JP4144097B2 - 製織時における緯糸位置計測方法並びに織物の柄合わせ装置並びに織物の柄合わせ方法並びに有杼織機並びに有杼織機の運転制御方法 - Google Patents

製織時における緯糸位置計測方法並びに織物の柄合わせ装置並びに織物の柄合わせ方法並びに有杼織機並びに有杼織機の運転制御方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、製織時における緯糸位置計測方法並びに織物の柄合わせ装置並びに織物の柄合わせ方法並びに有杼織機並びに有杼織機の運転制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来から、絣織物などの柄合わせ作業を要する織物は、製織の際、緯糸の織り幅長単位に付与した緯糸柄合わせマークを経糸の耳部に位置合わせして製織することにより、織物上に柄を形成していく。この柄合わせ作業は、柄の付いた緯糸の1本1本に対し繰り返し行う作業であり、作業者がその都度織機を止めて糸を把持して位置合わせをして製織している。
【0003】
そこで、柄合わせの自動化を図るべく、特開昭55-84443号、特開昭63-190045号、特開平6-2241号及び特開平6-173140号が提案されているが、これら全てレピア織機における自動化であり、主たる柄合わせ織物である絣織物製造への利用は難しく、以下の問題点がある。
【0004】
(1) 既存の織機を利用できず、小幅用のレピア織機も少ない。
【0005】
(2) 緯糸がカットされるため糸ロスが大きい。
【0006】
(3) 堅牢な耳組織を要求される着尺に向かない。
【0007】
(4) レピア耳は反物で売買される市場では否定される。
【0008】
(5) 絣糸の製造法を変えなければならない。
【0009】
(6) 複数の緯柄糸を使用する場合の柄合わせが難しい。
【0010】
また、緯糸柄合わせマークの検出方法については、カラーセンサ等でマークの有無を光学的に検出する方法や(特開平6-2241号)、電気的に接触して検出する方法(特願平8-249058号)が知られている。
【0011】
しかしながら、前者については緯糸柄合わせマークの位置ではなく有無を検出しているため高精度な位置検出が困難であるなどの問題点があり、また、後者については接触するために検出器が摩耗するなどの問題点があり、従って、従来から緯糸柄合わせが良好に行えるものについても何ら提案されていないのが現状である。
【0012】
本発明は、上述の問題点を解決する製織時における緯糸位置計測方法並びに織物の柄合わせ装置並びに織物の柄合わせ方法並びに有杼織機並びに有杼織機の運転制御方法を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0014】
経糸1と緯糸2とで製織される織物の製造に際し、緯糸2の折り返し位置に糊剤に活性炭など近赤外線を吸収する物質を調合したマーク材3を付設し、このマーク材3を近赤外線を拡散反射する背景板5上においてCCDカメラ4に取り込み、このCCDカメラ4の画像処理によりマーク位置座標を検出して緯糸2の位置ずれを計測することを特徴とする製織時における緯糸位置計測方法に係るものである。
【0015】
また、有杼織機に付設されるものであって、筬打ち前の折り返し緯糸2を引掛けて位置決めするために移動自在に設けた緯糸ピン6と、同じく筬打ち前の折り返した緯糸2を把持して位置決めするために把持開閉し且つ移動自在に設けた緯糸グリッパ7と、この緯糸ピン6と緯糸グリッパ7とを移動制御させる緯糸制御機構8とを設け、この緯糸制御機構8を、緯糸ピン6と緯糸グリッパ7とを移動制御して緯糸2の折り返し位置を筬打ち前に位置ずれ補正して柄合わせを行えるように構成したことを特徴とする織物の柄合わせ装置に係るものである。
【0016】
また、有杼織機に付設されるものであって、筬打ち前の折り返し緯糸2を引掛けて位置決めするために移動自在に設けた緯糸ピン6と、同じく筬打ち前の折り返した緯糸2を把持して位置決めするために把持開閉し且つ移動自在に設けた緯糸グリッパ7と、この緯糸ピン6と緯糸グリッパ7とを移動制御させる緯糸制御機構8とを設け、この緯糸制御機構8を、請求項1記載の製織時における緯糸位置計測方法により得られた情報を基に、緯糸ピン6と緯糸グリッパ7とを移動制御して緯糸2の折り返し位置を筬打ち前に位置ずれ補正して柄合わせを行えるように構成したことを特徴とする織物の柄合わせ装置に係るものである。
