JP4121027B2 - ラベル用紙とその加工方法 - Google Patents

ラベル用紙とその加工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4121027B2
JP4121027B2 JP2004033540A JP2004033540A JP4121027B2 JP 4121027 B2 JP4121027 B2 JP 4121027B2 JP 2004033540 A JP2004033540 A JP 2004033540A JP 2004033540 A JP2004033540 A JP 2004033540A JP 4121027 B2 JP4121027 B2 JP 4121027B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
label
layer
release
label paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004033540A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005224985A (ja
Inventor
秀造 岡部
勝秀 山田
勝次 中川
Original Assignee
小林クリエイト株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 小林クリエイト株式会社 filed Critical 小林クリエイト株式会社
Priority to JP2004033540A priority Critical patent/JP4121027B2/ja
Publication of JP2005224985A publication Critical patent/JP2005224985A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4121027B2 publication Critical patent/JP4121027B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Making Paper Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

本発明は、物品や郵便物等に貼付するラベル用紙について、基紙と剥離紙を粘着剤で貼り合わせてラベル用紙にした後で、基紙と剥離紙を剥がしてその粘着面に加工を施すことで各種機能を持たせることができるラベル用紙とその加工方法に関する。
通常ラベル用紙といえば、基紙に粘着剤層を介して剥離紙を貼り合わせた構成が一般的であり、剥離紙を剥がして物品に半永久的に貼り付ける用途で使われるものが多い。また特定の用途のラベル用紙では、貼付後に剥がす場合の容易さを考慮して貼付面の粘着力を弱めたものも使われている。この場合、粘着剤自体の粘着力が弱いものを基紙に塗布する方法もあるが、粘着力が強い通常の粘着剤を用いても印刷機上のユニットで粘着度合いを調整するインキを粘着剤層の上に塗布することで貼付面の粘着力を弱める方法も知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2002−99215号公報
この方法はラベル分野にてかなり広く利用されている製造方法である。例えば所定の剥離性能を持たせるため粘着面にシリコーンを含んだ物質を塗布することなどが行われている。この方法は印刷加工時にインキ塗布部を活用して比較的容易に塗布できるので実用性が高い。
またこの方法によると、部分的に糊の粘着強度をパターン状に変化させることができるので、ラベル用紙端部の粘着強度のみを弱めて剥がし易くする「剥がし口」を設けることや、一枚のラベル用紙において粘着強度が強い部分と弱い部分を作り分けることも可能であり、機能性を持たせたラベル用紙を作成できる方法として有用である。この場合の製造方法としては、基紙と剥離紙を粘着剤で一体に貼合された原紙を印刷加工機に供給し、印刷加工時において、貼り合わせてある剥離紙を一度剥がしてその粘着面に粘着強度を調整するインキを塗布するものとしている。
しかしながら、このような製造方法においては剥離紙を剥がして再度貼り合わせる工程で空気が混入してしまい、再貼付が円滑に進まないことが多い。そして完全に抜け切らなかった空気がラベルの基紙と剥離紙との間に残ると、再貼付して完成したラベル用紙上に皺や浮きが生じて外観見映えの悪い製品になってしまう。
このように、従来の製造方法によると完成した製品の品質が低下しがちであるので、再貼付時において発生する皺や浮きを防ぐためには基紙と剥離紙の密着度を高める必要がある。このため粘着強度を調整するインキをあまり厚く塗布することができず、結果として貼付面の粘着力を弱めることができないという不具合があった。
また葉書に貼付する用途のラベル用紙の場合には、郵便法上、最終形態が約10cmまでとラベル用紙の幅が狭い製品が多いので、印刷加工機上で横方向に数多くラベル用紙を面付けしないと生産効率が悪い。ところが横方向にラベル用紙を複数割り当てると今度は再貼付時に空気が側面から抜け出にくくなるので、空気が抜け出る速度を向上させるため横一面付けでその幅を狭くして加工しなければならず、数多くのラベル用紙を効率良く製造する上での大幅な制約を受けていた。
一方、ラベル用紙の使用段階において、他の物品にできるだけ密着して貼り付けることでラベル用紙端部のめくれを防ぐ方法が知られている。例えばラベル用紙と貼り付けた物品の隙間に入り込んだ空気が外部に抜け出るように、粘着剤を縞状に点在塗布したり、島状に分布塗布したり、あるいは波状の筋模様で塗布したりしてラベル用紙に空気の抜け道を設ける粘着剤の塗布方法が提案されている(例えば特許文献2または3参照)。
特開昭63−223081号公報
特開平6−184502号公報
しかしながら、これらはいずれも基紙に塗布される粘着剤のパターン形状に関するものであって、前述した製造方法のように既に基紙に粘着剤が塗布されたラベル用紙において貼付面の粘着強度を調整する方法についてはこれまで良い方法が提案されていないのが実情である。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、既に基紙と剥離紙が粘着剤で貼り合わされてなるラベル用紙において、基紙と剥離紙を剥がしてその粘着面に加工を施すことで粘着強度を自由に調整することが可能で、かつ生産性を大幅に向上させることができるラベル用紙とその加工方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るラベル用紙は、基紙の粘着剤層と剥離紙の剥離剤層を一体に貼り合わせてなる連続シート状のラベル用紙であって、粘着剤層上にその粘着性を封じる塗膜層がラベル用紙の幅方向中央部から幅方向両側縁部に向かって斜めに連通する所定パターン形状で塗布されていることを特徴とする。
また前述した目的を達成するために、本発明に係るラベル用紙の加工方法は、基紙の粘着剤層と剥離紙の剥離剤層を一体に貼り合わせてなる連続シート状のラベル用紙を用いて、基紙と剥離紙を一旦剥がし、粘着剤層上にその粘着性を封じる塗膜層をラベル用紙の幅方向中央部から幅方向両側縁部に向かって斜めに連通する所定のパターン形状で塗布した後、基紙と剥離紙を再度貼り合わせる時に塗膜層と剥離剤層の間の隙間に混入した空気をラベル用紙の幅方向中央部から幅方向両側縁部を通してラベル用紙の外部へと空気抜きしながら貼り合わせることを特徴とする。
この発明において基紙とは上質紙やコート紙等からなる基材上に粘着剤層が塗布形成された一般的なラベル本体と同義で用いており、剥離紙とはクラフト紙や透明フィルム等からなる基材上に剥離剤層が塗布形成された一般的なセパレータと同義で用いている。
粘着剤層はアクリル系をはじめとする各種糊類を塗布して乾燥させることで形成されるもので、例えばアクリル系糊、天然ゴム系糊、合成ゴム系糊、あるいは天然ゴム系糊と合成ゴム系糊を混ぜ合わせた糊等を使用することができる。一方、剥離剤層はシリコーン系の剥離剤を塗布して乾燥させることで形成される。
また塗膜層は、粘着剤層の粘着性を封じるインキを塗布して乾燥させることで形成される糊殺し加工である。このようなインキとしては顔料を除いて補助剤にシリコーンを含有した各種の紫外線硬化型ニスを用いることができ、市販のインキでは例えばハクリOPニスUP200や、NVRニスや、RNCメジウム(いずれも株式会社T&K TOKA製商品名)等が挙げられる。またこの紫外線硬化型ニスはその塗布量が少なくとも1g/m2以上で作成上必要に応じた適当量を凸版印刷により塗布することが望ましい。
本発明方法によれば、基紙と剥離紙との再貼付時に塗膜層によって粘着剤層の粘着性が封じられて塗膜層と剥離剤層とが接着されず、かつ両者の間に形成される微小な隙間がラベル用紙の縁部に連通しているので、基紙と剥離紙との間に混入した空気がこの微小な隙間を通ってラベル用紙の外部に速やかに抜け出るようになる。このため再貼付して完成したラベル用紙上に皺や浮きが発生することを防止して高品質の製品を提供できるという効果を有する。また物品への貼り付け段階においても同様に、ラベル用紙の粘着剤層にこのような空気抜き作用があるため皺や浮きのない密着した接着が可能になる。
さらに塗膜層の塗布量や塗布パターン形状を必要に応じて変更するだけで、粘着剤層の粘着強度を調整して貼付面の粘着力を可変できる。このため原紙メーカから仕入れた汎用的なサイズや強粘着の用紙から用途別に最適な粘着強度を持たせたラベル用紙を比較的小ロットで廉価に作成することができるという効果を有する。またラベル全体を一様な粘着強度ではなく部分的に強度調整することも可能である。しかも印刷加工機上で加工時の横面付け数を従来の一面から二面以上に増やすことが可能であるため、従来と同一加工速度であっても二倍以上の大幅な生産性の向上が期待でき、それと同時に円滑な加工に繋がり加工速度自体の向上も見込める。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明方法で使用される連続印刷加工機の構造を示した概略図である。本実施形態の連続印刷加工機は、給紙されたシート状のラベル用紙に各種の印刷加工を施すことでその粘着強度を調整して所定サイズに形成した複数のラベル片を排紙するものである。
連続印刷加工機20は、搬送部21と、剥離部22と、第一印刷部23と、第一乾燥部24と、貼合部25と、第二印刷部26と、第二乾燥部27と、切断部28と、巻取部29を備えて大略構成されている。以下、各部の構成と動作を工程順序に従って説明する。
[剥離部]
連続印刷加工機20にはシート状のラベル用紙1が給紙される。このラベル用紙1は図2に示すように基紙2と剥離紙3が剥離可能に貼合された連続仕様であって、生産効率を考慮してラベル用紙1の幅方向に横二面付け以上(図2では紙面の都合上、横二面で示している)で単片状のラベル片1a,…が設定されたものである。
まずラベル用紙1は図1の連続印刷加工機20にセットされ、図示略のモータで回転する駆動ローラ211と従動ローラ212からなる搬送部21によって後段の剥離部22に搬送される。この剥離部22はラベル用紙1を基紙2と剥離紙3に分離する工程である。
剥離部22では、ラベル用紙1の基紙2が牽引ローラ221で牽引される一方、剥離紙3はラベル用紙1の貼合面に当接する平板やコロ付きの剥離具222で剥がされて、剥離紙3が基紙2の経路と分岐された別経路に移送される。この剥離部22を通過したラベル用紙1は、図3aに示すように基紙2と剥離紙3との貼合面P1、即ち基材2a裏面の粘着剤層2bと、基材3a裏面の剥離剤層3bとの間で剥がされる。
[第一印刷部]
次に、剥離された基紙2は後段の第一印刷部23に搬送される。この第一印刷部23は基紙2の粘着剤層2bに印刷加工を施して貼付面の粘着強度を調整する工程である。
本実施形態の第一印刷部23は凸版印刷装置を使用したものであり、インキローラ231と版胴232が互いに対向配置され、版胴232と圧胴233が互いに対向配置されている。そしてインキローラ231の外周面に供給したインキを版胴232外周面に装着した版の凸部に付着させ、版胴232と圧胴233との間に搬送した基紙2を圧胴233で版胴232側に押圧する。これにより凸部のインキを基紙2の粘着剤層2b上に転写させて印刷処理を行う。この第一印刷部23を通過した基紙2には、図3bに示すように粘着剤層2b上にこのインキによる塗膜層4が形成される。
ここで、インキローラ231に供給するインキは粘着剤層2bの粘着性を封じる機能を有する糊殺し加工用のインキであり、本実施形態では顔料を除いて補助剤にシリコーンを含有した紫外線硬化型ニスを使用している。このニスの塗布量は少なくとも1g/m2以上あれば充分であり、この塗布量を変更することで粘着剤層2bの粘着強度を調整して貼付面の粘着力を可変できる。またこの紫外線硬化型ニスを塗布した塗膜層4はラベル用紙1の縁部に連通する所定のパターン形状で形成される。
このようなパターン形状としては図4に示すような各種の形状が考えられる。同図aの塗膜層4aはラベル片1aの中心から四隅に連通するX字状に形成したもの、同図bの塗膜層4bはラベル片1aの四辺中央に連通する菱形状に形成したものである。また同図cの塗膜層4cはラベル片1aの短辺中央から長辺中央と中心から二隅にそれぞれ連通する二つのく字状に形成したもの、同図dの塗膜層4dはラベル片1aの短辺中央どうしを結ぶ直線から長辺中央と二隅にそれぞれ連通する二つのくの字状に形成したものである。
これらの形状はいずれもラベル用紙1上に設定されるラベル片1a,…各々に対して形成され、ラベル用紙1全体として見ると隣り合うラベル片1a,…の塗膜層4,…どうしが互いに繋がってラベル用紙1の縁部に向けて連通するものとなっている。
[第一乾燥部]
次いで、塗膜層4が塗布された基紙2は後段の第一乾燥部24に搬送される。この第一乾燥部24は塗膜層4を定着させる工程である。
第一乾燥部24にはUV乾燥装置241が設置されていて、UVランプからの紫外線を塗膜層4の上に照射することにより塗膜層4を構成する紫外線硬化型ニスが素早く硬化して粘着剤層2b上に定着するようになっている。
[貼合部]
続いて、塗膜層4を定着させた基紙2は後段の貼合部25に搬送される。この貼合部25は基紙2と剥離紙3を再度貼り合わせる工程である。
貼合部25には互いに分岐して搬送されていた基紙2と剥離紙3が合流し、両紙は粘着剤層2bと剥離剤層3bが対向した状態で押圧ローラ251と搬送ローラ252との間を通過し、押圧ローラ251の所定圧によって貼り合わされる。
貼合部25を通過したラベル用紙1は、図3cに示すように粘着剤層2bと剥離剤層3bとの接合面P2では粘着剤層2bが剥離剤層3bに直接触れているため両者が擬似接着された状態になっている。これに対して、塗膜層4と剥離剤層3bとの接合面P3では塗膜層4で粘着剤層2bの粘着性が封じられ、表面滑性の強いシリコーン面どうしの接触により非接着状態になっている。
即ち、この貼合部25において基紙2と剥離紙3が再貼付されたラベル用紙1は、基紙2の塗膜層4と剥離紙3の剥離剤層3bとが接着されずにその層間に微小な隙間gが形成される。また塗膜層4は前述した通りラベル用紙1の縁部に連通する所定のパターン形状で形成されているため、貼付時に基紙2と剥離紙3の間に混入した空気がこの微小な隙間gを通ってラベル用紙1の外部へと速やかに抜け出るようになる。この空気抜き作用によって、前述した粘着度調整機能に加え、再貼付したラベル用紙1上に発生する皺や浮きを防ぐ機能を持たせることができる。
[第二印刷部]
そして、この基紙2と剥離紙3が貼合されたラベル用紙1は、駆動ローラ211と従動ローラ212からなる搬送部21により後段の第二印刷部26に搬送される。この第二印刷部26は基紙2の表面に紫外線硬化型インキで所定の印刷加工を施す工程である。
第二印刷部26も前記第一印刷部23と同様に凸版印刷装置を使用しており、インキローラ261と版胴262が互いに対向配置され、版胴262と圧胴263が互いに対向配置されている。そしてインキローラ231の外周面に供給したインキを版胴262外周面に装着した版の凸部に付着させ、版胴262と圧胴263との間に搬送したラベル用紙1を圧胴263で版胴262側に押圧することにより、凸部のインキを基紙2の表面に転写させて印字処理を行う。この第二印刷部26を通過したラベル用紙1には、図3dに示すように基紙2の基材2a上に紫外線硬化型インキによる印字層5が形成される。
[第二乾燥部]
次いで、印字層5が塗布されたラベル用紙1は後段の第二乾燥部27に搬送される。第二乾燥部27は印字層5を定着させる工程である。この第二乾燥部27にも第一乾燥部24と同様にUV乾燥装置271が設置されていて、UVランプからの紫外線を印字層5の上に照射することにより印字層5を構成する紫外線硬化型インキが素早く硬化して基材2a上に定着するようになっている。
[切断部]
続いて、印字層5を定着させたラベル用紙1は後段の切断部28に搬送される。この切断部28はラベル用紙1から複数のラベル片1a,…を形成する工程である。
切断部28にはカット刃281とミシン刃282が設置されている。ラベル用紙1はカット刃281に対して基紙2が向き合うように搬送され、ラベル用紙1の上にラベル片1a,…を単片状に型抜きするためのハーフカット加工が施される。このカット刃281を通過したラベル用紙1には、図3eに示すように剥離紙3を切断しない程度の深さで基紙2の基材2a表面から剥離紙3の粘着剤層3b裏面まで到達するハーフカット6が形成される。なおラベル用紙1の型抜きカス1bは、後段の巻取部29の巻取ローラ291によって連続状態で巻装されて廃棄される。
一方、カット刃281の後段にはミシン刃282が設置されており、ラベル用紙1はミシン刃282に対して基紙2が向き合うように搬送され、ラベル用紙1上に折り畳み保管用のミシン加工が施される。このミシン刃282を通過したラベル用紙1には、図3fに示すように各々のラベル片1a,…の境界に基紙2と剥離紙3を貫通するミシン目7が形成される。
そして、この切断部28においてハーフカット加工とミシン加工が施されたラベル用紙1は、複数本のミシン目7,…に基づいて蛇腹状に折り畳まれて連続印刷加工機20から排紙される。
ここで、完成したラベル用紙1において各々のラベル片1a,…を剥離紙3から剥がすと、塗膜層4は表面滑性の強い剥離剤層3bよりも粘着力の強い粘着剤層2bに接着しているので、塗膜層4が粘着剤層2bの上に残ったまま剥がされて貼付面の粘着強度が調整された状態になっている。
したがって、使用段階でラベル片1aを剥がして物品に貼り付けた時にもラベル片1aの塗膜層4と物品との間は非接着状態になり、両者の間に微小な隙間gが形成される。またこの塗膜層4は前述の通りラベル片1aの縁部に連通する所定のパターン形状で形成されているため、再貼付時にラベル片1aと物品との間に混入した空気がこの微小な隙間gを通ってラベル片1aの外部へと速やかに抜け出るようになる。つまりこの空気抜き作用によって、ラベル片1aを物品に対して皺や浮きのない密着した状態で見映えよく綺麗に貼り付けることができる。
以上説明した本発明方法によると、連続印刷加工機20の第一印刷部23において紫外線硬化型ニスの塗布量や塗布パターン形状を変更するだけで、ラベル用紙1の貼付面の粘着強度を自由に調整することができる。このため原紙メーカから仕入れた汎用的なサイズや強粘着の用紙から用途別に最適な粘着強度を持たせたラベル用紙1を比較的小ロットで廉価に作成できるようになる。またラベル全体を一様な粘着強度ではなく部分的に強度調整することも可能である。
さらに連続印刷加工機20上で加工時にラベル用紙1に設定する横面付け数が、従来は制約上一面しか設定できなかったが、図2に示した通りこれを二面以上に増加させることが可能になり、従来と同一加工速度であっても二倍以上の生産性の向上が期待できる。また同時に円滑な加工が可能になり加工速度自体の向上も見込める。
本発明方法に使用する連続印刷加工機の構造を示した概略図。 ラベル用紙の構成を示した平面図。 各加工工程におけるラベル用紙の状態を示した横断面図。 塗膜層のパターン形状を例示した平面図。
符号の説明
1 ラベル用紙
1a ラベル片
1b 型抜きカス
2 基紙
2a 基材
2b 粘着剤層
3 剥離紙
3a 基材
3b 剥離剤層
4 塗膜層
5 印字層
6 ハーフカット
7 ミシン目
P1 基紙と剥離紙との貼合面
P2 粘着剤層と剥離剤層との接合面
P3 塗膜層と剥離剤層との接合面
g 隙間
20 連続印刷加工機
21 搬送部
211 駆動ローラ
212 従動ローラ
22 剥離部
221 牽引ローラ
222 剥離具
23 第一印刷部
231 インキローラ
232 版胴
233 圧胴
24 第一乾燥部
241 UV乾燥装置
25 貼合部
251 押圧ローラ
252 搬送ローラ
26 第二印刷部
261 インキローラ
262 版胴
263 圧胴
27 第二乾燥部
271 UV乾燥装置
28 切断部
281 カット刃
282 ミシン刃
29 巻取部
291 巻取ローラ

Claims (2)

  1. 基紙の粘着剤層と剥離紙の剥離剤層を一体に貼り合わせてなる連続シート状のラベル用紙であって、粘着剤層上にその粘着性を封じる塗膜層がラベル用紙の幅方向中央部から幅方向両側縁部に向かって斜めに連通する所定パターン形状で塗布されていることを特徴とするラベル用紙。
  2. 基紙の粘着剤層と剥離紙の剥離剤層を一体に貼り合わせてなる連続シート状のラベル用紙を用いて、基紙と剥離紙を一旦剥がし、粘着剤層上にその粘着性を封じる塗膜層をラベル用紙の幅方向中央部から幅方向両側縁部に向かって斜めに連通する所定のパターン形状で塗布した後、基紙と剥離紙を再度貼り合わせる時に塗膜層と剥離剤層の間の隙間に混入した空気をラベル用紙の幅方向中央部から幅方向両側縁部を通してラベル用紙の外部へと空気抜きしながら貼り合わせることを特徴とするラベル用紙の加工方法。
JP2004033540A 2004-02-10 2004-02-10 ラベル用紙とその加工方法 Expired - Fee Related JP4121027B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004033540A JP4121027B2 (ja) 2004-02-10 2004-02-10 ラベル用紙とその加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004033540A JP4121027B2 (ja) 2004-02-10 2004-02-10 ラベル用紙とその加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005224985A JP2005224985A (ja) 2005-08-25
JP4121027B2 true JP4121027B2 (ja) 2008-07-16

Family

ID=35000080

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004033540A Expired - Fee Related JP4121027B2 (ja) 2004-02-10 2004-02-10 ラベル用紙とその加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4121027B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5601754B2 (ja) * 2007-09-18 2014-10-08 株式会社ミヤコシ 粘着ラベルの粘着面印刷装置及びその印刷方法
JP4887263B2 (ja) * 2007-11-09 2012-02-29 リンテック株式会社 シート貼付装置及び貼付方法
JP2011257511A (ja) * 2010-06-08 2011-12-22 Yukousha Co Ltd 台紙なしロールラベル
JP6127098B2 (ja) * 2015-08-25 2017-05-10 三起機械株式会社 印刷機及び印刷方法
JP6541757B2 (ja) * 2017-12-01 2019-07-10 株式会社トッパンインフォメディア 再剥離ラベルおよびその製造方法
JP7144120B2 (ja) * 2018-08-21 2022-09-29 大阪シーリング印刷株式会社 ラベルおよびラベルの製造方法
KR102056566B1 (ko) 2019-04-08 2019-12-16 고창석 유연성과 연신율이 높은 시트를 인쇄하는 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005224985A (ja) 2005-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004017541A (ja) 単位片印刷用シートおよびその製造方法
JP4121027B2 (ja) ラベル用紙とその加工方法
WO2012147362A1 (ja) ラベル製造方法およびラベル
JP6032877B2 (ja) 台紙なしラベルの製造方法
JP6454048B1 (ja) 画像転写シート、画像転写シートの製造方法、画像転写方法
JP2017219752A (ja) ラベル
JP4459371B2 (ja) 剥離ラベルとその製造方法
US5249969A (en) Luminescent display device and method of making the same
JP2006305857A (ja) 籤及びその製造方法並びに製造装置
US20090278343A1 (en) Coplanar-joined printing carrier made from at least two partial printing carriers, the partial printing carriers, and the method for their fabrication
KR100440395B1 (ko) 무 점착성 라벨 송장의 제조 방법 및 그 라벨 송장
US20210221164A1 (en) Method and device for print enhancement
JP2009096909A (ja) 両面テープ製造方法及び両面テープ製造装置
WO2023067824A1 (ja) 画像箔転写シート、画像箔転写シートの製造方法、画像箔の転写方法
JP2022021538A (ja) 粘着シートとその製造法
JP5980482B2 (ja) ラベルの加工方法
JP7378853B1 (ja) 剥離可能な機能性シールの製造方法及び機能性シール
JPH01247199A (ja) フィルム付粘着シート及びその製造方法
JPH1199574A (ja) ラベル原反並びにラベル及びそれらの製造方法
US6083593A (en) Multiple ply document assembly and production thereof
JP2022148739A (ja) 剥離性シートの製造方法、剥離性シート
JP2006335517A (ja) 塗膜転写具
JP2006309091A (ja) ラベルシート
JP3130668U (ja) 配送伝票
JP6287460B2 (ja) ラベル付き配送伝票

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050930

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080324

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080423

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140509

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees