JP4123918B2 - ホース継手金具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のブレーキホースなどの各種流体用ホースを接続するためのホース継手金具に関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】
従来、この種のホース継手金具として、例えば、特開昭63−191520号公報(特許文献1)が知られている。図18は従来のホース継手金具100を示す断面図である。ホース継手金具100は、継手本体110と、ニップル120とを備えている。継手本体110内の孔は、隔壁116により、第1装着孔112と、第2装着孔114に分けられて、その間を接続孔116aにより接続している。ニップル120は、接続孔116aに管体122を挿入するとともに、接続孔116aの壁面に対してロウ付けにより隔壁116に固定されている。
【0003】
しかし、従来の技術では、ロウ付けするためにニップル120や接続孔116aの寸法管理を厳密にする必要があり、切削などにより精密な加工を必要とし、作業も面倒であった。
【0004】
また、他の技術として、ニップルを継手本体に圧入して組み付ける構成(特許文献2)や、ニップルの一部をかしめることにより組み付ける構成(特許文献3)も知られている。
【0005】
特許文献2の技術は、特許文献1と同様に寸法管理が面倒であり、また特許文献2,3の技術は、ニップルのシール面を変形させる場合があり、加工が難しいという問題があった。
【特許文献1】
特開昭63−191520号公報
【特許文献2】
特開平11−125376号公報
【特許文献3】
実開平6−30597号公報
【0006】
本発明は、上記従来の技術の問題を解決するものであり、切削などの面倒な工程を必要とせず、ニップルのシール面を損なうことなく、簡単に製造できるホース継手金具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上記課題を解決するためになされた本発明は、
ホースを接続するためのホース継手金具において、
上記ホースおよび配管を装着するための第1装着孔と第2装着孔と、上記第1装着孔と上記第2装着孔とを接続する接続孔とを有し、鍛造により一体成形された継手本体と、
上記ホースを圧入するための管体と、該管体と一体に形成されかつ該管体より大径のニップル頭部とを有するニップルと、
を備え、
上記継手本体は、上記ニップル頭部を位置決めするニップル支持部と、該ニップル支持部にニップル頭部を位置決めした状態にて、該継手本体の外周部から径方向内方へ塑性変形させることにより、上記ニップル頭部を固定する固定部とを有することを特徴とする。
【0008】
上記塑性加工は、継手本体の外周部から、回転加工による方法をとることができる。ここで、上記回転加工は、継手本体の外周部に、塑性変形させて環状凹所を形成するための転造、ローリング、スエージングを含む方法である。転造とは、表面に凹凸のある工具の間で棒状素材を多数回、転動させながら、素材表面に工具の凹凸を押し込ませて素材外周を所定形状に成形する加工方法をいう。ローリングとは、凸部を有しかつ回転する複数のローラ間に丸棒素材を挿入し、ローラが1回転する間に段付き軸部品を得る方法である。スエージングとは、高速で短いストロークで往復動する2〜4個のダイスによって、棒状素材を半径方向に圧縮して凹所を形成する方法である。
【0009】
本発明のホース継手金具において、継手本体のニップル支持部にニップルを位置決めした状態にて、継手本体の外周部から径方向内方へ塑性変形するだけで、ニップルを継手本体に固定できるので、組付工程が簡単である。しかも、固定部は、塑性変形の力により、ニップル頭部の外周面に対して均一に押圧するので、ニップルのガタツキもなく、ニップル支持部とニップル頭部との嵌合する寸法精度を厳密に管理する必要がなくなる。
【0010】
また、継手本体は、ニップル支持部を含めた形状が、軸方向に対して直角方向に壁や張り出した部分のないストレート形状であるので、軸方向の鍛造により成形することができ、生産性が向上し、製造コストを低減できる。よって、従来の技術で説明したロウ付けや圧入などの工程に比べて厳密な寸法管理を必要とせず、工程を簡略化できる。
