JP4112389B2 - 感温変色性複合繊維 - Google Patents
感温変色性複合繊維 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4112389B2 JP4112389B2 JP2003026080A JP2003026080A JP4112389B2 JP 4112389 B2 JP4112389 B2 JP 4112389B2 JP 2003026080 A JP2003026080 A JP 2003026080A JP 2003026080 A JP2003026080 A JP 2003026080A JP 4112389 B2 JP4112389 B2 JP 4112389B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reversible thermochromic
- thermochromic material
- color
- core
- sheath
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Artificial Filaments (AREA)
- Multicomponent Fibers (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は感温変色性複合繊維に関する。更に詳細には、芯部の可逆熱変色性材料を熱可塑性樹脂中に分散状態に固着させた樹脂相と、鞘部の可逆熱変色性材料を熱可塑性樹脂中に分散状態に固着させた保護樹脂相を接合した芯鞘型の感温変色性複合繊維に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、感温変色性複合繊維に関して、幾つかの提案が開示されている(例えば,特許文献1、2参照)。
前記した感温変色性複合繊維は、熱変色性材料を熱可塑性樹脂中に分散状態に固着させた芯部の周囲を繊維形成性重合体で被覆して得られる芯鞘型の感温変色性複合繊維であって、色変化は熱変色性材料が呈する有色から無色の色彩変化、或いは、前記熱変色性材料と共に一般染料や顔料を併用した有色(1)から有色(2)の色彩変化が可能なものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平3−227402号公報
【0004】
【特許文献2】
特開平3−161511号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記した従来の感温変色性複合繊維は、有色(1)から有色(2)の色彩変化について、熱変色性材料の色彩と一般染料や顔料の色彩が混色となった濃色から、熱変色性材料の消色に伴なって視覚される一般染料や顔料の色彩の限定された色変化であって、色変化のバリエーションは限定されたものであった。
本発明は、光沢性や繊維強度を損なうことなく、有色(1)から有色(2)の色変化のバリエーションに富む感温変色性複合繊維を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、芯部の熱可塑性樹脂中に熱変色性材料を含む樹脂相(A)、及び、鞘部の熱可塑性樹脂中に熱変色性材料を含む保護樹脂相(B)を接合させた芯鞘型の感温変色性複合繊維であって、前記樹脂相(A)と保護樹脂相(B)のいずれか一方の相に加熱発色型可逆熱変色性材料を分散してなり、他方の相に加熱消色型可逆熱変色性材料を分散することを特徴とする感温変色性複合繊維を要件とする。
更には、加熱発色型可逆熱変色性材料を樹脂相(A)中に分散してなり、加熱消色型可逆熱変色性材料を保護樹脂相(B)中に分散してなること、保護樹脂相(B)中に含まれる可逆熱変色性材料の配合量が熱可塑性樹脂に対して10重量%以下であること等を要件とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
前記樹脂相(A)と保護樹脂相(B)のいずれか一方の相に加熱発色型可逆熱変色性材料を分散し、他方の相に加熱消色型可逆熱変色性材料を分散することによって得られる複合繊維は、光沢性と強度に優れると共に、従来にないコントラストに優れた熱変色性を示し、変色の妙味、意外性、マジック性に富んだ顕著な視覚効果を有する。
これを詳しく説明すると、繊維の光沢性に優れた構成は、芯部に可逆熱変色性材料を含み、鞘部には含まない構成である。しかし、一般的に可逆熱変色性材料は発色濃度が通常の染料や顔料と比較して低く、比較的多量に添加して十分な発色濃度を得る必要がある。芯部用の熱可塑性樹脂中に多量の可逆熱変色性材料を添加して発色濃度を向上させることは可能であるが、繊維の形成性に難があり、しかも、得られた繊維は十分な強度を有し難くなる。
芯部の樹脂相(A)中に添加できる可逆熱変色性材料は、前記した繊維形成性や強度の面から樹脂に対して10重量%が限度であり、その添加範囲内で加熱発色型可逆熱変色性材料と加熱消色型可逆熱変色性材料を併用することは、繊維強度と色変化を共に満足させ難い。
そこで、芯部の樹脂相(A)と鞘部の保護樹脂相(B)のいずれか一方の相に加熱発色型可逆熱変色性材料を分散し、他方の相に加熱消色型可逆熱変色性材料を分散することにより、各相中に含まれる可逆熱変色性材料の添加量は前記芯部のみに添加する系と比較して増量させることができ、それぞれの可逆熱変色性材料が十分な発色濃度を示すことができる。しかも、繊維の形成性や強度も損なうことがない。
【0008】
前記樹脂相(A)と保護樹脂相(B)には、それぞれ加熱発色型可逆熱変色性材料と加熱消色型可逆熱変色性材料が分散されてなり、樹脂相(A)中に加熱発色型可逆熱変色性材料、保護樹脂相(B)中に加熱消色型可逆熱変色性材料が含まれる構成、或いは、樹脂相(A)中に加熱消色型可逆熱変色性材料、保護樹脂相(B)中に加熱発色型可逆熱変色性材料が含まれる構成のいずれであってもよいが、前者が好適である。これは、加熱消色型可逆熱変色性材料よりも加熱発色型可逆熱変色性材料の方が発色濃度が低く、樹脂中への添加量が多くなる傾向にあるため、繊維の光沢性を損なわない芯部の樹脂相(A)中に分散することが好ましいからである。
また、保護樹脂相(B)中に含まれる可逆熱変色性材料の配合量は、熱可塑性樹脂に対して10重量%以下であることが好ましく、添加量が10重量%を越えると繊維の光沢性を損なう虞がある。
【0009】
色変化については、従来の方法では奏しえない、補色の関係にある赤色から緑色、橙色から緑色、ピンク色から緑色、黄色から紫色、黄色から青色等の色変化も可能となり、バリエーションを大幅に拡げることができる。
また、芯部の樹脂相(A)を形成する熱変色性樹脂材料と、鞘部の保護樹脂相(B)を形成する熱変色性樹脂材料は、各々が別途作製されるため、繊維化の際に芯と鞘の比率を変動させることで色調を自由に調整することもできる。例えば、芯部に無色からピンク色に変色する加熱発色型の可逆熱変色性材料を含む樹脂材料、鞘部に無色から青色に変色する加熱消色型の可逆熱変色性材料を含む樹脂材料を用いる場合、芯部の比率を高めると加温時に濃いピンク色が視認されるようになり、降温時には淡い青色が視認される。これとは逆に鞘部の比率を高めると加温時に淡いピンク色が視認されるようになり、降温時には濃い青色が視認される。
更に、芯部や鞘部の熱変色性樹脂材料は他の熱変色性樹脂材料との入れ換えが容易であり、色調の異なる多種類の感温変色性複合繊維を効率的に生産できる。
【0010】
前記樹脂相(A)を形成する熱可塑性樹脂は、ポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリエチレン、変性ポリプロピレン等のポリオレフィン類、ナイロン12、ナイロン11、ナイロン6、ナイロン6−12共重合体、ナイロンエラストマー等のポリアミド樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリヘキサメチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂等が挙げられる。
前記樹脂のうち、融点又は軟化点が230℃以下のものが好適に用いられる。融点又は軟化点が230℃を越える熱可塑性樹脂にあっては、可逆熱変色性材料と溶融混合した場合、その耐熱性に起因すると思われる分解ガスの発生及び変色性能の低下がみられ、生産性が阻害され易くなる。融点又は軟化点が約120℃〜200℃の範囲のものが実用的に好適であり、前記した熱可塑性樹脂から適宜、選択され、実用に供される。
【0011】
保護樹脂相(B)を形成する熱可塑性樹脂は、曳糸性及び繊維性能を満たす結晶性ポリマーが有効であり、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂等を例示できる。
更に具体的には、ポリアミド樹脂としては、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12、ナイロン6−12共重合体等が例示できる。又、ポリエステル樹脂としては、ポリヘキサメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等を例示でき、前記ポリブチレンテレフタレート系のポリマーにあっては、共重合体成分として、イソフタル酸、アジピン酸、セバチン酸、フタル酸等のジカルボン酸成分及びエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、シクロヘキサンジメタノール等のジオール成分が挙げられるが、なかでもイソフタル酸が繊維物性の面で好ましい。
【0012】
ここで、本発明の感温複合繊維は、芯部の樹脂相(A)と鞘部の保護樹脂相(B)とが接合され、一体化された芯鞘型の繊維である。
芯鞘型においては、鞘部の保護樹脂相(B)によって、樹脂相(A)の周囲が被覆されているので、耐光堅牢性、洗濯堅牢性、摩擦堅牢性等の耐久性を満たすと共に、繊維形成性の熱可塑性樹脂により保護樹脂相(B)を形成することによって、光沢性に富む感温変色性複合繊維を提供できる。
前記芯部及び鞘部に用いられる樹脂は、同一構造の樹脂の組み合わせが、芯部と鞘部の界面の接合性に優れ、剥離の危険もなく、一体化した高強度の繊維物性を与えるのに加えて、同一の屈折率をもつ同一性状の樹脂の組合わせであるから、透明性や光沢性に優れる。特に、同一構造のポリアミド樹脂で芯部及び鞘部が形成されるのが効果的である。更には、繊維化工程、殊に延伸処理工程において、樹脂相互の延伸性が同一であるので、一定の延伸倍率に設定でき、目的の繊維強度の複合繊維が得られる。
【0013】
前記樹脂相(A)或いは保護樹脂相(B)を形成する熱可塑性樹脂中に分散状態に溶融ブレンドされる加熱消色型の可逆熱変色性材料は、特公昭51−44706号公報、特公昭51−44708号公報、特公平1−29398号公報、特公平4−17154号公報等に記載された、従来から汎用の熱変色性組成物、即ち(イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物及び(ハ)前記(イ)と(ロ)の呈色反応の生起温度を決める反応媒体の三成分を含む均質相溶体が好適に用いられる。
【0014】
また、加熱発色型の可逆熱変色性材料としては(イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)′没食子酸エステル類から選ばれる電子受容性化合物、及び前記(イ)と(ロ)′の呈色反応の生起温度を決める反応媒体の三成分を含む均質相溶体から熱変色性組成物が好適に用いられる。
【0015】
前記加熱発色型の可逆熱変色性材料は(ロ)′成分としてアルコキシフェノール化合物及び/又はヒドロキシ安息香酸エステル化合物を用いた加熱発色型の可逆熱変色材料と比較して発色濃度が高く、一旦最大発色濃度に達した後更に加温しても発色濃度が低下せず、しかも、変色温度設定の自由度が高い特性を備える。
【0016】
本発明に用いられる加熱消色型及び加熱発色型の可逆熱変色性材料に用いられれる(イ)成分としては、従来より公知のジフェニルメタンフタリド類、フェニルインドリルフタリド類、インドリルフタリド類、ジフェニルメタンアザフタリド類、フェニルインドリルフタリド類、フェニルインドリルアザフタリド類、フルオラン類、スチリノキノリン類、ジアザローダミンラクトン類等が適用できる。
また(ハ)成分についても従来より公知のアルコール類、エステル類、ケトン類、炭化水素類等を適用することができる。
【0017】
前記加熱消色型の可逆熱変色性材料に用いられる(ロ)成分としては、活性プロトンを有する化合物、偽酸性化合物群〔酸ではないが、組成物中で酸として作用し、(イ)成分を発色させる化合物群〕、電子空孔を有する化合物群等が挙げられるが、フェノール性水酸基を有する化合物群が最も有効な熱変色特性を発現させることができる。
【0018】
前記加熱発色型の可逆熱変色性材料に用いられる(ロ)′成分は、没食子酸エステル類から選ばれる電子受容性化合物であり、没食子酸ドデシル、没食子酸トリデシル、没食子酸テトラデシル、没食子酸ペンタデシル、没食子酸ヘキサデシル、没食子酸オクタデシル、没食子酸エイコシル、没食子酸ベヘニル等を例示でき、前記(イ)及び(ハ)成分との組み合せにより良好な加熱発色特性を示す。
【0019】
なお、前記加熱発色型の可逆熱変色性材料については、前記三成分系に第四の成分として(ニ)融点50℃以上の単分子有機化合物、又は軟化点70℃以上の高分子化合物を添加すると、前記(ニ)成分の作用により系内の結晶化を促進し、(ロ)′没食子酸エステルの析出速度(白化)を早め、当該(ニ)成分の未添加の系に比べて、発色保持温度幅を狭小化でき、加熱により発色させた後に特殊の冷却手段を適用することなく、元の消色状態への復帰を促進させることができる。
【0020】
前記(ニ)成分を以下に具体的に例示する。
融点50℃以上の単分子有機化合物として、好適に用いられる脂肪酸エステル類としては、ラウリン酸エイコシル、ラウリン酸ベヘニル、ラウリン酸テトラコシル、ラウリン酸ヘキサコシル、ラウリン酸オクタコシル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸ステアリル、ミリシチン酸エイコシル、ミリスチン酸ベヘニル、ミリスチン酸テトラコシル、ミリスチン酸ヘキサコシル、ミリスチン酸オクタコシル、パルミチン酸ミリスチル、パルミチン酸セチル、パルミチン酸ステアリル、パルミチン酸エイコシル、パルミチン酸ベヘニル、パルミチン酸テトラコシル、パルミチン酸ヘキサコシル、パルミチン酸オクタコシル、ステアリン酸セチル、ステアリン酸ステアリル、ステアリン酸エイコシル、ステアリン酸ベヘニル、ステアリン酸テトラコシル、ステアリン酸ヘキサコシル、ステアリン酸オクタコシル、エイコ酸デシル、エイコ酸ウンデシル、エイコ酸トリデシル、エイコ酸ミリスチル、エイコ酸セチル、エイコ酸ステアリル、エイコ酸エイコシル、エイコ酸ドコシル、エイコ酸テトラコシル、エイコ酸ヘキサコシル、エイコ酸オクタコシル、ベヘン酸メチル、ベヘン酸ヘキシル、ベヘン酸オクチル、ベヘン酸デシル、ベヘン酸ウンデシル、ベヘン酸ラウリル、ベヘン酸トリデシル、ベヘン酸ミリスチル、ベヘン酸セチル、ベヘン酸ステアリル、ベヘン酸エイコシル、べへン酸ベヘニル、ベヘン酸テトラコシル、ベヘン酸ヘキサコシル、ベヘン酸オクタコシルを挙げることができる。
【0021】
二塩基酸エステル類としては、シュウ酸ジステアリル、シュウ酸ジエイコシル、シュウ酸ベヘニル、コハク酸ジステアリル、コハク酸エイコシル、コハク酸ベヘニル、グルタル酸ジステアリル、グルタル酸ジエイコシル、グルタル酸ベヘニル、アジピン酸ジミリスチル、アジピン酸ジセチル、アジピン酸ジステアリル、アジピン酸エイコシル、アジピン酸ベヘニル、スベリン酸ジセチル、スベリン酸ジステアリル、スベリン酸ジエイコシル、スベリン酸ベヘニル、アゼライン酸ミリスチル、アゼライン酸ジセチル、アゼライン酸ジステアリル、アゼライン酸エイコシル、アゼライン酸ベヘニル、セバシン酸ジミリスチル、セバシン酸ジセチル、セバシン酸ジステアリル、セバシン酸ジエイコシル、セバシン酸ジベヘニル、1−,14−テトラデカメチレンジカルボン酸ジトリデシル、1−,14−テトラデカメチレンジカルボン酸ジミリスチル、1−,14−テトラデカメチレンジカルボン酸ジセチル、1−,14−テトラデカメチレンジカルボン酸ジパルミチル、1−,14−テトラデカメチレンジカルボン酸ジステアリル、1−,14−テトラデカメチレンジカルボン酸ジエイコシル、1−,14−テトラデカメチレンジカルボン酸ジベヘニル、1−,16−ヘキサデカメチレンジカルボン酸酸ジラウリル、1−,16−ヘキサデカメチレンジカルボン酸ジトリデシル、1−,16−ヘキサデカメチレンジカルボン酸ジミリスチル、1−,16−ヘキサデカメチレンジカルボン酸ジセチル、1−,16−ヘキサデカメチレンジカルボン酸ジパルミチル、1−,16−ヘキサデカメチレンジカルボン酸ジステアリル、1−,16−ヘキサデカメチレンジカルボン酸ジエイコシル、1−,16−ヘキサデカメチレンジカルボン酸ジベヘニル、1−,18−オクタデカメチレンジカルボン酸ジデシル、1−,18−オクタデカメチレンジカルボン酸ジラウリル、1−,18−オクタデカメチレンジカルボン酸ジトリデシル、1−,18−オクタデカメチレンジカルボン酸ジミリスチル、1−,18−オクタデカメチレンジカルボン酸ジセチル、1−,18−オクタデカメチレンジカルボン酸ジパルミチル、1−,18−オクタデカメチレンジカルボン酸ジステアリル、1−,18−オクタデカメチレンジカルボン酸ジエイコシル、1−,18−オクタデカメチレンジカルボン酸ジベヘニル、1−,20−エイコシルメチレンジカルボン酸ジデシル、1−,20−エイコシルメチレンジカルボン酸ジラウリル、1−,20−エイコシルメチレンジカルボン酸ジトリデシル、1−,20−エイコシルメチレンジカルボン酸ジミリスチル、1−,20−エイコシルメチレンジカルボン酸ジセチル、1−,20−エイコシルメチレンジカルボン酸ジパルミチル、1−,20−エイコシルメチレンジカルボン酸ジステアリル、1−,20−エイコシルメチレンジカルボン酸ジエイコシル、1−,20−エイコシルメチレンジカルボン酸ジベヘニル、トリミリスチン、トリパルミチン、トリステアリン、トリノナデカノイン、カプロン酸コレステロール、カプリル酸コレステロール、カプリン酸コレステロール、ウンデカン酸コレステロール、ラウリン酸コレステロール、ミリスチン酸コレステロール、パルミチン酸コレステロール、ステアリン酸コレステロール、エイコサン酸コレステロール、ベヘン酸コレステロール等を例示できる。
【0022】
ケトン類のうち、好適に用いられる脂肪族ケトン類としては、ジオクチルケトン、ジノニルケトン、ジウンデシルケトン、ジトリデシルケトン、ジペンタデシルケトン、ジヘプタデシルケトン、ジノナデシルケトン、フェニルオクチルケトン、フェニルウンデシルケトン、フェニルトリデシルケトン、フェニルペンタデシルケトン、フェニルヘプタデシルケトン等が挙げられる。
酸アミド類のうち、好適に用いられる脂肪族酸アミド類としては、ヘキシルアミド、ヘプチルアミド、オクチルアミド、ノニルアミド、デシルアミド、ウンデシルアミド、ラウリルアミド、トリデシルアミド、ミリスチルアミド、パルミチルアミド、ステアリルアミド、エイコシルアミド、ベヘニルアミド、ヘキサコシルアミド、オクタコシルアミド等が挙げられる。
【0023】
エーテル化合物類としては、ペンタデシルエーエル、ジヘキサデシルエーテル、ジオクタデシルエーテル、ジエイコシルエーテル、ジドコシルエーテル等が挙げられる。
脂肪酸としては、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、ヘプタデカン酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、エイコサン酸、ヘンエイコサン酸、ベヘン酸、トリコサン酸、リグノセリン酸、ペンタコサン酸、セロチン酸、オクタコサン酸、ノナコサン酸、メリシン酸等が挙げられる。
【0024】
炭化水素類としては、テトラコサン、ペンタコサン、ヘキサコサン、ヘプタコサン、オクタコサン、ノナコサン、トリアコンタン、ヘントリアコンタン、ドトリアコンタン、トリトリアコンタン、テトラトリアコンタン、1−テトラコセン、1−ペンタコセン、1−ヘキサコセン、1−ヘプタコセン、1−オクタコセン、1−ノナコセン、1−トリアコンテン等が挙げられる。
軟化点70℃以上の高分子化合物としては、アクリル共重合芳香族炭化水素樹脂を例示でき、具体的には、アクリルスチレン共重合樹脂〔三洋化成(株)製、商品名:ハイマーSBM100、ハイマーSBM73F〕を挙げることができる。
【0025】
前記加熱消色型の可逆熱変色性材料は(イ)、(ロ)、(ハ)三成分を、また加熱発色型の可逆熱変色性材料は(イ)、(ロ)′、(ハ)三成分或いは(イ)、(ロ)′、(ハ)、(ニ)四成分を樹脂中に分散したり、マイクロカプセルに内包することにより得られる。
マイクロカプセル化は従来より公知の界面重合法、in Situ重合法、液中硬化被覆法、水溶液からの相分離法、有機溶媒からの相分離法、融解分散冷却法、気中懸濁被覆法、スプレードライング法等が適宜選択される。更に、マイクロカプセルの表面には二次的な樹脂皮膜を設けて耐久性を向上させたり、表面特性を改質させて実用に供することができる。
マイクロカプセル化することにより、酸性物質、塩基性物質、過酸化物等の化学的に活性な物質又は溶剤成分と接触しても、組成物の機能を低下させることがないことは勿論、耐熱安定性が保持できるため、多様な使用条件下において可逆熱変色性組成物は同一の組成に保たれ、同一の作用効果を奏することができる。前記マイクロカプセルの平均粒子径0.1〜50μm、好ましくは0.1〜30μm、より好ましくは、1〜20μmの範囲が実用性を満たす。
【0026】
本発明の複合繊維は、外径10〜300μmのものが好適に用いられ、好ましくは50〜150μm、より好ましくは60〜100μmの範囲のものが有効である。
前記のようにして得られる感温変色性複合繊維は、各種繊維及び繊維加工体、衣料、人形用頭髪等に利用できる。
【0027】
【実施例】
本発明の感温変色性複合繊維について例示する。
なお、実施例中の配合は重量部を示す。
実施例1
加熱消色型の可逆熱変色性組成物をマイクロカプセルに内包した可逆熱変色性材料(27℃以下で青緑色、33℃以上で無色)5部、分散剤1部、融点150℃のナイロン6−12共重合体94部をエクストルーダーにて170℃で溶融混合し、鞘部用の可逆熱変色性ペレットを得た。
ついで、加熱発色型の可逆熱変色性組成物をマイクロカプセルに内包した可逆熱変色性材料(33℃以上でピンク色、27℃以下で無色)10部、分散剤2部、融点150℃のナイロン6−12共重合体88部をエクストルーダーにて170℃で溶融混合し、芯部用の可逆熱変色性ペレットを得た。
前記鞘部用のペレットを鞘部成形用押出機に、芯部用のペレットを芯部成形用押出機にそれぞれ供給し、各々を溶融温度160℃にて、複合繊維紡糸装置を用いて18孔の吐出孔より紡出し、延伸倍率2.1倍により巻き取り、1260デニール/18フィラメントの延伸糸を得た。
得られた複合繊維は、27℃以下では鞘部の可逆熱変色性材料が発色して青緑色を呈するため、光沢性のある青緑色の繊維が視認され、33℃以上では鞘部の可逆熱変色性材料が消色すると共に芯部の可逆熱変色性材料が発色してピンク色を呈するため、光沢性のあるピンク色の繊維が視認される。
前記様相変化は温度変化により繰り返し行うことができた。
【0028】
実施例2
加熱消色型の可逆熱変色性組成物をマイクロカプセルに内包した可逆熱変色性材料(27℃以下で黄色、33℃以上で無色)7部、分散剤1部、融点150℃のナイロン6−12共重合体92部をエクストルーダーにて170℃で溶融混合し、鞘部用の可逆熱変色性ペレットを得た。
ついで、加熱発色型の可逆熱変色性組成物をマイクロカプセルに内包した可逆熱変色性材料A(33℃以上でピンク色、27℃以下で無色)6部、加熱発色型の可逆熱変色性組成物をマイクロカプセルに内包した可逆熱変色性材料B(33℃以上で青色、27℃以下で無色)4部、分散剤2部、融点150℃のナイロン6−12共重合体88部をエクストルーダーにて170℃で溶融混合し、芯部用の可逆熱変色性ペレットを得た。
前記鞘部用のペレットを鞘部成形用押出機に、芯部用のペレットを芯部成形用押出機にそれぞれ供給し、各々を溶融温度160℃にて、複合繊維紡糸装置を用いて18孔の吐出孔より紡出し、延伸倍率2.1倍により巻き取り、1260デニール/18フィラメントの延伸糸を得た。
得られた複合繊維は、27℃以下では鞘部の可逆熱変色性材料が発色して黄色を呈するため、光沢性のある黄色の繊維が視認され、33℃以上では鞘部の可逆熱変色性材料が消色すると共に芯部の可逆熱変色性材料A、Bが発色して紫色を呈するため、光沢性のある紫色の繊維が視認される。
前記様相変化は温度変化により繰り返し行うことができた。
【0029】
実施例3
加熱消色型の可逆熱変色性組成物をマイクロカプセルに内包した可逆熱変色性材料(25℃以下で赤色、32℃以上で無色)6部、分散剤1部、融点150℃のナイロン6−12共重合体93部をエクストルーダーにて160℃で溶融混合し、鞘部用の可逆熱変色性ペレットを得た。
ついで、加熱発色型の可逆熱変色性組成物をマイクロカプセルに内包した可逆熱変色性材料(33℃以上で緑色、25℃以下で無色)10部、分散剤2部、融点150℃のナイロン6−12共重合体88部をエクストルーダーにて160℃で溶融混合し、芯部用の可逆熱変色性ペレットを得た。
前記鞘部用のペレットを鞘部成形用押出機に、芯部用のペレットを芯部成形用押出機にそれぞれ供給し、各々を溶融温度160℃にて、複合繊維紡糸装置を用いて18孔の吐出孔より紡出し、延伸倍率2.3倍により巻き取り、1260デニール/18フィラメントの延伸糸を得た。
得られた複合繊維は、25℃以下では鞘部の可逆熱変色性材料が発色して赤色を呈するため、光沢性のある赤色の繊維が視認され、33℃以上では鞘部の可逆熱変色性材料が消色すると共に芯部の可逆熱変色性材料が発色して緑色を呈するため、光沢性のある緑色の繊維が視認される。
前記補色の関係にある赤色と緑色の様相変化は温度変化により繰り返し行うことができた。
【0030】
比較例1
加熱消色型の可逆熱変色性組成物をマイクロカプセルに内包した可逆熱変色性材料(27℃以下で青緑色、33℃以上で無色)5部、加熱発色型の可逆熱変色性組成物をマイクロカプセルに内包した可逆熱変色性材料(33℃以上でピンク色、27℃以下で無色)10部、分散剤2部、融点150℃のナイロン6−12共重合体82部をエクストルーダーにて170℃で溶融混合して、芯部用の可逆熱変色性ペレットを得た。
なお、前記芯部用のペレットは、可逆熱変色性材料が過多であり、均一に分散されていない。
前記芯部用のペレットを鞘部成形用押出機に、鞘部用のペレット(ナイロン6−12共重合体)を芯部成形用押出機にそれぞれ供給し、各々を溶融温度160℃にて、複合繊維紡糸装置を用いて18孔の吐出孔より紡出し、延伸倍率2.1倍により巻き取りを行ったものの、芯部のペレットの延伸性が乏しいため、糸切れが発生して生産性に乏しいものであった。
【0031】
比較例2
加熱消色型の可逆熱変色性組成物をマイクロカプセルに内包した可逆熱変色性材料(27℃以下で黄色、33℃以上で無色)7部、分散剤1部、融点150℃のナイロン6−12共重合体92部をエクストルーダーにて170℃で溶融混合し、芯部用の可逆熱変色性ペレットを得た。
ついで、非変色性ピンク色顔料1部、非変色性青色顔料0.5部、分散剤0.2部、融点150℃のナイロン6−12共重合体98.3部をエクストルーダーにて170℃で溶融混合し、鞘部用のペレットを得た。
前記鞘部用のペレットを鞘部成形用押出機に、芯部用のペレットを芯部成形用押出機にそれぞれ供給し、各々を溶融温度160℃にて、複合繊維紡糸装置を用いて18孔の吐出孔より紡出し、延伸倍率2.1倍により巻き取り、1260デニール/18フィラメントの延伸糸を得た。
得られた複合繊維は光沢性は有するものの、27℃以下では芯部の可逆熱変色性材料が発色して黄色を呈するが、鞘部に含まれる顔料の色と混色となった青味がかったは灰色が視認され、33℃以上では鞘部の可逆熱変色性材料が消色して芯部に含まれる顔料の紫色が視認されるが、色変化の度合いは少なく、変色の妙味に乏しいものであった。
【0032】
比較例3
加熱消色型の可逆熱変色性組成物をマイクロカプセルに内包した可逆熱変色性材料(25℃以下で赤色、32℃以上で無色)6部、分散剤1部、融点150℃のナイロン6−12共重合体93部をエクストルーダーにて160℃で溶融混合し、鞘部用の可逆熱変色性ペレットを得た。
ついで、非変色性緑色顔料0.5部、分散剤0.2部、融点150℃のナイロン6−12共重合体99.3部をエクストルーダーにて160℃で溶融混合し、芯部用のペレットを得た。
前記鞘部用のペレットを鞘部成形用押出機に、芯部用のペレットを芯部成形用押出機にそれぞれ供給し、各々を溶融温度160℃にて、複合繊維紡糸装置を用いて18孔の吐出孔より紡出し、延伸倍率2.3倍により巻き取り、1260デニール/18フィラメントの延伸糸を得た。
得られた複合繊維は、25℃以下では鞘部の可逆熱変色性材料が発色して赤色を呈するため、芯部の非変色性緑色顔料と混色となった黒ずんだ繊維が視認され、33℃以上では鞘部の可逆熱変色性材料が消色して芯部の非変色性緑色顔料による緑色の繊維が視認される。
【0033】
【発明の効果】
本発明は、繊維の光沢性や強度を損なうことなく、有色(1)から有色(2)の色変化のバリエーションに富む感温変色性複合繊維を提供でき、繊維材、編織布や人形用頭髪に有用である。
Claims (3)
- 芯部の熱可塑性樹脂中に熱変色性材料を含む樹脂相(A)、及び、鞘部の熱可塑性樹脂中に熱変色性材料を含む保護樹脂相(B)を接合させた芯鞘型の感温変色性複合繊維であって、前記樹脂相(A)と保護樹脂相(B)のいずれか一方の相に加熱発色型可逆熱変色性材料を分散してなり、他方の相に加熱消色型可逆熱変色性材料を分散することを特徴とする感温変色性複合繊維。
- 加熱発色型可逆熱変色性材料を樹脂相(A)中に分散してなり、加熱消色型可逆熱変色性材料を保護樹脂相(B)中に分散してなる請求項1記載の感温変色性複合繊維。
- 保護樹脂相(B)中に含まれる可逆熱変色性材料の配合量が熱可塑性樹脂に対して10重量%以下である請求項1又は2記載の感温変色性複合繊維。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003026080A JP4112389B2 (ja) | 2003-02-03 | 2003-02-03 | 感温変色性複合繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003026080A JP4112389B2 (ja) | 2003-02-03 | 2003-02-03 | 感温変色性複合繊維 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004238741A JP2004238741A (ja) | 2004-08-26 |
JP4112389B2 true JP4112389B2 (ja) | 2008-07-02 |
Family
ID=32954193
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003026080A Expired - Fee Related JP4112389B2 (ja) | 2003-02-03 | 2003-02-03 | 感温変色性複合繊維 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4112389B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102330363B (zh) * | 2011-06-29 | 2013-03-27 | 安踏(中国)有限公司 | 感温印花色浆和感温变色服装 |
CN102851771A (zh) * | 2012-09-04 | 2013-01-02 | 昆山市万丰制衣有限责任公司 | 一种变色纺织品及其纺织方法 |
CN111005089A (zh) * | 2019-12-13 | 2020-04-14 | 天津优米优科技有限公司 | 一种热致变色纤维的制备方法 |
-
2003
- 2003-02-03 JP JP2003026080A patent/JP4112389B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004238741A (ja) | 2004-08-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4271401B2 (ja) | 加熱発色型可逆熱変色性顔料 | |
JP2002053853A (ja) | 耐光性を向上した可逆性熱変色組成物とこれを用いた製品 | |
JP4112389B2 (ja) | 感温変色性複合繊維 | |
JP3865916B2 (ja) | 可逆熱変色性組成物 | |
JP2004137614A (ja) | 多色感温変色性繊維 | |
JP4673993B2 (ja) | 可逆熱変色性組成物 | |
JP3984510B2 (ja) | 可逆熱変色性成形用樹脂組成物及びそれを用いた成形体 | |
JP7378412B2 (ja) | 可逆熱変色性複合繊維 | |
JP2004025842A (ja) | 可逆熱変色性表示体 | |
JPH07186540A (ja) | 可逆熱変色性組成物 | |
JP2004027047A (ja) | 可逆熱変色性液状組成物及びそれを用いた可逆熱変色性積層体 | |
JP4510963B2 (ja) | 可逆熱変色性マイクロカプセル顔料 | |
JPH08127181A (ja) | 熱変色性遮光−透光性樹脂組成物及びそれを用いた積層体 | |
JP7422017B2 (ja) | 描画体セット | |
JP2004136477A (ja) | 加熱発色型可逆熱変色性顔料 | |
JP4934398B2 (ja) | 感温変色性組成物及びそれを用いた感温変色性繊維 | |
JPH0827653A (ja) | 熱変色性不織布 | |
JP2001031884A (ja) | 可逆熱変色性顔料 | |
JP2504032Y2 (ja) | 感温変色性複合繊維 | |
JP2003213549A (ja) | 可逆熱変色性編み紐 | |
JPH07118918A (ja) | 光可逆変色性塩化ビニル繊維とその製造方法 | |
JP2006233351A (ja) | フォトクロミック複合繊維及びそれを用いたフォトクロミック製品、フォトクロミック製品セット | |
JP2002004131A (ja) | 光可逆変色性ポリオレフィン溶融紡糸体 | |
JP2001120651A (ja) | 放香性マイクロカプセル及びそれを用いた放香性熱変色性積層体 | |
JP2000072972A (ja) | 可逆熱変色性成形用樹脂組成物及びそれを用いた成形体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060106 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080305 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080408 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080409 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140418 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |