JP4122200B2 - 紙コーティング用塗工剤、並びにこれを用いた熱反射紙及び保冷段ボール - Google Patents

紙コーティング用塗工剤、並びにこれを用いた熱反射紙及び保冷段ボール Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、紙コーティング用塗工剤、並びにこれを用いた熱反射紙及び保冷段ボールに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、青果物等の輸送に当たって、内容物の保冷効果を高めて、内容物の鮮度を保持するため、段ボール箱等の紙箱の表面にアルミニウム箔やアルミニウム蒸着フィルムをラミネートしたものが知られている。
【0003】
しかし、上記のラミネートした紙箱を再利用する場合、アルミニウム箔やアルミニウム蒸着フィルムが紙の離解を妨げるため、再利用が困難となりやすい。
【0004】
これに対し、特許第2836543号には、アルミニウム粉末や白色顔料と撥水剤を含む塗工層を設けた、撥水度がR8以上の保冷段ボール箱が開示されている。この箱は、アルミニウム粉末や白色顔料を用いるので、再利用する際に、離解が妨げられないという利点を有する。
【0005】
ところで、上記の塗工層は、防湿効果を有しており、上記青果物の蒸散によって生じる水分が上記保冷段ボール箱内に蓄積する。この保冷段ボールは、撥水度がR8以上であるので、上記の蓄積した水分は結露し、保冷段ボール箱への浸透が防止され、段ボール潰れが抑制される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の青果物等の中には、ナスのように、水分が表面に付着すると、表面光沢がなくなり商品価値を低下させるものがある。このため、上記保冷段ボールの場合、生じた結露水が上記青果物等へ付着し、これが原因となってカビ等が発生しやすくなる。
【0007】
そこで、この発明は、紙としてリサイクル可能で、かつ撥水度の低い熱反射紙や保冷段ボール、並びにこの熱反射性及び所定の防湿性を付与する紙コーティング用塗工剤を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、合成樹脂エマルジョン、及び常温域における全輻射率が0.5以下の金属又は無機鉱物の粉末又はペーストを含有し、上記合成樹脂エマルジョンを紙に15g/m2(固形分)塗工して得られる積層体を、JIS Z 0208に規定の方法にしたがって測定した透湿度が500g/m2・24h以下であり、かつ、上記積層体をJAPAN TAPPI 紙パルプ試験方法 No.68:2000に規定の方法にしたがって測定した撥水度がR0〜R2である紙コーティング用塗工剤を用いることにより、上記の課題を解決したのである。
【0009】
所定の合成樹脂エマルジョンと所定の金属又は無機鉱物の粉末又はペーストを含有する紙コーティング用塗工剤を用いるので、これを塗工した紙やライナは、熱反射性と共に、所定以下の撥水度を有する。そして、この熱反射ライナを用いて段ボール箱を形成することにより、熱反射性と共に、所定以下の撥水度を有する保冷段ボールを得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
この発明にかかる紙コーティング用塗工剤は、合成樹脂エマルジョン、及び金属又は無機鉱物の粉末又はペーストを含有する組成物からなる。
【0011】
上記合成樹脂エマルジョンとしては、スチレン−ブタジエン系ラテックス、メチルメタクリレート−ブタジエン系ラテックス等の合成ゴム系ラテックス、スチレン−アクリル系エマルジョン、エチレン−アクリル酸系エマルジョン等があげられる。
【0012】
上記合成樹脂エマルジョンは、上記の中でも、この合成樹脂エマルジョンを紙に15g/m2(固形分)塗工して得られる積層体を用いて、透湿度及び撥水度を測定したとき、上記透湿度が500g/m2・24h以下、好ましくは300g/m2・24h以下を満たし、かつ、上記撥水度がR0〜R2を満たすものがよい。
【0013】
上記の紙としては、ライナ(例えば、レンゴー(株)製:RKA220)等が用いられる。
【0014】
上記透湿度が、500g/m2・24hより高いと、得られる紙コーティング剤を用いた保冷段ボール内に青果物等を収納した時、これらからの水の蒸散を十分に抑えることができず、青果物等の鮮度の低下を招く。
【0015】
一方、透湿度の下限は、特に限定されないが、50g/m2・24hが好ましく、80g/m2・24hがより好ましい。50g/m2・24hより低いと、得られる紙コーティング剤を用いた保冷段ボール内に青果物等を収納した時、これらから蒸散する水分が上記紙容器内で結露しやすくなり、青果物等の蒸れ、腐敗及びカビが発生し、鮮度が低下する場合がある。
【0016】
上記撥水度がR0〜R2だと、得られる防湿紙で作製した紙容器内に青果物等を収納した時、これらから蒸散した水蒸気が水滴化するのが防止され、水蒸気の状態で上記紙容器外に放出される。このため、水滴が発生しにくくなり、上記青果物等への水の付着を抑制することができる。したがって、上記の青果物等のうち、水分が表面に付着すると、表面光沢がなくなり商品価値を低下させるナス等に対しては、鮮度保持だけでなく、商品価値も保持することができる。また、表面光沢の問題のない青果物等であっても、水の付着によって生じるフヤケ等による鮮度低下を抑制することができる。
【0017】
これに対し、撥水度がR4以上となると、得られる防湿紙で作製した紙容器内に青果物等を収納した時、これらから蒸散した水蒸気が水滴化しやすくなり、上記青果物等への水の付着が生じることとなる。このため、上記の青果物等のうちナス等の場合、水分が表面に付着して表面光沢がなくなり商品価値を低下させる。また、表面光沢の問題のない青果物等であっても、水の付着により、フヤケ等が生じ、鮮度低下を促進させる。
【0018】
上記の透湿度とは、一定時間に単位面積の膜状物質を通過する水蒸気の量をいい、具体的には、JIS Z 0208−1976「防湿包装材料の透湿度試験方法(カップ法)」に規定の方法にしたがって測定された結果をいう。
【0019】
また、上記の撥水度とは、傾斜した紙の表面に滴下した水滴の状態で表される紙の表面の撥水性の程度をいい、具体的には、JAPAN TAPPI 紙パルプ試験方法 No.68:2000 「紙及び板紙−はっ水性試験方法」に規定の方法にしたがって測定される結果をいう。なお、上記の規定は、JIS P 8137−1976「紙及び板紙のはっ水度試験方法」が1998年に廃止されたのに伴い、JAPAN TAPPIに規定されたものであり、両者の内容に相違はない。
【0020】
上記金属又は無機鉱物の粉末又はペーストは、得られる紙コーティング用塗工剤に熱反射性を付与するためのものである。上記金属としては、アルミニウム、ステンレス、ニッケル等があげられ、上記無機鉱物としては、天然パール、合成パール、金属酸化物被覆雲母等のパール顔料等があげられる。また、上記粉末とは、一般に微粒子化したものをいい、ペーストとは、一般に糊状物質をいう。
【0021】
上記金属又は無機鉱物の粉末又はペーストの常温域における全輻射率は、0.5以下がよく、0.3以下が好ましい。輻射率が0.5より大きいと、得られる紙コーティング用塗工剤を用いた保冷段ボールの輻射による放熱が大きくなり、保冷性能が低くなる傾向がある。
【0022】
なお、輻射率とは、光を対象物に照射したとき、反射する光の量と、一端、対象物に吸収され、再度、対象物から放出(すなわち、輻射)される光の量との合計を1.0としたときの、輻射光の割合をいう。
【0023】
上記全輻射率は次の方法で測定することができる。すなわち、測定対象の金属又は無機鉱物の粉末又はペーストをポリビニルアルコール等の透明バインダーと混合して、ポリエステルフィルム(東洋紡績(株)製:E−5100)に塗工したものを、遠赤外線輻射率測定装置(日本電子(株)製:JIR−E500)を用いて、測定温度40℃、測定波長範囲1〜25μmにて、分光輻射率を測定し、各波長を積算して全輻射率を求めた。
