JP4135166B2 - ラジエータのフィラネック構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルミニューム等の金属製タンクの上端に設けられた給水用フィラネック構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジン冷却水冷却用ラジエータであって、タンクにアルミニューム等の金属板を用いるものは、その上端に貫通孔が穿設され、その貫通孔に金属板のプレス成形品からなるフィラネックを挿通し、その挿通部をろう付け固定していた。このフィラネックの形状は、鍋形の底部中央に中心孔を形成すると共に、その中心孔の孔縁部を外側にバーリング加工したものである。そしてその中心孔の孔縁部には、プレッシャーバルブの弁座となる環状突出部が形成される。さらにフィラネックの上端開口縁は断面コ字状の環状フランジ部が形成され、その外周縁にキャップに整合するカム面が形成されていた。さらに、フィラネックの側面にサージタンクへ連通するためのパイプが突設固定されている。
そしてこのようなフィラネックの下端をタンクの貫通孔に嵌着し、その嵌着部の縁部をカシメた後に、フィラネックの首部と貫通孔との間を液密にろう付け固定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
金属製タンクにおけるラジエータのフィラネック構造は、そのフィラネックの成形に多数の工程を要し、極めて面倒である欠点があった。
さらにそのろう付けの際にもカシメ工程を要し、結果として、製造コストが高価にならざるを得なかった。
そこで本発明は、このような金属製タンクを有するラジエータにおいて、製造及び組立が容易で安価に提供できるラジエータのフィラネック構造を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、夫々多数のフィンとチューブとからなるコア1と、そのコア1の一端に設けられ、夫々のチューブの端が液密に貫通固定されたタンク2と、そのコア1の平面に対向して配置された合成樹脂製ファンシュラウド3と、を具備するラジエータにおいて、
そのタンク2が金属板よりなり、その外面に開口された貫通孔4と、
その貫通孔4に整合して嵌着され、前記ファンシュラウド3の周縁部に一体に突設されて、その上端開口6にプレッシャバルブ付きキャップが着脱自在に被嵌される給水用のフィラネック部5と、
そのフィラネック部5と前記貫通孔4との嵌着部に介装されるシール部材7と、
を具備することを特徴とするラジエータのフィラネック構造である。
この発明によれば、金属製のタンクにおいてフィラネック部品製作のための従来の多数の工程を省略し、組立においても信頼性の高いフィラネック構造を提供できる。
【0005】
請求項2記載の本発明は、請求項1において、その貫通孔4が、タンク2の上面に形成され、その貫通孔4の孔縁にボス部9が設けられまたは、その孔縁に小筒部8がタンク2と一体に形成され、前記フィラネック部5のシュラウド内面側に筒状の嵌着部5bが形成され、その嵌着部5bが前記ボス部9または小筒部8にシール部材7であるOリングを介して液密に嵌入されたラジエータのフィラネック構造である。
この発明によれば、シール部の信頼性の高いものとなる。
請求項3記載の本発明は、請求項1において、その貫通孔4が、コア1の平面に平行なタンク2の側面に形成され、その貫通孔4の孔縁部に内面側へ小筒部8が一体に突設され、前記フィラネック部5のシュラウド内面側に筒状の嵌着部5bが形成され、その嵌着部5bが小筒部8にシール部材7であるOリングを介して液密に嵌入されたラジエータのフィラネック構造である。
この発明によれば、部品点数が少なく且つ組立容易で量産性の高いフィラネック構造を提供できる。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づいて本発明の各実施の形態につき説明する。
図1は本発明のラジエータのフィラネックの要部斜視図であり、図2は図1のII−II矢視断面略図である。また、図3はそのフィラネックの組立順序を示す一部破断側面図である。
このラジエータはエンジン冷却水冷却用のものであって、上下に一対の金属製のタンク2が配置され、それらの間にコア1が設けられている。コア1は、図示しない多数のフィンとチューブとからなり、そのチューブの端がタンク2のチューブ挿通孔17(図5,図7)に液密に貫通固定されたものである。そしてコア1の平面(図1)に対向して、合成樹脂製のファンシュラウド3が配置されている。このファンシュラウド3は円形のベルマウス部13の中心にモータ保持部10が配置され、それらの間がステー15により一体に連結されている。ベルマウス部13の裾部14は、図示しない締結具を介してタンク2に締結固定される。
【0007】
この例のタンク2は、断面方形の筒状に形成されたタンク本体2aと、その両端を閉塞する端蓋2bと、タンク本体2aの一側に突設された出入口パイプ16とからなる。そしてこのタンク本体2aの外周に整合するようにファンシュランド3の裾部14の先端が一体的に延在され、その上端にフィラネック部5が形成されている。このフィラネック部5は、図2に示す如く段付の筒状に形成され、その下面側に突出された嵌着部5bの外周にOリング嵌着溝が形成され、そこにシール部材7としてOリングが被嵌される。なお、タンク2の上端には貫通孔4が形成され、そこにボス部9が取付けられる。そして、このボス部9にシール部材7が圧着するように嵌着部5bが嵌入する。そしてこのファンシュラウド3のフィラネック部5の近傍とタンク2とは、図示しない締結具を介して固定される。
【0008】
次に、図4は本発明の他の実施の形態であって、図5はそのV−V断面略図である。そして図6はその組立説明図であり、図7はそのタンク本体2aの要部斜視図である。
この例では図5〜図7に示す如く、タンク本体2aの側面に貫通孔4が形成され、その貫通孔4の孔縁部が内面側にバーリング加工されて、そこに小筒部8が形成されている。その貫通孔4に整合するようにフィラネック部5の嵌着部5bがファンシュラウド3の内面側に突設され、そのフィラネック部5の流体通路がL字状に曲折されている。そして嵌着部5bの外周に嵌着されたOリングからなるシール部材7を介し、それがタンク本体2aの小筒部8に嵌着されるものである。
【0009】
【発明の作用・効果】
請求項1記載の本発明は、合成樹脂製ファンシュラウド3にフィラネック部5が一体に形成され、それがシール部材7を介してタンク2の貫通孔4に嵌着するように構成されたから、金属製のタンクにおいてフィラネック部品製作のための従来の多数の工程を省略し、その組立においても信頼性の高いフィラネック構造を提供できる。
請求項2記載の本発明は、タンク2の上面に貫通孔4が設けられ、そこにボス部9または小筒部8が形成され、フィラネック部5の嵌着部5bがシール部材7を介して貫通孔4に液密に嵌入されるものである。そのためシール部の信頼性の高いものとなる。
請求項3記載の本発明は、貫通孔4がコア1の平面に平行なタンク2の側面に形成され、タンク2の貫通孔4の孔縁部に内面側へ小筒部8が一体に突設され、その小筒部8にフィラネック部5の嵌着部5bがシール部材7を介して液密に嵌入されるように構成されたから、部品点数が少なく且つ組立容易で量産性の高いフィラネック構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラジエータのフィラネックの要部斜視図。
【図2】図1のII−II矢視断面略図。
【図3】本発明のラジエータのフィラネックの組立順序を示す一部破断側面図。
【図4】本発明のラジエータのフィラネックの他の実施の形態を示す要部斜視図。
【図5】図4のV−V断面略図。
【図6】同ラジエータのフィラネックの組立説明図。
【図7】同ラジエータのタンク2のタンク本体2aの要部斜視図。
【符号の説明】
1 コア
2 タンク
2a タンク本体
2b 端蓋
3 ファンシュラウド
4 貫通孔
5 フィラネック部
5b 嵌着部
6 開口
7 シール部材
8 小筒部
9 ボス部
10 モータ保持部
12 ファン
13 ベルマウス部
14 裾部
15 ステー
16 出入口パイプ
17 チューブ挿通孔
Claims (3)
- 夫々多数のフィンとチューブとからなるコア1と、そのコア1の一端に設けられ、夫々のチューブの端が液密に貫通固定されたタンク2と、そのコア1の平面に対向して配置された合成樹脂製ファンシュラウド3と、を具備するラジエータにおいて、
そのタンク2が金属板よりなり、その外面に開口された貫通孔4と、
その貫通孔4に整合して嵌着され、前記ファンシュラウド3の周縁部に一体に突設されて、その上端開口6にプレッシャバルブ付きキャップが着脱自在に被嵌される給水用のフィラネック部5と、
そのフィラネック部5と前記貫通孔4との嵌着部に介装されるシール部材7と、
を具備することを特徴とするラジエータのフィラネック構造。 - 請求項1において、
前記貫通孔4が、タンク2の上面に形成され、その貫通孔4の孔縁にボス部9が設けられまたは、その孔縁に小筒部8がタンク2と一体に形成され、前記フィラネック部5のシュラウド内面側に筒状の嵌着部5bが形成され、その嵌着部5bが前記ボス部9または小筒部8にシール部材7であるOリングを介して液密に嵌入されたラジエータのフィラネック構造。 - 請求項1において、
前記貫通孔4が、コア1の平面に平行なタンク2の側面に形成され、その貫通孔4の孔縁部に内面側へ小筒部8が一体に突設され、前記フィラネック部5のシュラウド内面側に筒状の嵌着部5bが形成され、その嵌着部5bが小筒部8にシール部材7であるOリングを介して液密に嵌入されたラジエータのフィラネック構造。
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| JP32450398A JP4135166B2 (ja) | 1998-10-29 | 1998-10-29 | ラジエータのフィラネック構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP32450398A JP4135166B2 (ja) | 1998-10-29 | 1998-10-29 | ラジエータのフィラネック構造 |
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| Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP32450398A Expired - Fee Related JP4135166B2 (ja) | 1998-10-29 | 1998-10-29 | ラジエータのフィラネック構造 |
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- 1998-10-29 JP JP32450398A patent/JP4135166B2/ja not_active Expired - Fee Related
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