JP2002240195A - ポリイミド銅張板 - Google Patents

ポリイミド銅張板

Info

Publication number
JP2002240195A
JP2002240195A JP2001041447A JP2001041447A JP2002240195A JP 2002240195 A JP2002240195 A JP 2002240195A JP 2001041447 A JP2001041447 A JP 2001041447A JP 2001041447 A JP2001041447 A JP 2001041447A JP 2002240195 A JP2002240195 A JP 2002240195A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyimide
heat
copper
layer
fusible
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001041447A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohiko Yamamoto
智彦 山本
Toshihiko Abu
俊彦 阿武
Katsuzo Kato
勝三 加藤
Hiroaki Yamaguchi
裕章 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP2001041447A priority Critical patent/JP2002240195A/ja
Publication of JP2002240195A publication Critical patent/JP2002240195A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリイミドと銅層とが積層されてなる、加湿条
件下に置いた後に良好な電気特性及び高耐熱性を兼ね備
えたポリイミド銅張板を提供する。 【解決手段】非結晶性でガラス転移温度が200〜33
0℃の熱融着性ポリイミド層が高耐熱性ポリイミド層の
片面又は両面に設けられた熱融着性多層ポリイミドフィ
ルム(熱融着性多層ポリイミド層を含む、以下同じ)と
銅層とが熱融着性ポリイミド層を介して積層されてな
り、85℃、85%の加湿条件下、750時間以上経過
後測定した層間絶縁抵抗が1012Ω以上である電気特
性を有し、かつ30℃以上の温度、少なくとも80%の
加湿条件下で24時間以上吸湿後、最高温度240℃以
上でリフロ−処理して発泡が生じない耐吸湿リフロ−性
を有するポリイミド銅張板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ポリイミド銅張
板に関するものであり、さらに詳しくは加湿条件下に保
持可能な電気特性及び高耐熱性を有し、ファインピッチ
回路を形成する基板材料として好適なポリイミド銅張板
に関するものである。この明細書において非結晶性と
は、広角X線回折法によりX線回折スペクトルを測定し
結晶性散乱に由来するピ−クが明確に観測されないもの
をいう。
【0002】
【従来の技術】カメラ、パソコン、液晶ディスプレイな
どの電子機器類への用途として芳香族ポリイミドフィル
ムは広く使用されている。芳香族ポリイミドフィルムを
フレキシブルプリント板(FPC)やテ−プ・オ−トメ
イティッド・ボンディング(TAB)などの基板材料と
して使用するためには、エポキシ樹脂などの接着剤を用
いて銅箔を張り合わせる方法が採用されている。
【0003】芳香族ポリイミドフィルムは高耐熱性、機
械的強度、電気的特性などが優れているが、接着剤の高
耐熱性等が劣るため、本来のポリイミドの特性を損なう
ことが指摘されている。このような問題を解決するため
に、接着剤を使用しないでポリイミドフィルムに銅を電
気メッキしたり、銅箔にポリアミック酸溶液を塗布し、
乾燥、イミド化したり、熱可塑性ポリイミドを熱圧着さ
せたオ−ルポリイミド基材が開発されている。しかし、
これらオ−ルポリイミドの銅層積層体は、接着強度が小
さいとか電気特性が損なわれるという問題点が指摘され
ている。
【0004】また、ポリイミドフィルムと銅層との間に
ポリイミド接着剤をサンドイッチ状に接合したポリイミ
ドラミネ−トが知られている(米国特許第454329
5号)。しかし、このポリイミドラミネ−トでは、低熱
線膨張のビフェニルテトラカルボン酸系ポリイミドフィ
ルムについては接着強度が小さく使用できないという問
題がある。このため、ロ−ルラミネ−ト法でラミネ−ト
ロ−ルの材質として特定の硬度を有する金属を使用する
方法や、熱融着性のポリイミドとして特定の芳香族ジア
ミンによって得られたものを使用する方法が提案されて
いる。しかし、これらの方法によって得られるポリイミ
ド銅張板でも、加湿条件下に置いた後の電気特性及び耐
吸湿リフロ−性を兼ね備えたものを見出すことは困難で
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、ポ
リイミドと銅層とが積層されてなる、加湿条件下に置い
た後に良好な電気特性及び高耐熱性を兼ね備えたポリイ
ミド銅張板を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
非結晶性でガラス転移温度が200〜330℃の熱融着
性ポリイミド層が高耐熱性ポリイミド層の片面又は両面
に設けられた熱融着性多層ポリイミドフィルム(熱融着
性多層ポリイミド層を含む、以下同じ)と銅層とが熱融
着性ポリイミド層を介して積層されてなり、85℃、8
5%の加湿条件下、750時間以上経過後測定した層間
絶縁抵抗が1012Ω以上である電気特性を有し、かつ