【0011】
ニップルは、かしめにより継手本体に固定されているので、従来の技術で説明した圧入手段で固定するよりも、継手本体に強固に固定することができる。
【0012】
また、本発明のニップル頭部の好適な態様として、上記配管のシール端に当たる円錐状のシール面と、該シール面を含まないニップル頭部の外周面とを有し、該外周面を上記固定部で固定する構成をとることができる。
【0013】
さらに、ニップル頭部の別の態様として、配管のシール端をシールする円錐状のシール面と、該シール面のうち上記シール端の当たらない部分を上記固定部で固定する構成をとることができる。この構成により、シール面に変形させないで、大きな応力でニップルを固定することができる。
【0014】
また、ニップル頭部は、その外周面に環状凹所を有し、上記固定部が上記環状凹所に食い込むように構成することができる。この構成により、ホースに抜く方向へ大きな力が加わってもニップルの位置ズレを防止することができる。
【0015】
さらに、継手本体は、第1装着孔を形成する壁面に、配管のシール端をシールするシール面を有し、上記ニップル支持部は、上記ニップルを上記第2装着孔から挿入可能に形成される構成をとることができる。この構成により、シール面がニップル支持部から離れているので、シール面に大きな力が加わらず、シール面を変形させることもない。
【0016】
また、継手本体は、第2装着孔を形成するソケット部を備え、該ソケット部に近接した位置に、上記ニップル支持部を配置する構成をとることができる。この構成によれば、固定部とソケット部とを同時に塑性加工できるので、工程を簡略化できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例について説明する。
【0018】
A.第1実施例
(1) ホース継手金具10の概略構成
図1は第1実施例にかかる配管H1およびホースH2を接続したホース継手金具10を示す半断面図である。ホース継手金具10は、自動車のブレーキホースなどの接続に使用されるものであり、継手本体12と、継手本体12に締結されるニップル20と、継手本体12に螺着される締結部材30とを備え、継手本体12の一方の側に締結部材30を介して配管H1を接続し、ニップル20にホースH2を圧入した状態でかしめることによりホースH2を接続している。ホース継手金具10は、継手本体12の外周部に設けた取付溝12aに、取付部材VMの取付孔VMaを位置決めしてから、クリップCPを介して取付部材VMに取り付けられる。
【0019】
(2) ホース継手金具10の各部の構成
次に、ホース継手金具10の各部の構成について詳細に説明する。
【0020】
(2)−1 継手本体12
図2はホース継手金具10を示す半断面図である。継手本体12は、継手頭部14と、ソケット部18とを備え、これらを金属材料により一体に形成している。継手本体12内には、図1に示す配管H1およびホースH2を装着するための孔が軸方向に形成され、つまり、上記孔を隔壁16により分けることにより、配管H1を装着するための第1装着孔14aが継手頭部14に形成され、ホースH2を装着するための第2装着孔18aがソケット部18に形成されている。第1装着孔14aと第2装着孔18aとは、隔壁16に形成された接続孔16aにより接続されている。
【0021】
隔壁16には、接続孔16aに面してニップル20を位置決めするためのニップル支持部19およびニップル20をニップル支持部19に固定するための固定部16bが形成されている。ニップル支持部19は、円筒面19aと、円筒面19aから半径方向外方へ拡径された段部19bとを備えている。一方、固定部16bは、ニップル支持部19にニップル20を位置決めした状態で、隔壁16の外周部から径方向内方へ塑性変形させることにより円筒面19aにてニップル20を締結する部位である。ソケット部18は、第2装着孔18aにホースH2(図1)を挿入してソケット部18を外周部から径方向内方へかしめることにより、ホースH2を接続する部位である。
