JP4134623B2 - ドライイメージング材料 - Google Patents

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  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は露光後熱現像により銀画像を形成するドライイメージング材料に関し、詳しくは低カブリ、高感度であり、且つ画像の色調が優れ、特に画像の色調を調整改良するために使用する発色剤と該発色剤と反応する現像発色剤を含むドライイメージング材料用の塗布液の塗布性が向上されたドライイメージング材料に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近医療分野で環境保護や作業性の面から光または熱処理で画像を形成する湿式処理に伴う廃液の出ない写真材料が強く望まれ、特に光と熱の両者を利用した現像により、高解像度で鮮明な黒色画像を形成することができる写真技術用途のドライイメージング材料に関する技術が商品化され急速に普及している。これらの光熱写真材料は通常、80℃〜180℃の温度で現像が行われるので、25℃〜45℃の範囲で液現像される従来の湿式感光材料と区別されドライイメージング材料と呼ばれる。
【0003】
このタイプのドライイメージング材料は、ナノサイズの単分散ハロゲン化銀粒子を感光させ、熱現像により銀核を形成すると同時にこの核を中心にして有機銀からの銀イオンの供給を受けながら銀画像を形成する。銀画像は黒色が求められるが、粒子サイズが微少のため黒色にならず茶色傾向の色調になり色調のコントロールが必要になっている。現像銀の色調をコントロールするために、各種の色調剤を使用している。例えば、フタラジン誘導体、フタル酸誘導体、マレイミド誘導体、メルカプト化合物類、トリアゾール誘導体、イミダゾール誘導体等である。しかし、色調剤は現像された画像の色調のみを変化させるものでなく、現像性、保存性、感度等に影響を与えるので使用量や種類が制限される。色調をコントロールする別の方法として特開2001−312026号、同2001−330923号、同2001−330925号及び2002−49123号等の明細書に発色剤を使用する方法が提案されている。発色剤は現像発色剤と反応し有色の色素を形成することで色調をコントロールすることが可能であるが、以下の解決すべき課題が存在した。先ず、発色剤と現像発色剤の反応は、湿式のアルカリ現像において発色性が良好であるが、酸性〜中性のドライ膜中での反応は進行しにくく、発色性を上げるとハロゲン化銀のカブリを増大させ保存性も良好ではなかった。次に塗布液に添加すると塗布性を悪化させる傾向がある。このため、発色剤の素材を微粒子分散して添加することや特殊な活性剤を使用したりするが、分散後の安定性のコントロールが難しい。フッ素系の活性剤は、溶解または微粒子分散した発色剤や現像発色剤を含む塗布液のレベリング能力(スライド塗布または押し出し塗布したウエッブ上の塗布液表面を均一水平にする力)があり、フルオロアルキルスルホンアミドを主幹とするフッ素系活性剤が使用されているが満足できるものでなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、低カブリ、高感度であり、且つ画像の色調が優れたドライイメージング材料を提供することにあり、特に画像の色調を調整改良するために使用する発色剤と該発色剤と反応する現像発色剤を含むドライイメージング材料用の塗布液の塗布性が向上されたドライイメージング材料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、下記構成により達成される。
【0006】
1.支持体上に少なくとも、ナノサイズ感光性ハロゲン化銀粒子、有機銀塩、還元剤及び結合剤を含有するドライイメージング材料において、前記一般式(1)で表される発色剤と前記一般式(2)または一般式(3)で表される現像発色剤を含有し、前記ナノサイズ感光性ハロゲン化銀粒子は平均粒子サイズが0.020〜0.060μmであることを特徴とするドライイメージング材料。
【0007】
2.前記一般式(4)で表される化合物を含有することを特徴とする前記1に記載のドライイメージング材料。
【0008】
3.還元剤が前記一般式(5)で表される還元剤であることを特徴とする前記1または2に記載のドライイメージング材料。
【0009】
4.ナノサイズ感光性ハロゲン化銀粒子のカブリ抑制剤が一般式(6)で表されるカブリ抑制剤であることを特徴とする前記1〜3のいずれか1項に記載のドライイメージング材料。
【0010】
5.結合剤の架橋剤がイソシアナート基、ビニルスルホニル基またはエポキシ基を持つ化合物であることを特徴とする前記1〜4のいずれか1項に記載のドライイメージング材料。
【0011】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のドライイメージング材料(以下、感光材料または感料ともいう)は、支持体上に少なくとも、ナノサイズ感光性ハロゲン化銀粒子(以下単に、感光性ハロゲン化銀、ハロゲン化銀粒子またはハロゲン化銀ともいう)、有機銀塩、還元剤及び結合剤を含有するドライイメージング材料において、前記一般式(1)で表される発色剤と前記一般式(2)または一般式(3)で表される現像発色剤を含有し、前記ナノサイズ感光性ハロゲン化銀粒子は平均粒子サイズが0.020〜0.060μmであることを一つの特徴とする。
【0012】
本発明のドライイメージング材料は、支持体上に少なくとも下塗り層を2層及びハロゲン化銀粒子を含む感光層と該感光層に隣接する保護層(感光層保護層)を設けた少なくとも4層以上の層構成を含んでなることが好ましく、該層の少なくとも1層中に一般式(1)で表される化合物が含有されることが好ましい。
【0013】
上記ドライイメージング材料の感光層中には、分光増感色素で増感されてもよいナノサイズ単分散の感光性ハロゲン化銀粒子が含有され、さらに該感光層またはその隣接層には銀源となる有機銀塩、銀塩を現像して銀画像を形成するための還元剤、発色剤、現像発色剤で表される化合物が含有されることが好ましい。
【0014】
本発明に用いられる発色剤および現像発色剤について説明する。
本発明に用いられる発色剤および現像発色剤とは、現像発色剤がハロゲン化銀粒子を還元し、その酸化体が発色剤と結合して有色の化合物を生成するものであり、特に好ましい発色剤としては前記一般式(1)で表される発色剤が挙げられる。また、特に好ましい現像発色剤としては前記一般式(2)または一般式(3)で表される現像発色剤が挙げられる。
【0015】
