JP4112076B2 - 潤滑プレートを備えた直動案内ユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は,軌道レールと該軌道レールに対して相対摺動するスライダとから成り,摺動部分に潤滑剤を供給する潤滑プレートを備えた直動案内ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年,メカトロ技術の発展がめざましく,各種ロボット,半導体製造装置,検査装置,切削・研削機械等の各技術分野において,各機械や装置の往復動作が求められる部分には,高精度,高速化,小型化等の要求を満たすために直動案内ユニットが組み込まれている。直動案内ユニットにおいては,高精度や高速化等の性能向上に加えてメンテナンスフリーが重視されるようになっており,摺動部分に対しては,長期に渡って自己潤滑できることが要求されている。
【0003】
従来の直動案内ユニットの一例が,図20に示されている。図20に示した直動案内ユニットは,軌道レール2と,軌道レール2に跨架した状態で載置されたスライダ1とから成る。軌道レール2の長手方向両側面3には軌道溝4が形成されており,スライダ1は,軌道溝4を転走する転動体7を介して軌道レール2上を摺動自在である。軌道レール2に隔置して形成された取付孔13が,長手方向上面14に開口している。取付孔13に挿通したボルトをベッド,機台,加工台等の取付ベース20に形成されたねじ穴(図示せず)に螺入することによって,軌道レール2が取付ベース20に固定されている。スライダ1は,軌道レール2に対して相対移動可能なケーシング5,及びケーシング5の両端にそれぞれ取り付けたエンドキャップ6を有している。ケーシング5の上部には,他の機器,機械部品,チャック,把持装置等を取り付けるための取付穴19が形成されている。ケーシング5及びエンドキャップ6の各下面には,ケーシング5及びエンドキャップ6とが軌道レール2に跨がって移動するように凹部10が各々形成されている。凹部10には,軌道レール2の各軌道溝4と対向した位置に,それぞれ軌道溝9が形成されている。対向する軌道溝4,9で構成される負荷軌道路にはボール等の転動体7が転走するように組み込まれている。また,ケーシング5から転動体7が脱落するのを防止するために,保持バンド18が多数の転動体7を囲むようにケーシング5に取り付けられている。更に,軌道レール2とスライダ1との間のシールを達成するために,下面シール8がスライダ1の下面に設けられている。
【0004】
エンドキャップ6には,軌道レール2の軌道溝4から転動体7をすくう爪,及び転動体7の循環のために転動体7を方向転換させる方向転換路が両側に形成されている。また,エンドキャップ6には,軌道レール2とスライダ1の長手方向両端部との間のシールを達成するエンドシール17が取り付けられている。エンドキャップ6は,複数の取付孔(図示せず)に貫通させたねじ16等によりケーシング5の両端面に取り付けられる。軌道溝4,9で構成される軌道路,エンドキャップ6内に形成された方向転換路,及びケーシング5の内部に軌道溝9と平行して形成されたリターン通路孔12は,転動体7のための無限循環路を構成している。転動体7が軌道路において負荷された状態であっても,多数の転動体7が軌道溝4,9に対してころがり接触することにより,スライダ1は,軌道レール2に対してスムーズに相対移動することができる。
【0005】
図20に示すような直動案内ユニットの転走路を潤滑する潤滑剤として,一般的には,グリース又は潤滑油が使用されている。該潤滑剤がグリースの場合には,グリースは,グリースニップル11を通じて転動体の転走路に供給される。潤滑油の場合には,潤滑油は,グリースニップルの代わりに取り付けられた配管継ぎ手を通じて転走路に供給される。潤滑についてメンテナンスフリーを実現するため,ケーシングに取り付けられるエンドキャップの外面側に,補強板,潤滑剤含有部材及びサイドシールをこの順に重ね合わせた状態で固定した直動案内ユニットが提案されている(例えば,特開平9−53637号公報参照)。補強板は,エンドキャップの外形に合わせたほぼコ字状の鋼板であり,軌道レールとは非接触である。潤滑剤含有部材は,エンドキャップの外形に合わせたほぼコ字形状に形成されている。潤滑剤含有部材の内面には,軌道レールの断面形状に合わせて軌道レールの上面及び外側面に摺接可能な凸部が形成されている。軌道レールに常時潤滑剤を供給するため,潤滑剤含有部材に形成した複数の貫通孔にリング状部材を嵌め込むか,又は潤滑剤含有部材に弾性部材を適用すること等により,潤滑剤含有部材の凸部が軌道レールの軌道溝に押し付けられている。しかしながら,潤滑剤含有部材を軌道レールの軌道溝に押し付けると,摩擦力が大きくなるので,スライダの滑らかな移動に対する摺動抵抗が大きくなる。
【0006】
また,スライダと案内レールとの間に生じる隙間開口をシールしたリニアガイド装置として,少なくとも一面がポリオレフィン系合成樹脂からなる補強板の当該合成樹脂側の面にオレフィン系ポリマと潤滑剤とからなる潤滑剤含有ポリマ部材を一体成形で接合して形成したシール装置を,スライダの端面に締め付けて固定したものがある(特開平8−200362号公報参照)。潤滑剤含有ポリマ部材は,ポリオレフィン系ポリマとポリαオレフィン油等とを混合して加熱溶融した後,所定の型に注入して加圧しながら冷却固化することにより成形されている。潤滑剤含有ポリマ部材と心金としての補強板とは,互いの接合面に潤滑剤含有ポリマ部材が含有する多量の油分が存在するために,互いに接着することが困難である。更に,潤滑剤含有ポリマ部材を構成するポリオレフィン系ポリマは,異種材料との接合が困難であるという性質がある。したがって,オレフィン系ポリマからなる潤滑剤含有ポリマ部材は,オレフィン系ポリマと馴染みが良い同種材料であるポリオレフィン系合成樹脂のみで構成した補強板に直接一体化されるか,或いは,一旦,ポリオレフィン系合成樹脂を金属板に被覆しておき,被覆したポリオレフィン系合成樹脂に対して一体化されている。したがって,潤滑剤含有ポリマ部材と補強板とを一体成形で製作するに際して,複雑且つ高度な技術が要求されている。
【0007】
また,本出願人は,軌道溝が形成された軌道レール及び前記軌道レール上を相対摺動するスライダから成る直動案内ユニットとして,前記スライダを,前記軌道レールの前記軌道溝に対向して形成された軌道溝を備えたケーシング,前記軌道溝間を転走する転動体,前記ケーシングの両端面にそれぞれ固定されたエンドキャップ,前記エンドキャップの端面に取り付けられた潤滑プレート及び前記潤滑プレートの端面に取り付けられたエンドシールとから構成し,前記潤滑プレートを潤滑油が含浸された多孔質構造を有する焼結樹脂部材から構成したものを既に出願している(特願平9−17680号)。この直動案内ユニットにおいては,潤滑プレートの外周面を覆う弾性金属製のカバーのばね力によって,潤滑プレートが軌道レールの軌道溝に押し付けられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
直動案内ユニットにおいて,軌道レールの軌道溝への潤滑について,外部からの付勢力で潤滑プレートを軌道溝に押し付けることなく,潤滑剤含有部材から潤滑剤を供給することができれば,潤滑剤含有部材と軌道レールの軌道溝との摺動抵抗が軽減されると共に,潤滑剤含有部材の軌道レールとの摺動に起因する潤滑剤含有部材の摩耗が抑制される。しかしながら,潤滑剤含有部材は多孔質構造を有しているので,軌道溝への付勢を取り除くだけでは変形に対する抵抗性が充分ではない。したがって,剛性の高い芯金を用いて潤滑剤含有部材の変形を防止しつつ潤滑剤を軌道溝に確実に供給する点で解決すべき課題がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明の目的は,上記課題を解決することであり,潤滑剤含有部材を外部からの弾性付勢力等で軌道溝に押し付けことなく,潤滑剤含有部材を軌道溝に対して実質的に接触させた状態を維持して軌道溝を潤滑し,且つ潤滑剤含有部材の変形を防止することにより,直動案内ユニットのスライダを軌道レールに対して軽快にスライドさせることを可能とし,潤滑剤含有部材の軌道レールとの摺動に起因する潤滑剤含有部材の摩耗を抑制して,潤滑剤含有部材の目詰まりを防止することができる直動案内ユニットを提供することである。
【0010】
の発明は,長手方向に軌道溝が形成された軌道レールと前記軌道レール上を相対摺動するスライダとから成り,前記スライダは,前記軌道レールの前記軌道溝に対向して形成された軌道溝を備えたケーシング,前記軌道溝間を転走する転動体,前記ケーシングの両端面にそれぞれ固定されたエンドキャップ,前記エンドキャップの端面に取り付けられた潤滑プレート,及び前記潤滑プレートの端面に取り付けられたエンドシールを具備しており,前記潤滑プレートは,剛性の高い芯金と,超高分子量の合成樹脂微粒子を所定の金型に充填して加熱成形することにより多孔質構造に焼結された焼結樹脂部材と前記多孔質構造の前記合成樹脂微粒子間に形成された多孔部に含浸された潤滑剤とから成る潤滑プレート本体とから構成され,前記潤滑プレート本体は,前記軌道レールの前記軌道溝に摺接する内方に突出した凸部が形成され,前記凸部の近傍において前記芯金に接着剤によって着されて前記凸部が前記軌道レールの前記軌道溝に押し付けられず且つ実質的に接触状態に維持され,前記芯金に接着された前記焼結樹脂部材に前記潤滑剤が含浸されて構成されていることから成る潤滑プレートを備えた直動案内ユニットに関する。
【0011】
この潤滑プレートを備えた直動案内ユニットによれば,潤滑プレートの潤滑プレート本体は剛性が高い芯金に接着されているので,芯金は,潤滑プレート本体が外力によって変形を生じようとするのを防止する。したがって,潤滑剤含有部材としての潤滑プレート本体は,軌道レールの軌道溝に強く圧接されたり軌道溝から離れることがなく,軌道溝と実質的に接触状態に維持され,軌道溝に的確に潤滑剤を供給する。
【0012】
前記合成樹脂微粒子としては,ポリエチレン,ポリプロピレン,4フッ化エチレン重合体等が挙げられる。超高分子量のポリエチレン微粒子は成形品を高精度に製作できる素材であり,成形された焼結樹脂部材は耐摩耗性や金属に対する接着性も良好である。それゆえ,超高分子量の焼結樹脂部材から製作された潤滑プレート本体を付勢力によって軌道溝に押し当てる必要がなくなる。
【0013】
前記潤滑プレート本体は,前記芯金に接着された後の前記焼結樹脂部材に前記潤滑剤が含浸されて形成されている。潤滑剤を含浸させた後であると,含浸した大量の油分のために焼結樹脂部材の芯金への接着が困難になるので,焼結樹脂部材を接着剤によって芯金に固着した後に,潤滑剤が焼結樹脂部材に含浸される。
【0014】
また,この発明は,長手方向に軌道溝が形成された軌道レールと前記軌道レール上を相対摺動するスライダとから成り,前記スライダは,前記軌道レールの前記軌道溝に対向して形成された軌道溝を備えたケーシング,前記軌道溝間を転走する転動体,前記ケーシングの両端面にそれぞれ固定されたエンドキャップ,前記エンドキャップの端面に取り付けられた潤滑プレート,及び前記潤滑プレートの端面に取り付けられたエンドシールを具備しており,前記潤滑プレートは,剛性の高い芯金と,超高分子量の合成樹脂微粒子を所定の金型に充填して加熱成形することにより多孔質構造に焼結された焼結樹脂部材と前記多孔質構造の前記合成樹脂微粒子間に形成された多孔部に含浸された潤滑剤とから成る潤滑プレート本体とから構成され,前記潤滑プレート本体は,前記軌道レールの前記軌道溝に摺接する内方に突出した凸部が形成され,前記凸部の近傍において前記芯金の一部を折り曲げて形成された又は前記芯金に打ち立てられた突刺し爪に突き刺されて前記芯金に機械的に固着され前記凸部が前記軌道レールの前記軌道溝に押し付けられず且つ実質的に接触状態に維持されて構成されていることから成る潤滑プレートを備えた直動案内ユニットに関する。
【0015】
この潤滑プレートを備えた直動案内ユニットによれば,潤滑プレートの潤滑プレート本体は剛性が高い芯金に対して機械的に固着されているので,芯金は潤滑プレート本体が外力によって変形を生じようとするのを防止する。したがって,潤滑剤含有部材としての潤滑プレート本体は,軌道レールの軌道溝に強く圧接されたり軌道溝から離れることがなく,軌道溝と実質的に接触状態に維持され,軌道溝に的確に潤滑剤を供給する。
【0016】
また,この直動案内ユニットにおいて,前記潤滑プレート本体は,前記軌道レールの前記軌道溝に摺接する内方に突出した凸部が形成され,前記凸部の近傍において前記芯金の一部を折り曲げて形成された一対の抱持爪で抱持されて前記芯金に機械的に固着され前記凸部が前記軌道溝の前記軌道溝に押し付けられず且つ実質的に接触状態に維持されて構成されている。前記潤滑プレート本体に突き刺される突刺し爪又は潤滑プレート本体を抱持する抱持爪は,芯金の一部を打抜きによって形成した先細の突出部を芯金に対して折り曲げて形成することで,容易に形成される。また,芯金に打ち立てられたピンから成る爪を潤滑プレート本体に突き刺すことによっても,潤滑プレート本体の機械的な固着手段が容易に得られる。前記潤滑プレート本体の前記芯金への固着が機械的な固着であるので,焼結樹脂部材への潤滑剤の含浸は,焼結樹脂部材を芯金に固着する前に行っても,固着した後に行ってもよい。
【0017】
前記潤滑プレート本体の寸法精度については,軌道レールの軌道溝に対して摺接する部分の精度が重要である。潤滑プレート本体は,剛性が高い芯金に対して,少なくとも,潤滑プレート本体が軌道レールの軌道溝に摺接する部分の近傍において固着されるので,潤滑プレート本体の摺接部分における変形が防止され,潤滑プレート本体が軌道溝に対して的確に摺接することになる。
【0018】
潤滑プレート本体の芯金に対する固着が接着によるか又は機械的な固着によるかにかかわらず,前記潤滑プレート本体の外周は塵埃防止用のカバーによって覆われており,塵埃防止用のカバーは,前記潤滑プレート本体に前記軌道レールへ接離する方向の荷重が実質的にかけない状態で取り付けられている。カバーは,潤滑プレート本体への塵埃の付着や,潤滑プレート本体の破損,及び潤滑プレート本体からの潤滑剤の漏れを防止する。単一のカバーを潤滑プレート本体に弾着すると,潤滑プレート本体を軌道レールの軌道溝に押し付けるような力が生じる場合があるが,潤滑プレート本体の一対の袖部のそれぞれに対応して分割されたカバーや緩く嵌合された状態で潤滑プレート本体係止されるカバーを用いることにより,カバーが潤滑プレート本体を摺動部分に押し付けることはない。
【0019】
また,前記エンドシール及び前記エンドキャップは前記ケーシングにねじ込まれる取付けボルトによって前記ケーシングに取り付けられており,前記潤滑プレート本体の厚みに相当する長さを有するカラーを前記潤滑プレート本体に対応して配置し且つ前記取付けボルトを前記カラーと前記芯金とに挿通させることにより,前記潤滑プレートは,前記潤滑プレート本体に取付けボルトによる締付け荷重が実質的に作用しない状態で前記ケーシングに取り付けられている。潤滑プレートは,カラーの両端が芯金とエンドシールに当接する状態で,取付けボルトによってエンドキャップとエンドシールとの間に挟まれてケーシングに取り付けられる。取付けボルトによる潤滑プレートの取付け時には,締付け力はエンドシールからカラーを介して芯金,更にはエンドキャップへと伝達されることになり,潤滑プレート本体には過大な締付け力が作用しない。その結果,軌道溝に対する潤滑プレート本体の摺接部分には,取付けボルトの締め付け力に起因した変形が生じない。
【0020】
更に,前記軌道レールの長手方向両側面に前記軌道溝が形成されており,前記スライダは前記軌道レールを跨架した状態で前記軌道レール上を相対摺動自在に配設されている。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下,図面を参照して,この発明による潤滑プレートを備えた直動案内ユニットの実施例を説明する。以下の図面において,図20に示した従来の直動案内ユニットと同一の構造及び機能を有する部品には同一の符号が用いられている。
【0022】
図1〜図5に示された潤滑プレートを備えた直動案内ユニットは,軌道レール2と,軌道レール2上を跨架して摺動可能に装着されたスライダ1とから構成されている。軌道レール2は,長手方向両側面3に凹状に軌道溝4が形成されたI型断面形状を有している。スライダ1は,各軌道溝4に対向する位置に軌道溝(図20の符号9参照)を形成したケーシング5,対向する軌道溝4間で相対移動可能に転走する多数の転動体(図20の符号7参照),及びケーシング5の摺動方向即ち長手方向両端にそれぞれ取り付けられたエンドキャップ6を有している。エンドキャップ6には,軌道レール2とスライダ1との間の長手方向のシールを達成するエンドシール17が取り付けられている。なお,エンドシール17は,場合によっては,無くてもよいし,リップを有しないエンドシールであってもよい。
【0023】
スライダ1は,転動体7がスライダ1の軌道溝と軌道レール2の軌道面4との間に形成された負荷域としての軌道路を転走することにより,軌道レール2上を摺動自在に相対運動ができる。軌道路を転走した転動体7は,エンドキャップ6内に形成された方向転換路に導かれ,更にケーシング5の軌道溝と平行に形成されたリターン通路孔(図20の符号12参照)に移動する。転動体7は,軌道路,方向転換路及びリターン通路孔から構成される無限循環路内を循環する。その他の詳細な構造については,図20に示した従来の直動案内ユニットと同様であるので,再度の説明を省略する。
【0024】
この実施例においては,エンドキャップ6の端面に配置され且つ軌道レール2に対して一定の嵌め合い状態で摺接する潤滑プレート21が設けられている。エンドシール17は,潤滑プレート21の端面に配置され且つ軌道レール2上を相対摺動するように設けられている。したがって,潤滑プレート21は,エンドキャップ6とエンドシール17とに挟まれた状態でケーシング5に取り付けられている。潤滑プレート21は,多孔質構造を有し潤滑剤が含浸された潤滑剤含有部材としての潤滑プレート本体22と,潤滑プレート本体22が固着される芯金23と,潤滑プレート本体22の外側を覆うカバー24とから構成されている。潤滑プレート21をケーシング5に対して組み付けるとき,潤滑プレート本体22はエンドシール17側に,且つ芯金23はエンドキャップ6側に配置される。
【0025】
エンドシール17,潤滑プレート21及びエンドキャップ6は,四隅を貫通する取付けボルト25によってケーシング5に固定される。エンドシール17と芯金23との間には,潤滑プレート本体22の厚みt(図5参照)に相当する間隔を確保するため,図16及び図17に示すようなカラー27が各端部をそれぞれエンドシール17と芯金23とに当接させた状態で挟まれている。カラー27は,取付けボルト25が挿通可能な内径Dと,潤滑プレート本体22の厚みtに相当する長さLを有している。潤滑プレート21の四隅において,取付けボルト25は,カラー27と芯金23に形成された貫通孔26とに挿通された後,ケーシング5のボルト穴に螺入される。取付けボルト25による締付け力は,エンドシール17からカラー27を介して芯金23,更にエンドキャップ6に伝達され,潤滑プレート本体22には実質的に作用しない。その結果,潤滑プレート本体22には,特に軌道溝4との摺接部分において,取付けボルト25による締付けに起因する変形が生じることがない。
【0026】
図4及び図5に示すように,潤滑プレート本体22には,その四隅において,カラー27を配置するため,芯金23に形成された貫通孔26の周りに切欠き部28が形成されている。また,芯金23のブリッジ部分37には,グリースニップル11と干渉しないようにグリースニップル挿通孔29が形成されている。同様に,潤滑プレート本体22のブリッジ部31には,グリースニップル挿通孔29の周りに切欠き30が形成されている。潤滑プレート本体22の両袖部32には,その内周面が少なくとも軌道レール2の軌道溝4に摺接するように内方に突出した摺接部分としての凸部33が形成されており,焼結樹脂部材に含浸された潤滑剤(又は潤滑油)は,凸部33から軌道溝4に常に供給される。なお,芯金23の袖部38の内側には,潤滑プレート本体22の両袖部32の凸部33に対応して,軌道レール2の軌道溝4の溝底に向かって延びる突起34が形成されている。
【0027】
潤滑プレート本体22の外側を覆うカバー24が,図18及び図19に示されている。カバー24は,弾性金属板等の金属薄板から成り,且つ軌道レール2の軌道溝4を横切る方向に左右に一対に分割して形成されている。カバー24は,潤滑プレート本体22の袖部32の上面,側面及び底面をそれぞれ覆う上辺,側辺及び底辺が連続的に繋がったカバー部35と,カバー部35の上辺の先端から折り曲げられて形成され且つ潤滑プレート本体22の切欠き部30に係止される係止部36とから構成されている。カバー24は,潤滑プレート本体22に塵埃が付着するのを防止すると共に,潤滑プレート本体22の破損の防止,及び潤滑プレート本体22からの潤滑油の漏れを防止する。カバー24を左右に分割して形成することにより,潤滑プレート本体22に軌道レール2の軌道溝4に付勢力を与えたり或いは軌道溝から離れるような変形を与える力が作用しない。なお,潤滑プレート本体22の左右の袖部32,32に過大な力を作用させないのであれば,潤滑プレート本体22の上辺と左右の側辺とを全体的に緩く覆う一つの帯片からカバー24を形成してもよい。
【0028】
潤滑プレート本体22を構成する焼結樹脂部材は,合成樹脂の微粒子を所定の金型に充填して加熱成形することにより多孔質構造に焼結されたものであり,その多孔質構造の多孔部に潤滑油が含浸されている。焼結樹脂部材を超高分子量のポリエチレン樹脂の微粒子を焼結して成形すると,成形品の加工精度を例えば±0.025mm程度の高い精度にすることができる。また,超高分子量のポリエチレン樹脂の微粒子は,焼結時に金属との接合が良好であるという性質も有している。超高分子量のポリエチレン樹脂の粒子径は,例えば,細粒径が30μmで,粗粒径が250〜300μmの粉末であり,多孔質構造は,空間率が例えば40〜50%のオープンポアから成る構造である。多孔質構造への潤滑油の含浸は,例えばタービン油に30分間程度浸漬することによって行われる。潤滑油の含有率は,スライダ1の使用条件等に対応して変更されるが,例えば,潤滑油の含有率を41wt%に,潤滑油の含有量を2cc程度に調整することができる。
【0029】
潤滑プレート21の潤滑プレート本体22の加工精度を高精度にすることができることを利用して,潤滑プレート本体22は,軌道レール2の軌道溝4に対して,零を含む微量(即ち,実質的に零)の間隙,又は若干の締めしろの間隙として若干の予圧がかけられた状態で嵌合するように製作することができる。このようにして製作された潤滑プレート本体22は,軌道レール2の軌道溝4に対して常に実質的に接触している状態となり,潤滑プレート本体22に含有された潤滑剤は,絶え間なく軌道溝4に給油される。したがって,直動案内ユニットの潤滑については,メンテナンスフリーとすることができる。また,超高分子量のポリエチレン樹脂の微粒子を焼結して成形した樹脂部材は,摺接を繰り返しても極度に摩耗することがないという特性を有しているので,潤滑プレート本体22には摩耗粉による目詰まりが生じない。潤滑プレート本体22に含浸させた潤滑剤が消費されても,その都度,新たに潤滑剤を補給して潤滑プレート本体22に含浸させることにより,潤滑プレート21を長期に渡って使用することができる。
【0030】
潤滑プレート本体22の芯金23への固着の一態様は,接着剤による固着である。潤滑プレート本体22が超高分子量のポリエチレン樹脂を焼結した焼結樹脂部材から成るので,芯金23が金属製であっても,エポキシ系接着剤39等によって容易に芯金に接着することができる。なお,潤滑剤は,焼結樹脂部材を接着剤39で芯金23に接着した後に含浸させるのが好ましい。潤滑プレート本体22の接着剤39による芯金23への固着は,図示の例では,全面において行われているが,少なくとも,潤滑プレート本体22の軌道溝4に対して摺接する凸部33の近傍において行われればよい。潤滑プレート本体22が凸部33の近傍において剛性の高い芯金23に固着されているので,潤滑プレート本体22に変形を生じさせるような大きな外力が加わったときでも,芯金23は,凸部33の変形を抑制して軌道溝4に対する摺接面の精度を維持する。その結果,潤滑プレート本体22の凸部33が過度に軌道溝4に押し付けられることもなく,且つ軌道溝4から大きく離れることもないので,軌道溝4との摺動抵抗が大きくなることもなく且つ軌道溝4に対して充分な潤滑を供給し続けることができる。
【0031】
次に,図6〜図8を参照して,直動案内ユニットに適用される潤滑プレートの別の例について説明する。芯金43は,図4及び図5に示した芯金23に用いられている部位と同等の部位には,同じ符号を付しているので,再度の詳細な説明を省略する。図7及び図8において想像線で示すように,潤滑プレート本体42と芯金43で潤滑プレート41が構成されている。芯金43の各袖部38の中央には打抜き孔44が形成されており,芯金43の一部を先端が尖った突起部として又はやじり状にして残し,潤滑プレート本体42が固着される側に折り曲げて突刺し爪45として立てられている。焼結樹脂部材に突刺し爪45を突き刺すことは容易であり,突刺し爪45を焼結樹脂部材に突き刺した状態で潤滑剤を含浸させること,又は突き刺す前に焼結樹脂部材に潤滑剤を含浸させることにより,潤滑プレート本体42が芯金43に固着された潤滑プレート41を容易に製作することができる。なお,超高分子量のポリエチレンを用いることによる潤滑プレート本体42の加工精度,潤滑プレート41の軌道溝4に対する隙間精度,目詰まり防止等については,図1〜図5に示した実施例の場合と同様であるので,重複する説明を省略する。
【0032】
次に,図9〜図11を参照して,直動案内ユニットに適用される潤滑プレートの更に別の例を説明する。芯金53は,潤滑プレート本体52との固着のための構造が異なる以外,図6〜図8に示された例と同じ構造及び機能を有しているので,同様の機能を奏する部位には同じ符号を付して,詳細な説明を省略する。図9〜図11に示した芯金53には,潤滑プレート本体との固着用に先端が尖った突刺し爪としてのピン54が立てられている。潤滑プレート本体52(想像線で示す)となる焼結樹脂部材にピン54を突き刺し,その状態で潤滑剤を含浸させることにより,又は潤滑剤を含浸させた焼結樹脂部材にピン54を突き刺すことにより,潤滑プレート本体52が芯金53に固着された潤滑プレート51が製作される。
【0033】
次に,図12〜図15を参照して,直動案内ユニットに適用される潤滑プレートの他の例について説明する。潤滑プレート61は,潤滑プレート本体62と芯金63との固着構造が異なる以外,図6〜図8に示した例と同じ構造及び機能を有しているので,同様の機能を奏する部位には同じ符号を付して,詳細な説明を省略する。芯金63の両袖部38の下端部に,潤滑プレート本体62の凸部33の近傍に位置する潤滑プレート本体62を抱持するための抱持部65が形成されている。抱持部65は,互いに対向する一対の抱持爪66,67によって構成されている。抱持爪66,67は,取付けボルト貫通孔26の孔縁部の一部と袖部38の内側縁部の一部とを潤滑プレート本体62が固着される側に折り曲げて形成されている。潤滑プレート本体62は,抱持爪66,67によって抱持されることにより芯金63に固着されている。潤滑プレート本体62となる焼結樹脂部材への潤滑剤の含浸を行う時期は,抱持部65による固着の前でも後でもよい。
【0034】
潤滑プレート本体22,42,52,62については,各種の変更が可能である。即ち,多孔質の目を,軌道レール2の軌道溝4に対して摺接する凸部33において密部分とし,その他の部分を粗部分としてもよい。密部分は,潤滑油を吸引し易く密部分への潤滑油の流れを促進することができる。潤滑プレート本体の密部分と粗部分との作製は,例えば,樹脂粉末の粒度の異なるものを用いるか,又は,焼結温度を調整することによって作製できる。或いは,密部分と粗部分とを別体として作製し後述のカバー等で緊締して構成することもできる。また,凸部33と潤滑プレートへの潤滑油を含浸する上部の表面部を除いた他の部分の表面部を潤滑油が外部に漏れを阻止する無孔質表層部に形成することができる。無孔質表層部は,表層部の温度を高めて多孔質部分の表面を目潰しするか,又は表面が無孔質になるように樹脂コーティングすることによって作製できる。また,潤滑油を含浸する潤滑プレートの上部の表面部側に開口する潤滑油収容室を設けて,潤滑油の補給期間を延長することができる。潤滑油収容室はカバーで閉鎖することもできる。更に,潤滑プレートを,軌道レール2の左右両側に二分割された潤滑プレート部分から構成し,軌道レール2に対してケーシング5を固定した状態で潤滑プレートの取付けと取外しとを行うことができる。潤滑プレートは,多孔質構造を持つ焼結樹脂部材の成形品に使用条件が適合する潤滑油を選定し,その潤滑油を焼結樹脂部材の多孔部へ含浸させればよく,潤滑プレートは,逆に,使用する潤滑油に適合するように焼結樹脂部材の材質を選定すればよく,その取り扱い,仕様変更も簡単にできる。
【0035】
【発明の効果】
この発明による潤滑プレートを備えた直動案内ユニットによれば,潤滑プレート本体の変形は,潤滑プレート本体に接着剤によって又は機械的な手段によって固着される芯金によって防止され,潤滑プレート本体と軌道溝との隙間が精度良く維持される。潤滑剤は,潤滑プレート本体から軌道溝に常にスムースに供給され,潤滑不良状態が発生することがなく,良好な潤滑状態を確保することができる。潤滑プレート本体が軌道溝に対して押し付けられていないので,軌道レールに対するスライダの摺動抵抗を低減でき,スライダを軌道レールに対して軽快にスライドさせることができる。潤滑プレート本体を構成する焼結樹脂部材は,例えば,±0.025程度の高精度に簡単に成形することができ,精密機械に組み込まれる直動案内ユニットとしては極めて最適な部品として提供できる。焼結樹脂部材が高精度に成形されること及び潤滑プレート本体が付勢力で軌道溝に対して押し付けられていないので,摩耗等の発生が防止され,潤滑プレート本体の目詰まりを防止することができる。潤滑プレートは,既に切削機械等に組み込まれている従来の直動案内ユニットに対しても,スライダの端面に簡単に取り付けることができるので,既存の機械における直動案内ユニットの自己潤滑性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による潤滑プレートを備えた直動案内ユニットの一実施例を一部を分解して示す斜視図である。
【図2】図1に示した潤滑プレートを備えた直動案内ユニットの組立状態を示す側面図である。
【図3】図2に示した組立状態にある潤滑プレートを備えた直動案内ユニットの正面図である。
【図4】図1の直動案内ユニットに組み込まれる潤滑プレートを示す正面図である。
【図5】図4に示した潤滑プレートの側面図である。
【図6】この発明による直動案内ユニットに適用される潤滑プレートに用いられる芯金の別の例を示す正面図である。
【図7】図6に示した芯金の側面図である。
【図8】図6に示した芯金の矢視A−Aで見た断面図である。
【図9】この発明による直動案内ユニットに適用される潤滑プレートに用いられる芯金の更に別の例を示す正面図である。
【図10】図9に示した芯金の側面図である。
【図11】図9に示した芯金の矢視B−Bで見た断面図である。
【図12】この発明による直動案内ユニットに適用される潤滑プレートの他の例を示す正面図である。
【図13】図12に示した潤滑プレートに用いられる芯金を示す正面図である。
【図14】図13に示した芯金の側面図である。
【図15】図13に示した芯金の矢視C−Cで見た断面図である。
【図16】潤滑プレート装着用のカラーの一例を示す正面図である。
【図17】図16に示したカラーの側面図である。
【図18】潤滑プレート本体の防塵用のカバーの一例を示す正面図である。
【図19】図18に示すカバーの側面図である。
【図20】従来の直動案内ユニットを一部破断して示す斜視図である。
【符号の説明】
1 スライダ
2 軌道レール
3 長手方向側面
4,9 軌道溝
5 ケーシング
6 エンドキャップ
7 転動体
17 エンドシール
21,41,51,61 潤滑プレート
22,42,52,62 潤滑プレート本体
23,43,53,63 芯金
24 カバー
25 取付けボルト
27 カラー
32 袖部
33 凸部
38 袖部
39 接着剤
45 突刺し爪
54 ピン
66,67 抱持爪

Claims (10)

  1. 長手方向に軌道溝が形成された軌道レールと前記軌道レール上を相対摺動するスライダとから成り,前記スライダは,前記軌道レールの前記軌道溝に対向して形成された軌道溝を備えたケーシング,前記軌道溝間を転走する転動体,前記ケーシングの両端面にそれぞれ固定されたエンドキャップ,前記エンドキャップの端面に取り付けられた潤滑プレート,及び前記潤滑プレートの端面に取り付けられたエンドシールを具備しており,
    前記潤滑プレートは,剛性の高い芯金と,超高分子量の合成樹脂微粒子を所定の金型に充填して加熱成形することにより多孔質構造に焼結された焼結樹脂部材と前記多孔質構造の前記合成樹脂微粒子間に形成された多孔部に含浸された潤滑剤とから成る潤滑プレート本体とから構成され,
    前記潤滑プレート本体は,前記軌道レールの前記軌道溝に摺接する内方に突出した凸部が形成され,前記凸部の近傍において前記芯金に接着剤によって着されて前記凸部が前記軌道レールの前記軌道溝に押し付けられず且つ実質的に接触状態に維持され,前記芯金に接着された前記焼結樹脂部材に前記潤滑剤が含浸されて構成されていることから成る潤滑プレートを備えた直動案内ユニット。
  2. 前記潤滑プレートは,前記潤滑プレート本体に前記軌道レールへ接離する方向の荷重をかけることなく前記潤滑プレート本体の外周を覆う塵埃防止用のカバーを備えていることから成る請求項1に記載の潤滑プレートを備えた直動案内ユニット。
  3. 前記エンドシール及び前記エンドキャップは前記ケーシングにねじ込まれる取付けボルトによって前記ケーシングに取り付けられており,前記潤滑プレート本体の厚みに相当する長さを有するカラーを前記潤滑プレート本体に対応して配置し且つ前記取付けボルトを前記カラーと前記芯金とに挿通させることにより,前記潤滑プレートは,前記潤滑プレート本体に前記取付けボルトによる締付け荷重が実質的に作用しない状態で前記ケーシングに取り付けられていることから成る請求項1又は2に記載の潤滑プレートを備えた直動案内ユニット。
  4. 前記軌道レールの長手方向両側面に前記軌道溝が形成されており,前記スライダは前記軌道レールを跨架した状態で前記軌道レール上を相対摺動自在に配設されていることから成る請求項1〜のいずれか1項に記載の潤滑プレートを備えた直動案内ユニット。
  5. 長手方向に軌道溝が形成された軌道レールと前記軌道レール上を相対摺動するスライダとから成り,前記スライダは,前記軌道レールの前記軌道溝に対向して形成された軌道溝を備えたケーシング,前記軌道溝間を転走する転動体,前記ケーシングの両端面にそれぞれ固定されたエンドキャップ,前記エンドキャップの端面に取り付けられた潤滑プレート,及び前記潤滑プレートの端面に取り付けられたエンドシールを具備しており,
    前記潤滑プレートは,剛性の高い芯金と,超高分子量の合成樹脂微粒子を所定の金型に充填して加熱成形することにより多孔質構造に焼結された焼結樹脂部材と前記多孔質構造の前記合成樹脂微粒子間に形成された多孔部に含浸された潤滑剤とから成る潤滑プレート本体とから構成され,
    前記潤滑プレート本体は,前記軌道レールの前記軌道溝に摺接する内方に突出した凸部が形成され,前記凸部の近傍において前記芯金の一部を折り曲げて形成された又は前記芯金に打ち立てられた突刺し爪に突き刺されて前記芯金に機械的に固着され前記凸部が前記軌道レールの前記軌道溝に押し付けられず且つ実質的に接触状態に維持されて構成されていることから成る潤滑プレートを備えた直動案内ユニット。
  6. 長手方向に軌道溝が形成された軌道レールと前記軌道レール上を相対摺動するスライダとから成り,前記スライダは,前記軌道レールの前記軌道溝に対向して形成された軌道溝を備えたケーシング,前記軌道溝間を転走する転動体,前記ケーシングの両端面にそれぞれ固定されたエンドキャップ,前記エンドキャップの端面に取り付けられた潤滑プレート,及び前記潤滑プレートの端面に取り付けられたエンドシールを具備し ており,
    前記潤滑プレートは,剛性の高い芯金と,超高分子量の合成樹脂微粒子を所定の金型に充填して加熱成形することにより多孔質構造に焼結された焼結樹脂部材と前記多孔質構造の前記合成樹脂微粒子間に形成された多孔部に含浸された潤滑剤とから成る潤滑プレート本体とから構成され,
    前記潤滑プレート本体は,前記軌道レールの前記軌道溝に摺接する内方に突出した凸部が形成され,前記凸部の近傍において前記芯金の一部を折り曲げて形成された一対の抱持爪で抱持されて前記芯金に機械的に固着され前記凸部が前記軌道溝の前記軌道溝に押し付けられず且つ実質的に接触状態に維持されて構成されていることから成る潤滑プレートを備えた直動案内ユニット。
  7. 前記潤滑プレート本体は,前記芯金に固着される前又は後の前記焼結樹脂部材に前記潤滑剤が含浸されて形成されていることから成る請求項5又は6に記載の潤滑プレートを備えた直動案内ユニット。
  8. 前記潤滑プレートは,前記潤滑プレート本体に前記軌道レールへ接離する方向の荷重をかけることなく前記潤滑プレート本体の外周を覆う塵埃防止用のカバーを備えていることから成る請求項5〜7のいずれか1項に記載の潤滑プレートを備えた直動案内ユニット。
  9. 前記エンドシール及び前記エンドキャップは前記ケーシングにねじ込まれる取付けボルトによって前記ケーシングに取り付けられており,前記潤滑プレート本体の厚みに相当する長さを有するカラーを前記潤滑プレート本体に対応して配置し且つ前記取付けボルトを前記カラーと前記芯金とに挿通させることにより,前記潤滑プレートは,前記潤滑プレート本体に前記取付けボルトによる締付け荷重が実質的に作用しない状態で前記ケーシングに取り付けられていることから成る請求項5〜8のいずれか1項に記載の潤滑プレートを備えた直動案内ユニット。
  10. 前記軌道レールの長手方向両側面に前記軌道溝が形成されており,前記スライダは前記軌道レールを跨架した状態で前記軌道レール上を相対摺動自在に配設されていることから成る請求項5〜9のいずれか1項に記載の潤滑プレートを備えた直動案内ユニット。
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