JP4134558B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式の複写機、レーザプリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、特には像担持体上に転写されずに残った現像剤を現像器により回収するクリーナレス方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一成分の現像剤で現像を行う現像器においては、像担持体である感光ドラム上に形成された静電潜像に現像剤であるトナーを付着させてトナー像として現像する現像ローラが、感光ドラムに対して接触しているか非接触であるかの別によって、接触現像と非接触現像とに区別される。
【0003】
接触現像方式の中でも、近年、小型化、省エネルギー、低ランニングコストを図るために、感光ドラムクリーニング専用装置を設けずに、感光ドラム上に残留したトナーを感光ドラムに接触配置した現像ローラで回収する所謂クリーナレス方式が注目されている。
【0004】
この種の画像形成装置としては、例えば感光ドラム上に形成した各色(Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラック))のトナー像を中間転写体に順次重ねて転写し、かかる各色のトナー像を中間転写体から用紙(転写材)へさらに転写する態様(中間転写方式)や、感光ドラム上に形成したトナー像を用紙に順次重ねて転写する様態(直接転写方式)などが既に知られている。
【0005】
後者の例として、図12に非磁性一成分トナーを用いた接触現像における従来のクリーナレス方式の画像形成装置の概略構成を示す。
【0006】
同図に示すように、従来、この種の画像形成装置は、感光ドラム101と、帯電ローラ(帯電手段)102と、光学ユニット103と、現像器104とを有する画像形成ユニットを各色毎(図12ではBk分のみ図示)に具備し、各色画像形成ユニットを転写材Pの搬送方向Kpに沿って横方向に配列配置した構成となっている。また、感光ドラム101に対向する位置に転写ローラ(転写手段)105が配設され、転写材Pの搬送方向最下流には定着器107が配設されている。
【0007】
現像器104は、矢印X方向に回転する感光ドラム101に接触配置されて矢印Y方向に回転しながら現像を行う現像ローラ108と、矢印Z方向に回転することによって現像ローラ108表面に非磁性一成分トナーTを供給する供給ローラ109と、現像ローラ108上のトナーTの塗布量及び帯電量を規制する規制ブレード(現像剤規制手段)110、トナーTを供給ローラ109に供給するとともに攪拌を行う現像剤攪拌部材111等によって構成されている。トナーTは、負帯電性のトナーであり、露光された部分にこのトナーTを付着させる、いわゆる反転現像が行われる。
【0008】
次に、上述構成の画像形成装置の画像形成動作について説明する。
【0009】
外部からのプリント信号(画像形成信号)により感光ドラム101は矢印X方向に回転し始める。まず感光ドラム101表面は、矢印W方向に回転する帯電ローラ102により一様に帯電される。次に、光学ユニット103による信号光Lにより感光ドラム101上には静電潜像が形成され、感光ドラム101の回転により静電潜像が現像器104との接触部に到達する。
【0010】
上述の動作と連動して現像器104は以下の動作を行う。
【0011】
現像剤攪拌部材111により攪拌されたトナーTが、矢印Z方向に回転する供給ローラ109と矢印Y方向に回転する現像ローラ108との摺擦によって現像ローラ108上に供給される。現像ローラ108上のトナーTは、規制ブレード110によって所望の帯電量になるように電荷が付与されるとともにトナー量(層厚)が規制されて、現像ローラ108上に担持される。また現像器104内のトナーは現像剤攪拌部材111により攪拌され、供給ローラ109へ搬送される。
【0012】
現像ローラ108上に担持されたトナーTが感光ドラム101と接触する部位に到着すると、電源(不図示)により現像ローラ108に直流現像バイアスが印加される。これより、感光ドラム101表面に形成されている静電潜像には、現像ローラ108の表面に担持されているトナーTが付着されてトナー像として現像(可視化)される。このとき現像に寄与しないで現像ローラ108表面に残留したトナーは供給ローラ109を介して現像器104内に回収される。
【0013】
感光ドラム101上のトナー像は、感光ドラム101の回転により転写ローラ105の対向部に到達して直流転写バイアスが印加された転写ローラ105により転写材P上に転写される。各色のトナー像転写後の転写材Pは、矢印Kp方向に搬送され、定着器107によって表面のトナー像が熱溶融されて定着された後、画像形成装置本体外に排出される。
【0014】
一方、転写工程中に転写材P上に転写されないで感光ドラム101上に残ったトナーT(転写残留トナー)は、感光ドラム101の回転により再び現像ローラ108との当接部に達する。このとき、現像ローラ108に印加された直流現像バイアスにより現像ローラ108に回収され、この回収されたトナーは次の画像形成時に現像に供されることになる。
【0015】
上述の動作を繰り返すことにより、クリーナレス方式の画像形成が繰り返される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来、画像形成装置は例えばジャムトラブルなどの装置エラー発生時にはメインモータの駆動が停止されて、装置動作の緊急停止制御がなされる。その装置エラーの解消処置のために装置の開閉扉が開かれると、それに連動して安全スイッチがOFFになって装置電源がOFFになる。装置エラーの解消処置後、装置の開閉扉が閉じられると、それに連動して安全スイッチがONになって装置電源がONになり、メインモータの駆動が再開され、画像形成装置は装置初期化動作を経て、再び画像形成動作可能状態に復帰する。
【0017】
また、停電や電源ブレーカーが落ちたり、ユーザの不注意でメイン電源スイッチがOFFされたりして装置電源がOFFになったときも、当然ながらメインモータの駆動が停止して装置動作が突然に停止する。この場合は停電や電源ブレーカーの復帰あるいは電源の再投入によりメインモータの駆動が再開され、画像形成装置は装置初期化動作を経て、再び画像形成動作可能状態に復帰する。
【0018】
ここで、上述のようなジャムトラブルなどの装置エラー発生による装置動作の緊急停止や何らかの理由により発生した装置電源OFFによる装置動作の突然停止を「異常停止」と総称する。
【0019】
しかしながら、上述の従来例で示したようなクリーナレス方式の画像形成装置においては、像担持体上のトナー像の中間転写体又は転写材への転写工程中に装置動作の「異常停止」が発生した場合、その原因が解消され、装置電源が再投入されて画像形成装置が装置初期化動作に入ると、装置の異常停止時点で像担持体と中間転写体又は転写材の転写ニップ部近傍に存在していたトナーが、機械的若しくは静電的な力により像担持体上に付着して連れ回され、現像ローラとの当接部に達し、現像器内に回収される。この時、例えば上述の異常停止が2色目の画像形成ユニットによる中間転写体又は転写材に対する転写工程中に発生した場合は、装置の異常停止時点における2色目の画像形成ユニットの像担持体と中間転写体又は転写材の転写ニップ部近傍に存在している1色目のトナーも2色目の現像器内に回収されてしまう。このことにより、2色目の現像器内には1色目のトナーが混入し、混色して本来所望の色合いとは異なった画像が形成されることになる。
【0020】
この混色の課題を軽減する手法として、各色画像形成ユニットを横方向に配列配置したカラー画像形装置において、各色の色度変化特性を考慮し、異なる色のトナーを現像器で回収し混色しても、現像器内のトナーの色度変化を最低限に抑えるように、画像形成ユニットの配列をイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順にするものが提案されている(例えば特開平8−137174号公報)が、混色の根本的解決策とはならない。
【0021】
そこで、本発明の目的とするところは、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、所謂クリーナレス方式の画像形成装置を前提とし、像担持体上の現像剤像を前記中間転写体又は転写材上に転写する転写工程中に装置が異常停止した場合であっても、異常停止時に像担持体上に付着した異なる色の現像剤による現像器内での混色を有効に防止するようにしたクリーナレス方式の画像形成装置を提供するものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、像担持体と、前記像担持体表面を一様に帯電する帯電手段と、帯電後の前記像担持体表面を画像情報に応じて露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像に現像剤を付与して現像剤像を形成する現像手段とを有する複数の画像形成ユニットと、前記画像形成ユニットごとに形成された現像剤像を中間転写体上順次重ね転写する転写手段とを有する画像形成装置において、前記複数の画像形成ユニットのうち少なくとも1つは、転写時に前記中間転写体上に転写されずに前記像担持体上に残った現像剤を前記現像手段で回収する画像形成ユニットであり、前記像担持体上の現像剤像を前記中間転写体上に転写する転写工程中であるか否かを記憶する転写状態記憶手段と、
直前の停止時に記憶された前記転写状態記憶手段の記憶内容に応じて、複数の装置初期化シーケンスのうちのいずれか一つを選択する装置初期化シーケンス選択手段とを有することを特徴とする画像形成装置である。
これにより、装置動作が異常停止した場合であっても、適切な装置初期化動作シーケンスが選択されることにより、混色を有効に防止することができる。
さらに、本発明は、前記装置初期化シーケンス選択手段は、前記転写状態記憶手段の記憶内容が直前の停止時に転写工程中でないことを示している場合には、通常の装置初期化シーケンスを選択し、前記転写状態記憶手段の記憶内容が直前の停止時に転写工程中であることを示している場合には、停止時に前記像担持体と前記中間転写体との間のニップ部に存在し前記像担持体表面に付着する転写残り現像剤を前記中間転写体に移し前記像担持体表面から除去する装置初期化シーケンスを選択することを特徴とする。
これにより、必要時のみ混色防止のための装置初期化シーケンスを実行することができるため、装置立上げ時の時間が短縮される。
さらに、本発明は、前記転写状態記憶手段の記憶内容が直前の停止時に転写工程中であったことを示している場合に選択される前記装置初期化シーケンスは、
前記中間転写体を前記像担持体に対し離間させた状態で前記中間転写体を駆動させ、前記中間転写体に当接したクリーナにより前記中間転写体表面をクリーニングする中間転写体クリーニング工程と、前記像担持体を駆動し、停止時に前記像担持体と前記中間転写体との間のニップ部に存在し前記像担持体表面に付着する転写残り現像剤に重ねて前記現像手段により現像剤を付着させる重ね現像工程と、
前記転写残り現像剤および重ねて付着させた現像剤を前記転写手段により前記中間転写体に転写する転写残り現像剤転写工程と、を有する、ことを特徴とする。
これにより、前記像担持体表面に付着した異なる色の現像剤が前記像担持体につれ回された場合でも、前記異なる色の現像剤に重ねて新たに現像剤を付着させることにより、前記異なる色の現像剤が前記現像手段で回収されることを防止し、混色を有効に防止することが可能となる。
【0023】
また本発明は、像担持体と、前記像担持体表面を一様に帯電する帯電手段と、帯電後の前記像担持体表面を画像情報に応じて露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像に現像剤を付与して現像剤像を形成する現像手段とを有する複数の画像形成ユニットと、前記画像形成ユニットごとに形成された現像剤像を転写材上に順次重ね転写する転写手段とを有する画像形成装置において、前記複数の画像形成ユニットのうち少なくとも1つは、転写時に前記転写材上に転写されずに前記像担持体上に残った現像剤を前記現像手段で回収する画像形成ユニットであり、前記像担持体上の現像剤像を前記転写材上に転写する転写工程中であるか否かを記憶する転写状態記憶手段と、直前の停止時に記憶された前記転写状態記憶手段の記憶内容に応じて、複数の装置初期化シーケンスのうちのいずれか一つを選択する装置初期化シーケンス選択手段とを有することを特徴とする画像形成装置である。
これにより、装置動作が異常停止した場合であっても、適切な装置初期化動作シーケンスが選択されることにより、混色を有効に防止することができる。
さらに、本発明は、前記装置初期化シーケンス選択手段は、前記転写状態記憶手段の記憶内容が直前の停止時に転写工程中でないことを示している場合には、通常の装置初期化シーケンスを選択し、前記転写状態記憶手段の記憶内容が直前の停止時に転写工程中であることを示している場合には、停止時に前記像担持体と前記転写材との間のニップ部に存在し前記像担持体表面に付着する転写残り現像剤を前記転写材を搬送する転写材搬送手段または前記転写手段に移し前記像担持体表面から除去する装置初期化シーケンスを選択することを特徴とする。
これにより、必要時のみ混色防止のための装置初期化シーケンスを実行することができるため、装置立上げ時の時間が短縮される。
さらに、本発明は、前記転写状態記憶手段の記憶内容が直前の停止時に転写工程中であったことを示している場合に選択される前記装置初期化シーケンスは、前記像担持体を駆動し、停止時に前記像担持体と前記転写材との間のニップ部に存在し前記像担持体表面に付着する転写残り現像剤に重ねて前記現像手段により現像剤を付着させる重ね現像工程と、前記転写残り現像剤および重ねて付着させた現像剤を前記転写手段により前記転写材搬送手段または前記転写手段に転写する転写残り現像剤転写工程と、を有することを特徴とする。
これにより、前記像担持体上に付着した異なる色の現像剤が前記像担持体につれ回された場合でも、前記異なる色の現像剤に重ねて新たに現像剤を付着させることにより、前記異なる色の現像剤が前記現像手段で回収されることを防止し、混色を有効に防止することが可能となる。
【0035】
なお、前記転写状態記憶手段は不揮発性メモリであることが好ましい。これにより、長期間電源を切ったまま放置されても、転写中であったか否かの記憶内容を維持できる。
【0039】
また、前記重ね現像工程において、停止時に前記像担持体と前記転写材との間のニップ部にあたる前記像担持体表面部分に対して前記露光手段により露光することにより重ね現像を行うことが好ましい。これにより、簡易な方法で重ね現像を行うことができる。
【0040】
また、前記重ね現像工程において、停止時に前記像担持体と前記転写材との間のニップ部にあたる前記像担持体表面部分に対して前記帯電手段による帯電を行わないかあるいは逆極性に帯電させることにより重ね現像を行うことが好ましい。これにより、簡易な方法で重ね現像を行うことができる。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。
【0042】
(実施の形態1)
(1)画像形成装置の全体的な概略構成、動作
図1に、本発明に係る画像形成装置の一実施の形態を示す。同図に示すクリーナレス方式の画像形成装置は、各色のトナー像(現像剤像)を用紙(転写材)に一括転写する、所謂「中間転写方式カラープリンタ」であり、同図はその全体構成を示す縦断面図である。
【0043】
まず、図1に示すクリーナレス方式のカラープリンタについての概略構成、概略動作について説明する。
【0044】
図1において、カラープリンタは、装置内にイエロートナー像を形成するY画像形成ユニット20a、マゼンタートナー像を形成するM画像形成ユニット20b、シアントナー像を形成するC画像形成ユニット20c、ブラックトナー像を形成するBk画像形成ユニット20dの4つの画像形成ユニットを横方向に配列配置した、所謂タンデム構成となっている。画像形成ユニット(20a〜20d)は何れも像担持体クリーニング専用装置を持たず、同図において右側から左順に向かってY画像形成ユニット20a、M画像形成ユニット20b、C画像形成ユニット20c、Bk画像形成ユニット20dの順に配列されている。
【0045】
各々の画像形成ユニット(20a〜20d)は、像担持体としてのドラム型電子写真感光体(以下「感光ドラム」という)(21a〜21d)の周囲に、その回転方向(矢印時計回り)に沿ってほぼ順に、帯電手段としての帯電ローラ(22a〜22d)、現像手段としての現像器(24a〜24d)を具備している。また、前記画像形成ユニット(20a〜20d)下方には、駆動ローラ26、テンションローラ27により架帳された中間転写体としての中間転写ベルト34が配設され、その中間転写ベルト34を挟んで各感光ドラム(21a〜21d)の下面に対向させて転写手段としての1次転写ローラ(25a〜25d)が配設されている。さらにその下方には、転写材としての用紙Pが収容される給紙カセット37が配設されている。一方、画像形成ユニット(20a〜20d)上方には露光手段としての光学ユニット23が配設されている。また用紙Pの搬送路39上には、中間転写ベルト34を介してテンションローラ27に対向するように2次転写ローラ50が配設され、さらにその下流側には、定着器36が配設されている。同図に示すカラープリンタにおいて、用紙Pへ転写されずに中間転写ベルト34表面に残ったトナー(2次転写残留トナー)は、中間転写ベルト34近傍に設けられ、中間転写ベルト34と常時接触している中間転写体クリーニング手段としてのベルトクリーニング装置33によってクリーニングされる。また、中間転写ベルト34へ転写されずに感光ドラム(21a〜21d)表面に残ったトナー(1次転写残留トナー)は、各画像形成ユニット(20a〜20d)に具備された現像器(24a〜24d)によって回収される。
【0046】
以下、どの画像形成ユニットにおいてもその動作原理・動作は同じであるので、各色に対応して区別が必要な時のみ添え字(a〜d)を使用し、各色共通である場合等、省略しても差し支えのない場合は、簡素化のため前記添え字を省略して説明することとする。
【0047】
図2は画像形成ユニット20及びその周辺の拡大模式図である。同図に示すように、帯電ローラ22は、矢印W方向に回転しながら、矢印X方向に回転する感光ドラム21を所定の極性、電位に一様に帯電する。そして、帯電後の感光ドラム21表面に対して、光学ユニット23によって情報信号に基づく露光Lを行い、静電潜像を形成する。この静電潜像は、現像器24によってトナーが付着され、トナー像として現像(可視化)される。感光ドラム21上のトナー像は感光ドラム21の回転により中間転写ベルト34との1次転写ニップ部に到達して1次転写ローラ25により中間転写ベルト34上に転写される。この時、中間転写ベルト34上に転写されずに感光ドラム21上に残った1次転写残りトナーは、感光ドラム21と共に連れ回され現像器24により回収される。
【0048】
各色の画像形成ユニット(20a〜20d)は、上述の動作をタイミングを合わせて行うことにより、中間転写ベルト34上において各色トナー像を重ね合わせカラートナー画像を形成する。その後、中間転写ベルト34上に形成されたカラートナー画像は、中間転写ベルト34と共に2次転写ニップ部に移動し、前記カラートナー画像とタイミングを合わせて給紙カセット37(不図示)から送られてくる用紙に転写される。すなわち、給紙カセット37から送られてくる用紙Pのタイミングに合わせて、2次転写ローラ50が用紙Pを中間転写ベルト34に圧接し、これにより中間転写ベルト34上のカラートナー画像が用紙Pに一括して転写される。そして、用紙Pに転写されたカラートナー画像は、定着器36に搬送され、ここで加熱・加圧されて用紙P表面にトナーが定着され、装置外へ排出される。さらに、中間転写ベルト34上に残った2次転写残りトナーは、ベルトクリーニング装置33により清掃され、次の画像形成動作に備えられる。
【0049】
以上で画像形成装置の構成・動作の概略についての説明を終える。続いて各部材等について詳述する。
【0050】
図2に示す感光ドラム21は、駆動手段(不図示)によって矢印X方向に、周速度Vxで回転される。本実施の形態においては、Vxを約100mm/sとした。感光ドラム21の直径は、画像形成ユニット間隔の短寸化を考慮して24mmとした。
【0051】
帯電ローラ22は、感光ドラム21に接触して帯電を行う接触帯電ローラであり、矢印W方向に感光ドラム21と従動して回転する。帯電ローラ22には、感応体ドラム21表面を所定の電位・極性に一様に帯電するように、帯電バイアス電源(不図示)が接続されている。前記帯電バイアス電源は、画像形成動作中は帯電ローラ22に約−1.3kVのDCバイアスを印加して、感光ドラム21表面を約−600Vに一様に帯電する。また、本実施の形態に係る接触帯電ローラとしては、弾性体をローラ状に形成したローラであることが望ましい。この弾性体としては、ソリッドゴム単層や転写残留トナーによる表面の汚れ防止を考慮してソリッドゴム上に表面硬化処理を施したもの等が用いられる。本実施の形態では、ソリッドゴム層としてエピクロルヒドリンゴムを用い、表面硬化処理としてSC処理を施したものを用いた。この時帯電ローラ22は、全体として直径10mmになるようにした。
【0052】
図1に示す光学ユニット23は、各色用半導体レーザと、前記各色レーザ光に各々異なる角度を与えて、高速で回転する単一のポリゴンミラー面に入射させる光学素子とから構成される入射用光学手段(図示せず)と、前記ポリゴンミラー34で反射された各色毎のレーザ光が通過する単一のfθ特性を有する結像レンズ35と、前記結像レンズ35を通過後、入射方向と反対方向に反射させる第1反射ミラー40と、各々の前記第1反射ミラー40で反射されたレーザ光を各色毎の画像形成ポジションに結像させるための第2反射ミラー41とさらに、前記各色毎の画像形成ポジションにおける走査線の湾曲補正をおこなうボウ補正レンズ42とから構成した。
【0053】
図2に示す現像器24は、非磁性1成分トナーT(以下適宜、単に「トナーT」という)を収容する現像容器32を備えている。現像容器32には、感光ドラム21と対向する部分に開口部が設けられており、開口部には、現像ローラ28が配設されている。現像ローラ28は、感光ドラム21と接触し、矢印Y方向に周速度Vyで回転する。現像器24はさらに、トナー層厚規制部材としての規制ブレード30、矢印Z方向に回転する供給ローラ29、トナーTを攪拌する現像剤攪拌部材31を備えている。ここで感光ドラム21の周速度Vxと現像ローラ28の周速度Vyとの関係は、Vx<Vyである。なお、本実施の形態における現像ローラVyは132mm/sに設定されている。
【0054】
また、現像容器32内に収容されたトナーTは、供給ローラ29と現像ローラ28との摺擦により電荷付与が行われる。この供給ローラ29の材料としては、発泡ウレタンゴム、発泡EPDMゴム等の公知の材料が用いられる。本実施の形態では、発泡ウレタンゴムゴムからなる供給ローラ29を、現像ローラ28の回転方向(矢印Y方向)に対してカウンタ方向(矢印Z方向)に周速度Vzで回転させた。また本実施の形態では、この周速度Vzを46mm/sとした。また、供給ローラ29には、供給バイアス電源(不図示)が接続されており、約−300VのDC電圧が印加され、負極性に帯電したトナーTを供給ローラ29から現像ローラ28へ付勢する。
【0055】
供給ローラ29によって現像ローラ28上に塗布されたトナーは、次に規制ブレード30によりトナー量の規制および摩擦によるトリボ付与が行われる。規制ブレード30は、ステンレス製の薄板(厚さ0.08mm)先端付近を現像ローラ28と反対方向にR0.2mmでL字状に折り曲げたものであり、この折り曲げ部が現像ローラ28に若干食い込む状態で接触するように配設されている。
【0056】
また現像ローラ28には現像バイアス電源(不図示)が接続されており、感光ドラム21は接地された状態となっている。前記現像バイアス電源(不図示)による現像バイアスは、負極性のDCバイアスとACバイアスの重畳バイアスであり、本実施の形態においては画像形成時における現像バイアスとして、−200VのDCバイアスと、400Vpp、700〜800Hz正弦波のACバイアスの重畳バイアスを印加した。現像ローラ28上に担持されたトナーは、上述の現像バイアスにより感光ドラム21上に供給されて静電潜像に付着され、この静電潜像をトナー像として現像とする。このとき現像に寄与しないで現像ローラ28表面に残留したトナーは供給ローラ29を介して現像器24内に回収される。
【0057】
また、本実施の形態のように剛体の感光ドラム21を用い、現像ローラ28が接触して現像同時クリーニングを行う接触現像器では、現像ローラ28は、弾性体をローラ上に形成したローラであることが望ましい。この弾性体としては、ソリッドゴム単層やソリッドゴム上にトナーへの帯電付与性を考慮して樹脂コーティングを施したもの等が用いられる。本実施の形態では現像ローラ28として、導電性シリコンゴムローラを用いた。
【0058】
また図示しないが、中間転写体離接手段としての1次転写ローラ25の軸受け保持機構は、1次転写ローラ25を中間転写ベルト34に対して従動回転可能に軽く圧接した状態と、中間転写ベルト34から離れた位置に待避した状態の2つの状態に配置させるように構成されており、またこれにより中間転写ベルト34を感光ドラム21に対し当離接させている。なお、本実施の形態では、感光ドラム21と中間転写ベルト34との間に適度な1次転写ニップ部を確保するため、1次転写ローラ25の回転軸心を感光ドラム21のそれに対し、図中水平方向左側に約1mmオフセットさせて配設している。また、Y、M、Cの軸受け保持機構は一体的に構成され、モノクロ画像形成時にはBkの1次転写ローラ25dのみ、それ以外の場合は全ての1次転写ローラ25が中間転写ベルト34に圧接されるようになっている。
【0059】
また、画像形成動作の1次転写工程時に、1次転写ローラ25には+600VのDCバイアスが印加され、1次転写ニップ部にて感光ドラム21上に形成されたトナー像が中間転写ベルト34に1次転写される。中間転写ベルト34は、厚さが150μmのエンドレスベルト状の半導電性のポリカボネートを基材とした樹脂フィルムにより構成されている。またこの中間転写ベルト34は、上述の各色の画像形成ユニット(20a〜20d)の下方において、各画像形成ユニットに渡らせて、テンションローラ27と駆動ローラ26とにより架帳された形で左右方向にほぼ水平に配設されている。そして、駆動ローラ26により矢印K方向に画像形成ユニット20の感光ドラム21の回転周速度と略同じ周速度(本実施の形態では100mm/s)にて回転駆動される。
【0060】
なお、本実施の形態の駆動ローラ26は、中間転写ベルト34の搬送力確保、長寿命化等を考慮して、金属ローラ上にゴムコート処理を施した小径ローラを用いている。また、小径の駆動ローラ26によるベルトのクリープを考慮して、テンションローラ27は水平方向に移動可能となっており、すなわち中間転写ベルト34のテンションを解除可能となっている。
【0061】
また用紙Pは、給搬送装置、例えば、給紙カセット、給紙ローラ、搬送ローラ、レジストローラ等によって構成された給搬送装置(いずれも不図示)によって、感光ドラム21と2次転写ローラ50との間に形成される2次転写ニップ部に供給される。用紙Pは、中間転写ベルト34上のカラートナー画像にタイミングを合わせるようにして2次転写部に供給され、この時2次転写ローラ50に転写バイアスが印加されると、中間転写ベルト34上のカラートナー画像が用紙P上に転写される。なお本実施の形態の2次転写工程時には、テンションローラ27は電気的に接地され、2次転写ローラ50には+1.3kVのDCバイアスが印加される。2次転写ローラ50の材料としては、イオン導電発泡ウレタンゴム、カーボン導電発泡EPDMゴム等の公知の材料が用いられる。本実施の形態においては、カーボン導電発泡EPDMゴムが用いられ、中間転写ベルト34に対して従動回転可能となっている。さらに、2次転写ローラ50は、図2の状態の中間転写ベルト34に対して離接可能な機構(不図示)を有している。
【0062】
中間転写ベルト34近傍には、中間転写ベルト34表面をクリーニングするためのベルトクリーニング装置33が設けられている。ベルトクリーニング装置33は、ベルト表面をクリーニングするクリーニングブレード44と、クリーニングブレード44と対向し、クリーニングブレードを中間転写ベルト34に圧接させるブレード対向ローラ45と、クリーニングブレード44により回収された2次転写残留トナーを廃トナーボックス(不図示)に搬送する廃トナースクリュー46により構成される。このクリーニングブレード44としては、中間転写ベルト34の劣化防止の点から弾性体であることが望ましい。本実施の形態においては、クリーニングブレード44として、ウレタンからなるブレードを用いた。なお、ベルトクリーニング装置33は、2次転写ローラ20a〜20cと連動して上下し、カラー画像形成時に各画像形成ユニット20の下方に位置する中間転写ベルト34が左右方向に略水平となるようになっている。
【0063】
定着器36は定着ローラと加圧ローラ等から構成されており、この定着器36により転写後の用紙P上のカラートナー画像は加熱・加圧されて、熱溶融(定着)される。
【0064】
(2)カラープリンタの動作シーケンス
図3は本実施の形態におけるカラープリンタの動作シーケンスを示す図である。以下、各状態を簡単に説明する。
【0065】
i)装置初期化動作
装置起動時のイニシャライズ動作期間(起動動作、ウォーミングアップ期間)である。電源スイッチ−オンにより、プリンタのメインモータを駆動させて各画像形成ユニットにおける感光ドラムを回転駆動させ、また所定のプロセス機器の準備動作を実行させる。より具体的にはベルトのクリーニング、感光ドラムのクリーニング及び位相制御等がなされる。
【0066】
ii)前回転動作
プリント信号−オンから実際に印字工程動作がなされるまでの間のプリント前動作期間である。この前回転動作は、装置初期化動作中にプリント信号が入力された場合には装置初期化動作に引き続いて実行される。プリント信号の入力が無い場合には、装置初期化動作の終了後にメインモータの駆動が一旦停止されて感光ドラムの回転駆動が停止され、プリンタはプリント信号が入力されるまでスタンバイ(待機)状態に保たれる。プリント信号が入力されると前回転動作が実行される。
【0067】
iii)プリント工程(画像形成工程)
所定の前回転工程の終了後、引き続いて回転する感光ドラムに対する画像形成プロセスが実行され、前記感光ドラムに形成されたトナー像の中間転写ベルトへの重畳転写、用紙への一括転写、定着器によるカラートナー画像の定着処理がなされてプリントアウトされる。
【0068】
なお、連続プリントモードの場合は、上記の印字工程が所定の設定プリント枚数n分繰り返し実行される。
【0069】
iv)紙間工程
上記連続プリントモードにおいて、n番目の用紙Pnの後端部が2次転写ニップ部を通過した後、n+1番目の用紙P(n+1)の先端部が2次転写ニップ部に到達するまでの間の、2次転写ニップ部における用紙の非通紙状態期間である。
【0070】
v)後回転動作
最後の用紙のプリント工程が終了した後も、暫くの間メインモータの駆動を継続させて感光ドラムを回転駆動させ、所定の後動作を実行させる期間である。
【0071】
vi)スタンバイ
所定の後回転動作が終了すると、メインモータの駆動が停止されて感光ドラムの回転駆動が停止され、プリンタは次のプリント信号が入力されるまで、スタンバイ状態に保たれる。
【0072】
尚、1枚だけのプリントの場合は、そのプリント終了後、引き続きプリンタは後回転動作を経てスタンバイ状態になる。また、スタンバイ状態において、プリント信号が入力されると、プリンタは前回転工程に移行する。
【0073】
(3)装置の異常発生時の対処動作
次に本発明の主目的である、画像形成動作における1次転写工程中に、ジャムトラブル等の装置エラーの発生、停電や電源ブレーカーのOFF、ユーザの不注意で電源がOFFされた場合などの異常発生時の対処動作について詳細に説明する。
【0074】
前述したように、画像形成動作における1次転写工程中に画像形成装置の異常停止が発生した場合、その原因の解消後に装置電源が再投入されて画像形成装置が装置初期化動作に入ると、装置の異常停止時点において像担持体と中間転写体との転写ニップ部近傍に存在していたトナーが、機械的若しくは静電的な力により像担持体上に付着し連れ回され、現像ローラとの当接部に達し、現像器内に回収される。この時、例えば異常停止が2色目の画像形成ユニットにおける1次転写工程中に発生したとすると、2色目の画像形成ユニットの1次転写ニップ部近傍に存在している1色目のトナーも装置停止直後の装置初期化動作により2色目の画像形成ユニットの現像器によって回収されてしまう。すなわち、2色目の現像器内には1色目のトナーが混入し、混色して本来所望の色合いとは異なった画像が形成されることになる。
【0075】
そこで本発明は、画像形成動作中に装置エラーが発生した場合、その装置異常の種類及び装置エラーの発生時点における画像形成動作が1次転写工程中であるか否かに応じて「即時停止モード」と「転写工程終了後停止モード」とを選択的に実行させる。さらに、画像形成装置起動時(装置の通常の電源投入起動時、及び装置の異常停止後の再起動時、以下同じ)に、装置起動直前の装置停止が画像形成動作の1次転写工程中になされたか否かに応じて、1次転写ニップ部に付着する異なる色のトナー除去用の装置初期化動作シーケンスを実行させるか、通常の装置初期化動作シーケンスを実行するかを決定する。
【0076】
A)転写状態記憶手段
画像形成装置起動時に、装置起動前の装置停止が画像形成動作の1次転写工程中になされたか否かは例えば次のような手段にて判別することができる。
【0077】
ここでは図2を参照して説明を行う。画像形成時、感光ドラム21は約100mm/sの速度で矢印X方向に回転し、画像先端に対応する感光ドラム21上の点Aは位置aで帯電ローラ22によって所定の極性・電位に帯電された後、位置bで光学ユニット23からの露光Lにより静電潜像が形成され、位置cにおいて現像器24によってトナー像として現像される。その後、前記トナー像は位置dにおいて一次転写ローラ25により同じく100mm/sで移動する中間転写ベルト34上に1次転写される。ここで、画像先端に対応する点Aの1次転写と同時に制御CPUによって転写状態記憶手段としてのバックアップRAM(不揮発性メモリ)上に割り当てられた1次転写工程中フラグをセットする。この1次転写工程中フラグは、画像後端に対応するトナー像が位置dにおいて1次転写された時点で制御CPUによりリセットされる。
【0078】
以上の処理により、画像形成装置が1次転写工程中である場合には1次転写工程中フラグはセットされた状態にあり、1次転写工程中でない場合には1次転写工程中フラグはリセットされた状態にあるため、画像形成装置起動時における装置起動前の装置停止が画像形成動作の1次転写工程中になされたか否かの判断は、装置停止直後の電源ON時に装置初期化動作シーケンス選択手段をも兼ねる制御CPUが1次転写工程中フラグを調べることにより行うことができる。また同様に、画像形成動作中においても前記制御CPUが1次転写工程中フラグを調べることにより、その時点において1次転写工程中であるか否かの判断を行うことができる。
【0079】
B)装置エラー発生時の停止モード
本発明における画像形成装置の画像形成動作中に発生する装置エラーの検知手段としては、公知の各種センサ(例えば赤外線センサ等)が用いられる。
【0080】
センサからフィードバックされた装置エラーの検知結果(種類)は、装置エラー発生時点において制御CPUが「装置即時停止モード」と「転写工程終了後停止モード」のどちらの停止モードを実行させるかの判断要素の1つとなる。
【0081】
この装置エラーの種類は大きく2つに分けることができる。1つは緊急停止を要する装置エラー、もう1つは緊急停止を要しない装置エラーである。前者の装置エラーとしては、例えば定着器におけるジャムトラブル等、そのまま装置を動作させると危険を伴う装置エラー等がある。
【0082】
制御CPUが停止モードを選択するもう1つの判断要素となるのが、装置エラー発生時点における画像形成動作が1次転写工程中であるか否かということである。画像形成動作が1次転写工程中であるか否かの判断は、すでに説明した1次転写工程中フラグの状態を調べることで可能である。
【0083】
以上の装置エラーの検知結果(種類)と1次転写工程中であるか否かという結果を基に、制御CPUは以下に示す制御シーケンスにより停止モードを選択実行する。
【0084】
i)画像形成動作中に、装置エラー検知手段により装置エラーが検知された場合、制御CPUはその装置エラーが緊急停止を要するものか否かを判断する。
【0085】
ii)装置エラーが緊急停止を要するもので無かった場合、制御CPUはバックアップRAM上に割り当てられた1次転写工程中フラグにアクセスし、2色目以降の画像形成ユニットに対応する1次転写工程中フラグがセットの状態かリセットの状態かを調べる。
【0086】
iii)2色目以降の画像形成ユニットに対応する1次転写工程中フラグの内少なくとも1つがセットの状態であれば、制御CPUは装置エラー発生時点における装置動作が1次転写工程中であると判断し、すなわち1次転写工程中フラグがセットである画像形成ユニットの1次転写ニップ部には異なる色のトナーが存在するものと判断し、「転写工程終了後停止モード」を選択実行する。
【0087】
「転写工程終了後停止モード」が選択されると、画像形成装置は全ての画像形成ユニットに対応する1次転写工程フラグがリセットの状態になるまで通常の画像形成動作を継続し、1次転写工程フラグがリセットされた後メインモータを停止させ装置動作を停止する。
【0088】
これにより、装置停止直後の装置起動時における画像形成ユニットの1次転写ニップ部には異なる色のトナーが存在しなくなり、装置初期化動作における現像器内での混色を防止することができる。
【0089】
iv)一方、上記i)で装置エラーが緊急停止を要するものであった場合は、制御CPUは「即時停止モード」を選択実行する。「即時停止モード」が選択されると、画像形成装置はメインモータの駆動を即座に停止し、装置動作の緊急停止を行う。
【0090】
v)また、前記ii)でアクセスされた2色目以降の画像形成ユニットに対応する1次転写工程中フラグが全てリセットの状態であった場合は、その状態で装置動作を即時停止させても2色目以降の画像形成ユニットの1次転写ニップ部に異なる色のトナーが存在しないため、装置初期化動作における現像器内での混色は発生しないと判断されるので、この場合にもiv)で説明を行った「即時停止モード」が選択実行される。
【0091】
以上説明したように、装置の緊急停止を要しない装置エラーが発生した場合は、装置エラー発生時点での2色目以降の画像形成ユニットにおける画像形成動作が1次転写工程中であれば「転写工程終了後停止モード」を、そうでなければ「即時停止モード」を選択実行することにより、装置停止直後の装置初期化動作時における現像器内での混色を防止することができる。一方、装置の緊急停止を要する装置エラーが発生した場合は、装置エラー発生時点の2色目以降の画像形成ユニットにおける画像形成動作が1次転写工程中であるか否かに関わらず「即時停止モード」が選択実行される。しかしこの時、2色目以降の画像形成ユニットにおける画像形成動作が1次転写工程中であった場合は、装置停止直後の装置初期化動作において現像器内での混色が発生してしまうことになるが、この様な場合は装置初期化動作時に次に説明する転写ニップ部トナー除去用の装置初期化動作シーケンスを実行することにより現像器内での混色を防止することができる。
【0092】
C)転写ニップ部トナー除去用の装置初期化動作シーケンス
装置起動時において、装置初期化動作シーケンス選択手段をも兼ねる制御CPUは、前記の転写状態記憶手段としてのバックアップRAM上に割り当てられた1次転写工程中フラグにアクセスし、2色目以降の画像形成ユニットに対応する1次転写工程中フラグがセットの状態か、リセットの状態か調べる。
【0093】
2色目以降の画像形成ユニットに対応する1次転写工程中フラグの内、少なくとも1つがセットの状態であれば、制御CPUは1次転写工程中フラグがセットである画像形成ユニットの1次転写ニップ部に異なる色のトナーが存在するものと判断し、転写ニップ部トナー除去用の装置初期化動作シーケンスを選択実行する。また反対に、2色目以降の画像形成ユニットに対応する1次転写工程中フラグが全てリセットの状態であった場合、制御CPUはどの画像形成ユニットの1次転写ニップ部にも異なる色のトナーが存在しないと判断し、通常の装置初期化動作シーケンスを選択実行する。
【0094】
以下、転写ニップ部トナー除去用の装置初期化動作シーケンスについて図5〜図9を用いて説明する。なお、図5〜図9は図1に示す画像形成ユニット20及びその周辺を示す模式図であり、本説明と直接関係のない部材については省略して示してある。
【0095】
a)図5は、前記転写ニップ部トナー除去用の装置初期化動作シーケンスを示す一実施例である。以下、その制御シーケンスを本図を用いて詳細に説明する。
【0096】
a−i)画像形成装置の1次転写工程中の異常停止により、本図に示す画像形成ユニットの1次転写ニップ部には、本図の画像形成ユニットよりも上流に位置する画像形成ユニット(不図示)により1次転写されたトナーTdと本図の画像形成ユニットにより1次転写されたトナーTuが存在している。そこで、本画像形成装置は1次転写ニップ部に存在するトナーのクリーニング動作(トナー除去動作)を開始する。
【0097】
a−ii)まず、制御CPUは軸受け保持機構(中間転写体離接手段、不図示)を駆動し、中間転写ベルト34を感光ドラム21から離間させる。次に、その状態で中間転写ベルトを矢印K方向に回転駆動させベルトクリーニング装置(中間転写体クリーニング手段、不図示)により中間転写ベルト34上のトナーTu、Tdをクリーニングする。
【0098】
a−iii)a−ii)での中間転写ベルト34のクリーニング後、制御CPUは前記軸受け保持機構(不図示)により中間転写ベルト34を感光ドラム21に当接させ、感光ドラム21の駆動を停止させた状態で中間転写ベルト34のみを所定の時間回転駆動させる。
【0099】
これにより、1次転写ニップ部で感光ドラム21上に付着したトナーTu、Tdは中間転写ベルト34の摺擦動作により中間転写ベルト34上に掻き取られる。
【0100】
その後、再度軸受け保持機構(不図示)により中間転写ベルト34を感光ドラム21から離間させ、中間転写ベルト上に掻き取られたトナーTu、Tdをベルトクリーニング装置によりクリーニングし、その後通常の装置初期化動作シーケンスを実行することで装置初期化動作を終了する。
【0101】
なお、前述の感光ドラム21の駆動を停止させた状態で中間転写ベルト34のみを回転駆動させる時間は、1次転写ニップ部で感光ドラム21上に付着したトナーTu、Tdが中間転写ベルト34上に掻き取られるのに十分な時間であり、中間転写ベルト34が隣接する感光ドラム間を移動するのに要する時間よりも短く設定されている。
【0102】
b)図6は、前記転写ニップ部トナー除去用の装置初期化動作シーケンスを示す他の一実施例である。以下、その制御シーケンスを本図を用いて詳細に説明する。
【0103】
b−i)画像形成装置の1次転写工程中の異常停止により、本図に示す画像形成ユニットの1次転写ニップ部には、本図の画像形成ユニットよりも上流に位置する画像形成ユニット(不図示)により1次転写されたトナーTdと本図の画像形成ユニットにより1次転写されたトナーTuが存在している。そこで、本画像形成装置は1次転写ニップ部に存在するトナーのクリーニング動作(トナー除去動作)を開始する。
【0104】
b−ii)まず、制御CPUは軸受け保持機構(中間転写体離接手段、不図示)を駆動し、中間転写ベルト34を感光ドラム21から離間させる。次に、その状態で中間転写ベルトを矢印K方向に回転駆動させベルトクリーニング装置(中間転写体クリーニング手段、不図示)により中間転写ベルト34上のトナーTu、Tdをクリーニングする。
【0105】
b−iii)b−ii)での中間転写ベルト34のクリーニング後、制御CPUは前記軸受け保持機構(不図示)により中間転写ベルト34を感光ドラム21に当接させ、感光ドラム21の駆動を停止させた状態で1次転写ローラ25に現像剤と逆極性の転写バイアスを印加し、中間転写ベルト34のみを所定の時間回転駆動させる。本実施例では、1次転写ローラ25に印加される転写バイアスとして+600VのDCバイアスを設定した。
【0106】
ここで、中間転写ベルト34の摺擦動作に1次転写バイアスによる静電気力を加えることにより、前記a)の場合よりも確実に1次転写ニップ部で感光ドラム21上に付着したトナーTu、Tdを中間転写ベルト34上に掻き取ることができる。
【0107】
上記b−iii)の後、再度軸受け保持機構(不図示)により中間転写ベルト34を感光ドラム21から離間させ、中間転写ベルト上に掻き取られたトナーTu、Tdをベルトクリーニング装置(不図示)によりクリーニングし、その後通常の装置初期化動作シーケンスを実行することで装置初期化動作を終了する。
【0108】
なお、b−iii)において、感光ドラム21を中間転写ベルト34に当接させた状態で1次転写バイアスを印加し中間転写ベルト34のみを回転駆動させる時間は、1次転写ニップ部で感光ドラム21上に付着したトナーTu、Tdが中間転写ベルト34上に掻き取られるのに十分な時間であり、中間転写ベルト34が隣接する感光ドラム間を移動するのに要する時間よりも短く設定されている。
【0109】
c)図7は、前記転写ニップ部トナー除去用の装置初期化動作シーケンスを示す他の一実施例である。以下、その制御シーケンスを本図を用いて詳細に説明する。
【0110】
c−i)画像形成装置の1次転写工程中の異常停止により、本図に示す画像形成ユニットの1次転写ニップ部には、本図の画像形成ユニットよりも上流に位置する画像形成ユニット(不図示)により1次転写されたトナーTdと本図の画像形成ユニットにより1次転写されたトナーTuが存在している。そこで、本画像形成装置は1次転写ニップ部に存在するトナーのクリーニング動作(トナー除去動作)を開始する。
【0111】
c−ii)まず、制御CPUは軸受け保持機構(中間転写体離接手段、不図示)を駆動し、中間転写ベルト34を感光ドラム21から離間させる。次に、その状態で中間転写ベルトを矢印K方向に回転駆動させベルトクリーニング装置(中間転写体クリーニング手段、不図示)により中間転写ベルト34上のトナーTu、Tdをクリーニングする。
【0112】
c−iii)c−ii)での中間転写ベルト34のクリーニング後、制御CPUは前記軸受け保持機構(不図示)により中間転写ベルト34を感光ドラム21に当接させ、1次転写ローラ25に現像剤と逆極性の転写バイアスを印加した状態で、中間転写ベルト34及び感光ドラム21を所定の時間回転駆動させる。本実施例では1次転写ローラ25に印加される転写バイアスとして、+600VのDCバイアスを設定した。
【0113】
この時、回転駆動させる感光ドラム21の周速度Vxと中間転写ベルト34の周速度Vkとの関係は、Vx<Vkとなるように設定することが摩擦力発生の点からも望ましい。本実施例においては、Vxは60mm/s、Vkは100mm/sに設定した。この感光ドラム21と中間転写ベルト34の周速差による摺擦動作と1次転写バイアスによる静電気力により、1次転写ニップ部のみならずその近傍に関しても、前記b)の場合に比べより確実に感光ドラム21上に付着したトナーTu、Tdを中間転写ベルト34上に掻き取ることができる。
【0114】
上記c−iii)の後、再度軸受け保持機構(不図示)により中間転写ベルト34を感光ドラム21から離間させ、中間転写ベルト上に掻き取られたトナーTu、Tdをベルトクリーニング装置によりクリーニングし、その後通常の装置初期化動作シーケンスを実行することで装置初期化動作を終了する。
【0115】
なお、1次転写ローラ25に転写バイアスを印加した状態で、中間転写ベルト34及び感光ドラム21を回転駆動させる時間は、1次転写ニップ部近傍で感光ドラム21上に付着したトナーTu、Tdが中間転写ベルト34上に掻き取られるのに十分な時間であり、中間転写ベルト34が隣接する感光ドラム間を移動するのに要する時間よりも短く設定されている。
【0116】
なお、本実施例においては1次転写バイアスとして+600VのDCバイアスを印加したが、上述の1次転写ニップ部近傍には前記転写バイアスの影響により極性の反転した所謂逆極トナー(正極トナー)も存在し、この逆極トナーは前記転写バイアスのみでは中間転写ベルト上に引きつけることが困難である。そこで、1次転写ニップ部近傍に存在する順極トナー、逆極トナーともより確実に中間転写ベルトに引きつけ除去するためには、1次転写バイアスとしてDCバイアスとACバイアスの重畳バイアスを印加し、現像剤と同極性及び逆極性の転写バイアスが転写ローラ205に印加されることが望ましい。この重畳バイアスとしては、例えば+200VのDCバイアスと400Vp−p、700〜800Hzの正弦波ACバイアスの重畳バイアスを印加すると良い。
【0117】
d)図8は、前記転写ニップ部トナー除去用の装置初期化動作シーケンスを示す他の一実施例である。以下、その制御シーケンスを本図を用いて詳細に説明する。
【0118】
d−i)画像形成装置の1次転写工程中の異常停止により、本図に示す画像形成ユニットの1次転写ニップ部には、本図の画像形成ユニットよりも上流に位置する画像形成ユニット(不図示)により1次転写されたトナーTdと本図の画像形成ユニットにより1次転写されたトナーTuが存在している。そこで、本画像形成装置は1次転写ニップ部に存在するトナーのクリーニング動作(トナー除去動作)を開始する。
【0119】
d−ii)まず、制御CPUは軸受け保持機構(中間転写体離接手段、不図示)を駆動し、中間転写ベルト34を感光ドラム21から離間させる。次に、その状態で中間転写ベルトを矢印K方向に回転駆動させベルトクリーニング装置(中間転写体クリーニング手段、不図示)により中間転写ベルト34上のトナーTu、Tdをクリーニングする。
【0120】
d−iii)次に、制御CPUは前記軸受け保持機構(不図示)により中間転写ベルト34を感光ドラム21に当接させ、前述の(1)における画像形成動作を開始する。ただしこの時、光学ユニット23による露光は装置起動前の装置停止時点における感光ドラム21上の1次転写ニップ部及びその前後に対して行われる。また、その露光タイミングは、感光ドラム21の周速度Vx等によりあらかじめ設定された所定のタイミングで行う。さらにこの時、用紙の搬送は一切行わない。
【0121】
このようにして、装置起動前の装置停止時点における1次転写ニップ部近傍で感光ドラム21上に付着したトナーTu、Tdの一部は、中間転写ベルト34と感光ドラム21の摺擦動作及び転写ローラ25に印加された1次転写バイアスによる静電気力により中間転写ベルト34上に掻き取られ、他方、中間転写ベルト34上に掻き取られず感光ドラム21上に付着し連れ回されるトナーは、上記画像形成動作によりその上に新たなトナー像が現像されることにより現像器内に回収されることなく、現像ローラ28を通過し再び1次転写ニップ部に到達する。
【0122】
d−iv)その後前記トナー像は、1次転写ローラ25に印加された転写バイアスにより中間転写ベルト34上に転写され、2次転写ローラ(不図示)対向部に達する。しかし、本画像形成動作時には、2次転写ローラ(不図示)は中間転写ベルト34から離間した状態で保持され、また用紙搬送も行われていないので、中間転写ベルト上の前記トナー像は用紙に2次転写されることなく、ベルトクリーニング装置によりクリーニングされる。
【0123】
中間転写ベルト上のトナー像のクリーニング終了後、制御CPUは通常の装置初期化動作シーケンスを実行することで装置初期化動作を終了する。
【0124】
e)図9は、前記転写ニップ部トナー除去用の装置初期化動作シーケンスを示す他の一実施例である。以下、その制御シーケンスを本図を用いて詳細に説明する。
【0125】
e−i)画像形成装置の1次転写工程中の異常停止により、本図に示す画像形成ユニットの1次転写ニップ部には、本図の画像形成ユニットよりも上流に位置する画像形成ユニット(不図示)により1次転写されたトナーTdと本図の画像形成ユニットにより1次転写されたトナーTuが存在している。そこで、本画像形成装置は1次転写ニップ部に存在するトナーのクリーニング動作(トナー除去動作)を開始する。
【0126】
e−ii)まず、制御CPUは軸受け保持機構(中間転写体離接手段、不図示)を駆動し、中間転写ベルト34を感光ドラム21から離間させる。次に、その状態で中間転写ベルトを矢印K方向に回転駆動させベルトクリーニング装置(中間転写体クリーニング手段、不図示)により中間転写ベルト34上のトナーTu、Tdをクリーニングする。
【0127】
e−iii)次に、制御CPUは前記軸受け保持機構(不図示)により中間転写ベルト34を感光ドラム21に当接させ、前述の(1)における画像形成動作を開始する。ただしこの時、装置起動前の装置停止時点における感光ドラム21上の1次転写ニップ部及びその前後の領域で、帯電ローラ22による帯電バイアスをOFFにする。この帯電バイアスをOFFするタイミングは、感光ドラム21の周速度Vx等によりあらかじめ設定された所定のタイミングで行う。またこの時、光学ユニット(不図示)による露光や用紙搬送は一切行わない。
【0128】
このようにして、装置起動前の装置停止時点における1次転写ニップ部近傍で感光ドラム21上に付着したトナーTu、Tdの一部は、中間転写ベルト34と感光ドラム21の摺擦動作及び転写ローラ25に印加された1次転写バイアスによる静電気力により中間転写ベルト34上に掻き取られ、他方、中間転写ベルト34上に掻き取られず感光ドラム21上に付着し連れ回されるトナーは、上記画像形成動作によりその上に新たなトナー像が現像されることにより現像器内に回収されることなく、現像ローラ28を通過し再び1次転写ニップ部に到達する。
【0129】
e−iv)その後前記トナー像は、1次転写ローラ25に印加された転写バイアスにより中間転写ベルト34上に転写され、2次転写ローラ(不図示)対向部に達する。しかし、本画像形成動作時には、2次転写ローラ(不図示)は中間転写ベルト34から離間した状態で保持され、また用紙搬送も行われていないので、中間転写ベルト上の前記トナー像は用紙に2次転写されることなく、ベルトクリーニング装置によりクリーニングされる。
【0130】
中間転写ベルト上のトナー像のクリーニング終了後、制御CPUは通常の装置初期化動作シーケンスを実行することで装置初期化動作を終了する。
【0131】
なお、本実施例ではe−iii)の画像形成動作において、装置起動前の装置停止時点における感光ドラム21上の1次転写ニップ部及びその前後で、帯電ローラ22による帯電バイアスをOFFにしたが、この時帯電ローラ22にトナーと逆極性(本実施例では正極性)の帯電バイアスを印加しても同様の効果が得られる。
【0132】
以上説明したように本発明によれば、感光ドラムクリーニング専用装置を用いない画像形成装置において、画像形成動作異常停止時の1次転写ニップ部近傍に存在する感光ドラム上の付着トナーを、装置起動直後の上記複数の転写ニップ部トナー除去用の装置初期化シーケンスのいずれかを実行することで除去することができ、現像器内での異なる色のトナーによる混色を防止することができる。
【0133】
(4)その他
なお、本実施の形態においては、像担持体クリーニング専用装置を用いない画像形成ユニットを横方向に配列配置した所謂「タンデム構成」の中間転写方式カラープリンタについて説明を行ったが、本発明は感光ドラムクリーニング専用装置を用いない画像形成ユニットを円環状に配置した所謂「レボルバ構成」の中間転写方式カラープリンタの場合にも実施できる。
【0134】
また本実施の形態においては、感光ドラム表面を所望の電位・極性に一様に帯電処理する手段として接触帯電ローラを用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。接触帯電部材としては、ファーブラシ帯電部材、導電性ゴムや導電性スポンジを用いた帯電ローラ等であっても良いし、また回転しない構成のものであっても良い。
【0135】
像担持体としての感光体は表面抵抗が109〜1014Ω・cmの高抵抗層を持つことが、電荷注入帯電を実現でき、オゾン発生防止の面から望ましいが、上記以外の有機感光体等でも良い。放電現象が支配的な接触帯電系であっても良い。
【0136】
現像器は、現像剤を感光体に対して接触させて静電潜像を現像する1成分接触現像現像や2成分接触現像がより現像剤の同時回収効果を高めるのに効果がある。
【0137】
また、現像剤中のトナー粒子として重合トナーを用いた場合には、上記の1成分接触現像や2成分接触現像はもちろん1成分非接触現像や2成分非接触現像など他の現像方法においても充分な回収効果が得られる。
【0138】
なお、本実施の形態においては、負帯電トナーを感光ドラム上の露光部分に付着させてトナー像を形成する、いわゆる反転現像系について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0139】
画像形成プロセスは本実施例に限らず任意である。また必要に応じて他の補助プロセス機器を加えても良い。
【0140】
静電潜像形成のための露光手段としては、本実施の形態のようにレーザ走査露光手段に限定されるものではなく、LED走査露光手段や、蛍光灯等の発光素子と液晶シャッター等の組み合わせによるものなど、画像情報に対応した静電潜像を形成できるものであれば良い。
【0141】
像担持体は静電記録誘電体等であっても良い。この場合は、前記誘電体面を所定の極性・電位に一様に帯電した後、除電針ヘッド、電子銃等の除電手段で選択的に除電して目的の静電潜像を書き込み形成する。
【0142】
また、本実施の形態においては、剛体の感光ドラムに対して弾性を有する現像ローラを当接させているが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0143】
像担持体から現像剤像の転写を受ける中間転写体としては、本実施の形態に限らず、剛体の中間転写ドラムであっても良い。またこの場合は、前記中間転写ドラムが転写手段も兼ねることとなる。
【0144】
転写手段は、本実施の形態の転写ローラに限らず、コロナ帯電器、導電性ブラシ、導電性ブレードなど任意である。
【0145】
本実施の形態の転写ニップ部トナー除去用の装置初期化動作シーケンスは、装置停止時点における2色目以降の画像形成ユニットの1次転写工程フラグのうち、少なくとも1つがセットの状態であれば実行されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0146】
(実施の形態2)
(1)画像形成装置の全体的な概略構成、動作
図10に、本発明に係る画像形成装置の一実施の形態を示す。同図に示すクリーナレス方式の画像形成装置は、各色のトナー像(現像剤像)を用紙(転写材)に順次転写する、所謂「直接転写方式のカラープリンタ」であり、同図はその全体構成を示す縦断面図である。
【0147】
同図において、クリーナレス方式のカラープリンタは、装置内に4つの色(本実施の形態ではイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の画像形成ユニット(具体的には202a〜202d )を縦方向に配列し、その下方には供給用の用紙Pが収容される給紙カセット227を配設すると共に、各画像形成ユニット(202a〜202d ) に対応した箇所には給紙カセット227からの用紙を保持搬送する転写材保持搬送部材としての搬送ベルト228が垂直方向に配置されている。
【0148】
本実施の形態において、露光手段としての光学ユニット240は各色用半導体レーザを一体的に保持する筐体とその各色レーザ光に各々異なる角度を与えて、高速で回転する単一のポリゴンミラー面に入射させる光学素子とから構成される入射用光学手段(図示せず)と前記ポリゴンミラー244で反射された各色毎のレーザ光が通過する単一のFθ特性を有する結像レンズ212と前記結像レンズ212を通過後、入射方向と反対方向に反射させる第1反射ミラー213とさらに、各々の前記第1反射ミラー213で反射されたレーザ光を各色毎の画像形成ポジションに結像させるための複数の第2反射ミラー(214a〜214d )から構成されている。この構成により、各色用の画像形成ポジション間隔は結像レンズ212や反射ミラー(213、214a〜214d )の取付角度を変えることで、自在に調整できる。各色用の画像形成ポジション間隔としては、結像レンズ212や反射ミラー(213、214a〜214d )の加工上の精度確保や特性の信頼性確保の面から25mm〜35mmが適していることが光学設計の方から解っている。
【0149】
また、本実施の形態における画像形成ユニット(202a〜202d)は、何れも像担持体クリーニング専用装置を持たず、搬送ベルト228の回転方向(矢印K方向)上流側から順に、イエロー用、マゼンタ用、シアン用、ブラック用のトナー像を形成するものであり、感光体カートリッジ、現像手段としての現像器との集合体を言うものとする。ここで、感光体カートリッジ221は、特に図11に示すように、像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」という)204と、この感光ドラム204を予め帯電する帯電手段としての帯電ローラ220とを一体的にカートリッジ化したものであり、感光ドラム204の直径としては、画像形成ユニット間隔の短寸化、転写性の面から30mm〜16mmが適していると考えられる。また、帯電された感光ドラム204上に前記光学ユニット240にて露光形成された静電潜像を対応する色トナーで現像する現像器(242a〜242d)は装置側に取り付けられている。なお、添え字(a〜d)について、以降、各色に対応して区別が必要なときのみに使用し、各色共通である場合等、省略しても差し支えない場合は簡略化のために省略して説明することとする。
【0150】
本実施の形態において、現像器242は感光ドラム204の下側に配設されており、横方向に延びる現像ハウジング243を有し、この現像ハウジング243内には所定の色トナーが含まれる現像剤(一成分、二成分現像剤どちらでも可)を収容すると共に、現像ハウジング243内には一対の現像剤攪拌部材217を配設し、また、現像ハウジング243の感光ドラム204に対向する開口部位には現像ローラ216を配設すると共に、現像ローラ216上への現像剤の層厚が規制される現像剤層厚規制部材218を設けたものである。特に、本実施の形態においては、現像剤が収容される現像ハウジング243を横方向に延ばすことにより、現像剤収容スペースが確保されているため、画像形成ユニット202の上下方向寸法が短寸に設定される。
【0151】
更に、本実施の形態では、図11で示すように転写手段としての転写ローラ205は感光体カートリッジ221とは別に設けられ、搬送ベルト228を挟んで各感光ドラム(204a〜204d)に対向した位置に各々配設されている。また、転写ローラ205は、転写ローラ軸受け保持機構(不図示)により搬送ベルト228に対して従動回転可能に軽く圧接した状態と、搬送ベルト228から離れた位置に待避した状態の2つの状態をとることが可能であり、これにより搬送ベルト228を感光ドラム204に対し当離接させている。本実施の形態では、特に用紙に搬送力を与えることが必須ではないので、転写ローラ205としてステンレス鋼等の金属ローラを用いている。また、前記転写ローラ205には所定の転写電界が印加されており、感光ドラム204上のトナー像に対して転写ローラ205側への転移力を与えるようになっている。
【0152】
また本実施の形態では、図10に示すように、給紙カセット227には用紙Pを所定のタイミングで送出するフィードローラ215が設けられており、フィードローラ215と最上流の画像形成ユニット202aの転写部位との間に位置する用紙搬送路には、入口側のニップ搬送手段としてレジストローラ206、ピンチローラ207対が設けられると共に、この下流側には、光学式の用紙通過センサ(不図示)が配設されている。本実施の形態では、用紙通過センサ(不図示)は用紙の先端を検出するものであり、この検出タイミングに基づいて例えば各画像形成ユニット(202a〜202d)の光学ユニット240の静電潜像の書き込みタイミングが制御されるようになっている。
【0153】
更に、最下流画像形成ユニット202dの下流側に位置する用紙搬送路には出口側のニップ搬送手段として定着器208が設けられる。この定着器208は、加熱ローラ210と加圧ローラ209からなるものである。更に、この定着器208の下流側には用紙排出用の排出ローラ230 が設けられ、ハウジングの上部には形成された収容トレイ239に排出用紙が収容されるようになっている。
【0154】
次に、本実施の形態に係る画像形成装置の動作について説明する。
【0155】
図示外のパソコン等からのプリント信号に応じて、給紙カセット227内の用紙Pがフィードローラ215で送り出された後にその用紙Pの先端部が入口側レジストローラ206、ピンチローラ207のニップ部に到達する。すると、用紙は、入口側レジストローラ206、ピンチローラ207対にてニップ搬送され、搬送ベルト228上に供給される。搬送ベルト228上に供給された用紙Pはベルト帯電器250の作用で搬送ベルト面に静電吸着保持されて搬送ベルト228の回動により搬送ベルトと一体的に搬送される。
【0156】
搬送ベルト228に給紙された用紙Pは前記用紙通過センサによりその先端を検知される。この用紙通過センサの検出信号は図示外のパソコン等から光学ユニット240にビデオ信号を送る際の副走査同期信号として用いられる。
【0157】
この後、用紙Pは搬送ベルト228によって搬送され、各画像形成ユニット(202a〜202d)の転写部位を順次通過していくことで、各色のトナー像が順次転写される。かくして搬送ベルト228で搬送される同一用紙P上に対する各色のトナー像の重畳転写により、前記用紙P上には目的のフルカラー画像に対応のカラートナー画像が合成形成される。
【0158】
各画像形成ユニット(202a〜202d)における感光ドラム(204a〜204d)に対するトナー像形成タイミングは所定に同期を取って連携的になされることで、各画像形成ユニットで形成されるトナー像が搬送ベルト228で搬送される同一用紙P上に所定に位置合わせ(レジストレーション)されて順次に重なるように転写される。
【0159】
最下流の画像形成ユニット202dの転写部位を通過した用紙Pは、搬送ベルト228からの分離を容易にするため、除電帯電器(不図示)で除電された後、搬送ベルト228から分離される。また、除電帯電器に隣接して剥離帯電器(不図示)が設けられ、この帯電器により用紙Pが搬送ベルト228から分離する際の剥離放電による画像乱れが防止される。
【0160】
その後、分離された用紙Pは定着器208に搬送され、ここで加熱・加圧されて表面にトナーが溶融定着され、排出ローラ230を通じて収容トレイ239へと排出される。
【0161】
一方、用紙Pへ転写されずに感光ドラム204表面に残ったトナー(転写残留トナー)は、各画像形成ユニット(202a〜202d)に設けられた各現像器(232a〜232d)により回収される。さらに、何らかの理由により搬送ベルト228上に付着したトナーは、最下流画像形成ユニット202dの下流側の搬送ベルト228上に配設されているベルトクリーニング装置255によりクリーニングされる。
【0162】
(2)カラープリンタの動作シーケンス
本実施の形態におけるカラープリンタの動作シーケンスは、実施の形態1で説明した内容とほぼ同様であるので、実施の形態1と異なる点のみ説明する。
【0163】
iii)プリント工程(画像形成工程)
実施の形態1におけるプリント工程では、所定の前回転工程の終了後、引き続いて回転する感光ドラムに対する画像形成プロセスが実行され、前記感光ドラムに形成されたトナー像の中間転写ベルトへの重畳転写、用紙への一括転写、定着器によるカラートナー画像の定着処理がなされてプリントアウトされていた。一方、本実施の形態では、画像形成プロセス実行後、感光ドラムに形成されたトナー像は中間転写体を介さず直接用紙へ重畳転写され、定着器によるカラートナー画像の定着処理がなされてプリントアウトされる。
【0164】
(3)装置の異常発生時の対処動作
実施の形態1で説明した装置異常発生時の対処動作における、A)転写状態記憶手段、B)装置エラー発生時の停止モードは、本実施の形態においても同様であり、ここでは詳細な説明を省略する。
【0165】
すなわち本実施の形態においても、装置の緊急停止を要しない装置エラーが発生した場合は、装置エラー発生時点での2色目以降の画像形成ユニットにおける画像形成動作が転写工程中であれば「転写工程終了後停止モード」を、そうでなければ「即時停止モード」を選択実行することにより、装置停止直後の装置初期化動作における現像器内での混色を防止することができる。一方、装置の緊急停止を要する装置エラーが発生した場合は、装置エラー発生時点の2色目以降の画像形成ユニットにおける画像形成動作が転写工程中であるか否かに関わらず「装置即時停止モード」が選択実行される。しかしこの時、2色目以降の画像形成ユニットにおける画像形成動作が転写工程中であった場合は、装置停止直後の装置初期化動作において現像器内での混色が発生してしまうことになるが、この様な場合は装置初期化動作時に次に説明する転写ニップ部トナー除去用の装置初期化動作シーケンスを実行することにより現像器内での混色を防止することが可能となる。
【0166】
なお、実施の形態1における1次転写工程は、本実施の形態における感光ドラム上トナー像の用紙への転写工程に相当し、以後同様のことが言える。
【0167】
C)転写ニップ部トナー除去用の装置初期化動作シーケンス
本実施の形態におけるカラープリンタにおいては、転写工程中に異常停止した場合、実施の形態1と異なり、装置エラー解消のために転写ニップ部を跨いで存在する用紙を除去するので、装置エラー解消後の装置起動時点では転写ニップ部近傍にのみ異なる色のトナーが存在することとなる。このことから、本実施の形態における転写ニップ部トナー除去用の装置初期化動作シーケンスは、実施の形態1で説明した複数の転写ニップ部トナー除去用の装置初期化動作シーケンス(a〜e)における、ii)の動作(中間転写ベルトを感光ドラムから離間させてクリーニングする動作)及びiii)の中の搬送ベルトを感光ドラムへ再度当接させる動作を省略したものとなる。
【0168】
かくして本発明によれば、感光ドラムクリーニング専用装置を用いない直接転写方式の画像形成装置においても、画像形成動作異常停止時の転写ニップ部近傍に存在する感光ドラム上の付着トナーを、装置起動直後の上記複数の転写ニップ部トナー除去用の装置初期化シーケンスのいずれかを実行することで除去することができ、現像器内での異なる色のトナーによる混色を防止することができる。
【0169】
(4)その他
ここでは実施の形態1(4)と重複する部分は省略し異なる点のみ説明する。
【0170】
転写材保持搬送部材としては、搬送ベルト228に限られるものではなく、転写手段としての転写ローラ205が用紙搬送の役割を兼ねても良い。またこの場合は、各々の転写ローラ205上に転写ローラ205をクリーニングするクリーニング装置を配設することにより、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0171】
なお、以上の実施の形態ではクリーナレスでタンデム方式の画像形成装置について説明したがこれに限定するものではない。クリーナレスでない画像形成装置に用いた場合であっても、転写工程中であるか否かに応じて、装置動作を直ちに停止する即時停止モードと前記転写工程を終了させてから停止する転写終了後停止モードとを選択するように構成することにより、装置内部に蓄積する廃トナー量を減少させメンテナンスの頻度を減少させることが可能となる。
【0172】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、クリーナレス方式の画像形成装置において、装置が像担持体上の現像剤を中間転写体又は転写材上に転写する転写工程中に異常停止するような場合であっても、転写工程を終了させた後で装置を停止させること、又は異常停止時点における転写ニップ部近傍において像担持体上に付着した異なる色のトナーの除去を合理的に実行させることにより、異常停止による現像器内での混色を有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係るクリーナレス方式の画像形成装置の全体構成を示す縦断面図
【図2】実施の形態1で用いられる画像形成ユニットとその周辺の模式図
【図3】画像形成装置の動作シーケンス図
【図4】異常発生時における制御フロー図
【図5】転写ニップ部トナー除去用の装置初期化シーケンス(a)における動作説明図
【図6】転写ニップ部トナー除去用の装置初期化シーケンス(b)における動作説明図
【図7】転写ニップ部トナー除去用の装置初期化シーケンス(c)における動作説明図
【図8】転写ニップ部トナー除去用の装置初期化シーケンス(d)における動作説明図
【図9】転写ニップ部トナー除去用の装置初期化シーケンス(e)における動作説明図
【図10】実施の形態2に係るクリーナレス方式の画像形成装置の全体構成を示す縦断面図
【図11】実施の形態2で用いられる画像形成ユニットとその周辺の模式図
【図12】従来の画像形成装置の概略構成を示す縦断面図
【符号の説明】
P 転写材としての用紙
T 現像剤としてのトナー
20(20a〜20d),202(202a〜202d) 画像形成ユニット
21(21a〜21d),101,204 像担持体としての感光ドラム
22(22a〜22d),102,220 帯電手段としての帯電器
23,103,240 露光手段としての光学ユニット
24(24a〜24d),104,242 現像手段としての現像器
25(25a〜25d) 転写手段としての1次転写ローラ
26 駆動ローラ
27 テンションローラ
28,108,216 現像ローラ
29,109 供給ローラ
30,110 規制ブレード
31,111,217 現像剤攪拌部材
32 現像容器
33,255 ベルトクリーニング装置
34,244 ポリゴンミラー
35,212 結像レンズ
36,208 定着器
37,227 給紙カセット
39 用紙Pの搬送路
40(40a〜40d),213 第1反射ミラー
41(41a〜41d),214(214a〜214d) 第2反射ミラー
42(42a〜42d) ボウ補正レンズ
43(43a〜43d) 中間転写体離接手段としての軸受け保持機構
44 クリーニングブレード
45 ブレード対向ローラ
46 廃トナースクリュー
50 2次転写ローラ
105,205 転写手段としての転写ローラ
206 レジストローラ
207 ピンチローラ
209 加圧ローラ
210 定着ローラ
215 フィードローラ
218 現像剤層厚規制部材
221 感光体カートリッジ
228 搬送ベルト
230 排紙ローラ
239 排出トレイ
243 現像ハウジング
250 ベルト帯電器

Claims (5)

  1. 像担持体と、前記像担持体表面を一様に帯電する帯電手段と、帯電後の前記像担持体表面を画像情報に応じて露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像に現像剤を付与して現像剤像を形成する現像手段とを有する複数の画像形成ユニットと、前記画像形成ユニットごとに形成された現像剤像を中間転写体上順次重ね転写する転写手段とを有する画像形成装置において、
    前記複数の画像形成ユニットのうち少なくとも1つは、転写時に前記中間転写体上に転写されずに前記像担持体上に残った現像剤を前記現像手段で回収する画像形成ユニットであり、
    前記像担持体上の現像剤像を前記中間転写体上に転写する転写工程中であるか否かを記憶する転写状態記憶手段と、
    直前の停止時に記憶された前記転写状態記憶手段の記憶内容に応じて、複数の装置初期化シーケンスのうちのいずれか一つを選択する装置初期化シーケンス選択手段とを有し、
    前記装置初期化シーケンス選択手段は、
    前記転写状態記憶手段の記憶内容が直前の停止時に転写工程中でないことを示している場合には、通常の装置初期化シーケンスを選択し、
    前記転写状態記憶手段の記憶内容が直前の停止時に転写工程中であることを示している場合には、停止時に前記像担持体と前記中間転写体との間のニップ部に存在し前記像担持体表面に付着する転写残り現像剤を前記中間転写体に移し前記像担持体表面から除去する装置初期化シーケンスを選択するものであり、
    前記転写状態記憶手段の記憶内容が直前の停止時に転写工程中であったことを示している場合に選択される前記装置初期化シーケンスは、
    前記中間転写体を前記像担持体に対し離間させた状態で前記中間転写体を駆動させ、前記中間転写体に当接したクリーナにより前記中間転写体表面をクリーニングする中間転写体クリーニング工程と、
    前記像担持体を駆動し、停止時に前記像担持体と前記中間転写体との間のニップ部に存在し前記像担持体表面に付着する転写残り現像剤に重ねて前記現像手段により現像剤を付着させる重ね現像工程と、
    前記転写残り現像剤および重ねて付着させた現像剤を前記転写手段により前記中間転写体に転写する転写残り現像剤転写工程と、
    を有する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 像担持体と、前記像担持体表面を一様に帯電する帯電手段と、帯電後の前記像担持体表面を画像情報に応じて露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像に現像剤を付与して現像剤像を形成する現像手段とを有する複数の画像形成ユニットと、前記画像形成ユニットごとに形成された現像剤像を転写材上に順次重ね転写する転写手段とを有する画像形成装置において、
    前記複数の画像形成ユニットのうち少なくとも1つは、転写時に前記転写材上に転写されずに前記像担持体上に残った現像剤を前記現像手段で回収する画像形成ユニットであり、
    前記像担持体上の現像剤像を前記転写材上に転写する転写工程中であるか否かを記憶する転写状態記憶手段と、
    直前の停止時に記憶された前記転写状態記憶手段の記憶内容に応じて、複数の装置初期化シーケンスのうちのいずれか一つを選択する装置初期化シーケンス選択手段とを有し、
    前記装置初期化シーケンス選択手段は、
    前記転写状態記憶手段の記憶内容が直前の停止時に転写工程中でないことを示している場合には、通常の装置初期化シーケンスを選択し、
    前記転写状態記憶手段の記憶内容が直前の停止時に転写工程中であることを示している場合には、停止時に前記像担持体と前記転写材との間のニップ部に存在し前記像担持体表面に付着する転写残り現像剤を前記転写材を搬送する転写材搬送手段または前記転写手段に 移し前記像担持体表面から除去する装置初期化シーケンスを選択するものであり、
    前記転写状態記憶手段の記憶内容が直前の停止時に転写工程中であったことを示している場合に選択される前記装置初期化シーケンスは、
    前記像担持体を駆動し、停止時に前記像担持体と前記転写材との間のニップ部に存在し前記像担持体表面に付着する転写残り現像剤に重ねて前記現像手段により現像剤を付着させる重ね現像工程と、
    前記転写残り現像剤および重ねて付着させた現像剤を前記転写手段により前記転写材搬送手段または前記転写手段に転写する転写残り現像剤転写工程と、
    を有する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記転写状態記憶手段が不揮発性メモリであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記重ね現像工程において、停止時に前記像担持体と前記転写材との間のニップ部にあたる前記像担持体表面部分に対して前記露光手段により露光することにより重ね現像を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  5. 前記重ね現像工程において、停止時に前記像担持体と前記転写材との間のニップ部にあたる前記像担持体表面部分に対して前記帯電手段による帯電を行わないかあるいは逆極性に帯電させることにより重ね現像を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
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