JP4145385B2 - 織機の緯糸フィーラ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、緯糸の飛走経路に沿って設置する第1、第2のフィーラを介して緯入れの成否を適確に判別することができる織機の緯糸フィーラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
流体噴射式織機は、緯入れの成否を判定するために、緯糸の飛走経路に沿って第1、第2のフィーラを設置する緯糸フィーラ装置を使用することがある(たとえば特公昭63−28146号公報)。ただし、第1のフィーラは、正規の長さの緯糸の先端が到達する位置に設置されており、第2のフィーラは、緯糸の先端が到達しない位置に設置されている。
【0003】
そこで、このものは、第1のフィーラが緯糸を検出して緯糸信号を出力するとともに、第2のフィーラの設置位置にまで緯糸が到達せず、第2のフィーラが緯糸信号を出力しないとき、緯入れが正常であると判別して織機の運転を継続させ、第1、第2のフィーラからの緯糸信号がそれ以外の組合せのとき、緯入れが異常と判別して織機の運転を停止させる。すなわち、第1、第2のフィーラの双方が緯糸を検出しないとき、ショートピック(緯糸が全く緯入れされなかったり、緯入れされた緯糸が経糸開口中において折れ曲がったりする現象をいう、以下同じ)が発生したと判断し、第1、第2のフィーラの双方が緯糸を検出するとき、胴切れ(緯入れされた緯糸が切れ、緯糸の見掛けの長さが過大になる現象をいう、以下同じ)が発生したと判断し、第2のフィーラのみが緯糸を検出するとき、吹切れ(緯入れされた緯糸の先端部分が千切れて吹き飛ぶ現象をいう、以下同じ)が発生したと判断することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来技術によるときは、第2のフィーラは、緯入れが正常であるにも拘らず、緯糸を検出して緯糸信号を誤出力してしまうという問題があった。すなわち、最近の織機は、高速化、広幅化に加えて、使用される緯糸の多様化が進んでいるため、緯糸は、緯入れのための強力な噴気流や高速飛走に伴う慣性などにより、緯入れの終了時において長手方向に大きく振動して過大な伸びを生じることが少なくないが、筬幅と織布の製織幅との関係から第1、第2のフィーラの間隔を十分に大きくすることができない場合、第2のフィーラが振動中の緯糸を誤って検出してしまうことがあり得るからである。なお、第1、第2のフィーラの間隔を十分大きくして第2のフィーラの誤作動を避けるとすれば、織布の製織幅が不当に制限されることになりかねない。
【0005】
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、ゲート制御手段を設けることによって、緯入れの際に緯糸が長手方向に大きく振動しても、第1、第2のフィーラの間隔を大きくすることなく、緯入れの成否を適確に判別することができる織機のフィーラ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、緯糸の到達を検出して緯糸信号を出力する第1、第2のフィーラと、判別手段と、ゲート制御手段とを備えてなり、第1、第2のフィーラは、織機の緯入れ経路に沿って設置され、第1のフィーラは、正常に緯入れされた緯糸が到達する位置に設置され、第2のフィーラは、正常に緯入れされて長手方向の振動が収束した緯糸が到達しない位置に設置され、ゲート制御手段、判別手段には、第1のフィーラからの緯糸信号が入力され、第2のフィーラからの緯糸信号は、ゲート制御手段を経て判別手段に入力されており、ゲート制御手段は、第1のフィーラからの緯糸信号が入力されてから所定の待機期間が経過すると、第2のフィーラからの緯糸信号を判別手段に到達させ、判別手段は、第1、第2のフィーラからの緯糸信号の組合せに従って緯入れの成否を判別することをその要旨とする。
【0007】
なお、ゲート制御手段は、第2のフィーラ、判別手段の間に介装するゲート回路と、ゲート回路を開閉するゲート制御回路とを備えることができ、ゲート制御回路は、ゲート回路の作動期間を規定することができる。
【0008】
また、ゲート制御回路は、緯糸の種類を指示する緯糸選択信号に基づいて待機期間を設定してもよい。
【0009】
さらに、ゲート制御手段、判別手段の間にノイズフィルタを介装してもよい。
【0010】
