JP4127442B2 - 多層ビルドアップ配線板及びその製造方法 - Google Patents

多層ビルドアップ配線板及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、層間樹脂絶縁層と導体層とを交互に積層してなり、表面にソルダーレジスト層を被覆した多層ビルドアップ配線板に関し、特に、ソルダーレジスト層の貫通孔をレーザにより穿設する多層ビルドアップ配線板及び該多層ビルドアップ配線板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
多層ビルドアップ配線板は、コア基板の両面に層間樹脂絶縁層と導体層とを交互に積層することにより形成される。該多層ビルドアップ配線板では、表面にソルダーレジスト層を配設し、該ソルダーレジスト層に設けた開口に外部接続用の半田バンプを設けている。ここで、ソルダーレジスト層の開口は、ソルダーレジストとして感光性樹脂を用い、開口に相当する位置に黒円の描かれたマスクを介してソルダーレジストを感光させ、黒円位置に相当する未感光部分を溶解することにより形成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記フォトリソグラフィーによる方法では、感光性の材料しか用いることができず、多層ビルドアップ配線板に要求される性能を満たし得ないことがある。
【0004】
また、従来技術の多層ビルドアップ配線板では、半田バンプの接続信頼性が低かった。この原因を研究したところ、貫通孔と金属膜との密着性に問題があることが分かった。即ち、開口下の導体回路にニッケルめっき膜を析出させた上に半田を充填して半田バンプとするが、該導体回路とニッケルめっき膜との密着性が低く、導体回路からニッケルめっき膜が剥離することで半田バンプの断線が生じていることが判明した。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ソルダーレジストに高性能な材料を選択できる多層ビルドアップ配線板及びその製造方法を提供することにある。
【0006】
また、本発明の目的は、高い信頼性の半田バンプを形成し得る多層ビルドアップ配線板及びその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1は、少なくとも以下の(a)、(b)、(c)の工程を含むことを特徴とする多層ビルドアップ配線板の製造方法:
(a)表面に金属粗化層を有する導体回路の形成された基板の表面にソルダーレジスト層を形成する工程、
(b)前記ソルダーレジスト層に炭酸ガスレーザを照射し、前記導体回路に至る貫通孔を穿設する工程であって、炭酸ガスレーザをソルダーレジスト層下の前記導体回路に垂直に照射し、該導体回路表面の金属粗化層からの反射波と入射波との干渉を生ぜしめることで、当該貫通孔の側壁に縞状に凹凸を形成する工程、
(c)側壁に縞状に凹凸を形成した貫通孔に金属膜を設けた後、低融点金属を充填し、リフローを行い前記貫通孔に低融点金属からなるバンプを設ける工程
【0010】
また、請求項4は、請求項1にて、前記貫通孔を形成する工程において、シングルモードのレーザを照射することで、直径300μm〜650μmの貫通孔を形成することを技術的特徴とする。
【0011】
請求項5は、請求項1にて、前記貫通孔を形成する工程において、マルチモードのレーザを照射することで、直径50μm〜300μmの貫通孔を形成することを技術的特徴とする。
【0014】
請求項は、導体回路の配設された基板の表面にソルダーレジスト層を形成してなる多層ビルドアップ配線板であって、
前記ソルダーレジスト層にレーザで穿設した貫通孔の側壁に、縞状に凹凸が形成されてなり、
金属膜の形成された前記貫通孔内に充填された低融点金属をリフローを行てなるバンプが形成され、
前記導体回路表面に粗化層が形成されていることを技術的特徴とする。
【0016】
請求項は、請求項において、前記ソルダーレジスト層熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂との複合体からなることを技術的特徴とする。
【0018】
本発明では、ソルダーレジスト層にレーザで貫通孔を穿設するため、感光性樹脂に限定されることなく、ソルダーレジスト層として種々の材料を用いることが可能となる。
また、ソルダーレジストの樹脂残りによる導通不良を低減させることができる。
導体回路表面は電解めっき膜が最適である。電解めっき膜は無電解めっき膜に批べて結晶粒子が大きく、光沢性に優れ、レーザ光を反射させやすく、後述するようなレーザ光の入射光と反射光を干渉させる場合には最適である。
【0019】
請求項の発明では、導体回路表面は、金属粗化層を有することが特徴である。導体回路表面に金属粗化層を設けるため、金属粗化層表面でレーザ光が反射し、後述するように、レーザ光の入射波と反射波を干渉させることができ、ソルダーレジスト層の貫通孔の壁面に、孔方向にそって縞状に凹凸を設けることが可能である。
【0020】
さらに粗化層により、レーザ光の反射を一定限度に抑制できるため、導体回路表面の樹脂のこりの発生を防止できるのである。また、粗化層によりソルダーレジスト層との密着を確保できるため、レーザ光の熱衝撃による劣化でソルダーレジスト層が剥離することを防止できる。
【0021】
粗化層のRmaxは、0.05μm〜20μmが望ましい。0.05μm未満では裏面が黒色となりレーザ光を吸収してしまい、20μmを越えるとレーザ光が散乱していずれにせよ、入射波と反射波を干渉させることができないからである。
【0022】
このような粗化層としては、研磨処理などの物理的粗化、酸化(黒化)−還元処理、硫酸−過酸化水素水溶液処理、第二銅錯体と有機酸からなるエッチング液による酸素共存下での粗化処理などの非酸化性の化学的粗化、Cu−Ni−P、Cu−Co−Pなどの合金めっきを施すめっき処理などで得られる粗化層が望ましい。これらはいずれも金属粗化層であり、レーザ光を反射しうるからである。前記Cu−Ni−Pのめっきとしては例えば硫酸鋼(0.1×10-2〜25×10-2mol/l)、硫酸ニッケル(0.1×10-3〜40×10-3mol/l)、クエン酸(1×10-2〜20×10-2mol/l)、次亜リン酸ナトリウム(1×10-1〜10×10-1mol/l)、ホウ酸(1×10-1〜10.0×10-1mol/l)、界面活性剤(日信化学工業社製、サーフィノール465)(0.1〜10g/l)の水溶液からなるpH=9の無電解めっき浴を使用できる。
【0023】