一般式(1)で表される発色剤について説明する。
前記一般式(1)において、R1、R2及びR3はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。R1、R2及びR3で表される置換基の好ましい例としては、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子、沃素原子等)、アルキル基(例えば、メチル基、エチル基、ブチル基、オクチル基等)、アリール基(例えば、フェニル基、ナフチル基等)、カルボンアミド基、アルキルスルホンアミド基(例えば、エチルスルホンアミド基、ブチルスルホンアミド基、オクチルスルホンアミド基等)、アリールスルホンアミド基(例えば、フェニルスルホンアミド基、ナフチルスルホンアミド基等)、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基、ドデシルオキシ基等)、アリールオキシ基(例えば、フェニルオキシ基、ナフチルオキシ基等)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ基、ブチルチオ基、ドデシルチオ基等)、アリールチオ基(例えば、フェニルチオ基、ナフチルチオ基等)、アシル基(例えば、アセチル基等)、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、シアノ基、スルファモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アミノ基、ヒドロキシ基、アシルオキシ基等を挙げることができる。また、これらの置換基は互いに結合して環を形成していてもよい。
【0016】
-はアニオンを表し、該アニオンとしては例えば、ハロゲンイオン(例えば、塩素イオン、臭素イオン、沃素イオン、4フッ化硼素イオン等)、有機アニオンイオン等(例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸アニオン、ラウリル硫酸アニオン等)等が挙げられる。
【0017】
以下に、一般式(1)で表される発色剤の具体例を示すが、本発明に用いられる発色剤はこれらの具体例によって限定されるものではない。
【0018】
【化7】
Figure 0004134623
【0019】
【化8】
Figure 0004134623
【0020】
【化9】
Figure 0004134623
【0021】
上記一般式(1)で表される発色剤の添加量はハロゲン化銀1モル当たり1×10-6モル〜1×10-2モルの範囲が好ましく、1×10-5モル〜1×10-1モルの範囲がより好ましい。前者の範囲未満では、色調の改良効果が得られ難くなる。また前者の範囲を越えるとカブリや耐湿性等が劣化する。一般式(1)で表される発色剤の添加方法は、メタノールやエタノール等のアルコール類、メチルエチルケトンやアセトン等のケトン類、トルエンやキシレン等の芳香族系やノルマルヘキサンやデカン等の非芳香族系等の有機溶媒に溶解または微粒子分散して添加することができる。
【0022】
本発明に用いられる一般式(2)で表される現像発色剤について説明する。
一般式(2)で表される現像発色剤は、ヒドラジン基、即ち、NHNH基を有し、無色である本発明に用いられる一般式(1)で表される発色剤と酸化還元反応をすると有色の色素を生成させることができる。
【0023】
前記一般式(2)において、R21は置換基を表すが、該置換基としては、炭素原子でNHNH−L21−R22と結合する5〜7員の不飽和環基が挙げられ、該5〜7員の不飽和環基としては、好ましくは、例えばベンゼン環、ピリジン環、ピラジン環、ピリミジン環、ピリダジン環、1,2,4−トリアジン環、1,3,5−トリアジン環、ピロール環、イミダゾール環、ピラゾール環、1,2,3−トリアゾール環、1,2,4−トリアゾール環、テトラゾール環、1,3,4−チアジアゾール環、1,2,4−チアジアゾール環、1,2,5−チアジアゾール環、1,3,4−オキサジアゾール環、1,2,4−オキサジアゾール環、1,2,5−オキサジアゾール環、チアゾール環、オキサゾール環、イソチアゾール環、イソオキサゾール環、チオフェン環などから導かれる不飽和環基が挙げられ、これらの環基が互いに縮合した縮合環基も好ましい。これらの環基は、前記のアリール基の好ましい置換基として挙げた基を有していてもよく、2個以上の置換基を有する場合には、それらの置換基は同一であっても異なっていてもよい。
【0024】
22は水素原子または置換基を表すが、該置換基としては、それぞれ置換基を有してもよいアルキル基、アルケニル基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アリールアミノ基等が挙げられる。前記アリールアミノ基またはアリールオキシ基のアリール部位は5〜7員の不飽和環基であり、前記R21で表される不飽和環基と同義であり、R21とR22は同一であっても異なっていてもよい。
【0025】
21は−CO−または−COCO−を表す。
下記に、一般式(2)で表される現像発色剤の具体例を示すが、本発明に用いられる現像発色剤はこれらの具体例によって限定されるものではない。
【0026】
【化10】
Figure 0004134623
【0027】
【化11】
Figure 0004134623
【0028】
本発明に用いられる一般式(3)で表される現像発色剤について説明する。
前記一般式(3)において、Wは電子求引性基を表す。
【0029】
Vで表される置換基としては、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、ハロゲン原子、アシル基、チオアシル基、オキサリル基、オキシオキサリル基、チオオキサリル基、オキサモイル基、オキシカルボニル基、チオカルボニル基、カルバモイル基、チオカルバモイル基、スルホニル基、スルフィニル基、オキシスルフィニル基、チオスルフィニル基、スルファモイル基、オキシスルフィニル基、チオスルフィニル基、スルフィナモイル基、ホスホリル基、ニトロ基、イミノ基、N−カルボニルイミノ基、N−スルホニルイミノ基、ジシアノエチレン基、アンモニウム基、スルホニウム基、ホスホニウム基、ピリリウム基等が挙げられる。
【0030】
