JP4116878B2 - 段縫い装置を備えたミシン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衣服の縫製における段部の縫いに関し、特には、縫い合わせ部の段部箇所へに対応でき、押さえ装置周辺が煩雑となる布厚検出装置を搭載することなく、簡便な段縫いスイッチにより、個々の段部に適応できる段縫い装置を備えたミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術では、自動的に布の厚さを検出し、糸の繰り出し量、あるいは送り量をその厚さに応じて変化させるというものが存在している。特に、その布厚検出装置に関連した出願は複数存在している。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−161771号
【特許文献2】
特開平5−245283号
【特許文献3】
特開平10−235058号
【特許文献4】
特開平10−235059号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の特許文献1において、押さえが、布端或いは段部にさしかかったときに、布厚検出装置によって検出し、制御手段で押さえ圧を減少させ、送り量を増大させる構成である。また、特許文献2において、布厚検出装置によって検出された布厚に応じて、上糸供給量制御手段により上糸供給を行う構成である。また、特許文献3において、合わせ布の段部の前後で布厚検出位置と針落ち位置での布厚が大きく異なっても現針落ち位置での適正な糸繰り出し量に設定できる構成である。さらに、特許文献4において、押さえ棒の変位に影響されない高精度の布厚検出を可能としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
段縫いは、通常平坦部とそれに続く合わせ部の段部頂とその後の通常平坦部を縫う作業である。この場合、縫目の変化は布厚に起因するものより、送り不良による、縫い不良が発生する。このため上記従来技術が提案されているが、布の性質を考慮しない、従来公知の布厚検出手段では、単に「布の厚み」に対応するようにしたものでは、実際の布の段縫いの乗り上げ抵抗とは一致しない。従って従来技術では、実際の段縫いでは異なる縫い品質となることが避けられない。さらに、段部の構成により、乗り上げ条件、段部の縫い条件は連続的に変化しており、単に厚みを検出するものでは、この連続変化の状態に対応する事ができない。これを説明すると、図9(a)に示すように、合わせ部の段部頂(ロ)及び通常部(ハ)ではそれぞれの縫い条件は明確であり、縫い条件が布厚に対応することが明らかであれば、合わせ部の段部頂(ロ)及び通常部(ハ)の縫いは良好に対応できる。しかしながら、段縫いの課題は、特に、通常平坦部とそれに続く合わせ部の段部頂への移行時の縫い不良であり、従来の布厚検出手段による縫い条件対応では対応できない。即ち、合わせ部の段部頂(ロ)に乗り上げ(イ)る場合の連続変化する変移を検出できない。図9(b)に示すように、その布厚が薄い箇所から適宜に厚い箇所に変化する場合の乗り上げ(イ)の傾斜度θ(勾配)箇所についての検出は一切できない。この乗り上げ角度は送り力に対して必要とされる、布押えの上昇力の大きさに一義的に影響を与える。スムーズに段部箇所に押え部を乗り越すためには、乗り越え傾斜度θ;具体的には段差の大きさ、に対して、押さえ圧を減じる必要がある。
このため、布厚検出手段が有効に作用したとしても、スムーズに段部箇所に押え部を乗り上げるようにすることができなかった重大な欠点があった。また、押さえ装置周辺が煩雑で且つ布厚検出装置を搭載しており、ミシン価格が割高となる不都合が生じており、簡単な操作で且つ安価に段縫いができることが望まれている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、発明者は上記課題を解決すべく鋭意,研究を重ねた結果、本発明を通常縫いでの適正な糸張力,布送り量,押さえ圧のいずれか1つを設定可能なミシンにおいて、ミシンの操作面に配置された段縫いスイッチの操作にて、糸張力,布送り量,押さえ圧のいずれか1つを段縫いに適した設定に連続変化させた段縫いモードに切り替えて段縫いできるようにしてなる段縫い装置を備えたミシンとしたことにより、簡便な段縫いスイッチにより、個々の段部に適応して乗り上げができ、良好な「段縫い」を提供できる。
