JP4124033B2 - 多穴管の製造方法 - Google Patents
多穴管の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4124033B2 JP4124033B2 JP2003176726A JP2003176726A JP4124033B2 JP 4124033 B2 JP4124033 B2 JP 4124033B2 JP 2003176726 A JP2003176726 A JP 2003176726A JP 2003176726 A JP2003176726 A JP 2003176726A JP 4124033 B2 JP4124033 B2 JP 4124033B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ridges
- plate
- hole tube
- copper
- protrusions
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F1/00—Tubular elements; Assemblies of tubular elements
- F28F1/10—Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses
- F28F1/40—Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses the means being only inside the tubular element
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F1/00—Tubular elements; Assemblies of tubular elements
- F28F1/02—Tubular elements of cross-section which is non-circular
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F3/00—Plate-like or laminated elements; Assemblies of plate-like or laminated elements
- F28F3/02—Elements or assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with recesses, with corrugations
- F28F3/04—Elements or assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with recesses, with corrugations the means being integral with the element
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Geometry (AREA)
- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種熱交換器の構成部材や半導体の冷却部材として用いられる多穴管の製造方法に関し、特に、製造が容易で熱交換効率の高い多穴管の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、熱交換器に用いられる第1の従来例の多穴管を示す。この多穴管50は、突条54間に溝部52を有する溝付き板51と、溝部52を覆うように突条54に接合された薄板53とから構成される。突条54は、圧延により所定の高さに形成される。この多穴管50は、溝付き板51と薄板53として、銅、アルミニウム等の熱伝導率の大きな材料を用い、溝付き板51の突条54の頂部54aにロウ材55を塗布しながら溝付き板51と薄板53とを加熱状態でロール等により連続圧接することに基づく複数の管路を有している。この製造方法によれば、薄板53と溝付き板51を組み合わせているので、位置決めが不要であり、多穴管50を容易に製造することができる。
【0003】
図8は、熱交換器に用いられる第2の従来例の多穴管を示す(例えば、特許文献1参照。)。この多穴管60は、アルミニウム、銅合金等の熱伝導率の大きな金属材料からなり、平坦に成形された2つの板状の第1および第2の外壁体62、63と、これらの外壁体62、63の両側縁を連結する弧状に成形された2つの板状の外壁体64、64とから構成される。多穴管60は、第1および第2の外壁体62、63から内側に垂直方向に延在する複数の板状のフィン65からなる複数の熱媒体通路66を管内に有する。フィン65は、一端を第1の外壁体62と一体的に接続した第1のフィン体67と、一端を第2の外壁体63と一体的に接続した第2のフィン体68とから構成される。
【0004】
図9は、接合前の第1および第2のフィン体67、68の自由端部の詳細を示す。第1のフィン体67の第1の自由端縁69の中心部には、突条70が多穴管60の長手方向全長に亘って形成されるとともに、突条70の基部には、第1のフィン体67の長手方向に垂直で第1の外壁体62に平行な第1の突合せ面71が形成される。一方、第2のフィン体68の第2の自由端縁72には、断面を二等辺三角形とする凹溝73が多穴管60の長手方向全長に亘って形成されるとともに、凹溝73の両側に第2のフィン体68の長手方向に垂直で第2の外壁体63に平行な第2の突合せ面74が形成される。
【0005】
図10は、第2の従来例の熱交換器の多穴管60の製造方法を示す。先ず、第1工程において、金属材料の押出成形法により、長手方向に垂直な断面において円形をなす筒状の管状外壁体80を製作する。管状外壁体80は、その1つの直径位置に第1および第2の位置決めマーク81、82が形成され、第1の位置決めマーク81を中心として予め定めた数の第1のフィン体67と、第2の位置決めマーク82の位置を中心として予め定めた数の第2のフィン体68とが所定の間隔を設けて所定の長さに突出形成される。
【0006】
次に、第2工程において、回転軸を互いに平行に配置した一対の成形ローラ(図示せず)の複数組により、管状外壁体80を、第1および第2の位置決めマーク81、82を結ぶ直径方向に押圧変形し、第1および第2のフィン体67、68によりフィン65が形成されるように押圧成形する。すなわち、第1のフィン体67の第1の自由端縁69に形成した断面二等辺三角形の突条70が第2のフィン体68の第2の自由端縁72に形成した断面二等辺三角形の凹溝73に嵌合し、両自由端縁69、72に形成された第1および第2の突合せ面71、74とを一致させる。次いで管状外壁体80の押圧を維持しながら第1および第2のフィン体67、68の第1および第2の自由端縁69、72に塗布乾燥させてあるフラックス中のロウ付け用合金が溶融する温度以上に加熱してロウ付け用合金を溶解した後に冷却し、対向している第1および第2のフィン体67、68の第1および第2の自由端縁69、72をロウ付け固定することにより、所望の多穴管60を得る。この製造方法によれば、第1のフィン体67と第2のフィン体68の接合面積が大きいため、接合部分を介して隣り合う熱媒体通路66が貫通して熱変換効率が悪くなることはない。
【0007】
【特許文献1】
特開平5−164491号公報(図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第1の従来例の多穴管50によれば、薄板53は曲げ剛性が小さいので、ロール加工時に薄板53がカールし、薄板53と溝付き板51の突条54との間隔を均一にすることが困難である。また、薄板53と突条54との間で溶解したロウ材が均一に拡散され難いので、ボイドが生じて接合されない部分が生じ、各管路間が貫通して、管路中の熱媒体の流れが悪くなるため、熱交換効率が低下するという問題がある。また、溝付き板51の突条54を高く形成するほど、圧延回数が増えコストが高くなるという問題がある。
【0009】
第2の従来例の多穴管60によれば、管状外壁体80の所定の位置を加圧し、相対するフィン体67、68の先端を嵌合してフィン65を形成するように押圧成形しなければならないため、それぞれのフィン体67、68の位置合せが容易ではなく製造が困難であるという問題がある。
【0010】
従って、本発明の目的は、製造が容易で熱交換効率の高い多穴管の製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、第1の板状体の一つの面に、凹条部と前記凹条部の両側に形成される一対の凸条部とを有する複数の第1の突条を形成し、第2の板状体の一つの面に、凹条部と前記凹条部の両側に形成される一対の凸条部とを有し、前記第1の突状と同一の形状の複数の第2の突条を形成し、複数の前記第1の突条の前記凹条部に複数の前記第2の突条の前記一対の凸条部の一方をそれぞれ嵌合すると共に、複数の前記第2の突条の前記凹条部に複数の前記第1の突条の前記一対の凸条部の一方をそれぞれ嵌合し、複数の前記第1の突条の前記凹条部と複数の前記第2の突条の前記一対の凸条部の一方との接触面をそれぞれ接合すると共に、複数の前記第2の突条の前記凹条部と複数の前記第1の突条の前記一対の凸条部の一方との接触面をそれぞれ接合することを特徴とする多穴管の製造方法を提供する。
この構成によれば、第1および第2の板状体に複数の凸条部および凹条部を形成することにより、曲げ剛性が大きくなり、ロール加工時に第1および第2の板状体がカールすることがなくなる。また、第1の板状体の複数の凸条部と第2の板状体の複数の凹条部とを嵌合させれば、第1および第2の板状体の位置決めができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る多穴管を示す。この多穴管1は、銅、銅合金、アルミニウム等の熱伝導率の大きな材料から形成されるが、本実施の形態では銅を用いる。この多穴管1は、第1の板状体11の下面に所定の間隔に複数の第1の突条12が形成された第1の銅条10と、第2の板状体21の上面に所定の間隔に複数の第2の突条22が形成され、さらに第2の突条22に凹条部22aが形成された第2の銅条20とから構成される。第1および第2の板状体11、21、第1および第2の突条12、22により囲まれた空間は、冷媒を流す熱媒体通路2となる。
【0013】
図2は、第1の銅条10を示す。第1の銅条10に形成された第1の突条12は、その先端に丸みを有する凸条部12aが形成されている。突条12は、隣接する突条12との間に溝部15を有し、溝部15は、第1の銅条10が第2の銅条20と接合されたときに熱媒体通路2を形成するようになっている。また、第1の突条12のピッチは、第2の銅条20の凹条部22aのピッチと同一に形成されている。
【0014】
図3は、第2の銅条20を示す。第2の銅条20に形成された第2の突条22は、第1の銅条10の凸条部12aと係合する凹条部22aが形成され、その凹条部22aは、丸みを帯びた形状としてある。そのため、凸条部12aと凹条部22aとを一致させれば凸条部12aと凹条部22aとが面接触する。第2の突条22間は、第1の銅条10と接合されたときに熱媒体通路2となる溝部25が形成される。
【0015】
次に、多穴管1の製造方法について説明する。第1の銅条10は、所定の形状の溝を設けたロールと平坦な表面を有するロールからなる溝圧延機を用いて銅板を圧延することにより製作される。第2の銅条20は、第1の銅条10と同様に溝圧延機を用いて銅板を圧延することにより製作される。なお、溝部15、25は、切削加工により形成してもよい。まず、第1の銅条10に形成された第1の突条12と第2の銅条20に形成された第2の突条22とを互いに対向するように配置する。次に、第1の突条12あるいは凹条部22aに接合用のロウ材を塗布する。次に、第1の突条12の凸条部12aと第2の突条22の凹条部22aとを一致させながら図示しないロール等で連続的に加圧接合する。この加圧接合時に凸条部12aおよび凹条部22aとの温度がロウ材の融点以上になるように加温することで、ロウ材が溶解して凸条部12aと凹条部22aとの間に回り込むことにより第1および第2の銅条10、20を接合する。このようにして多穴管1が製造される。
【0016】
この第1の実施の形態によれば、以下の効果が得られる。
(イ)第1の銅条10に形成された第1の突条12の凸条部12aと第2の銅条20の第2の突条22に形成された凹条部22aとが嵌合する形状としてあるため、第1の銅条10の凸条部12aと第2の銅条20の凹条部22aとを一致させるだけで、第1および第2の銅条10、20を嵌合させることができる。したがって、第1の銅条10と第2の銅条20との位置決めが容易となる。
(ロ)板状体11、21に突条12、22を形成することにより曲げ剛性が大となって、ロールによる加圧接合時に板状体11、21がカールし難くなるため、凸条部12aと凹条部22aとの接触部分に毛細管効果によりロウ材が行き渡り、接合不良が生じ難くなるとともに、接合面積が増えるので、接合強度も従来のものに比べて強固になる。
(ハ)突条12、22を両方の板状体11、21に設けることにより、一方の板状体にのみ突条を形成したものと比較して突条の高さを高くする必要がなくなるため、ロール加工を容易、かつ、低コストで連続的に行うことができる。
(ニ)ロール加工による溝の形成は、切削加工と比較して低コストで行うことができる。
【0017】
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る多穴管を示す。この第2の実施の形態に係る多穴管1は、第1の実施の形態とは第1および第2の凸条12、22の形状が異なる。すなわち、第2の実施の形態の第1および第2の突条12、22が断面矩形状に形成され、凹条部22aも断面矩形状に形成されている。この多穴管1の製造方法は、第1の実施の形態と同様である。
【0018】
この第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、第1の銅条10と第2の銅条20との位置決めが容易となる。また、第1の実施の形態と同様に板状体11、21に突条12、22を形成したので、ロールによる加圧接合時に板状体11、21がカールし難くなるため、接合不良が生じ難くなるとともに、接合強度も強固になる。
【0019】
図5は、本発明の第3の実施の形態に係る多穴管を示す。この第3の実施の形態に係る多穴管1は、第2の実施に形態とは、第1の突条12の形状が異なる。すなわち、第3の実施の形態の第1の突条12の凸条部12aの両側の突合せ面12cは、第2の突条22の凹条部22aの両側の突合せ面22cに接触するように相補形状を有している。
【0020】
この第3の実施の形態によれば、第2の実施の形態と比較して、第1の突条12と第2の突条22との接触面積が大きくなるため、接合強度が強固になる。また、第1の突条12と第2の突条22との接合長さが長くなるため、接合不良が生じても隣り合う熱媒体通路間で熱媒体が行き来することが困難であり、熱交換効率が悪くなることはない。
【0021】
図6は、本発明の第4の実施の形態に係る多穴管を示す。この第4の実施の形態に係る多穴管1は、第1の実施の形態とは、第1の突条12の形状が異なる。すなわち、第4の実施の形態の第1の突条12は、第2の突条22と同一の形状を有しており、互いの凹条部12b、22aに他方の凸条部12a、22bが係止する構造となっている。
【0022】
この第4の実施の形態によれば、第1〜3の実施の形態の効果に加え、第1および第2の銅条10、20は、同一の形状を有しているため、第1〜3の実施の形態と比較して、同一のロールを用いて形成することができることから、生産性が高くなる。
【0023】
なお、本発明に係る多穴管1は、接合に使用するロウ材や半田の化学成分に関して特に制限がない。すなわち、りん銅ロウ、銀ロウ及び半田のいずれでもよい。また、ロウ材、半田の形状に関しても制限がなく、シート、ペースト及び半田めっきのいずれでもよい。さらに、接合時の加熱温度及び雰囲気に関しても制限がない。さらに、銅条の化学成分、厚み、幅及び溝幅に関しても制限がない。多穴管1の材料としては、純銅および銅合金の他に熱伝導性の良好なアルミニウム等の金属材料であってもよい。また、凹部及び凹部と相補的な突条の形状ならびに突条の頂部の凹部または突起については、台形、逆台形、矩形及び円弧状のいずれでもよい。
【0024】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明する。なお、銅条10、20は、上述したように、所定形状の溝を設けたロールと平坦表面を有するロールからなる溝圧延機を用いて銅板を圧延することにより所定形状の溝部15、25と第1および第2の突条12、22を有する銅条10、20を連続して形成した。
【0025】
下記の実施例において、銅条10、20は、上記の方法で成形したものを用いて銅製の多穴管1を製造した。表1は、実施例1〜4の製造条件を示す。
【表1】
【0026】
<実施例1>
実施例1は、本発明の第1の実施の形態に対応するものであり、第1の板状体11の厚み、第1の突条12の高さ及びピッチがそれぞれ2mm、1mm、2mmの第1の銅条10と、第2の板状体21の厚み、第2の突条22の高さ及びピッチがそれぞれ2mm、1mm、2mmであり、第2の突条22の頂部に深さが0.2mmの凹条部22aを有する第2の銅条20とを用いた。第1の銅条10の溝部15、および第2の銅条20の溝部25をそれぞれ内側にして、りん銅ロウ(B−CuP2)シートを介して、第1の銅条10の第1の突条12が第2の銅条20の第2の突条22の凹条部22aに嵌め込まれるように配置する。次に、これらを850℃に保持したN2雰囲気炉中を連続して通過させて加圧することにより接合を行い、図1に示す多穴管1を製造した。
【0027】
<実施例2>
実施例2は、本発明の第2の実施の形態に対応するものであり、第1の板状体11の厚み、第1の突条12の高さ及びピッチがそれぞれ2mm、1mm、2.5mmの第1の銅条10と、第2の板状体21の厚み、第2の突条22の高さ及びピッチがそれぞれ2mm、1.2mm、2.5mmであり、第2の突条22の頂部に深さが0.2mmの凹条部22aを有する第2の銅条20とを用いた。第1の銅条10の溝部15と第2の銅条20の溝部25をそれぞれ内側にして、りん銅ロウ(B−CuP2)シートを介して、第1の銅条10の第1の突条12が第2の銅条20の第2の突条22の頂部の凹条部22aに嵌め込まれるように配置する。次に、これらを850℃に保持したN2雰囲気炉中を連続して通過させて加圧することにより接合を行い、図4に示す多穴管1を製造した。
【0028】
<実施例3>
実施例3は、本発明の第3の実施の形態に対応するものであり、第1の板状体11の厚み、第1の突条12の高さ及びピッチがそれぞれ1mm、0.5mm、1.5mm、第1の突条12の先端に高さ0.2mmの突起12aを有する第1の銅条10と、第2の板状体21の厚み、第1の突条22の高さ及びピッチがそれぞれ1mm、0.5mm、1.5mmであり、第2の突条22の頂部に深さ0.2mmの第2の凹条部22aを有する第2の銅条20を用いた。第1の銅条10の溝部15と第2の銅条20の溝部25をそれぞれ内側にして、りん銅ロウ(B−CuP2)シートを介して、第1の銅条10の第1の突条12の頂部の突起12aが第2の銅条20の第2の突条22の頂部の凹条部22aに嵌め込まれるように配置する。次に、これらを850℃に保持したN2雰囲気炉中を連続して通過させて加圧することにより接合を行い、図5に示す多穴管1を製造した。
【0029】
<実施例4>
実施例4は、本発明の第4の実施の形態に対応するものであり、第1および第2の板状体11、22の厚み、第1および第2の突条12、22の高さ、及び第1および第2の突条12、22のピッチがそれぞれ2mm、1.1mm、2mmであり、第1および第2の突条12、22の頂部に深さが0.3mmの第1および第2の凹条部12b、22aを有する第1および第2の銅条10、20を用いた。第1の銅条10の溝部15と第2の銅条20の溝部25をそれぞれ内側にして、りん銅ロウ(B−CuP2)シートを介して、第1の銅条10の凸条部12aが第2の銅条20の凹条部22aに嵌め込まれ、第2の銅条20の凸条部22bが第1の銅条10の凹条部12bに嵌め込まれるように配置する。次に、これらを850℃に保持したN2雰囲気炉中を連続して通過させて加圧することにより接合を行い、図6に示す多穴管1を連続して製造した。
【0030】
実施例1〜4は、いずれも成形時の位置合わせが容易で、ロール加工時にカールすることなく、良好に接合を行うことができた。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明に係る多穴管の製造方法によれば、第1および第2の板状体に複数の凸条部および凹条部を形成することにより、曲げ剛性が大きくなり、ロール加工時に第1および第2の板状体がカールすることがなくなり、また、第1の板状体の複数の凸条部と第2の板状体の複数の凹条部とを嵌合させれば、第1および第2の板状体の位置決めができるため、製造が容易で熱交換効率の高い多穴管を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る多穴管の要部断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る第1の銅条の要部断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る第2の銅条の要部断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る多穴管の要部断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る多穴管の要部断面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係る多穴管の要部断面図である。
【図7】第1の従来例の多穴管の要部断面図である。
【図8】第2の従来例の多穴管の要部断面図である
【図9】第2の従来例の接合前の第1および第2のフィン体の自由端部の詳細を示す要部断面図である。
【図10】第2の従来例の多穴管の製造方法を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 多穴管
2 熱媒体通路
10 第1の銅条
11 第1の板状体
12 第1の突条
12a 凸条部
12b 凹条部
12c 突合せ面
15、25 溝部
20 第2の銅条
21 第2の板状体
22 第2の突条
22a 凹条部
22b 凸条部
22c 突合せ面
23 凹部
25 溝部
50 多穴管
51 溝付き板
52 溝部
53 薄板
54 突条
54a 頂部
55 ロウ材
60 多穴管
62 第1の外壁体
63 第2の外壁体
64 弧状に成形された外壁体
65 フィン
66 熱媒体通路
67 第1のフィン体
68 第2のフィン体
69 第1の自由端縁
72 第2の自由端縁
70 突条
71 第1の突合せ面
74 第2の突合せ面
73 凹溝
80 管状外壁体
81 第1の位置決めマーク
82 第2の位置決めマーク
Claims (3)
- 第1の板状体の一つの面に、凹条部と前記凹条部の両側に形成される一対の凸条部とを有する複数の第1の突条を形成し、
第2の板状体の一つの面に、凹条部と前記凹条部の両側に形成される一対の凸条部とを有し、前記第1の突状と同一の形状の複数の第2の突条を形成し、
複数の前記第1の突条の前記凹条部に複数の前記第2の突条の前記一対の凸条部の一方をそれぞれ嵌合すると共に、複数の前記第2の突条の前記凹条部に複数の前記第1の突条の前記一対の凸条部の一方をそれぞれ嵌合し、
複数の前記第1の突条の前記凹条部と複数の前記第2の突条の前記一対の凸条部の一方との接触面をそれぞれ接合すると共に、複数の前記第2の突条の前記凹条部と複数の前記第1の突条の前記一対の凸条部の一方との接触面をそれぞれ接合することを特徴とする多穴管の製造方法。 - 複数の前記第1の突条及び複数の前記第2の突条の形成は、前記第1および前記第2の板状体を圧延することにより行うことを特徴とする請求項1記載の多穴管の製造方法。
- 前記接合は、ロウ付けまたは半田付けにより行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の多穴管の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003176726A JP4124033B2 (ja) | 2003-06-20 | 2003-06-20 | 多穴管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003176726A JP4124033B2 (ja) | 2003-06-20 | 2003-06-20 | 多穴管の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005007459A JP2005007459A (ja) | 2005-01-13 |
JP4124033B2 true JP4124033B2 (ja) | 2008-07-23 |
Family
ID=34099527
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003176726A Expired - Fee Related JP4124033B2 (ja) | 2003-06-20 | 2003-06-20 | 多穴管の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4124033B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4928749B2 (ja) | 2005-06-30 | 2012-05-09 | 株式会社東芝 | 冷却装置 |
JP4746361B2 (ja) | 2005-06-30 | 2011-08-10 | 株式会社東芝 | 電子機器 |
JP2007013689A (ja) * | 2005-06-30 | 2007-01-18 | Toshiba Corp | 情報処理装置および復号制御方法 |
JP2007078325A (ja) * | 2005-09-16 | 2007-03-29 | Hitachi Densen Mekutekku Kk | 熱交換用多穴管及びその製造方法 |
JP2009085468A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Mitsubishi Materials Corp | フィンチューブ型熱交換器およびその製造方法 |
-
2003
- 2003-06-20 JP JP2003176726A patent/JP4124033B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005007459A (ja) | 2005-01-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN105980804B (zh) | 板翅式热交换器及热交换器用波纹状翅片的制造方法 | |
JPH08200977A (ja) | 熱交換器用偏平チューブ及びその製造方法 | |
JPH06281373A (ja) | 熱交換器用冷媒流通管 | |
JP4099513B2 (ja) | 偏平管製造用金属板、偏平管および偏平管の製造方法 | |
JP2001289590A5 (ja) | ||
JP2001041675A (ja) | 熱交換器用チューブおよび熱交換器 | |
JP2007078325A (ja) | 熱交換用多穴管及びその製造方法 | |
JPS6130072Y2 (ja) | ||
CN101065633B (zh) | 由异型轧制金属产品制成的管子及其制造方法 | |
JPH1089870A (ja) | 熱交換器の製造方法及び熱交換器 | |
US6594897B2 (en) | Method for manufacturing coolant tube of heat exchanger | |
JP4124033B2 (ja) | 多穴管の製造方法 | |
JP2000329488A (ja) | 熱交換器用偏平チューブ | |
JP2002071286A (ja) | 熱交換器用偏平チューブおよびその製造方法 | |
JPS6166091A (ja) | 熱交換器用チユ−ブ材及び該チユ−ブ材による熱交換器コアの製造方法 | |
JP4626472B2 (ja) | 熱交換器および熱交換器の製造方法 | |
JP2007107755A (ja) | 熱交換器、熱交換器用チューブ、およびそれらの製造方法 | |
JPS62166294A (ja) | 熱交換器 | |
JP2003130566A (ja) | 熱交換器用偏平チューブ及びそれを用いた熱交換器 | |
JP2000161883A (ja) | 熱交換媒体チューブの製造方法 | |
JP4216643B2 (ja) | 熱交換器用扁平チューブの製造方法 | |
JP2000213882A (ja) | 熱交換器用チュ―ブおよび熱交換器コア | |
JPH05164491A (ja) | 熱交換用チユーブおよびその製造方法 | |
JPH10288491A (ja) | 熱交換器用偏平チューブ及びその製造方法 | |
JPH0284253A (ja) | 伝熱管とその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050715 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070614 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070619 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070808 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071030 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071108 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080415 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080428 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110516 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |