JP4132391B2 - テープガイド用ローラ - Google Patents

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    • G11B15/60Guiding record carrier
    • G11B15/605Guiding record carrier without displacing the guiding means

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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はテープガイド用ローラに関する。詳しくは、例えば、テープカセットに設けられテープをガイドするためのテープガイド用ローラについての技術分野である。
【0002】
【従来の技術】
テープカセットや該テープカセットについての記録や再生を行うための装置には、テープをガイドするためのテープガイド用ローラが設けられている。
【0003】
このようなテープガイド用ローラは、一般に、溶融樹脂を用いて射出成形によって形成され、略円筒状に形成されたテープガイド用ローラa(図10参照)、内側円筒部bと外側円筒部cと周方向に離間し内側円筒部bと外側円筒部cとを連結する複数の連結部dとが一体に形成されて成るテープガイド用ローラe、f(図11及び図12参照)等が知られている。
【0004】
一般に、テープガイド用ローラを射出成形によって一体に形成する場合には、キャビティ内に充填された溶融樹脂が冷却固化するときにヒケが生じ、このヒケ量が大きいと外周面が同心円筒面として形成されず成形品(テープガイド用ローラ)の一定の精度を保持することができないため、テープの特性に悪影響が生じテープの走行に支障を来たすことがある。
【0005】
従って、上記した従来のテープガイド用ローラa、e、f等にあっては、外周面を良好な同心円筒面として形成するために、射出成形によって成形した後に外周部を切削加工することにより精度の向上を図るようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のように、切削加工により精度の向上を図る場合には、切削加工を行う手間がかかり製造コストが高いという問題がある。また、切削加工の精度も必要とされる。
【0007】
一方、射出成形によりテープガイド用ローラを成形する場合には、射出成形用の成形装置に設けられたゲートの位置によっては、キャビティ内における射出圧が場所によって大きく異なり、また、突き出しピンによる突き出し位置によっては、突き出し時に成形品に部分的に不必要な負荷がかかること等により、成形品の精度が悪化することがある。
【0008】
そこで、本発明は、テープの適正な走行状態を確保することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明テープガイド用ローラは、上記した課題を解決するために、所定のキャビティ内に材料が注入され内側円筒部と外側円筒部と内側円筒部、外側円筒部間を連結する複数の連結部とが一体に形成されて成るテープガイド用ローラにおいて、外側円筒部の軸方向における一端部又は両端部の連結部側に段差が設けられることによって、外側円筒部の軸方向における長さを内側円筒部の軸方向における長さより長く形成し、内側円筒部及び連結部の軸方向における長さを外側円筒部の軸方向における長さに対して90%以上に形成したものである。
【0010】
従って、切削加工しないテープガイド用ローラにおいても、テープの良好な走行状態が確保される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
【0014】
尚、以下に示した実施の形態は、本発明をテープカセットに用いられるテープガイド用ローラに適用したものである。
【0015】
先ず、テープカセットの概略について説明する。
【0016】
テープカセット1は上ハーフ2と下ハーフ3とが結合されて成るカセットケース4内に、テープ5が巻回された一対のテープリール6、6が回転可能に収納され、カセットケース4の一端部にリッド7が回動自在に支持されて成る(図1参照)。
