JP4143581B2 - 災害対処システム、災害対処方法、災害対処装置、及び災害対処プログラム - Google Patents
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Description
したがって、このような従来のシステムによれば、当該システムのユーザは自ら警察署などに通報しなくとも、災害時にはシステムにより自動的に通報を行うことができる。このため、ユーザが災害に出くわしてパニック状態に陥った場合でも、所定の通報先へ通報でき、その通報先によって災害に対処することが可能なものとなっている。
また、地震が発生した場合には広域災害対策の支援、強盗などの犯罪による災害が発生した場合には犯人の撃退、その他災害の発生にもとづく保険会社への保償請求等を可能とすることで、ユーザの保護を向上させることが望ましい。
これにより、災害受付センタサーバが設置されたセンタ側は、災害対処装置が設置されたユーザ側に対する緊急監視体制をとることができ、必要に応じて即情報の送受信を実行することが可能となる。
また、災害対処システムをこのような構成にすれば、例えば震度3以上の地震が発生した場合に、災害対処装置を緊急監視状態とすることで、万一の場合にユーザを保護することが可能となる。
また、災害対処システムをこのような構成にすれば、広域で発生した地震災害の被害状況等を収集することが可能となる。
なお、「災害基準」とは、具体的には震度数、温度、ガス濃度などの値等とすることができるものであり、災害が発生したと判定するための条件を意味する。
また、本発明の災害対処システムは、災害受付センタサーバが、全ての災害対処装置から受信した検知情報にもとづいて、少なくとも当該検知情報を備えた広域支援情報を所定範囲の地区ごとに作成する構成としてある。
災害対処システムをこのような構成にすれば、被害総額や必要支援物資量の見積もりを早期に行うことができ、この広域支援情報を保険会社などに提供することで、タイムリーな物資の支援、保償金調達等を行うことが可能となる。
また、本発明の災害対処システムは、災害受付センタサーバが、当該災害受付センタサーバとネットワークを介して接続された気象庁のWebサイトから受信した地震速報における震度が所定の震度以上であり、かつ、災害対処装置から所定時間以内に災害が発生したことを示す情報を受信しなかった場合に、災害が発生したと判定する構成としてある。
災害対処システムをこのような構成にすれば、災害が発生するとともに、災害対処装置が損傷し、災害受付センタサーバに災害が発生したことを示す情報を送信できない場合でも、災害受付センタサーバ側は、災害対処装置が所定時間以上無通信であることにもとづいて、緊急監視体制をとることが可能となる。
また、本発明の災害対処システムは、災害受付センタサーバが、災害が発生したと判定すると、災害対処装置に対応する個人情報における住所にもとづき当該災害対処装置が設置された地域と同じ地域に設置された他の災害対処装置と接続可能であるかを確認する構成としてある。
災害対処システムをこのような構成にすれば、災害受付センタサーバ側において、災害が実際にどの程度の範囲に及んだかを把握することが可能となる。
災害対処システムをこのような構成にすれば、災害受付センタサーバにおいて、災害対処装置側に発生している災害の状況の推移を的確に把握することが可能となる。
このため、ユーザがパニック状態に陥っていても、これを回復させることができ、ユーザに適切な災害回避対策をとらせることも可能となる。
また、災害対処装置の近辺にユーザがいないような場合でも、その周囲に人がいる場合には、声を上げてもらうように案内することができ、適切な災害回避行動をとってもらうようにすることも可能となる。
このため、ユーザは、保険証書の保管場所や保償の内容を忘却しているような場合でも、保償金請求手続きを早期に開始でき、保険会社は、災害被災者に対して、タイムリーに適切な支援を行うことが可能となる。
災害対処システムをこのような構成にすれば、災害対処装置のユーザが外出している場合など、災害対処装置が設置されている場所の近辺にいない場合でも、ユーザに対して確実に災害の発生を伝達することができ、早期に災害に対する対応をとることを可能とすることができる。
災害対処システムをこのような構成にすれば、災害が発生した場合に、災害対処装置の周辺において、災害の発生を明示することができる。
また、強盗などによる災害の場合には、犯人に対して、犯行が災害対処システムにより把握されていることを明示でき、撃退することも可能となる。
このため、災害による被害を最小限に食い止めることが可能になるとともに、災害が解消した場合には、災害対処装置から災害受付センタサーバを通じて、すぐにこれを伝達することが可能となる。
災害対処システムをこのような構成にすれば、災害対処装置から例えば「警察署通報中」などと、警察署等への通報状況を音声出力することができるため、ユーザに安心感を与えることができ、パニック状態から救い出すことが可能になるとともに、強盗などによる災害の場合には、犯人を撃退することも可能となる。
このため、ユーザ自身が重傷を負って通報ができない場合や、ユーザが不在の場合に、ユーザに代わって通報することが可能となる。
また、このように所定時間キャンセル待ちを行った後に通報することで、不必要な場合の通報を防止することが可能となる。
災害対処システムをこのような構成にすれば、災害検知装置周辺において、設定温度を超えるような危険な状況が生じた場合に、災害対処装置を緊急監視状態とすることで、万一の場合にユーザを保護することが可能となる。
災害対処システムをこのような構成にすれば、火災が広がっている場合や広い範囲で発生する可能性がある場合に、ユーザに早期避難を促すことが可能となる。
災害対処システムをこのような構成にすれば、早期に自動的に消化活動を実行することができるため、火事よる被害を最小限に抑制することが可能となる。
災害対処システムをこのような構成にすれば、ガスが一定以上漏れたことが検知された場合に、災害対処装置を緊急監視状態とすることで、万一の場合にユーザを保護することが可能となる。
災害対処システムをこのような構成にすれば、複数箇所でガス漏れが発生している場合、ユーザに早期避難を促すことが可能となる。
災害対処システムをこのような構成にすれば、強盗や暴行などの犯罪行為にようる災害の発生を的確に判定することが可能となる。
このため、警察署への通報や、通報したことの音声出力などを適切に行うことができ、犯人を撃退することも可能となる。
災害対処システムをこのような構成にすれば、災害が発生していない通常の状態であっても、災害受付センタサーバ側において、検知情報を把握することが可能となる。
災害対処システムをこのような構成にすれば、災害が発生していない場合でも、検知情報にもとづき災害発生の要因がないかどうかを調べることが可能となる。
また、本発明の災害対処方法は、災害受付センタサーバは、全ての災害対処装置から受信した検知情報にもとづいて、少なくとも当該検知情報を備えた広域支援情報を所定範囲の地区ごとに作成する方法としてある。
また、本発明の災害対処方法は、災害受付センタサーバは、当該災害受付センタサーバとネットワークを介して接続された気象庁のWebサイトから受信した地震速報における震度が所定の震度以上であり、かつ、災害対処装置から所定時間以内に災害が発生したことを示す情報を受信しなかった場合に、災害が発生したと判定する方法としてある。
また、本発明の災害対処方法は、災害受付センタサーバは、災害が発生したと判定すると、災害対処装置に対応する個人情報における住所にもとづき当該災害対処装置が設置された地域と同じ地域に設置された他の災害対処装置と接続可能であるかを確認する方法としてある。
また、本発明の災害対処方法は、災害対処装置が、災害が発生したと判定すると、入力された音声情報を災害受付センタサーバに送信するとともに、災害受付センタサーバから受信した音声情報を出力し、災害受付センタサーバが、災害が発生したことを示す情報を受信すると、入力された音声情報を災害対処装置に送信するとともに、災害対処装置から受信した音声情報を出力する方法としてある。
