JP4123665B2 - 耐熱性樹脂ボ−ド及びその製造法 - Google Patents

耐熱性樹脂ボ−ド及びその製造法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、最外層を構成する耐熱性樹脂ボ−ド、特に耐熱性ポリイミドフィルムと耐熱性ポリイミド層の両面に熱圧着性ポリイミド層を有する3層構造のフィルムとが接合されてなる大きな密着力を有し、特に表面平滑で反りがない耐熱性樹脂ボ−ド、特にポリイミドボ−ド、及びその製造法に係わるものである。
【0002】
この発明の耐熱性樹脂ボ−ド、特に耐熱性ポリイミドボ−ドは、耐熱性を有し各層が強固に接合され、しかも表面平滑で反りがないので、高速で回転する電気・電子機器の部材として好適に使用することができる。
また、この発明によれば、簡単な操作で耐熱性を有し各層が強固に接合され、しかも表面平滑で反りがない耐熱性樹脂ボ−ド、特にポリイミドボ−ドを製造することができる。
【0003】
【従来の技術】
従来、ポリイミドボ−ドとしては、耐熱性を有するポリイミドフィルム同士を接着剤を介さずに直接に加熱・圧着したポリイミド積層シ−トが電気・電子部品用等に使用されている。
このポリイミド積層シ−トは、特公平5−59815号公報に記載されているようにガラス転移点が比較的低いポリイミドフィルム同士を加熱・圧着することによって得られている。
【0004】
また、最近、電子部品分野において、操作の高速化や高精度化が要求されており、その分野に使用されるポリイミドボ−ドも耐熱性を有し各層が強固に接合され、しかも表面平滑で反りがないものが要求されている。
【0005】
しかし、前記のガラス転移点が比較的低いポリイミドフィルム同士を加熱・圧着して得られるポリイミドボ−ドは、反りが比較的大きく、特に表面の耐熱性が要求される分野の用途には使用できないという問題がある。
さらに、厚みを大きくしようとすると益々層間の密着力が低下し、しかも反りが大きくなるという問題点が指摘されている。
【0006】
このため、複数枚の芳香族ポリイミドフィルムをアクリル系接着剤やエポキシ樹脂系接着剤で積層した多層積層ポリイミドボ−ドが提案されたが、却ってポリイミドフィルムの表面処理が必要であり、工程が複雑になるとか、得られる多層積層ポリイミドボ−ドの耐熱性が低下するため、実用的ではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の目的は、耐熱性を有し各層が強固に接合されしかも表面平滑で反りがない耐熱性樹脂ボ−ド、特にポリイミドボ−ドを提供することである。
また、この発明の目的は、簡単な操作で耐熱性を有し各層が強固に接合されしかも表面平滑で反りがない耐熱性樹脂ボ−ドの製造法、特にポリイミドボ−ドの製造法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、2枚以上の熱圧着性多層ポリイミドフィルムを用いて、
熱圧着性多層ポリイミドフィルム同士の全ての接合が熱圧着性ポリイミド層同士が接するように重ね合せた後加熱圧着して接合しており、厚みが0.15〜3mmの耐熱性樹脂ボ−ドであり、
熱圧着性多層ポリイミドフィルムが、基体層ポリイミドを与えるポリアミック酸の溶液と、熱圧着性ポリイミド層を与えるポリアミック酸の溶液あるいはポリイミドの溶液とを共押出して支持体上にキャストして100〜200℃で半硬化状態またはそれ以前の乾燥状態とし、
その後熱圧着性ポリイミドのガラス転移温度(Tg)以上で420℃までの温度(表面温度計で測定した表面温度)まで加熱して、乾燥およびイミド化して、厚みが5〜125μmの基体層ポリイミドの両面に厚みが2〜25μmの熱圧着性ポリイミド層を有する多層押出しのポリイミドフィルムであることを特徴とする耐熱性樹脂ボ−ド法に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明の好ましい態様を列記する。
1)耐熱性樹脂層が、単独のポリイミドフィルムの場合にガラス転移温度が275℃以上、特に350℃以上か確認不可能で、線膨張係数(50〜200℃)(MD)が5×10-6〜35×10-6cm/cm/℃で、引張弾性率(MD、ASTM−D882)は300kg/mm2以上の耐熱性ポリイミド層である上記の耐熱性樹脂ボ−ド
2)少なくとも1つの最外層が耐熱性ポリイミド層である上記のポリイミドボ−ド。
