JP4139876B2 - 鋸ブレード用歯型 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、広くは鋸ブレードに係り、より詳しくは、切れ端や小片(chips)(以下、「切れ端等」と称す)を各歯のガレットエリア(gullet area:歯と歯の間の凹部)から容易に排出でき、且つ、強度の高い歯を提供できる(有する)歯型に関する。
【0002】
【従来の技術】
本明細書で鋸歯の形状・輪郭を表現するのに用いられる用語は、ISO(国際標準化機構)4875/1−1978で定義されているものに従って解釈されたい。また、「有効ガレット半径」という表現は、鋸歯の歯を上に向けた状態で、ガレットエリアの最左点から、ガレット深さが最大になる点までの水平距離を意味するものと解釈されたい。
【0003】
多くの場合、特に、製造工程・製造現場においては、木、プラスチック、金属等の材料を最大供給速度で切断することが望まれる。しかし、ある材料を鋸ブレードに供給する速度は、ブレードの歯に発生する応力と、ブレードの切断動作により生ずる粒子や切れ端等を歯と歯の間のガレットエリアから排出する速度に大きく依存する。
【0004】
従来の歯型では、有効ガレット半径は比較的小さい(典型的には歯ピッチの約25%未満である)。また、ガレット深さは一般的には歯ピッチの約40%から約50%の間であり、すくい角面(rake face:レーキ角面、傾斜面)の長さがガレット深さ(高さ)の約半分を占める。このように有効ガレット半径が比較的小さいこと及びすくい角面長さが比較的長いことにより、せん断応力が鋸ブレードの各歯の基部に集中する。その応力の大きさはしばしば、切断工程中に歯を鋸ブレードからせん断し、欠損(破損)させる程に大きい。
【0005】
上記の様な形状・輪郭を有する公知の歯型の他の問題点は、切断工程中、長いすくい角面と小さいガレット半径の組み合わせがバリア(障壁)となり、切れ端等がガレットエリアから流出するのを妨げることである。これにより、切断工程中に生成される切れ端等がガレットエリアに停滞してしまう(詰まる)可能性が生ずる。そうなると、鋸ブレードの切断効率が低下する。この問題を解決するためには、材料供給時に材料が鋸を通過する速度またはブレードの切断速度を下げなければならない。しかし、それでは製造効率が低下してしまう。
【0006】
上記に鑑み、本発明は、従来の鋸ブレード歯の上記問題点を解決することができる歯形状・輪郭を有する鋸ブレードを提供することを目的とする。
【0007】
より詳しくは、本発明は切れ端等の排出性能の改善した鋸歯形成・輪郭を提供することを目的とする。
【0008】
【発明の概要】
本発明は、ブレードに沿って設けられた複数の歯により構成される切断エッジを有する鋸ブレードを提供する。各歯は先端、すくい角面、レリーフ面(relief surface)及び湾曲基部面からなり、1つの歯の先端と隣の歯の先端との距離が歯ピッチ距離となる。また、各歯の先端と、隣接する歯との間の湾曲基部面とにより、最大ガレット深さが決まる。さらに、各歯のすくい角面と湾曲基部面により、有効ガレット半径が決まる。
【0009】
従来の鋸ブレードより優れた切れ端・小片排出性能を発揮するために、本発明の鋸歯形状・輪郭の有効ガレット半径はピッチ距離の約25%より大きく、且つ、最大ガレット深さの55%より大きい。このように大きな半径を有するガレットエリア部分は歯の先端に向かって上に延び、よって、小さな垂直すくい角面しか残らない。従って、ブレードの歯と歯の間から切れ端等が流出する(排出される)のを妨げるバリアを最小にすることができる。切れ端等の排出性能をさらに改善するために、歯の形状・輪郭を、ピッチ距離と歯の高さとの関係が最適になるように決定してもよい。好ましくは、本発明の鋸ブレードのガレット深さはピッチ距離の約40%より大きい。
【0010】
上記に加え、各鋸歯は、第1レリーフ角度を有する第1レリーフ面と、第1レリーフ角度より大きな第2レリーフ角度を有する第2レリーフ面を有してもよい。第1レリーフ面は歯の先端から鋸ブレードの切断方向とは反対の方向に延びる。第2レリーフ面は第1レリーフ面から延びる。好ましくは、第1レリーフ角度は約35度であり、第2レリーフ角度は約45度から約55度の間である。第1及び第2レリーフ角度はブレードの切断方向にほぼ垂直な面から計測される。第2レリーフ面の存在と、第2レリーフ角度が第1レリーフ角度より大きいことにより、隣接する歯と歯の間のガレットエリアが増大する。これは、第1レリーフ角度しか有さない構成によるガレットエリアと比較したときに言えることである。このようにガレットエリアが大きくなると、隣接する歯と歯の間に切れ端等が詰まる虞が減少する。切れ端等が集まるガレットエリアが大きくなるからである。また、ガレットエリアが大きくなると、切断工程中、切れ端等がガレットエリアに進入する速度と排出する速度の平衡が保たれる。
【0011】
公知の鋸ブレードより優れた切れ端等の排出能力を提供することに加え、鋸歯の耐応力性能を最大限にすることも望まれる。従って、本発明の鋸ブレードの歯は、比較的短いすくい角面(好ましくはガレット深さの25%未満)を有すると共に、湾曲基部面により区画形成されるすくい角面に接線的に接する大きな半径を有する。短いすくい角面と大きな半径により、鋸歯の耐応力能力が向上する。これは、ガレット深さを大きくすることなく、最大応力が作用する各歯の基部における歯の幅を大きくしているからである。従って、切断工程中、歯がせん断・破損する可能性が減少する。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の鋸ブレードを示している。符号10が付けられたこの鋸ブレードは、複数の鋸歯12により区画形成される切断エッジを有する。各歯12は、先端14と、すくい角面16と、これから図1に矢印Aで示される鋸ブレードの切断方向とは反対の方向に上記先端から延びるレリーフ面(隆起面)18とを有する。歯12は切断エッジに沿って所定間隔で設けられ、1つの歯の先端と隣の歯の先端によりピッチ距離Pが決定される。湾曲基部面20が1つの歯12のすくい角面16と次の歯のレリーフ面18との間に形成される。図1に示されるように、すくい角面16は基部面20の接線面である(基部面20に接線接触する)。すくい角面16、湾曲基部面20及びレリーフ面18により、ガレットエリア22が形成される。また、有効ガレット半径Reffはすくい角面16と湾曲基部面20により決定される。Reffは、鋸ブレード10を図1の状態で見た場合、ガレットエリア22の最左点から、ガレット深さHが最大になる点までの水平距離である。
【0013】
図1に示されるように、レリーフ面18は、歯12の先端14から延びる第1レリーフ面24と、第1レリーフ面から延びる第2レリーフ面26とを有する。第2レリーフ面26は、湾曲基部面20により決定される半径R1に対して接線面となる。第1レリーフ面24及び第2レリーフ面26は、それぞれ、第1レリーフ角度θ1及び第2レリーフ角度θ2を有する。これらレリーフ角度は鋸ブレード10の切断方向Aに平行な面から計測している。好ましくは、第2レリーフ角度θ2は第1レリーフ角度θ1より大きく、よって、ガレットエリア22の大きさは、第1レリーフ面しかない場合より大きくなる。
【0014】
図1に示された本発明の実施形態では、有効ガレット半径Reffはピッチ距離Pの約25%より大きく、好ましくはピッチ距離Pの約30%に等しい。また、有効ガレット半径Reffはガレット深さHの約55%より大きく、好ましくはガレット深さの約65%から85%の間の値であり、最も好ましくはガレット深さの約81%に等しい。さらに、歯12の先端14と、すくい角面が湾曲基部面20の半径R2に接線接触する点28との間のすくい角面16の長さは好ましくは、ガレット深さの25%より小さい。このようにすくい角面の長さが比較的短いので、半径R2を最大限大きくとることができ、よって、歯の基部における応力を最小にすることができる。
【0015】