また、本発明の災害受付センタサーバは、当該災害受付センタサーバとネットワークを介して接続された気象庁のWebサイトから受信した地震速報における震度が所定の震度以上であり、かつ、災害対処装置から所定時間以内に災害が発生したことを示す情報を受信しなかった場合に、災害が発生したと判定する構成としてある。
また、本発明の災害受付センタサーバは、災害が発生したと判定すると、災害対処装置に対応する個人情報における住所にもとづき当該災害対処装置が設置された地域と同じ地域に設置された他の災害対処装置と接続可能であるかを確認する構成としてある。
また、本発明の災害対処プログラムは、災害受付センタサーバに、災害が発生したとの判定がされた場合に、災害対処装置に対応する個人情報における住所にもとづき当該災害対処装置が設置された地域と同じ地域に設置された他の災害対処装置と接続可能であるかを確認させることを実行させる構成としてある。
これにより、災害受付センタサーバが設置されたセンタ側は、災害対処装置が設置されたユーザ側に対する緊急監視体制をとることができ、災害対処装置側に発生している災害の状況の推移を的確に把握することも可能となる。
このため、ユーザがパニック状態に陥っていても、これを回復させることができ、ユーザに適切な災害回避対策をとらせることも可能となる。
また、災害対処装置の近辺にユーザがいないような場合でも、その周囲に人がいる場合には、声を上げてもらうように案内することができ、適切な災害回避行動をとってもらうようにすることも可能となる。
このため、ユーザは、保険証書の保管場所や保償の内容を忘却しているような場合でも、保償金請求手続きを早期に開始でき、保険会社は、災害被災者に対して、タイムリーに適切な支援を行うことが可能となる。
このため、強盗などによる災害の場合には、犯人に対して、犯行が災害対処システムにより把握されていることを明示でき、撃退することも可能となる。
また、災害の発生を、警察署、消防署、ガス会社等に早期に通報することができるとともに、災害発生後、所定時間キャンセル待ちをした後に、通報するようにすることもできる。このため、ユーザ自身が重傷を負って通報ができない場合や、ユーザが不在の場合に、ユーザに代わって通報することが可能となる。また、このように所定時間キャンセル待ちを行った後に通報することで、不必要な場合の通報を防止することが可能となる。
さらに、通報したことなどを災害対処装置から音声出力することもでき、ユーザに安心感を与え、強盗などを撃退することも可能となる。
さらに、例えば震度6以上の地震が発生した場合には、その地震が発生した地域における全ての災害対処装置から検知情報を受信するとともに、広域支援情報を作成することで、保険会社などに対して、保償金の準備や支援物資の適切な提供などを可能とすることができる。
さらに、災害受付センタサーバは、所定の規模以上の地震が発生し、災害対処装置からの通信が途絶えた場合に、災害が発生したと判定することができるとともに、所定範囲内における他の災害対処装置が通信可能かどうかを確認することもできる。これによって、災害受付センタサーバ側は、災害対処装置が所定時間以上無通信であることにもとづいて、緊急監視体制をとることができ、災害が実際にどの程度の範囲に及んだかを把握することも可能となる。
また、災害が発生していない通常の状態であっても、災害受付センタサーバにおいて、検知情報を把握することができ、この検知情報にもとづき災害発生の要因がないかどうかを調べることも可能となる。
なお、以下の実施形態に示す本発明の災害対処システムにおける災害対処装置や、災害受付センタサーバは、プログラムに制御されたコンピュータにより動作するようになっている。すなわち、災害対処装置や災害受付センタサーバにおけるCPUは、プログラムにもとづいてこれらのコンピュータの各構成要素に指令を送り、その動作に必要となる所定の処理、例えば、各種災害検知数値のセンタサーバへの送信処理、各種警告音声の連続出力処理等を行わせる。このように、本発明の災害対処システムにおける各処理,動作は、プログラムとコンピュータとが協働した具体的手段により実現できるものである。
プログラムは予めROM,RAM等の記録媒体に格納され、コンピュータに実装された記録媒体から当該コンピュータにプログラムを読み込ませて実行されるが、例えば通信回線を介してコンピュータに読み込ませることもできる。
また、プログラムを格納する記録媒体は、例えば半導体メモリ,磁気ディスク,光ディスク、その他任意のコンピュータで読取り可能な任意の記録手段により構成できる。
図1に示すように、本実施形態の災害対処システムは、災害対処装置10(以下、端末10又はチュウ震ぐら君10と称する場合がある。),災害検知支局10A(以下、支局10Aと称する場合がある。),消火装置10B(以下、消火玉10Bと称する場合がある。),災害受付センタサーバ20(以下、センタ20と称する場合がある。),関係部門装置30,気象庁地震速報Webサーバ40,インターネット100,無線ネット150を有している。
端末10は、地震検知器、火事検知器、ガス漏れ検知器等の各種災害検知器を備えた災害対処専用の情報処理装置であり、これらの内蔵の検知器や災害検知支局10Aから検知情報を入力して、災害が発生したかどうかを判定し、各種対処処理を実行する。この端末10は、防水耐火構造で、玄関内の踊り場、廊下等の天井に貼り付けができる薄型タイプとすることが好ましい。
地震が発生すると、本体制御部10Mは、その発生日時と検知情報(この場合、震度数)を、所定のタイミングで後述する災害定期点検報告情報として災害受付センタサーバ20に通信機10−4を介して送信する。
災害受付センタサーバ20は、受信した発生日時と震度数を地震履歴として、地震履歴ファイル20−1に保存する。
災害受付センタサーバ20は、検知情報と検知日時を火事履歴として、火事履歴ファイル20−2に保存する。
音声出力の解除は、地震検知器10−1の場合と同様に行うことができるが、音声出力が開始されてから、所定時間、例えば30秒以上解除が行われず、かつ、上記検知が継続して行われている場合、本体制御部10Mは、災害受付センタサーバ20,消防署における関係部門装置30,ユーザ携帯電話機50に対して、当該端末10が設置された家において、火事が発生したことを示す情報を自動的に送信する。
本体制御部10Mは、ガス検知器10A−3から出力された検知情報(この場合、ガス濃度)とその検知日時を、所定のタイミングで後述する災害定期点検報告情報として災害受付センタサーバ20に通信機10−4を介して送信する。
災害受付センタサーバ20は、検知情報と検知日時をガス漏れ履歴として、ガス漏れ履歴ファイル20−3に保存する。
音声出力の解除は、地震検知器10−1の場合と同様に行うことができるが、音声出力が開始されてから、所定時間、例えば30秒以上解除が行われず、かつ、上記検知が継続して行われている場合、本体制御部10Mは、災害受付センタサーバ20,ガス会社における関係部門装置30,ユーザ携帯電話機50に対して、当該端末10が設置された家において、ガス漏れが発生したことを示す情報を自動的に送信する。
ラジオ10−9は、地震による災害が発生した場合に、自動的に受信を開始することができる。すなわち、本体制御部10Mは、地震検知器10−1から出力された検知情報が所定の震度、例えば震度3以上であると判定すると、ラジオ10−9をオン状態にすることができる。
図3に示すように、119番、及び110番に電話するためのこれらの短縮ダイヤルボタンを、大きく目立つ構成とすることで、自宅や周辺の家屋等が火事になった場合や、その他緊急時におけるとっさの通報にあたり、ボタンを押しやすくすることができ、比較的容易に消防署等との電話接続を行うことが可能となっている。
なお、ユーザが、これらのボタンを押すことさえ困難な状況下にある場合に備えて、本発明では、所定の音声や奇声によっても、警察署等との電話接続を可能としている。
温度計10Sは、室内温度(以下、室温と称する場合がある。)を測る温度計である。本体制御部10Mは、この室内温度についても検知情報として、災害受付センタサーバ20へ送信する。
災害検知支局制御部10CONは、一又は二以上の災害検知支局10Aを制御して、火事やガス漏れの検知情報を収集する。この災害検知支局10Aにより検知された検知情報も、端末10に内蔵された検知器と同様に、災害発生の判定や災害定期点検報告のために使用される。
災害検知支局10Aは、火災及びガス漏れを検知するための災害検知装置である。災害検知の精度を上げるため、家の広さに応じて、これを複数個配備することが好ましく、これによって、屋内の様々な場所における災害の発生を検知することが可能となる。この災害検知支局10Aは、例えば図4に示すようなものとすることができる。
同図において、災害検知支局10Aは、LCD表示盤(リキッドクリスタルディスプレイ)10A−1,火事検知器10A−2,ガス検知器10A−3,操作選択キー10A−4,状態表示ランプ10A−5,マイク10A−6,スピーカ10A−7を有している。
火事検知器10A−2は、火災を検知し、ガス検知器10A−3は、ガス漏れを検知する。これらの検知情報は、端末10を経由して、災害受付センタサーバ20に送信される。災害受付センタサーバ20においては、後述するように火災又はガス漏れの危険度の判定が行われる。そして、その判定結果にもとづき災害受付センタサーバ20から端末10を経由して入力された警告等が、LCD表示盤10A−1に表示されるようになっている。
状態表示ランプ10A−5は、災害検知支局10Aの各種状態、例えば「ガス漏れ検知中」,「センタ20に通報中」等の状態をランプ表示によりユーザに通知するものである。
マイク10A−6及びスピーカ10A−7は、ユーザとセンタ20側との間の端末10を介した通信のために使用される。また、スピーカ10A−7は、火災又はガス漏れを検知したときに、その旨をユーザに対して音声により通知するために使用される。
消火玉10Bは、火災が発生した場合に、端末10からの要求にもとづいて、消化剤を噴射する装置である。図5は、この消火玉10Bの概略構成図である。この消火玉10Bは、災害対処システムに一又は二以上備えることができるが、部屋数などに応じて複数個配備することが好ましい。
同図に示すように、消火玉10Bは、消火剤搬送パイプ10B−Xに接続されている。消化剤搬送パイプ10B−Xの中は、通常は空であるが、消火活動の時には、消火剤ボンベ10B−Yに充填されている消火剤が噴出機10B−Zにより高圧力でパイプ内に噴出される。このとき、消化剤噴出機10B−Zは、端末10から消化剤の噴出要求を入力した場合に、当該動作を実行する。
消化剤噴出機10B−Zから消化剤搬送パイプ10B−Xの内部にかけての管内には、逆流防止弁が備えられているため、消化剤噴出機10B−Zから高速で噴出された消化剤は、消化剤搬送パイプ10B−X内を一方向に高速で循環する。そして、端末10から消化剤の噴出要求を入力した消火玉10Bは、消化剤をこの消化剤搬送パイプ10B−Xから取り込んで、火災に対して噴射する。
熱感知センサ10B−3は、常時温度を測定して、制御部10B−1に出力する。そして、測定された温度は、制御部10B−1により端末10に送信される。
消火活動時には、この電磁開閉弁兼ストッパ10B−4が電磁開閉スイッチ10B−9により開き、消化剤タンク10B−6への消化剤の吸入口となる。また、消化剤を消化剤搬送パイプ10B−Xから迅速に消化剤タンク10B−6に吸入させるため、垂直に開いた弁がパイプ内をまわる消化剤をせき止めるストッパとなる。
消化剤タンク10B−6は、パイプ内から取り込んだ消火剤を蓄積する。この消化剤タンク10B−6は、図6に示すように二重構造になっており、内側は伸縮自在の袋で構成され、外側は耐火性を備えた素材で構成されている。二重構造の間には、満タンスイッチ10B−Aが備えられ、消化剤タンク10B−6に消化剤がどんどん蓄積されて、内側の袋が満杯となり、満タンスイッチ10B−Aに一定の圧力がかかると、当該スイッチが作動して、制御部10B−1に消化剤タンク10B−6が消化剤で満タンになったことを示す信号を出力する。
噴射ノズル弁10B−8は、消火剤タンク10B−6と消火剤噴射板10B−7の中間にある弁であり、同タンクに消火剤が十分に蓄積され、端末10から消化剤噴出指示があると、噴射ノズル弁10B−8が開き、消化剤タンク10B−6から消化剤噴射板10B−7へ消化剤が高速移動する。
まず、熱感知センサ10B−3が、異常温度、すなわち設定温度(例えば、60℃)以上の温度を検知して、制御部10B−1に出力する。制御部10B−1は、端末10に異常温度信号を送信する。
次に、端末10は、制御部10B−1から異常温度信号を受信すると、制御部10B−1に対して、消化剤噴出要求を送信する。制御部10B−1は、電磁開閉弁兼ストッパ10B−4に対して、開閉部を開く指示の信号を出力する。電磁開閉弁兼ストッパ10B−4により開かれた弁が、垂直に立ち、消化剤搬送パイプ10B−X内においてストッパとして働く。
制御部10B−1は、電磁開閉スイッチ10B−9から弁が垂直に立ったことを示す信号を入力すると、消化剤噴出機10B−Zに消火剤の噴出指示の信号を出力する。消化剤噴出機10B−Zは、消化剤ボンベ10B−Yの消火剤を消化剤搬送パイプ10B−Xに噴出する。
消化剤タンク10B−6が満タンになると、当該タンク内の満タンスイッチ10B−Aが作動し、この作動を示す信号を制御部10B−1に出力する。
消化剤は、消化剤ボンベ10B−Yが空になるまで噴出される。
消化剤噴出要求の受信から一定時間経過後、すなわち消化剤が全て噴射されると見込まれる時間の経過後、端末10から制御部10B−1に消化剤噴出停止要求が送信され、制御部10B−1は、消化剤噴出機10B−Z及び吸入ファン10B−5の停止信号を出力して、これらを停止させる。
センタ20は、端末10から災害発生通知を受信すると、端末10と常時接続状態をとって、端末10から継続的に検知情報を受信するとともに、端末10と音声通話可能状態をとる。また、警察署や消防署等の関係部門における電話機や関係部門装置30に対して、災害発生の連絡を自動送信して通報する。また、通常時においても、定期的に端末10から検知情報を受信することにより、災害発生の危険度を判定し、必要に応じて端末10に警告、注意勧告、調査依頼、検知器交換指示等を送信する。
さらに、同図に示すように、情報ファイル20−7は、地震履歴ファイル20−1,火事履歴ファイル20−2,ガス漏れ履歴ファイル20−3,関係部門別ファイル20−Z,個別情報ファイル20−Xを備えている。
通信機20−5は、インターネット100を介して、災害受付センタサーバ20を、端末10,関係部門装置30,気象庁地震速報Webサーバ40等と接続する。また、無線ネット150を介して、災害受付センタサーバ20を、端末10内蔵の電話機10−5や、ユーザ携帯電話機50等と接続する。
また、特定の検知器のみ作動する場合は、それぞれの検知器の種類に応じた警告指示等を端末10に送信する。これによって、ユーザは、適切に対処することが可能となる。
火事履歴ファイル20−2は、端末10からの火事検知情報を逐次履歴として保存するファイルであり、例えば図9(d)のようなデータ構造とすることができる。
関係部門別ファイル20−Zは、災害時にセンタ20がユーザに代わって警察署、消防署、ガス会社、保険会社、ユーザの親戚に対して、災害等の発生を連絡等する際に必要な電話番号や、担当者名等を記憶するファイルであり、例えば図9(f)のようなデータ構造とすることができる。
端末10から送信されてくる音声としては、例えば図10(h)に示すような事前登録音声指示語とすることができ、これらをセンタ20においてもその記憶装置に予め登録しておくようにすることができる。そして、音声入出力処理部20−9は、それぞれに対応する音声を端末10に出力する。