3)耐熱性ポリイミドフィルムが、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物とパラフェニレンジアミンおよび/または4,4’−ジアミノジフェニルエ−テルとを必須成分として得られるものである上記のポリイミドボ−ド。
4)最外層を構成する耐熱性ポリイミドフィルムの片面に熱圧着性ポリイミド層を有する2層構造のポリイミドフィルムと耐熱性ポリイミド層の両面に熱圧着性ポリイミド層を有する3層構造のポリイミドフィルムの1枚以上とを熱圧着性ポリイミド層同士が接するように重ね合わせた後、加熱圧着する上記の耐熱性樹脂ボ−ドの製造法、特にポリイミドボ−ドの製造法。
5)熱圧着性ポリイミドが、1,3−ビス(4−アミノフェノキシベンゼン)と2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物とから得られるポリイミド、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エ−テル二無水物およびピロメリット酸二無水物と1,3−ビス(4−アミノフェノキシベンゼン)とから得られるポリイミド、またはビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エ−テル二無水物と1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)−2,2−ジメチルプロパンとから得られるポリイミドである上記のポリイミドボ−ドの製造法。
【0010】
この発明においては、耐熱性樹脂、例えば芳香族ポリアミドあるいは耐熱性ポリイミド特に耐熱性ポリイミド層の両面に熱圧着性ポリイミド層を有する多層ポリイミドフィルムを使用する。
前記の多層ポリイミドフィルムとしては、熱圧着性とともに線膨張係数(50〜200℃)(MD)が40×10-6cm/cm/℃以下であるものが好ましく、また、引張弾性率(MD、ASTM−D882)が300kg/mm2以上であるものが好ましい。
【0011】
前記の多層ポリイミドフィルムは、好適には共押出し−流延製膜法(単に、多層押出法ともいう。)によって耐熱性ポリイミドの前駆体溶液と熱圧着性ポリイミド前駆体溶液とを積層し、乾燥、イミド化して多層ポリイミドフィルムを得る方法、あるいは前記の耐熱性ポリイミドの前駆体溶液を支持体上に流延塗布し、乾燥したゲルフィルムの両面に熱圧着性ポリイミド前駆体溶液を塗布し、乾燥、イミド化して多層ポリイミドフィルムを得る方法によって得ることができる。
上記のいずれの方法においても、熱圧着性ポリイミドの前駆体層を250〜420℃の最高加熱温度で乾燥、イミド化することが好ましい。
特に、共押出し−流延法によって得られる自己支持性フィルムを250〜420℃の最高加熱温度で乾燥、イミド化したものが好ましい。
【0012】
前記の多層ポリイミドフィルムの基体層としての耐熱性ポリイミドは、耐熱性を有するものであれば特に制限はなく、例えば、芳香族テトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンとから得られる公知の芳香族ポリイミドが使用できが、好適には、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(以下単にs−BPDAと略記することもある。)とパラフェニレンジアミン(以下単にPPDと略記することもある。)と場合によりさらに4,4’−ジアミノジフェニルエ−テル(以下単にDADEと略記することもある。)とから製造される。この場合PPD/DADE(モル比)は100/0〜85/15であることが好ましい。
また、基体層としての耐熱性ポリイミドは、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物とピロメリット酸二無水物とパラフェニレンジアミンと4,4’−ジアミノジフェニルエ−テルとから製造される。
また、基体層としての耐熱性ポリイミドは、ピロメリット酸二無水物とパラフェニレンジアミンおよび4,4’−ジアミノジフェニルエ−テルとから製造される。この場合DADE/PPD(モル比)は90/10〜10/90であることが好ましい。
さらに、基体層としての耐熱性ポリイミドは、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物(BTDA)およびピロメリット酸二無水物(PMDA)とパラフェニレンジアミン(PPD)および4,4’−ジアミノジフェニルエ−テル(DADE)とから製造される。この場合酸二無水物中BTDAが20〜90モル%、PMDAが10〜80モル%、ジアミン中PPDが30〜90モル%、DADEが10〜70モル%であることが好ましい。
【0013】
また、上記の基体層としての耐熱性樹脂、特に耐熱性ポリイミドとしては、単独のポリイミドフィルムの場合にガラス転移温度が275℃以上、特に350℃以上か確認不可能であるものが好ましく、特に線膨張係数(50〜200℃)(MD)が5×10-6〜35×10-6cm/cm/℃であるものが好ましい。また、引張弾性率(MD、ASTM−D882)は300kg/mm2以上であるものが好ましい。
【0014】
この基体層ポリイミドは、芳香族テトラルボン酸成分と芳香族ジアミン成分とから単独重合、ランダム重合、ブロック重合、あるいはあらかじめ2種類以上のポリアミック酸を合成しておきポリアミック酸溶液を混合し反応を完了させる、いずれの方法によっても達成される。
また、高耐熱性芳香族ポリイミドとして、ポリアミドイミドのように、アミド結合も有するフィルムも使用することができる。
【0015】
この発明における熱圧着層としての熱圧着性ポリイミドとしては、熱可塑性ポリイミド同士が熱圧着可能なもの(つまり、圧着後冷却した積層体が大きな密着力を有するもの)であればよく、種々の公知の熱可塑性ポリイミドから選択することができる。熱圧着性ポリイミドとして、好適にはガラス転移温度が190〜280℃、特に200〜275℃であって、製造時に乾燥・イミド化して熱圧着性ポリイミドのゲル化を実質的に起こさせないことによって得られる、ガラス転移温度以上で275℃以上、特に300℃以下の範囲内の温度で溶融せず、かつ弾性率(通常、275℃での弾性率が50℃での弾性率の0.001〜0.5倍程度)を保持しているものが好ましい。
【0016】
この発明における熱圧着層としての熱圧着性ポリイミドとして、好適には1,3−ビス(4−アミノフェノキシベンゼン)(以下、TPERと略記することもある。)と2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(以下、a−BPDAと略記することもある。)とから製造される。
また、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エ−テル二無水物(ODPA)およびピロメリット酸二無水物と1,3−ビス(4−アミノフェノキシベンゼン)とから製造される。
また、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エ−テル二無水物(ODPA)と1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)−2,2−ジメチルプロパンとからとから製造される。
【0017】
前記の熱圧着性ポリイミドは、前記各成分と、さらに場合により他のテトラカルボン酸二無水物および他のジアミンとを、有機溶媒中、約100℃以下、特に20〜60℃の温度で反応させてポリアミック酸の溶液とし、このポリアミック酸の溶液をド−プ液として使用し、そのド−プ液の薄膜を形成し、その薄膜から溶媒を蒸発させ除去すると共にポリアミック酸をイミド環化することにより製造することができる。
また、前述のようにして製造したポリアミック酸の溶液を150〜250℃に加熱するか、またはイミド化剤を添加して150℃以下、特に15〜50℃の温度で反応させて、イミド環化した後溶媒を蒸発させる、もしくは貧溶媒中に析出させて粉末とした後、該粉末を有機溶媒に溶解して熱圧着性ポリイミドの有機溶媒溶液を得ることができる。
【0018】
この発明で熱圧着性ポリイミドの物性を損なわない範囲で他のテトラカルボン酸二無水物、例えば3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2−ビス(3、4−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物あるいは2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物など、好適には3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物で置き換えられてもよい。