図1に示されるように、切断工程中、鋸ブレード10により生成される切れ端等は、隣接する歯12同士の間のガレットエリア22に流れ込む。切断工程が進行するのに伴い、切れ端等はガレットエリア22から排出されなければならない。新たに生成される切れ端等がガレットエリア22に入ることができるようにするためである。大きな有効ガレット半径Reff、比較的短いすくい角面16、第1及び第2レリーフ面24及び26、並びに湾曲基部面20がガレットエリア22を区画形成し、切れ端等がガレットエリア22へスムースに出入りできるようになっている。
【0016】
本発明の鋸ブレードの第2の実施形態は図2に示されており、符号110が付けられている。この鋸ブレード110は多くの点で上述した第1実施形態の鋸ブレード10に似ている。従って、同じような部分・要素については、第1実施形態で用いた符号の前に「1」を付けた符号を用いている。鋸ブレード110が鋸ブレード10と異なるのは、有効ガレット半径Reffがピッチ距離Pの約36%であり、ガレット深さHの約77%であることである。また、ガレット深さはピッチ距離Pの約46%である。
【0017】
図2に示されるように、レリーフ面118は、歯112の先端114から延びる第1レリーフ面124と、第1レリーフ面から延び、湾曲基部面120の半径R101に接線接触する第2レリーフ面126とを有する。第1及び第2レリーフ面124及び126はそれぞれ第1及び第2レリーフ角度θ101及びθ102より決定される。第1及び第2レリーフ角度は鋸ブレード110の切断方向に平行な面から計測している。好ましくは、第2レリーフ角度θ102は第1レリーフ角度θ101より大きい。図示例では、第1レリーフ角度θ101は約35度であり、第2レリーフ角度θ102は約45度である。
【0018】
本発明の鋸ブレードの第3実施形態が図3に示されており、符号210がつけられている。この鋸ブレード210は多くの点で上述した第1実施形態の鋸ブレード10に似ている。従って、同じような部分・要素については、第1実施形態で用いた符号の前に「2」を付けた符号を用いている。鋸ブレード210が鋸ブレード10と異なるのは、有効ガレット半径Reffがピッチ距離Pの約41%であり、ガレット深さHの約79%であることである。また、ガレット深さはピッチ距離Pの約46%である。
【0019】
レリーフ面218は歯212の先端214から延びる第1レリーフ面224と、第1レリーフ面から延び、湾曲基部面220の半径R201に接線接触する第2レリーフ面226とを有する。第1及び第2レリーフ面224及び226はそれぞれ鋸ブレード210の切断方向に平行な面から計測された第1及び第2レリーフ角度θ201及びθ202を有する。好ましくは第2レリーフ角度θ202は第1レリーフ角度θ201より大きい。図示例では、第1レリーフ角度θ201は約35度であり、第2レリーフ角度θ202は約55度である。
【0020】
本発明の鋸ブレードの第4実施形態が図4に示されており、符号310がつけられている。この鋸ブレード310は多くの点で上述した第1実施形態の鋸ブレード10に似ている。従って、同じような部分・要素については、第1実施形態で用いた符号の前に「3」を付けた符号を用いている。鋸ブレード310が鋸ブレード10と異なるのは、すくい角面316が正のすくい角θrakeを有していることである。このすくい角は鋸ブレード310の切断方向Aにほぼ垂直な面から計測している。尚、図示例では上記すくい角θrakeは正の値を取っているが、本発明はこの点において図示例に限定されない。即ち、すくい角θrakeはゼロでもよいし、負の値でもよい。いずれの場合も本発明の範囲に包含される。
【0021】
図4に示された実施形態は他の実施形態と以下の点でも異なる。即ち、第4実施形態では、湾曲基部面320が半径R301と半径R302とこれらを繋ぐ直線部分L301との組み合わせにより区画形成されている。また、レリーフ面318は、レリーフ角度θ301を有する第1レリーフ面324と、半径R303を有する第2レリーフ面326とからなる。図示例では、半径R303は第1レリーフ面324に接線接触すると共に、湾曲基部面320により決定される半径R301に接線接触する。また、半径R303は湾曲基部面320の半径R301に対して凸である。尚、本発明はこの点に関し図示例に限定されない。即ち、半径R303は凸でもよいし凹でもよい。また、半径R303は第1レリーフ面324あるいは湾曲基部面320に接線接触しなくてもよい。さらに、上記の説明及び図面においては湾曲基部面320が半径R301、半径R302及び直線部分L301により構成されているが、本発明はこの点に関し図示例に限定されない。即ち、湾曲基部面320は任意の半径(曲面)及び直線(平面)の組み合わせにより構成されてよい。そのような構成も本発明の範囲に包含される。加えて、図示例ではレリーフ面318が直線状の第1レリーフ面324と曲線状の第2レリーフ面326とから構成されているが、本発明はこの点において図示例に限定されない。例えば、任意の曲線及び直線状の面の組み合わせによりレリーフ面318を形成してよい。そのような構成も本発明の範囲に包含される。
【0022】
図2−図4を参照すると、切断工程中、切れ端等が鋸ブレード110、210、310により生成され、それぞれのブレードのガレットエリアに流入する。切断工程が続くと(進行すると)、切れ端等はガレットエリアから排出されねばならない。そうしなければ、新たに生成される切れ端等がガレットエリアに流入できないからである。(従来のものより)大きな有効ガレット半径Reff、比較的短いすくい角面、第2レリーフ面126、226及び326の大きな角度または半径、並びに、各ブレードの湾曲基部面120、220及び320により、公知の鋸ブレードのガレットエリアより大きなガレットエリアが形成される。ガレットエリアが大きくなると、鋸ブレードは大量の切れ端等を受け入れ且つ排出することができるようになり、よって、ブレードをより高速で駆動することができるようになる。さらに、湾曲基部面の半径が大きくなっているので、ブレードの歯の耐応力性能が向上する。なぜなら歯の基部における応力集中が減少する(最小になる)からである。このことにより、歯がブレードから欠けたり、せん断されたりする可能性を小さくすることができる。よって、ブレードの歯は材料を高速で切断することができる(通常、高速切断をすると、大きな応力が歯に作用するが)。
【0023】
上記において本発明の好適な実施形態が図示され且つ説明されたが、種々の変形や変更等が本発明の範囲内で可能である。本発明は上記において例示的に説明・図示されたのであり、上記の説明には限定的な意図はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の鋸ブレードの拡大部分側面図である。
【図2】 図2は図1の鋸ブレードの代替実施形態の拡大部分側面図である。
【図3】 図3は図1の鋸ブレードの代替実施形態の拡大部分側面図である。
【図4】 図4は図1の鋸ブレードの代替実施形態の拡大部分側面図である。
Claims (17)
- ブレードに沿って設けられた複数の歯により形成される切断エッジを有する鋸ブレードであって、上記各歯は、先端と、その先端に近接したすくい角面と、そのすくい角面における上記先端と反対側に配置された湾曲基部面と、上記先端における上記すくい角面と反対側に配置された少なくとも一つのレリーフ面とを有し、各歯の上記先端と隣の歯の先端によりピッチ距離が規定され、各歯の上記湾曲基部面と先端により最大ガレット深さが規定され、各歯の上記すくい角面と湾曲基部面により、上記ピッチ距離の約30%以上であり、且つ、上記最大ガレット深さの約55%より大きい有効ガレット半径が規定され、上記すくい角面は、その長さが上記最大ガレット深さの約10%〜約25%の間の値に形成されることを特徴とする鋸ブレード。
- 各歯の上記すくい角面が、正の値のすくい角を有する請求項1記載の鋸ブレード。
- 各歯の上記少なくとも一つのレリーフ面は、上記先端における上記すくい角面と反対側に配置された第1レリーフ面と、その第1レリーフ面における上記先端と反対側に配置された第2レリーフ面とを備え、上記第1レリーフ面は、連続的に配置された歯の上記先端間を延びる面に対して第1リリーフ角度で形成され、上記第2レリーフ面は、上記面に対して、上記第1リリーフ角度より大きく、且つ、約35度〜約55度の間の値である第2リリーフ角度で形成される請求項1記載の鋸ブレード。
- 上記第1レリーフ角度は約35度である請求項3記載の鋸ブレード。
- 上記第2レリーフ角度は約45度である請求項3記載の鋸ブレード。
- 上記湾曲基部面が半径部分(曲面)と直線部分(平面)の組み合わせにより形成される請求項1記載の鋸ブレード。
- 上記有効ガレット半径は上記最大ガレット深さの約65%以上である請求項1記載の鋸ブレード。
- 上記最大ガレット深さは上記ピッチ距離の約40%よりも大きい請求項1記載の鋸ブレード。
- 上記湾曲基部面が少なくとも一つの半径(曲面)により形成され、上記湾曲基部面の一端部は、上記半径が上記すくい角面の近接側端部と相接することにより規定され、上記すくい角面の上記近接側端部は、上記半径の接線とほぼ等しい請求項1記載の鋸ブレード。
- ブレードに沿って設けられた複数の歯により形成される切断エッジを有する鋸ブレードであって、上記各歯は、先端と、その先端に近接して延出するすくい角面と、そのすくい角面における上記先端と反対側に配置された湾曲基部面と、上記先端における上記すくい角面と反対側に配置された少なくとも一つのレリーフ面とにより形成されるガレットエリアを有し、各歯及びそれと隣り合う歯により、それら歯の上記先端間を延出するピッチ距離が規定され、各歯の上記湾曲基部面と上記先端によりガレット深さが規定され、各歯の上記すくい角面と湾曲基部面により有効ガレット半径が規定され、上記各歯は更に、切断工程中に切れ端等が上記ガレットエリアから排出されることを容易にするための第1手段を備え、その第1手段は、上記有効ガレット半径を上記ピッチ距離の約30%以上、且つ、上記最大ガレット深さの約55%より大きくすることにより形成され、また、上記各歯は、上記歯の耐応力能力を向上させるための第2手段を備え、その第2手段は、上記最大ガレット深さの約10%〜約25%の長さを有する上記すくい角面により形成されることを特徴とする鋸ブレード。
- 上記すくい角面が正の値のすくい角を有し、そのすくい角は、連続的に配置された歯の上記先端間を延びる面に対してほぼ垂直な面から計測された角度である請求項10記載の鋸ブレード。
- 上記湾曲基部面が、上記すくい角面に接線接触する第1半径(曲面)と、一端で上記第1半径に接線接触する第2半径(曲面)により形成される請求項10記載の鋸ブレード。
- 上記第1手段は更に、上記先端における上記すくい角面と反対側に 配置された第1レリーフ面と、その第1レリーフ面における上記先端と反対側に配置された第2レリーフ面とにより形成され、上記第1レリーフ面は、連続的に配置された歯の上記先端間を延びる面に対して第1リリーフ角度で形成され、上記第2レリーフ面は、上記面に対して、上記第1リリーフ角度より大きく、且つ、約35度〜約55度の間の値である第2リリーフ角度で形成される請求項10記載の鋸ブレード。
- 上記第1手段は更に、上記第1リリーフ角度を約35度以上とすることにより形成される請求項13記載の鋸ブレード。
- 上記第1手段は、上記有効ガレット半径を上記最大ガレット深さの約65%〜約85%の間の値にすることにより形成される請求項10記載の鋸ブレード。
- 上記第2手段は更に、上記湾曲基部面に近接する上記すくい角面の一端部を、上記湾曲基部面の接線とほぼ等しくすることにより形成される請求項10記載の鋸ブレード。
- 上記第1手段は更に、上記先端における上記すくい角面と反対側に配置された第1レリーフ面と、その第1レリーフ面における上記先端と反対側に配置された第2レリーフ面とにより形成され、上記第1レリーフ面は、連続的に配置された歯の上記先端間を延びる面に対して第1リリーフ角度を規定し、上記第2レリーフ面は、少なくとも一つの半径(曲面)により形成される湾曲面により形成される請求項10記載の鋸ブレード。
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