JP4140373B2 - 画像形成方法、画像形成装置、プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿を光学走査系でスキャンして読み取ることで原稿に対応する画像を形成する画像形成方法および装置並びにコンピュータを利用して画像形成方法や装置を実現するためのプログラムに関する。
【0002】
より詳細には、読取対象の原稿の濃度を検知し、この濃度に基づいて所定のパラメータを調整した上で前記原稿に対応する画像を現像して出力する複写機などにおける画像処理技術に関する。
【0003】
【従来の技術】
原稿を読み取りこの原稿に対応する画像を形成する画像読取装置などの画像形成装置においては、原稿を読み取るための光源と、原稿から反射された原稿の画像を反映する反射光を受光する受光部とが一体となったスキャナ(光学走査系)といわれる装置を用いる。また、反射光を受光部に導く読取光学系を備える場合もある。
【0004】
スキャナ装置は、原稿読取り時に、光源を点灯し、ホームポジションHPといわれる待機位置から読取方向に移動し、原稿に反射された反射光を、前述の受光部によって受光することで、画像読取りを行なう。これは、一般にスキャン動作といわれる。また、一般に画像形成のためのスキャン動作時にスキャナが動く方向を「読取方向(順方向)」と呼び、その逆を「逆方向」という。そして、読取方向と同方向(順方向)の読取りを順スキャンと呼び、逆方向の読取りを逆スキャンという。
【0005】
一方、画像読取装置には、自動露光(AF)と呼ばれ、予め原稿の濃度を計測し、順スキャン時の画像読取動作に反映させることによって、適正な濃度の処理をする機能が用いられている。従来、この自動露光を行なうに際しては、画像読取動作に移る前に原稿濃度を検知する、いわゆるプレスキャン(先読み)を行なっていた。なお、プレスキャンに対して、画像形成のための読取りを本スキャン(本読み)という。
【0006】
たとえば、特許文献1には、往路においてプレスキャンを行ない、復路において本スキャンを行なうことが提案されている。また、特許文献2には、原稿先端のホームポジション付近から、通常の読取方向に向かってある定められた距離で地色検知を行なうことが提案されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−172525号公報
【特許文献2】
特開2001−13598号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の手法では、必ず往路分のスキャン時間が発生し、スキャンの生産性が低下する。また、特許文献2に記載の手法では、ある定められた距離分の読取時間分だけ生産性が低下する。加えて、プリスキャンを行なった後に走査光学系を読取開始位置まで戻して本スキャンを開始しなければならないので、本スキャン動作に移るのに時間が掛かる。
【0009】
つまり、特許文献1,2に記載のように、プレスキャンを行なうことで原稿濃度を検知し、この検知した原稿濃度を参照して自動露光を行なう手法では、プレスキャン分だけの読取動作が掛かり、トータルの原稿読取時間が長くなる、すなわち原稿読取効率が低下するという欠点がある。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、トータルの原稿読取効率をさほど低下させることなく自動露光を実現することのできる画像形成方法および装置、並びに、コンピュータを利用して前記方法や装置を実現するためのプログラムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明に係る画像形成方法は、所定の画像取得部により読み取られた読取対象の原稿の濃度を検知し、この検知した原稿の濃度に基づいて、原稿に対応する画像を形成するための所定の設定値を調整する画像形成方法であって、先ず、原稿の読取開始位置の近傍であって読取開始位置よりも読取方向の後流側にホームポジションを設定する。そして、このホームポジションから読取開始位置まで読取方向とは逆方向に画像取得部により原稿を読み取り、この逆方向の読取り(逆スキャン)により得られた画像信号に基づいて原稿の濃度を検知する。その後に、画像取得部が読取開始位置から読取方向である順方向に原稿を読み取る本スキャン時における読取開始位置からホームポジションまでの画像信号に基づいて原稿の濃度を検知する。そして、逆方向および順方向の各濃度の検知結果に基づいて原稿の濃度情報を確定させる。
【0012】
このようにして得られた原稿の濃度は、本スキャン時の画像形成動作における自動露光制御に利用される。あるいは、検知した原稿濃度をオペレータに提示し、オペレータが所定のダイヤルを回したりキー入力したりすることで、露光条件をマニュアルで設定するようにしてもよい。
【0013】
本発明に係る画像形成装置は、上記本発明に係る画像形成方法を実施する装置であって、原稿の読取開始位置の近傍であって読取開始位置よりも読取方向の後流側にホームポジションが設定されている画像取得部と、画像取得部によりホームポジションから読取開始位置まで読取方向とは逆方向に原稿を読み取る逆スキャンにより得られた画像信号に基づいて原稿の濃度を検知する逆方向濃度検知部と、逆スキャン後の読取開始位置から読取方向である順方向に原稿を読み取る本スキャン時に画像取得部により得られる読取開始位置からホームポジションまでの画像信号に基づいて原稿の濃度を検知する順方向濃度検知部と、逆方向濃度検知部および順方向濃度検知部により得られた各原稿の濃度に基づいて原稿の濃度情報を確定させる原稿濃度決定部と、原稿濃度決定部が確定させた原稿の濃度に基づいて本スキャンにより原稿に対応する画像を形成するための所定の設定値を調整するパラメータ調整部とを備えるものとした。
【0014】
また従属項に記載された発明は、本発明に係る画像形成装置のさらなる有利な具体例を規定する。また、本発明に係るプログラムは、本発明に係る画像形成方法や画像形成装置を、電子計算機を用いてソフトウェアで実現するために好適なものである。なお、プログラムは、コンピュータ読取可能な記憶媒体に格納されて提供されてもよいし、有線あるいは無線による通信手段を介して配信されてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態である画像処理部を搭載したカラー複写装置の一例の機構図である。このカラー複写装置1は、画像取得部10、画像処理部20、画像記録部30、およびプラテンカバー60を備える。画像処理部20は、画像取得部10と画像出力部30との境界部分に設けられている。
【0018】
画像取得部10は、筐体上に設けられた透明ガラスからなるプラテンガラス(原稿載置台)11を備える。また画像取得部10は、プラテンガラス11の下方に、プラテンガラス11の原稿載置面と反対側の面(裏面)に向かって光を照射する光源12と、光源12から発せられた光をプラテンガラス11側に反射させる略凹状の反射笠17とを備える。光源12としては、主走査FS(Fast Scan )の方向(図の紙面奥行き方向)を長手方向とするハロゲンランプが使用されている。
