JPH08247144A - 潤滑剤含有ポリマ潤滑リニアガイド装置 - Google Patents

潤滑剤含有ポリマ潤滑リニアガイド装置

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JPH08247144A
JPH08247144A JP5591595A JP5591595A JPH08247144A JP H08247144 A JPH08247144 A JP H08247144A JP 5591595 A JP5591595 A JP 5591595A JP 5591595 A JP5591595 A JP 5591595A JP H08247144 A JPH08247144 A JP H08247144A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】シール装置の潤滑剤含有ポリマ部材に潤滑剤を
自動的に補給することが可能で、もって長期にわたり安
定した作動が保証される長寿命の潤滑剤含有ポリマ潤滑
リニアガイド装置を提供する。 【構成】リニアガイド装置のスライダに装着するサイド
シール装置40を、案内レールの被シール面に摺接する
内周面(シール部)42の周辺に油溜まりとなる凹部5
0を設けた潤滑剤含有ポリマ部材42と、これに重ねて
凹部50を蓋する補強板41とで構成し、凹部50に潤
滑剤を封入してスライダに着脱自在に装着した。潤滑剤
が潤滑剤含有ポリマ部材42からしみだして消費される
と、凹部50の油溜まりから新たな潤滑剤が自動的に補
給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リニアガイド装置に係
り、特に、その構成部品であるシール装置から、スライ
ダ内を転動する多数の転動体に対して長期にわたり潤滑
剤を自動的に供給することを可能とした潤滑剤含有ポリ
マ潤滑方式のリニアガイド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的に使用されるリニアガイド
装置としては、例えば図7に示すように、外面に転動体
転動溝3を有して軸方向に延びる案内レール1と、その
案内レール1を跨いで組み付けられたスライダ2を備え
たものが知られている。スライダ2はスライダ本体2A
とその両端部に取り付けられたエンドキャップ2Bとか
らなり、スライダ本体2Aは両袖部4の内側面に案内レ
ール1の転動体転動溝3に対向する図示されない転動体
転動溝を有するとともに、袖部の肉厚部分を軸方向に貫
通する図外の転動体戻し路を有している。一方、エンド
キャップ2Bは、スライダ本体2Aの転動体転動溝とこ
れに平行な転動体戻し路とを連通させる図示されない湾
曲路を有しており、それらの転動体転動溝と転動体戻し
路と両端の湾曲路とで転動体の循環回路が形成されてい
る。その転動体の循環回路内には例えば鋼球からなる多
数の転動体が装填されている。
【0003】案内レール1に組み付けたスライダ2は、
対向する両転動体転動溝内の転動体の転動を介して案内
レールに沿い滑らかに移動し、その移動中、転動体はス
ライダ内の転動体循環路を無限循環する。前記のスライ
ダ2には、案内レール1との間のすき間の開口をシール
する防塵用シール装置として、図8に示すように両端
(各エンドキャップ2Bの端面)にシール装置であるサ
イドシール5、下面にアンダーシール6が装着されてい
る。これら従来のシールは、一般的にはNBR(アクリ
ロニトリルブタジエンゴム)などのゴム製のものが用い
られている。
【0004】ところで、このような従来のリニアガイド
装置の潤滑に関しては、通常、スライダ2に取り付けた
グリースニップル7からグリースや潤滑油が転動体の循
環回路に供給され、転動する転動体の潤滑が行われてい
た。しかしながら、このように潤滑油またはグリースを
そのまま直接に用いる潤滑方式のリニアガイド装置で
は、特に高温環境で使用されるような場合に、スライダ
内に充填されているそれら潤滑剤が流動して外部に流出
してしまうため消耗が早く、短期間に補給を繰り返さな
ければならない。この点を改善するため、本出願人は先
に、潤滑剤含有ポリマ部材からなるシール装置について
出願した(特開平6−346919号)。このものは、
リニアガイド装置のスライダに装着するサイドシールや
アンダーシール等のシール部材を潤滑剤含有のゴムまた