【0024】
上記輻射率を有するより好ましい金属又は無機鉱物の粉末又はペーストとしては、アルミニウム粉末、アルミニウムペースト、パールマイカ等があげられる。この中でも、上記輻射率がより低い点では、アルミニウムペーストがさらに好ましい。さらにまた、このアルミニウムペーストとしては、水性タイプが好ましく、さらにガスバリア性を向上させるには、リーフィングタイプが好ましく、一方、塗工層の層間強度を高めるには、ノンリーフィングタイプが好ましい。
なお、上記パールマイカとは、チタン等の金属を蒸着又はコーティングしたマイカをいう。
【0025】
上記の合成樹脂エマルジョンと金属又は無機鉱物の粉末又はペーストとの混合比は、合成樹脂エマルジョン100重量部に対して、金属又は無機鉱物の粉末又はペーストが5〜150重量部が好ましく、20〜100重量部がより好ましい。5重量部より少ないと、隠蔽性が著しく低下し、塗工量の増加をまねき、生産性の低下及びコストアップになる。一方、150重量部より多いと、保冷性能が頭打ちになるばかりでなく、塗工面の耐摩性の低下につながる。
【0026】
この発明にかかる紙コーティング用塗工剤は、上記の合成樹脂エマルジョンと金属又は無機鉱物の粉末又はペーストとを周知の方法で混合することにより、製造することができる。
【0027】
この組成物には、必要に応じて、水溶性高分子及び無機層状化合物を含有させることができる。
上記水溶性高分子を加えることにより、得られる紙コーティング用塗工剤に膨潤性を付与することができ、さらに、上記無機層状化合物を加えることにより、得られる紙コーティング用塗工剤が膨潤しても、上記透湿度を上記の範囲に保持することができる。
【0028】
上記水溶性高分子としては、ポリ酢酸ビニルのケン化物及びその誘導体、セルロース誘導体、化工澱粉及びその誘導体、アクリルアミドの重合体及び共重合体、アクリル酸の重合体及び共重合体、ポリエチレングリコール等があげられる。
【0029】
また、上記無機層状化合物としては、モンモリロナイト、サポナイト、ヘクトライト、バイデライト、スチブンサイト、ノントロライト、バーミキュライト、マーガライト、膨潤性フッ素雲母、白雲母、金雲母、緑泥石等があげられる。これらの中でも、ガスバリア性、防湿性、離解性を向上させるには、膨潤性を有するものが好ましく、中でも、膨潤性フッ素雲母が好ましい。
【0030】
上記水溶性高分子の混合量は、上記合成樹脂エマルジョン100重量部に対して、0〜50重量部が好ましく、1〜25重量部がより好ましい。50重量部より多いと、得られる紙コーティング用塗工液の粘度が高くなりすぎ、塗工適性が悪化する傾向にあり、また、防湿性が著しく低下する。なお、この水溶性高分子は、必ずしも添加の必要性はないので、0重量部であってもよい。
【0031】
上記無機層状化合物の混合量は、上記合成樹脂エマルジョン100重量部に対して、0〜100重量部が好ましく、1〜50重量部がより好ましい。100重量部より多いと、塗工紙を折り曲げた際にクラックが入りやすい。なお、この無機層状化合物は、必ずしも添加の必要性はないので、0重量部であってもよい。
【0032】
上記の方法で製造される紙コーティング用塗工剤を紙の表面に塗工することにより、熱反射紙を得ることができる。
上記紙としては、特に限定されないが、ライナ、白板紙、コートボール、クラフト紙、耐水紙等があげられる。
【0033】
上記紙への上記紙コーティング用塗工剤の塗工量は、特に限定するものではないが、得られる熱反射紙の透湿度及び撥水度が所定範囲を満たす量が好ましい。
【0034】
上記得られる熱反射紙の透湿度としては、300g/m2・24h以下がよい。300g/m2・24hより大きいと、得られる熱反射紙で作製された紙容器の中と外の水蒸気や空気の移動が大きくなり、保冷性能が低下する傾向にある。
