JP2003196937A - 記録及び/又は再生装置 - Google Patents

記録及び/又は再生装置

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JP2003196937A
JP2003196937A JP2001390182A JP2001390182A JP2003196937A JP 2003196937 A JP2003196937 A JP 2003196937A JP 2001390182 A JP2001390182 A JP 2001390182A JP 2001390182 A JP2001390182 A JP 2001390182A JP 2003196937 A JP2003196937 A JP 2003196937A
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JP
Japan
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recording
disk
drive shaft
support base
drive
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JP2001390182A
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Kazuhito Kurita
和仁 栗田
Toru Morikawa
徹 森川
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】駆動軸とガイド軸との平行度が悪化した場合で
も、支持ベースをスムーズ且つ安定して駆動する。 【解決手段】ディスク状記録媒体に対して信号の記録及
び/又は再生を行う記録再生手段14,15と、記録再
生手段14,15が取り付けられた支持ベース19を有
し、支持ベース19をディスク状記録媒体の径方向に移
動可能に支持する支持手段20と、支持ベース19に設
けられた可動部27と、可動部27をディスク状記録媒
体の径方向にスライド可能に支持する駆動軸24と、駆
動パルスに応じて駆動軸24の軸方向に伸縮する電気機
械変換素子25とを有し、電気機械変換素子25を伸縮
させながら、駆動軸24を軸方向に変位駆動させて、可
動部27をスライドさせるインパクト駆動手段9とを備
え、可動部27は、駆動軸24を狭持する一対の連結片
30,31を有し、連結片30,31の駆動軸24と当
接する主面部が略円弧状に膨出するように湾曲成形され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば光ディスク
や光磁気ディスク等のディスク状記録媒体に対して信号
の記録及び/又は再生を行う記録及び/又は再生装置に
関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、ディスク状記録媒体として
は、例えば、CD(Compact Disk),CD−R(CD-Record
able),CD−RW(CD-ReWritable),DVD(Digital V
ersatileDisk)等の光ディスクや、MD(Mini Disk)(登
録商標)等の光磁気ディスクが知られており、これらの
ディスク状記録媒体に対応した各種ディスク再生装置が
ある。 【0003】例えば、光ディスクに対して情報信号の再
生を行うディスク再生装置は、光ディスクを回転駆動す
るディスク回転駆動機構と、このディスク回転駆動機構
により回転駆動される光ディスクに対して情報信号の再
生を行う光ピックアップと、この光ピックアップを光デ
ィスクの径方向に移動可能に支持する支持機構と、この
支持機構に支持された光ピックアップを光ディスクの径
方向に送り動作させる駆動機構とを備え、これらが装置
本体のメカシャーシに搭載された構造となっている。 【0004】この種のディスク再生装置において、図7
に示すように、光ディスクに対して情報信号の再生を行
う光ピックアップは、支持ベース101に支持されると
ともに、この支持ベース101が光ディスクの径方向に
延設された駆動軸102及びガイド軸103に移動可能
に支持されることにより光ディスクの径方向に移動可能
に形成されている。 【0005】光ピックアップを支持する支持ベース10
1は、光ディスクの径方向への移動をガイドする駆動軸
102及びガイド軸103にスライド可能に支持される
一対の第1及び第2の支持部105,106が形成され
ている。このうち、ガイド軸103と係合される第2の
支持部106は、支持ベース101の一側縁部101a
に移動方向に亘って挿通孔108が形成され、この挿通
孔108にガイド軸103が挿通されている。また、駆
動軸102と係合される第1の支持部105は、支持ベ
ース101に設けられた一対の第1の支持片部109と
第2の支持片部110とから構成されている。第1の支
持片部109は、支持ベース101の第2の支持部10
6と反対側の他側縁部101bから駆動軸102側に向
かって突出形成されている。一方、第2の支持片部11
0は、弾性変位可能な部材、例えば板バネ等からなり、
支持ベース101に片持ち支持された状態でネジ止め等
により取り付けられている。そして、これら第1の支持
片部109と第2の支持片部110とは、互いに対向配
置されており、その間に駆動軸102を挟み込むことに
よって、当該駆動軸102の軸方向にスライド可能に支
持されている。 【0006】そして、支持ベース101は、第2の支持
部106の挿通孔108にガイド軸103が挿通される
と共に、第1の支持部105が駆動軸102の軸方向に
スライド可能に支持されることによって、これらガイド
軸103及び駆動軸102の軸方向(光ディスクの径方
向)に移動可能に支持されている。 【0007】この支持ベース101を光ディスクの径方
向に移動させる駆動機構は、駆動軸102の一端に設け
られ、駆動パルスを受けて伸縮変位する電気機械変換素
子112と、電気機械変換素子112の一端を固定する
固定部113とを有する。 【0008】駆動軸102の一端に固着されている電気
機械変換素子112は、ピエゾ素子や圧電素子等であ
り、図示を省略する駆動回路によって印加される駆動電
圧に応じて、駆動軸102の軸方向に伸びと縮みの速度
が異なった伸縮変位をし、駆動軸102を軸線方向に振
動させる。また、この電気機械変換素子112は、一端
を固定する固定部113が設けられている。固定部11
3は、電気機械変換素子112の一端が取り付けられ、
振動時のバランサとしても機能する。 【0009】そして、このディスク再生装置は、電気機
械変換素子112を駆動パルスに応じて伸縮させなが
ら、駆動軸102を軸方向に変位駆動させることによっ
て、第1の支持部105を駆動軸102の軸方向にスラ
イドさせる。これにより、支持ベース101を光ディス
クの径方向に直線駆動させることができる。 【0010】以上のように構成されるディスク再生装置
では、ディスク回転駆動機構により光ディスクが回転駆
動されると、支持機構により支持された光ピックアップ
が駆動機構により光ディスクの径方向に送り動作されな
がら、光ピックアップにより光ディスクに対する情報信
号の再生が行われる。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】ところで、光ピックア
ップを支持する支持ベース101に設けられ、駆動軸1
02を狭持する第1の支持部105を構成する第1及び
第2の支持片部109,110は、図8(a)に示すよ
うに、略矩形状に形成された板状体に形成されている。
したがって、第1及び第2の支持片部109,110
は、駆動軸102の円周部と、短手方向に連続して当接
し、駆動軸102との接触部は線接触となる。 【0012】しかし、駆動軸102とガイド軸103と
が平行に維持されなくなった場合、支持ベース101に
傾きを生じ、第1及び第2の支持片部109,110
は、図8(b)に示すように、駆動軸102との接触部
が点接触となってしまう。このため、支持ベース101
の第1の支持部105は、電気機械変換素子112によ
り駆動軸102が軸線方向に変位駆動されたときにも、
軸線方向へのスライドがスムーズに行われず、不安定と
なる。 【0013】そこで、本願は、駆動軸とガイド軸との平
行度が悪化した場合でも、支持ベースをスムーズ且つ安
定して駆動することができる記録及び/又は再生装置を
提供することを目的とする。 【0014】 【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本願に係る記録及び/又は再生装置は、ディス
クカートリッジに回転可能に収納されたディスク状記録
媒体に対して信号の記録及び/又は再生を行う記録再生
手段と、上記記録再生手段が取り付けられた支持ベース
を有し、当該支持ベースを上記ディスク状記録媒体の径
方向に移動可能に支持する支持手段と、上記支持ベース
に設けられた可動部と、当該可動部を上記ディスク状記
録媒体の径方向にスライド可能に支持する駆動軸と、当
該駆動軸の一端に取り付けられ、駆動パルスに応じて当
該駆動軸の軸方向に伸縮する電気機械変換素子とを有
し、当該電気機械変換素子を駆動パルスに応じて伸縮さ
せながら、当該駆動軸を軸方向に変位駆動させることに
よって、当該可動部を当該駆動軸の軸方向にスライドさ
せるインパクト駆動手段とを備え、上記可動部は、上記
駆動軸を狭持する一対の連結片を有し、該連結片の上記
駆動軸と当接する少なくとも一方の主面部が略円弧状に
膨出するように湾曲成形されている。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された記録及
び/又は再生装置について、図面を参照して詳細に説明
する。このディスク記録再生装置は、ディスクカートリ
ッジを記録媒体に用いるものであり、内部に情報信号が
記録される光磁気ディスクが収納されている。 【0016】図1に示すように、ディスク記録再生装置
1に用いられるディスクカートリッジ2は、一対の上ハ
ーフ2aと下ハーフ2bとを突き合わすことにより構成
されたカートリッジ本体2cに、光磁気ディスク3が回
転可能に収納されてなる。 【0017】光磁気ディスク3の中心部には、ディスク
記録再生装置側のディスク回転駆動機構を構成するディ
スクテーブルに係合されるクランピングプレートが設け
られている。クランピングプレートは、金属等で形成さ
れており、ディスクテーブル側のマグネットによって磁
気吸引されるようになっている。すなわち、光磁気ディ
スク3は、ディスクテーブルにクランピングプレートが
磁気吸引され係合されることによって、ディスクテーブ
ルと一体的に回転するようになっている。 【0018】この光磁気ディスク3を回転可能に収納す
るカートリッジ本体2cには、前面側略中央の上ハーフ
2a及び下ハーフ2bの互いに対向する面に、光磁気デ
ィスク3の信号記録領域の一部を径方向に亘って外部に
臨ませる記録再生用の開口部4a,4bが形成されてい
る。上ハーフ4a側の開口部4aは、光磁気ディスク3
に対して磁界を印加する磁気ヘッドをカートリッジ本体
2c内部に進入させるためのものであり、下ハーフ2b
側の開口部4bは、光ピックアップを光磁気ディスク3
に臨ませるためのものである。 【0019】また、カートリッジ本体2cの前面側に
は、記録再生用の開口部4a,4bを開閉するためのシ
ャッタ部材5がスライド可能に取り付けられている。こ
のシャッタ部材5は、カートリッジ本体2の外形に沿っ
て略コ字状に折り曲げられた平板部材によって形成され
ており、各主面部は、記録再生用の開口部4a,4bを
閉塞するのに足る大きさに形成されている。このシャッ
タ部材5は、ディスク記録再生装置1に装填されたとき
に限って、開口部4a,4bを開放し、非使用時には開
口部4a,4bを閉塞するようになっている。 【0020】また、下ハーフ2bの中央部には、光磁気
ディスク3のクランピングプレートを外部に臨ませる略
円形の開口部が設けられている。ディスクカートリッジ
2がディスク記録再生装置1に装填されたとき、この開
口部からは、ディスクテーブルが進入し、クランピング
プレートとディスクテーブルとが係合するようになって
いる。 【0021】このようなディスクカートリッジ1は、カ
ートリッジ本体2cの前面と直交する一側面を挿入端と
