JP4116928B2 - 物品搬送車及び搬送システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物品を搬送するための物品搬送車及び搬送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、処理装置のステーションとの間で物品の受け渡しを行う物品搬送車(無人搬送車)において、該ステーションと該無人搬送車との間の物品の移載経路をクリーンにした上で、物品を移載する局所クリーン搬送システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この局所クリーン搬送システムでは、搬送車の物品収納庫の物品受渡口、及びステーションの物品収納庫の物品受渡口に、それぞれ仕切板と、シャッタとが設けられており、該仕切板は該物品受渡口の全周に外側へ向けて突出するように周設され、該シャッタは該物品受渡口を開閉するように構成されている。また、搬送車の物品収納庫の内部、及びステーションの物品収納庫の内部には、クリーンエアを送風する送風ファンが設けられており、搬送車をステーションの直側方で停止させて、搬送車の物品受渡口を囲う仕切板と、ステーションの物品受渡口を囲う仕切板とを対向させ、該搬送車の仕切板と、該ステーションの仕切板とで移載経路を形成して、送風ファンからのクリーンエアにより該移載経路をクリーンにした上で、物品を移載するように構成されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−287831号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記の局所クリーン搬送システムでは、搬送車をステーションの直側方で正確に停止させて、移載経路を作るために搬送車の仕切板とステーションの仕切板とを対向させた後でしか、移載経路をクリーンにできず、移載までに時間が掛かるという問題があった。
【0006】
そこで、前記仕切板を廃して搬送車の物品収納庫における物品受渡口の周囲を囲うように「門」型にダクトを配置し、該ダクトに多数のエアノズルを設けて、該エアノズルからステーションへ向けてエアを吹き付けることで、搬送車が停止する前にステーションに付着している塵挨を飛散させるとともに、該エアノズルからのエアで「門」型のエアトンネルを形成し、搬送車が停止する前からエアトンネル内に位置するステーションのシャッタと搬送車のシャッタとを開き始め、停止したときには両シャッタが全開しているようにして移載までの準備時間を短縮することが検討されている。
【0007】
この際、エアノズルからのエアによって形成されるエアトンネル内に塵挨が侵入するのを防いでいるが、搬送車が走行中、進行方向前側からの気流がエアカーテンを突き破ることがあり、この結果、エアトンネル内に塵挨が侵入する恐れがあった。
【0008】
そこで、本発明では、この点を鑑み、搬送車が走行中も、進行方向前側からエアトンネル内に塵挨が侵入しないように構成した物品搬送車及び搬送システムを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
次に、この課題を解決するための手段であるが、この手段としては、まず、請求項1に記載のように、走行経路に沿って配置されるステーションとの間で物品の受け渡しを行う物品搬送車であって、物品の受渡口を有する物品収納庫と、受渡口の周囲に配置され、ステーション側へエアを噴出するエア噴出手段と、該エア噴出手段の物品搬送車の進行方向前側に配置され、物品搬送車の進行方向斜め前方へエアを噴出する補助エア噴出手段と、を備えた構成とする。
【0010】
また、請求項2に記載のように、物品を搬送する物品搬送車と、該物品搬送車の走行経路に沿って配置されるステーションと、を備え、物品搬送車とステーションとの間で物品の受け渡しをする搬送システムにおいて、前記物品搬送車は、物品の受渡口を有する物品収納庫と、受渡口の周囲に配置され、ステーション側へエアを噴出するエア噴出手段と、該エア噴出手段の物品搬送車の進行方向前側に配置され、物品搬送車の進行方向斜め前方へエアを噴出する補助エア噴出手段と、を備え、走行経路に沿って少なくともステーションの、物品搬送車の進行方向における前側と後側とに配置される壁部材と、を備えたことを特徴とする搬送システムとする。
【0011】
