JP4110654B2 - リアサスペンション装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、主に車両に使用されるリアサスペンション装置に関し、特に車両後部の室内空間の拡大を狙い、かつ、車両のロール運動の減衰を高めることを意図したリアサスペンション装置に関するもので、ショックアブソーバの取り付け方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のリアサスペンション装置としては、例えば、特開平5−16832号公報に示すようなものがある。この従来例は、いわゆるトーションビーム式サスペンションに操舵機構を付加した型式のものであるが、ばね上振動の減衰作用を行うショックアブソーバは車輪支持体と一体に設けられたトレーリングアーム部材と、車体との間に設けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のリアサスペンション装置にあっては、トレーリングアームと車体との間に直接ショックアブソーバを取り付けていたため、以下に示すような問題点があった。
すなわち、図9に示すように、ショックアブソーバの長さが長いために、車輪の中側にホイールハウスを拡大してショックアブソーバをレイアウトせざるを得ず、ホイールハウスが車幅方向に拡大するため、有効な車室内空間の利用が妨げられてしまう。この問題は、特に、ばねをショックアブソーバと同軸に配置した場合に顕著であり、図示したように、ばね/ショックアブソーバの占有スペースが車室内に大きく張り出してしまうという問題となった。
【0004】
このような、車室内スペースへのショックアブソーバやばねの張り出しという問題を回避するために、ショックアブソーバの取り付けにレバー比を付けたり、ショックアブソーバを斜めに配置して、車室内への張り出しを防いだ従来例も散見されるが、以下に示すような理由により、その効果は十分ではなかった。
すなわち、レバー比をつけることでショックアブソーバの長さを短縮しようとしても、ショックアブソーバの長さは、基本長+2*バウンド側ストローク量+リバウンド側ストローク量であらわされ、レバー比をつけることでストローク量は小さくできるが、ピストンやガイドやベースバルブやブッシュといった構造部材分の基本長に関しては短縮できないので、レバー比をつけることによるショックアブソーバ長の短縮にはおのずと限界があり、特に最低地上高の高さとフロア面の高さとの差が小さい乗用車においては、こうした、レバー比を小さくする方法でショックアブソーバをフロア下におさめて、車室内への張り出しを防ぐことは困難であった。
また、ショックアブソーバにレバー比γをつけると、図10に示すように、路面からの入力ΔWに対して、ショックアブソーバ反力は1/γ倍のΔWS となり、しかも、トレーリングアームブッシュに(1−γ)/γ倍の入力ΔWB が入ってしまい、路面振動入力の遮断性や、ロードノイズの防音性に悪影響を与えてしまう。
また、レバー比をつけて短縮したショックアブソーバを斜めに配置することで、車室内への張り出しを防いだ例も見られるが、この場合、ショックアブソーバを斜めに配置することによって、ショックアブソーバの減衰力の水平分力成分ΔFS が発生し、その水平分力成分FS によってトー変化が発生する。不整路走行時の路面入力に対して、このトー変化が発生すると、車両のふらつきなどが感じられ、運転フィーリングが悪化するので、サスペンションの剛性を高めて、トー変化を防止する必要が生じ、その結果、サスペンションの前後剛性なども一緒に高まってしまい、車両の乗心地性能や音振性能に悪影響を及ぼしてしまうことになる。
【0005】
車室内へのばねやショックアブソーバの張り出しを防ぐために、ショックアブソーバをフロア下に配置した他の従来例としては、特開平3−99917号公報や実開昭62−115207号公報や特開昭62−12404号公報等があるが、これらの従来技術は、いずれも車両中央部に、ばねやショックアブソーバを取り付けるための車体側取り付け部が必要である。一般にリアフロア周りの車体構造は、両側に通した車体サイドメンバ部材の間に車体クロスメンバやフロアパネルを取り付ける構成となっており、上記したばねやショックアブソーバの取り付け部は、この車体クロスメンバ上に設けることになる。ところが、車体クロスメンバへのばねやショックアブソーバからの入力は、車体クロスメンバと車体フロアパネルとを直接加振することになるため、ロードノイズの防振性への影響が非常に大きい。そのため、車体クロスメンバの剛性を十分に高めるために、クロスメンバの断面を拡大する必要が生じ、リアフロア周りでの車室内スペースを制限し、また、取り付け部を車体クロスメンバ上に設ける必要があるということは、ショックアブソーバの配置によって、車体クロスメンバや、さらにはスペアタイヤ(スペアパン)の配置にもレイアウト上の制限を与えることになる。
【0006】
この発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、以下のように構成することによって、車両後部の室内空間の拡大を図るとともに、乗心地と車両のロール応答性をともに高めたリアサスペンション装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明請求項1記載のリアサスペンション装置では、左右のサスペンション構成部品を互いに一体に連結する横断部材を有するリアサスペンション装置であって、前記横断部材の中央部にはショックアブソーバを取り付けるマウント部材が設けられており、左右一対のレバー部材が車輪支持体に一体となるように取り付けられたピン部材周りに回動自在に取り付けられており、前記レバー部材は、前記ピン部材への取付け位置から略車両上下方向に伸びる第1延在部と、前記ピン部材への取付け位置から略車両横方向に伸びる第2延在部とを有し、前記ショックアブソーバは横断部材中央部のマウント部材とレバー部材の第1延在部との間に略車両横方向に向けて取り付けられており、第2延在部と、その第2延在部の上方に位置する車体との間を、略車両上下方向に伸びるコンロッド部材で連結したことを特徴とする。
請求項2記載の発明では、請求項1記載のリアサスペンション装置において、前記横断部材が、ねじれ変形を許容するトーションビーム部材であるような、いわゆるトーションビーム式サスペンション装置であって、前記マウント部材はトーションビーム部材よりも車両前後方向にオフセットして設けられており、前記ショックアブソーバは車両後面視において水平方向に対して傾きを持って配置されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明では、請求項1記載のリアサスペンション装置において、前記横断部材が左右の車輪支持体を互いに連結するクロスビームであるような、いわゆるリジッド式サスペンション装置であって、前記マウント部材はクロスビーム部材よりも車両前後方向にオフセットして設けられており、前記ショックアブソーバは車両後面視において水平方向に対して傾きを持って配置されていることを特徴とする。
【0008】
請求項4記載の発明では、請求項1ないし3記載のリアサスペンション装置において、前記コンロッド部材は、車両平面視において、左右のホイールセンタを結ぶ軸線の近傍に設けられていることを特徴とする。
請求項5記載の発明では、請求項2または3記載のリアサスペンション装置において、前記マウント部材のショックアブソーバ取付け点剛性は、相対的に、車両横方向の剛性が車両上下方向の剛性よりも高くなるように設けられていることを特徴とする。
請求項6記載の発明では、請求項2、3、または5記載のリアサスペンション装置において、前記マウント部材のショックアブソーバ取付け点剛性のうちの車両上下方向の剛性K、ショックアブソーバの減衰定数をC、車両後面視で見たショックアブソーバ軸線が水平面となす角θとした時に、ショックアブソーバの伝達力の周波数に関する特性周波数f0但し、0 =ω0/2π,ω0 =K/2Csinθ)が、車両のロール共振周波数よりも小さくなるように、前記剛性Kをめることを特徴とする。
請求項7記載の発明では、請求項6記載のリアサスペンション装置において、前記特性周波数f0 が、車両のバウンド共振周波数よりも大きくなるように、前記剛性Kが定められていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は実施の形態1のリアサスペンション装置の平面図、図2は実施の形態1のリアサスペンション装置の背面図である。まず構成を説明すると、車輪1を回動自在に支持する車輪支持体2は、トレーリングアーム部材3に一体に取り付けられ、このトレーリングアーム部材3はその前端部が弾性ブッシュ部材4によって、車体側部材に取り付けられている。左右のトレーリングアーム部材3は、トーションビーム部材5によって、互いに連結されており、車体のバウンドの際は、左右のトレーリングアーム部材3が一体となって、左右の弾性ブッシュ部材4を結ぶ軸線周りに回動し、車体のロール運動の際は、トーションビーム部材5がねじれ変形を起こすことによって、左右のトーションビーム部材5が逆相にストロークするという、いわゆる、トーションビームサスペンションの構成を採っている。
車重を支えるばね部材6は、トレーリングアーム部材3とトーションビーム部材5との接合部付近に設けられたばね取り付け部と車体との間に取り付けられている。トレーリングアーム部材3の後端部には、車両後方、かつ、車両内側に向かって伸びるようなピン部材11が設けられている。このピン部材11には、レバー部材9が、ピン部材11周りに回動できるように取り付けられている。レバー部材9には、ピン部材11周りに回動する回動部から略下方に伸びる第1延在部と、回動部から略車両内側に伸びる第2延在部とを有し、第1延在部には、ショックアブソーバ7の一端が取り付けられ、第2延在部には、コンロッド部材10の一端が取り付けられている。また、このコンロッド部材10の他端は、車体(車体側部材)に取り付けられている(図3参照)。
前記トーションビーム部材5には、その車両中央部に、車両後方に向かって伸びる延設部8が設けられており、この延設部8には、ショックアブソーバ7の他端が取り付けられている。すなわち、ショックアブソーバ7は、レバー部材9の第1延設部と、トーションビーム部材5中央の延設部8との間に取り付けられ、車両内側に向かうとともに車両上方に向かう方向に配置されている。
【0010】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
