JP2712221B2 - 無杼織機における緯入れミス検出方法 - Google Patents
無杼織機における緯入れミス検出方法Info
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- JP2712221B2 JP2712221B2 JP63016534A JP1653488A JP2712221B2 JP 2712221 B2 JP2712221 B2 JP 2712221B2 JP 63016534 A JP63016534 A JP 63016534A JP 1653488 A JP1653488 A JP 1653488A JP 2712221 B2 JP2712221 B2 JP 2712221B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は無杼織機における緯入れミス検出方法に関す
るものである。
るものである。
(従来の技術) 噴射流体の緯入れ牽引力により吹き切れた切断緯糸
と、緯入れミスには関係しない風綿あるいは糸屑との区
別を行なう緯糸検出方法が特開昭57−71458号公報に開
示されている。この従来例では緯入れ領域内に第1の緯
糸検出器を設置すると共に、緯入れ領域外に第2の緯糸
検出器を設置し、第2の緯糸検出器による被検出物の検
出信号の長さが所定長さ以上の場合には吹き切れによる
緯入れミス発生と判定し、所定長さ以下の場合には風綿
あるいは糸屑の検出と判定している。
と、緯入れミスには関係しない風綿あるいは糸屑との区
別を行なう緯糸検出方法が特開昭57−71458号公報に開
示されている。この従来例では緯入れ領域内に第1の緯
糸検出器を設置すると共に、緯入れ領域外に第2の緯糸
検出器を設置し、第2の緯糸検出器による被検出物の検
出信号の長さが所定長さ以上の場合には吹き切れによる
緯入れミス発生と判定し、所定長さ以下の場合には風綿
あるいは糸屑の検出と判定している。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、吹き切れた緯糸の切断片の短い場合に
は、この切断片の検出信号長さと風綿あるいは糸屑の検
出信号長さとがほぼ同程度になるこから両者の区別をつ
けることができず、このような場合の緯入れミス検出を
行なうことができないという問題がある。
は、この切断片の検出信号長さと風綿あるいは糸屑の検
出信号長さとがほぼ同程度になるこから両者の区別をつ
けることができず、このような場合の緯入れミス検出を
行なうことができないという問題がある。
本発明は吹き切れた緯糸の切断片が短い場合にも風綿
あるいは糸屑と区別して緯入れミス発生を検出し得る緯
入れミス検出方法を提供することを目的とするものであ
る。
あるいは糸屑と区別して緯入れミス発生を検出し得る緯
入れミス検出方法を提供することを目的とするものであ
る。
(課題を解決するための手段) そのために本発明では、予め設定された緯入れ長さに
相当する緯入れ領域内に第1の緯糸検出器を設置すると
共に、この緯入れ領域外に第2の緯糸検出器を設置し、
前記第1の緯糸検出器により検出される被検出物の検出
パルス信号数と予め設定された第1の基準信号値とを比
較してその比較による大小結果に基づく第1の信号を出
力し、前記第2の緯糸検出器により検出された被検出物
の検出パルス信号数と予め設定された第2の基準信号値
とを比較してその比較による大小結果に基づく第2の信
号を出力し、さらに第2の緯糸検出器により検出された
前記被検出物の検出パルス信号の入力間隔を予め設定さ
れた基準間隔、即ち風綿あるいは糸屑などのパルス信号
の間隔よりも小さい基準間隔と比較すると共に前記基準
間隔内に入る検出パルス信号数を前記第2の基準信号値
を比較してその比較による大小結果に基づく他の信号を
出力し、前記第1の出力信号、第2の出力信号及び他の
出力信号に基づいて緯入れミス有無の判別を行なうよう
にした。
相当する緯入れ領域内に第1の緯糸検出器を設置すると
共に、この緯入れ領域外に第2の緯糸検出器を設置し、
前記第1の緯糸検出器により検出される被検出物の検出
