JP4106522B2 - 水洗便器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は便器本体と、洗浄水供給手段と、洗浄水吐水手段と、洗浄水供給手段と洗浄水吐水手段との間に配設されたバルブ手段と、バルブ開閉手段と、バルブ開閉手段を駆動する駆動手段と、駆動手段の作動継続時間を規制するタイマーとを備える水洗便器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
便器本体と、洗浄水供給手段と、洗浄水吐水手段と、洗浄水供給手段と洗浄水吐水手段との間に配設されたバルブ手段と、バルブ開閉手段と、バルブ開閉手段を駆動する駆動手段と、駆動手段の作動継続時間を規制するタイマーとを備える水洗便器が使用されている。
上記水洗便器においては、駆動手段がバルブ開閉手段を駆動し、バルブ開閉手段がバルブ手段を開いて洗浄水を洗浄水吐水手段ヘ導き、洗浄水吐水手段が洗浄水を便器本体へ吐出して便器本体を洗浄し、バルブ開閉手段がバルブ手段を閉じて洗浄水吐出手段への洗浄水の供給を停止し、便器本体の洗浄を終了する。
タイマーにより駆動手段の作動継続時間、ひいてはバルブ開閉手段の作動継続時間が規制される。この結果、バルブ手段の開時間が規制され、便器洗浄に使用される洗浄水量が規制される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の水洗便器においては、タイマーとして電気式タイマーを使用していたので、停電時に駆動手段の作動継続時間の規制が不可能となり、便器洗浄が不可能になるという問題があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、便器本体と、洗浄水供給手段と、洗浄水吐水手段と、洗浄水供給手段と洗浄水吐水手段との間に配設されたバルブ手段と、バルブ開閉手段と、バルブ開閉手段を駆動する駆動手段と、駆動手段の作動継続時間を規制するタイマーとを備える水洗便器であって、停電時でも便器洗浄が可能な水洗便器を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、上記課題を解決するために、便器本体と、洗浄水供給手段と、洗浄水吐水手段と、洗浄水供給手段と洗浄水吐水手段との間に配設されたバルブ手段と、バルブ開閉手段と、蓄積した歪エネルギーを解放することによりバルブ開閉手段を駆動する駆動手段と、解放された歪エネルギーの一部を消費することにより駆動手段の作動継続時間を規制する機械式タイマーと、機械式タイマーの歪みエネルギー消費量を調整して、駆動手段の作動継続時間を調整する作動継続時間調整手段と、駆動手段に歪エネルギーを付与する第1操作手段とを備え、作動継続時間調整手段は、複数の異なる歪みエネルギー消費量を択一的に選択することを特徴とする水洗便器を提供する。
本発明に係る水洗便器においては、機械式タイマーによって駆動手段の作動継続時間を規制するので、停電時でも便器洗浄が可能である。
機械式タイマーの歪みエネルギー消費量を調整することにより、駆動手段の作動継続時間を容易に調整することができ、便器洗浄に使用される洗浄水量を容易に調整することができる。
複数の異なる歪みエネルギー消費量を択一的に選択することにより、駆動手段の作動継続時間を容易に調整することができ、便器洗浄に使用される洗浄水量を容易に調整することができる。
本発明の好ましい態様においては、機械式タイマーの歪エネルギー消費量は、駆動手段の駆動速度の増減に応じて増減する。
歪エネルギー消費量の増減は、駆動手段の作動に対する抵抗の増減を惹起する。この結果、駆動手段の駆動力が多少変動しても、駆動手段の駆動速度は一定に保持され、バルブ手段の開閉タイミングは一定に保持される。
本発明の好ましい態様においては、機械式タイマーは、駆動手段により駆動される発電手段と、発電手段に接続された負荷とを有する。
駆動手段から放出される歪エネルギーの消費量を調整することにより、駆動手段の作動継続時間を調整することができる。駆動手段から放出された歪エネルギーを電力として消費することが可能である。負荷の調整は容易なので、消費電力ひいては駆動手段の作動継続時間を容易に調整することができ、便器洗浄に使用される洗浄水量を容易に調整することができる。
本発明の好ましい態様においては、水洗便器は、作動継続時間調整手段を操作する第2操作手段を備える。
第2操作手段により、作動継続時間調整手段を操作して、容易に作動継続時間を調整することができる。
本発明の好ましい態様においては、第1操作手段を用いて作動継続時間調整手段を操作する。
第1操作手段を用いて作動継続時間調整手段を操作できれば、作動継続時間調整のために他の操作手段を操作する必要がなくなり、作動継続時間調整操作が容易になる。
本発明の好ましい態様においては、バルブ手段はパイロット作動式バルブを有する。
パイロット作動式バルブの使用により、バルブ手段の開閉に要する力が低減し、駆動手段が小型化され、第1操作手段の操作力も低減する。
本発明の好ましい態様においては、水洗便器は、パイロット作動式バルブのパイロット弁部と開閉弁部とを接続する接続管を備える。
パイロット弁部と開閉弁部とを接続管を介して接続することにより、両者の離隔配置が可能になり、バルブ手段の配設位置の自由度が増す。
本発明の好ましい態様においては、水洗便器は、複数の洗浄水吐出手段を備え、バルブ手段は、洗浄水供給手段から延びる洗浄水供給流路を開閉する流路開閉弁と、何れかの洗浄水吐出手段に択一的に洗浄水を供給する流路切替弁とを有する。
複数の洗浄水吐出手段から順次洗浄水を吐出することにより、便器洗浄が効率化され、便器洗浄に要する洗浄水量が低減する。
本発明の好ましい態様においては、流路開閉弁と流路切替弁とは直列に接続され、且つ流路切替弁は流路開閉弁の下流に配設されている。
流路開閉弁を洗浄水が通過する際の圧力損失により、下流側の流路切替弁には高水圧は印加されないので、流路切替弁を高圧仕様にする必要が無くなり、流路切替弁が小型化される。
本発明の好ましい態様においては、水洗便器は、流路開閉弁の開操作を行う第3操作手段を備える。
高水圧が印加される流路開閉弁の開操作には大きな力を要する。便器利用者が第3操作手段を操作して流路開閉弁の開操作を行い、高水圧が印加されず開閉操作に大きな力を要さない流路切替弁の開閉操作と、大きな力を要さない流路開閉弁の閉操作とを駆動手段から供給される動力により行えば、駆動手段を小型化することができると共に、第1操作手段の操作に要する力を低減させることができる。
本発明の好ましい態様においては、第1操作手段が第3操作手段を形成する。
第1操作手段が第3操作手段を形成すれば、第3操作手段を独立に配設する必要が無くなり、部品点数が減少する。
本発明の好ましい態様においては、水洗便器は、洗浄水流量調整手段を備える。
洗浄水流量を調整することにより、便器の仕様に応じて洗浄水流量、ひいては便器洗浄に使用する洗浄水量を最適化することができる。
本発明の好ましい態様においては、流量調整手段は定流量手段である。
定流量手段の配設により、洗浄水供給手段から供給される洗浄水の水圧変動による吐出流量の変動を抑制することができ、安定した便器洗浄が可能となる。
本発明の好ましい態様においては、水洗便器は、バルブ手段、バルブ開閉手段、駆動手段、機械式タイマーを収容する容器を備える。
バルブ手段、バルブ開閉手段、駆動手段、機械式タイマーを容器内に収容することにより、いたずらによる洗浄水吐出タイミングの変更、上記機器の損傷等の可能性が減少する。
本発明の好ましい態様においては、水洗便器は、第1操作手段の操作量を所定値に規制する操作量規制手段を備える。
第1操作手段の操作量を所定値に規制することにより、駆動手段に蓄積される歪エネルギーの量を正確に管理し、駆動手段の作動継続時間を正確に管理し、バルブ手段の開閉タイミングひいては洗浄水吐出タイミングを正確に管理し、洗浄水と吐出量を正確に管理することができる。
本発明の好ましい態様においては、バルブ開閉手段は往復移動し、往行時の作動と復行時の作動とが非対称である。
往復移動するバブル開閉手段は小型化が可能である。バルブ開閉手段の往行時の作動と復行時の作動とを非対称とすることにより、洗浄水吐出態様を適正化して、便器洗浄効率を向上せることができる。
本発明の好ましい態様においては、バルブ開閉手段は、駆動手段のみにより駆動される。
機械式タイマーにより作動継続時間が正確に規制される駆動手段のみによりバルブ開閉手段を駆動することにより、バルブ開閉タイミングを正確に規制することができ、洗浄水の吐出量を正確に規制することができる。
本発明の好ましい態様においては、水洗便器は、駆動手段への歪エネルギー付与動作が完了した後、第1操作手段と駆動手段との係合を解除して第1操作手段を始点位置に復帰させる復帰手段を備える。
第1操作手段の操作完了後直ちに第1操作手段が原点位置に復帰すれば、便器利用者に安心感を与えることができる。
本発明の好ましい態様においては、バルブ手段は、一次側圧力により閉じる。
一次側圧力によりバルブ手段が閉じれば、洗浄水供給手段から供給される洗浄水が高圧であっても、止水不良を起こさない。
本発明の好ましい態様においては、バルブ開閉手段はカムを有する。
カム形状を種々に変えることにより、種々の洗浄水吐出態様を実現することができる。
本発明の好ましい態様においては、カムは、カムからバルブ手段に印加される力のバルブ手段開閉方向の分力が、当該分力に直交する分力よりも大きくなる形状を有する。
カムからバルブ手段に印加される力のバルブ手段開閉方向の分力を、当該分力に直交する分力よりも大きくすることにより、駆動手段の駆動力を低減させることができ、駆動手段を小型化でき、第1操作手段の操作力を低減できる。
本発明の好ましい態様においては、バルブ開閉手段は複数のカムを有し、往行時にバルブ手段を開閉するカムと復行時にバルブ手段を開閉するカムの形状が異なる。
往行時にバルブ手段を開閉するカムと復行時にバルブ手段を開閉するカムの形状を異ならせることにより、吐水態様を適正化でき、便器洗浄効率を向上させることができる。
本発明の好ましい態様においては、バルブ開閉手段は流路開閉弁を開く第1カムと、流路開閉弁を閉じる第2カムとを有し、第1カムは流路開閉弁を徐々に開く形状を有し、第2カムは流路開閉弁を急激に閉じる形状を有する。
高水圧が印加される流路開閉弁を徐々に開くことにより、流路開閉弁の開操作力を低減でき、駆動手段を小型化できる。流路開閉弁を急激に閉じることにより、便器洗浄時間を短縮できる。
本発明の好ましい態様においては、バルブ開閉手段は流路切替弁を開閉する第3カムを有し、第3カムは流路切替弁を徐々に開くと共に、流路切替弁を急激に閉じる形状を有する。
流路切替弁徐々に開くことにより、流路切替弁の操作力を低減でき、駆動手段を小型化できる。流路切替弁を急激に閉じることにより、便器洗浄時間を短縮できる。
本発明の好ましい態様においては、バルブ開閉手段は、カムと、往行時又は復行時の何れか一方でカムをバルブ手段に係合させるカム係合手段とを有する。
バルブ開閉手段の往行時又は復行時の何れか一方でカムをバルブ手段に係合させることにより、往行時のバルブ開閉手段によるバルブ手段の開閉操作と、復行時のバルブ開閉手段によるバルブ手段の開閉操作とを非対称にすることができ、洗浄水吐出態様を適正化でき、便器洗浄効率を向上させることができる。
本発明の好ましい態様においては、バルブ開閉手段は、カム係合手段をカムに係合可能な位置へ付勢する付勢手段を有する。
カム係合手段をカムに係合可能な位置へ付勢することにより、カムとカム係合手段との係合が確実になり、ひいてはバルブ開閉手段によるバルブ手段の開閉操作が確実になり、水洗便器の洗浄作動が確実になる。
本発明の好ましい態様においては、カム係合手段はカムと一体的に往復移動する。
カム係合手段がカムと一体的に往復移動するようにバルブ開閉手段を構成することにより、バルブ開閉手段を小型化できる。
本発明の好ましい態様においては、水洗便器は、バルブ開閉手段の往復移動量を制御する移動量制御手段を備える。
バルブ開閉手段の往復移動量を制御することにより、バルブ手段の開閉タイミングを制御し、洗浄水吐出量を制御することができる。
本発明の好ましい態様においては、バルブ開閉手段は、往行時に流路開閉弁を開く。
バルブ開閉手段が往行時に流路開閉弁を開けば、バルブ開閉手段の往復移動量を小にして、複数の洗浄水吐出手段中の特定の洗浄水吐出手段のみから洗浄水を吐出することが可能となる。便器の清掃を行う場合に便利である。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施例に係る水洗便器を説明する。
図1に示すように、家庭用水道配管に接続された配管1の途上に、流路開閉弁2と流路切替弁3とが直列に配設されている。流路切替弁3は流路開閉弁2の下流に配設されている。流路開閉弁2は配管1内の流路を開閉し、流路切替弁3は、配管1から分岐する配管1aの入口を開閉する。配管1の下流端は、便器本体4のリム部に下方へ差し向けて形成されたリム吐水穴4aに連通し、配管1aの下流端は、便器本体のボウル部底部にトラップ排水路へ差し向けて配設されたジェット吐水ノズル4bに連通している。
流路開閉弁2と流路切替弁3の作動を制御する弁制御装置5が配設されている。
図2(a)に示すように、弁制御装置5は、機械式タイマー兼駆動装置Aと、弁開閉装置Bと、始動ボタンCとを有している。
機械式タイマー兼駆動装置Aは、シリンダー6を有している。シリンダー6は周壁6aと、端壁6b、6cとを有している。端壁6bには空気穴6dが穿設され、端壁6cにはオリフィス7が取り付けられている。
シリンダー6に、ピストン8が挿通されている。ピストン8は、ピストンロッド8aとピストンヘッド8bとを有している。ピストンロッド8aはシリンダー6の端壁6bを摺動可能に貫通している。ピストンヘッド8bは、シリンダーの周壁6aの内面に摺動可能に当接している。当該当接部は、Oリング9によりシールされている。Oリング9は、ピストンヘッド8bの周側面に形成された溝8b内に収容されている。シリンダー6の端壁6bに対峙する側の溝8bの側壁の一部が適当な周長に亘って切り欠かれている。ピストンヘッド8bと端壁6bとの間に室αが形成され、ピストンヘッド8bと端壁6cとの間に室βが形成されている。室β内にコイルバネ10が配設されている。
弁開閉装置Bは、スピンドル11を有している。スピンドル11の一端はピストンロッド8aの自由端に当接している。スピンドル11は案内部材12に形成された案内穴に長手方向へ移動可能に挿通されている。スピンドル11の一方の側面に、ピストンロッド8aの自由端に当接する一端の側から他端の側へ向けて拡径方向へ傾斜する斜面11aと斜面の終端に接続する平坦面11aとから成るカム11aが形成されている。
スピンドル11の他方の側面に凹部11bが形成されている。凹部11bのスピンドル11の長手方向に直交する面がカム11cを形成している。凹部11b内にカム係合部材13が配設されている。カム係合部材13は、カム11cに当接して一端がスピンドル11から径方向外方へ突出する図2(a)で実線で示す第1位置と、カム11cから離れて全体が凹部11b内に収容される図2(a)で一点鎖線で示す第2位置との間で揺動可能に、スピンドル11に取り付けられている。無負荷時には、カム係合部材13は、弱い復帰バネ13aの付勢力を受けて、第1位置にある。
スピンドル11のカム11aに対峙して、スピンドル11の延在方向に直交するカムロッド14が配設されている。カム係合部材13に対峙して、スピンドル11の延在方向に直交するカムロッド15が配設されている。カムロッド14は流路開閉弁2に連結されている。カムロッド15は流路切替弁3に連結されている。
始動ボタンCは、ボタン本体16を有している。ボタン本体16は、案内部材17に形成された案内穴17aに長手方向へ移動可能に挿通されている。ボタン本体16の一端にフランジ16aが形成されている。案内穴17aに、フランジ16aを収容する段部17bが形成されている。ボタン本体16のフランジ16aが形成された端部は、スピンドル11の他端に当接している。
流路切替弁3の構造を図3に示す。流路切替弁3は、配管1と配管1aとに接続されるケース3aと、弁体3bと、弁座3cとを有している。弁体3bにカムロッド15が固定されている。弁体3bを弁座3cに当接する方向へ付勢するコイルバネ3dが配設されている。カムロッド15に外力が印加されていない時、コイルバネ3dの付勢力と一次側圧力とにより、弁体3bは弁座3cに当接し、配管1aの入口を閉じている。カムロッド15に外力が印加されて、カムロッド15が弁体3bの方向へ押されると、コイルバネ3dの付勢力に抗して弁体3bが弁座3cから離れ、配管1aの入口を開く。矢印で示すように、配管1を流れる洗浄水の一部が、流路切替弁3を通って、配管1aへ流入する。
流路開閉弁2も流路切替弁3と同様の構造を有している。
流路開閉弁2、流路切替弁3、弁制御装置5等は、便器本体4に形成された図示しない機器収納区画内に配設されている。
本実施例に係る水洗便器の洗浄作動を説明する。
水洗便器の不使用時には、弁制御装置5は図2(a)に示す初期状態にあり、流路開閉弁2は配管1内流路を閉じ、流路切替弁3は配管1aの入口を閉じている。
始動ボタンCのボタン本体16は、便器本体4の機器収納区画天井壁を形成する案内部材17から突出している。フランジ16aは段部17bに当接している。
弁開閉装置Bのスピンドル11は始点位置にあり、案内部材12から突出している。カム係合部材13は第1位置にある。カムロッド14はカム11aとシリンダーの端壁6bとの間にあり、カムロッド15はカム係合部材13とシリンダーの端壁6bとの間にある。
便器洗浄を開始する際には、便器利用者が、始動ボタンCのボタン本体16を手動で案内部材17内へ押し込む。図2(a)で白抜き矢印で示すように、ボタン本体16が案内部材12ヘ向けて移動を開始し、スピンドル11が始点位置からシリンダー6へ向けて往行を開始し、ピストンヘッド8bが、コイルバネ10を押し縮め、コイルバネ10に歪エネルギーを付与しつつ、シリンダー6内を端壁6cへ向けて移動を開始する。
図2(a)で一点鎖線で示すように、シリンダーの側壁6aからの摩擦力を受けたOリング9の一部が、溝8bの側壁の切欠部を介して溝8bから押し出され、Oリング9によるシールが破られる。容積が減少しつつある室β内の空気が、ピストンヘッド8bとシリンダーの側壁6aとの間の隙間を通って、容積が増加しつつある室αへ移動する。シリンダー6の端壁6bに穿設された空気穴6dを通って、容積が増加しつつある室αへ空気が流入する。
スピンドルのカム11aがカムロッド14に係合し、カムロッド14を介して流路開閉弁2に係合する。カム11aはカムロッド14を白抜き矢印で示すスピンドル11から遠ざかる方向へ押し、カムロッド14を介して、配管1内の水圧に抗して流路開閉弁2を開く。流路開閉弁2よりも下流の配管1へ洗浄水が流入する。洗浄水は配管1を通ってリム吐水穴4aへ導かれ、リム吐水穴4aから吐出して、便器本体4のボウル部上部内面を洗浄する。
カム係合部材13は、カムロッド15に当接すると、カムロッド15から負荷を受けて、第1位置から第2位置ヘ揺動する。従って、カム11cはカム係合部材13を介してカムロッド15に係合せず、更には、カム係合部材13とカムロッド15とを介して流路切替弁3に係合せず、流路切替弁3を開かない。この結果、流路切替弁3は配管1aの入口を閉じている。
図2(b)に示すように、始動ボタンCのボタン本体16が案内部材12に当接してボタン本体16が停止し、スピンドル11は終点位置に到達し、停止して往行を終了し、洗浄開始操作が終了する。洗浄開始操作終了時には、カム係合部材13とカムロッド15との当接は解除されており、カム係合部材13は復帰バネ13aの付勢力を受けて第1位置に復帰している。
便器利用者が、始動ボタンCのボタン本体16から指を離すと、押し縮められたコイルバネ10は、蓄積した歪エネルギーを解放しつつ伸び始める。コイルバネ10の付勢力を受けて、図2(b)で白抜き矢印で示すように、ピストンヘッド8bがシリンダーの端壁6bへ向けて移動を開始し、スピンドル11が終点位置から始点位置へ向けて復行を開始し、ボタン本体16が案内部材12から遠ざかる方向ヘ移動を開始する。シリンダーの側壁6aからの摩擦力を受けたOリング9の一部が、溝8bの側壁の切欠部を介して溝8b内へ復帰し、Oリング9によるシールが復活する。容積が増加しつつある室β内へオリフィス7を介して空気が流入し、容積が減少しつつある室αから空気穴6dを介して空気が流出する。コイルバネ10から解放される歪エネルギーの一部が、空気がオリフィスを通過する際に発生する熱となって消費される。室βの容積増加速度、スピンドル11の復行時の移動速度は、オリフィス7を通過する空気の流量によって規制される。オリフィス7を通過する空気の流量は、オリフィス7の穴径によって規制される。スピンドル11は、コイルバネ10のバネ定数とオリフィス7の穴径とによって定まる略一定の速度で復行する。コイルバネ10から解放される歪エネルギーの一部が、空気がオリフィスを通過する際に発生する熱となって消費されることにより、コイルバネ10の伸長速度が規制され、コイルバネ10が図2(b)の状態から図2(a)の状態へ復帰するのに要する時間、すなわちコイルバネ10の作動継続時間が規制される。
スピンドル11が終点位置から始点位置へ向けて所定距離移動すると、すなわち洗浄開始操作終了時点から所定時間が経過すると、図2(c)に示すように、カム係合部材13がカムロッド15に当接する。カム係合部材13はカムロッド15から負荷を受けるが、復帰バネ13aの付勢力を受けて第1位置に復帰しているカム係合部材13はスピンドル11のカム11cに押し付けられるのみで揺動しない。この結果、カム11cがカム係合部材13を介してカムロッド15に係合し、ひいてはカム係合部材13とカムロッド15とを介して流路切替弁3に係合する。カム11cは、カム係合部材13を介してカムロッド15を、白抜き矢印で示すスピンドル11から遠ざかる方向へ押し、配管1内の水圧に抗して流路切替弁3を開く。洗浄水の一部が配管1aへ流入する。この結果、洗浄水の一部は配管1を通りリム吐水穴4aから吐出して便器本体4のボウル部上部内面を洗浄し、他の一部は配管1aを通りジェット吐水ノズル4bから吐出して、便器本体4のトラップ排水路内にサイホン現象を誘起し、ボウル内の汚水を外部排出管へ排出させる。
スピンドル11が図2(c)の位置から始点位置へ向けて更に移動すると、すなわち図2(c)の時点から更に所定時間が経過すると、図2(d)に示すように、カム係合部材13を介するカム11cとカムロッド15との係合が解除される。カムロッド15からの負荷が無くなった流路切替弁3は一次側の水圧により閉鎖し、流路切替弁3の閉鎖に伴ってカムロッド15はスピンドル11に接近する方向へ移動する。流路切替弁3が閉じることにより、配管1aへの洗浄水の流入が停止し、ジェット吐水ノズル4bからの洗浄水の吐出が停止する。カム11aは未だカムロッド14に係合しており、流路開閉弁2は未だ開いている。配管1を通ってリム吐水穴4aへ導かれた洗浄水が、リム吐水穴4aから吐出してボウル部内に封水を形成する。
図2(d)の時点から更に所定時間が経過すると、始動ボタンCのボタン本体のフランジ16aが、案内部材17の案内穴の段部17bに当接し、ボタン本体16が停止し、スピンドル11が始点位置へ復帰して停止する。カム11aとカムロッド14との係合が解除され、カムロッド14からの負荷が無くなった流路開閉弁2は一次側の水圧により閉鎖し、流路開閉弁2の閉鎖に伴ってカムロッド14はスピンドル11に接近する方向へ移動し、弁制御装置5は図2(a)に示す初期状態となる。流路開閉弁2が閉じることにより、流路開閉弁2より下流の配管1への洗浄水の流入が停止し、便器洗浄が終了する。
リム吐水穴4aとジェット吐水穴4bとから順次洗浄水が吐出されることにより、便器洗浄が効率化され、節水が実現される。
本実施例に係る水洗便器における、弁開閉装置Bのスピンドル11の動作と、流路開閉弁2、流路切替弁3の開閉動作との関係を図4に示す。
図4から分かるように、往行時のスピンドル11による流路切替弁3の開閉操作と、復行時のスピンドル11による流路切替弁3の開閉操作とは、非対称になっている。この結果、本実施例に係る水洗便器においては、図5に示すように、リム洗浄水吐水のタイミングとジェット洗浄水吐水のタイミングとの関係が最適化され、リム洗浄水吐水が所定時間継続して便器本体ボウル部の封水の水位が十分に上昇した後にジェット洗浄水吐水が行われることになり、トラップ排水路内でのサイホン現象の発現が迅速化され、便器洗浄に要する洗浄水の節水が実現される。
本実施例に係る水洗便器においては、機械式タイマー兼駆動装置Aによって、弁開閉装置Bのスピンドル11の復行時の移動速度が規制され、ひいては流路切替弁3の開閉のタイミングと、流路開閉弁2の閉弁のタイミングとが規制される。流路開閉弁2、流路切替弁3の開閉のタイミングを規制し、リム洗浄水吐水と、ジェット洗浄水吐水とを適正タイミングで行うことにより、節水を実現できる。
本実施例に係る水洗便器においては、機械式タイマー兼駆動装置Aが駆動する弁開閉装置Bによって流路開閉弁2、流路切替弁3の開閉制御を行うので、停電時でも便器洗浄が可能である。
復行時のピストン8の移動速度の増減に応じて、オリフィス7を通過する空気流の速度が増減し、オリフィス7での発熱量ひいては機械式タイマー兼駆動装置Aの消費エネルギーが増減する。消費エネルギーの増減に応じて、ピストン8の移動に対する抵抗が増減する。従って、コイルバネ10のバネ定数に多少のばらつきがあり、コイルバネ10からピストン8に印加される駆動力が多少ばらついても、ピストン8の移動速度は一定に保たれる。この結果、流路切替弁3の開閉タイミング、流路開閉弁2の閉タイミングは一定に保たれる。
本実施例に係る水洗便器においては、流路開閉弁2と流路切替弁3とは直列に接続されており、且つ流路切替弁3は流路開閉弁2の下流に配設されている。洗浄水が流路開閉弁2を通過する際に圧力損失が発生するので、流路切替弁3の一次側圧力は流路開閉弁2の一次側圧力よりも低い。この結果、流路切替弁3の耐圧仕様を流路開閉弁2の耐圧仕様よりも低く設定することが可能となり、流路切替弁3が小型化される。
往復移動して弁を開閉する弁開閉装置Bは小型化が可能なので、弁制御装置5を小型化できる。始動ボタンCのボタン本体16を停止位置まで押し込むことにより、単一の操作で機械式タイマー兼駆動装置Aを始動させることができる。
本実施例に係る水洗便器においては、弁開閉装置Bは、復行時にのみカム11cを流路切替弁3に係合させるカム係合部材13を有しているので、往行時の弁開閉手段による流路切替弁3の開閉操作と復行時の弁開閉手段による流路切替弁3の開閉操作とを非対称にすることができ、リム洗浄水の吐水タイミングとジェット洗浄水の吐水タイミングとを最適な関係に設定して、節水を実現することが可能である。
カム係合部材13が復帰バネ13aの付勢力を受けて第1位置に復帰していることにより、カム11cとカムロッド15との係合が確実に行われ、ひいてはカムロッド15を介するカム11cと流路切替弁3との係合が確実に行われ、流路切替弁3の開駆動が確実に行われる。この結果、便器洗浄作動が確実になる。
カム係合部材13はスピンドル11に取り付けられおり、カム11cと一体的に往復移動する。カム係合部材13をスピンドル11とは別体にすると、カム係合部材13をスピンドル11から離して配設する必要が生ずるので、弁開閉装置Bが大形化する。
流路切替弁3の弁体3bは、一次側圧力により弁座3cに当接し、配管1aを閉じるので、流路切替弁3の閉止操作に要する力が低減し、弁制御装置5が小型化される。また始動ボタンCの操作力が低減する。流路切替弁3と同様の構成を有する流路開閉弁2も、一次側圧力により閉じるので、一次側圧力が高い場合でも、確実に閉じることができる。
始動ボタンCのボタン本体16の押込み量が案内部材12によって規制されることにより、コイルバネ10に蓄積される歪エネルギー量が正確に管理され、コイルバネ10の作動継続時間が正確に管理され、流路開閉弁2、流路切替弁の開閉タイミング、ひいては洗浄水吐出タイミングが正確に管理される。この結果、洗浄水の吐出量が正確に管理される。
弁開閉装置Bの往行時に流路開閉弁2が開くので、始動ボタンCのボタン本体16の押込み量を少なくすれば、流路開閉弁2のみを開閉し、復行時にカム11cがカム係合部材13を介してカムロッド15に係合するのを回避して、流路切替弁3の開閉を回避することが可能である。かかる吐水モードは、便器本体の清掃を行う場合に便利である。
大きな力を必要とする流路開閉弁2の開操作は、手動による始動ボタンCの押込みにより行われるので、コイルバネ10は、大きな力を要さない流路切替弁3の開閉操作と、流路開閉弁2の閉操作のみを行えば良い。従ってコイルバネ10を小型化できる。コイルバネ10に歪エネルギーを付与する操作と、流路開閉弁2を開く操作とを、始動ボタンCの押込み操作により行うので、前記二つの操作をそれぞれ別個の操作装置を用いて行う場合に比べて部品点数が減少する。
本発明の第2実施例に係る水洗便器を説明する。
本実施例に係る水洗便器は、第1実施例に係る水洗便器の弁制御装置5に代えて、図6、7に示す弁制御装置105を備えている。弁制御装置105の構成を詳述する。
弁制御装置105は、操作レバー106と、操作レバー106に直結された第1ギヤ107、第1カム108を備えている。図8に示すように、第1カム108は、回転中心C1から延びる基準線X1から反時計回りに計った中心角αの増加に伴って漸増し、中心角α=180度で最大となる、回転中心C1回りの半径R1を有するカム面108aを備えている。基準線X1に沿って延在するカムロッド14が、カム面108aに当接している。
第2ギヤ109が第1ギヤ107に噛合している。一対のクラッチ突起110aが、第2ギヤ109に対して相対回転不能に、且つ回転軸線方向に相対移動可能に、第2ギヤ109に取り付けられている。クラッチ突起110aは、図示しないバネにより、第2ギヤ109から遠ざかる方向へ付勢されている。一対のクラッチ突起110aは周方向に互い180度間隔を隔てて配設されている。図6、9に示すように、クラッチ突起110aは、円弧状に滑らかに立ち上がる前端部110a′と、垂直に落ち込む後端部110a″とを有している。第2ギヤ109につるまきコイルバネ111が直結されている。つるまきコイルバネ111に係合し、操作レバー106に係合可能なストッパー112が配設されている。
図6、7に示すように、第2カム113が、第1カム108に隣接して配設されている。図10に示すように、第2カム113は、回転中心C2回りの半径R2が一定の円弧状の第1カム面113aを備えている。回転中心C2から延び、基準線X1と平行に延在する基準線X2と第1カム面113aの交点と、当該交点から中心角で180度隔たった点とを中心として、所定の中心角に亘って第1カム面113aが矩形状に切り欠かれ、第2カム面113bが形成されている。第1カム面113aと第2カム面113bとの接続部113cは、第1カム面113aから第2カム面113bへ向けて略垂直に落ち込んでいる。カムロッド14が、一方の第2カム面113bに当接している。
第2カム113の一方の端面に、回転中心C2を中心とする、一対の半円環状溝113dが形成されている。半円環状溝113dの底壁は、クラッチ突起110bを形成している。図9に示すように、クラッチ突起110bは、垂直に落ち込む前端部110b′と、平坦な後端部110b″とを有している。後端部110b″から前端部110b′へ向けてゆるやかに立ち上がる斜面が形成されている。クラッチ突起110bはクラッチ突起110aに対峙している。
クラッチ突起110aとクラッチ突起110bとにより、クラッチ110が形成されている。クラッチ突起110a、110bは、摩擦抵抗の少ない材料で形成されている。クラッチ突起110aは、図示しないバネにより、クラッチ突起110bへ向けて押圧されている。
図6、7に示すように、第3ギヤ114と、第3カム115とが、第2カム113に直結されている。図11に示すように、第3カム115は、回転中心C3から延び、基準線X1と平行に延在する基準線X3から時計回りに計った中心角90度の点から反対時計回りに略110度の中心角に亘って延在する半径R3が一定の円弧状の第1カム面115aと、基準線X3から反時計回りに計った中心角略20度の点から中心角90度の点まで延在し、当該中心角の増加に伴って回転中心C2回りの半径R4が漸増する、直線状の第2カム面115bとを有している。第1カム面115a、第2カム面115bを、回転中心C3回りに180度回転させた、もう一つの第2カム面115a、115bが形成されている。第2カム面115bと第1カム面115aとの接続部115cは、第2カム面115bから第1カム面115aへ向けて垂直に落ち込んでいる。基準線X3に沿って延在するカムロッド15が、第3カムの第1カム面115aに当接している。カムロッド15の、第3カム115に当接する端部に、段部15aが形成されている。
図6、7に示すように、第4ギヤ116が第3ギヤ114に噛合している。
第3ギヤ114に作動係合する機械式タイマー117が配設されている。機械式タイマー117の構成を詳述する。
図12、13に示すように、機械式タイマー117は、第4ギヤ116に直結された軸部材118と、互いに噛合する5個のギヤ119a、119b、119c、119d、119eを有し、軸部材118に作動係合する増速装置119と、ギヤ119eに噛合するギヤ120aを介して増速装置119に作動係合する発電装置120とを備えている。発電装置120は、ギヤ120aに直結するローター120bと、ローター120bに外嵌合してローター120bと一体的に回転可能な永久磁石120cと、永久磁石120cを包囲するヨーク120d、120eと、ヨーク120d、120eに巻かれたコイル120f、120gとを有している。コイル120f、120gの端部は図示しない電極を介して負荷R1、R2に接続されている。
増速装置119と、発電装置120とは、ケース121内に収容されている。軸部材118のケース121貫通部は、ケース121に取り付けられた軸受け122により支持されている。ケース121の、軸受け122が取り付けられた部位とは反対側の部位に、複数の小開孔121aが形成されている。
弁制御装置5に代えて弁制御装置105を備える点を除いて、本実施例に係る水洗便器の構成は、第1実施例に係る水洗便器の構成と同一である。
上記水洗便器の作動を説明する。
便器洗浄開始前には、弁制御装置105の構成部材は、始点位置にあり、図6〜11に示す相対位置関係にある。流路開閉弁2と流路切替弁3とは閉じている。
便器洗浄の開始に際して、便器利用者は、操作ハンドル106を押して、図6で時計回りに回転させる。図6、8で第1カム108が時計回りに回転する。図8から分かるように、カム面108aが徐々にカムロッド14を押し上げ、カムロッド14に係合する流路開閉弁2を徐々に開く。この結果、リム洗浄水吐水が開始される。第1ギヤ107に噛合する第2ギヤ109が図6で反時計回りに回転し、つるまきコイルバネ111をねじって歪エネルギーを付与する。クラッチ突起110aが、図6で反時計回りに回転し、図9で左方向へ移動する。クラッチ突起110aの湾曲した前端110a′がクラッチ突起110bのゆるやかな斜面に当接しつつ、クラッチ突起110bの前端部110b′へ向けて移動する。クラッチ突起110aとクラッチ突起110bとの当接部に働く摩擦力は微小なので、クラッチ突起110bは反時計回りに回転せず、第2カム113は反時計回りに回転しない。従って、第2カム113、第3カム115は始点位置にあり、図6、7、10、11に示す状態を維持している。
操作ハンドル106を、時計方向に180度回転すると、ストッパー112に当接して、停止する。この結果、第1カム108の往行が終了し、洗浄開始操作が終了する。洗浄開始操作終了時には、クラッチ突起110aは、クラッチ突起110bの斜面を登り終わり、次のクラッチ突起110bに対峙している。クラッチ突起110aとクラッチ突起110bとは、図9と同一の相対位置関係にある。クラッチ突起110aの垂直に落ち込む後端部110a″がクラッチ突起110bの垂直に落ち込む前端部110b′に対峙している。第1カム108によるカムロッド14の押し上げ量は最大になっている。第1カム108により押し上げられたカムロッド14は、第2カム113の第2カム面113bから離れ、第1カム面113aに形成された略矩形の切欠から径方向外方へ離脱している。
便器利用者が、操作ハンドル106から手を離すと、つるまきコイルバネ111が、蓄積した歪エネルギーを放出して、第2ギヤ109とクラッチ突起110aとを図6で時計回りに回転駆動する。第1ギヤ107が反時計回りに回転し、第1カム108が、図8に示す状態へ向けて反時計回りに回転する。第1カム108の復行が開始される。第1カム108による、カムロッド14の押し上げ量が漸減する。クラッチ突起110aが、図9で右方向へ移動する。クラッチ突起110aの後端部110a″がクラッチ突起110bの前端部110b″に当接し、クラッチ突起110bを右方向へ駆動する。この結果、第2カム113が図6で時計回りに回転する。カムロッド14は、第2カム113のカム面113aに形成された略矩形の切欠から径方向外方へ離脱しているので、第2カム113は支障なく回転することができる。図6、8から分かるように、第1カム108の反時計回りの回転が進行し、第2カム113の時計回りの回転が進行すると、第1カム108による押し上げ量が漸減したカムロッド14は、第1カムのカム面108aから離脱して第2カムの第1カム面113aに当接する。この結果、カムロッド14の押し上げ量は所定値に維持され、流路開閉弁2の開状態は維持され、リム洗浄水吐水は維持される。第2カム113の時計回りの回転に伴って、第3カム115が図6、11で時計回りに回転する。図11から分かるように、第3カム115の時計回りの回転が進行すると、第1カム面115aに代わって第2カム面115bがカムロッド15に当接し、カムロッド15を徐々に押し上げ、カムロッド15に係合する流路切替弁3を徐々に開く。この結果、ジェット洗浄水吐水が開始される。ジェット洗浄水吐水により、便器本体4のトラップ排水路内に速やかにサイホン現象が惹起され、汚物と汚水とが便器本体4から速やかに排出される。
つるまきコイルバネ111の歪エネルギーの放出が更に進行し、第3カム115の時計回りの回転が更に進行すると、第2カム面115bの最高点がカムロッド15を通過し、カムロッド15の段部15aが第2カム面115bと第1カム面115aとの間の垂直の接続部115cに対峙する。段部15aが接続部115cに沿って移動可能となったカムロッド15は、流路切替弁3のバネ3dに押されて急激に第1カム面115aへ向けて落ち込み、カム115によるカムロッド15の押し上げ量が急激に減少し、カムロッド15に係合する流路切替弁3が一次側の水圧により急激に閉じる。流路切替弁3の閉鎖により、ジェット洗浄水吐水が終了する。カムロッド14は第2カムの第1カム面113aに当接しており、流路開閉弁2の開状態は維持されている。この結果、リム洗浄水吐水は継続され、便器本体4内に封水が形成される。
つるまきコイルバネ111の歪エネルギーの放出が進行し、第2カム113が時計回りに180度回転すると、第1カム面113aに形成された略矩形の切欠がカムロッド14に対峙する。流路開閉弁2の図示しないバネに押されたカムロッド14が第2カム面113bへ向けて急激に落ち込み、カム113によるカムロッド14の押し上げ量が急激に減少し、カムロッド14に係合する流路開閉弁2が一次側の水圧により急激に閉じる。第1カム108の復行が終了する。流路開閉弁2の閉鎖によりリム洗浄水吐水が停止し、便器洗浄が終了する。便器洗浄終了時点では、弁制御装置105の構成部材は、始点位置に復帰しており、図6〜11に示す相対位置関係に復帰している。
往行時に流路開閉弁2を開く第1カム108と、第1カム108の復行時に流路開閉弁2を閉じる第2カム113、第1カム108の復行時に流路切替弁115を開閉する第3カム115の形状が異なるので、吐水態様が適正化され、便器洗浄効率が向上する。
第1カム108は、高圧が印加される流路開閉弁2を徐々に開くので、流路開閉弁2の開操作力が低減される。第2カム113は、流路開閉弁2を急激に閉じるので、便器洗浄時間が短縮される。
第3カム115は、流路切替弁3を徐々に開くので、流路切替弁3の開操作力が低減し、つるまきコイルバネ111が小型化される。第3カム115は、流路切替弁3を急激に閉じるので、便器洗浄時間が短縮される。
大きな力を必要とする流路開閉弁2の開操作は、手動による操作レバー106の押し回しにより行われるので、つるまきコイルバネ111は、大きな力を要さない流路切替弁3の開閉操作と、流路開閉弁2の閉操作のみを行えば良い。従ってつるまきコイルバネ111を小型化できる。つるまきコイルバネ111に歪エネルギーを付与する操作と、流路開閉弁2を開く操作とを、操作レバー106の押し回し操作により行うので、前記二つの操作をそれぞれ別個の操作装置を用いて行う場合に比べて部品点数が減少する。
操作レバー106の押し回し量がストッパー112によって規制されることにより、つるまきコイルバネ111に蓄積される歪エネルギー量が正確に管理され、つるまきコイルバネ111の作動継続時間が正確に管理され、流路開閉弁2、流路切替弁の開閉タイミング、ひいては洗浄水吐出タイミングが正確に管理される。この結果、洗浄水の吐出量が正確に管理される。
第1カム108の往行時の第3カム115による流路切替弁3の開閉操作と、第1カム108の復行時の第3カム115による流路切替弁3の開閉操作とは、非対称になっている。この結果、リム洗浄水吐水のタイミングとジェット洗浄水吐水のタイミングとの関係が最適化され、リム洗浄水吐水が所定時間継続して便器本体ボウル部の封水の水位が十分に上昇した後にジェット洗浄水吐水が行われることになり、トラップ排水路内でのサイホン現象の発現が迅速化され、便器洗浄に要する洗浄水の節水が実現される。
つるまきコイルバネ111が蓄積した歪エネルギーを解放して第2カム113を回転駆動すると、第2カム113に直結された第3ギヤ114が回転し、第3ギヤに噛合する第4ギヤ116が回転する。機械式タイマー117の、第4ギヤ116に直結された軸部材118が回転し、軸部材118に作動係合する増速装置119により、軸部材118の回転が増速されて発電装置120のローター120bに伝達され、ローター120b、ひいては永久磁石120cが高速回転し、コイル120f、120に起電力が発生する。発電装置120で発電された電力は、発電装置120に接続された負荷R1、R2により消費される。つるまきコイルバネ111が解放した歪エネルギーの一部を、機械式タイマー117が電力として消費する際に、コイル120f、120gを流れる電流により、磁界が発生する。当該磁界は、永久磁石120cの回転に対する抵抗を形成し、ひいては第2カム113、第3カム115の回転に対する抵抗を形成する。従って、機械式タイマー117により、第2カム113、第3カム115の回転速度が規制され、第2カム113、第3カム115が180度回転するのに要する時間が規制され、つるまきコイルバネ111が第2カム113、第3カム115を回転駆動する時間、すなわちつるまきコイルバネ111の作動継続時間が規制される。
機械式タイマー117の使用により、停電時でも便器洗浄が可能となる。
軸部材118の回転速度の増減に応じて、発電装置120の起電圧が増減し、機械式タイマー117の消費電力が増減する。消費電力の増減に応じて、コイル120f、120gを流れる電流値が増減し、永久磁石120cの回転、ひいては軸部材118の回転に対する抵抗が増減する。従って、つるまききコイルバネ111のバネ定数に多少のばらつきがあり、つるまきコイルバネ111から軸部材118に印加される駆動力が多少ばらついても、軸部材118の回転速度は一定に保たれ、第2カム113、第3カム115の回転速度は一定に保たれ、流路切替弁3の開閉タイミング、流路開閉弁2の閉タイミングは一定に保たれる。
発電装置120に接続する負荷R1、R2を調整することにより、機械式タイマー117の消費電力を調整し、第2カム113、第3カム115の回転速度を調整し、つるまきコイルバネの作動継続時間を調整し、洗浄水の吐出時間を調整して、便器洗浄に要する洗浄水量を調整することができる。負荷R1、R2の調整は容易なので、便器洗浄に要する洗浄水量の調整も容易である。
軸部材118の途上に軸受122が配設されているので、結露水等の液体は、軸部材118を伝わって増速装置119、発電装置120に到達することかできない。この結果、水等の液体が付着することによる増速装置119、発電装置120の作動不良、故障が防止される。
軸受122は、増速装置119、発電装置120を収容するケース121に取り付けられているので、軸受121は強固に支持されており、高いシール機能を発揮することができる。
増速装置119、発電装置120はケース121内に収容されているので、外力による増速装置119、発電装置120の損傷は起こらない。結露水等の液体は、ケース121内に収容された増速装置119、発電装置120に付着することができない。この結果、水等の液体が付着することによる増速装置119、発電装置120の作動不良、故障が防止される。
ケース121に複数の微小開孔121aが形成されているので、増速装置119、発電装置120から発生する熱が微小開孔121aを介してケース121の外へ放出される。従って、増速装置119、発電装置120の過熱による作動不良、損傷は起こらない。
以上本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されない。
第1実施例において、流路開閉弁2に代えて、パイロット作動式の開閉弁と流路切替弁とを配設しても良い。パイロット作動式の開閉弁と流路切替弁とを使用することにより、開閉弁及び流路切替弁の開閉操作に要する力が低減し、弁制御装置が小型化される。また始動ボタンCの操作力が低減する。パイロット作動式の開閉弁と流路切替弁とを詳述する。
図14に示すように、パイロット作動式弁装置21は、洗浄水流入口22と、リム洗浄用の洗浄水流出口23と、ジェット洗浄用の洗浄水流出口24と、開閉弁機構25と、流路切替弁機構26とを備えている。洗浄水流入口22は家庭用水道配管に接続されている。洗浄水流出口23を介してリム吐水穴4aに接続されている。洗浄水流出口24は、配管1aを介して、ジェット吐水ノズル4bに接続されている。
開閉弁機構25は、ダイヤフラム251と弁座252と付勢バネ253とにより構成されるダイヤフラム弁254と、ダイヤフラム弁254により開閉される洗浄水流路255とを有している。ダイヤフラム弁254よりも上流側の洗浄水流路255は定流量弁27を介して洗浄水流入口22に連通している。ダイヤフラム弁254よりも下流側の洗浄水流路255は室28に連通している。
開閉弁機構25は、ダイヤフラム251を囲壁の一部とする圧力室256を有している。ダイヤフラム251に、圧力室256に連通するパイロット流入路257が形成されている。圧力室256からパイロット流出路258が延びている。パイロット流出路258を開閉するパイロット弁259が配設されている。パイロット弁259は図示しない弁体と、弁体を閉方向ヘ付勢する図示しないコイルバネとを有している。弁体にカムロッド14が固定されている。カムロッド14は、図2に示す弁制御装置5によって駆動される。
流路切替弁機構26は、ダイヤフラム261と弁座262と付勢バネ263とにより構成されるダイヤフラム弁264と、ダイヤフラム弁264により開閉される洗浄水流路265とを有している。ダイヤフラム弁264よりも上流側の洗浄水流路265は室28に連通している。ダイヤフラム弁264よりも下流側の洗浄水流路265は洗浄水流出口24に連通している。
流路切替弁機構26は、ダイヤフラム261を囲壁の一部とする圧力室266を有している。ダイヤフラム261に、圧力室266に連通するパイロット流入路267が形成されている。圧力室266からパイロット流出路268が延びている。パイロット流出路268を開閉するパイロット弁269が配設されている。パイロット弁269は図示しない弁体と、弁体を閉方向ヘ付勢する図示しないコイルバネとを有している。弁体にカムロッド15が固定されている。カムロッド15は、図2に示す弁制御装置5によって駆動される。
室28と洗浄水流出口23との間にダイヤフラム弁29が配設されている。ダイヤフラム弁29はダイヤフラム291と弁座292と付勢バネ293とにより構成されている。ダイヤフラム291を囲壁の一部とする圧力室294が配設されている。圧力室294は連通穴295を介してダイヤフラム弁264よりも下流側の洗浄水流路265と洗浄水流出口24との間の連通路に連通している。
パイロット作動式弁装置21の作動を説明する。
図2の弁制御装置5が初期状態にある時は、パイロット弁259の弁体がコイルバネにより閉方向へ付勢され、パイロット弁259はパイロット流出路258を閉じている。この結果、圧力室256への洗浄水の流入は阻止されている。パイロット流入路257により、ダイヤフラム弁254の一次側圧力と圧力室256の圧力は略同一となっている。ダイヤフラム弁254の二次側圧力はダイヤフラム弁254の一次側圧力よりも低いので、ダイヤフラム251に加わる圧力室256の内圧による力は、洗浄水流路255の内圧による力よりも大きい。ダイヤフラム251には付勢バネ253の付勢力が印加されている。この結果、ダイヤフラム251は弁座252に押し付けられており、ダイヤフラム弁254、ひいては開閉弁機構25は洗浄水流路255を閉じている。従って、便器本体4のリム吐水穴4aとジェット吐水ノズル4bとからは、洗浄水は吐出しない。
図2の弁制御装置5が初期状態にある時は、パイロット弁269の弁体がコイルバネにより閉方向へ付勢され、パイロット弁269はパイロット流出路268を閉じており、圧力室266への洗浄水の流入は阻止されている。ダイヤフラム弁264、ひいては流路切替弁機構26は、開閉弁機構25と同様に、洗浄水流路265を閉じている。
図2の弁制御装置5が初期状態にある時は、付勢バネ293の付勢力を受けてダイヤフラム291が弁座292に当接しており、ダイヤフラム弁29は室28と洗浄水流出口23との連通を遮断している。
便器利用者が弁制御装置5の始動ボタンCを操作して便器洗浄を開始する。弁開閉装置Bの往行時に、弁開閉装置Bのカム11aがカムロッド14に係合して、カムロッド14を開弁方向へ駆動し、開閉弁機構25のパイロット弁259の弁体を、コイルバネの付勢力に逆らって開方向へ駆動する。この結果、図15に示すように、パイロット弁259はパイロット流出路258を開く。パイロット流出路258が開くと、パイロット流入路257を介して圧力室256ヘ洗浄水が流入し、パイロット流出路258を介して圧力室256から洗浄水が流出する。洗浄水がパイロット流入路257を通過する際の圧力損失により、圧力室256の圧力がダイヤフラム弁254の一次側圧力よりも低くなる。ダイヤフラム251に加わる力のバランスが崩れ、ダイヤフラム251は弁座252を離れて圧力室256側ヘ移動する。この結果、ダイヤフラム弁254、ひいては開閉弁機構25は洗浄水流路255を開く。
洗浄水流入口22から流入し、定流量弁27を通って所定流量Qに調整された洗浄水が、洗浄水流路255を通って室28ヘ流入する。室28の圧力が上昇し、ダイヤフラム291に加わる力のバランスが崩れ、ダイヤフラム291は弁座292を離れて圧力室294側ヘ移動する。この結果ダイヤフラム弁29は室28を洗浄水流出口23に連通させる。
室28が洗浄水流出口23に連通した結果、洗浄水流出口23から洗浄水が吐出する。洗浄水流出口23から吐出した流量Qの洗浄水が、配管1を通って便器本体4のリム吐水穴4aから吐出し、図16に示すように初期リム洗浄が行われる。
パイロット弁269はパイロット流出路268を閉じているので、流路切替弁機構26のダイヤフラム弁264は洗浄水流路265を閉じている。従って、室28と洗浄水流出口24とは連通しない。従って、ジェット吐水ノズル4bからは洗浄水は吐出しない。
弁開閉装置Bの復行時に、弁開閉装置Bのカム11cがカム係合部材13を介してカムロッド15に係合し、カムロッド15を開弁方向へ駆動し、流路切替弁機構26のパイロット弁269の弁体を、コイルバネの付勢力に逆らって開方向へ駆動する。この結果、図15に示すように、パイロット弁269はパイロット流出路268を開く。パイロット流出路268が開くと、パイロット流入路267を介して圧力室266ヘ洗浄水が流入し、パイロット流出路268を介して圧力室266から洗浄水が流出する。洗浄水がパイロット流入路267を通過する際の圧力損失により、圧力室266の圧力がダイヤフラム弁264の一次側圧力よりも低くなる。ダイヤフラム261に加わる力のバランスが崩れ、ダイヤフラム261は弁座262を離れて圧力室266側ヘ移動する。この結果、ダイヤフラム弁264、ひいては流路切替弁機構26は洗浄水流路265を開く。
洗浄水が室28から洗浄水流路265へ流入し、洗浄水流出口24から吐出する。洗浄水流出口24から吐出した流量Qの洗浄水が、配管1aを通って便器本体4のジェット吐水ノズル4bから吐出し、図16に示すようにジェット洗浄が行われる。便器本体4のトラップ排水路にサイホン現象が惹起され、便器本体4から汚物が排出される。
洗浄水流路265と洗浄水流出口24との間の連通路を流れる洗浄水の一部が圧力室294へ流入して圧力室294の圧力が上昇し、ダイヤフラム291に加わる力のバランスが崩れ、ダイヤフラム291は弁座292に押し付けられる。この結果、ダイヤフラム弁29は室28と洗浄水流出口23との連通を遮断する。従って、洗浄水は便器本体4のリム吐水穴4aからは吐出せず、リム洗浄は行われない。
弁開閉装置Bの復行時に、カム係合部材13を介する弁開閉装置Bのカム11cとカムロッド15との係合が解除され、パイロット弁269の弁体がコイルバネの付勢力の下に閉方向へ移動する。この結果、図15に示すように、パイロット弁269はパイロット流出路268を閉じる。ダイヤフラム弁264、ひいては流路切替弁機構26は洗浄水流路265を閉じる。洗浄水流出口24からの洗浄水の吐出が停止し、ジェット吐水ノズル4bからの洗浄水の吐出が停止し、ジェット洗浄が終了する。洗浄水流路265と洗浄水流出口24との間の連通路を洗浄水が流れなくなることにより、圧力室294から洗浄水が流出して圧力室294の圧力が低下し、ダイヤフラム291に加わる力のバランスが崩れ、ダイヤフラム291は弁座292から離れて圧力室294側ヘ移動し、ダイヤフラム弁29は室28を洗浄水流出口23に連通させる。洗浄水流出口23から洗浄水が吐出する。洗浄水流出口23から吐出した流量Qの洗浄水により、図16に示すように封水リム洗浄が行われ、便器本体4のボウル部に封水が形成される。
弁開閉装置Bの復行時に、弁開閉装置Bのカム11aとカムロッド14との係合が解除され、パイロット弁259の弁体がコイルバネの付勢力の下に閉弁方向ヘ移動し、パイロット弁259はパイロット流出路258を閉じる。ダイヤフラム弁254、ひいては開閉弁機構25は洗浄水流路255を閉じる。この結果、パイロット作動式弁装置21からの洗浄水の吐出が停止し、図16に示すように封水リム洗浄が終了し、便器洗浄が終了する。
パイロット作動式弁装置21においては、パイロット弁259、269を開閉操作することにより、開閉弁機構25、流路切替弁機構26が、洗浄水流路を開閉し、洗浄水流路を切替える。パイロット流出路258、268は小径でも機能を果たすので、パイロット弁259、269には小型で、駆動力の小さな弁を使用することができる。従って、カムロッド14、15に印加する力を低減でき、弁制御装置5を小型化することができる。また始動ボタンCの操作力も低減できる。
定流量弁27の配設により、家庭用水道配管から供給される洗浄水の水圧変動による洗浄水吐出流量の変動が抑制される。この結果、安定した便器洗浄が可能となる。
定流量弁27に代えて、流量調整弁を配設しても良い。便器の仕様に応じて洗浄水吐出流量を調整し、便器洗浄に使用する洗浄水量を最適化することができる。
弁制御装置105を用いてパイロット式弁装置21を駆動しても良い。
図17(a)に示すように、弁制御装置5の始動ボタンCのボタン本体16に突起16bを形成すると共に、長手軸廻りに回動可能に案内部材17に係合させ、且つスピンドル11の端部に段部11dを形成しても良い。係る構成によれば、弁制御装置5が初期状態にある時に、始動ボタンCのボタン本体16が所定回動位置に在れば突起16bがスピンドル11の端部に当接するが、そうでなければボタン本体16とスピンドル11の端部との間に隙間ができることになる。この結果、便器洗浄に際して、ボタン本体16を所定回動位置へ回動させた後に案内部材17に押し込んだ時と、ボタン本体16を所定回動位置へ回動させることなく案内部材17に押し込んだ時とで、スピンドル11の往行距離に差異ができ、洗浄水の吐出量に差異ができる。従って、簡便な機構により、大便時の便器洗浄と、小便時の便器洗浄とで洗浄水の吐水量を変えることができ、節水を実現できる。
図17(b)に示すように、弁制御装置5の始動ボタンCのボタン本体16を半部分16′と16″とに分割し、半部分16′に突起半部分16b′を形成しても良い。係る構成によれば、半部分16′を案内部材17に押し込んだ時の半部分16′の移動距離と、半部分16″を案内部材17に押し込んだ時の半部分16″の移動距離とに差異ができ、ひいては半部分16′を案内部材17に押し込んだ時と、半部分16″を案内部材17に押し込んだ時とで、スピンドル11の往行距離に差異ができ、洗浄水の吐出量に差異ができる。従って、簡便な機構により、大便時の便器洗浄と、小便時の便器洗浄とで洗浄水の吐水量を変えることができ、節水を実現できる。所望の半部分16′、16″を操作して、大便時、小便時にそれぞれ異なる量の洗浄水を吐水することができ、水洗便器の利便性が向上する。
弁開閉装置Bのカム11aは、カムロッド14と係合してカムロッド14に力を印加する際に、カム11aからカムロッド14に印加される力の、流路開閉弁2を駆動する方向の分力が、当該分力に直交する分力よりも大きくなる形状を有しているのが望ましい。より具体的には、斜面11a の傾斜を緩くするのが望ましい。かかる形状を有するカム11aを使用することにより、流路開閉弁2の開閉操作に要する力が低減し、弁制御装置5が小型化される。
弁制御装置5の、室βに流入する空気の流量をオリフィス7を用いて規制する代わりに、室αから流出する空気の流量をオリフィスを用いて規制し、室βの容積増加速度、スピンドル11の復行時の移動速度を規制するように構成しても良い。
弁制御装置105において、機械式タイマー117の負荷R1、R2として可変抵抗器を使用し、可変抵抗器の操作レバーを操作して負荷負荷R1、R2を調整し、つるまきコイルバネ111の作動継続時間を調整し、便器洗浄に要する洗浄水量を調整しても良い。弁制御装置105の作動中でも、つるまきコイルバネ111の作動継続時間を調整し、洗浄水量を調整することができる。負荷R1、R2として、値の異なる複数の負荷を配設し、適当な切り替えスイッチを用いて所望の負荷を択一的に選択し、つるまきコイルバネ111の作動継続時間を調整し、便器洗浄に要する洗浄水量を調整しても良い。上記構成によれば、大便後の便器洗浄時と、小便後の便器洗浄時とで、容易に洗浄水吐出量を変えることができ、節水を実現できる。
大便後の便器洗浄の際にはサイホン現象発現までの第2カム113、第3カム115の回転速度を遅くして洗浄水吐出量を増加させ、小便後の便器洗浄の際にはサイホン現象発現までの第2カム113、第3カム115の回転速度を早くして洗浄水吐出量を減少させるように、弁制御装置105を構成することができる。図18に示すように、セレーション結合等を利用して、操作レバー106を、実線で示す第1位置と一点鎖線で示す第2位置との間で、手動操作で移動させることができるように構成する。第2位置に在る操作レバー106に当接してONされるマイクロスイッチ123を配設する。第3カム115に直結する第4カム124を配設する。第4カム124に近接してマイクロスイッチ125を配設する。第3カム115が図18で時計回りの回転を開始した時点から、カムロッド15が押し上げられてジェット洗浄水吐水が開始され、サイホン現象が発現するまでの間、マイクロスイッチ125に当接して、マイクロスイッチ125をONするカム面124aを、第4カム124に形成する。図19に示すように、負荷R1に並列に負荷R3を配設し、負荷R3をマイクロスイッチ123、125に直列に接続する。
便器利用者は、大便後の便器洗浄の際には、操作レバー106を第2位置へ移動させ、マイクロスイッチ123に当接させてマイクロスイッチ123をONさせた後、操作レバー106を押し回してストッパー112に当接させる。便器利用者が操作レバー106から手を離し、つるまきコイルバネ111が蓄積した歪エネルギーを解放して第2カム113、第3カム115、第4カム124を、時計回りに回転駆動する。操作レバー106は反対時計方向へ回転するが、操作レバー106とマイクロスイッチ123の当接は維持される。第4カム124が時計回りに回転すると、第4カム124のカム面124aが直ちにマイクロスイッチ125に当接してマイクロスイッチ125をONする。この結果、負荷R3が負荷R1に並列に接続される。負荷R1と負荷R3とが並列に接続されることにより、発電装置120のコイル120fに接続された負荷が減少し、機械式タイマー117の消費電力が増加する。コイル120fを流れる電流が増加し、永久磁石120cの回転に対する抵抗が増加し、軸部材118の回転速度が低下し、第2カム113、第3カム115の回転速度が低下する。第2カム113、第3カム115の回転速度低下は、第4カム124のカム面124aとマイクロスイッチ125との当接が解除されるまで維持される。この結果、サイホン現象が発現するまでの洗浄吐水時間が長くなり、固形汚物の排出に十分な量の洗浄水が吐出する。第4カム124が更に回転し、第4カム124のカム面124aとマイクロスイッチ125との当接が解除されると、マイクロスイッチ125がOFFされ、負荷R1と負荷R3との並列接続状態が解除される。コイル120fに接続された負荷が増加し、機械式タイマー117の消費電力が減少する。コイル120fを流れる電流が減少し、永久磁石120cの回転に対する抵抗が減少し、軸部材118の回転速度が増加し、第2カム113、第3カム115の回転速度が増加する。この結果、サイホン現象発現後のジェット洗浄水の吐出と、封水形成のためのリム洗浄水の吐出とが、短時間で行われる。
便器利用者は、小便後の便器洗浄の際には、操作レバー106を第1位置へ移動させ、操作レバー106とマイクロスイッチ123との当接状態を解除した後、操作レバー106を押し回してストッパー112に当接させる。コイル120fに抵抗R1が接続された状態で、便器洗浄が行われる。この結果、サイホン現象発現までの洗浄水吐出時間が、大便後の便器洗浄時に比べて短くなり、サイホン現象発現までの洗浄水吐出量が大便後の便器洗浄時に比べて減少する。便器本体4内には固形汚物は無いので、少量の洗浄水でも、十分に便器本体4から排出することができる。
上記構成によれば、操作レバー106の操作態様を変更して洗浄水吐出量を容易に変更することができる。操作レバー106の操作とは別個に、可変抵抗器の操作レバーを操作し、或いは負荷選択用の切り替えスイッチを操作する必要がないので、洗浄水吐出量変更操作が容易になる。
パイロット作動式弁装置21において、パイロット流出路258、268を長尺のパイプで構成しても良い。パイロット弁259、269をダイヤフラム弁254、264から離隔して配設することが可能となり、パイロット作動式弁装置21の配設位置の自由度が増す。この結果、図20に示すように、パイロット作動式弁装置21を便器本体4の機器収納区画内に収納し易くなり、或いは図21に示すように、ダイヤフラム弁254、264を便器本体4の機器収納区画内に収納し、パイロット弁259、269と弁制御装置5とを手洗い用カウンター126内に配設して、弁制御装置5の操作性を向上させることができる。パイロット弁259、269から排出される水を手洗いボール127へ導いて手洗い水として利用することもできる。
弁制御装置5、105の弁開閉用カムの形状を種々に変更することが可能である。カム形状を種々に更することにより、種々の洗浄水吐出態様を実現することができる。
弁制御装置5、105は、操作ボタンC、操作ハンドル106を除いて、便器本体4に形成した機器収納区画、手洗い用カウンターに形成した機器収納区画等の容器内に収容するのが望ましい。いたずらによる洗浄水吐出タイミングの変更、上記機器の損傷度の可能性が減少する。
弁制御装置5において、図2(a)で一点鎖線で示すように、操作ボタンCの操作開始前に、補助レバー16′を操作してカムロッド14を白抜き矢印の方向へ駆動し、流路開閉弁2を開いても良い。操作ボタンCの操作力を低減させることができる。操作ボタンCの操作終了後に補助レバー16′から手を離せば、カムロッド14は自動的にスピンドル11に当接する位置まで復帰するので、その後の弁制御装置5の作動に支障をきたすおそれは無い。線弁制御装置105において、図6で一点鎖線で示すように、操作レバー106の操作開始前に、補助レバー106′を操作してカムロッド14を駆動し、流路開閉弁2を開いても良い。操作レバー106の操作力を低減させることができる。操作レバー106の操作終了後に補助レバー106′から手を離せば、カムロッド14は自動的に第1カム108に当接する位置まで復帰するので、その後の弁制御装置105の作動に支障をきたすおそれは無い。
弁制御装置5において、図2(a)で一点鎖線で示すように、ボタン本体16の復帰バネ16″を配設し、ボタン本体16の押込み操作が終了して便器利用者がボタン本体16から手を離すと直ちにボタン本体16が始点位置に復帰するように構成しても良い。弁制御装置105において、操作レバー106に適当なワンウェイクラッチと復帰バネとを設け、操作レバー106を時計回りに回転駆動しストッパー112に当接させた後便器利用者が操作レバー106から手を離すと操作レバー106が直ちに始点位置に復帰するように構成しても良い。ボタン本体16、操作レバー106が、操作完了後直ちに始点位置に復帰すれば、便器利用者に安心感を与えることができる。
弁制御装置105において、第1カム108を削除し、第2カム113のカム面を調整して、第1カム108の復行時に相当する第2カム113、第3カム115の時計回りの回転時に、流路開閉弁2、流路切替弁3の開閉操作を行うように構成しても良い。機械式タイマー117により作動継続時間が正確に規制されるつるまきコイルバネ111のみにより、流路開閉弁2、流路切替弁3の開閉操作を行うことができ、洗浄水の吐出量を正確に規制することができる。
弁制御装置105において、つるまきコイルバネ111に代えて、ゼンマイを配設しても良い。
弁制御装置5において、スピンドル11の往行時に、且つカム11aがカムロッド14に係合した後に、カム係合部材13がカム11cをカムロッド15に係合させるように構成しても良い。
弁制御装置105が備える機械式タイマー117の負荷を調整する負荷調整装置の他の具体的構成例を説明する。
図22に示すように、入力部400に機械式タイマー117の発電装置120の出力部が接続され、発電装置120の起電力が入力される。任意の抵抗値に調整可能な半固定抵抗で構成された電気的負荷401と並列に負荷設定値変更装置410が接続されている。負荷設定値変更装置410は、抵抗器403、407、408により構成される分圧回路を有しており、当該分圧回路がトランジスタ409の入力端子(G)に接続されている。トランジスタ409はデプレッション+エンハンスメント型の特性を有するNチャンネルのMOSFETであり、ゲート(G)電圧の大小に応じてドレイン(D)電流を制御する。ゲートの入力インピーダンスは非常に大きくゲートへ流れる電流は無視することができるので、抵抗器403、407、408の抵抗値の比により一義的にゲート電圧は決定されると考えてよい。ゲート電圧を制御することによりトランジスタ409に流れる電流およびドレイン(D)−ソース(S)間のON抵抗を制御することができる。トランジスタ409の入力電圧の大小に応じてトランジスタ409のON抵抗が変動し或いはスイッチングが行われ、抵抗器406を介して負荷設定値変更装置410の負荷設定値および流れる電流値が制御される。この結果、発電装置120に対する電気的負荷の負荷設定値が変更、制御される。
抵抗器407はNTC型のサーミスタであり温度上昇と共に抵抗値が小さくなるので、温度上昇に応じてトランジスタ409への入力電圧すなわちゲート(G)電圧が増大し、トランジスタ409を流れる電流が大きくなりON抵抗が減少する。発電装置120のコイル120f、120gの内部抵抗値が温度上昇と共に増加し、電流値が低下して、発電装置120の制動力が低下するのを補償するための温度補償装置として、抵抗器407は配設されている。温度上昇により変動する発電装置120の内部抵抗値および電流の変動量に対してあらかじめ負特性を有するように負荷設定値変更装置410を構成しておけば、温度変化があっても発電装置120の制動力は変動せず、軸部材118の回転速度、ひいては第1カム108の復行回転速度、第2カム113、第3カム115の回転速度は変動しない。
上記構成には以下の効果もある。ある速度で発電装置120が回転している時に回転速度が変化すると、発電装置120の出力電圧が変化し、入力部400へ印加される電圧が変化する。回転速度が上昇すると起電力が増加してトランジスタ409への入力電圧が増加し、回転速度が減少すると起電圧が減少してトランジスタ409への入力電圧が減少する。発電装置120の回転速度が上昇し起電力が増加すると、ゲート(G)電圧が上昇してトランジスタ409のON抵抗が減少し、トランジスタ409を流れる電流が増大し、負荷設定値変更装置410の抵抗値が減少し、発電装置120に対する負荷が増加し、発電装置120の回転速度が低下する。一方、発電装置120の回転速度が低下すると、負荷設定値変更装置410の抵抗値が増加し、発電装置120に対する負荷が減少し、発電装置120の回転速度が上昇する。上記説明から分かるように、発電装置120の回転速度変化に応じて負荷が自動的に調整され、発電装置120回転速度が略一定に保持される。従って、駆動トルクの変動等があった場合でも、発電装置120の回転速度は略一定に保持され、弁作動速度、弁作動時間が一定に保持され、弁作動が安定化する。
抵抗器404はスイッチ405を介して抵抗器403に並列に接続されている。常時OFFとなっているスイッチ405を操作し、抵抗器404をON状態に駆動することにより、発電装置120に対する負荷を調整することができる。コンデンサ402は、スイッチ405を負荷設定値変更装置410から所定距離隔絶して配設し、スイッチ405と負荷設定値変更装置410とを信号線等で接続した場合の、ノイズ除去、過大入力吸収、誤作動抑止等のために配設されている。スイッチ405を外部から操作可能としておけば、スイッチ405を操作してトランジスタ409のゲート(G)電圧を変更し、目的や用途に応じて使用者が任意に弁作動速度や弁作動時間を変更することができる。操作レバー106と連動させてスイッチ405を作動させれば、あらかじめ定めた区間あるいは時間のみ弁作動速度や弁作動時間を自由に変更することができ、複雑な弁制御を簡便に行うことができ、大小洗浄等洗浄水量の変更や切替えも自由に行うことができる。あらかじめ異なる複数の弁作動速度や弁作動時間を設定しておき、何れかを選択可能にすれば、不慣れな使用者が誤って操作した場合や機構部等に意図しない不具合が発生した場合であっても、安全かつ確実に弁の作動を開始および停止させることができる。
デプレッション+エンハンスメント型の特性を有するMOSFETは、微小電圧で駆動可能であり微弱な作動電流で制御可能なので、発電装置120のわずかな起電力でも駆動できる。MOSFETを使用した負荷設定値変更装置410は、正確、確実かつ任意に負荷量を設定でき、温度補償を実現でき、速度補償を実現できる。
弁制御装置105が備える機械式タイマー117に付加可能な、機械式タイマーを説明する。
図23に示すように、擦動ブレーキ500は、ローター501とステーター502とを備えている。コイルバネ503がスリップワッシャー504を介してローター501をステーター502に押し付け、両者の当接部に接触面圧を発生させる。固定軸505のネジ部506に螺合するナット507の螺合位置を調整することにより、ローター501とステーター502との当接部の接触面圧値が制御される。ギア508がローター501と一体形成されている。ギア508は、弁制御装置105の第3ギヤ114に噛合している。第3ギヤ114の回転に伴って、ローター501が回転し、ローター501とステーター502との当接部に摩擦熱が発生する。つるまきコイルバネ111が放出する歪エネルギーの一部がローター501とステーター502との当接部で発生する摩擦熱として消費される。ローター501とステーター502との当接部の摩擦抵抗により、第1カム108の復行回転速度が規制され、第2カム113、第3カム115の回転速度が規制され、つるまきコイルバネ111の作動継続時間が規制される。ナット507の螺合位置を調整することにより、ローター501とステーター502との当接部の摩擦抵抗値を調整することができ、つるまきコイルバネ111の作動継続時間を調整することができる。
弁制御装置105の操作レバー106に代わる押ボタン式の第1ギヤ107駆動装置を説明する。
図24に示すように、スプリング551により付勢された押ボタン552が便器本体553に固定されている。押ボタン552を押圧することによりラック554が駆動され、ラック554に噛合する弁操作装置105の第1ギヤ107が回転駆動され、つるまきコイルバネ111に歪みエネルギーが蓄積される。ラック554に、カム555が形成されている。カム555に係合するカムロッド556が配設されている。カムロッド556は、負荷設定値変更装置410のスイッチ405、摩動ブレーキ500のナット507に係合している。
押ボタン552が操作される前は、各部材は図24(a)の状態にあり、押ボタン552はラック554から離れている。カムロッド556は、カム555の左端面に当接している。
便器利用者が押ボタン552を所定距離押し込むと、押ボタン552がラック554に当接し、24(b)の位置までラック554を駆動する。カムロッド556が、カム555の右端面に当接する。第1ギヤ107が回転駆動され、つるまきコイルバネ111に歪みエネルギーが蓄積され、第1カム108が回転してカムロッド14を押し上げ、カムロッド14を第2カム113の略矩形の切欠から径方向外方へ離脱させる。クラッチ突起110aは、クラッチ突起110bの斜面を登り終わり、次のクラッチ突起110bに対峙している。クラッチ突起110aの垂直に落ち込む後端部110a″がクラッチ突起110bの垂直に落ち込む前端部110b′に対峙している。便器利用者が押ボタン552から手を離すと、つるまきコイルバネ111が蓄積した歪みエネルギーを放出し、クラッチ突起110aがクラッチ突起110bにかみ合い、予め設定された速度で第1カム108が復行回転し、予め設定された速度で第2カム113、第3カム115が回転し、予め設定された速度、継続時間で流路切換弁3、流路開閉弁2の開閉制御が行われる。
使用者が押ボタン552を更にわずかに押し込むと、図24(c)に示すように、カムロッド556がカム555により駆動される。この結果、カムロッド556により負荷設定値変更装置410のスイッチ405がONされて発電装置120に対する負荷が変更され、或いは擦動ブレーキ500のナット507の螺合位置が変更されてローター501とステーター502との当接部の摩擦抵抗値が変更される。クラッチ突起110aは、クラッチ突起110bの斜面を途中まで登っている。使用者が押ボタン552を解放すると、つるまきコイルバネ111が蓄積した歪みエネルギーを放出し、第1カム108が高速で復行回転する。クラッチ突起110aが速やかにクラッチ突起110bの斜面を下ってクラッチ突起110bにかみ合い、変更された速度で第1カム108が復行回転し、第2カム113、第3カム115が回転し、変更された速度、継続時間で流路切換弁3、流路開閉弁2の開閉制御が行われる。第1カム108の復行回転速度、第2カム113、第3カム115の回転速度を変更することにより、洗浄時間、洗浄水量の異なる種々の洗浄モードを容易に実現することができる。上記の説明では、二つの異なる回転速度を択一的に選択可能としたが、押しボタン552の押込み量に応じて回転速度を連続的に可変設定できにように構成することも可能である。
図25に、負荷設定装置の一例を示す。(a)は上面図であり、(b)は平断面図である。負荷設定装置600の調整つまみ601に形成された十字状の溝602にドライバーを差し込んで調整つまみ601を回転駆動すると、軸部603が調整つまみ601と一体回転し、軸部603の回転が擦動ブレーキ500のナット507に伝達されてナット507の螺合位置が調整され、ローター501とステーター502との当接部の摩擦抵抗値が調整され、弁制御装置105の作動速度、作動時間が調整される。或いは、軸部603の回転により、機械式タイマー117の可変抵抗器として構成された抵抗R1又はR2の調整レバーが駆動されて、抵抗値が調整され、弁制御装置105の作動速度、作動時間が調整される。調整つまみ601の周面に、略等間隔で形成された係合溝604に、固定板ばね605の係合凸部605aが係合することにより、調整つまみ601ひいては軸部603は、ステップ状に不連続的に回転する。調整つまみ601に形成された係合凸部606が、ストッパー607a、607bに当接することにより、操作ミスによる調整つまみ601の過大回転が防止される。溝部602の一部が形成する矢印が、目盛り608を指し示すことにより、現在の負荷設定値を容易に確認することができる。負荷設定装置600により、容易且つ確実に負荷調整をすることができる。
機械式タイマーの構成は、上記実施例に記載したものに限定されない。機械式タイマー兼駆動装置Aの作動流体に空気の他、水道水、油等を使用しても良い。機械式タイマー17の発電装置120として、ステッピングモータ、シンクロナスモータ、ブラシレスモータ、DCブラシレスモータ等、任意の形式のモータを使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る水洗便器の機器構成図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る水洗便器が備える弁制御装置の断面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る水洗便器が備える流路開閉弁の断面図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る水洗便器における弁開閉装置の動作と、流路開閉弁及び流路切替弁の開閉動作との関係を示す線図である。
【図5】本発明の第1実施例に係る水洗便器における弁開閉装置の動作と、洗浄水の吐水パターンとの関係を示す線図である。
【図6】本発明の第2実施例に係る水洗便器が備える弁制御装置の斜視図である。
【図7】図発明の第2実施例に係る水洗便器が備える弁制御装置の斜視図である。
【図8】図6、7の弁制御装置が有する第1カムを、図6において右側から見た、第1カムの正面図である。
【図9】図6、7の弁制御装置が有するクラッチ突起を、延在方向に切った、クラッチ突起の断面図である。
【図10】図6、7の弁制御装置が有する第2カムを、図6において右側から見た、第2カムの正面図である。
【図11】図6、7の弁制御装置が有する第3カムを、図6において右側から見た、第3カムの正面図である。
【図12】図6、7の弁制御装置が有する機械式タイマーの縦断面図である。
【図13】図12の機械式タイマーが有する増速装置の横断面図である。
【図14】パイロット作動式の流路開閉弁と流路切替弁の断面図である。
【図15】パイロット作動式の流路開閉弁と流路切替弁とにおけるパイロット弁の開閉動作のタイムチャートである。
【図16】パイロット作動式の流路開閉弁と流路切替弁とを使用した時の、洗浄水の吐水パターンを示す線図である。
【図17】弁開閉装置の往復移動量を制御する機構を示す、弁開閉装置と始動ボタンの断面図である。
【図18】本発明の第2実施例に係る水洗便器が備える弁制御装置の変形例の斜視図である。
【図19】本発明の第2実施例に係る水洗便器が備える機械式タイマーの変形例の回路図である。
【図20】パイロット作動式の流路開閉弁と流路切替弁の変形例を備える水洗便器の斜視図である。
【図21】パイロット作動式の流路開閉弁と流路切替弁の変形例を備える水洗便器の斜視図である。
【図22】機械式タイマーの負荷調整装置の回路図である。
【図23】他の機械式タイマーの構成図である。
【図24】弁制御装置の押ボタン式始動装置の構成図である。
【図25】機械式タイマーの負荷設定装置の構成図である。

Claims (29)

  1. 便器本体と、洗浄水供給手段と、洗浄水吐水手段と、洗浄水供給手段と洗浄水吐水手段との間に配設されたバルブ手段と、バルブ開閉手段と、蓄積した歪エネルギーを解放することによりバルブ開閉手段を駆動する駆動手段と、解放された歪エネルギーの一部を消費することにより駆動手段の作動継続時間を規制する機械式タイマーと、機械式タイマーの歪みエネルギー消費量を調整して、駆動手段の作動継続時間を調整する作動継続時間調整手段と、駆動手段に歪エネルギーを付与する第1操作手段とを備え、作動継続時間調整手段は、複数の異なる歪みエネルギー消費量を択一的に選択することを特徴とする水洗便器。
  2. 機械式タイマーの歪エネルギー消費量は、駆動手段の駆動速度の増減に応じて増減することを特徴とする請求項1に記載の水洗便器。
  3. 機械式タイマーは、駆動手段により駆動される発電手段と、発電手段に接続された負荷とを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の水洗便器。
  4. 作動継続時間調整手段を操作する第2操作手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の水洗便器。
  5. 第1操作手段を用いて作動継続時間調整手段を操作することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の水洗便器。
  6. バルブ手段はパイロット作動式バルブを有することを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の水洗便器。
  7. パイロット作動式バルブのパイロット弁部と開閉弁部とを接続する接続管を備えることを特徴とする請求項に記載の水洗便器。
  8. 複数の洗浄水吐出手段を備え、バルブ手段は、洗浄水供給手段から延びる洗浄水供給流路を開閉する流路開閉弁と、何れかの洗浄水吐出手段に択一的に洗浄水を供給する流路切替弁とを有することを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の水洗便器。
  9. 流路開閉弁と流路切替弁とは直列に接続され、且つ流路切替弁は流路開閉弁の下流に配設されていることを特徴とする請求項に記載の水洗便器。
  10. 流路開閉弁の開操作を行う第3操作手段を備えることを特徴とする請求項又はに記載の水洗便器。
  11. 第1操作手段が第3操作手段を形成する事を特徴とする請求項10に記載の水洗便器。
  12. 洗浄水流量調整手段を備えることを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載の水洗便器。
  13. 洗浄水流量調整手段は定流量手段であることを特徴とする請求項12に記載の水洗便器。
  14. バルブ手段、バルブ開閉手段、駆動手段、機械式タイマーを収容する容器を備えることを特徴とする請求項1乃至13の何れか1項に記載の水洗便器。
  15. 第1操作手段の操作量を規制する操作量規制手段を備えることを特徴とする請求項1乃至14の何れか1項に記載の水洗便器。
  16. バルブ開閉手段は往復移動し、往行時の作動と復行時の作動とが非対称であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の水洗便器。
  17. バルブ開閉手段は、駆動手段のみにより駆動される事を特徴とする請求項1乃至の何れか1項又は請求項12乃至16の何れか1項に記載の水洗便器。
  18. 駆動手段への歪エネルギー付与動作が完了した後、第1操作手段と駆動手段との係合を解除して第1操作手段を始点位置に復帰させる復帰手段を備えることを特徴とする請求項1乃至17の何れか1項に記載の水洗便器。
  19. バルブ手段は、一次側圧力により閉じることを特徴とする請求項1乃至18の何れか1項に記載の水洗便器。
  20. バルブ開閉手段はカムを有することを特徴とする請求項1乃至19の何れか1項に記載の水洗便器。
  21. カムは、カムからバルブ手段に印加される力のバルブ手段開閉方向の分力が、当該分力に直交する分力よりも大きくなる形状を有することを特徴とする請求項20に記載の水洗便器。
  22. バルブ開閉手段は複数のカムを有し、往行時にバルブ手段を開閉するカムと復行時にバルブ手段を開閉するカムの形状が異なることを特徴とする請求項20又は21に記載の水洗便器。
  23. バルブ開閉手段は流路開閉弁を開く第1カムと、流路開閉弁を閉じる第2カムとを有し、第1カムは流路開閉弁を徐々に開く形状を有し、第2カムは流路開閉弁を急激に閉じる形状を有することを特徴とする請求項乃至11の何れか1項に記載の水洗便器。
  24. バルブ開閉手段は流路切替弁を開閉する第3カムを有し、第3カムは流路切替弁を徐々に開くと共に、流路切替弁を急激に閉じる形状を有することを特徴とする請求項8乃至11の何れか1項に記載の水洗便器。
  25. バルブ開閉手段は、カムと、往行時又は復行時の何れか一方でカムをバルブ手段に係合させるカム係合手段とを有することを特徴とする請求項16に記載の水洗便器。
  26. バルブ開閉手段は、カム係合手段をカムに係合可能な位置へ付勢する付勢手段を有することを特徴とする請求項25に記載の水洗便器。
  27. カム係合手段はカムと一体的に往復移動することを特徴とする請求項25又は26に記載の水洗便器。
  28. バルブ開閉手段の往復移動量を制御する移動量制御手段を備えることを特徴とする請求項16又は請求項25乃至27の何れか1項に記載の水洗便器。
  29. バルブ開閉手段は、往行時に流路開閉弁を開くことを特徴とする請求項乃至11の何れか1項に記載の水洗便器。
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