Yで表される置換基としては、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アルケニルオキシ基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アミノカルボニルオキシ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、アルケニルチオ基、アシルチオ基、アルコキシカルボニルチオ基、アミノカルボニルチオ基、ヒドロキシル基またはメルカプト基の有機または無機の塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、銀塩等)、アミノ基、アルキルアミノ基、環状アミノ基(例えば、ピロリジノ基)、アシルアミノ基、オキシカルボニルアミノ基、ヘテロ環基(5〜6員の含窒素ヘテロ環、例えばベンツトリアゾリル基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基等)、ウレイド基、スルホンアミド基等が挙げられる。
【0031】
VとW、WとYは、それぞれ互いに結合して環状構造を形成してもよい。VとWまたはWとYが形成する環としては、例えばピラゾロン、ピラゾリジノン、シクロペンタンジオン、β−ケトラクトン、β−ケトラクタム等が挙げられる。
【0032】
一般式(3)について更に説明すると、Wで表される電子求引性基とは、置換基定数σpが正の値をとりうる置換基のことである。具体的には、置換アルキル基(ハロゲン置換アルキル等)、置換アルケニル基(シアノビニル等)、置換・未置換のアルキニル基(トリフルオロメチルアセチレニル、シアノアセチレニル等)、置換アリール基(シアノフェニル等)、置換・未置換のヘテロ環基(ピリジル、トリアジニル、ベンゾオキサゾリル等)、ハロゲン原子、シアノ基、アシル基(アセチル、トリフルオロアセチル、ホルミル等)、チオアセチル基(チオアセチル、チオホルミル等)、オキサリル基(メチルオキサリル等)、オキシオキサリル基(エトキサリル等)、チオオキサリル基(エチルチオオキサリル等)、オキサモイル基(メチルオキサモイル等)、オキシカルボニル基(エトキシカルボニル等)、カルボキシル基、チオカルボニル基(エチルチオカルボニル等)、カルバモイル基、チオカルバモイル基、スルホニル基、スルフィニル基、オキシスルホニル基(エトキシスルホニル等)、チオスルホニル基(エチルチオスルホニル等)、スルファモイル基、オキシスルフィニル基(メトキシスルフィニル等)、チオスルフィニル基(メチルチオスルフィニル等)、スルフィナモイル基、ホスホリル基、ニトロ基、イミノ基、N−カルボニルイミノ基(N−アセチルイミノ等)、N−スルホニルイミノ基(N−メタンスルホニルイミノ等)、ジシアノエチレン基、アンモニウム基、スルホニウム基、ホスホニウム基、ピリリウム基、インモニウム基が挙げられるが、アンモニウム基、スルホニウム基、ホスホニウム基、インモニウム基等が環を形成したヘテロ環状のものも含まれる。σp値として0.30以上の置換基が特に好ましい。
【0033】
Vで表される置換基の、アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、トリフルオロメチル基等が挙げられ、アルケニル基としてはビニル基、ハロゲン置換ビニル基、シアノビニル基等が挙げられ、アルキニル基としてはアセチレニル基、シアノアセチレニル基等が挙げられ、アリール基としてはニトロフェニル基、シアノフェニル基、ペンタフルオロフェニル基等が挙げられ、ヘテロ環基としてはピリジル基、ピリミジル基、トリアジニル基、スクシンイミド基、テトラゾリル基、トリアゾリル基、イミダゾリル基、ベンゾオキサゾリル基等が挙げられる。
【0034】
上記Yで表される置換基の内、好ましくはヒドロキシル基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基またはメルカプト基の有機または無機の塩、ヘテロ環基が挙げられ、より好ましくはヒドロキシル基、アルコキシ基、ヒドロキシル基またはメルカプト基の有機または無機の塩、ヘテロ環基が挙げられ、特に好ましくはヒドロキシル基、ヒドロキシル基またはメルカプト基の有機または無機の塩が挙げられる。また上記V及びWの置換基の内、置換基中にチオエーテル結合を有するものが好ましい。
【0035】
下記に、一般式(3)で表される現像発色剤の具体例を示すが、本発明に用いられる現像発色剤はこれらの具体例によって限定されるものではない。
【0036】
【化12】
Figure 0004134623
【0037】
【化13】
Figure 0004134623
【0038】
【化14】
Figure 0004134623
【0039】
上記一般式(2)または一般式(3)で表される現像発色剤の添加量はハロゲン化銀1モル当たり1×10-6モル〜1×10-2モルの範囲が好ましく、特に1×10-5モル〜1×10-2モルの範囲が好ましい。前者の範囲未満では、画像の色調の改良効果が得られ難くなる。また、前者の範囲を越えるとカブリや耐湿性等が劣化する。上記現像発色剤の添加方法は、メタノールやエタノール等のアルコール類、メチルエチルケトンやアセトン等のケトン類、トルエンやキシレン等の芳香族系やノルマルヘキサンやデカン等の非芳香族系等の有機溶媒に溶解または微粒子分散して添加することができる。
【0040】
本発明に好ましく用いられる一般式(4)で表される化合物について説明する。
【0041】
前記一般式(4)において、Rfは少なくとも1個の水素原子がフッ素原子で置換された炭素数4〜16のアルキレン基またはアルケニレン基を表すが、フッ素原子での置換は少なくとも1つの水素原子からすべての水素原子をフッ素原子に置換したパーフルオロ型または部分的に置換したポリフルオロ型のいずれでもよいが、置換可能な水素原子の70%以上100%以下であれば良い。Rfとして好ましい置換基はパーフルオロヘキシル基、パーフルオロオクチル基、パーフルオロドデシル基及びパーフルオロノネニル基等である。
【0042】
Lはアルキレン基、アルケニレン基、アリーレン基、オキシアルキレン基、オキシアルケニレン基、カルボニルオキシ基またはオキソ基を表し、L中にRfを含む置換基または−A-+基を有してもよいが、これらLで表される2価の連結基としては、炭素数1〜16のアルキレン(例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基及びヘキシレン基等)、アルキニレン基(例えば、プロペニレン基及びブテニレン基等、5または6員の環が1〜2個のアリーレン基(例えば、フェニレン基、ビフェニレン基、ナフチレン基及びピリジン環基、オキシアルキレン基(例えば、オキシエチレン基及びオキシプロピレン基等)、オキシアルキニレン基(例えば、オキシプロペニレン基及びオキシブテニレン基等)、カルボニルオキシ基、オキソ基が挙げられる。Lで表される連結基中にRfを含む置換基が存在してもよいし、−A-+基が存在してもよい。好ましくない連結基としては、−SO2NH−基、−SO2N(R)−基、−CONH−基、−CON(R)−基、(前記Rはアルキル基、アリール基等の置換基を表す)及び硫黄原子である。該連結基の場合には充分な塗布性が得られないからである。
