JP2001312783A - 災害推定システム及び方法 - Google Patents

災害推定システム及び方法

Info

Publication number
JP2001312783A
JP2001312783A JP2000130913A JP2000130913A JP2001312783A JP 2001312783 A JP2001312783 A JP 2001312783A JP 2000130913 A JP2000130913 A JP 2000130913A JP 2000130913 A JP2000130913 A JP 2000130913A JP 2001312783 A JP2001312783 A JP 2001312783A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
node
disaster
monitor
area
client terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000130913A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Katsuyama
豊 勝山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Science and Technology Agency
Original Assignee
Japan Science and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Science and Technology Corp filed Critical Japan Science and Technology Corp
Priority to JP2000130913A priority Critical patent/JP2001312783A/ja
Publication of JP2001312783A publication Critical patent/JP2001312783A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 Web上のネットワークをモニタし、被災地
の複数地点の情報を入手することで、被災地の特定及び
規模を推定する。 【解決手段】 一般CL端末30の使用者がブラウザを
起動し(S201)、ノード10内のサーバ11の情報
を利用するために、Webサーバにアクセスする。この
際、一般CL端末30に自動的にダウンロードされたA
Cは、ネットワークモニタ用に起動される(S20
5)。また、ACは、SC内のCLモニタとの間で、モ
ニタを開始する(S207)。次に、故障/災害が発生
した場合(S211)、CLモニタは、モニタ信号不到
着を認識し(S213)、一定時間(例えば、15秒)
待機後に再度不到着ならば(S215)、異常発生と判
断する(S217)。また、モニタデータは、ログとし
て定期的にサーバ内のDBに転送され保存される(S2
09)。さらに、ノード10内のAPを起動させ、災害
地点及び規模の推定を開始する(S219)。その際、
APは、関連するログを収集すると共に、災害地点及び
規模の推定を行う(S221)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、災害推定システム
及び方法に係り、特に、Web上のネットワークモニタ
を利用する災害推定システム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電話網、ISDN網、インターネ
ットに代表される通信網は、社会活動の神経系としての
役割を担っている。このため、通信網が機能停止した場
合、その社会的影響は、極めて大きくなることが予想さ
れる。通信網の故障・異常は、人為的、設備的な要因だ
けでなく、地震、風水害及び火災等の自然災害による要
因も考えられる。特に、自然災害が発生した場合、通信
網には、被災地への安否確認や見舞い呼等によって、過
剰なトラフィックが発生する、いわゆる「地域輻輳」が
発生し、通信機能が麻痺してしまう場合がある。
【0003】そこで、特に自然災害等が発生した被災地
に関する情報が入手できるように、通信網の自然災害対
策が種々検討されている(渡辺 和文「これからの災害
対策」、NTT技術ジャーナルP.30,1996年1
2月号等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通信網の自然災害対策
では、被災地の特定とその規模の把握を明確にすること
が重要である。しかしながら、被災地の特定は、自然災
害時での通信網自体の障害により、困難を伴うことが多
いため、もっぱら他の情報の収集に依存している傾向が
見受けられる。
【0005】本発明は、以上の点に鑑み、Web上のネ
ットワークをモニタし、被災地の複数地点の情報を入手
することで、被災地の特定及び規模を推定することがで
きる災害推定システム及び方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の解決手段