【0019】
また、画像取得部10は、プラテンガラス11側からの反射光を受光して副走査SS(Slow Scan )の方向(図中矢印X1の読取方向)と略直交する主走査FSの方向に画像を読み取り、濃度に応じた画像信号(アナログの電気信号)を順次出力する受光部13と、受光部13からの画像信号を所定のレベルまで増幅し出力する信号処理部14とを備える密着光学系のものである。受光部13は、たとえば、CCD(Charge Coupled Device )などの光電変換素子からなる図示しないラインセンサからなる。この受光部13は、信号処理部14などとともに基板15上に配設され、光学走査系16を構成するようになっている。
【0020】
また図示していないが、画像取得部10は、光源12、受光部13、および信号処理部14などをプラテンガラス11下で移動させるためのワイヤや駆動プーリ、あるいはステッピングモータなどの駆動モータも筐体内に具備する。駆動プーリは、駆動モータの駆動力によって往復回転させられ、該回転駆動によってワイヤを当該駆動プーリに巻き取る。これにより、受光部13などが一体的に、プラテンガラス11の下方において、副走査SSの方向(図中矢印X1)およびこれと反対方向(図中矢印X2)に往復移動可能に構成されている。
【0021】
画像取得部10は、プラテンガラス11上に載置された原稿を読み取って得た入力画像を赤,緑,青の各色成分のデジタル画像データR,G,Bに変換する。たとえば光源12からの光がプラテンガラス11上に載置された原稿を照射し、反対光が図示しない光学系を介して赤,緑,青の各色に分光される。そして各色光が、各色光用に分けられたCCDラインセンサなどからなる受光部13に入射し、入力画像がたとえば400dpi(400ドット/1インチ)の解像度で読み取られることによって、赤(R),緑(G),青(B)の各色成分のアナログの画像信号が得られる。
【0022】
信号処理部14は、受光部13からの赤,緑,青の各画像信号を図示しない増幅部により所定のレベルまで増幅し、さらに図示しないA/Dコンバータによりデジタルデータデータに変換することで、赤,緑,青のデジタル画像データR,G,BをA/Dコンバータから出力する。この赤,緑,青の画像データR,G,Bは、ケーブル19を通じて画像処理部20に送られる。
【0023】
本実施形態の画像出力部30は、一方向に順次一定間隔をおいて並置されたブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色の画像形成部(転写部)31(それぞれに符号K,Y,M,Cを付す;その他の部材についても同様;纏めていうときには色の符号を省略して示す)を有するタンデム構成のものである。画像形成部31の中央部には、感光体ドラム32が配され、この感光体ドラム32の周囲には、一次帯電器33、現像器34、および転写帯電器35などが配設され、さらに画像形成データに基づいて潜像を感光体ドラム32に記録するためのポリゴンミラー39などの書込走査光学系を有する。
【0024】
また画像出力部30は、画像形成部31に印刷用紙を搬送するための用紙カセット41と搬送路42とを備えている。また先端検出器44が、用紙カセット41から各画像形成部31に搬送される印刷用紙の搬送路42上に近接して設けられている。先端検出器44は、レジストローラ42aを通じて転写ベルト43上に送り出された印刷用紙の先端をたとえば光学的に検出して先端検出信号を得、この先端検出信号を画像処理部20に送る。
【0025】
画像処理部20は、入力された先端検出信号に同期して、画像取得部10の信号処理部14からの赤,緑,青の画像データR,G,Bに所定の画像処理を施した後、K,Y,M,Cのオンオフ2値化トナー信号を得、画像処理済みのK,Y,M,Cの各色の画像形成データを順次一定間隔をおいて画像出力部30に入力する。
【0026】
画像出力部30においては先ず、潜像形成用の光源としての半導体レーザ38Kは、画像処理部20からのブラック(K)のオンオフ2値化トナー信号によって駆動されることで、ブラックのオンオフ2値化トナー信号を光信号に変換し、この変換されたレーザ光をポリゴンミラー39に向けて照射する。このレーザ光は、さらに反射ミラー47K,48K,49Kを介して一次帯電器33Kによって帯電された感光体ドラム32K上を走査することで、感光体ドラム32K上に静電潜像を形成する。
【0027】
この静電潜像は、ブラックのトナーが供給される現像器34Kによってトナー像とされ、このトナー像は、転写ベルト43上の用紙が感光体ドラム32Kを通過する間に転写帯電器35Kによって用紙上に転写される。そして転写後は、クリーナ36Kによって感光体ドラム32K上から余分なトナーが除去される。
【0028】
同様に、半導体レーザ38Y,38M,38Cは、画像処理部20からブラックのオンオフ2値化トナー信号に対して順次一定間隔をおいて得られる対応するY,M,Cの各色のオンオフ2値化トナー信号によって駆動されることで、各色のオンオフ2値化トナー信号を光信号に変換し、この変換されたレーザ光をポリゴンミラー39に向けて照射する。このレーザ光は、さらに反射ミラー47Y〜49Y,47M〜49M,47C〜49Cを介して一次帯電器33Y,33M,33Cによって帯電された感光体ドラム32Y,32M,32C上を走査することで、感光体ドラム32Y,32M,32C上に静電潜像を順次形成する。
【0029】
各静電潜像は、各色のトナーが供給される現像器34Y,34M,34Cによって順次トナー像とされ、各トナー像は、転写ベルト43上の用紙が対応する感光体ドラム32Y,32M,32Cを通過する間に対応する転写帯電器35Y,35M,35Cによって用紙上に順次転写される。
【0030】
このようにK,Y,M,Cの各色のトナー像が順次多重転写された用紙は、転写ベルト43上から剥離され、定着ローラ45によってトナーが定着されて、複写機の外部に排出される。
【0031】
ここで、本実施形態の画像取得部10においては、図中△マークSPで示すポジションを読取開始位置SPとする。受光部13は、読取時以外のとき(待機時)には、図中△マークHPで示すホームポジションHPに置かれている。ホームポジションHPは、読取開始位置SPよりも副走査方向の後端側となるように、読取開始位置SPとホームポジションHPとの副走査方向の位置関係が設定されている。つまり、本スキャン時の副走査方向における読取範囲内にホームポジションHPが設定される。たとえば、読取開始位置SPより2cm程度副走査方向の後流側(X1方向)にホームポジションHPがセットされる。
【0032】
