JP4138106B2 - 電子ペーパー用プリンター - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子ペーパー用プリンターに関する。
【0002】
【従来の技術】
セグメントタイプの電気泳動ディスプレー(Electrophoretic Display )が知られている(Barrett Comiskey, Jonathan D Albert, and Joe Jacobson, Electrophoretic Ink: A printalbe display material, Proceeding of SID 97 in Boston(1997))。
【0003】
この電気泳動ディスプレーは、電気泳動(Electrophoresis )を利用した複数のマイクロカプセルにより、ディスプレーの各セグメントが構成されている。そして、目的のセグメントに電圧を印加することにより、そのセグメントの全部あるいは一部の色が変わるようになっている。
【0004】
しかしながら、前記電気泳動を利用した書き換え可能な電子ペーパーに表示パターンを描画する電子ペーパー用プリンターは、なかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、書き換え可能な電子ペーパーに、適正かつ確実に表示パターンを描画し得る電子ペーパー用プリンターを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜(26)の本発明により達成される。
【0007】
(1) 複数のカプセルを備え、該カプセル内で帯電粒子が移動することにより色が変化して表示パターンが表示される電子ペーパーに、表示パターンを描画する電子ペーパー用プリンターであって、
前記電子ペーパーに電界を印加することにより、前記カプセル内で前記帯電粒子を移動させて、前記電子ペーパーに表示パターンを描画するヘッドを有し、
前記ヘッドの前記電子ペーパーと接触する部分の形状を曲面としたことを特徴とする電子ペーパー用プリンター。
【0008】
(2) 前記ヘッドは、少なくとも一対のドラムで構成されている上記(1)に記載の電子ペーパー用プリンター。
【0009】
(3) 前記一対のドラムのうちの少なくとも一方は、その外周面に、前記電子ペーパーに印加する電界を形成する複数の画素電極を有している上記(2)に記載の電子ペーパー用プリンター。
【0010】
(4) 前記一対のドラムのうちの一方は、その外周面に、前記電子ペーパーに印加する電界を形成する複数の画素電極を有し、他方は、その外周面に、前記画素電極とともに前記電界を形成する共通電極を有している上記(2)に記載の電子ペーパー用プリンター。
【0011】
(5) 前記複数の画素電極は、行列状に配置されている上記(3)または(4)に記載の電子ペーパー用プリンター。
【0012】
(6) 前記複数の画素電極による前記電界の形成と消失とをそれぞれ切り替える複数の切替素子を有する上記(3)ないし(5)のいずれかに記載の電子ペーパー用プリンター。
【0013】
(7) 前記切替素子は、薄膜トランジスタである上記(6)に記載の電子ペーパー用プリンター。
【0014】
(8) 複数のカプセルを備え、該カプセル内で帯電粒子が移動することにより色が変化して表示パターンが表示される電子ペーパーに、表示パターンを描画する電子ペーパー用プリンターであって、
前記電子ペーパーに電界を印加することにより、前記カプセル内で前記帯電粒子を移動させて、前記電子ペーパーに表示パターンを描画するドラム状のヘッドを有し、
前記ヘッドから前記電子ペーパーへの電界の印加のパターンにより、前記表示パターンが描画されるよう構成されていることを特徴とする電子ペーパー用プリンター。
【0015】
(9) 前記ヘッドは、前記電子ペーパーに描画されている表示パターンを消去する消去ヘッドと、前記電子ペーパーに表示パターンを描画する描画ヘッドとを有する上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の電子ペーパー用プリンター。
【0016】
(10) 前記ヘッドは、オーバーライトが可能に構成されている上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の電子ペーパー用プリンター。
【0017】
(11) 複数のカプセルを備え、該カプセル内で帯電粒子が移動することにより色が変化して表示パターンが表示される電子ペーパーに、表示パターンを描画する電子ペーパー用プリンターであって、
前記電子ペーパーに電界を印加することにより、前記カプセル内で前記帯電粒子を移動させて、前記電子ペーパーに表示パターンを描画する描画ヘッドと、前記電子ペーパーに描画されている表示パターンを消去する消去ヘッドとを有し、前記描画ヘッドおよび/または前記消去ヘッドの前記電子ペーパーと接触する部分の形状を曲面としたことを特徴とする電子ペーパー用プリンター。
【0018】
(12) 前記消去ヘッドは、外周面に単一の電極を有する一対のドラムで構成されている上記(11)に記載の電子ペーパー用プリンター。
【0019】
(13) 前記描画ヘッドおよび前記消去ヘッドのうちの少なくとも一方は、一対のドラムで構成されている上記(11)に記載の電子ペーパー用プリンター。
【0020】
(14) 前記一対のドラムのうちの少なくとも一方は、その外周面に、前記電子ペーパーに印加する電界を形成する複数の画素電極を有している上記(13)に記載の電子ペーパー用プリンター。
【0021】
(15) 前記一対のドラムのうちの一方は、その外周面に、前記電子ペーパーに印加する電界を形成する複数の画素電極を有し、他方は、その外周面に、前記画素電極とともに前記電界を形成する共通電極を有している上記(13)に記載の電子ペーパー用プリンター。
【0022】
(16) 前記複数の画素電極は、行列状に配置されている上記(14)または(15)に記載の電子ペーパー用プリンター。
【0023】
(17) 前記複数の画素電極による前記電界の形成と消失とをそれぞれ切り替える複数の切替素子を有する上記(14)ないし(16)のいずれかに記載の電子ペーパー用プリンター。
【0024】
(18) 前記切替素子は、薄膜トランジスタである上記(17)に記載の電子ペーパー用プリンター。
【0025】
(19) 複数のカプセルを備え、該カプセル内で帯電粒子が移動することにより色が変化して表示パターンが表示される電子ペーパーに、表示パターンを描画する電子ペーパー用プリンターであって、
前記電子ペーパーに電界を印加することにより、前記カプセル内で前記帯電粒子を移動させて、前記電子ペーパーに表示パターンを描画するオーバーライトが可能なヘッドを有し、
前記ヘッドの前記電子ペーパーと接触する部分の形状を曲面としたことを特徴とする電子ペーパー用プリンター。
【0026】
(20) 前記ヘッドは、一対のドラムを有し、
前記一対のドラムは、それぞれ、その外周面に、前記電子ペーパーに印加する電界を形成する複数の画素電極を有している上記(19)に記載の電子ペーパー用プリンター。
【0027】
(21) 前記ヘッドは、一対のドラムを有し、
前記一対のドラムのうちの一方は、その外周面に、前記電子ペーパーに印加する電界を形成する複数の画素電極を有し、他方は、その外周面に、前記画素電極とともに前記電界を形成する共通電極を有している上記(19)に記載の電子ペーパー用プリンター。
【0028】