30℃以上の温度、少なくとも80%の加湿条件下で2
4時間以上吸湿後、最高温度240℃でリフロ−処理し
て発泡が生じない耐吸湿リフロ−性を有するポリイミド
銅張板に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の好ましい態様を
列記する。 1) 銅層が、電解銅箔あるいは圧延銅箔である前記の
ポリイミド銅張板。 2) 銅層が、厚み3μm〜35μmである前記のポリ
イミド銅張板。 3) 熱融着性多層ポリイミドフィルムが厚み7〜50
μmである前記のポリイミド銅張板。
【0008】4) 熱融着性ポリイミドフィルムが、共
押出−流延製膜成形法によって高耐熱性の芳香族ポリイ
ミド層の少なくとも片面、好ましくは両面に熱融着性の
芳香族ポリイミド層を積層一体化して得られるものであ
る前記のポリイミド銅張板。 5) 常温でのエッチング工程による寸法変化率がM
D、TDともに|±0.05|%以下、特に|±0.0
4|%以下である前記のポリイミド銅張板。なお、前記
の記載において、|±0.05|%とは絶対値が0.0
5%であることを意味する。
【0009】この発明のポリイミド銅張板の必須の構成
としては、例えば次の組み合わせが挙げられる。次の記
載でTPI−Fは熱融着性ポリイミド層を示す。 銅層/TPI−F 銅層/TPI−F/銅層
【0010】この発明のポリイミド銅張板は、例えば非
結晶性でガラス転移温度が200〜330℃の熱融着性
ポリイミド層が高耐熱性ポリイミド層の片面又は両面に
設けられた熱融着性多層ポリイミドフィルムと銅層とを
熱融着性ポリイミド層を介してダブルベルト法によって
熱圧着する工程と、圧着前に熱融着性多層ポリイミドフ
ィルムを加熱するかあるいは圧着後に積層体を加熱する
熱処理の工程とを組み合わせることによって得ることが
できる。
【0011】前記の熱処理としては、例えば前記特性を
有する熱融着性ポリイミド層を有する熱融着性多層ポリ
イミドフィルム、好適には300〜500℃に加熱して
乾燥・イミド化を完了し、冷却された熱融着性多層ポリ
イミドフィルムを150〜350℃で0.1〜180分
間程度、無荷重下あるいは小荷重下に加熱処理する処理
法が挙げられる。また、前記の熱処理としては、ダブル
ベルト法によって熱融着性多層ポリイミドフィルムと銅
箔とを熱圧着して長尺状の積層体を得た積層体を得た
後、150℃以上の温度で熱処理を施す方法が挙げられ
る。
【0012】前記の熱融着性多層ポリイミドフィルム
は、好適には高耐熱性ポリイミドの前駆体(ポリアミッ
ク酸ともいう)溶液乾燥膜の片面あるいは両面に非結晶
性でガラス転移温度が200〜330℃の熱融着性ポリ
イミドを与えるポリイミドの前駆体溶液を積層した後、
あるいは好ましくは、共押出し−流延製膜法によって高
耐熱性ポリイミドの前駆体溶液の片面あるいは両面に熱
融着性ポリイミドまたはその前駆体溶液を積層した後、
乾燥、イミド化して熱融着性多層ポリイミドフィルムを
得る方法によって得ることができる。
【0013】前記の熱融着性多層ポリイミドフィルムに
おける高耐熱性ポリイミドとして、好適には3,3’,
4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(以下
単にs−BPDAと略記することもある。)とパラ−フ
ェニレンジアミン(以下単にPPDと略記することもあ
る。)と場合によりさらに4,4’−ジアミノジフェニ
ルエ−テル(以下単にDADEと略記することもあ
る。)および/またはピロメリット酸二無水物(以下単
にPMDAと略記することもある。)とを、PPD/D
ADE(モル比)は100/0〜85/15で、s−B
PDA/PMDAは100:0〜50/50として製造
される芳香族ポリイミドが挙げられる。
【0014】あるいは、高耐熱性ポリイミドとして、ピ
ロメリット酸二無水物とパラフェニレンジアミンおよび
4,4’−ジアミノジフェニルエ−テルとを、DADE
/PPD(モル比)は90/10〜10/90として製
造される芳香族ポリイミドが挙げられる。さらに、高耐
熱性ポリイミドとして、3,3’,4,4’−ベンゾフ
ェノンテトラカルボン酸二無水物(BTDA)およびピ
ロメリット酸二無水物(PMDA)とパラフェニレンジ
アミン(PPD)および4,4’−ジアミノジフェニル
エ−テル(DADE)とを、酸二無水物中BTDAが2
0〜90モル%、PMDAが10〜80モル%、ジアミ
ン中PPDが30〜90モル%、DADEが10〜70
モル%として製造される芳香族ポリイミドが挙げられ
る。
【0015】前記の高耐熱性ポリイミドの物性を損なわ
ない範囲で、他の種類の芳香族テトラカルボン酸二無水
物や芳香族ジアミン、例えば4,4’−ジアミノジフェ
ニルメタン等を使用してもよい。また、前記の芳香族テ
トラカルボン酸二無水物や芳香族ジアミンの芳香環にフ
ッ素基、水酸基、メチル基あるいはメトキシ基などの置
換基を導入してもよい。
【0016】上記の高耐熱性ポリイミドとしては、単層
のポリイミドフィルムの場合にガラス転移温度が約35
0℃未満程度の温度では確認不可能であるものが好まし
く、特に線膨張係数(50〜200℃)(MD、TDお
よびこれらの平均のいずれも)が5×10-6〜25×1
-6cm/cm/℃であるものが好ましい。この高耐熱
性ポリイミドの合成は、最終的に各成分の割合が前記範
囲内であればランダム重合、ブロック重合、ブレンド、
あるいはあらかじめ2種類以上のポリアミック酸溶液を
合成しておき各ポリアミック酸溶液を混合してポリアミ
ック酸の再結合によって共重合体を得る、いずれの方法
によっても達成される。
【0017】前記の熱融着性多層ポリイミドフィルムに
おける熱融着性ポリイミドとしては、好適には1,3−
ビス(4−アミノフェノキシベンゼン)(以下、TPE
Rと略記することもある。)と2,3,3’,4’−ビ
フェニルテトラカルボン酸二無水物(以下、a−BPD
Aと略記することもある。)とから、あるいは1,3−
ビス(4−アミノフェノキシ)−2,2−ジメチルプロ
パン(DANPG)と4,4’−オキシジフタル酸二無
水物(ODPA)とから製造される芳香族ポリイミドが
挙げられる。あるいは、4,4’−オキシジフタル酸二
無水物(ODPA)およびピロメリット酸二無水物と
1,3−ビス(4−アミノフェノキシベンゼン)とから
製造される芳香族ポリイミドが挙げられる。
【0018】また、3,3’,4,4’−ビフェニルテ
トラカルボン酸二無水物と2,3,3’,4’−ビフェ
ニルテトラカルボン酸二無水物とが50:50〜90:
10のモル比である芳香族テトラカルボン酸二無水物と
1、3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼンとp−
フェニレンジアミンおよび/またはジアミノジフェニル
エ−テルとが10:90〜100:0のモル比である芳
香族ジアミンとから製造される芳香族ポリイミドが挙げ
られる。
【0019】また、熱融着性ポリイミドの物性を損なわ
ない範囲で他のジアミン、例えば4,4’−ジアミノジ
フェニルエ−テル、4,4’−ジアミノベンゾフェノ
ン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、2,2−ビ
ス(4−アミノフェニル)プロパン、1,4−ビス(4
−アミノフェノキシ)ベンゼン、4,4’−ビス(4−
アミノフェニル)ジフェニルエ−テル、4,4’−ビス
(4−アミノフェニル)ジフェニルメタン、4,4’−
ビス(4−アミノフェノキシ)ジフェニルエ−テル、
4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ジフェニルメ
タン、2,2−ビス〔4−(アミノフェノキシ)フェニ
ル〕プロパンなどの複数のベンゼン環を有する柔軟な芳
香族ジアミン、1,4−ジアミノブタン、1,6−ジア
ミノヘキサン、1,8−ジアミノオクタン、1,10−
ジアミノデカン、1,12−ジアミノドデカンなどの脂
肪族ジアミン、ビス(3−アミノプロピル)テトラメチ
ルジシロキサンなどのジアミノジシロキサンによって置
き換えられてもよい。前記の熱融着性ポリイミドのアミ
ン末端を封止するためにジカルボン酸類、例えば、無水
フタル酸およびその置換体、ヘキサヒドロ無水フタル酸
およびその置換体、無水コハク酸およびその置換体やそ
れらの誘導体など、特に、無水フタル酸を使用してもよ
い。
【0020】前記の熱融着性ポリイミドは、前記各成分
と、さらに場合により他のテトラカルボン酸二無水物お
よび他のジアミンとを、有機溶媒中、約100℃以下、
特に20〜60℃の温度で反応させてポリアミック酸の
溶液とし、このポリアミック酸の溶液をド−プ液として
使用できる。この発明における熱融着性ポリイミドを得
るためには、前記の有機溶媒中、酸の全モル数(テトラ
酸二無水物とジカルボン酸の総モルとして)の使用量が
ジアミン(モル数として)に対する比として、好ましく
は0.92〜1.1、特に0.98〜1.1、そのなか
でも特に0.99〜1.1であり、ジカルボン酸の使用
量がテトラカルボン酸二無水物のモル量に対する比とし
て、好ましくは0.00〜0.1、特に0.02〜0.
06であるような割合が好ましい。
【0021】また、ポリアミック酸のゲル化を制限する
目的でリン系安定剤、例えば亜リン酸トリフェニル、リ
ン酸トリフェニル等をポリアミック酸重合時に固形分
(ポリマ−)濃度に対して0.01〜1%の範囲で添加
することができる。また、イミド化促進の目的で、ド−
プ液中に塩基性有機化合物系触媒を添加することができ
る。例えば、イミダゾ−ル、2−イミダゾ−ル、1,2
−ジメチルイミダゾ−ル、2−フェニルイミダゾ−ルな
どをポリアミック酸(固形分)に対して0.01〜20
重量%、特に0.5〜10重量%の割合で使用すること
ができる。これらは比較的低温でポリイミドフィルムを
形成するため、イミド化が不十分となることを避けるた
めに使用する。
【0022】また、接着強度の安定化の目的で、熱融着
性ポリイミド原料ド−プに有機アルミニウム化合物、無
機アルミニウム化合物または有機錫化合物を添加しても
よい。例えば水酸化アルミニウム、アルミニウムトリア
セチルアセトナ−トなどをポリアミック酸(固形分)に
対してアルミニウム金属として1ppm以上、特に1〜
1000ppmの割合で添加することができる。
【0023】前記のポリアミック酸を得るために使用す
る有機溶媒は、高耐熱性ポリイミドおよび熱融着性ポリ
イミドのいずれに対しても、N−メチル−2−ピロリド
ン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、ジメチ
ルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド、N−メ
チルカプロラクタム、クレゾ−ル類などが挙げられる。
これらの有機溶媒は単独で用いてもよく、2種以上を併
用してもよい。
【0024】前記の熱融着性多層ポリイミドフィルムの
製造においては、好適には共押出し−流延製膜法、例え
ば上記の高耐熱性ポリイミドのポリアミック酸溶液の片
面あるいは両面に熱融着性ポリイミドまたはその前駆体
の溶液を共押出して、これをステンレス鏡面、ベルト面
等の支持体面上に流延塗布し、100〜200℃で半硬
化状態またはそれ以前の乾燥状態とする方法が採用でき
る。200℃を越えた高い温度で流延フィルムを処理す
ると、熱融着性多層ポリイミドフィルムの製造におい
て、接着性の低下などの欠陥を来す傾向にある。この半
硬化状態またはそれ以前の状態とは、加熱および/また
は化学イミド化によって自己支持性の状態にあることを
意味する。
【0025】前記高耐熱性ポリイミドを与えるポリアミ
ック酸の溶液と熱融着性ポリイミドを与えるポリアミッ
ク酸の溶液との共押出しは、例えば特開平3−1803
43号公報(特公平7−102661号公報)に記載の
共押出法によって二層あるいは三層の押出し成形用ダイ
スに供給し、支持体上にキャストしておこなうことがで
きる。
【0026】前記の高耐熱性ポリイミドを与える押出し
物層の片面あるいは両面に、熱融着性ポリイミドを与え
るポリアミック酸溶液を積層して多層フィルム状物を形
成して乾燥後、熱融着性ポリイミドのガラス転移温度以
上で劣化が生じる温度以下の温度、好適には300〜5
00℃の温度(表面温度計で測定した表面温度)まで加
熱して(好適にはこの温度で1〜60分間加熱して)乾
燥およびイミド化して、高耐熱性ポリイミド層(基体
層)の片面あるいは両面に熱融着性ポリイミドを有する
熱融着性多層ポリイミドフィルムを製造することができ
る。
【0027】この発明における熱融着性ポリイミドは、
前記の酸成分とジアミン成分とを使用することによっ
て、ガラス転移温度が200〜330℃、特に200〜
275℃であって、好適には前記の条件で乾燥・イミド
化して熱融着性ポリイミドのゲル化を実質的に起こさせ
ないことによって得られる、ガラス転移温度以上で35
0℃以下の範囲内の温度で液状化せず、かつ弾性率が、
通常275℃での弾性率が室温付近の温度(50℃)で
の弾性率の0.0002〜0.2倍程度を保持している
ものが好ましい。
【0028】また、前記高耐熱性ポリイミド層の厚さは
5〜120μm、特に5〜70μm、その中でも5〜4
0μmであることが好ましい。5μm未満では作成した
熱融着性多層ポリイミドフィルムの機械的強度、寸法安
定性に問題が生じる。また120μmより厚くなると溶
媒の除去、イミド化に難点が生じる。また、前記熱融着
性ポリイミド層の厚みは各々2〜10μm、特に2〜8
μm程度が好ましい。2μm未満では接着性能が低下
し、10μmを超えても使用可能であるがとくに効果は
なく、むしろポリイミド銅張板の耐熱性が低下する。
【0029】また、熱融着性多層ポリイミドフィルムは
厚みが7〜125μm、特に7〜5μm、その中でも7
〜50μmであることが好ましい。7μm未満では作成
したフィルムの取り扱いが難しく、125μmより厚く
なると溶媒の除去、イミド化に難点が生じる。前記の共
押出し−流延製膜法によれば、高耐熱性ポリイミド層と
その片面あるいは両面の熱融着性ポリイミドとを比較的
低温度でキュアして熱融着性ポリイミドの劣化を来すこ
となく、自己支持性フィルムのイミド化、乾燥を完了さ
せることができ、良好な電気特性および接着強度を有す
る熱融着性多層ポリイミドフィルムを得ることができ
る。
【0030】この発明において使用される銅層として
は、金属層の厚みの90%以上が銅によって形成されて
いるものであって、好適には圧延銅箔、電解銅箔などが
あげられる。銅箔として、表面粗度の余り大きくなくか
つ余り小さくない、好適にはRzが7μm以下、特にR
zが5μm以下、特に0.5〜5μmであるものが好ま
しい。このような銅箔、例えば銅箔はVLP、LP(ま
たはHTE)として知られている。銅層の厚さは特に制
限はないが、70μm以下、特に3〜35μmであるこ
とが好ましい。また、Raが小さい場合には、銅箔表面
を表面処理したものを使用してもよい。
【0031】この発明のポリイミド銅張板は、好適には
前記の熱融着性多層ポリイミドフィルムと銅箔とを、ダ
ブルベルトプレスなどの連続ラミネ−ト装置に導入し、
好適には導入する直前のインラインで150℃以上、好
適には150〜250℃程度に予熱して、加熱圧着して
張り合わせて得ることができる。特に、ダブルベルトプ
レスは、加圧下に高温加熱−冷却を行うことができるも
のが好ましい。また、ダブルベルトによる積層において
は、1組に限定されず、同時に2組以上を熱圧着してポ
リイミド銅張板を得ることが可能である。
【0032】前記のダブルベルトプレスの加熱圧着ゾ−
ンの温度が熱融着性ポリイミドのガラス転移温度より2
0℃以上高く400℃以下の温度、特にガラス転移温度
より30℃以上高く400℃以下の温度で加圧下に熱圧
着し、特にダブルベルトプレスの場合には引き続いて冷
却ゾ−ンで加圧下に冷却して、好適には熱融着性ポリイ
ミドのガラス転移温度より20℃以上低い温度、特に3
0℃以上低い温度まで冷却して、積層体を得ることが好
ましい。
【0033】前記の方法において、1枚の銅箔と両面に
熱融着性ポリイミド層を有する熱融着性多層ポリイミド
フィルムとを積層する場合には、剥離容易な高耐熱性フ
ィルム、例えば前記のRzが2μm未満の高耐熱性フィ
ルムまたは銅箔、好適にはポリイミドフィルム(宇部興
産社製、ユ−ピレックスS)やフッ素樹脂フィルムなど
の高耐熱性樹脂フィルムや圧延銅箔などであって表面粗
さが小さく表面平滑性の良好な銅箔を保護材として、熱
融着性ポリイミド層と他の金属面との間に介在させても
よい。この保護材は積層後、積層体から除いて巻き取っ
ても良く、保護材を積層したままで巻き取って使用時に
取り除いてもよい。
【0034】特に、ダブルベルトプレスを用いて加圧下
に熱圧着−冷却して積層することによって、長尺で幅が
約400mm以上、特に約500mm以上の幅広の、接
着強度が大きく(90°ピ−ル強度:0.7kg/cm
以上、特に0.8kg/cm以上)、銅箔表面に皺が実
質的に認めれられない程外観が良好なポリイミド銅張板
を得ることができる。
【0035】この発明において、ポリイミド銅張板は、
前記熱融着性多層ポリイミドフィルムおよび銅箔がロ−
ル巻きの状態でダブルベルトプレスなどの連続ラミネ−
ト装置で熱圧着して積層し、ロ−ル巻きの状態で長尺状
の積層体とし、切断して枚葉としたあるいはアルミニウ
ムやステンレス(SUS)などのコア材に巻いたコア巻
状態にある積層体を、150℃以上の温度、特に150
℃以上で熱融着性ポリイミドのガラス転移温度より低い
温度で熱アニ−ル処理を施すことが好ましい。これによ
って、前記電気特性および耐吸湿リフロ−性とともにエ
ッチング処理を加えて寸法変化率が小さい、良好なポリ
イミド銅張板を得ることができる。
【0036】この発明により、常温でエッチング後の寸
法変化率|±0.05|%以下、好適には|±0.04
|%以下、その中でも|±0.001|〜|±0.04
|であるポリイミド銅張板を得ることができる。ポリイ
ミド銅張板の前記寸法変化率が前記範囲内であると、特
に電子回路のファインピッチ化に適用することが容易で
ある。この発明のポリイミド銅張板は、そのままあるい
はロ−ル巻き、エッチング、および場合によりカ−ル戻
し等の各処理を行った後、必要ならば所定の大きさに切
断して、電子部品用基板として使用できる。例えば、F
PC、TAB、多層FPC、フレックスリジッド基板の
基板として好適に使用することができる。
【0037】特に、銅層の厚みが3〜35μmで熱融着
性多層ポリイミドフィルム層の厚みが7〜50μmであ
る片面銅層のポリイミド銅張板(全体厚みが15〜85
μm)あるいは両面銅層のポリイミド銅張板全体厚みが
25〜120μm)から、エポキシ系接着剤あるいは熱
可塑性ポリイミドや熱可塑性ポリアミドイミドあるいは
ポリイミドシロキサン−エポキシ系などの耐熱性ポリイ
ミド系接着剤から選ばれる耐熱性接着剤(厚み5〜50
μm、好ましくは5〜15μm、特に7〜12μm)を
用いて複数のポリイミド銅張板を接着することによって
ポリイミド銅張板が2〜10層で、高耐熱性・低吸水・
低誘電率・高電気特性を満足する多層基板を好適に得る
ことができる。
【0038】この発明のポリイミド銅張板には、長尺状
のものだけでなく前記のように長尺状のものを所定の大
きさに切断したものも含まれる。この発明のポリイミド
銅張板には、それ自体公知のエッチング工程および加熱
工程の逐次処理を加えて、回路基板として使用される。
前記のエッチング工程としては、例えばポリイミド銅張
板の銅層を常温で塩化第二鉄水溶液などのエッチング処
理液によってエッチング処理する方法が挙げられる。
【0039】
【実施例】以下、この発明を実施例によりさらに詳細に
説明する。以下の各例において、物性評価は以下の方法
に従って行った。 エッチング後の寸法変化率:ポリイミド銅張板のエッ
チング前と常温エッチング(43℃、エッチング剤:塩
化第二鉄水溶液)後の寸法変化を求め、%で表示した。 熱線膨張係数:50〜200℃、5℃/分で測定(T
D、MDの平均値)、cm/cm/℃
【0040】結晶性:広角X線回折法により熱融着性
ポリイミドのX線回折スペクトルを測定し結晶性散乱に
由来するピ−クが明確に観測されないものを非結晶性と
し、明確にピ−クが観測されるものを結晶性とした。 ガラス転移温度(Tg):粘弾性より測定。 接着強度:90°剥離強度を測定し、平均値で評価し
た。 層間絶縁抵抗:両面に対向した直径10mmの円形の
電極をエッチングで形成し、85℃、85%の環境下で
250V印可して電極間の抵抗を測定した。 耐吸湿リフロ−性試験:1mm幅および5mm幅のラ
インが表裏で直角に交差するようにパタ−ンエッチング
したの試料を、40℃、90%で96時間吸湿させた
後、予熱160℃で30秒、200℃以上が40秒で最
高温度240℃の条件でリフロ−処理を行って、発泡の
有無を観察した。
【0041】参考例1 高耐熱性ポリイミド製造用ド−プの合成例1 攪拌機、窒素導入管を備えた反応容器に、N−メチル−
2−ピロリドンを加え、さらに、パラフェニレンジアミ
ンと3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸
二無水物(s−BPDA)とを1000:998のモル
比でモノマ−濃度が18%(重量%、以下同じ)になる
ように加えた。添加終了後50℃を保ったまま3時間反
応を続けた。得られたポリアミック酸溶液は褐色粘調液
体であり、25℃における溶液粘度は約1500ポイズ
であった。この溶液をド−プとして使用した。
【0042】熱融着性ポリイミド製造用ド−プの合成−
1 攪拌機、窒素導入管を備えた反応容器に、N−メチル−
2−ピロリドンを加え、さらに、1,3−ビス(4−ア
ミノフェノキシ)ベンゼン(TPE−R)と2,3,
3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(a
−BPDA)とを997:1000のモル比でモノマ−
濃度が22%になるように、またトリフェニルホスフェ
−トをモノマ−重量に対して0.1%加えた。添加終了
後25℃を保ったまま1時間反応を続けた。このポリア
ミック酸溶液は、25℃における溶液粘度が約2000
ポイズであった。この溶液をド−プとして使用した。こ
のド−プから得たポリイミドフィルムは、非結晶性であ
った。
【0043】熱融着性多層ポリイミドフィルムの作成 上記の高耐熱性ポリイミド用ド−プと熱融着性ポリイミ
ド製造用ド−プとを三層押出し成形用ダイス(マルチマ
ニホ−ルド型ダイス)を設けた製膜装置を使用し、金属
製支持体上に流延し、140℃の熱風で連続的に乾燥
し、固化フィルムを形成した。この固化フィルムを支持
体から剥離した後、加熱炉で200℃から320℃まで
徐々に昇温して溶媒の除去、イミド化を行って、三層押
出しポリイミドフィルムを巻き取りロ−ルに巻き取っ
た。得られた三層押出しポリイミドフィルムは、次のよ
うな物性を示した。 熱融着性多層ポリイミドフィルム−1 厚み構成:4μm/17μm/4μm(合計25μm) 熱融着性ポリイミドは、Tgが250℃で、非結晶性で
あった。 体積抵抗>1×1015Ω・cm この熱融着性多層ポリイミドフィルムは、熱線膨張係数
(50〜200℃)が10×10-6〜25×10-6×c
m/cm/℃の範囲内であった。
【0044】実施例1 前記の熱融着性多層ポリイミドフィルム−1と、2つの
ロ−ル巻きした電解銅箔(ジャパンエナジ−社製BHY
−13HT、厚さ18μm)との各々2組を、ダブルベ
ルトプレスに連続的に供給し、200℃で1分間予熱
後、加熱ゾ−ンの温度(最高加熱温度)380℃(設
定)、冷却ゾ−ンの温度(最低冷却温度)117℃)
で、連続的に加圧下に熱圧着−冷却して積層し、積層体
(幅:約530mm、以下同じ)であるロ−ル巻状物2
組を得た。得られたポリイミド銅張板は、90°剥離強
度>1kg/cmで、層間絶縁抵抗がn=5について1
670時間まで短絡がなく1012Ωを以上維持した。
図1に85℃、85%の環境下で250V印可して求め
た層間絶縁抵抗の時間変化を示す。また、耐吸湿リフロ
−性試験を2回繰り返したが、n=4で発泡が認められ
なかった。また、エッチィング後の寸法変化率は|±
0.04|%以下であった。
【0045】比較例1 キャスチング法で得られた他社品のポリイミド銅張板に
ついて評価した。 このポリイミド銅張板は、n=2で
735時間で短絡した。図2に層間絶縁抵抗の時間変化
を示す。また、実施例1と同様に吸湿した試料の耐吸湿
リフロ−性試験では、n=4でいずれも1回目で発泡し
た。
【0046】実施例2 銅箔として、電解銅箔(三井金属社製3EC−VLP、
厚さ9μm)を使用した他は実施例1と同様に実施し
て、ポリイミド銅張板を得た。得られたポリイミド銅張
板は、90°剥離強度が0.8kg/cmで、層間絶縁
抵抗がn=5について1000時間まで短絡がなく、1
12Ωを以上維持した。また、耐吸湿リフロ−性試験
を2回繰り返したが、n=4で発泡が認められなかっ
た。また、エッチング後の寸法変化率は|±0.04|
%以下であった。
【0047】参考例2 熱融着性ポリイミドを与えるド−プとして、s−BPD
Aとa−BPDAとのモル比が8:2である芳香族テト
ラカルボン酸二無水物およびTPE−Rを固形分濃度1
8%で重合して得たものを使用した他は参考例1と同様
にして、熱融着性多層ポリイミドフィルム−2を得た。
得られた三層押出しポリイミドフィルムは、次のような
物性を示した。 熱融着性多層ポリイミドフィルム−2 厚み構成:4μm/17μm/4μm(合計25μm) 熱融着性の芳香族ポリイミドは、Tgが243℃で、非
結晶性であった。 体積抵抗>1×1015Ω・cm この熱融着性多層ポリイミドフィルムは、熱線膨張係数
(50〜200℃)が10×10-6〜25×10-6×c
m/cm/℃の範囲内であった。
【0048】実施例3 熱融着性多層ポリイミドフィルムとして、熱融着性多層
ポリイミドフィルム−1に代えて熱融着性多層ポリイミ
ドフィルム−2を使用した他は実施例1と同様に実施し
て、ポリイミド銅張板を得た。得られたポリイミド銅張
板は、90°剥離強度が1kg/cmで、層間絶縁抵抗
および耐吸湿リフロ−性試験の結果が実施例1と同等で
あった。また、エッチング後の寸法変化率は|±0.0
4|%以下であった。
【0049】参考例3 熱融着性ポリイミドを与えるド−プとして、s−BPD
Aとa−BPDAとのモル比が8:2である芳香族テト
ラカルボン酸二無水物成分およびTPE−Rと4,4’
−ジアミノジフェニルエ−テル(ODA)とのモル比が
5:5である芳香族ジアミンを固形分濃度18%で重合
して得たものを使用した他は参考例1と同様にして、熱
融着性多層ポリイミドフィルム−3を得た。得られた三
層押出しポリイミドフィルムは、次のような物性を示し
た。 熱融着性多層ポリイミドフィルム−3 厚み構成:4μm/17μm/4μm(合計25μm) 熱融着性の芳香族ポリイミドは、Tgが262℃で、非
結晶性であった。 体積抵抗>1×1015Ω・cm この熱融着性多層ポリイミドフィルムは、熱線膨張係数
(50〜200℃)が10×10-6〜25×10-6×c
m/cm/℃の範囲内であった。
【0050】実施例4 熱融着性多層ポリイミドフィルムとして、熱融着性多層
ポリイミドフィルム−1に代えて熱融着性多層ポリイミ
ドフィルム−3を使用した他は実施例1と同様に実施し
て、ポリイミド銅張板を得た。得られたポリイミド銅張
板は、90°剥離強度が1kg/cmで、層間絶縁抵抗
および耐吸湿リフロ−性試験の結果が実施例1と同等で
あった。また、エッチング後の寸法変化率は|±0.0
4|%以下であった。
【0051】
【発明の効果】この発明によれば、以上のような構成を
有しているため、次のような効果を奏する。
【0052】この発明によれば、、吸湿後でも良好な層
間絶縁特性および耐リフロ−性を有するので、ファイン
ピッチ回路を形成する基板材料として好適なポリイミド
銅張板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1におけるポリイミド銅張板を
高温加湿の環境下で電圧を印可して求めた層間絶縁抵抗
の時間変化である。
【図2】図2は、比較例1におけるポリイミド銅張板を
高温加湿の環境下で電圧を印可して求めた層間絶縁抵抗
の時間変化である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 裕章 東京都港区芝浦一丁目2番1号シ−バンス N館 宇部興産株式会社東京本社内 Fターム(参考) 4F100 AB17D AB33D AK49A AK49B AK49C BA03 BA04 BA10A BA10B BA10D BA25D EH202 EH462 GB43 JA05A JA05C JA12A JA12C JG04 JJ03B JK06 JL04 JL12A JL12C YY00 YY00D

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非結晶性でガラス転移温度が200〜3
    30℃の熱融着性ポリイミド層が高耐熱性ポリイミド層
    の片面又は両面に設けられた熱融着性多層ポリイミドフ
    ィルムと銅層とが熱融着性ポリイミド層を介して積層さ
    れてなり、85℃、85%の加湿条件下、750時間以
    上経過後測定した層間絶縁抵抗が1012Ω以上である
    電気特性を有し、かつ30℃以上の温度、少なくとも8
    0%の加湿条件下で24時間以上吸湿後、最高温度24
    0℃でリフロ−処理して発泡が生じない耐吸湿リフロ−
    性を有するポリイミド銅張板。
  2. 【請求項2】 銅層が、電解銅箔あるいは圧延銅箔であ
    る請求項1に記載のポリイミド銅張板。
  3. 【請求項3】 銅層が、厚み3μm〜35μmである請
    求項1に記載のポリイミド銅張板。
  4. 【請求項4】 熱融着性多層ポリイミドフィルムが厚み
    7〜50μmである請求項1に記載のポリイミド銅張
    板。
  5. 【請求項5】 熱融着性多層ポリイミドフィルムが、共
    押出−流延製膜成形法によって高耐熱性ポリイミド層の
    少なくとも片面、好ましくは両面に熱融着性ポリイミド
    層を積層一体化して得られるものである請求項1に記載
    のポリイミド銅張板。
  6. 【請求項6】 常温でのエッチング工程後の寸法変化率
    が|±0.05|%以下である請求項1に記載のポリイ
    ミド銅張板。
JP2001041447A 2001-02-19 2001-02-19 ポリイミド銅張板 Pending JP2002240195A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001041447A JP2002240195A (ja) 2001-02-19 2001-02-19 ポリイミド銅張板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001041447A JP2002240195A (ja) 2001-02-19 2001-02-19 ポリイミド銅張板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002240195A true JP2002240195A (ja) 2002-08-28

Family

ID=18903891

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001041447A Pending JP2002240195A (ja) 2001-02-19 2001-02-19 ポリイミド銅張板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002240195A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005000576A1 (ja) * 2003-06-25 2005-01-06 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. フレキシブル金属箔ポリイミド積層板
WO2005087388A1 (ja) * 2004-03-17 2005-09-22 Nippon Steel Chemical Co., Ltd. Hddサスペンション用積層体の製造方法
WO2005090070A1 (ja) * 2004-03-24 2005-09-29 Nippon Steel Chemical Co., Ltd. フレキシブルプリント配線板用基板の製造方法
JP2007098912A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Asahi Kasei Corp 銅箔積層ポリイミドフィルム
US7459518B2 (en) 2006-05-25 2008-12-02 Industrial Technology Research Institute Thermoplastic polyimide composition
WO2009075212A1 (ja) * 2007-12-11 2009-06-18 Kaneka Corporation 積層体、積層体の製造方法、ならびにフレキシブルプリント配線板、フレキシブルプリント配線板の製造方法
JP2011004097A (ja) * 2009-06-17 2011-01-06 Ube Industries Ltd 撥水性通気カバー、撥水性通気カバー付きトランスデューサー
WO2013108431A1 (ja) * 2012-01-17 2013-07-25 Jx日鉱日石金属株式会社 銅-ポリイミド積層体、立体成型体、及び立体成型体の製造方法
CN113619224A (zh) * 2021-07-23 2021-11-09 中山新高电子材料股份有限公司 一种低吸水率氟材柔性覆铜板及其制备方法
CN115181327A (zh) * 2022-08-30 2022-10-14 湖北恒驰电子科技有限公司 一种亚临界技术回收废弃多相挠性覆铜板的方法

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005000576A1 (ja) * 2003-06-25 2005-01-06 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. フレキシブル金属箔ポリイミド積層板
WO2005087388A1 (ja) * 2004-03-17 2005-09-22 Nippon Steel Chemical Co., Ltd. Hddサスペンション用積層体の製造方法
WO2005090070A1 (ja) * 2004-03-24 2005-09-29 Nippon Steel Chemical Co., Ltd. フレキシブルプリント配線板用基板の製造方法
JP2007098912A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Asahi Kasei Corp 銅箔積層ポリイミドフィルム
US7459518B2 (en) 2006-05-25 2008-12-02 Industrial Technology Research Institute Thermoplastic polyimide composition
WO2009075212A1 (ja) * 2007-12-11 2009-06-18 Kaneka Corporation 積層体、積層体の製造方法、ならびにフレキシブルプリント配線板、フレキシブルプリント配線板の製造方法
JP2011004097A (ja) * 2009-06-17 2011-01-06 Ube Industries Ltd 撥水性通気カバー、撥水性通気カバー付きトランスデューサー
WO2013108431A1 (ja) * 2012-01-17 2013-07-25 Jx日鉱日石金属株式会社 銅-ポリイミド積層体、立体成型体、及び立体成型体の製造方法
JP2013146870A (ja) * 2012-01-17 2013-08-01 Jx Nippon Mining & Metals Corp 銅−ポリイミド積層体、立体成型体、及び立体成型体の製造方法
KR20140099533A (ko) * 2012-01-17 2014-08-12 제이엑스 닛코 닛세키 킨조쿠 가부시키가이샤 구리-폴리이미드 적층체, 입체 성형체 및 입체 성형체의 제조 방법
CN104010811A (zh) * 2012-01-17 2014-08-27 Jx日矿日石金属株式会社 铜-聚酰亚胺层叠体、立体成型体、及立体成型体的制造方法
KR101586599B1 (ko) 2012-01-17 2016-01-18 제이엑스 닛코 닛세키 킨조쿠 가부시키가이샤 구리-폴리이미드 적층체, 입체 성형체 및 입체 성형체의 제조 방법
CN113619224A (zh) * 2021-07-23 2021-11-09 中山新高电子材料股份有限公司 一种低吸水率氟材柔性覆铜板及其制备方法
CN113619224B (zh) * 2021-07-23 2024-02-02 中山新高电子材料股份有限公司 一种低吸水率氟材柔性覆铜板及其制备方法
CN115181327A (zh) * 2022-08-30 2022-10-14 湖北恒驰电子科技有限公司 一种亚临界技术回收废弃多相挠性覆铜板的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4147639B2 (ja) フレキシブル金属箔積層体
JP5035220B2 (ja) 銅張積層板及びその製造方法
JP4362917B2 (ja) 金属箔積層体およびその製法
JP4930724B2 (ja) 銅張り積層基板
US7678315B2 (en) Process for producing adhesive film
JP2004098659A (ja) 銅張積層板及びその製造方法
JP2006188025A (ja) 銅張積層板
JP4356184B2 (ja) フレキシブル金属箔積層体
JP3580128B2 (ja) 金属箔積層フィルムの製法
JP2001270036A (ja) フレキシブル金属箔積層体
JP4345188B2 (ja) フレキシブル金属箔積層体およびその製造方法
JP2002240195A (ja) ポリイミド銅張板
JP3938058B2 (ja) 熱融着性を有するポリイミドフィルム、それを用いた積層板およびそれらの製造法
JP6412012B2 (ja) 多層フレキシブル金属張積層体及びその製造方法
JP4389338B2 (ja) フレキシブル金属箔積層体の製造法
JP4193461B2 (ja) 熱融着性ポリイミドおよび該ポリイミドを使用した積層体
JP4257587B2 (ja) フレキシブル金属箔積層体
JP2007216688A (ja) 銅張積層板及びその製造方法
JP2001270035A (ja) フレキシブル金属箔積層体
JP4389337B2 (ja) フレキシブル金属箔積層体及びその製造法
JP4345187B2 (ja) フレキシブル金属箔積層体の製造方法
JP2001179911A (ja) 耐熱性樹脂ボ−ド及びその製造法
JP2000123512A (ja) 磁気ヘッドサスペンションおよびその製造方法
JP2004042579A (ja) 銅張積層板及びその製造方法
JP4360025B2 (ja) 補強材を有するポリイミド片面積層体およびその製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051111

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20051129

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061114

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070313