JP2001260822A - ワイパ装置 - Google Patents

ワイパ装置

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JP2001260822A
JP2001260822A JP2000071610A JP2000071610A JP2001260822A JP 2001260822 A JP2001260822 A JP 2001260822A JP 2000071610 A JP2000071610 A JP 2000071610A JP 2000071610 A JP2000071610 A JP 2000071610A JP 2001260822 A JP2001260822 A JP 2001260822A
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JP
Japan
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wiper
support
wiper shaft
base end
fixing ring
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JP2000071610A
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English (en)
Inventor
Kiyoko Okada
希代子 岡田
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Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 板金製サポートに対し、簡単かつ確実にワイ
パ軸固定部材を機械的に固定する。 【解決手段】 金属板を曲げ加工して形成したサポート
3に、ワイパ軸が固定される固定リング39を取り付け
る。固定リング39の上面44に、係合片43を突設す
る。サポート3には、ワイパ軸取付孔38の周囲に凹部
41を形成する。係合片43は、固定リング39をサポ
ート3に取り付ける際に、ワイパ軸取付孔38からサポ
ート3の上面11a側に突出し、これを屈曲させて凹部
41に収容し、固定する。これにより、固定リング39
は、サポート3に回り止めされて固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用のワイパア
ーム装置に関し、特に、ワイパアームとワイパ軸(ピボ
ット軸)との固定部の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等に設置されるワイパ装置は、一
般に、モータによって回転駆動されるワイパ軸と、ワイ
パ軸に固定されたワイパアームと、ワイパアームに取り
付けられフロントガラス等を払拭するワイパブレードと
から構成されている。そして、ワイパ軸の正逆転に伴い
ワイパアームが往復運動し、ワイパブレードによりフロ
ントガラス等の水滴や汚れが除去されるようになってい
る。
【0003】図21は、このようなワイパ装置における
従来のワイパアームの構成を示す説明図である。図21
のワイパアーム51は、厚さ3mm・幅9mm程度の金
属製帯板からなるアームピース52と、厚さ0.9mm
程度の金属板を曲げ加工して形成したアームシャンク5
3と、アルミダイキャストまたは合成樹脂製のサポート
54とから構成されている。アームピース52の先端部
はU字形に形成され、ここに図示しないワイパブレード
が取り付けられる。また、アームピース52とアームシ
ャンク53との間はリベット55にて連結、固定されて
いる。
【0004】アームシャンク53とサポート54との間
は、ヒンジピン56にて回転自在に連結されており、ス
プリング57によりワイパブレードをフロントガラス等
に押し付ける力が付与されている。すなわち、サポート
54にはスプリング掛止ピン58が設けられており、こ
のスプリング掛止ピン58には、その一端側がスプリン
グ57に掛けられたフック59の他端側が掛合してい
る。この場合、スプリング57の一端側は、アームピー
ス52の端部に掛合しており、これにより図21の状態
においては、アームピース52およびアームシャンク5
3がヒンジピン56を中心として図中下方向に付勢さ
れ、ワイパブレード押圧力が発生する。
【0005】サポート54の図中右端側は、図示しない
モータによって回転駆動されるワイパ軸60に固定され
ている。この場合、ワイパ軸60の先端側には、雄ねじ
部61が形成されており、その下部にはローレットが形
成されたテーパ結合部62が設けられている。一方、サ
ポート54には、テーパ状のワイパ軸結合孔63が設け
られており、ワイパ軸60のテーパ結合部62は、この
ワイパ軸結合孔63に嵌合固定される。そして、ワイパ
軸結合孔63から、サポート54の上面に突出した雄ね
じ部61にナット64を螺合して締め付けることによ
り、サポート54がワイパ軸60に固定される。この
際、テーパ結合部62のローレットが、アルミニウムや
合成樹脂によって形成されたサポート54のワイパ軸結
合孔63に噛み込み、両者の結合強度が確保されるよう
になっている。
【0006】また、ワイパ軸60の基部側には、軸受と
してのスリーブ65が配設されており、ワッシャ66お
よびCリング67によってワイパ軸60が抜け止めされ
た状態となっている。この場合、サポート54には、円
筒形状の裾部68が形成されており、この裾部68の内
側にスリーブ65が収容される形となる。従って、この
裾部68とスリーブ65とによってラビリンス部69が
形成されることになり、ワイパ軸60の軸受摺動部に雨
水等が侵入しないようになっている。
【0007】ところで、近年、このようなワイパ装置に
おいて、サポートを鋼板によりプレス成形して強度維持
と低コスト化の両立を図ったものが提案されている。例
えば特表平8−501511号公報には、シートメタル
のピースから深絞りによって形成されたワイパアームが
開示されており、テーパ結合部にてワイパ軸に固定され
て使用される。当該公報の装置では、サポートは平板状
の鋼板を順に曲げ加工して形成され、ワイパ軸との結合
部は、バーリング加工によりテーパ付の円筒形状に形成
される。そして、このテーパ円筒部にワイパ軸のテーパ
結合部が嵌合され、前述同様ナットにより固定される。
【0008】また、特表平7−504865号公報に
は、サポート(固定部)を、シートメタル帯から打ち抜
き加工したシートメタル部と、シートメタル部内に保持
された取付部とによって構成したものが示されている。
ここでは、シートメタル部は、シートメタル帯を打ち抜
き加工後、絞り加工と曲げ加工によって形成される。そ
して、この取付部によって、サポートがワイパ軸に取り
付けられる。
【0009】さらに、実公昭54―2514号公報に
も、板材を絞り加工あるいは曲げ加工等によってボック
ス状に形成したサポートが示されている。サポート内に
は、四角柱状のスペーサが取り付けられている。そし
て、このスペーサに駆動軸を固定することにより、サポ
ートが駆動軸に取り付けられる。
【0010】加えて、英国特許公開公報GB23218
46A1号公報にも、板金製のヘッド(サポート)が開
示されている。ヘッドにはリングが固定されており、こ
のリングにワイパ軸を固定することにより、ヘッドがワ
イパ軸に取り付けられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ここで、前述の公報の
ように、板金製のサポートにワイパ軸固定部材を取り付
け、この固定部材にワイパ軸を固定するという構成を採
った場合、前記固定部材をサポート内にて回り止めして
固定する必要がある。
【0012】ところが、前述の特表平8−501511
号公報、特表平7−504865号公報には、サポート
内にて固定部材を保持することは記載されているもの
の、その回り止め構造は明確には示されていない。
【0013】一方、実公昭54―2514号公報では、
四角形のサポート内に四角柱状のスペーサを収容するこ
とによって回り止めを行うようになっている。しかしな
がら、四角形のサポートと四角形柱状のスペーサとを係
合させる場合、各々の成形に寸法公差があるため、収容
時に角部の位置を合わせるのが難しく、確実な回り止め
が困難であり、意匠性を高めるためにサポートカバーを
取り付ける場合にも同様の課題が存在する。また、角形
のサポートは無骨な印象を与えるため、装置外観上好ま
しくない。
【0014】また、GB2321846A1号公報で
は、リングをヘッドに溶接して回り止めを行っている
が、機械的な結合ではないため、溶接欠陥等により不具
合を生じ易いという問題がある。
【0015】本発明の目的は、ワイパ装置の板金製サポ
ートに対し、簡単かつ確実にワイパ軸固定部材を機械的
に固定することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のワイパ装置は、
金属板を曲げ加工して形成したワイパアーム基端部と、
前記ワイパアーム基端部とは別体に形成され前記ワイパ
アーム基端部に取り付けられたワイパ軸固定部材とを備
え、前記ワイパ軸固定部材をワイパ軸に固定してなるワ
イパ装置であって、前記ワイパアーム基端部は、前記ワ
イパ軸固定部材を回り止めして固定するための結合部を
有し、前記ワイパ軸固定部材は、前記結合部にて前記ワ
イパアーム基端部に係合し、前記結合部に固定される係
合固定部を有することを特徴とする。
【0017】本発明によれば、ワイパアーム基端部にワ
イパ軸固定部材を機械的に固定することができ、ワイパ
軸固定部材を簡単かつ確実に取り付けることが可能とな
る。
【0018】また、前記係合固定部として、前記ワイパ
軸固定部材の前記ワイパアーム基端部取り付け側に係合
片を突設、すなわち突出形成し、前記結合部として、前
記ワイパアーム基端部の前記ワイパ軸取付孔の周囲に、
前記係合片を屈曲させて収容固定する凹部を凹設、すな
わち窪ませて形成しても良い。
【0019】この場合、前記係合片は、前記ワイパ軸固
定部材を前記ワイパアーム基端部に取り付ける際に、前
記結合部に設けられたワイパ軸取付孔から前記ワイパア
ーム基端部の上面側に突出する。また、前記凹部には、
前記ワイパアーム基端部上面から突出した係合片が屈曲
されて収容され、これにより、前記ワイパ軸固定部材を
前記ワイパアーム基端部に回り止めして固定できる。
【0020】さらに、前記係合固定部として、前記ワイ
パ軸固定部材の前記ワイパアーム基端部取り付け側に係
合片を突設すると共に、前記係合片の間に凸部を突設
し、前記結合部として、前記ワイパアーム基端部の前記
ワイパ軸取付孔内に、前記係合片を屈曲させて係合させ
る突片を突出形成すると共に、前記凸部と嵌合する嵌合
部を前記ワイパ軸取付孔において前記突片の間に形成し
ても良い。
【0021】この場合、前記係合片は、前記ワイパ軸固
定部材を前記ワイパアーム基端部に取り付ける際に、前
記結合部に設けられたワイパ軸取付孔から前記ワイパア
ーム基端部の上面側に突出する。また、前記凸部は、前
記ワイパ軸固定部材を前記ワイパアーム基端部に取り付
ける際に、前記ワイパ軸取付孔に嵌合する。さらに、前
記突片には、前記ワイパアーム基端部上面から突出した
前記係合片が屈曲されて係合され、これにより、前記ワ
イパ軸固定部材の下方向への移動が規制される。また、
前記凸部は、前記嵌合部と勘合し、前記ワイパ軸固定部
材が回り止めされる。
【0022】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本
発明の実施の形態1であるワイパ装置に使用されるワイ
パアームの構成を示す説明図、図2は図1のワイパアー
ムの平面図、図3は図1のA−A線に沿った断面図であ
る。
【0023】図1のワイパアーム1は、アームピース8
とアームシャンク2とからなるワイパアーム先端部と、
サポート(ワイパアーム基端部)3をヒンジピン4にて
回転自在に連結した構成となっている。アームピース8
は、厚さ3mm・幅9mm程度の金属製帯板からなり、
厚さ1.2mm程度の金属板を曲げ加工して形成したア
ームシャンク2とリベット26によって連結されてい
る。本発明によるワイパ装置では、サポート3に、凹部
41を備えたワイパ軸取付孔38を形成し、そこにサポ
ート3とは別体に形成され係合片43を備えた固定リン
グ(ワイパ軸固定部材)39を挿入する。そして、係合
片43を凹部41にカシメ固定することにより、固定リ
ング39をサポート3に回り止めして固定し、製造工数
の削減や製品信頼性の向上を図っている。
【0024】ワイパアーム1は、アームピース8等の各
部品をアッセンブリ後、適宜塗装が施される。また、ア
ームピース8の先端部はU字形に形成され、ここには図
示しないワイパブレードが取り付けられる。そして、図
21と同様に、サポート3がワイパ軸15に固定されて
ワイパ装置を構成する。
【0025】ワイパアーム先端部のアームシャンク2と
サポート3との間は、ヒンジピン4にて回転自在に連結
されている。ヒンジピン4はステンレスにより形成さ
れ、図3に示したように、アームシャンク2にカシメ固
定される。サポート3には、ブッシュ9が取り付けられ
ており、ヒンジピン4はブッシュ9内に摺動自在に支持
される。そして、これによりアームシャンク2は、サポ
ート3に対しヒンジピン4を中心として回転自在に支持
される。
【0026】また、アームシャンク2とアームピース8
の間は、リベット26によって固定されており、両者は
スプリング5により図1において下側に付勢され、ワイ
パブレードをフロントガラス等に押し付ける力が付与さ
れている。サポート3には、ステンレスを用いたスプリ
ング掛止ピン6が設けられている。このスプリング掛止
ピン6は、その両端をサポート3にカシメ固定して配設
され、そこには図1に示したようにフック7の一端が掛
けられている。フック7は、金属線材を曲げ加工して形
成され、前述のようにその一端はスプリング掛止ピン6
に掛合すると共に、他端側はスプリング5の一端側と掛
合している。また、スプリング5の他端側は、アームピ
ース8の端部に設けられたフック部8aに掛けられてい
る。そして、これによりアームシャンク2およびアーム
ピース8がヒンジピン4を中心として図中下方向に付勢
され、ワイパブレード押圧力が発生する。
【0027】一方、本実施の形態におけるサポート3
は、図21のものと異なり、鋼板をプレス加工して成形
される。図4はサポート3の平面図、図5はその一部を
B’−B線に沿った断面にて示した側面図、図6は図5
のD−D線に沿った断面図である。また、図7はサポー
ト3の成形過程を示す説明図であり、(a)はブランク
を、(b)は面付け工程を、(c)は曲げ整形工程を、
(d)はワイパ軸取付孔の成形工程を示している。
【0028】サポート3は、鋼板を打ち抜いて図7
(a)のようなブランクを形成し、これをプレスにより
曲げ加工して形成される。すなわち、まず、鋼板を打ち
抜いて図7(a)のようなブランクを形成した後、これ
を面取り加工し(図7(b))、続いて側壁部10が絞
り成形される(図7(c))。その後、固定リング39
を挿入するためのワイパ軸取付孔38を形成する。この
際、ワイパ軸取付孔38の周囲には、凹部41が形成さ
れる((図7(d))。そして、ワイパ軸取付孔38に
固定リング39を挿入しカシメ固定することにより、図
4,5のようなサポート3が形成される。
【0029】サポート3の断面は、図6などから分かる
ように、概ね下側が開口した略コの字形に形成されてお
り、側壁部10と上面部11とから構成されている。ま
た、図4,5において左端側には、ヒンジピン4を挿通
するためのピン挿通孔18(図6参照)が形成され、そ
こにはブッシュ9が嵌め込まれている。一方、図4,5
において右端側には、ワイパ軸取付部12が形成されて
いる。
【0030】ワイパ軸取付部12には、図7(d)の孔
成形工程にて形成したワイパ軸取付孔38が形成されて
いる。そして、このワイパ軸取付孔38には、鉄やアル
ミニウム等の金属製の固定リング39が取り付けられて
いる。図8は固定リング39を取り付ける前のサポート
3の状態を示す説明図、図9は図8のE−E線に沿った
断面図、図10はサポート3に固定リング39を取り付
ける様子を示す説明図である。また、図11はサポート
3に固定リング39を取り付けた状態を示す斜視図、図
12は図11のF−F線に沿った断面図、図13はサポ
ート3にワイパ軸15を固定した状態を示す説明図であ
る。なお、図13は、サポート3を図4のB−C線に沿
って断面した形となっている。
【0031】ここで、サポート3には、固定リング39
を回り止めして固定するための結合部40が設けられて
いる。当該実施の形態においては、この結合部40とし
て、ワイパ軸取付孔38の周囲に凹部41が形成されて
いる。凹部41は、図7(d)の孔成形工程にてワイパ
軸取付孔38と共に成形され、図8,9に示すように、
ワイパ軸取付孔38の周囲に3箇所等分に形成される。
凹部41は、サポート3の上面11aから図9において
下方(ワイパ軸側)に一段下がった状態に形成され、ワ
イパ軸取付孔38の周壁38aから径方向外側に向かっ
て放射状に設けられている。凹部41の内部には、平面
状の係止面41aが形成されており、さらに、係止面4
1aの裏面側には、上面部11の裏面11bから突出し
て平面状のリング支持面41bが形成されている。
【0032】一方、固定リング39には、図10に示す
ように、その上面44(サポート取付側面)に、係合片
(係合固定部)43が3個等分に突出形成されている。
この係合片43は、凹部41に対応した位置に形成され
ており、固定リング39をサポート3に取り付けると、
図12に破線にて示したように、それらがサポート3の
上面11aから突出するように設定されている。また、
係合片43の外径(d)は、凹部41の内径(D)より
も若干小径に形成されており、固定リング39がサポー
ト3にガタなく取り付けられるようになっている。
【0033】このような固定リング39をサポート3に
取り付けるには、図10に示すように、サポート3の下
側から固定リング39をワイパ軸取付孔38に挿入す
る。この際、係合片43と凹部41の位置を合わせた上
で、固定リング39の凸部42をワイパ軸取付孔38の
周壁38aに嵌合させる。また、このとき固定リング3
9の上面44をリング支持面41bに当接させ、図12
のような状態とする。
【0034】このとき係合片43は、図12に破線にて
示したように、サポート3の上面11aから突出する。
そこで、図12に矢印にて示したように、係合片43を
折り曲げ、係合片43が凹部41内に収容されるように
カシメ加工を行う。この場合、凹部41の係止面41a
の幅は、係合片43がガタなく収まるように設定されて
いる。また、折り曲げた後の係合片43は、凹部41内
に完全に収まり、サポート3の上面11aには突出しな
いようになっている。
【0035】このように係合片43が凹部41にカシメ
固定されると、固定リング39は、凹部41により、円
周方向および下方向の動きが規制される。また、上面4
4とリング支持面41bとの当接により、その上方向の
動きも規制される。すなわち、固定リング39はサポー
ト3に回り止めされて固定される。従って、サポート3
に固定リング39を機械的に固定することができ、固定
リング39を簡単かつ確実に取り付けることが可能とな
る。
【0036】一方、固定リング39の内側面には、下側
が拡径したテーパ形状のワイパ軸結合部13が形成され
ている。ワイパ軸結合部13には、図13に示すよう
に、下側からワイパ軸15が挿通され嵌合固定される。
ワイパ軸15には、図21のワイパ軸60と同様、先端
側に雄ねじ部16が形成されており、その下部にはロー
レットが形成されたテーパ結合部17が設けられてい
る。また、ワイパ軸15の基部側には、軸受としてのス
リーブ28が配設されており、ワッシャ29およびCリ
ング30によってワイパ軸15が抜け止めされた状態と
なっている。ワイパ軸結合部13の内径は、ワイパ軸1
5のテーパ結合部17の外径と同勾配のテーパ形状で若
干小径に形成されている。従って、ワイパ軸結合部13
内にワイパ軸15を挿入すると、テーパ結合部17のロ
ーレットがワイパ軸結合部13の内壁に噛み込みつつ両
者が結合され、回転方向の回り止めがなされる。
【0037】このようにしてワイパ軸結合部13にワイ
パ軸15を結合した後、ワイパ軸取付部12にて、サポ
ート3の上面部11から突出した雄ねじ部16にナット
を螺合して締め付ける。この際、係合片43が凹部41
内に完全に収まり、サポート3の上面11aには突出し
ていないため、上面11aにてナットの受け面が確保さ
れる。従って、ナットを確実に締め込むことができ、ワ
イパ軸15とサポート3との間を強固に結合させること
ができる。そしてこれにより、サポート3はワイパ軸1
5に固定され、ワイパ軸15の正逆回転に伴ってサポー
ト3が正逆方向に回転運動することになる。
【0038】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2であるワイパ装置について説明する。図14は実施
の形態2のワイパ装置においてサポートに固定リングを
取り付けた状態を示す斜視図、図15は図14のO−G
線に沿った断面図、図16は図14のO−H線に沿った
断面図である。また、図17は固定リングを取り付ける
前のサポートの状態を示す説明図、図18は図17のI
−I線に沿った断面図、図19はサポートに固定リング
を取り付ける様子を示す説明図である。なお、実施の形
態2においては、図示した部分以外の構成は実施の形態
1のものと同様であり、実施の形態1と同様の部分や共
通する部材等については同一の番号を付しその説明は省
略する。
【0039】実施の形態2のワイパ装置においても、サ
ポート3のワイパ軸取付部12にはワイパ軸取付孔13
8が形成され、そこに金属製の固定リング(ワイパ軸固
定部材)139が取り付けられている。また、サポート
3には、固定リング139を回り止めして固定するため
の結合部140が設けられている。
【0040】実施の形態2ではこの結合部140とし
て、ワイパ軸取付孔138の周囲に突片141が形成さ
れている。突片141は、孔成形工程(図7(d)参
照)にてワイパ軸取付孔138と共に成形され、図17
に示すように、ワイパ軸取付孔138の周囲に3箇所等
分に形成される。突片141は、サポート3の上面11
aから図18において下方に一段下がった状態となって
おり、ワイパ軸取付孔138の周壁138aから径方向
内側に向かって放射状に突出形成されている。また、突
片141上には、平面状の係合面141aが形成されて
いる。なお、突片141の裏面側は、上面部11の裏面
11bと面一に形成されている。
【0041】一方、固定リング139には、図19に示
すように、その上面144に、ワイパ軸取付孔138の
周壁138aと嵌合する凸部142が等分に3個設けら
れている。この場合、凸部142の円周方向の寸法
(l)は、周壁138aの突片141間に形成された嵌
合部145の寸法(L)よりも若干小さく形成され、か
つ、凸部142の外径(d)は、周壁138aの内径
(D)よりも若干小径に形成されている。すなわち、固
定リング139をサポート3に取り付けに際し、凸部1
42が嵌合部145にガタなく収まるようになってい
る。
【0042】また、凸部142の間には、係合片(係合
固定部)143が3個等分に突出形成されている。この
係合片143は、突片141に対応した位置に形成され
ており、固定リング139をサポート3に取り付ける
と、図16に破線にて示したように、それらがサポート
3の上面11aから突出するように設定されている。
【0043】このような固定リング139をサポート3
に取り付けるには、図19に示すように、サポート3の
下側から固定リング139をワイパ軸取付孔138に挿
入する。この際、係合片143と突片141の位置と、
凸部142と嵌合部145の位置を合わせた上で、固定
リング139をワイパ軸取付孔138に嵌合させる。ま
た、このとき固定リング139の上面144をサポート
3の裏面11bに当接させ、図15,16のような状態
とする。
【0044】このとき係合片143は、図16に破線に
て示したように、サポート3の上面11aから突出す
る。そこで、図16に矢印にて示したように、係合片1
43を折り曲げ、係合片143が突片141上に係合す
るようにカシメ加工を行う。この場合、突片141の係
合面141aの幅は、係合片143がそこに収まるよう
に設定されている。また、折り曲げられ突片141上に
置かれた係合片143は、サポート3の上面11aには
突出しないよう加工される。
【0045】このように係合片143が突片141にカ
シメ固定されると、固定リング139は、突片141に
より下方向の動きが規制される。また、凸部142と嵌
合部145の嵌合により、凸部142の周方向の動きが
突片141によって規制される。さらに、上面144と
サポート3の裏面11bとの当接により、固定リング1
39の上方向の動きも規制される。すなわち、固定リン
グ139はサポート3に回り止めされて固定される。従
って、当該実施の形態2においても、サポート3に固定
リング139を機械的に固定することができ、固定リン
グ139を簡単かつ確実に取り付けることが可能とな
る。
【0046】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0047】例えば、図20に示すように、実施の形態
1の固定リング39の上面に、実施の形態2のような凸
部42を設けても良い。この場合、凸部42の外径
(d)は、周壁38aの内径(D)よりも若干小径に形
成されている。従って、凸部42は、ワイパ軸取付孔3
8の周壁38aと嵌合し、固定リング39とサポート3
との間のガタをより少なくすることができる。さらに、
固定リング39の上面にカシメ部分を設けなくとも良
く、例えば固定リングの中心から外方にカシメ部を設け
ることにより、ワイパアームの往復払拭作動により繰り
返し捻り応力の加わる結合部の剛性をより向上させるこ
とができる。
【0048】一方、前述の実施の形態では、凹部41が
突片141を等分に3個設けた例を示したが、その個数
が前記の例に限定されないのは言うまでもない。また、
前述の実施の形態では、ワイパアーム先端部がアームシ
ャンク2とアームピース8から構成されているものを示
したが、ワイパアーム先端部としてこれらを一体化した
ものを用いても差し支えない。さらに、本発明のワイパ
装置は自動車のフロントガラス用には限られず、各種作
業用車両にも適用可能である。なお、ここで言う「回
転」とは、正逆方向の回転運動を意味し、一方向のみの
円運動には限定されない。
【0049】
【発明の効果】本発明のワイパ装置によれば、サポート
に固定リングを回り止めして固定するための結合部を設
け、この結合部にて固定リングをサポートに係合固定し
たことにより、サポートに固定リングを機械的に固定す
ることができる。従って、固定リングを簡単かつ確実に
取り付けることができ、製造工数の削減や製品信頼性の
向上を図ることが可能となる。
【0050】また、固定リングに係合片を突設し、ワイ
パ軸取付孔の周囲に設けた凹部にそれを屈曲させて収容
固定したことにより、サポートに対し固定リングを確実
に回り止めして固定できる。
【0051】さらに、固定リングに係合片と凸部を設
け、ワイパ軸取付孔内に設けた突片に係合片を屈曲させ
て係合させると共に、ワイパ軸取付孔の嵌合部に凸部を
嵌合させたことにより、サポートに対し固定リングを確
実に回り止めして固定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1であるワイパ装置に使用
されるワイパアームの構成を示す説明図である。
【図2】図1のワイパアームの平面図である。
【図3】図1のA−A線に沿った断面図である。
【図4】図1のワイパアームにおけるサポートの平面図
である。
【図5】図4のサポートの一部を断面にて示した側面図
である。
【図6】図5のD−D線に沿った断面図である。
【図7】サポート成形過程を示す説明図であり、(a)
はブランクを、(b)は面付け工程を、(c)は曲げ整
形工程を、(d)はワイパ軸取付孔の成形工程を示す。
【図8】固定リングを取り付ける前のサポートの状態を
示す説明図である。
【図9】図8のE−E線に沿った断面図である。
【図10】サポートに固定リングを取り付ける様子を示
す説明図である。
【図11】サポートに固定リングを取り付けた状態を示
す斜視図である。
【図12】図11のF−F線に沿った断面図である。
【図13】サポートにワイパ軸を固定した状態を示す説
明図であり、サポートを図4のB−C線に沿って断面し
た状態を示す。
【図14】実施の形態2のワイパ装置においてサポート
に固定リングを取り付けた状態を示す斜視図である。
【図15】図14のO−G線に沿った断面図である。
【図16】図14のO−H線に沿った断面図である。
【図17】固定リングを取り付ける前のサポートの状態
を示す説明図である。
【図18】図17のI−I線に沿った断面図である。
【図19】実施の形態2のワイパ装置においてサポート
に固定リングを取り付ける様子を示す説明図である。
【図20】固定リングの変形例を示す斜視図である。
【図21】従来のワイパ装置におけるワイパアームの構
成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ワイパアーム 2 アームシャンク 3 サポート(ワイパアーム基端部) 4 ヒンジピン 5 スプリング 6 スプリング掛止ピン 7 フック 8 アームピース 8a フック部 9 ブッシュ 10 側壁部 11 上面部 11a 上面 11b 裏面 12 ワイパ軸取付部 13 ワイパ軸結合部 15 ワイパ軸 16 雄ねじ部 17 テーパ結合部 18 ピン挿通孔 26 リベット 28 スリーブ 29 ワッシャ 30 Cリング 38 ワイパ軸取付孔 38a 周壁 39 固定リング(ワイパ軸固定部材) 40 結合部 41 凹部 41a 係止面 41b リング支持面 42 凸部 43 係合片(係合固定部) 44 上面 51 ワイパアーム 52 アームピース 53 アームシャンク 54 サポート 55 リベット 56 ヒンジピン 57 スプリング 58 スプリング掛止ピン 59 フック 60 ワイパ軸 61 雄ねじ部 62 テーパ結合部 63 ワイパ軸結合孔 64 ナット 65 スリーブ 66 ワッシャ 67 Cリング 68 裾部 69 ラビリンス部 138 ワイパ軸取付孔 138a 周壁 139 固定リング 140 結合部 141 突片 141a 係合面 142 凸部 143 係合片(係合固定部) 144 上面 145 嵌合部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板を曲げ加工して形成したワイパア
    ーム基端部と、前記ワイパアーム基端部とは別体に形成
    され前記ワイパアーム基端部に取り付けられたワイパ軸
    固定部材とを備え、前記ワイパ軸固定部材をワイパ軸に
    固定してなるワイパ装置であって、 前記ワイパアーム基端部は、前記ワイパ軸固定部材を回
    り止めして固定するための結合部を有し、 前記ワイパ軸固定部材は、前記結合部にて前記ワイパア
    ーム基端部に係合し、前記結合部に固定される係合固定
    部を有することを特徴とするワイパ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のワイパ装置において、 前記係合固定部は、前記ワイパ軸固定部材の前記ワイパ
    アーム基端部取り付け側に突設された係合片を有し、 前記結合部は、前記ワイパアーム基端部の前記ワイパ軸
    取付孔の周囲に凹設され、前記係合片を屈曲させて収容
    固定する凹部を有することを特徴とするワイパ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のワイパ装置において、 前記係合固定部は、前記ワイパ軸固定部材の前記ワイパ
    アーム基端部取り付け側に突設された係合片と、前記係
    合片の間に突設された凸部とを有し、 前記結合部は、前記ワイパアーム基端部の前記ワイパ軸
    取付孔内に突出形成され、前記係合片を屈曲させて係合
    させる突片と、前記ワイパ軸取付孔において前記突片の
    間に形成され前記凸部と嵌合する嵌合部とを有すること
    を特徴とするワイパ装置。
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