JP4116560B2 - イオン性モノマーを用いた紙コーティング用ラテックス - Google Patents

イオン性モノマーを用いた紙コーティング用ラテックス Download PDF

Info

Publication number
JP4116560B2
JP4116560B2 JP2003545883A JP2003545883A JP4116560B2 JP 4116560 B2 JP4116560 B2 JP 4116560B2 JP 2003545883 A JP2003545883 A JP 2003545883A JP 2003545883 A JP2003545883 A JP 2003545883A JP 4116560 B2 JP4116560 B2 JP 4116560B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
latex
parts
monomer
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003545883A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005509763A (ja
Inventor
スンウク ユウ
ホユル チョイ
ワンシク チャ
スンハン ヤン
チャンスン ハン
Original Assignee
エルジ ケミカル リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=19716120&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP4116560(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by エルジ ケミカル リミテッド filed Critical エルジ ケミカル リミテッド
Publication of JP2005509763A publication Critical patent/JP2005509763A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4116560B2 publication Critical patent/JP4116560B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D109/00Coating compositions based on homopolymers or copolymers of conjugated diene hydrocarbons
    • C09D109/06Copolymers with styrene
    • C09D109/08Latex
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H19/00Coated paper; Coating material
    • D21H19/36Coatings with pigments
    • D21H19/44Coatings with pigments characterised by the other ingredients, e.g. the binder or dispersing agent
    • D21H19/56Macromolecular organic compounds or oligomers thereof obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • D21H19/58Polymers or oligomers of diolefins, aromatic vinyl monomers or unsaturated acids or derivatives thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F236/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, at least one having two or more carbon-to-carbon double bonds
    • C08F236/02Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, at least one having two or more carbon-to-carbon double bonds the radical having only two carbon-to-carbon double bonds
    • C08F236/04Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, at least one having two or more carbon-to-carbon double bonds the radical having only two carbon-to-carbon double bonds conjugated
    • C08F236/10Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, at least one having two or more carbon-to-carbon double bonds the radical having only two carbon-to-carbon double bonds conjugated with vinyl-aromatic monomers