また、熱圧着性ポリイミドの物性を損なわない範囲で他のジアミン、例えば4,4’−ジアミノジフェニルエ−テル、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)プロパン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、4,4’−ビス(4−アミノフェニル)ジフェニルエ−テル、4,4’−ビス(4−アミノフェニル)ジフェニルメタン、4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ジフェニルエ−テル、4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ジフェニルメタン、2,2−ビス〔4−(アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕ヘキサフルオロプロパンなどの複数のベンゼン環を有する柔軟な芳香族ジアミン、1,4−ジアミノブタン、1,6−ジアミノヘキサン、1,8−ジアミノオクタン、1,10−ジアミノデカン、1,12−ジアミノドデカンなどの脂肪族ジアミン、ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサンなどのジアミノジシロキサンによって置き換えられてもよい。他の芳香族ジアミンの使用割合は全ジアミンに対して20モル%以下、特に10モル%以下であることが好ましい。また、脂肪族ジアミンおよびジアミノジシロキサンの使用割合は全ジアミンに対して20モル%以下であることが好ましい。この割合を越すと熱圧着性ポリイミドの耐熱性が低下する。
前記の熱圧着性ポリイミドのアミン末端を封止するためにジカルボン酸無水物、例えば、無水フタル酸およびその置換体、ヘキサヒドロ無水フタル酸およびその置換体、無水コハク酸およびその置換体など、特に、無水フタル酸を使用してもよい。
【0019】
この発明における熱圧着性ポリイミドを得るためには、前記の有機溶媒中、ジアミン(アミノ基のモル数として)の使用量が酸無水物の全モル数(テトラ酸二無水物とジカルボン酸無水物の酸無水物基としての総モルとして)に対する比として、好ましくは0.92〜1.1、特に0.98〜1.1、そのなかでも特に0.99〜1.1であり、ジカルボン酸無水物の使用量がテトラカルボン酸二無水物の酸無水物基モル量に対する比として、好ましくは0.05以下であるような割合の各成分を反応させることができる。
【0020】
前記のジアミンおよびジカルボン酸無水物の使用割合が前記の範囲外であると、得られるポリアミック酸、従って熱圧着性ポリイミドの分子量が小さく、金属箔との積層体の接着強度の低下をもたらす。
また、ポリアミック酸のゲル化を制限する目的でリン系安定剤、例えば亜リン酸トリフェニル、リン酸トリフェニル等をポリアミック酸重合時に固形分(ポリマ−)濃度に対して0.01〜1%の範囲で添加することができる。
また、イミド化促進の目的で、ド−プ液中に塩基性有機化合物を添加することができる。例えば、イミダゾ−ル、2−イミダゾ−ル、1,2−ジメチルイミダゾ−ル、2−フェニルイミダゾ−ル、ベンズイミダゾ−ル、イソキノリン、置換ピリジンなどをポリアミック酸に対して0.05〜10重量%、特に0.1〜2重量%の割合で使用することができる。これらは比較的低温でポリイミドフィルムを形成するため、イミド化が不十分となることを避けるために使用することができる。
また、接着強度の安定化の目的で、熱圧着性ポリイミド原料ド−プに有機アルミニウム化合物、無機アルミニウム化合物または有機錫化合物を添加してもよい。
【0021】
前記のポリアミック酸製造に使用する有機溶媒は、耐熱性ポリイミドおよび熱圧着性ポリイミドのいずれに対しても、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド、N−メチルカプロラクタム、クレゾ−ル類などが挙げられる。これらの有機溶媒は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0022】
この発明における熱圧着性多層ポリイミドフィルムの製造においては、例えば上記の基体層の耐熱性ポリイミドのポリアミック酸溶液と熱圧着層用の熱圧着性ポリイミドまたはその前駆体の溶液を共押出して、これをステンレス鏡面、ベルト面等の支持体面上に流延塗布し、100〜200℃で半硬化状態またはそれ以前の乾燥状態とすることが好ましい。
200℃を越えた高い温度で流延フィルムを処理すると、多層ポリイミドフィルムの製造において、接着性の低下などの欠陥を来す傾向にある。
この半硬化状態またはそれ以前の状態とは、加熱および/または化学イミド化によって自己支持性の状態にあることを意味する。
【0023】
前記の基体層ポリイミドを与えるポリアミック酸の溶液と、熱圧着性ポリイミドを与えるポリアミック酸の溶液あるいはポリイミドの溶液との共押出しは、例えば特開平3−180343号公報(特公平7−102661号公報)に記載の共押出法によって三層の押出し成形用ダイスに供給し、支持体上にキャストしておこなうことができる。
前記の基体層ポリイミドを与える押出し物層の両面に、熱圧着性ポリイミドを与えるポリアミック酸の溶液あるいはポリイミド溶液を積層して多層フィルム状物を形成して乾燥後、熱圧着性ポリイミドのガラス転移温度(Tg)以上で劣化が生じる温度以下の温度、好適には250〜420℃の温度(表面温度計で測定した表面温度)まで加熱して(好適にはこの温度で1〜60分間加熱して)乾燥およびイミド化して、基体層ポリイミドの両面に熱圧着性ポリイミドを有する多層押出しポリイミドフィルムを製造することができる。
【0024】
この発明において使用される熱圧着性多層ポリイミドフィルムは、ポリイミド基体層ポリイミド層の厚みが5〜125μmであることが好ましく、熱圧着性ポリイミド層の厚みが2〜25μm、特に2〜20μmが好ましい。
【0025】
この発明のポリイミドボ−ドは、好適には、厚み5〜125μmの最外層を構成する基体層ポリイミド層の片面に厚み2〜25μmの熱圧着性ポリイミド層を有する多層ポリイミドフィルムと厚み5〜125μmの耐熱性ポリイミド層の両面に厚み2〜25μmの熱圧着性ポリイミド層を有する3層構造のポリイミドフィルムの1枚以上とを熱圧着性ポリイミド層同士が接するように重ね合わせた後、好適には圧力:5〜70kg/cm2で、温度:280〜400℃、時間:0.5〜60分間加熱圧着することによって、複数枚の芳香族ポリイミドフィルムを積層一体化して厚み0.15〜3mm程度で層間の密着力が1.0kg/cm幅以上、特に1.5kg/cm幅以上であり各層が強固に密着した積層体として得ることができる。
【0026】
この発明のポリイミドボ−ドは、耐熱性を有し各層が強固に接合され、しかも表面平滑で反りがないので、高速で回転する機器の部材として好適に使用することができる。
特に、この発明のポリイミドボ−ドは、電子部品の研磨用ボ−ドの部材として好適である。
【0027】
【実施例】
以下、実施例などを示し、この発明をさらに詳しく説明する。
剥離強度は、測定温度約25℃で、90°−剥離により測定した。
ポリイミドボ−ドの表面平滑性及び反りの評価について、表面平滑性については目視観察で表面平滑な場合は表面平滑性が良好、目視観察で表面平滑でない場合は表面平滑性が不良とし、反りについては目視観察で反りが実質的に認められない場合は反りなし、目視観察で反りが認められる場合は反り有りとした。
【0028】
参考例1
基体層ポリイミド製造用ド−プの合成例1
攪拌機、窒素導入管を備えた反応容器に、N−メチル−2−ピロリドンを加え、さらに、パラフェニレンジアミン(PPD)と3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(s−BPDA)とを1000:998のモル比でモノマ−濃度が18%(重量%、以下同じ)になるように加えた。添加終了後50℃を保ったまま3時間反応を続けた。得られたポリアミック酸溶液は褐色粘調液体であり、25℃における溶液粘度は約1500ポイズであった。この溶液をド−プとして使用した。
【0029】
参考例2
熱圧着性ポリイミド製造用ド−プの合成−1
攪拌機、窒素導入管を備えた反応容器に、N−メチル−2−ピロリドンを加え、さらに、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン(TPE−R)と2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(a−BPDA)とを1000:1000のモル比でモノマ−濃度が22%になるように、またトリフェニルホスフェ−トをモノマ−重量に対して0.1%加えた。添加終了後25℃を保ったまま1時間反応を続けた。25℃における溶液粘度は約2000ポイズであった。この溶液をド−プとして使用した。
【0030】
参考例3
3層ポリイミドフィルムの製造−1
前記の基体層ポリイミド製造用ド−プと熱圧着性ポリイミド製造用ド−プとを三層押出し成形用ダイス(マルチマニホ−ルド型ダイス)を設けた製膜装置を使用し、三層押出ダイスから金属製支持体上に流延し、140℃の熱風で連続的に乾燥し、固化フィルムを形成した。この固化フィルムを支持体から剥離した後加熱炉で200℃から320℃まで徐々に昇温して溶媒の除去、イミド化を行い長尺状の三層押出しポリイミドフィルムを巻き取りロ−ルに巻き取った。
得られた三層押出しポリイミドフィルムは、各層の厚みが5μm/15μm/5μm(合計25μm)であり、線膨張係数(50〜200℃)が、MD、TD平均で22ppm/℃であり、引張弾性率が520kg/mm2で、基体層ポリイミドのガラス転移温度は400℃以下の温度で確認されず、熱圧着層ポリイミドはガラス転移温度が250℃であり、275℃での弾性率が50℃での弾性率の0.002倍程度であり、ゲル化が実質的に生じていなかった。
【0031】
参考例4
2層ポリイミドフィルムの製造−2
前記の基体層ポリイミド製造用ド−プと熱圧着性ポリイミド製造用ド−プとを二層押出し成形用ダイス(マルチマニホ−ルド型ダイス)を設けた製膜装置を使用し、二層押出ダイスから金属製支持体上に流延し、140℃の熱風で連続的に乾燥し、固化フィルムを形成した。この固化フィルムを支持体から剥離した後加熱炉で200℃から320℃まで徐々に昇温して溶媒の除去、イミド化を行い長尺状の二層押出しポリイミドフィルムを巻き取りロ−ルに巻き取った。
得られた2層押出しポリイミドフィルムは、各層の厚みが5μm/20μmであり、基体層ポリイミドのガラス転移温度は400℃以下の温度で確認されず、熱圧着層ポリイミドはガラス転移温度が250℃であり、線膨張係数(50〜200℃)が、MD、TD平均で20ppm/℃であり、引張弾性率が760kg/mm2で、275℃での弾性率が50℃での弾性率の0.002倍程度であり、ゲル化が実質的に生じていなかった。
【0032】
参考例5〜6
多層ポリイミドフィルムの製造−2、3
前記の熱圧着性ポリイミド用ド−プとして、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エ−テル二無水物(ODPA)と1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)−2,2−ジメチルプロパンとを用いた熱圧着性ポリイミド製造用ド−プを使用した他は参考例3、および参考例4と同様にして、3層ポリイミドフィルムおよび2層ポリイミドフィルムを得た。
得られた2層押出しポリイミドフィルムおよび3層押出しポリイミドフィルムは、ゲル化が実質的に生じていなかった。
【0033】
実施例1
2層構造ポリイミドフィルム2枚の間に参考例3で得られた耐熱性ポリイミド層の両面に熱圧着性ポリイミド層を有する3層構造のポリイミドフィルム22枚を重ね合わせた後、350℃、46kg/cm2、10分間加熱圧着して、厚み0.6mmの表面平滑性良好で、反りがなく、各層間の密着力が2.0kg/cm幅以上のポリイミドボ−ドを得た。
このポリイミドボ−ドは、切削加工、穴開け加工で剥離が生じず部材を好適に作成でき、これを高速で回転する電子機器の部材として好適に使用することができた。
【0034】
比較例1
熱圧着性ポリイミド層を有する多層構造のポリイミドフィルムに代えて、4,4’−ジアミノジフェニルエ−テル(DADE)と3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(s−BPDA)とから得られた厚み125μmのポリイミドフィルム4枚を重ねて、350℃、46kg/cm2、10分間加熱圧着して、厚み0.5mmのポリイミドボ−ドを作成した。
このポリイミドボ−ドは、表面平滑性不良で、反りがあり、層間の密着力が0.1kg/cm幅以下で、切削加工、穴開け加工で剥離が生じ部材を作成できなかった。
【0035】
実施例2
参考例5で得られた耐熱性ポリイミド層の両面に熱圧着性ポリイミド層を有する3層構造のポリイミドフィルムを使用し、300℃、20kg/cm2、5分間、続いて390℃、46kg/cm2、5分間加熱圧着して、厚み0.6mmの表面平滑性良好で、反りがなく、各層間の密着力が2.0kg/cm幅以上のポリイミドボ−ドを得た。
このポリイミドボ−ドは、切削加工、穴開け加工で剥離が生じず部材を好適に作成でき、これを高速で回転する電子機器の部材として好適に使用することができた。
【0036】
実施例3
参考例4の片面に熱圧着性ポリイミド層を有する2層構造のポリイミドフィルム2枚(両端)と、参考例3で得られた耐熱性ポリイミド層の両面に熱圧着性ポリイミド層を有する3層構造のポリイミドフィルム22枚とを使用し、350℃、46kg/cm2、10分間加熱圧着して、厚み約0.6mmの表面平滑性良好で、反りがなく、各層間の密着力が2.0kg/cm幅以上のポリイミドボ−ドを得た。
このポリイミドボ−ドは、切削加工、穴開け加工で剥離が生じず部材を好適に作成でき、これを高速で回転する電子機器の部材として好適に使用することができ、特に耐熱性が良好であった。
【0037】
比較例2
比較例1で使用した耐熱性ポリイミドフィルム4枚と実施例1で使用した3層構造のポリイミドフィルム3枚とを、350℃、46kg/cm2、10分間加熱圧着して、厚み0.586mmのポリイミドボ−ドを得た。
このポリイミドボ−ドは、各層間の密着力が0.3kg/cm幅以下で不満足なものであった。
【0038】
【発明の効果】
この発明の耐熱性樹脂ボ−ド、特にポリイミドボ−ドは、耐熱性を有し各層が強固に接合され、しかも表面平滑で反りがないので、高速で回転する機器の部材として好適に使用することができる。
また、この発明によれば、簡単な操作で耐熱性を有し各層が強固に接合され、しかも表面平滑で反りがない耐熱性樹脂ボ−ド、特にポリイミドボ−ドを製造することができる。

Claims (6)

  1. 2枚以上の熱圧着性多層ポリイミドフィルムを用いて、
    熱圧着性多層ポリイミドフィルム同士の全ての接合が熱圧着性ポリイミド層同士が接するように重ね合せた後加熱圧着して接合しており、厚みが0.15〜3mmの耐熱性樹脂ボ−ドであり、
    熱圧着性多層ポリイミドフィルムが、基体層ポリイミドを与えるポリアミック酸の溶液と、熱圧着性ポリイミド層を与えるポリアミック酸の溶液あるいはポリイミドの溶液とを共押出して支持体上にキャストして100〜200℃で半硬化状態またはそれ以前の乾燥状態とし、
    その後熱圧着性ポリイミドのガラス転移温度(Tg)以上で420℃までの温度(表面温度計で測定した表面温度)まで加熱して、乾燥およびイミド化して、厚みが5〜125μmの基体層ポリイミドの両面に厚みが2〜25μmの熱圧着性ポリイミド層を有する多層押出しのポリイミドフィルムであることを特徴とする耐熱性樹脂ボ−ド。
  2. 熱圧着性多層ポリイミドフィルムの熱圧着性ポリイミド層は、ガラス転移温度が190〜280℃であって、275℃での弾性率が50℃での弾性率の0.001〜0.5倍を保持していることを特徴とする請求項1に記載の耐熱性樹脂ボ−ド。
  3. 基体層ポリイミドは、芳香族カルボン酸二無水物としてビフェニルテトラカルボン酸二無水物と、芳香族ジアミンとしてパラフェニレンジアミンおよび/または4,4 ' −ジアミノジフェニルエ−テルとを必須成分として得られるものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の耐熱性樹脂ボ−ド。
  4. 熱圧着性ポリイミドは、1,3−ビス(4−アミノフェノキシベンゼン)と2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物とを含む成分から得られるポリイミド、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エ−テル二無水物およびピロメリット酸二無水物と1,3−ビス(4−アミノフェノキシベンゼン)とを含む成分から得られるポリイミド、またはビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エ−テル二無水物と1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)−2,2−ジメチルプロパンとを含む成分から得られるポリイミドであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の耐熱性樹脂ボ−ド。
  5. 熱圧着性多層ポリイミドフィルムは、基体層ポリイミドの両面に有する熱圧着性ポリイミド層の厚みが同じであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の耐熱性樹脂ボ−ド。
  6. 耐熱性樹脂ボ−ドは、高速で回転する機器の部材用であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の耐熱性樹脂ボ−ド。
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