JP4142152B2 - 画像スクロール表示装置および画像スクロール表示プログラムを格納した記憶媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、CADシステムや地図情報システムなどの画像をスクロール表示する画像スクロール表示装置および画像スクロール表示プログラムを格納した記憶媒体に関する。
計算機の利用者は、計算機のソフトウェアを操作して、計算機に接続されている補助記憶装置から見たいファイルを呼び出したり、呼び出したファイル内の見たいデータ範囲を検索することをしばしば行っている。一般に計算機の表示装置の画面の大きさは限られており、画面上に表示しきれないデータを表示して内容を閲覧したり、全体を確認するために、上記ソフトウェアは、画面のスクロール機能や縮小機能を備えている。また、細部を詳しく見るために、画面の拡大機能を備えている。
【0002】
例えば、ワードプロセッサや図形の編集システムなどでは、利用者が文書の特定の位置の情報を見ようとするとき、表示されている文書の範囲にその情報が含まれていなければ、キーボード上のカーソルキーやマウスなどの入力手段を用いて、画面のスクロールを指示し、表示範囲を変更する。また、文書1ページ分が画面に表示しきれない場合、画面の縮小機能を用いて文書の1ページ全体を表示させる。そして、利用者が見たい表示範囲に移動した後、その範囲の情報をさらに詳しく見るために、画面の拡大機能を用いて、さらに表示範囲の一部を拡大する。
【0003】
この場合、目的の画像位置が画面の表示範囲外にある場合には、目的の画像位置を画面の表示範囲内に導入するため、スクロール方向に広範囲に見渡せるように画像をスクロール方向に縮小表示することが必要になる。
【0004】
【従来の技術】
従来の画像スクロール表示装置としては、例えば特開平6−324823号に記載されているようなものがある。
この画像スクロール表示装置においては、スクロールキーの押下時間を計測し、計測された押下時間が所定の上限値になったときに画面イメージを縮小表示に切り替える。
【0005】
例えば、図24に示すように画像イメージを縦方向に1/2縮小して表示する。図24において、101は1画面目、102は1画面目に続く次の画面(2画面目)を示し、103は縦方向に画面イメージを縮小した状態、104はスクロールの方向を示す。すなわち、1画面目101、2画面目102を縦方向に1/2縮小すると画面103となる。これによりスクロール速度は同じでも実質2倍のスクロールを行うことができる。
【0006】
また、例えば図25に示すように、画像イメージを縦横両方向に1/2縮小して表示する。図25において、105は1画面目、106は1画面目に続く次の画面(2画面目)を示し、107は縦横両方向に画面イメージを縮小した状態、108はスクロールの方向を示す。すなわち、1画面目105、2画面目106を縦横両方向に1/2縮小すると画面107となる。これによりスクロール速度は同じでも実質2倍のスクロールを行うことができる。
【0007】
このように、スクロールキーを押し続けた場合、スクロールキーの押下時間を計測し、所定時間経過後、表示画面のイメージを縮小したものをスクロール表示する。スクロールキーが離された時点でもとのイメージ縮小していない状態に戻す。これによりスクロール移動速度を高めることなく、同じ画面サイズで文章量の大きな移動が実現でき、スムーズなスクロール処理が行える。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の画面スクロール表示装置にあっては、画面を縮小して表示することができるものの、目的位置が画面の表示範囲外にある場合には、スクロール方向を広範囲に見渡せるように画像を縮小表示して目的位置を直ちに見つけることができないという問題があった。
【0009】
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものであって、目的位置が画面に表示されていない場合に、入力したスクロール方向および縮尺を検出し、直ちに目的位置を画面にスクロール表示することができる画像スクロール表示装置および画像スクロール表示プログラムを格納した記憶媒体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明は次のように構成する。
