JP2003042376A - 樹脂製パイプとタンクとの接続構造 - Google Patents
樹脂製パイプとタンクとの接続構造Info
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Abstract
て、金属製タンク1のパイプ接続口1aに樹脂製パイプ
4の先端部をカシメ固定する接続構造において、その樹
脂製パイプ4および接続用カップ2の形状を単純化する
と共にシール性の高い構造のものの提供。 【解決手段】 樹脂製パイプ4の先端部外周にフランジ
部3が突設され、そのフランジ部3の先端縁部に直径が
段付に縮小するOリング嵌着部9を設ける。そしてその
Oリング嵌着部9には、環状溝がないものとする。接続
用カップ2は、中間部外周に着座用フランジ部5を折り
返し曲折し、その先端縁に内フランジ部7を曲折形成す
る。そして、その内フランジ部7と接続用カップ2の内
周と前記Oリング嵌着部9との間にOリング10を装着す
る。さらに、着座用フランジ部5の後端側の縁部にカシ
メ部8を形成する。
Description
タンクに樹脂製パイプを接続する接続構造に関する。
造は、樹脂製タンクと金属製チューブプレートとの接続
構造を利用することができる。図4はその例で、タンク
1のパイプ接続口1aに金属製段付カラー状の接続用カ
ップ2の先端部を嵌着して、タンク1,接続用カップ2
間をろう付け固定する。接続用カップ2の外周には予め
スリットを形成しておき、そのスリットより後端面にカ
シメ部8を設けておく。次に樹脂製パイプ4は、その先
端部外周にフランジ部3を有すると共に、そのフランジ
部3よりもさらに先端に環状溝11を形成しておく。そし
てその環状溝11にOリング10を嵌着し、樹脂製パイプ4
の先端部を接続用カップ2に嵌着する。次いでカシメ部
8を塑性変形することにより、樹脂製パイプ4を接続用
カップ2に固定するものである。
プ4の先端部外周に環状溝11を形成するには、図5の如
く、そのパイプ製造用射出成形の金型において、樹脂製
パイプ4の先端部を半径方向に分割する第1の金型12と
第2の金型13を設ける必要がある。すると、その環状溝
11にはパーティングライン15が形成される。そのため、
そこにOリング10を被嵌するとパーティングライン15の
僅かな凸部によって気密性が損なわれるおそれがある。
そこで本発明は、係る問題点を解決することを課題とす
る。
は、円形なパイプ取付口(1a)を有する金属製タンク(1)
と、そのパイプ取付口(1a)に液密に接続固定されるリン
グ状の金属製の接続用カップ(2) と、その接続用カップ
(2) に先端部が嵌入し、その先端部外周に突設されたフ
ランジ部(3) の後端面(3a)で、前記接続用カップ(2) に
カシメ固定される樹脂製パイプ(4) と、を有する樹脂製
パイプとタンクとの接続構造において、前記接続用カッ
プ(2) は、前記パイプ接続口(1a)の開口直径より大なる
直径の着座用フランジ部(5) がその中間部外周に折り返
し曲折されると共に、その着座用フランジ部(5) の先端
側がそのパイプ接続口(1a)に挿入されるタンク挿入部
(6) を有し且つ、その先端縁に内フランジ部(7) が曲折
形成され、前記着座用フランジ部(5) の後端側の縁部に
カシメ部(8) が形成され、前記樹脂製パイプ(4) は、前
記フランジ部(3) の先端縁部に直径が段付に縮小するO
リング嵌着部(9) が形成され、そのフランジ部(3) の中
間部および後端部が接続用カップ(2) の内周に整合し、
そのOリング嵌着部(9) の外周と前記接続用カップ(2)
の内周面および前記内フランジ部(7) とで囲まれたOリ
ング保持部(6a)にシール用のOリング(10)が圧入され、
前記樹脂製パイプ(4) の前記先端部のOリング嵌着部
(9) の外周には、環状の溝が設けられていないことを特
徴とする樹脂製パイプとタンクとの接続構造である。
いて、前記樹脂製パイプ(4) の先端面(4a)が、前記接続
用カップ(2) の内フランジ部(7) に着座された樹脂製パ
イプとタンクとの接続構造である。
施の形態につき説明する。図1は本発明の樹脂製パイプ
とアルミニューム製タンクとの接続構造の分解斜視図で
あり、図2はその取付け状態を示す縦断面図である。こ
の樹脂製パイプとタンクとの接続構造は、パイプ接続口
1aを有するタンク1と、そのパイプ接続口1aにろう
付け等の手段で液密に固定されるアルミニューム製の接
続用カップ2と、その接続用カップ2にOリング10を介
して先端部が嵌着され、接続用カップ2のカシメ部8に
よってカシメ固定される樹脂製パイプ4とを有する。
用フランジ部5が折り返し曲折され、その着座用フラン
ジ部5の直径がパイプ接続口1aの開口直径より大に形
成されている。そして着座用フランジ部5の先端側にパ
イプ接続口1aに整合するタンク挿入部6を有し且つ、
その先端縁に内フランジ部7が曲折形成されている。着
座用フランジ部5の後端部側の縁部には、カシメ部8が
形成されている。このカシメ部8は、接続用カップ2の
後端縁から逆T字状に形成されたスリット16に隣接して
設けられ、そのスリット16によってその部分の塑性変形
が容易になる構造を有する。このようにしてなる接続用
カップ2は、予めタンク1にろう付け接合される。この
とき図2の如く、タンク1とチューブプレート17との間
及び、チューブプレート17とチューブ18との間並びに、
図示しないチューブ18とフィンとの間が一体的にろう付
け固定される。
ンジ部3が突設形成され、そのフランジ部3の先端縁部
に直径が段付に縮小するOリング嵌着部9が形成されて
いる。フランジ部3の中間部及び後端部外周は、接続用
カップ2の内周に整合する。そして、Oリング嵌着部9
の外周には、従来型樹脂製パイプのような環状の溝は設
けられていない。そこで、樹脂製パイプ4のOリング嵌
着部9にOリング10が被嵌され、それらが接続用カップ
2内に嵌着される。そして樹脂製パイプ4の先端面4a
を内フランジ部7に着座させ、カシメ部8を樹脂パイプ
4の軸線側に折り曲げることにより、その端縁をフラン
ジ部3の後端面3aに圧着して接続構造を完成する。
樹脂製パイプ4のOリング嵌着部9の外周と接続用カッ
プ2の内周面及び内フランジ部7との間で囲まれた部分
である。そしてこのOリング保持部6aにOリング10が
圧入され、液密構造が形成される。
し、この例が図2のそれと異なる点はカシメ部8のみで
ある。この例では、接続用カップ2の後端部に形成され
たスリット16がフランジ部3に整合する位置で直線状に
形成され、それが定間隔に断続的に設けられ、そのスリ
ット16の上部側が樹脂製パイプ4の中心側に曲折され、
そのカシメ部8の縁部でフランジ部3の後端面3aが止
着されるものである。
の接続構造によれば、樹脂製パイプ4にフランジ部3と
Oリング嵌着部9とを段付状に形成すると共に、接続用
カップ2の中間部に着座用フランジ部5を設け、先端部
に内フランジ部7を形成し、後端部にカシメ部8を設け
ることにより、比較的簡単に信頼性の高い接続構造が形
成できる。そして省スペースで取扱い易いものとなり得
る。また、樹脂製パイプ4の外周のOリング嵌着部には
環状の溝が設けられていない構造であるため、Oリング
10によるシールの信頼性を高めることができる。即ち、
従来の環状溝を設けた場合に樹脂製パイプ4の溝内に生
じるパーティングラインの発生を防止し、信頼性の高い
シール構造を提供できる。
分解斜視図。
他の実施の形態を示す要部斜視図。
成形用金型の説明図。
Claims (2)
- 【請求項1】 円形なパイプ取付口(1a)を有する金属製
タンク(1) と、 そのパイプ取付口(1a)に液密に接続固定されるリング状
の金属製の接続用カップ(2) と、 その接続用カップ(2) に先端部が嵌入し、その先端部外
周に突設されたフランジ部(3) の後端面(3a)で、前記接
続用カップ(2) にカシメ固定される樹脂製パイプ(4)
と、を有する樹脂製パイプとタンクとの接続構造におい
て、 前記接続用カップ(2) は、前記パイプ接続口(1a)の開口
直径より大なる直径の着座用フランジ部(5) がその中間
部外周に折り返し曲折されると共に、その着座用フラン
ジ部(5) の先端側がそのパイプ接続口(1a)に挿入される
タンク挿入部(6) を有し且つ、その先端縁に内フランジ
部(7) が曲折形成され、前記着座用フランジ部(5) の後
端側の縁部にカシメ部(8) が形成され、 前記樹脂製パイプ(4) は、前記フランジ部(3) の先端縁
部に直径が段付に縮小するOリング嵌着部(9) が形成さ
れ、そのフランジ部(3) の中間部および後端部が接続用
カップ(2) の内周に整合し、 そのOリング嵌着部(9) の外周と前記接続用カップ(2)
の内周面および前記内フランジ部(7) とで囲まれたOリ
ング保持部(6a)にシール用のOリング(10)が圧入され、 前記樹脂製パイプ(4) の前記先端部のOリング嵌着部
(9) の外周には、環状の溝が設けられていないことを特
徴とする樹脂製パイプとタンクとの接続構造。 - 【請求項2】 請求項1において、前記樹脂製パイプ
(4) の先端面(4a)が、前記接続用カップ(2) の内フラン
ジ部(7) に着座された樹脂製パイプとタンクとの接続構
造。
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- 2001-07-31 JP JP2001232709A patent/JP4713025B2/ja not_active Expired - Fee Related
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