また、本願発明に用いる第二銅錯体は、アゾール類の第二銅錯体がよい。このアゾール類の第二銅錯体は、金属銅等を酸化する酸化剤として作用する。アゾール類としてはジアゾール、トリアゾール、テトラゾールがよい。中でも、イミダゾール、2−メチルイミダゾール、2−エチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール等がよい。アゾール類の第二銅錯体の添加量は、1〜15重量%がよい。溶解性及び安定性に優れ、また、触媒核を構成するPdなどの貴金属をも溶解させることができるからである。
【0024】
また、酸化銅を溶解させるために、有機酸をアゾール類の第二銅錯体に配合する。
具体例としては、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、アクリル酸、クロトン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、マレイン酸、安息香酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、スルファミン酸からなる群より選ばれる少なくとも1種がよい。有機酸の含有量は、0.1〜30重畳%がよい。酸化された銅の溶解性を維持し、かっ溶解安定性を確保するためである。
発生した第一銅錯体は、酸の作用で溶解し、酸素と結合して第二銅錯体となって、再び銅の酸化に寄与する。
【0025】
また、銅の溶解やアゾール類の酸化作用を補助するために、ハロゲンイオン、例えばフッ素イオン、塩素イオン、臭素イオン等をエッチング液に加えてもよい。本発明では、塩酸、塩化ナトリウム等を添加して、ハロゲンイオンを供給することができる。ハロゲンイオン量は、0.01〜20重量%がよい。形成された粗化面と層間樹脂絶縁層との密着性に優れるからである。
アゾール類の第二銅錯体と有機酸(必要に応じてハロゲンイオン)を、水に溶解してエッチング液を調整する。
【0026】
酸化−還元処理としては、NaOH1〜100g/l、NaClO21〜100g/l、Na3PO41〜50g/lの酸化浴とNaOH1〜100g/l、NaBH41〜50g/lの還元浴を使用できる。
【0027】
請求項の発明では、ソルダーレジスト層貫通孔に低融点金属からなるバンプを形成する。このようなバンプにICチップの電極を接続させたり、あるいは、このようなバンプを利用してプリント基板を他のプリント基板へ実装することができる。
【0028】
請求項4の発明では、ビーム径を大きくすることができるシングルモードのレーザを照射するため、直径300μm〜650μmの貫通孔、即ち、他のプリント配線板(例えば、マザーボード)への接続用のバンプを形成するための貫通孔をソルダーレジスト層に形成することが可能になる。
【0029】
請求項5の発明では、ビーム径を小さくできるマルチモードのレーザを照射するため、直径50μm〜300μmの貫通孔、即ち、ICチップへの接続用のバンプを形成するための貫通孔をソルダーレジスト層に形成することが可能になる。
【0030】
請求項の発明では、貫通孔を形成する工程において、炭酸ガスレーザの反射波と入射波との干渉を生ぜしめることで、当該貫通孔の側壁に縞状の凹凸を形成するため、該貫通孔に金属膜を形成する際に、当該貫通孔に密着させることができる。
【0031】
請求項の発明では、側壁を形成した貫通孔に金属膜を形成した後、低融点金属を充填することでバンプを形成するため、該金属膜を縞状の凹凸が形成された貫通孔に密着させることで、バンプを強固に導体回路に接続させることができる。
【0032】
請求項の発明では、ソルダーレジスト層に穿設した貫通孔の側壁に縞状の凹凸を形成してあるため、該貫通孔に金属膜を形成する際に、当該貫通孔に密着させることができる。
【0033】
また、ヒートサイクルにより、金属膜とソルダーレジスト層の熱膨張率の相違により、ソルダーレジスト層にクラックが発生する場合があるが、本発明では、金属膜とソルダーレジスト層の貫通孔壁面が密着するため、クラックが発生しにくい。
また、貫通孔壁面に孔方向にそって縞伏に凹凸を設けたことにより、壁面と低融点金属との接触が面接触ではなく線接触になるため、高温多湿条件下で低融点金属がイオン化して拡散する現象(マイグレーション)を抑制できる。
使用される低融点金属、金属膜は前述ものと同じである。前記導体回路表面は電解めっき膜が最適である。電解めっき膜は、無電解めっき膜に比べて結晶粒子が小さく、光沢性に優れ、また、めっき焼けと呼ばれる変色が少ないためレーザ光を反射させやすく、壁面に孔方向にそって縞状に凹凸を設けることができるからである。
【0034】
縞状の凹凸は、凸と凸(あるいは凹と凹)との間隔が1〜20μmが望ましい。小さすぎても、大きすぎても金属膜との密着効果が低下し、また面接触と殆どかわらなくなるため前述の効果が得られないからである。この間隔はレーザ光の波長の1/2に概ね一致する。
【0035】
低融点金属としてはSn/Pb、Ag/Sn、Ag/Sn/Cuなどの半田を使用することができる。また、このようなバンプは、Ni/Au、Ni/Pd/Au、Cu/Ni/Au、Cu/Ni/Pd/Auなどの金属膜を介して形成することができる。Cu、Ni層は0.1〜10μm、Pd、Au層は0.01〜10μmに調整される。
【0036】
請求項の発明では、貫通孔に金属膜を介して、低融点金属を充填することでバンプを形成するため、該金属膜を縞状の凹凸が形成された貫通孔に密着させることで、バンプを強固に導体回路に接続させることができる。
【0037】
請求項の発明では、ソルダーレジスト層が、硬化性樹脂と熱可塑性樹脂との複合体からなるため、レーザにより貫通孔側面に縞状の凹凸を形成し易いのである。なお、熱可塑性樹脂のみの場合は、樹脂が溶融してしまし、明確な凹凸形状の形成が困難である。
【0038】
請求項の発明では、導体回路表面は、金属粗化層を有することが特徴である。導体回路表面に金属粗化層を設けるため、金属粗化層表面でレーザ光が反射し、後述するように、レーザ光の入射波と反射洩を干渉させることができ、ソルダーレジスト層の貫通孔の壁面に、孔方向にそって縞状に凹凸を設けることが可能である。
【0039】
さらに、粗化層により、レーザ光の反射を一定限度以下に抑制できるため、導体回路表面の樹脂のこりの発生を防止できるのである。また、粗化層によりソルダーレジスト層との密着を確保できるため、レーザ光の熱衝撃による劣化でソルダーレジスト層が剥離することを防止できる。粗化層のRmaxは、前述のように0.05μm〜20μmが望ましい。
【0040】
前記金属粗化層はさらに、Ti、Al、Cr、Zn、Fe、In、Tl、Co、Ni、Sn、Pb、Bi、貴金属から選ばれる少なくとも1種以上の金属で被覆されていてもよい。光沢度確保とソルダーレジストとの密着性を改善するためである。これらの金属は、その厚さが0.01〜10μmであることが望ましい。
【0041】
本発明では、上記層間樹脂絶縁層として無電解めっき用接着剤を用いることが望ましい。この無電解めっき用接着剤は、硬化処理された酸あるいは酸化剤に可溶性の耐熱性樹脂粒子が、酸あるいは酸化剤に難溶性の未硬化の耐熱性樹脂中に分散されてなるものが最適である。
酸、酸化剤で処理することにより、耐熱性樹脂粒子が溶解除去されて、表面に蛸つぼ状のアンカーからなる粗化面を形成できる。
【0042】
上記無電解めっき用接着剤において、特に硬化処理された前記耐熱性樹脂粒子としては、▲1▼平均粒径が10μm以下の耐熱性樹脂粉末、▲2▼平均粒径が2μm以下の耐熱性樹脂粉末を凝集させた凝集粒子、▲3▼平均粒径が2〜10μmの耐熱性粉末樹脂粉末と平均粒径が2μm以下の耐熱性樹脂粉末との混合物、▲4▼平均粒径が2〜10μmの耐熱性樹脂粉末の表面に平均粒径が2μm以下の耐熱性樹脂粉末または無機粉末のいずれか少なくとも1種を付着させてなる疑似粒子、▲5▼平均粒径が0.1〜0.8μmの耐熱性粉末樹脂粉末と平均粒径が0.8μmを越え、2μm未満の耐熱性樹脂粉末との混合物、▲6▼平均粒径が0.1〜1.0μmの耐熱性粉末樹脂粉末を用いることが望ましい。これらは、より複雑なアンカーを形成できるからである。
【0043】
粗化面の深さは、Rmax=0.01〜20μmがよい。密着性を確保するためである。特にセミアディティブ法では、0.1〜5μmがよい。密着性を確保しつつ、無電解めっき膜を除去できるからである。
【0044】
前記酸あるいは酸化剤に難溶牲の耐熱性樹脂としては、「熱硬化性樹脂および熱可塑性樹脂からなる樹脂複合体」又は「感光性樹脂および熱可塑性樹脂からなる樹脂複合体」からなることが望ましい。前者については耐熱性が高い。
【0045】
前記熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂などを使用できる。特にエポキシ樹脂のアクリレートが最適である。
エポキシ樹脂としては、フェノールノボラック型、クレゾールノボラック型、などのノボラック型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン変成した脂環式エポキシ樹脂などを使用することができる。
【0046】
熱可塑性樹脂としては、ポリエーテルスルフォン(PES)、ポリスルフォン(PSF)、ポリフェニレンスルフォン(PPS)、ポリフェニレンサルファイド(PPES)、ポリフェニルエーテル(PPE)、ポリエーテルイミド(PI)などを使用できる。
熱硬化性樹脂(感光性樹脂)と熱可塑性樹脂の混合割合は、熱硬化性樹脂(感光性樹脂)/熱可塑性樹脂=95/5〜50/50がよい。耐熱性を損なうことなく、高い靭性値を確保できるからである。
【0047】
前記耐熱性樹脂粒子の混合重量比は、耐熱性樹脂マトリックスの固形分に対して5〜50重量%、望ましくは10〜40重量%がよい。
耐熱性樹脂粒子は、アミノ樹脂(メラミン樹脂、尿素樹脂、グアナミン樹脂)、エポキシ樹脂などがよい。更に、アクリルモノマ粒子を含ませることができる。
なお、接着剤は、組成の異なる2層により構成してもよい。
【0048】
なお、多層ビルドアップ配線板の表面に付加するソルダーレジスト層としては、熱硬化性樹脂又は熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂との複合体を使用でき、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂のアクリレート、ノボラック型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂のアクリレートをアミン系硬化剤やイミダゾール硬化剤などで硬化させた樹脂を使用できる。
【0049】
一方、このようなソルダーレジスト層は、剛直骨格を持つ樹脂で構成されるので剥離が生じることがある。このため、補強層を設けることでソルダーレジスト層の剥離を防止することもできる。
【0050】
ここで、上記ノボラック型エポキシ樹脂のアクリレートとしては、フェノールノボラックやクレゾールノボラックのグリシジルエーテルを、アクリル酸やメタクリル酸などと反応させたエポキシ樹脂などを用いることができる。
【0051】
上記イミダゾール硬化剤は、25℃で液状であることが望ましい。液状であれば均一混合できるからである。
このような液状イミダゾール硬化剤としては、1-ベンジル−2-メチルイミダゾール(品名:1B2MZ )、1-シアノエチル−2-エチル−4-メチルイミダゾール(品名:2E4MZ-CN)、4-メチル−2-エチルイミダゾール(品名:2E4MZ )を用いることができる。
【0052】
このイミダゾール硬化剤の添加量は、上記ソルダーレジスト組成物の総固形分に対して1〜10重量%とすることが望ましい。この理由は、添加量がこの範囲内にあれば均一混合がしやすいからである。
【0053】
上記ソルダーレジストの硬化前組成物は、溶媒としてグリコールエーテル系の溶剤を使用することが望ましい。
このような組成物を用いたソルダーレジスト層は、遊離酸が発生せず、銅パッド表面を酸化させない。また、人体に対する有害性も少ない。
【0054】
このようなグリコールエーテル系溶媒としては、下記構造式のもの、特に望ましくは、ジエチレングリコールジメチルエーテル(DMDG)およびトリエチレングリコールジメチルエーテル(DMTG)から選ばれるいずれか少なくとも1種を用いる。これらの溶剤は、30〜50℃程度の加温により反応開始剤であるベンゾフェノンやミヒラーケトンを完全に溶解させることができるからである。
CH O - (CH CH O) −CH(n=1〜5)
このグリコールエーテル系の溶媒は、ソルダーレジスト組成物の全重量に対して10〜70wt%がよい。
【0055】
以上説明したようなソルダーレジスト組成物には、その他に、各種消泡剤やレベリング剤、耐熱性や耐塩基性の改善と可撓性付与のために熱硬化性樹脂、解像度改善のために感光性モノマーなどを添加することができる。
例えば、レベリング剤としてはアクリル酸エステルの重合体からなるものがよい。また、開始剤としては、チバガイギー製のイルガキュアI907、光増感剤としては日本化薬製のDETX−Sがよい。
さらに、ソルダーレジスト組成物には、色素や顔料を添加してもよい。配線パターンを隠蔽できるからである。この色素としてはフタロシアニングリーンを用いることが望ましい。
【0056】
添加成分としての上記熱硬化性樹脂としては、ビスフェノール型エポキシ樹脂を用いることができる。このビスフェノール型エポキシ樹脂には、ビスフェノールA型エポキシ樹脂とビスフェノールF型エポキシ樹脂があり、耐塩基性を重視する場合には前者が、低粘度化が要求される場合(塗布性を重視する場合)には後者がよい。
【0057】
添加成分としての上記感光性モノマーとしては、多価アクリル系モノマーを用いることができる。多価アクリル系モノマーは、解像度を向上させることができるからである。例えば、多価アクリル系モノマーとして、日本化薬製のDPE−6A、共栄社化学製のR−604を用いることができる。
また、これらのソルダーレジスト組成物は、25℃で0.5〜10Pa・s、より望ましくは1〜10Pa・sがよい。ロールコータで塗布しやすい粘度だからである。
【0058】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る多層ビルドアップ配線板及びその製造方法について図を参照して説明する。
先ず、本発明の第1実施形態に係る多層ビルドアップ配線板10の構成について、図6、図7を参照して説明する。
図6は、ICチップ搭載前の多層ビルドアップ配線板10の断面図を示し、図7は、図6に示す多層ビルドアップ配線板10にICチップ90を載置し、ドータボード94へ取り付けた状態を示している。
【0059】
図6に示すように多層ビルドアップ配線板10では、コア基板30内にスルーホール36が形成され、該コア基板30の両面には導体回路34が形成されている。また、該コア基板30の上には、バイアホール60及び導体回路58の形成された下層側層間樹脂絶縁層50が配設されている。該下層層間樹脂絶縁層50の上には、バイアホール160及び導体回路158が形成された上層層間樹脂絶縁層150が配置されている。
【0060】
図7に示すように多層ビルドアップ配線板の上面側には、ソルダーレジスト層70の開口部71Uに、ICチップ90のランド92へ接続するための半田バンプ76Uが配設されている。下面側の開口部71Dには、ドーターボード94のランド96へ接続するための半田バンプ76Dが配設されている。該半田バンプ76Uは、層間樹脂絶縁層150に形成されたバイアホール160及び層間樹脂絶縁層50に形成されたバイアホール60を介してスルーホール36へ接続されている。一方、該半田バンプ76Dは、層間樹脂絶縁層150に形成されたバイアホール160及び層間樹脂絶縁層50に形成されたバイアホール60を介してスルーホール36へ接続されている。
【0061】
バイアホール60は、層間樹脂絶縁層50に貫通孔48を穿設し、該貫通孔48に無電解めっき膜52及び電解めっき膜56を析出させることにより形成してある。本実施形態では、該貫通孔48を炭酸レーザにて穿設するため、微細径(60μm)に形成することができる。更に、レーザにて穿設する際に、後述するように貫通孔48の側壁にレーザ光の干渉による縞状の凹凸を形成するため、無電解めっき膜52を密着させることができ、バイアホールの信頼性を高めている。
【0062】
一方、半田バンプ76U、76Dは、ソルダーレジスト層70に穿設した開口71U、71D下の導体回路158及びバイアホール160に、ニッケルめっき層72及び金めっき層74を介して配設される。ソルダーレジスト層70の開口71U、71Dは、レーザにより穿設されている。即ち、本実施形態では、ソルダーレジスト層70にレーザで開口を穿設するため、感光性樹脂に限定されることなく、ソルダーレジスト層として電気特性に優れた種々の材料を用いることが可能となる。また、レーザにて穿設する際に、後述するように貫通孔(開口)71U、71Dの側壁にレーザ光干渉による縞状の凹凸を形成するため、ニッケルめっき層72を密着させることができ、半田バンプ76U、76Dの接続信頼性を高めている。
【0063】
以下、本発明の第1実施形態に係る多層ビルドアップ配線板の製造方法について図を参照して説明する。
ここでは、先ず、層間樹脂絶縁層及びソルダーレジスト層に貫通孔を穿設する炭酸ガスレーザ装置の概略構成について、図13を参照して説明する。
図13は、本発明の実施態様に係る多層ビルドアップ配線板に貫通孔を穿設するためのレーザ装置の概略構成を示している。このレーザ装置としては、三菱電機製のML505GTを用いる。また、CO2レーザ発信器80としては、層間樹脂絶縁層の貫通孔(60μm)48を形成する際、及び、ソルダーレジスト層の上側にICチップ接続用の貫通孔(133μm)71Uを形成する際には、三菱電機製のML5003Dを、ソルダーレジスト層の下側にマザーボード接続用の貫通孔(650μm)71Dを形成する際には、三菱電機製のML5003D2を用いる。
【0064】
レーザ発振器80から出た光は、基板上の焦点を鮮明にするための転写用マスク82を経由してガルバノヘッド70へ入射する。ガルバノヘッド70は、レーザ光をX方向にスキャンするガルバノミラー74XとY方向にスキャンするガルバノミラー74Yとの2枚で1組のガルバノミラーから構成されており、このミラー74X、74Yは制御用のモータ72X、72Yにより駆動される。モータ72X、72Yは図示しない制御装置からの制御指令に応じて、ミラー74X、74Yの角度を調整すると共に、内蔵しているエンコーダからの検出信号を該コンピュータ側へ送出するよう構成されている。
【0065】
レーザ光は、ガルバノミラー74X、74Yを経由してそれぞれX−Y方向にスキャンされてf−θレンズ76を通り、基板30の後述する層間樹脂絶縁層に当たってビアホール用の開口(貫通孔)48を形成する。同様に、ソルダーレジスト層70に半田バンプ用の開口(貫通孔)71U、71Dを形成する。基板30は、X−Y方向に移動するX−Yテーブル90に載置されている。
【0066】
引き続き、多層ビルドアップ配線板の製造方法について説明を続ける。ここでは、第1実施形態の多層多層ビルドアップ配線板の製造方法に用いるA.無電解めっき用接着剤、B.層間樹脂絶縁剤、C.樹脂充填剤、D.ソルダーレジスト組成物の組成について説明する。
【0067】
A.無電解めっき用接着剤調製用の原料組成物(上層用接着剤)
〔樹脂組成物▲1▼〕
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬製、分子量2500)の25%アクリル化物を80wt%の濃度でDMDGに溶解させた樹脂液を35重量部、感光性モノマ(東亜合成製、アロニックスM315 )3.15重量部、消泡剤(サンノプコ製、S−65)0.5 重量部、NMP 3.6重量部を攪拌混合して得た。必要に応じて感光性モノマーである多価アクリルモノマー(日本化薬製、R604 )を混合する。
【0068】
〔樹脂組成物▲2▼〕
ポリエーテルスルフォン(PES)12重量部、エポキシ樹脂粒子(三洋化成製、ポリマーポール)の平均粒径 1.0μmのものを 7.2重量部、平均粒径 0.5μmのものを3.09重量部、を混合した後、さらにNMP30重量部を添加し、ビーズミルで攪拌混合して得た。
【0069】
〔硬化剤組成物▲3▼〕
イミダゾール硬化剤(四国化成製、2E4MZ-CN)2重量部、光開始剤(チバガイギー製、イルガキュア I−907 )2重量部、光増感剤(日本化薬製、DETX-S)0.2 重量部、NMP 1.5重量部を攪拌混合して得た。
【0070】
B.層間樹脂絶縁剤調製用の原料組成物(下層用接着剤)
〔樹脂組成物▲1▼〕
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬製、分子量2500)の25%アクリル化物を80wt%の濃度でDMDGに溶解させた樹脂液を35重量部、感光性モノマー(東亜合成製、アロニックスM315 )4重量部、消泡剤(サンノプコ製、S−65)0.5 重量部、NMP 3.6重量部を攪拌混合して得た。
【0071】
〔樹脂組成物▲2▼〕
ポリエーテルスルフォン(PES)12重量部、エポキシ樹脂粒子(三洋化成製、ポリマーポール)の平均粒径 0.5μmのものを 14.49重量部、を混合した後、さらにNMP30重量部を添加し、ビーズミルで攪拌混合して得た。
【0072】
〔硬化剤組成物▲3▼〕
イミダゾール硬化剤(四国化成製、2E4MZ-CN)2重量部、光開始剤(チバガイギー製、イルガキュア I−907 )2重量部、光増感剤(日本化薬製、DETX-S)0.2 重量部、NMP1.5 重量部を攪拌混合して得た。
【0073】
C.樹脂充填剤調製用の原料組成物
〔樹脂組成物▲1▼〕
ビスフェノールF型エポキシモノマー(油化シェル製、分子量310 、YL983U) 100重量部、表面にシランカップリング剤がコーティングされた平均粒径 1.6μmのSiO球状粒子(アドマテック製、CRS 1101−CE、ここで、最大粒子の大きさは後述する内層銅パターンの厚み(15μm)以下とする) 170重量部、レベリング剤(サンノプコ製、ペレノールS4)1.5 重量部を攪拌混合することにより、その混合物の粘度を23±1℃で45,000〜49,000cps に調整して得た。
〔硬化剤組成物▲2▼〕
イミダゾール硬化剤(四国化成製、2E4MZ-CN)6.5 重量部。
【0074】
D.ソルダーレジスト組成物
DMDGに溶解させた60重量%のクレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬製)のエポキシ基50%をアクリル化した感光性付与のオリゴマー(分子量4000)を 46.67g、メチルエチルケトンに溶解させた80重量%のビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェル製、エピコート1001)15.0g、イミダゾール硬化剤(四国化成製、2E4MZ-CN)1.6 g、感光性モノマーである多価アクリルモノマー(日本化薬製、R604 )3g、同じく多価アクリルモノマー(共栄社化学製、DPE6A ) 1.5g、分散系消泡剤(サンノプコ社製、S−65)0.71gを混合し、さらにこの混合物に対して光開始剤としてのベンゾフェノン(関東化学製)を2g、光増感剤としてのミヒラーケトン(関東化学製)を 0.2g加えて、粘度を25℃で 2.0Pa・sに調整したソルダーレジスト組成物を得た。
なお、粘度測定は、B型粘度計(東京計器、 DVL-B型)で 60rpmの場合はローターNo.4、6rpm の場合はローターNo.3によった。
【0075】
引き続き、本発明の第1実施形態に係る多層ビルドアップ配線板の製造工程について図1乃至図6を参照して説明する。この第1実施形態では、多層ビルドアップ配線板をセミアディティブ方により形成する。
【0076】
(1)図1(A)に示すように厚さ0.8mmのガラスエポキシ樹脂またはBT(ビスマレイミドトリアジン)樹脂からなる基板30の両面に12μmの銅箔32がラミネートされている銅張積層板30Aを出発材料とした。まず、この銅張積層板30Aをドリル削孔し、無電解めっき処理を施し、パターン状にエッチングすることによりスルーホール36及び導体回路34を形成し、図1(B)に示すコア基板30を形成する。
【0077】
(2) プレーン層34およびスルーホール36を形成した基板30を水洗いし、乾燥した後、酸化浴(黒化浴)として、NaOH(10g/l),NaClO (40g/l),NaPO(6g/l)、還元浴として、NaOH(10g/l),NaBH(6g/l)を用いた酸化−還元処理により、導体回路34およびスルーホール36の表面に粗化層38を設けた(図1(C)参照)。
【0078】
(3) Cの樹脂充填剤調製用の原料組成物を混合混練して樹脂充填剤を得た。
【0079】
(4) 前記(3) で得た樹脂充填剤40を、調製後24時間以内に基板30の両面にロールコータを用いて塗布することにより、導体回路34と導体回路34との間、及び、スルーホール36内に充填し、70℃,20分間で乾燥させ、他方の面についても同様にして樹脂充填剤40を導体回路34間あるいはスルーホール36内に充填し、70℃,20分間で加熱乾燥させた(図1(D)参照)。
【0080】
(5) 前記(4) の処理を終えた基板30の片面を、#600 のベルト研磨紙(三共理化学製)を用いたベルトサンダー研磨により、導体回路34の表面やスルーホール36のランド36a表面に樹脂充填剤40が残らないように研磨し、次いで、前記ベルトサンダー研磨による傷を取り除くためのバフ研磨を行った。このような一連の研磨を基板の他方の面についても同様に行った(図2(E)参照)。
次いで、100 ℃で1時間、120 ℃で3時間、 150℃で1時間、 180℃で7時間の加熱処理を行って樹脂充填剤40を硬化した。
【0081】
このようにして、スルーホール36等に充填された樹脂充填剤40の表層部および導体回路34上面の粗化層38を除去して基板30両面を平滑化した上で、樹脂充填剤40と導体回路34の側面とが粗化層38を介して強固に密着し、またスルーホール36の内壁面と樹脂充填剤40とが粗化層38を介して強固に密着した配線基板を得た。即ち、この工程により、樹脂充填剤40の表面と導体回路34の表面が同一平面となる。
【0082】
(6) 導体回路34を形成した基板30にアルカリ脱脂してソフトエッチングして、次いで、塩化パラジウウムと有機酸からなる触媒溶液で処理して、Pd触媒を付与し、この触媒を活性化した後、硫酸銅3.2×10−2mol/l、硫酸ニッケル3.9×10−3mol/l、錯化剤5.4×10−2mol/l、次亜りん酸ナトリウム3.3×10−1mol/l、ホウ酸5.0×10−1mol/l、界面活性剤(日信化学工業製、サーフィール465)0.1g/l、PH=9からなる無電解めっき液に浸積し、浸漬1分後に、4秒当たり1回に割合で縦、および、横振動させて、導体回路34、スルーホール36のランド36a及びバイアホールの底部60aの表面にCu−Ni−Pからなる針状合金の被覆層と粗化層42を設けた(図2(F)参照)。
【0083】
さらに、ホウフっ化スズ0.1mol/l、チオ尿素1.0mol/l、温度35℃、PH=1.2の条件でCu−Sn置換反応させ、粗化層の表面に厚さ0.3μmSn層(図示せず)を設けた。
【0084】
(7) Bの層間樹脂絶縁剤調製用の原料組成物を攪拌混合し、粘度1.5 Pa・sに調整して層間樹脂絶縁剤(下層用)を得た。
次いで、Aの無電解めっき用接着剤調製用の原料組成物を攪拌混合し、粘度7Pa・sに調整して無電解めっき用接着剤溶液(上層用)を得た。
【0085】
(8) 前記(6) の基板の両面に、前記(7) で得られた粘度 1.5Pa・sの層間樹脂絶縁剤(下層用)44を調製後24時間以内にロールコータで塗布し、水平状態で20分間放置してから、60℃で30分の乾燥(プリベーク)を行い、次いで、前記(7) で得られた粘度7Pa・sの感光性の接着剤溶液(上層用)46を調製後24時間以内に塗布し、水平状態で20分間放置してから、60℃で30分の乾燥(指触乾燥)を行い、厚さ35μmの接着剤層50αを形成した(図2(G)参照)。
【0086】
(9) 前記(8) で接着剤層を形成した基板30の両面に、PETフィルム51を密着させ(図3(H))、超高圧水銀灯により 500mJ/cmで露光した。さらに、当該基板30を超高圧水銀灯により3000mJ/cmで露光し、100 ℃で1時間、120 ℃で1時間、その後 150℃で3時間の加熱処理(ポストベーク)をすることにより、厚さ35μmの層間樹脂絶縁層(2層構造)50を形成した。その後、PETフィルム51を剥離した。
【0087】
(10)引き続き、層間樹脂絶縁層50を形成した基板30に図13を参照して上述したレーザ装置のX−Yテーブル90に載置し、炭酸ガスレーザを照射することにより貫通孔48を形成した(図3(I))。なお、バイアホールとなる貫通孔48には、スズめっき層(図示せず)を部分的に露出させた。
ここでは、直径60μmの貫通孔を形成するため、レーザ装置のレーザ発振器としてML5003Dを用い、1パルスエネルギー0.3mJ、パルス幅50μsec、マスク径0.5mm、パルスモードとしてバーストで、マルチモードで、波長10.6μmの炭酸ガスレーザを3ショット照射した。
【0088】
ここで、図3(I)中のC部を拡大して図8に示す。本実施形態の多層ビルドアップ配線板においては、炭酸ガスレーザを層間樹脂絶縁層50下の導体回路34に対して垂直に照射し、該導体回路からの反射波と入射波とを干渉させることで、貫通孔48に無電解めっき48の側壁48aに貫通孔の孔方向に沿って、縞状の凹凸49を形成してある。即ち、炭酸ガスレーザの半波長(5μm)毎に、波腹の重畳する部分ができ、当該部分においては相対的に高い熱が発生して、リング状に側壁48aがえぐられる。このえぐられている部分の深さDは、0.1〜5μm程度である。
【0089】
層間樹脂絶縁層50に炭酸ガスレーザで穿設した貫通孔48の拡大写真のスケッチを図9(A)及び図9(B)に示す。ここで、図9(A)は、貫通孔を斜め上から見た状態を、図9(B)は、真上から見た状態を示している。
【0090】
ここで、層間樹脂絶縁層としては、熱硬化性樹脂又は熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂との複合体あることが望ましい。これは、レーザ干渉による縞状の凹凸を容易に形成することができるからである。また、該熱硬化性樹脂又は熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂との複合体には、アクリル系モノマーを含むことが好適である。これは、アクリ系ルモノマーを入れることで、層間樹脂絶縁層をレーザにて容易にプラズマ化でき、貫通孔内の樹脂残りを防止することが可能となる。
【0091】
(11)引き続き、貫通孔48が形成された基板30を、クロム酸に19分間浸漬し、層間樹脂絶縁層50の表面に存在するエポキシ樹脂粒子を溶解除去することにより、当該層間樹脂絶縁層50の表面を粗化し(図3(J)参照)、その後、中和溶液(シプレイ社製)に浸漬してから水洗いした。
【0092】
(12)前記(10)の行程で表面を粗化した基盤30の表面に、パラジウム触媒(アトテック製)を付与することにより、層間樹脂絶縁層50の表面に触媒核を付ける。その後、以下に示す組成の無電解銅めっき水溶液中に基板30を浸漬して、全体に厚さ0.6μmの無電解めっき膜52を形成する(図3(K)参照)。
〔無電解めっき水溶液〕
EDTA 150 g/l
硫酸銅 20 g/l
HCHO 30 ml/l
NaOH 40 g/l
α、α’−ビピリジル 80 mg/l
PEG 0.1 g/l
〔無電解めっき条件〕
70℃の液温度で30分
本実施形態では、層間樹脂絶縁層50の貫通孔48の側壁48aにレーザ干渉の縞状の凹凸を形成してあるため、側壁48aに無電解めっき膜52を密着せさることができる。
【0093】
(13)前記(11)で形成した無電解銅めっき膜52上に市販の感光性ドライフィルムを張り付け、マスクを載置して、100 mJ/cmで露光、0.8 %炭酸ナトリウムで現像処理し、厚さ15μmのめっきレジスト54を設けた(図3(L)参照)。
【0094】
(14)ついで、レジスト非形成部分に以下の条件で電解銅めっきを施し、厚さ15μmの電解銅めっき膜56を形成した(図4(M)参照)。
Figure 0004127442
【0095】
(15)めっきレジスト54を5%KOHで剥離除去した後、そのめっきレジスト下の無電解めっき膜52を硫酸と過酸化水素の混合液でエッチング処理して溶解除去し、無電解銅めっき膜52と電解銅めっき膜56からなる厚さ18μmの導体回路58及びバイアホール60を形成した(図4(N))。
【0096】
(16)(6) と同様の処理を行い、導体回路58及びバイアホール60の表面にCu-Ni-P からなる粗化面62を形成し、さらにその表面にSn置換を行った(図4(O)参照)。
【0097】
(17)(7) 〜(16)の工程を繰り返すことにより、さらに上層の層間樹脂絶縁層150及びバイアホール160、導体回路158を形成することで、多層ビルドアップ配線板を完成する(図4(P)参照)。なお、この上層の導体回路を形成する工程においては、Sn置換は行わなかった。また、Rmaxは、3μmであった。
【0098】
(18)そして、上述した多層ビルドアップ配線板に半田バンプを形成する。前記(16)で得られた基板30両面に、上記D.にて説明したソルダーレジスト組成物を45μmの厚さで塗布する。次いで、70℃で20分間、70℃で30分間の乾燥処理(指触乾燥)を行った後、PETフィルムを(図示せず)を密着させ、1000mJ/cmの紫外線で露光し、そしてさらに、80℃で1時間、 100℃で1時間、 120℃で1時間、 150℃で3時間の条件で加熱処理してからPETフィルムを剥離して、ソルダーレジスト層(厚み20μm)70を形成する(図5(Q))。
【0099】
(19)その後、ソルダーレジスト層70を形成した基板30に図13を参照して上述したレーザ装置のX−Yテーブル90に載置し、炭酸ガスレーザを照射することにより貫通孔(開口)71U、71Dを形成した(図5(R))。
ここでは、上面側(ICチップへの接続側)に直径133μmの貫通孔71Uを形成するため、レーザ装置(ML505GT)に、レーザ発振器としてML5003Dを用い、1パルスエネルギー2.0mJ、パルス幅50μsec、マスク径2.0mm、パルスモードとしてバーストで、マルチモードを設定し、波長12μmの炭酸ガスレーザを2ショット照射した。
【0100】
ここで、図5(R)中のA部、即ち、ICチップ接続側の貫通孔71Uを拡大して図10(A)に示す。本実施形態の多層ビルドアップ配線板においては、炭酸ガスレーザをソルダーレジスト層70下の導体回路158に対して垂直に照射し、該導体回路からの反射波と入射波との干渉を生ぜしめることで、貫通孔71Uの側壁71aに貫通孔の孔方向に沿って縞状の凹凸を形成してある。即ち、炭酸ガスレーザの半波長(6μm)毎に、波腹の重畳する部分ができ、当該部分においては相対的に高い熱が発生して、リング状に側壁71aがえぐられる。このえぐられている部分の深さは、0.1〜5μm程度である。また、凹凸の間隔(凸−凸間距離)は、写真から判るように約5.5μmである。本実施形態では、ビーム径を小さくできるマルチモードのレーザを照射するため、ICチップへの接続用のバンプを形成するための相対的に小径(50〜300μm)の貫通孔を形成することができる。
【0101】
ソルダーレジスト層70に炭酸ガスレーザで穿設した貫通孔(上側)71Uの拡大写真のスケッチを図11(A)及び図11(B)に示す。ここで、図11(A)は、貫通孔を斜め上から見た状態を、図11(B)は、真上から見た状態を示している。
【0102】
ここで、図5(R)中のB部、即ち、下側(マザーボード接続側)の貫通孔71Dを拡大して図10(B)に示す。この下面側に直径650μmの貫通孔71Dを形成するため、レーザ装置に、(ML505GT)に、レーザ発振器としてML5003D2を用い、1パルスエネルギー14mJ、パルス幅16μsec、マスク径10.0mm、パルスモードとしてバーストでシングルモード、波長10.6μmの炭酸ガスレーザを5ショット照射した。
【0103】
本実施形態の多層ビルドアップ配線板においては、炭酸ガスレーザをソルダーレジスト層70下の導体回路158に対して垂直に照射し、該導体回路からの反射波と入射波との干渉を生ぜしめることで、貫通孔71Dの側壁71aに干渉による縞状の凹凸(干渉縞と称する)を形成してある。該干渉縞のえぐられている部分の深さは、0.1〜5μm程度である。本実施形態では、ビーム径を大きくできるシングルモードのレーザを照射するため、マザーボードへの接続用のバンプを形成するための相対的に大径(300〜650μm)の貫通孔を形成することができる。
【0104】
ソルダーレジスト層70に炭酸ガスレーザで穿設した貫通孔71D(下側)の拡大写真のスケッチを図12(A)、図12(B)及び図12(C)に示す。ここで、図12(A)は、真上から見た状態を、図12(B)は、貫通孔の側壁を側方から見た状態を、図12(C)は、貫通孔を斜め上から見た状態を示している。
【0105】
本実施形態では、ソルダーレジスト層にレーザで貫通孔を穿設するため、ソルダーレジスト層として種々の材料を用いることが可能となる。即ち、従来技術においては、フォトリソグラフィーにより貫通孔を穿設するため、ソルダーレジストとして感光性樹脂しか使用できなかったが、本実施形態では、レーザを用いるため、電気特性に優れた種々の材質をソルダーレジストに用いることができる。更に、層間樹脂絶縁層と同じレーザ装置を用いて貫通孔を形成できるので、多層ビルドアップ配線板を廉価に製造することができる。なお、ソルダーレジストとしては、熱硬化性樹脂又は熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂との複合体を用いることが望ましい。これは、レーザ干渉による縞状の凹凸を容易に形成することができるからである。
【0106】
(20)次に、塩化ニッケル2.31×10−1mol/l、次亜リン酸ナトリウム2.8 ×10−1mol/l、クエン酸ナトリウム1.85×10−1mol/l、からなるpH=4.5の無電解ニッケルめっき液に該基板30を20分間浸漬して、開口部71U、71Dに厚さ5μmのニッケルめっき層72を形成した。さらに、その基板を、シアン化金カリウム4.1 ×10−2mol/l、塩化アンモニウム1.87×10−1mol/l、クエン酸ナトリウム1.16×10−1mol/l、次亜リン酸ナトリウム1.7 ×10−1mol/lからなる無電解金めっき液に80℃の条件で7分20秒間浸漬して、ニッケルめっき層上に厚さ0.03μmの金めっき層74を形成することで、バイアホール160及び導体回路158に半田パッド75を形成する(図5(S)参照)。
【0107】
(21)そして、ソルダーレジスト層70の開口部71U、71Dに、低融点金属として半田ペーストを印刷して 200℃でリフローすることにより、半田バンプ(半田体)76U、76Dを形成し、多層ビルドアップ配線板10を完成した(図6参照)。本実施形態では、ニッケルめっき層72及び金めっき層74を介して、半田を充填することで半田バンプ76U、76Dを形成するため、該ニッケルめっき層72及び金めっき層74を縞状の凹凸の形成された貫通孔71U、71Dに密着させることで、半田バンプ76U、76Dを強固に導体回路158へ接続させることができる。
【0108】
完成した多層ビルドアップ配線板10の半田バンプ76Uに、ICチップ90のパッド92が対応するように載置し、リフローを行いICチップ90を搭載する。このICチップ90を搭載した多層ビルドアップ配線板10を、ドータボード94側のバンプ96に対応するように載置してリフローを行い、ドータボード94へ取り付ける(図7参照)。