(22) 前記共通電極の電位を所定値に設定することにより、前記共通電極と前記画素電極との間に方向の異なる2つの電界を選択的に形成し得るように構成されている上記(21)に記載の電子ペーパー用プリンター。
【0029】
(23) 前記複数の画素電極は、行列状に配置されている上記(20)ないし(22)のいずれかに記載の電子ペーパー用プリンター。
【0030】
(24) 前記複数の画素電極による前記電界の形成と消失とをそれぞれ切り替える複数の切替素子を有する上記(20)ないし(23)のいずれかに記載の電子ペーパー用プリンター。
【0031】
(25) 前記切替素子は、薄膜トランジスタである上記(24)に記載の電子ペーパー用プリンター。
【0032】
(26) 前記電子ペーパーは、基材層と、電子インク層とを有し、該電子インク層に、前記複数のカプセルが分散配置されている上記(1)ないし(25)のいずれかに記載の電子ペーパー用プリンター。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電子ペーパー用プリンター(電子ペーパー用印刷装置)を添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0034】
図1は、本発明の電子ペーパー用プリンターの第1実施例を示す側面図である。
【0035】
同図に示す電子ペーパー用プリンター1は、後述する電子ペーパー2に、文字、数字、図形(絵)等の所定の表示パターン(表示)を描画(印刷)する装置である。
【0036】
この電子ペーパー用プリンター1は、電子ペーパー2に表示パターンを描画する描画ヘッド(第1のヘッド)3と、電子ペーパー2に描画された表示パターンを消去する消去ヘッド(第2のヘッド)4と、描画ヘッド3および消去ヘッド4を回転駆動する図示しない駆動機構と、電子ペーパー2を搬送する図示しない搬送機構とを有している。なお、図1中矢印Aの方向が、電子ペーパー2の搬送方向である。
【0037】
図2は、電子ペーパー2の構成例を示す断面図、図3は、図2に示す電子ペーパーのマイクロカプセルを示す断面図である。
【0038】
図2に示す電子ペーパー2は、電気泳動(Electrophoresis )を利用した、表示パターンの書き換えや消去が可能な表示手段(表示媒体)である。
【0039】
この電子ペーパー2は、紙(可撓性を有するシート状の基材層)21と、この紙21上に形成された電子インク層22とで構成されている。電子インク層22の図2中上側の面が、表示パターンが表示される表示面20となっている。
【0040】
電子インク層22は、光透過性を有する(透明な)バインダ23と、このバインダ23中に均一に分散した状態で固定されている複数のマイクロカプセル24とで構成されている。
【0041】
電子インク層22の厚さaは、マイクロカプセル24の外径(直径)bの1.5〜2倍程度が好ましい。
【0042】
また、前記バインダ23としては、例えば、ポリビニルアルコール等を用いることができる。
【0043】
図3に示すように、マイクロカプセル24は、中空の球状の光透過性を有するカプセル本体25を有している。このカプセル本体25内には、液体(溶媒)26が充填されており、この液体26中には、負に帯電した複数の帯電粒子27が分散している。
【0044】
帯電粒子27は、核28と、この核28を被覆する被覆層29とで構成されている。
【0045】
帯電粒子27および液体26の色は、互いに異なるように設定される。例えば、帯電粒子27の色は、白色とされ、液体26の色は、青色、赤色、緑色またはは黒色とされる。
【0046】
マイクロカプセル24に外部電界(電場)を印加すると、帯電粒子27は、カプセル本体25内で、前記電界の方向と逆方向に移動する。
【0047】
例えば、マイクロカプセル24の図3中上側(表示面20側)に正に帯電した電極が位置すると、図3中下側に向って電界が生じ、これにより、帯電粒子27は、カプセル本体25内の図3中上側に移動(浮上)する。この帯電粒子27により、マイクロカプセル24の図3中上側の色は、白色になる。
【0048】
逆に、マイクロカプセル24の図3中上側に負に帯電した電極が位置すると、図3中上側に向って電界が生じ、これにより、帯電粒子27は、カプセル本体25内の図3中下側に移動(沈下)する。この場合には、カプセル本体25内の図3中上側に液体26が位置するので、液体の色が青色ならば、マイクロカプセル24の図3中上側の色は、青色になる。
【0049】
また、マイクロカプセル24は、液体26の比重と帯電粒子27の比重とが等しくなるように構成されている。
【0050】
これにより、帯電粒子27は、図3中上側または下側に移動後、電界が消失しても、一定の位置に長期間位置することができ、マイクロカプセル24の図3中上側の色が白色、または液体の色、例えば青色に長期間保持される。すなわち、電子ペーパー2の表示が、長期間保持される。
【0051】
なお、液体26の比重と帯電粒子27の比重とを等しくするには、例えば、被覆層29の厚さd等を調節すればよい。
【0052】
マイクロカプセル24の外径bは、180μm 以下が好ましく、10〜20μm 程度がより好ましい。
【0053】
前記帯電粒子27の核28としては、例えば、TiO2(ルチル構造)等を用いることができる。
【0054】
また、前記帯電粒子27の被覆層29としては、例えば、ポリエチレン等を用いることができる。
【0055】
また、前記液体26としては、例えば、四塩化エチレンとイソパラフィンとに、アントラキン系染料を溶解したもの等を用いることができる。
【0056】
図1に示すように、描画ヘッド3は、回転自在に支持されている一対のドラム31、32で構成されている。ドラム31の外径(直径)とドラム32の外径とは、同一に設定されている。
【0057】
ドラム31、32の外径は、特に限定されないが、3〜30cm程度が好ましい。
【0058】
なお、ドラム31、32の外径を大きくすることにより、電子ペーパー2に対するドラム31、32の接触面積が増大し、これにより表示パターンの描画速度を向上させることができる。
【0059】
これらのドラム31、32は、それぞれの軸線(回転軸312、322)が互いに平行になり、かつ、ドラム31の外周面とドラム32の外周面とが所定距離離間するように設置されている。そして、ドラム31、32は、ドラム31が図1中上側、すなわち電子ペーパー2の電子インク層22側となり、ドラム32が図1中下側、すなわち電子ペーパー2の紙21側となるように配置されている。
【0060】
前記ドラム31の外周面とドラム32の外周面との間の間隔は、電子ペーパー2が、ドラム31とドラム32との間を通過することができ、かつ、ドラム31とドラム32とにより電子ペーパー2に必要かつ十分な圧力と電界を加えることができるように設定される。
【0061】
ドラム31は、円筒状のドラム本体311を有している。このドラム本体311の外周面には、複数の画素電極(上部電極)を備えた回路基板313が設置されている。なお、この回路基板313は、後に詳述する。
【0062】
また、ドラム32は、円筒状のドラム本体321を有している。このドラム本体321の外周面には、共通電極(下部電極)323が設置されている。
【0063】
図4は、回路基板313を展開した状態を模式的に示す図(ブロック図)である。なお、図4中矢印Aの方向が、電子ペーパー2の搬送方向である。
【0064】
また、図5は、描画ヘッド3の1画素分を示す側面図である。なお、図5中矢印Aの方向が、電子ペーパー2の搬送方向である。
【0065】