【0022】
(2)−1 ニップル20
ニップル20は、ホースH2を圧入するための管体22と、管体22と一体に形成されかつ該管体22より大径のニップル頭部24とを備えている。管体22およびニップル頭部24の軸心には、配管H1とホースH2とを接続するための通路22aが形成されている。管体22は、ホースH2に圧入されるとともに、ソケット部18を外周側からかしめることによりホースH2を接続している。
【0023】
図3はニップル頭部24の付近を拡大した断面図である。ニップル頭部24は、先端に円錐の裾形状に形成されたシール面24bを有する鍔部24aと、鍔部24aの外周から縮径されて段部となった外周面24cとを備えている。上記シール面24bは、配管H1のシール端H1a(図1)に密着して、配管H1との間をシールしている。一方、外周面24cは、ニップル支持部19の円筒面19aに位置決めされ、継手本体12の外周側から塑性変形された固定部16bにより、ニップル20を継手本体12に固定するための被支持面である。
【0024】
(2)−1 締結部材30
図1に戻り、締結部材30は、締結部材本体32と、この締結部材本体32の一端から延設されたフランジ34とを備え、これらを一体に成形している。締結部材本体32内には、配管H1を貫挿するための貫通孔32aが形成されている。また、締結部材本体32の外周部には、継手本体12の第1装着孔14aに螺着されるネジ32bが形成されている。
【0025】
(3) ホース継手金具10の組付
次に、ホース継手金具10の組付工程について説明する。継手本体12を鍛造工程により、ニップル20を鍛造または切削加工により、それぞれ作製する。なお、継手本体12の鍛造工程については後述する。
【0026】
図4は継手本体12にニップル20を組み付けする前の状態を示す半断面図である。図4の状態から、ニップル20を継手本体12に固定するには、ニップル20をその管体22の側から、第1装着孔14a、接続孔16aを通じて第2装着孔18aまで挿入し、ニップル頭部24の外周面24cをニップル支持部19の円筒面19aに支持する。続いて、図5に示すように、継手本体12の隔壁16の外周部から転造装置による転造により隔壁16を径方向内方へ塑性変形する。図6は転造工程を説明する説明図である。転造工程は、継手本体12をガイド51の間にセットし、継手本体12の外周にロール52を配置し、ロール52を回転しつつ中心に向けて押圧することにより行なう。これにより、継手本体12の材料が径方向内方に流れ、固定部16bがニップル頭部24の外周面24cを締結し、図2に示すように、ニップル20が固定部16bを介して継手本体12に固定される。その後、継手本体12の外周部に取付溝12aを、継手頭部14にネジ14cをそれぞれ形成し、さらにメッキ処理を施すことによりホース継手金具10が製造される。
【0027】
(4) ホース継手金具10の接続作業
次に、図1において、配管H1およびホースH2をホース継手金具10に接続する作業について説明する。ホースH2のホース継手金具10への接続は、ニップル20の管体22にホースH2を圧入するとともに第2装着孔18aに挿入して、ソケット部18の外周からかしめることにより行なう。
【0028】
一方、配管H1をホース継手金具10に接続する作業は、以下のように行なう。まず、配管H1をフランジ34の貫通孔32a内に挿入する。このとき、配管H1の端部を、締結部材30のテーパ押圧端32cから僅かに突出させる。続いて、締結部材30を、ネジ32bとネジ14cとを介して継手本体12に螺着する。このとき、配管H1のフレア状に折り返されたシール端H1aがニップル20のシール面24bに当たり、さらに締結部材30をネジ14cにねじ込むと、シール端H1aがシール面24bに密着する。これにより、配管H1は、ホース継手金具10に装着されるとともに、ニップル20に接続されることになる。
【0029】
(5) 継手本体12の製造工程
継手本体12を鍛造工程により製造する工程について説明する。図7は継手本体12の鍛造工程を説明する説明図である。図7(A)の金属材料からなる棒状素材12Aをダイス(図示省略)にセットし、図7(B)から図7(C)に示すように棒状素材12Aに第1装着孔14aおよび第2装着孔18aとなる凹所を形成すると同時に、継手本体12(図1参照)に近い外形を成形する。続く工程にて、図7(D)に示すように継手本体12の隔壁16となる部位を鍛造により成形し、さらに接続孔16aを鍛造による打ち抜きにより形成する。これにより、図7(E)に示す継手本体12が作製されて、上述したニップル20の組付へ移行する。
【0030】
(6) ホース継手金具10の作用・効果
上記ホース継手金具10によれば、以下の作用・効果を奏する。
【0031】
(6)−1 継手本体12のニップル支持部19にニップル20を位置決めした状態にて、継手本体12の外周部から径方向内方へ塑性変形するだけで、ニップル20を継手本体12に固定できるので、組付工程が簡単である。しかも、固定部16bは、塑性変形の力により、ニップル頭部24の外周面24cに対して均一に押圧するので、ニップル20のガタツキもなく、ニップル支持部19とニップル頭部24との嵌合する寸法精度を厳密に管理する必要がなくなる。
【0032】
(6)−2 継手本体12は、ニップル支持部19を含めた形状が、軸方向に対して直角方向に壁や張り出した部分のないストレート形状であるので、軸方向の鍛造により成形することができ、生産性が向上し、製造コストを低減できる。よって、従来の技術で説明したロウ付けや圧入などの工程に比べて厳密な寸法管理を必要とせず、工程を簡略化できる。
【0033】
(6)−3 継手本体12は、第1装着孔14aと接続孔16aとを鍛造等により軸方向から加工できるので、第1装着孔14aと接続孔16aとの同軸上精度を確保でき、最終的にネジ14cとニップル20のシール面24bの同軸上精度を高めることができる。
【0034】
(6)−4 ニップル20は、かしめにより継手本体12に固定されているので、従来の技術で説明した圧入手段で固定するよりも、継手本体12に強固に固定することができる。
【0035】
(6)−5 ニップル20は、かしめにより継手本体12に固定されているので、従来の技術で説明したロウ付けと異なり、加熱による継手本体12やニップル20の軟化がなく、硬質材料を使う必要がなく、また、ロウ付け前に部分的に硬化させるなどの面倒な作業も不要である。
【0036】
B.第2実施例
図8は第2実施例にかかるホース継手金具10Bを示す半断面図、図9は図8の要部を示す断面図である。第2実施例は、ニップル頭部24Bの外周側面で継手本体12Bに固定した構成に特徴を有する。すなわち、図9において、ニップル頭部24Bは、配管H1のシール端H1a(図1参照)に当たる円錐状のシール面24Bbと、支持側面24Bcとを有している。
【0037】
ニップル20Bを継手本体12Bに締結するには、ニップル20Bをニップル支持部19Bに位置決めした状態から、継手本体12Bの外周部から矢印方向に力を加えて塑性変形させる回転加工を行なう。これにより、第1装着孔14Baの壁面から固定部16Bbが突出して、ニップル頭部24Bの支持側面24Bcを固定する。
【0038】
本実施例によれば、ニップル20Bを外径の大きい支持側面24Bcで締結するので、継手本体12Bの肉厚の薄い部分により押し付ける大きな力を受けて、高い応力でニップル20Bを大きな力で締結することができる。
【0039】
C.第3実施例
図10は第3実施例にかかるホース継手金具10Cを示す半断面図、図11は図10の要部を示す断面図である。第3実施例は、第2実施例の変形例にかかり、図11に示すようにニップル頭部24Cのシール面24Cbの外周面で固定部16Cbにより締結した構成に特徴を有する。すなわち、ニップル頭部24Cは、配管H1のシール端H1a(図1参照)をシールする円錐状のシール面24Cbを有し、このシール面24Cbの外周部が被支持面24Cdとなっており、固定部16Cbで固定される。また、継手本体12Cの外周から回転加工により塑性変形させた環状凹所は、取付部材VMを取り付けるための取付溝12Caとなっている。
【0040】
本実施例によれば、固定部16Cbは、傾斜面に形成された被支持面24Cdを押圧して、ニップル20Cを段部19Cbに押圧するので、ニップル20Cのガタツキを防止でき、段部19Cbとのシール性を一層向上させることができる。また、固定部16Cbで押さえる位置は、シール面24Cbの外周部である被支持面24Cdであるので、シール面24Cbを変形させることもない。さらに、継手本体12Cの外周部から回転加工と同時に、取付溝12Caを形成しているので、切削加工も必要とせず、生産性に優れている。
【0041】
D.第4実施例
図12は第4実施例にかかるホース継手金具10Dを示す半断面図、図13は継手本体12Dにニップル20Dを組み付ける前の状態を示す半断面図である。第4実施例は、ニップル頭部24Dの外周面に環状凹所24Deを形成し、この環状凹所24Deに固定部16Dbを押し込めた構成に特徴を有する。すなわち、ニップル頭部24Dは、その外周面24Dcに環状凹所24Deを有している。ニップル20Dを継手本体12Dに組み付けるには、ニップル20Dをニップル支持部19Dに位置決めした後に、上記固定部16Dbが上記環状凹所24Deに食い込むように継手本体12Dを塑性変形させる。
【0042】
本実施例によれば、固定部16Dbが環状凹所24Deに食い込んで位置ズレを防止するから、ニップル頭部24Dの外周面24Dcの外径は、ニップル支持部19Dの円筒面19aの内径よりも僅かに大きくする寸法公差をとることができ、これによりニップル20Dをニップル支持部19Dに位置決めすることが容易である。さらに、取付溝12Daは、回転加工により塑性変形させると同時に形成されるので、別途、溝形成などの工程が不要となり、製造コストの低減ができる。
【0043】
E.第5実施例
図14は第5実施例にかかるホース継手金具10Eを示す半断面図、図15はホース継手金具10Eを組み付ける前の状態を示す半断面図である。第5実施例は、配管H1のシール端H1a(図1参照)をシールするためのシール面12Ebを継手本体12Eに形成した構成に特徴を有している。すなわち、継手本体12Eの第1装着孔14Eaを形成する壁面には、配管H1のシール端H1aをシールするシール面12Ebが形成されている。また、継手本体12Eの第2装着孔18Eaの底部には、ニップル20Eを第2装着孔18Eaから挿入して支持するためのニップル支持部19Eが形成されている。ニップル20Eのニップル頭部24Eは、管体22Eの端部から突設された円筒形状であり、その外周部に環状凹所24Eeを備えている。
【0044】
継手本体12Eにニップル20Eを締結するには、第2装着孔18Eaからニップル20Eを挿入してニップル支持部19Eに位置決めし、ソケット部18Eの根元の外周部から回転加工により塑性変形させて、固定部16Ebをニップル20Eの環状凹所24Eeに食い込ませる。
【0045】
本実施例によれば、塑性変形に伴う外力がシール面12Ebから離れて加えられるので、大きな塑性変形を加えてもシール性を損なうことがない。また、ニップル頭部24Eの環状凹所24Eeに固定部16Ebを食い込ませてニップル20Eが締結されるので、ホースH2の動きに伴うニップル20Eを引き抜く方向に耐える力を大きくすることができる。
【0046】
F.第6実施例
図16は第6実施例にかかるホース継手金具10Fを示す半断面図、図17はホース継手金具10Fの組付前の状態を示す半断面図である。第6実施例は、継手本体12Fのソケット部18Fを軸方向に長く形成し、ソケット部18Fの根元にニップル支持部19Fを設け、ホースH2をかしめると同時にニップル20Fの継手本体12Fへの締結を同時に行なう構成に特徴を有する。
【0047】
継手本体12Fにニップル20Fを締結するには、ニップル20Fの管体22FにホースH2を圧入してから、第2装着孔18Faに挿入し、次いでソケット部18Fの外周から径方向内方に向けて、ソケット部18Fをかしめると同時にニップル20Fをかしめる。本実施例によれば、ホースH2と同時にニップル20Fも継手本体12Fに固定することができるので、工程を簡略化でき、製造コストの低減を図ることができる。
【0048】
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例にかかる配管H1およびホースH2を接続したホース継手金具10を示す半断面図である。