【0007】
また、本発明では、通常縫いでの適正な糸張力,布送り量,押さえ圧のいずれか1つを設定可能なミシンにおいて、ミシンの操作面に配置された段縫いスイッチの操作にて、段縫い部は回転数に制限を加えて段縫いに適した設定の中〜低速に連続変化させるようにしてなる段縫い装置を備えたミシンとしたことにより、簡便な段縫いスイッチにより、個々の段部に適応して乗り上げができ、良好な「段縫い」を提供できる。
また、本発明では、通常縫いでの適正な糸張力,布送り量,押さえ圧のいずれか1つを設定可能なミシンにおいて、ミシンの操作面に配置された段縫いスイッチの操作にて、糸張力,布送り量,押さえ圧、段縫い部の回転数のいずれか1つを段縫いに適した設定に連続変化させた段縫いモードに切り替えて段縫いできるようにしてなる段縫い装置を備えたミシンとしたことにより、簡便な段縫いスイッチにより、個々の段部に適応して乗り上げができ、良好な「段縫い」を提供できる。
また、本発明では、前記連続変化させる段縫いに適した糸張力、布送り量、押さえ圧、段縫い部の回転数等の条件は予め設定して記憶するようにしたことにより、同じ段縫いを繰り返す場合、記憶保存された値により適正な段縫いを繰り返し行うことができる。これらによって前記課題を解決したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態について図面に基づいて説明すると、図1は本発明の構成ブロック図である。本発明は、主に、中央演算処理装置(CPU)10を搭載し、糸張力調節装置,布送り量調節装置及び押さえ圧調節装置に組み込まれたアクチュエータを制御して、通常縫いでの適正な糸張力,布送り量,押さえ圧に自動設定し、回転数検出器を備えて回転数制御可能なミシンである。図3では小型ロックミシンが記載されているが、通常のミシンでも可能である。
【0009】
前記ミシンの適宜の位置に表示装置8(液晶画面80内蔵)が設けられており、該表示装置8とタッチパネルからなる表示・操作部として構成されており、縫い目に関する各種要素(縫い目の種類、糸張力、送り量、差動比、糸種、布種等)が表示される。さらに、タッチパネルによりそれらの縫い要素の選択・入力を可能に構成されている。具体的には、布厚選択手段3や針数設定手段4がタッチパネルにより選択又は設定可能に設けられている。
【0010】
前記表示装置8の液晶画面80には、図4に示すような、各種縫い目を表示した縫い目選択画面81が表示され、該縫い目選択画面81には、メニュー画面として、「合わせかがり4」81a,「ふちかがり3」81b,「フラットロック3」81c,「巻きぬい3」81d,「カバーステッチ」81e,「巻きぬい2」81f等が表示される。このような縫い目選択画面81から例えば「合わせかがり4」81aに触れて(タッチパネル式)選択すると、図5に示すような「合わせかがり4」81aの縫い画面82が表示される。
【0011】
該「合わせかがり4」81aの縫い画面82には、図5に示すように、「マニュアル」キー82b,前記縫い目選択画面81に戻る「メニュー」82a等が表示されている。一方、図1及び図4に示すように、縫い目選択手段1の縫い目選択画面81により縫い目を選択した時点で、選択した縫い目に適したデータがCPU10から糸張力調節用パルスモータ駆動回路21へ転送され、これにより糸張力調節用パルスモータ25は所定の回転角度だけ駆動されて糸張力が設定される。
【0012】
同様に、主送り量調節用パルスモータ駆動回路22、及び差動比調節用パルスモータ駆動回路23へも選択した縫い目に適したデータがCPU10から転送され、これにより主送り量調節用パルスモータ26、差動比調節用パルスモータ27は所定の回転角度だけ駆動されて主送り量、差動比が設定される。同様に、押さえ圧調節用パルスモータ駆動回路24へも標準的な布厚に対応したデータがCPU10から転送され、これにより押さえ圧調節用パルスモータ28は所定の回転角度だけ駆動されて押さえ圧が設定される。
【0013】
更に、ミシンモータ駆動回路29へも選択した縫い目に適したデータがCPU10から転送され、これによりミシン駆動モータ30は所定の回転数で駆動される。ミシン回転数はミシン回転数検出手段6(具体的には、ミシン主軸又はミシン駆動モータに設置した速度センサ)から送られたデータをCPU10で演算制御して前記ミシンモータ駆動回路29へ転送して制御される。
【0014】
前記各種要素には、縫い又は段縫いスタート前の準備段階としてのオートとマニュアルがあり、前記表示装置8内にタッチパネルとして構成されている。つまり、糸張力、主送り量、差動比、押さえ圧に対してそれぞれ糸張力のオート/マニュアル選択手段11、主送り量のオート/マニュアル選択手段12、差動比のオート/マニュアル選択手段13、押さえ圧のオート/マニュアル選択手段14が前記CPU10に接続され、準備段階として、基本設定又は既に記憶された設定によってオートとマニュアルのいずれかを選択したり、或いは、初めての段階で、オートとマニュアルのいずれかを適宜設定したりする。
【0015】
具体的には、図5に示す縫い画面82の「マニュアル」キー82bに触れて(タッチパネル式)選択すると、図6のマニュアル設定画面83となるように構成されている。該マニュアル設定画面83には、「通常縫い」キー83a,マニュアル選択手段の「糸張力」キー83b,マニュアル選択手段の「送り量」キー83c,マニュアル選択手段の「押さえ圧」キー83d,マニュアル選択手段の「段縫い」キー83e,マニュアル選択手段の「針数」キー83f,マニュアル選択手段の「段差(布厚)」キー83g,マニュアル選択手段の「回転数」キー83hが設けられている。以上のように適宜なマニュアル選択手段を選択して、図6のマニュアル設定画面83に入り、「通常縫い」キー83aを選択した後、各要素によりオート値と使用者が設定するマニュアル値とを切り替えて選択することができる。
【0016】
例えば、図6のマニュアル設定画面83で「糸張力」キー83bを選択すると図7の糸張力設定画面84に入り、各糸調子器表示84aに対応した「+−」キー84bで糸張力をマニュアル設定することになる。84cは設定した糸張力の目盛表示である。
【0017】
以上の要件を備えた小型ロックミシンにおいて、図3のミシン前面の操作し易い位置に段縫いスイッチ2aとしての段縫い選択手段2が配置されている。該段縫い選択手段2により段縫いを選択すると、ミシンの設定が段縫いモードに切り替わる。段縫いモードとは、次の状態を示す。
【0018】
「段縫いモード」とは、
▲1▼糸張力を段部の厚さに応じて連続的に変化させて適宜の量だけ増減する。乗り越え傾斜度θ;具体的には段差の大きさにも対応させる。
▲2▼布送り量を段部の厚さに応じて連続的に変化させて適宜の量だけ増減する(布種により差動比の増減も含む)乗り越え傾斜度θ;具体的には段差の大きさにも対応させる。
▲3▼押さえ圧を段部の厚さに応じて連続的に変化させて適宜の量だけ増減する。乗り越え傾斜度θ;具体的には段差の大きさにも対応させる。
▲4▼回転数を段部の厚さに応じて連続的に変化させて増減する。乗り越え傾斜度θ;具体的には段差の大きさにも対応させる。
以上の▲1▼〜▲4▼の少なくとも一つを備えた状態である。
【0019】
前記の段部の厚さ(布厚及び段差)については、図5の「マニュアル」キー82bを選択して図6のマニュアル設定画面83に入り、「段縫い」キー83eを選択した後、段差(布厚及び段差)キー83gを選択して図8の段差設定画面85に入る。
【0020】
段差設定画面85には、予め用意された数段階のランクが表示されるので、その中から適応する段差を選択すれば、そのランクに応じて標準的に組合わされた糸張力、送り量、押さえ圧、最高回転数に設定される。これがオート値段縫いで
ある。この【段差のランク分けの例】として
(a) 段差小、段差中、段差大
(b) 段差1枚、段差2枚、段差3枚、段差4枚以上、が存在する。
以上のようなオート値段縫いに対して、作業者の好みに合わせて調整したマニュアル値の段縫いも選択可能である。
【0021】
マニュアル値による段縫いとは、作業者が予め実際の段部で試し縫いして好みの糸張力,送り量,押さえ圧,回転数を図5の「マニュアル」キー82bを選択して適宜入力記憶しておき、実際の縫成物の段部において、段縫い選択手段2を選択することで、記憶した各縫い要素のマニュアル値に切り替わる。これがマニュアル値段縫いである。
【0022】
該マニュアル値による段縫いの設定方法は、図5の「マニュアル」キー82bを選択して図6のマニュアル設定画面83に入り、「段縫い」キー83eを選択した後、各縫い要素を好みの数値に設定していくことになる。ここでは、「段差(布厚)」キー83gは選択しない。該「段差(布厚)」キー83gを選択するということは、オート値の設定から選択することになるためである。
【0023】
また、オート値縫い、マニュアル値縫いいずれの場合も、糸張力,送り量,押さえ圧,回転数の各要素の増減は、通常縫い仕様から段縫い仕様へ一度に切り替わるのではなく、変化量に勾配を持たせるように構成されている。すなわち、通常縫いから段部の乗り上げまでを布厚あるいは段差に応じて2段階あるいは数段階に分けて徐々に変化させることとする。段縫いから通常縫いに戻る際も、同様に逆の勾配で変化するものである。
【0024】
段縫いスイッチ2aを押してから実際に「段縫いモード」が始まるまでの針数は、段部が押さえ金先端に達した時点で段縫いスイッチ2aを押したとして、段部が針位置まで到達するまでの針数の目安を入力する。段縫いの終了部分も同様である。一方、同じく予め「針数」キー83fにより「段縫いモード」での針数を入力した場合には、自動的に「段縫いモード」を解除される。この場合には、段縫い終了時に、再度、段縫いスイッチ2aを押す必要がないように構成されている。
【0025】
段縫いの針数を設定していない場合は、段縫い選択手段2の段縫いスイッチ2aを押すと、予め図6のマニュアル設定画面83の「針数」キー83fにより入力した針数だけ進んでから「段縫いモード」に切り替わり、その後、「段縫いモード」で縫われる。段縫い終了部で再度段縫いスイッチ2aを押すと、予め「針数」キー83fにより入力した針数だけ進んでから段縫いモードは解除され、段縫いモードに切り替わる前の状態に戻る。
【0026】
また、同じ段差で同じ長さの段縫いを繰り返す場合、段縫い終了時の段縫いスイッチ2aを押した後、段縫い記憶スイッチ9aを押すことにより直前に縫った「段縫いモード」の要素を針数も含めて記憶手段9に記憶されるように構成されている。これにより、同じ段縫いを繰り返す場合、次の段部で段縫いスイッチ2aを押せば、記憶手段9に保存された「段縫いモード」が繰り替えされる。また、段縫いの場合には、その段縫い状態において、ミシンの回転数についても制限を加えて中〜低速に変化するようにすることが肝要である。図2の始動/停止指令手段5はミシンのコントローラを示す。
【0027】
次に、段縫い操作の流れについては、図2のフローチャートに基づいて説明する。まず、縫い条件を設定する(S1参照)。具体的には、縫い目を、縫い目選択画面81にて適宜選択する。すなわち、図4に示す前記縫い目選択画面81内の「合わせかがり4」81a,「ふちかがり3」81b,「フラットロック3」81c,「巻きぬい3」81d,「カバーステッチ」81e,「巻きぬい2」81fの所望の縫いができるように選択する。そして、縫い又は段縫いスタート前の準備段階としてのオートの場合には、糸張力,主送り量,差動比,押さえ圧に対してそれぞれ糸張力のオート/マニュアル選択手段11、主送り量のオート/マニュアル選択手段12、差動比のオート/マニュアル選択手段13、押さえ圧のオート/マニュアル選択手段14のオートをそれぞれ設定する。さらに、ミシンの上限値回転数を設定する。上限値は「回転数」キー83hによる。また、予備段階として、マニュアル選択する場合は、図5の「糸張力」キー83b,「送り量」キー83c,「押さえ圧」キー83d等よって適宜の値を設定する。
【0028】
次に、段縫い条件を設定する(S2参照)。段縫いの場合、段縫いの位置まで大凡何針あるかを設定入力し、その段縫いとして何針縫うかを設定する場合と、何針縫うかを設定しない場合がある。このような段縫い条件を設定した後に、縫いスタートする(S3参照)。縫いが実行されている段階において、段縫いを選択したか否かの判断をし(S4参照)、段縫い選択手段2の段縫いスイッチ2aを押した場合、「段縫いモード」となる(S5参照)。そして、段縫いの針数を設定したか否かを判断する(S6参照)。そして縫いを続行し(S7参照)、その針数を設定しているYESの場合には、段部か始めまでの設定針数に到達したかどうかの判断をなす(S8参照)。
【0029】
設定針数に到達した場合(YES)には、糸張力,主送り量,差動比,押さえ圧,回転数を、準備段階で設定した又は基本的な「段縫いモード」に切り替えるようにそれぞれのパルスモータ等を駆動させる(S9参照)。そして段縫いを続行し(S10参照)、その段縫いの設定針数に到達するか否かの判断をなし(S11参照)、設定した値に到達した場合には、糸張力,主送り量,差動比,押さえ圧,回転数を、段縫い前の状態に戻して(S12参照)、元の縫いを続行する。このときに、次回に同じ段縫い条件で行うか否かを判断し(S13参照)、同じ条件で行わない場合には、そのまま縫いを続行して縫いを終了する(S14参照)。また、次回に同じ段縫い条件で行う場合には、段縫い記憶スイッチを押し(S13参照)、その段縫いモードの条件をCPUに格納して(S15参照)、縫いを続行して縫いを終了する(S14参照)。
【0030】
また、段縫いの針数を設定したか否かを判断するときに(S6参照)、この針数を設定していないというNOの場合にも、縫いは続行され(S16参照)、設定針数に到達したか否かが判断され(S17参照)、到達した場合(YES)には、糸張力,主送り量,差動比,押さえ圧,回転数を、準備段階で設定した又は基本的な「段縫いモード」に切り替えるようにそれぞれのパルスモータ等を駆動させる(S18参照)。そして段縫いを続行し(S19参照)、その段縫いが終わった状態を確認して、再び段縫いスイッチ2aを押し(S20参照)、糸張力,主送り量,差動比,押さえ圧,回転数を、段縫い前の状態に戻し(S12参照)、この後は、前記ステップ13〜15に移行して縫いを実行して終了する。
【0031】
【発明の効果】
本発明においては、簡便な段縫いスイッチにより、個々の段部に適応して乗り上げができ、良好な「段縫い」を提供することができる利点がある。特に、従来公知の布厚検出手段による乗り上げ検出をできなかった点を解消したものである。また、本発明では、縫製中の段部での縫い目詰まりや糸締り不良に対して、段部の縫い始め及び縫い終わりを含めて適正な縫い調子を得ることができる。また、同じ段縫いを繰り返す場合、設定条件の記憶保存により適正な縫い調子を手軽に繰り返すことができる。さらに、部品構成上、押さえ装置周辺が煩雑でかつ費用のかさむ布厚検出装置を搭載することがないので、縫成作業中の縫い目確認や布さばきに支障をきたすことなく段縫い作業を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成ブロック図
【図2】本発明のフローチャート
【図3】本発明の段縫い装置を備えたミシンの斜視図
【図4】縫い目選択画面におけるメニュー画面
【図5】縫い画面の状態図
【図6】マニュアル設定画面の状態図
【図7】糸張力の設定画面の状態図
【図8】段差の設定画面の状態図
【図9】(a)は段部箇所の拡大断面図
(b)は段部箇所に押え部が乗り上げる状態図
【符号の説明】
2…段縫い選択手段
2a…段縫いスイッチ
8…表示装置
80…液晶画面
9…記憶手段
9a…段縫い記憶スイッチ
10…中央演算処理装置(CPU)
11…糸張力のオート/マニュアル選択手段
12…主送り量のオート/マニュアル選択手段
13…差動比のオート/マニュアル選択手段
14…押さえ圧のオート/マニュアル選択手段

Claims (4)

  1. 通常縫いでの適正な糸張力,布送り量,押さえ圧のいずれか1つを設定可能なミシンにおいて、ミシンの操作面に配置された段縫いスイッチの操作にて、糸張力,布送り量,押さえ圧のいずれか1つを段縫いに適した設定に連続変化させた段縫いモードに切り替えて段縫いできるようにしてなることを特徴とする段縫い装置を備えたミシン。
  2. 通常縫いでの適正な糸張力,布送り量,押さえ圧のいずれか1つを設定可能なミシンにおいて、ミシンの操作面に配置された段縫いスイッチの操作にて、段縫い部は回転数に制限を加えて段縫いに適した設定の中〜低速に連続変化させるようにしてなることを特徴とする段縫い装置を備えたミシン。
  3. 通常縫いでの適正な糸張力,布送り量,押さえ圧のいずれか1つを設定可能なミシンにおいて、ミシンの操作面に配置された段縫いスイッチの操作にて、糸張力,布送り量,押さえ圧、段縫い部の回転数のいずれか1つを段縫いに適した設定に連続変化させた段縫いモードに切り替えて段縫いできるようにしてなることを特徴とする段縫い装置を備えたミシン。
  4. 前記連続変化させる段縫いに適した糸張力、布送り量、押さえ圧、段縫い部の回転数等の条件は予め設定して記憶するようにしたことを特徴とする請求項1,2又は3に記載の段縫い装置を備えたミシン。
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