によると、複数のエリアに区分された対象地域について
の災害推定システムであって、各エリアには、他のエリ
アと伝送路で接続されたノードと、前記ノードに伝送路
を介して接続されたクライアント端末とを備え、前記ノ
ードは、対象地域に発生した災害地点及び/又は規模を
推定する第1アプリケーションと、クライアント端末と
のモニタ信号の送受信に基づくログを保存するためのデ
ータベースサーバと、クライアント端末にダウンロード
され、ノードとクライアント端末間でモニタ信号を送受
信し、異常を判定するためのノード側第2アプリケーシ
ョンと、前記クライアント端末に情報及び前記第2のア
プリケーションを提供するWebサーバと、ノードとク
ライアント端末間でモニタ信号を送受信し、その間の異
常を判定するクライアントモニタとを備え、前記クライ
アント端末は、前記Webサーバの情報を得るためのブ
ラウザと、前記Webサーバにアクセスした際にダウン
ロードすることで得られ、前記クライアントモニタとモ
ニタ信号を送受信するためのクライアント側第2アプリ
ケーションとを備え、前記ノードは、前記クライアント
端末と、定期的にモニタ信号を送受信してログを保存
し、また、モニタ信号を送受するいずれかの部分に異常
があると判断した場合、ログを保存して前記第1アプリ
ケーションを起動することにより災害規模を推定する災
害推定システムを提供する。
【0007】本発明の第2の解決手段によると、ノード
と、前記ノードに伝送路を介して接続されたクライアン
ト端末を含むエリアに区分された対象地域についての災
害推定方法であって、ノードとクライアント端末は、ノ
ードとクライアント端末間で、データを送受し異常を判
定するための第2アプリケーションを起動し、モニタ信
号を送受し、モニタ信号の送受に基づいてログをサーバ
内に定期的に保存し、モニタ信号が一定時間を超えて途
絶えた場合、モニタ信号を送受するいずれかの部分に異
常があると判断し、ログをサーバ内に保存すると共に、
対象地域に発生した災害地点及び規模を推定する第1ア
プリケーションを起動することにより災害規模を推定す
る災害推定方法を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は、本発明に関する災害
推定システムを適用した地域のネットワークモデルを示
す説明図である。このネットワークモデルは、例えば、
通常使われているWebのネットワークをベースとす
る。ネットワークの張り巡らされた地域100は、例え
ば、エリア1、エリア2、エリア3及びエリア4に区切
られている。エリア1には、ノード1と、ノード1に伝
送路を介して接続された、例えば、3つのクライアント
(以下、一般CL端末という)とが散在して配置されて
いる。同様に、エリア2は、ノード2と、ノード2に伝
送路を介して接続された、例えば、3つの一般CL端末
とが散在して配置されている。また、エリア3は、ノー
ド3と、ノード3に伝送路を介して接続された、例え
ば、3つの一般CL端末とが散在して配置されている。
なお、エリア4も同様である。
【0009】また、ノードiとノードj間は、ノード自
体が被災した場合に対応できるように、ルートijで結
び、このネットワークにより、モニタデータ(後述)
は、すべてのノードで保有できる。各ノード1〜4は、
この例では、伝送路L12、L23、L34、L13、
L14及びL24でそれぞれ接続され、ネットワークを
構築している。なお、エリア、ノード、一般CL端末の
数及び配置は、適宜定めることができる。このネットワ
ークモデルを、県単位で支店と複数の営業所を持つ企業
としてとらえると、本システムでは、一例として、支店
をノードとし営業所の端末をクライアント(CL)と想
定される。そして、社内で必要なデータを支店(ノー
ド)単位で集め、営業所の端末(一般CL端末)とデー
タを共有する場合に対応している。
【0010】図2は、本発明に関するノードと一般CL
端末の構成図である。但し、上述した各ノード1〜4、
各ノード1〜4と情報ネットワークで結ばれた一般CL
端末は、それぞれ同等なものであり、説明の便宜上、ノ
ード10と他のノード20に分けて説明する。
【0011】本発明に関する災害推定システムを適用し
た地域を、災害規模推定対象とする。この災害規模推定
対象とは、例えば、ノード10及びその他のノード20
を含むエリアが、複数隣接している地域である(例え
ば、図1では4つのノードを含むエリア)。ノード10
は、サーバ11と、モニタ用のパソコン端末(モニタC
L)12とを備える。サーバ11には、Webサーバ、
データベースサーバ(DB)、アクティブコンポーネン
ト(AC)及びアプリケーション(AP)等がインスト
ールされている。モニタCL12には、スタティックコ
ンポーネント(SC)がインストールされている。SC
は、例えば、データインターフェース(DB−IF)、
ノードモニタ及びCLモニタを備える。ACは主に、異
常を判定し、APは主に、災害規模推定を実行する。
【0012】ACは、一般CL端末30がWebサーバ
にアクセスし、このWebサーバ内に保存されているデ
ータを利用しようとすると(一点鎖線による両側矢印:
データの利用)、一般CL端末30に自動的にダウンロ
ードされるソフトウェアである。このため、一般CL端
末30には、Webサーバの情報の取り出し等を行うた
めのブラウザと、AC(但し、初期状態では、インスト
ールされていない)とを備える。この複数エリア内のノ
ード10に設置されているモニタCL12は、他のノー
ド20内に設置されているモニタCL22と伝送路(実
線による両側矢印:ネットワークモニタ)を介し、情報
ネットワークを構築している。なお、図中に示した、一
点鎖線による両側矢印(データの利用)、実線による両
側矢印(ネットワークモニタ)及び実線による片側矢印
(DBに保存)の流れについては、以下に図3乃至図5
を用いて詳しく説明する。
【0013】図3は、本発明に関する災害推定方法にお
けるノードと一般CL端末間のシーケンス図である。ま
ず、災害推定システムの初期段階として、例えば、ある
ノード10と一般CL端末30との間で、ネットワーク
モニタを行う場合について説明する。一般CL端末30
の使用者がブラウザを起動し(S201)、ノード10
内のサーバ11の情報を利用するために、Webサーバ
にアクセスする。この際、サーバ11上のACが一般C
L端末30に自動的にダウンロードされ、ネットワーク
モニタ用に起動される(S205)。また、ノード10
のモニタCLには、予めSCが実装され起動され、モニ
タが開始される(S207)。ACは、モニタCL12
にインストールされているSC内のCLモニタとの間
で、一般CL端末30の使用者がサーバ11の情報を利
用している間(図2:一点鎖線による両側矢印参照)、
バックグラウンドで自動的にCLモニタと定期的にモニ
タ信号を送受信する。そして、得られたモニタデータ
は、SCにあるDB−IF部がログとして定期的にサー
バ11のDBに転送し、保存される(S209:図2:
実線による片側矢印参照)。
【0014】次に、伝送路又は各装置等、モニタ信号を
送受するいずれかの部分に故障/災害が発生した場合
(S211)、モニタCL12のCLモニタは、モニタ
信号の不到着を認識し(S213)、一定時間(例え
ば、15秒)待機後にモニタ信号が再度不到着ならば
(S215)、異常発生と判断する(S217)。な
お、故障/災害が発生した場合、一般CL端末30の使
用者は、ブラウザを起動し、Webサーバにアクセスし
ている状態で、動作不具合が発生する(S203)。ま
た、異常が発生した場合のモニタデータも、SC内のD
B−IFを介して、ログとして定期的又は異常発生時に
サーバ内のDBに転送され保存される(S209:図
2:実線による片側矢印参照)。さらに、ノード10の
サーバ11内のAPが起動され、災害地点及び規模の推
定が開始される(S219)。その際、APは、前述し
たログを収集すると共に、災害の推定又は判定を行う
(S221)。
【0015】図4は、本発明に関する災害推定方法にお
ける複数ノード間のシーケンス図である。ここでは、あ
るノード10及び他のノード20間で、ネットワークモ
ニタを行う場合について説明する(図2:実線による両
側矢印参照)。なお、説明の便宜上、上述したように、
ノード10と一般CL端末30との間で、ネットワーク
モニタを行う場合についての説明と重複する部分は、省
略した。
【0016】ノード10及び20がモニタを開始すると
(S255、S257)、ノード10にあるモニタCL
12内のノードモニタは、他のノード20にあるモニタ
CL22内のノードモニタと、自動的、かつ定期的にモ
ニタ信号を送受信する。得られたモニタデータは、各ノ
ードのDBにログが保存される(S251、S259:
図2:実線による片側矢印参照)。伝送路などモニタ信
号を送受信するいずれかの部分に異常が発生した場合
(S261)、ノードモニタは、モニタ信号不到着を認
識し(S263、S273)、一定時間(例えば、15
秒)待機後に再度不到着ならば(S265、S27
5)、異常発生と判断する(S267、S277)。ま
た、上述したように得られるノード間のモニタデータ
は、SC内のDB−IFを介して、ログとして定期的に
サーバ11,12内のDBに転送され保存される(S2
51、S259)。このように、モニタCL12にある
ノードモニタは、サーバ11のDBに保存しているログ
を、定期的又は異常発生時に他のノード20等にあるD
Bに転送し保存することにより(S251、S25
9)、災害規模推定対象とされた地域内のどのノードに
含まれるDBにおいても、全ての地域内のログを保存す
ることができる。さらに、ノード10及び20のサーバ
11及び21内のAPが起動され、災害地点及び規模の
推定が開始される(S269、S279)。その際、A
Pは、前述したログを収集すると共に、災害の推定又は
判定を行う(S271、S281)。
【0017】図5は、本発明に関する災害推定方法のフ
ローチャートである。ここでは、上述した図3と同様
に、災害推定システムの初期段階として、例えば、1つ
のノード10と1つの一般CL端末30との間で、ネッ
トワークモニタを行う場合について説明する。なお、図
5は、図3のシーケンスをフローチャート化したもので
あり、冗長にならない程度に、重複する部分を省略して
