JP4133874B2 - 巻取材料の加工工程管理装置 - Google Patents

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Description

本発明は巻取材料の加工工程管理装置、特に、コンピュータを利用した巻取材料の加工工程管理を行うための管理装置に関する。
巻取材料を加工して製品を生産する方法は、製品の大量生産に適しているため、現在では種々の分野で取り入れられている。たとえば、食料品の包装袋を製造する工程でも、巻取材料の加工工程が取り入れられている。すなわち、印刷原反と呼ばれる無地の巻取材料に印刷工程を施し、これに別な巻取材料を貼り合わせるラミネート加工を行い、切断工程、製袋工程を経て、包装袋が製造される。このように、通常は、巻取材料に対して複数の加工工程が順次施されてゆく。
一般に、巻取材料に種々の加工を施した場合、すべての部分について良好な加工が行われるとは限らない。通常は、部分的に加工不良が発生する。たとえば、印刷工程であれば、印刷不良の箇所が発生し、ラミネート加工工程では、シートに皺がよるという不良箇所が発生する。種々の加工を経た巻取材料は、最終的に一製品分ごとに切り離されるが、このとき、不良の発生している製品は除外する必要がある。このため、各工程ごとに、どの部分にどのような加工不良が発生しているかをチェックする作業が行われている。すなわち、従来は、各工程ごとに監視者をおき、加工済の材料に加工不良が発生していないかを監視させ、加工不良が発生していた場合には、品質管理カードにその旨を記入しその巻取材料に加工不良発生を示すテープを挿入するという作業を行っている。この品質管理カードは、加工済の巻取材料とともに次の加工工程へと送られる。こうして、各工程ごとに、どの部分にどのような加工不良が発生しているかを品質管理カードに記入してゆく。この品質管理カードに記入された加工不良に関する情報に基づいて、最終的に不良製品を除外することができる。
しかしながら、上述のような品質管理カードへの記入作業には、誤りが発生しやすいという問題がある。このような誤りがあると、最終的に不良製品を除去することができず、不良製品がそのまま出荷されてしまうという事態に発展する。また、品質管理カードへの記入作業は、監視者の手作業に負うものであり、作業負担が大きいという問題もある。そこで下記の特許文献1(本願出願時には未公開の文献)には、誤りが発生することがなく、作業者の負担を軽減することのできる巻取材料の加工工程管理装置が開示されている。
特開平4−172125号公報
上述した特許文献1に開示されている加工工程管理装置では、各生産機械ごとにそれぞれ端末装置が設置される。この各端末装置は、加工工程を行う生産機械による各時点における巻取材料の加工位置を示す情報を生産機械から入力するとともに、この生産機械による加工不良に関する情報をオペレータから入力し、発生した加工不良の内容および発生位置を特定する加工不良データを作成する機能をもっている。そこで、これら複数の端末装置をホストコンピュータに接続し、このホストコンピュータにより各端末装置で作成された加工不良データを一元管理することにより、1つの端末装置で作成された加工不良データを、別な端末装置においても利用することができるようになり、巻取材料に対して施される複数の加工工程を管理することができるようになる。
しかしながら、この従来の加工工程管理装置は、加工不良に関する情報をオペレータが入力することを前提としているため、オペレータは、常に加工不良の存否を監視している必要がある。特に、複数の巻取材料を接続して加工を行う場合、巻取材料の接続部を常に加工不良部として認識する必要があるため、オペレータは、所定の検査位置において、当該接続部が通過するのを監視している必要がある。これは、オペレータの作業負担を重くする要因となる。
そこで本発明は、巻取材料の接続部が検査位置に到来したことを自動的に検知し、加工不良データを自動的に入力することが可能な加工工程管理装置を提供することを目的とする。
本発明は、加工工程を行う生産機械による各時点における巻取材料の加工位置を示す情報を生産機械から入力するとともに、生産機械による加工不良に関する情報をオペレータから入力し、発生した加工不良の内容および発生位置を特定する加工不良データを作成する機能をもった端末装置を、各生産機械に設置し、
これら複数の端末装置をホストコンピュータに接続し、このホストコンピュータにより各端末装置で作成された加工不良データを一元管理し、1つの端末装置で作成された加工不良データを、別な端末装置においても利用しうるようにし、巻取材料に対して施される複数の加工工程を管理する巻取材料の加工工程管理装置において、
特定の生産機械の巻取材料を供給する給紙部、第1の巻取材料の末端に第2の巻取材料の先端を接続する切り替えが行われた時点を検出する検出装置を設け、
端末装置に、給紙部の位置からオペレータが加工不良を検査する検査位置に至るまでの巻取材料のパス長を設定する機能を設け、検出装置が巻取材料の切り替えを検出してから設定したパス長に相当する長さの巻取材料が搬送された時点において、第1の巻取材料と第2の巻取材料との接続部からなる加工不良が検査位置に到達した旨の入力が自動的に行われるようにしたものである。