このように、ホームポジションHPを読取開始位置SPよりも後流側にセットすることで、スタートボタンが押されたときに原稿の主走査方向のサイズを検知し、その後、読取開始位置SPまで受光部13を移動させて読取りを開始することができる。本実施形態のカラー複写装置1には、この逆スキャン時に読み取られた画像に基づいて原稿の主走査方向のサイズを検知する原稿サイズ検知部99を備えている。
【0033】
上記構成において、原稿をプラテンガラス11上に載置した状態で読み取る固定読取方式時には、人手により(ドキュメントフィーダを利用してもよい)原稿載置台としてのプラテンガラス11上に原稿を載置し、当該プラテンガラス11上の任意の位置に原稿を固定(停止ロック)させた状態で、所定の読取開始位置SPから、受光部13を矢印X1の方向(副走査方向)へ等速移動走査して原稿を露光し画像を読み取る。
【0034】
ここで、本実施形態の構成においては、読取開始時には、読取開始位置SPよりも後端側のホームポジションHPに受光部13が置かれているので、先ず、受光部13をホームポジションHPまで矢印X2の方向、すなわち副走査方向とは逆方向に移動させる。このとき、原稿の主走査方向のサイズを検知する。
【0035】
また、本実施形態の構成においては、受光部13をホームポジションHPから読取開始位置SPまで副走査方向とは逆方向(X2の方向)に移動させる過程で原稿(先端部)の画像を読み取り(以下逆スキャンともいう)、この逆スキャンにより得られた画像に基づいて原稿の地色情報を取得する。以下、このようにして原稿の地色情報を取得する処理を逆スキャン地色検知処理という。そして、この逆スキャン地色検知処理により取得した地色情報に基づいて、読取開始位置SPから副走査方向(X2の方向)に受光部13を移動させる過程で読み取られる(以下本スキャンともいう)原稿画像に対して所定の画像処理を施す。あるいは、感光ドラムの一次帯電の設定や現像バイアスの設定を行なう。
【0036】
図2は、上記構成のカラー複写装置1に設けられた画像処理部20の一実施形態のブロック図である。この画像処理部20においては、画像取得部10の信号処理部14からの赤,緑,青の画像データR,G,Bが一旦ページメモリ62に記憶され、その後、前段色補正処理部64により色補正が施される。
【0037】
次に、第1マトリクス部71は、画像データR,G,Bを均等色空間の明度信号L* 並びに彩度および色相を表す色度信号a* ,b* に変換し、その後編集処理部72は、明度信号L* および色度信号a* ,b* を色編集し、その後第2マトリクス部73は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、およびシアン(C)の各色の画像データに変換する。
【0038】
原稿濃度検知部の一例である下地検知部74は、第1マトリクス部71からの明度信号L* に基づいて、入力画像の下地濃度(バックグランド濃度)を検知する。像域検出部75aは、編集処理部72からの明度信号L* および色度信号a* ,b* に基づいて、たとえば8×8の画素ブロック単位で入力画像の文字部と絵柄部と識別して、像域信号を得る。縮拡部75bは、この像域信号を、単純間引きや単純拡大により受光部13のライン方向である主走査方向に縮小または拡大(両者をまとめて変倍という)する。
【0039】
拡縮部76は、第2マトリクス部73からのY,M,Cの各色のそれぞれ多値データである画像データを2点間補間により主走査方向に変倍し、平滑処理部77は、平滑用空間フィルタを用いて、拡縮部76により変倍されたY,M,Cの各色の画像データを縮拡部75bからの像域信号に応じて平滑処理する。平滑処理部77は、モアレを除去したり中間調データを平滑化したりするもので、平滑用空間フィルタを有し、画像データに乗じられる係数が縮拡部75bからの2値データである像域信号に応じてリアルタイムに切り替えられる。
【0040】
下色除去部78は、平滑処理部77からのY,M,Cの各色の画像データに基づいて、下色除去された新たなY,M,Cの各色の画像データおよびブラック(K)の画像データを生成する。たとえば、下色除去部78は、カラー画像のCMY成分を減色するアンダーカラー除去処理(UCR;Under Color Removal )をし、さらに減色されたCMY成分を部分的にK成分と交換するグレー成分交換(墨生成)処理(GCR;Gray Component Replacement)をする。なお、このグレー成分交換処理を含めてアンダーカラー除去処理ということもある。下地除去部79は、下地検知部74で検知された入力画像の下地濃度に応じ、YMCKの各色の画像データのうちの所定の下地濃度以下の画像データをカット(無効化)する下地除去処理を施し、処理済データを後段の処理回路に渡す。
【0041】
後段の処理回路では、たとえば符号化部81、画像メモリ82、書込部83、読出部86、および復号化部89によるスプールあるいは電子ソートの処理が施される。また、像域メモリ84、書込部85、読出部88、エッジ強調部92、およびガンマ補正部93によるエッジ強調処理やガンマ補正処理が施される。また、色補正処理部94による色補正処理(TRC処理;Tone Reproduction Correction)が施される。そして、K,Y,M,Cの各色の画像データはD/A変換されてプロセスカラーの階調トナー信号とされ、プロセスカラー階調トナー信号が2値化されてオンオフ2値化トナー信号に変換され、オンオフ2値化トナー信号が画像出力部30に出力される。
【0042】
なお、画像出力部30は、1個のレーザ光スキャナによって1個の感光体ドラム上にK,Y,M,Cの各色の静電潜像が順次形成され、静電潜像が感光体ドラムの周囲に設けられた、それぞれK,Y,M,Cの各色のトナーが供給される現像器によって順次トナー像とされ、トナー像が転写ドラム上に吸着された用紙上に順次、多重転写される構成でもよい。
【0043】
図3は、本実施形態の特徴部分である逆スキャン地色検知処理の第1実施形態を説明する図である。ここで、図3(A)は、第1実施形態の下地処理部300の機能ブロック図である。図3(B)は、第1実施形態の下地処理部300における処理手法を説明する図である。図3(C)は、第1実施形態の下地処理部300における処理手順の概要を示したフローチャートである。この第1実施形態は、逆スキャン時に得られる主走査方向および副走査方向の画素データに基づき、順次所定のデータ処理して、原稿下地の濃度情報を確定させる点に特徴を有する。
【0044】
図示するように、第1実施形態の下地処理部300は、逆スキャンにより得られた画像に基づいて原稿の地色情報を取得する地色情報取得部310と、地色情報取得部310により得られた地色情報に基づいて下地濃度(バックグランド濃度)DLを確定する下地濃度確定部340と、下地濃度確定部340により確定された下地濃度DLを参照して原稿の下地成分を消し込む地色除去処理部350とを備える。地色情報取得部310および下地濃度確定部340により、図2に示した下地検知部74が構成される。また図2に示した下色除去部78と下地除去部79とにより、パラメータ調整部の一例である地色除去処理部350が構成される。