説明する。
【0018】まず、例えば、サーバ11内の情報を利用
するために、使用者がサーバ11にアクセスすること
で、モニタ開始となる(S301)。一般CL端末30
にダウンロードされたACは、災害規模推定対象である
地域をモニタするために常時待機しているモニタCL1
2内のSCに対して、コネクション確立要求を行う(S
303)。一方、モニタCL12のSCはこのコネクシ
ョン確立要求に対して、コネクション受諾を行う(S3
19)。コネクション確立要求及び受諾が成功であれば
(S305、321)、ACとSCとの間でコネクショ
ンが確立されると共に、ACとSCそれぞれでモニタル
ープが開始される(S307、327)。ここで、保守
者による作業、電源のON/OFF又はシステムの機能
停止等により、モニタループ終了か否かを判断する(S
309、329)。
【0019】ループが終了していない場合、ACとSC
間でデータの送受信を行う。まず、ACからSCへのデ
ータの送受信を行うと共に(S311、331)、成功
すれば(S313、333)、SCからACへのデータ
の送受信を行う(S337、315)。次に、このデー
タの送受信が成功すれば(S317、339)、再びル
ープ終了かどうかを確認する。このようにACとSC間
でコネクションを確立させ、その後、ACとSCは、一
定間隔で交互にメッセージデータを送信し合うことにな
る。なお、ここでは、受信時刻をログとして記録する。
【0020】以下、一般CL端末30のAC及びノード
10のSCを、それぞれ別々に説明する。ACは、ルー
プが終了であれば(S309)、再びACとSCとの間
のコネクションを確立するために、SCに対してコネク
ション確立要求を行う(S303)。また、SCは、ス
テップS321でACとのコネクション確立が成功しな
いと判断されると、一定時間(例えば、15秒)待機す
ると共に(S323)、さらに、成功かどうかを確認す
る(S325)。成功であればステップS327によ
り、上述したモニタループを開始し、成功しなければ、
この情報をログとして送信し(S343)、同時に災害
規模推定APを動作させる(S347)。また、ステッ
プS333でACからSCへのデータの送受信が成功し
ないと判断されると、一定時間(例えば、15秒)待機
すると共に(S335)、成功するかどうかを再び確認
する(S341)。成功すれば、上述したように、再び
ステップS329へ移行してループが終了したかを確認
する(S329)。一方、ステップS341で成功しな
いと判断されると、この情報をログとして送信し(S3
43)、災害規模推定APを動作させる(S347)。
ステップS343で送信された受信時刻等を含むログ
は、DBに転送され保存される(S345)。また、ス
テップS347で災害地点及び規模を推定するAPが起
動されると、APは、異常に関連するログをDBから取
得し、被災地の特定及び規模を推定すると共に、判定結
果を出力する(S349)。
【0021】次に、上述したAPによって、災害地点及
び規模を推定する場合の具体例を説明する。自エリア内
のひとつの一般CL端末とノードとの間に異常が発生
し、かつ、他の全てのログが正常である場合では、この
一般CL端末、又は、この一般CL端末に接続されてい
る1本の伝送路の異常が原因であり、単なる故障の可能
性が大きい。このため、APは、この状況を災害とは推
定しない。
【0022】自エリア内の複数の一般CL端末とノード
との間に異常が発生し、かつ、この一般CL端末は、全
て同一伝送路で接続されている場合では、この伝送路の
異常が原因である可能性が高い。このため、伝送路自体
の人為的な断線等による故障か、又は、伝送路が通って
いるルート上の災害の可能がある。このため、APは、
この状況を小規模の災害と推定する。
【0023】自エリア内の複数の一般CL端末とノード
との間に異常が発生し、かつ、これらの一般CL端末
は、複数の伝送路で接続されている場合では、この複数
の伝送路の異常が原因である可能性が高い。この場合、
この複数の伝送路が通っているルートにもよるが、互い
に離れたルートを通っている複数の伝送路が異常であれ
ば、同時に人為的な故障とは考えにくい。このため、A
Pは、この状況をルートを含む地域の災害が発生したと
推定する(具体例を図6に示す:後述)。
【0024】自エリア内のノードと他のエリア内のノー
ドとのモニタに異常が発生し、かつ、更に別のエリア内
のノードと他のエリア内のノードとのログが正常である
場合では、他のエリア内のノード自体は動作しており、
自エリア内のノードと他のエリア内のノードとの間の伝
送路の故障の可能性が高い。このため、APは、この状
況を災害とは推定しない。
【0025】自エリア内のノードと他のエリア内のノー
ドとのモニタに異常が発生し、かつ、更に別のエリア内
のノードと他のエリア内のノードとのログが異常である
場合では、他のエリア内のノード自体の故障か、又は、
自エリア内のノード、他のエリア内のノード及び更に別
のエリア内のノード間における各々の伝送路を含む地域
の災害である可能性が高い。このため、APは、この状
況をやや広域の災害が発生したと推定する。
【0026】このように、APは、いずれかのノードで
異常が発生したと、例えば、モニタCL12内のSCに
よって判断された場合には、程度に応じて異常に関連す
るログをDBから取得し、被災地の特定及び規模を推定
する。
【0027】図6は、モニタによる障害地点を特定する
具体例を示す説明図である。ここでは、エリア2で障害
があった場合について説明する。まず、各ノードのモニ
タCLでは、定期モニタによって得られたログに基づい
て、第1及び第2のテーブル61及び62を作成する
(例えば、正常なら○、異常なら×とする)。第1及び
第2のテーブル61及び62は、ノード11の適宜の記
憶装置に記憶することができる。「ノード間」の第1の
テーブル61では、ノード2とノード4との間にのみ異
常が検出されるので、伝送路L24が異常の原因である
可能性が高い。更に、「ノード・CL間」の第2のテー
ブル62では、ノード2と、CL1及びCL2との間に
異常が見られる。このため、APは、これらのテーブル
の結果に基づいて、被害の規模(例えば、図中、エリア
2内で多数の点(メッシュ)を付与した領域)を推定す
ることになる。
【0028】なお、本実施の形態では、1つのノードと
1つの一般CL端末間での災害推定システムについて主
に言及したが、複数のノード間でのモニタ情報の交換等
を行い、広域災害の推定を行うこともできる。ログに
は、受信時刻、送信時刻、一般CL端末識別データ、ノ
ード識別データ、温度、湿度等適宜の情報を含むことが
できる。
【0029】また、モニタCLでモニタが途絶えた時等
のように異常と判断された場合、被災地での被災規模を
推定することにより、通信網を応急に復旧できる自動復
旧システム(高橋 賢他「光ファイバ切り替えによる光
WAN障害の自動復旧システム」電気関係学会での予稿
集:1999年11月5日発刊等参照)により提供され
る通信路切り替えプログラムに情報を出力することで、
災害時に限らず、通信ネットワークの信頼性を向上させ
ることもできる。
【0030】具体的には、本実施の形態による災害推定
方法において、例えば図5中のステップS347の後
に、この通信路切り替えプログラムの処理に移行するよ
うにし、通信路(伝送路)が切断された場合、伝送路の
異常を検出すると共に、上述の自動復旧プログラムが起
動される。
【0031】なお、本発明の災害推定方法は、災害推定
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体、災害推定プログラムを含むコンピュータのメモリ
に転送可能なプログラム製品及び災害推定プログラムを
含むコンピュータでストアされるプログラム製品のいず
れかにより提供することができる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、Web上のネットワー
クをモニタし、被災地の複数地点の情報を入手すること
で、被災地の特定及び規模を推定することができる。ま
た、本発明で採用するモニタによる災害推定システム及
び方法では、通常モニタする両端に特別に構成されたモ
ニタ装置が必要となるが、本発明では、Web利用時の
動作端末とサーバとの間でこれを実行するもので、特別
な装置が不要という顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関する災害推定システムを適用した地
域のネットワークモデルを示す説明図。
【図2】本発明に関するノードと一般CL端末の構成
図。
【図3】本発明に関する災害推定方法におけるノードと
一般CL端末間のシーケンス図。
【図4】本発明に関する災害推定方法における複数ノー
ド間のシーケンス図。
【図5】本発明に関する災害推定方法のフローチャー
ト。
【図6】モニタによる障害地点を特定する具体例を示す
説明図。
【符号の説明】
10 ノード 20 他ノード 11,21 サーバ 12,22 モニタCL 30 一般CL端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 12/24 H04L 11/08 12/26 Fターム(参考) 5C087 AA03 BB12 BB46 BB74 BB76 CC04 DD03 DD08 DD49 EE14 FF01 FF02 FF19 FF20 GG09 GG14 GG21 GG23 GG30 GG36 GG39 GG43 GG70 5K030 GA04 GA12 GA14 HA04 JA10 MA01 MB01 MB20 MC08 5K033 AA06 BA08 DA02 EA05 EA07

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のエリアに区分された対象地域につい
    ての災害推定システムであって、 各エリアには、他のエリアと伝送路で接続されたノード
    と、前記ノードに伝送路を介して接続されたクライアン
    ト端末とを備え、 前記ノードは、 対象地域に発生した災害地点及び/又は規模を推定する
    第1アプリケーションと、 クライアント端末とのモニタ信号の送受信に基づくログ
    を保存するためのデータベースサーバと、 クライアント端末にダウンロードされ、ノードとクライ
