JP4132388B2 - 再帰反射性印刷用インキ組成物およびこれを用いた再帰反射性物品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、再帰反射性印刷用インキ組成物およびこれを用いた再帰反射性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、夜間の歩行者や自転車運転者の安全性を高めたり、夜間の広告効果を高めたりするために、衣服、宣伝旗(または幟)、靴、鞄などの布帛表面に、夜間遠方からの視認性を高めた再帰反射性の図柄(パターン)が設けられている。再帰反射性の図柄は昼間における視認性にも優れている。
【0003】
再帰反射性の図柄は、その再帰反射光が赤、黄、青のように色光(有彩色の光)として見えるような構造を備えていれば、夜間遠方からの視認性がより一層高まる。このための構造は、従来、布帛上に、所望の図柄で、アルミニウム層、その上に赤、黄、青等の染料や顔料等からなる色素層、さらにその上にガラスビーズ層を形成するものであって、布帛の図柄部分に光を照射するとガラスビーズを透過した光が、最下層であるアルミニウム層で反射されて色素層を通過することにより色を帯びるようになり再びガラスビーズを透過して帰ってくるので、色光として見えるようになるのである。
【0004】
再帰反射性の図柄を布帛表面に設けるために、再帰反射シートが使用されていたが、所望の図柄を作りだすのに二つのタイプがあった。
第1は、再帰反射シートから所望の図柄シートをカッティングにより得るタイプである。例えば、ポリエステルフィルムの表面上にアルミニウム蒸着層、その上にガラスビーズ層を重ねて形成したものであって、布帛上へ再帰反射性の図柄を設けるときには、再帰反射シートから所望の図柄シートを切り取り、得られた図柄シートを、前記ポリエステルフィルムの裏面側に付与された接着剤層を介して、布帛表面に重ね合わせ、布帛表面に固定するようにする。あるいは、離型性を有するポリエステルフィルム上に、ガラスビーズ層、カラー樹脂層、アルミニウム蒸着層、ホットメルト樹脂層をこの順に設けてなるものであって、カッティングによって得られた図柄シートのホットメルト樹脂層側を布帛に向き合わせて布帛上に重ね合わせ、加熱圧着することによりホットメルト樹脂を溶融させて、図柄シートを布帛と接着させ、ホットメルト樹脂の冷却固化後、離型フィルムを剥して、布帛上に、所望パターンのアルミニウム蒸着層、カラー樹脂層およびガラスビーズ層を、この順序で残す方法である。
【0005】
上記第1タイプでは、再帰反射シートから所望する図柄シートを切り取る必要があり、面倒であった。しかも、カッティングした残りの再帰反射シートは、使用できず、無駄になっていた。
そこで、離型フィルム上にプリント法により再帰反射性の図柄を直接形成し、これを布帛に転写する第2のタイプが提案されている。たとえば、ポリエステルフィルムからなる離型フィルム上に、図柄ごとに作った版を介して、ガラスビーズ層、カラー樹脂層、アルミニウム層、ホットメルト樹脂層をこの順にプリントし乾燥させて得られた図柄付き再帰反射シートを用いる方法であり、上記図柄付き再帰反射シートのホットメルト樹脂層側を布帛に向き合わせて布帛上に重ね合わせ、加熱圧着することによりホットメルト樹脂を溶融させて、図柄シートを布帛と接着させ、ホットメルト樹脂の冷却固化後、離型フィルムを剥して図柄部分を布帛に転写することにより、再帰反射性を有する再帰反射性物品が得るようにするのである。
【0006】
以上二つの方法は、いずれも、再帰反射シートを予め作製しておき、これを熱プレスすることで初めて、布帛上に再帰反射性の図柄を得るので、図柄の作成が極めて間接的であり、工程が長く、低生産性、高コストであった。
