JP3095700B2 - 口金具の製法 - Google Patents

口金具の製法

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JP3095700B2
JP3095700B2 JP09022995A JP2299597A JP3095700B2 JP 3095700 B2 JP3095700 B2 JP 3095700B2 JP 09022995 A JP09022995 A JP 09022995A JP 2299597 A JP2299597 A JP 2299597A JP 3095700 B2 JP3095700 B2 JP 3095700B2
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pipe
flange
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孝司 八木
鉄也 井上
善文 岸本
孝博 大西
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Nichirin Co Ltd
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Nichirin Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は口金具の製法に関す
る。さらに詳しくは、カークーラなどの冷媒回路または
ブレーキなどの油圧回路などの配管用口金具、またはホ
ースを給湯器の水およびガス配管などの相手側機器に接
続するための口金具、たとえばフランジまたはソケット
などが固着された軸シール型ニップルの製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の口金具として、たとえば図10に
示すように、シール溝100が形成されたパイプ101
にフランジ102が固着されたフランジ付き軸シール型
ニップルがある。かかるニップルの製造工程は、図11
に示すように第1プレス工程、転造工程、洗浄工程およ
び第2プレス工程とから構成されている。そして図12
に示すように、前記第1プレス工程では、プレス機の第
1のダイスでチャックされたパイプPの先端部を拡径し
たのち、第2のダイスで当該拡径部100にバルジ部1
01を形成し、ついで図13に示すように、前記転造工
程では、転造機の転造ローラで前記拡径部100の外周
面のOリング溝103が形成され、つぎに図14に示す
ように、前記バルジ部101とOリング溝103が形成
されたパイプPの後端部より予め内径部104の両端部
に第1および第2の座ぐり面105、106が形成され
たフランジ107を外挿したのち、図15に示すように
前述のバルジ形成に用いたプレス機とは別のプレス機の
第3のダイス108でフランジ裏面の第1の座ぐり面1
05に密着係合するように、パイプPに係合膨出部10
9を形成し、該係合膨出部109と前記バルジ部101
とでフランジ107を挟着し、固定するようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記製
造工程における転造機では、パイプとフランジを一体化
させたのちにフランジ間際にOリング溝を形成しようと
したばあい、転造ローラが回転軸の両端を支持されてお
り、転造ローラ支持部とフランジが干渉し合い加工でき
ない。したがって、前記第1プレス工程(プレス機によ
るバルジ形成)、転造工程(転造機によるOリング溝形
成)および第2プレス工程(プレス機によるパイプとフ
ランジの固着)の少なくとも独立した3工程が必要にな
り、パイプの取り付けおよび取り外し作業やパイプを取
り付けたのちの芯出作業などの工数が多いため、生産性
の向上を図ることが困難である。
【0004】またパイプとフランジの強い固着力をうる
ために、第2プレス工程の前にパイプとフランジを完全
脱脂の洗浄工程を設けているが、洗浄不良などにより固
着強度がバラツキ、充分な固着力がえられないという問
題がある。その結果、生産性の向上を図ることが困難で
ある。
【0005】本発明は、叙上の事情に鑑み、生産性を向
上させることができる口金具の製法を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の口金具の製法
は、パイプの先端部に形成された拡径部にシール溝が形
成されたパイプに取付部材を固着してなる口金具の製法
であって、所定の長さに切断されたパイプの先端部を残
し、該パイプをチャックする工程と、内径部の両端部に
第1および第2の座ぐり面が形成された取付部材を前記
第1の座ぐり面が前記チャック側になるように前記パイ