【0035】
一方、上記透湿度の下限は、特に限定されないが、50g/m2・24hが好ましく、80g/m2・24hがより好ましい。50g/m2・24hより低いと、得られる熱反射紙で作製された紙容器内に青果物等を収納した時、これらから蒸散する水分が上記紙容器内で結露しやすくなり、青果物等の蒸れ、腐敗及びカビが発生し、鮮度が低下する場合がある。
【0036】
また、上記得られる熱反射紙の撥水度は、R0〜R2が好ましい。R4以上だと、得られる熱反射紙で作成された紙容器内に青果物を収納したとき、これらから蒸散した水蒸気が水滴化しやすくなり、青果物への水の付着が生じ、鮮度低下を促進させる傾向にある。
なお、この透湿度及び撥水度は、上記の方法で測定することができる。
【0037】
上記紙への上記紙コーティング用塗工剤の塗工方法としては、ロールコーター、バーコーター、グラビコータ、刷毛塗り、浸漬、噴霧等、公知の方法を採用することができる。
【0038】
上記熱反射紙の上記紙コーティング用塗工剤を塗工して形成された層の表面には、必要に応じて、合成樹脂エマルジョンを塗工することができる。この合成樹脂エマルジョンを塗工することにより、上記紙コーティング用塗工剤からなる層の外表面をオーバーコートすることになり、上記紙コーティング用塗工剤からなる層を保護することができる。
【0039】
上記合成樹脂エマルジョンとしては、スチレン−アクリル共重合体樹脂エマルジョン、アクリルエマルジョン等があげられる。
【0040】
上記熱反射紙を構成する紙としてライナを用いる場合、得られるライナは熱反射ライナとなる。この熱反射ライナを少なくとも片面に用いて段ボールを形成すると、熱反射性を有する段ボール、すなわち保冷段ボールを得ることができる。
この保冷段ボールは、熱反射性を有するので、箱の外側面に使用すると、内部に熱を吸収しにくくなり、一方、箱の内側面に使用すると、内部の冷気を外部に逃がさなくなり、内容物の保冷性を保つことができる。
【0041】
また、段ボールを構成する中芯及びライナとして、耐水中芯及び耐水ライナを用いると、得られる保冷段ボールは、耐水性を得ることができる。
【0042】
この発明によって得られる保冷段ボールは、熱反射性による保冷性に加え、低透湿性を有するので、この保冷段ボールを箱として使用する場合、内容物として青果物等を入れても、鮮度保持を向上させることができる。
【0043】
この発明にかかる保冷段ボールからなる箱に収納される青果物等としては、きゅうり、なす、ねぎ、レタス、小松菜、ほうれん草等の野菜類、りんご、柿、みかん、もも、キウイ、ぶどう等の果物類等があげられる。
【0044】
【実施例】
次に、この発明について実施例を用いてより詳細に説明する。まず、使用した原材料、及び試験方法を下記に示す。
【0045】
(原材料)
[合成樹脂エマルジョン]
・スチレン−ブタジエン系ラテックス(日本エイ・アンド・エル(株)製:XR−1114、固形分:50.5重量%)(以下、「SBR−1」と略する。)
・スチレン−ブタジエン系ラテックス(旭化成工業(株)製:A−6763、固形分:50重量%)(以下、「SBR−2」と略する。)
・スチレン−ブタジエン系ラテックス(ガンツ化成(株)製:B−400H、固形分:46重量%)(以下、「SBR−3」と略する。)
・ワックス含有スチレン−ブタジエン系エマルジョン(ガンツ化成(株)製:BK−1030、固形分:45重量%)(以下、「SBR−4」と略する。)
【0046】
[金属又は無機鉱物の粉末又はペースト]
・アルミニウムペースト(昭和アルミパウダー(株)製:561SW、加熱残分:72.2重量%、常温域における全輻射率:0.30)
・パールマイカ(トピー工業(株)製:PDM−20BPR、常温域における全輻射率:0.48)
【0047】
[水溶性高分子]
・ポリビニルアルコール((株)クラレ製:PVA103)(以下、「PVA」と略する。)
【0048】
[無機層状化合物]
・膨潤性合成雲母(トピー工業(株)製:NTS−10%ゾル)(以下、「NTS」と略する。)
【0049】
[オーバーコート用樹脂]
・水性OPニス(サカタインクス(株)製:G−1)(以下、「OPニス」と略する。)
【0050】
[紙]
・ライナ(レンゴー(株)製:RKA220)
【0051】
(試験方法及び評価方法)
[全輻射率]
実施例及び比較例で使用する金属又は無機鉱物の粉末又はペースト1重量部に対し、バインダーとしてポリビニルアルコール0.3重量部(固形分相当)混合した。この混合物をポリエステルフィルム(東洋紡績(株)製:E−5100)に、上記の金属又は無機鉱物の粉末又はペーストが5g/m2となるように塗工した。そして、得られた塗工体を遠赤外線輻射率測定装置(日本電子(株)製:JIR−E500)を用いて、測定温度40℃、測定波長範囲1〜25μmにて、分光輻射率を測定し、各波長を積算して全輻射率を求めた。
【0052】
[透湿度]
1.合成樹脂エマルジョンの積層体の透湿度の測定
上記の合成樹脂エマルジョンを紙(レンゴー(株)製:RKA220)に、固形分で15g/m2となるように、コーターで塗工して積層体を得た。105℃で1分間乾燥した後、塗工面を内側にして、JIS Z 0208−1976「防湿包装材料の透湿度試験方法(カップ法)」に規定の方法にしたがって測定した。その結果を表1に示す。
2.実施例又は比較例で得られた塗工ライナの透湿度の測定
JIS Z 0208−1976「防湿包装材料の透湿度試験方法(カップ法)」に規定の方法にしたがって測定した。
【0053】
[撥水度]
1.合成樹脂エマルジョンの積層体の撥水度の測定
上記の方法で得られた積層体を用いて、JAPAN TAPPI 紙パルプ試験方法 No.68:2000 「紙及び板紙−はっ水性試験方法」に規定の方法にしたがって測定した。その結果を表1に示す。
【0054】
2.実施例又は比較例で得られた塗工ライナの撥水度の測定
JAPAN TAPPI 紙パルプ試験方法 No.68:2000 「紙及び板紙−はっ水性試験方法」に規定の方法にしたがって測定した。
【0055】
【表1】
Figure 0004122200
【0056】
[離解性]
実施例又は比較例で得られた塗工ライナを約2.5cm(26g)を2000ml、30℃の水と共に、TAPPI標準離解機で10分間離解した。得られたスラリーを用いて、坪量60g/m2の手抄きシートを作製した。得られた手抄きシートを観察し、下記の基準で判断した。
○:未離解物が観察されない。
△:未離解物を若干含有する。
×:未離解物を多く含有する。
【0057】
[耐摩性]
実施例又は比較例で得られた塗工ライナを、JIS P 8136「板紙の耐摩耗強さ試験方法」に記載された方法に準じて、100回往復させたときの紙表面の状態を、下記の基準で目視によって判断した。
◎:ほとんど傷が認められない。
○:少数の傷が認められる。
△:多数の傷が認められる。
×:塗工層がはがれる。
【0058】
[耐熱性]
180℃に加熱したホットプレート上にアルミ箔を置き、その上に実施例又は比較例で得られた塗工ライナの塗工面が上記アルミ箔に当たるように置いた。そして、すぐにガラス板を載せ、その上に2kgのおもりを載せ、10秒間経過後、塗工ライナとアルミ箔との接着具合を、下記の基準で判断した。
◎:力を加えずにアルミ箔から塗工ライナがきれいに剥がれる。
○:少し力を加えることでアルミ箔から塗工ライナがきれいに剥がれる。
△:明らかにブロッキングが生じており、力を加えないと、アルミ箔からライナが剥がれない。
×:かなりの力を加えないと、アルミ箔から塗工ライナが剥がれず、剥がしたとき、アルミ箔に塗工剤が残る。
【0059】
[保冷性]
まず、実施例又は比較例で得られた塗工ライナを片面段ボールと澱粉糊を用いて貼りあわせ、Aフルート両面段ボールシートを作製し、これを用いて保冷性を測定した。