【0043】
-はスルホン酸アニオン基またはカルボン酸アニオン基を表し、M+は水素原子カチオン、アルカリ金属カチオン(例えば、ナトリウムカチオン、カリウムカチオン、リチウムカチオン等)またはアンモニウムカチオンを表す。
【0044】
本発明に使用する一般式(4)で表される化合物は、フッ化脂肪族アルコール、フッ化アリールアルコールをエステル化、スルホン化、カルボキシル化等の誘導化ににより合成することができる。一般式(4)で表される化合物の好ましい具体例を下記に示す。
【0045】
【化15】
Figure 0004134623
【0046】
本発明に好ましく用いられる一般式(4)で表される化合物の添加方法は、水、メタノールやエタノール等のアルコール類、メチルエチルケトンやアセトン等のケトン類、トルエンやキシレン等の芳香族系やノルマルヘキサンやデカン等の非芳香族系等の溶媒に溶解または微粒子分散して添加することができる。一般式(4)で表される化合物の添加量はハロゲン化銀1モル当たり1×10-6モル〜1×10-1モルの範囲が好ましく、1×10-4モル〜1×10-2モルの範囲が特に好ましい。前者の範囲未満では、塗布性の改良効果が得られ難くなる。また、前者の範囲を越えると耐湿性等が劣化する。
【0047】
(ナノサイズ感光性ハロゲン化銀粒子)
本発明のドライイメージング材料の感光層中に含有されるナノサイズ感光性ハロゲン化銀粒子は、シングルジェット若しくはダブルジェット法などの写真技術の分野で公知の任意の方法により、例えばアンモニア法、中性法、酸性法等のいずれかの方法で予め調製し、次いで本発明の他の成分と混合して本発明に用いる組成物中に導入することができる。この場合にナノサイズ感光性ハロゲン化銀粒子と有機銀塩の接触を充分に行わせるため、例えばナノサイズ感光性ハロゲン化銀粒子を調製するときの保護ポリマーとして米国特許第3,706,564号、同第3,706,565号、同第3,713,833号、同第3,748,143号及び英国特許第1,362,970号各明細書に記載されたポリビニルアセタール類などのゼラチン以外のポリマーを用いる手段や、英国特許第1,354,186号明細書に記載されているようなナノサイズ感光性ハロゲン化銀乳剤のゼラチンを酵素分解する手段、または米国特許第4,076,539号明細書に記載されているようにナノサイズ感光性ハロゲン化銀粒子を界面活性剤の存在下で調製することによって保護ポリマーの使用を省略する手段等の各手段を適用することができる。
【0048】
ナノサイズ感光性ハロゲン化銀粒子は、画像形成後の白濁を低く抑えるために、また良好な画質を得るために粒子サイズがナノサイズレベルまで小さいものが好ましい。平均粒子サイズで20nm〜60nmである。20nmより小さいと感度が得られなくなり、100nm以上では現像後の耐光性が劣化する。又、ハロゲン化銀粒子の形状としては特に制限はなく、立方体、八面体の所謂正常晶や正常晶でない球状、デンドロ状、平板状等の粒子がある。又ハロゲン化銀組成としても特に制限はなく、塩化銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀、臭化銀、沃臭化銀、沃化銀のいずれであってもよい。
【0049】
上記ハロゲン化銀粒子の使用量はハロゲン化銀粒子及び後述の有機銀塩の総量に対し通常50質量%以下、好ましくは25〜0.1質量%、より好ましくは15〜0.1質量%である。上記のハロゲン化銀形成成分を用いて有機銀塩の一部をハロゲン化銀に変換させることもでき、その工程の反応温度、反応時間、反応圧力等の諸条件は作製の目的にあわせ適宜設定することができるが、通常、反応温度は−10℃〜80℃、反応時間は1秒〜48時間であり、反応圧力は大気圧に設定されるのが好ましい。
【0050】
上記した各種の方法によって調製されるナノサイズ感光性ハロゲン化銀粒子は、例えば含硫黄化合物、金化合物、白金化合物、パラジウム化合物、銀化合物、錫化合物、クロム化合物またはこれらの組み合わせによって化学増感することができる。この化学増感の方法及び手順については、例えば米国特許第4,036,650号、英国特許第1,518,850号等の各明細書、特開昭51−22430号、同51−78319号及び同51−81124号等の各公報に記載されている。
【0051】
本発明に用いられるハロゲン化銀粒子は、必要により分光増感色素で増感することができ、例えば特開昭63−159841号、同60−140335号、同63−231437号、同63−259651号、同63−304242号、同63−15245号等の各公報、米国特許第4,639,414号、同第4,740,455号、同第4,741,966号、同第4,751,175号及び同第4835,096号等の各明細書に記載された増感色素を使用することができる。本発明に使用される有用な増感色素は、例えば特開平9−34078号、同9−54409号及び同9−80679号各公報に記載の化合物を好ましく使用できる。
【0052】
(有機銀塩)
本発明のドライイメージング材料に含有される有機銀塩は還元可能な銀源であり、還元可能な銀イオン源を含有する有機酸、ヘテロ有機酸及び酸ポリマーの銀塩などが用いられる。また、配位子が、4.0〜10.0の銀イオンに対する総安定定数を有する有機または無機の銀塩錯体も有用である。銀塩の例は有機酸の塩(例えば、没食子酸、シュウ酸、ベヘン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ラウリン酸等の銀塩)等を挙げることができる。
【0053】
(還元剤)
本発明のドライイメージング材料に含有される好ましい還元剤の例は、米国特許第3,770,448号、同3,773,512号及び同3,593,863号等の各明細書に記載されているものが適用できるが、好ましい還元剤として前記一般式(5)で表される還元剤を挙げることができる。
【0054】
前記一般式(5)において、R51は水素原子または置換基を表すが、R51 で表される置換基としては、炭素原子数1〜10のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、n−C49基、2,4,4−トリメチルペンチル基)、シクロヘキシル基(例えば、1−メチルシクロヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル基、3,5−ジメチルシクロヘキシル基等)及びシクロヘキセニル基(例えば、4−メチルシクロヘキセニル基、4−メトキシシクロヘキセニル基、3−クロロ−4メチルシクロヘキセニル基等)等が挙げられる。