本発明による管理装置では、予めパス長を設定しておけば、巻取材料の接続部が検査位置に到来した時点を自動的に認識することができるようになるため、オペレータの作業負担が軽減される。
以下、本発明を図示する実施形態に基づいて説明する。
<<< §1.先願装置の基本構成 >>>
前述のように、本発明は、特開平4−172125号公報に開示された巻取材料の加工工程管理装置(以下、先願装置という)について更に改良を加えたものである。そこで便宜上、まずこの先願装置についての基本的な説明を行い、その後に、本発明の要旨となる付加機能の説明を行うことにする。
ここでは、食料品の包装袋の製造工程に本発明を適用した実施形態を示す。図1は、現在行われている一般的な食料品の包装袋の製造工程を示す図である。まず、印刷原反と呼ばれる巻取材料1が用意され、印刷工程を経てこれに印刷が施される。印刷工程が完了した巻取材料2は、合成工程において、図示されていない他の巻取材料と貼り合わされ、ラミネート加工が施される。更に、このラミネート加工済の巻取材料3は、切断工程において2つの巻取材料4a,4bに切断される(通常は、より多くの巻取材料に切断されるが、ここでは説明の便宜上、2つに切断される場合を示す)。この切断後の巻取材料4a,4bに対して検査工程が行われ、更に製袋工程を経て包装袋5が製造される。
上述の各工程においては、巻取材料を一方の給紙側にセットし、材料の先端部を他方の排紙側へと導出し、給紙側から排紙側へと巻取材料を送ってゆきながら所定の加工作業が行われる。たとえば、印刷工程であれば、印刷機のローラが給紙側と排紙側との中間に置かれる。給紙側から引き出された巻取材料は、印刷が行われた後、排紙側へと巻き取られてゆく。なお、図1に示す工程順は、単純なモデルとしての一例を示すものであり、実際には、各工程の順番が入れ替わったり、前工程へ戻ったり、というように、より複雑な手順を採ることが多い。ここでは、単純なモデルとして、印刷工程では3台の印刷機を、合成工程では2台の合成装置を、切断工程では2台の切断装置を、検査工程では2台の検査装置を、製袋工程では3台の製袋機を、それぞれ用いた例について以下説明を続けることにする。
図2は上述の単純なモデルに本発明を適用した巻取材料の加工工程管理装置の構成を示すブロック図である。ホストコンピュータ100は、この加工工程を統括管理する機能を有し、印刷工程部コンピュータ10、合成工程部コンピュータ20、切断工程部コンピュータ30、製袋工程部コンピュータ40、検査工程部コンピュータ50、がネットワーク101によりホストコンピュータ100に接続されている。また、印刷工程部コンピュータ10には、3台の印刷機15〜17のそれぞれに対応して3台の端末装置11〜13が、合成工程部コンピュータ20には、2台の合成装置25、26のそれぞれに対応して2台の端末装置21、22が、切断工程部コンピュータ30には、2台の切断装置35、36のそれぞれに対応して2台の端末装置31、32が、製袋工程部コンピュータ40には、3台の製袋機45〜47のそれぞれに対応して3台の端末装置41〜43が、検査工程部コンピュータ50には、2台の合成装置55、56のそれぞれに対応して2台の端末装置51、52が、それぞれ設けられている。この実施形態では、各工程部コンピュータ10〜50をパーソナルコンピュータで構成し、これらを直接ホストコンピュータ100に接続しているが、複数のパーソナルコンピュータをカスケード接続して階層構造をもたせるようにしてもかまわないし、同一工程部内に、複数のコンピュータを並列に設けるようにしてもかまわない。また、各工程部コンピュータ10〜50とホストコンピュータ100との間に、ワークステーションなどを設けるようにしてもよい。
この管理装置の特徴は、各生産機械ごとに、あるいは複数台の生産機械ごとに端末装置が設けられている点である。たとえば、印刷工程では、3台の印刷機15〜17のそれぞれに対応させて3台の端末装置11〜13が設けられている。図3に、工程部コンピュータおよび端末装置のより詳細な構成を示す。ここでは、印刷工程部コンピュータ10およびこれに接続された端末装置11の構成を示す。ネットワーク101のタップ101aに接続された印刷工程部コンピュータ10は、本体10a、ディスプレイ装置10b、プリンタ10c、ネットワークインターフェイスユニット10dから構成されており、本実施形態の場合、これには一般的なパーソナルコンピュータのシステムが用いられている。この同じネットワーク101のタップ101bには、ネットワークインターフェイスユニット11dを介して端末装置11が接続されている。端末装置11は、ディスプレイ装置を内蔵した本体11a、プリンタ11b、操作部11cから構成されている。
操作部11cと印刷機15との詳細を図4に示す。操作部11cには、この実施形態の装置では、3つの操作ボタンが設けられている。すなわち、専用ボタンAと汎用ボタンB,Cである。専用ボタンAは、ある特定の加工不良の存在を知らしめるための専用ボタンであり、この実施形態の装置では、「つなぎ」という特定の加工不良(たとえば、500mの巻取材料を2本用意し、これらを接続して1000mの巻取材料を作った場合、繋ぎ目に発生する加工不良)の存在を知らしめるために割り当てられた操作ボタンである。また、汎用ボタンB,Cは、種々の加工不良を発見した時点(ボタンB)と、その加工不良が終了した時点(ボタンC)とを知らしめるためのボタンである。一方、印刷機15では、前述したように、給紙側から排紙側へ巻取材料が送られる。印刷用のローラ等は給紙側と排紙側の間に配置される。
図5に、この印刷機15における印刷作業の概念を示す。巻取材料1は、給紙側にセットされ、先端部から引き出されて排紙側で巻き取られる。印刷は、この途中において、図の矢印Pで示す位置で行われる。図4に示すリレー15aは、給紙側に新たな巻取材料をセットしたことを検知する機能を有する。したがって、このリレー15aからの信号に基づいて、現在セットされている巻取材料が何本目のものであるかを認識することが可能である。また、カウンタ15bは、給紙側から送り出された(あるいは排紙側に巻き取られた)巻取材料の長さに相当する信号を出力する。具体的には、給紙側の送り出しロール(または排紙側の巻き取りロール)にロータリエンコーダなどを取り付け、このロータリエンコーダの出力するパルスをカウントするような構成にすればよい。このカウンタ15bの出力信号は、結局、ある時点において、印刷機15が印刷を行っている巻取材料の位置を示す信号となり、具体的には図5に示すように、巻取材料の先端部からの距離Lを示すことになる。
こうして端末装置11には、現時点における巻取材料の加工位置を示す情報(図5の距離L)が逐次与えられることになる。また、リレー15aからの信号や各ボタンA,B,Cの操作状態を示す信号も与えられる。前述のように、端末装置の本体11aにはディスプレイ装置が内蔵されている。図6にこのディスプレイ装置の表示画面60を示す。この表示画面60の左側部分には、距離表示欄61,61′、指標表示欄62,62′、不良位置記録欄63,63′、テキスト欄64,64′が設けられている。これらの各欄における図の上下方向は、加工中の巻取材料の長手方向に対応する。ここに示す実施形態は、全長400mの巻取材料に対応した表示となっており、距離表示欄61,61′に示されている数字0,50,100,…,400は、それぞれ巻取材料の先端部からの距離をm単位で示したものである。指標表示欄62,62′には、現在の加工位置を示す指標が表示される。不良位置記入欄63,63′には、オペレータが不良箇所を発見した場合にその位置が記入され、その不良内容はテキスト欄64,64′に文字列として記入される。また、巻取識別コード欄65には、現在処理中の巻取材料を特定する識別コードが表示される。その下の不良内容指定キー66には、種々の加工不良の内容を示す名称が表示されている。更にその下に表示されているコマンドキー67a〜67fは、加工不良に関する情報を入力するために用いられる。不良内容指定キー66および各コマンドキー67a〜67fに対しては、オペレータがこれらの各キーを指示する入力を行うことができるようになっている。たとえば、ディスプレイ装置の画面上をタッチパネルで構成しておけば、オペレータは画面上の各キーの表示位置を手で触れることにより、これらの各キーを指示する入力を行うことが可能である。
端末装置11の動作原理は次のとおりである。いま、図5に示すように、巻取材料1についての印刷が矢印Pの位置で行われているものとする。巻取材料1は給紙側から排紙側へと送られて巻き取られてゆく。オペレータは、この矢印Pの位置を見ながら、印刷不良が発生していないかを監視する。そして、もし印刷不良を発見したら、操作部11cの各ボタンA,B,Cを押すことによりこれを本体11aに知らせる。このとき、現時点における印刷位置(距離L)は、カウンタ15bからの信号によって認識することができるので、印刷不良の発生位置は自動的に特定できることになる。したがって、オペレータは、不良の発生位置に関して何ら情報を入力する必要はない。ただ、オペレータはこの後、不良内容特定キー66および各コマンドキー67a〜67fを用いて、発生した不良内容に関する情報を入力する。こうして端末装置11は、発生した加工不良の内容および発生位置を特定する加工不良データを作成することができる。たとえば、図5において、オペレータが列2に網点不良を発見したとする。この場合、オペレータはまず操作部11cのボタンを押して、発見位置を端末装置本体11aに報告する。この例の場合、「距離Lの位置」が不良発生位置として認識される。続いて、オペレータは、不良内容特定キー66および各コマンドキー67a〜67fを用いて、発生した不良内容、すなわち、「列2に網点不良が発生した」旨を入力する。こうして、「距離Lの位置の列2に網点不良が発生した」ことを示す加工不良データが作成され、このデータは印刷工程部コンピュータ10を介してホストコンピュータ100へ送られる。また、オペレータは、プリンタ10c,11bなどを用いて、この加工不良データを紙面上に打ち出すことができる。このような加工不良データは、ホストコンピュータ100によって一元管理されるので、別な端末装置においても利用可能となる。たとえば、図2に示すシステムにおいて、端末装置11で作成された加工不良データは、ホストコンピュータ100内で管理されるので、端末装置21から呼び出してこれを利用することが可能である。印刷機15で印刷が完了した巻取材料を合成装置25でラミネート加工する場合、このように、端末装置11で作成された加工不良データを端末装置21で利用できれば便利である。端末装置21では、印刷工程における加工不良に、合成工程における加工不良を付加した加工不良データを作成することができる。更に、端末装置31で、これに切断工程における加工不良を付加した加工不良データを作成することもできる。この加工不良データを、端末装置51で呼び出して利用すれば、検査装置55において、不良のある部分を容易に取り除くことが可能である。
続いて、本装置の動作を、より具体的な実施形態に基づいて説明する。いま、印刷機15において巻取材料1に対する印刷を開始したとすると、端末装置11におけるディスプレイ装置の表示画面は図7に示すようになる。指標表示欄62には、現在の印刷位置を示す指標71が表示されている(この例では、巻取材料の先端部からの距離L=20mあたりを示している)。この巻取材料1は全長400mであり、印刷工程が進行するにしたがって、指標71は指標表示欄62,62′を図の下方に移動してゆき、0m〜400mまで移動することになる。オペレータは、この指標71を見ることにより、現在の作業の進行状況を把握することができる。なお、巻取識別コード欄65には、加工対象となる巻取材料の識別コード(この例ではA8823)が表示される。この識別コードはオペレータが入力するようにしてもよいが、ホストコンピュータ100により、各生産機械の稼働予定を与えるようにしておけば、ホストコンピュータ100側から自動的にこの識別コードを与えることもできる。前述したように、印刷機15には、リレー15aが取り付けられており、現在何本目の巻取材料に対する印刷を行っているかが認識できるため、ホストコンピュータ100が保持する印刷予定を照会することにより、これから処理する巻取材料の識別コードを自動的に認識することが可能である。もちろん、このように自動的に与えられた識別コードに対して、オペレータが修正を加えることも自由にできる。
さて、オペレータは、この印刷作業中、印刷の不良が発生しないかを監視することになるが、いま、「つなぎ」なる不良を発見したものとする。この場合、オペレータは図4に示す操作部11cの専用ボタンAを押す。前述のように、この専用ボタンAは、「つなぎ」なる不良についての専用のボタンである。端末装置本体11aは、専用ボタンAが押されたのを検知すると、図8に示すように、不良位置記録欄63内の、その時点における指標71と同じ位置に、不良位置表示72を表示するとともに、テキスト欄64に「つなぎ」なる文字73を表示する。指標71は、印刷作業の進行とともに図の下方へ移動してゆくが、不良位置表示72および「つなぎ」なる文字73は、図8に示す位置に表示されたままの状態となる。すなわち、この位置に「つなぎ」なる不良が加工不良データとして登録されたことになる。このように、専用ボタンAは、これを押すだけですべての登録が完了となる。頻繁に発生する加工不良に対しては、このような専用ボタンを設けておくと便利である。
続いて、オペレータは巻取材料1の列2において、「網点不良」なる不良が連続的に生じているのを発見したものとする。このように、ある区間にわたって同じ不良が継続することはしばしば見られる。このような場合、オペレータは図4に示す操作部11cの汎用ボタンBを押す。そして、しばらく監視を続け、この不良がなくなったときに、汎用ボタンCを押す。すなわち、「網点不良」の発生を発見した時点でボタンBを、「網点不良」が終了した時点でボタンCを、それぞれ押すことになる。このような操作を行った直後の状態を図9に示す。不良位置記録欄63には、ボタンBを押した時点で開始マーク74が、ボタンCを押した時点で終了マーク75が、それぞれ表示される。この開始マーク74および終了マーク75は、加工不良データとしての正式の登録ではなく、単なる参照マークである。したがって、オペレータは後に、この参照マークを目安として正式の登録を行う。この正式の登録は、次のような操作により行われる。まず、図10に示すように、カーソル移動コマンドキー67a,67bを用いて、不良位置記録欄63内にカーソル76を表示させ、これをまず、開始マーク74の位置まで移動させる。そして、開始コマンドキー67cを入力し、開始位置をセットする。続いて、カーソル移動コマンドキー67a,67bを用いて、不良位置記録欄63内のカーソル76を終了マーク75の位置まで移動させる。そして、発生した不良内容を示す不良内容指定キー66(この場合、「網点不良」のキー)を入力する。更に、画面切替コマンドキー67fを入力すると、画面にテンキーが表示されるようになるので、ここで、不良が生じた列番号(この場合は列2)の入力を行う。列番号とともに網点不良が生じた色を特定する入力も可能である。これにより、正式の登録が完了し、画面表示は図11に示すようになる。不良位置記録欄63には不良位置表示77が、テキスト欄64には「列2/網点不良」なる文字78が表示されることになる。このように、とりあえず開始マーク74および終了マーク75を操作部11cのボタン入力によって表示させ、後にこれを目安として正式な登録を行うようにすると、非常に操作性がよくなる。こうして、不良位置表示77が示す位置に「列2/網点不良」なる不良が加工不良データとして登録されたことになる。なお、除去コマンドキー67dや解除コマンドキー67eを入力することにより、登録を取り消す作業も可能である。
なお、ある区間にわたって継続する不良ではなく、ある1か所だけに存在した不良を発見した場合には、開始マーク79のみの入力を行えばよい。たとえば、ある1か所に「裏うつり」なる不良を発見した場合、ボタンBを押して、図12に示すように、開始マーク79のみを表示させておけばよい。この場合の正式な登録は、次のような操作により行われる。すなわち、カーソル移動コマンドキー67a,67bを用いて、不良位置記録欄63′内にカーソル76を表示させ、これを開始マーク79の位置まで移動させる。そして、開始コマンドキー67cを入力し、そのまま続けて、発生した不良内容を示す不良内容指定キー66(この場合、「裏うつり」のキー)を入力する。これにより、正式の登録が完了し、画面表示は図13に示すようになる。不良位置記録欄63′には不良位置表示80が、テキスト欄64′には「裏うつり」なる文字81が表示されることになる。
こうして、印刷工程が完了したとすると、図13に示すように、「つなぎ」、「列2/網点不良」、「裏うつり」なる3種類の印刷不良が、各位置において、加工不良データとして登録されたことになる。この加工不良データはホストコンピュータ100へ転送される。ここで、この印刷機15によって印刷が完了した巻取材料に対して、合成装置25によってラミネート加工を行うものとする。この場合、端末装置11で作成された前述の加工不良データは、端末装置21に呼び出される。すなわち、図13と等価な画面が、端末装置21のディスプレイ装置上に呼び出されることになる。ただし、ここで注意すべき点は、印刷工程前の巻取材料と、印刷工程後の巻取材料とでは、巻取状態が逆になっている点である。すなわち、印刷工程前の巻取材料の先端部は、印刷工程後の巻取材料では後端部となってしまっている。これを具体例で示すと、たとえば、図13に示すように、印刷工程前の巻取材料では、「つなぎ」なる不良が発生している位置は、先端部から40mのあたりであるが、印刷工程後の巻取材料では、逆に後端部から40mのあたりとなり、別言すれば、先端部から360mのあたりとなる。したがって、端末装置11で作成された加工不良データを端末装置21で呼び出した場合、先端部と後端部とを入れ替えるような距離の変換を行う必要がある。具体的には、図13に示すような端末装置11で作成された加工不良データを、端末装置21で呼び出すと、図14に示すようになる。
合成装置25におけるラミネート加工を開始すると、図14に示すように、指標91が移動を始める。オペレータは、このラミネート加工を監視し、加工不良が発生したら、これを登録する。この登録作業は前述の印刷工程における作業と全く同様である。たとえば、図15に示す例では、不良位置表示92で示す区間に、「列1/しわ」なる文字93が表示されている。このように、前工程における加工不良に重ねるようにして、新たな加工不良の情報が付加されてゆく。なお、ディスプレイ装置の表示画面上では、前工程における加工不良と現工程における加工不良とを区別しうるようにするため、両者の表示態様を変えるのが好ましい。たとえば、色を変えて表示するとか、前工程における加工不良のみ反転表示するとか、種々の表示態様を採ることができる。
こうして作成された加工不良データ基づいて、オペレータは加工不良部の除去作業を容易に行うことができる。たとえば、製袋工程中に加工不良部の除去を行うのであれば製袋工程部の端末装置に加工不良データを表示させ、これを参照しながら行えばよい。この場合、加工不良データに基づいて、製袋機に動作指令を与えることができる。たとえば、製袋機を停止させたり減速させたりする動作指令を与えるようにすれば、オペレータが加工不良部を除去する作業を容易に行うことができるようになる。また、オペレータへの注意を喚起するために、ブザーやパトライトを動作させる動作指令を与えるようにすれば、加工不良部を確実に除去させることができるようになる。
<<< §2.先願装置のより実用的な実施形態 >>>
以上、特開平4−172125号公報に開示された先願装置の構成および基本動作を説明したが、ここでは、この先願装置について、より実用的な実施形態を述べておく。ここで述べる実施形態では、4つの工夫が盛り込まれている。
第1の工夫は、図4に示す操作部11cの代わりに、図16に示す操作部110を用いるようにした点にある。この操作部110は、コネクタ111に接続されたケーブルにより、端末装置11に接続される。ケーブルをある程度の長さにしておけば、端末装置11からかなり離れた場所に設置することが可能である。実用的には、この操作部110は、各生産機械(この実施形態の場合は、印刷機)の本体に取り付けておくようにするのが好ましい。この操作部110の上面には、操作スイッチS1〜S10が取り付けられており、オペレータは、端末装置11の設置場所まで歩いてゆくことなしに、この操作部110を用いて、発見した加工不良の内容およびその存在位置を示す情報の入力を行うことができる。すなわち、この実施形態の場合、操作部110は印刷機に取り付けられているので、印刷作業を行っているオペレータは、印刷機から離れることなしに操作部110を操作することが可能である。
各操作スイッチS1〜S10には、次のような特有の機能が割り当てられており、各操作スイッチのON/OFF状態は、コネクタ111に接続されたケーブルにより、端末装置11に伝達される。
S1:品目切替ボタン(モーメンタリ型)
新たな品目についての印刷作業を開始したとき、オペレータがこのボタンを押すことにより、品目が切り替わったことを端末装置11に通知する。
S2:正紙開始ボタン(モーメンタリ型)
一般に巻取材料の最初の部分は、加工不良部分となる。オペレータは、新たな巻取材料についての加工を開始したら、この最初の加工不良部分がなくなるまで監視し、加工不良部分から正紙部分(不良のない部分)に転じた時点で、このボタンを押す。
S3:正紙終了ボタン(モーメンタリ型)
一般に巻取材料の最後の部分は、加工不良部分となる。オペレータは、1つの巻取材料についての加工終了が近付いたら、加工不良部分が現れるのを監視し、正紙部分から加工不良部分に転じた時点で、このボタンを押す。
S4:排紙切替ボタン(モーメンタリ型)
排紙側の巻取ロールを切り替えたときに、このボタンを押す。
S5〜S10:不良発生ボタン(オルタネイト型)
印刷中に、種々の不良を発見した場合に、各不良に対応したボタンを押す。たとえば、操作スイッチS5は「ドクタ筋」、操作スイッチS6は「網点不良」、操作スイッチS7は「にじみ」、操作スイッチS8は「裏うつり」、…、というように、1つの操作スイッチに対して1つの不良内容が1対1に対応している。
第2の工夫は、上述の操作スイッチS5〜S10にオルタネイト型の押しボタンスイッチを用いた点にある。操作スイッチS1〜S4は、ある一時点を端末装置側へ伝達することができればよいので、モーメンタリ型のスイッチが用いられている。これは、オペレータがボタンを押している間だけON状態となり、ボタンから指を離すとOFF状態となるスイッチである。これに対して、操作スイッチS5〜S10は、特定の加工不良が存在していることを端末装置側へ伝達するためのスイッチであるため、オルタネイト型のスイッチを用いている。これは、オペレータが1回ボタンを押すとON状態となり、もう1回ボタンを押すとOFF状態となるスイッチである。たとえば、オペレータが「ドクタ筋」なる印刷不良を発見したら、まず操作スイッチS5を押してON状態にする。そして、この「ドクタ筋」を監視しながら、これがなくなった時点で再び操作スイッチS5を押してOFF状態にするのである。端末装置側は、操作スイッチS5がON状態になっている区間に、「ドクタ筋」なる加工不良が存在したことを認識することができる。
ここに示す実施形態に係る端末装置は、更に、この操作スイッチS5〜S10がON状態の期間、正紙実績の計数を停止する機能をもっている。前述のように、印刷工程が行われている間、給紙側から排紙側へと搬送された巻取材料の長さがロータリエンコーダなどで計数されるので、この計数値を加工実績として利用することができる。加工不良部分が存在しなければ、この計数値がそのまま正紙実績となるが、加工不良部分が存在する場合はその分を差し引く必要がある。本実施形態に係る端末装置では、操作スイッチS5〜S10がON状態のときには、正紙実績の計数を停止することができるため、加工不良部分を除いた正確な正紙実績を自動的に求めることができる。
第3の工夫は、上述の操作スイッチS1〜S10のそれぞれに、LEDを内蔵した点にある。モーメンタリ型の操作スイッチS1〜S4については、ボタンを押すと内蔵LEDが点灯するため、オペレータは、操作スイッチを確実に操作したことを確認することができる。一方、オルタネイト型の操作スイッチS5〜S10については、ON状態の場合に内蔵LEDが点灯するため、現在、ON状態なのか、OFF状態なのかを確実に認識することができる。また、各操作スイッチごとに色を変えるようにすれば、識別性をより高めることができる。更に、各操作スイッチの上面に、その操作スイッチの機能を示す文字や記号を記しておくとよい。
第4の工夫は、上述した操作スイッチS1により、品目の切り替えを端末装置に伝達する機能を設け、端末装置が、ホストコンピュータから与えられる予定表に基づいて、自動的に次の品目についての処理を行うことができるようにした点にある。図2に示すように、印刷機15用の端末装置11は、印刷工程部コンピュータ10を介して、ホストコンピュータ100に接続されている。ホストコンピュータ100は、この印刷、合成、切断、製袋、検査、の一連の工程を統括管理する機能をもっており、各生産機械にどの品目を処理させるかを示す予定表を保持し、端末装置11はホストコンピュータ100からこの予定表の情報を得ることができる。たとえば、オペレータが印刷機15によって品目Aの印刷を完了し、次の予定である品目Bの印刷を開始したとする。このとき、オペレータが操作部110の操作スイッチS1を押して、品目が切り替わったことを端末装置11に伝達すると、端末装置11は、ホストコンピュータ100から得た予定表に基づいて、次の処理品目が品目Bであることを認識することができ、この品目Bについての情報(巻取識別コード、加工不良データなど)を自動的に入力することができる。したがって、オペレータは、作業予定に特に変更がなければ、新たな品目についての種々のデータを端末装置11に対して入力する作業を行う必要がなくなる。
<<< §3.本発明の特徴となる改良点 >>>