【0045】
下地濃度確定部340は、逆スキャン時に、ホームポジションHPを始点とし読取開始位置SPを終点として順次得られる明度情報L*に基づいて、受光部13が読取開始位置SPまで移動する際に、ほぼリアルタイムに所定のデータ処理をしつつ下地濃度の閾値TLを確定させる。いわゆる、リアルタイムAEのアルゴリズムを用いて、原稿の地色検知を行なう。ただし、読取方向が従来の順スキャンとは異なり、逆スキャン地色検知処理となる。
【0046】
下色除去部78は、Y,M,Cの各色の画像データに基づいて、下色除去された新たなY,M,Cの各色の画像データおよびブラック(K)の画像データを生成する。下地除去部79は、下地検知部74で検知された入力画像の下地濃度に応じて、K,Y,M,Cの各色の画像データを下地除去処理し、処理済データを出力する。
【0047】
下地処理部300における処理の概要は、図3(C)に示される。先ず下地検知部74は、逆スキャン時に得られる第1マトリクス部71からの明度信号L* に基づいてデータ解析することで、入力画像の下地濃度(バックグランド濃度)を検知する。たとえば、画像取得部10は、ホームポジションHPから読取開始位置SPに向けて読取りを開始する(S100)。下地検知部74を構成する地色情報取得部310は、逆スキャン時に得られる原稿先端部の明度信号L* を、たとえば主走査方向および逆スキャン方向(図1のX2方向)とも100%換算で6mmとなるサンプリング間隔でサンプリングし、下地検知用の画素データ(明度情報L*)を得る。
【0048】
そして、下地濃度確定部340は、下地検知用の画素データに基づき、ホームポジションHPから読取開始位置SPまでの原稿先端部の下地濃度分布のヒストグラムを作成し、そのヒストグラムの度数を高濃度側から調べて、所定度数を超えた最初の濃度エリアに基づいて下地除去の閾値TLを決定する。ここで、下地濃度確定部340は、先ずラインごとに地色情報(濃度情報)を検出し、このラインごとの地色情報に基づき下地除去の閾値TLを収束させていく(S104−NO)。そして、読取位置が読取開始位置SPに達した時点では(S104−YES)、下地除去の閾値TLを確定させる(S106)。
【0049】
このとき、原稿上に印刷済みの画像成分が原稿下地の濃度成分を検知する処理に影響を与えることを防止するよう、所定の画像処理(具体的には画像成分の除去処理など)を施すことが好ましい。また、逆スキャン時の読取りは、主走査および副走査の少なくとも一方について、読取解像度を粗くして走査するものであることが望ましい。処理時間短縮のためである。
【0050】
たとえば、地色情報取得部310は、図3(B)の上部に示すように、ホームポジションHP(SS10)から読取開始位置SP(SS01)までを数ラインピッチで10ライン分の画素データを取得する。下地濃度確定部340は、副走査方向に粗く取得された10ラインの各主走査方向の明度情報L*に基づいて、下地濃度分布のヒストグラムを作成して下地除去の閾値TLを決定する。このとき、原稿上の画像は、原稿のより内側に印刷されているのが普通であり、下地成分の濃度情報は、内側つまり副走査方向の後側ほど重要である。よって、この点を考慮した閾値TLの決定アルゴリズムにする必要がある。たとえば、副走査方向に読み取る際に原稿の内側により近づく過程で、原稿辺縁(先端)程重み付けが小さく、原稿内部ほど重み付けが大きくなるように配慮しつつ、閾値TLを収束させて確定させる。
【0051】
従来の閾値TLの決定アルゴリズムでは、図3(B)の下部に示すように、副走査方向(X1の方向)に明度情報L*を取得して閾値TLを決定しており、原稿内部の重み付けが大きくなる方向に明度情報L*を順次取得しながら閾値TLを収束させて確定させる。この副走査方向への読み取りによる地色検知用のアルゴリズム(以下順スキャン地色検知用のアルゴリズムという)は、ある程度確立している。
【0052】
これに対して、本実施形態では、逆スキャン時に順次得られる明度情報L*に基づいて閾値TLを収束させなければならない。原稿辺縁の重み付けが小さくなる方向に明度情報L*を順次取得しながら閾値TLを収束させて確定させることが必要となり、従来の順スキャン地色検知用のアルゴリズムをそのまま用いたのでは、不都合の生じる可能性がある。よって、基本的には、順スキャン地色検知用のアルゴリズムと同様の手法を採りつつ、逆スキャンに応じた修正を加える、すなわち、従来の順スキャン地色検知処理と本実施形態の逆スキャン地色検知処理とでは、下地濃度検知処理のアルゴリズムを異なるものとすることが望ましい。どのような修正が必要になるかは、システムによっても異なるので一概には言えない。
【0053】
次に、画像取得部10は、読取開始位置SPからホームポジションHPに向けて順方向(X1の方向)に本スキャンを開始する(S110)。このとき、上述のようにして逆スキャン時に下地検知部74(下地濃度確定部340)により確定された原稿下地の濃度情報(閾値TL)は、自動露光調整に利用され、本スキャン(順スキャン)時の画像読取動作に反映させることにより、適正な濃度処理が施された印刷画像が得られる(S112)。たとえば、適正な濃度の処理を行なうために、読取側の光源12の光量や受光部13の受光感度の設定、あるいは潜像生成用の光源である半導体レーザ38の光量や感光体ドラム32上に形成される潜像濃度など、一連の画像処理プロセスの設定を制御をする。また、感光体ドラム32に形成された潜像を現像する際の、感光体ドラム32の一次帯電の設定や現像バイアスの設定などの制御をする。
【0054】
図3に示した例では、下地除去部79は、逆スキャン時に下地検知部74において決定された下地濃度を下地除去の閾値TLとし、この閾値TLに基づいて、図示していない制御用プロセッサによって下地除去の入出力特性を設定し、画像データの下地除去処理をする。たとえば、下地除去部79は、入力画像データが閾値TL以下のときには出力画像データをゼロレベルとする、すなわち下地濃度以下の画像データをカットする。また下地除去部79は、入力画像データが閾値TLを超え且つ閾値TLの1.5倍以下のときには、入力画像データのレベルと閾値TLとの差の3倍を出力画像データのレベルとし、さらに入力画像データが閾値TLの1.5倍を超えるときには、入力画像データをそのまま出力画像データとする。
【0055】
以上のように、第1実施形態の下地処理部300の構成によれば、本スキャン時の副走査方向における読取範囲に位置するホームポジションHPから読取開始位置SPまでの逆スキャン時に地色情報を取得することにより、スキャンの生産性を落とすことなく、実質的には、プレスキャンによる地色検知が可能となる。
【0056】