パルス信号数と予め設定された第1の基準信号値とを比
較してその比較による大小結果に基づく第1の信号を出
力し、前記第2の緯糸検出器により検出された被検出物
の検出パルス信号数と予め設定された第2の基準信号値
とを比較してその比較による大小結果に基づく第2の信
号を出力し、さらに第2の緯糸検出器により検出された
前記被検出物の検出パルス信号の入力間隔を予め設定さ
れた基準間隔、即ち風綿あるいは糸屑などのパルス信号
の間隔よりも小さい基準間隔と比較すると共に前記基準
間隔内に入る検出パルス信号数を前記第2の基準信号値
を比較してその比較による大小結果に基づく他の信号を
出力し、前記第1の出力信号、第2の出力信号及び他の
出力信号に基づいて緯入れミス有無の判別を行なうよう
にした。
(作用) 吹き切れを起こすことなく緯糸が正常に緯入れされた
場合、即ち緯糸先端が第1の緯糸検出器の検出領域まで
到達するが、第2の緯糸検出器の検出領域まで到達しな
い場合、第1の緯糸検出器の検出パルス信号数が第1の
基準信号値を上回り、第2の緯糸検出器の検出パルス信
号数が第2の基準信号値を下回る。従って、この大小関
係により緯入れ正常の判定がなされる。吹き切れによる
緯入れミスが発生した場合、緯糸の切断端は第1の緯糸
検出器の検出領域に到達せず、切断片が第1及び第2の
緯糸検出器の検出領域を通過してゆく。従って、第1の
緯糸検出器の検出パルス信号数が第1の基準信号値を下
回ると共に、第2の緯糸検出器の検出パルス信号数が第
2の基準信号値を上回り、この大小関係により緯入れ異
常の判定がなされる。
場合、即ち緯糸先端が第1の緯糸検出器の検出領域まで
到達するが、第2の緯糸検出器の検出領域まで到達しな
い場合、第1の緯糸検出器の検出パルス信号数が第1の
基準信号値を上回り、第2の緯糸検出器の検出パルス信
号数が第2の基準信号値を下回る。従って、この大小関
係により緯入れ正常の判定がなされる。吹き切れによる
緯入れミスが発生した場合、緯糸の切断端は第1の緯糸
検出器の検出領域に到達せず、切断片が第1及び第2の
緯糸検出器の検出領域を通過してゆく。従って、第1の
緯糸検出器の検出パルス信号数が第1の基準信号値を下
回ると共に、第2の緯糸検出器の検出パルス信号数が第
2の基準信号値を上回り、この大小関係により緯入れ異
常の判定がなされる。
さらに、緯入れが正常に行われた場合にも、風綿ある
いは糸屑が第2の緯糸検出器の検出領域を通過する場合
がある。このとき、第2の緯糸検出器からの検出パルス
信号の入力間隔が予め設定された風綿あるいは糸屑など
のパルス信号の間隔よりも小さい基準間隔と比較され、
この基準間隔内に入る検出パルス信号数が前記第2の基
準信号値と比較される。この結果、風綿あるいは糸屑な
どの検出パルス信号数が前記第2の基準信号値を越え
て、糸屑等が緯糸の吹き切れ切断片と誤認されることは
なく、緯入れ正常の判定が行われ、検出精度が向上す
る。
いは糸屑が第2の緯糸検出器の検出領域を通過する場合
がある。このとき、第2の緯糸検出器からの検出パルス
信号の入力間隔が予め設定された風綿あるいは糸屑など
のパルス信号の間隔よりも小さい基準間隔と比較され、
この基準間隔内に入る検出パルス信号数が前記第2の基
準信号値と比較される。この結果、風綿あるいは糸屑な
どの検出パルス信号数が前記第2の基準信号値を越え
て、糸屑等が緯糸の吹き切れ切断片と誤認されることは
なく、緯入れ正常の判定が行われ、検出精度が向上す
る。
(実施例) 以下、本発明を具体化した一実施例を図面に基づいて
説明する。
説明する。
緯入れ用メインノズル1から射出された緯糸Yは変形
筬2に沿って緯入れされ、図示しない複数の緯入れ用補
助ノズルからのリレー噴射により牽引される。織布Wと
捨耳W1との間に対応する緯入れ領域内には第1の緯糸検
出器3が変形筬2と対向して設置されており、捨耳W1に
対応する緯入れ領域の外方には第2の緯糸検出器4が変
形筬2と対向して設置されている。
筬2に沿って緯入れされ、図示しない複数の緯入れ用補
助ノズルからのリレー噴射により牽引される。織布Wと
捨耳W1との間に対応する緯入れ領域内には第1の緯糸検
出器3が変形筬2と対向して設置されており、捨耳W1に