して、ディスク記録再生装置1に装填される。すると、
シャッタ部材5は、ディスクカートリッジの挿入方向と
平行な方向に、カートリッジ本体2cの前面に沿ってス
ライドすることで、開口部4a,4bを開放し、光磁気
ディスク3の記録再生の可能な状態にする。なお、カー
トリッジ本体2c内に収納する記録媒体としては、光磁
気ディスクの他に、再生専用の光ディスク、記録層に色
素を用いデータの追記を可能とする追記型の光ディス
ク、記録層に相変化材料を用いデータの書換を可能とす
る書換型の光ディスクを用いるようにしてもよい。 【0022】以上のようなディスクカートリッジ2を記
録媒体に用いるディスク記録再生装置1について説明す
ると、このディスク記録再生装置1は、ディスクカート
リッジ2が装着される装着部が構成された装置本体と、
この装置本体に設けられた装着部を開閉する蓋体とを備
える。そして、図1に示すように、装置本体の筐体内に
は、ディスクカートリッジ2が装着される装着部が一方
の主面に構成されたベース10が配設されている。この
ベース10には、詳細は省略するが、ディスクカートリ
ッジを保持するカートリッジホルダが回動可能に取り付
けられており、このカートリッジホルダは、蓋体と共に
回動するようになっている。そして、このディスク記録
再生装置1は、蓋体が装着部を開放しているとき、ディ
スクカートリッジをカートリッジホルダに挿入保持さ
せ、蓋体を装着部を閉塞する方向に回動操作することに
よって、カートリッジホルダに保持されたディスクカー
トリッジ2を装着部に装着し、光磁気ディスク3の記録
再生を行うことができるようになっている。すなわち、
ディスクカートリッジ2は、装着部に装着された状態に
おいて、記録再生用の開口部4a,4bがシャッタ部材
5がカートリッジ本体2cの前面部に沿ってスライドす
ることにより開放され、下ハーフ2bの略中央の開口部
よりディスクテーブルが進入し、クランピングプレート
がディスクテーブルに磁気吸引されて係合した状態とな
る。 【0023】装置本体を構成する筐体内に配設されるベ
ース10には、図1に示すように、カートリッジ本体2
cに収納された光磁気ディスク3を回転駆動するディス
ク回転駆動機構6と、このディスク回転駆動機構6によ
り回転駆動される光磁気ディスク3に対して情報信号の
記録再生を行う記録再生機構7と、この記録再生機構7
を光磁気ディスク3の径方向に移動可能に支持する移動
操作機構8とが配設されている。そして、この移動操作
機構8には、記録再生機構7を光磁気ディスク3の径方
向に移動させるインパクト駆動機構9が配設されてい
る。 【0024】ディスク回転駆動機構6は、光磁気ディス
ク3を回転するための駆動源となるスピンドルモータ1
2を有し、このスピンドルモータ12は、ベース10の
下面側略中央部に、駆動軸12aを上面側に突出させる
ように配設されている。この駆動軸12aには、光磁気
ディスクのクランピングプレートに係合されるディスク
テーブル11が取り付けられている。このディスクテー
ブル11は、クランピングプレートを磁気吸引するため
のマグネットが内蔵されており、光磁気ディスク3を一
体的に回転することができるようになっている。 【0025】ベース10に配設される記録再生機構7
は、下ハーフ2b側の開口部4bより光磁気ディスク3
の信号記録領域に臨まされる光ピックアップ14と、上
ハーフ2aの開口部4aより進入する磁気ヘッド15と
から構成されている。光ピックアップ14は、光学系と
して、光ビームを出射する半導体レーザ、この半導体レ
ーザより出射された光ビームを集束する対物レンズ1
6、光磁気ディスク3で反射された戻りの光ビームを検
出する光検出器等を備える。半導体レーザより出射され
た光ビームは、対物レンズ16により集束され、光磁気
ディスクの信号記録面に照射される。光磁気ディスク3
の信号記録面で反射された戻りの光ビームは、光検出器
により電気信号に変換され、RFアンプに出力される。 【0026】また、光ピックアップ14は、対物レンズ
16を光軸方向に変位駆動させる対物レンズ駆動機構を
有している。この対物レンズ駆動機構は、対物レンズ1
6を、この対物レンズ16の光軸方向であるフォーカシ
ング方向に変位させる1軸アクチュエータである。この
対物レンズ駆動機構は、例えば光ピックアップ14のベ
ースに配設されるマグネットと、対物レンズ16のレン
ズホルダにマグネットと対向するように配設されるコイ
ルとからなり、コイルに流れるフォーカシングサーボ信
号に応じた電流とマグネットが発生する磁界とにより駆
動力を発生し、対物レンズ16をフォーカシング方向に
変位させる。すなわち、この対物レンズ駆動機構は、既
存のフォーカシング制御とトラッキング制御とを行う2
軸アクチュエータからなる対物レンズ駆動機構と比べ
て、トラッキング制御用の駆動部を備えていない。この
ディスク記録再生装置1では、詳細は後述するインパク
ト駆動機構9によって、光ピックアップ14及び磁気ヘ
ッド15の光磁気ディスク3の径方向の送り操作と共に
トラッキング制御を行うようにしている。 【0027】磁気ヘッド15は、光磁気ディスク3を介
して光ピックアップ14の対物レンズ16と対向配置さ
れるように、ヘッド取付アーム17の先端部に取り付け
られている。このヘッド取付アーム17は、ジンバルバ
ネ等の弾性変位可能な部材からなり、磁気ヘッド15を
光磁気ディスク3の方向に付勢している。磁気ヘッド1
5は、記録時に限って光磁気ディスク3に磁界を印加す
ることができるように摺接され、再生時、待機時等に
は、図示を省略するヘッド昇降機構により光磁気ディス
ク3から離間するようになっている。また、記録再生機
構7を構成する光ピックアップ14と磁気ヘッド15と
は、同期して光磁気ディスク3の径方向に移動するよう
に連結部材18によって連結されている。 【0028】また、これら光ピックアップ14及び磁気
ヘッド15は、図2及び図3に示すように、ディスクカ
ートリッジ2の記録再生用の開口部4a,4bを投影し
た領域S内に配置されており、ベース10には、記録再
生用の開口部4aに対応した開口部10aが形成されて
いる。 【0029】図1及び図2に示すように、この記録再生
機構7を光磁気ディスク3の径方向に移動可能に支持す