プの先端部に外挿する工程と、第1のダイスを前記パイ
プの先端部に圧入し、該先端部に前記第1の座ぐり面に
係合する膨出部を形成する工程と、第2のダイスを前記
パイプの先端部に圧入し、該先端部に拡径部を形成する
工程と、第3のダイスを前記パイプの先端部に圧入し、
前記拡径部に前記第2の座ぐり面に係合するバルジ部を
形成する工程と、前記バルジ部が形成された拡径部の外
周面にシール溝を転造ローラにより形成する工程とから
なることを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の口金具の製法を説明する。
【0008】図1は本発明の口金具の製法のフローチャ
ート、図2〜6は本発明の口金具の製法の一実施の形態
を示す工程図、図7は第1のダイスの凹凸部の部分断面
図、図8は第1のダイスの凹凸部の側面図、図9は凹凸
部の段差を示す断面図である。
【0009】本発明にかかわる口金具は、パイプの先端
部に形成された拡径部にシール溝が形成されたパイプに
フランジまたはソケットなどの取付部材を固着してな
る、たとえば軸シール型のニップルである。
【0010】かかるニップルの製法は、図1に示すよう
にプレス工程および転造工程から構成されている。
【0011】前記プレス工程では、まず図2に示すよう
に、所定の長さに切断した、たとえばアルミニウム合金
製のパイプPをプレス機に設けたチャック1でパイプP
の先端部を必要長さだけ出して掴む。
【0012】つぎにパイプPの先端から取付部材である
フランジ2を挿入し、パイプPの先端を軸方向に3種類
のダイスを装着したプレス機で連続して押圧加工する。
【0013】すなわち、図3に示すように、パイプPに
フランジ2を外挿したのち、第1のダイス3をパイプP
の先端部に圧入し、フランジ2の裏面(チャック側)に
予め設けてある座ぐり面4(図2参照)にパイプPが密
着係合するように、パイプPに係合膨出部5を形成せし
めてフランジ2をパイプPに固着する。
【0014】ついで図4に示すように、第2のダイス6
をパイプPの先端部に圧入し、パイプPの先端部を拡径
する。前記第2のダイス6は固定ポンチ6aの外装体6
bがスプリング6cにより摺動できるようにされてい
る。このように、外装体6bが摺動できるようにされて
いるのは、拡径部の内外径のばらつき(肉厚変動)を無
くし仕上げ精度を良くするためである。
【0015】ついで図5に示すように、第3のダイス7
を圧入し、パイプPの拡径部8にパイプ外周に環状のバ
ルジ部を形成すると同時にフランジ前面の第2の座ぐり
面であるバルジ座面9(図2参照)にバルジ部10を押
しつけ、第1のダイス3でフランジ裏面に形成した膨出
部5とでフランジ2を挟着固定する。
【0016】つぎに前記転造工程では、図6に示すよう
に、パイプPの固定されたフランジ2が転造機のローラ
支持部11と干渉しないように転造ローラ12を片持ち
にした転造機を用いて、フランジ2が固定されたパイプ
Pの拡径部7の外周面にOリング溝などのシール溝13
を形成する。
【0017】本実施の形態では、転造ローラの回転軸を
片持ちにすることにより転造ローラ支持部とフランジと
の干渉を無くし、フランジと一体化させたパイプの先端
にOリング溝などを加工することができる。すなわち、
Oリング溝などの加工の前にバルジ成形とフランジの固
着が行なえることにより、バルジ成形とフランジの固着
を同一プレス機による連続加工ができるため、作業工数
を減らし、生産性を向上することができる。
【0018】また、図7〜8に示すように、前記プレス
工程における第1のダイスの外装体にフランジ押圧面2
2に放射状の凹凸部21を設けたものを用いてプレスと
同時にフランジ前面(ダイス側)に予め設けてあるバル
ジ座面にパイプとフランジとの周方向の固着力を高める
ための放射状の凹凸部を加工するのが好ましい。
【0019】このように、パイプとフランジの挟着固定
においてフランジのバルジ座面に設けた凹凸部にパイプ
のバルジ部を密着係合せしめ大きな固着力をうることに
より、従来パイプとフランジの固着前に行なっていた洗
浄工程を廃止し、加工油が付着した状態でも大きな固着
力を持ったフランジ付き軸シール型ニップルを連続して
加工できる。さらに、洗浄工程の廃止により洗浄不良に
よる固着強度のバラツキの問題を解消しパイプとフラン
ジの固着強度の安定したフランジ付き軸シール型ニップ
ルをうることができる。
【0020】なお、座ぐり面にも凹凸部を刻設すること
により、パイプとフランジとの固着強度をさらに向上さ
せることができる。
【0021】図9に示すように、前記フランジのバルジ
座面に刻設される凹凸部の段差aは、所定の回転トルク
を与えてもフランジが回転しないように、適宜選定する
ことができるが、たとえば表1に示すように、所定の回
転トルク(5kgf・m)を与えるばあい、フランジが
回転しない50μm以上である。これは、5kgf・m
以上では、パイプがねじれてしまうので、50μm以上
でよいためである。なお、表1において*印はフランジ
が回転したときの回転トルクを示している。
【0022】
【表1】
【0023】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明によれば、従
来、第1プレス工程(プレス機によるバルジ形成)、転
造工程(転造機によるOリング溝形成)および第2プレ
ス工程(プレス機によるパイプとフランジの固着)の3
工程を経て製造を行なっていたフランジ付き軸シール型
ニップルをプレス工程(プレス機によるバルジ形成+パ
イプとフランジの固着)および転造工程(転造加工機に
よるOリング溝形成)の2工程で製造できるため、生産
性を向上させることができる。
【0024】またプレス機によるパイプとフランジの固
着の前に行なっていた洗浄工程が廃止でき、汚れや加工
油が付着したままでもフランジの周方向の固着力が大き
いフランジ付き軸シール型ニップルを製造できる。そし
て洗浄を廃止することにより、洗浄のバラツキに起因す
る固着力のバラツキの問題を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の口金具の製法のフローチャートであ
る。
【図2】本発明の口金具の製法の一実施の形態を示す工
程図である。
【図3】本発明の口金具の製法の一実施の形態を示す工
程図である。
【図4】本発明の口金具の製法の一実施の形態を示す工
程図である。
【図5】本発明の口金具の製法の一実施の形態を示す工
程図である。
【図6】本発明の口金具の製法の一実施の形態を示す工
程図である。
【図7】第1のダイスの凹凸部の部分断面図である。
【図8】第1のダイスの凹凸部の側面図である。
【図9】凹凸部の段差を示す断面図である。
【図10】フランジ付き軸シール型ニップルの断面図で
ある。
【図11】従来の製法のフローチャートである。
【図12】従来の製法を示す工程図である。
【図13】従来の製法を示す工程図である。
【図14】従来の製法を示す工程図である。
【図15】従来の製法を示す工程図である。
【符号の説明】
1 チャック 2 フランジ 3 第1のダイス 4 座ぐり面(第1の座ぐり面) 5 膨出部 6 第2のダイス 7 第3のダイス 8 拡径部 9 バルジ座面(第2の座ぐり面) 10 バルジ部 11 ローラ支持部 12 転造ローラ 20 外装体 21 凹凸部 22 フランジ押圧面
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 39/06 B21H 9/00 F16L 23/02 F16L 33/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプの先端部に形成された拡径部にシ
    ール溝が形成されたパイプに取付部材を固着してなる口
    金具の製法であって、所定の長さに切断されたパイプの
    先端部を残し、該パイプをチャックする工程と、内径部
    の両端部に第1および第2の座ぐり面が形成された取付
    部材を前記第1の座ぐり面が前記チャック側になるよう
    に前記パイプの先端部に外挿する工程と、第1のダイス
    を前記パイプの先端部に圧入し、該先端部に前記第1の
    座ぐり面に係合する膨出部を形成する工程と、第2のダ
    イスを前記パイプの先端部に圧入し、該先端部に拡径部
    を形成する工程と、第3のダイスを前記パイプの先端部
    に圧入し、前記拡径部に前記第2の座ぐり面に係合する
    バルジ部を形成する工程と、前記バルジ部が形成された
    拡径部の外周面にシール溝を転造ローラにより形成する
    工程とからなる口金具の製法。
  2. 【請求項2】 前記転造ローラが転造機に片持ち支持に
    されている請求項1記載の口金具の製法。
  3. 【請求項3】 前記第1のダイスをパイプの先端部に圧
    入すると同時に、前記取付部材の第2の座ぐり面の周方
    向に凹凸部を刻設する請求項1または2記載の口金具の
    製法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101693803B1 (ko) * 2014-12-30 2017-01-06 주식회사 교원 열전형 정수기용 냉각 탱크

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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