【0055】
52及びR53は各々、水素原子または置換基を表すが、該置換基としては、炭素原子数1〜5のアルキル基(例えば、メチル、エチル、t−ブチル)、シクロヘキシル基(例えば、1−メチルシクロヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル基、3,5−ジメチルシクロヘキシル基等)及びシクロヘキセニル基(例えば、4−メチルシクロヘキセニル基、4−メトキシシクロヘキセニル基、3−クロロ−4−メチルシクロヘキセニル基等)等が挙げられる。
【0056】
51、R52及びR53の少なくとも1つは、それぞれ置換基を有しもよいシクロヘキシル基またはシクロヘキセニル基である。
【0057】
以下に、一般式(5)で表される還元剤の具体例を示す。ただし、本発明は、これらの化合物に限定されるものではない。
【0058】
【化16】
Figure 0004134623
【0059】
【化17】
Figure 0004134623
【0060】
上記一般式(5)で表される還元剤の使用量は、ハロゲン化銀と有機銀塩の総量から計算される銀1モル当り1×10-3〜10モルが好ましく、1×10-1〜2モルがより好ましい。前者よりも多いと現像カブリが増大したり、色調が劣化するようになる。また、前者よりも少ないと本発明の目的の性能が得られない。一般式(5)で表される還元剤は、水に分散したり、有機溶媒に溶解して使用する。有機溶媒としては、メタノールやエタノール等のアルコール類やアセトンやメチルエチルケトン等のケトン類、トルエンやキシレン等の芳香族系とうのものを任意に選択することができる。
【0061】
(カブリ抑制剤)
本発明に使用する好ましいカブリ抑制剤は、1個の分子の中に、トリハロメタン基を少なくとも1個有する化合物であり、該トリハロメタン基は脂肪族基上に置換されたり、芳香族環やヘテロ環に置換されている。該芳香族環やヘテロ環は2価の連結基を介して更に芳香族環やヘテロ環に連結してもよい。芳香族環としてはフェニル環やナフタレン環等が好ましく挙げられ、これら環上にロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子、フッ素原子等)、アルキル基(例えば、メチル基、エチル基、ブチル基、オクチル基、ドデシル基、オクタデシル基等)等の置換基を有していてもよい。ヘテロ環としては、例えば、ピリジン環、ピリミジン環、キノリン環、フラン環、チオフェン環、イミダゾール環、トリアゾール環、オキサゾール環、チアゾール環、チアジアゾール環、オキサジアゾール環等が挙げられ、これら環上には、芳香族環の場合と同様な置換基を有してもよい。また、芳香族環やヘテロ環上には、耐拡散性を付与するための基やハロゲン化銀への吸着を促進する基を置換してもよい。トリハロメタン基に隣接する基がスルホニル基やカルボニル基であることが好ましいが、直接芳香族環やヘテロ環上に結合してもよく、結合の方式は限定されない。芳香族環やヘテロ環は還元された非アリール型の飽和環である場合が特に好ましい。トリハロメタン基のハロゲン原子としては、臭素原子が好ましいが、塩素、フッ素、沃素でもよく、これらの組み合わせでもよい。本発明に好ましく用いられるカブリ抑制剤として、一般式(6)で表されるカブリ抑制剤をあげることができる。
【0062】
本発明に好ましく用いられる一般式(6)で表されるカブリ抑制剤について説明する。
【0063】
前記一般式(6)において、X1、X2及びX3は各々、水素原子、ハロゲン原子、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、スルフォニル基またはアリール基を表す。但し、X1、X2及びX3の少なくとも1つはハロゲン原子である。L3は−C(=O)−、−SO−または−SO2−を表し、pは0または1を表す。
【0064】
前記一般式(6)において、Z2は環基を表す。Z2で表される環基としては、飽和または不飽和の単環または縮環していてもよい炭化水素環基が挙げられ、好ましくは炭素数6〜30の単環または二環の基(例えばアダマンチル基、シクロブタン基、シクロプロパン基、シクロペンタン基、シクロオクタン基、シクロブテン基、シクロペンテン基、シクロヘキセン基、フェニル、ナフチル等)が挙げられ、より好ましくはアダマンチル基、シクロペンタン基、シクロヘキサン基、シクロヘキセン基、シクロヘキサノン基、シクロペンテン基、フェニル基、ナフチル基が挙げられ、特に好ましくは、フェニル基が挙げられる。また、Z2で表される環基としては、ヘテロ環基が挙げられ、該ヘテロ環基としては、N、OまたはSの少なくとも一つの原子を含む3ないし10員の飽和もしくは不飽和のヘテロ環基が挙げられ、これらは単環であっても良いし、更に他の環と縮合環を形成してもよい。ヘテロ環基として好ましくは、縮合環を有していてもよい5ないし6員の飽和または不飽和ヘテロ環基であり、より好ましくは縮合環を有していてもよい5ないし6員の芳香族ヘテロ環基である。更に好ましくは窒素原子を含む縮合環を有していてもよい5ないし6員の飽和または不飽和ヘテロ環基であり、特に好ましくは窒素原子を1ないし4原子含む縮合環を有していてもよい5ないし6員の不飽和ヘテロ環基である。このようなヘテロ環基のヘテロ環として、イミダゾール、ピラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、トリアゾール、トリアジン、インドール、ベンズオキサジン、プリン、チアジアゾール、オキサジアゾール、キノリン、フタラジン、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、プテリジン、アクリジン、フェナントロリン、フェナジン、テトラゾール、チアゾール、オキサゾール、ベンズイミダゾール、ベンズオキサゾール、ベンズチアゾール、インドレニン、テトラザインデン等の各環が挙げられ、より好ましくはイミダゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、トリアゾール、トリアジン、チアジアゾール、オキサジアゾール、キノリン、フタラジン、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾリン、テトラゾール、チアゾール、オキサゾール、ベンズイミダゾール、ベンズオキサゾール、ベンズチアゾール、テトラザインデンの各環が挙げられ、より好ましくはイミダゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、トリアゾール、トリアジン、チアジアゾール、キノリン、フタラジン、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、テトラゾール、チアゾール、ベンズイミダゾール、ベンズチアゾールの各環が挙げられ、特に好ましくはピペリジン、ピペラジン、ピリジン、チアジアゾール、キノリン、ベンズチアゾールの各環が挙げられる。好ましい具体的化合物を下記に示す。
