JP4125170B2 - グロメットへの電線挿通方法 - Google Patents

グロメットへの電線挿通方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4125170B2
JP4125170B2 JP2003101615A JP2003101615A JP4125170B2 JP 4125170 B2 JP4125170 B2 JP 4125170B2 JP 2003101615 A JP2003101615 A JP 2003101615A JP 2003101615 A JP2003101615 A JP 2003101615A JP 4125170 B2 JP4125170 B2 JP 4125170B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grommet
diameter
flexible
expanding
members
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003101615A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004312850A (ja
Inventor
正幸 大金
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2003101615A priority Critical patent/JP4125170B2/ja
Priority to CNB2004100333044A priority patent/CN100380759C/zh
Publication of JP2004312850A publication Critical patent/JP2004312850A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4125170B2 publication Critical patent/JP4125170B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electric Cable Installation (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)
  • Processing Of Terminals (AREA)
  • Wire Processing (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はワイヤハーネス等の電線を長尺のグロメットに挿通させる為のグロメットへの電線挿通方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車の車体パネルや電気接続箱等の被取付け体に形成した開口部にワイヤハーネス等の電線を挿通する際などには、ワイヤハーネスと開口部との接触防止と、隙間から水等が侵入するのを防止するために、グロメットを予めワイヤハーネスに取付けておき、そのグロメットを被取付け体に形成した開口部に取り付けてワイヤハーネスの支持とハーネス外周の隙間の封止を行う方法が採られている。
【0003】
従来、この種のグロメットは、全体を合成ゴム等の軟質弾性材料で一体成形されており、端部にコネクタ付けを完了したワイヤハーネスを内側に通すときには孔を大きく拡げる必要があり、拡開のために相当大きな力を必要とする。この為、専用のグロメット拡げ機が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
又、図11(a)に示したような長尺のグロメットGにワイヤハーネスW/Hを挿通させる為には、片持ち支持の拡開爪を備えた一般的なグロメット拡げ機では上手く対応できないので、図11(b)に示したように、拡開爪1の先端側にリンク機構3を追加し、互いに連動する2組のリンク機構2,3で拡開爪1の根元部と先端部を各々支持し、この両持ち支持の状態で拡開爪1を開かせるようにした長物グロメット用グロメット拡げ機が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
そこで、このような長物グロメット用グロメット拡げ機によれば、拡開爪1を長くして長尺のグロメットGに貫通させても、その爪の屈曲、破損が起こらず、爪の先端が撓んで先端側の開きが悪くなることも無く、長尺のグロメットGを十分に拡げて電線通しをスムーズに行うことができる。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−275340号公報
【特許文献2】
特開2001−25140号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記特許文献2に記載された長物グロメット用グロメット拡げ機を用いてグロメットGの電線通しを行う場合、長尺のグロメットGは電線挿通が行える状態に拡径方向に引き伸ばされるだけであり、図11(b)に示したように、グロメットGの長手方向寸法Lは拡径前と殆ど変わらず、長尺のままである。
【0008】
そこで、端部にコネクタ5が取り付けられると共に、それ自体の剛性が低く撓み易いワイヤハーネスW/Hを通す際には、挿入先端がグロメット内壁に引っ掛かり易く、円滑に挿入できないので、挿通作業性が良くないという問題があった。
又、作業者が手指等で長手方向寸法を収縮させた状態に保持しながら挿通作業を行うことも考えられるが、グロメットGには離型剤等が付着しており滑り易いので、収縮させた状態に維持することが難しく、作業性が著しく低下してしまう。
【0009】
