JP2001180448A - ワイパ装置用サポート部材の製造方法 - Google Patents

ワイパ装置用サポート部材の製造方法

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JP2001180448A
JP2001180448A JP37218399A JP37218399A JP2001180448A JP 2001180448 A JP2001180448 A JP 2001180448A JP 37218399 A JP37218399 A JP 37218399A JP 37218399 A JP37218399 A JP 37218399A JP 2001180448 A JP2001180448 A JP 2001180448A
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wiper
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arm
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Akira Hayashi
章 林
Kiyoko Okada
希代子 岡田
Tsugio Yokoo
次男 横尾
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60SSERVICING, CLEANING, REPAIRING, SUPPORTING, LIFTING, OR MANOEUVRING OF VEHICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60S1/00Cleaning of vehicles
    • B60S1/02Cleaning windscreens, windows or optical devices
    • B60S1/04Wipers or the like, e.g. scrapers
    • B60S1/32Wipers or the like, e.g. scrapers characterised by constructional features of wiper blade arms or blades
    • B60S1/34Wiper arms; Mountings therefor
    • B60S1/3425Constructional aspects of the arm
    • B60S1/3445Joints between elements
    • B60S1/345Joints between elements the elements being a link piece and a mounting head

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属板をプレス加工してなるサポートユニッ
トにおいて、加工時におけるブッシュ装着孔の変形を抑
制する。 【解決手段】 鋼板を曲げ加工してサポートユニットを
形成する。サポートユニットは、まず、金属板からなる
ブランク36を曲げ、絞り加工して、側壁部10と上面
部11を形成し、側壁部10を45°まで立ち上げる。
次に、側壁部10にピン挿通孔18を形成する。そし
て、側壁部10をさらに曲げ加工し、側壁部10が上面
部11に対し略直角となるまで立ち上げる。この場合、
孔開け後に側壁部10を加工しても、ブランク36の加
工硬化によりピン挿通孔18の近傍に変形が生じにく
く、加工時におけるピン挿通孔の変形を抑制することが
可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用のワイパア
ーム装置に関し、特に、ワイパ軸に固定されてワイパア
ームの基端部を構成するサポート部材の製造技術に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等に設置されるワイパ装置は、一
般に、モータによって回転駆動されるワイパ軸と、ワイ
パ軸に固定されたワイパアームと、ワイパアームに取り
付けられフロントガラス等を払拭するワイパブレードと
から構成されている。そして、ワイパ軸の正逆転に伴い
ワイパアームが往復運動し、ワイパブレードによりフロ
ントガラス等の水滴や汚れが除去されるようになってい
る。
【0003】図9は、このようなワイパ装置における従
来のワイパアームの構成を示す説明図である。図9のワ
イパアーム51は、厚さ3mm・幅9mm程度の金属製
帯板からなるアームピース52と、厚さ0.9mm程度
の金属板を曲げ加工して形成したアームシャンク53
と、アルミダイキャストまたは合成樹脂製のサポートユ
ニット54とから構成されている。アームピース52の
先端部はU字形に形成され、ここに図示しないワイパブ
レードが取り付けられ、スプリング57によりフロント
ガラス等に押し付ける力が付与される。
【0004】アームピース52とアームシャンク53と
の間は、リベット55にて連結、固定されている。ま
た、アームシャンク53とサポートユニット54との間
は、アームシャンク53にカシメ固定されたヒンジピン
56にて回転自在に連結されている。この場合、サポー
トユニット54には軸受用のブッシュ70が取り付けら
れており、ヒンジピン56は、このブッシュ70内に挿
入されて回転自在に支持される。
【0005】さらに、サポートユニット54の図中右端
側は、図示しないモータによって回転駆動されるワイパ
軸60に固定され、このワイパ軸60の回転に伴い、ワ
イパアーム51が駆動される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、この
ようなワイパ装置において、サポートユニットを鋼板に
よりプレス成形して強度維持と低コスト化の両立を図っ
たものが提案されている。例えば特表平8−50151
1号公報には、シートメタルのピースから深絞りによっ
て形成されたワイパアームが開示されている。
【0007】ここで、サポートユニット54において
は、ヒンジピン56の取り付け位置は、ブレード交換時
のロックバック等を考慮すると出来るだけ上面側に配置
するのが望ましい。しかしながら、鋼板をプレス加工し
てサポートユニット54を形成する場合、予めブランク
材に円形のブッシュ装着孔71を開け、その後曲げ加工
を行うと、孔位置が折曲部分に近いため、図10に示し
たように孔上部が斜線部分のように引っ張られて塑性変
形するという問題がある。このため、図11のようにブ
ッシュ70とブッシュ装着孔71との間にガタが生じた
り、孔変形によりブッシュ70が装着できなくなるおそ
れがある。
【0008】また、ワイパ装置の外観や走行中の風の抵
抗を考慮すると、サポートユニット54の高さはできる
だけ低く抑える方が望ましい。さらに、サポートユニッ
ト54は、ロックバック時などアームシャンク53をヒ
ンジピン56を中心に動かしたときに、アームシャンク
53の端部が干渉するのを避ける必要がある。このた
め、サポートユニット54は、図9,11に示すよう
に、ブッシュ装着孔71の上部を凸設してアーチ部72
を形成し、アームシャンク53の端部がサポートユニッ
ト54に干渉することなくアーチ部72外周に沿って動
くようにすると共に、サポートユニット54本体部分の
高さを抑えるようにしている。
【0009】ところが、このようにサポートユニット5
4にアーチ部72を形成するためには、本体形状を形成
した上に、その部分をさらに絞り加工する必要がある。
このため、アーチ部72、すなわちブッシュ装着孔71
の近傍ではサポートユニット3の板厚が薄くなり、より
材料が引っ張られ易くなる。従って、ブッシュ装着孔7
1の孔形状がさらに変形し易くなり、ブッシュ70装着
上や外観上の観点からその改善が望まれていた。
【0010】これに対し先に絞り加工を行って本体およ
びアーチ部72を形成し、その後、孔開けを行えば孔変
形の問題は解消する。しかしながら、サポートユニット
54は、その寸法が小さく、また、断面もコの字状とな
っているため、孔開け用の型を装着するスペースがな
く、プレスによる加工を行うことができない。この際、
ドリルにより機械加工すれば、かかる孔開けも可能であ
るが、その分工数が増加しコストアップを招来するとい
う問題がある。
【0011】本発明の目的は、金属板をプレス加工して
なるサポートユニットにおいて、加工時におけるブッシ
ュ装着孔の変形を抑制することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のワイパ装置用サ
ポート部材の製造方法は、ワイパ軸に固定されてワイパ
アームの基端部を構成するワイパ装置用サポート部材の
製造方法であって、(a).金属板からなるブランク材
を加工して、前記サポート部材の上面部と、前記上面部
の周囲に配設される側壁部とを形成し、前記側壁部が前
記上面部に対し第1の加工角度を為す位置まで前記側壁
部を成形する工程と、(b).前記第1の加工角度に成
形された側壁部に、前記サポート部材に回転自在に連結
されるワイパアーム先端部を支持する軸部材を挿入する
ための孔を形成する工程と、(c).前記側壁部をさら
に加工し、前記側壁部が前記上面部に対し第2の加工角
度を為す位置まで前記側壁部をさらに成形する工程と、
を有することを特徴とする。
【0013】本発明によれば、工程(a)にてブランク
材が加工硬化を生じて硬度が増加しているため、孔開け
後に工程(c)にて側壁部を加工しても孔の近傍に変形
が生じにくい。従って、加工時における孔の変形を抑制
することができ、孔変形に伴うガタや美観の毀損を抑え
ることが可能となる。
【0014】一方、前記の製造方法においては、前記第
1の加工角度を30°〜60°に設定しても良い。これ
により、孔開けのための装置スペース確保と、次の工程
における孔の変形抑制とのバランスを取った条件にてワ
イパ装置用サポート部材の製造が可能となる。
【0015】なお、ここで言う「回転」とは、正逆方向
の回転運動を意味し、一方向のみの円運動には限定され
ない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の製造方法に
より形成されたサポートユニットを用いたワイパアーム
の構成を示す説明図、図2は図1のワイパアームの平面
図、図3は図1のA−A線に沿った断面図である。
【0017】図1のワイパアーム1は、厚さ3mm・幅
9mm程度の金属製帯板からなるアームピース8と厚さ
1.2mm程度の金属板を曲げ加工して形成したアーム
シャンク2とからなるワイパアーム先端部と、厚さ1.
8mm程度の鋼板を曲げ加工して形成したサポートユニ
ット(サポート部材)3からなるワイパアーム基端部と
をヒンジピン(軸部材)4にて回転自在に連結した構成
となっている。ワイパアーム1は、アッセンブリ後、適
宜塗装が施される一方、アームピース8の先端部はU字
形に形成され、ここに図示しないワイパブレードが取り
付けられる。そして、図9と同様に、ワイパ軸15に固
定されてワイパ装置を構成する。
【0018】ワイパアーム先端部のアームシャンク2と
サポートユニット3との間は、ヒンジピン4にて回転自
在に連結されている。ヒンジピン4はステンレスにより
形成され、図3に示したように、アームシャンク2にカ
シメ固定される。サポートユニット3には、ブッシュ9
が取り付けられており、ヒンジピン4はブッシュ9内に
摺動自在に支持される。そして、これによりアームシャ
ンク2は、サポートユニット3に対しヒンジピン4を中
心として回転自在に支持される。
【0019】また、アームシャンク2とアームピース8
の間は、リベット26によって固定されており、両者は
スプリング5により図1において下側に付勢され、ワイ
パブレードをフロントガラス等に押し付ける力が付与さ
れている。サポートユニット3には、ステンレスを用い
たスプリング掛止ピン6が設けられている。このスプリ
ング掛止ピン6は、その両端をサポートユニット3にカ
シメ固定して配設され、そこには図1に示したようにフ
ック7の一端が掛けられている。フック7は、金属線材
を曲げ加工して形成され、前述のようにその一端はスプ
リング掛止ピン6に掛合すると共に、他端側はスプリン
グ5の一端側と掛合している。また、スプリング5の他
端側は、アームピース8の端部に設けられたフック部8
aに掛けられている。そして、これによりアームシャン
ク2およびアームピース8がヒンジピン4を中心として
図中下方向に付勢され、ワイパブレード押圧力が発生す
る。
【0020】一方、本実施の形態におけるサポートユニ
ット3は、図9のものと異なり、鋼板をプレス加工して
成形される。図4はサポートユニット3の平面図、図5
はその一部を断面にて示した側面図、図6は図5のC部
の拡大図、図7は図5のB−B線に沿った断面図であ
る。また、図8は本発明の一実施の形態であるサポート
ユニット製造方法の工程を示す説明図であり、(a)は
ブランクを、(b)は面付け工程を、(c)は曲げ・絞
り工程を、(d)は孔開け工程を、(e)は整形工程
を、(f)はバーリング工程を示している。
【0021】サポートユニット3は、鋼板を打ち抜いて
図8(a)のようなブランク(ブランク材)36を形成
し、これをプレスにより曲げ加工して形成される。サポ
ートユニット3の断面は、概ね下側が開口した略コの字
形に形成されており、側壁部10と上面部11とから構
成されている。また、図4,5において左端側には、ア
ーチ部35およびヒンジピン4を挿通するためのピン挿
通孔18(図7参照)が形成され、そこにはブッシュ9
が嵌め込まれている。一方、図4,5において右端側に
は、ワイパ軸取付部12が形成されている。
【0022】このワイパ軸取付部12には、バーリング
により形成したワイパ軸結合部13の外側に、リング状
に形成された鉄製の補強支持部材であるインレット14
が配設されている。このインレット14の上面および内
側面にはセレーションが形成されており、サポートユニ
ット3の上面部11内面やワイパ軸結合部13外周面に
噛み込み、インレット14がワイパ軸結合部13に強固
に結合されるようになっている。これにより、払拭動作
時におけるワイパ軸15の回転力は、ワイパ軸結合部1
3およびそれと強固に結合されたインレット14とによ
ってサポートユニット3に伝達される。従って、薄肉と
なっているワイパ軸結合部13のみではなく、インレッ
ト14をも含んだワイパ軸取付部12全体で回転力が伝
達され、ワイパ軸15とサポートユニット3との間にお
ける伝達トルクを好適に確保することが可能となる。
【0023】また、ワイパ軸結合部13は、下側が拡径
したテーパ形状に形成されており、その外側に配設され
るインレット14の中穴も同様のテーパ形状に形成され
ている。これにより、インレット14は、この下側が拡
径したテーパ形状によって、ワイパ軸結合部13から脱
落することなく固定され、接着剤等を用いることなく、
インレット14をワイパ軸結合部13の外側に固定でき
るようになっている。
【0024】ワイパ軸結合部13には、下側からワイパ
軸15が挿通され嵌合固定される。ワイパ軸15には、
図9のワイパ軸60と同様、先端側に雄ねじ部16が形
成されており、その下部にはローレットが形成されたテ
ーパ結合部17が設けられている。この場合、サポート
ユニット3のワイパ軸結合部13の内径は、ワイパ軸1
5のテーパ結合部17の外径と同勾配のテーパ形状で若
干小径に形成されている。従って、ワイパ軸結合部13
内にワイパ軸15を挿入すると、テーパ結合部17のロ
ーレットがワイパ軸結合部13の内壁に噛み込みつつ両
者が結合され、回転方向の回り止めがなされる。
【0025】このとき、ワイパ軸結合部13が鋼板のみ
によって薄肉円筒状に形成されていると、ワイパ軸15
の挿入に伴い、ワイパ軸結合部13の壁面がテーパ結合
部17によって亀裂が生じたり、外側に押し倒されてし
まう可能性がある。かかる場合、テーパ結合部17のロ
ーレットがワイパ軸結合部13の内壁に十分に噛み込ま
ず、所望の結合強度が得られないおそれがある。
【0026】これに対し当該サポートユニット3では、
ワイパ軸結合部13の外側にインレット14が嵌め込ま
れているため、ワイパ軸結合部13の壁面がインレット
14により後側から補強支持される形となる。このた
め、ワイパ軸15を挿入してもワイパ軸結合部13の壁
面に亀裂が生じたり、外側に押し倒されることがなく、
テーパ結合部17のローレットがワイパ軸結合部13の
内壁に十分に噛み込んだ状態で両者が結合される。従っ
て、サポートユニット3とワイパ軸15との間の結合強
度を、従来のアルミダイキャスト製品と同程度のレベル
で確保することが可能となる。
【0027】このようにしてワイパ軸結合部13にワイ
パ軸15を結合した後、ワイパ軸取付部12にて、サポ
ートユニット3の上面部11から突出した雄ねじ部16
にナットを螺合して締め付ける。これにより、サポート
ユニット3はワイパ軸15に固定され、ワイパ軸15の
正逆回転に伴ってサポートユニット3が正逆方向に回転
運動することになる。
【0028】一方、このようなサポートユニット3は、
次のような工程にて形成される。まず、鋼板を打ち抜い
て図8(a)のようなブランク36を形成した後、これ
を面取り加工する(図8(b))。続いて、絞り・曲げ
工程を実施し、ブランク36を絞り加工して上面部11
と側壁部10を形成する。この絞り・曲げ工程では、ア
ームシャンク2との接続側(図8において上側)におい
て、側壁部10が上面部11に対し中間加工角度(第1
の加工角度、例えば、45°)となる位置まで絞り加工
を行う(図8(c))。また、この絞り・曲げ工程にお
いては、上面部11に、アーチ部35を張り出し形成す
る。なお、この際、反対側端部(図8において下側)
は、側壁部10が上面部11に対し、完成品における両
者間の角度を示す最終加工角度(第2の加工角度、例え
ば、90°)となるよう絞り加工を行う。
【0029】このように中間加工角度にて一旦曲げ加工
を中断したところで、孔開け工程に移り、中間加工角度
まで立ち上げられた側壁部10に対し、プレス装置37
によりピン挿通孔18を形成する(図8(d))。この
場合、前記中間加工角度は、プレス装置37による孔開
けのためのスペース確保と、次の整形工程におけるピン
挿通孔18の変形抑制との関係から、予め実験等によっ
て設定し、概ね30〜60°程度の範囲内にて設定す
る。この孔開け工程においては、既にアーチ部35は形
成されているため、アーチ部35形成に伴うピン挿通孔
18の変形を回避することができる。
【0030】孔開けが完了した後、整形工程を実行す
る。すなわち、側壁部10を最終加工角度(本実施の形
態では略直角)まで立ち上げ、図8(d)の状態から図
8(e)の状態へと曲げ加工を行い、サポートユニット
3の外形を形成する。この場合、アーチ部35の部分
は、曲げ・絞り工程にて加工硬化を受けその硬度が増加
している。このため、整形工程にて絞りや曲げ加工を受
けても、ピン挿通孔18近傍部分の変形が生じにくくな
っている。すなわち、ワイパ装置のサポートユニットに
おいて塑性加工工程を2段階に分けると共に、その間に
孔開け工程を配置した当該方法によれば、従来のような
「ブランク→絞り→孔開け」という工程を採る場合に比
して、曲げ・絞り工程における加工硬化により、整形工
程でのピン挿通孔18の変形を抑制することができる。
従って、ピン挿通孔18の変形に伴う、ブッシュ9のガ
タや外観上の問題を解決することが可能となる。
【0031】その後、ワイパ軸結合部13を形成するた
めのボス19を薄肉円筒状にバーリング加工する((図
8(f))。そして、このボス19にインレット14を
外挿し、さらにワイパ軸結合部13の内径を押し広げて
テーパ形状とする。これにより、インレット14を外側
に配した形でテーパ形状のワイパ軸結合部13が形成さ
れ、図4,5のようなサポートユニット3が形成され
る。
【0032】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0033】たとえば、前述の実施の形態では、ワイパ
軸結合部13にインレット14を取り付けたものを例に
挙げたが、インレット14自体は必須の構成ではなく、
インレット14を用いないサポートユニット3に本発明
の方法を適用することも可能である。また、前述の実施
の形態では、ワイパアーム先端部がアームシャンク2と
アームピース8から構成されているものを示したが、ワ
イパアーム先端部としてこれらを一体化したものを用い
ても差し支えない。さらに、本発明のワイパ装置は自動
車のフロントガラス用には限られず、各種作業用車両に
も適用可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明のワイパ装置用サポート部材の製
造方法によれば、サポートユニット成形に際し、金属板
からなるブランク材を一旦中間加工角度まで加工し、こ
の中間加工角度にてピン挿通孔を形成した後、最終加工
角度まで加工するようにしたので、孔開け後に側壁部を
加工しても、ブランク材が先の工程にて加工硬化してい
るため、ピン挿通孔の近傍に変形が生じにくい。従っ
て、加工時におけるピン挿通孔の変形を抑制することが
でき、孔変形に伴うガタを抑えることが可能となる。ま
た、ピン挿通孔をサポートユニットの外観を損ねること
なく形成することが可能となる。
【0035】一方、中間加工角度を30°〜60°に設
定することにより、孔開けのための装置スペース確保
と、次の工程における孔の変形抑制とのバランスを取っ
た条件にてワイパ装置用サポート部材の製造が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による製造方法により形成されたサポー
トユニットを用いたワイパアームの構成を示す説明図で
ある。
【図2】図1のワイパアームの平面図である。
【図3】図1のA−A線に沿った断面図である。
【図4】図1のワイパアームにおけるサポートユニット
の平面図である。
【図5】図4のサポートユニットの一部を断面にて示し
た側面図である。
【図6】図5のC部の拡大図である。
【図7】図5のB−B線に沿った断面図である。
【図8】本発明の一実施の形態であるサポートユニット
製造方法における加工工程を示す説明図であり、(a)
はブランクを、(b)は面付け工程を、(c)は曲げ・
絞り工程を、(d)は孔開け工程を、(e)は整形工程
を、(f)はバーリング工程を示す。
【図9】従来のワイパ装置におけるワイパアームの構成
を示す説明図である。
【図10】従来のワイパ装置におけるサポートユニット
のブッシュの取り付け状態を示す斜視図である。
【図11】従来のワイパ装置におけるサポートユニット
のブッシュの取り付け状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ワイパアーム 2 アームシャンク(ワイパアーム先端部) 3 サポートユニット(サポート部材) 4 ヒンジピン(軸部材) 5 スプリング 6 スプリング掛止ピン 7 フック 8 アームピース(ワイパアーム先端部) 9 ブッシュ 10 側壁部 11 上面部 12 ワイパ軸取付部 13 ワイパ軸結合部 14 インレット 15 ワイパ軸 16 雄ねじ部 17 テーパ結合部 18 ピン挿通孔 19 ボス 26 リベット 35 アーチ部 36 ブランク(ブランク材) 37 プレス装置 51 ワイパアーム 52 アームピース 53 アームシャンク 54 サポートユニット 55 リベット 56 ヒンジピン 57 スプリング 60 ワイパ軸 70 ブッシュ 71 ブッシュ装着孔 72 アーチ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横尾 次男 群馬県桐生市広沢町一丁目二六八一番地 株式会社ミツバ内 Fターム(参考) 3D025 AA01 AC01 AD01 AE04 AE05 AE21 AE22

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイパ軸に固定されてワイパアームの基
    端部を構成するワイパ装置用サポート部材の製造方法で
    あって、(a).金属板からなるブランク材を加工し
    て、前記サポート部材の上面部と、前記上面部の周囲に
    配設される側壁部とを形成し、前記側壁部が前記上面部
    に対し第1の加工角度を為す位置まで前記側壁部を成形
    する工程と、(b).前記第1の加工角度に成形された
    側壁部に、前記サポート部材に回転自在に連結されるワ
    イパアーム先端部を支持する軸部材を挿入するための孔
    を形成する工程と、(c).前記側壁部をさらに加工
    し、前記側壁部が前記上面部に対し第2の加工角度を為
    す位置まで前記側壁部をさらに成形する工程と、を有す
    ることを特徴とするワイパ装置用サポート部材の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のワイパ装置用サポート部
    材の製造方法において、前記第1の加工角度が30°〜
    60°であることを特徴とするワイパ装置用サポート部
    材の製造方法。
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Cited By (4)

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