請求項1の発明は、スクロール釦を操作して画像をスクロール方向に表示する画像スクロール表示装置において、
前記スクロール釦が指示する同一のスクロール方向と縮尺を入力する入力手段17と、
複数の縮尺地図を予め記憶しておく地図記憶手段9と、
前記入力手段17で指示されたスクロール方向に対して表示画面の中央より反対側の任意の一点を基準座標値として求める基準座標値算出手段22と、
前記基準座標値から表示されている地図の地図座標値に変換し、変換した地図座標値を地球座標値に変換する第1の変換手段23と、
前記地球座標値を、さらに前記地図記憶手段9から読み出した次の縮尺地図の地図座標値に変換する第2の変換手段24と、
次の縮尺地図の地図座標値を前記基準座標値に一致させて、前記スクロール方向に前記次の縮尺地図より地図を切り出して表示処理する切出表示処理手段25と、を備える。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1記載の画像スクロール表示装置において、
前記入力手段17は、前記スクロール釦の外側に設けられた第2のスクロール釦よりなり、該第2のスクロール釦をn回押下すると、n段階縮尺した地図に切り替える。
請求項3の発明は、請求項1記載の画像スクロール表示装置において、
前記地図記憶手段9で記憶している複数の縮尺地図はn段階の表示倍率の異なる縮尺地図よりなる。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1記載の画像スクロール表示装置において、
前記基準座標値算出手段22で求める基準座標値を前記スクロール方向ごとに予め基準座標テーブルに格納しておく。
請求項5の発明は、スクロール釦を操作して画像をスクロール表示するための画像スクロール表示プログラムを格納した記憶媒体において、
前記スクロール釦が指示する同一のスクロール方向と縮尺を入力する入力手段17で指示されたスクロール方向に対して表示画面の中央より反対側の任意の一点を基準座標値として求める基準座標値算出手段22と、
前記表示画面の基準座標から表示されている地図座標値に変換し、地図座標値を地球座標値に変換する第1の変換手段23と、
前記地球座標値を、前記地図記憶手段9から読み出した次の縮尺地図の地図座標値に変換する第2の変換手段24と、
地図記憶手段9に予め記憶された縮尺地図のうち指示された次の縮尺地図を読み出して読み出した次の縮尺地図の地図座標値を前記基準座標値に一致させて、前記スクロール方向に前記縮尺地図より地図を切り出して表示処理する切出表示処理手段25と、を備えたことを特徴とする画像スクロール表示プログラムを格納した記憶媒体よりなる。
【0013】
このような構成を備えた本発明は、スクロール方向と縮尺を指示し、指示されたスクロール方向に対して表示画面の中央より反対側の任意の一点を基準座標値として、地図を縮尺して表示するようにしたので、目標位置が表示画面の範囲外にある場合にも目的位置が表示されている縮小地図を表示し、直ちに目的位置を見つけることができる。
【0014】
また、入力手段17は、スクロール釦の外側に設けられた第2のスクロール釦よりなり、第2のスクロール釦をn回押下すると、n段階縮尺した地図に切り替えられるので、簡単な操作で目的位置の表示されている縮尺地図を表示することができる。
地図記憶手段9で記憶している複数の縮尺地図はn段階の表示倍率の異なる縮尺地図よりなるため、縮尺が連続している場合よりも早く目的位置を表示することができる。
【0015】
さらに、基準座標値算出手段22で求める基準座標値をスクロール方向ごとに予め基準座標テーブルに格納しておくので、基準座標値を直ちに求めることができ、目的の縮尺地図を早く表示することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図2は本発明の一実施形態を示す全体構成図である。
図2において、1は画像スクロール表示装置2の装置本体を示し、装置本体1内にはCPU3、RAM4、ROM5、地図データバッファメモリ6などが設けられている。地図データバッファメモリ6には、CD−ROM7やハードディスク8などの地図記憶手段9により読み出され、n段階に縮小される表示倍率の異なる複数の地図が格納される。例えば、図3に示すように、地図記憶手段9内には、1/5000の地図、1/12500の地図、・・・1/250000の地図などn段階に縮尺された地図が予め格納される。地図の縮尺は、連続的に変化させるのではなく、例えば1/5000から1/125000に縮尺するように、段階的に縮尺するようにしている。