そして、請求項3に記載のように、前記補助エア噴出手段からのエアの噴出方向を、物品搬送車の進行方向からステーション側へ10度以上30度以下傾けた斜め前方とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の一形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は無人搬送システム1の構成を示す概略図、図2はステーション3に対向する搬送車2を示す平面断面図、図3は搬送車2を示す斜視図、図4は搬送車2およびステーション3の正面一部断面図、図5はダクト12の斜視図、図6はクロスフローファン40F(40R)の斜視図、図7は搬送車2のエア噴出手段からのエアの流れを説明する図、図8はステーション3に対向する搬送車2を示す平面断面図である。
【0013】
なお、以下の説明では、搬送車2は走行経路4の走行方向に前後何れの向きにも走行可能であるが、便宜的に、図1及び図2中の矢印F方向を搬送車2の前方として、各構成部材の前後左右位置を説明するものとする。また、その他の図面における前後左右位置も、図1及び図2に倣うものとする。
【0014】
まず、無人搬送システム1の構成について説明する。
図1から図4に示すように、無人搬送システム1は、走行経路4に沿って配置される複数のステーション3・3・・・と、該ステーション3との間で物品5の受け渡しを行う物品搬送車(無人搬送車)2とを備えている。
【0015】
ステーション3は、例えば、FPD(Flat Panel Display)用のガラス基板や樹脂基板を製造するための処理装置に設けられるもので、背面側(搬送車2の進行方向に対する左右外側)に不図示の処理装置本体が設けられている。なお、処理装置に限らず、物品5を一時的に収納するストッカや、検査装置のステーションであっても良い。
このステーション3は、搬送車2により搬送される物品5が載置されるようになっており、搬送車2の走行経路4に沿って、該走行経路4の両側に複数個が配置される。なお、ステーション3を走行経路4の左右一側にのみ配置する構成としても良い。
【0016】
物品5は、FPD、例えば、液晶やプラズマ・ディスプレイ用のガラス基板や、有機EL(Electro Luminescence)用の樹脂の基板等の板状物を収納したカセットとしており、品質の維持のためにクリーン環境下に保存されることを要するものである。なお、搬送車2が搬送する物品としては、前記ガラス基板等の他に、半導体、薬品等であってもよい。
また、走行経路4の両側には、ステーション3・3間に壁部材6・6・・・が立設されて、走行経路4を囲うようになっている。
【0017】
図2に示すように、ステーション3には、該ステーション3の本体フレーム7の内部に物品収納庫7aが形成され、該物品収納庫7aに物品を受け渡すための物品受渡口7bが本体フレーム7の走行経路4側に形成される。なお、本体フレーム7において、物品受渡口7bの周囲に形成される壁面を、開口側壁部材7cとする。ステーション3の走行経路4の走行方向に対する前方と後方には前記壁部材6・6・・・が配置されて、該壁部材6・6・・・の走行経路側4の側面と、該ステーション3の壁部材7cの走行経路4側の側面とが一直線状に連なるように配置されている。また、ステーション3の本体フレーム7には、物品受渡口7bを開閉するための一対のシャッタ8・8が備えられる。
【0018】
一方、搬送車2においては、該搬送車2の本体フレーム9の内部に、物品収納庫9aが形成され、該本体フレーム9の左右両外側面には、物品5を移載するための物品受渡口9b・9bが形成される。また、左右の物品受渡口9bを開閉するための一対のシャッタ10・10が、搬送車2の左右両側にそれぞれ備えられる。
なお、物品受渡口7b・9bの開口の大きさは、ほぼ同程度の大きさとなるように形成され、ほぼ同じ高さ位置にある。また、シャッタ8・8及びシャッタ10・10は、同じ開閉機構を用いている。
【0019】
このシャッタ8・8(10・10)を閉じることで、物品受渡口7b(9b)から塵埃が物品収納庫7a(9a)内へ侵入することを防ぐことができる。