は合成樹脂により形成し、そのシール部材(潤滑油含有
ポリマ部材)から長期間にわたって連続的にしみだす潤
滑剤が自動的にスライダの転動体循環回路に供給される
ようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記潤
滑剤含有ポリマ部材からなるシール装置を装着したリニ
アガイド装置には、以下のような問題点がある。 潤滑剤ポリマ部材からなるシール部材は潤滑剤を多量
に含有しているので、一般的なNBR製等のシール部材
に比べて硬さ・強度等がかなり低くなっており、そのま
ま使用すると破損,亀裂などが生じ易く、その結果、シ
ールとしての機能を果たせなくなる。
【0006】従来の一般的なサイドシールは、NBR
などからなるゴム部材と金属製補強板(心金)とを接着
剤で接着して一体化している。しかし、潤滑剤含有ポリ
マ部材と心金とを接着剤で同様に接着しようとしても、
含まれる多量の油分のために接着することができない。 シール装置が案内レールと接触しつつスライダと共に
走行するに従い、その接触部から潤滑剤がしみだし潤滑
が行われるが、特に油分を吸い取り易い木屑等の異物が
存在する環境下では、潤滑剤含有ポリマ部材からも潤滑
剤が吸い取られてしまう可能性があり、その結果、潤滑
不良を招くおそれがある。
【0007】そこで、本発明は、このような従来の問題
点に着目してなされたものであり、潤滑剤含有ポリマ部
材に潤滑剤を自動的に補給して潤滑不良が生じることを
抑制し、もって長期にわたり安定した長寿命の潤滑剤含
有ポリマ潤滑リニアガイド装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明は、外面に転動体転動溝を有して軸方向に延びる案
内レールにスライダが遊嵌され、該スライダは前記案内
レールの転動体転動溝に対向する負荷転動体転動溝及び
この負荷転動体転動溝の両端部に湾曲路を介して連結さ
れた転動体戻し路からなる転動体循環路を備え、該転動
体循環路に前記案内レールに沿って前記スライダを相対
移動させる多数の転動体が装填されるとともに、前記ス
ライダの両サイドにはスライダと案内レールとの間のす
き間の開口をシールするシール装置を備えたリニアガイ
ド装置に係り、前記シール装置は、案内レールの被シー
ル面に摺接するシール部の周辺に油溜まりとなる凹部を
設けた潤滑剤含有ポリマ部材と、該潤滑剤含有ポリマ部
材に重ねて前記凹部を蓋する補強板とを少なくとも備
え、前記凹部に潤滑剤を封入してスライダに装着したこ
とを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明の潤滑剤含有ポリマ潤滑リニアガイド装
置は、案内レールの面に接触させてスライダの両端に配
設したシール装置の潤滑剤含有ポリマ部材から潤滑剤が
経時的に徐々にしみ出し、案内レールを介して転動体の
面に均一に供給される。潤滑剤含有ポリマ部材からしみ
だして消費されると、油溜まりから新たな潤滑剤が潤滑
剤含有ポリマ部材に補給されることにより、そのため、
長期間にわたって安定した潤滑が行われる。
【0010】本発明のシール装置は、補強板が油溜まり
の蓋と潤滑剤含有ポリマ部材の補強とを兼ねており、油
溜まり内の潤滑剤の外部への漏洩を防止すると共に、潤
滑剤含有ポリマ部材の破損,亀裂などの発生をも防止し
ている。この場合、潤滑剤含有ポリマ部材と補強板と
は、例えば共通のネジによりスライダの端面に着脱可能
に取り付けるので、油溜まりに適宜に潤滑剤を補給する
こともできる。
【0011】また、接着剤を使用しないので、接着不良
の問題は生じない。以下、本発明のリニアガイド装置の
シール装置について詳しく説明する。本発明のシール装
置に使用する潤滑剤含有ポリマ部材は、ポリエチレン,
ポリプロピレン,ポリブチレン,ポリメチルペンテン等
の基本的に同じ化学構造を有するポリオレフィン系ポリ
マーの群から選定したポリマに、潤滑剤としてポリα−
オレフィン油のようなパラフィン系炭化水素油、ナフテ
ン系炭化水素油、鉱油、ジアルキルジフェニルエーテル
油のようなエーテル油、フタル酸エステル,トリメリッ
ト酸エステルのようなエステル油等の何れかを混合して
加熱溶融した後、所定の型に注入して加圧しながら冷却
固化させて成形したものであり、予め酸化防止剤,錆止
め剤,摩耗防止剤,あわ消し剤,極圧剤等の各種の添加