図4に示すように、回路基板313は、可撓性(柔軟性)を有する樹脂製の基板61を有している。
【0066】
この基板61上には、行列状に配置(配列)された複数の四角形の画素電極64と、各画素電極64の導通、非導通をそれぞれ切り替える複数の薄膜トランジスタ(TFT)(切替素子)65と、各薄膜トランジスタ65のゲートに電圧(信号)を印加するゲートドライバ62と、各薄膜トランジスタ65のソースに電圧(信号)を印加するソースドライバ63と、図4中横方向に延びる複数のゲートライン621と、図4中縦方向に延びる複数のソースライン631とが、それぞれ形成されている。
【0067】
1つの画素電極64が、1画素(ドット)に相当する。
【0068】
また、各画素電極64のピッチは、特に限定されないが、500〜5000dpi(ドット/インチ)程度が好ましい。
【0069】
なお、本発明では、画素電極64の形状が四角形に限定されないことは言うまでもない。
【0070】
また、本発明では、画素電極64の配列のパターンは、行列状に限定されず、例えば、画素電極64がデルタ状に並んでいても差し支えない。
【0071】
以下、図4中、最も上側の横方向の配列を「第1行(1行目)」、上側からN番目の横方向の配列を「第N行(N行目)」と言う。
【0072】
また、図4中、最も左側の縦方向の配列を「第1列(1列目)」、左側からN番目の縦方向の配列を「第N列(N列目)」と言う。
【0073】
ゲートドライバ62には、図4中横方向に延びる複数のゲートライン621が、それぞれ接続されている。
【0074】
また、ソースドライバ63には、図4中縦方向に延びる複数のソースライン631が、それぞれ接続されている。
【0075】
そして、各薄膜トランジスタ65のゲートは、それぞれ、対応するゲートライン621に接続されている。
【0076】
また、各薄膜トランジスタ65のソースは、それぞれ、対応するソースライン631に接続されており、各薄膜トランジスタ65のドレインは、それぞれ、対応する画素電極64に接続されている。
【0077】
ゲートドライバ62は、前記ゲートライン621を1行(ライン)ごとに順次走査する。
【0078】
例えば、「N行目のゲートライン621を走査する」とは、N行目のすべての薄膜トランジスタ65のゲートに走査時間(時間)tの間だけ電圧(走査電圧)を印加し、N行目のすべての薄膜トランジスタ65(薄膜トランジスタ65のゲート)を走査時間tの間だけオンにすることを言う。
【0079】
このようにゲートドライバ62の役割は、N行目の次はN+1行目、N+1行目の次はN+2行目と、順次走査すること、すなわち、順次、行単位で(1行ごとに)その行のすべての薄膜トランジスタ65を走査時間tの間だけオンさせることである。
【0080】
ソースドライバ63は、データライン駆動回路とも呼ばれ、所定のゲートライン621に走査電圧が印加されたとき、すなわち、所定の行の薄膜トランジスタ65がすべてオンしたとき、画素電極64に、ソースライン631および前記薄膜トランジスタ65を介して印刷情報(表示パターンを示す情報)に応じた電圧を印加する回路である。
【0081】
所定のゲートライン621に走査電圧が印加されたときに、所定のソースライン631に前記電圧が印加されることにより、対応する画素電極64が導通する。これにより、例えば対応する画素電極64に所定の大きさの負の電圧が印加され、図5に示すように、その画素電極64を例えば負に帯電させることができる。このとき共通電極323の電位を0ボルトに設定すると、画素電極64に向って電界が形成される(生じる)。
【0082】
前記画素電極64と共通電極323との間に印加される電圧(画素電極64と共通電極323の電位差)の大きさは、特に限定されないが、絶対値で、10ボルト以上が好ましく、20ボルト以上がより好ましい。
【0083】
前記各薄膜トランジスタ65の駆動は、それぞれ、制御手段7により、ゲートドライバ62およびソースドライバ63を介して制御される。
【0084】
制御手段7は、通常、ロジック回路とメモリ回路等からなる集積回路で構成され、前記各薄膜トランジスタ65の他、後述する消去ヘッド4のドラム41の各薄膜トランジスタ65等、電子ペーパー用プリンター1全体の制御を行う。
【0085】
前述したドラム本体311の外周面への回路基板313の形成は、例えば、下記のようにするのが好ましい。
【0086】
まず、前述した薄膜トランジスタアレイ、画素電極アレイ等を備えた回路部を図示しない所定の基板上に形成し、これを前記基板から所定の方法で剥離し、基板61上に転写する。これにより、回路基板313が得られる。この方法の詳細は、本願出願人による特開平10−125930号を採用することができる。
【0087】
次いで、この回路基板313をドラム本体311の外周面に巻き付けて固定する。
【0088】
図1に示すように、消去ヘッド4は、描画ヘッド3の図1中右側(電子ペーパー2の搬送方向手前側)に、描画ヘッド3から所定距離離間して設置されている。
【0089】
この消去ヘッド4は、前述した描画ヘッド3と同様に、回転自在に支持されている一対のドラム41、42で構成されている。ドラム41およびドラム42の外径は、前述した描画ヘッド3のドラム31およびドラム32の外径と同一に設定されている(ドラム41の外径とドラム42の外径とは、同一に設定されている)。
【0090】
ドラム41、42の外径は、特に限定されないが、前述したドラム31、32の外径と同様に、3〜30cm程度が好ましい。
【0091】
なお、ドラム41、42の外径を大きくすることにより、電子ペーパー2に対するドラム41、42の接触面積が増大し、これにより表示パターンの消去速度を向上させることができる。
【0092】
これらのドラム41、42は、前述した描画ヘッド3と同様に、それぞれの軸線(回転軸412、422)が互いに平行になり、かつ、ドラム41の外周面とドラム42の外周面とが所定距離離間するように設置されている。そして、ドラム41、42は、前述した描画ヘッド3と同様に、ドラム41が図1中上側、すなわち電子ペーパー2の電子インク層22側となり、ドラム42が図1中下側、すなわち電子ペーパー2の紙21側となるように配置されている。
【0093】
ドラム41は、円筒状のドラム本体411を有している。このドラム本体411の外周面には、前述した描画ヘッド3と同様に、複数の画素電極(上部電極)64を備えた回路基板413が設置されている。なお、この回路基板413は、前述した描画ヘッド3の回路基板313と同様であるので、その説明の一部を省略する。
【0094】
また、ドラム42は、円筒状のドラム本体421を有している。このドラム本体421の外周面には、共通電極(下部電極)423が設置されている。
【0095】
図6は、消去ヘッド4の1画素分を示す側面図である。なお、図6中矢印Aの方向が、電子ペーパー2の搬送方向である。
【0096】
ゲートドライバ62は、前記ゲートライン621を1行(ライン)ごとに順次走査する(図4参照)。
【0097】
例えば、「N行目のゲートライン621を走査する」とは、N行目のすべての薄膜トランジスタ65のゲートに走査時間(時間)tの間だけ電圧(走査電圧)を印加し、N行目のすべての薄膜トランジスタ65(薄膜トランジスタ65のゲート)を走査時間tの間だけオンにすることを言う。
【0098】
このようにゲートドライバ62の役割は、N行目の次はN+1行目、N+1行目の次はN+2行目と、順次走査すること、すなわち、順次、行単位で(1行ごとに)その行のすべての薄膜トランジスタ65を走査時間tの間だけオンさせることである。
【0099】
ソースドライバ63は、データライン駆動回路とも呼ばれ、所定のゲートライン621に走査電圧が印加されたとき、すなわち、所定の行の薄膜トランジスタ65がすべてオンしたとき、画素電極64に、ソースライン631および前記薄膜トランジスタ65を介して電圧を印加する回路である。
【0100】
所定のゲートライン621に走査電圧が印加されたときに、所定のソースライン631に前記電圧が印加されることにより、対応する画素電極64が導通する。これにより、対応する画素電極64に所定の大きさの正の電圧が印加され、図6に示すように、その画素電極64を例えば正に帯電することができる。このとき画素電極64から共通電極423に向って電界が形成される。
【0101】
前記画素電極64と共通電極423との間に印加される電圧(画素電極64と共通電極423の電位差)の大きさは、特に限定されないが、絶対値で、10ボルト以上が好ましく、20ボルト以上がより好ましい。
【0102】
なお、前記ドラム本体411の外周面への回路基板413の形成は、前述したドラム本体311の外周面への回路基板313の形成と同様の方法で行うのが好ましい。
【0103】
次に、電子ペーパー用プリンター1の作用を説明する。
【0104】
電子ペーパー用プリンター1で電子ペーパー2に表示パターンを描画する際は、図1に示すように、駆動機構により、描写ヘッド3のドラム31は、所定の回転数(回転速度)で図1中時計回りに回転し、ドラム32は、ドラム31と同一の回転数で図1中反時計回りに回転する。
【0105】
同様に、駆動機構により、消去ヘッド4のドラム41は、ドラム31と同一の回転数で図1中時計回りに回転し、ドラム42は、ドラム41と同一の回転数で図1中反時計回りに回転する。
【0106】
なお、前述したように、各ドラム31、32、41および42の外径は、すべて同一であるので、各ドラム31、32、41および42の外周面の線速度は、すべて同一となる。
【0107】
電子ペーパー2は、搬送機構により図1中右側から消去ヘッド4まで搬送される。
【0108】
制御手段7は、ゲートドライバ62を駆動して、消去ヘッド4のすべての薄膜トランジスタ65を1行ごとに走査し、オンさせる。
【0109】
この際、制御手段7は、さらに、ソースドライバ63を駆動して、すべてのソースライン631に対して同電位の信号を出力する。
【0110】
なお、制御手段7は、各列の画素電極64が電子ペーパー2に接触する前に、前記走査および前記信号の出力を開始する。
【0111】
これにより、図6に示すように、すべての画素電極64に所定の大きさの例えば正の電圧が印加されると、すべての画素電極64が正に帯電する。そして、共通電極423の電位を0ボルトに設定しておくと、対向する各画素電極64から共通電極423に向ってそれぞれ電界が形成される。
【0112】
電子ペーパー2は、ドラム41とドラム42とにより、挟持され、矢印Aの方向に送られる。すなわち、電子ペーパー2は、先端(図1中左側の部分)から順次ドラム41とドラム42との間を通過する。この際、電子ペーパー2は、ドラム41とドラム42とにより、先端から順次、所定の圧力で押圧されるとともに、前記電界中に置かれる(電界が印加される)。
【0113】
一つの例として、電子ペーパー2を消去ヘッド4で全面白色にした後、描画ヘッド3で青色の文字や図形を書き込むモードを説明する。
【0114】
図7に示すように、前記電界中に置かれた電子ペーパー2の各帯電粒子27は、それぞれ、その電界によりカプセル本体25内の図7中上側に移動する。これらの帯電粒子27により、それに対応する電子ペーパー2の表示面20の色は、白色になる。
【0115】
以下、同様にして、電子ペーパー2は、ドラム41とドラム42との間を通過する際、その表示面20の色が白色になる。
【0116】
そして、電子ペーパー2の基端(図1中右側の部分)までドラム41とドラム42との間を通過すると、電子ペーパー2の表示面20の色は、すべて白色になる。すなわち、電子ペーパー2に描画された表示パターンがすべて消去される(リセットされる)。
【0117】
また、図1に示すように、電子ペーパー2は、前記ドラム41とドラム42とにより矢印Aの方向に送られ、これにより描画ヘッド3まで搬送される。
【0118】
制御手段7は、各薄膜トランジスタ65のゲート電圧を制御するとともに、各薄膜トランジスタ65のソース電圧を表示パターンを示す信号(例えば、画像信号等)に基づいて制御する。
【0119】
すなわち、制御手段7は、ゲートドライバ62を駆動して、ゲートライン621を時間分割して走査する。図4に示すように、まず、1行目のゲートライン621に時間tのパルス電圧を印加し、時間tの間だけ1行目のすべての薄膜トランジスタ65のゲートをオンさせる(開く)。すなわち、1行目のすべての薄膜トランジスタ65を時間tの間だけオンさせる。次いで、2行目のゲートライン621にパルス電圧を印加し、2行目のすべての薄膜トランジスタ65を時間tの間だけオンさせる。以下、同様に、順次、ゲートライン621にパルス電圧を印加していく。
【0120】
そして、制御手段7は、ソースドライバ63に目的の行に対応する信号(例えば画像信号)を送出し、ソースドライバ63を駆動して、目的の行の薄膜トランジスタ65がオンしている時間tの間に、目的の行1行分の電圧を目的の行の対応する薄膜トランジスタ65のソースに印加する。これにより、目的の行の薄膜トランジスタ65のソース−ドレイン間に、前記信号に応じた電圧が印加される。例えば、目的の行が2行目であり、2列目の薄膜トランジスタ65のソースに−20ボルトが印加される場合は、ソースドライバ63の2列目、すなわち2列目のソースライン631の電圧が−20ボルトになっていればよい。
【0121】
これにより、図5に示すように、目的の画素電極64に所定の大きさの負の電圧が印加され、目的の画素電極64が負に帯電する。そして、共通電極323の電位を0ボルトに設定しておくと、その共通電極323と対向する前記目的の画素電極64に向ってそれぞれ電界が形成される。
【0122】
図1に示すように、電子ペーパー2は、ドラム31とドラム32とにより、挟持され、矢印Aの方向に送られる。すなわち、電子ペーパー2は、先端から順次ドラム31とドラム32との間を通過する。この際、電子ペーパー2は、ドラム31とドラム32とにより、先端から順次、所定の圧力で押圧されるとともに、前記電界中に置かれる。
【0123】
図8に示すように、前記電界中に置かれた電子ペーパー2の各帯電粒子27は、それぞれ、その電界によりカプセル本体25内の図8中下側に移動する。この場合には、カプセル本体25内の図8中上側に液体26が位置するので、それに対応する電子ペーパー2の表示面20の色は、青色になる。すなわち、電子ペーパー2に表示パターンの一部が描画される。
【0124】
以下、同様にして、電子ペーパー2が、ドラム31とドラム32との間を通過する際、その電子ペーパー2に表示パターンの一部が描画される。
【0125】
そして、電子ペーパー2の基端までドラム31とドラム32との間を通過すると、電子ペーパー2に、表示パターンがすべて描画される。以上で、電子ペーパー2への表示パターンの描画が完了する。
【0126】
この電子ペーパー2の表示パターンを書き換える場合や、別の電子ペーパー2に表示パターンを描画する場合も、前述したように、まず、消去ヘッド4により表示パターンが消去され、この後、新しい表示パターンが描画される。
【0127】
また、電子ペーパー2の表示パターンを消去する場合には、前述した消去ヘッド4により表示パターンの消去のみを行う。
【0128】
以上説明したように、この電子ペーパー用プリンター1によれば、電子ペーパー2に、繰り返し、文字、数字、図形等の所定の表示パターンを描画することができる。
【0129】
また、電子ペーパー2に表示パターンを描画するので、表示パターンをディスプレーに表示して見る場合に比べ、表示パターンが見易く、また、表示パターンを紙に印刷して見る場合に比べ、紙(資源)が無駄にならない。
【0130】
そして、この電子ペーパー用プリンター1では、ドラム状の描画ヘッド3により描画するので(描画ヘッド3の画素電極64および共通電極423がそれぞれ曲面に形成されているので)、描画の際、電子ペーパー2に圧力を均一に加えることができ、これにより、適正かつ確実に、電子ペーパー2に表示パターンを描画することができる。
【0131】
同様に、ドラム状の消去ヘッド4により消去するので(消去ヘッド4の画素電極64および共通電極423がそれぞれ曲面に形成されているので)、消去の際、電子ペーパー2に圧力を均一に加えることができ、これにより、確実に、そして均一に電子ペーパー2に描画された表示パターンを消去することができる。
【0132】
また、この電子ペーパー用プリンター1では、消去ヘッド4や描画ヘッド3のドラムの形状が円筒状になっているので、電子ペーパー2の図1中横方向の長さに制限を受けずに、連続的に表示パターンの消去や描画を行うことができる。
【0133】
本発明では、電子ペーパー用プリンター1の消去ヘッド4が、一括して消去用の電界を形成することができるように構成されていてもよい。これを第2実施例において示す。
【0134】
図9は、本発明の電子ペーパー用プリンターの第2実施例における消去ヘッドを示す側面図である。
【0135】
この第2実施例の電子ペーパー用プリンター1の構成は、消去ヘッド5の構造が前述した第1実施例の電子ペーパー用プリンター1の消去ヘッド4と異なる他は、第1実施例の電子ペーパー用プリンター1と同一である。すなわち、第2実施例の電子ペーパー用プリンター1は、図1に示す消去ヘッド4を図9に示す消去ヘッド5に置き換えたものである。
【0136】
従って、図9に示す消去ヘッド5は、図1に示す描画ヘッド3の図1中右側に、描画ヘッド3から所定距離離間して設置されている。
【0137】
この消去ヘッド5は、前述した描画ヘッド3、消去ヘッド4と同様に、回転自在に支持されている一対のドラム51、52で構成されている。ドラム51および52の外径は、前述した描画ヘッド3のドラム31およびドラム32の外径と同一に設定されている(ドラム51の外径とドラム52の外径とは、同一に設定されている)。
【0138】
ドラム51、52の外径は、特に限定されないが、前述したドラム31、32、41、42の外径と同様に、3〜30cmが好ましい。
【0139】
なお、ドラム51、52の外径を大きくすることにより、電子ペーパー2に対するドラム51、52の接触面積が増大し、これにより表示パターンの消去速度を向上させることができる。
【0140】
これらのドラム51、52は、前述した描画ヘッド3、消去ヘッド4と同様に、それぞれの軸線(回転軸512、522)が互いに平行になり、かつドラム51の外周面とドラム52の外周面とが所定距離離間するように設置されている。そして、ドラム51、52は、前述した消去ヘッド4と同様に、ドラム51が図9中上側、すなわち電子ペーパー2の電子インク層22側となり、ドラム52が図9中下側、すなわち電子ペーパー2の紙21側となるように配置されている。
【0141】
ドラム51は、円筒状のドラム本体511を有している。このドラム本体511の外周面には、単一の上部電極513が設置されている。
【0142】
また、ドラム52は、円筒状のドラム本体521を有している。このドラム本体521の外周面には、単一の下部電極523が設置されている。
【0143】
上部電極513および下部電極523は、例えば、金属薄膜または導電性のセラミック薄膜等からなる。
【0144】
この上部電極513と下部電極523との間に、制御手段7からの指令でドライバ6を駆動して電圧を印加する。例えば、上部電極513に正の電圧(プラス電位)を印加し、下部電極523に負の電圧(マイナス電位)を印加すると、上部電極513と下部電極523とが対向しているところにおいて、上部電極513から下部電極523に向かって電界が形成される。
【0145】
この電極間に印加される電圧の大きさは、特に限定されないが、絶対値で、10ボルト以上が好ましく、20ボルト以上がより好ましい。
【0146】
次に、第2実施例の電子ペーパー用プリンター1における消去ヘッド5の作用について説明する。
【0147】
この電子ペーパー用プリンター1の作用は、消去ヘッド5の作用を除いて、前述した第1実施例の電子ペーパー用プリンター1と同様であるので、以下、消去ヘッド5の作用のみを説明する。
【0148】
駆動機構により、消去ヘッド5のドラム51は、ドラム31と同一の回転数で図9中時計回りに回転し、ドラム52は、ドラム51と同一回転数で図9中反時計回りに回転する。
【0149】
なお、第2実施例においても、各ドラム31、32、51および52の外径は、すべて同一であるので、各ドラム31、32、51および52の外周面の線速度はすべて同一となる。
【0150】
電子ペーパー2は、搬送機構により、矢印Aで示されているように図9中右側から消去ヘッド5まで搬送される。
【0151】
制御手段7は、電子ペーパー2がドラム51、52に巻き込まれる前(接触する前)に、ドライバ6を駆動して、消去ヘッド5の上部電極513と下部電極523との間に電圧を印加する。例えば、図9に示すように、上部電極513に正の電圧を印加し、下部電極523に負の電圧を印加すると、電子ペーパー2がドラム51、52に挟持されるところ、すなわち上部電極513と下部電極523とが対向しているところでは、上部電極513から下部電極523に向かって電界が形成される。
【0152】
電子ペーパー2は、先端(図9中左側の部分)から順次ドラム51とドラム52との間を通過する。この際、第1実施例で述べたように、先端から順次、所定の圧力と電界とが印加される。
【0153】
このようにして、電子ペーパー2の先端から基端まで前記電界の中に置かれた場合には、電子ペーパー2の表示面20は、全面白色となる。すなわち、電子ペーパー2に表示パターンが描画されていてもそれらは、この消去ヘッド5によりすべて消去される(リセットされる)。
【0154】
以上説明したように、この消去ヘッド5の場合、構造が簡単で容易に製造でき、制御が簡単であり、しかもドラム51、52上の一面にそれぞれ単一の上部電極513、下部電極523が形成されているので、電極に継ぎ目がなく(連続的に電界を形成することができ)、電子ペーパー2に消し残りが生ずるのを防止できるという利点を有する。
【0155】
なお、本発明では、消去ヘッド4、5は、例えば、帯電バーや帯電ロール等であっても差し支えない。
【0156】
次に、本発明の電子ペーパー用プリンターの第3実施例を説明する。
【0157】
図10は、本発明の電子ペーパー用プリンターの第3実施例を示す側面図である。なお、前述した第1実施例の電子ペーパー用プリンター1との共通点については、説明を省略し、主な相違点を説明する。
【0158】
