JP4110265B2 - シフトロック装置及びシフトロック方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シフトロック装置及びシフトロック方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動変速機が搭載された車両においては、運転者が変速操作装置としてのシフトレバーを操作することによって、ロー(L)レンジ、セカンド(2)レンジ、サード(3)レンジ、前進(D)レンジ、ニュートラル(N)レンジ、後進(R)レンジ及びパーキング(P)レンジを選択することができるようになっている。
【0003】
そして、前記自動変速機には、選択された各レンジ、各変速段等の位置、すなわち、各レンジ位置を検出することができるように、シフトポジションセンサが配設される。該シフトポジションセンサは、通常、複数の同心状の円に沿って配設された複数の接点の開閉の組み合わせによってレンジ位置を検出する接触式のスイッチによって構成され、スタータモータを駆動するための駆動回路に、ニュートラルスタートスイッチと一体化して配設するか、又は前記駆動回路を開閉するリレー回路に接続するようにしている。
【0004】
ところが、前記シフトポジションセンサは、接触式のスイッチによって構成されるので、寸法が大きく、搭載性が良好ではない。そこで、非接触式のスイッチによって前記シフトポジションセンサを構成するようにした自動変速機が提供されている。この場合、シフトレバーの操作とニュートラルスタートスイッチのオン・オフとを連携させることができないので、制御装置によって、ニュートラルスタートスイッチをオン・オフさせるようにしている。
【0005】
そのために、前記シフトポジションセンサによってレンジ位置が検出されると、検出されたレンジ位置の信号、すなわち、レンジ位置信号が発生させられて制御装置に送られる。該制御装置のCPUは、前記レンジ位置信号に基づいて、所定のレンジ、本実施の形態においては、ニュートラルレンジ及びパーキングレンジのように車両を走行させないときに選択されるレンジ、すなわち、非走行レンジが選択されたかどうかを判断し、非走行レンジが選択された場合、始動許可信号を出力してオン(ハイレベル)にする。そして、該始動許可信号がオンにされているときに、運転者がシフトレバーを操作するのに伴ってニュートラルスタートスイッチがオンになると、スタータモータが起動され、エンジンが始動される。
【0006】
ところで、前記始動許可信号はCPUによって電気的に出力されるようになっているので、CPUの制御用の電源電圧が、エンジンを始動しようとしたときに、クランキング(クランクシャフトを回転させる動作)等によって、CPUにおいて各種の処理を行うのに必要な限界作動電圧より低くなると、始動許可信号をオンにし続けることが困難になってしまう。
【0007】
そこで、前記CPUの出力側にラッチ回路を配設し、前記電源電圧が限界作動電圧より低くなったときに、ラッチ回路において始動許可信号の電圧レベルを保持するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の自動変速機においては、非走行レンジが選択されている場合にエンジンを始動しようとしたときに、クランキング等によって電源電圧が限界作動電圧より低くなっても、ラッチ回路において始動許可信号の電圧レベルが保持されるが、その間に、運転者が意図的に又は何らかの原因でシフトレバーを操作して非走行レンジのレンジ位置から、非走行レンジ以外のレンジ、例えば、ローレンジ、セカンドレンジ、サードレンジ、前進レンジ、後進レンジ等の走行レンジのレンジ位置に移動させると、非走行レンジが選択されていないにもかかわらず、始動許可信号の電圧レベルが保持されているので、エンジンの始動が可能になってしまう。
【0009】
本発明は、前記従来の自動変速機の問題点を解決して、非走行レンジが選択されていないにもかかわらず、原動機の始動が可能になることがないシフトロック装置及びシフトロック方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明のシフトロック装置においては、変速操作装置と、該変速操作装置のレンジ位置を検出するレンジ位置検出部と、検出されたレンジ位置に基づいてレンジ判定処理を行い、選択されているレンジを判定するレンジ判定処理手段と、非走行レンジが選択されている場合に、原動機を始動するための始動許可信号を出力する始動許可信号出力処理手段と、クランキングによって電源電圧が限界作動電圧より低くなるのに伴って、前記レンジ判定処理を行うことができなくなり、かつ、始動許可信号を出力することができなくなったときに、該始動許可信号の出力状態を保持することによって原動機を始動することができなくなるのを防止する出力保持回路と、電源電圧が限界作動電圧より低くなるのに伴って、シフトロック制御信号の出力を停止させて、シフトロック機構を作動させ、前記変速操作装置の操作による非走行レンジから走行レンジへの移行を阻止するシフトロック制御信号出力処理手段とを有する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
図1は本発明の実施の形態におけるシフトロック装置の機能ブロック図である。
【0021】
図において、11は変速操作装置としてのシフトレバー、51は該シフトレバー11のレンジ位置を検出するレンジ位置検出部としてのシフトポジションセンサ、90は検出されたレンジ位置に基づいてレンジ判定処理を行い、選択されているレンジを判定するレンジ判定処理手段、91は所定のレンジが選択されている場合に、動力源となる図示されない原動機を始動するための始動許可信号をオンにする始動許可信号出力処理手段、55は前記始動許可信号の出力状態を保持する出力保持回路としてのラッチ回路、92は電源電圧Vccの低下に伴って前記シフトレバー11の操作を阻止するためのシフトロック制御信号をオンにするシフトロック制御信号出力処理手段である。
【0022】
図2は本発明の実施の形態におけるシフトレバーとマニュアルバルブとの間の連結機構を示す斜視図である。
【0023】
図において、11は所定の点を揺動中心にして揺動自在に配設され、ロー(L)レンジ、セカンド(2)レンジ、サード(3)レンジ、前進(D)レンジ、ニュートラル(N)レンジ、後進(R)レンジ及びパーキング(P)レンジの各レンジを選択するための変速操作装置としてのシフトレバーであり、運転者が前記シフトレバー11の取手12を矢印A方向に移動させると、前記シフトレバー11は、案内プレート13に沿って案内され、かつ、揺動させられ、前記各レンジに対応する各レンジ位置に置かれる。また、前記シフトレバー11の下端にマニュアルバルブ連結部14が形成される。なお、本実施の形態においては、変速操作装置として、シフトレバー11が使用されるようになっているが、該シフトレバー11に代えて図示されないシフトスイッチ等を使用することもできる。
【0024】
そして、15は回転自在に配設されたマニュアルシャフトであり、該マニュアルシャフト15の一端にアウタレバー17が取り付けられる。そのために、前記マニュアルシャフト15の一端にほぼ矩(く)形の係合部16が、アウタレバー17の一端に矩形の係合穴18がそれぞれ形成され、該係合穴18に前記係合部16が嵌(かん)入される。そして、前記アウタレバー17の他端にスタッド19が突出させられ、該スタッド19と前記マニュアルバルブ連結部14とがコントロールケーブル21を介して連結される。
【0025】
したがって、前記シフトレバー11を矢印A方向に移動させると、アウタレバー17が矢印B方向に揺動させられ、マニュアルシャフト15が矢印C方向に回動させられる。
【0026】
前記マニュアルシャフト15の所定の箇所には、扇状のディテントレバー23が取り付けられ、前記マニュアルシャフト15を回動させることによって、ディテントレバー23を揺動させ、前記所定のレンジが選択されると、バルブボディ25内に配設されたマニュアルバルブ26は、選択されたレンジに対応して切り替わり、スプルー27を移動させてLレンジ圧、Sレンジ圧、Dレンジ圧、Rレンジ圧等の所定のレンジ圧を発生させる。そのために、前記ディテントレバー23とスプルー27の一端とが連結される。
【0027】
また、前記ディテントレバー23の外周縁には複数の凹凸から成るカムノッチ24が形成されるとともに、前記バルブボディ25の所定の箇所には、ディテントスプリング32が取り付けられ、該ディテントスプリング32の自由端に形成された作動部33が所定の付勢力でカムノッチ24に押し付けられる。したがって、ディテントレバー23はカムノッチ24の各凹部と作動部33とが係合する位置で位置決めされ、スプルー27は前記カムノッチ24に対応する位置で位置決めされる。
【0028】
このようにして各レンジが選択されると、マニュアルバルブ26において所定のレンジ圧が発生させられる。
【0029】
また、例えば、パーキングレンジが選択されると、パーキングギヤ31がロックされる。そのために、前記ディテントレバー23の外周縁よりわずかに内側の所定の箇所にロッド35が連結され、該ロッド35の所定の位置においてロッド35に対して摺(しゅう)動自在にカム36が配設される。そして、前記パーキングギヤ31の外周縁の所定の箇所に、パーキングポール37がポールシャフト30を揺動中心にして揺動自在に配設され、前記ロッド35の先端の近傍と前記カム36とが当接させられ、ロッド35の直線運動がカム36の回転運動に変換される。
【0030】
すなわち、ロッド35の移動に伴って前記カム36がパーキングポール37の先端と支持部38との間に進入すると、パーキングポール37は図における反時計回りに回転させられて作動位置に置かれ、前記カム36がパーキングポール37の先端と支持部38との間から離れると、パーキングポール37は図における時計回りに回転させられて退避位置に置かれる。なお、前記ロッド35及びカム36によって運動方向変換部が構成される。
【0031】
また、前記パーキングギヤ31の外周縁に複数の歯41が形成され、該各歯41間に歯溝42が形成される。そして、前記パーキングギヤ31は、図示されない出力軸及び駆動輪と連結され、車両が前進するとき、又は後退するときに出力軸の回転を受けて回転させられ、駆動輪に回転を伝達する。
【0032】
また、前記パーキングポール37には、ほぼ中央に、前記歯溝42に対応する形状を有する爪43が前記パーキングギヤ31と対向させて形成される。したがって、前記パーキングポール37は、作動位置に置かれると、爪43と歯溝42とを噛(し)合させ、パーキングギヤ31をロックし、退避位置に置かれると、爪43と歯溝42との噛合を解除し、パーキングギヤ31のロックを解除する。
【0033】
ところで、各レンジ位置を検出することができるように、前記マニュアルシャフト15に扇状の検出レバー45が取り付けられ、該検出レバー45は、マニュアルシャフト15の回転に伴って揺動させられる。そして、検出レバー45の外周縁には磁石46が配設され、自動変速機のケーシングにおける前記検出レバー45の近傍には図示されないホール素子が配設され、該ホール素子によって前記磁石46による磁力線を検出することにより、検出レバー45の揺動位置が検出され、レンジ位置が検出されるようになっている。なお、前記磁石46及びホール素子によってシフトポジションセンサ51(図1)が構成される。
【0034】
また、所定の条件が満たされたときに、シフトレバー11を操作することができないように、シフトロック機構80が配設される。該シフトロック機構80は、シフトレバー11の所定の部分、本実施の形態においては、前記案内プレート13に隣接させて配設され、前記ケーシングに取り付けられたブラケット79、該ブラケット79に形成された第1、第2の貫通穴85、86を貫通させて矢印方向に進退自在に配設された二つの係止部材としてのロッド82、該各ロッド82を進退させるための二つのソレノイド83等を備える。前記各ソレノイド83は、オンにされるとロッド82を後退位置に置き、オフにされるとロッド82を前進位置に置く。また、マニュアルバルブ連結部14に被係止部材としての係合穴81が形成される。
【0035】
そして、例えば、前記シフトレバー11がパーキングレンジを選択するレンジ位置に置かれると、第1の貫通穴85と係合穴81とが位置合わせされ、このとき、ソレノイド83をオフにすると、第1の貫通穴85を介してロッド82が前進させられ、ロッド82と係合穴81とが係止させられる。その結果、シフトレバー11の移動が阻止され、シフトレバー11はパーキングレンジを選択するレンジ位置においてロックされる。また、例えば、前記シフトレバー11がニュートラルレンジを選択するレンジ位置に置かれると、第2の貫通穴86と係合穴81とが位置合わせされ、このとき、ソレノイド83をオフにすると、第2の貫通穴86を介してロッド82が前進させられ、ロッド82と係合穴81とが係止させられる。その結果、シフトレバー11の移動が阻止され、シフトレバー11はニュートラルレンジを選択するレンジ位置においてロックされる。このように、シフトロック機構80が作動させられると、シフトレバー11による非走行レンジから走行レンジへの移行が阻止される。
【0036】
次に、動力源となる原動機としてのエンジンを始動するための始動用駆動部としてのエンジン始動装置について説明する。
【0037】
図3は本発明の実施の形態におけるエンジン始動装置のブロック図、図4は本発明の実施の形態におけるラッチ回路を示す図、図5は本発明の実施の形態におけるラッチ回路の動作を示すタイムチャート、図6は本発明の実施の形態におけるエンジン始動装置の動作を示すタイムチャート、図7は本発明の実施の形態におけるエンジン始動装置の動作を示すフローチャートである。
【0038】
図3において、51はレンジ位置検出部としてのシフトポジションセンサであり、該シフトポジションセンサ51は、シフトレバー11(図1)のレンジ位置を検出し、レンジ位置信号を発生させて制御装置52に送る。該制御装置52は、入力回路53、CPU54、出力保持回路としてのラッチ回路55、出力回路56、スイッチング回路としてのトランジスタ57等を有する。
【0039】
そして、運転者が図示されないエンジン始動用のイグニッションキーを運転室の図示されないキー穴に挿入し、所定の量だけ回転させると、図示されないイグニッションスイッチがオンになり、イグニッション信号がオン(ハイレベル)になる。これに伴って、前記CPU54がオンになり、作動状態に置かれる。また、前記入力回路53が前記レンジ位置信号を受け、CPU54の図示されないエンジン始動処理手段は、エンジン始動処理を行う。そして、前記エンジン始動処理手段のレンジ判定処理手段90は、レンジ判定処理を行い、前記レンジ位置信号に基づいて選択されているレンジを判定する。続いて、前記エンジン始動処理手段の始動許可信号出力処理手段91は、始動許可信号出力処理を行い、レンジ判定処理による判定結果に基づいて、所定のレンジ、本実施の形態においては、非走行レンジが選択されているかどうかを判断し、非走行レンジが選択されている場合に、タイミングt1で始動部としての図示されないスタータモータを起動するための始動許可信号SG1を出力してオン(ハイレベル)にする。また、前記レンジ判定処理手段90は、前記レンジ位置信号に基づいてマニュアルシャフト15(図2)の角度位置を算出し、該角度位置とマニュアルバルブ26の切換位置との対応関係に基づいて各レンジを判定する。
【0040】
ところで、前記始動許可信号SG1がオンであるときに、運転者がシフトレバー11を操作するのに伴って始動スイッチとしてのニュートラルスタートスイッチ58がオンになると、前記スタータモータが起動され、図示されないエンジンが始動されるようになっているが、エンジンを始動しようとしたときに、クランキング等によってスタータモータの始動時に図示されないバッテリから供給される電流の消費量が大きくなると、CPU54の制御用の電源電圧Vccが一時的に低下してしまう。
【0041】
その場合、前記始動許可信号SG1は、前記CPU54によって電気的に発生させられるようになっているので、前記電源電圧VccがCPU54において各所の処理が行われるのに必要な限界作動電圧Va(例えば、5〔V〕)より低くなると、前記エンジン始動処理がリセットされ、始動許可信号SG1をオンにし続けることが困難になってしまう。
【0042】
そこで、前記ラッチ回路55は、CPU54から始動許可信号SG1を受けると、前記電源電圧Vccが限界作動電圧Vaより低くなるのに伴って、始動許可信号SG1の出力状態としての電圧レベルを保持し、ラッチ回路55において電圧レベルが保持された始動許可信号SG1を保持信号SG2として出力し、オン(ハイレベル)にし続けるようにしている。そのために、前記ラッチ回路55は、前記エンジン始動処理を行うのに必要な前記限界作動電圧Vaより低い限界作動電圧LVcc(例えば、3.3〔V〕)で作動させることができるようにしてある。
【0043】
すなわち、前記ラッチ回路55は、例えば、図4に示されるようなD−フリップフロップ等のフリップフロップ回路によって形成され、入力端子としてのDピン、クロック端子としてのCKピン、及び出力端子としてのQピンを備え、限界作動電圧LVccで作動させられる。そして、前記ラッチ回路55は、次のクロックが入力されるまで前記始動許可信号SG1の電圧レベルを保持し、次のクロックが入力されると、前記始動許可信号SG1の電圧レベルを解除し、始動許可信号SG1をオフ(ローレベル)にする。
【0044】
したがって、CKピンの入力がオンになるたびに、Dピンに入力されている始動許可信号SG1がQピンに保持信号SG2として出力され、保持信号SG2はオンになる。すなわち、Dピンへの入力である始動許可信号SG1がオンであるときに、CKピンに入力信号としてのクロックが入力されると、クロックの立上り時にQピンの出力である保持信号SG2がオンになる。そして、Dピンへの入力である始動許可信号SG1がオフであるときに、CKピンにクロックが入力されると、クロックの立上り時にQピンの出力である保持信号SG2がオフ(ローレベル)になる。
【0045】
ところで、図5においてタイミングt11で、すなわち、図6においてタイミングt3で電源電圧Vccが限界作動電圧Vaより低くなると、CPU54がオンからオフになり、前記エンジン始動処理がリセットされ、始動許可信号SG1がオフになるが、これに伴って、CPU54においてクロックが発生させられなくなるので、保持信号SG2はオンになったままになる。したがって、前記エンジン始動処理がリセットされる前にオンにされた始動許可信号SG1の電圧レベルを保持し、オンにし続けることができる。その結果、スタータモータを駆動するためのスタータリレー61を作動させることが可能になる。
【0046】
この状態において、運転者がシフトレバー11を操作するのに伴って前記ニュートラルスタートスイッチ58がオンになると、電流がイグニッション用の電源電圧Vccとしてのバッテリ電圧VBのラインを介してニュートラルスタートスイッチ58、スタータリレー61及び前記トランジスタ57を流れ、スタータリレー61が作動させられる。該スタータリレー61はリレーコイル62及びリレースイッチ63を備え、前記リレーコイル62に電流が流れることによってリレースイッチ63がオンにされ、リレースイッチ63に接続された前記スタータモータにバッテリからの電流が供給され、スタータモータが起動される。前記ニュートラルスタートスイッチ58及びスタータリレー61によって始動用駆動部としての駆動回路が構成される。
【0047】
なお、前記非走行レンジが選択されていない場合には、始動許可信号SG1がオンにならないので、保持信号SG2も発生させられず、オフ(ローレベル)のままになる。したがって、トランジスタ57のベースにベース電流が流れず、トランジスタ57はオフのままになり、前記スタータモータを起動することができない。
【0048】
ところで、前記構成のエンジン始動装置においては、スタータモータが起動されても、運転者が図示されないブレーキペダルを踏んでいるときだけ、運転者がシフトレバー11を操作して非走行レンジのレンジ位置から、非走行レンジ以外のレンジ、例えば、ローレンジ、セカンドレンジ、サードレンジ、前進レンジ、後進レンジ等の走行レンジのレンジ位置に移動させることができるようになっている。
【0049】
そこで、イグニッションスイッチがオンになり、イグニッション信号がオンになるのに伴って、CPU54のシフトロック制御信号出力処理手段92は、シフトロック制御信号出力処理を行い、シフトロック制御信号SG3を出力してオフ(ローレベル)にする。その結果、出力回路56は、ソレノイド信号SOLをオフにし、ソレノイド83をオフにしてロッド82を前進位置に置き、シフトレバー11を非走行レンジのレンジ位置においてロックする。その後、例えば、タイミングt2で運転者がブレーキペダルを踏み込んでブレーキオンにすると、シフトロック制御信号出力処理手段92は前記シフトロック制御信号SG3をオン(ハイレベル)にする。
【0050】
その結果、出力回路56はソレノイド信号SOLをオン(ハイレベル)にし、ソレノイド83をオンにしてロッド82を後退位置に置き、シフトレバー11を走行レンジのレンジ位置に移動させるのを可能にする。ただし、この場合、前述されたように、シフトレバー11が非走行レンジのレンジ位置に置かれていない限り、スタータモータは起動されない。なお、前記シフトロック制御信号出力処理手段92は、ブレーキペダルに配設されたブレーキスイッチによって発生させられるブレーキ信号を読み込む。
【0051】
ところで、電源電圧Vccが限界作動電圧Vaより低くなると、CPU54がオフになり、前記ラッチ回路55から出力される保持信号SG2の電圧レベルが保持され、オンにされる。このとき、CPU54がオフになるのに伴って、レンジ位置信号を読み込むことができなくなるが、前記保持信号SG2がオンにされるので、運転者が意図的に又は何らかの原因でシフトレバー11を操作して非走行レンジのレンジ位置から走行レンジのレンジ位置に移動させたり、手動変速モードを備えた車両においては、各変速段のシフト位置に移動させたりすることができるようになっていると、非走行レンジが選択されていないにもかかわらず、エンジンの始動が可能になってしまう。
【0052】
そこで、本実施の形態においては、前記電源電圧Vccが限界作動電圧Vaより低くなる場合において、タイミングt3でCPU54がオフになると、前記シフトロック制御信号発生処理手段92は、前記シフトロック制御信号SG3を出力することができなくなり、シフトロック制御信号SG3はオフになる。その結果、出力回路56はソレノイド信号SOLを出力することができなくなるので、前記各ソレノイド83がオフになり、ロッド82を前進位置に置き、シフトレバー11を非走行レンジのレンジ位置においてロックする。このように、CPU54がオフになると、前記シフトロック制御信号SG3がオフになり、シフトレバー11がロックされるので、非走行レンジが選択されていないにもかかわらず、エンジンの始動が可能になることがなくなる。なお、前記シフトロック制御信号SG3は、電源電圧Vccが限界作動電圧Vaより低くなった場合でも、オンになるように設定される。
【0053】
続いて、電源電圧Vccが上昇し、タイミングt4で限界作動電圧Va以上になると、CPU54はオンになるが、このとき、CPU54の図示されないシフトロック解除処理手段は、ブレーキ信号を読み込み、ブレーキオンであるかどうかを判断し、ブレーキオンであると、シフトロック制御信号SG3がオンになる。その結果、ロックが解除される。
【0054】
本実施の形態においては、シフトレバーを操作することによって、ローレンジ、セカンドレンジ、サードレンジ、前進レンジ、ニュートラルレンジ、後進レンジ及びパーキングレンジを選択することができるようになっているが、手動変速モードを備えた車両においては、前記各レンジのほかに、1速、2速、3速、4速及び5速の各変速段を選択することもできる。この場合、各変速段のシフト位置が走行レンジのレンジ位置として検出される。
【0055】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 イグニッションスイッチがオンになる。
ステップS2 CPU54がオンになる。
ステップS3 選択されているレンジを判定する。
ステップS4 始動許可信号SG1を出力する。
ステップS5 電源電圧Vccが限界作動電圧Vaより低くなり、エンジン始動処理がリセットされる。
ステップS6 始動許可信号SG1の電圧レベルを保持する。
ステップS7 シフトレバー11を非走行レンジのレンジ位置においてロックする。
ステップS8 電源電圧Vccが上昇する。
ステップS9 ブレーキオンである。
ステップS10 ロックを解除し、処理を終了する。
【0056】
また、本実施の形態においては、各種の信号を、ハイレベルにすることによってオンにし、ローレベルにすることによってオフにするようになっているが、ローレベルにすることによってオンにし、ハイレベルにすることによってオフにすることもできる。
【0057】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0058】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、シフトロック装置においては、変速操作装置と、該変速操作装置のレンジ位置を検出するレンジ位置検出部と、検出されたレンジ位置に基づいてレンジ判定処理を行い、選択されているレンジを判定するレンジ判定処理手段と、非走行レンジが選択されている場合に、原動機を始動するための始動許可信号を出力する始動許可信号出力処理手段と、クランキングによって電源電圧が限界作動電圧より低くなるのに伴って、前記レンジ判定処理を行うことができなくなり、かつ、始動許可信号を出力することができなくなったときに、該始動許可信号の出力状態を保持することによって原動機を始動することができなくなるのを防止する出力保持回路と、電源電圧が限界作動電圧より低くなるのに伴って、シフトロック制御信号の出力を停止させて、シフトロック機構を作動させ、前記変速操作装置の操作による非走行レンジから走行レンジへの移行を阻止するシフトロック制御信号出力処理手段とを有する。
【0059】
この場合、電源電圧が低下すると、シフトロック制御信号の出力が停止させられて、シフトロック機構が作動し、変速操作装置の操作による非走行レンジから走行レンジへの移行が阻止されるので、非走行レンジが選択されていないにもかかわらず、原動機の始動が可能になることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるシフトロック装置の機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるシフトレバーとマニュアルバルブとの間の連結機構を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるエンジン始動装置のブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるラッチ回路を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるラッチ回路の動作を示すタイムチャートである。
【図6】本発明の実施の形態におけるエンジン始動装置の動作を示すタイムチャートである。
【図7】本発明の実施の形態におけるエンジン始動装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 シフトレバー
51 シフトポジションセンサ
55 ラッチ回路
80 シフトロック機構
90 レンジ判定処理手段
91 始動許可信号出力処理手段
92 シフトロック制御信号出力処理手段
SG1 始動許可信号
SG3 シフトロック制御信号
Va 限界作動電圧
Vcc 電源電圧

Claims (7)

  1. 変速操作装置と、該変速操作装置のレンジ位置を検出するレンジ位置検出部と、検出されたレンジ位置に基づいてレンジ判定処理を行い、選択されているレンジを判定するレンジ判定処理手段と、非走行レンジが選択されている場合に、原動機を始動するための始動許可信号を出力する始動許可信号出力処理手段と、クランキングによって電源電圧が限界作動電圧より低くなるのに伴って、前記レンジ判定処理を行うことができなくなり、かつ、始動許可信号を出力することができなくなったときに、該始動許可信号の出力状態を保持することによって原動機を始動することができなくなるのを防止する出力保持回路と、電源電圧が限界作動電圧より低くなるのに伴って、シフトロック制御信号の出力を停止させて、シフトロック機構を作動させ、前記変速操作装置の操作による非走行レンジから走行レンジへの移行を阻止するシフトロック制御信号出力処理手段とを有することを特徴とするシフトロック装置
  2. 記出力保持回路は、次の入力信号が出力されるまで前記始動許可信号の出力状態を保持し、次の入力信号が出力されると、前記始動許可信号の出力状態の保持を解除する請求項1に記載のシフトロック装置。
  3. 前記出力保持回路は、前記レンジ判定処理を行うために必要な限界作動電圧より低い作動電圧で作動し、電源電圧が前記限界作動電圧より低くなったときに、前記レンジ判定処理及び始動許可信号出力処理がリセットされる前に出力された始動許可信号の出力状態を保持する請求項1に記載のシフトロック装置。
  4. 前記レンジ位置検出部は非接触式のシフトポジションセンサである請求項1に記載のシフトロック装置。
  5. 前記シフトロック制御信号出力処理手段は、前記電源電圧が上昇して限界作動電圧以上になり、ブレーキオンになると、前記シフトロック制御信号を出力する請求項1に記載のシフトロック装置。
  6. 前記シフトロック制御信号出力処理手段は、イグニッション信号の出力停止させられていて、ブレーキオンである場合に、前記シフトロック制御信号を出力する請求項1に記載のシフトロック装置。
  7. 変速操作装置のレンジ位置を検出し、検出されたレンジ位置に基づいてレンジ判定処理を行い、選択されているレンジを判定し、非走行レンジが選択されている場合に、原動機を始動するための始動許可信号を出力し、クランキングによって電源電圧が限界作動電圧より低くなるのに伴って、前記レンジ判定処理を行うことができなくなり、かつ、始動許可信号を出力することができなくなったときに、該始動許可信号の出力状態を保持することによって原動機を始動することができなくなるのを防止し、電源電圧が限界作動電圧より低くなるのに伴って、シフトロック制御信号の出力を停止させて、シフトロック機構を作動させ、前記変速操作装置の操作による非走行レンジから走行レンジへの移行を阻止することを特徴とするシフトロック方法。
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