【0017】
また、前記緯糸グリッパ7の近傍に、筬打ち前に筬打ち済みの緯糸2を引掛けて引き寄せ移動することで緯糸グリッパ7の把持動作及びCCDカメラ4の位置座標の検出動作に支障を来さないように、前記位置ずれ補正する筬打ち前の緯糸2と筬打ち済みの緯糸2とを仕分ける仕分けピンを設けたことを特徴とする請求項2,3のいずれか1項に記載の織物の柄合わせ装置に係るものである。
【0018】
また、前記緯糸制御機構8により移動制御される緯糸ピン6と緯糸グリッパ7とを経糸1の両側部に夫々設け、緯糸ピン6を、一方の緯糸ピン6が経糸1の一側部から緯入れされる折り返し緯糸2を引掛けて位置決めする位置決めピンとして機能した際、反対側の緯糸ピン6が位置ずれ補正する筬打ち前の緯糸2と筬打ち済みの緯糸2とを仕分ける前記仕分けピンとして機能し得るように構成したことを特徴とする請求項4記載の織物の柄合わせ装置に係るものである。
【0019】
また、前記緯糸2を管部材10aに巻回し、綜絖装置9により上下に仕分けられた経糸1の開口部に緯入れする杼10を収納する左右の杼収納部11に、杼10の有無を認識する杼検出器22と、次に緯入れする杼10を検出する杼移動検出器23とを設け、杼検出器22及び杼移動検出器23からの信号種により杼10の緯入れ方向を検知することで前記緯糸ピン6が機能変更されるように構成したことを特徴とする請求項5記載の織物の柄合わせ装置に係るものである。
【0020】
また、織物の柄合わせ方法であって、経糸1に緯入れされる緯糸2の折り返し位置を緯糸ピン6に引掛けて位置決めするとともに、折り返した緯糸2を緯糸グリッパ7で把持して位置決めし、この状態で緯糸2に付設されたマーク材3をCCDカメラ4で監視し、このCCDカメラ4の画像処理によりマーク位置座標を検出して緯糸2の位置ずれを計測し、このマーク位置座標の計測の結果に基づき緯糸ピン6と緯糸グリッパ7を緯糸制御機構8により移動制御させることで折り返し緯糸2の折り返し位置を補正して柄合わせを行うことを特徴とする織物の柄合わせ方法に係るものである。
【0021】
また、有杼織機の起動時に、杼収納部11内の杼10の存在を杼検出器22により検出して異常を検知し、織機の起動を防止する杼移動制御手段を具備したことを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の織物の柄合わせ装置を備えた有杼織機に係るものである。
【0022】
また、有杼織機の杼収納部11に、杼10入れの良否と杼10の管部材10aに巻回される緯糸2の有無とを検出する杼状態検出器19,20を設けたことを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の織物の柄合わせ装置を備えた有杼織機に係るものである。
【0023】
また、前記請求項2〜6のいずれか1項に記載の織物の柄合わせ装置の運転と有杼織機の運転とを連動させるとともに、前記請求項8記載の杼移動制御手段により杼収納部11内の杼10の存在を杼検出器22により検出して織機の運転を制御し、且つ前記請求項9記載の杼状態検出器19,20により杼10入れの良否と杼10の管部材10aに巻回される緯糸2の有無を検出して織機の運転を制御することを特徴とする有杼織機の運転制御方法に係るものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
【0025】
請求項1記載の発明のように構成した場合には、従来から提案される緯糸のずれ検出方法では、緯糸2の糸素材が細いだけでなく柔軟で形状が安定しない為、高精度な位置検出は困難であったが、本発明によれば、マーク材3を付設した緯糸2をCCDカメラ4により監視し、このCCDカメラ4の画像処理によりマーク位置座標を検出して緯糸2の位置ずれを計測することができる為、例えば十字絣のような精度の高い位置決めが要求される製織であっても十分対応して緯糸2の位置ずれを良好に検出することができることになる。
【0026】
また、本発明は、従来から行われている方法では、緯糸2(柄糸)は多色であるため、緯糸2の色に応じてマークの色を変えなけばならなかったが、本発明によれば、緯糸2に付設されるマーク材3として糊剤に活性炭など近赤外線を吸収する物質を調合したマーク材3を採用し、このマーク材3を近赤外線を拡散反射する背景板5上においてCCDカメラ4に取り込み、画像処理により検出して緯糸2の位置ずれを計測するものであるから、緯糸2の色に影響されずに確実にマーク材3を検出でき、緯糸2の位置ずれを良好に検出することができることになる。