同図に示すように、電子ペーパー用プリンター1は、電子ペーパー2に描画された表示パターンの消去および表示パターンの描画を行う(オーバーライトが可能な)描画ヘッド8と、描画ヘッド8を回転駆動する図示しない駆動機構と、電子ペーパー2を搬送する図示しない搬送機構とを有している。なお、図10中矢印Aの方向が、電子ペーパー2の搬送方向である。
【0159】
描画ヘッド8、回転自在に支持されている一対のドラム81、82で構成されている。ドラム81の外径とドラム82の外径とは、同一に設定されている。
【0160】
ドラム81、82の外径は、特に限定されないが、3〜30cm程度が好ましい。
【0161】
これらのドラム81、82は、それぞれの軸線(回転軸812、822)が互いに平行になり、かつ、ドラム81の外周面とドラム82の外周面とが所定距離離間するように設置されている。そして、ドラム81、82は、ドラム81が図10中上側、すなわち、電子ペーパー2の電子インク層22側となり、ドラム82が図10中下側、すなわち電子ペーパー2の紙21側となるように配置されている。
【0162】
ドラム81は、円筒状のドラム本体811を有している。このドラム本体811の外周面には、複数の画素電極(上部電極)を備えた回路基板813が設置されている。
【0163】
また、ドラム82は、円筒状のドラム本体821を有している。このドラム本体821の外周面には、複数の画素電極(下部電極)を備えた回路基板823が設置されている。
【0164】
なお、前記回路基板813および823は、それぞれ、前述した第1実施例の電子ペーパー用プリンター1の描画ヘッド3の回路基板313と同様であるので、その説明を省略する。
【0165】
図11および図12は、それぞれ、描画ヘッド8の1画素分を示す側面図である。なお、図11および図12中矢印Aの方向が、電子ペーパー2の搬送方向である。
【0166】
この電子ペーパー用プリンター1では、図11および図12に示すように、ドラム81の画素電極64の位置と、これに対応するドラム82の画素電極64との位置とが一致するように、例えば、タイミングベルトや、エンコーダ等により位置合わせがなされるように構成されている。
【0167】
各薄膜トランジスタ65は、それぞれ、ゲートがオンし(ゲートに電圧が印加され)、ソースに所定の大きさの電圧が印加されると、これにより、対応する画素電極64が導通する。
【0168】
図11に示すように、ドラム81の薄膜トランジスタ65のゲートがオンし、ソースに電圧が印加されると、対応する画素電極64に所定の大きさの正の電圧が印加され、その画素電極64が正に帯電する。その際に、ドラム81の薄膜トランジスタ65のゲートがオンするのと同じタイミングで、ドラム82の薄膜トランジスタ65のゲートをオンし、ソースに0(ゼロ電圧)または負の電圧を印加して、その画素電極64を0(電荷量=0)または負に帯電させる。これにより、ドラム81の画素電極64からドラム82の画素電極64に向って電界が形成される。
【0169】
逆に、図12に示すように、ドラム82の薄膜トランジスタ65のゲートがオンし、ソースに電圧が印加されると、対応する画素電極64に所定の大きさの正の電圧が印加され、その画素電極64が正に帯電する。その際に、ドラム82の薄膜トランジスタ65のゲートがオンするのと同じタイミングで、ドラム81の薄膜トランジスタ65のゲートをオンし、ソースに0または負の電圧を印加して、その画素電極64を0または負に帯電させる。これにより、ドラム82の画素電極64からドラム81の画素電極64に向って電界が形成される。
【0170】
前記ドラム81の画素電極64とドラム82の画素電極64との間に印加される電圧の大きさは、特に限定されないが、10ボルト以上が好ましく、20ボルト以上がより好ましい。
【0171】
なお、前記ドラム本体811の外周面への回路基板813の形成と、前記ドラム本体821の外周面への回路基板823の形成は、それぞれ、前述した第1実施例の電子ペーパー用プリンター1におけるドラム本体311の外周面への回路基板313の形成と同様の方法で行うのが好ましい。
【0172】
次に、第3実施例の電子ペーパー用プリンター1の作用を簡単に説明する。
【0173】
この電子ペーパー用プリンター1では、電子ペーパー2に表示パターンを描画する場合、制御手段7は、表示パターンを示す信号(例えば、画像信号等)に基づいて、ドラム81および82のゲートドライバ62およびソースドライバ63を介して、ドラム81および82の所定の薄膜トランジスタ65をオンさせ、ソースに電圧を印加し、これにより表示パターンをオーバーライトする。
【0174】
すなわち、電子ペーパー2の表示面20の所定の部分(画素)の色を青色にする場合には、青色にする画素に対応するドラム81の薄膜トランジスタ65およびドラム82の薄膜トランジスタ65のゲートをオンし、ドラム82の薄膜トランジスタ65のソースに正の電圧を印加し、ドラム81の薄膜トランジスタ65のソースに0または負の電圧を印加する。
【0175】
これにより、図12に示すように、ドラム82の目的の画素電極64に所定の大きさの正の電圧が印加され、その画素電極64が正に帯電する。また、ドラム81の目的の画素電極64に0または所定の大きさの負の電圧が印加され、その画素電極64が0または負に帯電する。そして、ドラム82の目的の画素電極64からその画素電極64と対向するドラム81の画素電極64に向ってそれぞれ電界が形成される。
【0176】
逆に、電子ペーパー2の表示面20の所定の部分(画素)の色を白色にする場合には、白色にする画素に対応するドラム81の薄膜トランジスタ65およびドラム82の薄膜トランジスタ65のゲートをオンし、ドラム81の薄膜トランジスタ65のソースに正の電圧を入力し、ドラム82の薄膜トランジスタ65のソースに0または負の電圧を印加する。
【0177】
これにより、図11に示すように、ドラム81の目的の画素電極64に所定の大きさの正の電圧が印加され、その画素電極64が正に帯電する。また、ドラム82の目的の画素電極64に0または所定の大きさの負の電圧が印加され、その画素電極64が0または負に帯電する。そして、ドラム81の目的の画素電極64からその画素電極64と対向するドラム82の画素電極64に向ってそれぞれ電界が形成される。
【0178】
図8に示すように、ドラム82の画素電極64からドラム81の画素電極64に向う電界中に置かれた電子ペーパー2の各帯電粒子27は、それぞれ、その電界によりカプセル本体25内の図8中下側に移動する。この場合には、カプセル本体25内の図8中上側に液体26が位置するので、それに対応する電子ペーパー2の表示面20の色は、青色になる。
【0179】
逆に、図7に示すように、ドラム81の画素電極64からドラム82の画素電極64に向う電界中に置かれた電子ペーパー2の各帯電粒子27は、それぞれ、その電界によりカプセル本体25内の図7中上側に移動し、これらの帯電粒子27により、それに対応する電子ペーパー2の表示面20の色は、白色になる。
【0180】
また、電子ペーパー2の表示パターンを消去し、全面白色にするには、ドラム81上のすべての画素電極64を順次、正に帯電させ、それと同時にドラム82上のすべての画素電極64を順次、0または負に帯電させる。これにより、ドラム81の画素電極64とドラム82の画素電極64とが対向しているところでは、ドラム81の画素電極64からドラム82の画素電極64に向って電界が形成され、電子ペーパー2の表示面20は、全面白色になる。
【0181】
逆に、電子ペーパー2の表示面20を全面青色にするには、電界を前記と逆方向に形成、すなわち、ドラム82の画素電極64からドラム81の画素電極64に向う電界を形成すればよい。