    アント端末間でモニタ信号を送受信し、異常を判定する
    ためのノード側第2アプリケーションと、 前記クライアント端末に情報及び前記第2のアプリケー
    ションを提供するWebサーバと、 ノードとクライアント端末間でモニタ信号を送受信し、
    その間の異常を判定するクライアントモニタとを備え、 前記クライアント端末は、 前記Webサーバの情報を得るためのブラウザと、 前記Webサーバにアクセスした際にダウンロードする
    ことで得られ、前記クライアントモニタとモニタ信号を
    送受信するためのクライアント側第2アプリケーション
    とを備え、 前記ノードは、前記クライアント端末と、定期的にモニ
    タ信号を送受信してログを保存し、また、モニタ信号を
    送受するいずれかの部分に異常があると判断した場合、
    ログを保存して前記第1アプリケーションを起動するこ
    とにより災害規模を推定する災害推定システム。
  2. 【請求項2】前記ノードは、他のノードとモニタ信号を
    送受するノードモニタをさらに備え、 前記ノードと前記クライアント端末間のログを、他のノ
    ードと送受し、前記データベースサーバに保存するよう
    にした請求項1に記載の災害推定システム。
  3. 【請求項3】前記Webサーバと前記ブラウザがインタ
    ーネット網で接続され、これにより、ノード側及びクラ
    イアント側第2アプリケーションを用いてモニタ信号を
    送受するようにした請求項1又は2に記載の災害推定シ
    ステム。
  4. 【請求項4】前記ノードは、ノード間及び/又はノード
    とクライアント端末間の正常・異常を定期的に記憶し
    て、第1アプリケーションを用いて被害の規模を推定す
    るためのテーブルをさらに備えた請求項1乃至3のいず
    れかに記載の災害推定システム。
  5. 【請求項5】ノードと、前記ノードに伝送路を介して接
    続されたクライアント端末を含むエリアに区分された対
    象地域についての災害推定方法であって、 ノードとクライアント端末は、ノードとクライアント端
    末間で、データを送受し異常を判定するための第2アプ
    リケーションを起動し、モニタ信号を送受し、 モニタ信号の送受に基づいてログをサーバ内に定期的に
    保存し、 モニタ信号が一定時間を超えて途絶えた場合、モニタ信
    号を送受するいずれかの部分に異常があると判断し、ロ
    グをサーバ内に保存すると共に、対象地域に発生した災
    害地点及び規模を推定する第1アプリケーションを起動
    することにより災害規模を推定する災害推定方法。
  6. 【請求項6】前記第2アプリケーションは、クライアン
    ト端末がノード内のサーバに対してアクセスした際、ク
    ライアント端末にダウンロードされるようにした請求項
    5に記載の災害推定方法。
  7. 【請求項7】前記ノードは、さらにノード間でモニタ信
    号を送受し、他のノードのログを保存することを特徴と
    する請求項5又は6に記載の災害推定方法。
  8. 【請求項8】前記第1アプリケーションは、 同一エリア内の複数のクライアント端末とノード間に異
    常が発生し、かつ、複数の前記クライアント端末が複数
    の伝送路で接続されている場合、複数の伝送路が配され
    たルートを含む地域の災害と推定し、 自エリア内のノードと他のエリア内のノード間に異常が
    発生し、かつ、さらに別のエリア内のノードと他のエリ
    ア内のノード間との情報が異常である場合、広域の災害
    と推定するようにした請求項5乃至7のいずれかに記載
    の災害推定方法。
  9. 【請求項9】前記第1アプリケーションは、 同一エリア内のひとつのクライアント端末とノード間に
    異常が発生し、かつ、他の全ての情報が正常である場
    合、災害と推定せず、 自エリア内のノードと他のエリア内のノード間に異常が
    発生し、かつ、さらに別のエリア内のノードと他のエリ
    ア内のノード間との情報が正常である場合、災害と推定
    しないようにした請求項5乃至8のいずれかに記載の災
    害推定方法。
  10. 【請求項10】前記第1アプリケーションが起動された
    後、さらに、通信網を復旧するための自動復旧処理を含
    むようにした請求項5乃至9のいずれかに記載の災害推
    定方法。
JP2000130913A 2000-04-28 2000-04-28 災害推定システム及び方法 Pending JP2001312783A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000130913A JP2001312783A (ja) 2000-04-28 2000-04-28 災害推定システム及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000130913A JP2001312783A (ja) 2000-04-28 2000-04-28 災害推定システム及び方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001312783A true JP2001312783A (ja) 2001-11-09

Family

ID=18639909

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000130913A Pending JP2001312783A (ja) 2000-04-28 2000-04-28 災害推定システム及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001312783A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005242438A (ja) * 2004-02-24 2005-09-08 Japan Science & Technology Agency 防災ネットワークシステム
JP2006067030A (ja) * 2004-08-24 2006-03-09 Nec Fielding Ltd 災害対処システム、災害対処方法、災害対処装置、及び災害対処プログラム
JP2015510201A (ja) * 2012-02-14 2015-04-02 アルカテル−ルーセント クラウドネットワークにおける迅速な災害回復準備のための方法および装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005242438A (ja) * 2004-02-24 2005-09-08 Japan Science & Technology Agency 防災ネットワークシステム
JP2006067030A (ja) * 2004-08-24 2006-03-09 Nec Fielding Ltd 災害対処システム、災害対処方法、災害対処装置、及び災害対処プログラム
JP2015510201A (ja) * 2012-02-14 2015-04-02 アルカテル−ルーセント クラウドネットワークにおける迅速な災害回復準備のための方法および装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6674724B1 (en) Integrated telecommunications test system
US5920257A (en) System and method for isolating an outage within a communications network
CN100388218C (zh) 一种在服务器之间实现备份的方法
US6230281B1 (en) Geographic redundancy protection method and apparatus for a communications network
JP2004021549A (ja) ネットワーク監視システムおよびプログラム
US10721135B1 (en) Edge computing system for monitoring and maintaining data center operations
JP2001312783A (ja) 災害推定システム及び方法
JP2773424B2 (ja) ネットワークシステムおよび接続コンピュータ切替え方法
JP3407016B2 (ja) 網管理システム
JPH0660000A (ja) 情報処理システムおよび情報処理方法
CN103299584A (zh) 用于在暂时性失去连接之后优化网络性能的方法
JPS5925537B2 (ja) ル−ト切戻し方式
JP2004134878A (ja) 通信システム、主装置機能バックアップ方法、保守管理センタ及びユーザシステム
JP4836920B2 (ja) ネットワーク監視システム及び端末装置
EP0898399A2 (en) Geographic redundancy protection method and apparatus for a communications network
JPH1141282A (ja) 二重化中継装置
JP3917467B2 (ja) 電力系統監視制御システムおよびプログラム
JPH05304528A (ja) 多重化通信ノード
JP3246409B2 (ja) 障害監視方式
KR100566610B1 (ko) 자동화 재해 복구 시스템 및 그 방법
CN106685697B (zh) 一种异常边际消息数据恢复处理的方法及系统
JP2998789B2 (ja) フォールトトレラント広帯域ネットワーク管理システム
JPH09186711A (ja) 防災監視システム及び防災監視システムにおけるデータ伝送方法
JPH1023057A (ja) ネットワーク中継装置
JPH11232194A (ja) 静的接続型ネットワークにおける監視システム

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20031031

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20040129