剤を加えたものでもよい。
【0012】上記潤滑剤含有ポリマ部材の組成比は、全
重量に対してポリオレフィン系ポリマー20〜90重量
%、潤滑剤80〜10重量%である。ポリオレフィン系
ポリマーが20重量%未満の場合は、シールとして必要
な硬さ・強度等が得られない。また、ポリオレフィン系
ポリマーが90重量%を越える場合(潤滑剤が10重量
%未満の場合)は、潤滑剤の供給が少なくなり、リニア
ガイド装置自体の潤滑不良が生じる。
【0013】上記ポリマーの群は、基本構造は同じでそ
の平均分子量が異なっており、1×103 〜5×106
の範囲におよんでいる。その中で、平均分子量1×10
3 〜1×106 という比較的低分子量のものと、1×1
6 〜5×106 という超高分子量のものとを、単独も
しくは必要に応じて混合して用いる。本発明の潤滑剤含
有ポリマ部材の機械的強度を向上させるため、上述のポ
リオレフィン系ポリマーに、以下のような熱可塑性樹脂
および熱硬化性樹脂を添加したものでもよい。
【0014】熱可塑性樹脂としては、ポリアミド,ポリ
カーボネート,ポリブチレンテレフタレート,ポリフェ
ニレンサルファイド,ポリエーテルスルホン,ポリエー
テルエーテルケトン,ポリアミドイミド,ポリスチレ
ン,ABS樹脂等の各樹脂を使用することができる。熱
硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂,尿素樹
脂,メラミン樹脂,フェノール樹脂,ポリイミド樹脂,
エポキシ樹脂等の各樹脂を使用することができる。
【0015】これらの樹脂は、単独または混合して用い
ても良い。更に、ポリオレフィン系ポリマーとそれ以外
の樹脂とを、より均一な状態で分散させるために、必要
に応じて適当な相溶化剤を加えてあっても良い。本発明
のリニアガイド装置におけるシール装置の補強板として
は、鋼,アルミニウム等の金属またはPTFE(ポリテ
トラフルオロエチレン),PPS(ポリフェニレンスル
フィド),PA(ポリアミド),POM(ポリオキシメ
チレン),PE(ポリエチレン),PP(ポリプロピレ
ン)等のプラスチックなど、比較的強度がある材料の中
から選択される。
【0016】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照して説
明する。なお、従来と同一ないし相当部分には同一の符
号を付してある。まず、本実施例のリニアガイド装置の
全体の構造について説明する。図1、図2において、角
形の案内レール1上に横断面形状がほぼコ字形のスライ
ダ2が軸方向に相対移動可能に跨架されている。スライ
ダ2の本体2Aの軸方向の両端部にはエンドキャップ2
Bが着脱可能に固着されている。この実施例の場合、案
内レール1の上面1aと両側面1bが交叉する稜線部
に、断面ほぼ1/4円弧形状の軸方向の凹溝からなる一
方の転動体転動溝13が形成されると共に、案内レール
の両側面1b中間位置に断面ほぼ半円形の他方の転動体
転動溝3が形成されている。転動体転動溝3の溝底に
は、スライダ2を案内レール1に組み付けない状態での
転動体Bの脱落を防ぐ保持器14の逃げ溝16が形成さ
れている。
【0017】これに対して、スライダ2の本体2Aの両
袖部4の内側のコーナ部に、案内レール1の一方の転動
体転動溝13に対向する断面ほぼ半円形の負荷転動体転
動溝18が形成され、スライダ袖部4の内側面の中央部
に案内レール1の他方の転動体転動溝3に対向する断面
ほぼ半円形の負荷転動体転動溝19が形成されている。
上記の案内レールの転動体転動溝13とスライダの負荷
転動体転動溝18とで負荷転動体転動路21が構成さ
れ、案内レールの転動体転動溝3とスライダの負荷転動
体転動溝19とで負荷転動体転動路22が構成されてい
る。
【0018】また、スライダ本体2Aの肉厚の袖部4の
上部には、負荷転動体転動溝18に平行な軸方向の断面
円形の貫通孔からなる転動体戻し路23が形成され、袖
部4の下部に、転動体転動溝3に平行する同様の軸方向
貫通孔からなる転動体戻し路24が形成されている。2
5はエンドキャップ2B取付け用のねじ穴である。エン
ドキャップ2Bは、合成樹脂材の射出成形品で、断面ほ
ぼコ字状に形成されている。そして、スライダ本体2A
との当接面(裏面)2Bb には、図3に示すように、両
袖部分に斜めに傾斜した半円状の上凹部31と下凹部3
2が上下に形成されるとともに、各半円状の凹部31,
32の中心部を横断して半円柱状の凹溝33が設けてあ
る。その半円柱状の凹溝33に、図示しない半円筒状の
リターンガイドを嵌合することにより、エンドキャップ
2Bの裏面には半ドーナツ状の湾曲路が上下二段に形成
される。そのエンドキャップ2Bをスライダ本体2Aに
取り付け、前記半ドーナツ状の湾曲路で、スライダ本体
2Aの負荷転動体転動溝18と転動体戻し路23とを連
通させる。下段の負荷転動体転動溝19と転動体戻し路
24も同様に連通させる。
【0019】上記の負荷転動体転動溝18(19),転
動体戻し路23(24)及びその両端の湾曲路で転動体
無限循環経路が構成され、その経路内に多数の転動体B
が転動自在に挿入されている。続いて、上記のリニアガ
イド装置のスライダ2と案内レール1との間のすき間の
両サイドの開口をシールするシール装置について述べ
る。
【0020】この実施例のシール装置であるサイドシー
ル40は、図4に示すように、エンドキャップ2Bの外
形に合わせた略コ字形状の鋼板製の補強板41と、これ
とは別体に形成された同じく略コ字形状の潤滑剤含有ポ
リマ部材42とを備えている。潤滑剤含有ポリマ部材4
2は、低分子量ポリエチレン(三菱油化製,PZ50
U)21重量%と超高分子量ポリエチレン(三井石油化
学製,ミペロンXM220)9重量%からなるポリエチ
レンに、潤滑剤としてパラフィン系鉱油(日本石油製,
FBK RO100)70重量%を含有させたものを原
料とし、これを射出成形機を用い一度可塑化(溶解)さ
せた後、所定の金型に注入して加圧しつつ冷却固化させ
て成形されたものである。
【0021】前記補強板41は、内周面41aが案内レ
ール1の断面外形と同じ形状とされ、裏面41bが潤滑
剤含有ポリマ部材42との接合面になっている。略コ字
形の板面には、エンドキャップ2Bへの取付け用ねじ4
3の通し孔44が二個と、グリースニップル取付け孔4
5が一個設けてある。前記潤滑剤含有ポリマ部材42
は、内周面42aが案内レール1の被シール面に摺接す
るシール部(シールリップ)である。すなわち、内周面
42aは案内レール1の断面形状に合わせて案内レール
1の被シール面である上面1a及び外側面1b面に摺接
可能な形状を有し、補強板41の内周面41aよりも少
し内側に張り出す寸法に形成されている。更に、内側に
向けて、案内レール1の片側二条づつの転動体転動溝
3,13に摺接させるべく溝形状に合致させた形状の溝
内摺動突起42b,42cがそれぞれ突設されている。
【0022】潤滑剤含有ポリマ部材42の表面42dが
補強板41との接合面、裏面42eがエンドキャップ2
Bの端面との接合面で、板面には補強板41に対応させ
た二個の取付け用ねじ43の通し孔46及び一個のグリ
ースニップル取付け孔47が設けられている。その潤滑
剤含有ポリマ部材の表面42dには、ねじ通し孔46及
びグリースニップル取付け孔47の内側に位置させて、
シール部である内周面42aの周辺を囲むようにして油
溜まりとなる凹部50が設けられている。図示の凹部5
0は、内周面42aの略全部に及びコ字状に連続する溝
として形成されているが、これに限るものではなく、二
箇所以上に分割して不連続に配置しても良い。
【0023】次に作用を述べる。サイドシール40をス
ライダ2に装着するには、例えば次の手順を経て行われ
る。まずスライダ2を一方の端面を上にして立て、その
端面にエンドキャップ2Bを組み付けた後、そのエンド
キャップ2Bの端面に裏面42eを当てて潤滑剤含有ポ
リマ部材42を載置する。次に、潤滑剤含有ポリマ部材
42の表面42dにある凹部50に、潤滑剤含有ポリマ
部材が含有している潤滑剤と同じ潤滑剤を注入する。そ
の後、補強板41を潤滑剤含有ポリマ部材42の表面4
2dに重ねて凹部50に蓋をする。
【0024】こうして潤滑剤を凹部50内に封入した
後、取付け用ねじ43を補強板のねじ通し孔44、潤滑
剤含有ポリマ部材のねじ通し孔46、更にエンドキャッ
プ2Bのねじ通し孔に通してスライダ本体2Aの端面の
ねじ孔25に螺合して締めつけることにより、サイドシ
ール40をエンドキャップ2Bと共にスライダ2の端面
に固定して取り付ける。スライダ2の他方の端部にも同
様にしてサイドシール40が取り付けられる。補強板4
1は潤滑剤含有ポリマ部材42の表面42dに密着して
凹部50を蓋しているから、油溜まりである凹部50内