ステーション3は、移載に係る搬送車2が近づくと、移載準備のために、搬送車2の到着に合わせてシャッタ8・8を開放するが、通常は、シャッタ8・8を閉じて、物品収納庫7a内をクリーンに保っている。また、搬送車2は、目的のステーション3に近づくと、移載準備のために、シャッタ10・10を開放しながら走行するが、通常の搬送走行時には、シャッタ10・10を閉じて、物品収納庫9a内をクリーンに保っている。このシャッタ10・10の下方には物品収納庫9a内のエアCを排気するための排気ダクト26が設けられている。
【0020】
搬送車2の本体フレーム9には、走行用の車輪35・35・・・が設けられ、搬送車2の物品収納庫9a内には、物品5の移載手段として、水平多関節式の移載装置11が設けられて、搬送車2がステーション3に到着し、物品受渡口7b・9bが対向した状態で、前記シャッタ8・8およびシャッタ10・10を開放すると、移載装置11により物品5が物品受渡口7b・9b間で受け渡されるように構成されている。
【0021】
物品受渡口7b・9b間は離間しており、シャッタ8・8、シャッタ10・10を開放した物品5の移載時には、何の措置も施さなければ、移載される物品5に、搬送車2およびステーション3の外部の空気が流入して接触してしまう。
そこで、搬送車2には、物品収納庫9a内の物品5と搬送車2外部の空気との接触を防ぐ手段として、以下に記載の第1エア噴出手段、第2エア噴出手段、庫内送風手段、補助エア噴出手段、巻上防止部材25等が設けられている。
【0022】
次に、第1エア噴出手段について説明する。
図3、図4に示すように、搬送車2の左右には、側方及び上方に突出するダクト12・12が設けられている。ダクト12の側方突出部12aは、物品受渡口9bの上方と前方と後方とを囲うように、「門」型に形成されている。
【0023】
図3、図5に示すように、側方突出部12aの側端面には、物品受渡口9bを囲うように、多数のエアノズル13・13・・・が設けられている。
エアノズル13・13・・・は、配設部位によって3つのエア噴出部に分類される。物品受渡口9bの前後に位置するエアノズル13・13・・・により、それぞれエア噴出部14F・14Rが構成され、物品受渡口9bの上方に位置するエアノズル13・13・・・により、エア噴出部15が構成される。
【0024】
図3に示すように、一つのダクト12の上方突出部12bには、ファン・フィルタ・ユニット(以下FFU)16とFFU29・29とが設けられている。FFU16・29・29は、ダクト12を介して、エアノズル13・13・・・に陽圧のエアを供給する手段であるとともに、エアフィルタを備えており、ダクト12に供給するエアはクリーンである。
【0025】
つまり、第1エア噴射手段は、物品受渡口9bの周囲に沿って「門」型に形成され、内部が連通しているダクト12に配設された前記各エア噴出部14F・14R・15を備えている。第1エア噴出手段のエア供給源は、ダクト12上部に配置したFFU16・29・29であり、各FFUからの送気は全てダクト12に集められた後、各エア噴出部14F・14R・15のエアノズル13から搬送車2の進行方向に対して左右外側方へ向けて噴出される。
【0026】
なお、ダクト12を各噴出部14F・14R・15毎に仕切って、FFU16・29・29を各々接続するようにしても良い。また、ダクト12の形状は「門」型に限定するものではなく、物品受渡口9bの下方以外の部位を囲う円弧状など、他の形状に構成してもよい。
【0027】
以上のように第1エア噴出手段が構成され、該第1エア噴出手段の作動により、搬送車2の物品受渡口9bの下方以外の周囲に設けられたエア噴出部14F・14R・15から左右外方向へ向けてエアA・A・・・が噴出されて(図7参照)、第1エア噴出手段と壁部材6(又は壁部材7c)との間にエアカーテンが形成され、物品受渡口7b・9b間を結ぶ物品移載経路に、上方と前方と後方とに形成され、下方が開口された形状の「門」型のエアトンネルが形成されるようにしている。
【0028】
このように、第1エア噴出手段からエアA・A・・・を、走行経路4に沿って配置された壁部材7c・7c・・・、壁部材6・6・・・に向けて吹き付けることで、丈夫で安定したエアトンネルを形成することができ、このエアトンネルにより、搬送車2外部の空気が塵埃を含むようなクリーン度の低い空気であっても、該空気が物品5に接触することがないようにしている。
【0029】
次に、第2エア噴出手段について説明する。
図3、図5に示すように、ダクト12の側方延出部12aの内側上端、つまり、物品受渡口9bの上縁部となる部位には、エアノズル23・23・・・が設けられる。該エアノズル23・23・・・群によりエア噴出部28が構成される。