【0017】
テープリール6は、テープ5が巻回される巻回部6aと該巻回部6aの軸方向における両側に設けられたフランジ部6b、6bとから成る。
【0018】
カセットケース4内の所定の位置にはテープ5をガイドするためのテープガイド用ローラ8、8、・・・が回転自在に支持されている。
【0019】
しかして、テープカセット1がテープ5に対する記録や再生を行う装置(以下、「記録再生装置」と言う。)の装着部に装着されるとリッド開放機構によってリッド7が開放され、テープ引出機構によってカセットケース4のテープ引出口4a、4aからテープ5が引き出され、所定のテープパスが形成されるようになっている。そして、引き出されたテープ5は、テープカセット1のテープガイド用ローラ8、8、・・・及び記録再生装置に回転自在に支持されたテープガイド用ローラにガイドされ、記録再生装置のテープ走行機構によって走行される。
【0020】
次に、テープガイド用ローラ8について説明する(図2及び図3参照)。
【0021】
テープガイド用ローラ8は、例えば、射出成形によって内側円筒部9と外側円筒部10と連結部11、11、・・・とが一体に形成されて成り、テープガイド用ローラ8を形成するために射出成形後に切削加工は行われない。
【0022】
テープガイド用ローラ8の成形材料としてはメルトフローレートが45g/min(試験方法:ASTM D1238)以上のPOM(ポリオキシメチレン、例えば、旭化成工業の「旭化成テナックC8520」)を用いている。また、用いたPOMは、染料等の着色剤や離型剤等の添加剤を含まない所謂ナチュラル樹脂である。
【0023】
このように、テープガイド用ローラ8の材料として、メルトフローレートが45g/min以上のPOMを用いることにより、射出成形時の材料の良好な流れ性を確保することができ、成形精度の高いテープガイド用ローラ8を形成することができる。また、ナチュラル樹脂を用いることにより、成形性が良好となり、また、添加剤等が外表面へ露出する所謂ブリードアウトが発生せしないため、ブリードアウトの発生によるテープ5の走行中のトラブルを回避することができる。
【0024】
内側円筒部9及び外側円筒部10はともに円筒状を為し、内側円筒部9の外面と外側円筒部10の内面とが連結部11、11、・・・によって連結されている。そして、連結部11、11、・・・は内側円筒部9の軸方向における長さL1と同じ長さに形成され(図2参照)、内側円筒部9の中心軸を基準にして放射方向に延びると共に円周方向に等間隔に離間して形成されている。
【0025】
内側円筒部9の厚みT1、外側円筒部10の厚みT2及び連結部11、11、・・・の円周方向における厚みT3は、何れも0.5mm以下に形成されている(図3参照)。
【0026】
このように厚みT1、T2及びT3を何れも0.5mm以下に形成すれば、溶融樹脂の冷却固化時における収縮力が抑制され、ヒケの発生が最小限で済み、各部が良好な精度を有するテープガイド用ローラ8を形成することができる。尚、一般には、各厚みT1、T2及びT3は、各部の剛性等を考慮すると、0.2mm以上に形成することが望ましい。
【0027】
尚、上記には、連結部11、11、・・・の全体を0.5mm以下に形成した場合を示したが、連結部11、11、・・・のうち内側円筒部9及び外側円筒部10と結合する両端部の周方向における厚みのみを0.5mm以下にしてもよい。
【0028】
外側円筒部10の一端部には連結部11、11、・・・側に段差10aが形成され、従って、外側円筒部10の軸方向における長さL2は内側円筒部9及び連結部11の長さL1よりも僅かに長く形成されている。
【0029】
例えば、用いられるテープ5の幅が8mmである場合には、テープガイド用ローラ8は、例えば、L1=16.8mm、L2=17.2mmに形成されている。従って、内側円筒部9の軸方向における長さは外側円筒部10の軸方向における長さに対して97.7%とされている。また、内側円筒部9の軸方向における長さL1はテープの幅より長くされている。
【0030】