対応する緯入れ領域の外方には第2の緯糸検出器4が変
形筬2と対向して設置されている。
緯糸、吹き切れ緯糸の切断片、風綿あるいは糸屑とい
った被検出物を検出する第1の緯糸検出器3からの検出
信号はフィルタ5、増幅回路6及びコンパレータ7を経
由して第1の演算回路8に入力され、第2の緯糸検出器
4からの検出信号はフィルタ9、増幅回路10及びコンパ
レータ11を経由して第2の演算回路12に入力される。第
1,2の緯糸検出器3,4からの検出信号は被検出物の振動に
よりパルス状の信号として検出され、第1の演算回路8
及び第2の演算回路12はコンパレータ7,11にて基準値と
比較して取り出された各検出信号をパルス信号として取
り込む。第1の演算回路8には第1のパルス数設定器13
及び検出角度範囲設定器14が接続されており、第1の演
算回路8はパルス数設定器13により設定された第1の基
準信号値としての第1の基準パルス数Aと、検出角度範
囲設定器14により入力設定される機台回転角度範囲〔θ
1,θ2〕内で第1の緯糸検出器3により検出されたパル
ス数xn(n=1,2,3)とを比較する。第2の演算回路12
には第2のパルス数設定器15及び検出角度範囲設定器14
が接続されており、第2の演算回路12は第2のパルス数
設定器15により入力設定される第2の基準信号値として
の第2の基準パルス数Bと、機台回転角度範囲〔θ1,θ
2〕内で第2の緯糸検出器4により検出されたパルス数
yn(n=1,2,3)と比較する。そして、第1の演算回路
8は大小の比較結果に基づいて高レベル信号及び低レベ
ル信号のいずれか一方をAND回路17に出力し、第2の演
算回路12は大小の比較結果に基づいて高レベル信号及び
低レベル信号のいずれか一方をNAND回路18に出力する。
なお、角度検出はロータリエンコーダ24にて行われる。
った被検出物を検出する第1の緯糸検出器3からの検出
信号はフィルタ5、増幅回路6及びコンパレータ7を経
由して第1の演算回路8に入力され、第2の緯糸検出器
4からの検出信号はフィルタ9、増幅回路10及びコンパ
レータ11を経由して第2の演算回路12に入力される。第
1,2の緯糸検出器3,4からの検出信号は被検出物の振動に
よりパルス状の信号として検出され、第1の演算回路8
及び第2の演算回路12はコンパレータ7,11にて基準値と
比較して取り出された各検出信号をパルス信号として取
り込む。第1の演算回路8には第1のパルス数設定器13
及び検出角度範囲設定器14が接続されており、第1の演
算回路8はパルス数設定器13により設定された第1の基
準信号値としての第1の基準パルス数Aと、検出角度範
囲設定器14により入力設定される機台回転角度範囲〔θ
1,θ2〕内で第1の緯糸検出器3により検出されたパル
ス数xn(n=1,2,3)とを比較する。第2の演算回路12
には第2のパルス数設定器15及び検出角度範囲設定器14
が接続されており、第2の演算回路12は第2のパルス数
設定器15により入力設定される第2の基準信号値として
の第2の基準パルス数Bと、機台回転角度範囲〔θ1,θ
2〕内で第2の緯糸検出器4により検出されたパルス数
yn(n=1,2,3)と比較する。そして、第1の演算回路
8は大小の比較結果に基づいて高レベル信号及び低レベ
ル信号のいずれか一方をAND回路17に出力し、第2の演
算回路12は大小の比較結果に基づいて高レベル信号及び
低レベル信号のいずれか一方をNAND回路18に出力する。
なお、角度検出はロータリエンコーダ24にて行われる。
第1の緯糸検出器3の検出パルス信号及び検出角度範
囲設定器14からの設定入力信号は第1及び第2の演算回
路8,12以外にもAND回路16に通され、AND回路16からの出
力信号が単安定マルチバイブレータ19に入力される。単
安定マルチバイブレータ19はAND回路16からの信号入力
時から所定時間だけ方形信号を第3の演算回路20に出力
し、第3の演算回路20はこの方形信号入力中の機台回転
角度範囲と機台回転角度範囲〔θ1,θ2〕との重合範囲
でのみ演算を行なう。第3の演算回路20には第3のパル
ス数設定器21が接続されており、第3の演算回路20は第
3のパルス数設定器21により入力設定される第3の基準
パルス数Cと、前記重合範囲の機台回転角度範囲内で第
2の緯糸検出器4により検出されたパルス数ynとを比較
する。そして、第3の演算回路20は大小の比較結果に基
づいて高レベル信号及び低レベル信号のいずれか一方を
AND回路17に出力する。
囲設定器14からの設定入力信号は第1及び第2の演算回
路8,12以外にもAND回路16に通され、AND回路16からの出
力信号が単安定マルチバイブレータ19に入力される。単
安定マルチバイブレータ19はAND回路16からの信号入力
時から所定時間だけ方形信号を第3の演算回路20に出力
し、第3の演算回路20はこの方形信号入力中の機台回転
角度範囲と機台回転角度範囲〔θ1,θ2〕との重合範囲
でのみ演算を行なう。第3の演算回路20には第3のパル
ス数設定器21が接続されており、第3の演算回路20は第
3のパルス数設定器21により入力設定される第3の基準
パルス数Cと、前記重合範囲の機台回転角度範囲内で第
2の緯糸検出器4により検出されたパルス数ynとを比較
する。そして、第3の演算回路20は大小の比較結果に基
づいて高レベル信号及び低レベル信号のいずれか一方を
AND回路17に出力する。
第2の緯糸検出器4の検出パルス信号は第2及び第3
の演算回路12,20以外にもリセット回路22に入力され、
リセット回路22は基準間隔設定器23により入力設定され
た基準間隔Hと第2の緯糸検出器4の検出パルス信号の
入力間隔との比較を行なう。リセット回路22はこの大小
比較に基づいて順次取り込まれる検出パルス信号のカウ
ントクリアの判定を行ない、このカウント値が機台回転
角度範囲〔θ1,θ2〕内で第2の基準パルス数B以上に
達した場合にはNAND回路18に高レベル信号を出力する。
の演算回路12,20以外にもリセット回路22に入力され、
リセット回路22は基準間隔設定器23により入力設定され
た基準間隔Hと第2の緯糸検出器4の検出パルス信号の
入力間隔との比較を行なう。リセット回路22はこの大小
比較に基づいて順次取り込まれる検出パルス信号のカウ
ントクリアの判定を行ない、このカウント値が機台回転
角度範囲〔θ1,θ2〕内で第2の基準パルス数B以上に
達した場合にはNAND回路18に高レベル信号を出力する。
検出パルス数xn,ynと基準パルス数A,B,Cとの大小比較
に対する回路8,12,20,22の出力関係を次表に示す。
に対する回路8,12,20,22の出力関係を次表に示す。
第1図に示すように緯糸Yが吹き切れを起こすことな
く所定長さだけ緯入れされた場合、緯糸Yの先端は第1
の緯糸検出器3の検出領域に到達するが、第2の緯糸検
出器4の検出領域には到達しない。従って、第1の緯糸
検出器3は機台回転角度範囲〔θ1,θ2〕内で第3図
(a)にパルス曲線D1で示す検出信号を出力し、第1の
演算回路8はこの検出パルス数x1と第1の基準パルス数
Aとの大小比較を行ない、x1≧Aという比較結果に基づ
いて高レベル信号をAND回路17に出力する。第2の緯糸
検出器4は検出信号を出力せず、第2の演算回路12はこ
の検出パルス数y1(=0)と第2の基準パルス数Bとの
大小比較結果(y1<B)に基づいて低レベル信号をNAND
回路18に出力する。
く所定長さだけ緯入れされた場合、緯糸Yの先端は第1
の緯糸検出器3の検出領域に到達するが、第2の緯糸検
出器4の検出領域には到達しない。従って、第1の緯糸
検出器3は機台回転角度範囲〔θ1,θ2〕内で第3図
(a)にパルス曲線D1で示す検出信号を出力し、第1の
演算回路8はこの検出パルス数x1と第1の基準パルス数
Aとの大小比較を行ない、x1≧Aという比較結果に基づ
いて高レベル信号をAND回路17に出力する。第2の緯糸
検出器4は検出信号を出力せず、第2の演算回路12はこ
の検出パルス数y1(=0)と第2の基準パルス数Bとの
大小比較結果(y1<B)に基づいて低レベル信号をNAND
回路18に出力する。
パルス曲線D1の最初のパルスがAND回路16に入力され
ると、この入力時点(機台回転角度位置α1)から所定
期間(機台回転角度β)にわたって第3の演算回路20の