る移動操作機構8は、光ピックアップ14を支持すると
共に、連結部材18を介してヘッド取付アーム17の先
端部に取り付けられた磁気ヘッド15を支持する支持ベ
ース19と、この支持ベース19を光磁気ディスク3の
径方向に移動可能に支持するガイド軸20とを有してい
る。 【0030】支持ベース19は、光ピックアップ14が
ベース10に形成された開口部10aから外方に臨むよ
うに配置されており、一方、ガイド軸20は、光磁気デ
ィスク3の径方向と平行に配置されており、その両端部
がベース10の開口部10aの周囲に設けられた一対の
支持部材21,21により固定支持されている。そし
て、支持ベース19には、このガイド軸20を挿通する
ガイド孔22が穿設された支持部23が一体に形成され
ている。 【0031】インパクト駆動機構9は、ガイド軸20と
平行、すなわち光ディスクの径方向と平行に配置された
駆動軸24と、この駆動軸24の一端に取り付けられた
電気機械変換素子25と、この電気機械変換素子25を
固定する固定部26と、駆動軸24の軸方向にスライド
可能に支持され、支持ベース19と駆動軸24とを連結
する可動部27とを有している。 【0032】駆動軸24は、支持ベース19を光磁気デ
ィスク3の内外周に亘って移動させるのに十分な長さを
有しており、駆動摩擦部材となる。この駆動軸24の一
端には、電気機械変換素子25が取り付けられている。
電気機械変換素子25は、ピエゾ素子や圧電素子等であ
り、図示を省略する駆動回路によって印加される駆動電
圧に応じて、駆動軸24の軸方向に伸びと縮みの速度が
異なった伸縮変位をし、駆動軸24を軸線方向に振動さ
せる。固定部26は、電気機械変換素子25の端部の一
端が取り付けられ、振動時のバランサとしても機能す
る。 【0033】このインパクト駆動機構9は、ベース10
のディスクカートリッジ2と対向する面とは反対側の面
にネジ止め等により取り付けられたブラケット28によ
り支持されている。具体的には、ブラケット28の一端
には、固定部26が取り付けられ、このブラケット28
の他端には、駆動軸24の他端を支持する支持孔29が
設けられ、ここに、駆動軸24の他端が軸線方向に振動
可能に係合されている。すなわち、駆動軸24は、ブラ
ンケット28により軸方向に振動可能に支持されてい
る。 【0034】可動部27は、図4に示すように、支持ベ
ース19に一体的に設けられた第1の連結片30と第2
の連結片31とから構成されている。第1の連結片30
は、支持ベース19の支持部23とは反対側の端部から
駆動軸24に向かって突出形成されている。この第1の
連結片30は、略矩形に形成された板状体からなり、駆
動軸24と当接する主面部30aが略円弧状に膨出する
ように湾曲成形されている。主面部30aは、第1の連
結片30の長手方向に沿って膨出部の頭頂部が連続する
ように湾曲され、図4(A)に示すように、駆動軸24
の円周部と点接触している。 【0035】また、第2の連結片31は、板バネ等の弾
性変位可能な部材からなり、支持ベース19に片持ち支
持された状態でネジ止め等により取り付けられている。
第2の連結片31は、略矩形に形成された板状体からな
り、駆動軸24と当接する主面部31aが略円弧状に膨
出するように湾曲成形されている。主面部31aは、第
2の連結片31の長手方向に沿って膨出部の頭頂部が連
続するように湾曲され、図4(A)に示すように、駆動
軸24の円周部と点接触している。 【0036】これら第1の連結片30と第2の連結片3
1とは、互いに対向配置されており、その間に駆動軸2
4を挟み込むことによって、当該駆動軸24の軸方向に
スライド可能に支持されている。 【0037】したがって、支持ベース19は、支持部2
3のガイド孔22にガイド軸20が挿通されると共に、
可動部27が駆動軸24の軸方向にスライド可能に支持
されることによって、これらガイド軸20及び駆動軸2
4の軸方向、すなわち光磁気ディスク3の径方向に移動
可能に支持されている。 【0038】また、支持ベース19は、駆動軸24が円
弧状に湾曲する第1及び第2の連結片30,31の主面
部30a,31aと点接触されているため、光ディスク
の径方向への移動がスムーズに行われる。さらに、支持
ベース19は、図4(B)に示すように、ガイド軸20
と駆動軸24とが平行に維持されなくなった場合でも、
常に駆動軸24と第1及び第2の連結片30,31の主
面部30a,31aとの点接触が保たれることから、安
定した摩擦が得られ、光ディスクの径方向へのスムーズ
な移動が維持される。 【0039】このように構成されるインパクト駆動機構
9は、電気機械変換素子25を駆動電圧に応じて伸縮さ
せながら、駆動軸24を軸方向に変位させることによっ
て、可動部27を駆動軸24の軸方向にスライドさせ
る。これにより、光ピックアップ14及び磁気ヘッド1
5を支持している支持ベース19を光磁気ディスク3の
径方向に直線駆動させることができる。 【0040】具体的に、このインパクト駆動機構9で
は、記録再生時、すなわち定常時、支持ベース19を図
1中矢印Aに示す方向に直線駆動させる場合、図5
(a)に示すように、電気機械変換素子25には、立ち
上がりにおいて、緩やかに昇圧し、次いで、所定期間一
定電圧を保持し、次いで、立ち下がりにおいて、急峻に
降圧するような駆動電圧が印加される。立ち上がりにお
いて、駆動電圧が緩やかに所定電圧Vまで昇圧する
と、電気機械変換素子25は、緩やかに伸長し、これに
連動して駆動軸24が図1中矢印Aに示す方向に緩やか
に移動する。このとき、支持ベース19は、可動部27
と駆動軸24との間に働く摩擦力により、駆動軸24に
保持され、駆動軸24と共に図1中矢印Aに示す方向に
移動する。一方、立ち下がりにおいて、駆動電圧を0V
まで急峻に降圧すると、電気機械変換素子25は、急速
に収縮し、これに連動して駆動軸24が図1中矢印Bに
示す方向に急速に移動する。このとき、可動部27は、
慣性によって駆動軸24との間に滑りが生じ、駆動軸2
4のみが図1中矢印Bに示す方向に移動する。この結
果、支持ベース19は、駆動軸24に対して、図1中矢
印Aに示す方向にスライドすることになる。したがっ
て、このインパクト駆動機構9は、図5(a)に示す駆
動電圧を繰り返し電気機械変換素子25に印加すること
によって、可動部27を介して駆動軸24に連結された
支持ベース19を、駆動軸24に対して、図1中矢印A
に示す方向へと連続的にスライドさせることができる。 【0041】一方、このインパクト駆動機構9は、定常
時に支持ベース19を図1中矢印Bに示す方向に直線駆
動させる場合、図5(b)に示すように、電気機械変換
素子25には、図5(a)の駆動電圧と反対の波形の駆
動電圧が印加される。すなわち、電気機械変換素子25
には、立ち下がりにおいて、緩やかに降圧し、次いで、
所定期間一定電圧を保持し、次いで、立ち上がりにおい
て、急峻に昇圧するような駆動電圧が印加される。立ち
上がりにおいて、駆動電圧が緩やかに所定電圧−V
で降圧すると、電気機械変換素子25は、緩やかに収縮
し、これに連動して駆動軸24が図1中矢印Bに示す方
向に緩やかに移動する。このとき、支持ベース19は、
可動部27と駆動軸24との間に働く摩擦力により、駆
動軸24に保持され、駆動軸24と共に図1中矢印Bに
示す方向に移動する。一方、立ち上がりにおいて、駆動
電圧を0Vまで急峻に昇圧すると、電気機械変換素子2
5は、急速に伸長し、これに連動して駆動軸24が図1
中矢印Aに示す方向に急速に移動する。このとき、可動
部27は、慣性によって駆動軸24との間に滑りが生
じ、駆動軸24のみが図1中矢印Aに示す方向に移動す
る。その結果、支持ベース19は、駆動軸24に対し
て、図1中矢印Bに示す方向にスライドすることにな
る。したがって、このインパクト駆動機構9は、図5
(b)に示す駆動電圧を繰り返し電気機械変換素子25
に印加することによって、可動部27を駆動軸24に対
して、図1中矢印Bに示す方向へと連続的にスライドさ
せることができる。 【0042】以上のようなインパクト駆動機構9によれ
ば、駆動軸24と可動部27との間に働く摩擦力や、駆
動軸24に対する第2の連結片31の弾性力を調節する
ことによって、非駆動時においても、この駆動軸24と
可動部27との間に働く摩擦力によって、支持ベース1
9を移動方向の任意の位置に安定した状態で保持するこ
とができる。また、このインパクト駆動機構9は、バッ
クラッシュがなく、nmオーダーといった高分解能での
駆動制御が可能であり、20kHz以上となる超音波領
域での無音駆動が可能となる。更に、このインパクト駆
動機構9は、図2及び図3に示すように、従来のような
駆動モータによる回転駆動をギヤ群及びラック部材を介
して直線駆動に変換する機構に比べて大幅な小型化が可
能であり、上述した記録再生機構7と共に、ディスクカ
ートリッジ2の記録再生用の開口部4a,4bを投影し
た領域S内に配置することができる。例えば、記録媒体
である光磁気ディスク3の高密度化が図られ、短波長の
光ビームや高開口数の対物レンズが用いられ、ワーキン
グディスタンス、すなわち対物レンズと光磁気ディスク
3との間隔が狭くなったときにも、光ピックアップ14
をカートリッジ本体2c内に進入させることができる。 【0043】次に、以上のように構成されるディスク記
録再生装置1の回路構成について、図6を参照して説明
すると、このディスク記録再生装置1は、光ピックアッ
プ14からの出力よりRF信号等各種信号を生成するR
Fアンプ51と、光ピックアップ14、スピンドルモー
タ12等を駆動するドライバ52と、スピンドルモータ
12等のサーボ信号を生成するサーボ制御回路53と、
ディジタル信号処理を行うディジタルシグナルプロセッ
サ(以下、DSPという。)54と、ディジタル信号を
アナログ信号に変換するD/A変換器55と、アナログ
信号をディジタル信号に変換するA/D変換器56と、
ディジタル信号の入出力を行うディジタルインターフェ
ース57と、D−RAM(Dynamic Random Access Memor
y)により構成されたバッファメモリ58と、磁気ヘッド
15の駆動制御を行うヘッド駆動回路59と、ユーザが
操作を行う操作部60と、ユーザへの表示を行う表示部
61と、システム全体を制御するCPUにより構成され
たシステムコントローラ62とを備える。 【0044】RFアンプ51は、光ピックアップ14を
構成する光検出器からの出力信号に基づいて、RF信
号、フォーカシングエラー信号及びトラッキングエラー
信号を生成する。また、RFアンプ51は、光磁気ディ
スク3にウォブリンググルーブとして記録された絶対位
置情報であるグルーブ情報GFMを抽出する。例えばフ
ォーカシングエラー信号FEは、非点収差法等により生
成され、トラッキングエラー信号TEは、3ビーム法、
プッシュプル法等により生成される。そして、RFアン
プ51は、RF信号及びグルーブ情報GFMをDSP5
4に出力し、フォーカシングエラー信号及びトラッキン
グエラー信号をサーボ制御部53に出力する。 【0045】サーボ制御回路53は、RFアンプ51か
ら供給されるフォーカスエラー信号FEに基づくフォー
カシングサーボ制御、トラッキングエラー信号TE、シ
ステムコントローラ62からのトラックジャンプ指令や
アクセス指令等に基づいたインパクト駆動機構9のサー
ボ制御、スピンドルモータ12のサーボ制御等を行う。 【0046】具体的に、このサーボ制御回路53は、R
Fアンプ51から供給されたフォーカスエラー信号FE
から、フォーカス方向の目標値との誤差量を検出し、こ
の検出結果に基づいたサーボ信号をドライバ52に出力
する。そして、ドライバ52は、このサーボ信号に応じ
た駆動電圧を光ピックアップ14の対物レンズ駆動機構
に出力することにより、対物レンズ16を光磁気ディス
ク3の信号記録面に対して接離可能なフォーカシング方
向に駆動変位させる。 【0047】また、このサーボ制御回路53は、RFア
ンプ51から供給されるトラッキングエラー信号TE、
並びにシステムコントロールからのトラックジャンプ指
令やアクセス指令に基づいた制御信号を生成し、この制
御信号をドライバ52に供給する。そして、ドライバ5
2は、この制御信号に応じた駆動電圧をインパクト駆動
機構9に印加することによって、支持ベース19を光磁
気ディスクの径方向に駆動変位させる。これにより、記
録再生機構7を光磁気ディスク3の内外周に亘って移動
させる送り動作が行われる。 【0048】また、このサーボ制御回路53は、ドライ
バ52を介してスピンドルモータ12を角速度一定又は
線速度一定で駆動すると共に、システムコントローラ6
2からの指令に基づいた制御信号をドライバ52に供給
することによって、スピンドルモータ12の駆動又は停
止の制御を行う。また、このサーボ制御回路53は、シ
ステムコントローラ62からの指令に基づいた制御信号
をドライバ52に供給することによって、光ピックアッ
プ14における半導体レーザの点灯又は消灯、並びにレ
ーザ出力等の駆動制御を行う。 【0049】DSP54は、RFアンプ51からグルー
ブ情報GFMが供給されるアドレスデコーダ63を有し
ており、このアドレスデコーダ63は、RFアンプ51
から供給されたグルーブ情報GFMをデコードしてアド
レス情報を抽出する。このアドレス情報は、システムコ
ントローラ62に供給され、各種の駆動制御に用いられ
る。また、DSP54は、EFM/CIRCエンコーダ
/デコーダ64と、耐振用メモリコントローラ65と、
音声圧縮エンコーダ/デコーダ66とを有している。 【0050】再生時には、RFアンプ51からEFM/
CIRCエンコーダ/デコーダ64に再生信号RFが供
給され、この再生信号RFに対して、EFM(Eight to
Fourteen Modulation)復調、並びにエラー訂正に関する
CIRC(Cross InterleaveReed-Solomon Code)等のデ
コード処理が行われる。これにより、圧縮された状態の
データ信号が抽出され、この抽出されたデータ信号は、
耐振用メモリコントローラ65によってバッファメモリ
58へと書き込まれる。そして、バッファメモリ58に
一旦書き込まれたデータ信号は、所定のデータ単位毎に
読み出されて、音声圧縮エンコーダ/デコーダ66に供
給され、このデータに対して、ATRAC(Adaptive Tr
ansform Acoustic Coding)によるデコード処理が行われ
る。これにより、ディジタルオーディオ信号へと伸長さ
れる。このディジタルオーディオ信号は、D/A変換器
55によってアナログオーディオ信号に変換された後
に、オーディオ出力端子67から出力される。また、こ
のディジタルオーディオ信号は、ディジタルインターフ
ェース57を介して、ディジタル出力端子69から直接
出力することもできる。 【0051】記録時には、オーディオ入力端子68から
入力されたアナログオーディオ信号が、A/D変換器5
6によってディジタルオーディオ信号に変換された後
に、音声圧縮エンコーダ/デコーダ66へと供給され
る。また、この記録再生装置1では、ディジタルインタ
ーフェース57を介して、ディジタルオーディオ信号を
ディジタル入力端子70から直接入力することもでき
る。DSP54において、音声圧縮エンコーダ/デコー
ダ66に供給されたディジタルオーディオ信号は、AT
RACによるエンコード処理が行われることによって、
圧縮データとされ、耐振用メモリコントローラ65によ
ってバッファメモリ58へと書き込まれる。そして、バ
ッファメモリ58に一旦書き込まれた圧縮データは、所
定のデータ単位毎に読み出されて、EFM/CIRCエ
ンコーダ/デコーダ64に供給され、このデータ信号に
対して、EFM変調、並びにエラー訂正に関するCIR
C等のエンコード処理が行われた後に、ヘッド駆動回路
59へと供給される。 【0052】ヘッド駆動回路59は、エンコード処理が
行われた記録データに応じて変調された外部磁界を磁気
ヘッド15に発生させる。このとき、ヘッド昇降機構
は、システムコントローラ62からの指令の基づいて、
磁気ヘッド15を光磁気ディスク3の光ピックアップ1
4と対向する面とは反対側の面に接触又は近接させる。
光磁気ディスク3は、光ピックアップ14により光ビー
ムが照射されてキュリー温度以上に加熱され磁気ヘッド
15により磁界が印加されることによってデータが記録
される。 【0053】操作部60は、操作スイッチや操作釦等か
ら構成されており、例えば再生、録音、一時停止、停
止、早送り、早戻し、頭出しサーチ等の記録又は再生動
作にかかる操作情報や、通常再生、プログラム再生、シ
ャッフル再生等のプレイモードにかかる操作情報をシス
テムコントローラ62に供給する。 【0054】表示部61は、液晶表示パネル等から構成
されており、記録又は再生時における光磁気ディスク3
の動作モード状態や、トラックナンバ、記録時間又は再
生時間、編集動作状態等を表示する。 【0055】システムコントローラ62は、操作部60
から供給された操作情報に応じた各部の動作制御を実行
すると共に、表示部61に対して表示動作を実行させ
る。 【0056】次に、以上のように構成されたディスク記
録再生装置1の動作について説明する。 【0057】先ず、ディスク記録再生装置1を構成する
装置本体に対して蓋体が内部を開放する方向に回動さ
れ、装置本体内に構成された装着部が開放された状態に
おいて、ディスクカートリッジ2は、図1に示すよう
に、シャッタ部材5が設けられた前面部に直交する一側
面部を挿入端として、装置本体内に挿入される。する
と、ディスクカートリッジ2は、蓋体と連動したカート
リッジホルダに保持される。このとき、シャッタ部材5
は、カートリッジホルダに設けられたシャッタ開放片に
よってシャッタロックが解除され、カートリッジ本体2
cの前面部に沿ってスライドされ、カートリッジ本体2
cに設けられた開口部4a,4bを開放し、光磁気ディ
スク3の信号記録領域を内外周に亘ってカートリッジ本
体2cの外部に臨ませる。 【0058】そして、装置本体の内部を開放した状態に
ある蓋体を、装置本体の内部を閉塞する方向に回動操作
がされると、カートリッジホルダに保持されたディスク
カートリッジ2は、ベース10に構成された装着部に装
着される。すると、カートリッジ本体2cの下ハーフ2
b側略中央部に設けられた開口部からは、ディスク回転
駆動機構6を構成するディスクテーブルが内部に進入す
る。そして、ディスクテーブルは、光磁気ディスク3に
設けられているクランピングプレートに係合され、磁気
吸引することによって、光磁気ディスク3を一体的に回
転でき状態にする。 【0059】次に、装着部に装着されたディスクカート