【0109】
得られた多層ビルドアップ配線板について、ICチップを実装し、HAST試験(相対湿度100%、印加電圧1.3V、温度121℃で48時間放置)を実施、クロスカットを蛍光X線分析装置(Rigaku RIX2100)により、ソルダーレジスト層に拡散したPbを確認した。
また、TS試験(−125℃で30分、55℃で30分放置する試験)を1000回線り返し、Ni/Au層の剥離、ソルダーレジスト層のクラックの有無を調べた。
【0110】
さらに、比較のために、実施例のソルダーレジスト層を紫外線露光し、ジエチレングリコールジメチルエーテルで現像処理して貫通孔を設けたプリント配線についても同様の試験を行った。
【0111】
その結果、本発明の多層ビルドアップ配線板では、Pbマイグレーションは殆どなかった。
これに対して比較例の多層ビルドアップ配線板では、ショートには至らないものの、Pbマイグレーションが確認された。また、TS試験では、実施例では剥離、クラックは確認されなかった。これに対して比較例ではバンプがNi層ごと剥離したり、ソルダーレジスト層にクラックが発生していた。
【0112】
【発明の効果】
以上説明のように、本発明の多層ビルドアップ配線板は、Niめっき膜の剥離防止の他、バンプからの金属イオン拡散を防止し、また、ソルダーレジスト層のクラックを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)、図1(B)、図1(C)、図1(D)は、本発明の第1実施形態に係る多層ビルドアップ配線板の製造工程図である。
【図2】図2(E)、図2(F)、図2(G)、図2(H)は、本発明の第1実施形態に係る多層ビルドアップ配線板の製造工程図である。
【図3】図3(I)、図3(J)、図3(K)、図3(L)は、本発明の第1実施形態に係る多層ビルドアップ配線板の製造工程図である。
【図4】図4(M)、図4(N)、図4(O)、図4(P)は、本発明の第1実施形態に係る多層ビルドアップ配線板の製造工程図である。
【図5】図5(Q)、図5(R)、図5(S)は、本発明の第1実施形態に係る多層ビルドアップ配線板の製造工程図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る多層ビルドアップ配線板の断面図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係る多層ビルドアップ配線板の断面図である。
【図8】図3(I)のC部の拡大図である。
【図9】層間樹脂絶縁層に穿設した貫通孔の拡大写真のスケッチであって、図9(A)は貫通孔を斜め上から見た状態を、図9(B)は真上から見た状態を示している。
【図10】図10(A)は、図5(R)のA部の拡大図であり、図10(B)は、図5(R)のB部の拡大図である。
【図11】ソルダーレジスト層に穿設した貫通孔(上側)の拡大写真のスケッチであって、図11(A)は貫通孔を斜め上から見た状態を、図11(B)は真上から見た状態を示している。
【図12】ソルダーレジスト層に穿設した貫通孔(下側)の拡大写真のスケッチであって、図12(A)は真上から見た状態を、図12(B)は貫通孔の側壁を側方から見た状態を、図12(C)は貫通孔を斜め上から見た状態を示している。
【図13】貫通孔を形成するレーザ装置の説明図である。
【符号の説明】
30 コア基板
34 導体回路
36 バイアホール
48 貫通孔
48a 側壁
49 縞状の凹凸
50 層間樹脂絶縁層
58 導体回路
60 バイアホール
70 ソルダーレジスト層
71U、71D 貫通孔
72 ニッケルめっき層(金属膜)
76U、76D 半田バンプ
150 層間樹脂絶縁層
160 バイアホール

Claims (8)

  1. 少なくとも以下の(a)、(b)、(c)の工程を含むことを特徴とする多層ビルドアップ配線板の製造方法:
    (a)表面に金属粗化層を有する導体回路の形成された基板の表面にソルダーレジスト層を形成する工程、
    (b)前記ソルダーレジスト層に炭酸ガスレーザを照射し、前記導体回路に至る貫通孔を穿設する工程であって、炭酸ガスレーザをソルダーレジスト層下の前記導体回路に垂直に照射し、該導体回路表面の金属粗化層からの反射波と入射波との干渉を生ぜしめることで、当該貫通孔の側壁に縞状に凹凸を形成する工程、
    (c)側壁に縞状に凹凸を形成した貫通孔に金属膜を設けた後、低融点金属を充填し、リフローを行い前記貫通孔に低融点金属からなるバンプを設ける工程。
  2. 前記ソルダーレジスト層は、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂との複合体からなることを特徴とする請求項1の多層ビルドアップ配線板の製造方法。
  3. 前記金属膜は、Ni/Au、Ni/Pd/Au、Cu/Ni/Au、又は、Cu/Ni/Pd/Auから成り、
    前記低融点金属は、Sn/Pb、Ag/Sn、又は、Ag/Sn/Cuから成ることを特徴とする請求項1又は請求項2の多層ビルドアップ配線板の製造方法。
  4. 前記貫通孔を形成する工程において、シングルモードのレーザを照射することで、直径300μm〜650μmの貫通孔を形成することを特徴とする請求項1の多層ビルドアップ配線板の製造方法。
  5. 前記貫通孔を形成する工程において、マルチモードのレーザを照射することで、直径50μm〜300μmの貫通孔を形成することを特徴とする請求項1の多層ビルドアップ配線板の製造方法。
  6. 導体回路の配設された基板の表面にソルダーレジスト層を形成してなる多層ビルドアップ配線板であって、
    前記ソルダーレジスト層にレーザで穿設した貫通孔の側壁に、縞状に凹凸が形成されてなり、
    金属膜の形成された前記貫通孔内に充填された低融点金属をリフローを行てなるバンプが形成され、
    前記導体回路表面に粗化層が形成されていることを特徴とする多層ビルドアップ配線板。
  7. 前記ソルダーレジスト層として、硬化性樹脂と熱可塑性樹脂との複合体からなることを特徴とする請求項の多層ビルドアップ配線板。
  8. 前記金属膜は、Ni/Au、Ni/Pd/Au、Cu/Ni/Au、又は、Cu/Ni/Pd/Auから成り、
    前記低融点金属は、Sn/Pb、Ag/Sn、又は、Ag/Sn/Cuから成ることを特徴とする請求項6又は請求項7の多層ビルドアップ配線板。
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