演算機能が有効化され、機台回転角度範囲〔α1,α1+
β〕と〔θ1,θ2〕との重合範囲〔α1,θ2〕での検出
パルス数y1(=0)と第3の基準パルス数Cとの大小比
較結果(y1<C)に基づいて高レベル信号をAND回路17
に出力する。又、リセット回路22は検出パルス数y1<B
により低レベル信号をNAND回路18に出力し、NAND回路18
は高レベル信号をAND回路17に出力する。即ち、第1,3の
演算回路8,20及びNAND回路18からの出力信号はすべて高
レベル信号であり、AND回路17は機台駆動モータM作動
継続用の高レベル信号を出力する。
ると、この入力時点(機台回転角度位置α1)から所定
期間(機台回転角度β)にわたって第3の演算回路20の
演算機能が有効化され、機台回転角度範囲〔α1,α1+
β〕と〔θ1,θ2〕との重合範囲〔α1,θ2〕での検出
パルス数y1(=0)と第3の基準パルス数Cとの大小比
較結果(y1<C)に基づいて高レベル信号をAND回路17
に出力する。又、リセット回路22は検出パルス数y1<B
により低レベル信号をNAND回路18に出力し、NAND回路18
は高レベル信号をAND回路17に出力する。即ち、第1,3の
演算回路8,20及びNAND回路18からの出力信号はすべて高
レベル信号であり、AND回路17は機台駆動モータM作動
継続用の高レベル信号を出力する。
第1図及び第3図(a)に示すように緯入れが正常に
行われた場合にも、風綿あるいは糸屑が第2の緯糸検出
器4の検出領域を通過し、第3図(b)にパルス曲線E1
で示すように第2の緯糸検出器4が風綿あるいは糸屑の
検出信号を出力する場合がある。風綿あるいは糸屑のパ
ルス信号の間隔h1は緯糸Yのパルス信号の間隔h2に比し
て大きく、基準間隔Hはh1>H>h2に設定されている。
従って、機台回転角度範囲〔θ1,θ2〕内での風綿ある
いは糸屑のリセット回路22における検出パルスのカウン
トが順次クリアされてゆき、リセット回路22におけるパ
ルスカウント数は結果的に1(y1<B)となる。従っ
て、第1,3の演算回路8,20及びNAND回路18からの出力信
号はすべて高レベル信号となり、AND回路17は機台駆動
モータM作動継続用の高レベル信号を出力する。
行われた場合にも、風綿あるいは糸屑が第2の緯糸検出
器4の検出領域を通過し、第3図(b)にパルス曲線E1
で示すように第2の緯糸検出器4が風綿あるいは糸屑の
検出信号を出力する場合がある。風綿あるいは糸屑のパ
ルス信号の間隔h1は緯糸Yのパルス信号の間隔h2に比し
て大きく、基準間隔Hはh1>H>h2に設定されている。
従って、機台回転角度範囲〔θ1,θ2〕内での風綿ある
いは糸屑のリセット回路22における検出パルスのカウン
トが順次クリアされてゆき、リセット回路22におけるパ
ルスカウント数は結果的に1(y1<B)となる。従っ
て、第1,3の演算回路8,20及びNAND回路18からの出力信
号はすべて高レベル信号となり、AND回路17は機台駆動
モータM作動継続用の高レベル信号を出力する。
第2図(a)に示すように緯糸Yが吹き切れを起こし
た場合、緯糸Yの切断端は第1の緯糸検出器3の検出領
域に到達せず、切断片Y1は第1及び第2の緯糸検出器3,
4の検出領域を通過する。第1の緯糸検出器3は機台回
転角度範囲〔θ1,θ2〕内で第3図(c)にパルス曲線
D2で示す検出信号を出力し、第2の緯糸検出器4も同様
のパルス曲線E2を出力する。第1の演算回路8は第1の
緯糸検出器3の検出パルス数x2と第1の基準パルス数A
との大小比較を行ない、x2<Aという比較結果に基づい
て低レベル信号をAND回路17に出力する。第2の演算回
路12は第2の緯糸検出器4の検出パルス数y2と第2の基
準パルス数Bとの大小比較を行ない、y2≧Bという比較
結果に基づいて高レベル信号を出力する。第3の演算回
路20は、曲線D2の最初のパルス発信時(機台回転角度位
置α2)から所定期間βにわたる範囲〔α2,α2+β〕
と範囲〔θ1,θ2〕との重合範囲〔α2,θ2〕にて検出
パルス数y2と第3の基準パルス数Cとの大小比較を行な
い、y2<Cという比較結果に基づいて高レベル信号を出
力する。又、リセット回路22は検出パルス数のクリア如
何に関わりなく高レベル信号を出力する。これによりNA
ND回路18は低レベル信号を出力する。従って、AND回路1
7は機台駆動モータM作動停止用の低レベル信号を出力
し、機台が停止する。即ち、切断片Y1の検出パルス数が
風綿あるいは糸屑の検出パルス数程度となるような長さ
の切断片Y1の場合にも、吹き切れによる緯入れミスが確
実に検出される。第2図(b)に示すように緯糸Yが第
2の緯糸検出器4の検出領域まで到達するという緯入れ
過多が生じた場合、第1の緯糸検出器3は機台回転角度
範囲〔θ1,θ2〕内で第3図(d)にパルス曲線D3で示
す検出信号を出力し、第2の緯糸検出器4も同様のパル
ス曲線E3を出力する。第1の演算回路8はこの検出パル
ス数x3と第1の基準パルス数Aとの大小比較を行ない、
x3≧Aという比較結果に基づいて高レベル信号をAND回
路17に出力する。第2の演算回路12は検出パルス数y3と
第2の基準パルス数Bとの大小比較を行ない、y3≧Bと
いう比較結果に基づいて高レベル信号をNAND回路18に出
力する。第3の演算回路20は、曲線D3の最初のパルス発
信時(機台回転角度位置α3)から所定期間βにわたる
範囲〔α3,α3+β〕と範囲〔θ1,θ2〕との重合範囲
〔α3,θ2〕にて検出パルス数y3と第3の基準パルス数
Cとの大小比較を行ない、y3≧Cという比較結果に基づ
いて低レベル信号を出力する。又、リセット回路22は検
出パルス数のクリアを行なうことなくカウントしてこの
カウント数y3と第2の基準パルス数Bとの大小比較を行
ない、y3≧Bという比較結果に基づいて高レベル信号を
NAND回路18に出力する。従って、NAND回路18は低レベル
信号を出力する。即ち、第3の演算回路20及びNAND回路
18が低レベル信号を出力し、AND回路17は機台駆動モー
タM作動停止用の低レベル信号を出力する。
た場合、緯糸Yの切断端は第1の緯糸検出器3の検出領
域に到達せず、切断片Y1は第1及び第2の緯糸検出器3,
4の検出領域を通過する。第1の緯糸検出器3は機台回
転角度範囲〔θ1,θ2〕内で第3図(c)にパルス曲線
D2で示す検出信号を出力し、第2の緯糸検出器4も同様
のパルス曲線E2を出力する。第1の演算回路8は第1の
緯糸検出器3の検出パルス数x2と第1の基準パルス数A
との大小比較を行ない、x2<Aという比較結果に基づい
て低レベル信号をAND回路17に出力する。第2の演算回
路12は第2の緯糸検出器4の検出パルス数y2と第2の基
準パルス数Bとの大小比較を行ない、y2≧Bという比較
結果に基づいて高レベル信号を出力する。第3の演算回
路20は、曲線D2の最初のパルス発信時(機台回転角度位
置α2)から所定期間βにわたる範囲〔α2,α2+β〕
と範囲〔θ1,θ2〕との重合範囲〔α2,θ2〕にて検出
パルス数y2と第3の基準パルス数Cとの大小比較を行な
い、y2<Cという比較結果に基づいて高レベル信号を出
力する。又、リセット回路22は検出パルス数のクリア如
何に関わりなく高レベル信号を出力する。これによりNA
ND回路18は低レベル信号を出力する。従って、AND回路1
7は機台駆動モータM作動停止用の低レベル信号を出力
し、機台が停止する。即ち、切断片Y1の検出パルス数が
風綿あるいは糸屑の検出パルス数程度となるような長さ
の切断片Y1の場合にも、吹き切れによる緯入れミスが確
実に検出される。第2図(b)に示すように緯糸Yが第
2の緯糸検出器4の検出領域まで到達するという緯入れ
過多が生じた場合、第1の緯糸検出器3は機台回転角度
範囲〔θ1,θ2〕内で第3図(d)にパルス曲線D3で示
す検出信号を出力し、第2の緯糸検出器4も同様のパル
ス曲線E3を出力する。第1の演算回路8はこの検出パル
ス数x3と第1の基準パルス数Aとの大小比較を行ない、
x3≧Aという比較結果に基づいて高レベル信号をAND回
路17に出力する。第2の演算回路12は検出パルス数y3と
第2の基準パルス数Bとの大小比較を行ない、y3≧Bと
いう比較結果に基づいて高レベル信号をNAND回路18に出
力する。第3の演算回路20は、曲線D3の最初のパルス発
信時(機台回転角度位置α3)から所定期間βにわたる
範囲〔α3,α3+β〕と範囲〔θ1,θ2〕との重合範囲
〔α3,θ2〕にて検出パルス数y3と第3の基準パルス数
Cとの大小比較を行ない、y3≧Cという比較結果に基づ
いて低レベル信号を出力する。又、リセット回路22は検
出パルス数のクリアを行なうことなくカウントしてこの
カウント数y3と第2の基準パルス数Bとの大小比較を行
ない、y3≧Bという比較結果に基づいて高レベル信号を
NAND回路18に出力する。従って、NAND回路18は低レベル
信号を出力する。即ち、第3の演算回路20及びNAND回路
18が低レベル信号を出力し、AND回路17は機台駆動モー
タM作動停止用の低レベル信号を出力する。
本実施例における第1の演算回路8及び第2の演算回
路12における検出パルス数と基準パルス数との大小比較
は吹き切れた切断片Y1の長さの長短に関わりなく吹き切
れによる緯入れミスを精度良く検出する。この検出精度
は第1の基準パルス数A及び第2の基準パルス数Bの設
定如何に左右されるが、緯糸Yの検出パルス数と、切断
片Y1の検出パルス数との大小割合は比較的大きく、第1
の基準パルス数A及び第2の基準パルス数Bの設定は容
易である。
路12における検出パルス数と基準パルス数との大小比較
は吹き切れた切断片Y1の長さの長短に関わりなく吹き切
れによる緯入れミスを精度良く検出する。この検出精度
は第1の基準パルス数A及び第2の基準パルス数Bの設
定如何に左右されるが、緯糸Yの検出パルス数と、切断
片Y1の検出パルス数との大小割合は比較的大きく、第1
の基準パルス数A及び第2の基準パルス数Bの設定は容
易である。
第3の演算回路20は第1の緯糸検出器3からの検出パ
ルス信号の入力開始以後において第2の緯糸検出器4か
らの検出パルス数と基準パルス数とを比較しており、こ
のようなタイミングによる比較が第2の緯糸検出器4の
検出の信頼性を高める。又、リセット回路22は緯入れ過
多の緯入れミスと、緯入れミスではない複数の風綿ある
いは糸屑検出との区別を可能とし、複数の風綿あるいは
糸屑の検出による誤動作が確実に回避される。
ルス信号の入力開始以後において第2の緯糸検出器4か
らの検出パルス数と基準パルス数とを比較しており、こ
のようなタイミングによる比較が第2の緯糸検出器4の
検出の信頼性を高める。又、リセット回路22は緯入れ過
多の緯入れミスと、緯入れミスではない複数の風綿ある
いは糸屑検出との区別を可能とし、複数の風綿あるいは
糸屑の検出による誤動作が確実に回避される。
本発明は勿論前記実施例にのみ限定されるものではな
く、例えば前記実施例における第3の演算回路20を省略
して緯入れミス検出回路を構成することも可能である。
又、第1の緯糸検出器3及び第2の緯糸検出器4の検出
信号の時間的長さを所定間隔のパルス信号に置き換え、
この置き換えられたパルス数の大小比較により緯入れミ
スの判定を行なうようにする実施例も可能である。
く、例えば前記実施例における第3の演算回路20を省略
して緯入れミス検出回路を構成することも可能である。
又、第1の緯糸検出器3及び第2の緯糸検出器4の検出
信号の時間的長さを所定間隔のパルス信号に置き換え、
この置き換えられたパルス数の大小比較により緯入れミ
スの判定を行なうようにする実施例も可能である。
(発明の効果) 以上詳述したように本発明は、特許請求の範囲に記載
した緯入れミス検出方法をとったことにより、短い切断
片と同様の検出信号を生じさせる風綿あるいは糸屑の検
出と、吹き切れた緯糸の切断片の検出との区別が可能と
なり、吹き切れた緯糸の切断片の長短に関わりなく吹き
切れに起因する緯入れミスを精度良く検出することがで
きるという優れた効果を奏する。
した緯入れミス検出方法をとったことにより、短い切断
片と同様の検出信号を生じさせる風綿あるいは糸屑の検
出と、吹き切れた緯糸の切断片の検出との区別が可能と
なり、吹き切れた緯糸の切断片の長短に関わりなく吹き
切れに起因する緯入れミスを精度良く検出することがで
きるという優れた効果を奏する。
図面は本発明を具体化した一実施例を示し、第1図はブ
ロック回路図、第2図(a),(b)はいずれも緯入れ