リッジ2の光磁気ディスク3にデータを記録する場合に
ついて説明する。先ず、ユーザによって操作部60を構
成する記録開始釦が押されると、これがシステムコント
ローラ62に入力され、システムコントローラ62は、
これを、サーボ制御回路53に出力する。サーボ制御回
路53は、制御信号をドライバ52に供給することによ
って、スピンドルモータ12を駆動し、光磁気ディスク
3を回転させると共に、光ピックアップ14を構成する
半導体レーザを駆動し、データ記録用の出力レベルで光
ビームを出射するようにする。また、サーボ制御回路5
3は、インパクト駆動機構9を駆動し、光ピックアップ
14を光磁気ディスク3の内周側に移動させると共に、
フォーカスサーボ制御を行い、記録位置を特定するため
データの読み出しを開始する。すなわち、光ピックアッ
プ14は、光磁気ディスク3で反射された戻りの光ビー
ムを光検出器で検出し、これをRFアンプ51を介して
アドレスデコーダ63に出力し、アドレスデコーダ63
は、アドレス情報をデコードした後、デコードされたア
ドレス情報をシステムコントローラ62に出力し、シス
テムコントローラ62が記録位置を特定することができ
るようにする。システムコントローラ62は、記録デー
タの記録位置を特定すると、ヘッド昇降機構を駆動し、
磁気ヘッド15を光磁気ディスク3に近接される。そし
て、光磁気ディスク3は、光ピックアップ14により光
ビームが照射されてキュリー温度以上に加熱され磁気ヘ
ッド15により磁界が印加されることによってデータの
記録が開始される。 【0060】このとき、光ピックアップ14及び磁気ヘ
ッド15を支持する支持ベース19は、一体的に設けら
れた第1及び第2の連結片30,31の主面部30a,
31aが、駆動軸24と点接触していることから、光デ
ィスクの径方向への移動がスムーズに行われる。また、
この支持ベース19は、ガイド軸20と駆動軸24との
平行性が悪化した場合でも、常に駆動軸24と第1及び
第2の連結片30,31の主面部30a,31aとの点
接触が保たれることから、安定した摩擦が得られ、光デ
ィスクの径方向へのスムーズな移動が維持されている。 【0061】光磁気ディスク3に記録する記録データ
は、アナログ信号であるときA/D変換器56によって
ディジタルオーディオ信号に変換され、ディジタル信号
であるとき、ディジタルインターフェース57を介して
ディジタル入力端子70から入力され、ディジタル信号
の記録データは、この後、音声圧縮エンコーダ/デコー
ダ66でATRACにより圧縮され、耐振用メモリコン
トローラ65によってバッファメモリ58へ一時的に書
き込まれ、このバッファメモリ58より所定のデータ単
位毎に読み出されて、EFM/CIRCエンコーダ/デ
コーダ64でEFM変調、並びにエラー訂正に関するC
IRC等のエンコード処理が行われた後に、ヘッド駆動
回路59へと供給される。そして、ヘッド駆動回路59
は、記録データに応じて変調された外部磁界を磁気ヘッ
ド15に発生させる。そして、磁気ヘッド15は、光ピ
ックアップ14により光ビームが照射されキュリー温度
以上に加熱された位置に外部磁界を印加してデータを記
録する。 【0062】また、ディスクカートリッジ2の光磁気デ
ィスク3に記録されているデータの再生を行うときにつ
いて説明する。ユーザによって操作部60を構成する再
生開始釦が押されると、これがシステムコントローラ6
2に入力され、システムコントローラ62は、これを、
サーボ制御回路53に出力する。なお、再生時のサーボ
制御回路53の動作は、記録時とほぼ同様なため詳細は
省略するが、再生時には、磁界を光磁気ディスク3に印
加する必要がないことから、ヘッド昇降機構により光磁
気ディスク3に対して離間した状態にされている。そし
て、光ピックアップ14が光磁気ディスク3に光ビーム
を照射し、反射された戻りの光ビームを検出すると、再
生信号は、EFM/CIRCエンコーダ/デコーダ64
でEFM復調、並びにエラー訂正に関するCIRC等の
デコード処理が行われ、耐振用メモリコントローラ65
によってバッファメモリ58へと書き込まれる。そし
て、バッファメモリ58に一旦書き込まれたデータは、
所定のデータ単位毎に読み出されて、音声圧縮エンコー
ダ/デコーダ66に供給され、ATRACによるデコー
ド処理が行われ伸長される。この伸長されたディジタル
データは、D/A変換器55によってアナログオーディ
オ信号に変換された後に、オーディオ出力端子67に接
続されたスピーカ、イヤホン、ヘッドフォン等から出力
される。また、このディジタルオーディオ信号は、ディ
ジタルインターフェース57を介して、ディジタル出力
端子69から直接出力される。 【0063】以上のように構成されるディスク記録再生
装置1では、上述したインパクト駆動機構9を用いるこ
とによって、従来ような駆動モータによる回転駆動をギ
ヤ群及びラック部材を介して直線駆動に変換する機構に
比べて、部品点数を大幅に削減することができ、更なる
小型化及び軽量化を図ることができる。また、このディ
スク記録再生装置1では、上述した記録再生機構7及び
インパクト駆動機構9が、ディスクカートリッジ2の記
録再生用の開口部4a,4bを投影した領域S内に配置
されていることから、これら記録再生機構7及びインパ
クト駆動機構9の一部を記録再生用の開口部4a,4b
を通してディスクカートリッジ2の内部へと配置するこ
とができ、更なる薄型化及び小型化を図ることができ
る。更に、ディスク記録再生装置1は、インパクト駆動
機構9によって支持ベース19を移動させることで、ト
ラッキング制御と光ピックアップ14の送り操作を行う
ことができ、光ピックアップ14の対物レンズ駆動機構
にトラッキング制御用のコイルやマグネットを設ける必
要がなくなり構成の簡素化及び小型化を図ることができ
る。また、このディスク記録再生装置1では、上述した
ガイド軸20に駆動のためのネジ部となるスクリューを
設ける必要がなく、このガイド軸20を細く形成するこ
とができる。したがって、このガイド軸20を上述した
ディスクカートリッジ2の記録再生用の開口部4a,4
bを投影した領域S内に配置することも可能であり、更
なる小型化が可能となる。また、このディスク記録再生
