により駆動軸の先端部へと伝わる振動の波と、駆動軸の先端部で反射される振動の波との干渉を抑制することが可能なことから、可動部を駆動軸の軸方向に適切にスライドさせることが可能である。
【0085】
また、本発明に係る再生装置では、そのようなインパクト駆動装置を備えることによって、再生手段が取り付けられた支持ベースをディスク状記録媒体の径方向に適切に移動させることを可能なことから、ディスク状記録媒体に記録された信号の再生を適切に行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した記録再生装置を示す斜視図である。
【図2】上記記録再生装置を示す平面図である。
【図3】上記記録再生装置を厚み方向から見た断面図である。
【図4】電気機械変換素子に印加される駆動パルスの波形図であり、(a)は、図1中矢印Aに示す方向に支持ベースを移動させる場合の駆動パルスの波形図であり、(b)は、図1中矢印Bに示す方向に支持ベースを移動させる場合の駆動パルスの波形図である。
【図5】(a)は、駆動軸の一構成例を示す側面図であり、(b)は、線分X−X’による断面図である。
【図6】(a)は、駆動軸の他の構成例を示す平面図であり、(b)は、線分Y−Y’による断面図である。
【図7】(a)は、駆動軸の他の構成例を示す平面図であり、(b)は、線分Z−Z’による断面図である。
【図8】上記記録再生装置の制御部を示すブロック図である。
【図9】インパクト駆動装置の動作原理を説明するための模式図であり、(a)は、初期状態を示し、(b)は、電気機械変換素子が伸長した状態を示し、(c)は、電気機械変換素子が収縮した状態を示す。
【図10】駆動軸の先端部へと伝わる振動の波と駆動軸の先端部で反射される振動の波との干渉を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 記録再生装置、2 ディスクカートリッジ、3 光磁気ディスク、4a,4b 記録再生用の開口部、6 ディスク回転駆動機構、7 記録再生機構、8支持機構、9 インパクト駆動装置、10 ベース、10a 開口部、11 ディスクテーブル、12 スピンドルモータ、14 光ピックアップ、15 磁気ヘッド、16 対物レンズ、19 支持ベース、20 ガイド軸、24 駆動軸、25 電気機械変換素子、26 固定部、27 可動部、28 ブラケット、30 第1の支持片部、31 第2の支持片部、40 駆動軸、40a 切欠き部、41 駆動軸 41a 切欠き部、42 駆動軸、 42a 切欠き部、50 制御部

Claims (6)

  1. 駆動軸と、
    上記駆動軸の一端に取り付けられ、駆動パルスに応じて当該駆動軸の軸方向に伸縮する電気機械変換素子と、
    上記駆動軸と略平行に配置されるガイド軸と、
    上記駆動軸と上記ガイド軸とにスライド可能に支持されると共に、上記電気機械変換素子を駆動する駆動パルスに応じて伸縮される上記駆動軸を挟んで摩擦力を発生して摺動する2片の支持片を有し、上記駆動軸の軸方向にスライドされる可動部とを備え、
    上記駆動軸は、全体が円柱形状を有しており、この駆動軸の軸方向における上記支持片の摺動範囲で、上記2つの支持片に挟み込まれる部分以外の部分に軸線方向に亘って該軸線に対して平行な一対の切欠き部が形成されているインパクト駆動装置。
  2. 駆動軸と、
    上記駆動軸の一端に取り付けられ、駆動パルスに応じて当該駆動軸の軸方向に伸縮する電気機械変換素子と、
    上記駆動軸と略平行に配置されるガイド軸と、
    上記駆動軸と上記ガイド軸とにスライド可能に支持されると共に、上記電気機械変換素子を駆動する駆動パルスに応じて伸縮される上記駆動軸を挟んで摩擦力を発生して摺動する2片の支持片を有し、上記駆動軸の軸方向にスライドされる可動部と、