従って、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、電線を長尺のグロメットに挿通させる際の挿通作業性の向上を図ることができる良好なグロメットへの電線挿通方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、第1及び第2の拡径用可撓性長尺部材を順次、グロメットの孔に通した後、両端部を支持したこれら第1及び第2の拡径用可撓性長尺部材を互いに離れた所定位置に変位させて前記グロメットの孔を拡開させた状態で第3の拡径用可撓性長尺部材を通し、これら拡径用可撓性長尺部材相互を更に離れた位置に変位させて前記グロメットの孔を更に拡開させた状態で電線が挿通され、その後、これら拡径用可撓性長尺部材を互いに近づけた所定位置に変位させて前記グロメットの孔を縮径させた状態で前記第3の拡径用可撓性長尺部材を抜き取った後、前記第1及び第2の拡径用可撓性長尺部材相互を更に近づけた位置に変位させて前記グロメットの孔を元に戻した状態で、これら第1及び第2の拡径用可撓性長尺部材を順次、グロメットの孔から抜き取ることを特徴とするグロメットへの電線挿通方法により達成される。
【0013】
尚、好ましくは前記可撓性長尺部材が、ポロエチレンやシリコン等の樹脂材料により樹脂コーティングされたワイヤーから成る。
この場合、可撓性長尺部材の挿通をスムーズに行うことができると共に、挿通される電線に対する傷付け等を防止することができる。
【0015】
上記構成のグロメットへの電線挿通方法によれば、予めグロメットの孔に挿通して両端支持された3本の拡径用可撓性長尺部材相互を離れた位置に変位させてグロメットの孔を拡開させた状態とするので、貫通させる長尺のグロメットの長手方向寸法に応じてこれら拡径用可撓性長尺部材を容易に長くすることができる。
【0016】
又、両端部が支持されたこれら拡径用可撓性長尺部材は、互いに離れた位置に変位させてグロメットを拡開した際、それぞれ中央部が撓むことによって拡開した前記グロメットに対して中央部に寄せる付勢力を付与し、長手方向寸法を収縮させることができる。
そこで、前記グロメットは、孔が拡開されると同時に長手方向寸法が収縮されるので、電線を長尺のグロメットに容易に挿通することができる。
【0017】
更に、グロメットの孔に順次通した第1及び第2の拡径用可撓性長尺部材を互いに離れた所定位置に変位させて該グロメットの孔を拡開させた状態で第3の拡径用可撓性長尺部材を通すので、該第3の拡径用可撓性長尺部材は第1及び第2の拡径用可撓性長尺部材にテンションをかけた状態で挿通される。
そこで、これら拡径用可撓性長尺部材は、グロメットの孔に通される際に、互いに絡むことがない。
【0018】
又、これら拡径用可撓性長尺部材を互いに近づけた所定位置に変位させて前記グロメットの孔を縮径させると共に前記第3の拡径用可撓性長尺部材を弛ませた状態で抜き取った後、前記グロメットの孔を元に戻した状態で、第1及び第2の拡径用可撓性長尺部材を順次、グロメットの孔から抜き取るので、これら拡径用可撓性長尺部材をグロメットの孔からスムーズに抜き取ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施形態に係るグロメットへの電線挿通方法及びグロメット拡げ機を詳細に説明する。
図1に、本発明のグロメット拡げ機10の一実施形態を示す。
【0020】
本実施形態のグロメット拡げ機10は、図1に示すように、グロメットGの孔に通す3本の拡径用支持部材としての第1乃至第3の拡径用可撓性長尺部材11,12,13と、両端部を支持したこれら第2及び第3の拡径用可撓性長尺部材12,13を離れた位置に変位させる駆動手段21,31と、架台18と、制御装置20と、を備える。
【0021】
前記駆動手段21は、架台18における垂直板16の左右端側にそれぞれ配置された一対のリニアガイド22,22と、これらリニアガイド22,22間に横架されて鉛直方向に移動自在とされた可動部材23と、該可動部材23を鉛直方向に沿って駆動する為に図示しないモータの回転を直線運動に変換するボールねじ24と、を備えている。
【0022】
前記駆動手段31は、架台18における水平板15の左右端側にそれぞれ配置された一対のリニアガイド32,32と、これらリニアガイド32,32間に横架されて水平方向に移動自在とされた可動部材33と、該可動部材33を水平方向に沿って駆動する為に図示しないモータの回転を直線運動に変換するボールねじ34と、を備えている。
【0023】
前記駆動手段21における可動部材23の左右両端部には、第2の拡径用可撓性長尺部材12の端部をそれぞれ着脱可能に支持固定するワイヤ固定手段25,26が設けられている。
又、前記駆動手段31における可動部材33の左右両端部には、第3の拡径用可撓性長尺部材13の端部をそれぞれ着脱可能に支持固定するワイヤ固定手段35,36が設けられている。
更に、前記水平板15及び垂直板16の交線に沿った左右両端部には、第1の拡径用可撓性長尺部材11の端部をそれぞれ着脱可能に支持固定するワイヤ固定手段45,46が設けられている。
【0024】
前記第1乃至第3の拡径用可撓性長尺部材11,12,13は、それぞれ所定長のワイヤーの両端部に固定用の目玉部51を形成したものである。図2に示した第1の拡径用可撓性長尺部材11を例に説明する。
先ず、図2(a)に示すように、鋼線を撚り合わせて成るワイヤ50の両端部を折り返し、加締め環52で加締め固定することにより目玉部51を形成する。
【0025】
次に、図2(b)に示すように、折り返したワイヤ端部を覆うように加締め金具53を加締め付け、ワイヤ端部や加締め環52の段差部が他の部材に引っ掛かるのを防止する。