【作用】
かかる発明の構成によるときは、ゲート制御手段は、第1のフィーラからの緯糸信号が入力されてから所定の待機期間が経過すると、第2のフィーラからの緯糸信号を判別手段に到達させる。そこで、判別手段は、緯入れされた緯糸の長手方向に大きな振動が発生したとしても、それが十分に安定した後の第1、第2のフィーラからの緯糸信号に基づき、緯入れの成否を正しく判別することができる。ただし、このときの待機期間は、緯入れが正常に行なわれたとき、緯糸の振動が十分に収束して第2のフィーラが緯糸を検出しなくなるまでの期間以上に設定すればよい。なお、待機期間は、時間の単位にとり、織機の回転速度に関係なく一定の時間を設定してもよく、クランク角の単位にとり、一定のクランク角度を設定してもよい。
【0011】
ゲート回路とゲート制御回路とを備えるゲート制御手段は、第1のフィーラからの緯糸信号が発生してから所定の待機期間が経過すると、ゲート制御回路によってゲート回路を開き、ゲート回路を介して第2のフィーラからの緯糸信号を判別手段に到達させる。そこで、判別手段は、振動中の緯糸による第2のフィーラからの緯糸信号に基づいて誤った判断をしてしまうおそれがない。
【0012】
ゲート制御回路がゲート回路の作動期間を規定するときは、ゲート回路は、作動期間以外の期間において閉じ、その間に第2のフィーラが風綿などの浮遊物を検出しても、第2のフィーラからの緯糸信号が誤って判別手段に到達するおそれがない。なお、ゲート制御回路は、作動期間の経過後、ゲート回路を閉じて第2のフィーラからの緯糸信号を遮断するものとする。
【0013】
緯糸選択信号に基づいて待機期間を設定するゲート制御回路は、各緯糸ごとに最適な待機期間を選択して設定することができ、すべての緯糸について、振動中の緯糸による第2のフィーラからの緯糸信号が判別手段に到達することを阻止することができる。
【0014】
ゲート制御手段、判別手段の間にノイズフィルタを介装すれば、ノイズフィルタは、それに積分要素などの時間遅れ要素が含まれていても、判別手段の作動を不正確にするおそれがない。なお、ノイズフィルタがゲート制御手段の前段にあると、緯糸の振動や風綿などに起因する第2のフィーラからの緯糸信号の一部がゲート回路を介して判別手段にまで到達し、判別手段を誤作動させるおそれがある。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を以って発明の実施の形態を説明する。
【0016】
織機の緯糸フィーラ装置は、第1のフィーラ11、第2のフィーラ12と、ゲート制御手段20、判別手段31とを備えてなる(図1)。
【0017】
第1、第2のフィーラ11、12は、任意の形式の光学式フィーラであって、織機の緯入れ経路に沿う所定の位置X1 、X2 において、間隔d=X2 −X1 だけ離して設置されている。なお、第1のフィーラ11は、緯糸Yが図1に図示する方向に緯入れされるとき、正常に緯入れされた緯糸Yが到達する位置X1 に設置されており、第2のフィーラ12は、正常に緯入れされた緯糸Yが到達しない位置X2 に設置されている。すなわち、正常に緯入れされた緯糸Yの先端は、第1、第2のフィーラ11、12の間に位置しており(同図の一点鎖線)、胴切れまたは吹切れが発生すると、緯糸Yが第2のフィーラ12を越えた位置にまで到達する(同図の二点鎖線)。ただし、図1において、位置X1 、X2 は、緯入れ方向に定める座標Xにより表示されている。
【0018】
第1のフィーラ11の出力は、波形整形回路13を介し、判別手段31、ゲート制御手段20に分岐接続されている。ゲート制御手段20は、立上り検出回路21、ゲート制御回路22、ゲート回路23を縦続して形成されており、ゲート制御回路22には、織機のクランク角θを示すクランク角信号Sc が入力されている。また、第2のフィーラ12の出力は、波形整形回路14を介してゲート制御手段20のゲート回路23に接続されており、ゲート回路23の出力は、判別手段31に接続されている。判別手段31には、クランク角信号Sc が併せ入力されており、判別手段31の出力は、判別信号St として、図示しない織機の運転制御回路に出力されている。
【0019】
ゲート制御回路22は、タイマ22a、フリップフロップ22b、比較器22cを備えている(図1、図2)。立上り検出回路21からのトリガ信号Sp を入力するタイマ22aの出力は、セット信号Ss としてフリップフロップ22bのセット端子Sに入力されており、フリップフロップ22bの出力端子Qからは、ゲート回路23に対してゲート信号Sg が出力されている。また、フリップフロップ22bのリセット端子Rには、比較器22cからのリセット信号Sr が入力されており、比較器22cには、クランク角信号Sc が入力されている。ただし、比較器22cは、クランク角信号Sc のクランク角θ=θr を検出してリセット信号Sr を発生することができ、θr は、ゲート信号Sg を消滅させるために設定する適当なクランク角である。
【0020】
緯糸Yは、正常に緯入れされると、先端が第1のフィーラ11の位置X1 に到達する(図3のクランク角θ=θo の時点、以下、単に(θ=θo )のように記す)。緯糸Yの先端は、緯糸Yが長手方向に振動することにより、一時的に第2のフィーラ12の位置X2 にまで到達し(θ=θ1a、θ=θ1c)、緯糸Yの振動が収束することにより最終的に第1、第2のフィーラ11、12の中間に安定する。緯糸Yは、緯入れ終了時に図示しない測長貯留装置の係止ピンによって後端が所定長さに係止されると、飛走に伴う慣性、噴気流などによって長手方向に引き伸ばされ、その後、緯糸Y自身のスプリングバックによって引き戻されて短縮し、噴気流を介して再び伸ばされ、減衰振動しながら所定長さに収束するからである。なお、図3において、緯糸Yは、第2のフィーラ12によって2回検出されている。
【0021】
緯糸Yの先端が第1のフィーラ11の位置X1 を通過すると(θ=θo )、第1のフィーラ11は、その後、緯糸信号S1 を連続出力する。そこで、波形整形回路13は、緯糸信号S1 が所定レベルVoa以上に確立することにより、緯糸信号S1 をパルス信号に整形し、整形済みの緯糸信号S1aとして出力することができる(θ≧θ1 )。したがって、ゲート制御手段20の立上り検出回路21は、緯糸信号S1aの立上りを検出してトリガ信号Sp を出力し、ゲート制御回路22のタイマ22aを作動させることができる。
【0022】
タイマ22aは、所定の待機期間t1 が経過すると、セット信号Ss を出力してフリップフロップ22bをセットし、ゲート信号Sg を発生させる(θ=θ2 )。なお、フリップフロップ22bは、比較器22cからのリセット信号Sr によりリセットされ、ゲート信号Sg を消滅させる(θ=θr )。また、ゲート回路23は、ゲート制御回路22からのゲート信号Sg に対応して、作動期間t2 の間においてのみ開き(θ=θ2 〜θr )、したがって、ゲート制御回路22は、ゲート回路23の作動期間t2 を規定している。
【0023】
一方、第2のフィーラ12は、緯糸Yの先端が到達するごとに緯糸信号S2 を出力し(θ=θ1a〜θ1b、θ=θ1c〜θ1d)、波形整形回路14は、緯糸信号S2 が所定レベルVob以上に確立することにより、整形済みの緯糸信号S2aとして出力する。しかしながら、ゲート回路23は、第1のフィーラ11からの緯糸信号S1 の発生、正確には緯糸信号S1aの発生から待機期間t1 の経過前において、ゲート制御回路22からのゲート信号Sg がないために閉じたままであり、この間において発生する緯糸信号S2aを判別手段31に到達させることがない。
【0024】
ゲート制御回路22は、待機期間t1 が経過すると、ゲート信号Sg を介してゲート回路23を開き、緯糸信号S2aを緯糸信号S2bとして判別手段31に到達させる。ただし、緯入れが正常であるとき、第2のフィーラ12は、ゲート回路23が開いても、緯糸Yを検出することがなく、緯糸信号S2 を出力することがない(θ≧θ2 )。
【0025】
判別手段31は、クランク角信号Sc を入力し、クランク角θ=θ2a〜θ2bに相当する所定の判別期間t3 において、緯糸信号S1a、S2bの組合せに従って緯入れの成否を判別する。ただし、θ2 ≦θ2a<θ2b≦θr である。すなわち、判別手段31は、判別期間t3 において、緯糸信号S1a、S2bの有無に基づき、図4に示す基準に従って判別信号St を出力することができる。そこで、このときの判別手段31は、緯糸信号S1aのみが存在し、緯糸信号S2bが存在しないことにより、緯入れが正常であると判断し、その旨を示す判別信号St を出力することができ、図示しない織機の運転制御回路は、織機の運転をそのまま継続することができる。
【0026】
なお、判別手段31からの判別信号St は、判別期間t3 の経過とともに消滅する。また、第1のフィーラ11からの緯糸信号S1 、S1aは、筬打ちが行なわれて緯糸Yが織布の織口に織り込まれ、第1のフィーラ11によって緯糸Yが検出できなくなることにより消滅する(θ=θ3 )。
【0027】
緯糸Yに胴切れが発生すると、緯糸Yは、見掛けの長さが長くなるため、先端が第1のフィーラ11の位置X1 を通過し(図5のクランク角θ=θo 、以下、単に(θ=θo )のように記す)、第2のフィーラ12の位置X2 も通過する(θ=θ1a)。すなわち、このときの第2のフィーラ12は、緯糸信号S2 を発生しつづけ(θ≧θ1a)、ゲート回路23は、その作動期間t2 の全域において、緯糸信号S2aを緯糸信号S2bとして判別手段31に到達させる(θ=θ2 〜θr )。そこで、判別手段31は、判別期間t3 において緯糸信号S1a、S2bの双方が存在することにより、緯入れが異常であると判断して判別信号St を出力せず(図4)、図示しない織機の運転制御回路は、織機の停止動作を開始することができる。
【0028】
なお、緯入れの異常として、胴切れの外にショートピック、吹切れなどがあり、この時にも、判別手段31は、判別信号St を出力しない(同図)。ショートピックのときは、緯糸Yが第1、第2のフィーラ11、12の位置X1 、X2 にまで到達しないため、判別期間t3 において緯糸信号S1a、S2bの双方が存在せず、吹切れのときは、緯糸Yの先端部分が第1のフィーラ11の位置X1 を通過し、第2のフィーラ12によってのみ検出されるため、緯糸信号S1aが存在せず、緯糸信号S2bのみが存在するからである。
【0029】
【他の実施の形態】
ゲート制御回路22は、フリップフロップ22bに代えて、別のタイマ22dを備えることができる(図6)。
【0030】
タイマ22dは、タイマ22aに双方向に接続されている。タイマ22aは、トリガ信号Sp を入力すると、所定の待機期間t1 後にゲート信号Sg を出力し、同時にタイマ22dを起動する。そこで、タイマ22dは、所定の作動期間t2 の経過後に、タイマ22aをリセットし、ゲート信号Sg を消滅させる。
【0031】
なお、ゲート制御回路22は、タイマ22aのみによって構成してもよい。このときのタイマ22aは、トリガ信号Sp を入力してから所定の待機期間t1 の経過後にゲート信号Sg を発生し、クランク角信号Sc により、クランク角θ=θr においてゲート信号Sg を消滅させればよい。
【0032】
ゲート制御回路22は、複数種類の緯糸Yi (i=1、2…n)を使用して緯入れするとき、各緯糸Yi ごとにタイマ22ai (i=1、2…n)を設け(図7)、緯糸Yi の種類を指示する緯糸選択信号Sk に基づき、緯糸Yi ごとに、各タイマ22ai に設定する待機期間t1i(i=1、2…n)を設定することができる。
【0033】
トリガ信号Sp 、緯糸選択信号Sk は、切換器22eに入力されており、切換器22eの出力は、各タイマ22ai に個別に接続されている。また、各タイマ22ai の出力は、オアゲート22fを介してフリップフロップ22bのセット端子Sに接続されている。そこで、切換器22eは、緯糸選択信号Sk に基づき、実際に緯入れされる緯糸Yi に対応するタイマ22ai を選択することができ、ゲート制御回路22は、緯糸Yi ごとに異なる待機期間t1 =t1iを設定し、フリップフロップ22bを介してゲート信号Sg を出力することができる。
【0034】
第1、第2のフィーラ11、12からの緯糸信号S1 、S2 は、それぞれ波形整形回路13、14によって信号処理するに加えて、たとえば積分要素を含むノイズフィルタを併用することにより、急峻なノイズ成分を除去することができる。このとき、第2のフィーラ12側のノイズフィルタ15は、ゲート回路23と判別手段31との間に介装することが好ましい(図8)。ノイズフィルタ15をゲート回路23の前段側に設けると、ノイズフィルタ15の時間遅れ要素によって緯糸信号S2aの立下りが遅れ、ゲート回路23が誤信号を出力するおそれがあるからである。
【0035】
第1のフィーラ11からの緯糸信号S1 、S1aは、別のゲート回路41を介し、緯糸信号S1bとしてゲート制御手段20、判別手段31に供給してもよい(図9)。
【0036】
ゲート回路41には、クランク角θ=θa 〜θb の間、ゲート信号Sg2が入力されている(図10)。ただし、θa は、正常に緯入れされた緯糸Yの先端が第1のフィーラ11の位置X1 に到達するクランク角θ=θo の直前に設定し、θb <θ3 は、判別手段31の判別期間t3 の終期より十分後に設定するものとする。
【0037】
第1のフィーラ11は、緯糸Yが到達する直前(図10のクランク角θ=θa <θo 、以下、単に(θ=θa <θo )のように記す)までに風綿の通過などに起因するノイズ信号を緯糸信号S1 として出力したとしても、ゲート回路41が閉じているために、緯糸信号S1bがゲート制御手段20に供給されることがない。すなわち、ゲート制御手段20の立上り検出回路21は、緯糸Yの先端が第1のフィーラ11に到達する以前にトリガ信号Sp を誤って出力することがなく、ゲート制御手段20の待機期間t1 が不正確になるおそれがない。
【0038】
以上の説明において、タイマ22a、22ai は、時間の単位により待機期間t1 、t1iを設定するに代え、判別手段31、ゲート回路41に倣って、クランク角θの単位によりそれを設定してもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、第1、第2のフィーラと、判別手段と、ゲート制御手段とを設けることによって、ゲート制御手段は、第1のフィーラからの緯糸信号が発生してから所定の待機期間が経過すると、第2のフィーラからの緯糸信号を判別手段に到達させるから、判別手段は、緯糸が長手方向に振動しているときに作動することがなく、緯入れの成否を適確に判別することができる上、第1、第2のフィーラの間隔を格別大きくする必要がなく、織布の製織幅が不当に制限されることもないという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成ブロック系統図
【図2】 要部ブロック系統図
【図3】 動作説明線図(1)
【図4】 動作状態説明図
【図5】 動作説明線図(2)
【図6】 他の実施の形態を示す図2相当図(1)
【図7】 他の実施の形態を示す図2相当図(2)
【図8】 他の実施の形態を示す要部ブロック系統図(1)
【図9】 他の実施の形態を示す要部ブロック系統図(2)
【図10】 図9の動作説明線図
【符号の説明】
Y…緯糸
S1 、S1a、S1b、S2 、S2a、S2b…緯糸信号
Sk …緯糸選択信号
t1 …待機期間
t2 …作動期間
11…第1のフィーラ
12…第2のフィーラ
15…ノイズフィルタ
20…ゲート制御手段
22…ゲート制御回路
23…ゲート回路
31…判別手段
41…ゲート回路

Claims (5)

  1. 緯糸の到達を検出して緯糸信号を出力する第1、第2のフィーラと、判別手段と、ゲート制御手段とを備えてなり、前記第1、第2のフィーラは、織機の緯入れ経路に沿って設置され、前記第1のフィーラは、正常に緯入れされた緯糸が到達する位置に設置され、前記第2のフィーラは、正常に緯入れされて長手方向の振動が収束した緯糸が到達しない位置に設置され、前記ゲート制御手段、判別手段には、前記第1のフィーラからの緯糸信号が入力され、前記第2のフィーラからの緯糸信号は、前記ゲート制御手段を経て前記判別手段に入力されており、前記ゲート制御手段は、前記第1のフィーラからの緯糸信号が入力されてから所定の待機期間が経過すると、前記第2のフィーラからの緯糸信号を前記判別手段に到達させ、前記判別手段は、前記第1、第2のフィーラからの緯糸信号の組合せに従って緯入れの成否を判別することを特徴とする織機の緯糸フィーラ装置。
  2. 前記ゲート制御手段は、前記第2のフィーラ、判別手段の間に介装するゲート回路と、該ゲート回路を開閉するゲート制御回路とを備えることを特徴とする請求項1記載の織機の緯糸フィーラ装置。
  3. 前記ゲート制御回路は、前記ゲート回路の作動期間を規定することを特徴とする請求項2記載の織機の緯糸フィーラ装置。
  4. 前記ゲート制御回路は、緯糸の種類を指示する緯糸選択信号に基づいて待機期間を設定することを特徴とする請求項2または請求項3記載の織機の緯糸フィーラ装置。
  5. 前記ゲート制御手段、判別手段の間にノイズフィルタを介装することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか記載の織機の緯糸フィーラ装置。
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