    上記可動部に設けられ、ディスク状記録媒体に対して信号の再生を行う再生手段とを備え、
    上記駆動軸は、全体が円柱形状を有しており、この駆動軸の軸方向における上記支持片の摺動範囲で、上記2つの支持片に挟み込まれる部分以外の部分に軸線方向に亘って該軸線に対して平行な一対の切欠き部が形成されている再生装置。
  3. 駆動軸と、
    上記駆動軸の一端に取り付けられ、駆動パルスに応じて当該駆動軸の軸方向に伸縮する電気機械変換素子と、
    上記駆動軸と略平行に配置されるガイド軸と、
    上記駆動軸と上記ガイド軸とにスライド可能に支持されると共に、上記電気機械変換素子を駆動する駆動パルスに応じて伸縮される上記駆動軸を挟んで摩擦力を発生して摺動する2片の支持片を有し、上記駆動軸の軸方向にスライドされる可動部とを備え、
    上記駆動軸は、全体が円柱形状を有しており、この駆動軸の軸方向における上記支持片の摺動範囲で、上記2つの支持片に挟み込まれる部分以外の部分に軸線方向に亘って該軸線に対して波打ち状の一対の切欠き部が形成されているインパクト駆動装置。
  4. 駆動軸と、
    上記駆動軸の一端に取り付けられ、駆動パルスに応じて当該駆動軸の軸方向に伸縮する電気機械変換素子と、
    上記駆動軸と略平行に配置されるガイド軸と、
    上記駆動軸と上記ガイド軸とにスライド可能に支持されると共に、上記電気機械変換素子を駆動する駆動パルスに応じて伸縮される上記駆動軸を挟んで摩擦力を発生して摺動する2片の支持片を有し、上記駆動軸の軸方向にスライドされる可動部と、
    上記可動部に設けられ、ディスク状記録媒体に対して信号の再生を行う再生手段とを備え、
    上記駆動軸は、全体が円柱形状を有しており、この駆動軸の軸方向における上記支持片の摺動範囲で、上記2つの支持片に挟み込まれる部分以外の部分に軸線方向に亘って該軸線に対して波打ち状の一対の切欠き部が形成されている再生装置。
  5. 駆動軸と、
    上記駆動軸の一端に取り付けられ、駆動パルスに応じて当該駆動軸の軸方向に伸縮する電気機械変換素子と、
    上記駆動軸と略平行に配置されるガイド軸と、
    上記駆動軸と上記ガイド軸とにスライド可能に支持されると共に、上記電気機械変換素 子を駆動する駆動パルスに応じて伸縮される上記駆動軸を挟んで摩擦力を発生して摺動する2片の支持片を有し、上記駆動軸の軸方向にスライドされる可動部とを備え、
    上記駆動軸は、全体が角柱形状を有しており、この駆動軸の軸方向における上記支持片の摺動範囲で、上記2つの支持片に挟み込まれる部分以外の部分に軸線方向に亘って該軸線に対して波打ち状の一対の切欠き部が形成されているインパクト駆動装置。
  6. 駆動軸と、
    上記駆動軸の一端に取り付けられ、駆動パルスに応じて当該駆動軸の軸方向に伸縮する電気機械変換素子と、
    上記駆動軸と略平行に配置されるガイド軸と、
    上記駆動軸と上記ガイド軸とにスライド可能に支持されると共に、上記電気機械変換素子を駆動する駆動パルスに応じて伸縮される上記駆動軸を挟んで摩擦力を発生して摺動する2片の支持片を有し、上記駆動軸の軸方向にスライドされる可動部と、
    上記可動部に設けられ、ディスク状記録媒体に対して信号の再生を行う再生手段とを備え、
    上記駆動軸は、全体が角柱形状を有しており、この駆動軸の軸方向における上記支持片の摺動範囲で、上記2つの支持片に挟み込まれる部分以外の部分に軸線方向に亘って該軸線に対して波打ち状の一対の切欠き部が形成されている再生装置。
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