ミスを示す略体平面図、第3図(a),(b),
(c),(d)はいずれも検出パルス信号を示すグラフ
である。 第1の緯糸検出器3、第2の緯糸検出器4、第1の演算
回路8、第2の演算回路12、AND回路17、NAND回路18、
リセット回路22、緯糸Y、切断片Y1。
ロック回路図、第2図(a),(b)はいずれも緯入れ
ミスを示す略体平面図、第3図(a),(b),
(c),(d)はいずれも検出パルス信号を示すグラフ
である。 第1の緯糸検出器3、第2の緯糸検出器4、第1の演算
回路8、第2の演算回路12、AND回路17、NAND回路18、
リセット回路22、緯糸Y、切断片Y1。
Claims (1)
- 【請求項1】予め設定された緯入れ長さに相当する緯入
れ領域内に第1の緯糸検出器を設置すると共に、前記緯
入れ領域外に第2の緯糸検出器を設定し、前記第1の緯
糸検出器により検出される被検出物の検出パルス信号数
と予め設定された第1の基準信号値とを比較してその比
較による大小結果に基づく第1の信号を出力し、前記第
2の緯糸検出器により検出された被検出物の検出パルス
信号数と予め設定された第2の基準信号値とを比較して
その比較による大小結果に基づく第2の信号を出力し、
さらに第2の緯糸検出器により検出された前記被検出物
の検出パルス信号の入力間隔を予め設定された基準間
隔、即ち風綿あるいは糸屑などのパルス信号の間隔より
も小さい基準間隔と比較すると共に前記基準間隔内に入
る検出パルス信号数を前記第2の基準信号値と比較して
その比較による大小結果に基づく他の信号を出力し、前
記第1の出力信号、第2の出力信号及び他の出力信号に
基づいて緯入れミス有無の判別を行なう無杼織機におけ
る緯入れミス検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63016534A JP2712221B2 (ja) | 1988-01-27 | 1988-01-27 | 無杼織機における緯入れミス検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63016534A JP2712221B2 (ja) | 1988-01-27 | 1988-01-27 | 無杼織機における緯入れミス検出方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01192852A JPH01192852A (ja) | 1989-08-02 |
JP2712221B2 true JP2712221B2 (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=11918932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63016534A Expired - Lifetime JP2712221B2 (ja) | 1988-01-27 | 1988-01-27 | 無杼織機における緯入れミス検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2712221B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6063587U (ja) * | 1983-10-05 | 1985-05-04 | 津田駒工業株式会社 | 空気噴射式織機の光電式緯入検知装置 |
JPS6342184U (ja) * | 1986-09-05 | 1988-03-19 |
-
1988
- 1988-01-27 JP JP63016534A patent/JP2712221B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01192852A (ja) | 1989-08-02 |
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Legal Events
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