このように内側円筒部9の軸方向における長さをテープ5の幅よりも長く形成することにより、射出成形後に切削加工しないテープガイド用ローラ8においても、テープ5がその幅方向に振れるようにして走行された場合でも、テープ5がテープガイド用ローラ8によって確実にガイドされて走行されテープ5の良好な走行状態を確保することができる。
【0031】
尚、射出成形によりテープガイド用ローラを成形する場合には、ゲート切れを生じ、テープガイド用ローラのうちゲートの先端に対向する部分(内側円筒部や連結部の端面)に溶融樹脂が僅かに残存し、テープガイド用ローラ8に不必要な突部が形成されることがある等のため、他の部分(外側円筒部)に段差を設けて不必要に形成された突出部が当該他の部分から突出しないようにすることが一般に行われている。
【0032】
しかしながら、外側円筒部の軸方向における長さを内側円筒部、連結部のそれらよりも長く形成すれば、軸方向における各部分において樹脂の収縮力にバラツキが生じ易く、このバラツキが大きいと大きなヒケ量が発生し、外側円筒部の外周面を良好な精度を有する同心円筒面として形成することが困難になるという問題がある。
【0033】
上記したように、テープガイド用ローラ8にあっては、ゲート切れ等による不具合を解消するために段差10aを形成しているが、内側円筒部9の軸方向における長さが外側円筒部10の軸方向における長さに対して97.7%と僅かに小さいだけであるので、軸方向における各部分において樹脂の収縮力にほとんど差がなく、ゲート切れ等による不具合を解消できると共に外側円筒部10の外周面を良好な精度を有する同心円筒面として形成することができる。
【0034】
尚、上記には、L1/L2=0.977としたテープガイド用ローラ8について示したが、本発明者の行った試験によればL1/L2=0.9以上であれば、テープ5の走行に支障を来たすことのない外側円筒部の外周面の良好な精度を有するテープガイド用ローラを形成することが可能であるという結果が得られた。
【0035】
従って、テープガイド用ローラ8にあっては、内側円筒部9の軸方向における長さが外側円筒部10の軸方向における長さに対して97.7%に限られる必要はなく、L1/L2が90%以上であればよい。
【0036】
尚、上記したテープガイド用ローラ8は、外側円筒部10の軸方向における一端部側にのみ段差10aを設けたものであるが、これに限らず、テープガイド用ローラは外側円筒部10の軸方向における両端部に段差を設けたものでもよい。
【0037】
次いで、テープガイド用ローラ8を製造するための製造装置12及び該製造装置12によるテープガイド用ローラ8の製造方法について説明する(図4乃至図9参照)。
【0038】
テープガイド用ローラ8は製造装置12により射出成形によって形成され、該製造装置12は可動コアピン13、突き出しピン14、14、・・・、ストリッパプレート15、中央プレート16等により構成されている(図4乃至図6参照)。
【0039】
可動コアピン13は略円柱状を為す基部17と該基部17の一端面からそれぞれ同じ方向へ突出された第1の肉抜部18、6つの第2の肉抜部19、19、・・・とを有している(図4及び図5参照)。
【0040】
第1の肉抜部18は丸棒状を為し、基部17の一端面の中心部から突出されている。そして、第1の肉抜部18の先端面の中央部には位置決め突部18aが形成されている。
【0041】
第2の肉抜部19、19、・・・は円弧状を為し、基部17の一端面の周縁部から周方向に等間隔を以って離間した状態で突出されている。そして、第2の肉抜部19、19、・・・の先端面には、それぞれ位置決め突部19a、19a、・・・が形成されている。
【0042】
基部17には、その一端面の周縁部に開口された6つの支持孔17a、17a、・・・が形成され、該支持孔17a、17a、・・・は第2の肉抜部19、19、・・・間にそれぞれ形成されている。そして、支持孔17a、17a、・・・には、それぞれ突き出しピン14、14、・・・が摺動自在に支持されている。
【0043】
ストリッパプレート15には配置孔15aが形成され、該配置孔15aに可動コアピン13の基部17が配置される(図6参照)。そして、ストリッパプレート15は基部17に対して該基部17の軸方向に移動可能とされている。
【0044】
中央プレート16はストリッパプレート15側に位置する第1のプレート20と該第1のプレート20を挟んでストリッパプレート15の反対側に位置する第2のプレート21とが結合されて成り(図6参照)、第1のプレート20と第2のプレート21とが一体となってストリッパプレート15と離接する方向へ移動可能とされている。
【0045】
第1のプレート20には樹脂充填部(孔)20aが形成されている。そして、第2のプレート21には位置決め孔21aが形成され、該位置決め孔21aを中心としてその外周側の部分には周方向に等間隔に離間して6つのゲート21b、21b、・・・が形成されている。また、第2のプレート21には、ゲート21b、21b、・・・間に、それぞれ図示しない位置決め孔が形成されている。
【0046】
尚、第2のプレート21には、ストリッパプレート15側に稍突出された突出部21cが形成され、該突出部21cの外径が第1のプレート20の樹脂充填部20aの内径より稍小さくされている。従って、この突出部21cと第1のプレート20の一端部とにより、樹脂充填部20a内にテープガイド用ローラ8に段差10aを形成するためのリング状の空間が形成されている。
【0047】
以下に、テープガイド用ローラ8の製造方法について説明する(図6乃至図9参照)。
【0048】
中央プレート16の樹脂充填部20aに溶融樹脂(POM)が充填される前の状態においては、中央プレート16の第1のプレート20とストリッパプレート15とが結合され、また、ストリッパプレート15の配置孔15aには基部17が配置され、該基部17は、その一端面がストリッパプレート15の一端面と同一平面内に位置された状態とされている(図6参照)。そして、突き出しピン14、14、・・・は、先端面が可動コアピン13の基部17の一端面と同一平面内に位置された状態で支持孔17a、17a、・・・に支持されている(図6参照)。
【0049】
第1のプレート20の樹脂充填部20aには可動コアピン13の第1の肉抜部18と第2の肉抜部19、19、・・・とが挿入され、第1の肉抜部18の位置決めピン18aが第2のプレート21の位置決め孔21aに挿入されて位置決めされると共に第2の肉抜部19、19、・・・の各位置決めピン19a、19a、・・・が第2のプレート21の図示しない各位置決め孔に挿入されて位置決めされている(図6参照)。
【0050】
このような状態で製造装置12の各部材が配置されることにより、樹脂充填部20aには、可動コアピン13と突き出しピン14とストリッパプレート15と中央プレート16との各面によって囲まれたキャビティ22が形成されている(図6参照)。
【0051】
キャビティ22にランナを介してゲート21b、21b、・・・から溶融樹脂が注入される。そして、注入された溶融樹脂がキャビティ22に充填されると、中間生成物として中間体8Aが形成される(図7参照)。また、溶融樹脂がキャビティ22に充填されると、ゲート21b、21b、・・・からのキャビティ22への溶融樹脂の注入が停止される。
【0052】
中間体8Aは、内側円筒部9が形成される部分である内側円筒部形成部9Aと外側円筒部10が形成される部分である外側円筒部形成部10Aと連結部11、11、・・・が形成される部分である連結部形成部11A、11A、・・・とから成り、ゲート21b、21b、・・・の位置は連結部形成部11A、11A、・・・の各一端面に対向する位置とされている(図3及び図7参照)。また、連結部形成部11A、11A、・・・の各他端面は突き出しピン14、14、・・・の各先端面と接している(図7参照)。従って、ゲート21b、21b、・・・と突き出しピン14、14、・・・とは、連結部形成部11A、11A、・・・を挟んで互いに反対側に位置されている。
【0053】
尚、上記のように、ゲート21b、21b、・・・の位置を連結部形成部11A、11A、・・・の各一端面に対向する位置とすることにより、ゲート21b、21b、・・・の位置が内側円筒部形成部9Aと外側円筒部形成部10Aの丁度、間の位置となり、キャビティ22の各部に略均一に溶融樹脂が注入され、良好な精度を有する成形品を形成することが可能となる。
【0054】
中間体8Aは冷却固化され、キャビティ22にテープガイド用ローラ8が形成される。中間体8Aの冷却固化が完了すると、中央プレート16がストリッパプレート15と離間する図7に示すX方向へ移動される。中央プレート16がX方向へ移動されると、テープガイド用ローラ8は可動コアピン13に抱きついた状態でストリッパプレート15側に存置されることとなる。
【0055】
次に、突き出しピン14、14、・・・とストリッパプレート15とが同じ速度で可動コアピン13に対してX方向へ所定の量だけ移動され、テープガイド用ローラ8が当該移動量だけ突き出される(図8参照)。このとき、テープガイド用ローラ8は、外側円筒部10がストリッパプレート15によって押圧されると共に連結部11、11、・・・の各他端面が突き出しピン14、14、・・・によって押圧されるようにして突き出される。
【0056】
このように、突き出しピン14、14、・・・によって連結部11、11、・・・を押圧すれば内側円筒部9と外側円筒部10との略中央部を押圧することになり、離型抵抗が小さく、突き出しによりテープガイド用ローラ8に不必要な負荷を与え難いため、テープガイド用ローラ8の良好な成形精度を保持することができる。
【0057】
また、突き出しピン14、14、・・・による押圧と同時にストリッパプレート15による突き出しが行われるため、突き出し時にテープガイド用ローラ8に不必要な負荷が一層かかり難く、テープガイド用ローラ8の良好な成形精度の一層の向上を図ることができる。
【0058】
突き出しピン14、14、・・・とストリッパプレート15が所定の量だけ移動され第1段階の突き出しが終了すると、突き出しピン14、14、・・・の移動は停止されるが、ストリッパプレート15は引き続きX方向へ移動され第2段階の突き出しが行われる。この第2段階の突き出しは、テープガイド用ローラ8の外側円筒部10をストリッパプレート15が押圧することにより為される(図9参照)。
【0059】
そして、ストリッパプレート15によってテープガイド用ローラ8が突き出され、該テープガイド用ローラ8が可動コアピン13の第1の肉抜部18及び第2の肉抜部19、19、・・・から脱落されると、ストリッパプレート15の移動が停止されテープガイド用ローラ8の突き出しが完了する。
【0060】
上記のように、テープガイド用ローラ8の第1の段階の突き出しが突き出しピン14、14、・・・とストリッパプレート15とによって行われると共にテープガイド用ローラ8の第2段階の突き出しがストリッパプレート15のみによって行われるため、成形品に突き出しピン14、14、・・・で突き出した跡が残らないと共に成形品の突き出し時に部分的に突き出しによる不必要な負荷がかかり難い。
【0061】
以上のようにして形成することにより、一般に、非晶性の材料よりも収縮率の大きな結晶性の材料(POM)を用いたにも拘らず、本発明者の製造試験の結果、ヒケ量(外側円筒部10における最大の外径と最小の外径との差)が25μm以下であると共に表面粗さRzが1.5μm以下という極めて成形精度の高いテープガイド用ローラ8を、成形の容易な単色の射出成形によって形成できることを確認した。
【0062】
尚、非晶性の材料を用いた場合には、一般に成形精度の高い成形品(テープガイド用ローラ)を形成することが可能であるが、非晶性の材料によって形成したテープガイド用ローラは、結晶性の材料で形成したテープガイド用ローラに比し、耐磨耗性で遥かに劣りノイズの発生率が高いという大きな問題がある。
【0063】
従って、上記のように、結晶性の材料を用いて成形精度の極めて高いテープガイド用ローラ8を用いることにより、適正なテープ5の走行状態を極めて高い確率で保証することが可能となる。
【0064】
尚、上記した実施の形態において示した各部の形状及び構造は、何れも本発明の実施を行うに際しての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【0065】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、本発明テープガイド用ローラは、所定のキャビティ内に材料が注入され、内側円筒部と、該内側円筒部と同軸の外側円筒部と、周方向に離間し内側円筒部と外側円筒部とを連結する複数の連結部とが一体に形成されて成るテープガイド用ローラであって、外側円筒部の軸方向における一端部又は両端部の連結部側に段差が設けられることによって、外側円筒部の軸方向における長さを内側円筒部の軸方向における長さより長く形成し、内側円筒部及び連結部の軸方向における長さを外側円筒部の軸方向における長さに対して90%以上に形成したことを特徴とする。
【0066】
従って、射出成形後に切削加工しないテープガイド用ローラにおいても、テープがその幅方向に振れるようにして走行された場合でも、テープがテープガイド用ローラによって確実にガイドされて走行されテープの良好な走行状態を確保することができる。また、テープガイド用ローラの軸方向における各部分において樹脂の収縮力にほとんど差がなく、ゲート切れ等による不具合を解消できると共に外側円筒部の外周面を良好な精度を有する同心円筒面として形成することができる。
【0068】
請求項に記載した発明にあっては、内側円筒部の厚み及び外側円筒部の厚みを何れも0.5mm以下に形成すると共に連結部のうち少なくとも内側円筒部及び外側円筒部と結合する両端部の周方向における厚みを0.2mm以上0.5mm以下に形成したので、溶融樹脂の冷却固化時における収縮力が抑制され、ヒケの発生が最小限で済み、各部が良好な精度を有するテープガイド用を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図2乃至図9と共に本発明の実施の形態を示すものであり、本図はテープガイド用ローラが設けられたテープカセットの概略分解斜視図である。
【図2】 テープガイド用ローラの拡大縦断面図である。
【図3】 テープガイド用ローラの拡大平面図である。
【図4】 製造装置の可動コアピンの一部を示す拡大縦断面図である。
【図5】 可動コアピンの拡大平面図である。
【図6】 図7乃至図9と共にテープガイド用ローラの製造方法の各工程を示すものであり、本図は溶融樹脂がキャビティに注入される前の状態を示す拡大縦断面図である。
【図7】 溶融樹脂がキャビティに充填され中間体が形成された状態を示す拡大縦断面図である。
【図8】 冷却固化されて形成されたテープガイド用ローラが突き出しピンとストリッパプレートとによって突き出される状態を示す拡大縦断面図である。
【図9】 テープガイド用ローラがストリッパプレートのみによって突き出される状態を示す拡大縦断面図である。
【図10】 図11及び図12と共に従来のテープガイド用ローラを示すものであり、本図は拡大縦断面図である。
【図11】 別の従来のテープガイド用ローラを示す拡大平面図である。
【図12】 さらに別の従来のテープガイド用ローラを示す拡大平面図である。
【符号の説明】
5…テープ、8…テープガイド用ローラ、9…内側円筒部、10…外側円筒部、10a…段差、11…連結部、22…キャビティ

Claims (2)

  1. 所定のキャビティ内に材料が注入され、内側円筒部と、該内側円筒部と同軸の外側円筒部と、周方向に離間し内側円筒部と外側円筒部とを連結する複数の連結部とが一体に形成されて成るテープガイド用ローラであって、
    外側円筒部の軸方向における一端部又は両端部の連結部側に段差が設けられることによって、外側円筒部の軸方向における長さを内側円筒部の軸方向における長さより長く形成し、
    内側円筒部及び連結部の軸方向における長さを外側円筒部の軸方向における長さに対して90%以上に形成した
    ことを特徴とするテープガイド用ローラ。
  2. 内側円筒部の厚み及び外側円筒部の厚みを何れも0.5mm以下に形成すると共に連結部のうち少なくとも内側円筒部及び外側円筒部と結合する両端部の周方向における厚みを0.2mm以上0.5mm以下に形成した
    ことを特徴とする請求項1に記載のテープガイド用ローラ。
JP12185299A 1999-04-28 1999-04-28 テープガイド用ローラ Expired - Fee Related JP4132391B2 (ja)

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