【0060】
1.発泡スチロールボックス法
図1で示す測定装置を用いて保冷性を測定した。
一体成形で作られた市販発泡スチロールボックス1(内寸:220×147×140mm、内容量:4527.6ml)の天面に、上記Aフルート両面段ボールシート2(寸法:233×162mm)を、塗工面を内側としてはめ込み、発泡スチロールボックス1内の水温や雰囲気温度の変化を測定した。
具体的には、上記発泡スチロールボックス1にクラッシュアイス3を200g入れ、その上に金網で作製した台座4を置き、100ml(5℃)のイオン交換水を入れたガラスビーカー5を置き、その水温(W)の変化を熱電対6aで測定した。また、ボックス内の雰囲気温度(A)の温度も同時に熱電対6bを用いて測定した。
【0061】
2.デュワー瓶法
図2で示す測定装置を用いて保冷性を測定した。
デュワー瓶11(日本酸素(株)製サーモカットD−1000、内容量1000ml)内にクラッシュアイス13を450g入れ、このデュワー瓶11の天面に、上記Aフルート両面段ボールシート12を蓋として置いて、テープで固定し、塗工ライナの内側表面(T1)、及び塗工ライナの外側表面(T2)の温度を、熱電対14a、14bを用いて測定した。
【0062】
3.評価
各実施例及び比較例の保冷性の評価は、下記の基準で行った。なお、各実施例及び比較例における上記の2つの方法の結果データを表3に示す。
◎:W及びAの1時間後と5時間後の温度差がいずれも4℃未満であり、かつ、1時間後のT2の温度が19℃以上である。
○:W及びAの1時間後と5時間後の温度差がいずれも4℃未満であり、かつ、1時間後のT2の温度が19℃未満である。
△:W又はAの一方の1時間後と5時間後の温度差が4℃以上。
×:W及びAの1時間後と5時間後の温度差がいずれも4℃以上。
【0063】
[吸水性]
実施例又は比較例で得られた塗工ライナを用いて、JIS P 8137に規定の方法にしたがって吸水性を測定した。
【0064】
[接着性]
実施例又は比較例で得られた塗工ライナを2.5×10cmに切断し、その塗工面のうち、12.5cm2の範囲に、酢酸ビニル系グルアー糊(ダイセル化学工業(株)製:セビアン−A35800)を0.1g塗工し、上記の未塗工ライナを載せて、オープンタイム:10秒、セットタイム:10秒及び荷重:500gの条件で接着させた。そして、24時間放置した後、剥がして、下記の基準で判断した。
○:剥離面の90%以上で、ライナ部分の材料破壊が生じていた。
△:剥離面の50%以上〜90%未満で、ライナ部分の材料破壊が生じていた。
×:剥離面の0%を越えて50%未満で、ライナ部分の材料破壊が生じていた。
××:完全に界面剥離であった。
【0065】
(実施例1)
水にアルミニウムペーストを表2に示す量を加えて分散させ、さらにSBR−1を表2に示す量を加えて分散させ、塗工液を調製した。そして、ライナにバーコーターにて固形分として20g/m2塗工し、105℃で1分間乾燥させ、塗工ライナを得た。これを用いて上記の各種評価を行った。その結果を表2及び3に示す。
【0066】
(実施例2)
PVAを水に溶解して10重量%とし、これにアルミニウムペーストを表2に示す量を加えて分散させ、さらに、SBR−1のかわりにSBR−2を用いた以外は、実施例1と同様にして塗工ライナを得た。これを用いて上記の各種評価を行った。その結果を表2及び3に示す。
【0067】
参考例1
塗工液にNTSを表2に示す量を加えて分散させた以外は、実施例2と同様にして塗工ライナを得た。これを用いて上記の各種評価を行った。その結果を表2及び3に示す。
【0068】
(実施例
実施例2で得られた塗工ライナの塗工表面に、OPニスを固形分として5g/mとなるように塗工してオーバーコート層を形成し、これを塗工ライナとして上記の各種評価を行った。その結果を表2及び3に示す。
【0069】
(実施例
アルミニウムペーストの代わりにパールマイカを使用した以外は、実施例2と同様にして塗工ライナを得た。これを用いて上記の各種評価を行った。その結果を表2及び3に示す。
【0070】
(比較例1)
アルミニウム箔をラミネートしたライナ原紙(レンゴー(株)製ハイシルバー)を用いて上記の各種評価を行った。その結果を表2及び3に示す。
【0071】
(比較例2)
表2に示す量のアルミニウムペーストに、SBR−3を表2に示す量を加えて分散させ、塗工液を調製した。そして、実施例1に記載の方法で塗工ライナを得た。これを用いて上記の各種評価を行った。その結果を表2及び3に示す。
【0072】
(比較例3)
アルミニウムペーストを用いなかった以外は、参考例1と同様にして塗工ライナを得た。これを用いて上記の各種評価を行った。その結果を表2及び3に示す。
【0073】
(比較例4)
SBR−2のかわりにSBR−4を用いた以外は、実施例2と同様にして塗工ライナを得た。これを用いて上記の各種評価を行った。その結果を表2及び3に示す。
【0074】
【表2】
Figure 0004122200
【0075】
【表3】
Figure 0004122200
【0076】
【発明の効果】
この発明によれば、所定の合成樹脂エマルジョンと所定の金属又は無機鉱物の粉末又はペーストを含有する紙コーティング用塗工剤を用いるので、これを塗工した紙やライナは、熱反射性と共に低い撥水度を有する。
【0077】
また、この熱反射ライナを用いて形成される段ボールは、低い撥水度を有すると共に、熱反射性、すなわち、保冷性を発揮することができる。
【0078】
さらに、この紙コーティング用塗工剤を塗工した紙やライナは、離解性が容易なので、リサイクル性に富む。
【図面の簡単な説明】
【図1】保冷性試験法のうち、発泡スチロールボックス法の装置を示す模式断面図
【図2】保冷性試験法のうち、デュワー瓶法の装置を示す模式断面図
【符号の説明】
1 発泡スチロールボックス
2 Aフルート両面段ボールシート
3 クラッシュアイス
4 台座
5 ガラスビーカー
6a,6b 熱電対
11 デュワー瓶
12 Aフルート両面段ボールシート
13 クラッシュアイス
14a,14b 熱電対

Claims (7)

  1. 合成樹脂エマルジョン、及び常温域における全輻射率が0.5以下の金属又は無機鉱物の粉末又はペーストを含有する塗工剤であり、
    上記金属又は無機鉱物の粉末又はペーストの混合量は、上記塗工剤に対して、28.17重量%以上60重量%以下であり、
    上記合成樹脂エマルジョンを紙に15g/m(固形分)塗工して得られる積層体を、JIS Z 0208に規定の方法にしたがって測定した透湿度が80g/m・24h以上、500g/m・24h以下であり、かつ、上記積層体をJAPAN TAPPI 紙パルプ試験方法 No.68:2000に規定の方法にしたがって測定した撥水度がR0〜R2である紙コーティング用塗工剤を、
    紙の表面に塗工して得られる熱反射紙
  2. 上記合成樹脂エマルジョン、及び上記金属又は無機鉱物の粉末又はペーストに加えて、水溶性高分子及び無機層状化合物を含有する請求項1に記載の熱反射紙
  3. 上記の金属又は無機鉱物の粉末又はペーストが、アルミニウムペースト又はパールマイカである請求項1又は2に記載の熱反射紙
  4. 湿度が300g/m・24h以下である請求項1乃至3のいずれかに記載の熱反射紙。
  5. 上記紙コーティング用塗工剤を塗工して形成された層の表面に合成樹脂エマルジョンを塗工した請求項1乃至のいずれかに記載の熱反射紙。
  6. 請求項1乃至のいずれかに記載の紙としてライナを用いて得られる熱反射ライナを少なくとも片面に用いた保冷段ボール。
  7. 段ボールを構成する中芯及びライナとして、耐水中芯及び耐水ライナを用いた請求項6に記載の保冷段ボール。
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