JP4122741B2 - 液晶装置、液晶装置の製造方法及び電子機器 - Google Patents

液晶装置、液晶装置の製造方法及び電子機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶装置に関する。また、その液晶装置を用いて構成される電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話機、携帯情報端末機器といった各種の電子機器の表示部として液晶装置が広く用いられている。この液晶装置では、一般に、それぞれが電極を備えた一対の基板を電極面が互いに対向するように一定の間隙、いわゆるセルギャップを保って貼りあわされ、さらにそのセルギャップ内に液晶が封入される。更に、カラー表示を行うために、一対の基板のうち一方の基板上にはカラーフィルタが設けられている。
【0003】
液晶装置として、例えばスイッチング素子を用いないで液晶を駆動する単純マトリクス方式のカラー液晶装置では、一対の基板それぞれにストライプ状の電極が形成されており、それぞれの基板に形成されている電極が互いに交差するように配置されている。液晶装置においては、それぞれの基板に形成されている電極が重なり合う領域がピクセルとして機能し、対向する電極それぞれに印加される電圧の電位差によって対向する電極間に挟持される液晶の光学特性を変化させることにより表示が行われる。更に、一方の基板には、カラー表示を行うためのカラーフィルタが設けられており、例えば基板上にカラーフィルタが配置され、このカラーフィルタを覆うように平坦膜が配置され、この平坦膜上に電極が配置される。また、液晶装置では、2枚の基板それぞれの電極に対して信号を供給する信号供給系が接続される。従来においては、一方の基板に形成された電極を導通材を介して他方の基板に形成された配線に電気的に接続することにより、他方の基板1つだけに信号供給系を接続すれば足りる構造がとられている。
【0004】
一般に、配線は、基板上に形成される電極と同一の材料によって形成され、多くの場合は、この材料としてITO(Indium Tin Oxide)が用いられている。しかしながら、このITOの面積抵抗率は一般的な金属と比較して高いため、このITOを表示領域以外における接続配線として用いるとその配線の抵抗が高くなり、液晶装置の表示品質が低下するという問題があった。
【0005】
上記の問題点を解消するため、本出願人は、特許願2001−117251号において、配線を構成する膜にITO以外のITOよりも配線抵抗の低い導電膜を積層して配線抵抗を下げ、更に、この導電膜の一部又は全部をシール材によって囲まれる領域に位置するように設けることにより、導電膜が外気に触れることを防止し、その導電膜を有する配線が腐食することを防止するという技術を提案した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許願2001−117251号における液晶装置においては、配線が形成される領域には、カラーフィルタ及び平坦膜は形成されていないため、配線が形成される領域と表示領域それぞれの領域におけるセル厚(一対の基板間距離)を同じくするように調整することが困難であった。もし、配線が形成される領域と表示領域それぞれの領域におけるセル厚が異なると、配線が形成される領域は非表示領域であるものの、表示領域のうち配線が形成される領域と隣あう表示領域部分は、表示領域中央部と比較して表示特性が異なってしまい、表示ムラが生じてしまう。
【0007】
本発明は上記問題点を解決するものであり、その課題は、セル厚の調整が容易で、表示品位の高い液晶装置、液晶装置の製造方法及び電子機器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の液晶装置は、表示領域と、該表示領域に隣接した配線領域と、これら表示領域及び配線領域を囲むシール材が配置されるシール領域とを有し、前記シール材を介して貼りあわされる第1基板と第2基板とを具備する液晶装置であって、前記第1基板上の前記表示領域及び前記配線領域に配置されたカラーフィルタを有する膜と、前記カラーフィルタを有する膜上の前記表示領域に配置された第1電極と、前記第2基板上の前記表示領域に配置された第2電極と、前記第1基板上の前記配線領域に配置された前記第2電極と電気的に接続する第2配線とを具備することを特徴とする。
【0009】
本発明のこのような構成によれば、第2配線が配置される配線領域には、カラーフィルタを有する膜が配置されているので、第1基板のシール材により囲まれた領域における成膜状態を面内でほぼ同じくすることができ、第1基板と第2基板とを貼り合せる際に、表示領域におけるセル厚と配線領域におけるセル厚とを容易に同じくするように調整することができる。従って、基板面内でほぼ均一なセル厚を有する液晶装置を得ることができ、表示ムラのない表示品位の高い液晶装置を得ることができる。
【0010】
また、本発明の他の液晶装置は、表示領域と、該表示領域に隣接した配線領域と、これら表示領域及び配線領域を囲むシール材が配置されるシール領域とを有し、前記シール材を介して貼りあわされる第1基板と第2基板とを具備する液晶装置であって、前記第2基板上の前記表示領域及び前記配線領域に配置されたカラーフィルタを有する膜と、前記第2基板上の前記カラーフィルタを有する膜上の前記表示領域に配置された第2電極と、前記第1基板上の前記表示領域に配置された第1電極と、前記第1基板上の前記配線領域に配置された前記第2電極と電気的に接続する第2配線とを具備することを特徴とする。
【0011】
本発明のこのような構成によれば、第2配線が配置される配線領域には、カラーフィルタを有する膜が配置されているので、第1基板のシール材により囲まれた領域における成膜状態を面内でほぼ同じくすることができ、第1基板と第2基板とを貼り合せる際に、表示領域におけるセル厚と配線領域におけるセル厚とを容易に同じくするように調整することができる。従って、基板面内でほぼ均一なセル厚を有する液晶装置を得ることができ、表示ムラのない表示品位の高い液晶装置を得ることができる。
【0012】
また、前記第1基板上の前記配線領域に配置された前記第1電極と電気的に接続する第1配線を更に具備することを特徴とする。このように第1配線が配置される領域においてもカラーフィルタを有する膜を配置することにより、第1基板と第2基板とを貼り合せる際に、表示領域におけるセル厚と配線領域におけるセル厚とをより容易に同じくするように調整することができる。従って、基板面内でほぼ均一なセル厚を有する液晶装置を得ることができ、表示ムラのない表示品位の高い液晶装置を得ることができる。
【0013】
また、前記カラーフィルタを有する膜は、カラーフィルタと、該カラーフィルタを覆う平坦化膜とを有することを特徴とする。このようにカラーフィルタを有する膜としては、カラーフィルタと、これを覆って配置された平坦化膜が積層された膜を用いることができる。
【0014】
また、前記カラーフィルタを有する膜は、前記シール領域に囲まれた領域に配置されることを特徴とする。このような構成によれば、第1基板と第2基板とを貼り合せる際に、表示領域におけるセル厚とシール領域に囲まれた領域であって表示領域でない領域におけるセル厚とを容易に同じくするように調整することができる。従って、基板面内でほぼ均一なセル厚を有する液晶装置を得ることができ、表示ムラのない表示品位の高い液晶装置を得ることができる。
【0015】
また、前記第2配線は、前記第1電極よりも低抵抗の導電膜を有していることを特徴とする。このような構成によれば、第1電極よりも低抵抗の導電膜によって配線が形成されるので、配線抵抗を下げて表示品質を高く維持できる。
【0016】
また、前記第2配線は、前記第1電極と同一層である導電膜と、前記第1電極よりも低抵抗の導電膜との積層膜を有することを特徴とする。このように、第2配線を積層膜とすることにより、例えば一方の導電膜に短絡欠陥が生じても、もう一方の導電膜で導通を取ることが可能となる。
【0017】
また、前記第1電極と同一層である導電膜はITO膜であり、前記第1電極よりも低抵抗の導電膜は銀単体または銀を含む合金であることを特徴とする。このように、第2配線として、ITO膜と銀単体または銀を含む合金との積層膜を用いることができる。銀を含む合金としては、例えばAg98%、Pd1%、Cu1%を含む合金であるAPC合金を用いることができる。