車輪1とそれに伴うトレーリングアーム部材3の上下方向へのストロークによって、図4に示すように、レバー部材9がピン部材11周りに回動し、ショックアブソーバ7の取り付け点、すなわちレバー部材9の第1延在部が略車両横方向に変位する。この変位が、ショックアブソーバ7の長さ変化となり、ショックアブソーバ7が減衰力発生部材として機能する。
本実施の形態においては、ショックアブソーバ7は、フロア下に入るように、車両内側に向かってやや車両上方に向かうような略車両横方向に配置されているので、ショックアブソーバ7をホイールハウスを拡大して配置する必要はない。さらに、本実施の形態においては、従来例のように、車体中央部にショックアブソーバを直接取り付けるマウント部材を設ける必要もない。
また、本実施の形態におけるコンロッド部材10はストロークに伴う長さが必要なショックアブソーバよりも短くすることができるので、コンロッド部材10の車体への取り付け点は、リアフロア面や、車体サイドメンバの高さに設けることが可能であり、利用可能な室内スペースはより大きく取ることができる。
さらに、本実施の形態では、レバー部材9の第1,第2延在部の長さを調節することで、ホイールストロークに対するショックアブソーバ7の長さ変化という、ショックアブソーバ7のレバー比を自由に設定可能であるが、車体と連結されているのはコンロッド部材10であり、このコンロッド部材10を車両平面視で見た時の左右のホイールセンタを結ぶ軸線上に配置してやれば、車体に取り付く部分での力のやりとりではレバー比を1にできるので、ショックアブソーバ7の作動にレバー比をつけてコンパクト化を図っても、従来例のように、トレーリングアームブッシュなどへの入力が大きくなるようなことはない。
【0011】
さらに、図2に示したように、ショックアブソーバ7を車両後面視で車両内側に向かって車両上方に向かうように配置し、かつ、ショックアブソーバ7の取り付け点をトーションビーム部材5を後方に延設して設けた延設部8に設けたので、以下に示すような、車両のバウンドモードでのショックアブソーバ7を介した力の伝達を高周波領域で低減できるという効果を発揮し、車両の乗心地を向上できる。
すなわち、トーションビーム部材5の中央部に、後方に延長して設けられた延設部8のショックアブソーバ7取り付け点は、その取り付け点剛性が、車両上下方向には比較的柔らかく、車両左右方向には比較的固いものとすることができる。これは、トーションビーム部材5がビームのねじり方向には比較的柔らかく、ビームの曲げ方向には比較的固いためである。このように、ショックアブソーバ7のトーションビーム部材5側取り付け点の剛性が車両横方向と車両上下方向とで異なっているので、車両がバウンドする時と車両がロールする時とで、ショックアブソーバ7の等価的な取り付け点剛性を切り換えることができる。すなわち、図5に示すように、ロール時には左右輪のショックアブソーバ7の反力の合力が車両横方向を向くのに対し、バウンド時には、左右輪のショックアブソーバ7の反力の合力が、車両上下方向を向く。従って、トーションビーム部材5に設けられたショックアブソーバ7の取り付け点が、車両上下方向に比較的柔らかく、車両横方向に比較的固いので、ロール時にはショックアブソーバ7の取り付け点が比較的固く、バウンド時にはショックアブソーバ7の取り付け点が比較的柔らかいことになる。車両上下方向の取り付け点剛性Kで取り付けられた減衰定数Cのショックアブソーバ(車両後面視でショックアブソーバ7軸線と水平面のなす角はθ)の伝達力の周波数特性を図6に示す。このように、低周波領域では、ショックアブソーバ7の特性、高周波領域では、取り付けばねの特性となる。特性が変化する特性周波数はf0 =ω0 /2,ω0 =K/2Csinθであり、本実施の形態では、f0 が車両のばね上の上下バウンド振動の共振周波数よりも高く、かつ、車両のロール振動の共振周波数よりも低くなるように、ショックアブソーバ7の減衰定数Cと、トーションビーム部材5上のショックアブソーバ7取り付け点の車両上下方向の剛性K、およびθが設定されている。図示したように、バウンド方向の特性は、特性周波数f0 を超えると伝達力がそれ以上大きくならなくなるので、バウンド方向の振動に対する減衰力は十分に与えつつも、高周波領域でのバウンド振動の伝達を抑えることができる。また、ロール方向に関しては、トーションビーム部材5上のショックアブソーバ7取り付け点の車両横方向の剛性が高いので、図6に示したような、直線的な特性となり、ロール方向の振動に対して十分な減衰力を発揮するので、通常のショックアブソーバの取り付け点剛性を下げた時のように、ロール方向の減衰力まで不足してしまうようなことはない。このように、本実施の形態によれば、ロール方向にも十分な減衰を確保しつつ、上下方向の不要な車体への伝達力の発生を防止でき、乗心地と車両のロール応答性をともに高めることができる。
【0012】
図7,図8には、実施の形態2を示す。本実施の形態はいわゆる5リンクサスペンションに、本発明のリアサスペンション装置を適用したものである。5リンクサスペンションのワインドアップ方向の剛性が比較的低いために、5リンクサスペンションでも、クロスビーム部材12後方に形成された延設部13に設けられたショックアブソーバ7取り付け点は、車両上下方向の取り付け点剛性が比較的低く、車両横方向の取り付け点剛性が比較的高くなる。従って、実施の形態1と同様な効果を発揮することができる。
【0013】
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、本発明の具体的な構成は上述した実施の形態1,2に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更などがあっても本発明に含まれる。例えば、本実施の形態では、トーションビーム式サスペンションや5リンク式サスペンションについて説明したが、本発明は左右の車輪支持体やサスペンション部材を互いに連結するような横断部材があるサスペンション全てに適用することができる。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、リアフロア周りのスペースユーティリティが高く、性能の優れたリアサスペンションを提供できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のリアサスペンション装置の平面図である。
【図2】実施の形態1のリアサスペンション装置の背面図である。
【図3】実施の形態1のショックアブソーバ取り付け部の構造を示す図である。
【図4】実施の形態1のショックアブソーバの作動を示す図である。
【図5】ショックアブソーバ反力のトーションビーム部材への伝達力を示す図である。
【図6】ロール時とバウンド時のショックアブソーバの伝達特性の違いを示す図である。
【図7】実施の形態2のリアサスペンション装置の平面図である。
【図8】実施の形態2のリアサスペンション装置の背面図である。
【図9】従来のリアサスペンション装置の背面図である。
【図10】従来のリアサスペンション装置のショックアブソーバの作用を示す図である。
【符号の説明】
1 車輪
2 車輪支持体
3 トレーリングアーム部材
4 弾性ブッシュ部材
5 トーションビーム部材
6 ばね部材
7 ショックアブソーバ
8 延設部
9 レバー部材
10 コンロッド部材
11 ピン部材
12 クロスビーム部材
13 延設部

Claims (7)

  1. 左右のサスペンション構成部品を互いに一体に連結する横断部材を有するリアサスペンション装置であって、
    前記横断部材の中央部にはショックアブソーバを取り付けるマウント部材が設けられており、左右一対のレバー部材が車輪支持体に一体となるように取り付けられたピン部材周りに回動自在に取り付けられており、
    前記レバー部材は、前記ピン部材への取付け位置から略車両上下方向に伸びる第1延在部と、前記ピン部材への取付け位置から略車両横方向に伸びる第2延在部とを有し、
    前記ショックアブソーバは横断部材中央部のマウント部材とレバー部材の第1延在部との間に略車両横方向に向けて取り付けられており、第2延在部と、その第2延在部の上方に位置する車体との間を、略車両上下方向に伸びるコンロッド部材で連結したことを特徴とするリアサスペンション装置。
  2. 前記横断部材が、ねじれ変形を許容するトーションビーム部材であるような、いわゆるトーションビーム式サスペンション装置であって、
    前記マウント部材はトーションビーム部材よりも車両前後方向にオフセットして設けられており、
    前記ショックアブソーバは車両後面視において水平方向に対して傾きを持って配置されていることを特徴とする請求項1記載のリアサスペンション装置。
  3. 前記横断部材が左右の車輪支持体を互いに連結するクロスビームであるような、いわゆるリジッド式サスペンション装置であって、
    前記マウント部材はクロスビーム部材よりも車両前後方向にオフセットして設けられており、
    前記ショックアブソーバは車両後面視において水平方向に対して傾きを持って配置されていることを特徴とする請求項1記載のリアサスペンション装置。
  4. 前記コンロッド部材は、車両平面視において、左右のホイールセンタを結ぶ軸線の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1ないし3記載のリアサスペンション装置。
  5. 前記マウント部材のショックアブソーバ取付け点剛性は、相対的に、車両横方向の剛性が車両上下方向の剛性よりも高くなるように設けられていることを特徴とする請求項2または3記載のリアサスペンション装置。
  6. 前記マウント部材のショックアブソーバ取付け点剛性のうちの車両上下方向の剛性K、ショックアブソーバの減衰定数をC、車両後面視で見たショックアブソーバ軸線が水平面となす角θとした時に、ショックアブソーバの伝達力の周波数に関する特性周波数f0但し、0 =ω0/2π,ω0 =K/2Csinθ)が、車両のロール共振周波数よりも小さくなるように、前記剛性Kをめることを特徴とする請求項2、3、または5記載のリアサスペンション装置。
  7. 前記特性周波数f0 が、車両のバウンド共振周波数よりも大きくなるように、前記剛性Kが定められていることを特徴とする請求項6記載のリアサスペンション装置。
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