JP4135520B2 - 車両用通信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用通信装置、特に走行中において画面表示が禁止されている場合に好適な装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用通信装置の一例として、車両の搭載されたカーナビゲーションシステム(以下、単に「カーナビ」)にインターネット機能付き携帯電話機等の無線通信端末を接続すると共に、カーナビにウェブブラウザ機能を搭載して構成したものがある。このような構成とすることで、カーナビをインターネットを介して各種情報を提供するウェブサーバに接続することが可能になっている。すなわち、カーナビ搭載の車両の乗員は、カーナビに搭載したブラウザを起動して情報格納場所を示すURL(Uniform Resource Locators)を指定することで情報取得要求を指示する。ブラウザは、指定されたURLに対応するウェブサーバから所定のコンテンツをダウンロードすると、このコンテンツに基づきウェブページを形成してカーナビ搭載の表示画面に表示する。なお、以降の説明においてブラウザにより表示される画面を、特にブラウザ画面と称することにする。
【0003】
このように、近年では、カーナビでも一般的に普及しているコンテンツ等の表示も可能となったことにより、車内でも様々な情報を閲覧することができるようになった。なお、ダウンロードした情報を閲覧可能とする車両用通信システムに関する構成は、例えば特許文献1に開示されている。
【0004】
ブラウザにより画面表示されるウェブページには、地図情報などの静止画のみならず、動画やテキスト文字などの情報も含まれるため、閲覧可能に画面表示された情報、特に文字情報の内容を運転者が把握するには、視線を進行方向から表示画面上にある程度の時間移した状態でいなければならなくなる。従って、走行中の安全を考慮して、走行中にはブラウザ画面の表示を禁止するという表示禁止規制が行われている。すなわち、走行中にカーナビ搭載の表示画面に表示しようとする情報がブラウザにより形成されたウェブページであれば、その情報は画面表示されない。換言すると、ブラウザは、車両の走行中か否かにかかわらず、ダウンロードされたコンテンツに基づきウェブページを形成するが、形成したウェブページをブラウザ画面として表示しようとするときが走行中であるときには、ブラウザ画面は非表示状態として扱われて画面表示されない。
【0005】
走行中であってもブラウザ画面に対する操作を可能とするためには、例えば音声認識技術等を利用して非表示状態であるブラウザ画面に対して操作が行えるような工夫がなされている。すなわち、ブラウザ画面が形成された頃を見計らって音声により指示を入力する。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−33772号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、車両停止中であれば、ウェブページの形成終了を表示内容が切り替わることによって知ることができるが、走行中においてはブラウザ画面は非表示状態となるため、コンテンツの受信がまだ終了していないのか、それともコンテンツの受信はすでに終了しているが、前述した規制に従い非表示状態となっているのか、従来においてはその区別をつけることができなかった。このウェブページの形成終了時点を認識することができなかったために、従来においては、前述したようにブラウザ画面が形成されたと思われる頃を見計らって音声操作を開始してみるしか術はなく操作性の低下を招いていた。URLを指定してからウェブページが形成されるまでに要する時間が一定であれば、ウェブページの形成完了時点直後からそれほど時間を経過させずに音声操作を開始することは可能であろうが、現状では無線通信回線やインターネットの実質的な通信速度は必ずしも一定ではないために、車両走行時においては音声操作をいつ開始すればよいのかわからない。
【0008】
また、車両が走行中であるためにブラウザ画面を非表示状態として扱うときであっても、従来においては、車両が走行しているしていないの別に関係なく該当する全ての情報を処理対象としていたため無駄が生じ、レスポンスの低下を招きうる。
【0009】
本発明は以上のような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、車両走行中に画面表示が制限される情報の取り扱いに好適な車両用通信装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上のような目的を達成するために、本発明に係る車両用通信装置は、乗員の操作により車両に搭載された表示装置に表示すべき情報の取得制御を行う情報取得手段と、前記情報取得手段により前記表示装置に表示するための情報について情報配信センタと通信を行う通信手段と、前記車両が走行状態のときには前記表示装置への表示を制限する表示制限手段と、前記表示制限手段が前記表示装置の表示を制限しているときに、前記情報取得手段による前記表示装置に表示すべき情報の受信が完了したことを乗員に報知する報知手段とを有し、前記車両が走行状態のときには、前記情報取得手段により情報が取得されることに伴って形成される前記表示装置に表示すべき画面の表示を行わずに情報の取得完了の報知のみを行うことを特徴とする。