の潤滑剤が外部へ漏洩することはない。
【0025】この場合、例えば、潤滑剤含有ポリマ部材
42のねじ通し孔46を取付け用ねじ43より大径のい
わゆるバカ孔として、そのバカ孔に潤滑剤含有ポリマ部
材42の厚さより若干短い長さの図示しないリング状間
座を挿入し、その間座を介して取付け用ねじ43を通す
ようにすると、取付け用ねじ43の過大な締めつけで潤
滑剤含有ポリマ部材42内の含有潤滑剤が絞りだされて
しまうことを防止できるので好ましい。
【0026】このように、サイドシール40を構成する
補強板41と潤滑剤含有ポリマ部材42とが、取付け用
ねじ43で一体化されて装着されるため、接着性の問題
は全く考慮しなくてよい。また、潤滑剤含有ポリマ部材
42の硬さ,強度の不足は補強板41で補強されるた
め、潤滑剤含有ポリマ部材42に破損や亀裂等が発生す
ることも防止できる。
【0027】このサイドシール40により案内レール1
とスライダ2の対向面のすき間の前後の開口をシールす
るから、スライダ2の前後からの塵埃の侵入を完全に阻
止することができる。そのシール機能に関しては、潤滑
剤含有ポリマ部材42の内周面42aからなるシール部
は凹部50の内周縁部分が肉薄のため適当なバネ弾性力
を生じて、シールリップが案内レール1の外面を弾性的
に押圧するようになり、シールリップとして好適に機能
する利点がある。
【0028】サイドシール40を装着したスライダ2が
機台に固定した案内レール1上を移動すると、転動体B
は負荷転動体転動路21(22)内を転動しつつスライ
ダ2の移動方向にスライダ2より遅い速度で移動し、一
端側の湾曲路でUターンして転動体戻し路23(24)
を逆方向に転動しつつ移動し、他端側の湾曲路で逆Uタ
ーンして負荷転動体転動路21(22)内に戻る循環を
繰り返す。
【0029】こうしてリニアガイド装置が駆動される
と、サイドシール40の潤滑剤含有ポリマ部材42から
潤滑剤が経時的に徐々にしみ出して、案内レール1の転
動体転動溝3,13内を転動する転動体Bへ自動的に供
給され、シール機能と同時に潤滑機能を果たすことがで
きる。この自己潤滑性により、リニアガイド装置は長期
間にわたり安定して滑らかに作動することができる。
【0030】潤滑剤含有ポリマ部材42から潤滑剤がし
みだして消費されるにつれて、油溜まりである凹部50
に蓄えられている潤滑剤が潤滑剤含有ポリマ部材42の
シール部に補給される。したがって、殊更に潤滑剤を外
部からスライダ2に供給しないでも、非常に長時間にわ
たって低トルクで良好な運転を続けることができる。ま
た、潤滑剤を吸い取る木屑等の異物存在下であっても、
潤滑剤含有ポリマ部材内に油溜まりとして設けた凹部5
0から潤滑剤が円滑に自己供給されることから、潤滑不
良を効果的に抑止できる。
【0031】なお、このサイドシール40を使用すれ
ば、グリースニップル取付孔は盲プラグで塞いでも良い
が、必要に応じて適時にここを開けてグリース等の潤滑
剤をスライダ内に供給するようにしても良い。図5及び
図6にサイドシール40の変形例を示す。図5に示すも
のは、潤滑剤含有ポリマ部材42のシール部である内周
面42aに、油溜まりである凹部50に連通する微小な
スリット51を設けてある。これにより、内周面42a
からのしみだしと同時に凹部50の油溜まりからも直接
に潤滑剤を案内レールの被シール面に供給して潤滑する
ことが可能になる。
【0032】図6に示すものは、図5のスリット51の
代わりに微小な貫通孔52を設けたものである。いずれ
も、内周面42aからのしみだし給油の場合に比べて案
内レールの被シール面に対してより多量の潤滑剤を供給
する必要がある場合に好適に使用できるものである。
【0033】なお、本発明が適用できるリニアガイド装
置は、実施例のタイプに限定されず、例えば負荷転動体
転動溝が片側二条以外のものでも良く、また転動体がボ
ールではなくころであっても良い。また、サイドシール
装置の取付け孔は二箇所のものを示したが、二箇所以上
であっても良い。
【0034】また、油溜まりとなる凹部は、潤滑剤含有
ポリマ部材の表面とは限らず、裏面に設けても良く、ま
たは表裏両面に設けても良い。また、油溜まりは連続的
とは限らず、複数個所に独立に設けても良い。また、潤
滑剤含有ポリマ部材は片面側に補強部材を一体的に内設
したものでも良い。
【0035】また、補強板は潤滑剤含有ポリマ部材の片
面と限らず、表裏両面を挟むように配設しても良い。ま
た、凹部の形状は特に限定する必要はなく、要は潤滑剤
含有ポリマ部材の内周面の近傍に配置され、ある程度の
量の潤滑剤を溜められるものであれば良い。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の潤滑剤含
有ポリマ潤滑リニアガイド装置によれば、リニアガイド
装置の両端に、案内レールに接触させて潤滑剤含有ポリ
マ部材からなるシール装置を配設するとともに、その潤
滑剤含有ポリマ部材の内部に油溜まりとなる凹部を形成
したため、潤滑剤含有ポリマ部材から潤滑剤が経時的に
徐々にしみ出し案内レールの被シール面を介して転動体
面に自動的に供給でき、しかも潤滑剤の消費に対して油
溜まりから自動的に補給することができて、その結果、
長期間にわたってリニアガイド装置の安定した運転が保
証されるという効果を奏する。
【0037】また、シール装置は、潤滑剤含有ポリマ部
材の凹部の油溜まりの蓋と潤滑剤含有ポリマ部材の補強
とを兼ねた補強板を着脱可能に備えたため、潤滑剤を必
要に応じて適時に補給することが容易に可能となり、且
つ硬さ.強度が低い潤滑剤含有ポリマ部材の破損や亀裂
等が生じることがなく、その結果、長期間にわたりシー
ル機能及び自己潤滑機能を円滑に果たすという効果が得
られる。
【0038】また、シール装置は、潤滑剤含有ポリマ部
材に凹部を形成したため、その内周縁のシールリップに
適当な弾性が付与され、その結果、シール機能及び自己
潤滑機能がより向上するという効果が得られる。また、
本発明に係る潤滑剤含有ポリマ部材の実施例の変形例の
発明によれば、潤滑剤含有ポリマ部材のシール面に油溜
まりに連通させて微小なスリットまたは貫通孔を設けた
ため、潤滑剤含有ポリマ部材から潤滑剤をしみだしと同
時に、前記スリットまたは貫通孔を経て油溜まりからも
直接に被シール面に供給可能であり、その結果、例えば
吸油性の強い木屑等の存在する環境で多量の潤滑剤の供
給を必要とする場合にも十分に対応できるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリニアガイド装置の実施例の斜視図で
ある。
【図2】図1のリニアガイド装置のエンドキャップを取
り外した正面図である。
【図3】図1のリニアガイド装置のエンドキャップの背
面図である。
【図4】本発明のリニアガイド装置のシール装置の分解
斜視図である。
【図5】図4のシール装置の変形例の斜視図である。
【図6】図4のシール装置の変形例の斜視図である。
【図7】従来のリニアガイド装置の斜視図である。
【図8】図8のリニアガイド装置の下面側を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 案内レール 2 スライダ 3 転動体転動溝 13 転動体転動溝 18 負荷転動体転動溝 19 負荷転動体転動溝 23 転動体戻し路 24 転動体戻し路 40 シール装置(サイドシール) 41 補強板 42 潤滑剤含有ポリマ部材 50 凹部(油溜まり) B 転動体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外面に転動体転動溝を有して軸方向に延
    びる案内レールにスライダが遊嵌され、該スライダは前
    記案内レールの転動体転動溝に対向する負荷転動体転動
    溝及びこの負荷転動体転動溝の両端部に湾曲路を介して
    連結された転動体戻し路からなる転動体循環路を備え、
    該転動体循環路に前記案内レールに沿って前記スライダ
    を相対移動させる多数の転動体が装填されるとともに、
    前記スライダの両端面にスライダと案内レールとの間の
    すき間の開口をシールするシール装置を備えたリニアガ
    イド装置において、 前記シール装置は、案内レールの被シール面に摺接する
    シール部の周辺に油溜まりとなる凹部を設けた潤滑剤含
    有ポリマ部材と、該潤滑剤含有ポリマ部材に重ねて前記
    凹部を蓋する補強板とを少なくとも備え、前記凹部に潤
    滑剤を封入してスライダに装着したことを特徴とする潤
    滑剤含有ポリマ潤滑リニアガイド装置。
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