【0030】
そして、前記上縁部に位置するエア噴出部28と、該エア噴出部28へダクト12を介してクリーンエアを供給可能な前記FFU16・29・29とにより、第2エア噴出手段が構成されて、該第2エア噴出手段の作動により、物品受渡口9bの上縁部のエアノズル23・23・・・からダウンフローとなるエアB・B・・・が噴出されている(図7参照)。
なお、第1エア噴出手段と第2エア噴出手段とは、陽圧発生源としてのFFU16・29・29をそれぞれ兼用する構成である。
【0031】
第2エア噴出手段の駆動により、シャッタ10・10の外面にクリーンエアが噴出されて、該外面に付着した塵埃を除去することが可能である。従って、シャッタ10・10の開放前に、第2エア噴出手段を駆動させることで、シャッタ10・10の外面に付着した塵埃が物品収納庫9a内に侵入することを防止できる。また、この第2エア噴出手段を駆動させることで、第1エア噴出手段が形成したエアトンネル内で浮遊している塵挨を下方へ排出して、エアトンネル内をクリーンエアで満たすことができる。さらに、シャッタ10・10の開放時に、第2エア噴出手段を駆動させることで、物品受渡口9bを閉じるエアカーテンを形成することができ、物品受渡口9bが開放された状態でも物品収納庫9a内への塵埃の侵入を防止できる。
【0032】
次に、庫内送風手段について説明する。
庫内送風手段は、搬送車2の物品収納庫9a内の物品5にクリーンエアを噴出して、物品収納庫9a内を陽圧とし、庫内をクリーンにしている。
図3に示すように、庫内送風手段は、車体フレーム9の上部に設けたファン・フィルタ・ユニット(以下FFU)20と、物品収納庫9a内部に開口する図示せぬエアノズルとから構成される。FFU20はエアフィルタを備えており、クリーンエアを供給可能である。
【0033】
庫内送風手段は自然排気手段たる排気ダクト26を備え、庫内と庫外の圧力差によって庫内の空気が自然に排出されるように構成されている。
物品受渡口9bの下方には、車体フレーム9から左右外方向へ巻上防止部材25・25が突設されており、該巻上防止部材25・25によって、搬送車2の走行に伴う床面等からの塵挨の巻き上がりが抑えられている。排気ダクト26は、この巻上防止部材25の直上方に形成されて、該庫内送風手段からのエアCは物品5の塵挨を吹き払った後、該塵挨とともに排気ダクト26から庫外へ排出されるようになっている。
【0034】
このような構成で、庫内送風手段の駆動により物品収納庫9a内が常時クリーンに保たれる。
また、庫内送風手段の駆動により物品収納庫9a内が陽圧とされるので、シャッタ10・10を開放した状態でも、外部空気の流入が防止される。
【0035】
次に、補助エア噴出手段について説明する。
図2に示すように、補助エア噴出手段は、例えば、エア噴出部とファンとが一体となったクロスフローファン40F・40Rで構成され、該クロスフローファン40Fは前記第1エア噴出手段のエア噴出部14Fの前側に、該クロスフローファン40Rはエア噴出部14Rの後側に設けられている。
なお、補助エア噴出手段の構成は、クロスフローファン40F・40Rに限定されるものではない。
【0036】
図6に示すように、クロスフローファン40F(40R)は、本体41と、水平方向に回転する羽根車42とを備えている。本体41は、羽根車42の回転軸を支持するための上下一対の支持部43・43と、羽根車42により空気を吸引する吸引ダクト44と、吸引した空気を噴出するエア噴出部45F(45R)とを備えている。羽根車42は、上下方向に回転軸が形成され、回転軸と略同じ長さの羽を回転軸から放射状に多数配設している。吸引ダクト44は、本体41の略全長に渡って設けられた開口であって、開口を覆うようにメッシュ48が配設される。エア噴出部45F(45R)は、吸引ダクト44と隣接する面に形成され、吸引した空気が吸引方向と直交する方向に排出されるようになっており、この噴出方向を変えるための風向板47が本体41に設けられている。
【0037】
図2、図3に示すように、クロスフローファン40F(40R)は、吸引ダクト44が進行方向前側(図2において、クロスフローファン40Fにあっては矢視F方向側、クロスフローファン40Rにあっては反矢視F方向側)に向かって配置され、エア噴出部45F(45R)がステーション3側に向かうようになっており、さらに、エア噴出部45F(45R)からのエアEの排出方向を、搬送車2の進行方向前側から左右外方向に角度θ傾けて、進行方向斜め前方となるように、風向板47が調整されている。
ここで、角度θは10度以上30度以下とし、望ましくは10度とする。
【0038】
このような構成で、前記第1エア噴出手段から左右外方向へエアA・A・・・を噴出し、走行経路4に沿って配置される壁部材7c・7c・・・、壁部材6・6・・・へ吹き付けることで、丈夫で安定したエアトンネルが形成される。
さらに、補助エア噴出手段たるクロスフローファン40F(40R)のエア噴出部45F(45R)から強いエアEを、搬送車2の進行方向前側から左右外方向へ角度θ傾けた斜め前方へ噴出し、壁部材7c・7c・・・、壁部材6・6・・・へ向けて吹き付けることで、前記エアトンネルの前側に、丈夫で安定した空気の壁が形成されるとともに、クリーン化されていないエアがエアA・A・・・の方に向かわないようにしている。また、この補助エア噴出手段からのエアEによって、ステーション3の物品収納庫7aに付着している塵埃が確実に除去される。
【0039】
このとき、図8に示すように、クロスフローファン40F(40R)から噴出するエアEは、壁部材6・6・・・、及び壁部材7c・7c・・・とエア噴出部14Fとの間で形成される隙間から勢い良く流れ出ることにより、エアEの流れの搬送車2の進行方向後ろ側の気圧P1が、エアEの流れの搬送車2の進行方向前側の気圧P0、及びエアA・A・・・の流れの搬送車2の進行方向前側の気圧P2に比べて下がるようになる。この気圧P0と気圧P2とは略大気圧であり、該気圧P2と気圧P1との気圧差により、エアEと第1エア噴出手段のエア噴出部14Fから噴出されるエアA・A・・・と壁部材6・6・・・(又は壁部材7c・7c)との間で、エアA・A・・・の流れがエアEの流れ(前方)に引き込まれる。
【0040】
これにより該補助エア噴出手段からのエアEが増強されて、より丈夫な空気の壁が作られ、該空気の壁で搬送車2の走行に伴う搬送車2の進行方向前側からの気流をより強力にブロックしてその風力をより効果的に減殺し、該気流が第1エア噴出手段によって作られるエアトンネル内に侵入するのを防いで、該エアトンネル内のクリーン度を高い状態に保つことができる。
【0041】
上記の実施例では、壁部材6・6・・・及び壁部材7c・7c・・・を連続させ、第1エア噴出手段、第2エア噴出手段、補助エア噴出手段を常に作動させておくことで、第1エア噴出手段が形成するエアトンネル内を常にクリーンに保ち、その状態で移動させるようにしている。このようにすることで、エアトンネルを作成する時間が不要となり、搬送車2を高速で移動させることができる。
【0042】
なお、こられ第1エア噴出手段、第2エア噴出手段、補助エア噴出手段については、全て常時作動させておいても、必要に応じ、必要なエア噴出手段だけを作動させるようにしてもよく、例えば、搬送車2が移載を行う目的のステーション3に接近したときに、該ステーション3側の第1エア噴出手段、第2エア噴出手段、補助エア噴出手段のみを、該ステーション3の前後の区間で作動させて、これ以外の区間では停止するようにしてもよい。
【0043】
また、補助エア噴出手段については、搬送車2の進行方向側のクロスフローファン40F(又は40R)を作動させるだけで足りるが、進行方向に関わらず前後両方のクロスフローファン40F・40Rとも作動させてもよい。
【0044】
以上の実施例では、走行経路4の左右両側にステーション3・3・・・が配置されているが、ステーション3を走行経路4の左右一側にのみ配置して、搬送車2の物品受渡口9bは左右一側のみに形成し、また、シャッタ10・10、第1エア噴出手段、第2エア噴出手段、補助エア噴出手段、巻上防止部材25、及び排気ダクト26も搬送車2の左右一側のみに配置するようにすることもできる。
【0045】
【発明の効果】
まず、請求項1に記載の発明では、補助エア噴出手段からのエアの噴出方向を物品搬送車の進行方向斜め前方とすることで、該補助エア噴出手段からのエアにより、エア噴出手段からのエアで形成されるエアトンネルの物品搬送車の進行方向前側に空気の壁が作られ、該空気の壁で物品搬送車の走行に伴う、物品搬送車の進行方向前側からの気流をブロックしてその風力を減殺し、該気流がエア噴出手段によって作られるエアトンネル内に侵入するのを防いで、該エアトンネル内のクリーン度を高い状態に保つことができる。
【0046】
また、請求項2に記載の発明では、走行経路に沿って少なくともステーションの物品搬送車進行方向に対しての前方と後方とに壁部材を設けて、エア噴出手段からのエアを該壁部材に向けて吹き付けることで、丈夫で安定したエアトンネルを形成することができる。同様に、補助エア噴出手段からのエアを該壁部材に向けて吹き付けることで、前記エアトンネルの物品搬送車進行方向に対しての前側に、丈夫で安定した空気の壁が形成され、該空気の壁で物品搬送車の走行に伴う、物品搬送車の進行方向前側からの気流をブロックしてその風力を減殺し、該気流がエア噴出手段によって作られるエアトンネル内に侵入するのを防いで、該エアトンネル内のクリーン度を高い状態に保つことができる。
【0047】
そして、請求項3に記載の発明では、補助エア噴出手段からのエアの噴出方向を、物品搬送車の進行方向からステーション側へ10度以上30度以下傾けた斜め前方としたことで、該補助エア噴出手段から噴出されるエアと前記エア噴出手段の進行方向のエア噴出部から噴出されるエアとの間の空間の気圧が下がって負圧が生じ、この結果、該補助エア噴出手段からのエアによってエア噴出手段からのエアも引き込まれ、これにより該補助エア噴出手段からのエアが増強されて、より丈夫な空気の壁が作られ、該空気の壁で物品搬送車の走行に伴う、物品搬送車の進行方向からの気流をより強力にブロックしてその風力をより効果的に減殺し、該気流がエア噴出手段によって作られるエアトンネル内に侵入するのを防いで、該エアトンネル内のクリーン度を高い状態に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】無人搬送システム1の構成を示す概略図。
【図2】ステーション3に対向する搬送車2を示す平面断面図。
【図3】搬送車2を示す斜視図。
【図4】搬送車2およびステーション3の正面一部断面図である。
【図5】ダクト12の斜視図。
【図6】クロスフローファン40F(40R)の斜視図。
【図7】搬送車2のエア噴出手段からのエアの流れを説明する図。
【図8】ステーション3に対向する搬送車2を示す平面断面図。
【符号の説明】
1 無人搬送システム
2 搬送車
3 ステーション
4 走行経路
5 物品
6 壁部材
7 本体フレーム
7c 壁部材
8 シャッタ
9 本体フレーム
9a 物品収納庫
9b 物品受渡口
10 シャッタ
12 ダクト
13 エアノズル
14F エア噴出部(第1エア噴出手段の一部)
14R エア噴出部(第1エア噴出手段の一部)
15 エア噴出部(第1エア噴出手段の一部)
16 FFU
23 エアノズル
28 エア噴出部(第2エア噴出手段の一部)
29 FFU
40F クロスフローファン
40R クロスフローファン
45F エア噴出部(補助エア噴出手段の一部)
45R エア噴出部(補助エア噴出手段の一部)
47 風向板
θ 角度

Claims (3)

  1. 走行経路に沿って配置されるステーションとの間で物品の受け渡しを行う物品搬送車であって、
    物品の受渡口を有する物品収納庫と、
    受渡口の周囲に配置され、ステーション側へエアを噴出するエア噴出手段と、
    該エア噴出手段の物品搬送車の進行方向前側に配置され、物品搬送車の進行方向斜め前方へエアを噴出する補助エア噴出手段と、
    を備えたことを特徴とする物品搬送車。
  2. 物品を搬送する物品搬送車と、
    該物品搬送車の走行経路に沿って配置されるステーションと、を備え、
    物品搬送車とステーションとの間で物品の受け渡しをする搬送システムにおいて、
    前記物品搬送車は、
    物品の受渡口を有する物品収納庫と、
    受渡口の周囲に配置され、ステーション側へエアを噴出するエア噴出手段と、
    該エア噴出手段の物品搬送車の進行方向前側に配置され、物品搬送車の進行方向斜め前方へエアを噴出する補助エア噴出手段と、を備え、
    走行経路に沿って少なくともステーションの、物品搬送車の進行方向における前側と後側とに配置される壁部材と、
    を備えたことを特徴とする搬送システム。
  3. 前記補助エア噴出手段からのエアの噴出方向を、物品搬送車の進行方向からステーション側へ10度以上30度以下傾けた斜め前方としたことを特徴とする請求項2に記載の搬送システム。
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