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Description

本発明は、共重合性イオン性モノマーを含有する紙コーティング用ラテックス、これを含有する紙コーティング用組成物、及び該組成物でコーティングした紙に関する。
更に詳しくは、本発明は、乳化重合用のモノマーとしてラテックス製造に用いられるモノマーと共重合可能なイオン性モノマーを含有し、優れた安定性と流動性を有する紙コーティング用スチレン-ブタジエン系ラテックスと、これを含有する紙コーティング組成物並びに該組成物でコーティングした紙を提供するものである。
一般に、コート紙は粘土、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム(Al(OH))又は酸化チタン(TiO)のような無機顔料で紙をコーティングすることによって製造されるが、この際カゼインや澱粉のような天然のバインダ、或いはスチレン-ブタジエン系ラテックス、ポリビニルアルコール又はアクリル系ラテックスのような人造バインダーが、分散剤や増粘剤、耐水和剤のような他の添加剤と共に用いられる。コート紙を製造するに際して、最も重要な成分は無機顔料とバインダーであり、バランス取れた物性を得る方向に選択がなされるべきである。
無機顔料として最も多用されるものは粘土と炭酸カルシウムである。盤状構造の粘土は高い白紙光沢及び印刷光沢が得られるという利点を有するが、流動性が低く、バインダー要求量が高い。 炭酸カルシウムの場合、優れた流動性、接着性、インクの受容性、紙の輝度及び隠蔽力を示すが、カルシウム陽イオンに対する高い化学的安定性がコーティング溶液に求められるという問題点がある。
最近、生産性向上とコーティング後の乾燥エネルギーの節減の為に、コーティング溶液中の固形成分の濃度が高くなってきている。しかしながら、これが為に、紙コーティング用組成物の粘度が高くなって組成物の流動性が減少するので、それにより作業能率が低下する。
紙の製造がスピードアップするにつれて、生産性向上と印刷物の需要の増加に対処するために、コーティング速度を増加させる動きが進んでいる。最近のコーティング速度は、1000〜1500m/minと言う高いレベルにまで達している。コーティング速度を増加させるとコーティング時の剪断応力もまた増加するので、コーティングには高剪断流動性が必須となる。ここで言う、「高剪断」とは数千sec−1以上の剪断速度を意味する。
低剪断流動性はコーティング溶液の搬送とコーティングプロセスに影響を与える。ここで、「低剪断」とは、通常、数百sec−1以下の剪断速度を意味する。
上記した如く、コーティング溶液の濃度とコーティング速度を増加させるために、コーティング溶液の低剪断/高剪断流動性の問題が予め解決されるべきである。
この問題に対する対策として、澱粉やカゼインのような増粘作用の大きい水溶性の天然のバインダーを人造バインダに置き換える方法や、良好な流動性を有する微細粒子の重質炭酸カルシウムの顔料としての使用比率を増加させる方法が開示されている。最近の傾向としては、炭酸カルシウムの比率が、粘土に代わって増加している。
上記方法は多くの長所を有するが、紙の光沢、印刷光沢及び滑らかさにおいてコーティング面の物性が低下するという欠点と、コーティング溶液の化学的、機械的安定性が低下するという欠点を有する。
更に、流動性の高いラテックスを使用してコーティング溶液の低剪断/高剪断流動性を増加させる方法も記載されている。コーティング溶液の流動性は、実際にはラテックスに依存するので、この方法はコーティング溶液の流動性を改善するための最も現実的且つ安全な方法であると思われる。従って、製紙工業の分野に於いて、優れた流動性を有するラテックスを求める要望が増加している。
ラテックスの粒子径を小さくした場合には、通常、高剪断粘度が好ましい程度に低くなる。しかしながら、この場合、低剪断粘度が不都合に増加する。従って、好ましい流動性は、ラテックスの粒子径を調整するだけでは得ることが出来ず、ラテックスの表面を適当に処理する必要がある。
本発明は、上記した如き状況に鑑みなされたもので、その目的は、ラテックスを構成するモノマーと共重合し得るイオン性モノマーを使用することによって、高い流動性を有し、低剪断流動性を低下させることなしに優れた高剪断流動性を有するラテックスを提供することにある。
本発明の特徴の一つは、ラテックスを構成しているモノマーと共重合し得るイオン性モノマーとしてメタリルスルホン酸ナトリウムを0.01〜10重量%含んでなる、紙コーティング用スチレン-ブタジエン系ラテックスを提供することにある。
コーティング溶液の濃度を増加させて、コーティング速度を上昇させる場合の一つの問題点はコーティング溶液の安定性確保である。通常のコーティング方法に於いて、コーティング溶液は塗布ロール(アプリケーターロール)から紙表面に移送され、過剰量はブレード(blade)やエア-ナイフのような適当な機器を用いて除去する。この工程において、コーティング溶液は高圧下に置かれるので、コーティング溶液の機械的安定性が極めて重要になる。、コーティング溶液の安定性が高い圧力で破壊された場合には、塗布ロール(アプリケーターロール)の縁部でコーティング溶液のガム化が起こったり、縞模様(Streak)やフッシューアイやブレ─ドの汚染が現れたりし、それがもとで致命的な損失につながる。コーティング溶液が高い濃度を有していて、コーティング速度が上昇する場合には、コーティング溶液の安定性は不可欠となり、コート紙の生産性を決定づける。
コーティング溶液の安定性は、通常、ラテックスによって左右される。コーティング溶液に使用されるラテックスは、通常、カルボキシル化されたスチレン-ブタジエン系ラテックスであって、コーティング溶液の安定性は、乳化剤とラテックス表面のカルボキシル基によって維持される。 カルボキシル基は、一般的に、エチレン系不飽和カルボン酸を共重合モノマーとして使用することによって得られ、該カルボキシル基はラテックス表面に固定化され安定性が高められる。
しかしながら、この場合、一般的なコーティング溶液のpHは8〜11なので、カルボキシル基が十分な化学的安定性を与えるのは稀である。乳化剤として、官能基によって多少の差異はあるが、硫酸基やスルホン酸基のような官能基を有する陰イオン性乳化剤、或いはエチレンオキシド系の非イオン性乳化剤が安定性を増進させるために用いられる。しかしながら、乳化剤はラテックスに固着されずに吸着されるので、機械的剪断力が加わると脱着され易い。それ故、乳化剤は、安定性を与える効果が少なく、発泡が非常に激しい。
上記した点に鑑み、本発明者らは、ラテックス表面に共重合し得るイオン性モノマーが、機械的、化学的安定性を大幅に改善し得ることを見出した。即ち、溶解性の高いイオン性モノマーを共重合によりラテックスの表面に固着して、ラテックスの表面からの脱着による安定性の減少や発泡を防止すれば、それによって安定性が大幅に改善される。
コーティング溶液の重要な特性は保水性である。それは外部の力に抗して水を奪われまいとする性質である。コーティング時、強いブレード圧力に抗して原紙(Base Paper)側に水が過剰に浸透することを防ぐために必ず必要な物性である。コーティング溶液の保水性が低い場合には、コーティングの工程中にコーティング溶液の固形分が増加して操作中に問題点が発生し、バインダー泳動(Binder Migration)のような不規則なバインダ分布を結果として引き起こす。保水性はラテックスによって異なり、酸モノマーや乳化剤、モノマー組成などがこれに影響を与える。共重合が可能な乳化剤は、ラテックスの表面エネルギーを低下させ、親水性を高めることによって保水性を増加させる。
紙コーティング用ラテックス製造上の困難な問題点の一つは、スケールに関するものである。 ラテックスは、接着剤として用いられるため、製造工程において、反応容器や撹拌器に大量のスケールが発生するが、ラテックスの粒径が小さくなるほど、このような現象は更にひどくなる傾向がある。これらのスケールは次の工程時、不純物として働いて、連続工程時、物性のバラツキのような多くの問題点を引き起こす恐れがある。従って、スケールは除去する必要があるが、その除去に更なる労力と時間が必要とされ、生産性向上に悪影響を及ぼす。
反応容器内に形成されるスケールの他に、懸濁液中に微細な凝塊が残る。凝塊の量は、ラテックスの粒径が小さくなるに伴って増加する傾向を示す。凝塊は共重合反応完結後とコーティング溶液製造時に篩い分けすることにより除かれるが、時間と労力を費やし、製品管理を困難にし、その結果、紙の表面に縞模様(Streak)のような深刻な問題を引き起こして品質を低下させる。
ラテックスの粒径を小さくするに伴って、また固形分の濃度が高まるにつれて、ラテックスの共重合安定性が重要になってくる。ラテックスの共重合安定性の確保は、ラテックスの品質の改善と、生産性向上につながる。更に、これは連続生産における物性のバラツキを大幅に減少させて品質を改善する。
本発明に係るイオン性モノマーは、共重合反応の間中、ラテックスの表面を安定化して凝塊の問題を大幅に改善し、また、特にラテックスの安定性維持に効果がある。
本発明の紙コーティング用組成物は、顔料、接着剤及びその他の添加剤を含んでなる。
接着剤としては、スチレン-ブタジエン系ラテックスのような合成ラテックスが用いられる。このラテックスが印刷紙の品質に多大な影響を及ぼす。
接着力(dry pick resistance)は、重要な印刷特性の一つである。
高速印刷化の傾向によって、接着力はコーティング溶液の非常に重要な要件となっている。
即ち、印刷時の顔料コート紙の表面に対する強い機械的な圧力に抗してコーティング層から顔料の脱落が起らないようにすべきであり、そうすることによって印刷後、綺麗な外観が得られる。
コート紙の接着力と関係があるスチレン-ブタジエンラテックスの物理的要因は、ガラス転移温度、粒径、ゲル含量、モノマー組成などである。
コーティング溶液のもう一つの重要な性質は、インク乾燥速度である。多色印刷の場合、青、黒、赤、黄色の4色による重複印刷が一般に行われる。印刷速度が速くなるほど次の色の印刷までの時間間隔が短縮されるので、より速いインク乾燥速度が求められる。インクが十分に乾燥されず次の段階に移ると、印刷ムラ(print mottle)や後汚染(after-staining)のような問題が発生する。ゲル含量とインク乾燥速度との関係はゲル含量によるフィルム形成の差違から明らかであるし、また、テックス粒子中に含まれる溶媒の量である膨潤指数(swelling index)の差違からも明らかである。
また、光沢は、印刷紙の価値を高め高品質の商品とする重要な物理的要因である。光沢はコート紙の白紙光沢と印刷後の印刷光沢とに分けられるが、光沢が両方とも高い値を有する紙は美麗な外観を示す。
白紙光沢を高めるためには、ラテックスの粒径を大きくするか、コーティング溶液中のラテックス含有量を低める必要がある。しかしながら、この場合、接着力は低下する。
印刷光沢を高めるためには、印刷後、安定した形状が達成されるまで、その表面に溶媒を含んでいられるよう、透気性を低減させるべきである。この目的のために、インク乾燥速度は遅くする必要がある。
オフセット印刷における重要な印刷特性は耐水性である。オフセット印刷では湿潤水が用いられるので、耐水性(湿潤強度、wet pick resistance)が低い場合には、印刷時、強い物理的な圧力によって顔料の剥離が起る場合がある。
耐水性とゲル含量の関係も接着力と同様に、適切なゲル含量において最大の耐水性を示す。一般に接着力が最大になるゲル含量と耐水性が最大になるゲル含量とは一致しない。
オフセット印刷において求められるもう一つの印刷特性は湿インク受容性(wet ink receptivity)である。前述したように、オフセット印刷では湿潤水を使用するので、印刷時コート紙が水を効果的に吸収しなければ水と相溶性のないインクでは染着出来ず、それにより印刷状態が悪くなる。一般に湿インク受容性(wet ink receptivity)と耐水性とは相反する関係にあり、それ故、両者を同時に増大させるのは難しい。
全ての印刷特性に於いて優れたラテックスを製造するのは難しく、それ故、印刷及びコーティングの条件もまた複雑である。
全ての物性において優れるためにはモノマー含量、ゲル含量、粒径などを更に厳しくコントロールすべきであり、それ故、重合時の安定性がしばしば低下する傾向がある。また、互いに相反する物性を同時に改善することは難しく、既存のモノマー組成物には限界がある。
本発明のイオン性モノマーは、ラテックスの表面エネルギーに影響を与えてその表面特性を改質させ、それによって、インク乾燥速度、耐水性、湿インク受容性(wet ink receptivity)、接着力などを同時に改善させる。
それ故、本発明のイオン性モノマーを用いることにより、安定性に優れ、且つ、優れた印刷特性を有するラテックスの製造が可能となることが判った。
即ち、共重合が可能なイオン性モノマーの使用は、流動性、機械的安定性及び重合安定性の改善を可能にする。
しかしながら、共重合が可能な全てのイオン性モノマーがそのような効果を有するわけではなく、乳化剤の種類に応じてその物性の差が大きく現れる。
本発明は、優れた物性を有するイオン性モノマーであるメタリルスルホン酸ナトリウムを使用することにより、流動性と安定性を改善したラテックス及び紙コーティング溶液を提供するものである。
乳化剤は重合反応中と反応後のラテックスに安定性を与えるために加えられ、種々の陰イオン性乳化剤と非イオン性乳化剤が用いられる。陰イオン性乳化剤としてはアルキルベンゼンスルホン酸、硫酸化アルコール、アルコルエーテルスルホン酸、アルキルフェノールエーテルスルホン酸、α−オレフィンスルホン酸、パラフィンスルホン酸、スルホコハク酸エステル、燐酸エステル等が挙げられ、非イオン性乳化剤としてはアルキルフェノールエトキシレート、脂肪族アミンエトキシレート、脂肪酸エトキシレート、アルカノアミド等が挙げられる。
本発明に係る共重合性可能なイオン性モノマーであるメタリルスルホン酸ナトリウムは、乳化剤の使用では達成することが出来ない安定性を与えるので、上述した乳化剤とその量を調節して、混合使用することができる。メタリルスルホン酸ナトリウムは0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%の使用量で用いられる。メタリルスルホン酸ナトリウムの使用量が0.01重量%未満ならばなんら効果は得られない。その使用量が10重量%を超えた場合には、過剰のイオン性モノマーによって重合安定性や印刷特性などの物性が全て低下してしまう場合がある。
ラテックスのガラス転移温度は−10〜100℃、好ましくは−5〜40℃の範囲である。
ラテックスの粒径は30〜300nm、好ましくは100〜200nmの範囲である。
もしも粒径が30nmより小さくなれば低剪断流動性が高くなり、白紙光沢、インク乾燥速度及び湿インク受容性(wet ink receptivity)が低下する。もしも粒径が300nmより大きくなれば高剪断流動性が高くなり印刷光沢、接着力及び耐水性が低下する。
ラテックスのゲル含量は30〜95%、好ましくは60〜80%の範囲である。
ラテックス組成物としては、1,3−ブタジエン5〜55重量%、スチレン40〜94重量%、エチレン性不飽和酸モノマー1〜15重量%、シアン化ビニル系モノマー0〜10重量%、及びその他の共重合可能なビニル系モノマー0〜30重量%、を含有するモノマー混合物が用いられる。
1,3−ブタジエンは共重合体に柔軟性を与える。もしも1,3−ブタジエンの量が5重量%よりも少ない場合は、得られた共重合体は硬すぎる。もしもその量が55重量%を超える場合には耐水性が低下する。
スチレンは共重合体に適度な硬度と耐水性を与える。もしもスチレンの量が40重量%よりも少ない場合は十分な効果が得られない。もしもその量が94重量%を越える場合は接着力及びフィルム形成力が低下する。
エチレン性不飽和酸モノマーは共重合体の接着力を増加させ、ラテックス粒子の安定性を改善するために適切に用いられる。その量としては1〜15重量%、好ましくは2〜9重量%が用いられる。
もしもこの量が1重量%よりも少ない場合は、上記した効果は得られない。もしもその量が15重量%を超える場合は、重合安定性に幾つかの問題が発生する。
エチレン性不飽和酸モノマーの具体例としてはメタクリル酸、アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、フマル酸、マレイン酸のような不飽和カルボン酸や、イタコン酸モノエチルエステル、フマル酸モノブチルエステル、マレイン酸モノブチルエステルのような少くとも一つのカルボキシル基を有する不飽和ポリカルボン酸アルキルエステルが挙げられる。
シアン化ビニル系モノマーは印刷光沢を効果的に改善する。その量としては0〜10重量%、好ましくは3〜8重量%が用いられる。
シアン化ビニル系モノマーの具体例としてはアクリロニトリル、メタクリロニトリルなどが挙げられる。
本発明で用いられる共重合体ラテックスを合成する際に、必要に応じて前記モノマーと共重合が可能なモノマーを使用することが出来る。このようなモノマーの具体例としては、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレートなどのような不飽和カルボン酸アルキルエステル;β-ヒドロキシエチルアクリレート、β-ヒドロキシプロピルアクリレート及びβ-ヒドロキシエチルメタクリレートのような不飽和カルボン酸ヒドロキシアルキルエステル;アクリルアミド、メタクリルアミド、イタコンアミド、マレイン酸モノアミドのような不飽和カルボン酸アミド及びこれらの誘導体;α-メチルスチレン、ビニルトールエン、p-メチルスチレンのような芳香族ビニルモノマーが挙げられる。
不飽和カルボン酸アルキルエステルは共重合体に適切な硬度を与えフィルム形成能を向上させる。その量としては0〜30重量、好ましくは3〜15重量%が用いられる。この量が30重量%を越えると耐水性などに好ましくない影響を及ぼす恐れがある。
不飽和カルボン酸アミド及びその誘導体は、化学的安定性、機械的安定性及び耐水性を効果的に改善する。その量は10重量%以下が望ましい。
分子量調節剤は共重合体の分子量、ゲル含量及びゲル構造を調節するために用いられる。
分子量調節剤の具体例としては、n-ドデシルメルカプタン、t-ドデシルメルカプタンなどが挙げられる。その量としては0〜10重量%、好ましくは0.2〜2.0重量%が用いられる。 その量が0.2重量%よりも少ない場合はその効果が生じ難く、その量が10重量%以上の場合は反応速度と反応安定性に好ましくない影響を与える恐れがある。
ラテックスの製造工程は2段階又は多段階からなり、典型的にはシード(seed)ラテックスを調製した後、1〜3層にコーティングすることにより重合させる。重合開始剤、乳化剤、電解質などその他の反応条件は通常の乳化重合におけるそれらと同様である。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明する。これらの実施例は、単なる例示であって、本発明は、これらの実施例に限定されて解釈されるべきものではない。
実施例においてラテックス、コーティング溶液及びコート紙の物性は以下の方法により測定した。
ラテックスの粒径は、Laser Scattering Analyzer(Nicomp)を用いて測定した。
低剪断粘度は、BF型粘度計用いて測定した。コーティング溶液の粘度はNo.3回転子を用いて60rpmで1分間回転して測定した値(単位:cP)を表示した。
高剪断粘度は、Hercules Viscometer(KRKtype、model KC−801C)を使用して60rpmで1分間回転して測定した値(単位:cP)を表示した。
安定性は、コーティング溶液をMaron Testerを使用して70℃で10分間撹拌することにより製造した凝塊を#325メッシュの篩で篩い分けすることにより測定した。安定性の単位はppmであり、値が大きくなるほど安定性が良くないことを示す。
ゲル含量は、重合後のラテックスをpH7〜8に調節し、室温で24時間乾燥し、形成されたフィルムを適当なサイズにカットし、80メッシュの網に入れて過剰量のテトラヒドロフランに14時間溶かした後、不溶分の含量を百分率で示した。
接着力は、RI印刷器で数回に亘って印刷した後、剥離したインクの程度を5点法で評価することによって測定した。点数が高いほど接着力が良好であることを示す。Taq−Value 12、14、16のインクをそれぞれ使用して点数を測定した後、平均値を求めた。
耐水性は、RI印刷器においてモルテンロール(molten roll)を使用して湿潤水を添加した後、印刷し、剥離したインクの程度を前記接着力におけると同様の方法で測定した。点数は、Taq−Value 14のインクで1回印刷した後、測定した。
インク乾燥速度は、RI印刷器で印刷した後、剥離したインクの程度を5点法で評価することによって測定した。点数が高いほどインク乾燥速度が速いことを示す。
湿インク受容性(wet ink receptivity)は、RI印刷器で湿潤水を添加した後、印刷してインク転移の程度を評価することにより測定した。この方法では、剥離はTaq−Valueの低いインクを使用することにより回避出来た。点数が高いほど湿インク受容性(wet ink receptivity)が高いことを示す。
白紙光沢は、Optical Gloss Meter(HUNTERtype、75°〜75°)を使用して、コート紙の数箇所を測定して平均値を求めた。
印刷光沢は、RI印刷器で印刷して24時間後に白紙光沢と同様な方法で測定した。
<ステップ1>
撹拌機、温度計、冷却器、並びにモノマー、乳化剤及び重合反応開始剤を連続的に供給できるよう設けられた窒素ガスの導入口を取り付けた10lの加圧反応器を窒素置換した後、下記の成分を加えて65℃に加温した。
ブタジエン: 33重量部
スチレン: 40重量部
メチルメタクリレート: 12重量部
アクリロニトリル: 8重量部
イタコン酸: 5重量部
ドデシルジベンゼンスルホン酸ナトリウム: 4重量部
メタリルスルホン酸ナトリウム: 2重量部
t-ドデシルメルカプタン: 0.15重量部
炭酸水素ナトリウム: 0.5重量部
イオン交換水: 420重量部
これに重合開始剤である過硫酸カリウム1重量部を加えて約300分間撹拌してシード(seed)の重合を完結させた。得られたシード(seed)の平均粒径は70nmで、転化率は98%、ゲル含量は83%であった。
<ステップ2>
ステップ1で得られたシード(seed)に第1層を被覆させるために、反応容器にシードラテックス15重量部を入れて75℃に加温した。次いで、下記の成分を150分間連続投入して重合した。
ブタジエン: 34重量部
スチレン: 46量部
メチルメタクリレート: 10重量部
アクリロニトリル: 4重量部
イタコン酸: 2重量部
アクリル酸: 3重量部
ドデシルジベンゼンスルホン酸ナトリウム: 1重量部
メタリルスルホン酸ナトリウム: 1重量部
t-ドデシルメルカプタン: 1.1重量部
炭酸水素ナトリウム: 0.4重量部
イオン交換水: 66重量部
過硫酸カリウム: 2.5重量部
上記成分添加後、混合物を60分間撹拌して重合を完結させた。上で述べた如く重合した第1層被覆ラテックスの平均粒径は135nm、転化率は93%、ゲル含量は72%であった。
<ステップ3>
ステップ2で得られたラテックスに第2層を被覆させるため、ステップ2で得られたラテックス507重量部を入れた反応容器を75℃に維持した。次いで、下記の成分を60分間連続投入して重合した。
ブタジエン: 42重量部
スチレン: 40.3重量部
メチルメタクリレート: 5重量部
アクリロニトリル: 8重量部
イタコン酸: 2重量部
アクリル酸: 2重量部
ドデシルジベンゼンスルホン酸ナトリウム: 0.7重量部
メタリルスルホン酸ナトリウム: 0.7重量部
t-ドデシルメルカプタン: 0.9重量部
炭酸水素ナトリウム: 0.4重量部
イオン交換水: 79重量部
過硫酸カリウム: 2.0重量部
上記成分添加後、混合物を200分間撹拌して重合を完結させた。上で述べた如く重合した第2層被覆ラテックスの平均粒径は170nm、転化率は98%、ゲル含量は78%であった。
実施例2及び3は、ドデシルジベンゼンスルホン酸ナトリウムとメタリルスルホン酸ナトリウムの使用量を下記の如くした以外は、実施例1と同じ反応条件、同じプロセス及び同じ組成で行った。
ドデシルジベンゼンスルホン酸ナトリウム メタリルスルホン酸ナトリウム
<ステップ1> 4重量部 2重量部
<ステップ2> 2重量部 0重量部
<ステップ3> 1.4重量部 0重量部
ドデシルジベンゼンスルホン酸ナトリウム メタリルスルホン酸ナトリウム
<ステップ1> 4重量部 2重量部
<ステップ2> 0.5重量部 1.5重量部
<ステップ3> 0.3重量部 1.1重量部
実施例4は、アクリル酸とメタリルスルホン酸ナトリウムの使用量を下記の如くした以外は、実施例1と同じ反応条件、同じプロセス及び同じ組成で行った。
アクリル酸 メタリルスルホン酸ナトリウム
<ステップ2> 0重量部 4重量部
<ステップ3> 0重量部 2.7重量部
<ステップ1>
実施例1と同じ。
<ステップ2>
ステップ1で得られたシード(seed)に第1層を被覆させるために、反応容器にシードラテックス28重量部を入れて75℃に加温した。ついで、下記の成分を150分間連続投入して重合した。
ブタジエン: 40重量部
スチレン: 40.5重量部
メチルメタクリレート: 6重量部
アクリロニトリル: 6重量部
イタコン酸: 3重量部
アクリル酸: 3重量部
ドデシルジベンゼンスルホン酸ナトリウム: 1.5重量部
メタリルスルホン酸ナトリウム: 1.5重量部
t-ドデシルメルカプタン: 1.4重量部
炭酸水素ナトリウム: 0.4重量部
イオン交換水: 66重量部
過硫酸カリウム: 2.5重量部
上記成分添加後、混合物を60分間撹拌して重合を完結させた。上で述べた如く重合した第1層被覆ラテックスの平均粒径は107nm、転化率は90%、ゲル含量は63%であった。
<ステップ3>
ステップ2で得られたラテックスに第2層を被覆させるため、ステップ2で得られたラテックス507重量部を入れた反応容器を75℃に維持した。次いで、下記の成分を60分間連続投入して重合した。
ブタジエン: 42重量部
スチレン: 37重量部
メチルメタクリレート: 6重量部
アクリロニトリル: 9重量部
イタコン酸: 2重量部
アクリル酸: 3重量部
ドデシルジベンゼンスルホン酸ナトリウム: 1重量部
メタリルスルホン酸ナトリウム: 1重量部
t-ドデシルメルカプタン: 1.0重量部
炭酸水素ナトリウム: 0.4重量部
イオン交換水: 79重量部
過硫酸カリウム: 2.0重量部
上記成分添加後、混合物を200分間撹拌して重合を完結させた。上で述べた如く重合した第2層被覆ラテックスの平均粒径は125nm、転化率は98%、ゲル含量は69%であった。
実施例6は、ドデシルジベンゼンスルホン酸ナトリウムとメタリルスルホン酸ナトリウムの使用量を下記の如くした以外は、実施例5と同じ反応条件、同じプロセス及び同じ組成で行った。
ドデシルジベンゼンスルホン酸ナトリウム メタリルスルホン酸ナトリウム
<ステップ1> 4重量部 2量部
<ステップ2> 0.5重量部 2.5重量部
<ステップ3> 0.3重量部 1.7重量部
実施例7は、イタコン酸とメタリルスルホン酸ナトリウムの使用量を下記の如くした以外は、実施例5と同じ反応条件、同じプロセス及び同じ組成で行った。
イタコン酸 メタリルスルホン酸ナトリウム
<ステップ1> 2重量部 5重量部
<ステップ2> 0重量部 4.5重量部
<ステップ3> 0重量部 3重量部
比較例1
比較例1は、乳化剤とエチレン性不飽和酸モノマーの使用量を下記の如くし、且つメタリルスルホン酸ナトリウムを使用しなかった以外は、実施例1と同じ反応条件及び同じプロセスで行った。
ドデシルジベンゼンスルホン酸ナトリウム アクリル酸
<ステップ1> 4重量部 2重量部
<ステップ2> 2重量部 3重量部
<ステップ3> 1.4重量部 2重量部
比較例2
比較例2は、乳化剤とエチレン性不飽和酸モノマーの使用量を下記の如くし、且つメタリルスルホン酸ナトリウムを使用しなかった以外は、実施例5と同じ反応条件及び同じプロセスで行った。
ドデシルジベンゼンスルホン酸ナトリウム イタコン酸
<ステップ1> 4重量部 7重量部
<ステップ2> 3重量部 3重量部
<ステップ3> 2重量部 2重量部
実施例及び比較例で得られたラテックスの重合安定性を、150、200及び325meshの篩にかけた後、不純物の量を固形分を基準にしてppmで算出することにより測定した。
結果を表1に示す。
Figure 0004116560
実施例と比較例の重合安定性を比較するため、重合完結後、反応容器内に形成された不純物の量を計量した。結果を表2に示す。
Figure 0004116560
実施例及び比較例で得られたラテックスを比較、評価するために下記の組成を有する紙コーティング溶液を調製した。
粘土(1級): 57重量部
炭酸カルシウム: 43重量部
スチレン-ブタジエンラテックス: 12重量部
酸化澱粉: 1.3重量部
蒸留水は全コーティング溶液中、固形分が67.3%になるように添加した。
調製したコーティング溶液を下記の条件下で使用してコート紙を作製した。
コーティング: ロード手動コーティング(Rod Coating,No6)
乾燥: オーブン、105℃、30秒
カレンダー:スーパーカレンダー、80℃、100kg/cm、4m/min、2回通過
原紙: 市販の原紙(秤量値72gsm)
結果を表3及び表4に示す。
Figure 0004116560
Figure 0004116560
上述したように、本発明は、共重合性イオンモノマーを含有する紙コーティング用ラテックス、これを含有する紙コーティング組成物、及び該組成物でコーティングした紙を提供するものである。本発明のラテックス及び紙コーティング溶液は、大幅に改善された流動性と安定性を有し、また、本発明のコート紙は、印刷特性に極めて優れている。

Claims (8)

  1. 1,3−ブタジエン5〜55重量%、スチレン40〜94重量%、エチレン性不飽和酸モノマー1〜15重量%、シアン化ビニル系モノマー0〜10重量%、その他の共重合可能なビニル系モノマー0〜30重量%、及び分子量調節剤0.2〜10重量%を含有するラテックスであって、当該ラテックスを構成しているモノマーと共重合し得るイオン性モノマーとしてメタリルスルホン酸ナトリウムを0.01〜10重量%含んでなる、紙コーティング用スチレン-ブタジエン系ラテックス。
  2. ラテックスのゲル含量が30〜95%である請求項1に記載の紙コーティング用スチレン-ブタジエン系ラテックス。
  3. エチレン性不飽和酸モノマーが、不飽和カルボン酸、又は少くとも一つのカルボキシル基を有する不飽和ポリカルボン酸アルキルエステルである、請求項1に記載の紙コーティング用スチレン-ブタジエン系ラテックス。
  4. シアン化ビニル系モノマーが、アクリロニトリル又はメタクリロニトリルである、請求項1に記載の紙コーティング用スチレン-ブタジエン系ラテックス。
  5. その他の共重合可能なビニル系モノマーが、不飽和カルボン酸アルキルエステル;不飽和カルボン酸ヒドロキシアルキルエステル;不飽和カルボン酸アミド;又は、芳香族ビニルモノマーである、請求項1に記載の紙コーティング用スチレン-ブタジエン系ラテックス。
  6. 分子量調節剤が、n-ドデシルメルカプタン又はt-ドデシルメルカプタンである、請求項1に記載の紙コーティング用スチレン-ブタジエン系ラテックス。
  7. 接着剤として請求項1の紙コーティング用スチレン-ブタジエン系ラテックスを含有する紙コーティング組成物。
  8. 請求項7の紙コーティング組成物でコーティングした紙。
JP2003545883A 2001-11-20 2002-10-08 イオン性モノマーを用いた紙コーティング用ラテックス Expired - Lifetime JP4116560B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR10-2001-0072409A KR100452558B1 (ko) 2001-11-20 2001-11-20 공중합성 이온 단량체를 함유하는 종이 코팅용 라텍스
PCT/KR2002/001874 WO2003044273A1 (en) 2001-11-20 2002-10-08 Paper coating latex using ionic monomer

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005509763A JP2005509763A (ja) 2005-04-14
JP4116560B2 true JP4116560B2 (ja) 2008-07-09

Family

ID=19716120

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003545883A Expired - Lifetime JP4116560B2 (ja) 2001-11-20 2002-10-08 イオン性モノマーを用いた紙コーティング用ラテックス

Country Status (9)

Country Link
US (1) US7256229B2 (ja)
EP (1) EP1451408B1 (ja)
JP (1) JP4116560B2 (ja)
KR (1) KR100452558B1 (ja)
CN (1) CN1324194C (ja)
AT (1) ATE405702T1 (ja)
AU (1) AU2002348639B2 (ja)
DE (1) DE60228479D1 (ja)
WO (1) WO2003044273A1 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100758785B1 (ko) * 2005-08-31 2007-09-14 주식회사 엘지화학 향료가 첨가된 종이 코팅용 라텍스
KR100890762B1 (ko) * 2005-11-12 2009-03-31 주식회사 엘지화학 종이 코팅용 스티렌-부타디엔계 라텍스 및 그를 포함하는종이 코팅용 조성물
US8674000B2 (en) * 2006-10-24 2014-03-18 Lg Chem, Ltd. Multi-layered paper coating latex having high swelling and contraction property, method for preparing the same, and paper coating composition containing the same
KR101056564B1 (ko) * 2006-10-24 2011-08-11 주식회사 엘지화학 고팽윤성/수축성 다층구조의 종이 코팅용 라텍스, 이의제조방법, 및 이를 포함하는 종이 코팅액
PT103998B (pt) * 2008-03-20 2011-03-10 Univ Nova De Lisboa Dispositivos electrónicos e optoelectrónicos de efeito de campo compreendendo camadas de fibras naturais, sintéticas ou mistas e respectivo processo de fabrico
PT103999B (pt) 2008-03-20 2012-11-16 Univ Nova De Lisboa Processo de utilização e criação de papel à base de fibras celulósicas naturais, fibras sintéticas ou mistas como suporte físico e meio armazenador de cargas elétricas em transístores de efeito de campo com memória autossustentáveis usando óxidos sem
KR101297871B1 (ko) 2009-06-12 2013-08-19 주식회사 엘지화학 딥 성형용 라텍스, 딥 성형용 조성물, 딥 성형물 제조방법 및 그 방법에 의해 제조된 딥 성형물
FR2958664B1 (fr) * 2010-04-07 2012-10-26 Coatex Sas Utilisation d'un latex de styrene et de taille de 100 nm comme agent rheologique dans une sauce de couchage papetiere, sauce et son procede d'obtention
CN103421145B (zh) * 2012-05-21 2016-01-13 中国石油化工股份有限公司 一种丁苯乳胶及其制备方法
CN103317874B (zh) * 2013-06-25 2015-04-22 海南赛诺实业有限公司 一种无版缝pet镭射转移膜及其制备方法
KR101752340B1 (ko) * 2016-09-30 2017-06-29 (주)리페이퍼 친환경성, 내수성 및 내유성을 갖는 제지 코팅제 및 이의 제조방법
CN108239226B (zh) * 2016-12-27 2020-08-07 中国石油天然气股份有限公司 丁苯橡胶的制备方法
CN110903440B (zh) * 2019-11-20 2022-10-14 上海东升新材料有限公司 一种细粒径丁苯胶乳及其制备方法

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4130523A (en) * 1977-07-18 1978-12-19 Union Carbide Corporation High solids latexes
FR2583052B1 (fr) * 1985-06-06 1991-11-29 Dequatre Claude Latex de particules heterogenes de polymeres styrene/butadiene contenant un alcenylnitrile et son application a la production de papier couche
CN1008107B (zh) * 1987-03-26 1990-05-23 张昌荣 建筑用转移型压敏胶粘带
US4950711A (en) * 1989-01-10 1990-08-21 Reichhold Chemicals, Inc. Blister-resistant paper coating latex
JP2681053B2 (ja) 1989-02-27 1997-11-19 三井サイテック株式会社 紙の製造法
JPH075695B2 (ja) 1989-04-04 1995-01-25 宇部興産株式会社 オキシメチレン共重合体の製造方法
EP0565891A1 (en) * 1992-03-18 1993-10-20 Takeda Chemical Industries, Ltd. Copolymer latex, production and use thereof
JPH07166495A (ja) * 1993-12-16 1995-06-27 Mitsui Toatsu Chem Inc 塗被紙用組成物及びそれを用いて塗工してなる塗被紙
JPH07173799A (ja) * 1993-12-22 1995-07-11 Mitsui Toatsu Chem Inc 紙塗工用組成物及び該組成物を塗工して得られる塗工紙
CA2179681A1 (en) * 1995-07-05 1997-01-06 Peter C. Hayes Bimodal latex binder
JPH09169946A (ja) 1995-12-20 1997-06-30 Mitsui Toatsu Chem Inc 表面塗工剤及びその利用
KR19980052664U (ko) * 1996-12-31 1998-10-07 박병재 자동차의 뒷좌석에 설치된 트레이 구조
KR100225673B1 (ko) * 1997-05-19 1999-10-15 박찬구 터셔리-도데실머캅탄을 분자량조절제로 사용하는 카르복실변성 스티렌-부타디엔계 라텍스의 중합법(Emulsion polymerization of carboxylated styrene-butadiene latex by using tert-dodecylmecaptan as a chain transfer agent)
FR2766107B1 (fr) * 1997-07-18 1999-08-20 Pluss Stauffer Ag Suspensions aqueuses de matieres minerales et leurs utilisations
FR2766106B1 (fr) * 1997-07-18 2001-09-07 Coatex Sa Utilisation d'un copolymere a structure tensio-active comme agent dispersant et/ou d'aide au broyage
KR100430825B1 (ko) * 1999-06-29 2004-05-10 주식회사 엘지 종이 코팅용 라텍스
FR2802830B1 (fr) * 1999-12-27 2002-06-07 Coatex Sa Utilisation de polymeres hydrosolubles comme agent de dispersion de suspension aqueuse de carbonate de calcium suspensions aqueuses obtenues et leurs utilisations
JP3600778B2 (ja) * 2000-04-28 2004-12-15 日本エイアンドエル株式会社 紙塗工用ラテックス
KR100409076B1 (ko) * 2000-12-20 2003-12-11 주식회사 엘지화학 종이 코팅용 라텍스의 제조방법
KR100976327B1 (ko) * 2008-03-12 2010-08-16 이원식 소변 내의 인간 융모 생성샘 자극호르몬 농도 준 정량분석검출방법 및 그 검출기구
KR100976669B1 (ko) * 2008-07-17 2010-08-18 주식회사 동부하이텍 플래시 메모리 소자의 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
DE60228479D1 (de) 2008-10-02
KR100452558B1 (ko) 2004-10-14
ATE405702T1 (de) 2008-09-15
AU2002348639A1 (en) 2003-06-10
EP1451408B1 (en) 2008-08-20
US7256229B2 (en) 2007-08-14
KR20030041575A (ko) 2003-05-27
JP2005509763A (ja) 2005-04-14
CN1589350A (zh) 2005-03-02
EP1451408A4 (en) 2006-03-22
AU2002348639B2 (en) 2007-08-30
CN1324194C (zh) 2007-07-04
US20040249055A1 (en) 2004-12-09
EP1451408A1 (en) 2004-09-01
WO2003044273A1 (en) 2003-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4188686B2 (ja) 人造顔料及びその製造方法
KR100409076B1 (ko) 종이 코팅용 라텍스의 제조방법
JP4116560B2 (ja) イオン性モノマーを用いた紙コーティング用ラテックス
KR100512366B1 (ko) 스티렌-부타디엔계 라텍스의 제조방법
JPH0340725B2 (ja)
KR100392936B1 (ko) 혼합 라텍스를 함유하는 종이 코팅 조성물
KR100485182B1 (ko) 스티렌-부타디엔계 라텍스 조성물
KR101666273B1 (ko) 스티렌-부타디엔계 라텍스 및 그 제조방법
KR101666260B1 (ko) 종이 코팅용 라텍스 및 종이 코팅액 조성물
KR101184972B1 (ko) 블렌딩 라텍스 종이 코팅용 조성물
KR100890762B1 (ko) 종이 코팅용 스티렌-부타디엔계 라텍스 및 그를 포함하는종이 코팅용 조성물
KR101026020B1 (ko) 비이온계 공중합성 유화제를 함유한 종이 코팅용 라텍스
KR100550762B1 (ko) 구조조절 종이코팅용 라텍스 및 그의 제조방법
JP3158628B2 (ja) 新聞印刷用紙用塗被組成物
KR20220138108A (ko) 종이 도공용 라텍스
JPH0381379A (ja) オフセット輪転印刷紙用塗工組成物
JPH08158296A (ja) 紙塗工液組成物
JPS6155289A (ja) 紙塗工用ラテツクス
JP2006131654A (ja) 共重合体ラテックスの製造方法
JPH01250496A (ja) グラビア印刷紙塗被用組成物
KR20050068540A (ko) 가교성 작용기를 함유하는 종이 코팅용 라텍스
JP2003277420A (ja) 共重合体ラテックスおよび紙塗工用組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070405

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070417

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20070712

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20070720

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070815

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070816

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080415

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080417

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110425

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4116560

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110425

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120425

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130425

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140425

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term