端末10に送信する音声の具体例としては、例えば図10(i)に示すような事前登録音声指示語に対する規定応答例、図10(j)に示すような現場把握のための質問例、図10(k)に示すような現場周囲にいる人への案内例を挙げることができる。
また、キャンセル受付処理部20−Bは、関係部門装置30に災害対処処理がキャンセルになった旨を送信する。さらに、キャンセル受付処理部20−Bは、このキャンセル履歴をそれぞれ対応する履歴ファイル20−1〜20−3に記録する。
これによって、災害が大事に至らなかった場合などに、関係部門への通知を含めて、全て取り消すことができる。
震度が規定の大きさを超えると、無通信処理部20−Cは、端末10からセンタ20に災害第一報が送信されてくるのを待つ。
この広域支援情報を参照することで、支援物資の早期供給、及び保険会社に対する被害見積額を提示することが可能となっている。同図では、一台の端末10についての情報しか表示していないが、同地区に二以上の端末10が設置されている場合は、二以上の端末10についての情報を表示することができる。
関係部門装置30は、警察署、消防署、ガス会社、保険会社、端末10の使用者の親戚などが使用する情報処理装置であり、例えばパーソナルコンピュータ等とすることができる。この関係部門装置30は、センタ20から災害が発生したことを示す情報やキャンセル情報などを受信する。
また、関係部門装置30を、IP電話機やFAX等とすることもできる。勿論、関係部門別ファイル20−Zにおける登録データは、電話番号のみならず、関係部門装置30を特定するためのアドレス情報であってもよい。
気象庁地震速報Webサーバ40は、気象庁において地震情報を提供するWebサイトを備えたサーバであり、センタ20は、この気象庁地震速報Webサイト40に常時アクセスして、地震情報を受信する。
次に、図13〜図24を参照して、災害対処システムにおける処理手順について説明する。図13は、本実施形態の災害対処システムにおける災害対処端末への初期設定手順を示すフローチャートである。図14は、同システムにおける災害対処処理手順を示すフローチャートである。図15は、同システムにおける通常処理手順を示すフローチャートである。図16は、同システムにおける地震判定処理手順を示すフローチャートである。図17は、同システムにおける火事判定処理手順を示すフローチャートである。図18は、同システムにおける地震発生対処処理手順(前半)を示すフローチャートである。図19は、同システムにおける地震発生対処処理手順(後半)を示すフローチャートである。図20は、同システムにおける火災発生対処処理手順を示すフローチャートである。図21は、同システムにおけるガス漏れ発生対処処理手順を示すフローチャートである。図22は、システムにおける犯罪対処処理手順を示すフローチャートである。図23は、同システムにおける端末無通信対処処理手順を示すフローチャートである。図24は、同システムにおけるキャンセル受付処理手順を示すフローチャートである。なお、これらの図面において、点線にて囲まれたステップは、人手により行われる動作を含むものであり、この人手により行われる動作の部分については、本発明の災害対処システムによる処理を構成するものではない。このような人手により行われる動作については、「端末側」又は「センタ側」の動作として示している。ただし、このように「端末側」又は「センタ側」として点線にて囲まれたステップにおける動作であっても、端末10又はセンタ20により実行される処理は、本発明の災害対処システムによる処理を構成する。
まず、図13に示すように、災害検知支局10Aの#1を用いて、端末10にユーザ本人、及びその家族の声で、図10(h)に示すような音声指示語を登録する(ステップ10)。また、警察署、消防署、ガス会社、親戚のそれぞれについて、災害発生情報等を送信する相手先名や電話番号等を事前に登録する。これらの登録データは、メモリ10−6に記憶される。
これらの登録データは、本体制御部10Mにより通信機10−4を介して、センタ20に送信され、関係部門の情報は、情報ファイル20−7における関係部門別ファイル20−Zに記憶され、音声データは、その他の図示しない記憶装置に記憶させておくことができる。
次に、災害対処システムは、図14に示すような災害対処処理を実行する。災害対処処理とは、地震、火事、ガス漏れの少なくともいずれかが起きた場合、又は、ユーザが強盗等に遭遇した場合に、端末10とセンタ20を常時接続状態にして、端末10からセンタ20に検知情報を連続的に送信し続けるとともに、端末10側とセンタ20側との音声連絡等を可能とし、ユーザを適切に保護するために実行される処理である。さらに、センタ20により、パニック下のユーザに代わって警察署、消防署、ガス会社等の関連部署への連絡等を可能とし、被害の最小限化及び保険会社による保償を適時に受けられるようにするために実行される処理である。
そして、これらいずれかの条件が満たされている場合、端末10は、センタ20に災害発生通知を送信し、端末10及びセンタ20は緊急監視体制に入る(ステップ21)。すなわち、以下のステップを実行する。
これによって、センタ20側では、刻々と変化する災害状況を的確に把握できるとともに、ユーザに対して音声により適切な指示を与えることが可能となる。
なお、災害発生通知としては、各検知器において検知された検知情報や、災害判定結果、すなわち災害が発生したことを示す情報を保有させたものとすることができる。また、第一報は、検知情報や判定結果に加えて、災害発生通知にあたり、端末10からセンタ20に送信される端末10の端末番号にもとづきセンタ20における個別情報ファイル20−Xを検索して得られた個人情報を添付したものとすることができる。
一方、本体制御部10Mによって、災害でないと判定された場合であって、キャンセル受付がされていない場合は、通常処理S40へ進む(ステップ20のNO,ステップ27のNO)。
通常処理は、全検知器からの検知情報に、災害と判定されるような異常が検知されない場合に実行される処理である。この場合、端末10は、定期的にセンタ20に全検知器の検知数値を送信する。すなわち、通常処理は、地震や火事、ガス漏れがない平和な一日であっても、災害が起きていない段階で、災害対処システムが危険因子の早期発見、早期処置のために実行される。
まず、災害定期点検報告情報からガス漏れが皆無と判定される場合、次に地震判定処理S60に進む(ステップ42)。
このため、災害危険因子判定処理部20−6は、ガス漏れがある場合、まず、ガス漏れ時間が、1秒未満でかつ単発であるか、連続かつ特定場所で検知されたものか、あるいは連続かつ不特定場所で検知されたものであるかを判定する(ステップ43)。
1秒未満でかつ単発である場合は、検知器の誤作動であるとみなし、次に地震判定処理へ進む(ステップ44)。
端末10は、受信した警戒注意の指示情報にもとづいて、支局10Aの#1に警告表示を要求するとともに、全てのガス漏れ検知情報を災害定期点検報告によってセンタ20に送信する。支局10Aの#1は、警告及び漏れ場所(検知器の場所)を表示する(ステップ46)。
センタ20は、点検中であることを示す情報を受信すると、ガス漏れ履歴ファイル20−3に点検が開始されたこと及び開始日時を記録する(ステップ48)。
端末10は、緊急通報を受けると、所定の警戒緊急メッセージをスピーカ10−15から音声出力する。また、これによって、ユーザ等に対して、ガス管割れ等の危険性があるため、早急に対応すべきことを依頼する。そして、全ての検知情報について災害定期点検報告をセンタ20に順次送信する。これによって、端末10からセンタ20に常時災害定期点検報告情報の送信が行われ、センタ20側において端末10の状況変化を適切に監視することが可能となる。次に、地震判定処理S60に進む(ステップ52)。
通常処理における地震判定処理では、震度2を基準としている。震度3以上であれば、ステップ20において、自動的に災害発生とみなされる。センタ20の災害危険因子判定処理部20−6は、災害定期点検報告情報における検知情報にもとづいて、地震の存否、単発か連続か、頻繁かを順次判定する。
センタ20の災害危険因子判定処理部20−6は、災害定期点検報告情報における検知情報に、震度2以下の地震を1回も検知していない場合、次に火事判定処理S80へ進む(ステップ60)。
特定の場所でされたものであるかどうかは、例えば当該端末10以外の端末10であって、当該端末10と同一地域に存在するものから送信されてきた災害定期点検報告情報に、同一時間に同一震度の情報が記録されているかどうかにもとづき判定することができる。すなわち、同一時間に同一震度の情報が当該端末10と同一地域に存在する他の端末10から送信されてきた災害定期点検報告情報に記録されていない場合には、特定の場所でのみ検知されたものであると判定することができる。この同一地域の端末10については、災害定期点検報告情報に地域情報を保有させて、これを検索することで特定できるようにすることができる。また、災害定期点検報告情報の送信元の端末情報にもとづいて、個別情報ファイル20−Xを検索し、その住所情報にもとづき特定するようにすることなども可能である。
さらに、地震速報に記録があるかどうかは、検知時間、端末10が設置された地域、検知された震度をキーとして、当該地震速報を検索することにより特定するようにすることができる。
端末10は、上記依頼が送信されてくると、そのディスプレイやスピーカ10−15等からユーザに対する調査依頼を出力する(ステップ63)。これに対して、ユーザは、端末10の設定場所などを調査して、調査結果を端末10に入力する。
端末10は、入力された調査結果をセンタ20に送信する(ステップ64)。
センタ20は、調査結果を地震履歴ファイル20−1に保存する。そして、処置が必要な場合は、センタ20側とユーザ間で共同して対処していく(ステップ65)。
端末10は、上記依頼が送信されてくると、そのディスプレイやスピーカ10−15等からユーザに対する調査依頼を出力する(ステップ67)。これに対して、ユーザは、端末10の設定場所に揺れがないかを調査したり、あるいは地震検知器に故障がないかを確認する。この場合もステップ63〜ステップ65における場合と同様に、端末10から調査結果をセンタ20に送信して、地震履歴ファイル20−1に保存するようにすることができる。次に、火事判定処理S80に進む。
次に、センタ20の災害危険因子判定処理部20−6は、災害定期点検報告情報における検知情報にもとづいて、検知温度が室温+5℃以下であるかどうかを判定する(ステップ80)。
検知温度が室温+5℃以下である場合、災害危険因子判定処理部20−6は、室温との温度差、時間帯、検知場所等を火事履歴ファイル20−2に保存する。また、室内が換気不良であることを伝える警告通知を送信するようにすることもできる(ステップ81)。
端末10は、この警告通知をそのディスプレイやスピーカ10−15等から出力する(ステップ82)。ユーザは、この内容を把握して、換気等を行うことができる。
次に、図14のステップ20において、震度3以上の地震が検知された場合について説明する。
まず、センタ20は、震度3以上を検知した端末10が、一定の地域内に他にもあるかを判定する(ステップ100)。すなわち、当該端末10以外の他の端末10から受信した災害発生通知に、震度3以上の地震検知情報が含まれているかどうかを判定する。地域については、災害発生通知に添付される個人情報における住所にもとづき判定することができる。
そして、震度3以上を検知した端末10が、他にもあると判定した場合(ステップ100のYES)、地域全体に被害が及んでいると推定されるため、センタ20側においては、広域災害に対処するための以下のような各種動作を実行する。
(ii)地区別に広域支援情報ファイルを作成する(図11)。
(iii)同ファイルが示す地震,火事,ガス漏れ検知情報と、ユーザからの連絡の有無と保険契約を総合的に判定し、支援する地区の順番を決める。
(iv)必要な支援物資を調達するとともに、地区別トラックを手配する。
(v)全地域の被害総見積もり額を算出(ユーザからの申告通知+地震,火事,ガス漏れ検知情報+保険契約)して、保険会社に通知する。
(vi)支援物資の搬送を開始する。
(vii)ユーザ携帯電話機50に搬送日を送信する。
そして、これらの検知情報と対応するユーザの個別情報にもとづいて、地区別に広域支援情報を作成する。また、必要な支援物資量と被害総額を見積もり計算して、保険会社に通知する。さらに、支援物資の準備及び各ユーザへの配給を所定機関に要請する。なお、通信できない端末10については、設置されていた家が全壊したと推定し、その検知情報については最悪の値であったものと見なして計算する。
また、端末10は、支局10Aからガス漏れ検知情報を入力すると、「XXXにガス漏れ!ガス元栓切れ!」などの音声を停止指示がくるまで繰り返し出力する(ステップ103)。
また、端末10の内蔵スピーカ10−15から出力している音声の音量については、停止指示がくるまで、少しずつ上げていくことができる。
外出中のユーザと電話が通じると、ユーザは、家の中の様子を、端末10内蔵のマイク10−14及びスピーカ10−15を通じて把握することができる。また、端末10,センタ20,ユーザ携帯電話機50を介して、現場周辺にいる人と話をすることもできる(ステップ106)。
このように、端末10は、どのような災害が発生した場合でも、その災害の種類に応じて予めメモリ10−6に登録された音声をスピーカ10−15から繰り返し出力(連呼)することができるとともに、センタ20から送信されてきた音声を出力することができる。例えば、「ガス栓切れ」,「消火器で消せ」,「落下物注意」等を連呼することができるとともに、センタ20側の担当者からユーザに対して適切な指示を伝えることができ、パニック下のユーザに平常心を回復させることも可能となる。
また、端末10のライト10−10を赤く点滅させるとともに、状態表示盤10−11に「警察署と接続中」,「警察署出動中」,「ガス会社出動要請中」等を出力する。これによって、ユーザに安心感を与えることも可能となる。
また、端末10は、センタ20に対して、引き続き各検知情報を送信し続ける(ステップ108)。
一方、センタ20は、端末10と支局10Aが正常に交信できていると判定した場合、以降のサポートは、センタ20側で行い、処理を終了する(ステップ110)。
端末10は、「XXXに火災発生!」,「消化器で消せ!」,「ガス栓切れ!」を連呼し、その音量を少しずつ上げていく。また、端末10からセンタ20への検知情報の送信を継続するが、このような、端末10からセンタ20に送信される検知情報のうち、火災検知情報を特に火災速報と称する(ステップ120)。
センタ20は、火災発生後、3分以内に停止指示がなく、かつ火災検知が継続している場合、消防署及び警察署へ自動緊急通報する(ステップ121)。
これによって、外出中のユーザのユーザ携帯電話機50と接続ができると、ユーザは、家の中の様子を、センタ20及び端末10におけるマイク10−14及びスピーカ10−15を介して把握することができる。さらに、ユーザの音信不通が継続する場合は、家にいるかもしれない第三者に対して、センタ20側から呼びかけを行う(ステップ123)。
また、端末10は、二カ所以上の支局10Aから火災検知情報を入力すると、「緊急避難!」を連呼する。
一方、センタ20は、端末10から受信した検知情報を参照して、二カ所以上の支局10Aから火災している場合は、関係部門に緊急通報を行う。また、センタ20側から緊急出動する(ステップ125)。
以降のサポートは、センタ20側が行い、処理を終了する(ステップ127)。
端末10は、「XXXにガス漏れ発生!」,「ガス栓切れ!」を連呼する。また、端末10からセンタ20への検知情報の送信を継続するが、このような、端末10からセンタ20に送信される検知情報のうち、ガス漏れ情報を特にガス漏れ速報と称する(ステップ140)。
そして、火災が発生していると判定した場合、「XXXXに火災発生!」,「消化器で消せ!」を連呼する。また、センタ20に火災速報を送信する(ステップ141)。
緊急通報を受けたセンタ20は、ガス会社へガス停止緊急依頼を通報する。また、消防署へ緊急通報する(ステップ143)。
なお、端末10が、二カ所以上の支局10Aから火災検知情報を入力した場合に、端末10が「緊急避難!」を連呼するようにすることも好ましい。また、上述した火災発生対処処理のステップ125における動作を、ステップ144と同様にセンタ20における処理により実行するものとすることもできる。
なお、ガス漏れ発生対処処理においても、図20に示す火災発生対処処理におけるステップ122〜ステップ124と同様に、ユーザの携帯電話機50への通報、センタ20側からの端末10を介したユーザへの呼びかけ及び周囲の人への呼びかけを行うようすることも好ましい。
まず、端末10は、ステップ20において、認識した悲鳴音が、強盗によるものかどうかを判定する(ステップ160)。すなわち、端末10は、入力した悲鳴音が、強盗による場合の悲鳴として事前に登録された所定の音声であるかどうかを判定する。例えば、その悲鳴音が、「あなたは誰、誰、誰!」であるかどうかを判定する。
強盗であると判定された場合、端末10は、当該判定結果に対応して事前に登録された内容を警察署に緊急通報する。この事前登録内容としては、強盗による不法侵入が発生したこと、非常に危険であること、即出動を依頼すること、及びユーザの氏名、住所等とすることができる。さらに、端末10は、センタ20に強盗の発生を緊急通報するとともに、ステップ163を実行する。
暴行であると判定された場合、端末10は、当該判定結果に対応して事前に登録された内容を警察署に緊急通報する。この事前登録内容としては、犯人が暴行目的で不法侵入したこと、非常に危険であること、即出動を依頼すること、及びユーザの氏名、住所等とすることができる。さらに、端末10は、センタ20に暴行の発生を緊急通報するとともに、ステップ163を実行する。
その他の犯罪であると判定された場合、端末10は、当該判定結果に対応して事前に登録された内容を警察署に緊急通報する。この事前登録内容としては、不法侵入が発生しユーザが脅迫されていること、非常に危険であること、即出動を依頼すること、及びユーザの氏名、住所等とすることができる。さらに、端末10は、センタ20にその他の犯罪の発生を緊急通報するとともに、ステップ163を実行する。
以降のサポートはセンタ20側が行い、処理を終了する(ステップ164)。
センタ20は、気象庁による地震速報において、地震が震度6以上であったかどうかを常時監視し、地震が震度6以上である場合は、端末10からの通信が予め登録された所定時間内に行われるかどうかを監視する(ステップ180)。すなわち、大規模な地震が発生した場合、端末10が破壊されて、災害検知が行えず、端末10からセンタ20への災害発生通知の送信もできず、端末10とセンタ20間が無通信状態となり得る。このため、センタ20は、気象庁地震速報Webサーバ40における地震速報を常時監視し、地震が発生した場合に、端末10からの地震検知第一報が所定時間内に届かないときは、端末10が地震により損傷して端末無通信が発生したものとみなして、他の災害が検知された場合と同様に、緊急監視体制下における各処理を実行する。
なお、ステップ180において、他の地域の端末10と通信できるかどうかを判定することもできる。また、ステップ180〜ステップ183については、図2に示す災害対処処理において、端末10からセンタ20への災害発生通知の送信が実行できない場合においても、実行することができる。さらに、端末10からセンタ20に地震第一報が送信された後に、端末10が無通信状態となった場合にも当該無通信発生対処処理を適用することができる。
端末10、センタ20は、監視体制を解く。すなわち、端末10とセンタ20は、接続を解除し、端末10からセンタ20への検知情報の常時送信を終了する。また、端末10とセンタ20との音声通信可能状態を解除する。端末10は、音声入出力機能、サイレン出力機能、スピーカ及びマイクの各機能をオフにする(ステップ200)。
なお、センタ20においては、それまでに端末10から受信した検知情報にもとづく各種履歴データが、情報ファイル20−7に保存されている。
また、地震災害のように広域に被害をもたらす災害が発生した場合、保険会社や災害対策機関にとっては、被害総額、必要支援物資量の見積が、本実施形態の災害対処システムによって早期に算出されため、早めの保償金や支援物資の調達を行うことが可能となる。
例えば、本実施形態の通常処理において、ガス漏れ、地震、火事の順に判定しているが、この順序を変更したり、あるいは並行して処理するなど適宜変更することが可能である。
また、災害受付センタサーバが災害対処装置から緊急事態が発生したことを示す情報を受信した後に、即警察署や消防署、ガス会社等における電話機や関係部門装置に、これを通報するようにすることも勿論可能である。
10−1 地震検知器
10−2 火事検知器
10−3 ガス検知器
10−4 通信機
10−5 電話機
10−6 メモリ
10−7 音声認識装置
10−8 電池
10−9 ラジオ
10−10 ライト
10−11 状態表示盤
10−12 119ボタン
10−13 110ボタン
10−14 マイク
10−15 スピーカ
10−16 リセットボタン
10M 本体制御部
10S 温度計
10CON 災害検知支局制御部
10A 災害検知支局
10A−1 LCD表示盤
10A−2 火事検知器
10A−3 ガス検知器
10A−4 操作選択キー
10A−5 状態表示ランプ
10A−6 マイク
10A−7 スピーカ
10B 消火装置(消化玉)
10B−1 制御部
10B−2 操作盤
10B−3 熱感知センサ
10B−4 電磁開閉弁兼ストッパ
10B−5 吸入ファン
10B−6 消化剤タンク
10B−7 消化剤噴射板
10B−8 噴射ノズル弁
10B−A 満タンスイッチ
10B−X 消化剤搬送パイプ
10B−Y 消化剤ボンベ
10B−Z 消化剤噴出機
10C 信号ケーブル
20 災害受付センタサーバ
20−1 地震履歴ファイル
20−2 火事履歴ファイル
20−3 ガス漏れ履歴ファイル
20−4 制御部
20−5 通信機
20−6 災害危険因子判定処理部
20−7 情報ファイル
20−8 保償請求処理部
20−9 音声入出力処理部
20−A 災害緊急処理部
20−B キャンセル受付処理部
20−C 無通信処理部
20−D 広域支援処理部
20−X 個別情報ファイル
20−Z 関係部門別ファイル
30 関係部門装置
40 気象庁地震速報Webサーバ
50 ユーザ携帯電話機
100 インターネット
150 無線ネット
Claims (36)
- 災害検知装置を内蔵及び/又は接続した一又は二以上の災害対処装置と、当該災害対処装置にネットワークを介して接続された災害受付センタサーバとを有する災害対処システムであって、
前記災害対処装置は、前記災害検知装置により検知された検知情報が、所定の災害基準を満たす場合に、災害が発生したと判定し、前記災害受付センタサーバに災害が発生したことを示す情報を送信するとともに、前記災害受付センタサーバとの接続を常時接続した状態とし、
前記災害受付センタサーバは、前記災害が発生したことを示す情報を受信すると、前記災害対処装置との接続を常時接続した状態とし、
前記災害検知装置に地震検知装置が含まれ、
前記災害対処装置は、前記地震検知装置により検知された震度が所定値以上の場合に、災害が発生したと判定し、
前記災害受付センタサーバは、前記災害が発生したことを示す情報を受信し、かつ、前記災害対処装置が設置された所定範囲の地域と同じ地域に設置された他の災害対処装置からも前記災害が発生したことを示す情報を受信すると、この地域における全ての災害対処装置から、地震、火事、ガス漏れについての全ての検知情報を受信する
ことを特徴とする災害対処システム。 - 前記災害受付センタサーバは、前記全ての災害対処装置から受信した前記検知情報にもとづいて、少なくとも当該検知情報を備えた広域支援情報を所定範囲の地区ごとに作成する
ことを特徴とする請求項2記載の災害対処システム。 - 前記災害受付センタサーバは、当該災害受付センタサーバとネットワークを介して接続された気象庁のWebサイトから受信した地震速報における震度が所定の震度以上であり、かつ、前記災害対処装置から所定時間以内に災害が発生したことを示す情報を受信しなかった場合に、災害が発生したと判定する
ことを特徴とする請求項1又は2記載の災害対処システム。 - 前記災害受付センタサーバは、災害が発生したと判定すると、前記災害対処装置に対応する個人情報における住所にもとづき当該災害対処装置が設置された地域と同じ地域に設置された他の災害対処装置と接続可能であるかを確認する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の災害対処システム。 - 前記災害対処装置は、災害が発生したと判定すると、前記災害検知装置から入力した全ての検知情報を順次前記災害受付センタサーバに送信する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の災害対処システム。 - 前記災害対処装置は、災害が発生したと判定すると、入力された音声情報を前記災害受付センタサーバに送信するとともに、前記災害受付センタサーバから受信した音声情報を出力し、
前記災害受付センタサーバは、前記災害が発生したことを示す情報を受信すると、入力された音声情報を前記災害対処装置に送信するとともに、前記災害対処装置から受信した音声情報を出力する
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の災害対処システム。 - 請求項1〜6のいずれかに記載の災害対処システムが、前記ネットワークに接続された保険会社における関連部門装置を有するとともに、前記災害受付センタサーバが、前記災害対処装置と当該災害対処装置のユーザの個人情報との対応関係を記憶した記憶装置を備え、
前記災害受付センタサーバは、災害が発生したことを示す情報を受信すると、前記記憶装置から前記災害対処装置に対応する個人情報を取得して、当該個人情報と、前記災害が発生したことを示す情報とを前記関係部門装置に送信する
ことを特徴とする災害対処システム。 - 請求項7記載の災害対処システムが、前記災害対処装置のユーザの携帯電話機を有するとともに、前記個人情報に当該携帯電話機の電話番号が含まれ、
前記災害受付センタサーバは、災害が発生したことを示す情報を受信すると、当該災害が発生したことを示す情報を前記携帯電話機に送信する
ことを特徴とする災害対処システム。 - 前記災害対処装置は、災害が発生したと判定すると、当該災害対処装置に備えられたライトを点滅させる
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の災害対処システム。 - 前記災害受付センタサーバは、災害が発生したことを示す情報を受信すると、当該災害が発生したことを示す情報を、少なくとも警察署における電話機若しくは前記ネットワークを介して当該災害受付センタサーバに接続された警察署における関係部門装置、消防署における電話機若しくは前記ネットワークを介して当該災害受付センタサーバに接続された消防署における関係部門装置、又は、ガス会社における電話機若しくは前記ネットワークを介して当該災害受付センタサーバに接続されたガス会社における関係部門装置のいずれかに送信する
ことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の災害対処システム。 - 前記災害受付センタサーバは、警察署、消防署、及び/又はガス会社における電話機及び/又は関係部門装置への前記災害が発生したことを示す情報の送信に際し、当該送信を行うこと又は行ったことを示す音声情報を前記災害対処装置に送信する
ことを特徴とする請求項10記載の災害対処システム。 - 前記災害対処装置に災害が発生したとする判定をキャンセルする入力が、当該判定から所定の時間内になかった場合に、前記災害受付センタサーバは、警察署、消防署、及び/又はガス会社における電話機及び/又は関係部門装置への前記災害が発生したことを示す情報の送信を行い、
前記災害対処装置に災害が発生したとする判定をキャンセルする入力が、当該判定から所定の時間内にあった場合、前記災害対処装置は、キャンセル要求を前記災害受付センタサーバに送信して、当該災害受付センタサーバとの接続を解除し、前記災害受付センタサーバは、前記キャンセル要求を受信すると、前記災害対処装置との接続を解除する
ことを特徴とする請求項10又は11記載の災害対処システム。 - 前記災害検知装置に火事検知装置が含まれ、
前記災害対処装置は、前記火事検知装置により検知された温度が設定温度以上の場合に、災害が発生したと判定する
ことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の災害対処システム。 - 前記災害対処装置は、二以上の前記火事検知装置から検知された温度が、設定温度以上である場合、当該災害対処装置におけるスピーカから緊急避難をすべきことを示す所定の音声を繰り返し出力する
ことを特徴とする請求項13記載の災害対処システム。 - 前記災害対処装置は、前記火事検知装置からの検知情報が、所定の温度以上の温度を所定の時間以上検知したことを示す場合、及び/又は前記災害対処装置に接続されている消火装置から異常温度信号を受信した場合、前記消火装置に消化剤を噴射させる
ことを特徴とする請求項13又は14記載の災害対処システム。 - 前記災害検知装置にガス漏れ検知装置が含まれ、
前記災害対処装置は、前記ガス漏れ検知装置により検知されたガス濃度が設定濃度以上の場合に、災害が発生したと判定する
ことを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の災害対処システム。 - 前記災害対処装置は、二以上の前記ガス漏れ検知装置から検知されたガス濃度が、設定濃度以上である場合、当該災害対処装置におけるスピーカから緊急避難をすべきことを示す所定の音声を繰り返し出力する
ことを特徴とする請求項16記載の災害対処システム。 - 前記災害検知装置が音声を入力すると、当該入力音声が、所定の犯罪行為による災害が発生した場合に発せられる悲鳴として当該災害対処装置に登録されている所定の音声に存在するかどうかを検索し、存在する場合に、災害が発生したと判定する
ことを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載の災害対処システム。 - 前記災害対処装置は、前記災害検知装置により検知された検知情報が、所定の災害基準を満たさない場合、前記検知情報を定期的に前記災害受付センタサーバに送信する
ことを特徴とする請求項1〜18のいずれかに記載の災害対処システム。 - 地震検知装置を含む災害検知装置を内蔵及び/又は接続した一又は二以上の災害対処装置と、当該災害対処装置にネットワークを介して接続された災害受付センタサーバとを用いた災害対処方法であって、
前記災害対処装置は、前記災害検知装置により検知された検知情報が、所定の災害基準を満たす場合に、災害が発生したと判定し、前記災害受付センタサーバに災害が発生したことを示す情報を送信するとともに、前記災害受付センタサーバとの接続を常時接続した状態とし、
前記災害受付センタサーバは、前記災害が発生したことを示す情報を受信すると、前記災害対処装置との接続を常時接続した状態とし、
前記災害対処装置が、前記地震検知装置により検知された震度が所定値以上であるために、災害が発生したと判定した場合、
前記災害受付センタサーバは、前記災害が発生したことを示す情報を受信し、かつ、前記災害対処装置が設置された所定範囲の地域と同じ地域に設置された他の災害対処装置からも前記災害が発生したことを示す情報を受信すると、この地域における全ての災害対処装置から、地震、火事、ガス漏れについての全ての検知情報を受信する
ことを特徴とする災害対処方法。 - 前記災害受付センタサーバは、前記全ての災害対処装置から受信した前記検知情報にもとづいて、少なくとも当該検知情報を備えた広域支援情報を所定範囲の地区ごとに作成する
ことを特徴とする請求項20記載の災害対処方法。 - 前記災害受付センタサーバは、当該災害受付センタサーバとネットワークを介して接続された気象庁のWebサイトから受信した地震速報における震度が所定の震度以上であり、かつ、前記災害対処装置から所定時間以内に災害が発生したことを示す情報を受信しなかった場合に、災害が発生したと判定する
ことを特徴とする請求項20又は21記載の災害対処方法。 - 前記災害受付センタサーバは、災害が発生したと判定すると、前記災害対処装置に対応する個人情報における住所にもとづき当該災害対処装置が設置された地域と同じ地域に設置された他の災害対処装置と接続可能であるかを確認する
ことを特徴とする請求項20〜22のいずれかに記載の災害対処方法。 - 前記災害対処装置は、災害が発生したと判定すると、前記災害検知装置から入力した全ての検知情報を順次前記災害受付センタサーバに送信する
ことを特徴とする請求項20〜23のいずれかに記載の災害対処方法。 - 前記災害対処装置は、災害が発生したと判定すると、入力された音声情報を前記災害受付センタサーバに送信するとともに、前記災害受付センタサーバから受信した音声情報を出力し、
前記災害受付センタサーバは、前記災害が発生したことを示す情報を受信すると、入力された音声情報を前記災害対処装置に送信するとともに、前記災害対処装置から受信した音声情報を出力する
ことを特徴とする請求項20〜24のいずれかに記載の災害対処方法。 - 前記災害受付センタサーバが、前記災害対処装置と当該災害対処装置のユーザの個人情報との対応関係を記憶した記憶装置を備えたものであり、
前記災害受付センタサーバは、災害が発生したことを示す情報を受信すると、前記記憶装置から前記災害対処装置に対応する個人情報を取得して、当該個人情報と、前記災害が発生したことを示す情報とを、前記ネットワークに接続された保険会社における関係部門装置に送信する
ことを特徴とする請求項20〜25のいずれかに記載の災害対処方法。 - 前記災害受付センタサーバは、災害が発生したことを示す情報を受信すると、当該災害が発生したことを示す情報を、前記個人情報に含まれるユーザの携帯電話機の電話番号にもとづいて、当該携帯電話機に送信し、及び/又は、少なくとも警察署における電話機若しくは前記ネットワークを介して当該災害受付センタサーバに接続された警察署における関係部門装置、消防署における電話機若しくは前記ネットワークを介して当該災害受付センタサーバに接続された消防署における関係部門装置、又は、ガス会社における電話機若しくは前記ネットワークを介して当該災害受付センタサーバに接続されたガス会社における関係部門装置のいずれかに送信し、かつ、当該送信に際し、当該送信を行うこと又は行ったことを示す音声情報を前記災害対処装置に送信する
ことを特徴とする請求項20〜26のいずれかに記載の災害対処方法。 - 前記災害検知装置に少なくとも地震検知装置、火事検知装置、ガス漏れ検知装置のいずれかが含まれ、
前記災害対処装置は、前記地震検知装置により検知された震度が所定値以上の場合、前記火事検知装置により検知された温度が設定温度以上の場合、又は前記ガス漏れ検知装置により検知されたガス濃度が設定濃度以上の場合に、災害が発生したと判定するとともに、
前記災害検知装置が音声を入力すると、当該入力音声が、所定の犯罪行為による災害が発生した場合に発せられる悲鳴として当該災害対処装置に登録されている所定の音声に存在するかどうかを検索し、存在する場合に、災害が発生したと判定する
ことを特徴とする請求項20〜27のいずれかに記載の災害対処方法。 - 地震検知装置を含む災害検知装置を内蔵及び/又は接続した一又は二以上の災害対処装置にネットワークを介して接続された災害受付センタサーバであって、
前記災害検知装置により検知された検知情報が、所定の災害基準を満たす場合に、前記災害対処装置から災害が発生したことを示す情報を受信すると、前記災害対処装置との接続を常時接続した状態とし、
前記地震検知装置により検知された震度が所定値以上であるために、前記災害が発生したことを示す情報を前記災害対処装置から受信した場合であって、かつ、前記災害対処装置が設置された所定範囲の地域と同じ地域に設置された他の災害対処装置からも前記災害が発生したことを示す情報を受信すると、この地域における全ての災害対処装置から、地震、火事、ガス漏れについての全ての検知情報を受信する
ことを特徴とする災害受付センタサーバ。 - 前記全ての災害対処装置から受信した前記検知情報にもとづいて、少なくとも当該検知情報を備えた広域支援情報を所定範囲の地区ごとに作成する
ことを特徴とする請求項29記載の災害受付センタサーバ。 - 当該災害受付センタサーバとネットワークを介して接続された気象庁のWebサイトから受信した地震速報における震度が所定の震度以上であり、かつ、前記災害対処装置から所定時間以内に災害が発生したことを示す情報を受信しなかった場合に、災害が発生したと判定する
ことを特徴とする請求項29又は30記載の災害受付センタサーバ。 - 災害が発生したと判定すると、前記災害対処装置に対応する個人情報における住所にもとづき当該災害対処装置が設置された地域と同じ地域に設置された他の災害対処装置と接続可能であるかを確認する
ことを特徴とする請求項29〜31のいずれかに記載の災害受付センタサーバ。 - 地震検知装置を含む災害検知装置を内蔵及び/又は接続した一又は二以上の災害対処装置にネットワークを介して接続された災害受付センタサーバにおいて実行される災害対処プログラムであって、
前記災害受付センタサーバに、
前記災害検知装置により検知された検知情報が、所定の災害基準を満たす場合に、前記災害対処装置から災害が発生したことを示す情報が送信されてくると、前記災害対処装置との接続を常時接続した状態とさせ、
前記地震検知装置により検知された震度が所定値以上であるために、前記災害が発生したことを示す情報が前記災害対処装置から送信されてきた場合であって、かつ、前記災害対処装置が設置された所定範囲の地域と同じ地域に設置された他の災害対処装置からも前記災害が発生したことを示す情報が送信されてくると、この地域における全ての災害対処装置から、地震、火事、ガス漏れについての全ての検知情報を受信させる
ことを実行させるための災害対処プログラム。 - 前記災害受付センタサーバに、
前記全ての災害対処装置から送信されてきた前記検知情報にもとづいて、少なくとも当該検知情報を備えた広域支援情報を所定範囲の地区ごとに作成させる
ことを実行させるための請求項33記載の災害対処プログラム。 - 前記災害受付センタサーバに、
当該災害受付センタサーバとネットワークを介して接続された気象庁のWebサイトから送信されてきた地震速報における震度が所定の震度以上であり、かつ、前記災害対処装置から所定時間以内に災害が発生したことを示す情報が送信されてこなかった場合に、災害が発生したと判定させる
ことを実行させるための請求項33又は34記載の災害対処プログラム。 - 前記災害受付センタサーバに、
災害が発生したとの判定がされた場合に、前記災害対処装置に対応する個人情報における住所にもとづき当該災害対処装置が設置された地域と同じ地域に設置された他の災害対処装置と接続可能であるかを確認させる
ことを実行させるための請求項33〜35のいずれかに記載の災害対処プログラム。
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