JP4119550B2 - 合成樹脂パレット製造工程におけるパレットの移送方法及びその装置 - Google Patents

合成樹脂パレット製造工程におけるパレットの移送方法及びその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、合成樹脂パレット製造工程におけるパレットの移送方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から上下に分割された2つの半製品を上デッキ面と下面を横向きにした状態で合わせ面で溶着して形成した合成樹脂パレットを次工程に運んでパレットに帯状防滑用ゴムテープを貼り付ける等の仕上げ加工を行い、その後、積載装置に移送して横向き姿勢のまま上下に多段に積層することが行われている。
【0003】
ここで、従来にあっては、パレットを仕上げ加工するに当たって、横向き姿勢のまま行っているので、例えば、横向き姿勢のパレットに帯状防滑用ゴムテープを取着する箇所においてラインの横幅が広くなって、広いスペースが必要となるという問題があった。
【0004】
つまり、従来にあっては、溶着から積載までの全工程を横向き姿勢にして行うものしかなく、パレットの製造工程の途中においてパレットの姿勢を縦向きに変えてバリ取り加工や防滑用ゴムテープ貼りなどの仕上げ加工をして縦向きの状態で移送するものはなかったので、上記のような問題点が発生していたのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、パレットに帯状防滑用ゴムテープ貼りを行う等の仕上げ部分においてラインの横幅が広くならないようにパレットを縦向き姿勢にしたとしても、簡単な方法で縦向き姿勢で移送されてくるパレットを横向き姿勢にして積載装置に送ることができる合成樹脂パレット製造工程におけるパレットの移送方法及びその装置を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る合成樹脂パレット製造工程におけるパレットの移送方法は、上下に分割された2つの半製品1を横向きにした状態で合わせ面で溶着して形成した合成樹脂パレット2を次工程に運んで起立した縦向き姿勢で製品としての仕上げ加工を行い、その後、縦向き姿勢のままパレット2の表裏面が進行方向と平行となるようにして移送して回転装置3に移送して回転装置3に設けた起立姿勢をした反転装置4に導入し、次に、反転装置4を水平面で90°回転し、その後に反転装置4を倒してパレット2を横向き姿勢とし、次に、横向き姿勢としたパレット2を積載装置5に移送することを特徴とするものである。このような方法とすることで、横向き姿勢で溶着することでパレット2を形成し、仕上げ工程を経て、横向き姿勢で積載装置5により上下多段に積載するに当たって、仕上げ工程においてパレット2を起立して縦向き姿勢にした状態で仕上げを行い、その後、縦向き姿勢のままパレット2を反転装置4に導入し、90°回転した後に、反転装置4を倒してパレット2を横向き姿勢にして積載装置5に移送することで、起立姿勢で移送するパレット2を簡単に横向き姿勢にして積載装置5に移送することができるものである。
【0007】
また、本発明の合成樹脂パレット製造工程におけるパレットの移送装置は、上下に分割された2つの半製品1を横向きにした状態で合わせ面で溶着して形成した合成樹脂パレット2を次工程に運んで起立した縦向き姿勢で製品としての仕上げ加工を行い、その後、起立姿勢のパレット2を積載装置5に移送するために横向きにするための装置であって、水平面で回転自在な回転装置3と、この回転装置3に起倒自在に設けた反転装置4とで構成され、反転装置4が起倒自在なコ字状枠体6により主体が構成され、コ字状枠体6の起立姿勢において縦向き姿勢のパレット2が導入される側の端部の開口をパレット導入用開口7とし、コ字状枠体6の底部にパレット導入用開口7から導入されたパレット2をコ字状枠体6の他方の端部側に移送する移送コンベア8を設け、コ字状枠体6の他方の端部にコ字状枠体6内に導入されたパレット2の移動を停止させるためのストッパ9を設け、コ字状枠体6の側枠部の移送コンベア8からの高さをパレット2の高さよりも低くしてコ字状枠体6の側枠部10の移送コンベア8と対向する開口部をパレット突出用開口部11とし、回転装置3を回転するとともにコ字状枠体6を倒してパレット突出用開口部11が積載装置5側を向くようにした状態でパレット突出用開口部11から突出している横向き姿勢のパレット2の突出部が載置される取り出し用コンベア12を設けて成ることを特徴とするものであり、このような構成とすることで、起立姿勢のコ字状枠体6のパレット導入用開口7から縦向き姿勢のまま移送されるパレット2をコ字状枠体6内の奥まで導入してストッパ9により所定位置に停止させ、この状態で、回転装置3を回転し、その後、コ字状枠体6を横向き姿勢となるように倒すことで、縦向き姿勢のパレット2を横向き姿勢とし、横向き姿勢とした状態で、パレット突出用開口部11から突出している横向き姿勢のパレット2の突出部を取り出し用コンベア12に載置して横向き姿勢で搬出することができるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0009】
図1にはパレット製造ラインを示す一実施形態の概略平面図が示してある。図1に示すようにパレット製造ラインの始端側から終端側にかけて順に、上下に分割された一対の2つの半製品13を横向き姿勢で上下に重ねるための半製品重ね部A、上下に重ねられた半製品13を横向き姿勢のまま溶着してパレット2を形成するための溶着部B、溶着部Bで溶着して形成したパレット2を起立させて溶着バリを除去するためのバリ取り部C、バリ取り部Cから送られた横向き姿勢のパレット2を起立させて縦向きにして移送するための起立部D、縦向き姿勢となって送られてくるパレット2にテープを貼り付けるためのテープ貼り部E、テープ貼り部Eから送られる縦向き姿勢のパレット2を横向きにするための横倒し部F、横倒し部Fで横向き姿勢となったパレット2を順次上下に多段に積み重ねるための積み重ね部Gが設けてある。
【0010】
半製品重ね部Aにおいて上下に分割された一対の2つの半製品13を横向き姿勢で上下に重ねた後、横向き姿勢のままコンベア14により溶着部Bに送り、溶着部Bにおいて上下に重ねられた半製品13を横向き姿勢のまま溶着してパレット2を形成するようになっている。溶着部Bにおいて溶着するに当たっては、図8(a)に示すように、上下に重ねた状態で搬入された上下の半製品13を図8(b)に示すようにいったん上下方向に離し、次に図8(c)のように上下の半製品13の間に熱板60を挿入して上下の半製品13の対向する溶着面を加熱し、その後、図8(d)のように熱板60を移動して上下の半製品間から離し、次に、図8(e)の矢印のように加圧して上下の溶着面を溶着することで、フォーク挿入孔15が2側面又は4側面に開口した2方差し又は4方差しのパレット2を形成するものである。この溶着しただけの段階ではパレット2の側面及びフォーク挿入孔15の内側面における溶着ラインに沿って溶着バリ12が生じている。
【0011】
上記の溶着バリ12は仕上げ工程の一つであるバリ取り工程において除去されるものである。このバリ取りはバリ取り部Cにおいて行われる。すなわち上記のように溶着部Bで上下に分割された2つの半製品13を横向き姿勢で溶着して一体化したパレット2は横向き姿勢のままコンベア16によりバリ取り部Cに送られ、バリ取り部Cにおいてパレット2を起立装置17により起立させて縦向きとし、保持装置18によりパレット2の起立状態を保持し、このようにしてパレット2を縦向き姿勢に保持した状態でバリ取り装置19により溶着バリを掻き取るようにして除去するものである。ここで、パレット2を縦向き姿勢にしてバリ取りし、フォーク挿入孔15が上下方向を向くようにすることで、掻き取り除去したバリを下方に落下させてパレット2の下方に自動的に排出することができる。