【0017】
装置本体1には表示装置10が接続され、表示装置10は表示画面を有するCRT11、CRT11で表示するデータを格納する表示データバッファメモリ12、表示データバッファメモリ12を制御する表示制御部13を有する。表示装置10のCRT11には段階的に縮尺される縮尺地図などが表示される。
装置本体1には操作部14が接続され、操作部14はキーボードやマウスなどよりなる。操作部14により地図記憶手段9内に予め格納された複数の縮尺地図の検索、スクロール方向、縮尺などの指示を行う。
【0018】
図4に示すように、CRT11の表示画面15の右下部には従来のスクロール釦16と本発明の第2のスクロール釦17が設けられる。スクロール釦16と第2のスクロール釦17の押下は、マウス18によって行う。
スクロール釦16および第2のスクロール釦17は、図5(A),(B)に示される。スクロール釦16は、北(N)、北東(NE)、東(E)、南東(SE)、南(S)、南西(SW)、西(W)、北西(NW)の8つのスクロール方向を指示する。第2のスクロール釦17はスクロール方向と縮尺を入力、指示する入力手段を構成し、スクロール釦16の外周に同じ方向に8個設けられ、N,NE,E,SE,S,SW,W,NWの8つのスクロール方向を指示する。図5(B)に示すように、黒丸で示すカーソル19を用いてマウス18で第2のスクロール釦17を1度押すと、1段階高縮尺の地図に切り替えられ、第2のスクロール釦17をn回押下すると、n段階高縮尺の地図に切り替えられるようになっている。
【0019】
図2に戻って、RAM4には第2のスクロール釦17で指示されたスクロール方向に対して表示画面15の中央より反対側の任意の一点を基準座標値とする基準座標値が予め格納されている基準座標テーブル20が設けられる。
基準座標テーブル20には、図6に示すように、スクロール方向(N,NE,E,・・・NW)に対した基準座標値(K2,K1,K4,・・・K3)が予め格納される。例えば基準座標値K1は、XK1,YK1よりなり、基準座標値K2はXK2,YK2よりなる。
【0020】
また、記憶媒体としてのROM5内には画像スクロール表示プログラム21が格納されている。画像スクロール表示プログラム21は、図7に示すように、基準座標値算出手段としての基準座標値算出部22、第1の変換手段としての第1の変換部23、第2の変換手段としての第2の変換部24および切出表示処理手段としての切出表示処理部25よりなる。
【0021】
基準座標値算出部22は、第2のスクロール釦17で指示されたスクロール方向に対して表示画面15の中央より反対側の任意の一点を基準座標値として求める。
第1の変換部23は、求めた基準座標値から表示されている地図の地図座標値に変換し、さらに地図座標値を地球座標値に変換する。
【0022】
第2の変換部24は、第1の変換部23で求めた地球座標値を、地図記憶手段9から読み出した次の縮尺地図の地図座標値に変換する。
切出表示処理部25は、第2の変換部24で求めた次の縮尺地図の地図座標値を基準座標値に一致させて、第2のスクロール釦17で指示したスクロール方向に次の縮尺地図より地図を切り出して表示処理する。
【0023】
図8は表示画面15の基準座標値の求め方の説明図である。
図8において、指示されたスクロール方向から表示画面15の基準座標値を求める場合、例えば図9に示すNE方向にスクロール方向が指示されたとき、表示画面15の中央K5(a/2,b/2)を基準としてNEとは反対方向の任意の一点K1(XK1,YK1)を基準座標値とする。
【0024】
同様に、スクロール方向が図9のE方向の場合には、基準座標値は図8のK4、スクロール方向が図9のSE方向の場合には、基準変換値は、図8のK7、スクロール方向が図9のS方向の場合には、基準座標値は図8のK8、スクロール方向が図9のSW方向の場合には、基準座標値は図8のK9、スクロール方向が図9のW方向の場合には、基準座標値は図8のK6、スクロール方向が図9のNW方向の場合には、基準座標値は図8のK3、スクロール方向が図9のN方向の場合には、基準座標値は図8のK2に、それぞれなる。
【0025】
こうして求められた基準座標値K1〜K4,K6〜K9は、図6に示す基準座標テーブル20内に予め格納しておき、第2のスクロール釦17によるスクロール方向の指示があったとき、基準座標テーブル20から読み出す。
図10は表示座標系、地図座標系、地球座標系の変換の説明図である。
図10において、26は表示画面15の表示座標系、27は縮尺が1/5000の地図座標系、28は縮尺が1/12500の地図座標系、29は縮尺が1/25000の地図座標系、30は緯度がXe、経度がYeの地球座標系を、それぞれ示す。表示座標系26の基準座標値を関数呼出しにより地図座標系27,28,29のうち表示されている、例えば地図座標系27の地図座標値に変換する。
【0026】
また、変換した地図座標値を関数呼出しにより地球座標系30の地球座標値に変換する。さらに変換した地球座標値を次の縮尺地図座標系、例えば縮尺1/12500の地図座標系28の地図座標値に変換する。この地図座標値を表示座標系26の基準座標値に一致させる。
図11に示すように、縮尺が1/nの地図31における地図座標Xn,Ynの経度、緯度は、縮尺が1/mの地図32における地図座標Xm,Ymの経度、緯度に等しい。
【0027】
表示画面15の基準座標値K1は、縮尺が1/nの地図31の地図座標値Xn,Ynに変換され、この地図座標値Xn,Ynを地球座標値に変換した後、次の縮尺が1/mの地図32の地図座標値Xm,Ymに変換する。地図座標値Xm,Ymを表示画面15の基準座標値K1に一致させる。
こうして、必要な縮尺度の縮尺地図が地図記憶手段7より選択されて読み出される。この場合、第2のスクロール釦17の押下回数により必要な縮尺地図を選択し、読み出す。
【0028】
図12〜図19はスクロール方向と縮尺が指示されたとき切り出す地図を示す説明図である。
図12において、第2のスクロール釦17により指示されたスクロール方向がNE方向であるときは、基準座標値としてK1が求められる。33はスクロール方向と縮尺が指示される前の地図であり、基準座標値K1を基準として二つの矢印で示す方向に拡張した地図を切り出す。
【0029】
例えば1/100の地図を1/200の地図に縮尺した場合、切り出す地図34は、基準座標値K1を基準とした場合、図8において、Xプラス方向に(a−XK1)×2、Xマイナス方向に2×XK1移動させ、Yプラス方向に(b−YK1)×2、Yマイナス方向に2×YK1移動させて、得られる。
切り出す地図34においては、切り出す前の地図33に対して、表示される領域が4倍になる(なお、表示画面15の大きさは同じ)。図13に示すように、スクロール方向がE方向の場合には、基準座標値はK4となり、切り出す地図34は、基準座標値K4を基準として切り出す前の地図33から主に三つの矢印で示す方向に領域が拡張した地図となる。スクロール方向がSE方向の場合には、基準座標値がK7で、切り出し前の地図33、拡張方向、切り出す地図34は、図14に示すようになる。スクロール方向がS方向の場合、基準座標値がK8で、切り出し前の地図33、拡張方向、切り出し地図34は、図15に示すようになる。スクロール方向がSW方向の場合、基準座標値がK9で、切り出し前の地図33、拡張方向、切り出し地図34は、図16に示すようになる。
【0030】
スクロール方向がW方向の場合には、基準座標値がK6で、切り出し前の地図33、拡張方向、切り出す地図34は、図17に示すようになる。スクロール方向がNW方向の場合には、基準座標値がK3で、切り出し前の地図33、拡張方向、切り出す地図34は、図18に示すようになる。スクロール方向がN方向の場合には、基準座標値がK2で、切り出し前の地図33、拡張方向、切り出す地図34は、図19に示すようになる。
【0031】
こうして、切り出す地図34は、基準座標値K1〜K4,K6〜K9を基準点として表示画面1にそれぞれ表示される。
図20はスクロール方向と縮尺の指示により縮尺地図を表示する表示処理を説明するフローチャートである。
CRT11の表示画面15には、図21に示すような地図が表示されているとする。表示画面15に表示されている地図には、目的位置が表示されていないとする。なお、地図は縮尺が1/5000の地図である。
【0032】
このため、図20において、まず、ステップS1で第2のスクロール釦17を操作する。例えば、第2のスクロール釦17をNE方向に1回押下する。
次に、ステップS2で第2のスクロール釦17の押下で指示された縮尺指示に応じた地図を読み出す。例えば、第2のスクロール釦17の1回の押下により、1段階高縮尺の地図を縮尺地図記憶手段9内から読み出して、地図データバッファメモリ6に格納する。例えば、図3に示す地図の中から1/12500の地図を選択して読み出し地図データバッファメモリ6内に格納する。
【0033】
次に、ステップS3で表示画面15の基準座標値を求める。スクロール方向がNE方向に指示されているので、図8において、表示画面15の中央K5(a/2,b/2)を基準としてNE方向とは反対方向の任意の一点K1(XK1,YK1)を基準座標値とする。この場合、図6に示す基準座標テーブル20からNE方向に対応した基準座標値K1(XK1,YK1)を選択するようにすれば良い。
【0034】
図21においては、第2のスクロール釦17のうちのNE方向の釦をマウス18により押下すると、中央K5を基準として反対方向のK1が基準座標値として求められる。
次に、ステップS4で表示画面15の基準座標値K1(XK1,YK1)を関数呼出しにより表示されている1/5000の地図の地図座標値Km1(XKm1 ,YKm1 )に変換する。すなわち、図10に示す表示座標系26の基準座標値K1を縮尺が1/5000の地図座標系27の地図座標値Km1に変換する。
【0035】
次に、ステップS5で地図座標値Km1(XKm1 ,YKm1 )を関数を呼出して地球座標値Ke1(XKe1 ,YKe1 )に変換する。すなわち、図10に示す地図座標系27の地図座標値Km1から地球座標系30の緯度Xeと経度Yeで示される地球座標値Ke1(XKe1 ,YKe1 )に変換する。
次に、ステップS6で地球座標値Ke1(XKe1 ,YKe1 )を、関数の呼出しにより次の縮尺地図の地図座標値KNm1(XNm1,YNm1)に変換する。すなわち、図10に示す地球座標系30の地球座標値Ke1(XKe1 ,YKe1 )から第2のスクロール釦17の1回の押下により指示された次の縮尺地図系28の地図座標値にKNm1(XNm1,YNm1)に変換する。
【0036】
次に、ステップS7で次の縮尺地図の地図座標値KNm1(XNm1,YNm1)を表示画面15の基準座標値K1(XK1,YK1)に一致させ、ステップS8で地図座標値KNm1(XNm1,YNm1)を原点としてスクロール方向に次の縮尺地図により表示する地図を切り出す。例えば、図12に示すように、元の地図33に対して、スクロール方向がNE方向であるため、矢印で示すように拡張して、次の縮尺地図から新しい地図34を切り出す。
【0037】
次に、ステップS9で切り出した地図34中を表示画面15に表示する。切り出した地図34の例を図22に示す。切り出した地図34は縮尺が1/125000であり、この切り出した地図34には例えば目標位置P(専福寺)が表示されている、元の地図33の地図座標値Km1と切り出した地図34の地図座標値KNm1と基準座標値K1は一致している。
【0038】
図23は目標位置から標準縮尺地図を表示する処理を説明するフローチャートである。
図23において、図22に表示されている1/125000の縮尺地図において、目的位置Pが見つかったら、目的位置Pをマウス18でクリックし、目的位置Pを指示する。
【0039】
次に、ステップS12で縮尺地図記憶手段9から標準地図として1/5000の縮尺地図を読み出して、地図データバッファメモリ6に格納する。
次に、ステップS13で目的位置Pが表示画面15の中心にくるように、標準縮尺で地図画面を編集する。
次に、ステップS14で編集した地図を表示画面15に表示する。これにより、図22の目的位置Pを中心に表示される1/5000の標準縮尺地図が表示される。
【0040】
次に、ステップS15でスクロール釦16を、例えばSW方向に操作して、その地図33との関連をみる。