【0182】
以上説明したように、この電子ペーパー用プリンター1によれば、前述した第1実施例の電子ペーパー用プリンター1と同様に、電子ペーパー2に、適正かつ確実に、繰り返し、所定の表示パターンを描画することができる。
【0183】
また、この電子ペーパー用プリンター1では、電子ペーパー2にオーバーライトすることができるので、消去ヘッドが不要であり、これにより構造を簡素化することができる。
【0184】
次に、本発明の電子ペーパー用プリンターの第4実施例を説明する。
【0185】
図13は、本発明の電子ペーパー用プリンターの第4実施例を示す側面図である。
【0186】
この第4実施例の電子ペーパー用プリンター1は、オーバーライト可能な描画ヘッド9を備えた電子ペーパー用プリンターであり、その構成は、描画ヘッド9のドラム92の電極構造が前述した第3実施例の電子ペーパー用プリンター1の描画ヘッド5のドラム52の電極構造と異なる他は、第3実施例の電子ペーパー用プリンター1と同一である。従って、第3実施例の電子ペーパー用プリンター1との共通点については、説明を省略し、主な相違点を説明する。
【0187】
図13に示すように、第4実施例の電子ペーパー用プリンター1の描画ヘッド9に関しては、ドラム91、すなわち、ドラム本体911、回転軸912および回路基板913と、ドラム本体921および回転軸922とは、それぞれ、第3実施例のそれと同様である。
【0188】
すなわち、ドラム91のドラム本体911の外周面には、複数の画素電極(上部電極)を備えた回路基板913が設置されている。
【0189】
一方、ドラム92のドラム本体921の外周面には、共通電極(下部電極)923が設置されている。
【0190】
従って、描画ヘッド9の1画素分であって、画素電極と共通電極923との間に電界を形成して電子ペーパー2に表示パターンをオーバーライトする際の動作を示す側面図は、図5または図6のようになる。
【0191】
次に、第4実施例の電子ペーパー用プリンター1の作用を簡単に説明する。
【0192】
この電子ペーパー用プリンター1では、電子ペーパー2に表示パターンを描画する場合、制御手段7は、表示パターンを示す信号(例えば、画素信号等)に基づいて、ドラム91のゲートドライバ62およびソースドライバ63を介して、ドラム91の所定の薄膜トランジスタ65をオンさせ、そのソースに所定の電圧(電位)を印加するとともに、ドライバ6を介して、ドラム92の共通電極923の電圧(電位)を所定値に保持し(設定し)、これにより、各画素電極64と共通電極923との間に方向の異なる2つの電界を選択的に形成し、表示パターンをオーバーライトする。
【0193】
図13に示す一方のドラム91のみに回路基板913を設置した電子ペーパー用プリンター1でのオーバーライトの方法には、例えば、次の2通りの方法がある。以下、オーバーライトの方法1および方法2を説明する。
【0194】
〈方法1〉
図14は、ドラム91の画素電極64およびドラム92の共通電極923の電圧(電位)と、それに対応する表示パターンとを示す図(方法1の原理図)である。以下、図14に基づいて方法1(電子ペーパー用プリンター1の作用)を説明する。
【0195】
この方法で、電子ペーパー2へのオーバーライトを実現する場合には、共通電極923の電圧142を、画素電極64の電圧141の最高値と最低値との中間の値(中間値=一定値)に設定する。すなわち、画素電極64の電圧141が0からVボルトに変化する場合(最高値=Vボルト、最低値=0ボルトの場合)には、共通電極142の電圧142をV/2ボルトに設定する。
【0196】
以下、一例を説明する。
【0197】
例えば、図14に示す表示パターン143を電子ペーパー2の所定の行に描画する場合、その行に対応する行の薄膜トランジスタ65のゲートがオンしているとき、それらの薄膜トランジスタ65のソースに、電圧パターン141aで示す電圧、すなわち、0またはVボルトの電圧を印加する。その際、共通電極923の電圧142を、電圧パターン142aで示す電圧、すなわち、V/2ボルトに設定する。
【0198】
このようにすると、例えば、(N−2)列目では、画素電極64の電圧141はVボルトであり、共通電極923の電圧142はV/2ボルトであるので、電界は画素電極64から共通電極923に向って形成され、電子ペーパー2の各帯電粒子27は、それぞれ、カプセル本体25内の図13中上側に移動し、電子ペーパー2の表示面20の色は白色になる。
【0199】
逆に、(N−1)列目では、画素電極64の電圧141は0ボルトであり、共通電極923の電圧142はV/2ボルトであるので、電界は共通電極923から画素電極64に向って形成され、電子ペーパー2の各帯電粒子27は、それぞれ、カプセル本体25内の図13中下側に移動し、電子ペーパー2の表示面20の色は青色になる。
【0200】
以下、同様にして、N列目〜(N+3)列目についても画素電極64の電圧141に従って、画素電極64と共通電極923との間に形成される電界の方向、すなわち、電子ペーパー2の色が決まり、電子ペーパー2の所定の行に表示パターン143を描画することができる。
【0201】
このようにして、電子ペーパー2の表示面20の所定の部位(画素)の色は、画素電極64の電圧141のみによって一意的に決まるので、以前(描画前)に電子ペーパー2の表示面20の色が何色になっていたかにかかわらず、描画ヘッド9のドラム91とドラム92との間を電子ペーパー2が一度通過するだけで、その電子ペーパー2に表示パターンを描画することができる(白と青のパターンが一意的に決まる)。すなわち、電子ペーパー2に表示パターンをオーバーライトすることができる。
【0202】
〈方法2〉
図15は、ドラム91の画素電極64およびドラム92の共通電極923の電圧(電位)と、それに対応する表示パターンとを示す図(方法2の原理図)である。以下、図15に基づいて方法2(電子ペーパー用プリンター1の作用)を説明する。
【0203】
この方法で、電子ペーパー2へのオーバーライトを実現する場合には、共通電極923の電圧152を、画素電極64の電圧151の最高値(図15ではVボルト)と、最低値(図15では0ボルト)とに振って描画を行う(共通電位振り)。すなわち、電子ペーパー2の所望の行を1行描画する場合、その行に対応する行の薄膜トランジスタ65のゲートがオンしている間に、共通電極923の電圧152をVボルトから0ボルトへ、または0ボルトからVボルトへ切り替える(Vボルトと0ボルトとに時間分割して設定する)。
【0204】
また、ドラム91および92の回転駆動をステップ駆動とし、すなわち、ドラム91および92をステップ状に回転させつつ、描画を行う。
【0205】
以下、一例を説明する。
【0206】
例えば、図15に示す表示パターン153を電子ペーパー2の所定の行に描画する場合、その行に対応する行の薄膜トランジスタ65のゲートがオンしているとき、それらの薄膜トランジスタ65のソースに、電圧パターン151aで示す電圧、すなわち、0またはVボルトの電圧を印加する。その際、共通電極923の電圧152を、電圧パターン152aで示す電圧、すなわち、Vボルトに所定時間保持し、次いで、前記薄膜トランジスタ65のゲートが引き続きオンしているときに、電圧パターン152bで示す電圧、すなわち、0ボルトに切り替えて所定時間保持する。
【0207】