他の発明に係る車両用通信装置は、乗員の操作により車両に搭載された表示装置に表示すべき情報の取得制御を行う情報取得手段と、前記情報取得手段により前記表示装置に表示するための情報について情報配信センタと通信を行う通信手段と、前記車両が走行状態のときには前記表示装置への表示を制限する表示制限手段と、前記表示制限手段が前記表示装置の表示を制限しているときに、前記情報取得手段による前記表示装置に表示すべき情報の受信が完了したことを乗員に報知する報知手段と、を有し、前記車両が走行状態のときには、前記情報取得手段により情報が取得されたとしても、表示画面を維持したまま情報取得を完了したことを音声により通知することを特徴とする。
他の発明に係る車両用通信装置は、乗員の操作により車両に搭載された表示装置に表示すべき情報の取得制御を行う情報取得手段と、前記情報取得手段により前記表示装置に表示するための情報について情報配信センタと通信を行う通信手段と、前記車両が走行状態のときには前記表示装置への表示を制限する表示制限手段と、前記表示制限手段が前記表示装置の表示を制限しているときに、前記情報取得手段による前記表示装置に表示すべき情報の受信が完了したことを乗員に報知する報知手段と、を有し、前記車両が走行状態のときには、前記情報取得手段により情報が取得されたとしても、ナビ案内画面の表示を維持し、情報取得を完了したことを音声により通知することを特徴とする。
【0011】
また、前記情報取得手段は、乗員の音声による操作に応じて情報の取得制御を行うことを特徴とする。
【0012】
また、前記通信手段により受信される情報のうち、車両走行時に必要な情報と必要でない情報とに識別する識別手段とを有し、前記情報取得手段は、前記表示制限手段が前記表示装置への表示を制限しているときには、車両走行時に必要な情報のみを取得することを特徴とする。
【0013】
また、前記識別手段は、乗員による音声操作に関する情報を車両走行時に必要な情報として識別することを特徴とする。
【0014】
また、音声読み上げ情報を読み上げる音声読み上げ手段を有し、前記識別手段は、音声読み上げ情報を車両走行時に必要な情報として識別することを特徴とする。
【0015】
また、前記識別手段は、画像表示情報、動画再生情報を車両走行時に必要でない情報として識別することを特徴とする。
【0016】
また、前記通信手段により受信される情報のうち、車両走行時に必要な情報と必要でない情報とに識別する識別手段とを有し、前記情報取得手段は、前記表示制限手段が前記表示装置への表示を制限しているときには、表示に必要でない情報のみを取得することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0018】
実施の形態1.
図1は、本発明に係る車両用通信装置の一実施の形態を示したブロック構成図であり、図2は、本実施の形態における車両用通信装置を利用した情報通信システム全体を示した概念図である。図2には、インターネット2を介してユーザへ情報を配信する情報配信センタ4と、携帯電話事業者センタ6と、インターネット機能付き携帯電話機8を無線通信機器として接続可能なカーナビ10が搭載された車両12とが示されている。車両12の乗員は、カーナビ搭載のブラウザを起動してURLを指定すると、ブラウザは、指定されたURLにより特定された情報配信センタ4のウェブサーバ14から該当するコンテンツを、インターネット2、携帯電話事業者センタ6及びインターネット機能付き携帯電話機8を介してダウンロードする。そして、ブラウザは、ダウンロードしたコンテンツに基づき形成したウェブページをカーナビ搭載の表示画面に表示する。
【0019】
図1には、図2に示した車両12の搭載された装置構成に相当する。本実施の形態における車両用通信装置は、インターネット機能付き携帯電話機8とカーナビ10とで実現される。インターネット機能付き携帯電話機8は、携帯電話事業者センタ6及びインターネット2を介して情報配信センタ4と無線通信を行う。なお、無線通信機器14として必ずしもインターネット機能付き携帯電話機8を用いる必要はなく、カーナビ自体に無線通信機器が搭載されていれば、それを用いればよい。
【0020】
カーナビ10は、制御処理部20とユーザインタフェース部30とを有している。ユーザインタフェース部30は、音出力部31、表示部32、操作部33及び音声入力部34を有している。音出力部31は、スピーカで実現され、カーナビからの音声ガイダンスや本実施の形態において特徴とする通知音を出力する。表示部32は、いわゆる液晶表示画面(ディスプレイ)で実現され、制御処理部20による表示制御のもと種々の情報を表示する。カーナビ10は、液晶画面に地図情報等を表示する表示装置であるが、狭義には表示部32が表示装置ということもできる。操作部33は、カーナビの操作ボタンやスイッチあるいは画面表示上の操作ボタン等によって実現され、乗員の操作内容を受け付ける。音声入力部34は、マイクで実現され、乗員による音声を入力する。
【0021】
一方、制御処理部20は、カーナビとして動作するための制御手段であり、プロセッサ等を搭載した情報処理装置においてカーナビとしての機能を実現するためのソフトウェアを実行することで実現される。本実施の形態における制御処理部20は、情報取得部21、報知部22、表示制限部23、走行状態判定部24及び音声認識処理部25を有しているが、これらの構成要素21〜25が提供する処理機能は、対応するソフトウェアを実行することで実現される。
【0022】
情報取得部21は、乗員の操作によりカーナビの表示画面に表示すべき情報の取得制御を行う。情報の取得処理自体は、ブラウザ機能により実現できる。走行状態判定部24は、車両が走行中であるか否かを判定する。これは、車両に搭載された車速センサからの信号を入力することで判断できる。表示制限部23は、車両が走行状態のときには表示画面への表示を制限するなど表示画面への表示制御を行う。ウェブページの画面表示処理自体は、ブラウザ機能により実現できる。また、表示制限部23が行うブラウザ画面の表示制限自体は、従来と同様の処理で実現できる。報知部22は、表示制限部23が表示画面への表示を制限しているときに、情報取得部21が表示画面に表示すべき情報の受信を完了したことを、音出力部31から通知音を出力させることで乗員に報知する。音声認識処理部25は、乗員により入力された音声指示を認識する。
【0023】
次に、本実施の形態における動作について図3に示したフローチャートを用いて説明する。
【0024】
情報取得部21は、乗員によるユーザインタフェース部30の操作に従い、乗員により指定された情報格納先からコンテンツを、インターネット機能付き携帯電話機8を介してダウンロードすることで取得する(ステップ101)。乗員による操作としては、ボタンやスイッチ等の操作部33の操作でもよいが、ここでは、現在車両走行中であることから、乗員は音声操作により指示を出すことを想定している。このとき、音声認識処理部25は、音声入力部34から入力された乗員の音声を解析して操作コマンドに変換し、情報取得部21は、音声認識処理部25により生成された操作コマンドに従い、指定された情報格納先からコンテンツを取得することになる。
【0025】
そして、カーナビ10に搭載されたブラウザは、情報取得部21が取得したコンテンツに基づき画面表示するためのウェブページを形成することになるが(ステップ102)、ウェブページの形成が完了すると(ステップ103)、走行状態判定部24は、現時点において車両が走行中であるか否かを判定する(ステップ104)。この時点で車両が走行中でなければ、制御処理部20は、形成されたウェブページをブラウザにより画面表示することで、表示内容を切り替える(ステップ105)。一方、ウェブページの形成が完了したときに車両が走行中であれば、表示制限部23は、前述した表示禁止規制に従いウェブページを画面表示せずに非表示状態にする(ステップ106)。
【0026】
なお、本実施の形態における車両用通信装置は、コンテンツ取得の完了を乗員に音によって知らせることを特徴としているが、ウェブページの形成処理は、コンテンツの取得が完了しないと完了しないので、ウェブページの形成が完了していれば、コンテンツの取得も完了していることになる。なお、コンテンツが複数のデータファイルで構成されている場合でも、ブラウザは、通常、受信したファイルから順次処理を行いウェブページ(ブラウザ画面)を形成していくので、コンテンツの受信完了とウェブページの形成完了とはほとんど時間差がない。このため、本実施の形態では、コンテンツの受信完了時点とウェブページの形成完了時点とは同じ時点であるとみなしている。
【0027】
ところで、現時点において車両走行中であれば、制御処理部20は、表示対象であったブラウザ画面をすでに非表示状態としているので、新たに表示対象となるウェブページの形成が完了して表示可能な状態となったとしても、その形成されたウェブページも非表示状態であるため、表示画面上には何の変化も現れない。従って、画面の遷移を目視により確認しようとする乗員からしてみれば、その画面遷移の完了を知ることができない。
【0028】
そこで、車両走行中であるために表示制限部23が表示画面への表示を制限しているときに、情報取得部21が表示画面に表示すべき情報の受信を完了してウェブページの形成が完了すると、本実施の形態における報知部22は、音出力部31から通知音を出力させてその旨を乗員に報知する(ステップ107)。
【0029】
図4は、本実施の形態におけるディスプレイの表示状態を示した概念図であるが、図4に例示したように、車両走行中であるために前画面であるブラウザ画面1が非表示状態であることからカーナビのディスプレイの表示内容が新たなブラウザ画面2へ切り替わったことを目視により確認できないところを、本実施の形態によれば、たとえ非表示状態であっても表示データ(ブラウザ画面)の形成が完了し、表示画面の遷移が完了したことを通知音26によって乗員に知らせることができる。乗員からしてみれば、表示画面に何も表示されていない状態のままであっても、URLを指定した後に通知音26がするまでの間は指定したURLから取得したコンテンツに基づくブラウザ画面2の形成は完了していないと認識できる。そして、通知音26を確認してはじめてブラウザ画面2に画面遷移したと認識することができる。
【0030】
このように、乗員は、通知音26によって表示画面の表示状態に関係なくブラウザ画面が切り替わったことを知ることができるので、画面遷移後の表示画面に対して音声操作を開始できるタイミングを知ることができる。そして、乗員により音声操作がされると、前述したように、音声認識処理部25は、音声入力部34から入力された乗員の音声を解析して操作コマンドに変換することになる。
【0031】
なお、本実施の形態では、車両走行中であるときだけ音出力をするようにした。ブラウザ画面が表示状態であれば目視により画面遷移を確認できるので、音出力により通知することは不要だからである。また、常に音出力されると煩わしさを感じる者がいるかもしれないからである。しかし、モード設定機能を設けて、停止中であっても音出力をするように設定したり、表示対象がウェブページ以外でも音出力をするように設定できるようにしてもよい。
【0032】
また、本実施の形態における報知部22は、画面の切替え完了を通知音により乗員へ知らせるようにしたが、その旨の音声メッセージを出力したり、あるいは、運転者が気付くように非表示状態であるディスプレイ全体を点滅させるなど表示形態を変更させることによって乗員へ知らせるようにしてもよい。
【0033】
実施の形態2.
無線通信環境においては、情報取得要求を発してからその情報が画面表示されるまでに要するレスポンスタイムは一定ではなく、また、有線通信と比較して相対的に遅いということが問題となる場合があり、レスポンスが速ければ操作性も向上すると考えられる。上記実施の形態1では、非表示状態であるときでも乗員に要求されたコンテンツ情報を形成するデータ全体を取得し、また、ブラウザ画面を常に形成するようにしていた。コンテンツ情報は、主に画面表示に必要なデータで構成されているが、例えば音声により読み上げるためのデータや音声コマンドデータ等画面表示に必要でないデータが付加されている場合がある。あるいは、画面表示に必要でないデータのみで構成される場合もあり得る。もし、取得したコンテンツが文字情報や画像情報を画面表示した後に文字情報を読み上げるような内容であった場合、上記実施の形態1では、表示されることのない画像表示情報等をダウンロードし、ウェブページの形成が完了するまでは情報の読み上げが開始されないことになる。
【0034】
そこで、本実施の形態においては、車両走行中であるときには取得すべきデータのうちブラウザ画面の形成に用いないデータのみを取得するようにしたことを特徴としている。ブラウザ画面の形成に用いるデータというのは、画像表示情報、動作再生情報等描画に必要なデータである。ブラウザ画面の形成に用いないデータというのは、それ以外、すなわち音声読み上げデータや音声コマンドデータ等描画に不要なデータである。
【0035】
図5は、本実施の形態における車両用通信装置を示したブロック構成図である。本実施の形態は、図1に示した実施の形態1の構成にデータ種別識別部27と、音声読み上げ部28とを付加した構成となっている。なお、図1と同じ構成要素には同じ符号を付け説明を省略する。データ種別識別部27は、乗員の指示に応じてインターネット機能付き携帯電話機8を介して受信する情報のうち車両走行時に必要な情報と必要でない情報とに識別する。音声読み上げ部28は、車両走行時に必要な情報又はその一部として取得した音声読み上げ情報を読み上げる。
【0036】
次に、本実施の形態における動作について説明すると、情報取得部21は、乗員によるユーザインタフェース部30の操作に従い、乗員により指定された情報格納先からコンテンツ情報全体を取得しようとするが、このとき、車両走行中であれば、データ種別識別部27にコンテンツ情報を車両走行時に必要な情報と必要でない情報とに識別させる。そして、本実施の形態における情報取得部21は、車両走行時に必要な情報のみを取得し、車両走行時に必要でない情報が含まれているパケットが送られてきたときにはそのパケットを保存せずに破棄することになる。
【0037】
ここで、車両走行時に必要な情報というのは、より正確に言うと、車両走行時においても必要な情報という意味であり、ブラウザ画面の形成に用いないデータであるために車両の走行、停止に関係なく必要な情報という意味である。一方、車両走行時に必要でない情報というのは、ブラウザ画面の形成に用いるデータと同義である。ブラウザ画面は、表示禁止規制に従い車両走行時には非表示状態となるので、ブラウザ画面を形成しても無駄だからである。
【0038】
本実施の形態によれば、車両走行時には、車両走行時に必要な情報、すなわちブラウザ画面の形成に用いないデータのみを取得するようにしたので、ブラウザ画面の形成に用いるデータの取得に要する時間分、レスポンスの向上を図ることができる。
【0039】
情報取得部21が車両走行時に必要な情報の受信を完了すると、報知部22は、音出力部31から通知音を出力させてその旨を乗員に報知する。もし、車両走行時に必要な情報に音声読み上げデータが含まれており、音声読み上げ部28が所定の手順に従い音声の読み上げを開始するのであれば、必ずしも通知音を発するようにしなくてもよい。乗員は、音声の読み上げが開始されたことにより情報受信の完了を知ることができるからである。
【0040】
このように、本実施の形態においては、ブラウザ画面の形成に用いるデータを取得しないようにしたのでレスポンスの向上を図ることができる。更に、通信データ量を削減できることから通信コストの削減を行うことができる。
【0041】
ところで、高速道路の走行などのように、いったん非表示状態になれば、その状態が継続するような状況が容易に想定できる場合、乗員は、カーナビが本来的に表示する地図情報等のナビゲーション画面やオーディオ設定用の画面等を表示させ非表示状態を回避するであろうから、ブラウザ画面の形成に用いるデータを取得しないことでレスポンスの向上を図るという効果を有効に発揮させることができる。
【0042】
ただ、信号や渋滞が相対的に多い都心部の一般道路を走行するときなどのように走行と停止とが比較的短い周期で繰り返されるような場合は、情報取得時にブラウザ画面が非表示状態とはいえすぐに表示状態になる。このような走行状況の場合は、非表示状態のうちにブラウザ画面の形成を完了させておいた方が親切である。つまり、車両走行時であっても実施の形態1と同様に全ての情報を取得しておいた方がよいかもしれない。このように考えると、本実施の形態は、高速道路走行などのように長時間停止することがないような場合に実行されることが実用上、好適である。従って、実施の形態1のように車両走行時においてもブラウザ画面の形成に用いるデータを取得するモードと、本実施の形態のように取得しないモードとの双方を用意しておき、乗員にモード選択ができるような手段を設けておくことが好都合である。もちろん、車両の走行状態を常時監視して、一定時間停止しなかったときには本実施の形態のブラウザ画面の形成に用いるデータを取得しないモードを採用し、走行と停止とが比較的短い周期で繰り返されるようなときには実施の形態1のブラウザ画面の形成に用いるデータを取得するモードを採用することのできる自動モード切替機構を設けるようにしてもよい。
【0043】
また、本実施の形態においては、インターネット機能付き携帯電話機8を通信手段とし、カーナビ10を表示装置とし、またカーナビ10に所定のソフトウェアを実行させることで情報取得手段、表示制限手段、報知手段、識別手段及び音声読み上げ手段を構成した場合を例にして説明したが、これと異なる装置構成で実現するようにしてもよい。すなわち、通信手段として他の無線通信機器を用いてもよいし、また、カーナビ10を搭載していなくても本発明を実施することは可能である。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、車両走行中であるために情報配信センタから受信した情報を表示できない状態であることにより、乗員が情報受信の完了を表示画面で確認できないような場合でも、報知手段を設けたことにより音出力によって乗員に情報受信の完了を知らせることができる。
【0045】
また、車両走行中においては、通信手段により受信される情報のうち車両走行時に必要な情報のみを取得するようにしたので、車両走行時に必要でない情報の取得に要する時間分、レスポンスの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る車両用通信装置の実施の形態1を示した構成図である。
【図2】 実施の形態1における車両用通信装置を利用した情報通信システム全体を示した概念図である。
【図3】 実施の形態1においてコンテンツを取得したときの動作を示したフローチャートである。
【図4】 実施の形態1におけるディスプレイの表示状態を示した概念図である。
【図5】 本発明に係る車両用通信装置の実施の形態2を示した構成図である。
【符号の説明】
2 インターネット、4 情報配信センタ、6 携帯電話事業者センタ、8 インターネット機能付き携帯電話機、10 カーナビ、12 車両、14 ウェブサーバ、20 制御処理部、21 情報取得部、22 報知部、23 表示制限部、24 走行状態判定部、25 音声認識処理部、27 データ種別識別部、28 音声読み上げ部、30 ユーザインタフェース部、31 音出力部、32 表示部、33 操作部、34 音声入力部。

Claims (9)

  1. 乗員の操作により車両に搭載された表示装置に表示すべき情報の取得制御を行う情報取得手段と、
    前記情報取得手段により前記表示装置に表示するための情報について情報配信センタと通信を行う通信手段と、
    前記車両が走行状態のときには前記表示装置への表示を制限する表示制限手段と、
    前記表示制限手段が前記表示装置の表示を制限しているときに、前記情報取得手段による前記表示装置に表示すべき情報の受信が完了したことを乗員に報知する報知手段と、
    を有し、前記車両が走行状態のときには、前記情報取得手段により情報が取得されることに伴って形成される前記表示装置に表示すべき画面の表示を行わずに情報の取得完了の報知のみを行うことを特徴とする車両用通信装置。
  2. 乗員の操作により車両に搭載された表示装置に表示すべき情報の取得制御を行う情報取得手段と、
    前記情報取得手段により前記表示装置に表示するための情報について情報配信センタと通信を行う通信手段と、
    前記車両が走行状態のときには前記表示装置への表示を制限する表示制限手段と、
    前記表示制限手段が前記表示装置の表示を制限しているときに、前記情報取得手段による前記表示装置に表示すべき情報の受信が完了したことを乗員に報知する報知手段と、
    を有し、前記車両が走行状態のときには、前記情報取得手段により情報が取得されたとしても、表示画面を維持したまま情報取得を完了したことを音声により通知することを特徴とする車両用通信装置。
  3. 乗員の操作により車両に搭載された表示装置に表示すべき情報の取得制御を行う情報取得手段と、
    前記情報取得手段により前記表示装置に表示するための情報について情報配信センタと通信を行う通信手段と、
    前記車両が走行状態のときには前記表示装置への表示を制限する表示制限手段と、
    前記表示制限手段が前記表示装置の表示を制限しているときに、前記情報取得手段による前記表示装置に表示すべき情報の受信が完了したことを乗員に報知する報知手段と、
    を有し、前記車両が走行状態のときには、前記情報取得手段により情報が取得されたとしても、ナビ案内画面の表示を維持し、情報取得を完了したことを音声により通知することを特徴とする車両用通信装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用通信装置において、
    前記情報取得手段は、乗員の音声による操作に応じて情報の取得制御を行うことを特徴とする車両用通信装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用通信装置において、
    前記通信手段により受信される情報のうち、車両走行時に必要な情報と必要でない情報とに識別する識別手段と、
    を有し、
    前記情報取得手段は、前記表示制限手段が前記表示装置への表示を制限しているときには、車両走行時に必要な情報のみを取得することを特徴とする車両用通信装置。
  6. 請求項記載の車両用通信装置において、
    前記識別手段は、乗員による音声操作に関する情報を車両走行時に必要な情報として識別することを特徴とする車両用通信装置。
  7. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用通信装置において、
    音声読み上げ情報を読み上げる音声読み上げ手段を有し、
    前記識別手段は、音声読み上げ情報を車両走行時に必要な情報として識別することを特徴とする車両用通信装置。
  8. 請求項記載の車両用通信装置において、
    前記識別手段は、画像表示情報、動画再生情報を車両走行時に必要でない情報として識別することを特徴とする車両用通信装置。
  9. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用通信装置において、
    前記通信手段により受信される情報のうち、車両走行時に必要な情報と必要でない情報とに識別する識別手段と、
    を有し、
    前記情報取得手段は、前記表示制限手段が前記表示装置への表示を制限しているときには、表示に必要でない情報のみを取得することを特徴とする車両用通信装置。
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