以上、§1では先願装置の基本的な実施形態を述べ、§2では先願装置のより実用的な実施形態を述べた。本発明は、これらの実施形態に更なる改良点を付加したものであり、これらの実施形態のいずれにも適用可能である。以下、この本発明の特徴となる改良点を説明する。本発明に係る改良点は、端末装置に対してパス長を設定する機能を設け、巻取材料の接続部の位置入力を自動化できるようにした点にある。この機能についての詳しい説明をする前に、巻取材料の自動接続機能について説明をしておく。一般に巻取材料に対する何らかの加工を行う生産機械では、1本の巻取材料に対する加工が完了すると、機械を停止させることなしに次の巻取材料についての加工を続けて行う機構が設けられている。この基本原理を図17に示す。すなわち、給紙側には常に2本(場合によっては3本以上でもよい)の巻取材料6,7をセットしておく。そして、巻取材料6から引き出した材料に対して加工を行い、加工済みの材料を排紙側に巻取材料8として巻き取ってゆく。こうして、巻取材料6の末端まで加工が完了したら、巻取材料6の末端に、巻取材料7の先端を糊付けし、図の破線に示すように、巻取材料7から引き出した材料に対して加工を継続してゆく。その間に、巻取材料6のあったローラに、次の巻取材料をセットしておく。このような操作を繰り返せば、生産機械を停止させることなしに、次々と新たな巻取材料についての加工を継続することができる。
このような継続運転を行った場合、巻取材料6と巻取材料7との間に接続部が生じることになる。このような接続部は、加工不良部分の一種であり、一般に「つなぎ」と呼ばれている。図4に示すように、先願発明に係る装置の操作部11cには、この「つなぎ」の位置を入力するための専用ボタンAが設けられている。すなわち、オペレータが、「つなぎ」を発見したときにこの専用ボタンAを押すことにより、端末装置11がその位置を認識することになる。本願発明によれば、このような「つなぎ」の位置を入力する作業を自動化することができる。いま、図5に示すモデルにおいて、位置Pで加工不良部分の検査を行っているものとする。通常、この検査位置Pは、印刷が完了し、排紙側のロールに巻き取られる直前の位置に設定される。オペレータはこの検査位置Pにおいて、種々の印刷不良を監視することになり、先願発明に係る装置では、「つなぎ」の部分がこの検査位置Pを通過する瞬間に、専用ボタンAを押してその位置を端末装置に伝達することになる。
本発明による装置では、給紙部の位置から、この検査位置Pに至るまでの距離L´(図5参照:以下、この距離をパス長と呼ぶ)を予め設定できるようにし、「つなぎ」の位置入力を自動化している。いま、図17に示すように、第1の巻取材料6から第2の巻取材料7への切り替えが行われた場合を考える。前述のように、第1の巻取材料6の末端に第2の巻取材料7の先端が自動的に糊付けされることにより、この切り替えは自動的に行われる。給紙側に何らかの検出装置を設けておけば、この切り替えが行われた時点を容易に認識することができる。ここで、再び第5図を参照して、「つなぎ」の位置変化を考えると、前述の切り替えが行われた時点では、「つなぎ」は給紙部にあるが、その時点からパス長L´だけ材料の搬送が行われれば、「つなぎ」は検査位置Pにくることになる。材料の搬送距離は、ロータリエンコーダなどで計数されているので、パス長L´が予め設定されていれば、前述の切り替えが行われた時点を検出することにより、「つなぎ」の位置が検査位置Pに到来する時点を認識することが可能である。本発明による装置は、このような原理に基づき、「つなぎ」が検査位置Pに到来したことを自動的に認識できるようにしたものである。これにより、先願発明に係る装置のように、「つなぎ」の位置を入力する作業は必要なくなる。
なお、常に一定のパス長をもつ生産機械の場合には、そのパス長をこの生産機械に固有の値として設定しておけばよいが、品目によってパス長が異なる生産機械の場合には、各品目についてパス長を設定できる機能を端末装置11に用意しておく。たとえば、印刷機などでは、印刷の色数によって、あるユニットを通したり通さなかったりするため、パス長が異なってくる。したがって、各品目ごとにパス長を設定できるようにしておくのが好ましい。
なお、最後に、本発明に適用可能な付加的な機能を述べておく。この付加的な機能は、端末装置に対して、特定の巻取材料について除去された材料の長さを入力することにより、この長さに基づいて加工不良データの自動訂正を行う機能である。巻取材料は、様々な生産機械によって加工されてゆく。ところが、1つの生産機械から次の生産機械へと運搬する間に、巻取材料が損傷することがある。特に、巻取材料の外周部分は損傷を受けやすい。オペレータは、各生産機械に巻取材料を装填するときにこのような外周部分の損傷を発見すると、巻取材料の先端から材料を引き出し、損傷部分を除去する処置を行う。そこで、本発明に係る各端末装置に対して、このようにして除去した材料の長さを入力できるようにし、その巻取材料について過去に作成された加工不良データが自動的に訂正されるようにしておけば便利である。たとえば、巻取材料の先端部から30mを除去したとすると、今まで先端から100mの位置に存在した加工不良部分の位置は、先端から70mの位置に訂正されることになる。このような付加機能をもたせることにより、上述のような損傷部分の除去が行われても、加工不良データを常に正確な状態に維持することができる。
以上、本発明を図示する実施形態に基づいて説明したが、本発明はこの実施形態のみに限定されるものではなく、この他にも種々の態様で実施可能である。たとえば、前述の実施形態で示したディスプレイ画面のレイアウトは、ほんの一例として示したものであり、どのようなレイアウトのディスプレイ画面を用いてもかまわない。たとえば、図18に示すディスプレイ画面では、巻取材料の距離表示欄61T、指標表示欄62T、不良位置記録欄63T、テキスト欄64Tをそれぞれ横長になるように配置している。一般に、画面が横長のディスプレイ装置を利用する場合には、図18に示すような横長表示が適している。また、端末装置に対しては、上述の実施形態で述べた以外にも種々の情報を入力させることができる。たとえば、加工不良部分を発見した場合に、その加工不良箇所にテープを貼りつけ、後の工程に注意を促すようなことをする場合には、貼りつけたテープの数を入力しておくようにすると、最終工程までテープが残ってしまうような事故を防ぐのに効果的である。
現在行われている一般的な食料品の包装袋の製造工程を示す図である。 図1に示す単純なモデルに本発明を適用した巻取材料の加工工程管理装置の構成を示すブロック図である。 図2に示す装置における工程部コンピュータおよび端末装置のより詳細な構成を示す図である。 図3に示す操作部11cと印刷機15との詳細を示す図である。 図2に示す印刷機における印刷作業の概念図である。 図3に示す端末装置11に内蔵されたディスプレイ装置の表示画面の一例を示す図であり、初期状態を示す。 図3に示す端末装置11に内蔵されたディスプレイ装置の表示画面の一例を示す図であり、加工位置を示す指標71の表示状態を示す。 図3に示す端末装置11に内蔵されたディスプレイ装置の表示画面の一例を示す図であり、加工不良の位置を入力した状態を示す。 図3に示す端末装置11に内蔵されたディスプレイ装置の表示画面の一例を示す図であり、加工不良の開始マーク74と終了マーク75を入力した状態を示す。 図3に示す端末装置11に内蔵されたディスプレイ装置の表示画面の一例を示す図であり、開始マーク74と終了マーク75とに基づいて、加工不良の正式な登録を行っている状態を示す。 図3に示す端末装置11に内蔵されたディスプレイ装置の表示画面の一例を示す図であり、加工不良の正式な登録完了後の状態を示す。 図3に示す端末装置11に内蔵されたディスプレイ装置の表示画面の一例を示す図であり、加工不良の開始マーク79を入力した状態を示す。 図3に示す端末装置11に内蔵されたディスプレイ装置の表示画面の一例を示す図であり、図12に示す開始マーク79に基づいて、加工不良の正式な登録を行った状態を示す。 図3に示す端末装置11に内蔵されたディスプレイ装置の表示画面の一例を示す図であり、図13に示すような登録内容を、次の工程で呼び出した状態を示す。 図3に示す端末装置11に内蔵されたディスプレイ装置の表示画面の一例を示す図であり、図14に示す状態に更に加工不良の登録を重ねて行った状態を示す。 本発明に用いる操作部110の外観図である。 巻取材料の切り替えを行う一般的な機構を示す図である。 本発明に係る装置におけるディスプレイ表示の別な実施形態を示す図である。
符号の説明
1〜8…巻取材料
10a…コンピュータ本体
10b…ディスプレイ装置
10c…プリンタ
10d…ネットワークインターフェイスユニット
11a…端末装置本体
11b…プリンタ
11c…操作部
11d…ネットワークインターフェイスユニット
60…ディスプレイ装置の表示画面
61,61′,61T…距離表示欄
62,62′,62T…指標表示欄
63,63′,63T…不良位置記録欄
64,64′,64T…テキスト欄
65…巻取識別コード欄
66…不良内容指定キー
67a〜67f…コマンドキー
71…指標
72…不良位置表示
73…「つなぎ」なる文字
74…開始マーク
75…終了マーク
76…カーソル
77…不良位置表示
78…「列2/網点不良」なる文字
79…開始マーク
80…不良位置表示
81…「裏うつり」なる文字
91…指標
92…不良位置表示
93…「列1/しわ」なる文字
100…ホストコンピュータ
101…ネットワーク
101a…タップ
101b…タップ
110…操作部
111…コネクタ
S1〜S10…操作スイッチ

Claims (1)

  1. 加工工程を行う生産機械による各時点における巻取材料の加工位置を示す情報を前記生産機械から入力するとともに、前記生産機械による加工不良に関する情報をオペレータから入力し、発生した加工不良の内容および発生位置を特定する加工不良データを作成する機能をもった端末装置を、各生産機械に設置し、
    これら複数の端末装置をホストコンピュータに接続し、このホストコンピュータにより各端末装置で作成された加工不良データを一元管理し、1つの端末装置で作成された加工不良データを、別な端末装置においても利用しうるようにし、巻取材料に対して施される複数の加工工程を管理する装置において、
    特定の生産機械の巻取材料を供給する給紙部、第1の巻取材料の末端に第2の巻取材料の先端を接続する切り替えが行われた時点を検出する検出装置を設け、
    前記端末装置に、前記給紙部の位置からオペレータが加工不良を検査する検査位置に至るまでの巻取材料のパス長を設定する機能を設け、前記検出装置が巻取材料の切り替えを検出してから前記パス長に相当する長さの巻取材料が搬送された時点において、前記第1の巻取材料と前記第2の巻取材料との接続部からなる加工不良が前記検査位置に到達した旨の入力が自動的に行われるようにしたことを特徴とする巻取材料の加工工程管理装置。
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