JP4110052B2 - インバータ回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はインバータ回路、特にパワー半導体スイッチのスイッチング動作により発生するノイズを抑制し、上記ノイズにより発生する誤動作を防止する回路構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のインバータ回路においては、スイッチング動作により発生するノイズを抑制するために、半導体スイッチとこの半導体スイッチを動作させる駆動回路とを備えた高電位側アーム及び低電位側アームにおいて、それぞれの半導体スイッチと駆動回路との間にノイズ抑制回路を設けており、このノイズ抑制回路は、例えば、半導体スイッチ(IGBT:Insulaated Gate Bipolar Transistor)のゲート−エミッタ間に直列接続され、駆動回路の駆動直流電圧を印加するダイオードD101,D102と、上記駆動直流電圧を分圧する第1の抵抗R103,R104と、分圧された駆動直流電圧により導通制御される第1のスイッチSW101と、電源電圧と上記半導体スイッチ(IGBT)のエミッタ間に直列接続され、第1のスイッチSW101のスイッチング状態によって、電源電圧を分圧する第2の抵抗R101,R102と、分圧された電源電圧により導通制御される第2のスイッチSW102とで構成されている。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−23768号公報(第4−5頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のインバータ回路は上述のように構成されているので、ノイズ抑制回路中の第1のスイッチSW101がONしている期間、ゲート駆動用電源Vccの正電圧と負電圧が第2の抵抗R101を介して接続されるため電流が流れ、第2の抵抗R101で電力損失が発生して第2の抵抗R101が発熱する課題があった。
また、第2の抵抗R101で発生する発熱を小さくするために第2の抵抗R101の抵抗値を大きな値にすると、第2のスイッチSW102の動作時間が長くなってしまう。例えば、インバータ回路をPWM(Pulse Width Modulation)制御型の直交変換回路として動作させた場合、高電位側半導体スイッチと低電位側半導体スイッチの全OFF期間(デッドタイム)を第2のスイッチSW102の動作時間分長く設定しなければならず、その分電圧利用率(交流電圧の電圧値)が低下してしまうという問題があった。
【0005】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、ノイズ抑制回路中の素子発熱が低減でき、かつノイズ抑制回路を動作させるための余分な時間を必要としないインバータ回路を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のインバータ回路は、制御端子、並びに主電流が流れる第1及び第2の主端子を有する主回路スイッチと、上記主回路スイッチの制御端子に駆動電圧を供給し、上記制御端子と上記第1の主端子との間の電圧に応じて上記主電流を制御し、スイッチ動作させる駆動回路とからなるインバータ回路において、上記主回路スイッチと上記駆動回路との間に、上記主回路スイッチの第1及び第2の主端子間の電圧変動を検出し、検出された電圧変動の振幅が所定の振幅よりも大きく且つ電圧変動の傾きが所定の傾きよりも鋭い場合に、上記主回路スイッチの制御端子と上記主回路スイッチの第1の主端子との間のインピーダンスを略ゼロにするように構成されたノイズ抑制回路を設けたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1を図を用いて説明する。
図1は本発明の実施の形態1によるインバータ回路を示す回路構成図である。図1において、インバータ回路は高電位側アームと低電位側アームとで構成され、上記高電位側アームは、パワーMOSFET(Metal Oxcide Semiconductor Field Effect Transistor:電界効果形トランジスタ)で構成された主回路スイッチSwHと、駆動回路11と、ノイズ抑制回路13とを備え、上記低電位側アームは、パワーMOSFETで構成された主回路スイッチSwLと、駆動回路12と、ノイズ抑制回路14とを備える。主回路スイッチSwH,SwLは、制御端子(ゲート)と、主電流が流れる第1の主端子(ソース)及び第2の主端子(ドレイン)とを有する。駆動回路11,12は、それぞれ主回路スイッチSwH,SwLの制御端子に駆動電圧を供給し、制御端子と第1の主端子との間の電圧に応じて主回路スイッチSwH,SwLを流れる主電流を制御し、上記主回路スイッチをスイッチ動作させる。ノイズ抑制回路13は主回路スイッチSwHと駆動回路11との間に、ノイズ抑制回路14は主回路スイッチSwLと駆動回路12との間に設けられている。
【0008】
また、駆動回路11と主回路スイッチSwHの制御端子(ゲート)との間にはゲート抵抗RgH及びゲート駆動用のダイオードDgHが接続され、駆動回路12と主回路スイッチSwLの制御端子(ゲート)との間にはゲート抵抗RgL及びゲート駆動用のダイオードDgLが接続されている。
さらに、本実施の形態のインバータ回路は誘導性負荷に接続されるものであり、主回路スイッチSwHには還流用ダイオードDHが、主回路スイッチSwLには還流用ダイオードDLが接続されている。
【0009】
主回路スイッチSwH,SwLは直列に接続され、接続点である主回路スイッチSwHのソースと主回路スイッチSwLのドレインは出力点となり、誘導性の負荷に接続されている。主回路スイッチSwHと主回路スイッチSwLとは、上記出力点に電圧VDCと電圧GNDを供給するようにスイッチング動作を行う。
【0010】
高電位側のノイズ抑制回路13は、高周波に低インピーダンスな第1のコンデンサCs1Hと、第1の抵抗Rs1Hと、MOSFETで構成された第1の半導体スイッチSw1Hとで構成されている。第1のコンデンサCs1Hと第1の抵抗Rs1Hとは直列に接続され、第1のコンデンサCs1Hと第1の抵抗Rs1Hとの直列体は主回路スイッチSwHの2つの主端子(ソース、ドレイン)間に接続される。第1の半導体スイッチSw1Hの制御端子(ゲート)は第1のコンデンサCs1Hと第1の抵抗Rs1Hとの接続点に接続される。また、第1の半導体スイッチSw1Hの2つの主端子(ソース、ドレイン)のうちの一方の主端子(ドレイン)は主回路スイッチSwHの制御端子(ゲート)に接続され、かつゲート抵抗RgH、ダイオードDgHを介して高電位側の駆動回路11に接続されている。第1の半導体スイッチSw1Hのもう一方の主端子(ソース)は主回路スイッチSwHの一方の主端子(第1の主端子:ソース)に接続されている。
低電位側のノイズ抑制回路14も高電位側のノイズ抑制回路13と同様の構成であり、第1のコンデンサと、第1の抵抗と、第1の半導体スイッチとからなる。
【0011】
本発明のインバータ回路では、スイッチング時においてノイズ源となっている、主回路スイッチの2つの主端子(ドレイン、ソース)間電圧の高周波電圧振動を検出し、検出された電圧変動の振幅及び周波数に応じて、主回路スイッチの制御端子と主回路スイッチの第1の主端子(ソース)との間のインピーダンスを略ゼロにし、ノイズを抑制している点に特徴がある。本実施の形態においては、直列接続された第1のコンデンサと第1の抵抗とで主回路スイッチの2つの主端子間の電圧変動を検出しており、第1の抵抗で上記電圧変動を分圧し、分圧された電圧に応じて第1の半導体スイッチを動作させる。即ち、電圧変動の振幅が大きいときに、主回路スイッチのゲートとソースとの間のインピーダンスを略ゼロにするように機能する。また、第1のコンデンサと第1の抵抗の値を所定の値に設定することによって低周波の電圧振動では第1の半導体スイッチが動作しないようにしている。
【0012】
動作を具体的に説明する前に、高電位側の主回路スイッチを例に挙げ、主回路スイッチのOFF動作時に発生する現象ついて述べておく。誘導性負荷に接続されたインバータ回路において、スイッチOFF動作は、主回路スイッチに並列接続された還流用ダイオードDHが還流状態にある場合と、自分自身のドレインからソースに電流が流れている場合の2種類のモードがある。
【0013】
並列接続された還流用ダイオードDHが還流状態にある場合のOFF動作について述べる。図2にノイズ抑制回路13,14が無い場合の1相分のインバータ回路の構成を、図3にこの回路における各電圧、電流波形を示す。VgsH,VdsHはそれぞれ高電位側主回路スイッチSwHのゲート−ソース電圧、ドレイン−ソース電圧、VgsL,VdsLは低電位側主回路スイッチSwLのゲート−ソース電圧、ドレイン−ソース電圧を示す。IHはスイッチSwHおよびダイオードDHに流れる電流の和、ILはスイッチSwLに流れる電流を示す。
【0014】
図3において、期間T1はダイオードDHおよび主回路スイッチSwHに図2に示す方向に電流が流れている期間である。この電流は、他相のインバータを構成するスイッチを介して誘導性負荷が流している電流である。期間T2において、VgsHがロウ電圧になり主回路スイッチSwHがOFFするが、還流用ダイオードおよび主回路スイッチSwHの寄生ダイオードを通って電流は流れ続けている。期間T3において、VgsLがハイ電圧になり低電位側主回路スイッチSwLがOFFからON状態に移行する。誘導性負荷を流れる電流が主回路スイッチSwHから主回路スイッチSwLへ転流する。図3に示すように、電流IHがゼロになり、電流ILが増大する。電流IHが切れたとき、0Vの状態であった主回路スイッチSwHのドレイン−ソース間の寄生容量が、配線の寄生インダクタンス(数10nH程度)を介してDC電源(電圧VDC)から充電される。このとき配線の抵抗成分は非常に小さいので、ドレイン−ソース間の充電電圧に数10MHz程度の振動(図3中のA)が発生する(期間T4)。
この高周波の電圧振動は、主回路スイッチSwHのドレイン−ゲート間の寄生容量を介してゲート−ソース電圧も変動させることになる(図3中のB)。このとき、主回路スイッチSwHのゲートはゲート抵抗RgHを介して駆動回路11内部で主回路スイッチSwHのソースと接続状態であり、この閉ループの高周波に対するインピーダンスが非常に低くなっているのならば、主回路スイッチSwHのゲート−ソース電圧の変動を抑えることができる。しかし、ゲート抵抗は後述のOFFサージを抑えるのに数10Ω必要であるし、上記閉ループを構成する配線のインダクタンスも数100nH程度あるので、ゲート−ソース間電圧変動が発生してしまう。ゲート−ソース間電圧が変動し、主回路スイッチSwHのゲート閾値電圧を超えてしまうと、主回路スイッチSwHが誤ってONしてしまい、低電位側の主回路スイッチSwLがON状態であるので短絡電流が流れ、スイッチが発熱してその定格温度を超えてしまうと故障する可能性がある。
【0015】
次に、自分自身がON状態でドレインからソースに向かって電流が流れている場合のOFF動作について述べる。図4にノイズ抑制回路13,14が無い場合の1相分のインバータ回路の構成を、図5にこの回路における各電圧、電流波形を示す。
図5において、期間T1は主回路スイッチSwHに図4に示す方向に電流が流れている期間である。この期間は、電源から誘導性負荷に電流を流している。期間T2において、高電位側駆動回路11の出力がロウ電圧になり、ゲート抵抗RgHを介して主回路スイッチSwHのゲート容量に蓄積されている電荷を緩やかに引き抜く(図5中のC)。主回路スイッチSwHのドレイン−ソース間電圧が緩やかに上昇し(図5中のD)、電流IHが減少すると同時に電流ILが増加し始める。このときの電流ILは還流用ダイオードDLおよび主回路スイッチSwLの寄生ダイオードに流れる。電流ILが流れ始めると、主回路スイッチSwLのドレイン−ソース間電圧はほぼ0Vになる。期間T2では、配線の寄生インダクタンスに蓄積されているエネルギーを主回路スイッチSwHで受けることになるのでドレイン−ソース間にサージ電圧(図5中のD1)が発生する。主回路スイッチSwHのゲート電圧を緩やかに立ち下げるのは、このサージエネルギーを主回路スイッチSwHの導通抵抗で消費させ、サージ電圧を低く抑え素子の耐圧破壊を防止するためである。期間T3において、主回路スイッチSwHのドレイン−ソース間電圧は電源電圧になり、電流もIHからILへ転流が完了している。期間T4において、低電位側主回路スイッチSwLのゲート−ソース電圧がハイ電圧になり、電流ILは還流用ダイオードDLおよび主回路スイッチSwLの寄生ダイオードだけではなく、主回路スイッチSwL自身にも流れる。
【0016】
次に、図1に示すノイズ抑制回路13,14がある場合の本実施の形態1の動作について説明する。本実施の形態では、上述の還流用ダイオードDHが還流状態の場合のOFF動作時にゲート−ソース間に発生する電圧ノイズ(図3中のB)を低減することを目的としている。図6に本発明の実施の形態1によるインバータ回路における各電圧、電流波形を示す。図中、VRsHはノイズ抑制回路13における第1の抵抗Rs1Hに発生する電圧を示す。その他の符号は図3および図5と同様である。
【0017】
期間T1〜T3間での動作は図3と同様である。期間T4において、電流の転流が完了すると、上述の通り高電位側主回路スイッチSwHのドレイン−ソース電圧に高周波の電圧振動(図6中のA)が発生する。この高周波の電圧振動は、第1のコンデンサCs1Hを介して第1の半導体スイッチSw1Hのゲートにも発生する。第1の半導体スイッチSw1Hのゲートに発生する電圧は、第1の抵抗Rs1Hに発生する電圧VRsHであり、第1の半導体スイッチSw1Hのゲート容量と第1の抵抗Rs1Hとで構成される並列体と、第1のコンデンサCs1Hとのインピーダンス比で決まる電圧になる。第1の半導体スイッチSw1Hのゲートに発生する電圧(=VRsH)により、第1の半導体スイッチSw1HはON、OFFを繰り返す。即ち、VRsHが第1の半導体スイッチSw1Hのゲート閾値電圧を超えると、図6に示すように、主回路スイッチSwHのゲート電圧が持ち上がるタイミングで第1の半導体スイッチSw1HがONするため、主回路スイッチSwHのゲート電圧の浮き上がりを抑制することができる(図6中のB’)。
よって、還流用ダイオードDHが還流状態の場合のOFF動作において、主回路スイッチSwHが誤ってONすることはなく、短絡電流が発生しないためスイッチ素子が発熱し故障する心配が無くなる。
【0018】
本実施の形態の説明において、高電位側主回路スイッチSwHのOFF動作時に起こる現象について説明したが、低電位側主回路スイッチSwLのOFF動作時においても同様であることは言うまでもない。従って、同様の構成のノイズ抑制回路14を設けることにより、素子発熱が低減でき、信頼性の高いインバータ回路が実現できる。
【0019】
本実施の形態では、ドレイン−ソース間に発生する電圧振動に応じてノイズ抑制回路内のスイッチを動作させている。電圧振動の振幅の大きさによっては、ノイズ抑制回路内のスイッチ(内部スイッチ)のゲート耐圧を越えてしまい内部スイッチの故障が発生する心配がある。そのような場合は、図7に示すように、内部スイッチのゲート−ソース間にツェナーダイオードTDsHを接続するとよい。あるいは、図8に示すように、第1のコンデンサCs1Hと第1の抵抗Rs1Hとの間に第2の抵抗Rs2Hを直列に接続し、主回路スイッチSwHのドレイン−ソース間に発生する電圧を、第1のコンデンサCs1Hと第2の抵抗Rs2Hと第1の抵抗Rs1Hとで分圧して、第1の抵抗Rs1Hの電圧が第1のスイッチSw1Hのゲートに印加されるようにしてもよい。
【0020】
本実施の形態において注意すべきことについて述べる。本実施の形態では、還流用ダイオードが還流状態にある場合のOFF動作時にノイズ抑制回路を動作させ、自身のドレインからソースへ電流を流している状態でのOFF動作時にはノイズ抑制回路を動作させない。なぜならば、OFF動作時、ゲート抵抗RgHを介して緩やかにゲート電圧を立ち下げている最中に、ノイズ抑制回路13が動作し、第1の半導体スイッチSw1HがONしてしまうと、急激にゲート電圧を立ち下げてしまい、主回路スイッチSwHで消費するはずのサージエネルギーが行き場を失い、主回路スイッチSwHの寄生容量を急激に充電し、ドレイン−ソース間電圧をその耐圧以上に跳ね上げてしまうからである。
【0021】
よって、本実施の形態においては、2種類のOFF動作時のドレイン−ソース間電圧の立ち上がりの傾き(周波数成分)の違いを利用して、ノイズ抑制回路の動作、非動作をコントロールしている。即ち、図3、図6中のAに示すように、還流時からのOFF動作の電圧の傾きは鋭く(高周波)、図5中のDに示すように、自身が導通時のOFF動作の傾きは緩やか(低周波)であることを利用して、ノイズ抑制回路の動作、非動作をコントロールしている。具体的には、第1のコンデンサCs1Hの容量値と第1の抵抗Rs1Hの抵抗値とを調節することにより、電圧の傾きが鋭い場合(高周波の場合)ノイズ抑制回路を動作させ、電圧の傾きが緩やかな場合(低周波の場合)ノイズ抑制回路が非動作となる(第1の半導体スイッチが常にOFF)ような動作マージンを得ることが可能となる。ある回路条件における第1のコンデンサCs1Hの容量値Cと第1の抵抗Rs1Hの抵抗値Rとの動作マージンの例を図9に示す。本実施の形態では、第1の抵抗Rs1Hの抵抗値を50Ω、第1のコンデンサCs1Hの容量値を470pFの設定にしている。
【0022】
本実施の形態のインバータ回路のゲート駆動回路は上記のように構成されているため、ノイズ抑制回路を動作させるための余分な時間が必要なく、かつ、電力損失を最小限に抑えることができる。
【0023】
なお、上記実施の形態においては、誘導性負荷に接続されるインバータ回路について説明したが、抵抗性負荷、容量性負荷に接続されるものに対しても、上記と同様のノイズ抑制回路を設けることにより、スイッチング時における主回路スイッチのゲート電圧変動が抑制できるので、主回路スイッチの短絡現象を防止することが可能となり、素子の電力損失を最小限に抑えることができる。
【0024】
また、上記実施の形態においては、高電位側アームと低電位側アームとを備えたインバータ回路に対してノイズ抑制回路13,14を設けたが、主回路スイッチが1つのものに対しても、図1と同様の構成のノイズ抑制回路を設けることにより、主回路スイッチの短絡現象を防止することが可能となり、素子の電力損失を最小限に抑えることができる。
【0025】
また、本実施の形態において、主回路スイッチをパワーMOSFETとしているが、IGBTのような他のパワー半導体素子でも同様の効果の効果があることは言うまでもない。
【0026】
また、本実施の形態において、ノイズ抑制回路内の第1の半導体スイッチをMOSFETとしているが、バイポーラトランジスタのような他の半導体素子でも同様な効果があることは言うまでもない。
【0027】
実施の形態2.
上記実施の形態1においては、動作マージンを確保するため、第1の抵抗Rs1Hの抵抗値と第1のコンデンサCs1Hの容量値とを調節した。本実施の形態2においては、この動作マージンを広げるための構成について述べる。図10に実施の形態2によるノイズ抑制回路の構成を示す。図10では高電位側のノイズ抑制回路13を示したが、低電位側のノイズ抑制回路14も同様の構成としている。本実施の形態のノイズ抑制回路13では第1の抵抗Rs1Hと並列にインダクタLsHが接続されている。インダクタを付加することにより動作マージンを広げることができる。図11にその効果を示す。
【0028】
図11では第1の抵抗Rs1Hの抵抗値Rを100Ω、第1のコンデンサCs1Hの容量値Cを1nFとし、インダクタLsHの値Lが10μHの場合と開放の場合における第1の抵抗Rs1Hに発生する相対的な電圧を、主回路スイッチのドレイン−ソース間の電圧変動の周波数に対して示している。図11より、インダクタの追加により動作マージンが拡大することがわかる。
例えば、主回路スイッチの還流用ダイオードに還流電流が流れている状態からのOFF動作時に発生するドレイン−ソース間電圧変動の周波数成分を10MHz、主回路スイッチが導通状態からのOFF動作時に発生するドレイン−ソース間電圧変動の周波数成分を1MHzとすると、インダクタなしの場合の動作マージンは0.45である。それに対して、インダクタありの場合は0.65となり、動作マージンが40%強も広がることがわかる。
動作マージンを広くとれるということは、抵抗、コンデンサ、スイッチの特性のばらつきを吸収する範囲が広いということで、回路設計に裕度を与えるという利点がある。
【0029】
なお、本実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、主回路スイッチ及びノイズ抑制回路内のスイッチは他の半導体素子でもよい。
【0030】
また、実施の形態1と同様に、抵抗Rs1Hに並列にツェナーダイオードを接続したり、あるいはスイッチSw1Hへのゲート入力を抵抗で分圧したりすることが有効である。
【0031】
実施の形態3.
本実施の形態3においては、実施の形態1,2のように動作マージンを配慮しなくても、2種類のOFF動作時におけるノイズ抑制回路の動作、非動作をコントロールできるように工夫されたノイズ抑制回路を示す。
図12に本実施の形態3によるノイズ抑制回路の回路構成を示す。図12では高電位側のノイズ抑制回路13を示したが、低電位側のノイズ抑制回路14も同様の構成としている。追加した素子は、MOSFETで構成された第2の半導体スイッチSw2Hと、第2の抵抗Rs2Hと、第2のコンデンサCs2Hとの3素子である。第2の半導体スイッチSw2Hのドレインは第1の半導体スイッチSw1Hのゲートに接続され、ソースは第1の半導体スイッチSw1Hのソースに接続されている。第2の抵抗Rs2Hの一方の電極は主回路スイッチSwHのゲートに接続され、もう一方は第2のコンデンサCs2Hと第2の半導体スイッチSw2Hのゲートに接続されている。第2のコンデンサCs2Hのもう一方の電極は第2の半導体スイッチSw2Hのソースに接続されている。
【0032】
本実施の形態3では、OFF動作時の主回路スイッチのゲート電圧の状態の違いを利用している。図3、図5からわかるように、還流用ダイオードが還流状態からのOFF動作時のゲート電圧VgsHがロウ電圧(図3中のF)であるのに対して、自身が導通状態からのOFF動作時のゲート電圧VgsHは、電圧が低下している過渡的な状態(図5中のC)であることがわかる。よって、本実施の形態3では、第2の抵抗Rs2Hの抵抗値と第2のコンデンサCs2Hの容量値とから決まる時定数を調整して、自身が導通状態からのOFF動作時には第2の半導体スイッチSw2HがON状態となるようにし、第1の半導体スイッチSw1Hが動作しないようにしている。また、還流用ダイオードが還流状態からのOFF動作時には第2の半導体スイッチSw2HがOFF状態になるようにし、第1の半導体スイッチSw1Hがドレイン−ソース間に発生する電圧振動に応じて動作できるようにしている。
【0033】
なお、本実施の形態3においても、実施の形態1,2と同様に、主回路スイッチ及びノイズ抑制回路内のスイッチは他の半導体素子でもよい。
【0034】
また、実施の形態1,2と同様に、抵抗Rs1Hに並列にツェナーダイオードを接続したり、あるいはスイッチSw1Hへのゲート入力を抵抗で分圧したりすることが有効である。
【0035】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、制御端子、並びに主電流が流れる第1及び第2の主端子を有する主回路スイッチと、上記主回路スイッチの制御端子に駆動電圧を供給し、上記制御端子と上記第1の主端子との間の電圧に応じて上記主電流を制御し、スイッチ動作させる駆動回路とからなるインバータ回路において、上記主回路スイッチと上記駆動回路との間に、上記主回路スイッチの第1及び第2の主端子間の電圧変動を検出し、検出された電圧変動の振幅が所定の振幅よりも大きく且つ電圧変動の傾きが所定の傾きよりも鋭い場合に、上記主回路スイッチの制御端子と上記主回路スイッチの第1の主端子との間のインピーダンスを略ゼロにするように構成されたノイズ抑制回路を設けたので、ノイズ抑制回路中の素子発熱が低減でき、かつノイズ抑制回路を動作させるための余分な時間を必要としない効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるインバータ回路を示す回路構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る主回路スイッチがOFF時の動作を説明する図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る主回路スイッチがOFF時の動作を説明する波形図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る主回路スイッチがOFF時の動作を説明する図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る主回路スイッチがOFF時の動作を説明する波形図である。
【図6】 この発明の実施の形態1に係る主回路スイッチがOFF時の動作を説明する波形図である。
【図7】 この発明の実施の形態1に係る他のノイズ抑制回路を示す回路構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態1に係るさらに他のノイズ抑制回路を示す回路構成図である。
【図9】 この発明の実施の形態1に係る第1のコンデンサCs1Hの容量値Cと第1の抵抗Rs1Hの抵抗値Rとの動作マージンの例を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態2に係るノイズ抑制回路を示す回路構成図である。
【図11】 この発明の実施の形態2に係るノイズ抑制回路における動作マージンを示す図である。
【図12】 この発明の実施の形態3に係るノイズ抑制回路を示す回路構成図である。
【符号の説明】
SwH,SwL 主回路スイッチ、DH,DL 還流用ダイオード、Sw1H第1の半導体スイッチ、Cs1H 第1のコンデンサ、Rs1H 第1の抵抗、RgH,RgL ゲート抵抗、DgH,DgL ゲート駆動用のダイオード、TDsH ツェナーダイオード、LsH インダクタ、Sw2H 第2の半導体スイッチ、Cs2H 第2のコンデンサ、Rs2H 第2の抵抗、11,12 駆動回路、13,14 ノイズ抑制回路。
Claims (6)
- 制御端子、並びに主電流が流れる第1及び第2の主端子を有する主回路スイッチと、上記主回路スイッチの制御端子に駆動電圧を供給し、上記制御端子と上記第1の主端子との間の電圧に応じて上記主電流を制御し、スイッチ動作させる駆動回路とからなるインバータ回路において、上記主回路スイッチと上記駆動回路との間に、上記主回路スイッチの第1及び第2の主端子間の電圧変動を検出し、検出された電圧変動の振幅が所定の振幅よりも大きく且つ電圧変動の傾きが所定の傾きよりも鋭い場合に、上記主回路スイッチの制御端子と上記主回路スイッチの第1の主端子との間のインピーダンスを略ゼロにするように構成されたノイズ抑制回路を設けたことを特徴とするインバータ回路。
- ノイズ抑制回路は、第1のコンデンサと、第1の抵抗と、制御端子及び主電流が流れる2つの主端子を有する第1の半導体スイッチとからなり、上記第1のコンデンサと上記第1の抵抗とは直列に接続され、上記第1のコンデンサと上記第1の抵抗との直列体は主回路スイッチの第1の主端子と第2の主端子間に接続され、上記第1の半導体スイッチの制御端子は上記第1のコンデンサと上記第1の抵抗との接続点に接続され、上記第1の半導体スイッチの一方の主端子は上記主回路スイッチの制御端子に、もう一方の主端子は上記主回路スイッチの第1の主端子に接続されたことを特徴とする請求項1記載のインバータ回路。
- インバーター回路は直列接続される2つの主回路スイッチと上記主回路スイッチにそれぞれ並列接続される2つの還流用ダイオードで構成されると共に、上記2つの主回路スイッチの接続点に誘導性負荷が接続され、第1のコンデンサ及び第1の抵抗の値は、上記還流用ダイオードが還流状態にある場合のOFF動作時のみノイズ抑制回路が動作するような値に設定されていることを特徴とする請求項2記載のインバータ回路。
- 第1の抵抗と並列にインダクタを接続したことを特徴とする請求項3記載のインバータ回路。
- インバーター回路は直列接続される2つの主回路スイッチで構成されると共に、上記2つの主回路スイッチの接続点に誘導性負荷が接続され、第1の半導体スイッチの制御端子電圧を主回路スイッチの制御端子電圧で制御したことを特徴とする請求項2記載のインバータ回路。
- 第2の抵抗と第2のコンデンサとの直列体を第1の半導体スイッチの2つの主端子間に並列に接続し、上記第2の抵抗と上記第2のコンデンサとの接続点に第2の半導体スイッチの制御端子を接続し、上記第2の半導体スイッチの2つの主端子の一方を上記第1の半導体スイッチの制御端子に、もう一方を上記第1の半導体スイッチの2つの主端子のうち主回路スイッチの第1の主端子に接続されている主端子に接続したことを特徴とする請求項5記載のインバータ回路。
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