【図2】 ホース継手金具10を示す半断面図である。
【図3】 ニップル頭部24の付近を拡大した断面図である。
【図4】 継手本体12にニップル20を組み付ける前の状態を示す半断面図である。
【図5】 ホース継手金具10の組み付け工程を説明する説明図である。
【図6】 回転加工工程を説明する説明図である。
【図7】 継手本体12の鍛造工程を説明する説明図である。
【図8】 第2実施例にかかるホース継手金具10Bを示す半断面図である。
【図9】 図8の要部を示す断面図である。
【図10】 第3実施例にかかるホース継手金具10Cを示す半断面図である。
【図11】 図10の要部を示す断面図である。
【図12】 第4実施例にかかるホース継手金具10Dを示す半断面図である。
【図13】 継手本体12Dにニップル20Dを組み付ける前の状態を示す半断面図である。
【図14】 第5実施例にかかるホース継手金具10Eを示す半断面図である。
【図15】 ニップル20Eを継手本体に組み付ける前の状態を示す半断面図である。
【図16】 第6実施例にかかるホース継手金具10Fを示す半断面図である。
【図17】 ホース継手金具の組付前の状態を示す半断面図である。
【図18】 従来のホース継手金具100を示す断面図である。
【符号の説明】
10...ホース継手金具
10B...ホース継手金具
10C...ホース継手金具
10D...ホース継手金具
10E...ホース継手金具
10F...ホース継手金具
12...継手本体
12A...棒状素材
12B...継手本体
12C...継手本体
12D...継手本体
12E...継手本体
12F...継手本体
12a...取付溝
12Ca...取付溝
12Da...取付溝
12Eb...シール面
14...継手頭部
14a...第1装着孔
14Ba...第1装着孔
14Ea...第1装着孔
14c...ネジ
16...隔壁
16a...接続孔
16b...固定部
16Bb...固定部
16Cb...固定部
16Db...固定部
16Eb...固定部
18...ソケット部
18E...ソケット部
18F...ソケット部
18a...第2装着孔
18Ea...第2装着孔
18Fa...第2装着孔
19...ニップル支持部
19B...ニップル支持部
19D...ニップル支持部
19E...ニップル支持部
19a...円筒面
19b...段部
19Cb...段部
20...ニップル
20B...ニップル
20C...ニップル
20D...ニップル
20E...ニップル
20F...ニップル
22...管体
22E...管体
22F...管体
22a...通路
24...ニップル頭部
24B...ニップル頭部
24C...ニップル頭部
24D...ニップル頭部
24E...ニップル頭部
24a...鍔部
24b...シール面
24Bb...シール面
24Cb...シール面
24c...外周面
24Bc...支持側面
24Dc...外周面
24Cd...被支持面
24De...環状凹所
24Ee...環状凹所
30...締結部材
32...締結部材本体
32a...貫通孔
32b...ネジ
32c...テーパ押圧端
34...フランジ
51...ガイド
52...ロール
CP...クリップ
H1...配管
H1a...シール端
H2...ホース
VM...取付部材
VMa...取付孔

Claims (4)

  1. ホース(H2)を接続するためのホース継手金具において、
    上記ホース(H2)および配管(H1)を装着するための第1装着孔(14Ba)と第2装着孔と、上記第1装着孔(14Ba)と上記第2装着孔とを接続する接続孔とを有し、鍛造により一体成形された継手本体(12B)と、
    上記ホース(H2)を圧入するための管体と、該管体と一体に形成されかつ該管体より大径のニップル頭部(24B)とを有するニップル(20B)と、
    を備え、
    上記継手本体(12B)は、上記ニップル頭部(24B)を位置決めするニップル支持部(19B)と、該ニップル支持部(19B)にニップル頭部(24B)を位置決めした状態にて、該継手本体(12B)の外周部から径方向内方へ塑性変形させることにより、上記ニップル頭部(24B)を固定する固定部(16Bb)とを有し、
    上記ニップル頭部(24B)は、上記配管(H1)のシール端(H1a)に当たる円錐状のシール面(24Bb)と、該シール面(24Bb)を含まないニップル頭部(24B)の支持側面(24Bc)とを有し、該支持側面(24Bc)を上記固定部(16Bb)で固定したことを特徴とするホース継手金具。
  2. ホース(H2)を接続するためのホース継手金具において、
    上記ホース(H2)および配管(H1)を装着するための第1装着孔と第2装着孔と、上記第1装着孔と上記第2装着孔とを接続する接続孔とを有し、鍛造により一体成形された継手本体(12C)と、
    上記ホースを圧入するための管体と、該管体と一体に形成されかつ該管体より大径のニップル頭部(24C)とを有するニップル(20C)と、
    を備え、
    上記継手本体(12C)は、上記ニップル頭部(24C)を位置決めするニップル支持部と、該ニップル支持部にニップル頭部(24C)を位置決めした状態にて、該継手本体(12C)の外周部から径方向内方へ塑性変形させることにより、上記ニップル頭部(24C)を固定する固定部(16Cb)とを有し、
    上記ニップル頭部(24C)は、上記配管(H1)のシール端(H1a)をシールする円錐状のシール面(24Cb)と、該シール面(24Cb)のうち上記シール端(H1a)の当たらない被支持面(24Cd)を上記固定部(16Cb)で固定したことを特徴とするホース継手金具。
  3. ホース(H2)を接続するためのホース継手金具において、
    上記ホース(H2)および配管(H1)を装着するための第1装着孔(14Ea)と第2装着孔(18Ea)と、上記第1装着孔(14Ea)と上記第2装着孔(18Ea)とを接続する接続孔とを有し、鍛造により一体成形された継手本体(12E)と、
    上記ホース(H2)を圧入するための管体(22E)と、該管体(22E)と一体に形成されかつ該管体(22E)より大径のニップル頭部(24E)とを有するニップル(20E)と、
    を備え、
    上記継手本体(12E)は、上記ニップル頭部(24E)を位置決めするニップル支持部(19E)と、該ニップル支持部(19E)にニップル頭部(24E)を位置決めした状態にて、該継手本体(12E)の外周部から径方向内方へ塑性変形させることにより、上記ニップル頭部(24E)を固定する固定部(16Eb)とを有し、
    上記継手本体(12E)は、上記第1装着孔(14Ea)を形成する壁面に、上記配管(H1)のシール端(H1a)をシールするシール面(12Eb)を有し、
    上記ニップル支持部(19E)は、上記ニップル(20E)を上記第2装着孔(18Ea)から挿入可能に形成されていることを特徴とするホース継手金具。
  4. ホース(H2)を接続するためのホース継手金具において、
    上記ホース(H2)および配管を装着するための第1装着孔と第2装着孔(18Fa)と、上記第1装着孔と上記第2装着孔(18Fa)とを接続する接続孔とを有し、鍛造により一体成形された継手本体(12F)と、
    上記ホース(H2)を圧入するための管体(22F)と、該管体(22F)と一体に形成されかつ該管体(22F)より大径のニップル頭部とを有するニップル(20F)と、
    を備え、
    上記継手本体(12F)は、上記ニップル頭部を位置決めするニップル支持部(19F)と、該ニップル支持部(19F)にニップル頭部を位置決めした状態にて、該継手本体(12F)の外周部から径方向内方へ塑性変形させることにより、上記ニップル頭部を固定する固定部とを有し、
    上記継手本体(12F)は、上記第2装着孔(18Fa)を形成するソケット部(18F)を備え、該ソケット部(18F)に近接した位置に、上記ニップル支持部(19F)を配置したことを特徴とするホース継手金具。
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