そして、図2(c)に示すように、全体にポロエチレンやシリコン等の樹脂材料により樹脂コーティング54が施され、第1の拡径用可撓性長尺部材11が形成される。
【0026】
従って、これら第1乃至第3の拡径用可撓性長尺部材11,12,13のグロメットGの孔への挿通をスムーズに行うことができると共に、挿通されるワイヤハーネス(電線)W/Hに対する傷付け等を防止することができる。
尚、可撓性長尺部材として有機又は無機の線状体(ナイロン繊維やカーボンファイバー等)から成るワイヤを用いることもでき、この場合は樹脂コーティングを省略することも可能である。
【0027】
そして、これら第1乃至第3の拡径用可撓性長尺部材11,12,13の一端部が、それぞれ前記ワイヤ固定手段25,35,45に固定される。
一方、これら第1乃至第3の拡径用可撓性長尺部材11,12,13の他端部は、それぞれ前記ワイヤ固定手段26,36,46に固定される。
【0028】
前記ワイヤ固定手段26,36,46は、第1乃至第3の拡径用可撓性長尺部材11,12,13の他端部をそれぞれ着脱容易に固定するものである。図3に示したワイヤ固定手段36を例に説明する。
前記ワイヤ固定手段36は、図3に示したように、固定ブロック61に穿設された長円径のスリット65と、該スリット65の近傍に突設された枢軸62を中心に一端部側が回動自在に取り付けられた固定用回動部材60と、該固定用回動部材60の他端部側に周方向に向かって突設された係止ピン63と、を備えている。
【0029】
そこで、例えば前記第3の拡径用可撓性長尺部材13の端部に形成した目玉部51をスリット65に貫通させた後、前記固定用回動部材60を図中の反時計回り方向へ回動し、係止ピン63を目玉部51に嵌挿することにより、第3の拡径用可撓性長尺部材13はスリット65からの抜け出しを阻止され、固定が完了する。
【0030】
次に、図4乃至図7を参照しながら、上記グロメット拡げ機10を用いたグロメットへの電線挿通方法を説明する。
先ず、前記駆動手段21及び31における可動部材23及び33が、図4に示したように、前記ワイヤ固定手段45,46に近接した初期位置にセットされる。
【0031】
そして、一端が前記ワイヤ固定手段45に固定された第1の拡径用可撓性長尺部材11の他端部をグロメットGの孔に通した後、一端が前記ワイヤ固定手段25に固定された第2の拡径用可撓性長尺部材12の他端部をグロメットGの孔に通し、これら第1及び第2の拡径用可撓性長尺部材11,12の各他端部を前記ワイヤ固定手段46,26に固定して両端支持状態とする。
【0032】
次に、前記駆動手段21の可動部材23を鉛直方向上方に駆動し、図5に示すように、両端部を支持したこれら第1及び第2の拡径用可撓性長尺部材11,12を互いに離れた所定位置に変位させてグロメットGの孔を拡開させる。
そして、前記グロメットGの孔を拡開させた状態で、一端が前記ワイヤ固定手段35に固定された第3の拡径用可撓性長尺部材13の他端部を通し、該他端部を前記ワイヤ固定手段36に固定して両端支持状態とする。
【0033】
ここで、前記第3の拡径用可撓性長尺部材13は、第1及び第2の拡径用可撓性長尺部材11,12にテンションをかけた状態でグロメットGの孔に挿通されるので、これら第1乃至第3の拡径用可撓性長尺部材11,12,13同士が、グロメットGの孔に通される際に絡むことがない。
【0034】
次に、前記駆動手段21の可動部材23を更に鉛直方向上方に駆動すると共に、前記駆動手段31の可動部材33を水平方向手前に駆動し、図6に示すように、両端部を支持したこれら第1乃至第3の拡径用可撓性長尺部材11,12,13を互いに離れた所定位置に変位させてグロメットGの孔を拡開させる。
【0035】
この際、両端部が支持されたこれら第1乃至第3の拡径用可撓性長尺部材11,12,13は、それぞれ中央部が撓むことによって拡開した前記グロメットGに対して中央部に寄せる付勢力Fを付与し、図7に示すように、長手方向寸法を大幅に収縮させることができる。
そこで、前記グロメットGは、孔が拡開されると同時に長手方向寸法が収縮されるので、ワイヤハーネスW/Hを長尺のグロメットGに容易に挿通することができる。
【0036】
その後、前記駆動手段21の可動部材23を鉛直方向下方に駆動して前記第2の拡径用可撓性長尺部材12を前記第1の拡径用可撓性長尺部材12に近づけた所定位置に変位させると共に、前記駆動手段31の可動部材33を水平方向奥に駆動して初期位置まで変位させ、これら第1乃至第3の拡径用可撓性長尺部材11,12,13を互いに近づけた所定位置(図5に示した位置であり、第3の拡径用可撓性長尺部材13のみが弛んだ状態となる位置)に変位させて前記グロメットGの孔を適宜縮径させた状態で、前記ワイヤ固定手段36に固定された他端部を外し、前記第3の拡径用可撓性長尺部材13をグロメットGから抜き取る。
【0037】
そして、前記駆動手段21の可動部材23を鉛直方向下方に更に駆動して初期位置まで変位させ、これら第1及び第2の拡径用可撓性長尺部材11,12相互を更に近づけた位置に変位させて前記グロメットGの孔を元に戻した状態で、これら第1及び第2の拡径用可撓性長尺部材11,12を順次、グロメットGの孔から抜き取る。すると、図8に示したように、長尺のグロメットGにワイヤハーネスW/Hを挿通させることができる。
尚、前記リニアガイド22,32には、適宜マイクロスイッチ41,42が配設されており、前記可動部材23又は33がそれぞれ初期位置に復帰すると、制御装置20が検知して前記駆動手段21又は31を自動的に停止する。
【0038】
ここで、これら第1乃至第3の拡径用可撓性長尺部材11,12,13を互いに近づけた所定位置に変位させて前記グロメットGの孔を縮径させると共に該第3の拡径用可撓性長尺部材13を弛ませた状態で、先ず前記第3の拡径用可撓性長尺部材13を抜き取った後、第1及び第2の拡径用可撓性長尺部材11,12相互を更に近づけた位置に変位させて前記グロメットGの孔を元に戻した状態で、これら第1及び第2の拡径用可撓性長尺部材11,12を順次、グロメットGの孔から抜き取るので、これら第1乃至第3の拡径用可撓性長尺部材11,12,13をグロメットGの孔からスムーズに抜き取ることができる。
【0039】
即ち、本実施形態のグロメット拡げ機10を用いたグロメットへの電線挿通方法によれば、予めグロメットGの孔に挿通して両端支持された第1乃至第3の拡径用可撓性長尺部材11,12,13相互を離れた位置に変位させてグロメットGの孔を拡開させた状態とするので、ワイヤハーネスW/Hを貫通させる長尺のグロメットGの長手方向寸法に応じてこれら第1乃至第3の拡径用可撓性長尺部材11,12,13を容易に長くすることができる。
【0040】
又、両端部が支持されたこれら第1乃至第3の拡径用可撓性長尺部材11,12,13は、互いに離れた位置に変位させてグロメットGを拡開した際、それぞれ中央部が撓むことによって拡開した前記グロメットGに対して中央部に寄せる付勢力Fを付与し、長手方向寸法を収縮させることができる。
そこで、前記グロメットGは、孔が拡開されると同時に長手方向寸法が収縮されるので、ワイヤハーネスW/Hを長尺のグロメットGに容易に挿通することができる。
【0041】
尚、本発明のグロメットへの電線挿通方法及びグロメット拡げ機の構成は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の形態を採りうることは云うまでもない。
例えば、上記実施形態のグロメット拡げ機10においては、第2及び第3の拡径用可撓性長尺部材12,13を離れた位置に変位させる駆動手段21,31としてリニアガイド及びボールねじを用いたが、リンク機構等の他の駆動手段を用いることもでき、複数本の拡径用可撓性長尺部材を全て駆動してもよい。
【0042】
また、上記実施形態のグロメット拡げ機10では、3本の拡径用支持部材が全て可撓性長尺部材から成る第1乃至第3の拡径用可撓性長尺部材11,12,13とされたが、図9に示したように、3本の拡径用支持部材の内の一本を可撓性長尺部材から成る拡径用可撓性長尺部材71とし、他の二本を棒状部材から成る拡径用シャフト72,73とすることもできる。
【0043】
即ち、3本の拡径用支持部材の内の少なくとも一本が可撓性長尺部材から成る拡径用可撓性長尺部材71とされることにより、該拡径用可撓性長尺部材71と他の拡径用シャフト72,73とが互いに離れた位置に変位させられた際には、図9(b)に示すように、両端部が支持された前記拡径用可撓性長尺部材71の中央部が撓むことによって、拡開したグロメットGに対して中央部に寄せる付勢力Fを付与し、長手方向寸法を収縮させることができる。
【0044】
又、図10に示したように、2本の拡径用支持部材の内の一本を可撓性長尺部材から成る拡径用可撓性長尺部材81とし、他の一本を板状部材から成る拡径用長尺板82とすることもできる。
即ち、2本の拡径用支持部材の内の一本が可撓性長尺部材から成る拡径用可撓性長尺部材81とされることにより、該拡径用可撓性長尺部材81と他の拡径用長尺板82とが互いに離れた位置に変位させられた際には、図10(b)に示すように、両端部が支持された前記拡径用可撓性長尺部材81の中央部が撓むことによって、拡開したグロメットGに対して中央部に寄せる付勢力Fを付与し、長手方向寸法を収縮させることができる。
【0045】
【発明の効果】
上述したように、本発明のグロメットへの電線挿通方法によれば、可撓性長尺部材とされた3本の拡径用支持部材を互いに離れた位置に変位させてグロメットを拡開した際、両端部が支持された前記可撓性長尺部材は中央部が撓むことによって、拡開した前記グロメットに対して中央部に寄せる付勢力を付与し、長手方向寸法を収縮させることができる。
【0046】
そこで、前記グロメットは、孔が拡開されると同時に長手方向寸法が収縮されるので、電線を長尺のグロメットに容易に挿通することができる。
従って、電線を長尺のグロメットに挿通させる際の挿通作業性の向上を図ることができる良好なグロメットへの電線挿通方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るグロメット拡げ機の全体斜視図である。
【図2】図1に示した拡径用可撓性長尺部材の形成手順を説明する為の要部拡大図である。
【図3】図1に示したワイヤ固定手段の拡大斜視図である。
【図4】図1に示したグロメット拡げ機を用いたグロメットへの電線挿通方法を説明する為の要部拡大斜視図である。
【図5】図1に示したグロメット拡げ機を用いたグロメットへの電線挿通方法を説明する為の要部拡大斜視図である。
【図6】図1に示したグロメット拡げ機を用いたグロメットへの電線挿通方法を説明する為の要部拡大側面図である。
【図7】図1に示したグロメット拡げ機により拡開されたグロメットの拡大斜視図である。
【図8】図1に示したグロメット拡げ機を用いてワイヤハーネスW/Hが挿通された長尺のグロメットの全体斜視図である。
【図9】本発明に係る拡径用支持部材の変形例を示す側面図及び正面図である。
【図10】本発明に係る拡径用支持部材の他の変形例を示す側面図及び正面図である。
【図11】従来のグロメット拡げ機を用いたグロメットへの電線挿通方法を説明する為の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
10 グロメット拡げ機
11 第1の拡径用可撓性長尺部材
12 第2の拡径用可撓性長尺部材
13 第3の拡径用可撓性長尺部材
21 駆動手段
31 駆動手段
G グロメット

Claims (1)

  1. 第1及び第2の拡径用可撓性長尺部材を順次、グロメットの孔に通した後、両端部を支持したこれら第1及び第2の拡径用可撓性長尺部材を互いに離れた所定位置に変位させて前記グロメットの孔を拡開させた状態で第3の拡径用可撓性長尺部材を通し、これら拡径用可撓性長尺部材相互を更に離れた位置に変位させて前記グロメットの孔を更に拡開させた状態で電線が挿通され、その後、これら拡径用可撓性長尺部材を互いに近づけた所定位置に変位させて前記グロメットの孔を縮径させた状態で前記第3の拡径用可撓性長尺部材を抜き取った後、前記第1及び第2の拡径用可撓性長尺部材相互を更に近づけた位置に変位させて前記グロメットの孔を元に戻した状態で、これら第1及び第2の拡径用可撓性長尺部材を順次、グロメットの孔から抜き取ることを特徴とするグロメットへの電線挿通方法。
JP2003101615A 2003-04-04 2003-04-04 グロメットへの電線挿通方法 Expired - Fee Related JP4125170B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003101615A JP4125170B2 (ja) 2003-04-04 2003-04-04 グロメットへの電線挿通方法
CNB2004100333044A CN100380759C (zh) 2003-04-04 2004-04-02 往橡皮套管中插通电线的方法以及橡皮套管扩径机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003101615A JP4125170B2 (ja) 2003-04-04 2003-04-04 グロメットへの電線挿通方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004312850A JP2004312850A (ja) 2004-11-04
JP4125170B2 true JP4125170B2 (ja) 2008-07-30