【0027】
また、請求項2,3記載の発明のように構成した場合には、有杼織機による製織の場合、例えば筬打ち前の緯糸2は経糸1の耳部において折り返されている為、単に緯糸2の一側のみを移動させるだけでは高精度の位置ずれの補正は極めて困難であるが、本発明は、この折り返される緯糸2の折り返し部分となる一側部に緯糸ピン6を引掛けて位置決めし、一方、折り返される緯糸2の他側部に緯糸グリッパ7を把持して位置決めし、この緯糸ピン6と緯糸グリッパ7とで緯糸2を堅固に固定した状態で緯糸ピン6と緯糸グリッパ7とを緯糸制御機構8により移動制御することで、緯糸2の折り返し位置を筬打ち前に補正して高精度の位置ずれ補正が行えることになるから、極めて迅速且つ正確に柄合わせが行えることになる。
【0028】
また、請求項記載の発明のように構成した場合には、有杼織機による製織の場合、例えば緯糸2の弛みや経糸1の干渉で緯入れされた緯糸2の位置は不安定であり、筬打ち前の柄合わせしようとする緯糸2と既に筬打ちされた緯糸2が重なる場合もあるが、本発明は、前記緯糸グリッパ7の近傍に、筬打ち前に筬打ち済みの緯糸2を引掛けて引き寄せ移動することで緯糸グリッパ7の把持動作及びCCDカメラ4の位置座標の検出動作に支障を来さないように、前記位置ずれ補正する筬打ち前の緯糸2と筬打ち済みの緯糸2とを仕分ける仕分けピンを設けたから、位置ずれ補正と関係のない緯糸2を位置ずれ計測領域から確実に排除することができ、確実に緯糸2の位置ずれ補正が行えることになる。
【0029】
また、請求項記載の発明のように構成した場合には、経糸1の両側部に設けた緯糸ピン6を、夫々折り返し緯糸2の位置決めピンとして機能させたり、位置ずれ補正する筬打ち前の緯糸2と筬打ち済みの緯糸2とを仕分ける仕分けピンとして機能させたりすることができる為、経糸1の両方向から緯入れされる緯糸2に対し、その都度、緯糸ピン6を機能変更して確実に緯糸2を位置決めできる状態が得られることになる。
【0030】
また、請求項記載の発明のように構成した場合には、杼検出器22及び杼移動検出器23からの信号種により杼10の緯入れ方向を検知することができ、しかも、この緯入れ方向の検知に伴い、一方の緯糸ピン6を緯糸2の折り返し位置を引掛けて位置決めする位置決めピンとしたり、反対側の緯糸ピン6を位置ずれ補正を必要とされる緯糸2と関係のない筬打ち済みの緯糸2を位置ずれ計測領域から確実に排除する仕分けピンとしたりなど、その機能を自動変更し得ることにより、より一層効率良く緯糸2の位置ずれ補正が行われることになる。
【0031】
また、請求項記載の発明のように構成した場合には、従来から困難とされてきた緯糸2の折り返し位置を筬打ち前に補正して高精度の位置ずれの補正が良好に行え迅速且つ正確に柄合わせが行えることになる。
【0032】
また、請求項記載の発明のように構成した場合には、杼移動制御手段により、常に杼10の存在(収納場所)を検出して緯入れさせたい杼10だけを杼打ちさせることができ、異常運転を確実に防止し得ることになる。
【0033】
また、請求項記載の発明のように構成した場合には、杼状態検出器19,20により、自動により製織を行う織機に杼10入れの良否と杼10の管部材10aに巻回される緯糸2の有無を検出する機能を具備せしめることで、例えば緯糸2が無くなったにもかかわらず杼10を緯入れするなどの状況を未然に防止することができることになる。
【0034】
また、請求項10記載の発明にように構成した場合には、例えば、有杼織機は杼10をステッキで叩いて往復運動させていることから、織機調整、起動や停止の操作等経験を要し、製織中も常時監視しなければならないが、本発明によれば、柄合わせ以外のトラブル監視機能を含めた有杼織機の自動化を確立することができることになる。
【0035】
【実施例】
図面は本発明の一実施例を図示したものであり、以下に説明する。
【0036】
符号1は織物に係る経糸、12は公知の有杼織機、24はサーボモータ、25はクランク角度検出器、26はブザー付き表示灯である。
【0037】
本実施例は、有杼織機12に付設されるものであって、筬打ち前の折り返し緯糸2を引掛けて位置決めするために移動する緯糸ピン6と、同じく筬打ち前の折り返した緯糸2を把持して位置決めするために把持開閉し且つ移動する緯糸グリッパ7とを移動制御させる緯糸制御機構8を設け、この緯糸制御機構8を、画像処理システムを利用した緯糸位置計測方法により得られた情報を基に、緯糸ピン6と緯糸グリッパ7とを移動制御して緯糸2の折り返し位置を筬打ち前に補正して柄合わせを行える織物の柄合わせ装置(以下、柄合わせ装置13という。)を設けている。
【0038】
以下、本実施例に係る構成各部について詳細な説明をする。
【0039】
柄合わせ装置13は、図1,2に図示したようにエアシリンダ16により上下前後方向に移動自在に設けられる緯糸ピン6と、緯糸グリッパ7とを、円弧揺動制御するためのステッピングモータ17に連結して一体構造とし、これをエアシリンダにより前後方向に移動可能なテーブル18に搭載したものを一対設け、有杼織機12における織前部上方の左右両側に夫々取り付けられている。このエアシリンダ16,ステッピングモータ17及びテーブル18が、緯糸ピン6と緯糸グリッパ7とを緯糸2の柄合わせの際に移動制御する緯糸制御機構8である。
【0040】
緯糸ピン6は、柄合わせ作動に際し、一方の緯糸ピン6が経糸1の一側部から緯入れされる折り返し緯糸2を引掛けて位置決めする位置決めピンとして機能した際、反対側の緯糸ピン6が筬打ち前に筬打ち済みの緯糸2を引掛けて引き寄せ移動することで緯糸グリッパ7の把持動作及びCCDカメラ4の位置座標の検出動作に支障を来さないように、前記位置ずれ補正する筬打ち前の緯糸2と筬打ち済みの緯糸2とを仕分ける仕分けピンとして機能し得るように構成されている。 また、緯糸ピン6は、緯糸2が管部材10aに巻回され、綜絖装置9により上下に仕分けられた経糸1の開口部に緯入れする杼10の緯入れ方向に応じて位置決めピンとしての機能及び仕分けピンとしての機能を変更自在となるように構成されている。即ち、杼10を収納する杼収納部11の各スエルには、杼10の有無を認識する杼検出器22と、次に移動する杼10を杼替カードにより検出する杼移動検出器23とが設けられ、この杼検出器22及び杼移動検出器23からの信号種により杼10の緯入れ方向が決定され、更に、この杼10の緯入れ方向に基づき緯糸ピン6の機能が変更されるように構成されている。
【0041】
緯糸グリッパ7は、柄合わせ作動に際し、筬打ち前の折り返した緯糸2を把持して位置決めするために把持開閉し且つ移動自在となるように構成されている。
【0042】
また、本実施例は、有杼織機12の起動時に、杼収納部11内の杼10の存在を杼検出器22により検出して異常を検出し、織機の起動を防止する杼移動制御手段が設けられている。
【0043】
具体的には、左右の杼収納部11に杼10の存在が検出されなかった場合、杼10が杼収納部11に完全に入っておらず、杼10が飛び出た状態若しくはシャットルレース14上にあると判断し、柄合わせ装置13との衝突を防ぐため有杼織機12を直ちに停止するように構成されている。
【0044】
また、本実施例は、杼収納部11に、杼10入れの良否と杼10の管部材10aに巻回される緯糸2の有無を検出する杼状態検出器19,20が設けられている。
【0045】
具体的には、前記杼検出器22では確認できない杼入りの不良と緯糸2の有無を検出するため、一対の光センサー19,20を有杼織機12の左右両側に設けられる杼収納部11の出入り口部に配置するとともに、杼10および緯糸2を巻く管部材10aには、孔10a’が穿設されており、光を遮った状態をONとして杼入り時の立ち下がり出力を計数し、カウント数により杼10の状態を判断する。
【0046】
更に具体的に説明すると、図5に図示したように杼10に緯糸2が十分有る場合においては、杼10が一方の杼収納部11から出る際に杼10が出口側の光センサー19(図5中左側)の光19aを一度遮断することによりカウント1が認識されると、杼10には緯糸2が未だ十分有ることを検出するように構成され、その後、杼10が他方の杼収納部11内へ収納される際に入口側の光センサー20の光20aを一度遮断することによりカウント1が認識されると、杼10は杼収納部11内に十分収納され杼10が良好に移動したことを検出するように構成されている。尚、入口側の光センサー20によりカウント0と認識された場合(光センサー20の光20aを杼10で遮断し続けている場合)には、杼10が十分に杼収納部11内に収納されていないことを検出するように構成されている。
【0047】
また、図6に図示したように杼10に緯糸2が少ない若しくは無くなった場合においては、杼10が一方の杼収納部11から出る際に出口側の光センサー19の光19aが杼10に設けられた孔10a’を光19aが通過することになる為、出口側の光センサー19の光19aを二度遮断することによりカウント2が認識されると、杼10には緯糸2が少ない若しくは無くなっていることを検出するように構成され、その後、杼10が他方の杼収納部11内へ収納される際に、前記出口側の光センサー19と同様に入口側の光センサー20の光20aを二度遮断することによりカウント2が認識されると、杼10は杼収納部11内に十分収納されていることを検出するように構成されている。尚、入口側の光センサー20によりカウント0若しくはカウント1と認識された場合には、杼10が十分に杼収納部11内に収納されていないことを検出するように構成されている。
【0048】
次に、本実施例に係る緯糸位置計測方法について説明する。
【0049】
本実施例では、緯糸位置計測方法として図7に図示したように緯糸2の折り返し位置にマーク材3を付設し、このマーク材3を付設した緯糸2をCCDカメラ4により監視し、このCCDカメラ4の画像処理によりマーク位置座標を検出して緯糸2の位置ずれを算出する方法を採用している。
【0050】
マーク材3は、市販の糊剤に活性炭0.05〜0.1wt%を調合して糊剤と同重量の水に溶いたものを使用する。本実施例では、このマーク材3を図7に図示したように緯糸2上の経糸1の耳部の位置に相当する部分に予め塗布し乾燥させて緯糸2を準備する(尚、マーク材3としては活性炭の替わりに近赤外線を吸収する染料や顔料を用いることも可能である。)。
【0051】
CCDカメラ4は、約700nm以下の波長を遮断する偏光フィルタとレンズを取り付けたCCDカメラ4が採用され、織機に接触しない様に設置されている。
【0052】
また、CCDカメラ4の近傍位置にして織機の上方に照明として白熱電球15が設定され、シャットルレース14には、経糸1の端下にあたる部分に、近赤外線を拡散反射する背景板5を埋め込んでおく。今回は背景板5として、厚さ2mm、30mm角程度の大きさのステンレス板の表面をエッチングし洗浄した後、金や銅等を蒸着したものを利用する。
【0053】
次に、本実施例に係る柄合わせ装置13による織物の柄合わせ方法について説明する。尚、この動作は有杼織機12に付属の杼替えカードを検出する杼移動検出器23からの信号により緯糸2を緯入れすると判断した場合にのみ作動するものであり、有杼織機12の起動時には杼収納部11内の杼10の有無を検出し、両側杼収納部11の杼有り、杼無し状態における有杼織機12の起動を防止している。
【0054】
先ず、柄合わせ装置13を前進させる(図8参照)。
【0055】
続いて、緯入れ入口側(図8〜12中右側)の緯糸ピン6を、緯入れ入口側の経糸1の耳部近傍に移動させるとともに(図9参照)、緯入れ出口側(図8〜12中左側)では、筬打ち前に筬打ち済みの折り返し緯糸2を引掛けて引き寄せ移動することで緯糸グリッパ7の把持動作及びCCDカメラ4の位置座標の検出動作に支障を来さないように、前記位置ずれ補正する筬打ち前の緯糸2と筬打ち済みの緯糸2とを仕分けるため、緯入れ出口側の緯糸ピン6によりこれを引寄せた後、緯入れ出口側の緯糸グリッパ7を開口し待機させ、有杼織機12を起動して緯糸2を緯入れし、緯糸2を緯入れ入口側の緯糸ピン6に引掛けて位置決めするとともに、緯入れ出口側の緯糸グリッパ7により緯糸2を把持して位置決めする(図10,11参照)。
【0056】
この際、次の工程により緯糸位置計測及び緯糸2の位置ずれ補正が行われる。
【0057】
まず、シャットルレース14に埋め込んだ近赤外線を拡散反射する背景板5上で、緯糸2に付設されたマーク材3を含む700nm以下の反射光をカットした反射画像をCCDカメラ4により取り込み、このCCDカメラ4の画像処理を行い緯糸2に付設されたマーク材3の位置座標を計測して基準位置からのずれを算出する。
【0058】
続いて、仮に緯糸2の位置ずれを計測して補正が必要な場合、柄合わせ基準位置としての経糸1の耳部からのマーク材3の位置ずれを補正する方向に、緯糸ピン6と緯糸グリッパ7を振り、緯糸柄合わせマークを経糸1の耳部に合わせることになる。
【0059】
即ち、例えば右側のCCDカメラ4で緯糸2に付設されたマーク材3を取り込んだ場合を例に挙げると、図13に図示したように緯入れした緯糸2のマーク材3が経糸1の耳部より外側に位置ずれしていた場合、検出したマーク位置座標の位置ずれ分だけ図13中経糸1の左側の緯糸ピン6を経糸1に対し左側へ、図13中経糸1の右側の緯糸グリッパ7を左側へ振り、緯糸2全体を左側に移動させることで、緯糸2に付設されたマーク材3を経糸1の耳部に位置合わせし(図14参照)、その後、緯糸2を引掛けている緯糸ピン6を抜き、緯糸ピン6と緯糸グリッパ7とを後退させ(テーブル18を後退させ)筬打ちに備える(図15参照)。尚、左側のCCDカメラ4で緯糸柄合わせマーク位置座標を取り込んだ場合には、以上の動作が左右対称に行われると考えれば良い。
【0060】
また、図16に図示したように緯入れした緯糸2のマーク材3が経糸1の耳部より内側に入り込んでいた場合、検出したマーク位置座標の位置ずれ分だけ図16中経糸1の右側の緯糸グリッパ7を経糸1に対し右側へ振り(図16中経糸1の左側の緯糸ピン6は固定状態とする。)、緯糸2全体を右側に移動させ、再びCCDカメラ4で緯糸柄合わせマーク位置座標を取り込み、この際、更に図17に図示したようにマーク材3が経糸1の耳部より外側に出ていた場合には、再び緯糸グリッパ7を経糸1に対し左側へ振りながら柄合わせを行うことになる(図18参照)。
【0061】
以上に記載した動作を複数回以上繰り返してもなお、制御範囲内にマーク位置座標を得ることができなかった場合には、装置を停止させて人手により緯糸2を修正することになる。
【0062】
最後に、図12に図示したように緯糸2を引掛け位置決めしている緯糸ピン6を抜き、柄合わせ装置13を退避させ、有杼織機12を再び起動して筬打ちすることで、経糸1への緯糸2の緯入れ作業、緯糸2の柄合わせ作業、緯糸2の筬打ち作業の1サイクルが終了することになる。
【0063】
尚、図19は経糸1に緯入れされた緯糸2の筬打ち前の状態を示し、図20は筬打ち後の状態を示している。
【0064】
本実施例は上述のように構成したから、従来からある絣糸の製造方法を変更することなく、また既存の有杼織機12に柄合わせ装置13などを付加するだけで、従来製品と同精度の絣織物や、あるいは柄合わせを必要とする織物を自動で製造することが可能となり、しかも、広幅の有杼織機12に柄合わせ装置13などを付加することにより、洋装向け新規製品の開発製造が可能になるとともに、多様な柄合わせ織物を自動製織できる。
【0065】
また、本実施例は、今まで人手に頼っていた絣織り作業が自動化されることにより、作業者一人に織機一台の管理から複数台の管理が可能となり、生産性の向上も期待される。
【0066】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したから、例えば十字絣のような精度の高い位置決めが要求される製織であっても十分対応して緯糸の位置ずれを良好に検出することができることになるなど従来にない極めて画期的な製織時における緯糸位置計測方法となる。
【0067】
また、本発明は、緯糸に付設されるマーク材として糊剤に活性炭など近赤外線を吸収する物質を調合したマーク材を採用し、このマーク材を近赤外線を拡散反射する背景板上においてCCDカメラに取り込み、画像処理により検出して緯糸の位置ずれを計測するものであるから、緯糸の色に影響されずに確実にマーク材を検出でき、緯糸の位置ずれを良好に検出することができることになるなど従来にない画期的な製織時における緯糸位置計測方法となる。
【0068】
また、請求項2,3記載の発明においては、折り返される緯糸の折り返し部分となる一側部に緯糸ピンを引掛けて位置決めし、一方、折り返される緯糸の他側部に緯糸グリッパを把持して位置決めし、この緯糸ピンと緯糸グリッパとで緯糸を堅固に固定した状態で緯糸ピンと緯糸グリッパとを緯糸制御機構により移動制御することで、緯糸の折り返し位置を筬打ち前に補正して高精度の位置ずれ補正が行えることになるから、極めて迅速且つ正確に柄合わせが行えることになるなど従来にない画期的な織物の柄合わせ装置となる。
【0069】
また、請求項記載の発明においては、前記請求項2,3記載の発明の作用効果に加え、緯糸グリッパの近傍に、筬打ち前に筬打ち済みの緯糸を引掛けて引き寄せ移動することで緯糸グリッパの把持動作及びCCDカメラの位置座標の検出動作に支障を来さないように、前記位置ずれ補正する筬打ち前の緯糸と筬打ち済みの緯糸とを仕分ける仕分けピンを設けたから、位置ずれ補正と関係のない緯糸を位置ずれ計測領域から確実に排除することができ、確実に緯糸の位置ずれ補正が行えることになるなど従来にない画期的な織物の柄合わせ装置となる。
【0070】
また、請求項記載の発明においては、前記請求項記載の発明の作用効果に加え、経糸の両側部に設けた緯糸ピンを、夫々折り返し緯糸の位置決めピンとして機能させたり、位置ずれ補正する筬打ち前の緯糸と筬打ち済みの緯糸とを仕分ける仕分けピンとして機能させたりすることができる為、経糸の両方向から緯入れされる緯糸に対し、その都度、緯糸ピンを機能変更して確実に緯糸を位置決めできる状態が得られることになるなど従来にない画期的な織物の柄合わせ装置となる。
【0071】
また、請求項記載の発明においては、前記請求項記載の発明の作用効果に加え、杼検出器及び杼移動検出器からの信号種により杼の緯入れ方向を検知することができ、しかも、この緯入れ方向の検知に伴い、一方の緯糸ピンを緯糸の折り返し位置を引掛けて位置決めする位置決めピンとしたり、反対側の緯糸ピンを位置ずれ補正を必要とされる緯糸と関係のない筬打ち済みの緯糸を位置ずれ計測領域から確実に排除する仕分けピンとしたりなど、その機能を自動変更し得ることにより、より一層効率良く緯糸の位置ずれ補正が行われることになるなど従来にない画期的な織物の柄合わせ装置となる。
【0072】
また、請求項記載の発明においては、従来から困難とされてきた緯糸の折り返し位置を筬打ち前に補正して高精度の位置ずれの補正が良好に行え迅速且つ正確に柄合わせが自動で行えることになるなど従来にない画期的な織物の柄合わせ方法となる。
【0073】
また、請求項記載の発明においては、杼移動制御手段により、常に杼の存在(収納場所)を検出して緯入れさせたい杼だけを杼打ちさせることができ、異常運転を確実に防止し得ることになるなど従来にない画期的な有杼織機となる。
【0074】
また、請求項記載の発明においては、杼状態検出器により、自動により製織を行う織機に杼入れの良否と杼の管部材に巻回される緯糸の有無を検出する機能を具備せしめることで、例えば緯糸が無くなったにもかかわらず杼を緯入れするなどの状況を未然に防止することができることになるなど従来にない画期的な有杼織機となる。
【0075】
また、請求項10記載の発明においては、柄合わせ以外のトラブル監視機能を含めた有杼織機の自動化を確立することができることになるなど従来にない画期的な有杼織機の運転制御方法となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例に係る有杼織機に柄合わせ装置などを装着した状態を説明する斜視図である。
【図2】 本実施例に係る柄合わせ装置の概略動作説明図である。
【図3】 本実施例に係る有杼織機の説明図である。
【図4】 本実施例に係る要部の概略動作説明図である。
【図5】 本実施例に係る杼状態検出器の説明図である。
【図6】 本実施例に係る杼状態検出器の説明図である。
【図7】 本実施例に係る緯糸位置計測方法の説明図である。
【図8】 本実施例に係る柄合わせ装置を前進させて緯糸を位置決めする状態を説明する概略動作説明図である。
【図9】 本実施例に係る一方の緯ピンに緯糸を引掛けて杼を緯入れする状態を説明する概略動作説明図である。
【図10】 本実施例に係る緯糸ピンにより位置ずれ補正する筬打ち前の緯糸と筬打ち済みの緯糸とを仕分ける状態を説明する概略動作説明図である。
【図11】 本実施例に係る緯糸ピンにより位置ずれ補正する筬打ち前の緯糸と筬打ち済みの緯糸とを仕分け、緯糸グリッパにより筬打ち前の緯糸を把持して位置決めする状態を説明する概略動作説明図である。
【図12】 本実施例に係る柄合わせ装置を筬打ちの邪魔にならないように退避した状態を説明する概略動作説明図である。
【図13】 本実施例に係る柄合わせ方法を説明する概略動作説明図である。
【図14】 本実施例に係る柄合わせ方法を説明する概略動作説明図である。
【図15】 本実施例に係る柄合わせ方法を説明する概略動作説明図である。
【図16】 本実施例に係る柄合わせ方法を説明する概略動作説明図である。
【図17】 本実施例に係る柄合わせ方法を説明する概略動作説明図である。
【図18】 本実施例に係る柄合わせ方法を説明する概略動作説明図である。
【図19】 本実施例に係る経糸に緯入れされた緯糸の筬打ち前の状態を示す説明図である。
【図20】 本実施例に係る経糸に緯入れされた緯糸の筬打ち後の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 経糸
2 緯糸
3 マーク材
4 CCDカメラ
5 背景板
6 緯糸ピン
7 緯糸グリッパ
8 緯糸制御機構
9 綜絖装置
10 杼
10a 管部材
11 杼収納部
19 杼状態検出器
20 杼状態検出器
22 杼検出器
23 杼移動検出器

Claims (10)

  1. 経糸と緯糸とで製織される織物の製造に際し、緯糸の折り返し位置に糊剤に活性炭など近赤外線を吸収する物質を調合したマーク材を付設し、このマーク材を近赤外線を拡散反射する背景板上においてCCDカメラに取り込み、このCCDカメラの画像処理によりマーク位置座標を検出して緯糸の位置ずれを計測することを特徴とする製織時における緯糸位置計測方法。
  2. 有杼織機に付設されるものであって、筬打ち前の折り返し緯糸を引掛けて位置決めするために移動自在に設けた緯糸ピンと、同じく筬打ち前の折り返した緯糸を把持して位置決めするために把持開閉し且つ移動自在に設けた緯糸グリッパと、この緯糸ピンと緯糸グリッパとを移動制御させる緯糸制御機構とを設け、この緯糸制御機構を、緯糸ピンと緯糸グリッパとを移動制御して緯糸の折り返し位置を筬打ち前に位置ずれ補正して柄合わせを行えるように構成したことを特徴とする織物の柄合わせ装置。
  3. 有杼織機に付設されるものであって、筬打ち前の折り返し緯糸を引掛けて位置決めするために移動自在に設けた緯糸ピンと、同じく筬打ち前の折り返した緯糸を把持して位置決めするために把持開閉し且つ移動自在に設けた緯糸グリッパと、この緯糸ピンと緯糸グリッパとを移動制御させる緯糸制御機構とを設け、この緯糸制御機構を、請求項1記載の製織時における緯糸位置計測方法により得られた情報を基に、緯糸ピンと緯糸グリッパとを移動制御して緯糸の折り返し位置を筬打ち前に位置ずれ補正して柄合わせを行えるように構成したことを特徴とする織物の柄合わせ装置。
  4. 前記緯糸グリッパの近傍に、筬打ち前に筬打ち済みの緯糸を引掛けて引き寄せ移動することで緯糸グリッパの把持動作及びCCDカメラの位置座標の検出動作に支障を来さないように、前記位置ずれ補正する筬打ち前の緯糸と筬打ち済みの緯糸とを仕分ける仕分けピンを設けたことを特徴とする請求項2,3のいずれか1項に記載の織物の柄合わせ装置。
  5. 前記緯糸制御機構により移動制御される緯糸ピンと緯糸グリッパとを経糸の両側部に夫々設け、緯糸ピンを、一方の緯糸ピンが経糸の一側部から緯入れされる折り返し緯糸を引掛けて位置決めする位置決めピンとして機能した際、反対側の緯糸ピンが位置ずれ補正する筬打ち前の緯糸と筬打ち済みの緯糸とを仕分ける前記仕分けピンとして機能し得るように構成したことを特徴とする請求項4記載の織物の柄合わせ装置。
  6. 前記緯糸を管部材に巻回し、綜絖装置により上下に仕分けられた経糸の開口部に緯入れする杼を収納する左右の杼収納部に、杼の有無を認識する杼検出器と、次に緯入れする杼を検出する杼移動検出器とを設け、杼検出器及び杼移動検出器からの信号種により杼の緯入れ方向を検知することで前記緯糸ピンが機能変更されるように構成したことを特徴とする請求項5記載の織物の柄合わせ装置。
  7. 織物の柄合わせ方法であって、経糸に緯入れされる緯糸の折り返し位置を緯糸ピンに引掛けて位置決めするとともに、折り返した緯糸を緯糸グリッパで把持して位置決めし、この状態で緯糸に付設されたマーク材をCCDカメラで監視し、このCCDカメラの画像処理によりマーク位置座標を検出して緯糸の位置ずれを計測し、このマーク位置座標の計測の結果に基づき緯糸ピンと緯糸グリッパを緯糸制御機構により移動制御させることで折り返し緯糸の折り返し位置を補正して柄合わせを行うことを特徴とする織物の柄合わせ方法。
  8. 有杼織機の起動時に、杼収納部内の杼の存在を杼検出器により検出して異常を検知し、織機の起動を防止する杼移動制御手段を具備したことを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の織物の柄合わせ装置を備えた有杼織機。
  9. 有杼織機の杼収納部に、杼入れの良否と杼の管部材に巻回される緯糸の有無とを検出する杼状態検出器を設けたことを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の織物の柄合わせ装置を備えた有杼織機。
  10. 前記請求項2〜6のいずれか1項に記載の織物の柄合わせ装置の運転と有杼織機の運転とを連動させるとともに、前記請求項8記載の杼移動制御手段により杼収納部内の杼の存在を杼検出器により検出して織機の運転を制御し、且つ前記請求項9記載の杼状態検出器により杼入れの良否と杼の管部材に巻回される緯糸の有無を検出して織機の運転を制御することを特徴とする有杼織機の運転制御方法。
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