【0018】
また、前記第2基板上には前記配線領域及び前記シール領域内をまたがって前記第2電極と電気的に接続する第3配線が配置され、前記第2配線は前記シール領域内まで延在し、前記第3配線と前記第2配線とは、前記シール領域に配置された導通材を介して電気的に接続されていることを特徴とする。このような構成によれば、シール領域内に配置される第2配線は外気に触れないので、第2配線の少なくとも一部に低抵抗の導電膜を用いる場合、この導電膜が腐食することを防止できる。
【0019】
また、本発明の更に他の液晶装置は、表示領域と、該表示領域に隣接した配線領域と、これら表示領域及び配線領域を囲むシール材が配置されるシール領域とを有し、前記シール材を介して貼りあわされる第1基板と第2基板とを具備する液晶装置であって、前記第1基板上の前記表示領域及び前記配線領域に配置されたカラーフィルタを有する膜と、前記カラーフィルタを有する膜上の前記表示領域に配置された画素電極と、前記第1基板上に配置された前記画素電極に導通する第1金属膜/絶縁膜/第2金属膜の積層構造を有するTFD素子と、前記第1基板上に配置された前記TFD素子を介して前記画素電極と電気的に接続されたライン配線と、前記第2基板上の前記表示領域に配置された前記画素電極に対向するストライプ状の第2電極と、前記第1基板上の前記配線領域に配置された前記第2電極と電気的に接続する第2配線とを具備することを特徴とする。
【0020】
本発明のこのような構成によれば、第2配線が配置される配線領域には、カラーフィルタを有する膜が配置されているので、第1基板のシール材により囲まれた領域における成膜状態を面内でほぼ同じくすることができ、第1基板と第2基板とを貼り合せる際に、表示領域におけるセル厚と配線領域におけるセル厚とを容易に同じくするように調整することができる。従って、基板面内でほぼ均一なセル厚を有する液晶装置を得ることができ、表示ムラのない表示品位の高い液晶装置を得ることができる。
【0021】
また、本発明の更に他の液晶装置は、表示領域と、該表示領域に隣接した配線領域と、これら表示領域及び配線領域を囲むシール材が配置されるシール領域とを有し、前記シール材を介して貼りあわされる第1基板と第2基板とを具備する液晶装置であって、前記第2基板上の前記表示領域及び前記配線領域に配置されたカラーフィルタを有する膜と、前記第2基板上の前記カラーフィルタを有する膜上の前記表示領域に配置されたストライプ状の第2電極と、前記第1基板上の前記表示領域に配置された前記第2電極に対向配置された画素電極と、前記第1基板上に配置された各前記画素電極に導通する第1金属膜/絶縁膜/第2金属膜の積層構造を有するTFD素子と、前記第1基板上に配置された前記TFD素子を介して前記画素電極と電気的に接続されたライン配線と、前記第1基板上の前記配線領域に配置された前記第2電極と電気的に接続する第2配線とを具備することを特徴とする。
【0022】
本発明のこのような構成によれば、第2配線が配置される配線領域には、カラーフィルタを有する膜が配置されているので、第1基板のシール材により囲まれた領域における成膜状態を面内でほぼ同じくすることができ、第1基板と第2基板とを貼り合せる際に、表示領域におけるセル厚と配線領域におけるセル厚とを容易に同じくするように調整することができる。従って、基板面内でほぼ均一なセル厚を有する液晶装置を得ることができ、表示ムラのない表示品位の高い液晶装置を得ることができる。
【0023】
また、前記第1基板上の前記配線領域に配置された前記ライン配線と電気的に接続する第1配線を更に具備することを特徴とする。このように第1配線が配置される領域においてもカラーフィルタを有する膜を配置することにより、第1基板と第2基板とを貼り合せる際に、表示領域におけるセル厚と配線領域におけるセル厚とをより容易に同じくするように調整することができる。従って、基板面内でほぼ均一なセル厚を有する液晶装置を得ることができ、表示ムラのない表示品位の高い液晶装置を得ることができる。
【0024】
また、前記カラーフィルタを有する膜は、カラーフィルタと、該カラーフィルタを覆う平坦膜とを有することを特徴とする。このようにカラーフィルタを有する膜としては、カラーフィルタと、これを覆って配置された平坦化膜が積層された膜を用いることができる。
【0025】
また、前記カラーフィルタを有する膜は、前記シール領域に囲まれた領域に配置されることを特徴とする。このような構成によれば、第1基板と第2基板とを貼り合せる際に、表示領域におけるセル厚とシール領域に囲まれた領域であって表示領域でない領域におけるセル厚とを容易に同じくするように調整することができる。従って、基板面内でほぼ均一なセル厚を有する液晶装置を得ることができ、表示ムラのない表示品位の高い液晶装置を得ることができる。
【0026】
また、前記第2配線は、前記画素電極と同一層である導電膜と、前記画素電極よりも低抵抗の導電膜との積層膜を有することを特徴とする。このような構成によれば、画素電極よりも低抵抗の導電膜によって配線が形成されるので、配線抵抗を下げて表示品質を高く維持できる。また、第2配線を積層膜とすることにより、例えば一方の導電膜に短絡欠陥が生じても、もう一方の導電膜で導通を取ることが可能となる。
【0027】
また、前記画素電極よりも低抵抗の導電膜は、前記TFD素子を構成する前記第2電極と同一層であることを特徴とする。このように、画素電極よりも低抵抗の導電膜として、TFD素子を構成する第2電極と同一層の膜を用いることができる。
【0028】
また、前記画素電極と同一層である導電膜はITOであり、前記画素電極よりも低抵抗の導電膜はCrであることを特徴とする。
【0029】
また、前記第2基板上には前記配線領域及び前記シール領域内をまたがって前記第2電極と電気的に接続する第3配線が配置され、前記第2配線は前記シール領域内まで延在し、前記第3配線と前記第2配線とは、前記シール領域に配置された導通材を介して電気的に接続されていることを特徴とする。このような構成によれば、シール領域内に配置される第2配線は外気に触れないので、第2配線の少なくとも一部に低抵抗の導電膜を用いる場合、この導電膜が腐食することを防止できる。
【0030】
本発明の液晶装置の製造方法は、表示領域と、該表示領域に隣接した配線領域と、これら表示領域及び配線領域を囲むシール材が配置されるシール領域とを有し、前記シール材を介して貼りあわされる第1基板と第2基板とを具備する液晶装置の製造方法であって、前記第1基板上の前記表示領域及び前記配線領域にカラーフィルタを有する膜を形成する工程と、前記カラーフィルタを有する膜上の前記表示領域に第1電極を形成する工程と、前記第1基板上の前記配線領域に第2配線を形成する工程と、前記第2基板上の前記表示領域に第2電極を形成する工程と、前記第2基板上の前記配線領域に一端部が前記第2電極と電気的に接続する第3配線を形成する工程と、前記カラーフィルタを有する膜、前記第1電極及び前記第2配線が形成された前記第1基板または前記第2電極および前記第3配線が形成された前記第2基板の前記シール領域に導通材を有するシール材を塗布する工程と、前記シール材塗布後、前記第1基板と前記第2基板とを、前記第1電極及び前記第2電極が対向するように配置して前記シール材により貼り合せ、前記導通材を介して前記第3配線の他端部と前記第2配線とを電気的に接続する工程と、を具備することを特徴とする。
【0031】
本発明のこのような構成によれば、第1配線及び第2配線が配置される配線領域には、カラーフィルタを有する膜が配置されているので、第1基板のシール材により囲まれた領域における成膜状態を面内でほぼ同じくすることができ、第1基板と第2基板とを貼り合せる際に、表示領域におけるセル厚と配線領域におけるセル厚とを容易に同じくするように調整することができる。このような製造方法により得られた液晶装置は、基板面内でほぼ均一なセル厚を有し、表示ムラがなく表示品位が高い。
【0032】
