JP4111483B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は複写機、レーザビームプリンタなど、電子写真プロセスを用いた画像形成装置に関し、特に着脱可能なプロセスカートリッジを用いる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、レーザビームプリンタや複写機等の、電子写真プロセスを用いた画像形成装置においては、感光体支持部材(感光体ドラム、感光体ベルト等)、帯電器、および静電潜像をトナー等の現像剤で現像する現像器を一体化が一体化された、着脱可能なプロセスカートリッジを用いるものが知られている。プロセスカートリッジを用いることにより、ユーザ自身による装置のメンテナンスが容易にできるため、広く用いられている。
【0003】
また、この種の画像形成装置において現像剤として使用されるトナーには、1成分現像剤と2成分現像剤とがあり、2成分現像剤は磁性キャリア粒子と非磁性トナー粒子とを混合して用いている。この2成分系現像剤を使う場合には、トナーのみが消費されキャリアは現像器内で循環して繰返し使用されるので、トナーをトナー補給装置から随時補給して、現像器内で適度に帯電させ均一な混合比になるように撹拌する必要がある。
【0004】
このため、磁性キャリア粒子と非磁性トナー粒子との混合比を電圧値に変換する磁気センサ等のトナー濃度検出センサを現像器内に設置し、適時現像剤のトナー濃度を正確に検出し、その変化に応じてトナー補給を行ない、トナー濃度を常に一定に制御し、画像の品位を保持している。
【0005】
さらに近年、プロセスカートリッジに不揮発性メモリを搭載し、種々の情報を記憶させ、装置本体との間で通信を行う形式の電子写真画像形成装置が用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述の通り、着脱式のプロセスカートリッジを用いる画像形成装置本は多くの利点をもっているため広く用いられている。しかしながら、着脱式のプロセスカートリッジを用いる際、カートリッジの装着し忘れや、装着が不完全なことを検知する機構がないと、トナー補給装置からトナーの補給を行ってしまい、トナー補給機構を破壊する恐れがある。
【0007】
しかしながら、プロセスカートリッジの装着の有無を物理的に検知する機構を配置しようとした場合、複雑な構成となり、コストも高くなり易い。
【0008】
本発明はこのような従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、簡便な構成によりプロセスカートリッジの装着有無及び異常状態の判定が可能な画像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の要旨は、メモリ手段と、トナーとキャリアとを有する現像剤と、現像剤におけるトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段とを含むプロセスカートリッジが着脱可能であって、プロセスカートリッジを用いて画像形成を行う画像形成装置であって、メモリ手段と通信をおこなう通信手段と、メモリ手段と通信手段との通信状態が異常か否かを検知する通信異常検知手段と、トナー濃度検知手段の検知結果に基づいてトナーを補給するトナー補給手段と、トナー濃度検知手段によって検知されたトナー濃度が異常か否かを検知するトナー濃度異常検知手段と、通信異常検知手段の検知結果とトナー濃度異常検知手段の検知結果とに基づいてプロセスカートリッジの複数の状態を判定する判定手段であって、通信異常検知手段によって通信状態が異常でないと検知され、かつ、トナー濃度検知手段によって検知されたトナー濃度が異常であるとトナー濃度異常検知手段によって検知された場合に、トナー濃度検知手段に異常があると判定し、通信異常検知手段によって通信状態が異常であると検知され、かつ、トナー濃度検知手段によって検知されたトナー濃度が異常ではないとトナー濃度異常検知手段によって検知された場合に、メモリ手段に異常があると判定し、 通信異常検知手段によって通信状態が異常であると判定し、かつ、トナー濃度検知手段によって検知されたトナー濃度が異常であるとトナー濃度異常検知手段によって検知された場合に、カートリッジが装着されていないと判定する判定手段と、メモリ手段に記憶されている情報に基づいて画像形成を行う際の条件を設定する制御手段とを有し、制御手段は、判定手段によってメモリ手段に異常があると判定された場合には、制御手段に予め設定された情報を用いて条件を設定して画像形成を継続可能とし、かつ、判定手段によってトナー濃度検知手段に異常があると判定された場合には、画像形成のための画像データの印字比率を測定する手段の測定結果に基づいてトナー補給手段によってトナー補給するようにして画像形成を継続可能とすることを特徴とする画像形成装置に存する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明をその好適な実施形態に従って説明する。