【0012】
実施形態においては、バリ取り部Cでバリ取りする際にパレット2を上記のように縦向き姿勢の状態でバリ取りした後、再びパレット2を横向き姿勢に戻してコンベア22により起立部Dに送り、起立部Dで横向き姿勢で送られてくるパレット2を起立させて縦向き姿勢にして次工程のテープ貼り付け部Eに送るようになっている。
【0013】
図9,図10には起立部Dが示してある。起立部Dはコ字状起立枠23の底部に底部コンベア24を設けて構成してあり、コンベア22の進行方向の前方にコンベア22の進行方向と直交する軸(コ字状起立枠23の底部に設けてある)を中心に回動手段(図示せず)により回動して縦向き姿勢と横向き姿勢とに起倒自在となっている。そして、横向き姿勢となった場合、コ字状起立枠23の底部と対向する開口がコンベア22から送られてくるパレット2と対向し、コンベア22から送られてくるパレット2が該開口からコ字状起立枠23内に導入されるようになっており、パレット2がコ字状起立枠23内に導入されると、コ字状起立枠23を回動して起立させて縦向き姿勢とする。コ字状起立枠23を起立させることでパレット2が縦向き姿勢となって底部コンベア24上に載置される。
【0014】
起立姿勢となったコ字状起立枠23の底部コンベア24の前方には縦向き移送コンベア25が配設してあってパレット2を縦向き姿勢で移送できるようにしてある。ここで、上記のようにパレット2を起立させて移送することで、前段階でバリ取り部Cで除去したバリが仮にパレット2内に残っていたとしても、下方に落下して更に排出することができる。
【0015】
縦向き移送コンベア25の途中にはテープ貼り部Eが設けてある。テープ貼り部Eにはテープ貼り装置26が設けてあり、積み荷用デッキ面が縦向き姿勢のまま移送されたパレット2のデッキ面すなわち一側面の上から下方に向かってテープを貼り付けるようになっている。このテープ50は帯状をしたゴム製テープであって、パレット2のデッキ面に熱溶着又は接着剤により貼着する。ここで、縦向き移送コンベア25はパレット2を縦向きに移送するので横幅が狭くてよく、したがって、テープ貼り装置26を縦向き移送コンベア25の横に配置してもテープ貼り部E全体の横幅をできるだけ狭くすることができるものである。なお、上記テープ貼り工程において、上方からフォーク挿入孔15内にエアーを吹き込んでもよく、このようにすることで、この段階でもフォーク挿入孔15内に万一バリが残存していても、エアーにより強制的に吹き出すことができるようにしている。
【0016】
テープ貼り部Eから送られる縦向き姿勢のパレット2は横倒し部Fにより横向き姿勢にされ、横倒し部Fで横向き姿勢とされたパレット2を積み重ね部Gに送られて順次上下に多段に積み重ねられる。このようにして多段に積み重ねられたパレット2は完成品として出荷されるものである。これらの製造工程の途中における起立部D及びテープ貼り部Eの仕上げ加工は、パレット2の使用を満たす選択条件であり、防滑溶ゴムテープが不要なパレット2は縦向き姿勢のままテープ貼り部Eを素通りして次工程である横倒し部Fへ送られる場合がある。
【0017】
つまり、本発明においては、仕上げ工程においてパレット2を縦向き姿勢にした状態で仕上げ処理を行い、その後、縦向き姿勢まま送られてくるパレット2を横向き姿勢にして積み重ね部Gに送るための横倒し部Fに特徴がある。
【0018】
図2に示すように、横倒し部Fには水平面で回転自在な回転装置3と、この回転装置3に起倒自在に設けた反転装置4とが設けてある。反転装置4は回転装置3に対して起倒自在なコ字状枠体6により主体が構成してある。コ字状枠体6の起立姿勢において起立姿勢のパレット2が導入される側の端部の開口がパレット導入用開口7となっている。コ字状枠体6の底部にパレット導入用開口7から導入されたパレット2をコ字状枠体6の他方の端部側に移送するための移送コンベア8が設けてあり、コ字状枠体6の他方の端部にはコ字状枠体6内に導入されたパレット2の移動を停止させるためのストッパ9が設けてある。ここで、コ字状枠体6の側枠部の移送コンベア8からの高さがパレット2の高さよりも低くなっていてコ字状枠体6の側枠部10の移送コンベア8と対向する開口部がパレット突出用開口部11となっている。
【0019】
積み重ね部Gには積載装置5が設けてある。積載装置5は一対の対向する側枠41の対向内面部にそれぞれ受け爪42を側枠41に設けた縦レール40に対して上下方向に移動自在に取付けて構成してある。また、受け爪42は添付図面に示す実施形態ではL字状をしていて上端部を中心に回動自在となっている。
【0020】
積載装置5の一対の側枠41間の下部と横倒し部Fとの間には取り出し用コンベア12が配置してあり、この取り出し用コンベア12は、回転装置3を回転するとともにコ字状枠体6を倒してパレット突出用開口部11が積載装置5側を向くようにした状態でパレット突出用開口部11から突出している横向き姿勢のパレット2の突出部を載置し、この状態から取り出し用コンベア12を回転駆動してパレット2を取り出し用コンベア12上に載置すると共に取り出し用コンベア12を積載装置5側に移動して一対の側枠41間の下部まで移動するようになっている。
【0021】
次に、テープ貼り部Eから送られる縦向き姿勢のパレット2を横倒し部Fにより横向き姿勢にし、横倒し部Fで横向き姿勢としたパレット2を積み重ね部Gに送って順次上下に多段に積み重ねる動作につき説明する。
【0022】
まず、コ字状枠体6を起立させて縦向き姿勢とした状態で、コ字状枠体6のパレット導入用開口7を縦向き移送コンベア25の終端に対向させる。この状態で、テープ貼り部Eで縦向き姿勢のままテープ貼りが行われたパレット2が縦向き姿勢のまま、図3に示すように、縦向き移送コンベア25の終端からコ字状枠体6のパレット導入用開口7内に導入され、図4に示すように、コ字状枠体6の底部に設けた移送コンベア8の上を移動してストッパ9に当たって止まる。
【0023】
次に、コ字状枠体6を起立させたままの状態で図4の状態から図5の状態に回転装置3を回転駆動手段(図示せず)により回転させる(添付図面に示す実施形態では90°回転させる)。次に、図6に示すようにコ字状枠体6を回動駆動手段(図示せず)により回動してパレット突出用開口部11が積載装置5を向くように倒してパレット2を横向き姿勢にすると共にパレット突出用開口部11から突出している横向き姿勢のパレット2の突出部を取り出し用コンベア12に載置する(この段階では取り出し用コンベア12が回転装置3側に移動している)。
【0024】
取り出し用コンベア12に横向き姿勢のパレット2の突出部を載置した後、取り出し用コンベア12の回転駆動によりパレット2を取り出し用コンベア12上に完全に乗り移らせると共に、取り出し用コンベア12を積載装置5の一対の側枠41間の下部に移動させて横向き姿勢のパレット2を一対の側枠41間の下部に位置させる。図7(a)には一対の側枠41間の下部にパレット2を位置させた状態を示している。
【0025】
次に、受け爪42を下降させ(あらかじめ受け爪42を下降させていてもよい)、受け爪42を駆動装置(図示せず)により駆動して回動することで、図7(b)のように取り出し用コンベア12上のパレット2のフォーク挿入孔15内に受け爪42を突入させ、その後、図7(c)に示すように、受け爪42を上昇させてパレット2を上方に持ち上げる。
【0026】
上記と同様にして次のパレット2を取り出し用コンベア12により図7(d)に示すように一対の側枠41間に移送する。その後、図7(e)に示すように受け爪42を下降させて、受け爪42で持ち上げていたパレット2を取り出し用コンベア12上に乗っているパレット2上に積載する。次に、受け爪42をフォーク挿入孔15から抜くと共に下方に移動して図7(f)→図7(g)のようにして最下段のパレット2のフォーク挿入孔15内に突入させ、その後、図7(h)のようにして受け爪42を上昇させて積載した複数のパレット2を上方に持ち上げる。
【0027】
同様にして次々とパレット2を横向き姿勢の状態で積層するものであり、所定枚数積層すると、外部に取り出すものである。
【0028】
なお、上記した実施形態においては仕上げ工程でパレット2を縦向き姿勢にしてテープ貼りを行った例を示したが、パレット2を縦向き姿勢にした状態でバリ取りを行い、そのまま縦向き姿勢でテープ貼り工程に移送して縦向き姿勢のままテープ貼りを行い、その後、縦向き姿勢のまま横倒し部Fに送って横倒し部Fでパレット2を横向き姿勢として積み重ね部Gに送るようにしてもよく、また、テープ貼り工程がない場合には、パレット2を縦向き姿勢にした状態でバリ取りを行い、そのまま縦向き姿勢で横倒し部Fに送って横倒し部Fでパレット2を横向き姿勢として積み重ね部Gに送るようにしてもよいものである。
【0029】
ところで、半製品重ね部Aに上下一対の2つの半製品1を供給するに当たっては、別々の成形機により成形された上下一対の2つの半製品1をそれぞれ半製品重ね部Aに供給して上下一対の半製品1を重ねるようにしてもよく、あるいは共通の一つの成形機で上下一対の半製品1を同時に成形し、このように共通の一つの成形機で成形した上下一対の半製品1を一対として半製品重ね部Aに供給して上下一対の半製品1を重ねるようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】
上記の請求項1記載の本発明にあっては、上下に分割された2つの半製品を横向きにした状態で合わせ面で溶着して形成した合成樹脂パレットを次工程に運んで起立した縦向き姿勢で製品としての仕上げ加工を行い、その後、縦向き姿勢のままパレットの表裏面が進行方向と平行となるようにして移送して回転装置に移送して回転装置に設けた起立姿勢をした反転装置に導入し、次に、反転装置を水平面で90°回転し、その後に反転装置を倒してパレットを横向き姿勢とし、次に、横向き姿勢としたパレットを積載装置に移送するので、横向き姿勢で溶着することでパレットを形成し、仕上げ工程を経て、横向き姿勢で積載装置により上下多段に積載するに当たって、仕上げ工程においてパレットを起立姿勢にした状態で仕上げを行って積載装置側に起立姿勢で移送しても、これを簡単に横向き姿勢にして積載装置に移送して上下多段に積載することができるものであり、このように、製造ラインの流れとして仕上げ工程でパレットを縦向き姿勢にしても何ら問題ないので、仕上げ工程部分においてラインの幅が狭くならないようにできるものである。
【0031】
また、請求項2記載の発明にあっては、水平面で回転自在な回転装置と、この回転装置に起倒自在に設けた反転装置とで構成され、反転装置が起倒自在なコ字状枠体により主体が構成され、コ字状枠体の起立姿勢において起立姿勢のパレットが導入される側の端部の開口をパレット導入用開口とし、コ字状枠体の底部にパレット導入用開口から導入されたパレットをコ字状枠体の他方の端部側に移送する移送コンベアを設け、コ字状枠体の他方の端部にコ字状枠体内に導入されたパレットの移動を停止させるためのストッパを設け、コ字状枠体の側枠部の移送コンベアからの高さをパレットの高さよりも低くしてコ字状枠体の側枠部の移送コンベアと対向する開口部をパレット突出用開口部とし、回転装置を回転するとともにコ字状枠体を倒してパレット突出用開口部が積載装置側を向くようにした状態でパレット突出用開口部から突出している横向き姿勢のパレットの突出部が載置される取り出し用コンベアを設けるので、起立姿勢のコ字状枠体のパレット導入用開口から縦向き姿勢のまま移送されるパレットをコ字状枠体内の奥まで導入してストッパにより所定位置に停止させ、この状態で、回転装置を回転し、その後、コ字状枠体を横向き姿勢となるように倒すことで、縦向き姿勢のパレットを横向き姿勢とし、横向き姿勢とした状態で、パレット突出用開口部から突出している横向き姿勢のパレットの突出部を取り出し用コンベアに載置して横向き姿勢で搬出することができるものであり、この結果、簡単な装置で縦向き姿勢で送られてくるパレットを横向き姿勢にして積層装置に移送できるものであり、また、仕上げ工程でパレットを縦向き姿勢にしてもパレットの移送に何ら問題がないので、パレットの仕上げ工程部分においてラインの幅が狭くならないようにでき、製造装置全体の設置スペースを狭くできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の合成樹脂パレット製造工程を示す概略工程図である。
【図2】同上の横倒し部の斜視図である。
【図3】同上のパレットを縦向き姿勢で横倒し部のコ字状枠体に導入している途中の状態の斜視図である。
【図4】同上のパレットを縦向き姿勢で横倒し部のコ字状枠体に導入した状態の斜視図である。
【図5】同上の回転装置を90°回転した状態の斜視図である。
【図6】同上のコ字状枠体を回動して横向きに倒した状態の斜視図である。
【図7】(a)乃至(h)は積載装置においてパレットを上下多段に積載する順序を示す説明図である。
【図8】(a)乃至(e)は同上の溶着部で溶着する順序を示す説明図である。
【図9】同上の起立部の斜視図である。
【図10】同上の起立部においてパレットを起立させて縦向き姿勢として次工程に移送している状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 半製品
2 パレット
3 回転装置
4 反転装置
5 積載装置
6 コ字状枠体
7 パレット導入用開口
8 移送コンベア
9 ストッパ
10 側枠部
11 パレット突出用開口部
12 取り出し用コンベア

Claims (2)

  1. 上下に分割された2つの半製品を横向きにした状態で合わせ面で溶着して形成した合成樹脂パレットを次工程に運んで起立した縦向き姿勢で製品としての仕上げ加工を行い、その後、縦向き姿勢のままパレットの表裏面が進行方向と平行となるようにして移送して回転装置に移送して回転装置に設けた起立姿勢をした反転装置に導入し、次に、反転装置を水平面で90°回転し、その後に反転装置を倒してパレットを横向き姿勢とし、次に、横向き姿勢としたパレットを積載装置に移送することを特徴とする合成樹脂パレット製造工程におけるパレットの移送方法。
  2. 上下に分割された2つの半製品を横向きにした状態で合わせ面で溶着して形成した合成樹脂パレットを次工程に運んで起立した縦向き姿勢で製品としての仕上げ加工を行い、その後、縦向き姿勢のパレットを積載装置に移送するために横向きにするための装置であって、水平面で回転自在な回転装置と、この回転装置に起倒自在に設けた反転装置とで構成され、反転装置が起倒自在なコ字状枠体により主体が構成され、コ字状枠体の起立姿勢において縦向き姿勢のパレットが導入される側の端部の開口をパレット導入用開口とし、コ字状枠体の底部にパレット導入用開口から導入されたパレットをコ字状枠体の他方の端部側に移送する移送コンベアを設け、コ字状枠体の他方の端部にコ字状枠体内に導入されたパレットの移動を停止させるためのストッパを設け、コ字状枠体の側枠部の移送コンベアからの高さをパレットの高さよりも低くしてコ字状枠体の側枠部の移送コンベアと対向する開口部をパレット突出用開口部とし、回転装置を回転するとともにコ字状枠体を倒してパレット突出用開口部が積載装置側を向くようにした状態でパレット突出用開口部から突出している横向き姿勢のパレットの突出部が載置される取り出し用コンベアを設けて成ることを特徴とする合成樹脂パレット製造工程におけるパレットの移送装置。
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