また、本発明の他の液晶装置の製造方法は、表示領域と、該表示領域に隣接した配線領域と、これら表示領域及び配線領域を囲むシール材が配置されるシール領域とを有し、前記シール材を介して貼りあわされる第1基板と第2基板とを具備する液晶装置の製造方法であって、前記第2基板上の前記表示領域及び前記配線領域にカラーフィルタを有する膜を形成する工程と、前記第2基板上の前記カラーフィルタを有する膜上の前記表示領域に第2電極を形成する工程と、前記第2基板上の前記配線領域に一端部が前記第2電極と電気的に接続する第3配線を形成する工程と、前記第1基板上の前記表示領域に第1電極を形成する工程と、前記第1基板上の前記配線領域に第2配線を形成する工程と、前記第1電極及び前記第2配線が形成された前記第1基板または前記カラーフィルタを有する膜、前記第2電極および前記第3配線が形成された前記第2基板の前記シール領域に導通材を有するシール材を塗布する工程と、前記シール材塗布後、前記第1基板と前記第2基板とを、前記第1電極及び前記第2電極が対向するように配置して前記シール材により貼り合せ、前記導通材を介して前記第3配線の他端部と前記第2配線とを電気的に接続する工程と、を具備することを特徴とする。
【0033】
本発明のこのような構成によれば、第1配線及び第2配線が配置される配線領域には、カラーフィルタを有する膜が配置されているので、第1基板のシール材により囲まれた領域における成膜状態を面内でほぼ同じくすることができ、第1基板と第2基板とを貼り合せる際に、表示領域におけるセル厚と配線領域におけるセル厚とを容易に同じくするように調整することができる。このような製造方法により得られた液晶装置は、基板面内でほぼ均一なセル厚を有し、表示ムラがなく表示品位が高い。
【0034】
また、前記カラーフィルタを有する膜は、カラーフィルタと、該カラーフィルタを覆う平坦化膜とを有することを特徴とする。このようにカラーフィルタを有する膜として、カラーフィルタと、これを覆う平坦化膜からなる積層膜を形成することができる。
【0035】
また、前記カラーフィルタを有する膜は、前記シール領域に囲まれた領域に形成されることを特徴とする。このような構成によれば、第1基板と第2基板とを貼り合せる際に、表示領域におけるセル厚とシール領域に囲まれた領域であって表示領域でない領域におけるセル厚とを容易に同じくするように調整することができる。このような製造方法により得られた液晶装置は、基板面内でほぼ均一なセル厚を有し、表示ムラがなく表示品位が高い。
【0036】
本発明の電子機器は、上述に記載の液晶装置と、該液晶装置を挟持する筐体とを有することを特徴とする。本発明のこのような構成によれば、表示品質の高い表示画面を有する電子機器を得ることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を単純マトリクス型でCOG(Chip On Glass)方式の液晶装置に適用した場合を例にあげ図1〜図5を用いて説明する。
【0038】
図1は、液晶装置の概略平面図である。図2は、図1の液晶装置の線II−II線で切断した断面図である。図3は、図1の液晶装置の線III−III線、図1及び図4の液晶装置の線III'−III’線それぞれで切断した断面図である。図4は、図1の液晶装置の矢印IVで示す配線部分を拡大して示す平面図である。図5は、図1に示す液晶装置のシール領域、表示領域、配線領域の位置関係を説明するための平面図である。
【0039】
図5に示すように、液晶装置1は、点線で囲まれた表示領域104と、該表示領域104に隣接した一点鎖線で囲まれた配線領域105aおよび105bと、非表示領域であって配線が配置されない領域106と、これら表示領域104、配線領域105a及び105b、そして非表示領域であって配線が配置されない領域106を囲むシール材3が配置されるシール領域103(内部が斜線で埋められている領域)とを有している。
【0040】
液晶装置1は、図面の奥側に配置された第1電極基板2aと、図面の手前側に配置された第2電極基板2bとが、シール領域103に配置されたほぼ矩形状のシール材3によって互いに貼りあわせることによって形成される。
【0041】
シール材3、第1電極基板2a及び第2電極基板2bによって囲まれる領域は高さが一定の間隙、いわゆるセル厚を構成する。シール材3の一部には液晶注入口3aが配置される。第1電極基板2aと第2電極基板2bとの間隙には、液晶注入口3aを通して液晶Lが注入され、その注入の完了後、液晶注入口3aは樹脂などの封止材によって封止される。
【0042】
第1電極基板2aは、第2電極基板2bの外側へ張出す基板張出し部2cを有し、その基板張出し部2c上に駆動用IC4がACF(AnisotropicConductive Film)6によって実装されている。図2及び図3に示すように、第1電極基板2aの裏側(図2に示す構造の下側)には、発光源7及び導光体8を有する照明装置9がバックライトとして設けられている。
【0043】
図2及び図3において、第1電極基板2aは第1基板9aを有し、その第1基板9aの内側表面、すなわち液晶L側の表面には半透過反射膜11が配置され、その上にRカラーフィルタ12が配置され、その上にカラーフィルタ12を覆うように平坦膜13が配置され、その上に第1電極14aが配置され、さらにその上に配向膜16aが配置される。また、第1電極基板2aの外側の表面には、位相差板17aが配置され、更にその上に偏光板18aが配置されている。
【0044】
第1電極14aは、図1及び図5に示すように、複数の直線状の電極を互いに平行に並べることによりストライプ状に形成されている。なお、図では、電極パンターンを分かりやすく示すために、第1電極14aの間隔を大きく広げても模式的に描いてあるが、実際には、第1電極14aの間隔は非常に狭く形成されている。更に、第1電極基板2a上には、表示領域104に配置される第1電極14aが延在してなる第1配線19aが配置されている。この第1配線19aは、配線領域105a、シール領域103の一部及びシール領域103の外側にまたがって配置される。また、第1基板9a上には、後述する第2基板9b上に配置された第2電極14bと電気的に接続する第2配線19bが配置されている。この第2配線19bは、一端部がシール領域103内部に位置し、配線領域105b、シール領域103の一部及びシール領域103の外側にまたがって配置される。
【0045】
上述の半透過反射膜11は、光反射性の材料、例えばAl(アルミニウム)によって膜厚100nm〜500nmに形成される。ただし、光反射性材料は半透過反射の機能を達成するために、その厚さが光を透過可能な程度に薄く形成したり、あるいは、半透過反射膜11の適所に光を通過させる開口(図示せず)を適宜の面積割合で形成したりする。
【0046】
上述のカラーフィルタ12は、インクジェット法や顔料分散法などを用いて、アクリル樹脂などの有機樹脂に顔料が分散されたカラーフィルタ材料を、モザイク配列、ストライプ配列、デルタ配列などといった適宜のパターンに塗布することによって形成され、例えばその厚みは1〜3μmに形成される。また、平坦化膜13は、アクリル樹脂などの適宜の透光性樹脂材料を、例えばスピンコート法、ロールコート法などによって塗布することによって形成され、例えばその厚みは1〜3μmに形成される。平坦化膜13は、カラーフィルタ12の表面の凹凸を平坦膜材料によって埋めて平坦化するものである。本実施形態においては、カラーフィルタ12を平坦膜13が覆った状態の膜が、表示領域104の他に、表示に関与しない配線領域105a及び105b、そして非表示領域であって配線が配置されない領域106にまで配置されている。言い換えると、シール領域103により囲まれた領域内にカラーフィルタ12を平坦膜13が覆った状態の膜が配置されている。従って、配線領域105a及び105bにおいては、カラーフィルタ12を平坦膜13が覆った状態の膜上に、第1配線19a及び第2配線19bが配置された状態となっている。
【0047】
一方、図2及び図3において、第2電極基板2bは第2基板9bを有し、その第2基板9bの内側表面、すなわち液晶L側の表面には第2電極14bが配置され、さらにその上に配向膜16bが形成される。
【0048】
第2電極14bは、図1及び図5に示すように、多数の直線状の電極を第1電極14aと交差する方向へ互いに平行に並べることによりストライプ状に形成されている。なお、図では、電極パターンを分かりやすく示すために、第2電極14bの間隔を大きく広げて模式的に描いてあるが、実際には、第2電極14bの間隔は非常に狭く形成されている。また、第2基板9bの外側の表面には、位相差板17bが配置され、更にその上に偏光板18bが配置されている。更に、第2電極基板2b上には、表示領域104に配置される第2電極14bが延在してなる第3配線114が配置されている。この第3配線114は、配線領域105a及びシール領域103の内部に配置される。図3に示すように、第3配線114は、一端部が第2電極14bと接続され、他端部が前述した第1基板9a上に配置される第2配線19bの一端部と、シール3内に含有される導通材21を介して電気的に接続されている。
【0049】
尚、図5においては、第1電極基板2a上に配置される第1電極14a、第1配線19a及び第2配線19bと識別しやすいように、第2電極基板2b上に配置される第2電極14b及び第3配線114は、太線で図示している。
【0050】
図1及び図5において、第1電極14a及び第2電極14bとが交差する点は、ドットマトリクス状に配列しており、これらの交差点の個々が1つのピクセルを構成し、図2及び図3のカラーフィルタ12の個々の色パターンがその1ピクセルに対応する。カラーフィルタ12は、例えば、R,G、Bの3原色が1つのユニットとなって1画素を構成する。つまり、3ピクセルが1つのユニットになって1つの画素を構成している。
【0051】
第1基板9a及び第2基板9bには、例えばガラス、プラスチックなどが用いられる。また、第1電極14a及び第2電極14bは、例えばITO(Indium Tin Oxide)を周知の成膜法、例えば、スパッタ法、真空蒸着法を用いて厚さ50nm〜500nmに成膜した後、フォトエッチング法によって所望のパターンに形成される。配向膜16a及び配向膜16bは、例えばポリイミド溶液を塗布した後に焼成する方法や、オフセット印刷法などによって厚さ50nm〜100nmに形成される。
【0052】
図1及び図5において、第1電極基板2aの基板張出し部2c上には、第1電極14aからそのまま延びる第1配線19aと、シール材3の中に分散された導通材21(図3参照)を介して第2電極基板2b上の第2電極14bがそのまま延びた第3配線114に接続される第2配線19bとが配置されている。また、基板張出し部2cの辺端部には端子22が配置されている。これらの配線及び端子は、ACF6内の導通粒子を介して駆動用IC4のバンプ(図示せず)に導電接続する。
【0053】
図2及び図3においては、液晶装置1の全体的な構成を分かりやすく示すために、導通材21を大きく図示しているが、その大きさはシール材3の線幅に対して非常に小さいものである。よって、導通材21はシール材3の線幅方向に複数個存在することができる。
【0054】
本実施形態に係る液晶装置1は以上のように構成されているので、反射型表示及び透過型表示の2通りの表示方法を選択的に実施できる。反射型表示では、第2電極基板2b側の外部から取り込んだ光を半透過反射膜11によって反射させて液晶Lの層へ供給する。この状態で、液晶Lに印加する電圧を画素ごとに制御して液晶の配向を画素ごとに制御することにより、液晶Lの層へ供給された光を画素毎に変調し、その変調した光を偏光板18bへ供給する。これにより、第2電極基板2bの外側へ文字などといった像を表示する。
【0055】
他方、液晶装置1によって透過型表示を行う場合には、照明装置9の発光源7を発光させる。発光源7からの光は光入射面8aを通して導光体8の内部へ導入され、その導光体8の内部を平面的に広がって伝播しながら光出射面24bを通して外部へ出射される。これにより、面状の光が液晶Lの層へ供給される。この光を液晶Lによって変調することにより表示を行うことは反射型表示の場合と同じである。
【0056】
図1において、第1電極基板2a上に設けられるとともに、導通材21を介して第2基板2b上の第2電極14bに電気的に接続される配線19bは、本実施形態の場合、基板張出し部2c上からシール材3を通ってそのシール材3によって囲まれる領域、すなわち液晶Lが封入された領域の中に入って延在した状態で、シール材3の中に分散された導通材21によって第3配線114を介して第2電極14bとの導通がとられている。
【0057】
また、図3及び図4に示すように、配線19bは、導電膜22を第1層とし、導電膜23を第2層とする積層構造によって形成されている。導電膜22は、例えば、Agを主成分としてPd及びCuが添加されてなるAPC合金によって構成される。また、導電膜23は、第1電極14aをパターニングする際に同時に、すなわち同一層として形成される。この結果、導電膜23は第1電極14aと同じITOによって形成されている。
【0058】
本実施形態の第2配線19bは、上記のように、ITOに比べて低抵抗であるAPC合金を含んで構成されているので、第2配線19bの配線抵抗がITO単体の場合に比べて低くなっている。このため、第2配線19bを通って流れる信号に波形の鈍化が発生することもなくなり、液晶装置1の表示領域に表示品質の高い像を表示できる。
【0059】
ところで、APC合金は上記のような優れた低抵抗特性を有している反面、腐食しやすいという欠点をもあわせて有している。第2配線19bにそのような腐食が発生すると、液晶Lに印加する電圧を正常に制御できなくなるおそれがあるので、表示品質を高く維持することができなくなるおそれがある。このことに関して、本実施形態では、APC合金からなる導電膜22をシール材3によって囲まれる領域、すなわち液晶Lが封入された領域内に配置して、シール材3の外部には出ないように設計している。この結果、導電膜22が外気に触れることを防止して、その膜22に腐食が発生することを防止している。なお、図4では、配線19bとシール材3との関係を分かりやすく示すために、シール材3の線幅に対する配線19bの線幅を実際よりも広く描いてあるが、実際には、配線19bの線幅はシール材3の線幅よりも狭いことが多い。
【0060】
ここで、一般に、液晶装置の液晶層の厚みは3〜8μm程度に設計されている。従って、従来の配線領域にカラーフィルタを平坦膜が覆った状態の膜が配置されない構造を有する液晶装置においては、カラーフィルタを平坦膜が覆った状態の膜の膜厚が3〜5μmというように液晶層の厚みとほぼ同じ厚さに設計されており、カラーフィルタを平坦膜が覆った状態の膜がある領域とない領域とでセル厚を同じくするよう調整するのが非常に困難であった。これに対し、本実施形態においては、上記のように、第1配線19a及び第2配線19bが配置される配線領域105a及び105b、そして非表示領域であって配線が配置されない領域106には、カラーフィルタ12を平坦膜13が覆った状態の膜が表示領域104から延在されて配置されている。言い換えれば、シール材3により囲まれた領域内に、カラーフィルタ12を平坦膜13が覆った状態の膜が配置されている。このため、電極基板2aのシール材3により囲まれた領域における成膜状態を面内でほぼ同じくすることができ、2枚の電極基板2a及び2bを貼り合せて液晶セルを製造する場合に、表示領域104におけるセル厚と、配線領域105a及び105b、そして非表示領域であって配線が配置されない領域106におけるセル厚とを容易に同じくするように調整することができる。従って、このような液晶セルが組み込まれた液晶装置は、基板面内でほぼ均一なセル厚に保持されているため表示ムラがなく、表示品位が高い。また、本実施形態においては、配向膜16a及び16bも、シール材3により囲まれた領域に配置されているため、配向膜16a及び16bが配線領域105a及び105b、非表示領域であって配線が配置されない領域106に配置されない場合と比べて、表示領域以外のこれらの領域と表示領域との膜厚形成状態をほぼ同じくすることができ、基板面内均一にセル厚を設定することが容易となる。
【0061】
尚、一般に、半透過反射膜11に用いられるAlや第1電極14a及び第2電極14bに用いられるITOなどの無機膜は、カラーフィルタや平坦化膜に用いられる有機樹脂膜と比べて厚さが非常に薄く形成されやすいため、有機樹脂と比較してセル厚の調整に関与する度合いが非常に低い。このため、本実施形態においては、半透過反射膜11は表示領域104にほぼ対応した領域のみに形成しているが、配線領域105a及び105b、そして非表示領域であって配線が配置されない領域106にまで延在させて配置しても良い。
【0062】
また、本実施形態においては、図4に示すように、導電膜22の全部がシール材3によって囲まれる領域内におさめられているが、これに代えて、導電膜22を導電膜23の内部領域においてシール材3を通過させて延ばすことにより、導電膜22の一部がシール材3によって囲まれる領域内に配置され、他の一部がシール材3の外側に位置するという構成を採用することもできる。
【0063】
また、本実施形態においては、カラーフィルタ12及び平坦化膜13は、第1電極基板2a側に配置しているが、第2電極基板2b側に配置してもよい。
【0064】
尚、上述したセル厚とは、第1基板9aの液晶層側に配置される表面と第2基板9bの液晶層側に配置される表面との距離のことであり、以下の記載においても同様である。
【0065】
次に、上記で説明した液晶装置の製造方法について説明する。
【0066】
まず、第1基板9a及び第2基板9bを用意する。
【0067】
はじめに第1電極基板2aの製造方法について説明する。第1基板9a上に、表示領域104に対応した領域にAl膜を成膜して半透過反射膜11を形成する。次に、顔料分散法やインクジェット法などの既知の成膜方法によりR、G、Bのカラーフィルタ12を半透過反射膜11上に形成する。このカラーフィルタ12は、表示領域104、配線領域105a及び105b、そして非表示領域であって配線が配置されない領域106に形成される。次に、スピンコートなどにより透明樹脂材料をカラーフィルタ12上に塗布し、平坦化膜13を形成する。この平坦化膜13は、カラーフィルタ12を覆うように形成され、シール材3により囲まれた領域内をほぼ埋めるように形成される。次に、APC合金膜を成膜し、フォトエッチング法によって所望のパターンにエッチングして、第2配線19bの一部を形成する。次に、平坦化膜13上に例えばスパッタ法などによりITO膜を成膜した後、フォトエッチング法によって所望のパターンにエッチングして、第1電極14a、第1配線19a及び第2配線19bの一部が形成される。その後、既知の方法によりシール材により囲まれた領域内をほぼ埋めるように配向膜16aを形成して、第1電極基板2aが製造される。
【0068】
次に、第2電極基板2bの製造方法について説明する。第1基板9b上に、例えばスパッタ法などによりITO膜を成膜した後、フォトエッチング法によって所望のパターンにエッチングして、第2電極14b及び第3配線114部を形成する。その後、シール材3により囲まれた領域にほぼ対応した領域に既知の方法により配向膜16aを形成して、第1電極基板2aが製造される。
【0069】
次に、第1電極基板2aまたは第2電極基板2bのいずれか一方の基板上に導通材21を含有するシール材3を塗布し、このシール材3を介して、第1電極基板2a及び第2電極基板2bを貼り合せて液晶セルを製造する。この際、第2配線19bと第3配線114とはシール材3に含有される導通材21により電気的に接続される。本実施形態においては、カラーフィルタ12とこれを覆う平坦化膜13からなる膜がシール材3により囲まれた領域にまで配置されているため、基板貼り合せ工程の際に、液晶セルのセル厚を面内均一に調整することが容易に行うことができ、作業効率が良い。
【0070】
その後、液晶セルに位相差板17a及び17b、偏光板18a及び18bを配置し、更にバックライト9を配置して、液晶装置が製造される。
【0071】
(第2実施形態)
次に、TFDをスイッチング素子として用いるアクティブマトリクス型でCOG(Chip On Glass)方式の液晶装置に本発明を適用した場合を例にあげ図6〜図11を用いて説明する。
【0072】
図6は、液晶装置の概略平面図である。図7は、図6の液晶装置の線VII−VII線で切断した断面図である。図8は、図6及び図7の矢印VIIIで示すスイッチング素子部分を拡大して示す斜視図である。図9は、図6の液晶装置の線IX−IX線、図6及び図10の液晶装置の線IX'−IX’線でそれぞれ切断した断面図である。図10は、図1の液晶装置の矢印Xで示す配線部分を拡大して示す平面図である。図11は、図6に示す液晶装置のシール領域、表示領域、配線領域の位置関係を説明するための平面図であり、図11ではTFD及び画素電極の図示を省略している。
【0073】
図11に示すように、液晶装置31は、点線で囲まれた表示領域304と、該表示領域304に隣接した一点鎖線で囲まれた配線領域305aおよび305bと、非表示領域であって配線が配置されない領域306と、これら表示領域304、配線領域305a及び305b、そして非表示領域であって配線が配置されない領域306を囲むシール材3が配置されるシール領域303(内部が斜線で埋められている領域)とを有している。
【0074】
液晶装置31は、図面の奥側に配置された第2電極基板2bと、図面の手前側に配置された第1電極基板2aとが、シール領域303に配置されたほぼ矩形状のシール材3によって互いに貼りあわせることによって形成される。
【0075】
シール材3、第1電極基板2a及び第2電極基板2bによって囲まれる領域は高さが一定の間隙、いわゆるセル厚を構成する。シール材3の一部には液晶注入口3aが配置される。第1電極基板2aと第2電極基板2bとの間隙には、液晶注入口3aを通して液晶Lが注入され、その注入の完了後、液晶注入口3aは樹脂などの封止材によって封止される。
【0076】
第1電極基板2aは、第2電極基板2bの外側へ張出す基板張出し部2cを有し、その基板張出し部2c上に3つの駆動用IC4a、4b、4cがACF(Anisotropic Conductive Film)6によって実装されている。本実施形態においては、第1実施形態と異なって3つの駆動用ICを用いるのは、第1電極基板2a側と第2電極基板2b側とで、言い換えれば、走査線駆動系と信号線駆動系との間で使用する電圧値が異なっているため、それらを1つのICチップでまかなうことができないからである。図7及び図9に示すように、第2電極基板2bの裏側(図2に示す構造の下側)には、発光源7及び導光体8を有する照明装置9がバックライトとして設けられている。
【0077】
図7及び図9において、第1電極基板2aは第1基板9aを有し、その第1基板9aの内側表面、すなわち液晶L側の表面には、ライン配線32と、そのライン配線32に導通するTFD33と、そのTFD33を介してライン配線32に導通する第1電極としての画素電極34とが配置されている。また、画素電極34、TFD33及びライン配線32の上に配向膜16aが配置される。また、第1基板9aの外側の表面には、位相差板17aが配置され、更にその上に偏光板18aが配置されている。
【0078】
ライン配線32は、図6に示すように、互いに平行に間隔をおいてストライプ状に形成され、画素電極34はそれらのライン配線32間にドットマトリクス状に配列され、TFD33は一方でライン配線32に導通し他方で画素電極34に導通するように各画素電極34に個々に設けられている。更に、第1電極基板2a上には、表示領域304に配置されるライン配線32が延在してなる第1配線19aが配置されている。この第1配線19aは、配線領域305a、シール領域303の一部及びシール領域303の外側にまたがって配置される。また、第1電極基板2a上には、後述する第2電極基板2b上に配置された第2電極35と電気的に接続する第2配線19bが配置されている。この第2配線19bは、一端部がシール領域303内部に位置し、配線領域305b、シール領域303の一部及びシール領域303の外側にまたがって配置される。
【0079】
図6及び図7において、矢印VIIIで示す1個のTFDの近傍の構造を示すと、例えば図8の通りである。図8に示すのは、いわゆるBuck−to−Buck(バック・ツー・バック)構造のTFDを用いたものである。図8において、ライン配線32は、例えばTaW(タンタル・タングステン)によって形成された第1層32aと、例えば陽極酸化膜であるTa(酸化タンタル)によって形成された第2層32bと、例えばCrによって形成された第3層32cとからなる3層構造に形成されている。
【0080】
また、TFD33は、第1TFD部33aと第2TFD部33bとを直列に接続することによって構成されている。第1TFD部33a及び第2TFD部33bは、TaWによって形成された第1金属層36と、陽極酸化によって形成されたTaの絶縁層37と、ライン配線32の第3層32cと同一層であるCrの第2金属層38との3層積層構造によって構成されている。
【0081】
第1TFD部33aをライン配線32側から見ると、第2金属層38/絶縁層37/第1金属層36の積層構造が構成され、他方、第2TFD部33bをライン配線32側から見ると、第1金属層36/絶縁層37/第2金属層38の積層構造が構成される。このように、一対のTFD部33a及び33bを電気的に逆向きに直列接続してバック・ツー・バック構造のTFDを構成することにより、TFDのスイッチング特性の安定化が達成されている。画素電極34は、第2TFD部33bの第2金属層38に導通するように、例えばITOによって形成される。
【0082】
一方、図7及び図9において、第2電極基板2bは第2基板9bを有し、その第2基板9bの内側表面、すなわち液晶L側の表面には、半透過反射膜11が配置され、その上にカラーフィルタ12が配置され、このカラーフィルタ12を覆うように平坦化膜13が配置され、その上に第2電極35が配置され、さらにその上に配向膜16bが配置される。また、第2基板9bの外側表面には、位相差板17bが配置され、さらにその上に偏光板18bが配置される。
【0083】
第2電極35は、図6及び図11に示すように、多数の直線状のライン配線32と交差する方向へ互いに平行に並べることによりストライプ状に形成されている。なお、図では、電極パターンを分かりやすく示すために、第2電極35の間隔を大きく広げて模式的に描いてあるが、実際には、第2電極35の間隔は非常に狭く形成されている。更に、第2電極基板2b上には、表示領域304に配置される第2電極35が延在してなる第3配線314が配置されている。この第3配線314は、配線領域305a及びシール領域303の内部に配置される。図9に示すように、第3配線114は、一端部が第2電極35と電気的に接続し、他端部が前述した第1電極基板2a上に配置される第2配線19bの一端部と、シール3内に含有される導通材21を介して電気的に接続されている。尚、図11においては、第1基板9a上に配置されるライン配線32、第1配線19a及び第2配線19bと識別しやすいように、第2基板9b上に配置される第2電極35及び第3配線314は、太線で図示している。
【0084】
上述のカラーフィルタ12は、インクジェット法や顔料分散法などを用いて、アクリル樹脂などの有機樹脂に顔料が分散されたカラーフィルタ材料を、モザイク配列、ストライプ配列、デルタ配列などといった適宜のパターンに塗布することによって形成され、例えばその厚みは1〜3μmに形成される。また、平坦化膜13は、アクリル樹脂などの適宜の透光性樹脂材料を、例えばスピンコート法、ロールコート法などによって塗布することによって形成され、例えばその厚みは1〜3μmに形成される。平坦化膜13は、カラーフィルタ12の表面の凹凸を平坦膜材料によって埋めて平坦化するものである。本実施形態においては、カラーフィルタ12を平坦膜13が覆った状態の膜が、表示領域304の他に、表示に関与しない配線領域305a及び305b、そして非表示領域であって配線が配置されない領域306にまで配置されている。言い換えると、シール領域303により囲まれた領域内にカラーフィルタ12を平坦膜13が覆った状態の膜が配置されている。従って、配線領域305a及び305bにおいては、カラーフィルタ12を平坦膜13が覆った状態の膜上に、第1配線19a及び第2配線19bが配置された状態となっている。
【0085】
図6において、画素電極34及び第2電極35とが交差する点は、ドットマトリクス状に配列しており、これらの交差点の個々が1つのピクセルを構成し、図2及び図3のカラーフィルタ12の個々の色パターンがその1ピクセルに対応する。カラーフィルタ12は、例えば、R,G、Bの3原色が1つのユニットとなって1画素を構成する。つまり、3ピクセルが1つのユニットになって1つの画素を構成している。
【0086】
第1基板9a及び第2基板9bには、例えばガラス、プラスチックなどが用いられる。また、配向膜16a及び配向膜16bは、例えばポリイミド溶液を塗布した後に焼成する方法や、オフセット印刷法などによって厚さ5nm〜100nmに形成される。
【0087】
図6及び図11において、第1電極基板2aの基板張出し部2c上にはライン配線32からそのまま延びる第1配線19aと、シール材3の中に分散された導通材21(図7参照)を介して第2電極基板2b上の第2電極35がそのまま延びた第3配線314に接続される第2配線19bとが配置されている。また、基板張出し部2cの辺端部には端子22が配置されている。これらの配線及び端子は、ACF6内の導通粒子を介して駆動用IC4a、4b、4cのバンプ(図示せず)に導電接続する。
【0088】
図7及び図9においては、液晶装置31の全体的な構成を分かりやすく示すために、導通材21を断面楕円状に模式化して示してあるが、実際は、導通材21は球状又は円筒状に形成され、その大きさはシール材3の線幅に対して非常に小さいものである。よって、導通材21はシール材3の線幅方向に複数個存在することができる。
【0089】
本実施形態に係る液晶装置31は以上のように構成されているので、第1実施形態と同様に、反射型表示及び透過型表示の2通りの表示方法を選択的に実施できる。これらの各表示形態における光の進行状況は図1の場合と同様であるので、詳しい説明は省略する。なお、光の変調制御方法に関しては、第1実施形態に示した単純マトリクス型の場合は、第1電極14aと第2電極14bとの間に印加する電圧を制御することによって行うが、本実施形態に示す液晶装置においては、TFD33のスイッチング動作に基づいて液晶分子の配向を制御して液晶層を通る光の変調を制御する。
【0090】
図6において、第1電極基板2a上に設けられるとともに、導通材21を介して第2基板2b上の第3配線314に電気的に接続される配線19bは、本実施形態の場合、基板張出し部2c上からシール材3を通ってそのシール材3によって囲まれる領域、すなわち液晶Lが封入された領域の中に入って延在した状態で、シール材3の中に分散された導通材21によって第3配線314を介して第2電極35との導通がとられている。
【0091】
また、図9及び図10に示すように、配線19bは、TaWを第1層39とし、導電膜22を第2層として、導電膜23を第3層とする積層構造によって形成されている。導電膜22は、例えば、同じ第1基板2a上のTFD33内の第2金属層38と同一層として形成でき、その場合には、導電膜22はCrによって構成される。また、導電膜23は、同じ第1基板2a上の画素電極34をパターニングする際に同時に、すなわち同一層として形成される。この結果、導電膜23は画素電極34と同じITOによって形成されている。
【0092】
本実施形態の配線19bは、上記のように、ITOに比べて低抵抗であるCrを含んで構成されているので、配線19bの配線抵抗はITO単体の場合と比べて低くなっている。このため、配線19bを通って流れる信号に波形の鈍化が発生することもなくなり、液晶装置31の表示領域に表示品質の高い像を表示できる。
【0093】
ところで、Crは上記のような優れた低抵抗特性を有している反面、腐食しやすいという欠点をもあわせて有している。第2配線19bにそのような腐食が発生すると、液晶Lに印加する電圧を正常に制御できなくなるおそれがあるので、表示品質を高く維持することができなくなるおそれがある。このことに関して、本実施形態では、Crからなる導電膜22をシール材3によって囲まれる領域、すなわち液晶Lが封入された領域内に配置して、シール材3の外部には出ないように設計している。この結果、導電膜22が外気に触れることを防止して、その膜22に腐食が発生することを防止している。
【0094】
なお、図10では、配線19bとシール材3との関係を分かりやすく示すために、シール材3の線幅に対する配線19bの線幅を実際よりも広く描いてあるが、実際には、配線19bの線幅はシール材3の線幅よりも狭いことが多い。
【0095】
ここで、一般に、液晶装置の液晶層の厚みは3〜8μmに設計されている。従来の配線領域にカラーフィルタを平坦膜が覆った状態の膜が配置されない構造を有する液晶装置においては、カラーフィルタを平坦膜が覆った状態の膜の膜厚が3〜5μmというように液晶層の厚みとほぼ同じぐらいの厚さに設計されており、液晶装置とした時に、カラーフィルタを平坦膜が覆った状態の膜がある領域とない領域とでセル厚を同じくするよう調整するのが非常に困難であった。これに対し、本実施形態においては、上記のように、第1配線19a及び第2配線19bが配置される配線領域305a及び305b、そして非表示領域であって配線が配置されない領域306には、カラーフィルタ12を平坦膜13が覆った状態の膜が表示領域304から延在されて配置されている。言い換えれば、シール材3により囲まれた領域内に、カラーフィルタ12を平坦膜13が覆った状態の膜が配置されている。このため、第2電極基板2bのシール材3により囲まれた領域における成膜状態を面内でほぼ同じくすることができ、2枚の電極基板2a及び2bを貼り合せて液晶セルを製造する場合に、表示領域304におけるセル厚と、配線領域305a及び305b、そして非表示領域であって配線が配置されない領域306におけるセル厚とを容易に同じくするように調整することができる。更に、このような液晶セルが組み込まれた液晶装置は、基板面内でほぼ均一なセル厚に保持されているため表示ムラがなく、表示品位が高い。尚、本実施形態においては、配線領域305a及び305b、そして非表示領域であって配線が配置されない領域306には、表示領域304に形成される画素電極やTFD素子といったものが配置されていないが、表示領域304と同様に、実際には表示には関与しないライン配線、画素電極やTFD素子などを配置してもよい。
【0096】
尚、一般に、半透過反射膜11に用いられるAlや画素電極34及び第2電極32に用いられるITOなどの無機膜は、カラーフィルタや平坦化膜に用いられる有機樹脂膜と比べて厚さが非常に薄く形成されやすいため、有機樹脂と比較してセル厚の調整に関与する度合いが非常に低い。このため、本実施形態においては、半透過反射膜11は表示領域304にほぼ対応した領域のみに形成しているが、配線領域305a及び305b、そして非表示領域であって配線が配置されない領域306にまで延在させて配置しても良い。また、本実施形態においては、図10に示すように、導電膜22の全部がシール材3によって囲まれる領域内におさめられているが、これに代えて、導電膜22を導電膜23の内部領域においてシール材3を通過させて延ばすことにより、導電膜22の一部がシール材3によって囲まれる領域内に配置され、他の一部がシール材3の外側に位置するという構成を採用することもできる。
【0097】
また、本実施形態においては、カラーフィルタ12及び平坦化膜13は、第2電極基板2b側に配置しているが、第1電極基板2a側に配置してもよい。
【0098】
本実施形態においても、第1実施形態と同様に、カラーフィルタ12とこれを覆う平坦化膜13からなる膜がシール材3により囲まれた領域にまで配置されているため、基板貼り合せ工程の際に、液晶セルのセル厚を面内均一に調整することが容易に行うことができ、作業効率が良い。
【0099】
(第3実施形態)
図12は本発明に係る電子機器の一実施形態であるモバイル型のパーソナルコンピュータを示している。ここに示すコンピュータ50は、キーボード51を備えた本体部52と、液晶表示ユニット53とから構成されている。液晶表示ユニット53は筐体部としての外枠に液晶装置54が組み込まれてなり、この液晶装置54は、例えば第1実施形態に示した液晶装置1や第2実施形態に示した液晶装置31を用いて構成できる。
【0100】
(第4実施形態)
図13は、本発明に係る電子機器の他の実施形態である携帯電話機を示している。ここに示す携帯電話機60は、複数の操作ボタン61の他、受話口62、送話口63を有する筐体部としての外枠に、液晶装置64が組み込まれてなる。この液晶装置64は、例えば第1実施形態に示した液晶装置1や第2実施形態に示した液晶装置31を用いて構成できる。
【0101】
(第5実施形態)
図14は、本発明に係る電子機器の更に他の実施形態であるデジタルスチルカメラを示している。通常のカメラは、被写体の光像によってフィルムを感光するのに対し、デジタルスチルカメラ70は、被写体の光像をCCD(ChargeCoupled Device)などといった撮像素子により光電変換して撮像信号を生成するものである。
【0102】
ここで、デジタルスチルカメラ70における筐体としてのケース71の背面には、液晶装置74が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成となっている。このため、液晶装置74は、被写体を表示するファインダとして機能する。また、ケース71の前面側(図14に示す構造の裏面側)には、光学レンズやCCDなどを含んだ受光ユニット72が設けられている。液晶装置74は、例えば第1実施形態に示した液晶装置1や第2実施形態に示した液晶装置31を用いて構成できる。撮影者は、液晶表示装置74に表示された被写体を確認して、シャッタボタン73を押下して撮影を行う。
【0103】
(その他の実施形態)
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
【0104】
例えば、第1実施形態及び第2実施形態では、ICチップが基板上に直接実装される構造のCOG方式の液晶装置に本発明を適用したが、COG方式以外の液晶装置、例えばFPC(Flexible Printed Circuit)を介して基板にICチップを接続する構造の液晶装置や、ICチップが実装されたTAB(Tape Automated Bonding)基板を液晶パネル側の基板に接続する構造の液晶装置などに対しても本発明を適用できる。
【0105】
また、本発明に係る電子機器としては、図12のパーソナルコンピュータや、図13の携帯電話機や、図14のデジタルスチルカメラの他に、液晶テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話機、POS端末機などがあげられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として本発明に係る液晶装置を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶装置の第1実施形態を一部破断して示す平面図である。
【図2】図1のII−II線に従って切断した液晶装置の断面構造を示す断面図である。
【図3】図1のIII−III線、図1及び図3のIII’−III’線に従って切断した液晶装置の断面構造を示す断面図である。
【図4】図1において矢印IVで示す配線部分を拡大して示す平面図である。
【図5】図1に示す液晶装置のシール領域、表示領域、配線領域の位置関係を説明するための平面図である。
【図6】本発明に係る液晶装置の第2実施形態を一部破断して示す平面図である。
【図7】図6のVII−VII線に従って切断した液晶装置の断面構造を示す断面図である。
【図8】図6及び図7の矢印VIIIで示すスイッチング素子部分を拡大して示す斜視図である。
【図9】図6のIX−IX線、図6及び図10のIX’−IX’線に従って切断した液晶装置の断面構造を示す断面図である。
【図10】図6において矢印Xで示す配線部分を拡大して示す平面図である。
【図11】図6に示す液晶装置のシール領域、表示領域、配線領域の位置関係を説明するための平面図である。
【図12】本発明に係る電子機器の一実施形態であるモバイル型コンピュータを示す斜視図である。
【図13】本発明に係る電子機器の他の実施形態である携帯電話機を示す斜視図である。
【図14】本発明に係る電子機器の他の実施形態であるデジタルスチルカメラを示す斜視図である。
【符号の説明】
1、31…液晶装置
3…シール材
9a…第1基板
9b…第2基板
12…カラーフィルタ
13…平坦化膜
14a…第1電極
14b、35…第2電極
19a…第1配線
19b…第2配線
21・・・導通材
22…導電膜
23…導電膜
32・・・ライン配線
34…画素電極
36…第1金属層
37・・・絶縁層
38…第2金属層
50…コンピュータ
60…携帯電話機
70…デジタルスチルカメラ
103、303・・・シール領域
104、304・・・表示領域
105a、105b、305a、305b・・・配線領域
114、314・・・第3配線

Claims (12)

  1. 表示領域と、該表示領域に隣接した配線領域と、これら表示領域及び配線領域を囲むシール材が配置されるシール領域とを有し、前記シール材を介して貼りあわされる第1基板と第2基板とを具備する液晶装置であって、
    前記第1基板上の前記表示領域及び前記配線領域に配置されたカラーフィルタを有する膜と、
    前記カラーフィルタを有する膜上の前記表示領域に配置された第1電極と、
    前記第2基板上の前記表示領域に配置された第2電極と、
    前記第1基板上の前記配線領域に配置された、前記第2電極と電気的に接続する第2配線とを具備し、
    前記第2基板上には前記配線領域及び前記シール領域内をまたがって前記第2電極と電気的に接続する第3配線が配置され、
    前記第2配線は前記シール領域内まで延在し、
    前記第3配線と前記第2配線とは、前記シール領域に配置された導通材を介して電気的に接続されており、
    前記第2配線は、前記第1電極と同一層である導電膜と前記第1電極よりも低抵抗の導電膜との積層膜を有していることを特徴とする液晶装置。
  2. 表示領域と、該表示領域に隣接した配線領域と、これら表示領域及び配線領域を囲むシール材が配置されるシール領域とを有し、前記シール材を介して貼りあわされる第1基板と第2基板とを具備する液晶装置であって、
    前記第2基板上の前記表示領域及び前記配線領域に配置されたカラーフィルタを有する膜と、
    前記第2基板上の前記カラーフィルタを有する膜上の前記表示領域に配置された第2電極と、
    前記第1基板上の前記表示領域に配置された第1電極と、
    前記第1基板上の前記配線領域に配置された、前記第2電極と電気的に接続する第2配線とを具備し、
    前記第2基板上には前記配線領域及び前記シール領域内をまたがって前記第2電極と電気的に接続する第3配線が配置され、
    前記第2配線は前記シール領域内まで延在し、
    前記第3配線と前記第2配線とは、前記シール領域に配置された導通材を介して電気的に接続されており、
    前記第2配線は、前記第1電極と同一層である導電膜と前記第1電極よりも低抵抗の導電膜との積層膜を有していることを特徴とする液晶装置。
  3. 前記第1基板上の前記配線領域に配置された前記第1電極と電気的に接続する第1配線を更に具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液晶装置。
  4. 前記カラーフィルタを有する膜は、カラーフィルタと、該カラーフィルタを覆う平坦化膜とを有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の液晶装置。
  5. 前記カラーフィルタを有する膜は、前記シール領域に囲まれた領域に配置されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の液晶装置。
  6. 表示領域と、該表示領域に隣接した配線領域と、これら表示領域及び配線領域を囲むシール材が配置されるシール領域とを有し、前記シール材を介して貼りあわされる第1基板と第2基板とを具備する液晶装置であって、
    前記第1基板上の前記表示領域及び前記配線領域に配置されたカラーフィルタを有する膜と、
    前記カラーフィルタを有する膜上の前記表示領域に配置された画素電極と、
    前記第1基板上に配置された前記画素電極に導通する第1金属膜/絶縁膜/第2金属膜の積層構造を有するTFD素子と、
    前記第1基板上に配置された前記TFD素子を介して前記画素電極と電気的に接続されたライン配線と、
    前記第2基板上の前記表示領域に配置された前記画素電極に対向するストライプ状の第2電極と、
    前記第1基板上の前記配線領域に配置された、前記第2電極と電気的に接続する第2配線とを具備し、
    前記第2基板上には前記配線領域及び前記シール領域内をまたがって前記第2電極と電気的に接続する第3配線が配置され、
    前記第2配線は前記シール領域内まで延在し、
    前記第3配線と前記第2配線とは、前記シール領域に配置された導通材を介して電気的に接続されており、
    前記第2配線は、前記第1電極と同一層である導電膜と前記第1電極よりも低抵抗の導電膜との積層膜を有していることを特徴とする液晶装置。
  7. 表示領域と、該表示領域に隣接した配線領域と、これら表示領域及び配線領域を囲むシール材が配置されるシール領域とを有し、前記シール材を介して貼りあわされる第1基板と第2基板とを具備する液晶装置であって、
    前記第2基板上の前記表示領域及び前記配線領域に配置されたカラーフィルタを有する膜と、
    前記第2基板上の前記カラーフィルタを有する膜上の前記表示領域に配置されたストライプ状の第2電極と、
    前記第1基板上の前記表示領域に配置された前記第2電極に対向配置された画素電極と、
    前記第1基板上に配置された各前記画素電極に導通する第1金属膜/絶縁膜/第2金属膜の積層構造を有するTFD素子と、
    前記第1基板上に配置された前記TFD素子を介して前記画素電極と電気的に接続されたライン配線と、
    前記第1基板上の前記配線領域に配置された、前記第2電極と電気的に接続する第2配線とを具備し、
    前記第2基板上には前記配線領域及び前記シール領域内をまたがって前記第2電極と電気的に接続する第3配線が配置され、
    前記第2配線は前記シール領域内まで延在し、
    前記第3配線と前記第2配線とは、前記シール領域に配置された導通材を介して電気的に接続されており、
    前記第2配線は、前記第1電極と同一層である導電膜と前記第1電極よりも低抵抗の導電膜との積層膜を有していることを特徴とする液晶装置。
  8. 表示領域と、該表示領域に隣接した配線領域と、これら表示領域及び配線領域を囲むシール材が配置されるシール領域とを有し、前記シール材を介して貼りあわされる第1基板と第2基板とを具備する液晶装置の製造方法であって、
    前記第1基板上の前記表示領域及び前記配線領域にカラーフィルタを有する膜を形成する工程と、
    前記カラーフィルタを有する膜上の前記表示領域に第1電極を形成する工程と、
    前記第1基板上の前記配線領域に前記第1電極と同一層である導電膜と前記第1電極よりも低抵抗の導電膜を有する積層膜からなる第2配線を形成する工程と、
    前記第2基板上の前記表示領域に第2電極を形成する工程と、
    前記第2基板上の前記配線領域に一端部が前記第2電極と電気的に接続する第3配線を形成する工程と、
    前記カラーフィルタを有する膜、前記第1電極及び前記第2配線が形成された前記第1基板または前記第2電極および前記第3配線が形成された前記第2基板の前記シール領域に導通材を有するシール材を塗布する工程と、
    前記シール材塗布後、前記第1基板と前記第2基板とを、前記第1電極及び前記第2電極が対向するように配置して前記シール材により貼り合せ、前記導通材を介して前記第3配線の他端部と前記第2配線とを電気的に接続する工程と、
    を具備することを特徴とする液晶装置の製造方法。
  9. 表示領域と、該表示領域に隣接した配線領域と、これら表示領域及び配線領域を囲むシール材が配置されるシール領域とを有し、前記シール材を介して貼りあわされる第1基板と第2基板とを具備する液晶装置の製造方法であって、
    前記第2基板上の前記表示領域及び前記配線領域にカラーフィルタを有する膜を形成する工程と、
    前記第2基板上の前記カラーフィルタを有する膜上の前記表示領域に第2電極を形成する工程と、
    前記第2基板上の前記配線領域に一端部が前記第2電極と電気的に接続する第3配線を形成する工程と、
    前記第1基板上の前記表示領域に第1電極を形成する工程と、
    前記第1基板上の前記配線領域に前記第1電極と同一層である導電膜と前記第1電極よりも低抵抗の導電膜を有する積層膜からなる第2配線を形成する工程と、
    前記第1電極及び前記第2配線が形成された前記第1基板または前記カラーフィルタを有する膜、前記第2電極および前記第3配線が形成された前記第2基板の前記シール領域に導通材を有するシール材を塗布する工程と、
    前記シール材塗布後、前記第1基板と前記第2基板とを、前記第1電極及び前記第2電極が対向するように配置して前記シール材により貼り合せ、前記導通材を介して前記第3配線の他端部と前記第2配線とを電気的に接続する工程と、
    を具備することを特徴とする液晶装置の製造方法。
  10. 前記カラーフィルタを有する膜は、カラーフィルタと、該カラーフィルタを覆う平坦化膜とを有することを特徴とする請求項または請求項に記載の液晶装置の製造方法。
  11. 前記カラーフィルタを有する膜は、前記シール領域に囲まれた領域に形成されることを特徴とする請求項から請求項1のいずれか一項に記載の液晶装置の製造方法。
  12. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の液晶装置と、該液晶装置を挟持する筐体とを有する電子機器。
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