なお、以下の実施形態においては本発明に係る画像形成装置としてレーザービームプリンタを用いた場合を説明するが、本発明は着脱式のプロセスカートリッジを用いる画像形成装置一般に用いることが可能である。
【0014】
■(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置としてのレーザビームプリンタの構成例を示す垂直断面図である。図において、レーザビームプリンタ101は、記録紙やOHPフィルム等の記録媒体102を収納するカセット103を有し、カセット103から記録媒体102をピックアップするピックアップローラ104、さらに、記録媒体102の搬送経路におけるピックアップローラ104の下流には供給された記録媒体102を後述のレジストローラ106まで搬送する搬送ローラ105が設けられている。また、搬送ローラ105の下流には記録媒体102を同期搬送するレジストローラ106が設けられている。
【0015】
レジストローラ106のさらに下流には、プロセスカートリッジ107がプリンタ101に着脱可能に装着されている。プロセスカートリッジ107は、レーザスキャナ部108からレーザ光を受けて静電潜像を形成する感光ドラム109、感光ドラム109を一次帯電させる帯電装置110、静電潜像をトナーで現像して可視化する現像装置111、後述するトナー濃度検出センサ112、カートリッジメモリ113からなる。
【0016】
プロセスカートリッジ107の上部にはトナー122を貯蔵するトナー容器114が配置され、トナー濃度検出センサ112の検出結果に応じて適時トナー122をプロセスカートリッジ107内に補給する。
また、感光ドラム109上の可視化像(トナー像)を記録媒体に転写させる転写ローラ115が感光ドラム109と搬送路を挟んで設けられる。
【0017】
さらに、転写ローラ115の搬送路下流には定着器116が、定着器116の搬送路下流には記録媒体の搬送路を切り替えるフラッパ117がそれぞれ設けられる。FD(フェイスダウン)排紙搬送ローラ118、119、120はフラッパ117がFD経路に対応した位置にある際、記録媒体をFD排紙トレイ121まで搬送する。
【0018】
このような一連の画像形成動作を連続して実行した場合には、プロセスカートリッジ107内の2成分現像剤中のトナーとキャリアの重量混合比は変化してしまう。このトナーとキャリアの混合比を一定に保持できないと画像濃度の均一性及び安定性が損なわれ画像品質の劣化を生じてしまう。この様な画像品質の劣化を防止する為、トナー濃度検出センサ112によりプロセスカートリッジ107内のトナーとキャリアの混合比を検出している。
【0019】
画像形成装置101にプロセスカートリッジ107が装着されると、カートリッジメモリ113の内容を確認して、新品であると判断された場合には、メモリ113の所定アドレスに格納されているセンサ出力制御基準値を読み出し、この値に対応した制御電圧をトナー濃度検出センサ112に供給する、この時にトナー濃度検出センサ112の出力電圧は、標準トナー/キャリア比率TCrefcの目標電圧Vrefcとなる。
【0020】
画像形成装置は、トナー濃度検出センサ112の出力電圧を監視して、出力電圧に変化があった場合には、トナー容器114内のトナー122をプロセスカートリッジ107に供給する。そして、トナー濃度検出センサ112の出力電圧が目標電圧Vrefcと合致するまで、トナー補給を行い、トナー濃度検出センサ112の出力電圧が、Vrefcに合致するか上回った時点においてトナー補給動作を停止する。この様にして、プロセスカートリッジ107内のトナー/キャリアの混合比を一定とし、結果として画像濃度を一定に保つことが可能となる。
【0021】
図2は図1に示したレーザービームプリンタ101の機能構成例を示すブロック図である。図2においては本発明に関係する部分の機能構成のみを示しているが、実際には記録媒体の供給、搬送に係る制御を行うための機能ブロック等、他の機能ブロックが存在する。
【0022】
レーザビームプリンタ101は、プリンタ本体(プロセスカートリッジを除いたプリンタ全体)を制御する本体主制御部201を備えている。本体主制御部201は、CPU、ROM、RAM、ゲート素子等から構成され、制御は主にROMに書き込まれたソフトウエアをCPUが実行することによって実現されている。本体主制御部201は、シリアル又はパラレルインタフェース等の外部インターフェース202を介してホストコンピュータ等の外部機器203と、また、メモリインタフェース204を介してカートリッジメモリ113とそれぞれ通信可能である。
【0023】
本体主制御部201は、カートリッジ異常検知部205、カートリッジ通信部206、外部機器通信部207を備えている。カートリッジ異常検知部205は、通信異常検知部208、トナー濃度異常検知部209を備えている。カートリッジメモリ113は、プロセスカートリッジ107内に装備され、本体通信部210とメモリ本体211を備えている。
【0024】
次に、上記各部の機能について説明する。
カートリッジメモリ113の本体通信部210はメモリインタフェース204を介して本体主制御部201と通信を行い、本体主制御部201から送られてくるデータをメモリ本体211へ書き込み、かつメモリ本体211のデータを読み出し本体主制御部201へ出力する。メモリ本体211はプロセスカートリッジ107に関する様々な情報の記憶領域であって、不揮発性メモリが使用される。本体主制御部201のカートリッジ通信部206はカートリッジメモリ113とメモリインターフェース204を介して情報の書き込み、読み出しを行う。
【0025】
外部機器通信部207は、インターフェース202を介して外部機器203との通信を制御する。本体主制御部201は外部機器通信部207を介してカートリッジ異常情報を外部機器203に対して出力する。通信異常検知部208は、カートリッジ通信部206から受け取ったカートリッジメモリ113からの受信データを基に本体主制御部201とカートリッジメモリ113との通信異常をチェックする。具体的には、カートリッジメモリ113の所定箇所にあらかじめ決められた数値を記憶させておき、その値が読み出せるか否かで通信の成否をチェックする。
【0026】
トナー濃度異常検知部209は、トナー濃度検出センサ112の出力値を読み取り、センサの異常をチェックする。具体的には、濃度を電圧としてとられたときの濃度測定の出力有効範囲を図4に示すように0.5〜4Vの範囲に定め、0〜0.5V及び4〜5Vを異常範囲としている。
【0027】
次に、図5のフローチャートを用いて本実施形態に係るレーザプリンタにおける異常検知動作について説明する。
異常検知処理は、プロセスカートリッジが交換されている可能性のある場合に実行する必要がある。例えば、電源投入後やスリープからの復帰時などの前回の履歴が無い場合である。更に、通常この種の画像形成装置においては、図3に示すように、プロセスカートリッジ107を着脱する際には装置のドア301を開ける構造を有しており、ドアの開閉はドアセンサ302により検知できる。したがって、ドアセンサ302の状態が開から閉に変化した場合においてもカートリッジ交換の可能性があるため異常検知処理を実行する。
【0028】
異常検知処理が実行されると、通信異常検知部208によりカートリッジメモリ113の通信チェックを行う(ステップS501)。通信異常検知部208の検知結果が異常であれば(ステップS502)、続いて、トナー濃度異常検知部209により、トナー濃度検出センサのチェックを行う(ステップS503)。トナー濃度検知部209の検知結果が異常(有効範囲外)である場合には(ステップS504)、プロセスカートリッジ107が装着されていないと判断し、その旨を例えば本体に設けられた表示部(図示せず)に表示する、接続された外部機器へエラーメッセージを送信する等によって報知する(ステップS505)。
【0029】
ステップS504において、トナー濃度検知部209の検知結果が正常(有効範囲内)であると判断した場合には、プロセスカートリッジ107は装着されているものの、カートリッジメモリ113との通信に異常があると判断し、その旨をステップS505と同様にして外部に報知する(ステップS506)。
【0030】
一方、ステップS502において、通信が正常であると判断した場合にも、続いて、トナー濃度検出センサ112のチェックを行う(ステップS507)。トナー濃度異常検知部209の検知結果が異常である場合には(ステップS508)、プロセスカートリッジ107は装着されているものの、トナー濃度検出センサ112に異常があると判断し、ステップS505と同様にしてその旨を外部に報知する(ステップS509)。
【0031】
ステップS508において、トナー濃度検知部209の検知結果が正常であると判断した場合は、プロセスカートリッジ107は装着されており、カートリッジメモリ113、およびトナー濃度検出センサ112も正常と判断し処理を終了する。
【0032】
このように、プロセスカートリッジ107内のトナー濃度を検出するトナー濃度センサ209と、プロセスカートリッジ107に搭載されたカートリッジメモリ113とを用いることで、特別な装置を用いることなくプロセスカートリッジ107の未装着、トナー濃度検出センサ209の異常及びカートリッジメモリ113の異常を検知でき、低コストな画像形成装置を実現するとともに、異常検知を正確かつ詳細に行うことができ、ユーザビリティを向上することができる。
【0033】
なお、本発明において通信異常の検知方法およびトナー濃度検出センサの異常検知方法は本実施形態に示す方法である必要はない。
【0034】
■(第2の実施形態)
トナー濃度検出センサ209の検出結果に基づいたトナー補給を行う画像形成装置では、センサの故障等により、センサの出力値を得られない場合、補給すべきトナー量を判断する術がなく、トナー補給動作を行うことができない。
【0035】
本実施形態に係る画像形成装置は、トナー濃度検出センサ209が故障している場合であってもプリント動作を可能とするために、画像データの印字比率を計測し、その計測結果に基づいてトナーの補給量を決定する画素数計数部を設け、通常は、トナー濃度検出センサに基づいてトナー補給動作を行い、トナー濃度センサ異常を検知した場合には、画素数計数部の検知結果に基づいてトナー補給動作を行うことを特徴とする。
【0036】
図6は本実施形態に係る画像形成装置としてのレーザービームプリンタの機能構成例を示すブロック図である。
なお、図6の601〜611は図2の201〜211と同等の機能を持つものであるため説明は省略する。
【0037】
画素数計数部612では記録媒体の印字領域に占める実印字比率を計数し、この情報を本体主制御部601に逐次告知する。例えば、最終的に印字されるビットマップデータのうち印字される画素数を計数し、予め記録媒体のサイズ別に登録された印字可能画素数との比を算出することにより実印字比率を求めることができる。
【0038】
本実施形態に係る画像形成装置は、第1の実施形態と同様に異常検知処理を行い、プロセスカートリッジ無し、およびカートリッジメモリ異常を検知した場合は、外部機器からのプリント動作の受け付けを禁止する。しかしながら、(ステップS508〜S509において)トナー濃度検知センサの異常を検知した場合には、外部にその旨を通知し、以後プリント動作を行うときには、画素数計数部612の計測結果に基づいてトナー補給を行う。
【0039】
このように、本実施形態においては、画素数計数部612を設け、トナー濃度センサが異常であると判断された場合、画素数計数部612の計数結果を用いてトナー補給を行うことにより、トナー濃度センサの出力値を読み取れない場合においても、プリント動作が可能となる。
【0040】
■(第3の実施形態)
プロセスカートリッジ内にメモリを有する画像形成装置では、メモリ内に感光ドラムの帯電時における各環境での高圧出力の最適値等、プロセスカートリッジに関する様々な情報や画像形成に必要な情報が記憶され、画像形成装置はそれらの情報を読み出し、活用することで画像形成処理を行っている。
【0041】
しかしながら、画像形成に必要な情報をカートリッジメモリ内のみに記憶している場合、カートリッジメモリの故障等により通信不可能な場合、画像形成装置は、画像形成に必要な情報を得ることができず、適切なプリント動作を行うことができない。
【0042】
本実施形態に係る画像形成装置は、プロセスカートリッジの異常検知処理の結果、カートリッジメモリ異常を検知し、カートリッジメモリとの通信ができない場合においても、プリント動作の受け付けが可能なことを特徴とする。
【0043】
図7は本実施形態に係る画像形成装置の一例としてのレーザービームプリンタの機能構成例を示すブロック図である。
図7の701〜711は図2の201〜211と同等の機能を持つものであるため説明は省略する。
【0044】
環境センサ712はプリンタ本体の設置されている場所の温度や湿度の情報を検知し本体主制御部701に逐次告知する。また、カートリッジメモリ113は感光ドラム109の帯電時における各環境での高圧出力の最適値を格納している。そして、帯電高圧出力部713は、通常のプリント動作においては環境センサ712からの情報を基に、カートリッジ通信部706を介してカートリッジメモリ113より最適な高圧出力値を獲得し、感光ドラム109の一次帯電に必要な電圧を供給する。
【0045】
本実施形態に係る画像形成装置は、第1の実施形態と同様に異常検知処理を行い、プロセスカートリッジ無し(ステップS505)、およびトナー濃度検知センサの異常(ステップS509)を検知した場合は、プリント動作の受け付けを禁止する。しかしながら、カートリッジメモリの異常を検知した場合(ステップS506)には、外部にその旨を通知し、プリント動作を行うときには、予め本体主制御部内に設定された基準高圧値を用いて、感光ドラムの一次帯電に必要な電圧を供給する。
【0046】
このように、本実施形態においては、帯電高圧出力部713を設け、カートリッジメモリが異常であると判断された場合、装置本体内に予め設定された情報を用いて一次帯電用の電圧を供給することにより、カートリッジメモリが読み取れない場合においても、プリント動作が可能となる。
【0047】
なお、本実施形態においては、カートリッジメモリ内に格納する情報は帯電高圧値だけに限るものではなく、その他のプロセスカートリッジに関する情報、例えばトナーの補給量に関する情報などでも良い。
【0048】
また、本実施形態において、カートリッジメモリが異常と判断された場合、環境センサ712の値を用いて基準高圧値を補正するように構成しても良い。この場合、予め環境センサの出力値と基準高圧値の補正量についての関係を本体内に記憶しておけばよい。
【0049】
さらに、帯電高圧出力部713が最新の電圧値を保持し、カートリッジメモリが異常と判断された場合にはその最新の電圧値を用いて電圧を供給するように構成することも可能である。
【0050】
【他の実施形態】
なお、上述の実施形態は組み合わせることも可能である。即ち第2及び第3の実施形態を組み合わせることにより、プロセスカートリッジ無しと判断される場合を除き、プリント動作を継続することが可能になる。
【0051】
また、上述の実施形態においては、単色レーザービームプリンタに付いてのみ説明したが、本発明はカラーレーザービームプリンタ等のカラー画像形成装置に対しても実施可能である。例えば現像剤の各色毎にプロセスカートリッジが用いられるカラー画像形成装置の場合、これら各プロセスカートリッジに対して上述の異常検知処理を実施すればよい。
【0052】
上述の実施形態においては、1つの機器から構成される画像形成装置についてのみ説明したが、本発明の画像形成装置と同等の機能を複数の機器から構成されるシステムによって実現しても良い。
【0053】
尚、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(図5に示すフローチャートに対応したプログラム)を、記録媒体から直接、或いは有線/無線通信を用いて当該プログラムを実行可能なコンピュータを有するシステム又は装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムを実行することによって同等の機能が達成される場合も本発明に含む。
【0054】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給、インストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明に含まれる。
【0055】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0056】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−R、DVD−RW等の光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリなどがある。
【0057】
有線/無線通信を用いたプログラムの供給方法としては、コンピュータネットワーク上のサーバに本発明を形成するコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイル等、クライアントコンピュータ上で本発明を形成するコンピュータプログラムとなりうるデータファイル(プログラムデータファイル)を記憶し、接続のあったクライアントコンピュータにプログラムデータファイルをダウンロードする方法などが挙げられる。この場合、プログラムデータファイルを複数のセグメントファイルに分割し、セグメントファイルを異なるサーバに配置することも可能である。
【0058】
つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムデータファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるサーバ装置も本発明に含む。
【0059】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件を満たしたユーザに対して暗号化を解く鍵情報を、例えばインターネットを介してホームページからダウンロードさせることによって供給し、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0060】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0061】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、プロセスカートリッジ内のトナー濃度を検知するセンサの検出結果と、プロセスカートリッジに搭載されたメモリとの通信状態の検知結果とを用いて、簡便な構成でプロセスカートリッジの有無及び異常状態の判定が可能となり、かつ、プロセスカートリッジが装着されていないと判断される場合以外は、トナー濃度検知手段やメモリ手段に異常があると判断された場合であっても画像形成を継続することが可能になるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の構成例を示す垂直断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の機能構成例を示すブロック図である。
【図3】画像形成装置におけるプロセスカートリッジ交換時の代表的な操作を説明する斜視図である。
【図4】トナー濃度検出センサの異常検知範囲例を説明する図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置におけるカートリッジ異常検知処理の手順を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の機能構成例を示すブロック図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置の機能構成例を示すブロック図である。
Claims (1)
- メモリ手段と、トナーとキャリアとを有する現像剤と、前記現像剤におけるトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段とを含むプロセスカートリッジが着脱可能であって、該プロセスカートリッジを用いて画像形成を行う画像形成装置であって、
前記メモリ手段と通信をおこなう通信手段と、
前記メモリ手段と前記通信手段との通信状態が異常か否かを検知する通信異常検知手段と、
前記トナー濃度検知手段の検知結果に基づいてトナーを補給するトナー補給手段と、
前記トナー濃度検知手段によって検知されたトナー濃度が異常か否かを検知するトナー濃度異常検知手段と、
前記通信異常検知手段の検知結果と前記トナー濃度異常検知手段の検知結果とに基づいて前記プロセスカートリッジの複数の状態を判定する判定手段であって、
前記通信異常検知手段によって通信状態が異常でないと検知され、かつ、前記トナー濃度検知手段によって検知されたトナー濃度が異常であると前記トナー濃度異常検知手段によって検知された場合に、前記トナー濃度検知手段に異常があると判定し、
前記通信異常検知手段によって通信状態が異常であると検知され、かつ、前記トナー濃度検知手段によって検知されたトナー濃度が異常ではないと前記トナー濃度異常検知手段によって検知された場合に、前記メモリ手段に異常があると判定し、
前記通信異常検知手段によって通信状態が異常であると判定し、かつ、前記トナー濃度検知手段によって検知されたトナー濃度が異常であると前記トナー濃度異常検知手段によって検知された場合に、前記カートリッジが装着されていないと判定する判定手段と、
前記メモリ手段に記憶されている情報に基づいて前記画像形成を行う際の条件を設定する制御手段とを有し、
前記制御手段は、前記判定手段によって前記メモリ手段に異常があると判定された場合には、前記制御手段に予め設定された情報を用いて前記条件を設定して画像形成を継続可能とし、かつ、前記判定手段によって前記トナー濃度検知手段に異常があると判定された場合には、前記画像形成のための画像データの印字比率を測定する手段の測定結果に基づいて前記トナー補給手段によってトナー補給するようにして画像形成を継続可能とすることを特徴とする画像形成装置。
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