【0065】
以下に、一般式(6)で表されるカブリ抑制剤の具体例を示す。ただし、本発明は、これらの化合物に限定されるものではない。
【0066】
【化18】
Figure 0004134623
【0067】
【化19】
Figure 0004134623
【0068】
【化20】
Figure 0004134623
【0069】
上記一般式(6)で表されるカブリ抑制剤は、水に分散したり、有機溶媒に溶解または分散して使用する。有機溶媒としては、メタノールやエタノール等のアルコール類やアセトンやメチルエチルケトン等のケトン類、トルエンやキシレン等の芳香族系の溶媒等を任意に選択することができる。一般式(6)で表されるカブリ抑制剤の使用量は、銀1モル当り好ましくは1×10-8〜10-1モル、より好ましくは1×10-4〜10-2モルである。前者の範囲未満ではカブリ抑制が難しくなる。また、前者の範囲を越えると感度の低下が大きくなる。
【0070】
(結合剤)
本発明のドライイメージング材料の感光層または非感光層に用いられる結合剤としては高分子結合剤が挙げられ、高分子結合剤としては、ポリビニルブチラール、ポリアクリルアミド、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアクリル酸エステル、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、スチレン−ブタジエン−アクリル共重合体などが挙げられる。結合剤としては、塗布、乾燥後、膜を形成したのちの塗膜の平衡含水率の低いものが好ましく、特に含水率の低いものとして、例えば、有機溶媒系のセルロースアセテート、セルロースアセテートブチレート及びポリアセタールを挙げることができる。ポリアセタールは、ポリ酢酸ビニルを鹸化することによりポリビニルアルコールを製造し、該ポリビニルアルコールをアルデヒド化合物で反応させて得られるポリマーを意味するが、本発明に好ましいポリアセタールは、ブチルアルデヒドでアセタール化をしたポリブチラール、アセトアルデヒドでアセタール化したポリアセタール(狭義でのポリアセタール)が好ましい。アセタール化は、1%〜100%まで理論的には存在するが、実用的には20%〜95%が好ましい。アセタール化度が低いと水酸基が多くなり、写真性能において湿度に弱い特性を示し、アセタール化度が高いと反応温度や時間が過酷、過大となり、コストや生産性が低下する。一方、水系塗布用の結合剤としては、水分散系ポリマーのスチレンとブタジエンの共重合体、スチレンとアクリル酸アルキルエステルまたはメタクリル酸アルキルエステル類の共重合体、アクリル酸アルキルエステル類とメタクリル酸アルキルエステルの共重合体を挙げることができる。また、上記水分散系ポリマーとしては、平均粒子径が好ましくは1nmから数μmの範囲の微粒子にして水系分散媒中に分散されたものが好ましい。水分散系ポリマーは水系塗布用の結合剤として使用されているものの中でも疎水性であることから耐水性を向上させることができる点で特に好ましい。ポリマーの重合度は、通常10程度から1万程度まで自由に選択することができるが、百〜6千が塗布性や合成するときの生産性から好ましい。
【0071】
(架橋剤)
本発明に好ましい架橋剤としては、イソシアナート基、ビニルスルホニル基、エポキシ基及びアルコキシシラン基を有する架橋剤が挙げられる。本発明に好ましく用いられる架橋剤として特に好ましくは1分子中にイソシアナート基、ビニルスルホニル基尾及びエポキシ基を少なくとも2個有する多官能型架橋剤を挙げることができる。本発明に好ましく用いられる架橋剤の好ましい具体例を下記に示す。
H−1 ヘキサメチレンジイソシアナート
H−2 ヘキサメチレンジイソシアナートの3量体
H−3 トリレンジイソシアナート
H−4 フェニレンジイソシアナート
H−5 キシリレンジイソシアナート
【0072】
【化21】
Figure 0004134623
【0073】
【化22】
Figure 0004134623
【0074】
上記架橋剤は、水、アルコール類、ケトン類、非極性の有機溶媒類に溶解して添加使用しても良いし、塗布液中に固形のまま添加して使用してもよい。使用量は、架橋する基と当量が好ましいが、10倍まで増量しても良いし、10分の1以下まで減量してもよい。少なすぎると膜強度が劣化することがある。また、多すぎると未反応の架橋剤が写真性能を劣化させるので好ましくない。
【0075】
(必要によってAH層またはBC層に使用される染料)
本発明のドライイメージング材料は、必要により該ドライイメージング材料のハレーション防止用のアンチハレーション層(AH)またはバックコーティング層(BC層)が設けられ、該AH層またはBC層に用いられる染料としては画像露光光を吸収する染料であればよく、好ましい例として特開平2−216140号、同7−13295号、同7−11432号、米国特許第5,380,635号等に記載される染料を挙げることができる。
【0076】
(支持体)
支持体としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートまたはシンジオタクチックポリスチレン等の支持体が好ましく、2軸延伸や熱固定した光学的に等方性が高く、寸法安定性のよい50μm〜400μm厚のものが好ましい。
【0077】
(塗布方法)
塗布方法は、複数の塗布液をエクストルージョン型ダイコーターのスリットより吐出しウエットオンウエットする同時重層塗布方式が好ましく、塗布液を複数のカスケード状に支持体上に流延し、同時重層塗布することができる。
【0078】
(画像露光)
露光方法としては、特開平9−304869号、同9−311403号及び特開2000−10230号記載の方法によりレーザー露光することができる。本発明のドライイメージング材料への露光は、当該感材に付与した感色性に対し適切な光源を用いることが望ましい。例えば、当該感材を赤外光に感じ得るものとした場合は、赤外光域ならば如何なる光源にも適用可能であるが、レーザーパワーがハイパワーであることや、感光材料を透明にできる等の点から、赤外半導体レーザー(780nm〜820nm)がより好ましく用いられる。
【0079】
(熱現像装置)
ドライイメージング材料を現像する装置は、特開平11−65067号、同11−72897号及び同11−84619号記載の装置を使用することができる。
【0080】
【実施例】
以下、本発明を実施例を挙げて詳細に説明するが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0081】
実施例1
[下塗済み支持体の作製]
厚さ175μmのポリエチレンテレフタレート支持体の両面に12W/m2・分のコロナ放電処理を施し、一方の面に下記下塗塗布液a−1を乾燥膜厚0.6μmになるように塗設し乾燥させて下塗層A−1を設け、また反対側の面に下記下塗塗布液b−1を乾燥膜厚0.6μmになるように塗設し乾燥させて下塗層B−1を設けた。
【0082】
《下塗塗布液a−1》
ブチルアクリレート(30質量%)
t−ブチルアクリレート(20質量%)
スチレン(25質量%)
2−ヒドロキシエチルアクリレート(25質量%)
の共重合体ラテックス液(固形分30%)を15倍に希釈する。
【0083】
《下塗塗布液b−1》
ブチルアクリレート(40質量%)
スチレン(20質量%)
グリシジルアクリレート(40質量%)
の共重合体ラテックス液(固形分30%)を15倍に希釈する。
【0084】
引き続き、下塗層A−1及び下塗層B−1の上表面に、12W/m2・分のコロナ放電を施し、下塗層A−1の上には、下記下塗上層塗布液a−2を塗布乾燥して下塗上層A−2(感光層側用)を設け、下塗層B−1の上には下記下塗上層塗布液b−2を塗布乾燥して帯電防止機能をもつ下塗上層B−2(BC層用)を設けた。
【0085】
《下塗上層塗布液a−2》
スチレンとブタジエンの1:2共重合体 0.4g/m2
ブチルアクリレート(30質量%)
t−ブチルアクリレート(20質量%)
スチレン(25質量%)
2−ヒドロキシエチルアクリレート(20質量%)
メタクリル酸(5質量%)
の共重合体ラテックス液(固形分30%) 0.3g/m2
《下塗上層塗布液b−2》
スチレンとブタジエンの1:2共重合体 0.4g/m2
導電性酸化錫微粒子(平均粒子径16nm) 0.023g/m2
ブチルアクリレート(30質量%)
t−ブチルアクリレート(20質量%)
スチレン(25質量%)
2−ヒドロキシエチルアクリレート(20質量%)
メタクリル酸(5質量%)
の共重合体ラテックス液(固形分30%) 0.3g/m2
[有機銀塩Aの調製]
〈ハロゲン化銀粒子乳剤Aの調製〉
水900ml中にイナートゼラチン7.5g及び臭化カリウム10mgを溶解して温度28℃、pHを3.0に合わせた後、硝酸銀74gを含む水溶液370mlと(98/2)のモル比の臭化カリウムと沃化カリウムを含む水溶液をpAg7.7に保ちながらコントロールドダブルジェット法で10分間かけて添加した。硝酸銀の添加と同期してヘキサクロロイリジウムのナトリウム塩を1×10-6モル/銀1モル添加した。その後4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン0.3gを添加しNaOHでpHを5に調整して平均粒子サイズ0.036μm、投影直径面積の変動係数8%、〔100〕面比率87%の立方体沃臭化銀粒子を得た。この乳剤にゼラチン凝集剤を用いて凝集沈降させ脱塩処理後、水を加えて160mlに仕上げ、ハロゲン化銀粒子乳剤Aを調製した。
【0086】
〈有機銀塩Aの調製〉
3980mlの純水にベヘン酸111.4g、アラキジン酸83.8g、ステアリン酸54.9gを80℃で溶解した。次に高速で攪拌しながら1.5モルの水酸化ナトリウム水溶液540.2mlを添加し濃硝酸6.9mlを加えた後、55℃に冷却して有機酸ナトリウム溶液を得た。上記の有機酸ナトリウム溶液の温度を55℃に保ったまま、前記ハロゲン化銀粒子乳剤A(銀0.038モルを含む)と純水420mlを添加し5分間攪拌した。次に1モル/Lの硝酸銀溶液760.6mlを2分間かけて添加し、さらに20分攪拌し、濾過により水溶性塩類を除去した。その後、濾液の電導度が2μS/cmになるまで脱イオン水による水洗、濾過を繰り返し、最後に円心脱水後乾燥し有機銀塩Aを調製した。
【0087】
[ドライイメージング材料の作製]
〔BC層側塗布〕
前記作製した下塗済み支持体の下塗上層B−2(BC層用)の上に下記の組成になるように(溶媒としてメチルエチルケトンを使用)調製した塗布液を下記の付き量なるようにBC層の塗布、BC保護層の塗布を同時重層塗布で行い、乾燥(45℃、1分間)してBC層、BC保護層を形成した。
【0088】
《BC層の塗布》
結合剤:PVB−1 1.8g/m2
結合剤:PVB−1 1.8g/m2
ヘキサメチレンジイソシアナート 1×10-4モル/m2
染料:C1 2.2×10-5モル/m2
《BC保護層の塗布》
セルロースアセテートブチレート 1.2g/m2
マット剤(ポリメタクリル酸メチル:平均粒子径6ミクロン)
0.12g/m2
〔感光層側の塗布〕
次に、該下塗済み支持体の下塗上層A−2(感光層側用)の上に下記の組成になるように(溶媒としてメチルエチルケトンを使用)調製した塗布液を下記の付き量なるようにAH層の塗布、感光層の塗布、感光層保護層の塗布を同時重層塗布で行い、乾燥(45℃、1分間)してAH層、感光層、感光層保護層を形成して、ドライイメージング材料試料を作製した。
【0089】
《AH層の塗布》
結合剤:PVB−1 0.4g/m2
染料:C1(BC層) 1.3×10-5モル/m2
《感光層の塗布》
有機銀塩A 銀量として1.2g/m2になる量
結合剤:PVB−1 2.6g/m2
架橋剤:(表1記載) 1.3×10-3モル/m2
分光増感色素A1 2×10-5モル/m2
一般式(1)の発色剤(表1記載) 8×10-4モル/m2
一般式(2)又は(3)の現像発色剤(表1記載) 8×10-4モル/m2
一般式(6)のカブリ抑制剤(表1記載) 2×10-4モル/m2
ピリジニウムヒドロブロミドペルブロミド 0.3mg/m2
イソチアゾロン 1.2mg/m2
一般式(5)の還元剤(表1記載) 3×10-1モル/m2
《表面保護層の塗布》
セルロースアセテートブチレート 1.2g/m2
イソプロピルフタラジン 0.2g/m2
4−メチルフタル酸 0.7g/m2
テトラクロロフタル酸 0.2g/m2
シリカ(平均粒子径3μm) 0.02g/m2
一般式(4)の化合物(界面活性剤)(表1記載) 1×10-4モル/m2
【0090】
【化23】
Figure 0004134623
【0091】
[評価方法]
〈写真性能〉
カブリ、感度