Family

ID=33465355

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003101615A Expired - Fee Related JP4125170B2 (ja) 2003-04-04 2003-04-04 グロメットへの電線挿通方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4125170B2 (ja)
CN (1) CN100380759C (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007288966A (ja) * 2006-04-19 2007-11-01 Sumitomo Wiring Syst Ltd ゴム栓挿入装置
JP5047869B2 (ja) * 2008-04-14 2012-10-10 矢崎総業株式会社 グロメット開閉装置とそれを用いたハーネス挿通方法
CN106486916B (zh) * 2016-12-08 2018-02-06 苏州菱欧自动化科技股份有限公司 一种线束插入机构

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3022241B2 (ja) * 1995-03-31 2000-03-15 住友電装株式会社 グロメット装着装置
JP3434662B2 (ja) * 1997-02-18 2003-08-11 矢崎総業株式会社 グロメット装着治具
JP3344374B2 (ja) * 1999-07-09 2002-11-11 住友電装株式会社 長物グロメット用グロメット拡げ機
JP2001190014A (ja) * 2000-01-05 2001-07-10 Calsonic Kansei Corp グロメットの開口拡張治具
JP2002200531A (ja) * 2000-12-28 2002-07-16 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット拡張治具

Also Published As

Publication number Publication date
CN100380759C (zh) 2008-04-09
JP2004312850A (ja) 2004-11-04
CN1540825A (zh) 2004-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5047869B2 (ja) グロメット開閉装置とそれを用いたハーネス挿通方法
CA2747792C (en) Grommet
WO2016125590A1 (ja) ローラユニットおよび車両用開閉体駆動装置
JP4125170B2 (ja) グロメットへの電線挿通方法
JP2007076620A (ja) ワイヤハーネスの配索構造
EP0884738B1 (en) Assembly device for a wiring harness
JP2000032626A (ja) シールド電線の編組処理方法及び編組処理装置
KR20190014815A (ko) 클립이송삽입장치
KR20010020331A (ko) 가요성 케이블 하니스의 제조 방법
JP4103735B2 (ja) ワイヤハーネス用カバー
JP4772987B2 (ja) エレベーター巻上機の綱掛け方法
JP3042372B2 (ja) ワイヤーハーネス組立用の電線支持具
JP2008311053A (ja) 長物グロメット用ワイヤーハーネス装着装置および長物グロメット付きワイヤーハーネス製造方法
JP3344374B2 (ja) 長物グロメット用グロメット拡げ機
JP3804799B2 (ja) バルーン装着ジグ及びそれを用いたバルーン装着方法
JP3541911B2 (ja) 留め具
JP2004048927A (ja) 長尺体挿通治具
JPH0883516A (ja) 伸縮機構を備えたワイヤハーネスおよび該ワイヤハーネスと電装品との接続方法
JP3209267U (ja) グロメット挿入治具
KR100655620B1 (ko) 와이어링 클립부재
JP2015019519A (ja) 間接活線工法用クリップ
US20090057010A1 (en) Cover for terminated cables
JP3022241B2 (ja) グロメット装着装置
JP6213429B2 (ja) 環状弾性部品の拡張治具及び環状弾性部品付ワイヤーハーネスの製造方法
JP2002200531A (ja) グロメット拡張治具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050621

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060325

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070822

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080408

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080430

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080507

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110516

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees