JP4139155B2 - 通気性壁紙およびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、日本の風土に合った通気性を有する壁紙およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来において、住宅等の内装材として、建築物等の内壁面や天井面等に対する装飾性を高めるために、意匠的審美性に優れたシート状の壁紙が広く使用されている。しかも、この種の壁紙は、壁面等への貼付の便宜性等を考慮して、例えばその基材として不燃紙等の紙基材が使用されている。また、その表面には、絵柄の印刷以外にも、耐汚染性、耐擦傷性等の表面物性の付与や、エンボスによる立体的な装飾性の付与、発泡による柔軟性の付与等の目的から、例えばポリ塩化ビニル樹脂またはアクリル系樹脂等からなる樹脂層を設けた構成とすることが、一般的に知られている。
【0003】
今日において、住宅等の内装材としての壁紙の大部分は、前述したポリ塩化ビニル樹脂からなる樹脂層を設けたものであり、この種の壁紙は、その市場において95%以上を占有し、流通しているのが現状である。そして、この種の壁紙について、内装材のリフォーム等が行われる際に、その現場において気が付くことは、壁紙を剥がした壁面等に多量のカビや細菌が発生していることである。
【0004】
すなわち、前記壁紙を剥がした石膏ボード等の壁の表面は、カビや細菌で汚染ないし汚損されると共に、その内側に配設される断熱材として使用されるガラスウォールもカビや細菌で汚染され、さらにその周囲に形成されるアルミサッシまでもカビや細菌による腐食が発生している。その他、絨毯や浴室のタイルの目地に、カビや細菌が集中的に繁殖していることが確認される。
【0005】
また、日本の風土におけるコンクリート建築の家屋は、夏場は湿度が高いために鬱陶しく、冬場は暖房の影響で室内の壁面が激しく結露する傾向にある。これらの原因は、建築基準法に基づき、一般マンションの外壁の厚さは10cmしかないのに、冬場における室内の壁面は、外部から簡単に冷えるため、その壁面には夥しい結露が発生することになる。このため、日本の家屋における壁紙によるカビや細菌の発生についての問題は極めて重要である。
【0006】
そこで、本発明者は、先に、紙基材すなわち一般に裏打紙と称されている原紙1m2 に対して、合成繊維を5%以上または無機質材料を5%以上添加することにより、前述した壁紙としての紙質である水中伸度を1%未満、好ましくは0.1%未満に設定することができ、これにより通気性を良好にして、カビ抵抗性も増大させることができる壁紙を得ることができることを突き止め、特許出願を行った(特開2001−303491号公報)。
【0007】
また、壁紙等の内装材の表面材料として、従来多く用いられていたポリ塩化ビニルシートに代えて、不織布を使用することが提案されている。すなわち、不織布は廃棄時に公害問題を起こさない環境にやさしい素材であり、また繊維特有の高級な外観や手触りを有していながら、価格的に手頃である等の特性を持っているからである。
【0008】
しかしながら、不織布を使用する場合、裏打紙との接着には、一般に水系の樹脂エマルジョンや澱粉水溶液等が用いられるが、このような場合においては、不織布や裏打紙が水分を含むことになり、この水分を蒸発除去するための熱エネルギーが必要となり、接着に要する費用が嵩む等の難点がある。
【0009】
そこで、前述した裏打紙と不織布からなる表面材料とを貼り合わせる接合剤として、溶融押し出しされた熱可塑性の合成樹脂、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂や、ポリアミド、ポリエステル、合成ゴム、ポリビニルアルコール系あるいは酢酸ビニル共重合体等の樹脂により、裏打紙と不織布とを貼り合わせてなる壁紙等の内装材が提案されている(特開2001−270017号公報)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記提案に係る裏打紙と不織布とを貼り合わせてなる壁紙等の内装材は、裏打紙と不織布とを貼り合わせ加工において、壁紙としての風合いが良く、しかも全体を均質かつ安定にして、しかも連続的な量産を可能にし得るように、有効な接着剤の適用および処理作業の適正化を行うことが困難であった。従って、従来においては、この種の通気性壁紙の量産化が困難であることから、その製造コストも増大し、通気性壁紙の普及を遅らせる要因ともなっている。
【0011】
そこで、本発明者は、種々検討並びに試作を重ねた結果、不織布に多孔質フィルムを重ねて通気性多層シートを作成し、この通気性多層シートの一側面に貼合用接着剤を介して裏打紙を貼り合わせ、さらに前記通気性多層シートの他側面に印刷適性を有する繊維材料等からなる化粧層を形成することにより、建物の壁面に対する空気の流通を可能にして建物の水分含有率を一定に保つことができ、壁面と壁紙との間におけるカビや細菌の発生を有効に防止することができ、しかも意匠的審美性に優れた通気性壁紙を得ることができることを突き止めた。
【0012】
本発明において通気性多層シートを形成する不織布としては、例えば木綿、ビスコースレーヨン、パルプ等のセルロース系繊維や、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、アクリル系等の合成繊維等から構成され、スパンレース法、スパンボンド法、湿式法、サーマル法、ニードルリング法、乾式法、乾式パルプ法、メルトブロー法、フラッシュ紡糸式、エアーレイド式、バインダ接着法等で繊維を結合させて製造したものを適用することができる。
【0013】
この場合、前記通気性多層シートを形成する不織布は、その全重量に対し5%以上の合成繊維または無機質材料を添加して、水中伸度を1%未満に設定すれば好適である。
【0014】
また、本発明において通気性多層シートを形成する多孔質フィルムとしては、ポリオレフィン樹脂からなる多孔質膜を適用することができ、このポリオレフィン樹脂として、例えばエチレン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン等の単独重合体、共重合体またはこれらの混合物が挙げられる。
【0015】
さらに、本発明において通気性多層シートに貼り合わせる裏打紙としては、例えば紙基材に対して、合成繊維を5%以上または無機質材料を5%以上添加して、水中伸度を1%未満に設定した裏打紙を適用したり、あるいはパルプ、レーヨン等の紙基材を全重量当り30重量%以下、無機質材料を70重量%以上含有する防火性壁紙用裏打紙を適用したりすることが有効である。
【0016】
なお、本発明において適用する不織布および裏打紙において設定される水中伸度は、壁紙としての通気性を評価するための有効な試験項目であり、その試験方法は、紙の幅方向に300mm、縦方向50mmの大きさの試験片を2枚採取し、これら試験片を標準状態の空気中に2時間以上放置し、中心に鉛筆で測定線を引き、この直線上の紙の長さを小数点以下1桁まで測定する。次に、水を入れた水槽中に10分間浸漬してから、ガラス板でシワのないように掬い上げ、直ちに同じ測定個所を測定し、次式によって計算を行う。なお、計算は小数点以下1桁まで表示し、2枚の平均値を表す。
【0017】
{(浸漬後の長さ)−(浸漬前の長さ)}/(浸漬前の長さ)×100 [%]
【0018】
一方、本発明において通気性多層シートと裏打紙とを貼り合わせるために使用する貼合用接着剤としては、酢酸ビニル系エマルジョン、アクリル系エマルジョン、エポキシ系エマルジョンおよびウレタン系エマルジョンからなる群から選択されるエマルジョンを適用することが有効である。
【0019】
また、本発明において通気性多層シートの側面に形成する化粧層としては、印刷適性を有する無機質材料、繊維材料、化粧紙等を、それぞれコーティング法ないし貼り合わせ法により形成することができる。
【0020】
そこで、本発明者は、前述したように、木綿、ビスコースレーヨン、パルプ等のセルロース系繊維や、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、アクリル系等の合成繊維等から構成した不織布に、ポリオレフィン樹脂からなる多孔質シートを積層やコーティング等の方法により重ねて、通気性多層シートを形成し、この通気性多層シートの一側面に、前述した素材からなる貼合用接着剤を介して、前述した構成からなる裏打紙を貼り合わせ、さらに前記通気性多層シートの他側面に、前述した方法により印刷適性を有する化粧層を形成することにより、通気性に優れると共に防カビ性に優れた通気性壁紙を容易かつ低コストに製造することができることを突き止めた。
【0021】
従って、本発明の目的は、不織布に多孔質フィルムを重ねて形成した通気性多層シートを使用することにより、通気性に優れると共に、意匠的審美性に優れ、壁面等への貼付や剥離等の施工を容易化し、特に貼付壁面等における防カビ性に優れた通気性壁紙を、低コストに製造することができる通気性壁紙およびその製造方法を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明に係る通気性壁紙は、不織布にポリオレフィン樹脂からなる多孔質膜を重ねて通気性多層シートを形成し、この通気性多層シートの一側面に貼合用接着剤を介して裏打紙を貼り合わせると共に、前記通気性多層シートの他側面に印刷適性を有する繊維材料等からなる化粧層を形成したことを特徴とする。
【0023】
また、本発明に係る通気性壁紙は、不織布にポリオレフィン樹脂からなる多孔質膜を重ねて通気性多層シートを形成し、この通気性多層シートの一側面に貼合用接着剤を介してパルプ、レーヨン等の100%自然素材からなる襖紙、障子紙等の和紙を貼り合わせて形成したことを特徴とする。
【0024】
前記通気性多層シートは、前記不織布として、木綿、ビスコースレーヨン、パルプ等のセルロース系繊維や、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、アクリル系等の合成繊維等から構成したものを使用することができる。
【0025】
そして、前記通気性多層シートを形成する不織布は、その全重量に対し5%以上の合成繊維または無機質材料を添加して、水中伸度を1%未満に設定することができる。
【0026】
また、前記通気性多層シートの一側面に貼り合わせる裏打紙は、紙基材に対して、合成繊維を5%以上または無機質材料を5%以上添加して、水中伸度を1%未満に設定した裏打紙を適用することができる。
【0027】
さらに、前記通気性多層シートの一側面に貼り合わせる裏打紙は、パルプ、レーヨン等の紙基材を全重量当り30重量%以下、無機質材料を70重量%以上含有する防火性壁紙用裏打紙を適用することができる。
【0028】
一方、前記通気性多層シートの一側面に適用する貼合用接着剤は、酢酸ビニル系エマルジョン、アクリル系エマルジョン、エポキシ系エマルジョンおよびウレタン系エマルジョンからなる群から選択されるエマルジョンを適用することができる。
【0029】
また、前記通気性多層シートの他側面に形成する化粧層は、印刷適性を有する無機質材料、繊維材料、化粧紙等を、それぞれコーティング法ないし貼り合わせ法により形成することができる。
【0030】
そして、本発明に係る通気性壁紙を製造する方法は、木綿、ビスコースレーヨン、パルプ等のセルロース系繊維や、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、アクリル系等の合成繊維等から構成した不織布に、ポリオレフィン樹脂からなる多孔質膜を重ねて、通気性多層シートを形成し、
この通気性多層シートの一側面に、酢酸ビニル系エマルジョン、アクリル系エマルジョン、エポキシ系エマルジョンおよびウレタン系エマルジョンからなる群から選択されるエマルジョンよりなる貼合用接着剤を介して、紙基材に対して、合成繊維を5%以上または無機質材料を5%以上添加して水中伸度を1%未満に設定した裏打紙を貼り合わせ、
さらに前記通気性多層シートの他側面に、印刷適性を有する無機質材料、繊維材料、化粧紙等を、それぞれコーティング法ないし貼り合わせ法により化粧層を形成することを特徴とする。
【0031】
また、本発明に係る通気性壁紙を製造する方法は、木綿、ビスコースレーヨン、パルプ等のセルロース系繊維や、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、アクリル系等の合成繊維等から構成した不織布に、ポリオレフィン樹脂からなる多孔質膜を重ねて、通気性多層シートを形成し、
この通気性多層シートの一側面に、酢酸ビニル系エマルジョン、アクリル系エマルジョン、エポキシ系エマルジョンおよびウレタン系エマルジョンからなる群から選択されるエマルジョンよりなる貼合用接着剤を介して、パルプ、レーヨン等の紙基材を全重量当り30重量%以下、無機質材料を70重量%以上含有する防火性壁紙用裏打紙を貼り合わせ、
さらに前記通気性多層シートの他側面に、印刷適性を有する無機質材料、繊維材料、化粧紙等を、それぞれコーティング法ないし貼り合わせ法により化粧層を形成することを特徴とする。
【0032】
さらに、本発明に係る通気性壁紙を製造する方法は、木綿、ビスコースレーヨン、パルプ等のセルロース系繊維や、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、アクリル系等の合成繊維等から構成した不織布に、ポリオレフィン樹脂からなる多孔質膜を重ねて、通気性多層シートを形成し、
この通気性多層シートの一側面に、酢酸ビニル系エマルジョン、アクリル系エマルジョン、エポキシ系エマルジョンおよびウレタン系エマルジョンからなる群から選択されるエマルジョンよりなる貼合用接着剤を介して、パルプ、レーヨン等の100%自然素材からなる襖紙、障子紙等の和紙を貼り合わせることを特徴とする通気性壁紙の製造方法。
【0033】
そして、この場合においても、前記通気性多層シートを形成する不織布は、その全重量に対し5%以上の合成繊維または無機質材料を添加して、水中伸度を1%未満に設定することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る通気性壁紙およびその製造方法の実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0035】
【実施例1】
図1は、本発明に係る通気性壁紙の一実施例を示すものである。すなわち、本実施例の通気性壁紙10Aは、不織布12に多孔質フィルム13を積層等により重ねて通気性多層シート14を作成し、この通気性多層シート14の多孔質フィルム13側の面に貼合用接着剤16を介して裏打紙18を貼り合わせると共に、前記通気性多層シートの不織布12側の面に印刷適性を有する繊維材料等からなる化粧層20を形成した構成からなる。
【0036】
本実施例において適用する不織布12としては、木綿、ビスコースレーヨン、パルプ等のセルロース系繊維や、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、アクリル系等の合成繊維等から構成され、スパンレース法、スパンボンド法、湿式法、サーマル法、ニードルリング法、乾式法、乾式パルプ法、メルトブロー法、フラッシュ紡糸式、エアーレイド式、バインダ接着法等で繊維を結合させて製造することができる。
【0037】
特に、好適な不織布12としては、天然繊維を主体とするもので、例えば木材パルプ、リンター、その他各種の非木材植物繊維等の天然セルロース繊維である。また、針葉樹や広葉樹の化学パルプや機械パルプ等の木材パルプ、古紙パルプ、麻や綿等の非木材天然パルプ、合成化学パルプ、ポリエステルやレーヨン等の合成繊維等も好適である。
【0038】
なお、前記不織布12については、その全重量に対し5%以上の合成繊維または無機質材料を添加することにより、水中伸度を1%未満、好ましくは0.1%未満に設定することができ、これにより通気性の良好な不織布12を得ることが可能となる。
【0039】
また、本発明において適用する多孔質フィルム13としては、高分子量のポリオレフィン樹脂からなる多孔質膜を適用することができる。そして、このポリオレフィン樹脂としては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン等の単独重合体、共重合体またはこれらの混合物であって、例えばポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、フッ素化エチレンプロピレンコポリマー等、フッ素系ポリマーもしくはコポリマー、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。
【0040】
特に、この多孔質フィルム13としては、日東電工(株)製の“ミクロテックス(登録商標)”として市販されているテトラフルオロエチレン樹脂多孔質膜を好適に使用することができる。
【0041】
一方、本発明において適用する裏打紙18としては、次のような特徴を有する裏打紙18を好適に使用することができる。
(1)紙基材に対して、合成繊維を5%以上または無機質材料を5%以上添加して、水中伸度を1%未満に設定した裏打紙。
(2)パルプ、レーヨン等の紙基材を全重量当り30重量%以下、無機質材料を70重量%以上含有する防火性壁紙用裏打紙。
【0042】
前記(1)の裏打紙としては、紙基材として、公知の木材パルプに、麻、こうぞ、雁皮のジン皮繊維、コットンリンター、竹、藁等の非木材パルプ等を適宜混合したセルロース繊維を主体とし、必要に応じて合成繊維、ガラス繊維、無機繊維、合成パルプ等の繊維物質を適宜配合した構成からなり、この紙基材において、その1m2 に対し合成繊維または無機質材料を5%以上添加することにより、紙質の水中伸度を1%未満に設定して、通気性の良好な裏打紙として構成したものである。
【0043】
前記(2)の裏打紙としては、紙基材として、公知の木材パルプに、麻、こうぞ、雁皮のジン皮繊維、コットンリンター、竹、藁等の非木材パルプ等を適宜混合したセルロース繊維を主体とし、必要に応じて合成繊維、ガラス繊維、無機繊維、合成パルプ等の繊維物質を適宜配合した構成からなり、この紙基材を全重量当り30重量%以下とし、無機質材料を70重量%以上含有させた、通気性の良好な防火性壁紙用裏打紙として構成したものである。
【0044】
本発明において適用する貼合用接着剤16としては、酢酸ビニル系エマルジョン、アクリル系エマルジョン、エポキシ系エマルジョンおよびウレタン系エマルジョンからなる群から選択されるエマルジョンを適用することができる。この種の水性接着剤は、初期接着力が強く、通気性多層シート14および裏打紙18に浸透して紙の水分による伸縮を少なくし、耐水性、耐久性、防カビ性に優れ、しかもホルムアルデヒドを含んでいないので、壁紙を貼った室内の快適さを損なうことがない等の利点を有している。
【0045】
そして、本発明において適用する化粧層20としては、ポリオレフィン樹脂等の多孔質樹脂材料を、通気性多層シート14に対しコーティングして、このコーティングされた樹脂材料の表面に、印刷、発泡、エンボス等を施した化粧加工面として構成することができる。
また、シリカ、タンカル等の無機質材料を、通気性多層シート14に対し塗布し、この塗布面にインクジェット印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷等を施した化粧表面として構成することができる。
さらに、デンプン系接着剤、セルロース系接着剤等の糊材を使用して、通気性多層シート14に対し大理石、珪藻土、セピオライト等を散布付着させて形成した化粧表面として構成することができる。
【0046】
【実施例2】
図2は、本発明に係る通気性壁紙の別の実施例を示すものである。すなわち、本実施例の通気性壁紙10Bは、前記実施例と同様に不織布12に多孔質フィルム13を積層等により重ねて通気性多層シート14を作成し、この通気性多層シート14の不織布10側の面に貼合用接着剤16を介して裏打紙18を貼り合わせると共に、前記通気性多層シートの多孔質フィルム12側の面に印刷適性を有する繊維材料等からなる化粧層20を形成した構成からなる。
【0047】
本実施例の通気性壁紙10Bは、前記実施例1における通気性壁紙10Aと比較し、通気性多層シート14に対する裏打紙18と化粧層20の形成面を逆転させたものであり、実質的に前述した実施例1における通気性壁紙10Aと同様のものを得ることができる。
【0048】
【実施例3】
図3は、本発明に係る通気性壁紙のさらに別の実施例を示すものである。すなわち、本実施例の通気性壁紙10Cは、前記実施例と同様にして不織布12に多孔質フィルム13を積層等により重ねて通気性多層シート14を作成し、この通気性多層シート14の一側面に貼合用接着剤16を介してパルプ、レーヨン等の100%自然素材からなる襖紙、障子紙等からなる和紙22を貼り合わせて形成した構成からなる。
【0049】
本実施例の通気性壁紙10Cは、前述した実施例と同様に壁紙として使用することができるばかりでなく、和紙22としての素材を生かして、壁紙以外の襖紙、障子紙や、その他各種の装飾用として広く利用することができる。
【0050】
以上、本発明の好適な実施例について説明したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本発明の精神を逸脱しない範囲内において、多くの設計変更が可能である。
【0051】
【発明の効果】
前述した実施例から明らかな通り、本発明に係る通気性壁紙によれば、日本の風土に合った優れた通気性を有し、壁面等への施工が容易にして、特に剥がす場合の樹脂質層と紙質層との分離が容易となり、貼付壁面等における防カビ性に優れ、しかも意匠的審美性に優れた通気性壁紙を、低コストに製造することができる。
【0052】
特に、本発明に係る通気性壁紙によれば、透気度(試験紙の一定の面積を一定の圧力差で、一定量の空気が通過するに要する時間)を測定した結果、30秒以内に保持することができ、極めて良好な通気性を有することが確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る通気性壁紙の一実施例を示す要部説明図である。
【図2】 本発明に係る通気性壁紙の別の実施例を示す要部説明図である。
【図3】 本発明に係る通気性壁紙のさらに別の実施例を示す要部説明図である。
【符号の説明】
10A、10B、10C 通気性壁紙
12 不織布
13 多孔質フィルム
14 通気性多層シート
16 貼合用接着剤
18 裏打紙
20 化粧層
22 和紙
Claims (12)
- 不織布にポリオレフィン樹脂からなる多孔質膜を重ねて通気性多層シートを形成し、この通気性多層シートの一側面に貼合用接着剤を介して裏打紙を貼り合わせ、さらに前記通気性多層シートの他側面に印刷適性を有する繊維材料等からなる化粧層を形成したことを特徴とする通気性壁紙。
- 不織布にポリオレフィン樹脂からなる多孔質膜を重ねて通気性多層シートを形成し、この通気性多層シートの一側面に貼合用接着剤を介してパルプ、レーヨン等の100%自然素材からなる襖紙、障子紙等の和紙を貼り合わせて形成したことを特徴とする通気性壁紙。
- 前記通気性多層シートは、前記不織布として、木綿、ビスコースレーヨン、パルプ等のセルロース系繊維や、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、アクリル系等の合成繊維等から構成したものを使用することを特徴とする請求項1または2記載の通気性壁紙。
- 前記通気性多層シートを形成する不織布は、その全重量に対し5%以上の合成繊維または無機質材料を添加して、水中伸度を1%未満に設定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の通気性壁紙。
- 前記通気性多層シートの一側面に貼り合わせる裏打紙は、紙基材に対して、合成繊維を5%以上または無機質材料を5%以上添加して、水中伸度を1%未満に設定した裏打紙からなることを特徴とする請求項1記載の通気性壁紙。
- 前記通気性多層シートの一側面に貼り合わせる裏打紙は、パルプ、レーヨン等の紙基材を全重量当り30重量%以下、無機質材料を70重量%以上含有する防火性壁紙用裏打紙からなることを特徴とする請求項1記載の通気性壁紙。
- 前記通気性多層シートの一側面に適用する貼合用接着剤は、酢酸ビニル系エマルジョン、アクリル系エマルジョン、エポキシ系エマルジョンおよびウレタン系エマルジョンからなる群から選択されるエマルジョンを適用することを特徴とする請求項1または2記載の通気性壁紙。
- 前記通気性多層シートの他側面に形成する化粧層は、印刷適性を有する無機質材料、繊維材料、化粧紙等を、それぞれコーティング法ないし貼り合わせ法により形成することを特徴とする請求項1記載の通気性壁紙。
- 木綿、ビスコースレーヨン、パルプ等のセルロース系繊維や、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、アクリル系等の合成繊維等から構成した不織布に、ポリオレフィン樹脂からなる多孔質膜を重ねて、通気性多層シートを形成し、
この通気性多層シートの一側面に、酢酸ビニル系エマルジョン、アクリル系エマルジョン、エポキシ系エマルジョンおよびウレタン系エマルジョンからなる群から選択されるエマルジョンよりなる貼合用接着剤を介して、紙基材に対して、合成繊維を5%以上または無機質材料を5%以上添加して水中伸度を1%未満に設定した裏打紙を貼り合わせ、
さらに前記通気性多層シートの他側面に、印刷適性を有する無機質材料、繊維材料、化粧紙等を、それぞれコーティング法ないし貼り合わせ法により化粧層を形成することを特徴とする通気性壁紙の製造方法。 - 木綿、ビスコースレーヨン、パルプ等のセルロース系繊維や、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、アクリル系等の合成繊維等から構成した不織布に、ポリオレフィン樹脂からなる多孔質膜を重ねて、通気性多層シートを形成し、
この通気性多層シートの一側面に、酢酸ビニル系エマルジョン、アクリル系エマルジョン、エポキシ系エマルジョンおよびウレタン系エマルジョンからなる群から選択されるエマルジョンよりなる貼合用接着剤を介して、パルプ、レーヨン等の紙基材を全重量当り30重量%以下、無機質材料を70重量%以上含有する防火性壁紙用裏打紙を貼り合わせ、
さらに前記通気性積層シートの他側面に、印刷適性を有する無機質材料、繊維材料、化粧紙等を、それぞれコーティング法ないし貼り合わせ法により化粧層を形成することを特徴とする通気性壁紙の製造方法。 - 木綿、ビスコースレーヨン、パルプ等のセルロース系繊維や、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、アクリル系等の合成繊維等から構成した不織布に、ポリオレフィン樹脂からなる多孔質膜を重ねて、通気性多層シートを形成し、
この通気性多層シートの一側面に、酢酸ビニル系エマルジョン、アクリル系エマルジョン、エポキシ系エマルジョンおよびウレタン系エマルジョンからなる群から選択されるエマルジョンよりなる貼合用接着剤を介して、パルプ、レーヨン等の100%自然素材からなる襖紙、障子紙等の和紙を貼り合わせることを特徴とする通気性壁紙の製造方法。 - 前記通気性多層シートを形成する不織布は、その全重量に対し5%以上の合成繊維または無機質材料を添加して、水中伸度を1%未満に設定することを特徴とする請求項9ないし11のいずれかに記載の通気性壁紙の製造方法。
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JP2002216205A JP4139155B2 (ja) | 2002-07-25 | 2002-07-25 | 通気性壁紙およびその製造方法 |
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