このように、目的位置Pが表示画面15の範囲外にある場合に、スクロール方向と縮尺を指示することにより簡単な操作で直ちに目的位置を表示画面15に表示し、見つけることができる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、スクロール方向と縮尺を指示し、指示されたスクロール方向に対して表示画面の中央より反対側の任意の一点を基準座標値として、地図を縮尺して表示するようにしたため、目標位置が表示画面の範囲外にある場合にも目的位置が表示されている縮小地図を表示し、直ちに目的位置を見つけることができる。
【0042】
また、入力手段は、スクロール釦の外側に設けられた第2のスクロール釦よりなり、第2のスクロール釦をn回押下すると、n段階縮尺した地図に切り替えられるため、簡単な操作で目的位置の表示されている縮尺地図を表示することができる。
縮尺地図記憶手段で記憶している複数の縮尺地図はn段階の表示倍率の異なる縮尺地図よりなるため、縮尺が連続している場合よりも早く目的位置を表示することができる。
【0043】
さらに、基準座標値算出手段で求める基準座標値をスクロール方向ごとに予め基準座標テーブルに格納しておくため、基準座標値を直ちに求めることができ、目的の縮尺地図を早く表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明の一実施形態を示す全体構成図
【図3】複数の縮尺地図を示す図
【図4】表示画面とスクロール釦を示す図
【図5】スクロール釦と第2のスクロール釦を示す図
【図6】基準座標テーブルの構成例を示す図
【図7】画像スクロール表示プログラムの構成例を示す図
【図8】表示画面の基準座標値の説明図
【図9】スクロール方向の説明図
【図10】座標系の変換の説明図
【図11】表示画面の基準座標値と異なる縮尺地図の地図座標値の関係を示す図
【図12】スクロール方向(NE)に対する切り出し地図を説明する説明図
【図13】スクロール方向(E)に対する切り出し地図を説明する説明図
【図14】スクロール方向(SE)に対する切り出し地図を説明する説明図
【図15】スクロール方向(S)に対する切り出し地図を説明する説明図
【図16】スクロール方向(SW)に対する切り出し地図を説明する説明図
【図17】スクロール方向(W)に対する切り出し地図を説明する説明図
【図18】スクロール方向(NW)に対する切り出し地図を説明する説明図
【図19】スクロール方向(N)に対する切り出し地図を説明する説明図
【図20】スクロール方向と縮尺の指示により縮尺地図を表示処理するフローチャート
【図21】スクロール前の表示画面の例を示す図
【図22】スクロール後の表示画面の例を示す図
【図23】目的位置の標準地図を表示処理するフローチャート
【図24】従来の表示例を示す図
【図25】従来の他の表示例を示す図
【符号の説明】
1;装置本体
2:画像スクロール表示装置
3:CPU
4:RAM
5:ROM
6:地図データバッファメモリ
7:CD−ROM
8:ハードディスク
9:地図記憶手段
10:表示装置
11:CRT
12:表示データバッファメモリ
13:表示制御部
14:操作部
15:表示画面
16:スクロール釦
17:第2のスクロール釦(入力手段)
18:マウス
19:カーソル
20:基準座標テーブル
21:画像スクロール表示プログラム
22:基準座標値算出部(基準座標値算出手段)
23:第1の変換部(第1の変換手段)
24:第2の変換部(第2の変換手段)
25:切出表示処理部(切出表示処理手段)
26:表示座標系
27〜29:地図座標系
30:地球座標系
31,32,33,34:地図
Claims (5)
- 複数の縮尺の地図画像を記憶する画像記憶手段と、
前記画像記憶手段に記憶した地図画像を表示する第一の表示手段と、
前記第一の表示手段で表示した地図画像について、スクロール方向毎に設けた第一スクロール釦とは別にスクロール方向毎に設けた第二スクロール釦の押下によって該地図画像のスクロール方向と縮尺切り替えの指示を同時に受け付ける受付手段と、
前記画像記憶手段から、前記受付手段で受け付けた縮尺切り替え指示に応じた地図画像を読み出す読出手段と、
前記受付手段で受け付けたスクロール方向指示に基づくスクロール方向に対して、前記第一の表示手段で表示した地図画像の中央より反対側の任意の一点の表示座標値を基準座標値として該地図画像の地図座標値に変換し、該変換した地図座標値を元に地球座標値を求める地球座標値取得手段と、
前記地球座標値取得手段で求めた地球座標値を元に前記読出手段で読み出した地図画像の地図座標値を求める新地図座標取得手段と、
前記基準座標値とした表示座標値に、前記新地図座標取得手段で求めた地図座標値を一致させて、前記受付手段で受け付けたスクロール方向指示に基づくスクロール方向を元に前記読出手段で読み出した地図画像を切り出して表示する第二の表示手段と
を備えたことを特徴とする画像スクロール表示装置。 - 複数の縮尺の地図画像を記憶する画像記憶手段に記憶した地図画像を表示する第一の表示ステップと、
前記第一の表示ステップで表示した地図画像について、スクロール方向毎に設けた第一スクロール釦とは別にスクロール方向毎に設けた第二スクロール釦の押下によって該地図画像のスクロール方向と縮尺切り替えの指示を同時に受け付ける受付ステップと、
前記画像記憶手段から、前記受付ステップで受け付けた縮尺切り替え指示に応じた地図画像を読み出す読出ステップと、
前記受付ステップで受け付けたスクロール方向指示に基づくスクロール方向に対して、前記第一の表示ステップで表示した地図画像の中央より反対側の任意の一点の表示座標値を基準座標値として該地図画像の地図座標値に変換し、該変換した地図座標値を元に地球座標値を求める地球座標値取得ステップと、
前記地球座標値取得ステップで求めた地球座標値を元に前記読出ステップで読み出した地図画像の地図座標値を求める新地図座標取得ステップと、
前記基準座標値とした表示座標値に、前記新地図座標取得ステップで求めた地図座標値を一致させて、前記受付ステップで受け付けたスクロール方向指示に基づくスクロール方向を元に前記読出ステップで読み出した地図画像を切り出して表示手段に表示させる第二の表示ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする画像スクロール表示プログラムを格納した記憶媒体。 - 前記受付ステップは、前記第一の表示ステップで表示した地図画像について、スクロール方向毎の釦の押下によって該地図画像のスクロール方向の指示を、該押下の回数nによってn段階縮尺切り替えの指示を受け付け、
前記読出ステップは、前記画像記憶手段から、前記受付ステップで受け付けたn段階縮尺切り替え指示に応じた地図画像を読み出すことを特徴とする請求項2記載の画像スクロール表示プログラムを格納した記憶媒体。 - 複数の縮尺の地図画像を記憶する画像記憶手段に記憶した地図画像を表示する第一の表示ステップと、
前記第一の表示ステップで表示した地図画像について、スクロール方向毎に設けた第一スクロール釦とは別にスクロール方向毎に設けた第二スクロール釦の押下によって該地図画像のスクロール方向と縮尺切り替えの指示を同時に受け付ける受付ステップと、
前記画像記憶手段から、前記受付ステップで受け付けた縮尺切り替え指示に応じた地図画像を読み出す読出ステップと、
前記受付ステップで受け付けたスクロール方向指示に基づくスクロール方向に対して、前記第一の表示ステップで表示した地図画像の中央より反対側の任意の一点の表示座標値を基準座標値として該地図画像の地図座標値に変換し、該変換した地図座標値を元に地球座標値を求める地球座標値取得ステップと、
前記地球座標値取得ステップで求めた地球座標値を元に前記読出ステップで読み出した地図画像の地図座標値を求める新地図座標取得ステップと、
前記基準座標値とした表示座標値に、前記新地図座標取得ステップで求めた地図座標値を一致させて、前記受付ステップで受け付けたスクロール方向指示に基づくスクロール方向を元に前記読出ステップで読み出した地図画像を切り出して表示手段に表示させる第二の表示ステップと
をコンピュータが実行することを特徴とする画像スクロール表示方法。 - 前記受付ステップは、前記第一の表示ステップで表示した地図画像について、押下によって該地図画像のスクロール方向の指示を、該押下の回数nによってn段階縮尺切り替えの指示を、同時に受け付けるスクロール方向毎の釦の押下を元に、該地図画像のスクロール方向とn段階縮尺切り替え指示を受け付け、
前記読出ステップは、前記画像記憶手段から、前記受付ステップで受け付けたn段階縮尺切り替え指示に応じた地図画像を読み出すことを特徴とする請求項4記載の画像スクロール表示方法。
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