このようにすると、共通電極64の電圧152がVボルトのときは、実効的な電界は、図15に示されている領域では、(N−1)列目、(N+1)列目および(N+3)列目の画素電極64と、共通電極923との間のみに形成される。このときには、電界は、共通電極923から画素電極64に向って形成されるので、電子ペーパー2の表示面20の色は、これらの部分では青色になる。
【0208】
逆に、共通電極64の電圧152が0ボルトのときは、実効的な電界は、図15に示されている領域では、(N−2)列目、N列目および(N+2)列目の画素電極64と、共通電極923との間のみに形成される。このときには、電界は、画素電極64から共通電極923に向って形成されるので、電子ペーパー2の表示面20の色は、これらの部分では白色になる。そして、このときには、(N−1)列目、(N+1)列目および(N+3)列目の画素電極64と、共通電極923との間の電圧は0ボルトであり、それらの電極間には電界が形成されないので、電子ペーパー2の表示面20の色は、これらの部分では色の変化はなく、青色に保持される。
【0209】
このように、共通電極923の電圧152をVボルトと0ボルトとに切り替えることにより、画素電極64の電圧151に従って、画素電極64と共通電極923との間に形成される電界の方向、すなわち、電子ペーパー2の色が決まり、電子ペーパー2の所定の行に表示パターン153を描画することができる。
【0210】
このようにして、電子ペーパー2の表示面20の所定の部位(画素)の色は、画素電極64の電圧151のみによって一意的に決まるので、以前(描画前)に電子ペーパー2の表示面20の色が何色になっていたかにかかわらず、描画ヘッド9のドラム91とドラム92との間を電子ペーパー2が一度通過するだけで、その電子ペーパー2に表示パターンを描画することができる(白と青のパターンが一意的に決まる)。すなわち、電子ペーパー2に表示パターンをオーバーライトすることができる。
【0211】
方法2は、方法1に比べ動作は複雑になるが、印加できる電圧は方法1の2倍になり、高速描画、あるいは高コントラスト描画に有利である。
【0212】
以上、本発明の電子ペーパー用プリンターを、図示の各実施例に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。
【0213】
例えば、前述した各実施例では、ドラムの形状は円筒状であるが、本発明では、ドラムの形状は、これに限らず、例えば、図16に示すように、半ドラムのような形状であってもよい。すなわち、本発明では、ヘッドの電子ペーパーと接触する部分の形状が曲面になっていればよい(電極が曲面に形成されていればよい)。
【0214】
図16に示すように、ドラムの形状を半ドラムのような形状にする場合には、装置の小型化に有利である。
【0215】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電子ペーパー用プリンターによれば、電子ペーパーに、繰り返し、文字、数字、図形(絵)等の所定の表示パターンを描画することができる。
【0216】
特に、本発明では、ヘッドの電子ペーパーと接触する部分の形状が曲面(例えば、ヘッドのドラムの形状が円筒状または半ドラムのような形状)になっているので、適正かつ確実に、電子ペーパーに表示パターンを描画することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子ペーパー用プリンターの第1実施例を示す側面図である。
【図2】本発明における電子ペーパーの構成例を示す断面図である。
【図3】図2に示す電子ペーパーのマイクロカプセルを示す断面図である。
【図4】本発明における回路基板を展開した状態を模式的に示す図(ブロック図)である。
【図5】本発明における描画ヘッドの1画素分を示す側面図である。
【図6】本発明における消去ヘッドの1画素分を示す側面図である。
【図7】本発明における電子ペーパーの構成例を示す断面図である。
【図8】本発明における電子ペーパーの構成例を示す断面図である。
【図9】本発明の電子ペーパー用プリンターの第2実施例における消去ヘッドを示す側面図である。
【図10】本発明の電子ペーパー用プリンターの第3実施例を示す側面図である。
【図11】本発明における描画ヘッドの1画素分を示す側面図である。
【図12】本発明における描画ヘッドの1画素分を示す側面図である。
【図13】本発明の電子ペーパー用プリンターの第4実施例を示す側面図である。
【図14】本発明における各ドラム上の電極の電圧(電位)と、それに対応する表示パターンとを示す図(方法1の原理図)である。
【図15】本発明における各ドラム上の電極の電圧(電位)と、それに対応する表示パターンとを示す図(方法2の原理図)である。
【図16】本発明におけるヘッドの他の構成例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 電子ペーパー用プリンター
2 電子ペーパー
20 表示面
21 紙
22 電子インク層
23 バインダ
24 マイクロカプセル
25 カプセル本体
26 液体
27 帯電粒子
28 核
29 被覆層
3 描画ヘッド
31、32 ドラム
311、321 ドラム本体
312、322 回転軸
313 回路基板
323 共通電極
4 消去ヘッド
41、42 ドラム
411、421 ドラム本体
412、422 回転軸
413 回路基板
423 共通電極
5 消去ヘッド
51、52 ドラム
511、521 ドラム本体
512、522 回転軸
513 上部電極
523 下部電極
6 ドライバ
61 基板
62 ゲートドライバ
621 ゲートライン
63 ソースドライバ
631 ソースライン
64 画素電極
65 薄膜トランジスタ
7 制御手段
8 描画ヘッド
81、82 ドラム
811、821 ドラム本体
812、822 回転軸
813、823 回路基板
9 描画ヘッド
91、92 ドラム
911、921 ドラム本体
912、922 回転軸
913 回路基板
923 共通電極
141、142 電圧
141a 電圧パターン
142a 電圧パターン
143 表示パターン
151、152 電圧
151a 電圧パターン
152a、152b 電圧パターン
153 表示パターン
Claims (4)
- 複数のカプセルを備え、該カプセル内で帯電粒子が移動することにより色が変化して表示パターンが表示される電子ペーパーに、表示パターンを描画する電子ペーパー用プリンターであって、
前記電子ペーパーを挟むように配置され、前記電子ペーパーと接触する部分が曲面形状である一対のヘッドを備え、
前記一対のヘッドの一方に、前記電子ペーパーの第1の面に接触する複数の画素電極を有し、
前記一対のヘッドの他方に、前記電子ペーパーの第2の面に接触する共通電極を有し、
前記複数の各画素電極に、表示パターンに対応して、第1あるいは第2の電圧が供給される期間において、前記共通電極が前記第1の電圧に所定期間保持され、次いで前記共通電極が前記第2の電圧に所定期間保持されることで、前記各画素電極の位置ごとに前記電子ペーパーに対して表示パターンに応じた2種類の極性の異なる電界を与えることを特徴とする電子ペーパー用プリンター。 - 前記複数の画素電極は、行列状に配置されている請求項1に記載の電子ペーパー用プリンター。
- 前記各画素電極に電位を供給する複数の薄膜トランジスタを備える請求項1又は2に記載の電子ペーパー用プリンター。
- 前記一対のヘッドは、一対のドラムで構成されている請求項1乃至3のいずれかに記載の電子ペーパー用プリンター。
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