ドライイメージング材料試料を25℃、48%相対湿度の雰囲気下に3日間保存した後、810nmの半導体レーザー露光用の感光計で露光し、露光後128℃で5秒間熱現像し、得られた画像試料について、カブリとして未露光部の光学濃度を測定した。また感度は光学濃度0.3における露光量の逆数を感度として求め、試料101の感度を100とする相対値にて示す。
【0092】
色調
色調は、上記で得られた画像試料について、濃度1.0付近の画像の色調を目視観察し、下記基準により評価した。標準として許容されている色調見本のレベルを5、微かに劣るレベルを4、若干劣るが実用可のレベルを3、若干劣り茶色みもあり実用不可のレベルを2、明らかに劣り茶色みも強いレベルを1として評価した。
【0093】
〈塗布性〉
試験体をスリット吐出型塗布機(特開2000−225368号)を用いて塗布し、乾燥ゾーン長40m、直径が10cmの鏡面ステンレスローラー300本を有する塗布乾燥性試験機で、3N/cmの張力で100m/分の速度で300m搬送させながら乾燥温度45℃で乾燥させた後、試験片として30cm幅、長さ1mの大きさのものを濃度1.0になるようにレーザー感光計の露光量を調節、露光し、熱現像した。塗布性は、2cm間隔で濃度を測定し、下記基準を目安にして評価した。全測定点の濃度が1.0±0.005未満のレベルを5.0、濃度が1.0±0.005以上1.0±0.01未満のレベルを4.5、濃度が1.0±0.01以上1.0±0.02未満のレベルを4.0、濃度が1.0±0.02以上1.0±0.03未満のレベルを3.0、濃度が1.0±0.03以上1.0±0.04未満のレベルを2.0、濃度が1.0±0.04以上のレベルを1.0とする。
【0094】
結果を表1に示す。
【0095】
【表1】
Figure 0004134623
【0096】
比較2:フェニルスルホニルヒドラジン(一般式(2)に対する比較の現像発色剤)
比較3:2,2−ジフェニル−1−ヒドロキシエチレン(一般式(3)に対する比較の現像発色剤)
比較4−1:C817SO2N(C37)CH2COOK(一般式(4)に対する比較化合物(特開2002−49123号68ページに記載の化合物EであるC817SO2N(C37)CH2COOK))
比較4−2:C817CH2CH2SO2N(C37)CH2COONa(一般式(4)に対する比較化合物(特開2002−82411号の具体例化合物FS−16であるC817CH2CH2SO2N(C37)CH2COONa))
比較5:2,2′−メチレン−ビス−(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)(一般式(5)に対する比較の還元剤)
比較6:2−メルカプトベンズイミダゾール(一般式(6)に対する比較のカブリ抑制剤)
比較7:アセトアルデヒド(比較の架橋剤)
表1から明らかなように、本発明に用いられる一般式(1)の発色剤及び一般式(2)の現像発色剤を使用すると色調と塗布性が良いことがわかる。更に本発明に好ましく用いられる一般式(4)の化合物、一般式(5)の還元剤、一般式(6)のカブリ抑制剤または架橋剤を併用するとカブリ、感度に悪影響を与えず、色調と塗布性を更に向上させることがわかる。
【0097】
【発明の効果】
本発明により、低カブリ、高感度であり、且つ画像の色調が優れたドライイメージング材料を提供できる。特に画像の色調を調整改良するために使用する発色剤と該発色剤と反応する現像発色剤を含むドライイメージング材料用の塗布液の塗布性が向上されたドライイメージング材料を提供できる。

Claims (5)

  1. 支持体上に少なくとも、ナノサイズ感光性ハロゲン化銀粒子、有機銀塩、還元剤及び結合剤を含有するドライイメージング材料において、下記一般式(1)で表される発色剤と下記一般式(2)または一般式(3)で表される現像発色剤を含有し、前記ナノサイズ感光性ハロゲン化銀粒子は平均粒子サイズが0.020〜0.060μmであることを特徴とするドライイメージング材料。
    Figure 0004134623
    (式中、Rl、R2およびR3は各々、水素原子または置換基を表し、X-はアニオンを表す。)
    Figure 0004134623
    (式中、R21は置換基を表し、L21は−CO−または−COCO−を表し、R22は水素原子または置換基を表す。)
    Figure 0004134623
    (式中、VおよびYは各々、置換基を表し、Wは電子吸引性置換基を表す。)
  2. 下記一般式(4)で表される化合物を含有することを特徴とする請求項1に記載のドライイメージング材料。
    Figure 0004134623
    (式中、Rfは少なくとも1個の水素原子がフッ素原子で置換された炭素数4〜16のアルキレン基またはアルケニレン基を表す。Lはアルキレン基、アルケニレン基、アリーレン基、オキシアルキレン基、オキシアルケニレン基、カルボニルオキシ基またはオキソ基を表し、L中にRfを含む置換基または−A-+基を有してもよい。A-はスルホン酸アニオン基またはカルボン酸アニオン基を表し、M+は水素原子カチオン、アルカリ金属カチオンまたはアンモニウムカチオンを表す。)
  3. 還元剤が下記一般式(5)で表される還元剤であることを特徴とする請求項1または2に記載のドライイメージング材料。
    Figure 0004134623
    (式中、R51、R52およびR53は各々、水素原子または置換基を表す。但し、R51、R52およびR53の少なくとも1つは、置換基を有してもよい、シクロヘキシル基またはシクロヘキセニル基である。)
  4. ナノサイズ感光性ハロゲン化銀粒子のカブリ抑制剤が一般式(6)で表されるカブリ抑制剤であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のドライイメージング材料。
    Figure 0004134623
    (式中、Z2は環基を表し、X1、X2及びX3は各々、水素原子、ハロゲン原子、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、スルフォニル基またはアリール基を表す。但し、X1、X2及びX3の少なくとも1つはハロゲン原子である。L3は−C(=O)−、−SO−または−SO2−を表し、pは0または1を表す。)
  5. 結合剤の架橋剤がイソシアナート基、ビニルスルホニル基またはエポキシ基を持つ化合物であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のドライイメージング材料。
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