特開2001−13598号公報(特許文献2)に記載の手法では、ある定められた距離分だけ順方向にプリスキャンを行なった後に走査光学系を読取開始位置SPまで戻して本スキャンを開始しなければならないため本スキャン動作に移るのに時間が掛かるに対して、上記第1実施形態の構成よれば、逆方向にプリスキャンを行なった後には走査光学系が読取開始位置SPにあるので、直ちに本スキャンを開始することができ、特許文献2の手法よりもスループット(スキャン処理速度)が改善されるという利点がある。
【0057】
また、ホームポジションHPの設置位置は、スタートボタンが押されたときに原稿の主走査方向のサイズを検知するための位置と同じでもよく、従来構成の設置位置を流用することができる。よって、スタートボタンが押されたときに原稿の主走査方向のサイズを検知する過程で、上述の逆スキャン地色検知処理を行なうことができ、上述の逆スキャン地色検知処理によるスループットの低下は殆どない。
【0058】
図4は、第2実施形態の下地処理部300の機能ブロック図である。図5は、第2実施形態の下地処理部300における処理手順の概要を示したフローチャートである。この第2実施形態は、逆スキャン時に得られるホームポジションHPから読取開始位置SPまでについての主走査方向および副走査方向の画素データ(粗い走査によるものでよい)を全て一旦メモリに保存し、順スキャン時と同様のデータ系列となるようにメモリから画素データを読み出しながら閾値TLを収束させて最終確定値を得る点に特徴を有する。
【0059】
図4に示すように、第2実施形態の下地処理部300は、逆スキャンにより得られた画像に基づいて原稿の地色情報を取得する地色情報取得部310と、地色情報取得部310により得られた地色情報を記憶するメモリ(記憶部)320と、メモリ320へのデータ(明度情報L*)の書込みや読出しを制御する330とを備える。また、下地処理部300は、メモリ320から読み出した地色情報に基づいて下地濃度を確定する下地濃度確定部340と、下地濃度確定部340により確定された下地濃度を参照して原稿の下地成分を消し込む地色除去処理部350とを備える。
【0060】
地色情報取得部310、メモリ320、メモリ制御部330、および下地濃度確定部340により、図2に示した下地検知部74が構成される。地色除去処理部350は、第1実施形態のものと同様に、下色除去部78および下地除去部79により構成される。
【0061】
メモリ320には、メモリ制御部330から、書込アドレス制御信号WADと読出アドレス制御信号RADとクロック信号CKが制御信号として入力される。ここで、書込アドレス制御信号WADと読出アドレス制御信号RADとは、画像取得部10における画像読取時の主走査同期信号HSと副走査同期信号VSとに基づいて生成されるもので、メモリ320に対して、主走査方向には同じアドレスが設定可能で、副走査方向には逆順のアドレスが設定可能なアドレス制御信号とされる。
【0062】
第2実施形態の下地処理部300における処理の概要は、図5に示される。メモリ制御部330は、明度情報L*の書込み時には、書込アドレス制御信号WADにてメモリ320を制御しつつ、ホームポジションHPを始点とし読取開始位置SPを終点とする逆スキャンに合わせて(S200)、順にデータを所定アドレスに格納していく(S204,S206−NO)。画像取得部10は、逆スキャンによる読取りが終了した時点、すなわち受光部13が読取開始位置SPまで移動したところで(S206−YES)、読取開始位置SPからの本スキャンを開始する(S210)。
【0063】
このとき、メモリ制御部330は、読出アドレス制御信号RADにてメモリ320を制御しつつ、逆スキャン時にメモリ320に格納したデータ(明度情報L*)を、副走査方向については格納時と逆順に読み出す(S212)。これにより、下地濃度確定部340には、実質上、順スキャン時と同じデータ系列の明度情報L*が入力される。
【0064】
したがって、下地濃度確定部340は、メモリ320から読み出された明度情報L*に基づき、従来の順スキャン地色検知用のアルゴリズムを用いて、閾値TLを収束させて確定させることができる(S214,216)。確定された原稿下地の濃度情報(閾値TL)は、自動露光調整に利用され、この本スキャン時の画像読取動作に反映させることにより、適正な濃度処理が施された印刷画像が得られる(S220)。
【0065】
逆スキャン後、読取開始位置SPでスキャン停止動作を開始しても、スキャナ(光学走査系16)が停止するまでに時間と距離が必要である。またスキャン開始時も定速状態になるまでに加速時間と距離が必要であるため、読取開始位置SPよりやや後ろからスキャナの移動を開始しなくてはならない。よって逆スキャンから本スキャンに続けて動作したとしても逆スキャン終了から、本スキャン開始まで待ち時間が発生する。その時間を利用して原稿下地濃度検知処理をすれば、読取開始位置SPに到達する前に原稿下地濃度を確定できるので、従来よりも良い画質が得られる。
【0066】
第1実施形態の構成では、地色検知方向が本スキャン時の副走査方向と逆であるため、従来の検知方向とは違う結果になる可能性がある。このため、逆スキャン時用のアルゴリズムを用意しなければならない可能性があった。これに対して、第2実施形態の構成では、逆スキャン時のデータをメモリ320に一旦保持し、逆スキャン終了後に正規の方向に読み出して地色を検出するようにした。このため、第2実施形態の構成によれば、確立された順スキャン地色検知用のアルゴリズムを用いることができ、通常の地色検知と同様の検知処理を行なうことができるという利点がある。
【0067】
図6は、第3実施形態の下地処理部300の機能ブロック図である。図7は、第3実施形態の下地処理部300における処理手順の概要を示したフローチャートである。この第3実施形態は、逆スキャン時に得られるホームポジションHPから読取開始位置SPまでについての主走査方向および副走査方向の画素データ(粗い走査によるものでよい)に基づいて、先ず主走査方向に所定のデータ処理をして各ライン分の濃度情報(ライン単位の地色情報)を取得し、ホームポジションHPから読取開始位置SPまでのライン単位の濃度情報を一旦メモリに保存し、順スキャン時と同様のデータ系列となるようにメモリから濃度情報を読み出しながら閾値TLを収束させて最終確定値を得る点に特徴を有する。
【0068】
図6に示すように、第3実施形態の下地処理部300は、下地濃度確定部340の構成が第2実施形態のものと異なる。すなわち、下地濃度確定部340は、逆スキャン時に、ほぼリアルタイムに所定のデータ処理をしつつラインごとに濃度情報DLを取得するライン濃度情報取得部342と、ライン濃度情報取得部342により取得されたライン単位の濃度情報DLに基づいて、閾値TLを収束させて確定させる濃度確定処理部344とを有する。
【0069】
第3実施形態の下地処理部300における処理の概要は、図7に示される。先ず、画像取得部10は、ホームポジションHPを始点とし読取開始位置SPを終点とする逆スキャンを開始する(S300)。このとき、ライン濃度情報取得部342は、逆スキャン時に得られた明度情報L*に基づきラインごとに地色情報(濃度情報)DLを検出する(S302)。ライン濃度情報取得部342は、このライン単位の濃度情報DLを一旦メモリ320に格納する(S304)。つまり、ライン濃度情報取得部342は、逆スキャン時に、予めラインごとに地色情報(濃度情報)DLを検出しておく。
【0070】
メモリ制御部330は、1ライン分の濃度情報の書込み時には、書込アドレス制御信号WADにてメモリ320を制御しつつ、ホームポジションHPを始点とし読取開始位置SPを終点とする逆スキャンに合わせて、順にデータを所定アドレスに格納していく。
【0071】
第2実施形態の構成では、明度情報L*そのものをメモリ320に書き込んでいたので、格納するデータ数が多くなってしまう。これに対して、第3実施形態の構成では、ラインごとに原稿地色の濃度情報(地色情報)DLを検出し、検出結果のみをメモリ320に保持することとしているので、メモリ容量を圧縮することができる。
【0072】
画像取得部10は、逆スキャンによる読取りが終了した時点、すなわち受光部13が読取開始位置SPまで移動したところで(S306−YES)、読取開始位置SPからの本スキャンを開始する(S310)。このとき、メモリ制御部330は、読出アドレス制御信号RADにてメモリ320を制御しつつ、逆スキャン時にメモリ320に格納したデータ(濃度情報DL)を、格納時と逆順に読み出す(S312)。この結果、濃度確定処理部344には、実質上、順スキャン時と同じデータ系列のライン単位の濃度情報が入力される。
【0073】
ここで、この第3実施形態の構成では、ラインごとの地色情報(濃度情報DL)の検知処理を逆スキャン時に行ない、濃度情報DLに基づく閾値TLの収束処理を本スキャン時に行なうものであるが、事実上、スキャン地色検知のアルゴリズムは、第2実施形態の構成のものと同じでよい。これにより、濃度確定処理部344は、メモリ320から読み出されたライン単位の濃度情報DLに基づき、第2実施形態に準じて、順スキャン地色検知用のアルゴリズムを用いて、閾値TLを収束させて確定させることができる(S314、S316)。確定された原稿下地の濃度情報(閾値TL)は、自動露光調整に利用され、この本スキャン時の画像読取動作に反映させることにより、適正な濃度処理が施された印刷画像が得られる(S320)。
【0074】
つまり、この第3実施形態の構成も、確立された順スキャン地色検知用のアルゴリズムを用いることができ、通常の地色検知と同様の検知処理を行なうことができるという利点がある。加えて、ラインごとの地色情報をメモリ320に保持するのでメモリ容量を圧縮することができる。
【0075】
図8は、第4実施形態の下地処理部300の機能ブロック図である。図9は、第4実施形態の下地処理部300における処理手順の概要を示したフローチャートである。この第4実施形態は、上記第1〜第3実施形態で説明した逆スキャン地色検知処理と、従来の順スキャン地色検知処理とを併用するようにした点に特徴を有する。
【0076】
ここで、図8に示した構成においては、第1実施形態の構成と組み合わせたものを示している。図8に示すように、第4実施形態の下地処理部300は、第1実施形態の下地検知部74の構成に加えて、順スキャン地色検知処理用の下地濃度確定部360と、順スキャン地色検知処理用の下地濃度確定部360にて確定された閾値TL1と逆スキャン地色検知処理用の下地濃度確定部340にて確定された閾値TL2とに基づいて原稿下地の最終確定の値(地色値)TL3を特定する地色値決定部370とを備える。
【0077】
この第4実施形態の構成においては、本スキャン方向と同じ方向にプレスキャンすることで地色検知処理をするモード(順スキャンモード)と、第1実施形態と同様に逆スキャンすることで地色検知処理をするモード(逆スキャンモード)とを有し、それぞれのモードで検知アルゴリズムを切り替えて地色情報を取得する点に特徴を有する。ここで、下地濃度確定部360による処理は、リアルタイムAEのアルゴリズムである必要はない。
【0078】
第4実施形態の下地処理部300における処理の概要は、図9に示される。先ず、先ず順スキャンモードにして、画像取得部10は読取開始位置SPからホームポジションHPに向けて順方向(X1の方向)に読取りを開始する(S400)。下地濃度確定部360は、地色情報取得部310に取得された画素データ(明度情報L*)に基づき、従来の順スキャン地色検知用のアルゴリズムを用いて下地除去の閾値TL1を決定する(S402〜S406)。下地濃度確定部360は、この閾値TL1を地色値決定部370に入力する(S408)。地色値決定部370は、この閾値TL1を図示しないメモリに保持しておく。
【0079】
次に、逆スキャンモードにして、画像取得部10はホームポジションHPから読取開始位置SPに向けて逆方向(X2の方向)に読取りを開始する(S410)。下地濃度確定部340は、第1実施形態のステップS102〜S106と同様に、地色情報取得部310に取得された画素データ(明度情報L*)に基づき、逆スキャン地色検知用のアルゴリズムを用いて下地除去の閾値TL2を決定する(S412〜S416)。下地濃度確定部340は、この閾値TL2を地色値決定部370に入力する。
【0080】
地色値決定部370は、メモリに保持しておいた下地濃度確定部360からの閾値TL1と下地濃度確定部340からの閾値TL2とに基づき、より適正な閾値TH3を特定する(S420)。たとえば、下地除去という観点では、原稿の下地成分をできるだけ消し込む方が好ましい。したがって、2つの閾値TL1,TH2のうち、より濃度の濃い方を閾値TL3とする。ただし、これに限らず、たとえば2つの閾値TL1,TH2の平均値や中央値(メジアン値)を閾値TL3に採用してもよい。
【0081】
この第4実施形態の構成では、順方向へ所定距離だけプレスキャンすることで地色検知処理をするので、ある定められた距離分の読取時間分だけ生産性が低下することは避けられない。しかしながら、逆スキャン地色検知に加え、従来の地色検知処理も行なう(順/逆のスキャン地色検知処理を併用する)ことで、両方のデータから地色値を決定することができ、より好ましい地色情報を検知でき得るという利点がある。
【0082】
図10は、第5実施形態の下地処理部300の機能ブロック図である。図11は、第5実施形態の下地処理部300における処理手順の概要を示したフローチャートである。この第5実施形態は、第4実施形態と同様に、逆スキャン地色検知処理と、従来の順スキャン地色検知処理とを併用するようにした点に特徴を有する。ただし、第4実施形態と異なり、第3実施形態の構成と組み合わせたものである。なお、第2実施形態の構成と組み合わせることも可能である。
【0083】
図10に示すように、構成的には、第4実施形態と同様に、下地検知部74は、順スキャン地色検知処理用の下地濃度確定部360と、逆スキャン地色検知処理用の下地濃度確定部340にて確定された閾値TL1と順スキャン地色検知処理用の下地濃度確定部360にて確定された閾値TL2とに基づいて原稿下地の最終確定の値(地色値)を特定する地色値決定部370とを備える。この第5実施形態の構成においては、本スキャン時における逆スキャン地色検知処理の閾値TH2の確定処理と並行して、リアルタイムAEによる順スキャン地色検知処理を行なうことで閾値TH1を確定させる点に特徴を有する。
【0084】
第5実施形態の下地処理部300における処理の概要は、図11に示される。先ず、第3実施形態と同様に、画像取得部10は、ホームポジションHPを始点とし読取開始位置SPを終点とする逆スキャンを開始する(S500)。ライン濃度情報取得部342は、ラインごとに濃度情報を検出し(S502)、一旦メモリ320に格納する(S504)。
【0085】
画像取得部10は、受光部13が読取開始位置SPまで移動したところで(S506−YES)、読取開始位置SPからの本スキャンを開始する(S510)。下地濃度確定部340の濃度確定処理部344は、格納時と逆順にメモリ320から濃度情報を読み出し(S512)、順スキャン地色検知用のアルゴリズムを用いて、閾値TL2を収束させて確定させる(S514、S516)。濃度確定処理部344は、この閾値TL2を地色値決定部370に入力する。
【0086】
この濃度確定処理部344における処理と並行して、下地濃度確定部360は、順方向に順次得られる明度情報L*に基づいて、リアルタイムAEによる順スキャン地色検知処理をすることで閾値TH1を確定する(S524、S526)。下地濃度確定部360は、この閾値TL1を地色値決定部370に入力する。
【0087】
地色値決定部370は、ほぼ同時に得られる2つの閾値TL1,TL2に基づき、第4実施形態と同様に、より適正な閾値TH3を特定する(S530)。
【0088】
この第5実施形態の構成でも第4実施形態と同様に、順/逆のスキャン地色検知処理を併用することで、両方のデータから地色値を決定することができ、より好ましい地色情報を検知でき得るという利点がある。加えて、順スキャン地色検知処理にリアルタイムAEのアルゴリズムを用いており、順方向へ所定距離だけプレスキャンする必要はないので、スキャンの生産性を落とすことなく、実質的には、プレスキャンによる地色検知が可能となる。
【0089】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更または改良を加えることができ、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0090】
また、上記の実施形態は、クレーム(請求項)にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組合せの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組合せにより種々の発明を抽出できる。実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0091】
たとえば、上記実施形態では、走査光学系を密着タイプの構成のものとしていたが、これに限らず、縮小光学系の構成のものであってもよい。
【0092】
また、上記実施形態では、逆スキャン地色検知処理により得た原稿の濃度情報(地色情報)に基づいて本スキャン時に地色除去を行なうことについて詳しく述べたが、取得した原稿の地色情報の使い道は本スキャン時の地色除去に限定されるものではなく、所望の画像処理のパラメータ調整に利用してもよい。また、画像処理に限らず、光学走査系の光量や受光感度のパラメータ調整などの、その他の自動露光制御に利用しても構わない。また、潜像を現像する際の感光ドラムの一次帯電や現像バイアスのパラメータの自動設定に利用してもよい。また、自動的にこれらのパラメータ値を設定(自動制御)することに限らず、取得した原稿の地色情報をオペレータに提示して、オペレータによるマニュアル設定を受け付ける構成のものであってもよい。
【0093】
すなわち、従来、順方向にプレスキャンを行なうことで対処していたもの、あるいは将来、順方向にプレスキャンを行なうことで対処しようとするものの全ての技術について、上記実施形態で述べた逆スキャン地色検知処理の技術を適用可能である。
【0094】
また、上記実施形態では、リアルタイムAEのアルゴリズムを用いて、原稿の地色検知を行なうこととしていたが、必ずしもリアルタイムAEのアルゴリズムを用いるものでなくてもよい。
【0095】
また、上述した、逆スキャンによって取得した画像情報に基づいて原稿の濃度情報を検知し、この濃度情報に基づいて露光制御や各種のパラメータ設定を行なう一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ(組込みマイコンなど)、または、各種のプログラムをインストールすることで各種の機能を実行することが可能な汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【0096】
この記録媒体は、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory )、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc )を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供されてもよいし、プログラムが記録されているROMやハードディスクなどで構成されてもよい。あるいは、ソフトウェアを構成するプログラムが、通信網を介して提供されてもよい。
【0097】
このようなソフトウェアを利用するシステム構成においては、たとえば前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムに供給し、そのシステムのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによって、上記実施形態で述べた効果が達成される。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステムOS(基本ソフト)などが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合であってもよい。
【0098】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって前述の実施形態の機能が実現される場合であってもよい。
【0099】
なお、上記実施形態で述べた処理を実現するプログラムコードを記述したファイルとしプログラムが提供されるが、この場合、一括のプログラムファイルとして提供されることに限らず、システムのハードウェア構成に応じて、個別のプログラムモジュールとして提供されてもよい。
【00100】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、本スキャン時の読取開始位置よりも読取方向(副走査方向)に対して後流側にホームポジションを設定しておき、本スキャンの前に、ホームポジションから読取開始位置まで逆スキャンを行なうことで原稿の濃度情報を取得するようにしたので、逆スキャン終了後は走査光学系を読取開始位置に置くことができ、逆スキャン終了後その位置から本スキャンを直ちに開始することができる。この結果、スキャンの生産性を落とすことなく、プレスキャンによる原稿濃度情報の取得が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像形成装置の一実施形態である画像処理部を搭載したカラー複写装置の一例の機構図である。
【図2】 上記構成のカラー複写装置に設けられた画像処理部の一実施形態のブロック図である。
【図3】 逆スキャン地色検知処理の第1実施形態を説明する図である。
【図4】 第2実施形態の下地処理部の機能ブロック図である。
【図5】 第2実施形態の下地処理部における処理手順の概要を示したフローチャートである。
【図6】 第3実施形態の下地処理部の機能ブロック図である。
【図7】 第3実施形態の下地処理部における処理手順の概要を示したフローチャートである。
【図8】 第4実施形態の下地処理部の機能ブロック図である。
【図9】 第4実施形態の下地処理部における処理手順の概要を示したフローチャートである。
【図10】 第5実施形態の下地処理部の機能ブロック図である。
【図11】 第5実施形態の下地処理部における処理手順の概要を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1…カラー複写装置、10…画像取得部、11…プラテンガラス、12…光源、13…受光部、14…信号処理部、20…画像処理部、30…画像出力部、31…画像形成部、32…感光体ドラム、33…一次帯電器、34…現像器、38…半導体レーザ、39…ポリゴンミラー、41…用紙カセット、42…レジストローラ、43…転写ベルト、44…先端検出器、74…下地検知部、78…下色除去部、79…下地除去部、99…原稿サイズ検知部、300…下地処理部、310…地色情報取得部、320…メモリ、330…アドレス制御部、340…下地濃度確定部、342…ライン濃度情報取得部、344…濃度確定処理部、350…地色除去処理部、360…下地濃度確定部、370…地色値決定部、HP…ホームポジション、SP…読取開始位置
Claims (5)
- 所定の画像取得部により読み取られた読取対象の原稿の濃度を検知し、この検知した原稿の濃度に基づいて、前記原稿に対応する画像を形成するための所定の設定値を調整する画像形成方法であって、
前記原稿の読取開始位置の近傍であって、前記読取開始位置よりも読取方向の後流側にホームポジションを設定し、
前記ホームポジションから前記読取開始位置まで前記読取方向とは逆方向に前記画像取得部により前記原稿を読み取り、この逆方向の読取りにより得られた画像信号に基づいて、前記原稿の濃度を検知し、
その後に、前記画像取得部が前記読取開始位置から前記読取方向である順方向に前記原稿を読み取る本スキャン時における前記読取開始位置から前記ホームポジションまでの画像信号に基づいて前記原稿の濃度を検知し、
前記逆方向および前記順方向の各濃度の検知結果に基づいて前記原稿の濃度情報を確定させる
ことを特徴とする画像形成方法。 - 読取対象の原稿の濃度を検知し、この検知した原稿の濃度に基づいて、前記原稿に対応する画像を形成するための所定の設定値を調整する画像形成装置であって、
前記原稿の読取開始位置の近傍であって、前記読取開始位置よりも読取方向の後流側にホームポジションが設定されている、前記原稿の画像を読み取る画像取得部と、
前記画像取得部により前記ホームポジションから前記読取開始位置まで前記読取方向とは逆方向に前記原稿を読み取る逆スキャンにより得られた画像信号に基づいて、前記原稿の濃度を検知する逆方向濃度検知部と
前記逆スキャン後の前記読取開始位置から前記読取方向である順方向に前記原稿を読み取る本スキャン時に、前記画像取得部により得られる前記読取開始位置から前記ホームポジションまでの画像信号に基づいて前記原稿の濃度を検知する順方向濃度検知部と、
前記逆方向濃度検知部および前記順方向濃度検知部により得られた各原稿の濃度に基づいて前記原稿の濃度情報を確定させる原稿濃度決定部と、
前記原稿濃度決定部が確定させた前記原稿の濃度に基づいて、前記本スキャンにより前記原稿に対応する画像を形成するための所定の設定値を調整するパラメータ調整部と
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記逆方向濃度検知部における前記原稿の濃度を検知するアルゴリズムと、前記順方向濃度検知部における前記原稿の濃度を検知するアルゴリズムとが、異なるものである
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記逆スキャン時に前記原稿の前記読取方向と略直交する方向のサイズを検知する原稿サイズ検知部を備えている
ことを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。 - 所定の画像取得部により読み取られた読取対象の原稿の濃度を検知し、この検知した原稿の濃度に基づいて、前記原稿に対応する画像を形成するための所定の設定値を調整する処理をコンピュータを利用して行なうためのプログラムであって、
前記原稿の読取開始位置の近傍であって、前記読取開始位置よりも読取方向の後流側に設定されているホームポジションから前記読取開始位置まで前記読取方向とは逆方向に前記画像取得部により前記原稿を読み取る逆スキャンにより得られた画像信号に基づいて、前記原稿の濃度を検知する逆方向濃度検知手順と、
前記逆スキャン後の前記読取開始位置から前記読取方向である順方向に前記原稿を読み取る本スキャン時に、前記画像取得部により得られる前記読取開始位置から前記ホームポジションまでの画像信号に基づいて前記原稿の濃度を検知する順方向濃度検知手順と、
前記逆方向濃度検知手順および前記順方向濃度検知手順により得られた各原稿の濃度に基づいて前記原稿の濃度情報を確定させる原稿濃度決定手順と
を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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