装置1では、従来のような対物レンズ16の視野振りに
よるオフセットを考慮した検出信号の補正を行う必要が
なく、1スポット光学系によるトラッキングサーボを容
易に適用することができる。したがって、この記録再生
装置1では、上述したトラッキング動作を行うための機
構等を簡素化することが可能であり、信頼性を大幅に向
上させることが可能である。 【0064】また、記録再生装置1は、駆動軸24が円
弧状に湾曲する第1及び第2の連結片30,31の主面
部30a,31aと点接触されているため、支持ベース
19の光ディスクの径方向への移動がスムーズに行われ
る。さらに、記録再生装置1は、図4(B)に示すよう
に、ガイド軸20と駆動軸24とが平行に維持されなく
なった場合でも、常に駆動軸24と第1及び第2の連結
片30,31の主面部30a,31aとの点接触が保た
れることから、安定した摩擦が得られ、支持ベース19
の光ディスクの径方向へのスムーズな移動が維持され
る。 【0065】また、この記録再生装置1では、部品点数
の削減や組立工数等の削減によって製造コストの大幅な
削減が可能であり、低消費電力化によってバッテリーの
駆動時間を延長させることが可能である。 【0066】なお、本発明は、上述した記録再生装置1
のように、ディスクカートリッジ2に回転可能に収納さ
れた光磁気ディスク3に対して情報信号の記録再生を行
うものに必ずしも限定されるものではなく、例えば、C
D(Compact Disk),CD−R(CD-Recordable),CD−
RW(CD-ReWritable),DVD(Digital Versatile Dis
k)等の光ディスクに対して信号の記録及び/又は再生を
行う記録及び/又は再生装置に広く適用可能である。 【0067】以上、本発明が適用された記録及び/又は
再生装置について詳細に説明したが、本発明に係る記録
及び/又は再生装置は、支持ベースと駆動軸とをスライ
ド可能に連結する可動部を構成する第1及び第2の連結
片をスプライン形状としてもよい。第1及び第2の連結
片の駆動軸と当接する主面部をスプライン状として膨出
成形することによっても、駆動軸の周面部との点接触が
保たれる。したがって、支持ベースは、ガイド軸と駆動
軸との平行状態が維持されなくなった場合でも安定した
摩擦が得られ、光ディスクの径方向へのスムーズなスラ
イドが可能となる。 【0068】また、本発明に係る記録及び/又は再生装
置は、第1又は第2の連結片の何れか一方の主面部の
み、駆動軸と当接する主面部を膨出するように湾曲形成
してもよい。 【0069】 【発明の効果】以上、詳細に設したように、本発明に係
る記録及び/又は再生装置によれば、ディスク状記録媒
体に対して信号の記録、再生を行う記録再生手段を支持
する支持ベースは、一体的に設けられた一対の連結片の
主面部が、駆動軸と点接触していることから、常に安定
した摩擦が得られ、ディスクカートリッジの径方向への
移動がスムーズに行われる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明を適用した記録再生装置を示す斜視図で
ある。 【図2】上記記録再生装置を示す平面図である。 【図3】上記記録再生装置を厚さ方向から示す断面図で
ある。 【図4】可動部を示す側面図である。 【図5】電気機械変換素子に印加されるパルス電圧の波
形図であり、(a)は、図1中矢印Aに示す方向に支持
ベースを移動させる場合のパルス電圧の波形図であり、
(b)は、図1中矢印Bに示す方向にヘッド部を移動さ
せる場合のパルス電圧の波形図である。 【図6】ディスク記録再生装置の回路構成を示すブロッ
ク図である。 【図7】従来のディスク再生装置に用いられている光ピ
ックアップを支持する支持機構を示す斜視図である。 【図8】従来のディスク再生装置に用いられている光ピ
ックアップを支持する支持ベースに配設された第1の支
持部を示す側面図である。 【符号の説明】 1 ディスク記録再生装置、3 光磁気ディスク、9
インパクト駆動機構、14 光ピックアップ、15 磁
気ヘッド、19 支持ベース、20 ガイド軸、24
駆動軸、25 電気機械変換素子、27 可動部、30
第1の連結片、30 主面部、31 第2の連結片、
31a 主面部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ディスクカートリッジに回転可能に収納
    されたディスク状記録媒体に対して信号の記録及び/又
    は再生を行う記録再生手段と、 上記記録再生手段が取り付けられた支持ベースを有し、
    当該支持ベースを上記ディスク状記録媒体の径方向に移
    動可能に支持する支持手段と、 上記支持ベースに設けられた可動部と、当該可動部を上
    記ディスク状記録媒体の径方向にスライド可能に支持す
    る駆動軸と、当該駆動軸の一端に取り付けられ、駆動パ
    ルスに応じて当該駆動軸の軸方向に伸縮する電気機械変
    換素子とを有し、当該電気機械変換素子を駆動パルスに
    応じて伸縮させながら、当該駆動軸を軸方向に変位駆動
    させることによって、当該可動部を当該駆動軸の軸方向
    にスライドさせるインパクト駆動手段とを備え、 上記可動部は、上記駆動軸を狭持する一対の連結片を有
    し、該連結片の上記駆動軸と当接する少なくとも一方の
    主面部が略円弧状に膨出するように湾曲成形されている
    記録及び/又は再生装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007157237A (ja) * 2005-12-05 2007-06-21 Kenwood Corp ピックアップ装置
WO2008072290A1 (ja) * 2006-12-08 2008-06-19 Pioneer Corporation ピックアップ移動装置、ディスク装置、および、撮像装置
WO2008120364A1 (ja) * 2007-03-29 2008-10-09 Pioneer Corporation ピックアップ移動装置、および、ディスク装置

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