そこで、再帰反射シートを用いる代わりに、ガラスビーズ、色素、アルミニウム粒子、接着用樹脂を混合することにより印刷用インキを作成し、スクリーン印刷法等で、布帛上に再帰反射性の図柄を得ることが考えられた。この方法では、流動性を帯びて布帛に含浸されてゆく樹脂に随伴して粒子径の小さなアルミニウム粒子の大部分が布帛側に移行し、粒子径の大きなガラスビーズの大部分は表面側に残る。ガラスビーズとアルミニウム粒子の間に存在する色素が再帰反射時に色光を生じさせる。色素は粒子が極端に小さいので、樹脂中に均一に分散しているが、塗工された樹脂が布帛内部にまで回るので、配合された色素がこの樹脂に随伴してアルミニウム粒子の下側に向かう。そのため、ガラスビーズとアルミニウム粒子の間には一部の色素しか残らない。アルミニウム粒子は透明でなく光を遮断するため、アルミニウム粒子の下側になった色素は着色に関わらない。ガラスビーズとアルミニウム粒子の間に存在する色素のみが着色に関わる。しかし、これに関わる色素量が上述のように少ないため、この方法では、期待したほどのカラー再帰反射光が得られないのである。
【0007】
このため、現状では、カラーでなく、アルミニウム本来のシルバー色に近い色光の再帰反射インキしか出来ていない。シルバー色に近い色光の再帰反射光は、夜間遠方からの視認性はあるが、ファッション性が低く応用分野が限られるという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、印刷物にカラー再帰反射機能を生産性よく、かつ効率良く付与して、夜間においても遠方からの視認性を高めて防犯または安全に寄与すると共に、カラー化によりファッション性をも付与することによって商品の表現力が大きく広がり商品価値を高め得る再帰反射性印刷用インキ組成物と再帰反射性物品を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、色光としての再帰反射光(カラー再帰反射光)を得るためには、印刷物に塗工されたインキの乾燥被膜がガラスビーズのほかに反射鏡となる粒子をも含んでいて再帰反射を起こせるようになっていることと、反射光を着色するために反射鏡となる粒子とガラスビーズの間に色素が存在することとが必要であることは勿論であるが、着色の効率を上げるためには、被膜に含まれる色素が反射鏡となる粒子の陰になっていても色光を生み出せることが必要であると考えた。そこで、本発明者は、この反射鏡となる粒子について種々検討した結果、透光性および光沢を有するマイカを配合すればよいことを見いだし、本発明を完成した。
【0010】
すなわち、本発明の再帰反射性印刷用インキ組成物は、ガラスビーズと接着用樹脂とマイカを含み、前記マイカの粒子径が前記ガラスビーズの粒子径よりも小さく、かつ、インキ組成物全体の固形分100重量部に対するガラスビーズの含有量が30〜85重量部、マイカの含有量が5〜25重量部であって、ガラスビーズの含有量がマイカの含有量よりも多いことを特徴とする。
本発明の再帰反射性印刷用インキ組成物は、さらに、色素を含むことができる。
【0011】
本発明の再帰反射性物品は、その基材の表面に本発明のインキ組成物から形成された被膜を備えている。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の再帰反射性印刷用インキ組成物(以下では、単に「インキ組成物」と言うこともある)は、表現したい文字や図柄の一部または全部をスクリーン印刷法等で基材(例えば、織物、編物、不織布などの布帛)に塗工され、その接着用樹脂によってガラスビーズとマイカおよび/または着色アルミニウム粒子を所定の位置関係に配置し、さらに、これらと、必要に応じて配合されるその他の成分(後述する色素や無着色アルミニウム粒子など)を相互に固着させるとともに、基材に接着させる。
【0013】
着色の面について述べれば、本発明の再帰反射性印刷用インキ組成物においては、反射鏡となる粒子がマイカである場合、ガラスビーズを透過した光は、前述の従来インキ組成物と同様、一部がこのマイカで反射され、マイカ上側の色素で着色されて色光となるが、マイカが透光性であるので、反射されなかった部分がこのマイカを透過してマイカ下側の色素にまで到達することが出来る。そのため、この透過光が下側色素でさらに着色されたのち、その下側に存在するマイカの表面で反射されて色光として働くようになり、着色が効率的となるのである。反射鏡となる粒子が着色アルミニウム粒子である場合、粒子本体表面で反射された光が粒子表面の濃度の高い着色層で着色されて効率的に色光となることができる。着色アルミニウム粒子を配合する場合において、色素がさらに配合されているときは、粒子本体表面で反射された光が着色アルミニウム粒子上側の色素でさらに着色される。
【0014】
ガラスビーズは、入射光を、ビーズ内で屈折させてビーズ球面に焦点を結ばせ、反射光となって再帰させるという働きを持っている。このため、ガラスビーズは、1.5〜2.5の屈折率を有することが好ましく、1.9〜2.3の屈折率を有することがより好ましい。ガラスビーズの屈折率が1.5未満であると屈折率が低いため反射光の方向が大幅にずれて視認性が著しく低下するおそれがあり、2.5超であるときも反射光の方向がずれて視認性が低下するおそれがある。ガラスビーズの配合割合は、インキ組成物全体の固形分100重量部に対して、30〜85重量部であることが好ましく、50〜75重量部であることがより好ましい。30重量部未満であると反射光量が少なくなって視認性が低下するおそれがあり、85重量部超であるとマイカおよび/または着色アルミニウム粒子の相対割合と接着用樹脂の相対割合が低くなって印刷物の物性が著しく低下するおそれがある。
【0015】
マイカは、いわゆる雲母であり、薄板状の粒子である。マイカは、天然品および合成品のいずれであっても使用できる。好ましくは、薄板状雲母粒子の表面を酸化チタンや酸化鉄等で被覆した合成品であり、合成品のうちでも酸化チタン被覆したものがより好ましい。マイカの粒子は、層状構造を形成し、しかも、一部の光を反射し一部の光を透過させるために、光の多重層反射を起こさせることが出来る。マイカを透過した光は、前述のように下側色素で反射して着色されるほか、基材表面で反射して基材色(下地色)に着色されることもある。マイカの配合割合は、インキ組成物全体の固形分100重量部に対し、5〜25重量部が好ましく、8〜18重量部であることがより好ましい。5重量部未満であると鏡の役目をするマイカの量が少なすぎて反射光が弱くなるおそれがあり、25重量部超であるとガラスビーズ、接着用樹脂、色素(色素を配合する場合)の相対比率が下がり、再帰反射色光が弱くなったり、堅牢性が悪くなってガラスビーズの剥離等が起こったりするおそれがある。
【0016】
本発明の再帰反射性印刷用インキ組成物においては、着色アルミニウム粒子も反射鏡となる粒子であり得る。着色アルミニウム粒子は、粒子の表面を顔料等で着色した粒子であり、粒子本体表面で反射させた光を粒子本体表面に形成された着色層で着色する。
本発明の再帰反射性印刷用インキ組成物においては、再帰反射性を高めるためか、その他の目的で、無着色のアルミニウム粒子を配合することができる。
【0017】
これら着色または無着色のアルミニウム粒子としては、ノンリーフィングタイプがアルミニウム粒子の表面酸化が起こりにくくアルミニウムの黒変を抑え反射光量を維持する等の理由で好ましく用いられる。
着色および/または無着色のアルミニウム粒子の配合割合は、インキ組成物全体の固形分100重量部に対し、10重量部以下が好ましく、3〜6重量部であることがより好ましい。10重量部超であるとアルミニウム面によってはね返される光が多くなり、シルバー色(いわゆるアルミニウム色)の反射光となってしまうおそれがあるからである。着色および/または無着色のアルミニウム粒子を配合するときは、粉末状であってもよいが、ペースト状である方が他の材料に対する濡れ性が良く、均一な配合が得られやすいという理由から好ましい。
【0018】
色素は、顔料および/または染料であり、インキ組成物が溶媒を含む場合、その溶媒に溶解可能(水溶性または油溶性)であってもよく、溶解しないが分散可能(水分散性または油分散性)であってもよい。色素は、再帰反射光やマイカ透過光に有彩色を付けるためのものであり、その色は特に限定はないが、接着用樹脂との相溶性の良好なもの、または、接着用樹脂への分散性の良好なものが使用される。インキ組成物に色素を配合した場合には、色素の色や配合量などに応じて、基材の持つ色、色素の色、またはそれらの合わさった色などの有彩色を帯びたカラー再帰反射光が得られる。色素の配合割合は、インキ組成物全体の固形分100重量部に対し、20重量部以下が好ましく、15重量部以下がより好ましい。色素配合量が20重量部超であると色が濃すぎて反射色光の視認性が逆に劣ったり堅牢性に劣ったりするようになるおそれがある。
【0019】
色素および着色アルミニウムの配合量が0重量部である場合、本発明のインキ組成物は、クリヤタイプとなり、これをそのまま塗工すれば、基材の持つ有彩色を帯びたカラー再帰反射光を得る。さらに、色素および着色アルミニウム配合量0のこのインキ組成物は、粘度および再帰反射光量を低下させることなく色素を配合したインキ組成物の色素量を低減させる働き、すなわち、有色インキ組成物の色をよりうすく調整するために用いられる。
【0020】
接着用樹脂は、接着性に富み、透明な膜を形成し得る樹脂であれば良く、水系、有機溶剤系、水・有機溶剤の混合溶媒系のいずれでも良く、たとえば、アクリル系、ウレタン系、ビニル系、エポキシ系、シリコーン系、ポリエステル系、オレフィン系、ゴム系等の接着用樹脂が使用できるほか、ホットメルト樹脂接着剤が使用でき、これらのうちから、透明性に優れる樹脂を選択する。接着用樹脂の配合割合(固形分基準)は、インキ組成物100重量部に対し、5〜30重量部が好ましく、10〜25重量部がより好ましい。5重量部未満であると他材料を充分に固着・接着させることができず堅牢性が悪くなるおそれがあり、30重量部超であるとガラスビーズとマイカおよび/または着色アルミニウム粒子の最適混合比率を維持できず反射色光としては弱くなるおそれがある。
【0021】
接着用樹脂は、通常、溶剤に溶解、分散(乳化を含む)している。この場合、溶剤としては、水、トルエン、キシレン、メチルアルコール等のアルコール類、メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸エチル等のエステル類、ジメチルホルムアミド、ベンゼン等が使用できる。
マイカの粒子径(平均長径を言う)や着色アルミニウム粒子の粒子径(平均粒子径)は、ガラスビーズの粒子径(平均粒子径)よりも小さいことが必要である。これは、インキ組成物を基材に塗工するときにガラスビーズの大部分またはすべてが表面側に、マイカおよび/または着色アルミニウム粒子の大部分またはすべてがその下側に位置するようにするためである。これらの位置関係が逆になると、反射光の再帰が起きにくくなり反射光が弱くなる。
【0022】
ガラスビーズとしては、例えば、粒子径20〜300μm(好ましくは75〜110μm)のビーズを用い、マイカとしては、例えば、粒子径1〜150μm(好ましくは5〜60μm、より好ましくは20〜40μm)のマイカを用い、着色および/または無着色のアルミニウム粒子としては、例えば、粒子径80μm以下(好ましくは粒子径20μm以下)のアルミニウム粒子を用いる。色素の粒子径は、非常に小さく、例えば、0.01〜10μm(好ましくは0.05〜10μm、より好ましくは0.1〜1.0μm)である。
【0023】
ガラスビーズの粒子径が20μm未満であると、マイカよりも小さいガラスビーズの割合が多くなるおそれがあるため、ガラスビーズの下側にマイカや色素が位置する構造の被膜が形成されにくくなり、反射光が弱くなって視認性が著しく劣るおそれがあり、300μm超であると、ガラスビーズ全体の表面積が極端に小さくなって反射光量が少なくなり、視認性が低下したり接着性能が低下したり、スクリーン印刷時に目詰まりを起こしたりするおそれがある。マイカの粒子径が1μmが未満であると、急激に隠蔽力を増し色素のもつ色光が得られにくくなったり、鏡としての面が小さすぎて光を反射する力が小さいため反射光が弱くなったりするおそれがあり、150μm超であると、マイカよりも小さいガラスビーズの割合が多くなるため上述と同じ問題が生じるようになるおそれがある。アルミニウム粒子の粒子径が80μm超であると、アルミニウム粒子がガラスビーズの上にくることがあり、反射光が得られなかったり、入射した光がアルミニウム表面ではねかえされて色素に到達しなかったりするので、反射光が弱い色光となるおそれがある。色素の粒子径が0.01μm未満であると、色素としての性能は良いが飛躍的に価格が高くなり、インキとしての実用性にそわなくなるおそれがあり、10μm超であると、マイカやアルミニウム粒子よりも大きい粒子径を有する色素が多くなるためマイカやアルミニウム粒子に到達する光を遮って反射光を弱くするおそれがある。
【0024】
インキ組成物には、上記の成分以外にも、必要に応じて他の成分、たとえば、接着用樹脂のガラスビーズとの接着性を良くするためのシランカップリング剤、基材との接着性を良くするための架橋剤、色素の分散を助けるための分散剤、接着用樹脂を増粘するための増粘剤などのうちのいずれか1種または2種以上が配合され得る。
【0025】
本発明のインキ組成物は、粘度がたとえば1,000〜1,000,000cps、好ましくは10,000〜30,000cps(B型粘度計、ローターNo.3、6rpm、15℃での測定)であり、粒子径及び比重の違う材(ガラスビーズ、マイカ、色素等)が混在していても沈降することなく、均一に配合されたオールインワンタイプのインキ組成物であり、長時間の保存安定性に富んでいる。
【0026】
本発明の再帰反射性印刷用インキ組成物が塗工される基材としては、たとえば、織物、編物、不織布、紙、フィルム、シート、板、片などが挙げられ、その素材としては、ポリエステル、ナイロン、ウレタン、塩化ビニル等のプラスチックや、羊毛、絹、綿、レーヨン等の天然有機繊維素材のほかに、鉄、アルミニウム等の金属やこれらの合金、ガラス、石(セラミックスを含む)、木などが挙げられる。
【0027】
本発明のインキ組成物は、可撓性のある被膜を形成し得るので、織物、編物、不織布、紙、プラスチックフィルムなどの可撓性のある基材の可撓性を損なわない。
本発明にかかる再帰反射性印刷用インキ組成物を基材に塗工する方法としては、スクリーンプリント、グラビアプリント、コーティングなど公知の方法が採用できる。
【0028】
本発明のインキ組成物を用いて印刷する時のスクリーンの目の大きさは、例えば、60〜135メッシュが好ましく、80〜100メッシュがより好ましい。60メッシュ未満の場合には基材上に必要量以上のインキが乗るため細かい柄の表現が難しくなるおそれがあり、135メッシュを超える場合にはスクリーンの目が細か過ぎてガラスビーズが通過できないおそれがある。インキ組成物の塗工厚みは、ガラスビーズの粒子径が最小厚みとなるが、印刷物によっては凹凸のある素材もあり、最適被膜厚はその用途により適宜決められる。
【0029】
インキ組成物を基材に塗工後、接着用樹脂や溶剤の種類に応じた熱処理により乾燥、必要に応じて硬化させることにより、基材上に、ガラスビーズ、マイカおよび/または着色アルミニウム粒子、および、必要に応じて配合される色素や無着色アルミニウム粒子などの成分を含有する被膜を形成する。熱処理は、乾燥機、テンターなどにより70〜200℃の温度で0.5〜5分間熱処理するか、100℃以下の温度で1昼夜エージングするなどの方法で行われる。
【0030】
本発明の再帰反射性物品は、以上のようにして得られる。
上記塗工時または熱処理時には、接着用樹脂が柔らかく流動性を帯びているので、ガラスビーズとマイカおよび/または着色アルミニウム粒子が基材の表面になじんで移動可能となるが、ガラスビーズとマイカおよび/または着色アルミニウム粒子は、ガラスビーズの粒子径>マイカおよび/または着色アルミニウム粒子の粒子径という大小関係があるので、一番大きい粒子のガラスビーズが被膜の表面側により多く位置し、その下にそれよりも細かな粒子のマイカ(および/または着色アルミニウム粒子)がより多く位置するようになる。これらガラスビーズやマイカおよび/または着色アルミニウム粒子よりも圧倒的に細かい粒子である色素は接着用樹脂中にほぼ均一に存在している。
【0031】
スクリーン印刷等により形成された図柄(被膜)に可視光線(波長400〜700nm)を照射したとき、反射鏡となる粒子がマイカの場合、ガラスビーズを透過した光の一部がマイカで直ちに反射されるが、マイカを通過した光についても色素や基材の持つ色の波長部分が色素や基材で反射される。反射鏡となる粒子が着色アルミニウム粒子の場合は、ガラスビーズを透過した光は着色アルミニウム粒子の粒子本体で反射される。これらの反射色光は、色素の色や基材表面の色や着色アルミニウム粒子の色が合わさった有彩色を持つ再帰反射光として観察者の目に入る。
【0032】
本発明の再帰反射性物品は、このように、カラー再帰反射機能を有しており、印刷面に当たって跳ね返る(反射する)光が充分に色のついている光なので、再帰反射光の識別性は昼間より夜間の方が良いし、目立つことになる。
そのため、夜間、散歩したりジョギングしたりする人、ペット等の散歩に出る人、塾通いの子供等に対する安全性、特に交通事故の防止には効果がある。
【0033】
自転車のスポーク等に用いることにより、自転車のファッション性や安全性を向上させる。
宣伝・広告分野においては、宣伝旗、広告看板に応用することにより、夜間の宣伝効果が期待できる。
ファッション衣料、子供向けキャラクター商品、バッグ、リボン等雑貨に対し、ファッショナブル化への展開が期待される。
【0034】
夜間の又はトンネル内での通路工事者の安全や工事箇所等の表示に効果がある。
【0035】
【実施例】
以下に、本発明の実施例と、本発明の範囲を外れた比較例とを示すが、本発明は下記実施例に限定されない。下記では特に断らない限り、「部」および「%」はそれぞれ「重量部」および「重量%」を表す。
(実施例1)
水系アクリル樹脂エマルション(固形分40%)24部、ガラスビーズ(屈折率1.93、粒子径80〜110μm)55部、マイカ(隠蔽力7%、粒子径15〜25μm)10部、色素としてRyuDye W Yellow FF8G(大日本インキ (株) 製、粒子径0.1〜1.0μm)10部を配合してミキサーで混合することにより、再帰反射性印刷用インキ組成物を得た。このインキ組成物の粘度は、12,000cps(B型粘度計、ローターNo.3、6rpm、15℃での測定)であった。
【0036】
このインキ組成物を布帛(ポリエステルポンジー)にスクリーン印刷(80メッシュのスクリーン紗使用)して乾燥機で175℃の温度で3分間熱処理して再帰反射性物品である宣伝旗を得た。
この宣伝旗の印刷面に25m離れた所から自動車のヘッドライトを照らしたところ、黄色のきらきらした図柄を肉眼で観察でき、カラー再帰反射機能を有することがわかった。
【0037】
(比較例1)
実施例1においてマイカの代わりに鱗片状アルミニウム(無着色、粒子径10〜20μm)5部を用いたこと以外は実施例1と同様にして、比較用インキ組成物を得た。このインキ組成物を実施例1と同様にしてスクリーン印刷して宣伝旗を得た。
【0038】
これに実施例1と同様にして光を照射したところ、黄色のきらきらした図柄を肉眼で観察することはできたが、カラー再帰反射光は弱く実用的な輝度は得られなかった。
(実施例2)
実施例1において水系アクリル樹脂エマルションの代わりに水系ウレタン系樹脂エマルション(固形分40%)を用い、増粘剤としてノニオン系界面活性剤(花王 (株) 製、商品名ビスサーフ1400)を1部配合したこと以外は実施例1と同様にして再帰反射性印刷用インキ組成物を得た。このインキ組成物の粘度は、22,000cps(B型粘度計、ローターNo.3、6rpm、15℃での測定)であった。
【0039】
このインキ組成物を宣伝旗用の織物(ポリエステルポンジー)に80メッシュのポリエステル紗を使用して一の瀬式オートスクリーン捺染機でスクリーン印刷した後、180℃の温度で1分間熱処理して再帰反射性の宣伝旗を得た。
この宣伝旗の印刷面に自動車のヘッドライトを照射したところ、100m離れた位置からでも黄色のきらきらした図柄を肉眼で観察でき、カラー再帰反射機能を有することがわかった。
【0040】
(比較例2)
実施例2においてマイカの代わりに鱗片状アルミニウム(無着色、粒子径10〜20μm)4部を用いたこと以外は実施例2と同様にして比較用インキ組成物を得た。このインキ組成物を実施例2と同様にしてスクリーン印刷して宣伝旗を得た。
【0041】
これに実施例2と同様にして光を照射したところ、黄色のきらきらした図柄を肉眼で観察できたが、カラー再帰反射光はマイカ使用時(実施例2)よりも弱く視認性の劣るものであった。
(実施例3)
ナイロン樹脂系のホットメルト接着剤(固形分45%)15部、ガラスビーズ(屈折率1.92、粒子径80〜110μm)50部、マイカ(隠蔽力5%、粒子径15〜25μm)12部、色素としてRyuDye W Red F3G(大日本インキ(株)製、粒子径0.1〜1.0μm)を10部を配合してミキサーで混合して再帰反射性印刷用インキ組成物を得た。このインキ組成物の粘度は、23,000cps(B型粘度計、ローターNo.3、6rpm、15℃での測定)であった。
【0042】
このインキ組成物をTシャツ(綿100%素材)に80メッシュのポリエステル紗を使用した型枠で英文字を製版してスクリーン印刷し、熱台で水分を飛ばした後に185℃の温度で40秒間、ホットプレスにより熱処理して、再帰反射性のTシャツを得た。
これの印刷面に自動車のヘッドライトを照射したところ、100m離れた位置からでも緋赤色のきらきらした図柄を肉眼で観察でき、カラー再帰反射機能を有することがわかった。
【0043】
(比較例3)
実施例3においてマイカの代わりに鱗片状アルミニウム(無着色、粒子径5〜25μm)10部を用いたこと以外は実施例3と同様にして比較用インキ組成物を得た。このインキ組成物を実施例3と同様にしてスクリーン印刷して英文字の入ったTシャツを得た。
【0044】
これの印刷面に実施例3と同様にして光を照射したところ、赤白い色のきらきらした図柄を肉眼で観察できたが、カラー再帰反射光は弱くマイカ使用時(実施例3)よりも視認性に劣るものであった。
(実施例4)
ポリエステル系樹脂のホットメルト接着剤(固形分38%)23部、ガラスビーズ(屈折率1.92、粒子径80〜110μm)55部、マイカ(隠蔽力5%、粒子径15〜25μm)10部、色素としてRyuDye W Blue RLC−H(大日本インキ(株)製、粒子径0.1〜1.0μm)を10部を配合してミキサーで混合して再帰反射性印刷用インキ組成物を得た。このインキ組成物の粘度は、20,500cps(B型粘度計、ローターNo.3、6rpm、15℃での測定)であった。
【0045】
このインキ組成物を合繊織物(ポリエステルタフタ)に80メッシュのスクリーン紗を使用して千鳥格子柄を製版し、スクリーン印刷してループ状乾燥機で175℃の温度で4分間熱処理して再帰反射性の合繊織物を得た。
これの印刷面に自動車のヘッドライトを照射したところ、100m離れた位置からでも青色のきらきらした図柄を肉眼で観察でき、カラー再帰反射機能を有することがわかった。
【0046】
(比較例4)
実施例4においてマイカの代わりに鱗片状アルミニウム(無着色、粒子径5〜25μm)5部を用いたこと以外は実施例4と同様にして比較用インキ組成物を得た。このインキ組成物を実施例4と同様にしてスクリーン印刷してポリエステルタフタ上に千鳥格子柄を得た。
【0047】
これに実施例4と同様にして光を照射したところ、シルバーがかった青色のきらきらした図柄を肉眼で観察できたが、カラー再帰反射光は弱くマイカ使用時(実施例4)に比べ輝度はなく視認性に劣った。
(実施例5)
エチレン−酢酸ビニル系樹脂のホットメルト接着剤(固形分40%)20部、ガラスビーズ(屈折率1.92、粒子径80〜110μm)55部、マイカ(隠蔽力5%、粒子径5〜25μm)10部、色素としてRyuDye W Blue RLC−H(大日本インキ(株)製、粒子径0.1〜1.0μm)を10部を配合してミキサーで混合して再帰反射性印刷用インキ組成物を得た。このインキ組成物の粘度は、19,000cps(B型粘度計、ローターNo.3、6rpm、15℃での測定)であった。
【0048】
このインキ組成物を合繊織物(ポリエステルポンジー)に100メッシュのスクリーン紗使用の型枠に星柄を製版してオートスクリーン捺染機で印捺して130℃の温度で2分間乾燥した後、ループドライヤーで185℃×1分30秒間熱処理して再帰反射性の合繊織物を得た。
これの印刷面に自動車のヘッドライトを照射したところ、100m離れた位置からでも青色のきらきらした図柄を肉眼で観察でき、カラー再帰反射機能を有することがわかった。
【0049】
(比較例5)
実施例5においてマイカの代わりに鱗片状アルミニウム(無着色、粒子径10〜30μm)10部を用いたこと以外は実施例5と同様にして比較用インキ組成物を得た。このインキ組成物を実施例5と同様にしてスクリーン印刷してポリエステルポンジー上に星柄を得た。
【0050】
これに実施例5と同様にして光を照射したところ、シルバーがかった青色のきらきらした図柄を肉眼で観察できたが、カラー再帰反射光は弱くマイカ使用時(実施例5)に比べ輝度はなく視認性に劣った。
(実施例6)
水系ウレタン樹脂エマルション(固形分50%)24部、ガラスビーズ(屈折率1.93、粒子径80〜110μm)55部、マイカ(粒子径5〜25μm)10部、水11部を配合しミキサーで混合して、色素なしの再帰反射性印刷用インキ組成物を得た。このインキ組成物の粘度は、16,000cps(B型粘度計、ローターNo.3、6rpm、16℃での測定)であった。
【0051】
このインキ組成物を赤色に染めた布帛(ポリエステルポンジー)に柄をスクリーン印刷(80メッシュのスクリーン紗使用)して、120℃で2分間乾燥した後、ループドライヤーで175℃×4分間熱処理して柄部分のみ再帰反射性のある布帛を得た。
この布帛の印刷面に、25m離れた所から自動車のヘッドライトを照射したところ、赤色に光るカラー再帰反射光を確認した。
【0052】
(比較例6)
実施例5においてマイカを入れないで比較用のインキ組成物を作り、このインキ組成物を実施例6と同様にしてスクリーン印刷し、ポリエステルポンジー上に柄を得た。
これに実施例6と同様にして光を照射したが、赤色の再帰反射光は実施例6に比べて弱く、視認性に劣り、実用には不適であった。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、印刷物にカラー再帰反射機能を効率良く付与して、夜間においても遠方からの視認性を高めて防犯または安全に寄与すると共に、カラー化によりファッション性をも付与することによって商品の表現力が大きく広がり商品価値を高めることができる。
Claims (6)
- ガラスビーズと接着用樹脂とマイカを含み、前記マイカの粒子径が前記ガラスビーズの粒子径よりも小さく、かつ、インキ組成物全体の固形分100重量部に対するガラスビーズの含有量が30〜85重量部、マイカの含有量が5〜25重量部であって、ガラスビーズの含有量がマイカの含有量よりも多いことを特徴とする、再帰反射性印刷用インキ組成物。
- 前記ガラスビーズの粒子径が20〜300μm、前記マイカの粒子径が1〜150μmである、請求項1に記載の再帰反射性印刷用インキ組成物。
- 前記ガラスビーズが1.5〜2.5の屈折率を有する、請求項1または2に記載の再帰反射性印刷用インキ組成物。
- 色素をも含む、請求項1から3までのいずれかに記載の再帰反射性印刷用インキ組成物。
- 基材と、この基材の表面に請求項1から4までのいずれかに記載の再帰反射性印刷用インキ組成物から形成された被膜とを備えた、再帰反射性物品。
- 前記基材が、織物、編物、紙、不織布からなる群から選ばれる少なくとも1つである、請求項5に記載の再帰反射性物品。
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